(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明に係る警報装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0020】
〔実施の形態の基本的概念〕
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、警報装置に関するものである。
【0021】
ここで、「警報装置」とは、警報を行う装置であり、具体的には、設置対象物に取り付けられる取付面を有するものであり、例えば、収容手段と、透光手段とを備えるものであって、一例としては、感知器又は光警報器等を含む概念である。「感知器」とは、監視領域の異常を判定する機器であり、具体的には、監視領域の検出対象を検出することにより、火災、ガス漏れ等の異常を判定する機器である。この「感知器」は、例えば、煙感知器、熱感知器、火災感知器、及びガス漏れ感知器等を含む概念である。また、「監視領域」とは、感知器による監視の対象となっている領域であり、具体的には、一定の広がりを持った空間であって、屋内あるいは屋外の空間であって、例えば、建物の廊下、階段、又は部屋等の空間を含む概念である。また、「光警報器」とは、光を発光して警報を行うものであり、例えば、フラッシュ光を発光するもの等を含む概念である。
【0022】
また、「設置対象物」とは、警報装置が取り付けられる対象となる物であり、例えば、天井、又は壁等を含む概念である。また、「取付面」とは、感知器に設けられている面であって、具体的には、設置対象物と対向した状態で当該設置対象物に取り付けられる面である。また、「検出対象」とは、感知器による検出の対象であり、具体的には、監視領域の異常に関連するものであり、例えば、煙、熱、炎、及び一酸化炭素等の有毒ガス等を含む概念である。
【0023】
また、「収容手段」とは、警報装置の構成要素を収容するものであり、例えば、警報装置の外観の少なくとも一部を形成するものである。なお、「構成要素」とは、警報装置を構成する要素であり、例えば、少なくとも検出手段を含む概念である。また、「検出手段」とは、気体に含まれている検出対象を検出するための手段であって、収容手段に収容されているものであり、例えば、検出対象が流入する検出空間を含む概念である。
【0024】
また、「透光手段」とは、取付面側とは反対側から収容手段の少なくとも一部を覆っているものであり、具体的には、警報装置のための様々な機能を発揮する部材であり、例えば、収容手段の外部の気体を検出手段に誘導する誘導部材、収容手段に対して防虫手段を固定する固定部材、光を発光する発光手段が発光した光を拡散させる拡散部材、警報用の部材、ユーザ(例えば、警備員や消防隊員等)に対して感知器の発報を判別させる判別部材、あるいは、測定手段を支持する支持部材等を含む概念である。なお、「防虫手段」とは、収容手段の外部の虫が検出手段に侵入するのを防止するためものであり、例えば、防虫網等を含む概念である。また、「測定手段」とは、警報装置の周囲の物理量を測定するものであり、具体的には、監視領域の異常に関連するものの物理量を測定するものであり、例えば、熱量、あるいは、温度を測定するものであって、一例としては、サーミスタ等を含む概念である。
【0025】
そして、以下に示す実施の形態では、「警報装置」が火災感知器であり、「検出対象」が煙(具体的には、煙の粒子)である場合において、「透光手段」が誘導部材、判別部材及び拡散部材として機能する場合について説明し、「透光手段」が固定部材として機能する場合、及び「透光手段」が支持部材として機能する場合については後述する。
【0026】
(構成)
まず、本実施の形態に係る感知器の構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る感知器の斜視図であり、
図2は、感知器の底面図であり、
図3は、感知器の側面図であり、
図4は、
図2のA―A矢視断面図である。なお、説明の便宜上、
図1及び
図2については、
図4の拡散部323が省略されている。また、説明の便宜上、
図3及び
図4については、
図1のリブ33が省略されており、また、不図示の防災受信機からの電力の供給をうけるための電源線、及び、当該防災受信機に対して火災を報知するための信号である火災信号を送信するための通信線が省略されている(後述の
図5及び
図6も同様とする)。また、以下の説明では、
図2〜
図4に示すX―Y―Z方向が互いに直交する方向であり、具体的には、Z方向が鉛直方向であって、X方向及びY方向が鉛直方向に対して直交する水平方向であるものとして、例えば、Z方向を高さ方向、あるいは、取付面11と略直交する方向と称し、+Z方向を上側(平面、あるいは、筐体3における取付面11側)と称し、−Z方向を下側(底面、あるいは、筐体3における取付面11の反対側)と称して説明する(後述の
図5及び
図6も同様とする)。また、以下の「X―Y―Z方向」に関する用語については、図示の感知器100において、各構成品の相対的な位置関係(又は、方向)等を説明するための便宜的な表現であることとし、
図4の検出空間4の中心位置を基準として、XY平面に沿って検出空間4から離れる方向を「外側又は端側」と称し、検出空間4に近づく方向を「内側又は中央側」と称して、以下説明する。
【0027】
これら各図に示す感知器100は、警報装置であり、監視領域の煙を検出することにより、火災を判定する機器であり、具体的には、
図4に示すように、設置対象物である監視領域の天井900に取り付けて用いられるものであり、例えば、取付ベース1、裏板2、筐体3、検出空間4、支持部5、防虫網6、及び回路部7を備える。
【0028】
(構成−取付ベース)
取付ベース1は、天井900に対して、裏板2及び筐体3を取り付けるための取付手段である。この取付ベース1の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、天井900と対向する面である取付面11を備えているものであって、裏板2と天井900との間において、裏板2及び天井900に対して公知の固定手段(例えば、ねじあるいは嵌合構造等)によって固定されているものである。
【0029】
(構成−裏板)
裏板2は、煙を含む気体(以下、単に「気体」)を誘導する誘導手段であり、例えば、筐体3との間に外部流出側流路F1を形成するものである。ここで、「外部流出側流路」F1とは、気体を誘導する誘導手段であり、具体的には、検出空間4の気体を感知器100の外部に流出させるための流路である。この裏板2の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、筐体3と同径の円盤形状を呈しているものであり、スペーサ21を挟んで筐体3に対して公知の固定手段(例えば、ねじあるいは接着剤等)によって固定されており、また、取付ベース1に対して公知の固定手段(例えば、ねじあるいは嵌合構造等)によって固定されているものである。
【0030】
(構成−筐体)
筐体3は、感知器100の外形を形成するものである。筐体3の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、本体部31、透光部32、及び
図1のリブ33を備えているものである。
【0031】
(構成−筐体−本体部)
図4の本体部31は、検出空間4、支持部5、防虫網6、及び回路部7(以下、「検出空間4、支持部5、防虫網6、及び回路部7」が構成要素に対応し、これらを「収容対象」とも称する)を収容する収容手段であり、例えば、全体としては、円盤形状であり外側の全面が白色となっているものであり、詳細には、高さ方向(Z方向)における上側(+Z方向)に設けられている円筒状部分であって裏板2と同径の円筒状部分と、この円筒状部分から下側(−Z方向)に向かうにつれて小径となっているテーパ状部分とによって形成されているものである。また、本体部31は、筐体側流入開口311、筐体側流出開口312、及び傾斜面313を備えているものである。筐体側流入開口311は、気体を誘導する誘導手段であり、具体的には、感知器100の外部の気体を検出空間4に流入させるためのものであり、例えば、本体部31の下側(−Z方向)の面の、XY平面に平行な方向における中心から外側にずれた位置に設けられているものである。筐体側流出開口312は、検出空間4の気体を誘導する誘導手段であり、検出空間4の気体を感知器100の外部に流出させるためのものであり、例えば、本体部31の上側(−Z方向)の面の、XY平面に平行な方向における中心から外側にずれた位置に設けられているものである。傾斜面313は、気体を誘導する誘導手段であり、具体的には、感知器100の外部の気体を検出空間4に流入させるためのものであり、例えば、本体部31のテーパ状部分に設けられているものである。
【0032】
(構成−筐体−透光部)
透光部32は、透光手段であって、取付面11側とは反対側から本体部31の少なくとも一部を覆っている部材であり、例えば、前述の誘導部材、判別部材及び拡散部材として機能するものである。透光部32の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、本体部31における円筒状部分より小径であり、且つ、当該本体部31のテーパ状部分における下側(−Z方向)の端部よりも僅かに大径となっている円盤形状を呈しているものであり、また、感知器100を視認したユーザに対して透光部32自体の厚みを感じさせないように全体が透明となっているものであり、また、
図1のリブ33を介して本体部31に固定されているものである。また、この透光部32は、例えば、対向面321、導光部322、及び拡散部323を備えているものである。なお、
図4の拡散部323については、説明の便宜上、設けられている位置を示しているのみであり、当該拡散部323の詳細の形状等については図示を省略している(後述の
図6も同様とする)。
【0033】
(構成−筐体−透光部−対向面)
対向面321は、透光部32を誘導部材として機能させるためのものであり、具体的には、気体を誘導する誘導手段である。より具体的には、感知器100の外部の気体を検出空間4に流入させるためのものであって、例えば、透光部32における本体部31と対向している面であって、本体部31との間に流入側流路F2を形成するものであり、XY平面に平行な方向において透光部32の端側から中央側に向かうにつれて、上側(+Z方向)に向かって隆起しているものである。対向面321の隆起している形状について詳細には、気体を本体部31の筐体側流入開口311に向かって誘導し、且つ、当該筐体側流入開口311に近づくにつれて気体の流速が増加するように、対向面321における筐体側流入開口311と対向する位置に近付くにつれて、鉛直方向(Z方向)における本体部31との間の距離が短くなるように隆起している。ここで、「流入側流路」F2とは、気体を誘導する誘導手段であり、具体的には、感知器100の外部の気体を検出空間4に流入させるための流路である。
【0034】
(構成−筐体−透光部−導光部及び拡散部)
導光部322及び拡散部323は、透光部32を判別部材及び拡散部材として機能させるためのものであり、具体的には、後述の警報側発光部74が発光した光を拡散するものである。
【0035】
まず、導光部322の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、ライトガイドであって、光ファイバ等を用いて形成されるライトガイドを用いて構成されたものである。詳細には、導光部322は、XY平面に平行な方向において透光部32の中心付近から上側(+Z方向)に向かって伸びており、且つ、本体部31における下側(−Z方向)の面を貫通して当該本体部31の内部における警報側発光部74まで伸びているものである。このように、導光部322が警報側発光部74まで伸びていることより、警報側発光部74からの光が透光部32へ確実に導かれることになる。
【0036】
また、拡散部323の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、光拡散溝であって、光を屈折又は反射するための光拡散溝等を用いて構成されたものである。詳細には、拡散部323は、透光部32における下側(−Z方向)の面における、XY平面に平行な方向において透光部32の中心付近に設けられているものである。このように、拡散部323が設けられていることにより、導光部322を介して導かれた光は、拡散部323にて少なくとも一部が反射されることにより、透光部32の内部全体に拡散されることになり、また、当該光は、拡散部323にて少なくとも一部が屈折されることにより、透光部32の外部の広い範囲に拡散されることになる。
【0037】
(構成−筐体−リブ)
図1のリブ33は、筐体3全体の強度を補強する補強手段であり、また、透光部32を本体部31に固定する固定手段であり、また、気体を誘導する誘導手段であり、誘導手段としては具体的には、感知器100の外部の気体を検出空間4に流入させるためのものである。リブ33は、筐体側流入開口311を基準に放射状に設けられている平板形状を呈しているものであり、複数設けられているものである。また、リブ33は、本体部31に対して公知の固定手段(例えば、接着剤等)によって固定されているものであり、また、透光部32が取り付けられるものである。なお、リブ33に対する透光部32の取り付けについては、所定の係合手段(例えば、嵌合孔と嵌合突起の組み合わせ等)を用いて着脱可能に取り付けられるように構成される場合、あるいは、当該所定の嵌合手段と共に、又は、当該所定の嵌合手段に加えて、公知の固定手段(例えば、接着剤等)を用いて着脱不可能に取り付けられるように構成される場合があげられるが、ここでは、例えば、着脱可能に取り付けられるように構成されているものとする。また、このリブ33については、透光部32が透明である理由と同様の理由から、全体が透明となっているものである。
【0038】
(構成−検出空間)
図4の検出空間4は、検出手段であり、気体が流入する空間である。検出空間4の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、取付面11に沿う方向(XY平面に平行な方向)において、本体部31の中心から外側にずれた位置に設けられている空間であり、本体部31の一部、後述する素子支持部52、及び後述する回路基板71によって取り囲まれている空間である。このように、検出空間4が、本体部31の中心から外側にずれた位置に設けられていることにより、例えば、本体部31の内部における部品の実装スペースを一か所にまとめることができるので、比較的広い実装スペースを確保することが可能となる。
【0039】
(構成−支持部)
支持部5は、回路部7を支持する支持手段である。支持部5の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、基板支持部51、及び素子支持部52を備えているものである。
【0040】
(構成−支持部−基板支持部)
基板支持部51は、筐体3に対して後述する回路基板71を支持する支持手段であり、また、気体を誘導する誘導手段であり、誘導手段としては具体的には、内部流出側流路F3を形成するものである。ここで、「内部流出側流路」F3とは、気体を誘導する誘導手段であり、具体的には、検出空間4の気体を感知器100の外部に流出させるための流路である。この基板支持部51は、例えば、後述する基板側流出開口711よりも大径である内径を有する円筒形状を呈しているものであり、本体部31の上側(+Z方向)の面と後述する回路基板71との間において、本体部31の上側(+Z方向)の面及び回路基板71に対して公知の固定手段(例えば、ねじあるいは接着剤等)によって固定されているものである。
【0041】
(構成−支持部−素子支持部)
素子支持部52は、筐体3に対して後述する検出側発光部72及び検出側受光部73を支持する支持手段であり、また、検出空間4を区画する区画手段であり、また、気体を誘導する誘導手段である。この素子支持部52は、例えば、筐体側流入開口311及び後述する基板側流出開口711よりも大径である内径を有する円筒形状を呈しているものであり検出側発光部72及び検出側受光部73が装着されているものであって、本体部31の下側(−Z方向)の面と後述する回路基板71との間において、本体部31の下側(−Z方向)の面及び回路基板71に対して公知の固定手段(例えば、ねじあるいは接着剤等)によって固定されているものである。
【0042】
(構成−防虫網)
防虫網6は、防虫手段であり、検出空間4に虫が進入するのを防止する手段である。防虫網6の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、検出空間4の外部から内部に、防虫網6自身の小孔を介して気体が流入するのを許容する一方で、検出空間4に虫が入ることを防止するものであって、一例としては、筐体側流入開口311の内部に嵌め込まれて固定されているものである。防虫網6の固定について詳細には、筐体側流入開口311の内部に設けられていない状態の防虫網6が、筐体側流入開口311に比べて僅に大径となるように構成されており、当該防虫網6を僅に変形させて下側(−Z方向)から上側(+Z)に向かって筐体側流入開口311の内部に入れて嵌るように構成されている。また、防虫網6を僅に変形させて下側(−Z方向)から上側(+Z)に向かって筐体側流入開口311の内部に設ける場合に、防虫網6が、筐体側流入開口311をこえて本体部31の内部に至ってしまうのを防止するために、静止手段としてのストッパ611が設けられており、このストッパ611によって静止されるように構成されている。
【0043】
(構成−回路部)
回路部7は、検出対象である煙を検出することにより火災を判定するための電気回路を形成する回路手段である。回路部7の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、回路基板71、検出側発光部72、検出側受光部73、及び警報側発光部74を備えているものである。
【0044】
(構成−回路部−回路基板)
回路基板71は、感知器100の各素子が実装される実装手段であり、例えば、全体としてXY平面に沿ってひろがっており、支持部5によって支持されて固定されているものである。また、回路基板71は、基板側流出開口711を備えているものである。基板側流出開口711は、気体を誘導する誘導手段であり、具体的には、検出空間4の気体を、内部流出側流路F3を介して感知器100の外部に流出させるためのものであり、例えば、基板支持部51の内径及び素子支持部52の内径よりも小径であり、XY平面に平行な方向における回路基板71の中心から外側にずれた位置に設けられているものである。
【0045】
(構成−回路部−検出側発光部)
検出側発光部72は、検出空間4に流入した煙を検出するための発光検出手段であり、具体的には、煙を検出するための光である検出光を検出空間4に向かって発光する手段である。検出側発光部72の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、発光ダイオード等を備えるものである。
【0046】
(構成−回路部−検出側受光部)
検出側受光部73は、検出空間4に流入した煙を検出するための受光検出手段であり、具体的には、検出空間4で発生した散乱光を受光する手段である。検出側受光部73の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、フォトダイオード等を備えるものである。
【0047】
(構成−回路部−警報側発光部)
警報側発光部74は、光を発光する発光手段であり、具体的には、所定の事象を警報するために発光する手段である。ここで、「所定の事象」とは、感知器100に関する事象であり、例えば、火災の発生を判定したこと、あるいは、感知器100の一部の機能に不具合があることを検出したこと等含む概念であるが、ここでは、例えば、「所定の事象」が火災の発生を判定したことであるものとして、以下説明する。警報側発光部74の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、発光ダイオード等を備えるものである。
【0048】
(感知器の外観)
次に、このように構成された、感知器100における視認性について説明する。前述したように、
図4の本体部31の全面が白色になっており、また、透光部32の全体が透明になっているので、感知器100を視認したユーザに対して透光部32の厚みを感じさせず、感知器100全体の厚みとして本体部31の厚み分のみを感じさせることができるので、感知器100全体の外観として薄型でスマートな印象を与えることが可能となる。
【0049】
(気体の誘導)
次に、このように構成された、感知器100における気体の誘導について説明する。
図5は、
図4において気流を例示した図である。なお、この
図5の矢印Af1は、煙を含む気体の流れる方向(つまり、気流の方向)についての、所定の実験又はシミュレーション等の結果に基づく、気流の方向を例示するものである。感知器100は、筐体3の外部のあらゆる方向からの気体を、高さ方向(Z方向)において、下側(−Z方向)から検出空間4に流入させた後に、上側(+Z方向)から流出させるように誘導することができるが、ここでは、例えば、
図5の矢印Af1に沿って誘導する場合について説明する。
【0050】
監視領域で火災が発生した場合、当該火災に基づく熱気流によって、
図5の感知器100の外部の気体(煙を含む気体)は、矢印Af1が示すように、天井900に沿って(あるいは、天井900と平行に)感知器100に向かって移動した後、流入側流路F2、筐体側流入開口311、及び防虫網6の小孔を介して、検出空間4に誘導される。詳細には、気体は、筐体3の傾斜面313に沿って本体部31側から透光部32側に誘導された後、透光部32の対向面321及び
図1のリブ33に沿って、
図5の検出空間4側に誘導される。この後、検出空間4に誘導された気体は、矢印Af1に示すように、基板側流出開口711、内部流出側流路F3、筐体側流出開口312、外部流出側流路F1を介して、感知器100の外部に誘導される。
【0051】
(火災の判定)
次に、このように構成された、感知器100における火災の判定について説明する。感知器100の回路基板71の不図示の制御部(例えば、CPU等)は、公知の手法と同様にして、火災を判定する。すなわち、当該制御部は、検出側発光部72及び検出側受光部73を用いて煙の濃度を検出した上で、検出した煙の濃度に基づいて火災を判定する。なお、ここでの煙の濃度の検出については、透光部32が透明であることに起因して、検出空間4の内部に外乱光が入り込むこともあり得るので、外乱光の影響を考慮して煙の濃度を検出する公知の検出手法を用いて行ってもよい。この後、不図示の制御部は、火災発生を判定した場合に、
図4の警報側発光部74を点灯又は点滅させることにより発光させる。そして、発光された光は、導光部322を介して拡散部323に到達し、当該拡散部323にて散乱、反射又は屈折される。この後、散乱、反射又は屈折された光は、透光部32の内部全体に拡散されて、透光部32全体からあらゆる方向に出射されることになり、また、屈折された光は、拡散部323から外部に拡散されてあらゆる方向に出射されることになる。従って、ユーザは、監視領域のあらゆる位置から、感知器100における警報側発光部74からの光を視認することが可能となる。つまり、ユーザは、感知器100が発報したことを判別することが可能となる。
【0052】
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、取付面11側とは反対側から本体部31の少なくとも一部を覆っている透光部32を備えることにより、例えば、感知器100を視認したユーザに対する透光部32の見え方を利用して、感知器100の少なくとも厚さに関して、当該感知器100の実際の厚さよりも薄い印象を与えることができるので、感知器100について薄型でスマートな印象を与えることができ、当該感知器100の意匠性を向上させることができる。
【0053】
また、透光部32が、気体を誘導する誘導部材であることにより、例えば、検出空間4への気体の流入を促進することができるので、適切なタイミングに迅速に警報(例えば、火災発生に関する警報)を行うことができる。特に、例えば、誘導部材自体が透光性となっているので、誘導部材自体の視認性をシンプルにすることができ、感知器100についてシンプルでスマートな印象を与えることができる。
【0054】
また、透光部32が、警報側発光部74が発光した光を拡散させる拡散部材であることにより、例えば、警報側発光部74が発光した光を、あらゆる方向から確認することができるので、警報側発光部74の光についての視認性を向上させることができる。特に、例えば、感知器100が火災発生を判定したときに警報側発光部74が光を発光するように構成されている場合には、警報側発光部74の光をユーザに対して確実に視認させて、当該ユーザに対して火災発生を確実に報知することができる。
【0055】
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0056】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の詳細に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
【0057】
(分散や統合について)
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。
【0058】
(検出空間について(その1))
また、上記実施の形態では、
図4の検出空間4が、筐体側流入開口311を介して直接的に本体部31の外部と通じる場合について説明したが、これに限らない。例えば、検出空間4を
図4における図面左側の位置であって、鉛直方向(Z方向)において筐体側流入開口311とは重ならない位置に設けて、筐体側流入開口311と検出空間4とを煙流入流路で結んでもよい。なお、この場合、本体部31の外部から筐体側流入開口311及び煙流入流路を介して
図4における図面左側の位置の検出空間4に流入した気体が、当該検出空間4から流出することができるように、他の要素(例えば、基板側流出開口711及び筐体側流出開口312等)についても位置を変更することとする。このように構成した場合、透光部32が透明であることに起因して、検出空間4の内部に入り込む外乱光の光量を低減させることが可能となる。
【0059】
(検出空間について(その2))
また、検出空間4を、XY平面に平行な方向における本体部31の中心に設けてもよい。
【0060】
(導光部について)
また、上記実施の形態では、
図4の導光部322を用いて警報側発光部74からの光を導く場合について説明したが、これに限らない。例えば、
図1のリブ33の内部に光ファイバを設けたり、当該リブ33自体をライトガイドとして形成したりすることにより、リブ33が導光できるように構成した上で、警報側発光部74からの光を、リブ33を用いて透光部32に導くように構成してもよい。このように構成した場合、
図4の導光部322を省略することができるので、流入側流路F2において気体をスムーズに流すことが可能となる。
【0061】
(拡散部について)
また、上記実施の形態では、拡散部323を透光部32における下側(−Z方向)の面に設ける場合について説明したが、これに限らない。例えば、拡散部323を、鉛直方向
(Z方向)における、透光部32の中央寄りの位置に設けてもよいし、あるいは、透光部32の上側(+Z方向)寄りの位置に設けてもよい。
【0062】
(透光部について(その1))
また、上記実施の形態では、透光部32の全体を透明にする場合について説明したが、これに限らない。透光部32については、少なくとも一部が透光性を有する限りにおいて任意の色にて構成してもよい。特に、この透光部32については、感知器100の厚みを薄く見せるために以下のように構成してもよい。具体的には、透光部32の全体を乳白色の如き僅に濁りがある色にて構成してもよいし、また、透光部32の対向面321の表面の全体が乳白色となり、且つ、透光部32における当該対向面321以外が透明となるように構成してもよい。
【0063】
(透光部について(その2))
また、上記実施の形態では、
図4の本体部31の外側の面全体を白色にて構成する場合について説明したが、これに限らない。例えば、本体部31についても、透光性(例えば、透明)にて構成してもよい。この場合、本体部31に収容されている「収容対象」が視覚的に露出することになるので、当該収容対象における視覚的に露出している部分の一部又は全部が白色になるように構成してもよい。
【0064】
(透光部について(その3))
また、上記実施の形態では、透光部32が誘導部材及び拡散部材として機能する場合について説明したが、これに限らず、「固定部材」として機能するように構成してもよい。例えば、
図4の透光部32を、
図1のリブ33を介して本体部31に対して着脱可能となるように構成し、且つ、本体部31に取り付けた場合に透光部32の上側(+Z方向)の頂点(具体的には、対向面321における筐体側流入開口311と対向している部分)が筐体側流入開口311の内部の防虫網6に当接するように改造してもよい。このように改造された透光部32を、「改造透光部」と称する。このように改造した場合において、防虫網6を設ける場合、まず、本体部31から「改造透光部」を取り外した状態で、防虫網6を筐体側流入開口311の内部に設け、次に、「改造透光部」を本体部31に取り付けて、「改造透光部」を下側(−Z側)から防虫網6に当接させることにより、防虫網6を固定してもよい。この場合、防虫網6は、筐体側流入開口311の内部において、鉛直方向(Z方向)において、「改造透光部」の頂点とストッパ611とによって挟まれて固定されることになる。このように構成した場合、改造透光部が、防虫網6を固定する固定部材であることにより、例えば、防虫網6を固定するための専用部品(例えば、防虫網6を係止するための係止具等)を設けることが不要となるので、感知器100の部品点数を減らすことができ、感知器100の製造コストを低減することができる。なお、このように構成する場合、防虫網6を筐体側流入開口311に嵌め込む必要がないので、防虫網6が筐体側流入開口311よりも僅に小径となるように構成してもよい。
【0065】
(透光部について(その4))
また、上記実施の形態では、透光部32が誘導部材及び拡散部材として機能する場合について説明したが、これに限らず、「支持部材」として機能するように構成してもよい。
図6は、変形例の感知器の断面図である。なお、
図6の感知器100Aは、
図4の感知器100に対して検温部81を設け、且つ、透光部32を透光部32Aに変更したものである。そして、以下の説明では、
図6の感知器100Aの構成については、
図4の感知器100の構成と異なるものについてのみ特記し、特記しないものについては、感知器100の構成と同様であることとする。
図6の透光部32Aの構成についても、
図4の透光部32の構成と異なるものについてのみ特記し、特記しないものについては、透光部32の構成と同様であることとする。
【0066】
図6の検温部81は、測定手段であり、具体的には、温度を測定する手段である。検温部81の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、サーミスタ等を備えるものであり、リード線を介して回路基板71と電気的に接続されているものである。
【0067】
透光部32Aは、透光手段であって、取付面11側とは反対側から本体部31の少なくとも一部を覆っている部材であり、例えば、支持部材としても機能するものである。透光部32Aの具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、透光部32Aにおける鉛直方向(Z方向)の下側(−Z)の面において、検温部81を支持して当該検温部81が公知の固定手段(例えば、接着剤等)によって固定されているものである。この透光部32Aは、また、例えば、検温部カバー324Aを備える。検温部カバー324Aは、検温部81を覆うカバー手段であり、例えば、検温部81よりも、鉛直方向(Z方向)の下側(−Z)に設けられているものであり、カバー支持部324Bを介して透光部32Aに固定されているものである。
【0068】
このように構成された感知器100Aは、検温部81の測定結果を用いて、公知の手法にて火災を判定することとするが、検温部81が透光部32Aの下側(−Z方向)に設けられているために、監視領域の温度を直接測定することができるので、火災発生時の急激な温度変化を迅速に捉えて、火災発生を迅速に判定することが可能となる。また、検温部カバー324Aによって覆われているので、感知器100Aの取り付け時にユーザが検温部81に触れるのを防止することができるので、検温部81を保護することが可能となる。
【0069】
このように構成された場合、透光部32Aが、検温部81を支持する支持部材であることにより、例えば、検温部81を支持するための専用部品(例えば検温部81を係止支持するための係止支持具等)を設けることが不要となるので、感知器100Aの部品点数を減らすことができ、感知器100Aの製造コストを低減することができる。
【0070】
なお、上記の検温部81、検温部カバー324A、及びカバー支持部324Bの色については、任意であるが、例えば、感知器100Aの厚みを薄く見せるために、検温部81(リード線を含む)、検温部カバー324A、及びカバー支持部324Bが全て白色になるように構成したり、また、検温部81(リード線を含む)が白色になり、且つ、検温部カバー324A及びカバー支持部324Bが透光性(例えば、透明)になるように構成したりしてもよい。
【0071】
(防虫網について)
また、上記実施の形態の
図4において、本体部31における筐体側流出開口312側にも防虫網を設けてもよい。
【0072】
(裏板及び取付ベースについて)
また、上記実施の形態の
図4の裏板2を、天井900に直接取り付けられるよう構成した上で、取付ベース1を省略してもよい。この場合、裏板2における上側(+Z方向)の面が「取付面」に相当する。また、上記実施の形態の
図4の取付ベース1を省略せずに、裏板2を省略した上で、取付ベース1を筐体3に対してスペーサ21を挟んで固定してもよい。
【0073】
(気流について)
また、上記実施の形態では、
図5の矢印Af1に沿って、気体を筐体側流入開口311側から検出空間4に流入させ、当該気体を筐体側流出開口312側から流出させる場合について説明したがこれに限らない。例えば、気体を筐体側流入開口311側から検出空間4に流入させた後、当該気体を筐体側流入開口311側から流出させてもよい。この場合、実験又はシュミューレーション等により気体の流入及び流出特性を把握した上で、感知器100の構成を任意に変更すること(例えば、筐体側流入開口311のサイズ、個数、又は位置を変更する、あるいは、検出空間4のサイズ、又は位置を変更する等)により、上述のように、気体を筐体側流入開口311側から流入及び流出させてもよい。
【0074】
(気流発生手段について)
また、上記実施の形態の
図4の感知器100に、気体を、例えば
図5の矢印Af1に沿って誘導するための気流を発生する、気流発生部(気流発手段)を設けてもよい。具体的には、検出空間4の内部あるいは外部に、気流発生部として、公知の圧電素子を用いたマイクロポンプ、発熱する公知の発熱素子、あるいは、吸熱する公知の吸熱素子等を設けてもよい。そして、この気流発生部については、回路基板71の不図示の制御部(例えば、CPU等)が、所定のプログラムに基づいて制御してもよい。
【0075】
(感知器の取り付けについて)
また、上記実施の形態では、
図4の感知器100を監視領域の天井900に取り付けて用いる場合について説明したが、これに限らない。例えば、感知器100を監視領域の壁に取り付けて用いてもよい。
【0076】
(公知の構成の適用について)
また、上記実施の形態の
図4の感知器100の各特徴(例えば、透光部32の特徴等)の少なくとも一部を公知の感知器(例えば、検出空間への遮光のためにラビリンス等を備える感知器等)に適用してもよい。
【0077】
(感知器への適用について)
また、上記実施の形態の
図4の感知器100の特徴を、公知の散乱光式の感知器に適用してもよいし、公知の減光式の感知器に適用してもよい。
【0078】
(一体構成について)
また、上記実施の形態の
図4の感知器100の任意の部品を、一体的なものとして構成してもよい。例えば、基板支持部51、素子支持部52、及びスペーサ21を、一体的なものとして構成してもよい。
【0079】
(熱溶着について)
また、上記実施の形態の
図4の感知器100の任意の部品を、熱溶着して固定してもよい。例えば、素子支持部52を、本体部31の下側(−Z方向)の面と回路基板71との間において、これらに対して熱溶着して固定してもよい。
【0080】
(基板側流出開口について)
また、
図4の回路基板71に対して、基板側流出開口711と共に、あるいは、基板側流出開口711の代わりに、基板側流出切欠きを設けてもよい。ここで、「基板側流出切欠き」とは、気体を誘導する誘導手段であり、具体的には、検出空間4の気体を、内部流出側流路F3を介して感知器100の外部に流出させるためのものである。この基板側流出切欠きの形状については任意であり、不図示であるが、例えば、
図4のXY平面に平行な方向における、回路基板71の縁側から中心側に向かって、V字形状又はU字形状等に抉って切欠くことにより形成してもよい。
【0081】
(特徴について)
また、上記実施の形態の特徴及び変形例の特徴を任意に組合わせたり、省略したりしてもよい。例えば、
図4の透光部32において拡散部323を省略したり、あるいは、透光部32を、煙の誘導を行わずに光の拡散のみを行うように改造したり、
図6の透光部32Aが「固定部材」としても機能するように構成してもよい。
【0082】
(付記)
付記1の警報装置は、設置対象物に取り付けられる取付面を有する警報装置であって、前記警報装置の構成要素を収容する収容手段と、前記取付面側とは反対側から前記収容手段の少なくとも一部を覆っている透光手段と、を備える。
【0083】
付記2の警報装置は、付記1に記載の警報装置において、気体に含まれている検出対象を検出するための検出手段であって、前記収容手段に前記構成要素として収容されている前記検出手段、を備え、前記透光手段は、前記収容手段の外部の気体を前記検出手段に誘導する誘導部材である。
【0084】
付記3の警報装置は、付記2に記載の警報装置において、前記収容手段の外部の虫が前記検出手段に侵入するのを防止するための防虫手段、を備え、前記透光手段は、前記収容手段に対して前記防虫手段を固定する固定部材である。
【0085】
付記4の警報装置は、付記1から3の何れか一項に記載の警報装置において、光を発光する発光手段、を備え、前記透光手段は、前記発光手段が発光した光を拡散させる拡散部材である。
【0086】
付記5の警報装置は、付記1から4の何れか一項に記載の警報装置において、前記警報装置の周囲の物理量を測定する測定手段、を備え、前記透光手段は、前記測定手段を支持する支持部材である。
【0087】
付記6の警報装置は、付記1から5の何れか一項に記載の警報装置において、前記警報装置は、煙、熱、又は一酸化炭素を感知する感知器又は警報器である。
【0088】
(付記の効果)
付記1に記載の警報装置によれば、取付面側とは反対側から収容手段の少なくとも一部を覆っている透光手段を備えることにより、例えば、警報装置を視認したユーザに対する透光手段の見え方を利用して、警報装置の少なくとも厚さに関して、当該警報装置の実際の厚さよりも薄い印象を与えることができるので、警報装置について薄型でスマートな印象を与えることができ、当該警報装置の意匠性を向上させることができる。
【0089】
付記2に記載の警報装置によれば、透光手段が、気体を誘導する誘導部材であることにより、例えば、検出手段への気体の流入を促進することができるので、適切なタイミングに迅速に警報(例えば、火災発生に関する警報)を行うことができる。特に、例えば、誘導部材自体が透光性となっているので、誘導部材自体の視認性をシンプルにすることができ、警報装置についてシンプルでスマートな印象を与えることができる。
【0090】
付記3に記載の警報装置によれば、透光手段が、防虫手段を固定する固定部材であることにより、例えば、防虫手段を固定するための専用部品(例えば、防虫手段を係止するための係止具等)を設けることが不要となるので、警報装置の部品点数を減らすことができ、警報装置の製造コストを低減することができる。
【0091】
付記4に記載の警報装置によれば、透光手段が、発光手段が発光した光を拡散させる拡散部材であることにより、例えば、発光手段が発光した光を、あらゆる方向から確認することができるので、発光手段の光についての視認性を向上させることができる。特に、例えば、警報装置が火災発生を判定したときに発光手段が光を発光するように構成されている場合には、発光手段の光をユーザに対して確実に視認させて、当該ユーザに対して火災発生を確実に報知することができる。
【0092】
付記5に記載の警報装置によれば、透光手段が、測定手段を支持する支持部材であることにより、例えば、測定手段を支持するための専用部品(例えば測定手段を係止支持するための係止支持具等)を設けることが不要となるので、警報装置の部品点数を減らすことができ、警報装置の製造コストを低減することができる。
【0093】
付記6に記載の警報装置によれば、警報装置は、煙、熱、又は一酸化炭素を感知する感知器又は警報器であることにより、感知器又は警報器を視認したユーザに対する透光手段の見え方を利用して、感知器又は警報器の少なくとも厚さに関して、当該感知器又は警報器の実際の厚さよりも薄い印象を与えることができるので、感知器又は警報器について薄型でスマートな印象を与えることができ、当該感知器又は警報器の意匠性を向上させることができる。