特許第6896566号(P6896566)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6896566
(24)【登録日】2021年6月11日
(45)【発行日】2021年6月30日
(54)【発明の名称】電動ステアリングコラム装置
(51)【国際特許分類】
   B62D 1/187 20060101AFI20210621BHJP
   B62D 1/181 20060101ALI20210621BHJP
【FI】
   B62D1/187
   B62D1/181
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-163049(P2017-163049)
(22)【出願日】2017年8月28日
(65)【公開番号】特開2019-38441(P2019-38441A)
(43)【公開日】2019年3月14日
【審査請求日】2020年6月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000237307
【氏名又は名称】富士機工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】大橋 知弥
【審査官】 神田 泰貴
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−126274(JP,A)
【文献】 特開2009−190679(JP,A)
【文献】 特開2002−002503(JP,A)
【文献】 特開2005−239094(JP,A)
【文献】 特開2008−095761(JP,A)
【文献】 特開2002−284026(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0298734(US,A1)
【文献】 特開2017−081515(JP,A)
【文献】 特表2016−511185(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 1/16 − 1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体取付ブラケットと、
前記車体取付ブラケットに揺動可能に支持されるステアリングコラムと、
電動モータを駆動源とするチルト機構と、を備え、
前記車体取付ブラケットは、ブラケット本体と、前記ブラケット本体から延在し、前記ステアリングコラムの被揺動支持部の左右両側に配設される一対の側壁部とを一体的に有し、
前記ステアリングコラムの前記被揺動支持部に、左右方向に貫通するコラム貫通穴が形成され、前記車体取付ブラケットの前記側壁部には、前記コラム貫通穴と対向する支持穴が形成され、前記支持穴及び前記コラム貫通穴に軸ピンが挿入され、前記軸ピンの少なくとも一端部の外周面と前記支持穴の内周面との間には、カラー部材が介挿され、
前記軸ピンの少なくとも一端部に周方向溝が形成され、前記周方向溝に係合する係合爪が前記カラー部材に形成されている
ことを特徴とする電動ステアリングコラム装置。
【請求項2】
前記支持穴は、前記ステアリングコラムの軸方向に沿って延びる長穴であり、
前記カラー部材は、前記支持穴に対して前記ステアリングコラムの軸方向にスライド可能に支持されている
ことを特徴とする請求項1に記載の電動ステアリングコラム装置。
【請求項3】
前記コラム貫通穴の内周面と前記軸ピンの外周面との間に、ブッシュが介挿され、前記側壁部の内側面と前記被揺動支持部の側面との間に、前記ブッシュの端部に形成されるフランジが介挿されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動ステアリングコラム装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動ステアリングコラム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、電動ステアリングコラム装置が公知である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種の電動ステアリングコラム装置として、車体取付ブラケットと、車体取付ブラケットに揺動可能に支持されるステアリングコラムと、電動モータを駆動源とするチルト機構と、を備えたものがある。このような電動ステアリングコラム装置では、車両前方側に配置されたチルト軸を回転支点としてステアリングコラムを車両上下方向に揺動させるようになっている。
【0004】
前記特許文献1に記載の電動ステアリングコラム装置では、ステアリングコラムの前端支持部には、左右方向に貫通する貫通穴が形成され、車体取付ブラケットの側壁部には、貫通穴と軸線が一致する支持穴が形成される。そして、支持穴及び貫通穴に挿入されるボルト(チルトピボット軸)により、ステアリングコラムが車体取付ブラケットに対して揺動可能に支持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−190679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記特許文献1に記載の電動ステアリングコラム装置では、支持穴及び貫通穴に挿入されたボルトをナットで締め付ける際に、ナットの締め付けトルクの管理を行う必要があり、組立時の調節が難しく組立性も低下するという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、チルト軸(ピボット軸)構造の簡素化を図ると共に、組立性の向上を図ることができる電動ステアリングコラム装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る電動ステアリングコラム装置は、車体取付ブラケットと、車体取付ブラケットに揺動可能に支持されるステアリングコラムと、電動モータを駆動源とするチルト機構と、を備える。車体取付ブラケットは、ブラケット本体と、ブラケット本体から延在し、ステアリングコラムの被揺動支持部の左右両側に配設される一対の側壁部とを一体的に有する。ステアリングコラムの被揺動支持部に、左右方向に貫通するコラム貫通穴が形成され、車体取付ブラケットの側壁部には、コラム貫通穴と対向する支持穴が形成される。支持穴及びコラム貫通穴に軸ピンが挿入され、軸ピンの少なくとも一端部の外周面と支持穴の内周面との間には、カラー部材が介挿される。軸ピンの少なくとも一端部に周方向溝が形成され、周方向溝に係合する係合爪がカラー部材に形成されている。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る電動ステアリングコラム装置によれば、チルト軸(ピボット軸)構造の簡素化を図ると共に、組立性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態に係る電動ステアリングコラム装置の斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係る電動ステアリングコラム装置の分解斜視図である。
図3】本発明の実施形態に係る電動ステアリングコラム装置の正面図である。
図4】本発明の実施形態に係る電動ステアリングコラム装置の側面図である。
図5図4のA−A線断面図である。
図6図4のB−B線断面図である。
図7図4のC−C線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
【0012】
なお、図1中、矢印FRは車両前方側を示し、矢印RRは車両後方側を示す。
【0013】
図1から図4に示すように、電動ステアリングコラム装置1は、車体に固定される車体取付ブラケット2と、車体取付ブラケット2に車両上下方向に揺動可能に支持されるステアリングコラム3と、を備える。
【0014】
また、電動ステアリングコラム装置1は、ステアリングコラム3に回転可能に支持され、後端にステアリングホイール4が連結されるステアリングシャフト5と、電動モータ6を駆動源とするチルト機構7と、を備える。
【0015】
車体取付ブラケット2は、ブラケット本体10と、ブラケット本体10から下方に延在し、ステアリングコラム3の被揺動支持部(前端支持部)11の左右両側に配設される一対の側壁部12,12とを一体的に有して構成される。ブラケット本体10は、車両前後方向に延在しており、車体に固定される。側壁部12は、ブラケット本体10と同様に、車両前後方向に延在している。側壁部12の車両前端側部分12aに、支持穴13が形成され、側壁部12の車両後端側部分12bには、貫通穴(第一貫通穴)14が形成されている。側壁部12の車両前端側部分12aに形成された支持穴13は、車両前後方向(ステアリングコラム3の軸方向)に沿って延びる長穴である。車体取付ブラケット2は、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金を素材とするダイキャスト品(アルミニウム鋳造成形品)である。
【0016】
ステアリングコラム3は、筒状のアウタジャケット15と、アウタジャケット15内に軸方向に相対移動可能に挿入される筒状のインナジャケット16と、アウタジャケット15とインナジャケット16との間に介装されるミッドジャケット17とを有する。アウタジャケット15は、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金を素材とするダイキャスト品(アルミニウム鋳造成形品)である。
【0017】
ステアリングシャフト5は、操舵輪側のロアシャフト18(図4参照)と、ステアリングホイール4に連結されるアッパシャフト19とを相対回転が規制された状態で軸方向に相対移動可能に接続したものである。アッパシャフト19は、軸受(図示せず)を介してステアリングコラム3に回転可能に支持されている。また、ロアシャフト18の前端には、自在継手20(図4参照)が連結されている。
【0018】
次に、チルト機構7について説明する。
【0019】
チルト機構7は、車体取付ブラケット2とステアリングコラム3とを連結するリンク部材21を有する。
【0020】
リンク部材21は、ステアリングコラム3の左右両側に配設される一対のリンク本体22,22と、一対のリンク本体22,22同士を連接する連接部23とを一体的に有して構成される。リンク本体22は、側面視で三角形状に形成されている。このリンク本体22は、車体取付ブラケット2が連結される第一連結部(第一角部)24と、ステアリングコラム3が連結される第二連結部(第二角部)25と、電動モータ6のスクリュー軸26が連結される第三連結部(第三角部)27とを有する。第一連結部24に、車体取付ブラケット2の第一貫通穴14と軸線が一致して対向する有底穴(第一有底穴)28が形成されている。第二連結部25に、貫通穴(第二貫通穴)29が形成されている。そして、第三連結部27には、スクリュー軸26が螺合されるスクリューナット30(図3参照)が左右方向の軸線回りに回動可能に支持されている。リンク部材21は、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金を素材とするダイキャスト品(アルミニウム鋳造成形品)である。
【0021】
電動モータ6には、減速ギヤ機構31及びスクリュー軸26が装着されており、スクリュー軸26が、リンク本体22の第三連結部27に回動可能に支持されたスクリューナット30に螺合されている。また、電動モータ6は、アウタジャケット15の下部に形成されたモータ支持部32(図4参照)に、モータ支持ピン33(図2参照)を用いて回動可能に支持される。
【0022】
図2及び図5に示すように、車体取付ブラケット2の側壁部12に、第一貫通穴14が形成され、リンク本体22の第一連結部24に、第一貫通穴14と軸線が一致して対向する第一有底穴28が形成されている。ピン(第一ピン)34の基部34aが第一貫通穴14に固定(螺着)されると共に、第一ピン34の先端部34bが第一有底穴28に挿入されて、第一ピン34の先端部34bは第一有底穴28の底面に圧接している。第一ピン34の基部34aを第一貫通穴14に螺着するために、第一ピン34の基部34a及び第一貫通穴14の大径部分には、ねじが切られている(ねじ加工が施されている)。第一ピン34の緩み止めは、例えば、ロック剤やカシメ等を用いて行われる。また、第一ピン34は、先端部34bに断面円弧状(半球形状)の突起(第一突起)35を有し、第一突起35の先端が第一有底穴28の底面に圧接している。すなわち、第一ピン34は、その中心軸線上で第一有底穴28の底面に圧接している。そして、第一有底穴28の内周面と第一ピン34の先端部34bの外周面との間に、軸受(第一軸受)36が介設されている。第一ピン34は、例えば、金属材料により形成される金属ピンである。第一軸受36は、例えば、ニードルベアリングである。
【0023】
図2及び図6に示すように、リンク本体22の第二連結部25に、第二貫通穴29が形成され、ステアリングコラム3のアウタジャケット15に、第二貫通穴29と軸線が一致して対向する有底穴(第二有底穴)37が形成されている。ピン(第二ピン)38の基部38aが第二貫通穴29に固定(螺着)されると共に、第二ピン38の先端部38bが第二有底穴37に挿入されて、第二ピン38の先端部38bは第二有底穴37の底面に圧接している。第二ピン38の基部38aを第二貫通穴29に螺着するために、第二ピン38の基部38a及び第二貫通穴29の大径部分には、ねじが切られている(ねじ加工が施されている)。第二ピン38の緩み止めは、例えば、ロック剤やカシメ等を用いて行われる。また、第二ピン38は、先端部38bに断面円弧状(半球形状)の突起(第二突起)39を有し、第二突起39の先端が第二有底穴37の底面に圧接している。すなわち、第二ピン38は、その中心軸線上で第二有底穴37の底面に圧接している。そして、第二有底穴37の内周面と第二ピン38の先端部38bの外周面との間に、軸受(第二軸受)40が介設されている。第二ピン38は、例えば、金属材料により形成される金属ピンである。第二軸受40は、例えば、ニードルベアリングである。
【0024】
図2及び図3に示すように、リンク本体22の第三連結部27に、スクリューナット30が左右方向の軸線回りに回動可能に支持され、このスクリューナット30に、電動モータ6のスクリュー軸26が螺合されている。
【0025】
次に、ステアリングコラム3の被揺動支持部11について説明する。
【0026】
図2及び図7に示すように、ステアリングコラム3(アウタジャケット15)の被揺動支持部11に、左右方向に貫通する貫通穴(コラム貫通穴)41が形成されている。その一方で、車体取付ブラケット2の側壁部12には、コラム貫通穴41と軸線が一致して対向する支持穴13が形成されている。支持穴13及びコラム貫通穴41に軸ピン42が挿入され、軸ピン42の両端部の外周面と支持穴13の内周面との間には、カラー部材43が介挿されており、カラー部材43の内側端面は、後述するブッシュ44又はフランジ45に当接可能に隙間を有して対向している。軸ピン42の両端部に周方向溝46が形成されており、周方向溝46に係合する係合爪47(図2参照)がカラー部材43に形成されている。なお、周方向溝46は、軸ピン42の一端部のみに形成しておき、軸ピン42の他端部には、カラー部材43と同様の形状のツバ部を一体的に形成しておいてもよい。軸ピン42は、例えば、金属材料により形成される金属ピンである。カラー部材43は、例えば、合成樹脂材料により形成される樹脂カラーである。
【0027】
支持穴13は、車両前後方向(ステアリングコラム3の軸方向)に沿って延びる長穴であり、カラー部材43は、支持穴13に対して車両前後方向(ステアリングコラム3の軸方向)にスライド可能に支持されている。また、カラー部材43は、C字状のカラーとして形成されており、支持穴13の内面に対してカラー部材43の弾性力によって圧接している。ステアリングコラム3と共にカラー部材43が長穴の延設方向に沿って移動することにより、ステアリングコラム3のチルト時のチルト回転中心(軸ピン42)とリンク回転中心(第一ピン34)との軌跡差を吸収できるようになっている。
【0028】
さらに、コラム貫通穴41の内周面と軸ピン42の外周面との間に、ブッシュ44が介挿されている。その一方で、車体取付ブラケット2の側壁部12の内側面とステアリングコラム3(アウタジャケット15)の被揺動支持部11の側面との間に、ブッシュ44の端部に一体形成されるフランジ45が介挿されている。ブッシュ44及びフランジ45は、例えば、金属材料又は合成樹脂材料により形成されるものである。
【0029】
本実施形態の電動ステアリングコラム装置1では、電動モータ6によりリンク部材21の第三連結部27を押し引きすることにより、リンク部材21の第一連結部24(第一ピン34)を回転支点として第二連結部25を車両上下方向に揺動させるようになっている。この揺動操作により、車両前方側に配置されたチルト軸(軸ピン42)を回転支点としてステアリングコラム3を車両上下方向に揺動させて、ステアリングホイール4のチルト位置の調節を行うようになっている。
【0030】
以下に、本実施形態による作用効果を説明する。
【0031】
(1)電動ステアリングコラム装置1は、車体取付ブラケット2と、車体取付ブラケット2に揺動可能に支持されるステアリングコラム3と、電動モータ6を駆動源とするチルト機構7と、を備える。車体取付ブラケット2は、ブラケット本体10と、ブラケット本体10から延在し、ステアリングコラム3の被揺動支持部11の左右両側に配設される一対の側壁部12,12とを一体的に有する。ステアリングコラム3の被揺動支持部11に、左右方向に貫通するコラム貫通穴41が形成され、車体取付ブラケット2の側壁部12には、コラム貫通穴41と対向する支持穴13が形成される。支持穴13及びコラム貫通穴41に軸ピン42が挿入され、軸ピン42の少なくとも一端部の外周面と支持穴13の内周面との間には、カラー部材43が介挿される。軸ピン42の少なくとも一端部に周方向溝46が形成され、周方向溝46に係合する係合爪47がカラー部材43に形成されている。
【0032】
電動ステアリングコラム装置1では、一対の側壁部12,12及びブラケット本体10を一体化して車体取付ブラケット2を剛体化している。また、ステアリングコラム3の回転支点となる軸ピン42を支持穴13及びコラム貫通穴41に挿入し、軸ピン42の端部にカラー部材43を装着するだけで被揺動支持部11の組立ができる。このようにステアリングコラム3の被揺動支持部11を構成することにより、部品点数を増やすことなく、組立性の向上を図ることが可能である。
【0033】
したがって、本実施形態に係る電動ステアリングコラム装置1によれば、チルト軸(ピボット軸)構造の簡素化を図ると共に、組立性の向上を図ることができる。
【0034】
(2)支持穴13は、ステアリングコラム3の軸方向に沿って延びる長穴であり、カラー部材43は、支持穴13に対してステアリングコラム3の軸方向にスライド可能に支持されている。
【0035】
チルト軸(軸ピン42)がステアリングコラム3の軸方向に移動することを許容する構造においても、比較的簡単な軸支構造を実現することが可能である。
【0036】
(3)コラム貫通穴41の内周面と軸ピン42の外周面との間に、ブッシュ44が介挿され、側壁部12の内側面と被揺動支持部11の側面との間に、ブッシュ44の端部に形成されるフランジ45が介挿されている。
【0037】
このようにすることにより、車体取付ブラケット2とステアリングコラム3との間におけるガタツキの発生を抑制することが可能である。
【0038】
ところで、本発明の電動ステアリングコラム装置は前述の実施形態に例をとって説明したが、この実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。
【符号の説明】
【0039】
1 電動ステアリングコラム装置
2 車体取付ブラケット
3 ステアリングコラム
6 電動モータ
7 チルト機構
10 ブラケット本体
11 被揺動支持部(前端支持部)
12 側壁部
13 支持穴
41 貫通穴(コラム貫通穴)
42 軸ピン
43 カラー部材
44 ブッシュ
45 フランジ
46 周方向溝
47 係合爪
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7