【実施例】
【0141】
実施例及び明細書全体において、以下の略語が使用される。
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0142】
一般的手順
【0143】
以下のLC−MS分析法を用いた。
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【0144】
以下の分取HPLC及びSFC法を用いた。
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0145】
以下の分取キラル分離および分析方法を用いた。
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0146】
以下のLC−MS法を用いた。
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0147】
調製例1― 方法1:対応するチオウラシルからの中間体の形成
【数16】
[この文献は図面を表示できません]
【0148】
中間体1:2−ヒドラジニル−6−メチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの調製
【0149】
工程1:6−メチル−2−(メチルスルファニル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0150】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0151】
水(500mL)にNaOH(97%、15.7g、381mmol)を加え、懸濁液を室温で10分間撹拌した。6−メチル−2−スルファニリデン−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−4−オン(98%、53.5g、369mmol)を加え、混合物を10分間完全に溶解するまで撹拌した。ヨードメタン(28.99mL、461mmol)を滴下により加え、混合物を室温で4時間撹拌した。無色固体を濾過し、氷冷水(2×100mL)で洗浄し、60℃の真空下で乾燥して、表題化合物(57g、98%)を無色の固体として得た。
【0152】
方法A:LC−MS m/z=156.9[M+H]
+;RT=0.61分。
【0153】
工程2:2−ヒドラジニル−6−メチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成(中間体1)
【0154】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0155】
6−メチル−2−(メチルスルファニル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(11.9g、76.18mmol)のEtOH(30mL)撹拌溶液にヒドラジン水和物(15.75mL、0.32mol)を加え、80℃で5.5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、得られた沈殿物を集め、真空濾過により乾燥し、水(3mL)で洗浄して、オフホワイトの粉末として表題化合物(9.20g、85%)を得た。
【0156】
方法A:LC−MS m/z=140.90[M+H]
+;RT=0.18分。
【0157】
中間体2:5−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の調製
【0158】
工程1:メチル−5−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシラートの合成
【0159】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0160】
ヒドラジニル−6−メチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(中間体1、6.82g、48.66mmol)のEtOH(70mL)撹拌懸濁液に、メチル(2Z)−2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−3−オキソブタノエート(8.33g、48.66mmol)(中間体3)を添加し、続いてAcOH(9.75mL)を添加し、80℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、その時点で生成物が溶液から沈殿し、真空下で濾過し、EtOHで僅かに洗浄して、ふわふわした淡い桃色の粉末として表題化合物(6.02g、50%)を得た。
【0161】
方法A:LC−MS m/z=248.95[M+H]
+;RT=1.01分。
【0162】
工程2:5−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(中間体2)の合成
【0163】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【0164】
メチル−5−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシラート(6.02g、24.25mmol)のTHF(40mL)撹拌懸濁液に、3M NaOH水溶液(40.42mL)、続いて水(20mL)を加えて溶解を補助し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮してTHFを除去し、1M HCl水溶液を用いてpH6に酸性化した。得られた白色固体を真空下で濾過し、Et
2Oで洗浄し、乾燥させて、オフホワイトの粉末として表題化合物(5.45g、96%)を得た。
【0165】
方法A:LC−MS m/z=234.9[M+H]
+;RT=0.84分。
【0166】
中間体3:2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−3−オキソブタン酸メチルの調製
【0167】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【0168】
3−オキソブタン酸メチル(40g、0.34mol)及び1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン(54.92mL、0.41mol)を合わせ、80℃で2時間攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた油状物を真空下で24時間乾燥して、暗赤色固体として56.53g(86.3%)の表題化合物を得た:
1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ7.62(s、1H)、3.63(s、3H)、3.24−2.96(m、3H)、2.90−2.58(m、3H)、2.13(s、3H)。
【0169】
中間体4:2−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドールの調製
【0170】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0171】
中間体を、米国特許公開第2011/0021500号に記載の手順を用いて形成した。
【0172】
室温で、2−エチル−1H−インドール(1g、6.89mmol)の酢酸(15ml)溶液を、ナトリウムシアノボロヒドリド(2.03g、32.37mmol)で少しずつ処理した。添加は発泡及び僅かな発熱を引き起こした。得られた懸濁液を室温で20時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を4M HCl水溶液(30mL)で洗浄処理した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで0℃に冷却し、4M NaOH水溶液(40mL)で処理した。添加が完了したら、混合物をEtOAc(×2)で抽出した。抽出物をブライン(brine)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して、淡黄色の移動性油として表題化合物(1.1g、97%)を得た。
【0173】
方法A:LC−MS m/z=147.9[M+H]
+;RT=0.96分。
【0174】
実施例1― 6−メチル−2−[5−メチル−4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0175】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0176】
5−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(中間体2、6.60g、28.18mmol)のDMF(80mL)撹拌溶液に、COMU(13.28g、31.00mmol)、DIPEA(12.06mL、70.45mmol)及び1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(3.93mL、31.00mmol)を加え、室温1時間で撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液(20mL)及び水(20mL)の添加によりクエンチし、DCM(4×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、MeCNを用いて粉砕して、オフホワイトの粉末として表題化合物(4.71g、48%)を得た。
【0177】
方法C:LC−MS m/z=350.1[M+H]
+;RT=2.54分。
【0178】
実施例2−39― ジヒドロピリミジノンの合成
【0179】
実施例2〜39は、実施例1に記載の手順に従って、中間体2(5−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸)を、適切なアミン及び表10(Table1)に明記されているカップリング剤と反応させることにより調製した。中間体4(2−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール)を用いて合成した実施例38を除いて、表10(Table1)で使用した全てのアミンを市販品で入手した。
【0180】
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0181】
実施例40−43― キラル分離
【0182】
表11(Table2)の実施例40〜43は、表10(Table1)のラセミ化合物のキラル分離によって調製した。立体化学は任意に割り当てられた。
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
【0183】
実施例44― 5−クロロ−6−メチル−2−[5−メチル−4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン
【0184】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【0185】
6−メチル−2−[5−メチル−4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(実施例1、Q−279(EV−AO7529−002)、100mg、0.286mmol)のAcOH(2mL)溶液に、NCS(40mg、0.301mmol)を加え、90℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、MeCNを用いて粉砕して、表題化合物(60mg、54%)を白色粉末として得た。
【0186】
方法C:LC−MS m/z=384.2[M+H]
+;RT=2.99分。
【0187】
実施例45― 5−クロロ−6−メチル−2−[5−メチル−4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0188】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0189】
実施例44に記載の手順を用いて、6−メチル−2−[5−メチル−4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(実施例7、Q−359(EV−AP2325−001)の塩素化をおこない、表題化合物(54mg、42%)を白色粉末として得た。
【0190】
方法C:LC−MS m/z=404.2[M+H]
+;RT=2.88分。
【0191】
実施例46― 6−メチル−2−[5−メチル−4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0192】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0193】
6−メチル−2−[5−メチル−4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(実施例1、Q−279(EV−AO7529−002)、165mg、0.472mmol)のTHF(3mL)撹拌溶液に、LiAlH
4(216μL、0.519mmol)を0℃で加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を水(4mL)、NaOH(4mL)、次いでさらに水(4mL)の添加によりクエンチした。反応混合物を、酢酸を用いてpH5に酸性化し、次いで飽和重炭酸ナトリウム溶液を用いてpH7に中和した。反応混合物をDCM(3×40mL)で抽出し、この組み合わせた有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮し、MeCN(3mL)を用いて粉砕して表題化合物(57mg、35%)を白色粉末として得た。
【0194】
方法C:LC−MS m/z=336.1[M+H]
+;RT=1.29分。
【0195】
調製例2― 中間体チオウラシル及びチオエーテルの調製
【数17】
[この文献は図面を表示できません]
【0196】
中間体5:2−スルファニリデン−1H,2H,3H,4H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オンの調製
【0197】
工程1:エチルN−[(1H−ピラゾール−5−イル)カルバモチオイル]カルバメートの合成
【0198】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0199】
1H−ピラゾール−5−アミン(3g、36.1mmol)のアセトン(50ml)溶液に、5分間(わずかな発熱)のエチルN−カルボチオイルカルバマート(3.96ml、0.03mol)を加え、室温で2時間撹拌した。黄色溶液を氷冷水(50ml)で処理し、これは一過性沈殿を引き起こした。フラスコを氷中で冷却し、沈殿物を形成させた。固体を濾過によって回収し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、黄色固体として表題化合物(5.0g、46%)を得た。
【0200】
方法A:LC−MS m/z=214.90[M+H]
+;RT=0.94。
【0201】
工程2:2−スルファニリデン−1H,2H,3H,4H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オンの合成
【0202】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
【0203】
エチルN−[(1H−ピラゾール−5−イル)カルバモチオイル]カルバメート(2.5g、11.67mmol)に、2M NaOH水溶液(23.3ml)を加え、室温で2時間撹拌した。溶液を濃縮H
2SO
4で酸性化し、得られた沈殿物を真空下で濾過して淡黄色粉末を得た。水を用いた再結晶による精製により、淡黄色粉末として表題化合物(1.54g、94%)を得た。
【0204】
方法A:LC−MS m/z=168.95[M+H]
+;RT=0.19。
【0205】
中間体6:2−スルファニリデン−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロキナゾリン−4−オンの調製
【0206】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0207】
エチル2−オキソシクロヘキサン−1−カルボキシレート(9.40ml、58.75mmol)のMeCN(40ml)溶液に、チオ尿素(5.37g、70.5mmol)及びDBU(13.15ml、88.13mmol)を加え、80℃で一晩撹拌した。
【0208】
反応混合物を真空濃縮し、残渣を水に溶解させた。反応混合物を5M HCl水溶液を用いてpH3/4に酸性化し、沈殿物を濾過し、H
2O及びEt
2Oで洗浄し、真空下で乾燥して表題化合物(10.70g、98%)をオフホワイト粉末として得た。
【0209】
方法A:LC−MS:m/z=183.0(M+H)
+;RT=0.71。
【0210】
中間体7:6−メチル−4−スルファニリデン−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−2−オンの合成
【0211】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0212】
6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−2,4−ジオン(2.0g、15.86mmol)のジオキサン(30ml)溶液に、2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3,2,4−ジチアジホスフェタン2,4−ジスルフィド(6.41g、15.86mmol)を加え、100℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、白色沈殿物を真空下で濾過し、ジオキサン(20ml)で洗浄して、表題化合物(1.85g、82%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0213】
方法B:LC−MS:m/z=142.85(M+H)
+;RT=0.36。
【0214】
中間体8:3,6−ジメチル−2−(メチルスルファニル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0215】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0216】
3,6−ジメチル−2−(メチルスルファニル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンを、(3E)−1,1,1−トリクロロ−4−メトキシペンタ−3−エン−2−オンから、Zanatta,Nilo;Madruga,Claudia C.;Marisco,Patricia C.;Da Rosa,Luciana S.;Da Silva,Fabio M.;Bonacorso,Helio G.;Martins,Marcos A.P.;Journal of Heterocyclic Chemistry;vol.47;nb.5;(2010);p.1234−1239に記載される手順に従って表題化合物(4.68g、78%)を褐色粉末として得た。
【0217】
方法A:LC−MS:m/z=170.95(M+H)
+;RT=0.97分。
【0218】
実施例47−54
【0219】
対応する市販のチオウラシル、メチルチオエーテル又は特定の中間体を用いて開始し、特定のカップリング条件を用いて中間体酸を適切なアミンとカップリングさせて、実施例1と同様の方法で表12(Table3)の実施例47〜54を調製した。
【0220】
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0221】
実施例55−56― キラル分離
【0222】
表13(Table4)の実施例55〜56は、表12(Table3)のラセミ化合物のキラル分離によって調製した。立体化学は任意に割り当てられた。
【0223】
【表13】
[この文献は図面を表示できません]
【0224】
調製例3― 対応するジクロロピリミジンからの中間体の形成
【数18】
[この文献は図面を表示できません]
【0225】
中間体9:2−クロロ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンの調製
【0226】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0227】
2,4−ジクロロチエノ[3,2−d]ピリミジン(20g、97.5mmol)のTHF(80mL)撹拌溶液に、5M NaOH水溶液(98mL、488mmol)を加え、50℃で6時間撹拌した。反応混合物を、酢酸を用いてpH5に酸性化した。次いで、溶液をEtOAc(2×50mL)で抽出し、この組み合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(11.3g、60.5mmol、62%)を黄色粉末として得た。
【0228】
方法A:LC−MS m/z=186.9[M+H]
+;RT=0.77分。
【0229】
中間体10:2−ヒドラジニル−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンの調製
【0230】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0231】
2−クロロ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン(11.34g、60.8mmol)のEtOH(90mL)撹拌溶液に、ヒドラジン水和物(5.91mL、121.5mmol)を加え、80℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温に冷却した。得られた沈殿物を濾過により集め、水(15mL)で洗浄して、表題化合物(7.4g、40.6mmol、67%)を淡黄色粉末として得た。
【0232】
方法A:LC−MS m/z=182.9[M+H]
+;RT=0.18分。
【0233】
中間体11:5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
【0234】
工程1:メチル−5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボキシラートの合成
【0235】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0236】
2−ヒドラジニル−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン(7g、38.4mmol)とEtOH(75mL)及びAcOH(7.70mL、134.5mmol)との撹拌溶液に、(2Z)−2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−3−オキソブタノエート(7.89g、46.1mmol)を加え、50℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、得られた沈殿物を濾過により単離し、表題化合物(11.2g、22.5mmol、59%)を淡黄色粉末として得た。
【0237】
方法A:LC−MS m/z=291.0[M+H]
+;RT=1.15分。
【0238】
工程2:5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の合成
【0239】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0240】
メチル−5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(6.53g、22.5mmol)の、2:1のTHF/メタノール(37mL)溶液に、2.5M NaOH水溶液(54mL、135mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。有機物を真空下で除去し、残渣を2M HCl水溶液でpH5に酸性化し、得られた沈殿物を濾過により集め、ベージュ色の粉末として表題化合物(6.22g、19.9mmol、89%)を得た。
【0241】
方法A:LC−MS m/z=277.0[M+H]
+;RT=0.97分。
【0242】
中間体12:2−メチル−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(ジアステレオ異性体の4:1混合物)の調製
【0243】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0244】
2−メチル−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(800mg、4.97mmol)の25%酢酸のMeOH(100ml)[0.05M]溶液を、H−キューブ[10%Pt担持Cカートリッジ、90バール及び80℃、1ml/分で反応させた。完了時に、反応混合物を4M HCl(2ml、8mmol)のジオキサン溶液で処理し、次いで真空で濃縮して白色固体を得た。固体をMeOHに溶解し、アンモニア(MeOH中7M)で処理し、減圧下で濃縮して、表題化合物(270mg、32%)を白色固体として得た。
【0245】
方法A:LC−MS m/z=168.00[M+H]
+;RT=0.17分。
【0246】
中間体13:4−(1−シアノ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イウムクロリドの調製
【0247】
工程1:tert−ブチル 4−(1−シアノ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−カルボキシラートの合成
【0248】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0249】
tert−ブチル4−(シアノメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.2g、8.13mmol)の乾燥THF(2mL)撹拌溶液に、0℃でKHMDS(トルエン中1M、2.68mL、2.68mmol)をゆっくりと加えた。反応混合物を10分間撹拌し、その後、ヨードメタン(0.11mL、1.78mmol)の乾燥THF(2mL)溶液をゆっくりと加えた。反応物を室温に温め、一晩撹拌した。反応混合物を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮して、黄色粉末として表題化合物(246mg、98%)を得た:
1H NMR(250MHz、クロロホルム−d)δ4.20(s、2H)、2.63(m、2H)、1.80(m、2H)、1.47(s、3H)、1.46(s、9H)、1.33(s、6H)。
【0250】
工程2:4−(1−シアノ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イウムクロリドの合成
【0251】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0252】
tert−ブチル 4−(1−シアノ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−カルボキシラート(EV−AQ8828−001,243mg、0.963mmol)をHCl(ジオキサン中4M、7mL)に懸濁し、反応物を室温で3時間撹拌した。得られた沈殿物を濾過し、エーテルで洗浄して、黄色粉末として表題化合物(95mg、51%)を得た:
1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ8.96(s、1H)、8.51(s、1H)、2.87−2.78(m、2H)、1.95−1.87(m、2H)、1.72−1.63(m、1H)、1.54−1.45(m、2H)、1.29(s、6H)。
【0253】
実施例57−74― チエノピリミジンの合成
【0254】
表14(Table5)の実施例57〜74は、実施例1に記載の方法を用いて、中間体11(5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸)を、特定のカップリング試薬を用いて適切なアミンと反応させることによって調製した。
【0255】
【表14】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0256】
実施例75― 2−{4−[(2R、6S)−2,6−ジメチルピペリジン−1−カルボニル]−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル}−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンの調製
【0257】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0258】
5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(中間体11、(EV−AP2386−001)、75mg、0.27mmol)のDCM(5ml)溶液に、塩化チオニル(0.2ml、2.71mmol)、続いてDMF(cat、1滴)を加え、50℃で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、DCMを添加し、濃縮を繰り返した(×2)。粗酸塩化物(0.271mmolと仮定)は0℃でさらにDCM(5ml)に懸濁させ、(cis)−2,6−ジメチルピペリジン(0.04ml、0.41mmol)及びトリエチルアミン(0.09ml、0.68mmol)を滴下により加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)及びブライン溶液(5mL)で洗浄し、有機画分を真空下濃縮した。粗残留物をTHF:1M NaOH(1:1、2mL)に溶解し、室温で撹拌した。メタノール(0.5ml)を添加した。反応混合物から有機物を真空除去し、1M HCl水溶液を用いて反応混合物をpH5に酸性化した。水層を、DCM(2×5mL)を用いて抽出し、合わせた有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下濃縮した。粗残留物を分取HPLC(方法G)により精製して、表題化合物(14.2mg、14%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0259】
方法A:LC−MS m/z=372.2[M+H]
+;RT=3.05分。
【0260】
実施例76−77
【0261】
表15(Table6)の実施例は、表14(Table5)のラセミ化合物をキラル分離して調製された。立体化学は任意に割り当てられた。
【0262】
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
【0263】
調製例4 対応するジクロロピリミジンからの中間体の形成
【0264】
中間体14:2−クロロ−4−メトキシ−6−メチルピリミジンの調製
【数19】
[この文献は図面を表示できません]
【0265】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0266】
2,4−ジクロロ−6−メチルピリミジン(1g、6.14mmol)のTHF(10ml)溶液に、0.5M NaOMeが溶解したMeOH(18.4ml、9.20mmol)を0℃で添加し、室温で一晩撹拌した。さらに0.5M NaOMe(6.14ml、3.07mmol)の溶解した0.5当量のMeOHを0℃で添加し、反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水(30ml)で希釈し、EtOAc(2×50ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(20ml)で洗浄し、乾燥させ、減圧下で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(100:0〜75:25ヘプタン−EtOAc)で精製して、表題化合物(275mg、28%)を無色の結晶質固体として得た。
【0267】
方法A:LC−MS m/z=158.9[M+H]
+;RT=1.05分。
【0268】
中間体15:5−クロロ−6H,7H−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−オン(EV−AQ0263−001)の調製
【0269】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0270】
工程1:7−(ベンジルオキシ)−5−クロロ−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジンの合成
【0271】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0272】
5,7−ジクロロ−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン(980mg、4.76mmol)のTHF(20mL)溶液に、0℃でベンジルアルコール(495μl、4.76mmol)及び水素化ナトリウム(114mg、4.76mmol、鉱油中60%)を加え、室温で22時間撹拌した。反応混合物に水(20ml)を加え、EtOAc(2×50ml)で抽出した。合わせられた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮した。SiO
2(勾配100:0〜90:10、ヘプタン−EtOAc)でのクロマトグラフィーによる精製により、表題化合物(708mg、47%)を白色粉末として得た。
【0273】
方法A:LC−MS m/z=277.85[M+H]
+;RT=1.39分。
【0274】
工程2:5−クロロ−6H,7H−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−オンの合成
【0275】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0276】
7−(ベンジルオキシ)−5−クロロ−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン(EV−AQ0259−002、708mg、2.24mmol)を37%HCl−THF水溶液(10mL)の1:1混合液に溶解し、室温で18時間撹拌した。反応混合物を真空下で濾過し、THF及びEt
2Oで洗浄して、5−クロロ−6H,7H−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−オン(246mg、58%)を淡黄色粉末として得た。
【0277】
方法A:LC−MS m/z=187.80[M+H]
+;RT=0.49分。
【0278】
中間体16:2,4−ジクロロ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成
【0279】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0280】
2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1.5g、7.98mmol)のTHF(30ml)溶液に、0℃で水素化ナトリウム(60%油性懸濁液、383mg、9.57mmol)を加え、0℃から室温まで20分間撹拌した。ヨードメタン(0.6ml、9.57mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。
【0281】
混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(20mL)の添加によりクエンチした。次いで、EtOAcを加え、沈殿物を形成させた。沈殿物を濾過し、濾液をEtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機画分を水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(1.65g、97.2%)を黄色粉末として得た。
【0282】
方法A:LC−MS m/z=201.90、203.90[M+H]
+;RT=1.21分。
【0283】
実施例78−88
【0284】
表16(Table7)の実施例78〜88は、対応するジクロロピリミジン又は特定の中間体から出発して、特定のカップリング条件を用いて中間体の酸を適切なアミンとカップリングさせて、実施例57に記載された手順に従って合成した。
【0285】
【表16】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0286】
調製例5
【数20】
[この文献は図面を表示できません]
【0287】
中間体17:2−ヒドラジニル−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(EV−AQ7134−001)の調製
【0288】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0289】
工程1:2−スルファニリデン−1H,2H,3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0290】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0291】
2−オキソシクロペンタンカルボン酸メチル(17.83mL、143.65mmol)のアセトニトリル(150mL)溶液に、チオ尿素(16.4g、215.47mmol)、続いてDBU(25.73mL、172.38mmol)を加え、80℃で24時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、水に溶解した。溶液を5M HCl水溶液を用いてpH3/4に酸性化し、得られた沈殿物を集め、水及びジエチルエーテルで洗浄した後、真空下で乾燥させた。固体を真空下で40℃で一晩さらに乾燥させて、ベージュ色の粉末として表題化合物(17.81g、73.7%)を得た。
【0292】
方法A:LC−MS:m/z=168.9(M+H)
+、RT=0.2〜0.45分。
【0293】
工程2:2−(メチルスルファニル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0294】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0295】
2−スルファニリデン−1H,2H,3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(EV−AS7131−001、17.81g、105.88mmol)の水懸濁液(100mL)に、NaOH(4.66g、116.46mmol)を加え、続いてヨードメタン(7.25mL、116.46mmol)を滴下した。反応混合物を室温で1.5時間撹拌し、次いで5℃に冷却し、得られた沈殿物を真空濾過によって集めた。固体を氷冷水(50mL)、水及びジエチルエーテル(50mL)で洗浄し、40℃でさらに減圧乾燥して、表題化合物(17.78g、89.4%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0296】
方法A:LC−MS:m/z=182.9(M+H)
+;RT=0.89分。
【0297】
工程3:2−ヒドラジニル−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0298】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0299】
2−(メチルスルファニル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(EV−AQ7133−001、17.78g、97.56mmol)のEtOH(30mL)溶液に、ヒドラジン水和物(23.73mL、487.81mmol)を加えた。反応混合物を90℃で24時間、次いで85℃でさらに7時間撹拌した。冷却した反応混合物を濾過し、EtOH(15mL)及び水(10mL)で洗浄して、表題化合物(13.1g、80.8%)を白色粉末として得た。
【0300】
方法B:LC−MS:m/z=166.9(M+H)
+、RT=0.19分。
【0301】
中間体18:5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(Q−481、EV−AQ7139−001)の調製
【0302】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0303】
工程1:2−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0304】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0305】
2−ヒドラジニル−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(EV−AQ7134−001、19g、114.33mmol)のエタノール(120mL)溶液に、2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−3−オキソブタン酸メチル(EV−AL6988−001、21.53g、125.77mmol)、続いて酢酸(22.91mL、400.17mmol)を加えた。反応混合物を50℃で3.5時間撹拌した。15分後、追加のエタノール(170mL)を添加して撹拌を維持した。反応混合物を冷却し、溶媒体積を約半分に減少させた。得られた沈殿物を集め、真空濾過により乾燥して、ベージュ色の粉末として表題化合物(21.84g、69.6%)を得た。
【0306】
方法B:LC−MS:m/z=275.0(M+H)
+、RT=0.98分。
【0307】
工程2:5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(Q−481、EV−AQ7139−001)の合成
【0308】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0309】
5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(EV−AQ7137−001、21.84g、79.63mmol)を3:2:1の水/THF/メタノール(300mL)に懸濁し、2.5M NaOH水溶液(191mL)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物から有機物を真空除去した。残渣を5M HCl水溶液で酸性化し、得られた沈殿物を回収し、45℃で5日間真空濾過して乾燥させ、ベージュ色の粉末として表題化合物(21.6g、100%)を得た。
【0310】
方法C:LC−MS:m/z=261.1(M+H)
+、RT=1.81分。
【0311】
中間体19:±(syn)−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン塩酸塩の調製
【0312】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0313】
2−メチル−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(3g、18.62mmol)のMeOH(100ml)溶液を、4M HCl(5.6ml、22.3mmol)のジオキサン溶液で処理し、続いて酸化白金(iv)(253mg、1.12mmol)を添加し、得られた懸濁液を圧力容器内で50psi及び室温で4時間水素化した。セライト上での濾過により触媒を慎重に除去し、濾液を真空下で濃縮して、表題化合物(3.7g、99%)を白色固体として得た。
【0314】
方法A:LC−MS m/z=168.0[M+H]
+;RT=0.21分。
【0315】
中間体20:(EV−AQ7163−003)に使用される2−メチル−4−フェニルピペリジン−4−オール塩酸塩EV−AQ7159−002の合成
【0316】
工程1:フェニルリチウムを用いた4−ヒドロキシ−2−メチル−4−フェニルピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチル構造の合成
【0317】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0318】
フェニルリチウム(Bu
2O中1.8M、7.16mL、12.89mmol)のTHF(15mL)溶液に−78℃で、l−boc−2−メチル−4−ピペリジノン(2.5g、11.72mmol)のさらなるTHF溶液(5mL)を滴下した。反応混合物を室温まで温め、3時間撹拌した。氷水に注いで反応をクエンチした。EtOAc(2×25mL)を加え、生成物を抽出した。合わせた有機物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物を0−100%EtOAcのヘプタンで溶出させるSiO
2担持クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.97g、73.9%)を黄色油状物として得た。
【0319】
方法B:LC−MS:m/z=192.0(M−Boc)
+、RT=1.19分。
【0320】
工程2:2−メチル−4−フェニルピペリジン−4−オール塩酸塩の合成
【0321】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0322】
4−ヒドロキシ−2−メチル−4−フェニルピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチル(EV−AQ7159−002、1.5g、5.15mmol)のジオキサン(3mL)溶液に、HClのジオキサン(4M、6.43mL、25.74)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮してDCMに再溶解し、再度濃縮して1.22g(83.3%)の表題化合物をオレンジ色のゴム状物として得た。
【0323】
方法B:LC−MS:m/z=192.0(M+H)
+、RT=0.21分。
【0324】
中間体21:2−(4−{3−ヒドロキシ−3−フェニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成。
【0325】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0326】
2−(4−{3−ヒドロキシ−3−フェニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンを、中間体21(EV−AQ7161−001)について記載した手順により、1−boc−2−メチル−4−ピペリジノンを、3−オキソ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸 tert−ブチルに置換して、オフホワイト色の粉末として表題化合物(505mg、35%)を得た。
【0327】
方法B:LC−MS:m/z=203.9(M+H)
+、RT=0.27分。
【0328】
中間体22:3−フェニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩EV−AQ7185−002の合成
【0329】
工程1:3−フェニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エン−8−カルボン酸 tert−ブチルの合成
【0330】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0331】
フェニルリチウム(Bu
2O中2.0M、3.66mL、7.32mmol)のTHF(15mL)溶液に、−78℃で、3−オキソ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸 tert−ブチル(1.5g、6.66mmol)のTHF(5mL)溶液を滴下して加えた。反応物を室温に1時間かけて加温し、さらに1時間撹拌した。反応混合物の1/3を、同様の化学反応のために除去し、残りの2/3の反応混合物を−78℃まで冷却し、塩化メタンスルホニル(1.03mL、13.32mmol)、続いてトリエチルアミン(3.06mL、21.97mmol)で処理した。次いで、反応混合物を室温まで温め、一晩撹拌した。反応混合物を再び−78℃に冷却し、さらにメタンスルホニルクロライド(2.06mL、26.64mmol)及びトリエチルアミン(6.12mL、43.94mmol)を加えた。次いで、反応混合物を室温まで温め、3.5時間撹拌した。反応物を水で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機物を水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮した。粗残渣を、ヘプタン/EtOAc(0−100%)で溶離するSiO
2坦持クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(480mg、36.8%)をオフホワイトの固体として得た。
【0332】
方法B:LC−MS:m/z=229.95(M−
tBu)
+、RT=1.37分。
【0333】
工程2:3−フェニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エン塩酸塩の合成
【0334】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0335】
3−フェニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エン−8−カルボン酸 tert−ブチル(EV−AQ7180−002、97%、480mg、1.63mmol)のジオキサン(3mL)溶液に、HClのジオキサン(4M、2.04mL、8.16mmol)を加え、混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮してDCMに再溶解し、再度濃縮して、表題化合物(355mg、93.2%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0336】
方法B:LC−MS:m/z=186.0(M+H)
+、RT=0.79分。
【0337】
工程3:3−フェニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の合成
【0338】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0339】
3−フェニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エン塩酸塩(EV−AQ7183−001、355mg、1.92mmol)をMeOH:EtOAc(1:1、45mL)に溶解し、H−cube Pd/C(10%)CatCartで水素化した(1mL/分、20bar、60℃、制御されたH
2モード)。手順を40バール、60℃、及び60バール、60℃で繰り返した。反応混合物を真空下で濃縮して、オフホワイトの粉末として表題化合物(305mg、76%)を得た。
【0340】
方法B:LC−MS:m/z=188.0(M+H)
+、RT=0.74分。
【0341】
中間体23:4−メトキシ−4−フェニルピペリジン−1−イウム塩化物 EV−AQ8865−001の合成
【0342】
工程1:tert−ブチル−4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジン−1−カルボン酸の合成
【0343】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0344】
フェニルリチウム(Bu
2O中1.8M、3.07mL、5.52mmol)のTHF(5mL)溶液を、1−Boc−4−ピペリジノン(1g、5.02mmol)のTHF(5mL)溶液に−78℃で滴下して加えた。反応物を室温まで加温し、4時間撹拌した。氷水に注ぐことにより反応をクエンチさせ、EtOAc(2×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4で乾燥し、真空濃縮した。SiO
2担持のクロマトグラフィーによりヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜20:80)で溶離し、粗製残留物を精製して、表題化合物(1.095g、79%)を黄色粉末として得た。
【0345】
方法B:LC−MS:m/z=177.9(M−Boc)
+、RT=1.15分。
【0346】
工程2:4−メトキシ−4−フェニルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの合成
【0347】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0348】
4−ヒドロキシ−4−フェニル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.08g、3.91mmol)の乾燥THF(25mL)撹拌溶液に、NaH(油中60%、0.17g、4.30mmol)を加え、1時間撹拌した後、ヨウ化メチル(0.37mL、5.86mmol)を添加し、一晩撹拌した。混合物をNaH(60%、0.17g、4.30mmol)、続いてヨウ化メチル(0.37mL、5.86mmol)で再処理し、一晩攪拌した。混合物をNaH(60%、0.17g、4.30mmol)で3度再処理し、続いてヨウ化メチル(0.37mL、5.86mmol)で再処理し、4時間撹拌した。ブライン(40mL)を加え、生成物をEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮し、クロマトグラフィーによりヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜85:15)で溶離して精製して、表題化合物(610mg、54%)をオフホワイト粉末として得た。
【0349】
方法B:LC−MS:m/z=192.02(M−Boc)
+、RT=1.30分。
【0350】
工程3:4−メトキシ−4−フェニルピペリジン−1−イウム塩化物の合成
【0351】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0352】
4−メトキシ−4−フェニルピペリジン−1−カルボキシレート(603mg、2.07mmol)をHClのジオキサン(4M、6mL、24.0mmol)に溶解し、室温で一晩撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、エーテルで粉砕して、表題化合物(391mg、83%)を無色粉末として得た。
【0353】
方法B:LC−MS:m/z=191.9(M+H)
+、RT=0.64分。
【0354】
中間体24:4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピペリジンの合成
【0355】
工程1:4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジンの合成
【0356】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0357】
2,2,2−トリフルオロエタノール(0.96mL、13.33mmol)及びNaH(油中60%、533.26mg、13.33mmol)の溶液に、4−クロロピリジン塩酸塩(1g、6.67mmol)の無水DMSO(20mL)を加えた。反応混合物を0℃〜室温で一晩中撹拌した。水(10mL)を加え、生成物をDCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、黄褐色の表題化合物(510mg、38.9%)を得た。
【0358】
方法B:LC−MS:m/z=178.0(M+H)
+、RT=0.31分。
【0359】
工程2:4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピペリジンの合成
【0360】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0361】
4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン(EV−AQ7197−001、510mg、2.88mmol)をEtOH:酢酸(3:1、60mL)に溶解し、5%Rh/C cat cartのH−キューブ水素化(1ml/分、90バール、80℃)にかけた。反応混合物を真空下で濃縮して、黄褐色の固体として表題化合物(104mg、11.9%)を得た。
【0362】
方法B:LC−MS:m/z=184.0(M+H)
+、RT=0.21−0.33分。
【0363】
中間体25:±(syn)−4−メチル−2−(トリフルオロメチル)ピペリジン塩酸塩の合成
【0364】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0365】
4−メチル−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(1g、6.21mmol)のMeOH(20ml)溶液を、HCl(ジオキサン中4M、1.9mL)、続いて酸化白金(iv)(85mg、0.37mmol)を添加し、得られた懸濁液を圧力容器内で50psi及び室温で20時間水素化した。さらに酸化白金(iv)(85mg、0.37mmol)をAcOH(10ml)とともに加え、水素化を20時間続けた。
【0366】
触媒をセライトで濾過することにより除去し、濾液を真空下で蒸発させ、残渣をエーテルで粉末化して、表題化合物(460mg、36%)を白色固体として得た。
【0367】
方法B:LC−MS m/z=167.95[M+H]
+;RT=0.18分。
【0368】
実施例89−141
【0369】
表17(Table8)の実施例は、中間体18(5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸)を特定のカップリング剤を用い、適切なアミンと反応させる方法1を用いて製造した。
【0370】
【表17】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0371】
実施例142−145
【0372】
表18(Table9)の実施例は、表17(Table8)のラセミ化合物のキラル分離によって調製した。立体化学は任意に割り当てられた。
【0373】
【表18】
[この文献は図面を表示できません]
【0374】
調製例6 ヒドラジンの直接環化
【数21】
[この文献は図面を表示できません]
【0375】
中間体26:2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−3−オキソブタン酸メチルの調製
【0376】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0377】
3−オキソブタン酸メチル(40g、0.34mol)及び1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン(54.92mL、0.41mol)を合わせ、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた油状物を真空下で24時間乾燥して、表題化合物(56.53g、86.3%)を暗赤色固体として得た。
【0378】
1HNMR(500MHz、DMSO−d6)δ7.62(s、1H)、3.63(s、3H)、3.24−2.96(m、3H)、2.90−2.58(m、3H)、2.13(s、3H)。
【0379】
中間体27:2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−1−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)ブタン−1,3−ジオン(EV−AP2538−001)の調製
【0380】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
【0381】
工程1:1−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)ブタン−1,3−ジオンの合成
【0382】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【0383】
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(10.0mL、78.83mmol)のトルエン(80mL)溶液に、3−オキソブタン酸メチル(12.76mL、118.25mmol)及びトリエチルアミン(13.19mL、94.6mmol)を加え、105℃で15.5時間撹拌した。冷却した反応混合物に水(15mL)を加え、有機相を抽出した。有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗残留物を、SiO
2担持クロマトグラフィーにより0−100%EtOAcのヘプタンで溶出させて精製し、粘性黄色油として表題化合物(12.8g、70.2%)を得た。
【0384】
方法A:LC−MS:m/z=218.0(M+H)
+;RT=1.03分。
【0385】
工程2:2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−1−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)ブタン−1,3−ジオンの合成
【0386】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0387】
1−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)ブタン−1,3−ジオン(EV−AP2535−001、2g、9.21mmol)及び1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン(1.47mL、11.1mmol)を合わせ、80℃で15時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、ベージュ色の粉末として表題化合物(2.51g、96.1%)を得た。
【0388】
方法A:LC−MS:m/z=273.0(M+H)
+;RT=0.99分。
【0389】
中間体28:(2E)−2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−1−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル]ブタン−1,3−ジオン(EV−AP2553−001)の調製
【0390】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0391】
表題化合物は4−トリフルオロメチルピペリジン塩酸塩(10.5g、55.4mm)で開始する中間体EV−AP2535−001と類似の方法で調製して、表題化合物(13.4g、87%)を暗橙色粉末として得た。
【0392】
方法A:LC−MS:m/z=293.0(M+H);RT=0.97分。
【0393】
中間体29:1−(1H−ピラゾール−4−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(EV−AQ8818−001)の調製
【0394】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0395】
1H−ピラゾール−4−カルボン酸(1.0g、8.92mmol)及びDIPEA(5.4mL、31.2mmol)のTHF(15mL)攪拌溶液に、T3P(EtOAc中50%、10.5mL、17.8mmol)を加え、室温で5分間撹拌した。次いで、4−(トリフルオロメチル)ピペリジン塩酸塩(2.03g、10.7mmol)を加え、溶液を室温で一晩中撹拌した。反応混合物を冷却し、DCM(30mL)と飽和NaHCO
3溶液(40mL)に分配し、水性画分をDCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機画分をMgSO
4で乾燥させ、溶媒を真空除去した。得られた油状物をMeOH/DCM(勾配100:0〜90:10)でのSiO
2担持クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(673mg、61%)を黄色粉末として得た。
【0396】
方法A:LC−MS m/z=248.0[M+H]
+;RT=0.98分。
【0397】
中間体30:6−クロロ−2−ヒドラジニル−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンの合成の調製
【0398】
工程1:メチル1H,2H,3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジオンの合成
【0399】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【0400】
3−アミノチオフェン−2−カルボン酸メチル(3.5g、22.3mmol)及び尿素(8.75mL、144.7mmol)の混合物を180℃で5時間加熱した。混合物を〜90℃に冷却し、水(40mL)を添加した。混合物を室温で一晩中撹拌し、生成した沈殿物を濾過により単離して、表題化合物(3.66mg、98%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0401】
方法A:LC−MS m/z=214.0[M+H]
+;RT=0.79分。
【0402】
工程2:6−ニトロ−1H,2H,3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジオンの合成
【0403】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
【0404】
1H,2H,3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジオン(EV−AP2346−001、3.65g、21.7mmol)を、発煙HNO
3(12mL)及びH
2SO
4(95%、12mL)に0℃で少しずつ加えた。反応物を室温まで加温し、1時間撹拌した。沈殿した固体を濾過により集め、橙色粉末として表題化合物(1.28g、28%)を得た。
【0405】
方法A:LC−MS m/z=214.0[M+H]
+;RT=0.79分。
【0406】
工程3:2,4,6−トリクロロチエノ[3,2−d]ピリミジンの合成
【0407】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
【0408】
6−ニトロ−1H,2H,3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジオン(EV−AP2349−001、1.2g、21.7mmol)のフェニルホスホン酸ジクロリド(5mL、35.3mmol))撹拌懸濁液を180℃で4時間撹拌した。混合物を〜100℃まで冷却し、激しく撹拌した氷/水(40mL)にゆっくりと移した。得られた懸濁液を室温で30分間撹拌した後、DCM(2×40mL)で抽出した。合わせた有機画分をNa
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮し、SiO
2(0:100〜10:90MeOH−DCM)クロマトグラフィー、続いてさらにSiO
2(0:100〜50:50EtOAc−ヘプタン)クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(752mg、55%)を無色粉末として得た。
【0409】
方法A:LC−MS m/z=240.7[M+H]
+;RT=1.43分。
【0410】
工程4:2,6−ジクロロ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンの合成
【0411】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
【0412】
2,4,6−トリクロロチエノ[3,2−d]ピリミジン(EV−AP2352−001、749mg、3.13mmol)のTHF(12mL)撹拌溶液に、1M NaOH水溶液(16mL、16mmol)を加え、室温で一晩中撹拌した。溶液を5M HCl水溶液でpH〜5に酸性化し、得られた沈殿物を濾過により単離し、表題化合物(400mg、58%)を無色粉末として得た。
【0413】
方法A:LC−MS m/z=220.8[M+H]
+;RT=1.02分。
【0414】
工程5:6−クロロ−2−ヒドラジニル−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンの合成
【0415】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
【0416】
2,6−ジクロロ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン(EV−AP2354−001、361mg、1.63mmol)のエタノール(5mL)撹拌溶液に、ヒドラジン水和物(199μl、4.08mmol)を加え、80℃で一晩撹拌した。反応混合物を冷却し、沈殿物を濾過により回収し、固体を水で洗浄して、表題化合物(247mg、70%)を黄色粉末として得た。
【0417】
方法A:LC−MS m/z=216.9[M+H]
+;RT=0.74分。
【0418】
中間体31:5−クロロ−2−ヒドラジニル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの調製
【0419】
工程1:5−クロロ−2−ヒドラジニル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0420】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【0421】
2,4,5−トリクロロピリミジン(5.00g、27.3mmol)のTHF(12mL)溶液に、1M NaOH水溶液(35.4mL、35.4mmol)を加え、室温で3日間撹拌した。溶液を5M HCl水溶液でpH〜5に酸性化し、DCM(2×40mL)で抽出した。合わせた有機画分をNa
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮し、1:4のDCM−ヘプタンで粉砕して、表題化合物(2.33g、52%)をオレンジ色の粉末として得た。
【0422】
方法A:LC−MS m/z=164.8[M+H]
+;RT=0.38分。
【0423】
工程2:5−クロロ−2−ヒドラジニル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0424】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0425】
2,5−ジクロロ−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(EV−AP2350−001、200mg、1.21mmol)のエタノール(3mL)溶液に、ヒドラジン水和物(148μL、3.03mmol)を加え、50℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、得られた沈殿物を濾過により単離して、表題化合物(88mg、45%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0426】
方法A:LC−MS m/z=160.9[M+H]
+;RT=0.17分。
【0427】
中間体32:5−tert−ブチル−2−ヒドラジニル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの調製
【0428】
工程1:2−ホルミル−3,3−ジメチルブタン酸エチルの合成
【0429】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
【0430】
3,3−ジメチルブタン酸エチル(5.814ml、34.67mmol)及びギ酸エチル(8.366ml、104.01mmol)のDCM(60ml)溶液に、TiCl
4(52.01ml、52.01mmol)及びEt
3N(11.61mL、83.21mmol)を0℃の窒素下にて加え、0℃〜室温で一晩中撹拌した。反応混合物に水を加え、次いでこれをDCM(2×50ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(100:0〜0:100 ヘプタン−EtOAc)で精製して、表題化合物(2.72mg、42%)のさらさらした流動性オレンジオイル油を得た。
【0431】
1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ9.74(d、J=3.6Hz、1H)、4.21−4.10(m、2H)、3.07(d、J=3.6Hz、1H)、1.21(t、J=7.1Hz、3H)、1.07(s、9H)。
【0432】
工程2:5−tert−ブチル−2−(メチルスルファニル)−3,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0433】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
【0434】
2−ホルミル−3,3−ジメチルブタン酸エチル(EV−AO7549−002、92%、100mg、0.534mmol)の水(2ml)溶液に、1M NaOH水溶液(534μl、0.534mmol)及びチオ尿素(122mg、1.603mmol)を加え、100℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、1M HCl水溶液を用いてpH2〜3に酸性化して、白色沈殿物を得た。反応混合物を濾過し、MeCNで洗浄して、表題化合物(72mg、73%)を真珠色の白色固体として得た。
【0435】
方法A:LC−MS m/z=184.9[M+H]
+;RT=0.93分。
【0436】
工程3:3,6−ジメチル−2−(メチルスルファニル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0437】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
【0438】
NaOH(97%、286mg、6.925mmol)を水(20ml)に添加した。水酸化ナトリウムが溶解した後、5−tert−ブチル−2−スルファニリデン−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−4−オン(EV−AO7576−001、1.16g、6.295mmol)を加え、混合物を溶解するまで攪拌した。ヨードメタン(435μl、6.925mmol)を滴下して加え、混合物を室温で一晩中撹拌した。固体を濾過し、氷冷水(2×10ml)で洗浄して、表題化合物(686mg、54%)をオフホワイトの固体として得た。
【0439】
方法A:LC−MS m/z=198.9[M+H]
+;RT=1.09分。
【0440】
工程4:5−tert−ブチル−2−ヒドラジニル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0441】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
【0442】
5−tert−ブチル−2−(メチルスルファニル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(EV−AO7579−001、600mg、3.026mmol)のピリジン(5ml)溶液に、ヒドラジン水和物(1.47ml、30.26mmol)を加え、100℃で一晩中撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、Et
2Oを用いて粉砕して、オフホワイトの粉末として表題化合物(331mg、60%)を得た。
【0443】
方法A:LC−MS m/z=183.0[M+H]
+;RT=0.40分。
【0444】
中間体33:2−ヒドラジニル−6−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(EV−AO7596−001)の調製
【0445】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
【0446】
2−ヒドラジニル−6−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンは、中間体32を、2−スルファニリデン−6−(トリフルオロメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−4−オンで置換する類似の経路により調製し、表題化合物(212mg、31%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0447】
方法A:LC−MS m/z=194.9[M+H]
+;RT=0.52分。
【0448】
中間体34:6−ヒドラジニル−1H,4H,5H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン(EV−AQ7120−001)の調製
【0449】
工程1:4−(ベンジルオキシ)−6−クロロ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンの合成
【0450】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
【0451】
ベンジルアルコール(0.19mL、1.85mmol)のジオキサン(3mL)溶液に、カリウムt−ブトキシド(436.38mg、3.89mmol)、次いで4,6−ジクロロ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(350mg、1.85mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温まで15分かけて温め、次いで21時間撹拌した。反応混合物に、飽和NH
4Cl水溶液(2mL)を加えてクエンチし、EtOAc(2×5mL)で抽出した。合わせた有機画分をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗物質をSiO
2担持クロマトグラフィーにより、0〜50%EtOAcのヘプタンで溶離して精製し、表題化合物(325mg、41.1%)を白色固体として得た。
【0452】
方法A:LC−MS:m/z=+261.0、262.9(M+H)
+;RT=1.28分。
【0453】
工程2:6−クロロ−1H,4H,5H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オンの合成
【0454】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
【0455】
4−(ベンジルオキシ)−6−クロロ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(EVA−AQ7113−003、61%、325mg、0.76mmol)のTHF(2.5mL)溶液に、4MHClのジオキサン(1.9mL)溶液を添加し、室温で1.5時間撹拌した。次いで濃HCl(2.5mL)を加え、反応物をさらに2時間撹拌した。得られた沈殿物を集め、真空濾過して乾燥して、表題化合物(128mg、98.7%)を白色粉末として得た。
【0456】
方法A:LC−MS:m/z=+170.9、172.8(M+H)
+;RT=0.20
【0457】
工程3:6−ヒドラジニル−1H,4H,5H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オンの合成
【0458】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
【0459】
6−クロロ−1H,4H,5H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン(EV−AQ7115−001、128mg、0.75mmol)のエタノール(2mL)溶液に、ヒドラジン水和物(0.18mL、3.75mmol)を加えた。反応容器を密閉し、反応混合物に対しマイクロ波を、100℃で30分間照射した。反応混合物を冷却し、得られた沈殿物を集め、真空下で乾燥させて、表題化合物(90mg、72.2%)を白色粉末として得た。
【0460】
方法A:LC−MS:m/z=+166.9(M+H)
+;RT=0.17分。
【0461】
中間体35:2−ヒドラジニル−5,6−ジメチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(EV−AP2534−001)の調製
【0462】
工程1:5,6−ジメチル−2−(メチルスルファニル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0463】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
【0464】
5,6−ジメチル−2−スルファニリデン−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−4−オン(2g、12.8mmol)の水(15mL)の懸濁液に、水酸化ナトリウム(527.47mg、13.19mmol)、続いてヨードメタン(1mL、16mmol)を加え、室温一晩中撹拌した。反応混合物を5℃に冷却し、得られた沈殿物を真空濾過によって集めた。固体を水で洗浄し、40℃で真空乾燥して、表題化合物(1.67g、76%)を白色粉末として得た。
【0465】
方法A:LC−MS m/z=170.9[M+H]
+;RT=0.83分。
【0466】
工程2:2−ヒドラジニル−5,6−ジメチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0467】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
【0468】
5,6−ジメチル−2−(メチルスルファニル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(EV−AB8059−001、1g、5.87mmol)に、ヒドラジン水和物(1.43mL、29.37mmol)を加え、100℃で1.5時間撹拌した。次いで、反応を室温で週末中放置した。追加でヒドラジン水和物(1.43mL、29.37mmol)分を加え、100℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、氷冷メタノール(3mL)を添加した。得られた沈殿物を真空濾過によって集め、さらに氷冷メタノール(5mL)で洗浄した。固体を真空下でさらに乾燥して、表題化合物(618mg、68.2%)を白色粉末として得た。
【0469】
方法A:LC−MS m/z=154.9[M+H]
+;RT=0.17分。
【0470】
中間体36:5−クロロ−6H,7H−[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−オン(EV−AQ0249−001)の調製
【0471】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
【0472】
EV−AQ0249−001を、EV−AQ0263−001の合成と類似の方法で合成して、表題化合物(190mg、56%)を黄色粉末として得た。
【0473】
方法A:LC−MS m/z=187.85[M+H]
+;RT=0.37分。
【0474】
中間体37a:2−ヒドラジニル−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オンの合成
【0475】
工程1:2−クロロ−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オンの合成
【0476】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0477】
2,4−ジクロロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン(2g、10.6mmol)のTHF(100ml)溶液に、水酸化ナトリウム(5M、10.64ml、53.2mmol)を加え、その反応混合物を室温で16時間、さらに50℃で4時間攪拌した。
【0478】
黄色溶液を室温に冷却し、真空下で濃縮し、酸性化した(pH3〜4、2M HCl)。得られた沈殿物を濾過により集め、水、続いてエーテルで洗浄して、真空下で乾燥させた後、表題化合物(1.79g、99%)を淡黄色粉末として得た。
【0479】
方法B:LC−MS m/z=160.0[M+H]
+;RT=0.79分。
【0480】
工程2:2−ヒドラジニル−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オンの合成
【0481】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
【0482】
ヒドラジン水和物(43.04μL、0.88mmol)を、2−クロロ−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オン(100mg、0.59mmol)のEtOH(2ml)溶液に加え、反応物を室温で18時間攪拌した後、懸濁液を80℃で40時間加熱した。
【0483】
さらにヒドラジン水和物(43.04μL、0.88mmol)を加え、反応混合物を80℃で16時間加熱した。
【0484】
黄色の懸濁液を4℃に冷却し、固体を濾過によって集め、冷水(〜0.5ml)で洗浄し、真空下で乾燥させて、表題化合物(64mg、65%)を黄色固体として得た。
【0485】
方法B:LC−MS m/z=166.9[M+H]
+;RT=0.20分。
【0486】
2−[5−メチル−4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3H,4H−チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オンの調製
【0487】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
【0488】
2−ヒドラジニル−3H,4H−チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン(中間体4と類似の方法で形成された)(EV−AP2372−001、120mg、0.66mmol)のエタノール(3mL)溶液に、2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−1−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)ブタン−1,3−ジオン(中間体27,90%、199.3mg、0.66mmol)、続いて酢酸(0.13mL、2.31mmol)を加えた。容器を密封し、反応混合物を室温で5分間撹拌し、次いで80℃で5時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮した。粗残留物をSiO
2担持クロマトグラフィーにより0〜10%メタノールのDCMで溶離して精製した。この物質をさらにPREP−HPLC(方法G)により精製して、表題化合物(20.9mg、8.1%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0489】
方法C:LC−MS m/z=392.1[M+H]
+;RT=3.12分。
【0490】
実施例146−156及び実施例157a
【0491】
表19(Table10)の実施例は、実施例1に記載の手順を用いて対応するヒドラジン中間体を、中間体27又は中間体28で、環化することにより合成した。
【表19】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0492】
中間体37b:2−ホルミル−3−オキソプロパン酸エチルEV−AQ8817−001の合成
【0493】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
【0494】
水素化ナトリウム(60%、1.68g、42.1mmol)のTHF(20mL)撹拌懸濁液に、ギ酸エチル(8.5mL、105.7mmol)を添加した。溶液を0℃に冷却し、3,3−ジエトキシプロパン酸エチル(4g、21.0mmol)のTHF(10mL)溶液を30分かけて滴下し、反応混合物を室温で一晩中撹拌した。氷冷下で2M HCl水溶液(30mL)を加え、反応物を室温で30分間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテル(2×50mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をMgSO
4で乾燥させ、真空中で濃縮して、表題化合物(3.02g、99.7%)を琥珀色の液体として得た。
【0495】
1H NMR(250MHz、クロロホルム−d)δ9.13(s、2H)、4.29(q、J=7.1Hz、2H)、1.37−1.28(m、3H)。
【0496】
実施例158a― 6−メチル−2−[5−メチル−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン Q−432(EV−AQ0253−002)の調製
【0497】
工程1:3−[2−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)ヒドラジン−1−イリデン]ブタン酸メチルの合成
【0498】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0499】
2−ヒドラジニル−6−メチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(中間体1、EV−AO5744−001、826mg、5.89mmol)及び3−オキソブタン酸メチル(763μL、7.07mmol)のEtOH(20ml)の溶液を、還流下で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、EtOHで粉末化し、EtOH、続いてEt
2Oで洗浄して、表題化合物(886mg、63%)をピンク色の固体として得た。
【0500】
方法A:LC−MS m/z=239.00[M+H]
+;RT=0.71分。
【0501】
工程2:3−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチルの合成
【0502】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0503】
3−[2−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)ヒドラジン−1−イリデン]ブタン酸メチル(EV−AQ3804−001、300mg、1.26mmol)の無水DMF(4ml)溶液を三塩化リン(352μl、3.78mmol)で0℃にて滴下処理し、0℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(1ml)の添加によりクエンチし、砕いた氷に注ぎ、30分間放置した。溶液を1M NaOH水溶液で中和し、次いで、真空下で濃縮した。残渣を水(20ml)に溶解し、EtOAc(3×50ml)で抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下で濃縮し、Et
2Oを用いて粉砕して、3−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1Hピラゾール−4−カルボン酸メチル(119mg、38%)をピンク色の固体として得た。
【0504】
方法A:LC−MS m/z=249.00[M+H]
+;RT=1.01分。
【0505】
工程3:3−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の合成
【0506】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
【0507】
3−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(EV−AQ3806−002、120mg、0.44mmol)のTHF(3mL)溶液に、3M NaOH水溶液(0.97ml)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して有機溶媒を除去し、水溶液を5M HCl水溶液を用いてpH3に酸性化した。濾過して形成されたベージュ色の沈殿物を、H
2O及びEt
2Oで洗浄して、3−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(110mg、95%)をベージュ色の粉末として得た。
【0508】
方法A:LC−MS m/z=235.0[M+H]+;RT=0.83分。
【0509】
工程4:6−メチル−2−{3−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0510】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0511】
3−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(EV−AQ0251−001、35mg、0.15mmol)のTHF(2ml)懸濁液に、DIPEA(91μL、0.52mmol)、T3P(EtOAc中50%)(176μl、0.30mmol)及び4−(トリフルオロメチル)ピペリジン塩酸塩(34mg、0.18mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、水(10ml)に再溶解し、EtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、SiO
2担持クロマトグラフィー(勾配100:0〜80:20、DCM−MeOH)により精製して、6−メチル−2−{3−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(16mg、29%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0512】
方法C:LC−MS m/z=370.2[M+H]
+;RT=2.40分。
【0513】
調製例7― 置換ピラゾールを形成する環化による生成物の形成
【数22】
[この文献は図面を表示できません]
【0514】
中間体38:2,4−ジクロロ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成
【0515】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
【0516】
2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1.5g、7.98mmol)のTHF(30ml)溶液に、0℃で水素化ナトリウム(60%油性懸濁液、383mg、9.57mmol)を加え、0℃〜室温まで20分間撹拌した。ヨードメタン(0.6ml、9.57mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(20mL)の添加によりクエンチした。次いで、EtOAcを加え、沈殿物を形成させた。沈殿物を濾過し、濾液をEtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機画分を水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、表題化合物(1.65g、97.2%)を黄色粉末として得た。
【0517】
方法A:LC−MS m/z=201.90、203.90[M+H]
+;RT=1.21
【0518】
中間体39:5−クロロ−6H,7H−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−オンの合成
【0519】
工程1:7−(ベンジルオキシ)−5−クロロ−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジの合成
【0520】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
【0521】
5,7−ジクロロ−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン(980mg、4.76mmol)のTHF(20mL)溶液に、0℃でベンジルアルコール(495μl、4.76mmol)及び水素化ナトリウム(114mg、4.76mmol、鉱油中60%)を加え、室温22時間撹拌した。反応混合物に水(20ml)を加え、EtOAc(2×50ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮した。SiO
2担持クロマトグラフィー(勾配100:0〜90:10、ヘプタン−EtOAc)による精製により、表題化合物(708mg、47%)を白色粉末として得た。
【0522】
方法A:LC−MS m/z=277.85[M+H]
+;RT=1.39分。
【0523】
工程2:5−クロロ−6H,7H−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−オンの合成
【0524】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
【0525】
7−(ベンジルオキシ)−5−クロロ−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン(EV−AQ0259−002、708mg、2.24mmol)を37%HCl− THF(10mL)の1:1混合液に溶解し、室温で18時間撹拌した。反応混合物を真空下で濾過し、THF及びEt
2Oで洗浄して、表題化合物(246mg、58%)を淡黄色粉末として得た。
【0526】
方法A:LC−MS m/z=187.80[M+H]
+;RT=0.49分。
【数23】
[この文献は図面を表示できません]
【0527】
中間体40:メチル−2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−4−メチル−3−オキソペンタン酸
【0528】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
【0529】
4−メチル−3−オキソペンタン酸メチル(1.98ml、13.87mmol)に1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン(2.21ml、16.65mmol)を加え、溶液を80℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮してメチル−2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−4−メチル−3−オキソペンタン酸(2.76g、95%)をオレンジ色の油状物として得た。
【0530】
方法A:LC−MS m/z=200.0[M+H]
+;RT=1.00
【0531】
中間体41:メチル−2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−4−メチル−3−オキソペンタン酸
【0532】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
【0533】
4−メチル−3−オキソペンタン酸メチル(1.98ml、13.87mmol)に1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン(2.21ml、16.65mmol)を加え、溶液を80℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮してメチル−2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−4−メチル−3−オキソペンタン酸(2.76g、95%)をオレンジ色の油状物として得た。
【0534】
方法A:LC−MS m/z=200.0[M+H]
+;RT=1.00
【0535】
実施例157b、158b及び159−180
【0536】
中間体ヒドラジンを適切なエナミンで環化した後、特定の試薬を用いてカップリングすることにより、表20(Table11)の化合物を調製した。
【表20】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0537】
調製例8:SNArを介した中間体の形成
【数24】
[この文献は図面を表示できません]
【0538】
実施例181― 1−(1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボニル)−4−フェニルピペリジン−4−カルボニトリル EV−AR5394−002)の調製
【0539】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
【0540】
工程1:1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルの合成
【0541】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
【0542】
2−クロロ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン(中間体9、647mg、3.47mmol)のDMF(2ml)溶液に、1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル(中間体Y、437mg、3.12mmol)、炭酸セシウム(1.69g、5.20mmol)、L−プロリン(160mg、1.39mmol)及びヨウ化銅(I)(132mg、0.69mmol)を加えた。次いで、反応混合物を脱気し、120℃で一晩撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、0.2M EDTA水溶液(20ml)及びDCM(30ml)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。有機相を分離し、水相をDCM(10ml)で抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、ベージュ色の粉末として表題化合物(559、44%)を得た。
【0543】
方法B:LC−MS m/z=290.95[M+H]
+;RT=1.02分。
【0544】
工程2:1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の合成。中間体42
【0545】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
【0546】
1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルメチル(EV−AR5386−001、80%、559mg、1.54mmol)のTHF(5mL)溶液及び水(5mL)に、6M NaOH水溶液(2.57mL)を加え、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して有機溶媒を除去し、水性混合物を5M HCl水溶液を用いてpH4に酸性化した。反応混合物をEtOAc(2×50ml)で抽出し、合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、表題化合物(307mg、72%)を淡灰色の粉末として得た。
【0547】
方法B:LC−MS m/z=262.95[M+H]
+;RT=0.82分。
【0548】
工程3:1−(1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボニル)−4−フェニルピペリジン−4−カルボニトリルの合成
【0549】
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
【0550】
1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(EV−AR5392−001、80%、52mg、0.159mmol)のTHF(2ml)溶液に、DIPEA(69μl、0.40mmol)、T3P(EtOAc中50%)(234μl、0.40mmol)及び4−フェニルピペリジン−4−カルボニトリル(33mg、0.17mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、粗サンプルにDCM(2ml)及び飽和NaHCO
3溶液(1ml)を加えた。次いで、溶液を相分離器カートリッジに通し、真空下で濃縮した。SCXカートリッジを用いて精製し、続いてMeOHで粉砕して、表題化合物(31mg、45%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0551】
方法C:LC−MS m/z=431.0[M+H]
+;RT=2.83分。
【0552】
実施例182−184
【0553】
表21(Table12)の化合物を、実施例181と同様の方法で、適切なアミンを中間体42と結合することにより調製した。
【表21】
[この文献は図面を表示できません]
【0554】
中間体43:1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の合成
【0555】
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
【0556】
工程1:2−クロロ−4−[(2−メトキシエトキシ)メトキシ]チエノ[3,2−d]ピリミジンの合成
【0557】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
【0558】
2−クロロ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン(EV−AP2531−001、750mg、4.02mmol)及びDIPEA(1.03mL、6.03mmol)のTHF(15mL)溶液に、1−(クロロメトキシ)−2−メトキシエタン(0.5mL、4.42mmol)を滴下により加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物にEtOAc(50mL)を加え、水(2×15mL)及びブライン溶液(15mL)で洗浄した。有機画分をNa
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して、黄褐色油状物として表題化合物(1.09、87.9%)(N及びOアルキル化生成物の混合物として)を得た。
【0559】
方法A:LC−MS:m/z=274.9、276.9(M+H)
+;RT=1.03、1.19分、それぞれA=52%及び37%
【0560】
工程2:1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチルの合成
【0561】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【0562】
2−クロロ−4−[(2−メトキシエトキシ)メトキシ]チエノ[3,2−d]ピリミジン(EV−AP2543−001、902mg、3.28mmol)のDMF(20mL)溶液に、炭酸セシウム(1.71g、5.25mmol)及び1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチル(506.13mg、3.61mmol)を加え、120℃で30分間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、1M HCl水溶液(45mL)で希釈し、0℃から室温まで30分間撹拌した。得られた沈殿物を真空下で濾過し、乾燥させて、淡褐色粉末として表題化合物(275mg、28%)を得た。
【0563】
方法A:LC−MS:m/z=+291.1(M+H)
+;RT=1.12分。
【0564】
工程3:1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸 中間体43の合成
【0565】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
【0566】
1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(EV−AP2547−001、310mg、1.07mmol)を、2:2:1のTHF/水/メタノール(10mL)に懸濁し、2.5M NaOH水溶液(2.6mL)を添加した。反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、水溶液を2M HCl水溶液でpH4に酸性化した。得られた沈殿物を濾過し、真空濾過下で乾燥させて、淡褐色粉末として表題化合物(260mg、91%)を得た。
【0567】
方法A:LC−MS:m/z=+262.9(M+H)
+;RT=0.92分。
【0568】
実施例185― 2−[3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン
【0569】
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
【0570】
1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(中間体43)(EV−AP2548−001、80mg、0.31mmol)のDMF(1.0mL)溶液に、COMU(143.71mg、0.34mmol)、DIPEA(0.13mL、0.76mmol)及び1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(0.04mL、0.34mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、粗物質をPREP−HPLC(方法G)で精製して、表題化合物(28.7mg、24.9%)を綿毛状の淡黄色固体として得た。
【0571】
方法C:LC−MS:m/z=+378.1(M+H)
+;RT=2.98分。
【0572】
実施例186−187
【0573】
表22(Table13)の実施例は、実施例181と同様に、中間体43をカップリングすることにより調製した。
【表22】
[この文献は図面を表示できません]
【0574】
実施例188― 2−メチル−6−{3−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(Q−437、EV−AQ7121−003)の調製
【0575】
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
【0576】
工程1:1−(2−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチルの合成
【0577】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
【0578】
マイクロ波容器に、6−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(450mg、3.11mmol)、1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチル(610.74mg、4.36mmol)、炭酸セシウム(1.72g、5.29mmol)、L−プロリン(143.36mg、1.25mmol)及びヨウ化銅(I)(118.57mg、0.62mmol)のDMF(10mL)溶液を加えた。反応混合物を窒素ガスで5分間バブリングすることによって脱気し、次いでマイクロ波中、140℃で4時間照射した。追加の6−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(150mg、1.04mmol)を加え、反応を140℃でさらに1.5時間照射した。冷却した反応混合物にEtOAcを加え、有機層をブライン(×2)で洗浄した。有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮し、SiO
2担持クロマトグラフィーにより、0〜100%EtOAcのヘプタンで溶出し、続いて50%メタノールのEtOAcでフラッシュして精製し、表題化合物(294mg、11.4%)をベージュ色の粉末として得た。
【0579】
方法A:LC−MS:m/z=+249.0(M+H)
+;RT=1.00分。
【0580】
工程2:1−(2−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の合成
【0581】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
【0582】
1−(2−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(EV−AQ7119−001、30%、240mg、0.29mmol)を2:2:1のTHF/水/メタノール(10mL)で懸濁し、2.5MのNaOH(1.7mL)水溶液を添加した。反応混合物を室温で25分間撹拌した。反応混合物から有機物を真空下で除去した。残渣を2M HCl水溶液で酸性化し、得られた沈殿物を回収し、真空濾過下で乾燥させて、ベージュ色の粉末として表題化合物(55mg、86.1%)を得た:
【0583】
方法A:LC−MS:m/z=+221.0(M+H)
+;RT=0.78。
【0584】
工程3:2−メチル−6−{3−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0585】
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
【0586】
1−(2−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(EV−AQ7123−001 75mg、0.34mmol)のTHF(2mL)溶液に、DIPEA(0.20mL、1.19mmol)及びT3P 50%のEtOAc(0.40mL、0.68mmol)を添加した。反応混合物を室温で10分撹拌し、及び4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イウムのHCl(77.5mg、0.41mmol)を添加し、さらに14時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、粗残留物を水(1mL)とDCM(5mL)に分配した。有機相を抽出し、飽和NaHCO
3溶液(1mL)、水(1mL)及びブライン溶液(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗残留物を分取HPLC(方法G)により精製して、表題化合物(43.2mg、35.7%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0587】
方法C:LC−MS:m/z=+356.2(M+H)
+;RT=2.32分。
【0588】
中間体44 1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の合成
【0589】
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
【0590】
工程1:2−クロロ−4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジンの合成
【0591】
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
【0592】
(4−メトキシフェニル)メタノール(3.39g、3.05mL、24.5mmol)のTHF(40mL)中の撹拌溶液に、0℃でNaH(油中60%、1.47g、36.8mmol)を加えた。1時間後、2,4−ジクロロ−6−メチルピリミジン(4.0g、24.5mmol)のTHF(15mL)中の溶液を滴下により加え、0℃で室温まで一晩撹拌した。飽和NH
4Cl水溶液(40mL)を加えて反応混合物をクエンチし、EtOAc(3×75mL)で抽出した。合わせた有機画分をブライン溶液(40mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた残渣をSiO
2担持クロマトグラフィーにより、ヘプタン/EtOAc溶出液(勾配100:0〜75:25)で精製して、表題化合物(2.37g、36%)を無色結晶固体として得た。
【0593】
方法A:LC−MS m/z=256.0[M+H]
+;RT=1.39分。
【0594】
工程2:1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチルの合成
【0595】
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
【0596】
エチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(0.945g、6.74mmol)の撹拌溶液に、0℃でNaH(60%、290mg、7.25mmol)を加え、0℃で30分間撹拌した。次いで、2−クロロ−4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン(1.70g、6.42mmol)を加え、反応混合物を還流で4日間撹拌した。冷却した反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液(40mL)でクエンチし、EtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機画分を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮し、SiO
2坦持クロマトグラフィーによりヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜70:30)で溶離して精製して、表題化合物(1.23g、52%)を無色パウダーとして得た。
【0597】
方法A:LC−MS m/z=369.1[M+H]
+;RT=1.43分。
【0598】
工程3:エチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシラートの合成
【0599】
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
【0600】
1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(1.06g、2.73mmol)のEtOAc(25mL)撹拌溶液に、炭素担持Pd(10%、100mg)を加え、溶液をH
2(g)雰囲気下で一晩曝露した。その溶液をセライトで濾過し、EtOAcで洗浄し、濾液を真空下で濃縮し、残渣をクロマトグラフィーにより、ヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜20:80)で溶出して精製し、表題化合物(400mg、59%)を無色粉末として得た。
【0601】
方法A:LC−MS m/z=249.0[M+H]
+;RT=1.01分。
【0602】
工程4:1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の合成
【0603】
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
【0604】
エチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシラート(386mg、1.56mmol)の2:1のTHF/メタノール撹拌溶液(8mL)に、3M NaOH水溶液(3.1mL)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。有機物を真空下で除去し、残渣を2M HCl水溶液でpH 4/5に酸性化し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮して、表題化合物(337mg、98%)を無色粉末として得た。
【0605】
方法A:LC−MS m/z=220.9[M+H]
+;RT=0.79分。
【0606】
実施例189−190
【0607】
カップリング剤としてCOMUを用いて中間体44を適切なアミンとカップリングさせることにより、表23(Table14)の実施例を調製した。
【表23】
[この文献は図面を表示できません]
【0608】
実施例191― 7−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−5H、6H−イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−5−オン
【0609】
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
【0610】
工程1:7−クロロ−5−(メチルスルファニル)イミダゾ[1,2−c]ピリミジン塩酸塩の合成
【0611】
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
【0612】
6−クロロ−2−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−アミン(1.5g、8.54mmol)のジオキサン(4mL)撹拌溶液に、クロロアセトアルデヒド(50%、1.63mL、12.8mmol)を加え、95℃で一晩撹拌した。反応混合物を氷浴で冷却し、得られた沈殿物を濾過し、ジオキサンで洗浄して、表題化合物(1.41g、70%)を無色粉末として得た。
【0613】
方法A:LC−MS m/z=199.8[M+H]
+;RT=0.93分
【0614】
工程2:7−クロロ−5H,6H−イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−5−オンの合成
【0615】
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
【0616】
メチル7−クロロ−5−(メチルスルファニル)イミダゾ[1,2−c]ピリミジン塩酸塩(EV−AQ8808−001、1.32g、5.59mmol)のメタノール(4mL)の撹拌溶液に、2M KOH水溶液(10mL、20mmol)を加え、還流下で一晩撹拌した。溶液を室温に冷却し、5M HCl水溶液を用いてpH5/6に酸性化した。得られた沈殿物を真空濾過により単離し、表題化合物(704mg、74%)を黄褐色粉末として得た。
【0617】
方法A:LC−MS m/z=169.9[M+H]
+;RT=0.23分
【0618】
工程3:7−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−5H,6H−イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−5−オン
【0619】
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
【0620】
7−クロロ−5H,6H−イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−5−オン(EV−AQ8809−001、100mg、0.59mmol)及び炭酸セシウム(288mg、0.89mmol)のDMF(3mL)撹拌溶液に、1−(1H−ピラゾール−4−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(中間体29、EV−AQ8818−001、175mg、0.71mmol)を加え、反応物を70℃で2時間及び100℃で3時間撹拌した。ヨウ化銅(22mg、0.12mmol)及びL−プロリン(27mg、0.24mmol)を添加し、反応物を100℃で一晩加熱した。反応物をマイクロ波に移し150℃で6時間加熱した。反応物を室温に冷却し、真空下で濃縮し、PREP−HPLC(方法G)で精製して、表題化合物(70mg、31%)を無色粉末として得た。
【0621】
方法C:LC−MS m/z=379.2[M+H]
+;RT=2.00分。
【0622】
実施例192 2−クロロ−7−フルオロ−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オンの調製
【0623】
Q−525(EV−AS3703−002)
【0624】
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
【0625】
工程1:2−クロロ−7−フルオロ−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オンの合成
【0626】
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
【0627】
2,4−ジクロロ−7−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン(WO2011/88045A1、2011)(446mg、2.16mmol)のTHF(20ml)溶液に、5M NaOH水溶液(2.16ml、10.82mmol)を加え、室温で22時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残渣を2M HCl水溶液を用いてpH5に酸性化した。得られた沈殿物を真空濾過により収集し、ジエチルエーテルで洗浄して、表題化合物(283mg、35%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0628】
方法B:LC−MS m/z=187.9[M+H]
+;RT=0.86分。
【0629】
工程2:7−フルオロ−2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オンの合成
【0630】
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
【0631】
表題化合物は、実施例191と類似の方法で、2−クロロ−7−フルオロ−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オン(140mg、0.75mmol)を用いて、分取HPLC[方法G]により精製して、7−フルオロ−2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オン(42mg、14%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0632】
方法C:LC−MS m/z=398.0[M+H]
+;RT=2.82分。
【0633】
実施例193― 2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(Q−526、EV−AR5391−002)の調製
【0634】
工程1:2−クロロ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0635】
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
【0636】
2,4−ジクロロ−5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン(3g、15.87mmol)のTHF(15mL)溶液に、6M NaOH水溶液(10当量、26.45ml)を添加し、反応物を50℃で48時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して有機溶媒を除去した。得られた水溶液を5M HCl水溶液でpH4に酸性化し、EtOAc(2×50ml)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、表題化合物(2.09g、75%)を淡橙色粉末として得た。
【0637】
方法B:LC−MS m/z=170.9[M+H]
+;RT=0.68分。
【0638】
工程2:2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0639】
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
【0640】
2−クロロ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(EV−AR5385−002、200mg、1.17mmol)のDMF(2ml)溶液に、1−(1H−ピラゾール−4−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(EV−AQ8818−001、319mg、1.29mmol)、炭酸セシウム(573mg、1.76mmol)、L−プロリン(54mg、0.47mmol)及びヨウ化銅(I)(45mg、0.23mmol)を加えた。反応混合物を脱気し、120℃で20時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、次いで0.2M EDTA(20ml)水溶液及びDCM(30ml)を加え、混合物を室温で4時間撹拌した。有機相を分離し、水相をDCM(20ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(10ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。PREP−HPLC(方法G)による精製により、ベージュ色の粉末として表題化合物(140mg、31%)を得た。
【0641】
方法C:LC−MS m/z=382.1[M+H]
+;RT=2.51分
【0642】
実施例194
【0643】
表24(Table15)の実施例は、代わりに2,4−ジクロロチエノ[3,2−d]ピリミジンで出発して、実施例192に記載の手順により調製した。
【表24】
[この文献は図面を表示できません]
【0644】
実施例195― 2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3H,4H,5H,7H−フロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン(Q−453、EV−AQ8825−001)の調製
【0645】
工程1:2−クロロ−3H,4H,5H,7H−フロ[3,4−d]ピリミジン−4−オンの合成
【0646】
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
【0647】
2,4−ジクロロ−5H,7H−フロ[3,4−d]ピリミジン(EV−AQ8821−001、1g、5.24mmol)のTHF(10mL)撹拌溶液に1M NaOH水溶液(10.5mL、10.5mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。溶液を酢酸でpH4/5に酸性化し、DCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4で乾燥させ、真空中で濃縮して、表題化合物(890mg、99%)をオレンジ色の粉末として得た。
【0648】
1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ4.88(t、J=3.3Hz、2H)、4.81(t、J=3.3Hz、2H)。
【0649】
工程2:2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3H,4H,5H,7H−フロ[3,4−d]ピリミジン−4−オンの合成
【0650】
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
【0651】
7−クロロ−5H,6H−イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−5−オン(EV−AQ8821−001、100mg、0.58mmol)及び炭酸セシウム(283mg、0.87mmol)のDMF(3mL)撹拌溶液に、1−(1H−ピラゾール−4−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(中間体V、EV−AQ8818−001、143mg、0.58mmol)を加え、マイクロ波条件下、120℃で5時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、真空下で濃縮し、PREP−HPLC(方法G)で精製して、無色粉末として(59mg、27%)を得た。
【0652】
方法C:LC−MS m/z=382.2[M−H]
+;RT=2.28分。
【0653】
実施例196― 6−メチル−2−[3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(Q−308、EV−AN7470−001)の調製
【0654】
工程1:4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチル−2−(メチルスルファニル)ピリミジンの合成
【0655】
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
【0656】
工程1の中間体1の6−メチル−2−(メチルスルファニル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(EV−AO5743−001、7g、44.8mmol)の水(50ml)及びジオキサン(100ml)の溶液に、NaOH(2.15g、53.8mmol)、続いて1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(8.42g、53.8mmol)を加え、50℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、得られた沈殿物を真空下で濾過し、SiO
2担持クロマトグラフィーにより、ヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜0:100)で溶出して精製し、表題化合物(1.54g、11.4%)を油状物として得た。
【0657】
方法A:LC−MS:m/z=+277.0(M+H)
+;RT=1.40分。
【0658】
工程2:2−メタンスルホニル−4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジンの合成
【0659】
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
【0660】
4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチル−2−(メチルスルファニル)ピリミジン(EV−AN0086−002、1.5g、5.43mmol)のDCM(15mL)溶液に、0℃の窒素下で、mCPBA(75%、2.50g、10.86mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応物をクロロホルム(50mL)で希釈し、さらにmCPBA(200mg、0.87mmol)を加え、反応物を室温でさらに1時間撹拌した。0.5Mのチオ硫酸ナトリウム水溶液(20mL)を加えて反応をクエンチさせた。有機層を抽出し、飽和NaHCO
3溶液(3×20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して、表題化合物(1.64g、104%)を淡黄色の油状物として得た。
【0661】
方法A:LC−MS:m/z=+331.1(M+Na)
+;RT=1.23分。
【0662】
工程3:1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチルの合成
【0663】
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
【0664】
1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチル(95.44mg、0.68mmol)のDMF(5mL)溶液に、0℃で、NaH(油中60%、31.13mg、0.78mmol)を加え、0℃から室温まで30分間撹拌した。2−メタンスルホニル−4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン(EV−AO5710−002、200mg、0.65mmol)のDMF(5mL)溶液を加え、反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機画分を水(3×10mL)、ブライン溶液(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。SiO
2担持クロマトグラフィーによりヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜0:100)で溶離して精製することにより、透明油状物として表題化合物(154mg、62.5%)を得た。
【0665】
方法A:LC−MS:m/z=391.1(M+Na)
+;RT=1.43。
【0666】
工程4:中間体46 1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の合成
【0667】
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
【0668】
1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(EV−AN7466−001、125mg、0.34mmol)を2:2:1のTHF/水/メタノール(7.5mL)で懸濁し、2.5M NaOH水溶液(0.81mL)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。有機物を真空除去し、水溶液を2M HCl水溶液で酸性化した。得られた沈殿物を回収し、真空濾過下で乾燥させた。次いで、濾液をEtOAc(2×10mL)で抽出し、合わせた抽出物をNa
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮し、沈殿物と合わせて、オフホワイトの粉末として表題化合物(115mg、93.6%)を得た。
【0669】
方法A:LC−MS:m/z=363.1(M+Na)
+;RT=1.24分。
【0670】
工程5:2−(1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンの合成
【0671】
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
【0672】
1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(EV−AN7466−001、115mg、0.34mmol)のDMF(1.5mL)溶液に、COMU(159.18mg、0.37mmol)、DIPEA(0.14mL、0.84mmol)及び1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(0.05mL、0.37mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物に氷水を加え、EtOAc(2×5mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和NaHCO
3溶液(5mL)、ブライン溶液(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮した。SiO
2担持クロマトグラフィーにより、ヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜0:100)で溶離して精製することにより、不透明ガムとして表題化合物(119mg、70.4%)を得た。
【0673】
方法A:LC−MS:m/z=+456.0(M+H)
+;RT=1.52分。
【0674】
工程6:6−メチル−2−[3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0675】
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
【0676】
2−(1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(EV−AN7468−001、89mg、0.2mmol)のDCM(2mL)溶液にTFA(0.16mL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、DCMに再溶解し、飽和NaHCO
3溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮した。PREP−HPLC(方法G)法)による精製、続いて遊離塩基を飽和NaHCO
3溶液で精製して、表題化合物(35.7mg、54.5%)をオフホワイトの固体として得た。
【0677】
方法A:LC−MS:m/z=+336.1(M+H)
+;RT=2.50。
【0678】
実施例197−198
【0679】
表25(Table16)の実施例は、実施例197と同様にして、中間体46を適切なアミンとカップリングさせた後、脱保護して生成した。
【表25】
[この文献は図面を表示できません]
【0680】
実施例199― 2−{3,5−ジメチル−4−[2−オキソ−2−(ピロリジン−1−イル)エチル]−1H−ピラゾール−1−イル}−6−メチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン EV−AN7461−001
【0681】
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
【0682】
表題化合物(20.1mg、25.6%)は、実施例196と同様な方法で、2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸エチルを、ピロリジンとカップリングさせるHATUを用いて、実施例196の工程2と反応させることにより調製した。
【0683】
方法C:LC−MS:m/z=316.2(M+H)
+;RT=2.05分。
【0684】
実施例200― 6−メチル−2−[5−メチル−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(Q−365、EV−AO7568−002)の調製
【0685】
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
【0686】
工程1:エチル−1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−カルボキシラートの合成
【0687】
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
【0688】
2−メタンスルホニル−4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン(実施例196 工程2、500mg、1.622mmol)のDMF(10mL)溶液に、0℃でNaH(60%油中)(60%、78mg、1.946mmol)、次いで5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(275mg、1.784mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2×10mL)、ブライン溶液(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮し、SiO
2担持クロマトグラフィー(勾配100:0〜0:100、ヘプタン−EtOAc)により精製して表題化合物(406mg、65%)を無色の油状物として得た。
【0689】
方法A:LC−MS m/z=383.1[M+H]
+;RT=1.45分。
【0690】
工程2:1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の合成
【0691】
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
【0692】
エチル−1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシラート(EV−AO7559−002、406mg、1.062mmol)の2:2:1のTHF/水/メタノール(25mL)溶液に、2.5M NaOH水溶液(2.55mL)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣を2M HCl水溶液でpH6に酸性化して白色沈殿物を得て、これを濾過し、真空下で乾燥させて、表題化合物(340mg、90%)を白色粉末として得た。
【0693】
方法A:LC−MS m/z=377.0[M+H]
+;RT=1.26分。
【0694】
工程3:2−(1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンの合成
【0695】
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
【0696】
5−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(EV−AO7561−001、150mg、0.423mmol)のDMF(2ml)撹拌溶液に、COMU(199mg、0.466mmol)、DIPEA(181μL、1.058mmol)及び1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(59μL、0.466mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮してDMFを除去し、粗残渣を水(50ml)に再溶解した。DCM(3×100ml)で抽出した飽和重炭酸ナトリウム溶液(20ml)の添加により反応混合物をクエンチした。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮し、SiO
2担持のクロマトグラフィー(勾配100:0〜100:ヘプタン−EtOAc)により精製して、表題化合物(152mg、61%)を黄色の粘性油状物として得た。
【0697】
方法A:LC−MS m/z=470.2[M+H]
+;RT=1.51分。
【0698】
工程4:6−メチル−2−[5−メチル−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0699】
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
【0700】
2−(1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(EV−AO7563−002、80%、152mg、0.259mmol)をMeOH(10ml)に溶解し、Pd/C(10%)cat カートリッジのH−キューブ条件(1ml/分、1バール、50℃、フルH2モード)に付した。次いで、溶媒を真空中で除去し、残渣を、MeCNを用いた粉砕により精製して、表題化合物(61mg、67%)を白色粉末として得た。
【0701】
方法C:LC−MS m/z=350.2[M+H]
+;RT=2.81分
【0702】
実施例201― 6−メチル−2−[5−メチル−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0703】
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
【0704】
5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチルの代わりに4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチルを用いて、実施例200と同様に表題化合物を調製した。
【0705】
方法C:LC−MS m/z=350.2[M+H]
+;RT=2.81分。
【0706】
実施例203― 2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オン(Q−467、EV−AQ3851−002)の調製
【0707】
工程1:2−メタンスルホニル−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オンの合成
【0708】
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
【0709】
2−(メチルスルファニル)−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オン(900mg、4.97mmol)のAcOH(18ml)に、過酸化水素(35%、8.7ml、0.1mol)を加え、得られた懸濁液を室温で39時間撹拌しその間、懸濁液を溶解し、沈殿物が形成された。沈殿物を真空濾過により回収し、水、続いてエーテルで洗浄して、表題化合物(950mg、88%)を白色固体として得た。
【0710】
方法B:LC−MS m/z=213.9[M+H]
+;RT=0.73分。
【0711】
工程2:2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オンの合成
【0712】
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
【0713】
1−(1H−ピラゾール−4−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(EV−AQ3840−001、243.49mg、0.98mmol)を、2−メタンスルホニル−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オン(200mg、0.94mmol)及び炭酸セシウム(458.44mg、1.41mmol)のDMF(4ml)溶液に加え、マイクロ波条件下、175℃で9時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、水に再溶解し、EtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空で濃縮して透明なガムを得た。PREP−HPLCで精製して、表題化合物(37mg、10%)を白色固体として得た。一方、固体が水溶液から沈殿した後、固体を真空濾過して収集し、水で洗浄した後、エーテルで洗浄し、真空下で一晩乾燥して、表題化合物のさらなるバッチ(113mg、32%)を白色固体として得た。
【0714】
方法C:LC−MS m/z=380.0[M+H]
+;RT=2.66分。
【0715】
実施例204― 6−メチル−2−{1−[3−オキソ−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(Q−291、EV−AN7447−001)の調製及び
実施例205― 4−メチル−6−{1−[3−オキソ−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}−1,2−ジヒドロピリミジン−2−オン(Q−292、EV−AN7447−002)
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
【0716】
工程1:3−[3,5−ジメチル−4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン酸エチルの合成
【0717】
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
【0718】
ピラゾール−4−ボロン酸ピナコールエステル(500mg、2.58mmol)のアセトニトリル(10mL)溶液に、アクリル酸エチル(0.42mL、3.87mmol)、続いてDBU(0.39mL、2.58mmol)を加え、15.5時間室温で撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、SiO
2担持クロマトグラフィーによりヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜0:100)で溶離して精製して、表題化合物(310mg、38%)を透明な油状物として得た。
【0719】
方法A:LC−MS:m/z=+295.0(M+H)
+;RT=1.25分。
【0720】
2−クロロ−4−メチル−6−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン及び4−クロロ−6−メチル−2−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジンの合成
【0721】
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
【0722】
2−(トリメチルシリル)エタノール(3.5mL)のTHF(7mL)撹拌溶液に、0℃でNaH(油中60%、490.74mg、12.27mmol)を加えた。反応混合物を室温に15分かけて温め、次いで再び0℃に冷却した。反応混合物に2,4−ジクロロ−6−メチルピリミジン(2g、12.27mmol)のTHF(8mL)溶液を加え、0℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液(10mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン溶液(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮した。SiO
2担持クロマトグラフィーにより、ヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜50:50)で溶離して精製することにより、白色固体として表題化合物(2.21g、72.2%、2.7:1の位置異性体混合物)を得た。
【0723】
方法A:LC−MS:m/z=216.9、218.9(M+H)
+;RT=1.62分。
【0724】
工程3:3−(4−{4−メチル−6−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン酸エチル及び3−(4−{6−メチル−2−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン−4−イル}−1H‐ピラゾール−1−イル)プロパン酸エチルの合成
【0725】
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
【0726】
2−クロロ−4−メチル−6−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン(EV−AN7439−004、位置異性体の混合物として185mg、0.76mmol)、3−[4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン酸エチル(EV−AN7436−002、93%、358.56mg、1.13mmol)及びCsF(172.2mg、1.13mmol)のDME、エタノール(2:1、7.5mL)溶液に、Pd(PPh
3)
4(87.33mg、0.08mmol)を加え、マイクロ波条件下、120℃で15分間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)及びEtOAc(15mL)を添加した。有機画分を抽出し、水相をさらにEtOAc(2×5mL)で再抽出した。合わせた有機物をブライン溶液(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮した。SiO
2担持クロマトグラフィーによるヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜0:100)で溶離して精製することにより、表題化合物(285mg、81.1%、位置異性体の2:1の混合物)を透明な油状物として得た。
【0727】
方法A:LC−MS:m/z=+377.2(M+H)
+;RT=1.45分。
【0728】
工程4:3−(4−{4−メチル−6−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン酸及び3−(4−{6−メチル−2−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン−4−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン酸の合成
【0729】
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
【0730】
3−(4−{4−メチル−6−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン酸エチル(EV−AN7442−001、285mg(位置異性体の混合物として)、0.76mmol)を、2:2:1のTHF /水/メタノール(12.5mL)に懸濁し、水酸化ナトリウム(147.13mg、3.68mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。有機物を真空除去し、水溶液を2M HCl水溶液で酸性化し、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して、表題化合物(239mg、94%、2:1の位置異性体の混合物)を無色油状物として得た。
【0731】
方法A:LC−MS:m/z=+349.2(M+H)
+;RT=1.27分。
【0732】
工程5:3−(4−{4−メチル−6−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロパン−1−オン及び3−(4−{6−メチル−2−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン−4−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロパン−1−オンの合成
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
【0733】
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
【0734】
3−(4−{4−メチル−6−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン酸(EV−AN7445−001、120mg(位置異性体の混合物として)、0.29mmol)のDMF(4mL)溶液に、TBTU(278.63mg、0.87mmol)、DIPEA(0.12mL、0.72mmol)及び1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(0.06mL、0.43mmol)を添加し、室温で15時間撹拌した。反応混合物に氷水を加え、EtOAc(2×5mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して、表題化合物(位置異性体の混合物として162mg、87%)を無色油状物として得た。
【0735】
方法:LC−MS:m/z=+464.2(M+H)
+;RT=1.47分。
【0736】
工程6:6−メチル−2−{1−[3−オキソ−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(Q−291、EV−AN7447−001)及び4−メチル−6−{1−[3−オキソ−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}−1,2−ジヒドロピリミジン−2−オンの合成
【0737】
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
【0738】
3−(4−{4−メチル−6−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロパン−1−オン(EV−AN7446−001、162mg(位置異性体の混合物として)、0.25mmol)をDCM(4mL)液に溶解し、TFA(1mL)を加えた。反応混合物を1.5時間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。粗残留物をDCMに再溶解し、飽和NaHCO
3溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮して、位置異性体の混合物として表題化合物を得た。
【0739】
PREP−HPLC(方法G)による精製により、最初に溶出する異性体6−メチル−2−{1−[3−オキソ−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン、実施例204(Q−291、EV−AN7447−001)(20.2mg、22.1%)をオフホワイト粉末として得た。
【0740】
方法C:LC−MS:m/z=364.2(M+H)+;RT=2.02
【0741】
第2の溶出異性体4−メチル−6−{1−[3−オキソ−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}−1,2−ジヒドロピリミジン−2−オン 実施例205(Q−292、EV−AN7447−002)(12.2mg、12.5%)をベージュ色の粉末として単離した。
【0742】
実施例206― 6−メチル−2−{1−[3−オキソ−3−(ピロリジン−1−イル)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(Q−283、EV−AN7448−001)
【0743】
実施例204と類似の方法で表題化合物を調製し、表題化合物(12.02mg、16.6%)を得た。位置異性体は、試験のために十分な純度で得ることができなかった。
【0744】
方法C:LC−MS:m/z=302.1(M+H)
+;RT=1.40
【0745】
実施例207― 2−[3,5−ジメチル−1−[3−オキソ−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}−6−メチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン
【0746】
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
【0747】
表題化合物を、工程1において3,5−ジメチル−4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを使用して、実施例204と類似の方法で調製して、表題化合物(21.9mg、38.5)を得た。
【0748】
方法C:LC−MS:m/z=392.2(M+H)
+;RT=2.15
【0749】
実施例208― 4−{3,5−ジメチル−1−[3−オキソ−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}−6−メチル−1,2−ジヒドロピリミジン−2−オン(Q−285、EV−AN7453−002)
【0750】
表題化合物を、工程1において3,5−ジメチル−4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを使用して、実施例204と同様の様式で調製して、表題化合物(17.5mg、31.1)を得た。
【0751】
方法C:LC−MS:m/z=392.2(M+H)
+;RT=1.82分。
【0752】
実施例209― 2−{3,5−ジメチル−1−[3−オキソ−3−(ピロリジン−1−イル)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}−6−メチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン
【0753】
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
【0754】
ピロリジンとカップリングして、実施例208と類似の方法で表題化合物(20.1mg、25.6%)を調製した。
【0755】
方法C:LC−MS:m/z=330.2(M+H)
+;RT=1.57分。
【0756】
実施例210― 4−メチル−6−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン(Q−439、EV−AQ8815−001)及び
実施例211― 4−メチル−6−{3−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン(Q−440、EV−AQ8815−002)
【0757】
工程1:6−クロロ−2−ヒドラジニリデン−4−メチル−1,2−ジヒドロピリジンの合成
【0758】
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
【0759】
2,6−ジクロロ−4−メチルピリジン(102mg、0.63mmol)をヒドラジン水和物(1mL)中で〜110℃まで3時間加熱した。溶液を0℃に冷却し、水(3mL)を添加した。得られた沈殿物を濾過により単離し、氷冷水で洗浄して6−クロロ−2−ヒドラジニリデン−4−メチル−1,2−ジヒドロピリジン(32mg、32%)を淡黄色粉末として得た。
【0760】
LC−MS m/z=157.9[M+H]
+;RT=0.42分。
【0761】
工程2:2−クロロ−4−メチル−6−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジン及び2−クロロ−4−メチル−6−{3−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジンの合成
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
【0762】
(2E)−2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−1−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル]ブタン−1,3−ジオン(EV−AP2353−001、927mg、3.17mmol)のEtOH(7mL)及びAcOH(635μL、11.1mmol)の撹拌溶液に、2−クロロ−6−ヒドラジニル−4−メチルピリジン(500mg、3.17mmol)を添加し、反応混合物を80℃で一晩撹拌した。反応物を冷却し、溶媒を真空中で除去し、得られた残渣をDCM(50mL)と飽和NaHCO
3溶液(60mL)との間で分配し、水性画分をDCM(2×50mL)で抽出し、合わせた有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、真空濃縮して、2−クロロ−4−メチル−6−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジン(1.08g、88%、位置異性体の混合物)を黄色粉末として得た。
【0763】
LC−MS m/z=387.1[M+H]
+;RT=1.41−1.43分。
【0764】
工程3:2−(ベンジルオキシ)−4−メチル−6−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジン及び2−(ベンジルオキシ)−4−メチル−6−{3−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジンの合成
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
【0765】
2−クロロ−4−メチル−6−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジン(1.08g、2.79mmol)(位置異性体を含有する粗混合物)のジオキサン(15mL)撹拌溶液に、フェニルメタノール(0.32mL、3.07mmol)、続いてt−BuOK(345mg、3.07mmol)を加え、溶液を一晩加熱還流した。さらに1.1当量のt−BuOK(345mg、3.07mmol)及びフェニルメタノール(0.32mL、3.07mmol)を加え、反応物をさらに3時間還流した。冷却した溶液に飽和NH
4Cl(50mL)を加え、混合物をEtOAc(2×80mL)で抽出し、合わせた有機画分をMgSO
4で乾燥し、溶媒を真空下で除去し、得られた残渣を、SiO
2担持クロマトグラフィーにより0:100−100:0 EtOAc−ヘプタンで溶出して精製して、オフホワイトの粉末として表題化合物(593mg、82%、異性体の混合物)を得た。
【0766】
LC−MS m/z=459.2[M+H]
+;RT=1.56−1.60分。
【0767】
工程4:4−メチル−6−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン及び4−メチル−6−{3−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−1,2−ジヒドロピリジン−2−オンの合成
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
【0768】
2−(ベンジルオキシ)−4−メチル−6−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジン(530mg、1.16mmol、位置異性体の混合物として)のEtOAc(25mL)溶液に、炭素担持Pd(10%、100mg)を加え、溶液をH
2(g)雰囲気下に一晩暴露した。溶液をEtOAcで洗浄するセライトを通して濾過し、濾液を減圧濃縮し、残渣をPREP−HPLC(方法G)で精製して、4−メチル−6−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン(42mg、10%)を黄色粉末として得、4−メチル−6−{3−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン(118mg、28%)を黄色粉末として得た。
【0769】
LC−MS m/z=369.1[M+H]
+;RT=3.46分。
【0770】
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
【0771】
LC−MS m/z=369.1[M+H]
+;RT=3.67分
【0772】
実施例212― 4−メチル−6−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン、Q−460、EV−AQ7135−001の調製
【0773】
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
【0774】
工程1:2−クロロ−4−メチル−6−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジンの合成
【0775】
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
【0776】
1−(1H−ピラゾール−4−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(EV−AQ8818−001、91.55mg、0.37mmol)及び炭酸セシウム(150.83mg、0.46mmol)のDMF(2mL)溶液に、2,6−ジクロロ−4−メチルピリジン(50mg、0.31mmol)を加えた。反応混合物を100℃で6時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮した。残渣を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機物をブライン(×2)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗残留物を、SiO
2担持クロマトグラフィーにより0〜100%EtOAcのヘプタン溶液で溶離して精製し、オフホワイトの粉末として表題化合物(45mg、39.1%)を得た。
【0777】
方法A:LC−MS:m/z=373.1(M+H)
+;RT=1.43分。
【0778】
工程2:2−(ベンジルオキシ)−4−メチル−6−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジンの合成
【0779】
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
【0780】
2−クロロ−4−メチル−6−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジン(EV−AQ7130−001、45mg、0.12mmol)のジオキサン溶液(2mL)に、ベンジルアルコール(0.01mL、0.13mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(14.9mg、0.13mmol)を加え、溶液を90℃で4時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、SiO
2担持クロマトグラフィーにより0〜100%EtOAcのヘプタン溶液で溶離して精製し、表題化合物(72mg、33.5%)を得た。
【0781】
方法A:LC−MS:m/z=445.1(M+H)
+;RT=1.60分。
【0782】
工程3:4−メチル−6−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン、Q−460、EV−AQ7135−001の合成
【0783】
炭素担持Pd(10%、17mg)を2−(ベンジルオキシ)−4−メチル−6−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジン(EV−AQ7129−002、72mg、0.16mmol)のエタノール(5.0mL)撹拌溶液に加え、溶液を、H
2雰囲気下で一晩撹拌した。さらに炭素担持Pd(10%、17mg)を反応物に加え、H
2雰囲気下での撹拌をさらに5時間続けた。溶液を、セライトを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、残渣を分取HPLC(方法G)により精製して、表題化合物(8.2mg、14.3%)をオフホワイトの粉末として得た
【0784】
方法C:LC−MS:m/z=355.2(M+H)
+;RT=2.84分。
【0785】
実施例213― 6−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−2−オンの調製
【0786】
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
【0787】
工程1:2−クロロ−6−ヒドラジニル−4−(トリフルオロメチル)ピリジンの合成
【0788】
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
【0789】
ヒドラジン水和物(0.05mL、0.93mmol)を、2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(100mg、0.46mmol)のエタノール(2mL)懸濁液に添加し、反応容器を密封し、40℃で1.5時間、次いで70℃でさらに5.5時間加熱した。
【0790】
溶液を濃縮し、得られた固体を水で粉砕して、表題化合物(70mg、51.5%)を淡褐色固体として得た。
【0791】
方法B:LC−MS:m/z=211.9(M+H)
+;RT=0.91分。
【0792】
工程2:1−[6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチルの合成
【0793】
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
【0794】
2−クロロ−6−ヒドラジニル−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(EV−AQ7141−001、770mg、3.64mmol)及び2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−3−オキソブタン酸メチル(90%、934.57mg、4.91mmol)のエタノール(22mL)溶液に、酢酸(0.729mL、12.74mmol)を加え、反応混合物を室温で5分間撹拌し、次いで50℃で1時間加熱した。混合物を真空下で濃縮し、SiO
2担持クロマトグラフィーにより0〜100%EtOAcのヘプタン溶液で溶出して精製し、表題化合物(1.04g、88.5%)を白色粉末として得た。
【0795】
方法B:LC−MS:m/z=320.0(M+H)
+;RT=1.35分。
【0796】
工程3:1−[6−(ベンジルオキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチルの合成
【0797】
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
【0798】
1−[6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(EV−AQ7144−001、600mg、1.88mmol)のジオキサン溶液(10mL)に、ベンジルアルコール(0.21mL、2.06mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(231.68mg、2.06mmol)を添加した。反応混合物を60℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、水(10mL)で希釈し、EtOAc(25mL)で抽出した。有機物をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。粗物質をSiO2担持クロマトグラフィーにより0〜50%EtOAcのヘプタン溶液で溶離して精製し、表題化合物(629mg、48%)(ベンジルエステルとの混合物)を透明油状物として得た。
【0799】
方法B:LC−MS:m/z=392.1(M+H)
+;RT=1.39分。
【0800】
工程3:5−メチル−1−[6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,6−ジヒドロピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の合成
【0801】
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
【0802】
炭素担持Pd(10%、86mg)を、1−[6−(ベンジルオキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(EV−AQ7147−001、(ベンジルエステルとの混合物)(629mg、1.61mmol))の酢酸エチル(15.0mL)撹拌溶液に加え、溶液をH
2雰囲気下で一晩撹拌した。反応混合物を、セライトを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、SiO
2担持クロマトグラフィーにより0〜100%EtOAcのヘプタン溶液で溶出して精製し、表題化合物(107mg、21.6%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0803】
方法B:LC−MS:m/z=287.9(M+H)
+;RT=1.01
【0804】
工程4:6−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン、Q−466、EV−AQ7151−002の合成
【0805】
5−メチル−1−[6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,6−ジヒドロピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(200mg、0.70mmol)のTHF(6.0mL)溶液に、DIPEA(0.417mL、2.44mmol)及びT3P50%のEtOAc溶液(0.821ml、1.39mmol)を添加した。反応混合物を室温で10分撹拌し、4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イウムのHCl(158.45mg、0.84mmol)を添加し、さらに1時間攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、次いで粗製残留物を水(5mL)及びDCM(10mL)に懸濁した。有機物を抽出し、次いで水相をpH3〜4に酸性化し、さらにDCM(5mL)で抽出した。合わせた有機物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮した。粗物質をPREP−HPLC(方法G)法により精製して、表題化合物(19.1mg、6.4%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0806】
方法C:LC−MS:m/z=423.1(M+H)
+;RT=3.41
【0807】
実施例214― 5−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−6H,7H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(Q−511、EV−AR5370−002)の調製
【0808】
工程1:5−クロロ−7−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6H,7H−チエノ[2,3−c]ピリジンの合成
【0809】
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
【0810】
5−クロロ−7−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]チエノ[2,3−c]ピリジン(EV−AR5360−001、200mg、0.65mmol)のDMF(3ml)溶液に炭酸セシウム(341mg,1.05mmol)及び1−(1H−ピラゾール−4−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(中間体29、EV−AQ8818−001、178mg、0.719mmol)を加え、140℃で5時間攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、PREP−HPLC(方法G)により精製して、表題化合物(56mg、44%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0811】
方法B:LC−MS m/z=185.8[M+H]
+;RT=0.86分。
【0812】
工程2:5−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−6H,7H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オンの合成
【0813】
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
【0814】
5−クロロ−7−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6H,7H−チエノ[2,3−c]ピリジン(EV−AR5366−003、56mg、0.302mmol)のDMF溶液(1ml)に、1−(1H−ピラゾール−4−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(中間体29、89mg、0.362mmol)、炭酸セシウム(147mg、0.453mmol)、L−プロリン(14mg、0.121mmol)及びヨウ化銅(I)(11mg、0.06mmol)を加えた。次いで、反応混合物を脱気し、140℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(20ml)で希釈し、ブライン(2×10ml)で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、次いでPREP−HPLC(方法G)で精製し、MeCNを用いて破砕して、表題化合物(32mg、27%)をオフホワイト粉末として得た。
【0815】
方法C:LC−MS m/z=397.1[M+H]
+;RT=2.67分。
【0816】
実施例216― 2−{5−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンの調製
【0817】
工程1:2−(エトキシカルボニル)−1,3−チアゾール−5−カルボン酸の合成
【0818】
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
【0819】
ブロモピルビン酸(2.0g、11.98mmol)の無水1,4−ジオキサン(20ml)溶液に、アミノ(チオキソ)酢酸エチル(1.60g、11.98mmol)を加え、100℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO
3溶液で塩基性にし、EtOAc(2×20ml)で抽出した。有機抽出物を捨てた。次いで、水性抽出物を5M HCl水溶液を用いてpH3/4に酸性化し、EtOAc(2×50ml)で抽出した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、表題化合物(1.34g、54%)をオレンジ色の粉末として得た。
【0820】
方法B:LC−MS m/z=201.85[M+H]
+;RT=0.80分。
【0821】
工程2:5−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1,3−チアゾール−2−カルボン酸エチルの合成
【0822】
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
【0823】
2−(エトキシカルボニル)−1,3−チアゾール−5−カルボン酸(EV−AS5405−001、1.34g、6.66mmol)のTHF(15ml)懸濁液に、DIPEA(2.9ml、16.7mmol)、T3P(EtOAc中50%)(9.8ml、16.7mmol)及び4−(トリフルオロメチル)ピペリジン塩酸塩(1.39g、7.33mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、粗残留物にDCM(40ml)及び飽和NaHCO
3溶液(20ml)を加えた。有機層を抽出し、水(10ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、表題化合物(2.13g、75%)を褐色粉末として得た。
【0824】
方法B:LC−MS m/z=337.0[M+H]+;RT=1.09分。
【0825】
工程3:5−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1,3−チアゾール−2−カルボン酸の合成
【0826】
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
【0827】
5−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1,3−チアゾール−2−カルボン酸エチル(EV−AS5406−001、79%、2.10g、4.93mmol)のTHF(10mL)及び水(5ml)の溶液に、3M NaOH水溶液(8.22ml)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して有機溶媒を除去し、水性混合物を5M HCl水溶液を用いてpH2/3に酸性化した。反応混合物をEtOAc(2×50ml)で抽出し、合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮して、表題化合物(874mg、40%)を褐色固体として得た。
【0828】
方法B:LC−MS m/z=308.85[M+H]
+;RT=0.87分。
【0829】
工程4:N−(2−カルバモイルチオフェン−3−イル)−5−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1,3−チアゾール−2−カルボキサミドの合成
【0830】
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
【0831】
5−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1,3−チアゾール−2−カルボン酸(EV−AS5407−001、70%、872mg、1.98mmol)のTHF(10ml)溶液に、HATU(904mg、2.38mmol)、DIPEA(848μl、4.95mmol)及び3−アミノチオフェン−2−カルボキサミド(310mg、2.18mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、DCM(2ml)及び水(1ml)に再溶解した。反応混合物を相分離器カートリッジで濾過し、真空下で濃縮し、クロマトグラフィーによりDCM/MeOH(勾配100:0〜95:5)で溶離して精製し、表題化合物(1.03g、88%)をオレンジ色の油状物として得た。
【0832】
方法B:LC−MS m/z=432.90[M+H]
+;RT=1.09分。
【0833】
工程5:2−{5−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンの合成
【0834】
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
【0835】
N−(2−カルバモイルチオフェン−3−イル)−5−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1,3−チアゾール−2−カルボキサミド(EV−AS5408−002、73%、45mg、0.076mmol)のMeOH(3ml)溶液に、1M NaOH水溶液(380μl、0.38mmol)を加え、70℃で2時間撹拌した。反応混合物を濾過して沈殿物を除去し、濾液をEtOAc(2×10ml)で抽出し、有機抽出物を捨てた。次いで、水性抽出物を2M HCl水溶液を用いてpH4/5に酸性化した。白色沈殿物が形成され、これを濾過し、水で洗浄し、PREP−HPLC(方法G)により精製して、表題化合物(12mg、38%)を白色粉末として得た。
【0836】
方法C:LC−MS m/z=415.0[M+H]
+;RT=2.84分。
【0837】
実施例218― 2−(5−メチル−4−{2,2,2−トリフルオロ−1−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル]エチル}−1H−ピラゾール−1−イル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(Q−503、EV−AQ7177−001)の調製
【0838】
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
【0839】
工程1:2−[5−メチル−4−(トリフルオロアセチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0840】
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
【0841】
2−ヒドラジニル−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(EV−AQ7134−001、150mg、0.9mmol、中間体17)のTHF(15mL)溶液に、−10℃で、3−(エトキシメチリデン)−1,1,1−トリフルオロペンタン−2,4−ジオン(Journal of Fluorine Chemistiy,136,38−42;2012に記載の手順を用いて調製)(EV−AQ7167−001、199.17mg、0.95mmol)のTHF(5mL)溶液に20分間かけて滴下により加え、−10℃で30分間、さらに室温で1時間撹拌する。反応混合物を真空下で濃縮し、DCMに溶解した。有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して、表題化合物(310mg、92.4%)をオレンジ色の粉末として得、LC−MS中でケトン及び脱水物の混合物としてイオン化した。
【0842】
方法B:LC−MS m/z=331.0[M+H]
+;RT=0.98分;313.0[M+H]
+;RT=1.14分
【0843】
工程2:2−[5−メチル−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0844】
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
【0845】
NaBH
4(49.68mg、1.31mmol)のMeOH(1mL)溶液に、1M NaOH水溶液(0.1mL)、続いて2−[5−メチル−4−(トリフルオロアセチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(EV−AQ7169−001、100mg、0.32mmol)のMeOH(2mL)溶液を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を水(〜2mL)でクエンチし、真空中で濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、水(3mL)及びブライン(3mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮して、表題化合物(95mg、94.4%)をオレンジ色の粉末として得た。
【0846】
方法B:LC−MS m/z=315.0[M+H]
+;RT=0.99分
【0847】
工程3:2−(5−メチル−4−{2,2,2−トリフルオロ−1−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル]エチル}−1H−ピラゾール−1−イル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0848】
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
【0849】
2−[5−メチル−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(EV−AQ7174−001、90mg、0.29mmol)のDCM(3.5mL)溶液に、−10℃で、Et
3N(0.12mL、0.86mmol)、続いてトリフル酸無水物(0.08mL、0.50mmol)を加え、−10℃で1時間撹拌した。反応混合物を冷飽和NaHCO
3溶液(3mL)及び水(3mL)で洗浄した。次いで、有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥させ、真空で濃縮した。残渣をTHF(3mL)に溶解し、0℃に冷却し、4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イウムHCl(108.6mg、0.57mmol)及び炭酸カリウム(118.74mg、0.86mmol)の撹拌溶液に加え、0℃〜室温で15時間撹拌した。反応混合物を真空で濃縮し、DCM(2mL)と水(1mL)に分配した。有機物を、相分離カートリッジを用いて単離し、真空下で濃縮し、PREP−HPLC(方法G)により精製して、表題化合物(21mg、16.3%)を褐色粉末として得た。
【0850】
方法C:LC−MS m/z=450.1[M+H]
+;RT=2.98分
【0851】
実施例219― 3−メチル−5−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}フェノール(Q−494、EV−AR5355−002)の調製
【0852】
工程1:2−[4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0853】
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
【0854】
5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(中間体18の工程1、EV−AQ7137−001、1g、3.65mmol)のTHF(20mL)溶液に、水素化アルミニウムリチウム(2.4MのTHF溶液、1.82mL、4.35mmol)を0℃で滴下し、室温で15時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)の添加によりクエンチし、セライトを通して濾過し、メタノール(15mL)で洗浄した。濾液を真空で濃縮して、淡黄色粉末として表題化合物(650mg、62%)を得た:
【0855】
方法B:LC−MS m/z=245[M+H]
+;RT=0.89分
【0856】
工程2:5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒドの合成
【0857】
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
【0858】
2−[4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(EV−AQ7157−001、650mg、2.64mmol)のDCM(20mL)及びMeOH(10mL)溶液に、酸化マンガン(IV)(1.84g、21.12mmol)を加え、室温で15時間撹拌した。さらに酸化マンガン(IV)(1.84g、21.12mmol)分を加え、室温で6時間撹拌した。さらに酸化マンガン(IV)(0.92g、10.56mmol)を加え、室温で4日間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過し、DCM及びMeOHで洗浄し、濾液を真空で濃縮して、ベージュ色の粉末として表題化合物(558mg、68%)を得た。
【0859】
方法B:LC−MS m/z=245[M+H]
+;RT=0.89分
【0860】
工程3:1−[(5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]ピペリジン−2−オンの合成
【0861】
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
【0862】
5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒド(EV−AQ7158−001、80%、90mg、0.295mmol)の無水MeOH(3mL)溶液に、5−アミノペンタン酸エチル塩酸塩(59mg、0.324mmol)及びEt
3N(164μl、1.179mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物にNaBH
4(13mg、0.354mmol)を加え、45℃で16時間撹拌した。反応混合物を50℃でさらに3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)で希釈した。次いで、水性混合物を5M HCl水溶液を用いてpH4に酸性化し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、PREP−HPLC(方法G)により精製して、オフホワイトの粉末として表題化合物(5mg、5%)を得た。
【0863】
方法C:LC−MS m/z=328.1[M+H]
+;RT=2.19分。
【0864】
実施例220:
【0865】
工程1:1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルの合成
【0866】
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
【0867】
1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル(143mg、1.022mol)のDMF(5mL)溶液に、0℃で、NaH(油中60%)(60%、45mg、1.12mmol)を加えた。反応混合物を室温に30分かけて温めた後、2−メタンスルホニル−4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン(実施例196 工程2、EV−AO5710−002、300mg、0.97mmol)をさらにDMF(1mL)に加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機画分をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で濃縮して不透明ガム状物を得、これをSiO
2担持クロマトグラフィーにより12〜100%EtOAcのヘプタン溶液で溶離して精製し、表題化合物(266mg、66%収量)を白色粉末として得た。
【0868】
方法A:LC−MS:m/z=+391.10(M+Na)
+1.41分
【0869】
工程2:1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の合成
【0870】
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
【0871】
1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル(EV−AN0096−002(266mg、0.64mmol)のTHF(10ml)溶液にNaOH(3M、1ml)を加え、反応物を室温で18時間撹拌した。さらなるNaOH(2.5M、1.5ml)をMeOH(1ml)とともに加え、反応物をさらに7時間撹拌した。有機溶媒を真空で蒸発させ、水相をHCl(1M)でpH1に酸性化した。混合物をEtOAc(3×30ml)で抽出し、ブライン(2×20ml)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、蒸発させて、表題化合物(199mg、64%)を無色ガム状物として得た。
【0872】
方法A:LC−MS:m/z=+363.0(M+Na)
+1.20分
【0873】
工程3:2−(1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンの合成
【0874】
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
【0875】
1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(EV−AN0090−001、199mg、0.58mmol)のDMF(1ml)撹拌溶液に、DIPEA(255μl、1.46mmol)、続いてTBTU(225mg、0.7mmol)を添加した。反応物を3分間撹拌した後、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(101mg、0.76mmol)を添加し、次いで反応物をN
2下に置いた。反応物を16時間撹拌し、次いで水(20ml)でクエンチし、DCM(3×30ml)で抽出した。有機物をブライン(2×50ml)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空下で蒸発させ、続いてヘプタン(2×50ml)と共沸させて残留DMFを除去した。粗生成物を、SiO
2担持クロマトグラフィーにより25〜100%EtOAc/ヘプタン勾配で溶離して精製し、表題化合物(220mg、72%)を無色ガム状物として得た。
【0876】
方法C:LC−MS:m/z=456.2(M+H)
+1.40分
【0877】
工程4:6−メチル−2−[4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0878】
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
【0879】
2−(1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(EV−AO8800−002、220mg、0.42mmol)をDCM(3mL)に溶解し、TFA(0.35mL)を添加した。反応混合物を1時間30分撹拌し、次いで真空下で濃縮した。粗残留物をDCM(30ml)に再溶解し、重炭酸ナトリウム溶液(飽和、2×10ml)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、真空下で濃縮した。粗物質を分取HPLC(方法G)により精製して、表題化合物(46mg、33%)をオフホワイトの固体として得た。
【0880】
方法C:LC−MS:m/z=336.1(M+H)
+2.38分
【0881】
実施例221 6−メチル−2−[4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(Q−312、EV−A05730−002)の調製
【0882】
工程1:5−メチル−3H,7H−[1,2,3,4]テトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オンの合成
【0883】
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
【0884】
ヒドラジニル−6−メチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(中間体1、EV−AN7477−001、0.5g、3.6mmol)の氷冷酢酸(3mL)溶液に、亜硝酸ナトリウム(0.37g、5.4mmol)の水(0.4mL)溶液を滴下により加えた。反応混合物を5℃で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残渣を水から粉砕し、濾過し、真空中で乾燥して、表題化合物(335mg、59%)を無色の固体として得た。
【0885】
方法A:LC−MS m/z=152.1[M+H]
+;RT=0.24分
【0886】
工程2:1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸メチルの合成
【0887】
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
【0888】
tert−ブタノール−水(1:1)(4mL)の溶液を窒素流で5分間脱気し、メチル−3H,7H−[1,2,3,4]テトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オン(EV−AO5708−001、200mg、1.32mmol)、塩化銅(I)(26mg、0.26mmol)及びプロピオン酸メチル(98%、227mg、2.65mmol)を加えた。反応混合物を70℃で6時間攪拌した。反応混合物をCHCl
3−10%IPA(5mL)で希釈し、水(5mL)及びブライン(5mL)で洗浄した。水相をCHCl
3−10%IPA(3×5mL)で再抽出し、合わせた有機物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮した。SiO
2担持クロマトグラフィーによるDCM/アンモニア(メタノール中7M)0〜100%で溶出して精製することにより、表題化合物(183mg、53%)を淡色固体として得た。
【0889】
方法A:LC−MS m/z=235.9[M+H]
+;RT=0.90分
【0890】
工程3:1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸の合成
【0891】
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
【0892】
1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸メチル(EV−AO5726−001、190mg、0.71mmol)のメタノール(3mL)溶液に1M KOH(1.25mL、1.25mmol)を加え、混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、HCl(3M、0.4mL)で酸性化した。得られた沈殿物を濾過により回収し、水(2×1mL)で洗浄し、真空下で乾燥して、表題化合物(137mg、83%)を淡褐色固体として得た。
【0893】
方法A:LC−MS m/z=221.9[M+H]
+;RT=0.70分。
【0894】
工程4:6−メチル−2−[4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン、Q−312、EV−AO5730−002の合成
【0895】
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
【0896】
1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸(EV−AO5728−001(130mg、0.56mmol)のDMF(2mL)溶液に、DIPEA(233.05μL、1.4mmol及びCOMU(98%、268.42mg、0.61mmol)を添加した。反応混合物を室温で2分間撹拌した。1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(98%、83.48mg、0.61mmol)を加え、反応物を室温でさらに24時間撹拌した。さらにCOMU(98%、268.42mg、0.61mmol)及び1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(98%、83.48mg、0.61mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。
【0897】
反応混合物を真空で濃縮し、DCM(10ml)で希釈した。混合物をHCl(1M 2×5mL)、水(5mL)及びブライン(5mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮した。SiO
2担持クロマトグラフィーによるDCM/メタノール(0〜2%)で溶出して精製し、続いて分取HPLC(方法G)で精製することにより、表題化合物(36mg、19%)を無色の固体として得た。
【0898】
方法C:LC−MS:m/z=337.1(M+H)
+;RT=2.56分
【0899】
実施例222― 2−{5−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]ピリジン−2−イル}−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン Q−472(EV−AR5325−002)の調製
【0900】
工程1:2−(5−ブロモピリジン−2−イル)−1H,2H,3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの調製
【0901】
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
【0902】
5−ブロモピリジン−2−カルボキシミドアミド(917mg、4.584mmol)の乾燥MeOH(10ml)の溶液に、2−オキソシクロペンタン−1−カルボン酸メチル(1.1当量、569μl、4.584mmol)、続いてNaOMe(MeOH中5.4M)(1.1当量、934μl、5.043mmol)を加え、60℃で20時間撹拌した。2−オキソシクロペンタン−1−カルボン酸メチル(0.1当量、57μl、0.458mmol)及びNaOMe(MeOH中5.4M)(0.1当量、85μl、0.458mmol)のさらなる分を加え、60℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空で濃縮し、残渣を水に再溶解し、2M HCl水溶液を用いて溶液をpH3に酸性化した。沈殿物を真空濾過し、水及びEt
2Oで洗浄し、乾燥して、表題化合物(832mg、62%)をクリーム状粉末として得た。
【0903】
方法C:LC−MS m/z=295.0[M+H]
+;RT=2.53分。
【0904】
工程2:6−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}ピリジン−3−カルボン酸メチルの調製
【0905】
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
【0906】
2−(5−ブロモピリジン−2−イル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(EV−AR5317−001、690mg、2.36mmol)のTHF(3ml)懸濁液に、MeOH(3ml)、Mo(CO)
6(249mg、0.945mmol)、Pd(OAc)
2(53mg、0.236mmol)、tBu
3P(96mg、0.472mmol)及びDBU(705μl、4.724mmol)を加え、120℃で一晩撹拌した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和ブライン溶液(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮し、SiO
2担持クロマトグラフィー(100:0〜95:5、DCM−MeOH)により溶離して精製し、THFで破砕してオフホワイトの粉末として表題化合物(109mg、17%)を得た。
【0907】
方法C:LC−MS m/z=272.1[M+H]
+;RT=2.27分。
【0908】
工程3:5−シクロプロピル−1−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の調製
【0909】
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
【0910】
6−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}ピリジン−3−カルボン酸メチル(EV−AR5321−002、100mg、0.369mmol)のTHF(5mL)溶液に、3M NaOH水溶液(737μL、2.21mmol)を加え、室温1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して有機溶媒を除去し、水性混合物を5M HCl水溶液を用いてpH4に酸性化し;白色沈殿物が形成された。反応混合物を真空下で濾過して、表題化合物(65mg、53%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0911】
方法B:LC−MS m/z=258.0[M+H]
+;RT=0.84分。
【0912】
工程4:2−{5−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]ピリジン−2−イル}−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの調製
【0913】
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
【0914】
6−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}ピリジン−3−カルボン酸(EV−AR5324−001、64mg、0.249mmol)のTHF(3mL)懸濁液に、DIPEA(130μL、0.746mmol)、T3P(EtOAc中50%)(440μL、0.746mmol)及び4−(トリフルオロメチル)ピペリジン塩酸塩(52mg、0.274mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、再結晶をEtOAc(20ml)に再溶解した。次いで、反応混合物を水(10ml)で洗浄し、有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、PREP−HPLC(方法G)により精製して、白色粉末として表題化合物(45mg、46%)を得た。
【0915】
方法C:LC−MS m/z=393.2[M+H]
+;RT=2.65分。
【0916】
実施例223― 2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]ピリジン−2−イル}−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0917】
工程1:4−ブロモピリジン−2−カルボキサミジン塩酸塩の調製
【0918】
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
【0919】
4−ブロモピリジン−2−カルボニトリル(1g、5.46mmol)の無水MeOH(4mL)溶液に、ナトリウムメトキシド(0.5M、2.19mL、1.1mmol)のMeOH溶液を加え、室温で4時間撹拌した。反応混合物に塩化アンモニウム(0.32g、6mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。反応物をエーテル(10mL)で希釈し、室温で30分間撹拌した。濾過により集めた形成された沈殿物を、エーテル(2×4mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて、表題化合物(967mg、74.8%)を白色粉末として得た。
【0920】
方法B:LC−MS m/z=199.8、201.9[M+H]
+;RT=0.2分。
【0921】
工程2:2−(4−ブロモピリジン−2−イル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0922】
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
【0923】
2−オキソシクロペンタン−1−カルボン酸メチル(609.16μl、4.91mmol)及び4−ブロモピリジン−2−カルボキサミジン塩酸塩(0.97g、4.09mmol)を室温で窒素雰囲気下、NaOMeのMeOH(0.5M、9.8mL、4.9mmol)溶液に溶解し、60℃で一晩撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残渣を水に再溶解し、溶液を2M HCl水溶液を用いてpH3に酸性化した。沈殿物を濾過によって集め、水及びジエチルエーテルで洗浄し、乾燥して、表題化合物(783mg、65.6%)を褐色粉末として得た。
【0924】
方法B:LC−MS m/z=293.85/295[M+H]
+;RT=1.04分。
【0925】
工程3:2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]ピリジン−2−イル}−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0926】
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
【0927】
2−(4−ブロモピリジン−2−イル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(50mg、0.17mmol)の無水1,4−ジオキサン(2mL)溶液を窒素下で、4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イウム塩化物(97.36mg、0.51mmol)、酢酸パラジウム(2.88mg、0.01mmol)、(9,9−ジメチル−9H−キサンテン−4,5−ジイル)ビス(ジフェニルホスファン)(14.86mg、0.03mmol)、リン酸三カリウム(0.09ml、1.03mmol)、ヘキサキス(オキソメチリデン)モリブデン(18.07mg、0.07mmol)及びN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(41.82mg、0.34mmol)を加えた。反応容器を脱気し、窒素で充填し直し(×3)、密封し、140℃で45分間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、シリカで濃縮し、SiO
2担持クロマトグラフィーにより、0−5%MeOH/DCMで溶離し、次いで5〜15%急速フラッシュで精製して、茶色のゴム状物を得た。粗物質をIPA(0.3mL)に溶解し、(2E)−ブタ−2−エンジオ酸(0.01mL、0.09mmol)のIPA溶液で処理し、室温で4分間撹拌し、ジエチルエーテル(1mL)を加えた。沈殿物を3時間かけてゆっくりと形成し、一晩放置した。沈殿物を濾過によって集め、エーテル(2×1mL)で洗浄し、真空下で乾燥し、淡いベージュ色の固体として表題化合物(9.7mg、14.2%)を得た。
【0928】
方法C:LC−MS m/z=393.1[M+H]
+;RT=2.59分
【0929】
実施例224― 2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]ピリジン−2−イル}−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンの合成
【0930】
工程1:2−シアノピリジン−4−カルボン酸フェニルの調製
【0931】
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
【0932】
4−ブロモピリジン−2−カルボニトリル(150mg、0.82mmol)、ギ酸フェニル(0.12ml、1.07mmol)、酢酸パラジウム(II)(5.52mg、0.02mmol)、トリ−tert−ブチルホスホニウム テトラフルオロホウ酸塩(28.54mg、0.1mmol)及びN,N−ジエチルエタンアミン(0.15ml、1.07mmol)を窒素雰囲気下でマイクロ波容器に加えた。反応容器を脱気し、窒素(×3)で充填し、密封し、マイクロ波照射下、140℃で20分間加熱した。酢酸パラジウム(II)(5.52mg、0.02mmol)及びトリ−tert−ブチルホスホニウム テトラフルオロホウ酸塩(28.54mg、0.1mmol)のさらなる分を加え、反応容器を脱気し、窒素で再充填し(×3)、密封し、マイクロ波照射下、140℃で45分間加熱した。得られた混合物を水(4mL)及びDCM(3mL)で希釈し、激しく攪拌し、相分離器カートリッジを用いて相を分離した。水相をDCM(×2)で再抽出し、有機抽出物を、相分離器を用いて分離した。合わせた有機抽出物を真空下で濃縮し、SiO
2担持クロマトグラフィーによりヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜55:45)で溶離して精製し、固化した淡黄色のガムとして表題化合物(94mg、51%)を得た。
【0933】
方法B:LC−MS m/z=224.9[M+H]
+;RT=1.11分。
【0934】
工程2:4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]ピリジン−2−カルボニトリルの調製
【0935】
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
【0936】
2−シアノピリジン−4−カルボン酸フェニル(101mg、0.45mmol)の無水THF(1mL)の溶液に、窒素雰囲気下、4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イウム塩化物(128.12mg、0.68mmol)、N,N−ジエチルエタンアミン(0.13ml、0.9mmol)及びN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(2.75mg、0.02mmol)を加え、懸濁液を45℃で4〜5時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、シリカ(1.5g)にて濃縮し、SiO
2担持クロマトグラフィーにより、ヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜70:30)、続いてDCM/MeOH(勾配100:0〜45:55)で溶出して精製し、表題化合物(102mg、80%)を無色ガラス状物として得た。
【0937】
方法B:LC−MS m/z=284.0[M+H]
+;RT=1.02分
【0938】
工程3:2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]ピリジン−2−イル}−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンの合成
【0939】
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
【0940】
4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]ピリジン−2−カルボニトリル(0.1g、0.36mmol)及び3−アミノチオフェン−2−カルボン酸メチル(0.06g、0.4mmol)のTHF(2.5mL)溶液に、0℃、窒素雰囲気下、カリウムtert−ブトキシド(0.04g、0.4mmol)を加え、0℃〜室温で3時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、飽和塩化アンモニウム(5mL)及び水で希釈し、室温で撹拌した。混合物をDCM(×2)で抽出し、続いてEtOAcで抽出し、合わせた有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥し、真空で濃縮した。粗残渣をジエチルエーテル(9mL)中で室温で30分間撹拌し、得られた固体を濾過し、ジエチルエーテル(×2)で洗浄し、真空下で乾燥して、表題化合物(58mg、38.6%)を白色固体として得た。
【0941】
方法C:LC−MS m/z=409.1[M+H]
+;RT=2.75分
【0942】
実施例225― 2−(4−{[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル]スルホニル}ピリジン−2−イル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0943】
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
【0944】
圧力管内で、酢酸パラジウム(II)(0.01g、0.03mmol)、N,N,N−トリブチルブタン−1−アミニウム臭化物(182mg、0.56mmol)、トリフェニルホスフィン(20mg、0.08mmol)、ギ酸ナトリウム(77mg、1.13mmol)、1,10−フェナントロリン水和物(1:1)(0.02g、0.08mmol)、及びオキシドスルファンスルホン酸酸化二カリウム(0.23g、1.03mmol)を、窒素雰囲気下、無水DMSO(3mL)中で激しく撹拌し、2−(4−ブロモピリジン−2−イル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(実施例223 工程2)(0.15g、0.51mmol)を加え、容器を密封し、70℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、MeOH(5mL)で希釈し、5〜10分間撹拌した。混合物をCelite(登録商標)の小さなパッドを通して濾過し、MeOH(3×2mL)で洗浄し、真空で濃縮し、ジエチルエーテル(2×4mL)で粉砕した。得られた固体をトルエンと共沸させ、0℃に冷却し、4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イウム塩化物(0.11g、0.56mmol)、DIPEA(223.59μL、1.28mmol)及び1−クロロピロリジン−2,5−ジオン(41.55μL、0.51mmol)のDMF(1mL)溶液で処理し、室温で72時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(3×25mL)で抽出し、合わせた抽出物を水(×4)及びブラインで洗浄した。有機物をNa
2SO
4で乾燥し、真空で濃縮し、エーテルで粉砕した。固体をMeOH(〜4〜5mL)に懸濁し、加熱して溶解させた。溶液を真空下で濃縮し、エーテルで粉砕して、表題化合物(96mg、44%)を淡黄色固体として得た。
【0945】
方法C:LC−MS m/z=429.1[M+H]
+;RT=3.15分
【0946】
実施例226― 2−[4−(シクロペンチルオキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−3H,4H,5H,6H,7H]−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0947】
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
【0948】
2−クロロ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(実施例193 工程1、74mg、0.43mmol)及び4−(シクロペンチルオキシ)−1H−ピラゾール(85mg、0.46mmol)のDMF(3mL)溶液に、炭酸セシウム(434mg、1.33mmol)を加えた。混合物を170℃で、マイクロ波で1時間照射した。これらの条件下で、さらに1時間後、冷却した反応混合物をHCl(1M 20mL)で希釈し、EtOAc(20mL)で抽出し、有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、PERP−HPLC(方法G)で精製して、表題化合物(32mg、26%)を無色粉末として得た。
【0949】
方法C:LC−MS m/z=287.1[M+H]
+;RT=3.10分
【0950】
実施例227 2−(ピペリジン−4−イル)ブタンニトリル塩酸塩の合成
【0951】
工程1:4−(1−シアノプロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの合成
【0952】
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
【0953】
2.5M n−BuLiのTHF(0.28mL、0.7mmol)溶液を、ジイソプロピルアミン(54mg、0.536mmol)のTHF(2mL)溶液に−78℃で加えた。溶液を30分間撹拌し、−78℃で4−(シアノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(100mg、0.446mmol)の溶液を滴下により加えた。得られた溶液を1時間撹拌し、ヨードエタン(83.6mg、0.536mmol)を添加した。反応混合物を一晩撹拌した。反応を飽和Na
4Cl(5mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×2)で抽出し、合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して生成物を得(110mg、収率98%)、これを精製することなく次の工程で使用した。
【0954】
LC−MS:m/z=197(M−55)
+、RT=1.70分。
【0955】
工程2:2−(ピペリジン−4−イル)ブタンニトリル塩酸塩の合成
【0956】
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
【0957】
4−(1−シアノプロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(110mg、0.436mmol)のDCM(2mL)溶液に、4.0M HClのジオキサン(2mL)溶液を添加した。溶液を室温で4時間撹拌した。次いで、反応物の溶媒を除去して、生成物(85mg、99%)を白色固体として得た。
【0958】
LC−MS:m/z=153(M+H)
+
【0959】
実施例228― 4−エチルピペリジン−4−カルボニトリル塩酸塩の合成
【0960】
工程1:4−シアノ−4−エチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの合成
【0961】
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
【0962】
2.5M n−BuLiのTHF(7.2mL、18mmol)溶液を、ジイソプロピルアミン(1.818g、18mmol)のTHF(20mL)溶液に、−78℃で加えた。溶液を30分間撹拌し、次いで4−シアノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(3.15g、15mmol)のTHF(40mL)溶液に−78℃で滴下により加えた。得られた溶液を1時間撹拌し、ヨードエタン(83.6mg、0.536mmol)を添加した。反応混合物を一晩撹拌した。反応を飽和NH
4Cl(10mL)及び水(20mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×2)で抽出し、合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して生成物を得(3.4g、収率95.2%)て、これを精製することなく次の工程で使用した。
【0963】
LC−MS:m/z=183(M−55)
+、RT=1.879分。
【0964】
工程2:4−エチルピペリジン−4−カルボニトリル塩酸塩の合成
【0965】
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
【0966】
4−シアノ−4−エチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(3.4g、14.3mmol)のDCM(10mL)溶液に、4.0M HClのジオキサン(10mL)溶液を加えた。溶液を室温で一晩撹拌した。次いで、反応物の溶媒を除去して、生成物(2.48g、99%)を淡白色固体として得た。
【0967】
LC−MS:m/z=139(M+H)
+、RT=1.076分。
【0968】
実施例229― 2−(5−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)チオフェン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン(Q−609)の合成
【数25】
[この文献は図面を表示できません]
【0969】
工程1:2−クロロ−4−(4−メトキシベンジルオキシ)−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジンの合成
【0970】
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
【0971】
100mLのRBFに、(4−メトキシフェニル)メタノール(460mg、3.33mmol)、15mLのTHF及びNaH(60%)(160mg、4.0mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、2,4−ジクロロ−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン(600mg、3.19mmol)を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水(20ml)で処理し、EtOAc(100ml)で抽出した。有機層を濃縮し、コンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254、40g、EA/PE=1/10)で精製して生成物を得た。LC−MS:m/z=291(M+H)
+、RT=2.012分。
【0972】
工程2:2−クロロ−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オンの合成
【0973】
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
【0974】
100mLのRBFに、2−クロロ−4−(4−メトキシベンジルオキシ)−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン(350mg、1.2mmol)、8mLのDCM及び2mLのCF
3COOHを加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をpH=8になるまでTEAで処理し、次いでコンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254,40g、EA/PE=1/1)で精製して生成物を得た。LC−MS:m/z=171(M+H)
+、RT=1.246分。
【0975】
工程3:5−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)チオフェン−2−カルボン酸の合成
【0976】
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
【0977】
100mLのRBFに、2−クロロ−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン(100mg、0.58mmol)、5−ボロノチオフェン−2−カルボン酸(350mg、2.03mmol)、3mLのDME、1.5mLのEtOH、0.5mLのNa
2CO
3(2N)及びPd(PPh
3)
4(100mg、0.086mmol)を加えた。混合物を110℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物をコンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254、20g、MeOH/DCM=1/20)により精製して、生成物を得た。LC−MS:m/z=263(M+H)
+、RT=1.358分。
【0978】
工程4:2−(5−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)チオフェン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オンの合成。
【0979】
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
【0980】
100mLのRBFに、5−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)チオフェン−2−カルボン酸(80mg、0.30mmol)、4−(トリフルオロメチル)ピペリジン塩酸塩(60mg、0.31mmol)、HOAT(40mg、0.30mmol)、HATU(80mg、0.34mmol)、5mlのTHF及び0.05mlのTEAを加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、反応混合物をコンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254、20g、MeOH/DCM=1/20)により精製して、生成物を得た。LC−MS(方法C’):m/z=398(M+H)
+、RT=1.703分。
【0981】
実施例230― 2−(3−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン(Q−593)の合成
【数26】
[この文献は図面を表示できません]
【0982】
工程1:3−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)安息香酸の合成。
【0983】
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
【0984】
100mLのRBFに、2−クロロ−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン(90mg、0.53mmol)、3−ボロノ安息香酸(200mg、1.20mmol)、K
2CO
3(120mg、0.87mmol)、5mLのジオキサン、1mLの水及びPd(PPh
3)
4(40mg、0.034mmol)を加えた。混合物を100℃で40時間撹拌した。次いで、反応混合物をコンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254、20g、MeOH/DCM=1/10)で精製して、生成物を得た。LC−MS:m/z=257(M+H)
+、RT=0.994分。
【0985】
工程2:2−(3−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オンの合成。
【0986】
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
【0987】
100mLのRBFに、3−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)安息香酸(60mg、0.23mmol)、4−(トリフルオロメチル)ピペリジン塩酸塩(50mg、0.26mmol)、HOAT(40mg、0.30mmol)、HATU(60mg、0.25mmol)、3mlのTHF及び0.05mlのTEAを加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、反応混合物をコンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254、20g、MeOH/DCM=1/20)で精製して生成物を得た。LC−MS(方法G’):m/z=392(M+H)
+、RT=1.608分。
【0988】
実施例231― 2−(4−(3−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−6,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン(Q−1564)の合成
【数27】
[この文献は図面を表示できません]
【0989】
工程1:3,3−ジメチルヘキサン二酸の合成。
【0990】
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
【0991】
4,4−ジメチルシクロヘキサノン(9g、71.3mmol)及びKMnO
4(22.5g、142.6mmol)を450mLのH
2Oに溶解した。これに、NaOH(1g、25mmol)をH
2O10mLで溶解した水溶液を室温で加えた。この混合物を室温で48時間撹拌した。重硫酸ナトリウム水溶液を紫色が消えるまで加えた。褐色の固体を濾別し、濾液を濃塩酸でpH=2にした。溶液をEtOAc(150mL×2)で抽出した。合わせた有機物を乾燥させ、濃縮して生成物を得た。LC−MS:m/z=175.1(M+H)
+、RT=0.35分。
【0992】
工程2:3,3−ジメチルヘキサン二酸ジメチルの合成。
【0993】
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
【0994】
3,3−ジメチルヘキサン二酸(7.8g、44.8mmol)のMeOH(100mL)溶液に、濃H
2SO
4(1g、10mmol)を添加した。混合物を80℃で2時間撹拌し、濃縮した。NaHCO
3溶液を残渣に加えてpH=7とした。混合物をEtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して生成物を得た。LC−MS:m/z=203.1(M+H)
+、RT=1.89分。
【0995】
工程3:4,4−ジメチル−2−オキソシクロペンタンカルボン酸メチルの合成。
【0996】
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
【0997】
Na(230mg、10mmol)のMeOH(8mL)溶液の混合物を室温で5分間撹拌した。3,3−ジメチルヘキサン二酸ジメチル(1g、5mmol)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌し、真空下で濃縮してMeOHを除去した。残渣にTHF(8mL)を加え、混合物を室温で12時間撹拌した。混合物をH
2O(20mL)に注いだ。HCl(2N)をpH=7まで添加した。混合物をEtOAc(50mL×2)で抽出した。有機層を濃縮し、カラム(シリカゲル、PE/EtOAc=1/1)で精製して生成物を得た。LC−MS:m/z=171.1(M+H)+、RT=1.77分。
【0998】
工程4:6,6−ジメチル−2−(メチルチオ)−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オンの合成。
【0999】
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
【1000】
4,4−ジメチル−2−オキソシクロペンタンカルボン酸メチル(750mg、4.4mmol)のH
2O(20mL)溶液に、カルバムイミドチオ酸メチル(594mg、6.6mmol)及びNa
2CO
3(1.87g、17.6mmol)を加えた。混合物を室温で12時間撹拌した。混合物をEtOAc(20mL×2)で抽出した。有機層を濃縮し、カラム(シリカゲル、PE/EtOAc=2/1)で精製して生成物を得た。LC−MS:m/z=211.1(M+H)
+、RT=1.61分。
【1001】
工程5:2−ヒドラジニル−6,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オンの合成。
【1002】
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
【1003】
6,6−ジメチル−2−(メチルチオ)−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン(250mg、1.2mmol)のEtOH(5mL)溶液に、NH
2NH
2H
2O(1mL)を追加した。混合物を90℃で12時間撹拌し、真空下で濃縮して生成物を得、これを次の工程で精製せずに直接使用した。LC−MS:m/z=195.2(M+H)
+、RT=1.23分。
【1004】
工程6:1−(6,6−ジメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチルの合成。
【1005】
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
【1006】
2−ヒドラジニル−6,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン(230mg、1.2mmol)のEtOH(5mL)の溶液に2−((ジメチルアミノ)メチレン)−3−オキソブタン酸(Z)−メチル(246mg、1.4mmol)及びAcOH(0.5mL)を添加した。混合物を50℃で2時間撹拌し、真空下で濃縮した。粗残留物をカラム(シリカゲル、PE/EtOAc=1/3)で精製して生成物を得た。LC−MS:m/z=303.1(M+H)
+、RT=1.99分。
【1007】
工程7:1−(6,6−ジメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の合成。
【1008】
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
【1009】
1−(6,6−ジメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(140mg、0.5mmol)のTHF(5mL)溶液に、NaOH(60mg、1.5mmol)をH
2O(3mL)で溶解した溶液を添加した。混合物を35℃で3時間撹拌し、真空下で濃縮してTHFを除去した。EtOAc(10mL)を加えて不純物を抽出した。水相をHCl(2N)でpH=4に調整した。固体を濾過して生成物を得た。LC−MS:m/z=289.1(M+H)
+、RT=1.11分。
【1010】
工程8:2−(4−(3−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−6,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オンの合成。
【1011】
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
【1012】
1−(6,6−ジメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(49mg、0.17mmol)のTHF(6mL)溶液に、NMM(68mg、0.68mmol)、HATU(76mg、0.2mmol)、HOAt(26mg、0.2mmol)及び1−(アゼチジン−3−イル)−3,3−ジフルオロピロリジン(46mg、0.2mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(NH
4HCO
3)で精製して生成物を得た。LC−MS(方法J’):m/z=433.2(M+H)
+、RT=1.46分。
【1013】
実施例232― 2−(2−メチル−3−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)−1H−ピロール−1−イル)−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン)(Q−622)の合成
【数28】
[この文献は図面を表示できません]
【1014】
工程1:2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の合成。
【1015】
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
【1016】
2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(785mg、5.12mmol)のジオキサン(8mL)溶液に、水酸化リチウム(1.08g、25.62mmol)のH
2O(8mL)溶液を添加した。添加後、反応混合物を還流下で4時間撹拌した。混合物をEtOAc及びHCl(1M、a.q.)で分配した。有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=126.2(M+H)
+、RT=0.32分。
【1017】
工程2:(2−メチル−1H−ピロール−3−イル)(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メタノンの合成。
【1018】
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
【1019】
2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸(100mg、0.8mmol)及び4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(147mg、0.96mmol)のDMF(2mL)溶液に、HATU(456mg、1.2mmol)及びDIPEA(206mg、1.6mmol)を加えた。反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を濃縮し、SGC(PE/EtOAc=1/2、シリカゲルで溶出)で精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=261.1(M+H)
+、RT=1.62分。
【1020】
工程3:2−(2−メチル−3−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)−1H−ピロール−1−イル)−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オンの合成。
【1021】
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
【1022】
2−クロロ−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン(90mg、0.53mmol)及び(2−メチル−1H−ピロール−3−イル)(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メタノン(164mg、0.63mmol)のDMF(2mL)の溶液に、Cs
2CO
3(344mg、1.06mmol)、L−プロリン(30mg、0.26mmol)及びCuI(50mg、0.26mmol)を加えた。反応混合物を140℃で15時間撹拌した。混合物をプレHPLC(高pH)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS(方法G’):m/z=395.0(M+H)
+、RT=1.42分。
【1023】
実施例233― 5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−4−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(Q−1884)の合成
【数29】
[この文献は図面を表示できません]
【1024】
工程1:シアノギ酸ベンジルの合成。
【1025】
【化280】
[この文献は図面を表示できません]
【1026】
クロロギ酸ベンジル(5g、0.029mol)及び1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(22mg;0.20mmol)を乾燥窒素雰囲気下で乾燥反応容器に添加した。トリメチルシリルニトリル(2.9g、0.029mol)を約1時間かけて滴下により加えた。反応が完了するまで約3時間、混合物を20℃〜30℃に維持した。塩化トリメチルシリルを留去した後、4.3gの粗生成物が得られ、これを次の工程で直接使用した。GC−MS:m/z=161M
+、RT=9.249分。
【1027】
工程2:2−アセチル−3−アミノフマル酸 1−tert−ブチル 4−ベンジルの合成。
【1028】
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
【1029】
3−オキソブタン酸tert−ブチル(982mg、6.22mmol)及びシアノギ酸ベンジル(1g、6.21mmol)のDCM(3mL)溶液に、アセトン酸アセチル亜鉛(II)(82mg、0.31mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、残渣をEt
2O(20mL)に溶解し、懸濁液をセライトで濾過した。ケーキをEt
2O(15mL)で洗浄し、濾液を蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=12/1)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=342(M+Na)
+、RT=1.596分。
【1030】
工程3:5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3,4−ジカルボン酸 4−tert−ブチル 3−ベンジルの合成。
【1031】
【化282】
[この文献は図面を表示できません]
【1032】
2−アセチル−3−アミノフマル酸 1−tert−ブチル 4−ベンジル(575mg、1.80mmol)のEtOH5mLの溶液に、2−ヒドラジニル−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン(300mg、1.81mmol)を加えた。懸濁液を加熱して15時間還流させた。室温に冷却した後、懸濁液を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=12/1)を用いて精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=395(M−55)
+、RT=2.188分。
【1033】
工程4:3−カルバモイル−5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロ−ペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 tert−ブチルの合成。
【1034】
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
【1035】
5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3,4−ジカルボン酸 4−tert−ブチル 3−ベンジル(440mg、0.98mmol)を溶解した8mLの7M NH
3溶液のMeOH溶液を、密封管に入れ、50℃で15時間加熱した。室温まで冷却した後、溶液を濃縮して表題化合物を得た。LC−MS:m/z=304(M−55)
+、RT=1.504分。
【1036】
工程5:3−カルバモイル−5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]−ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の合成。
【1037】
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
【1038】
3−カルバモイル−5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ−[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 tert−ブチル(30mg、0.084mmol)の2mL DCM溶液に、1mLのTFAを加え、混合物を室温で3時間撹拌した。次に反応混合物をトルエンで希釈し、濃縮して所望の生成物を得た。LC−MS:m/z=304(M+H)
+、RT=0.407分。
【1039】
工程6:5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−4−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミドの合成。
【1040】
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
【1041】
3−カルバモイル−5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピラム イジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(26mg、0.084mmol)及び4−(トリフルオロメチル)ピペリジン塩酸塩(16mg、0.084mmol)のDMF2mLの溶液の混合物に、NMM(0.05mL、0.45mmol)、HOAt(14mg、0.10mmol)及びHATU(38mg、0.10mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、濾過した。濾液を、調製したHPLC(NH
4HCO
3)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MS(方法F’):m/z=439(M+H)
+、RT=1.356分。
【1042】
実施例234― 6−フルオロ−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン(Q−616)の合成
【数30】
[この文献は図面を表示できません]
【1043】
工程1:(1H−ピラゾール−4−イル)(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メタノン
【1044】
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
【1045】
100mLのRBFに、1H−ピラゾール−4−カルボン酸(500mg、4.46mmol)、4−(トリフルオロメチル)ピペリジン塩酸塩(1.0g、5.29mmol)、HATU(1.2g、5.10mmol)、HOAT(700mg、5.14mmol)、40mLのTHF及び2mLのTEAを添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、コンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254、40g、MeOH/DCM=1/10)により精製して、生成物を得た。LC−MS:m/z=248(M+H)
+、RT=1.434分。
【1046】
工程2:4,4−ジフルオロピロリジン−1,2−ジカルボン酸 2−メチル(R)−1−tert−ブチルの合成。
【1047】
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
【1048】
500mLのRBFに、4−オキソピロリジン−1,2−ジカルボン酸 2−メチル (R)−1−tert−ブチル(4.0g、16.4mmol)及び200mLのDCMを添加した。混合物を0℃に冷却し、100mlのDCM中のDAST(24.0g、150.0mmol)を1時間かけて滴下により加えた。次いで、混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をNaHCO
3(水溶液)で処理し、DCM(300ml)で抽出し、有機層を濃縮して生成物を得た。LC−MS:m/z=166(M−100)
+、RT=0.344分。
【1049】
工程3:4,4−ジフルオロピロリジン−2−カルボン酸 (R)−メチルの合成。
【1050】
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
【1051】
100mLのRBFに、4,4−ジフルオロピロリジン−1,2−ジカルボン酸 2−メチル (R)−1−tert−ブチル(4.0g、15.1mmol)及び40mLのHCl(ジオキサン中4M)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。次に反応混合物を濃縮して生成物を得た。LC−MS:m/z=166(M+H)
+、RT=0.347分。
【1052】
工程4:1−アミノ−4−フルオロ−1H−ピロール−2−カルボン酸メチルの合成。
【1053】
【化289】
[この文献は図面を表示できません]
【1054】
250mlのRBFに、4,4−ジフルオロピロリジン−2−カルボン酸 (R)−メチル(2.4g、14.5mmol)を溶解した80mlのTHFを添加し、24gのMnO
2を添加した。混合物を70℃で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮し、コンビフラッシュ(combiflash)(isco、シリカゲル、UV254、40g、EA/PE=1/3)で精製して生成物を得た。LC−MS:m/z=144(M+H)
+、RT=1.528分。
【1055】
工程5:1−アミノ−4−フルオロ−1H−ピロール−2−カルボン酸メチルの合成。
【1056】
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
【1057】
500mLのRBFに、NH
4Cl(6.0g、112mmol)を溶解した200mLのEt
2O溶液を添加した。混合物を−5℃まで冷却し、9.4mlのNH
4OHを激しく撹拌しながら滴下により添加した。次いで145mlのNaClOを2時間かけて滴下により添加した。混合物を15分間撹拌し、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、CaCl
2で乾燥し、さらに精製することなく次の工程で使用した。次いで、100mlのRBFに、4−フルオロ−1H−ピロール−2−カルボン酸メチル(1.7g、11.8mmol)及びDMF30mlを添加した。混合物を0℃に冷却し、NaH(60%)(600mg、15.0mmol)を加えた。45分後、予め調製したNH
2Cl(100ml)を滴下により添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(200ml)で抽出し、有機層を濃縮し、コンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254、40g、EA/PE=1/5)で精製して生成物を得た。LC−MS:m/z=159(M+H)
+、RT=1.49分。
【1058】
工程6:1−(3−ベンゾイルチオウレイド)−4−フルオロ−1H−ピロール−2−カルボン酸メチルの合成。
【1059】
【化291】
[この文献は図面を表示できません]
【1060】
250mLのRBFに、1−アミノ−4−フルオロ−1H−ピロール−2−カルボン酸メチル(1.7g、10.76mmol)、THF80mL及びイソチオシアン酸ベンゾイル(1.8g、11.04mmol)を添加した。混合物を室温でN
2下、16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、コンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254、40g、EA/PE=1/4)で精製して生成物を得た。LC−MS:m/z=322(M+H)
+、RT=1.823分。
【1061】
工程7:6−フルオロ−2−メルカプトピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オンの合成。
【1062】
【化292】
[この文献は図面を表示できません]
【1063】
100mLのRBFに、1−(3−ベンゾイルチオウレイド)−4−フルオロ−1H−ピロール−2−カルボン酸メチル(1.5g、4.67mmol)及び10mLのNaOH(2N)を添加した。混合物を85℃でN
2下、1.5時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、EtOH(5ml)、HOAc(2ml)を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物を濾過し、Et
2O(20ml)で洗浄して生成物を得た。LC−MS:m/z=186(M+H)
+、RT=0.67分。
【1064】
工程8:6−フルオロ−2−(メチルチオ)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オンの合成。
【1065】
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
【1066】
100mLのRBFに、6−フルオロ−2−メルカプトピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン(700mg、3.78mmol)及びTHF20mlを添加し、MeI(700mg、4.92mmol)を添加した。混合物を45℃でN
2下、1時間撹拌した。反応混合物をNaHCO
3(水溶液)で処理し、濾過して生成物を得た。LC−MS:m/z=200(M+H)
+、RT=1.551分。
【1067】
工程9:6−フルオロ−2−(メチルスルホニル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オンの合成。
【1068】
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
【1069】
50mLのRBFに、6−フルオロ−2−(メチルチオ)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン(100mg、0.50mmol)及び4mlのHOAcを添加し、2mlのH
2O
2に添加した。混合物を170℃、マイクロ波で、15時間撹拌した。反応混合物を濾過して生成物を得た。LC−MS:m/z=232(M+H)
+、RT=1.368分。
【1070】
工程10:6−フルオロ−2−(4−(4−(トリフルオロメチル) ピペリジン−1−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オンの合成。
【1071】
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
【1072】
マイクロ波管に、6−フルオロ−2−(メチルスルホニル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン(100mg、0.43mmol)、(1H−ピラゾール−4−イル)(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メタノン(110mg、0.44mmol)、CS
2CO
3(160mg、0.49mmol)及び2mlのNMPを添加した。混合物を室温で2日間撹拌した。反応混合物を濃縮し、コンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254、20g、MeOH/DCM=1/10)で精製して生成物を得た。LC−MS(方法G’):m/z=399(M+H)
+、RT=1.399分。
【1073】
実施例235−236
【1074】
表26(Table17)の実施例235〜236は、対応する出発物質から出発して、実施例234と類似の様式で調製した。
【表26】
[この文献は図面を表示できません]
【1075】
実施例237― 7−フルオロ−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン(Q−525)の合成。
【数31】
[この文献は図面を表示できません]
【1076】
工程1:2,4−ジクロロ−7−フルオロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジンの合成。
【1077】
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
【1078】
2,4−ジクロロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン(6.0g、31.9mmol)及び1−(クロロメチル)−4−フルオロ−1,4−ジアゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン テトラフルオロボラート(22.6g、63.8mmol)のアセトニトリル(250mL)の混合物を、N
2雰囲気下、45℃で16時間撹拌した。混合物を濃縮し、残留物をDCM(400mL)で希釈し、H
2O(50mL×3)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。濾液を濃縮して、粗生成物を得た。LC−MS:m/z=206.0(M+H)
+、RT=1.873分。
【1079】
工程2:2−クロロ−7−フルオロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オンの合成。
【1080】
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
【1081】
2,4−ジクロロ−7−フルオロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン(6.33g、30.7mmol)のTHF/H
2O(30ml/30mL)溶液の混合物に、水酸化ナトリウム(6.16g、154mmol)を加えた。混合物を50℃で4時間撹拌し、室温に冷却した。混合物を4N HClでpH=3〜4に調整し、EtOAc(100mL×4)で抽出した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して5.2gの粗生成物を得た。2gの粗生成物を分取HPLC(TFA/CH
3CN/H
2O)により精製して、生成物を得た。LC−MS:m/z=188.0(M+H)
+、RT=1.486分。
【1082】
工程3:7−フルオロ−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オンの合成。
【1083】
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
【1084】
2−クロロ−7−フルオロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン(302mg、1.61mmol)、(1H−ピラゾール−4−イル)(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メタノン(398mg、1.61mmol)及びCs
2CO
3(1049mg、3.22mmol)の乾燥DMF(20mL)溶液の混合物に、L−プロリン(93mg、0.8mmol)及びCuI(152mg、0.8mmol)をN
2雰囲気下で加えた。混合物を140℃で20時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、H
2O(100mL)で希釈し、1N HClでpHを3〜4に調整し、EtOAc(100mL×5)で抽出した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣を分取HPLC(TFA/CH
3CN/H
2O)によって精製して粗生成物を得、これを分取HPLC(NH
4/HCO
3/CH
3CN/H
2O)によりさらに精製して生成物を得た。LC−MS(方法D’):m/z=399.2(M+H)
+、RT=1.002分。
【1085】
実施例238−239
【1086】
表27(Table18)の実施例238〜239は、対応する出発物質で出発して、実施例237と同様の方法で調製した。
【表27】
[この文献は図面を表示できません]
【1087】
実施例240― 2−(5−メチル−4−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニルスルホニル)ピペラジン−1−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン(Q−1798)の合成
【数32】
[この文献は図面を表示できません]
【1088】
工程1:tert−ブチル−4−(5−メチル−1−(4−オキソ−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボン酸の合成。
【1089】
【化299】
[この文献は図面を表示できません]
【1090】
5−メチル−1−(4−オキソ−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(2g、7.715mmol)及びtert−ブチル−ピペラジン−1−カルボン酸(1.6g、8.487mmol)のTHF(40mL)溶液に、HATU(3.52g、9.258mmol)、HOAT(1.05g、7.715mmol)及びTEA(2.34g、23.146mmol)を加え、反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を濃縮し、SGC(DCM/MeOH=20/1で溶離)で精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=428.3(M+H)
+、RT=1.535分。
【1091】
工程2:2−(5−メチル−4−(ピペラジン−1−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン 二塩酸塩の合成。
【1092】
【化300】
[この文献は図面を表示できません]
【1093】
tert−ブチル−4−(5−メチル−1−(4−オキソ−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボン酸(3.88g、9.077mmol)のDCM(50mL)溶液に、HCl(20mL、ジオキサン中4M)を加えた。反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を濃縮して表題化合物を得た。LC−MS:m/z=328.2(M+H)
+、RT=1.146分。
【1094】
工程3:2−(5−メチル−4−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニルスルホニル)ピペラジン−1−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オンの合成。
【1095】
【化301】
[この文献は図面を表示できません]
【1096】
2−(5−メチル−4−(ピペラジン−1−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン 二塩酸塩(50mg、0.125mmol)及びTEA(51mg、0.50mmol)のDCM(3mL)溶液に、塩化4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン−1−スルホニル(39mg、0.15mmol)を加えた。反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を分取HPLC(高pH)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS(方法J’):m/z=552.2(M+H)
+、RT=1.671分。
【1097】
実施例241−289
【1098】
表28(Table19)の実施例241〜289を、対応する出発物質で出発して、実施例240と同様の方法で調製した。
【表28】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【1099】
実施例290― 2−(5−メチル−4−(2,6−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル)−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン(Q−577)の合成。
【数33】
[この文献は図面を表示できません]
【1100】
工程1:2−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)−2,6−ジアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸 tert−ブチルの合成。
【1101】
【化302】
[この文献は図面を表示できません]
【1102】
5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(50mg、0.19mmol)、2,6−ジアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸 tert−ブチル(55mg、0.19mmol)、HATU(109.6mg、0.29mmol)、HOAt(39mg、0.29mmol)及びTEA(0.05mL、0.38mmol)を室温で2時間撹拌した。反応物を濃縮した。残留物を分取TLC(DCM/MeOH=15/1、シリカ、UV254)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=483(M+H)
+、RT=1.544分。
【1103】
工程2:2−(5−メチル−4−(2,6−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル)−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オンの合成。
【1104】
【化303】
[この文献は図面を表示できません]
【1105】
2−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロ ペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)−2,6−ジアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸 tert−ブチル(50mg、0.1mmol)のDCM(1mL)溶液に、HCl(ジオキサン中4M、1mL)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を濃縮した。残渣を分取HPLC(高pH)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS(方法C’):m/z=383(M+H)
+、RT=1.21分。
【1106】
実施例291−292
【1107】
表29(Table20)の実施例291〜292は、対応する出発物質から出発して、実施例290と類似の様式で調製した。
【表29】
[この文献は図面を表示できません]
【1108】
実施例293― 3−(4−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸(Q−627)の合成
実施例293― 3−(4−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボニトリル(Q−632)の合成
【数34】
[この文献は図面を表示できません]
【1109】
工程1:ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1,3−ジカルボン酸ジメチルの合成。
【1110】
【化304】
[この文献は図面を表示できません]
【1111】
ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1,3−ジカルボン酸(1g、6.4mmol)のMeOH(50mL)溶液にSOCl
2(6mL)を滴下により加えた。反応物を80℃で15時間撹拌した。反応物を濃縮した。残渣をNaHCO
3水溶液(80mL)で洗浄し、DCM(2×60mL)で抽出した。合わせた有機層を濃縮して、表題化合物を得た。
【1112】
工程2:3−(メトキシカルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸の合成。
【1113】
【化305】
[この文献は図面を表示できません]
【1114】
ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1,3−ジカルボン酸ジメチル(1.1g、5.98mmol)のTHF/MeOH(1/1、10mL)溶液に、NaOH(2M、3mL)を加えた。反応物を室温で15時間撹拌した。反応物を濃縮した。残渣を水(50mL)で処理し、HCl(2M)でpH=5に調整し、DCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を濃縮して、表題化合物を得た。
【1115】
工程3:ピペラジン−1−カルボン酸 4−(3−(メトキシカルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボニル) tert−ブチルの合成。
【1116】
【化306】
[この文献は図面を表示できません]
【1117】
3−(メトキシカルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸(600mg、3.53mmol)、ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル(656mg、3.53mmol)、EDCI(1.01g、5.29mmol)、HOBt(715mg、5.29mmol)及びTEA(1mL、7.06mmol)のTHF(30mL)溶液の混合物を室温で15時間撹拌した。反応物を水(50mL)で処理し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を濃縮して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=283(M−56+H)
+;RT=1.68分。
【1118】
工程4:3−(ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸メチル塩酸塩の合成。
【1119】
【化307】
[この文献は図面を表示できません]
【1120】
4−(3−(メトキシカルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボニル)ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル(1.05g、3.1mmol)のDCM(10mL)溶液に、HCl(ジオキサン中4M、10mL)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を濃縮して表題化合物(850mg、99%)を得た。LC−MS:m/z=239(M+H)+、RT=0.92分。
【1121】
工程5:3−(4−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d] ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸メチルの合成。
【1122】
【化308】
[この文献は図面を表示できません]
【1123】
5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(585mg、2.25mmol)、3−(ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸メチル塩酸塩(850mg、3.1mmol)、HATU(1.28g、3.37mmol)、HOAt(460mg、3.37mmol)及びTEA(1mL)のTHF(30mL)溶液の混合物を室温で15時間撹拌した。反応物を濃縮した。残留物をコンビフラッシュ(40g、DCM/MeOH=20/1、シリカ、UV254)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=481(M+H)
+、RT=1.48分。
【1124】
工程6:3−(4−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸の合成。
【1125】
【化309】
[この文献は図面を表示できません]
【1126】
3−(4−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸メチル(120mg、0.25mmol)のTHF/MeOH(1/1、4mL)溶液にLiOH(2M、1mL)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を水(20mL)で処理し、HCl(2M)でpH=5に調整した。混合物をEtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を濃縮した。残渣を分取HPLC(低pH)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS(方法C’):m/z=467(M+H)
+、RT=1.34分。
【1127】
工程7:3−(4−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキサミドの合成。
【1128】
【化310】
[この文献は図面を表示できません]
【1129】
3−(4−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸(80mg、0.17mmol)、NH
4Cl(13.6mg、0.26mmol)、HOBt(49.2mg、0.26mmol)、EDCI(34.7mg、0.26mmol)及びTEA(0.07mL)のTHF(5mL)溶液の混合物を室温で15時間撹拌した。反応物を濃縮した。残渣を分取HPLC(低pH)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=466(M+H)
+、RT=1.28分。
【1130】
工程8:3−(4−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボニトリルの合成。
【1131】
【化311】
[この文献は図面を表示できません]
【1132】
3−(4−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキサミド(45mg、0.1mmol)のDCM(3mL)の溶液に、TEA(0.6mL)及びトリフルオロ酢酸無水物(0.4mL)を添加した。混合物を室温で15時間撹拌した。反応物を濃縮した。残渣を分取HPLC(高pH)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS(方法F’):m/z=448(M+H)
+、RT=1.35分。
【1133】
実施例295― 2−(4−(2,2−ジメチル−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−カルボニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン(Q−949)の合成
【数35】
[この文献は図面を表示できません]
【1134】
工程1:塩化 5−メチル−1−(4−オキソ−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニルの調製。
【1135】
【化312】
[この文献は図面を表示できません]
【1136】
5−メチル−1−(4−オキソ−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(50mg、0.193mmol)及び二塩化オキサリル(74mg、0.579mmol)のDCM(8mL)溶液に、DMF(3滴)を室温で加えた。混合物を室温で、反応が完了するまで2時間撹拌した。混合物を濃縮して粗生成物(80mg)を得、これを次の工程に直接使用した。
【1137】
工程2:2−(4−(2,2−ジメチル−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−カルボニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オンの調製。
【1138】
【化313】
[この文献は図面を表示できません]
【1139】
塩化5−メチル−1−(4−オキソ−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル(80mg、0.288mmol)、3,3−ジメチル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン塩酸塩(74mg、0.317mmol)及びTEA(87mg、0.864mmol)のDCM(8mL)溶液を、室温で一晩撹拌した。混合物を濃縮して溶媒を除去し、残渣を分取HPLC(高pH)で精製し、表題化合物にした。LC−MS(方法F’):m/z=438.1(M+H)
+、RT=1.67分。
【1140】
実施例296−299
【1141】
表30(Table21)の実施例296〜299は、対応する出発物質から出発して、実施例295と類似の様式で調製した。
【表30】
[この文献は図面を表示できません]
【1142】
実施例300−946
【1143】
表31(Table22)の実施例300〜946は、適切な出発物質で開始する本明細書に記載の方法に従って調製した。
【表31】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【1144】
調製実施例9 アミンの形成
【1145】
4−(アゼチジン−3−イル)−2−フルオロピリジン TFA塩の調製:
【数36】
[この文献は図面を表示できません]
【1146】
工程1:(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)亜鉛(II) ヨウ化物。
【1147】
【化314】
[この文献は図面を表示できません]
【1148】
1,2−ジブロモエタン(1.992g、10.6mmol)を、N
2雰囲気下、乾燥THF(40mL)中のZn(2.86g、44.1mmol)の懸濁液に添加した。混合物を15分間還流し、室温に冷却した。TMSC1(764mg、7.08mmol)を混合物にゆっくり加えた。添加後、混合物を室温で45分間撹拌し、次いで3−ヨードアゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチル(5g、17.7mmol)の乾燥THF(10mL)を添加した。混合物を40℃で2時間撹拌して亜鉛試薬溶液を得、これを次の工程で直接使用した。
【1149】
工程2:3−(2−フルオロピリジン−4−イル)アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルの合成。
【1150】
【化315】
[この文献は図面を表示できません]
【1151】
4−ブロモ−2−フルオロピリジン(3g、17.142mmol)のTHF(10ml)溶液を、Pd(dba)
3(1.57g、1.714mmol)及びPd(2−フリル)
3(1.2g、5.143mmol)の混合物に、N
2雰囲気下で加えた。次いで、(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)亜鉛(II)ヨウ化物(7.2g、20.571mmol)のTHF(50mL)溶液を添加した。混合物を60℃で5時間撹拌した。反応をH
2O(10mL)でクエンチした。沈殿物を濾過した。濾液をEtOAc(30mL×2)で抽出し、水(200mL)で洗浄した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させた。次いで、溶媒を除去し、残留物をCH
2Cl
2/MeOH:50/1を用いるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、生成物を得た。LC−MS:m/z=253(M+H)
+、RT=1.457分。
【1152】
工程3:4−(アゼチジン−3−イル)−2−フルオロピリジン TFA塩の合成。
【1153】
【化316】
[この文献は図面を表示できません]
【1154】
3−(2−フルオロピリジン−4−イル)アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチル(1.926g、7.634mmol)のDCM(5mL)溶液に、TFA(5mL)を加えた。溶液を室温で3時間撹拌した。反応物から溶媒を除去して生成物を得、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。LC−MS:m/z=153(M+H)
+。
【1155】
1−(3,3−ジフルオロシクロブチル)ピペラジンの調製:
【数37】
[この文献は図面を表示できません]
【1156】
工程1:1−ベンジル−4−(3,3−ジフルオロシクロブチル)ピペラジンの合成
【1157】
【化317】
[この文献は図面を表示できません]
【1158】
100mLのRBFに、N−ベンジル−2−クロロ−N−(2−クロロエチル)エタンアミン塩酸塩(2.3g、8.61mmol)、3,3−ジフルオロシクロブタンアミン塩酸塩(1.0g、6.99mmol)、20mLのEtOH、及び6mLのDIPEAを添加した。混合物を還流下、N
2下で、16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、コンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254、40g、EA/PE=1/3)で精製して生成物を得た。LC−MS(UV214)267.2(M+H)
+、RT=2.01分。
【1159】
工程2:1−(3,3−ジフルオロシクロブチル)ピペラジンの合成。
【1160】
【化318】
[この文献は図面を表示できません]
【1161】
100mLのRBFに、1−ベンジル−4−(3,3−ジフルオロシクロブチル)ピペラジン(1.0g、3.76mmol)、30mLのEtOAc、0.05mLのHOAc、及び400mgのPd(OH)
2を加えた。混合物を室温でH
2(2気圧)下で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して表題生成物を得た。LC−MS(UV214)177.2(M+H)
+、RT=1.17分。
【1162】
1−(2,2−ジフルオロシクロブチル)ピペラジン塩酸塩の調製:
【数38】
[この文献は図面を表示できません]
【1163】
工程1:tert−ブチル−4−(2−オキソシクロブチル)ピペラジン−1−カルボン酸の合成
【1164】
【化319】
[この文献は図面を表示できません]
【1165】
1,2−ビス(トリメチルシリルオキシ)シクロブタ−1−エン(12.5g、54.24mmol)のMeOH(40mL)溶液に、tert−ブチル−ピペラジン−1−カルボン酸(10.1g、54.24mmol)のMeOH(60mL)溶液を30分かけて滴下により加えた。添加後、反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を濃縮し、SGC(DCM/MeOH=20/1で溶離)で精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=199.1(M−56)
+、RT=1.80分。
【1166】
工程2:tert−ブチル−4−(2,2−ジフルオロシクロブチル)ピペラジン−1−カルボン酸の合成。
【1167】
【化320】
[この文献は図面を表示できません]
【1168】
tert−ブチル−4−(2−オキソシクロブチル)ピペラジン−1−カルボン酸(7.2g、28.31mmol)のDCM(50mL)溶液に、DAST(13.69g、84.93mmol)を添加した。反応混合物を室温で15時間撹拌した。次いでこれを飽和NaHCO
3(100mL)でクエンチし、DCM(80mL×3)で抽出し、合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をSGC(PE/EtOAc=10/1〜1/1で溶離)で精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=277.2(M+H)
+、RT=2.01分。
【1169】
工程3:1−(2,2−ジフルオロシクロブチル)ピペラジ塩酸塩の合成。
【1170】
【化321】
[この文献は図面を表示できません]
【1171】
tert−ブチル−4−(2,2−ジフルオロシクロブチル)ピペラジン−1−カルボン酸(950mg、3.44mmol)のDCM(10mL)溶液に、HCl(4mL、ジオキサン中4M)を添加した。反応混合物を室温で15時間撹拌し、濃縮し、さらにEtOAc(40mL)で洗浄して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=177.2(M+H)
+、RT=1.15分。
【1172】
2−(ピペリジン−4−イル)オキサゾール−4−カルボニトリル塩酸塩の調製:
【数39】
[この文献は図面を表示できません]
【1173】
工程1:2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−2,5−ジヒドロオキサゾール−4−カルボン酸メチルの合成。
【1174】
【化322】
[この文献は図面を表示できません]
【1175】
2−アミノ−3−ヒドロキシプロパン酸メチル(80g、516.4mmol)及びDABCO(157.74g、1408.45mmol)を溶解した2リットルのDCMの混合物を40分間撹拌した。次いで、4−ホルミルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(100g、469.48mmol)を混合物に添加し、室温で40分間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、次いでNBS(68.68g、516.4mmol)を溶解した500mLのDCM溶液を、混合物に滴下により添加した。混合物を室温に加温し、一晩撹拌した。反応を飽和Na
2S
2O
5水溶液でクエンチし、DCM(300ml×2)で抽出し、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、SGC(PE/EA=3/2)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=335(M+23)
+、RT=1.97分。
【1176】
工程2:2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)オキサゾール−4−カルボン酸メチルの合成。
【1177】
【化323】
[この文献は図面を表示できません]
【1178】
メチル2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−2,5−ジヒドロオキサゾール(10g、32.25mmol)、NBS(5.74g、32.25mmol)及びK
2CO
3(5.34g、38.7mmol)を溶解した100mLのDCE溶液の混合物を80℃に加熱し、2時間撹拌した。次いで、混合物を0℃に冷却し、飽和Na
2S
2O
5水溶液でクエンチし、DCM(100ml×3)で抽出し、さらに飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、さらにSGC(PE/EA=3/2)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=333(M+23)
+、RT=1.48分。
【1179】
工程3:2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)オキサゾール−4−カルボン酸の合成。
【1180】
【化324】
[この文献は図面を表示できません]
【1181】
オキサゾール−4−カルボン酸 2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)メチル(6g、19.35mmol)及びLiOH・H
2O(2.438g、58.06mmol)のTHF/H
2O(40mL、v/v=1/1)溶液を25℃で16時間撹拌した。混合物を1N HClでpH=3に調整し、次いでEA(60mL×3)で抽出した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去した。残渣を次の工程に直接使用した。LC−MS:m/z=319(M+23)
+、RT=1.34分。
【1182】
工程4:4−(4−カルバモイルオキサゾール−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルの合成。
【1183】
【化325】
[この文献は図面を表示できません]
【1184】
2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)オキサゾール−4−カルボン酸(4g、13.51mmol)、NH
4Cl(1.702g、27.02mmol)、HATU(6.16g、16.212mmol)、HOAt(2.204g、16.212mmol)及びTEA(4.093g、40.53mmol)を溶解した50mLのTHF溶液の混合物を室温で一晩撹拌した。反応物を水でクエンチし、EA(60mL×3)で抽出し、NaCl水溶液で洗浄した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、SGC(PE/EA=1/4)で精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=318(M+23)
+、RT=1.77分。
【1185】
工程5:ピペリジン−1−カルボン酸 4−(4−シアノオキサゾール−2−イル) tert−ブチルの合成。
【1186】
【化326】
[この文献は図面を表示できません]
【1187】
ピペリジン−1−カルボン酸 4−(4−カルバモイルオキサゾール−2−イル) tert−ブチル(2.5g、8.474mmol)のTEA(10mL)及びTHF(10mL)溶液に、TFAA(4mL)を0℃で滴下により加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をSGC(PE/EA=2/1)で精製して表題化合物を得た。LC−MS:m/z=300(M+23)
+;RT=2.01分。
【1188】
工程6:2−(ピペリジン−4−イル)オキサゾール−4−カルボニトリル塩酸塩。
【1189】
【化327】
[この文献は図面を表示できません]
【1190】
4−(4−シアノオキサゾール−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.3g、4.693mmol)のEA(5mL)溶液に、3N HCl/EA(5mL)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。得られた沈殿物を集め、ジエチルエーテルで洗浄した後、真空下で乾燥して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=178(M+1)
+、RT=0.21分。
【1191】
5−(アゼチジン−2−イル)−2−フルオロピリジン 塩酸塩の調製:
【数40】
[この文献は図面を表示できません]
【1192】
工程1:(E)−N−((6−フルオロピリジン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの合成。
【1193】
【化328】
[この文献は図面を表示できません]
【1194】
6−フルオロニコチンアルデヒド(4.7g、37.6mmol)とチタンイソプロポキシド(1.37g、75.2mmol)の乾燥THF(90mL)混合溶液を、窒素下で30分間撹拌した。次いで、2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(4.56g、37.6mmol)の乾燥THF(10mL)溶液を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、EtOAc(200mL)及びMeOH(50mL)で希釈し、次いでブライン(100mL)をゆっくり加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、濾過した。固体をEtOAc(200mL×2)で洗浄した。濾液をEtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機物をブライン(50mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をSGC(PE/EtOAc=5/1)で精製して、標記化合物を得た。LC−MS:m/z=303(M+H)
+、RT=1.61分。
【1195】
工程2:プロパン酸 3−(1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−3−(6−フルオロピリジン−3−イル)メチルの合成。
【1196】
【化329】
[この文献は図面を表示できません]
【1197】
亜鉛粉末(13.13g、200.7mmol)の乾燥THF(130mL)の懸濁液に、1,2−ジブロモエタン(7.53g、40.1mmol)を加えた。混合物を還流下で20分間撹拌し、次に室温に冷却した。TMSCl(2.91g、26.8mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。次いで、2−ブロモ酢酸メチル(10.05g、66.9mmol)を加え、50℃で2時間撹拌した。混合物を室温に冷却した。得られた溶液を(E)−N−((6−フルオロピリジン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(5.09g、22.3mmol)の乾燥THF(20mL)溶液に0℃で滴下した。混合物を0℃で6時間撹拌し、DCM(100mL)で希釈し、0.25Mクエン酸水溶液(200mL×2)、飽和NaHCO
3水溶液(50mL×2)、ブライン(50mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=303(M+H)
+、RT=1.61分。
【1198】
工程3:N−(1−(6−フルオロピリジン−3−イル)−3−ヒドロキシプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの合成。
【1199】
【化330】
[この文献は図面を表示できません]
【1200】
3−(1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−3−(6−フルオロピリジン−3−イル)プロパン酸メチル(3.32g、11.0mmol)の乾燥THF(50mL)溶液に、1M LiAlH
4 THF溶液(22mL、22mol)を0℃で加えた。混合物を0℃で30分間撹拌し、EtOAc(200mL)で希釈し、Na
2SO
4・10H
2O(22g)で少しずつクエンチした。混合物を室温で30分間撹拌し、濾過した。固体をMeOH(20mL)で洗浄した。濾液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して粗表題化合物を得た。LC−MS:m/z=275(M+H)
+。RT=1.60分。
【1201】
工程4:5−(1−(tert−ブチルスルフィニル)アゼチジン−2−イル)−2−フルオロピリジンの合成。
【1202】
【化331】
[この文献は図面を表示できません]
【1203】
N−(1−(6−フルオロピリジン−3−イル)−3−ヒドロキシプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.7g、9.85mmol)の乾燥THF(50mL)溶液に、水酸化カリウム(1.65g、29.55mmol)及び塩化4−メチルベンゼン−1−スルホニル(2.25g、11.82mmol)を加えた。混合物を還流下で5時間撹拌し、室温に冷却した。混合物をDCM(200mL)で希釈し、ブライン(20mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。残渣をSGC(PE/EtOAc=2/1)で精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=257(M+H)
+;RT=1.61分。
【1204】
工程5:5−(アゼチジン−2−イル)−2−フルオロピリジン塩酸塩の合成。
【1205】
【化332】
[この文献は図面を表示できません]
【1206】
5−(1−(tert−ブチルスルフィニル)アゼチジン−2−イル)−2−フルオロピリジン(1.14g、4.45mmol)のDCM(20mL)溶液に、4M HCl/ジオキサン溶液(16.7mL、66.8mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、次いで濃縮して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=124(M−28)
+、RT=0.308分。
【1207】
6−シクロプロピル−3,6−ジアザ−ビシクロ[3.1.1]ヘプタン二塩酸塩の調製:
【数41】
[この文献は図面を表示できません]
【1208】
工程1:6−シクロプロピル−3,6−ジアザ−ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−カルボン酸 tert−ブチルの合成。
【1209】
【化333】
[この文献は図面を表示できません]
【1210】
3,6−ジアザ−ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−カルボン酸 tert−ブチル(1.5g、7.58mmol)及び(1−エトキシシクロプロポキシ)トリメチルシラン(3.1ml、15.45mmol)を溶解した10mlのMeOH溶液及び10mlのTHF溶液に、シアノホウ水素化ナトリウム(715mg、11.35mmol)及び酢酸(2.2ml、38.50mmol)を添加した。混合物を60℃、N
2下で12時間撹拌した。室温に冷却後、水1mlを加え、混合物を5分間撹拌した。次いで、これを1N NaOH(2.5ml)で処理し、15分間撹拌した。混合物を濃縮し、水相をDCM(100ml)で抽出した。有機相を1N NaOH(50ml)で洗浄した。合わせた水相をDCM(2×100ml)で抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して粗生成物を得、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。LC−MS:m/z=239(M+H)
+、RT=2.26分。
【1211】
工程2:6−シクロプロピル−3,6−ジアザ−ビシクロ[3.1.1]ヘプタン 二塩酸塩の合成。
【1212】
【化334】
[この文献は図面を表示できません]
【1213】
6−シクロプロピル−3,6−ジアザ−ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−カルボン酸 tert−ブチル(1.8g粗製物、7.56mmol)の40mLのジクロロメタン溶液に、25mLの4N HClの1,4−ジオキサン溶液を加えた。混合物を室温で7時間撹拌し、次いで4℃で一晩攪拌した。上部の透明な溶液を注ぎ出し、フラスコの底の粘着性固体を真空下で乾燥して生成物を得た。LC−MS:m/z=139(M+H)
+、RT=0.44分。
【1214】
調製実施例10― 4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジンの形成
【数42】
[この文献は図面を表示できません]
【1215】
調製実施例11― (1R,5S)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−オールの形成
【数43】
[この文献は図面を表示できません]
【1216】
調製実施例12― 4−(1H−インドール−4−イル)ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルの形成
【数44】
[この文献は図面を表示できません]
【1217】
調製実施例13― 1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(ピペリジン−4−イル)プロパン−2−オールの形成
【数45】
[この文献は図面を表示できません]
【1218】
調製実施例14― 4−((3,4−ジフルオロフェニル)スルホニル)ピペリジンの形成
【数46】
[この文献は図面を表示できません]
【1219】
調製実施例15― 1−(2,2−ジフルオロシクロペンチル)ピペラジンの形成
【数47】
[この文献は図面を表示できません]
【1220】
調製実施例16― 4−(トリフルオロメチル)アゼパン
【数48】
[この文献は図面を表示できません]
【1221】
調製実施例17― 2−(ピリジン−4−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン
【数49】
[この文献は図面を表示できません]
【1222】
実施例947−953
【1223】
表32(Table23)の実施例947〜953は、特定の反応条件を用いて適切なカルボン酸と適切なアミンとをカップリングさせることによって調製した。
【表32】
[この文献は図面を表示できません]
【1224】
実施例954 SPR阻害活性のアッセイ
【1225】
化合物を、Harukiら、Science、430:987(2013)に記載されている手順に従って、TR−FRET(均一、時間分解、蛍光共鳴エネルギー移動)アッセイを用いてSPR阻害活性についてアッセイを行った。このアッセイでは、テルビウム標識SNAP−hSPR及びSSZ(スルファサラジン)標識SNAP−EGFPをタンパク質対として使用した。化合物を異なる濃度でスクリーニングし、IC50及びKd値を計算した。化合物のSPR阻害活性を表33(Table24)に示す。
【1226】
化合物を、以下の手順に従ってSKN−N−BE(2)細胞アッセイを用いてSPR阻害活性についてアッセイした。SK−N−BE(2)細胞を滅菌96ウェルプレートに播種し、5%CO
2供給物と共に37℃で12〜24時間インキュベートした。培地を除去し、新鮮なDMEM/F−12培地(グルタミン及びPen/Strepを含有するが、FBSを含まない)を添加した。化合物(異なる濃度で)を異なるウェルに添加した。次いで、プレートを5%CO
2供給物と共に37℃で6〜48時間インキュベートした。次いで、プレートを遠心分離し、上清を除去した。次いで、プレートを任意にPBSで1回洗浄した。その後、それらを密封し、−80℃で保存するか、又はすぐに次のステップで使用した。細胞を溶解し、BH4のレベルをLC−MSによって評価した。化合物のSPR阻害活性を表33(Table24)に示す。
【1227】
以下の手順に従って、ヒト末梢血単核細胞(PBMC)を用いて化合物をBH4産生の阻害についてアッセイした。PBMCは、新鮮なヒト血液から購入又は単離され、新鮮な調製物として使用されたか、又は後の使用のために凍結された。アッセイ系は、抗ヒトCD3抗体を含有する溶液でアッセイプレートを一晩前処理することによって調製した。 ヒトPBMCをアッセイ培地に懸濁し、1ウェルあたり1〜4×10
5細胞の密度でアッセイプレートに播種した。所望の濃度の試験化合物を各ウェルに添加した。ヒト抗CD28抗体の溶液も各ウェルに添加した。プレートを37℃及び5%CO
2で12〜48時間インキュベートする。アッセイプレートを1〜3,000RMPで5〜15分間遠心分離し、上清を除去した。細胞を溶解し、密封し、直接使用したか、又は80℃で凍結させた。LC−MSを用いてBH4産生の阻害量を定量し、表33(Table24)に示す。
【1228】
【表33】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【1229】
実施例955― 行動的薬理モデル
【1230】
化合物は、文献(例えば、Latremoliereら、Neuron、86:1393−1406(2015);Tegederら、Nature Medicine、12:1269−1277(2006))に記載されたラットの痛みについての標準行動薬理学モデルで試験した。化合物を、2つの神経損傷手術:坐骨神経の3つの末梢分枝の2つを傷つける予備的神経損傷(SNI、Decosterdら、Pain、87:149−158(2000))又は坐骨神経の慢性収縮損傷(CCI、Bennettら、Pain、33:87−107(1988))のいずれか1つで処置されたラットに対し、経口強制飼養によって投与した。神経因性疼痛様行動の測定として、較正されたフォンフライフィラメントを用いた機械的刺激に対する足引っ込め閾値を使用した。これらのモデルにおける疼痛行動への影響を表34(Table25)に示す。
【1231】
【表34】
[この文献は図面を表示できません]
【1232】
本発明は、好ましい実施形態に関連して記載される。しかし、本発明は開示された実施形態に限定されないことを理解されたい。本明細書における本発明の実施形態の説明が与えられれば、当業者によって様々な変更がなされ得ることが理解される。そのような変更は、以下の特許請求の範囲に包含される。