特許第6896715号(P6896715)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ マックス−プランク−ゲゼルシャフト ツール フェルデルング デル ヴィッセンシャフテン エーファウ −ジェネラルフェルヴァルトゥングの特許一覧

特許6896715セピアプテリン還元酵素としてのヘテロアリール誘導体
この文献は図面が300枚以上あるため,図面を表示できません.
<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6896715
(24)【登録日】2021年6月11日
(45)【発行日】2021年6月30日
(54)【発明の名称】セピアプテリン還元酵素としてのヘテロアリール誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 401/14 20060101AFI20210621BHJP
   C07D 403/04 20060101ALI20210621BHJP
   C07D 403/14 20060101ALI20210621BHJP
   C07D 407/14 20060101ALI20210621BHJP
   C07D 413/14 20060101ALI20210621BHJP
   C07D 417/14 20060101ALI20210621BHJP
   C07D 487/04 20060101ALI20210621BHJP
   C07D 487/08 20060101ALI20210621BHJP
   C07D 487/10 20060101ALI20210621BHJP
   C07D 495/04 20060101ALI20210621BHJP
   C07D 513/04 20060101ALI20210621BHJP
   A61K 31/517 20060101ALI20210621BHJP
   A61K 31/519 20060101ALI20210621BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20210621BHJP
   A61K 31/541 20060101ALI20210621BHJP
   A61P 25/04 20060101ALI20210621BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20210621BHJP
   A61P 37/02 20060101ALI20210621BHJP
【FI】
   C07D401/14
   C07D403/04
   C07D403/14CSP
   C07D407/14
   C07D413/14
   C07D417/14
   C07D487/04 140
   C07D487/04 141
   C07D487/04 142
   C07D487/08
   C07D487/10
   C07D495/04 105Z
   C07D513/04 351
   A61K31/517
   A61K31/519
   A61K31/5377
   A61K31/541
   A61P25/04
   A61P29/00
   A61P37/02
【請求項の数】14
【全頁数】346
(21)【出願番号】特願2018-517345(P2018-517345)
(86)(22)【出願日】2016年9月30日
(65)【公表番号】特表2018-529739(P2018-529739A)
(43)【公表日】2018年10月11日
(86)【国際出願番号】US2016054657
(87)【国際公開番号】WO2017059191
(87)【国際公開日】20170406
【審査請求日】2019年9月30日
(31)【優先権主張番号】62/235,191
(32)【優先日】2015年9月30日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518109620
【氏名又は名称】マックス−プランク−ゲゼルシャフト ツール フェルデルング デル ヴィッセンシャフテン エーファウ −ジェネラルフェルヴァルトゥング
(74)【代理人】
【識別番号】100149032
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 敏明
(72)【発明者】
【氏名】テッベ,マーク,ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】アットン,ホリー,ヴィクトリア
(72)【発明者】
【氏名】アヴェリー,クレイグ
(72)【発明者】
【氏名】ブロミッジ,スティーブン,マーク
(72)【発明者】
【氏名】ケリー,マーク
(72)【発明者】
【氏名】コテイ,アドリアン,コテイ
(72)【発明者】
【氏名】モンク,ナサニエル,ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】メニコーニ,ミルコ
(72)【発明者】
【氏名】リッジル,マーク,ペーター
(72)【発明者】
【氏名】タイ,ヘザー
(72)【発明者】
【氏名】サイヤ,エディーン
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン,カイ,ペーター
(72)【発明者】
【氏名】ゴルスカ,カタジーナ,イレナ
(72)【発明者】
【氏名】ペン,ハイルオ
(72)【発明者】
【氏名】マッコール,ジョン,ミカエル
【審査官】 神谷 昌克
(56)【参考文献】
【文献】 特表2012−517473(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/036560(WO,A1)
【文献】 国際公開第03/037274(WO,A1)
【文献】 特表2010−533736(JP,A)
【文献】 特表2015−515961(JP,A)
【文献】 特公昭35−003032(JP,B1)
【文献】 特表2015−512885(JP,A)
【文献】 特表2005−530801(JP,A)
【文献】 国際公開第03/053975(WO,A1)
【文献】 Database REGISTRY,2007年,RN 927965-38-6,Retrieved from STN international [online] ;retrieved on 14 January 2021
【文献】 Database REGISTRY,2009年,RN 1170403-87-8, RN 1171001-90-3, RN 1171417-62-1, RN 1171542-04-3, RN 1171649-40-3, RN 1172550-27-4, RN 1172719-89-9, RN 1172986-08-1, Retrieved from STN international [online] ;retrieved on 29 September 2020
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式I又はI’の化合物、又はその薬学的に許容される塩であって:
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
式中:
以下の化合物:
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
は、以下の化合物:
【化3】
[この文献は図面を表示できません]

からなる群から選択され、
Lは、
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
nは0又は1であり;
QはCH、CR又はNであり;
各Rは、C1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C1−5ハロアルキル、ハロ、ベンジル、C1−5ハロアルキレン−OH、C1−5アルキレン−CN、C1−5アルコキシ、C1−5ハロアルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、CN、OH、−NHR11、−NR11CO11a、−SO11、−SONHR11、−SOR11、−CO11、−CONHR11、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択され;及び
11及びR11aは、それぞれ独立して、H、C1−5アルキル、C1−5ハロアルキル、−C0−5アルキレン−C3−6シクロアルキル、−C0−5アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−C0−5アルキレン−アリール、及び−C0−5アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、
及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3、4、5、6又は7員単環又は6、7、8、9、10、11、12、13又は14員のスピロ環、縮合環及び/又は架橋多環式環を形成し;又は
は、H、C1−5アルキル、C3−10シクロアルキル、C1−5ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びC1−5アルキレン−Gからなる群より選択され、
は、C1−5アルキル、C3−10シクロアルキル、C1−5ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びC1−5アルキレン−Gからなる群から選択され;及び
各Gは、独立して、CN、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルからなる群から選択され
式I又はI’の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Lは、
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3、4、5、6又は7員環を形成する、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
3、4、5、6又は7員環は、ピペリジニル、ピロリジニル、アゼチジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、アジリジニル、オキサジリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、オキサゾリジニル、イソキサゾリジニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、アゼパニル、ジアゼパニル又はジアザビシクロヘプタンである、
請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
以下の式I又はI’の化合物、又はその薬学的に許容される塩であって:
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
式中:
以下の化合物:
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
は、以下の化合物:
【化9】
[この文献は図面を表示できません]

からなる群から選択され、
Lは、
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
nは0又は1であり;
QはCH、CR又はNであり;
各Rは、C1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C1−5ハロアルキル、ハロ、ベンジル、C1−5ハロアルキレン−OH、C1−5アルキレン−CN、C1−5アルコキシ、C1−5ハロアルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、CN、OH、−NHR11、−NR11CO11a、−SO11、−SONHR11、−SOR11、−CO11、−CONHR11、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択され;及び
11及びR11aは、それぞれ独立して、H、C1−5アルキル、C1−5ハロアルキル、−C0−5アルキレン−C3−6シクロアルキル、−C0−5アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−C0−5アルキレン−アリール、及び−C0−5アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、
及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3、4、5、6又は7員単環又は6、7、8、9、10、11、12、13又は14員のスピロ環、縮合環及び/又は架橋多環式環を形成し、又はそれぞれ独立して、ハロ、C1−5アルキル、C1−5ハロアルキル、C1−5アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、CN、OH、−SO10、−CO10、−CONHR10、C3−5シクロアルキル、オキソ、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択される1又は2個の置換基で置換される、3、4、5、6又は7員単環又は6、7、8、9、10、11、12、13又は14員のスピロ環、縮合環及び/又は架橋多環式環を形成し;及びR10は、H、C1−5アルキル、−C0−5アルキレン−アリール、及び−C0−5アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、又は
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
であり;
mは0、1、2又は3であり;
及びRは、それぞれ独立して、ハロ、C1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C1−5ハロアルキル、C1−5ハロアルキレン−OH、C1−5アルキレン−CN、C1−5アルコキシ、C1−5ハロアルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、CN、OH、−NHR、−NRCO8a、−SO、−CO、−CONHR、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択され、又は
2個のRはそれらが結合している炭素原子と一緒になって、3、4、5、6、7又は8員のシクロアルキル、3、4、5、6、7又は8員のヘテロシクロアルキル、アリール、又は5もしくは6員のヘテロアリール環を形成し;及び
及びR8aは、それぞれ独立して、H、C1−5アルキル、C1−5ハロアルキル、−C0−5アルキレン−C3−6シクロアルキル、−C0−5アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−C0−5アルキレン−アリール及び−C0−5アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され;又は
1個のR及びRは、それらが結合している原子と一緒になって5又は6員の複素環又はヘテロアリール環を形成する、
式I又はI’の化合物、又はその薬学的に許容される塩
【請求項7】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
及びRは、それぞれ独立して、ハロ、C1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C1−5ハロアルキル、C1−5ハロアルキレン−OH、C1−5アルキレン−CN、C1−5アルコキシ、C1−5ハロアルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、CN、OH、−NHR、−NRCO8a、−SO、−CO、−CONHR、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択され;及び
及びR8aは、それぞれ独立して、H、C1−5アルキル、C1−5ハロアルキル、−C0−5アルキレン−C3−6シクロアルキル、−C0−5アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−C0−5アルキレン−アリール及び−C0−5アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択される、
請求項に記載の化合物。
【請求項8】
又はRは、C3−5シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択される、
請求項6又は7に記載の化合物。
【請求項9】
はオキサゾリル又はピリジニルであり、その各々は任意にCN又はFで置換される、
請求項6〜8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
はC3−5シクロアルキルである、
請求項6〜9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
はシクロプロピル又はシクロブチルであり、その各々は任意に1、2、3又は4個のF原子で置換される、
請求項6〜10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
である、
請求項8に記載の化合物。
【請求項13】
少なくとも1つのR又はRは、F、CF、CH、CHCH、−CHCF、シクロプロピル、1−シアノ−シクロプロピル、CN、−C(CHCN、−CH(CN)CHCH、3、3−ジフルオロピロリジン、−OH、−OCH、OCHCH、−OCHCF、−C(OH)(CF、−C(OH)CHCF、−COC(CH、−CONHC(CH、−N(CH)COC(CH、フェノキシ、フェニルスルホニル、3、4−ジフルオロベンゼンスルホニル、フェニル、フルオロフェニル、ジフルオロフェニル、シアノフェニル、インドリル、ジフルオロピロリジニル又はベンゾチアゾリルであるか、又は2個のRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、縮合ベンゼン環を形成する、
請求項6又は12記載の化合物。
【請求項14】
求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物を含む、急性又は慢性疼痛の治療のための抗炎症剤又は免疫細胞調節剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
セピアプテリン還元酵素としてのヘテロアリール誘導体
【背景技術】
【0002】
背景
テトラヒドロビオプテリン(BH4)は、フェニルアラニン、チロシン及びトリプトファンヒドロキシラーゼを含む種々の芳香族アミノ酸ヒドロキシラーゼの酵素補助因子であり、他の酵素、例えば酸化窒素シンターゼ(誘導性NOS(iNOS)、内皮NOS(eNOS)、ニューロンNOS(nNOS))、及びアルキルグリセロールモノオキシゲナーゼのための重要な補助因子が挙げられる。このように、BH4は様々な神経伝達物質(例えば、セロトニン及びドーパミン)及び酸化窒素の生産の調節に関与する。BH4の欠損は、セロトニン及びドーパミンを含む神経伝達物質の欠乏に関連する。BH4産生の低下はまた、損傷後の疼痛感受性の低下と関連する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
BH4生合成のための新たな経路の最後のステップは、セピアプテリン還元酵素の作用による6−ピルボイルテトラヒドロプテリンのBH4への変換である。セピアプテリン還元酵素(SPR)は、臨床的に承認された薬物スルファサラジン及び他のスルファ薬物によって阻害され、それによってBH4の新規生合成を妨げる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
概要
式I、I’、II、II’、III、III’、IV、IV’、V及びV’の化合物及びその薬学的に許容される塩が本明細書に開示される。
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
【0005】
本明細書に開示された化合物の1つ以上と薬学的に許容される担体とを含む組成物(例えば、薬学的組成物)もまた開示される。
【0006】
本明細書に開示される1つ以上の化合物、又はその医薬組成物を使用する方法がさらに開示される。該方法は、セピアプテリン還元酵素(SPR)を阻害する方法、疼痛に罹患している被験体を治療する方法、炎症に罹患している被験体を治療する方法、及び/又は免疫学的障害に罹患している被験体を治療する方法を含む。
【0007】
本発明のこれら及び他の実施形態及び特徴は、以下の好ましい実施形態の詳細な説明から明らかになるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0008】
詳細な説明
セピアプテリン還元酵素(SPR)の阻害剤、及び鎮痛、急性及び慢性疼痛の治療、抗炎症及び免疫細胞調節におけるセピアプテリン還元酵素阻害剤の使用が本明細書に開示される。マウスモデルにおいて、SPR阻害剤の投与は、標的組織における疼痛過敏症及びBH4レベルを低下させた(Latremoliereら、Neuron、86:1393−1406(2015))。
【0009】
本発明を説明する文脈(特に特許請求の範囲の文脈)における用語「a」、「an」、「the」及び同様の指示対象の使用は、言及のない限りは、単数形及び複数形の両方を包含するものと解釈されるべきである。本明細書での値の範囲の列挙は、本明細書中に別段の指示がない限り、範囲内の各別個の値を個々に参照する簡略方法としての役割を果たすことを意図し、各個別の値は、明細書中に個別に記載されているような場合、明細書に組み込まれる。本明細書で提供される任意の及びすべての実施例、又は例示的な用語(例えば「〜など」)の使用は、本発明をよりよく説明することを意図しており、別段の主張がない限り、本発明の範囲を限定するものではない。本明細書中のいかなる言葉も、本発明の実施に不可欠な請求されていない要素を示すものとして解釈されるべきではない。
【0010】
本明細書で使用する「アルキル」という用語は、直鎖又は分岐炭化水素基を指し、以下に限定されないが、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2、2−ジメチルプロピル、n−ヘキシル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、2、2−ジメチルブチル、2、3−ジメチルブチル、3、3−ジメチルブチル、及び2−エチルブチルが含まれる。Cm−nという用語は、アルキル基が「m」から「n」個の炭素原子を有することを意味する。用語「アルキレン」は、置換基を有するアルキル基を指す。アルキル(例えば、メチル)又はアルキレン(例えば、−CH−)基は、例えば、独立して選択されるハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、シアノ、アルキルアミノ、又はアミノ基の1つ以上、典型的には1〜3つで置換され得る。
【0011】
本明細書で使用する「ハロ」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを指す。用語「ヒドロキシ」は、−OHとして定義される。用語「アルコキシ」は、Rがアルキルである−ORとして定義される。用語「アミノ」は−NHと定義され、用語「アルキルアミノ」は−NRと定義され、ここで少なくとも1つのRはアルキルであり、第2のRはアルキル又は水素である。用語「カルバモイル」は、−C(=O)NRと定義される。用語「カルボキシ」は、−C(=O)OH又はその塩として定義される。用語「ニトロ」は−NOと定義される。用語「シアノ」は、−CNと定義される。用語「トリフルオロメチル」は、−CFと定義される。用語「トリフルオロメトキシ」は−OCFと定義される。
【0012】
本明細書で使用される場合、用語「アリール」は、単環式又は多環式芳香族基、好ましくは単環式又は二環式芳香族基をいう。アリール基の例には、フェニル、ナフチル、フルオレニル、アズレニル、アントリル、フェナントリル、ピレニル、ビフェニル、及びターフェニルが含まれるが、これらに限定されない。アリールは、一方の環が芳香族であり、他方が飽和、部分不飽和又は芳香族、例えばジヒドロナフチル、インデニル、インダニル又はテトラヒドロナフチル(テトラリニル)である二環式及び三環式炭素環をも指す。特に明記しない限り、アリール基は、非置換であるか、又は例えばハロ、アルキル、アルケニル、−OCF、−NO、−CN、−NC、−OH、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、−COH、−COアルキル、−OCOアルキル、アリール及びヘテロアリールから個別に選択される1つ以上、特に1〜4つの置換基で置換され得る。
【0013】
本明細書で使用する「ベンジル」という用語は、−CH−フェニルを指す。他に示さない限り、ベンジル基は、非置換であるか、又は例えばハロ、アルキル、アルケニル、−OCF、−NO、−CN、−NC、−OH、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、−COH、−COアルキル、−OCOアルキル、アリール及びヘテロアリールから個別に選択される1つ以上、特に1〜4つの置換基で置換され得る。
【0014】
本明細書で使用する「複素環式」という用語は、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキル環系を指す。本明細書で使用する「炭素環式」という用語は、アリール又はシクロアルキル環系を指す。
【0015】
本明細書で使用される場合、用語「ヘテロアリール」は、1又は2個の芳香族環を含み、芳香環に少なくとも1個の窒素、酸素又は硫黄原子を含む単環式又は多環式環系(例えば、二環式)をいう。ヘテロアリール基の各環は、1個又は2個のO原子、1個又は2個のS原子、及び/又は1個〜4個のN原子を含むことができ、ただし各環のヘテロ原子の総数は4以下であり、かつ各環は、少なくとも1つの炭素原子を含む。特定の実施形態において、ヘテロアリール基は、5〜20個、5〜15個、又は5〜10個の環原子を有する。単環式ヘテロアリール基の例には、フラニル、イミダゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、テトラゾリル、トリアジニル及びトリアゾリルが挙げられるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリール基の例には、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾオキサゾリル、フロピリジル、イミダゾピリジニル、イミダゾチアゾリル、インドリジニル、インドリル、インダゾリル、イソベンゾフラニル、イソベンゾチエニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、ナフチリジニル、オキサゾロピリジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピリドピリジル、ピロロピリジル、キノリニル、キノキサリニル、キアゾリニル、チアジアゾロピリミジル及びチエノピリジルが挙げられるが、これらに限定されない。他に示されない限り、ヘテロアリール基は、非置換であるか、又は例えばハロ、アルキル、アルケニル、−OCF、−NO、−CN、−NC、−OH、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、−COH、−COアルキル、−OCOアルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される1つ以上、特に1〜4つの置換基で置換され得る。
【0016】
本明細書で使用される場合、用語「シクロアルキル」は、単環式又は多環式(例えば、二環式)、飽和又は部分不飽和環系を意味し、これは3つ以上の炭素原子(3〜12、又は3〜8個)を含有し、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、及びシクロオクチルを含み、任意に、例えば、個別に選択されたハロ、トリルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、シアノ、アルキルアミノ、又はアミノ基の1個以上、典型的には1〜3個で任意に置換される。
【0017】
本明細書で使用される「ヘテロシクロアルキル」という用語は、3個以上(例えば4〜12個)の総原子を含有する単環式又は多環式(例えば、二環式)、飽和又は部分不飽和環系を意味し、このうちの1〜5個の原子は、窒素、酸素及び硫黄から独立して選択され、残りの原子は炭素である。ヘテロシクロアルキル基の非限定的な例として、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ジヒドロピロリル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジヒドロピリジニル、オキサシクロヘプチル、ジオキサシクロヘプチル、チアシクロヘプチル、ジアザシクロヘプチルであり、それぞれが任意に、独立して選択されるハロ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、シアノ、アミノ、カルバモイル、ニトロ、カルボキシ、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル等の1個以上、典型的には1〜3個とその環の原子上で置換される。
【0018】
本明細書中に開示される化合物は、薬学的に許容される同位体標識される化合物を全て含み、ここで本明細書中に開示される化合物の1つ以上の原子が、同じ原子番号を有するが、自然に通常存在する原子質量又は質量数とは異なる原子質量又は質量数を有する原子で置換され、この具体的な例は、水素の同位体、例えばH、Hが挙げられる。いくつかの場合において、本明細書に開示される化合物の1つ以上の水素原子は、具体的にはH(重水素)である。本明細書中に開示される同位体標識化合物は、一般に、当業者に公知の慣用の技術によって、又は予め使用された非標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を使用するスキーム及び添付の実施例に記載されたものと類似の方法によって、一般的に調製可能である。
【0019】
本明細書に開示される特定の化合物は、光学異性体及び立体配座異性体(又は配座異性体)を含む立体異性体(すなわち、原子の空間的配置のみが異なる異性体)として存在し得る。本明細書中に開示される化合物は、純粋な個々の立体異性体調製物及びそれぞれの濃縮調製物の両方としてのすべての立体異性体、及びそのような立体異性体のラセミ混合物ならびに当業者が公知の方法に従って分離可能な個々のジアステレオマー及びエナンチオマーの両方を含む。さらに、本明細書中に開示される化合物は、化合物の全ての互変異性形態を含む。
【0020】
一態様では、本開示は、式I又はI’の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供する:
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
ZはCR又はNRであり、又は二重結合が存在する場合、ZはCR又はNであり;
YがNR又はCRであるか、又は二重結合が存在する場合、YはN又はCRであり;
XはN又はCR5aであり;
及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、4、5、6又は7員環を形成し;又は
及びRは、H、C1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、C1−5ハロアルキル、及びハロからなる群から独立して選択され;
及びR5aは、H及びC1−5アルキルからなる群から独立して選択され;
Lは、ヘテロアリール−C0−5アルキレン−、アリール−C0−5アルキレン−、−S−C1−5アルキレン−アリール、−S−C1−5アルキレン−ヘテロアリール、−C1−5アルキレン−S−アリール、又は−C1−5アルキレン−S−ヘテロアリールであり;
及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3、4、5、6又は7員単環又は6、7、8、9、10、11、12、13又は14員のスピロ環、縮合環及び/又は架橋多環式(例えば、二環式)環を形成し;又は
は、H、C1−5アルキル、C3−10シクロアルキル、C1−5ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びC1−5アルキレン−Gからなる群より選択され、
は、C1−5アルキル、C3−10シクロアルキル、C1−5ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びC1−5アルキレン−Gからなる群から選択され;及び
各Gは、独立して、CN、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルからなる群から選択される。
【0021】
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、以下の表4(表D)に列挙される構造を有する化合物を含まない。
【0022】
いくつかの実施形態では、本開示は、式IA又はIA’を有する化合物を提供する:
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
ここで:
YがNR又はCRであるか、又は二重結合が存在する場合、YはCRであり;そして
及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、4、5、6、又は7員環を形成する。
【0023】
式IA又はIA’の化合物には、これらに限定されるものではないが、
以下からなる群から選択される構造を有する化合物を含む:
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
式IA又はIA’の化合物には、これらに限定されるものではないが、以下の構造を有する化合物をも含む:
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
【0024】
いくつかの実施形態において、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、ヘテロアリール環、アリール環、ヘテロシクロアルキル環、又はシクロアルキル環を形成する。いくつかの実施形態において、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、ピロール環、シクロペンテン環、チオフェン環、ジヒドロフラン環、シクロヘキセン環、ピラゾール環、チアゾール環、ベンゼン環、イミダゾール環、又はシクロブテン環を形成する。
【0025】
いくつかの実施形態では、本開示は、式IB又はIB’を有する化合物を提供する:
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
ここでR及びRは、H、C1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、C1−5ハロアルキル、及びハロからなる群から独立して選択される。
【0026】
いくつかの実施形態では、
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
は、下記からなる群から選択される:
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
場合によっては、
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
である。
場合によっては、
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
であり、又は
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0027】
いくつかの実施形態において、Lは、−S−C1−5アルキレン−アリール、−S−C1−5アルキレン−ヘテロアリール、−C1−5アルキレン−S−アリール、又は−C1−5アルキレン−S−ヘテロアリールである。他の実施形態において、Lは、アリール−C1−5アルキレン−又はヘテロアリール−C1−5アルキレン−である。さらに他の実施形態では、Lは、ヘテロアリール又はアリールであり、限定されないが、5員又は6員のヘテロアリール環などである。適切なL基としては、ピラゾリル、トリアゾリル、チアゾリル、ピリジニル、イミダゾリル、フェニル、チオフェニル、ピロリル及びインドリルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0028】
いくつかの実施形態では、Lは、
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
nは0又は1であり;
QはCH、CR又はNであり;
各Rは、C1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C1−5ハロアルキル、ハロ、ベンジル、C1−5ハロアルキレン−OH、C1−5アルキレン−CN、C1−5アルコキシ、C1−5ハロアルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、CN、OH、−NHR11、−NR11CO11a、−SO11、−SONHR11、−SOR11、−CO11、−CONHR11、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択され;及び
11及びR11aは、それぞれ独立して、H、C1−5アルキル、C1−5ハロアルキル、−C0−5アルキレン−C3−6シクロアルキル、−C0−5アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−C0−5アルキレン−アリール、及び−C0−5アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択される。場合によっては、
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0029】
いくつかの実施形態では、Lは
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
nは0、1又は2であり;
各Rは、C1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C1−5ハロアルキル、ハロ、ベンジル、C1−5ハロアルキレン−OH、C1−5アルキレン−CN、C1−5アルコキシ、C1−5ハロアルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、CN、OH、−NHR11、−NR11CO11a、−SO11、−SONHR11、−SOR11、−CO11、−CONHR11、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択され;及び
11及びR11aは、それぞれ独立して、H、C1−5アルキル、C1−5ハロアルキル、−C0−5アルキレン−C3−6シクロアルキル、−C0−5アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−C0−5アルキレン−アリール、及び−C0−5アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択される。適切なL基には、これに限定されるものではないが、
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
が含まれる。
【0030】
いくつかの実施形態では、Lは、
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される構造を有し、かつ、
0、1、又は2個のR置換基で置換される。
場合によっては、Lは以下からなる群から選択される。
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
場合によっては、Lは
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0031】
場合によっては、本明細書に開示されるL基の1つ以上の水素原子は、H(重水素)で置換される。場合によっては、Lは、
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
から選択された構造を有し、かつCHD、CHD又はCDなどの1又は2重水素C1−5アルキル置換基で置換されている。場合によっては、Lは、
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
から選択された構造を有する。
【0032】
いくつかの実施形態では、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3、4、5、6又は7員環を形成し、以下に限定されないが、ピペリジニル、ピロリジニル、アゼチジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、アジリジニル、オキサジリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、オキサゾリジニル、イソキサゾリジニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、アゼパニル、ジアゼパニル又はジアザビシクロヘプタンを含む。
【0033】
いくつかの実施形態では、
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
mは0、1、2又は3であり;
及びRは、それぞれ独立して、ハロ、C1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C1−5ハロアルキル、C1−5ハロアルキレン−OH、C1−5アルキレン−CN、C1−5アルコキシ、C1−5ハロアルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、CN、OH、−NHR、−NRCO8a、−SO、−CO、−CONHR、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択され、又は
2個のR基はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、3、4、5、6、7又は8員のシクロアルキル、3、4、5、6、7又は8員のヘテロシクロアルキル、アリール、又は5もしくは6員のヘテロアリール環を形成し;及び
及びR8aは、それぞれ独立して、H、C1−5アルキル、C1−5ハロアルキル、−C0−5アルキレン−C3−6シクロアルキル、−C0−5アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−C0−5アルキレン−アリール及び−C0−5アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され;又は
1個のR基及びRは、それらが結合している原子と一緒になって5又は6員のヘテロシクロアルキル又はヘテロアリール環を形成する。
【0034】
いくつかの実施形態では、
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
及びRは、それぞれ独立して、ハロ、C1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C1−5ハロアルキル、C1−5ハロアルキレン−OH、C1−5アルキレン−CN、C1−5アルコキシ、C1−5ハロアルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、CN、OH、−NHR、−NRCO8a、−SO、−CO、−CONHR、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択され;及び
及びR8aは、それぞれ独立して、H、C1−5アルキル、C1−5ハロアルキル、−C0−5アルキレン−C3−6シクロアルキル、−C0−5アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−C0−5アルキレン−アリール及び−C0−5アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択される。
【0035】
いくつかの実施形態において、R又はRは、C3−5シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、Rはオキサゾリル又はピリジニルであり、その各々は場合によりCN又はFで置換される。いくつかの実施形態では、Rは以下からなる群から選択される。
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
【0036】
いくつかの実施形態では、RはC3−5シクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rはシクロプロピル又はシクロブチルであり、その各々は場合により1、2、3又は4個のF原子で置換される。いくつかの実施形態では、Rは以下からなる群から選択される。
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
【0037】
いくつかの実施形態では、
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0038】
いくつかの実施形態では、
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
であり;及び2つのR基が隣接する炭素原子上に存在し、いくつかの場合において、場合によっては、2つのR基は、4、5、6又は7員ヘテロ環式基又は炭素環式基をそれらが結合している炭素原子と一緒に形成する。いくつかの実施形態では、
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
であり;及び
2つのR基は、同じ炭素原子上に存在し、場合によっては、この2つのR基は、3、4、5、6又は7員のヘテロシクロアルキル基又はシクロアルキル基を、それらが結合している炭素原子と一緒に形成する。
【0039】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR又はRは、F、CF、CH、CHCH、−CHCF、シクロプロピル、1−シアノ−シクロプロピル、CN、−C(CHCN、−CH(CN)CHCH、3、3−ジフルオロピロリジン、−OH、−OCH、OCHCH、−OCHCF、−C(OH)(CF、−C(OH)CHCF、−COC(CH、−CONHC(CH、−N(CH)COC(CH、フェノキシ、フェニルスルホニル、3、4−ジフルオロベンゼンスルホニル、フェニル、フルオロフェニル、ジフルオロフェニル、シアノフェニル、インドリル、ジフルオロピロリジニル又はベンゾチアゾリルであるか、又は2個のR基は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、縮合ベンゼン環を形成する。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのRは、3−インドリル、6−フルオロ−3−インドリル、N−メチル−3−インドリル、4−インドリル、2−ベンゾチアゾリル又は5−フルオロ−2−ベンゾチアゾリルである。
【0040】
いくつかの実施形態では、Rは−C0−5アルキレン−アリールである。いくつかの実施形態では、Rは2、4−ジフルオロフェニル、5−フルオロフェニル、フェニル又は2−クロロフェニルである。
【0041】
いくつかの実施形態において、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、6、7、8、9、10、11、12、13又は14員のスピロ環、縮合環又は架橋多環式(例えば、二環式)環を形成する。適切な6〜14員スピロ環、縮合環又は架橋二環式環には、10−アザビシクロデカン、9−アザビシクロノナン、8−アザビシクロオクタン(例えば、8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン)、アザビシクロヘプタン(例えば7−アザビシクロヘプタン)、3−アザビシクロヘキサン(例えば、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン)、ジアザビシクロノナン(例えば、1、4−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン)、ジアザビシクロオクタン、ジアザビシクロヘプタン、ジアザスピロノナン、アザスピロノナン、ジアザスピロオクタン、アザスピロオクタン、スピロ[イソベンゾフラン−ピペリジン、ジアザスピロヘプタン、アザスピロヘプタン、オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロール、又はオクタヒドロシクロペンタ[c]ピロールが含まれるがこれらに限定されない。いくつかの実施形態では、6〜14員のスピロ、縮合又は架橋多環式(例えば、二環式)環は、それぞれ独立して、ハロ、C1−5アルキル、C1−5ハロアルキル、C1−5アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、CN、OH、−SO10、−CO10、−CONHR10、C3−5シクロアルキル、オキソ、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択される1又は2個の置換基で置換される;及びR10は、H、C1−5アルキル、−C0−5アルキレン−アリール、及び−C0−5アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択される。いくつかの実施形態において、6〜14員のスピロ環、縮合環、又は架橋多環式(例えば、二環式)環の少なくとも1つの置換基は、シクロプロピル、F、−COC(CH、−CHCF、CF、フルオロフェニル、シアノフェニル、OH、又はフェニルである。
【0042】
いくつかの実施形態において、Rは、H、CH、−CHCH、−CHCHCH、−CH(CH、−CHCF、−CHCHCN、−CHCH(OH)CF及びベンジルからなる群から選択され;及びRは、CH、−CHCH、−CHCHCH、−CHCHCF、−CHCFCF、シクロヘキシル、シクロペンチル、ベンジル、
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される。
【0043】
いくつかの実施形態において、
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0044】
適切な、
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
基は、これらに限定されるものではないが、以下の化合物をも含む。
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0045】
例示的な式Iの化合物は、表1(TableA)に列挙される化合物を含むがこれらに限定されない。
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0046】
例示的な式Iの化合物は、また、表2(TableB)に列挙される化合物を含むがこれらに限定されない。
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0047】
本明細書では、表3(TableC)に開示される化合物が提供される:
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0048】
一態様では、本開示は、式II又はII’の化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する:
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Lがヘテロアリール又はアリールであり;及び
は、H、C1−5アルキル、C3−10シクロアルキル、C1−5ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びC1−5アルキレン−Gからなる群から選択され;
は、C1−5アルキル、C3−10シクロアルキル、C1−5ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びC1−5アルキレン−Gからなる群から選択され;又は
及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3、4、5、6又は7員の単環式環、又は6、7、8、9、10、11、12、13又は14員のスピロ環、縮合環又は架橋二環式環を形成し、及び
各Gは、独立して、CN、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルからなる群から選択される。
【0049】
一態様では、本開示は、式III又はIII’の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供する:
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
ZはCR又はNRであり、又は二重結合が存在する場合、ZはCR又はNであり;
YはCR又はNRであり、又は二重結合が存在する場合、YはCR又はNであり;
XはCH又はNであり;
及びRは、H、C1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、C1−5ハロアルキル、及びハロからなる群から独立して選択される;又は
及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、5〜6員環を形成し;
は、H及びC1−5アルキルからなる群から選択され;
Lは、ヘテロアリール−C0−5アルキレン−、アリール−C0−5アルキレン−、−S−C1−5アルキレン−アリール、−S−C1−5アルキレン−ヘテロアリール、−C1−5アルキレン−S−アリール、又は−C1−5アルキレン−S−ヘテロアリールであり;
Aは、以下の群から選択される。
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
【0050】
いくつかの実施形態において、式III又はIII’の化合物は、以下の構造を有する化合物を含まない:
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0051】
一態様では、本開示は、式IV又はIV’の化合物、又はその医薬的に許容される塩を提供する:
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
YがNRであるか、又は二重結合が存在する場合、YはCRであり;
及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、5員環を形成し;
nは0又は1であり;
各Rは、C1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、C1−5ハロアルキル、ハロ、及びベンジルからなる群から選択され;
QはCH、CR又はNであり;
及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3、4、5、6又は7員単環式環又は6、7、8、9、10、11、12、13又は14員のスピロ環、縮合環又は架橋二環式環を形成する。
【0052】
いくつかの実施形態において、
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
mは0、1、2又は3であり;
及びRは、それぞれ独立して、ハロ、C1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C1−5ハロアルキル、C1−5ハロアルキレン−OH、C1−5アルキレン−CN、C1−5アルコキシ、C1−5ハロアルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、CN、OH、−NHR、−NRCO8a、−SO、−CO、−CONHR、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択され、又は
2個のR基はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、3、4、5、6、7又は8員のシクロアルキル、3、4、5、6、7又は8員のヘテロシクロアルキル、アリール、又は5もしくは6員のヘテロアリール環を形成し;及び
及びR8aは、それぞれ独立して、H、C1−5アルキル、C1−5ハロアルキル、−C0−5アルキレン−C3−6シクロアルキル、−C0−5アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−C0−5アルキレン−アリール及び−C0−5アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され;又は
1個のR基及びRは、それらが結合している原子と一緒になって5又は6員のヘテロシクロアルキル又はヘテロアリール環を形成する。
【0053】
いくつかの実施形態では、
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
であり、及び任意に、F、Cl及びC1−3アルキルからなる群から選択される1〜4の置換基で置換される。
【0054】
いくつかの実施形態では、
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0055】
いくつかの実施形態では、2つのR基が隣接する炭素原子上に存在し、場合によっては、2つのR基及びそれらが結合している炭素が、3、4、5、6又は7員のヘテロシクロアルキル基又はシクロアルキル基を形成する。いくつかの実施形態では、2つのR基が同じ炭素原子上に存在し、場合によっては、2つのR基及びそれらが結合している炭素と共に、3、4、5、6又は7員のヘテロシクロアルキル又はシクロアルキル基を形成する。いくつかの実施形態では、6〜14員のスピロ環、縮合環、又は架橋多環式(例えば、二環式)環は、それぞれ独立して、ハロ、C1−5アルキル、C1−5ハロアルキル、C1−5アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、CN、OH、−SO10、−CO10、−CONHR10、C3−5シクロアルキル、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択される1又は2個の置換基で置換され;及びこのR10は、H、C1−5アルキル、−C0−5アルキレン−アリール及びC0−5アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、3−、4−、5−、6−又は7−員のヘテロシクロアルキル又はシクロアルキル基は、フルオロ、ヒドロキシ、シアノ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、シアノプロピル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、ヘキサフルオロヒドロキシプロピル、シクロプロピル、1−シアノ−シクロプロピル、1−トリフルオロメチルシクロプロピル、3、3−ジフルオロピロリジン、C(O)−t−ブトキシ、フェニル、フルオロフェニル、ジフルオロフェニル、シアノフェニル、インドリル、ジフルオロピロリジニル、ベンゾチアゾリル、及びN(メチル)C(O)t−ブトキシからなる群から選択される1又は2個の置換基で置換されている。
【0056】
適切な6〜14員のスピロ環、縮合環又は架橋二環式環には、10−アザビシクロデカン、9−アザビシクロノナン、8−アザビシクロオクタン(例えば、8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン)、アザビシクロヘプタン(例えば、7−アザビシクロヘプタン)、3−アザビシクロヘキサン(例えば、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン)、ジアザビシクロノナン(例えば、1、4−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン)、ジアザビシクロオクタン、ジアザビシクロヘプタン、ジアザスピロノナン、アザスピロノナン、ジアザスピロオクタン、アザスピロオクタン、スピロ[イソベンゾフラン−ピペリジン、ジアザスピロヘプタン、アザスピロヘプタン、オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロール、又はオクタヒドロシクロペンタ[c]ピロールが含まれるがこれらに限定されない。いくつかの実施形態では、6〜14員のスピロ、縮合又は架橋多環式(例えば、二環式)環は、それぞれ独立して、ハロ、C1−5アルキル、C1−5ハロアルキル、C1−5アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、CN、OH、−SO10、−CO10、−CONHR10、C3−5シクロアルキル、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され;及びR10は、H、C1−5アルキル、−C0−5アルキレン−アリール、及び−C0−5アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択される。
【0057】
一態様では、本開示は、式V又はV’の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供する。
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
はNであり、又は二重結合が存在する場合、YはCであり;
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
nは0又は1であり;
各Rは、C1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、C1−5ハロアルキル、ハロ及びベンジルからなる群から選択され;
QはCH、CR又はNであり;
及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3、4、5、6又は7員の単環又は6、7、8、9、10、11、12、13又は14員のスピロ環、縮合環及び/又は架橋多環式環を形成する。
【0058】
いくつかの実施形態において、
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
は、ピロール環、シクロペンテン環、チオフェン環、ジヒドロフラン環、ピラゾール環、チアゾール環、又はイミダゾール環である。いくつかの実施形態では、
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
は、以下からなる群から選択される。
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
いくつかの実施形態において、
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
であり、及びF、Cl及びC1−3アルキルからなる群から選択される1〜4個の置換基で任意に置換される。いくつかの実施形態では、
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
であり、又は
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
であり、又は
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0059】
いくつかの実施形態では、
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0060】
いくつかの実施形態では、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3、4、5、6又は7員環を形成する。適切な3、4、5、6又は7員環は、これに限定されないが、ピペリジニル、ピロリジニル、アゼチジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、アジリジニル、オキサジリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、オキサゾリジニル、イソキサゾリジニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、アゼパニル、ジアゼパニル又はジアザビシクロヘプタンを含む。
【0061】
いくつかの実施形態では、
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
mは0、1、2又は3であり;
及びRは、それぞれ独立して、ハロ、C1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C1−5ハロアルキル、C1−5ハロアルキレン−OH、C1−5アルキレン−CN、C1−5アルコキシ、C1−5ハロアルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、CN、OH、−NHR、−NRCO8a、−SO、−CO、−CONHR、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択され、又は
2個のR基はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、3、4、5、6、7又は8員のシクロアルキル、3、4、5、6、7又は8員のヘテロシクロアルキル、アリール、又は5もしくは6員のヘテロアリール環を形成し;及び
及びR8aは、それぞれ独立して、H、C1−5アルキル、−C0−5アルキレン−アリール及び−C0−5アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され;又は
1個のR基及びRは、それらが結合している原子と一緒になって5又は6員の複素環又はヘテロアリール環を形成する。
【0062】
いくつかの実施形態において、
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
及びRは、それぞれ独立して、ハロ、C1−5アルキル、C3−5シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C1−5ハロアルキル、C1−5ハロアルキレン−OH、C1−5アルキレン−CN、C1−5アルコキシ、C1−5ハロアルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、CN、OH、−NHR、−NRCO8a、−SO、−CO、−CONHR、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択され、及び
及びR8aは、それぞれ独立して、H、C1−5アルキル、−C0−5アルキレン−アリール及び−C0−5アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択される。
【0063】
いくつかの実施形態において、R又はRは、C3−5シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択される。いくつかの実施形態において、R基はオキサゾリル又はピリジニルであり、このそれぞれが、任意にCN又はFで置換される。いくつかの実施形態において、R基は以下からなる群から選択される。
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0064】
いくつかの実施形態では、RはC3−5シクロアルキルである。いくつかの実施形態において、Rは、シクロプロピル又はシクロブチルであり、その各々は、場合により1、2、3又は4個のF原子で置換される。いくつかの実施形態では、Rは、以下からなる群から選択される。
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0065】
いくつかの実施形態では、化合物は、以下の化合物又はその薬学的に許容される塩から選択される。
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0066】
いくつかの実施形態では、化合物は、SPR阻害に使用される、以下の表4(TableD)に列挙される化合物が更に開示される。
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0067】
SPR阻害剤を使用する方法
【0068】
本明細書に開示される化合物及び組成物の使用には、SPR阻害剤、鎮痛剤、急性又は慢性疼痛の治療、抗炎症剤及び/又は免疫細胞調節剤としての使用が含まれる。開示される方法は、SPRを、SPRを阻害するのに有効な量で本明細書に開示される化合物又は組成物と接触させることを含む方法によってセピアプテリンリダクターゼ(SPR)を阻害することを含む。いくつかの局面において、接触方法はインビトロである。他の態様では、接触方法はインビボである。様々な態様において、接触方法は、化合物又は組成物を、それを必要とする被験体に投与することを含む。様々な態様において、被験体は哺乳動物である。好ましい態様において、哺乳類被験体はヒトである。
【0069】
SPR阻害剤化合物、組成物、及び方法は、BH4合成経路に関連する疾患及び障害、例えば限定するものではないが、疼痛、炎症及び免疫学的障害などの治療に有用であると考えられる。さらに、SPR阻害剤化合物、組成物及び方法は、疼痛、炎症、及び/又は免疫障害に罹患していることが知られていない正常な被験体に比較して、BH4のレベルが増加することに関連する疾患及び障害、例えば限定されないが、疼痛、炎症及び免疫学的障害などの治療に有用であると考えられている。他の態様において、被験体は、疼痛(例えば、急性又は慢性疼痛)、炎症及び/又は免疫障害に罹患している。
【0070】
開示される方法は、急性疼痛又は慢性疼痛のような疼痛を患っている被験体を治療する方法を含み、被験体に本明細書に開示される化合物又は組成物の治療有効量を投与する工程を包含する。開示される方法はまた、炎症、例えば慢性炎症に罹患している被験体、を治療する方法であって、本明細書中に開示される化合物又は組成物の治療有効量を被験体に投与する工程を包含する。開示された方法はさらに、免疫学的障害に罹患している被験体を治療する方法を含み、被験体に治療有効量の本明細書に開示される化合物又は組成物を投与することを含む。
【0071】
疼痛には、エイズ/HIV関連疼痛、強直性脊椎炎、くも膜炎、腰痛、突発性疼痛、口腔内灼熱症候群、滑液包炎、癌疼痛、手根管症候群疼痛、馬尾症候群、中枢性疼痛症候群、シャルコー−マリー−ツース病、慢性機能腹痛、慢性膵炎疼痛、複合性局所疼痛症候群、角膜神経因性疼痛、変性椎間板疾患、ダーカム病、皮膚筋炎、糖尿病性末梢神経障害、エーラス・ダンロス症候群、子宮内膜症、先端紅痛症、腰椎術後疼痛症候群、線維筋痛、肋間神経痛、間質性膀胱炎、過敏性腸症候群、若年性皮膚筋炎、下肢痛、腰痛血尿症候群、知覚異常性大腿神経痛、偏頭痛、多発性硬化症痛、筋骨格痛、筋筋膜痛、筋炎、神経因性疼痛、後頭神経痛、骨関節炎疼痛、パジェット病、骨盤痛、末梢神経障害、幻肢痛、はさまれた神経、リウマチ性多発性筋炎、多発性筋炎、ヘルニア後疼痛症候群、乳房切除後疼痛症候群、卒中後痛、開胸術後疼痛症候群、外傷後神経障害、帯状疱疹後神経痛、ポリオ後症候群、原発性側索硬化症、乾癬性関節炎、陰部神経痛、レイノー病、不穏下肢症候群、慢性関節リウマチ、仙腸関節機能不全、サルコイドーシス、坐骨神経痛、
帯状疱疹後神経痛、鎌状赤血球痛、シェーグレン症候群、痙性斜頸、オッディ括約筋機能不全、脊髄損傷、脊柱管狭窄、脊髄空洞症、ターロブ嚢胞、胸郭出口症候群(TOS)、顎関節症、横断性脊髄炎、三叉神経痛、潰瘍性大腸炎、血管痛、外陰痛、及び鞭打ち痛が含まれる。
【0072】
免疫学的障害には、これに限定されないが、酸誘発肺傷害、アクネ(PAPA)、急性呼吸窮迫症候群、老化、頭痛、エイズ、アルコール性肝炎、アルコール性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、アレルゲン誘発喘息、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、狭心症、無汗性外胚葉形成異常症−ID、強直性脊椎炎、抗リン脂質抗体症候群、アフタ性口内炎、虫垂炎、関節炎、喘息、アトピー性皮膚炎、自己免疫疾患、蜂刺傷誘発炎症、ベーチェット病、ベル麻痺、ブラウ症候群、細気管支炎、火傷、癌、心臓肥大、異化障害、白内障、脳動脈瘤、嚢胞性線維症、化学刺激誘発性炎症、慢性心不全、未熟児の慢性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患、大腸炎、複合性局所疼痛症候群、先天性筋ジストロフィー、結合組織疾患、クローン病、クリオピリン関連周期性症候群、クリプトコッカス症、嚢胞性線維症、インターロイキン−1受容体アンタゴニストの欠損(DIRA)、皮膚炎、皮膚筋炎、DIPG(小児脳幹部グリオーマ)、子宮内膜症、内毒素血症、好酸球性食道炎、家族性アミロイド性多発性神経障害、家族性寒冷蕁麻疹、家族性地中海熱、胎児成長、FSHD、緑内障、糸球体疾患、糸球体腎炎、腸疾患、腹膜子宮内膜症、頭部外傷、難聴、心臓病、ヘノッホ−シェーンライン紫斑病、肝炎、遺伝性自己炎症症候群、帯状疱疹及びシンプレックス、HIV−1、ハンチントン病、ヒアリン膜疾患、高コレステロール血症、回帰熱(HIDS)を伴う高免疫グロブリンD血症、形成不全及び他の貧血、色素失調症、伝染性単核球症、炎症性腸疾患、炎症性肺疾患、炎症性神経障害、炎症性等疼痛、虫刺され誘発性炎症、刺激性誘発性炎症、虚血/再灌流、川崎病、腎臓病、寄生虫感染[ml]に起因する腎臓障害、レプトスピラ症、白血病、肢帯型筋ジストロフィー2A、肢帯型筋ジストロフィー2B、肺外傷、ループス、ループス腎炎、リンパ腫、髄膜炎、中皮腫、マックル・ウェルズ症候群(蕁麻疹難聴アミロイドーシス)、多発性硬化症、筋肉消耗疾患、筋ジストロフィー、重症筋無力症、心筋炎、菌状息肉腫、骨髄異形成症候群、筋炎、鼻副鼻腔炎、壊死性腸炎、新生児発症多臓器炎症性疾患(NOMID)、ネフローゼ症候群、神経炎、神経病理学的疾患、非アレルゲン誘発性喘息、肥満、眼アレルギー、臓器移植、変形性関節症、中耳炎、パジェット病、膵炎、パーキンソン病、心膜炎、周期的な発熱、歯周炎、百日咳、咽頭炎及びリンパ節炎(PFAPA症候群)、植物刺激物誘発性炎症、ニューモシスチス感染症、ツタウルシ/ウルシオール油誘発性炎症、結節性多発動脈炎、多発性嚢胞腎疾患、多発性筋炎、橋グリオーマ、乾癬、心理社会的ストレス疾患、肺疾患、肺線維症、肺高血圧症、壊疽性膿皮症、化膿性無菌性関節炎、腎疾患、知能発達の遅れ、網膜疾患、リウマチ性疾患、サイコドーシス、脂漏、敗血症、鎌状赤血球、シリカ誘発性疾患、シェーグレン症候群、皮膚疾患、睡眠時無呼吸症、脳腫瘍を含む固形腫瘍、脊髄損傷、スタチン誘発性ミオパチー、脳卒中、くも膜下出血、日焼け(sunburn)、血小板減少症、組織移植、TNF受容体関連周期性症候群(TRAPS)、トキソプラズマ症、外傷性脳損傷、結核、1型糖尿病、2型糖尿病、潰瘍性大腸炎、ブドウ膜炎、及び創傷修復を含む。
【0073】
「治療上有効な量」は、治療されている被験体の発症を治療又は予防する、又は既存の症状を緩和するのに有効な量を意味する。有効量の決定は、特に本明細書で提供される詳細な開示に照らして、当業者の能力の範囲内で十分である。一般に、「治療有効用量」は、所望の効果を達成する結果となる化合物の量を指す。例えば、1つの好ましい実施形態において、本明細書中に開示される化合物の治療有効量は、SPR活性の減少率が、対照と比較して少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、又は少なくとも90%である。
【0074】
投与される化合物の量は、被験体の年齢、健康、性別、及び体重、同時治療の種類(もしあれば)、苦痛の重症度、所望の効果の性質、治療の方法及び頻度、及び処方する医師の判断に依存し得る。投薬の頻度はまた、動脈血酸素分圧に対する薬力学的効果に依存し得る。しかし、最も好ましい用量は、過度の実験をすることなく、当業者によって理解され、決定可能であるように、個々の被験体に合わせて調整することができる。これは、典型的には、標準用量の調整(例えば、患者の体重が低い場合には用量の減少)を含む。
【0075】
個々のニーズは様々であるが、化合物の有効量の最適範囲の決定は、当業者の範囲内である。本明細書で同定された状態及び障害の治癒的又は予防的処置におけるヒトへの投与のために、例えば、本発明の化合物の典型的な投薬量は、約0.05mg/kg/日〜約50mg/kg/日、例えば、少なくとも0.05mg/kg、少なくとも0.08mg/kg、少なくとも0.1mg/kg、少なくとも0.2mg/kg、少なくとも0.3mg/kg、少なくとも0.4mg/kg、又は少なくとも0.5mg/kg、及び好ましくは50mg/kg以下、40mg/kg以下、30mg/kg以下、20mg/kg以下、又は10mg/kg以下とすることができ、これは例えば約2.5mg/日(0.5mg/kg×5kg)〜約5000mg/日(50mg/kg×100kg)である。例えば、化合物の投薬量は、約0.1mg/kg/日〜約50mg/kg/日、約0.05mg/kg/日〜約10mg/kg/日、約0.05mg/kg/日〜約5mg/kg/日、約0.05mg/kg/日〜約3mg/kg/日、約0.07mg/kg/日〜約3mg/kg/日、約0.09mg/kg/日〜約3mg/kg/日、約0.05mg/kg/日〜約0.1mg/kg/日、約0.1mg/kg/日〜約1mg/kg/日、約1mg/kg/日〜約10mg/kg/日、約1mg/kg/日〜約5mg/kg/日、約1mg/kg/日〜約3mg/kg/日、約3mg/kg/日〜約500mg/日、約5mg/日〜約250mg/日、約10mg/日〜約100mg/日、約3mg/日〜約10mg/日、又は約100mg/日〜約250mg/日である。そのような用量は、単回投与で投与してもよく、複数回投与に分割してもよい。
【0076】
SPR阻害剤は、BH4レベルの低下が利益をもたらす任意の状態の治療に有用であると考えられる。SPR阻害剤は、単独で、又はBH4レベルの低下を促進するように作用し得る他の化合物と組み合わせて有用である。本節は、本発明のSPR阻害剤が、それを必要とする被験体に治療的に投与され得る方法の説明を提供する。
【0077】
本発明の治療的実施形態の1つは、それを必要とする被験体に、1つ以上のSPR阻害剤を含む組成物を提供することである。一態様では、被験体における治療のためのSPR阻害剤製剤は、投与経路に基づいて選択され、特定の態様では、リポソーム及びミセル製剤ならびに古典的な医薬製剤が含まれる。
【0078】
様々な局面において、組成物の投与は、全身的又は局所的であり、さらに他の態様において、SPR阻害剤組成物の治療有効量の単一部位注射を含む。本発明の治療組成物の投与のために当業者に知られている任意の経路、例えば、静脈内、筋肉内、皮下、経口又は長期投与のためのカテーテルが考えられる。
【0079】
併用療法:単独でSPR阻害剤組成物の送達に基づく療法に加えて、併用療法が特に企図される。本発明の文脈において、SPR阻害剤組成物療法は、BH4及び/又はSPRのレベルの上昇を治療するために一般的に使用される他の薬剤と併用して同様に用いられると考えられる。
【0080】
併用療法組成物は、BH4レベルの低下の処置において所望の治療結果を生じさせるため及び/又は本明細書に記載された症状における検出可能な変化を生じさせるのに有効な組み合わせた量で提供される。このプロセスは、SPR阻害剤及び第2の薬剤又は因子を同時に投与することを含む。したがって両方の薬剤を含む単一の組成物又は薬理学的製剤を投与すること、又は、一方の組成物がSPR阻害剤治療組成物を含み、他方が第2の治療剤を含む、2つの異なる組成物又は製剤を同時に投与することを含む。
【0081】
あるいは、SPR阻害剤の処置は、数分から数週間の範囲の間隔で、第2の治療薬の処置に先行するか又はその後に続いて行われる。第2の治療剤及びSPR阻害剤が別々に投与される実施形態では、第2の治療剤及びSPR阻害剤が有利に組み合わされた効果を発揮することができるように、各送達時間の間に有意な期間が起こらないことが一般的に保証される。そのような場合には、互いに対し約12〜24時間以内に、又は交互に、互いに対し約6〜12時間以内に、あるいは交互に約12時間のみの遅延時間で、両方の様式を管理することが考えられる。しかしながら、いくつかの状況では、各投与の間隔を、有意に延長することが望ましく、この場合には各投与の間を数日間(2、3、4、5、6又は7)から数週間(1、2、3、4、5、6、7又は8日)経過させる。
【0082】
患者へのSPR阻害剤の全身送達は、疾患又は障害の即時の臨床症状を打ち消すために、化合物の治療有効量を送達するための非常に効率的な方法である。あるいは、特定の状況において、SPR阻害剤及び/又は第2の治療剤の局所送達が適切である。特定の実施形態では、SPR阻害剤が長期間にわたって患者に送達されることが企図される。さらに、SPR阻害剤は、SPR活性レベルを低下させるために患者の生涯を通じて採取されると考えられる。
【0083】
投薬及び医薬製剤
【0084】
本明細書にはまた、希釈剤又は担体などの薬学的に許容される賦形剤と共に、本明細書に開示される化合物を含む医薬組成物が提供される。本発明における使用に適した化合物及び医薬組成物には、その意図された目的を達成するのに有効な量で化合物を投与することができるものが含まれる。以下により詳細に、化合物の投与について記載する。
【0085】
適切な医薬製剤は、投与経路及び所望の投与量に依存して、当業者によって決定され得る。例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,1435−712(18版、Mack Publishing Co,Easton,Pennsylvania、1990)を参照されたい。製剤は、投与された薬剤の物理的状態、安定性、インビボ放出速度及びインビボクリアランス速度に影響を及ぼし得る。投与経路に応じて、適切な用量は、体重、体表面積又は臓器サイズに従って計算され得る。適切な治療用量を決定するために必要な計算の更なる改良は、特に本明細書に開示されている投与量情報及びアッセイ並びに動物又はヒトの治験で得られる薬物動態データを考慮して、過度の実験をすることなく当業者により日常的に行われている。
【0086】
「薬学的に許容される」又は「薬理学的に許容される」という語句は、動物又はヒトに投与されたときに、有害な、アレルギー性の、又は他の悪影響な反応を生じない分子実体及び組成物をいう。本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される担体」は、任意の及び全ての溶媒、分散媒、コーティング、抗菌剤及び抗真菌剤、等張剤及び吸収遅延剤などを含む。薬学的に活性な物質のためのそのような賦形剤の使用は、当技術分野において周知である。任意の従来の媒体又は薬剤が治療用組成物と不適合である場合を除いて、治療用組成物におけるその使用が意図される。補助活性成分も組成物に組み込むことができる。例示的な実施形態では、製剤は、コーンシロップ固形分、高オレイン酸ベニバナ油、ヤシ油、大豆油、L−ロイシン、リン酸三カルシウム、L−チロシン、L−プロリン、L−リジンアセテート、DATEM(乳化剤)、L−グルタミン、L−バリン、第2リン酸カルシウム、L−イソロイシン、L−アルギニン、L−アラニン、グリシン、L−アスパラギン一水和物、L−セリン、クエン酸カリウム、L−スレオニン、クエン酸ナトリウム、塩化マグネシウム、L−ヒスチジン、L−メチオニン、アスコルビン酸、炭酸カルシウム、L−グルタミン酸、L−シスチン二塩酸塩、L−トリプトファン、L−アスパラギン酸、塩化コリン、タウリン、m−イノシトール、硫酸第一鉄、パルミチン酸アスコルビル、硫酸亜鉛、L−カルニチン、αトコフェロール酢酸エステル、塩化ナトリウム、ナイアシンアミド、混合トコフェロール、パントテン酸カルシウム、硫酸銅、チアミン塩化物塩酸塩、ビタミンAパルミテート、硫酸マンガン、リボフラビン、ピリドキシン塩酸塩、葉酸、β−カロテン、ヨウ化カリウム、フィロキノン、ビオチン、セレン酸ナトリウム、塩化クロム、モリブデン酸ナトリウム、ビタミンD3及びシアノコバラミンを含むことができる。
【0087】
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」には、例えば、塩基付加塩及び酸付加塩が含まれる。
【0088】
薬学的に許容される塩基付加塩は、アルカリ金属及びアルカリ土類金属又は有機アミンなどの金属又はアミンで形成することができる。薬学的に許容される化合物の塩はまた、薬学的に許容されるカチオンを用いて調製することもできる。適切な薬学的に許容されるカチオンは、当業者に周知であり、かつアルカリ、アルカリ土類、アンモニウム及び第四アンモニウムのカチオンを含む。炭酸塩又は炭酸水素塩もまた可能である。カチオンとして使用される金属の例は、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アンモニウム、カルシウム、又は第二鉄などである。適切なアミンの例として、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ヒスチジン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、塩化プロカイン、コリン、ジエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、エチレンジアミン、N−メチルグルカミン、及びプロカインが挙げられる。
【0089】
薬学的に許容される酸付加塩としては、無機又は有機の酸塩が挙げられる。適切な酸性塩の例には、塩酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、サリチル酸塩、硝酸塩、リン酸塩が含まれる。他の適切な薬学的に許容される塩は、当業者に周知であり、例えば、ギ酸、酢酸、クエン酸、シュウ酸、酒石酸又はマンデル酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸又はリン酸が;例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸(TFA)、プロピオン酸、グリコール酸、コハク酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、メチルマレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、シュウ酸、グルコン酸、グルカン酸、グルクロン酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、サリチル酸、4−アミノサリチル酸、2−フェノキシ安息香酸、2−アセトキシ安息香酸、エンボン酸、ニコチン酸又はイソニコチン酸などの有機カルボン酸、スルホン酸、スルホ又はホスホ酸又はN−置換スルファミン酸と;及び例えばグルタミン酸又はアスパラギン酸のような天然のタンパク質の合成に関与する20のアルファアミノ酸のようなアミノ酸と共に、及び、また、フェニル酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、エタン1,2−ジスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4−メチルベンゼンスルホン酸、ナフタレン2−スルホン酸、ナフタレン1,5−ジスルホン酸、2−又は3−ホスホグリセリン酸、グルコース6−リン酸、N−シクロヘキシルスルファミン酸(シクラメートの形成を伴う)、又は他の酸性有機化合物、例えばアスコルビン酸と共に含まれる。
【0090】
本明細書に開示される化合物を含有する医薬組成物は、従来の方法、例えば、慣用の混合、溶解、造粒、糖衣錠製造、研和、乳化、カプセル化、封入、又は凍結乾燥プロセスのいずれかで調製することができる。 適切な製剤は、選択された投与経路に依存する。
【0091】
経口投与の場合、適切な組成物は、本明細書に開示される化合物を、当該分野で周知の担体などの薬学的に許容される賦形剤と組み合わせることによって容易に製剤化することができる。そのような賦形剤及び担体は、治療される患者による経口摂取用として、本化合物を錠剤、丸薬、糖衣錠、カプセル、液体、ゲル、シロップ、スラリー、懸濁液などとして処方することを可能にする。経口使用のための医薬調製物は、必要に応じて適切な補助剤を加えた後、錠剤又は糖衣錠コアを得るために、固体賦形剤と一緒に本明細書に記載の化合物を添加し、場合により得られる混合物を粉砕し、粒状混合物を処理して得られる。適切な賦形剤には、例えば、充填剤及びセルロース調製物が含まれる。所望であれば、崩壊剤を添加することができる。多様な種類の製剤用として薬学的に許容される成分が知られており、例えば、結合剤(例えば、天然又は合成ポリマー)、潤滑剤、界面活性剤、甘味剤及び香味剤、コーティング材料、防腐剤、染料、増粘剤、アジュバント、抗菌剤、抗酸化剤及び種々の製剤タイプのための担体があり得る。
【0092】
本明細書中に開示される化合物の治療有効量が経口投与される場合、組成物は典型的には固体(例えば、錠剤、カプセル、丸剤、散剤又はトローチ)又は液体製剤(例えば、水性懸濁液、溶液、エリキシル剤、又はシロップ剤)の形態である。
【0093】
錠剤形態で投与する場合、組成物は、ゼラチン又はアジュバントのような機能性固体及び/又は固体担体をさらに含むことができる。錠剤、カプセル及び粉末は、約1〜約95%の化合物、及び好ましくは約15〜約90%の化合物を含むことができる。
【0094】
液体又は懸濁形態で投与する場合、機能的液体及び/又は水、石油、又は動物又は植物起源の油のような液体担体を添加することができる。組成物の液体形態は、生理食塩水、糖アルコール溶液、デキストロース又は他の糖溶液、又はグリコールをさらに含有することができる。液体又は懸濁形態で投与される場合、組成物は、本明細書に開示される化合物約0.5〜約90重量%、好ましくは本明細書に開示される化合物約1〜約50重量%を含み得る。考えられる一実施形態では、液体担体は非水性又は実質的に非水性である。液体形態での投与のためには、組成物は、投与直前に溶解又は懸濁のための急速に溶解する固体製剤として供給され得る。
【0095】
本明細書に開示された化合物の治療有効量が静脈内、皮膚又は皮下注射によって投与される場合、組成物は発熱物質を含まない非経口的に許容される水溶液の形態である。pH、等張性、安定性などを考慮したこのような非経口的に許容される溶液の調製は、当業者の技術範囲内である。静脈内、皮膚又は皮下注射のための好ましい組成物は、典型的には、本明細書に開示される化合物に加えて、等張性ビヒクルを含む。このような組成物は、ヒドロキシプロピルセルロースなどの界面活性剤と水中で適切に混合された遊離塩基又は薬理学的に許容される塩の溶液として投与するために調製することができる。分散液はまた、グリセロール、液体ポリエチレングリコール、及びそれらの混合物中、及び油中で調製することができる。通常の保存及び使用条件下で、これらの調製物は、微生物の増殖を防止するための保存剤を任意に含むことができる。
【0096】
注射用組成物は、滅菌水性溶液、懸濁液、又は分散液、及び滅菌注射用溶液、懸濁液又は分散液の即時調製のための滅菌粉末を含み得る。すべての場合において、形態は無菌でなければならず、容易に注射できる程度に流動性でなければならない。それは、製造及び貯蔵の条件下で安定していなければならず、防腐剤を任意に含めることによって、細菌及び真菌のような微生物の汚染作用に抵抗しなければならない。担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、及び液体ポリエチレングリコールなど)、それらの適切な混合物、及び植物油を含む溶媒又は分散媒であってもよい。考えられる一実施形態では、担体は非水性又は実質的に非水性である。適切な流動性は、例えば、レシチンなどのコーティングの使用によって、分散液の場合には化合物の必要な粒径の維持によって、及び界面活性剤の使用によって維持することができる。微生物の作用の防止は、種々の抗菌剤及び抗真菌剤、例えばパラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサールなどによってもたらされ得る。多くの場合、等張剤、例えば糖又は塩化ナトリウムを含むことが好ましいであろう。注射用組成物の持続的な吸収は、吸収を遅延させる薬剤、例えば、モノステアリン酸アルミニウム及びゼラチンを組成物中に使用することによってもたらされ得る。
【0097】
滅菌注射溶液は、活性化合物を、必要に応じて上に列挙した種々の他の成分と共に適当な溶媒中に必要量加え、濾過滅菌することにより調製される。一般に、分散液は、種々の滅菌された活性成分を、基本的な分散媒体及び上記の列挙したものからの必要な他の成分を含む滅菌ビヒクル中に組み込むことによって調製される。滅菌注射溶液の調製のための滅菌粉末の場合、好ましい調製方法は、予め滅菌濾過したその溶液から有効成分に加え任意の追加の所望の成分の粉末を生じる真空乾燥及び凍結乾燥技術である。
【0098】
胃腸管内の体液と接触した活性化合物の制御放出を達成し、血漿中の活性化合物の実質的に一定で有効なレベルを提供するために、徐放又は持続放出製剤を調製することもできる。例えば、放出は、溶解、拡散、及びイオン交換の1つ以上によって制御することができる。さらに、徐放アプローチは、胃腸管内の飽和性又は限定性の経路を介した吸収を増強し得る。例えば、化合物は、この目的のために、生物分解性ポリマー、水溶性ポリマー又は両方の混合物、及び場合により適切な界面活性剤のポリマーマトリックス中に埋め込まれ得る。埋め込みとは、この文脈では、ポリマーのマトリックス中に微粒子を組み込むことを意味することができる。放出制御製剤はまた、既知の分散又はエマルジョンコーティング技術を介して、分散した微小粒子又は乳化された微小液滴のカプセル化によって得られる。
【0099】
吸入による投与のために、本発明の化合物は、適切な噴射剤の使用により、加圧パック又は噴霧器からのエアロゾルスプレー提示の形態で都合よく送達される。加圧エアロゾルの場合、用量単位は、計量された量を送達するためのバルブを提供することによって決定することができる。吸入器又は注入器での使用のためのゼラチンなどのカプセル及びカートリッジは、化合物とラクトース又はデンプンなどの適切な粉末基剤との粉末混合物を含むように製剤化することができる。
【0100】
本明細書に開示される化合物は、注射(例えば、ボーラス注射又は連続注入による)による非経口投与のために製剤化することができる。注射用製剤は、防腐剤を加えた単位剤形(例えば、アンプル又は多回投与容器)で提供することができる。 組成物は、油性又は水性ビヒクル中の懸濁液、溶液又はエマルションのような形態をとり、懸濁剤、安定化剤及び/又は分散剤のような処方剤を含有することができる。
【0101】
非経口投与のための医薬製剤は、水溶性形態の化合物の水溶液を含む。さらに、化合物の懸濁液は、適切な油性注射懸濁液として調製することができる。適切な親油性溶媒又はビヒクルは、脂肪油又は合成脂肪酸エステルを含む。水性注射懸濁液は、懸濁液の粘度を増加させる物質を含有することができる。場合により、懸濁液はまた、化合物の溶解度を増加させ、高濃度の溶液の調製を可能にする適切な安定剤又は薬剤を含有することができる。あるいは、本組成物は、使用前に適切なビヒクル(例えば、発熱物質を含まない滅菌水)で構成するための粉末形態であってもよい。
【0102】
本明細書中に開示される化合物はまた、坐剤又は停留浣腸(例えば、従来の坐剤基剤を含有する)のような直腸組成物中に処方することができる。先に記載した製剤に加えて、化合物はデポー製剤としても製剤化することができる。このような長時間作用性製剤は、移植(例えば、皮下又は筋肉内)又は筋肉内注射によって投与することができる。したがって、例えば、化合物は、適切なポリマー又は疎水性材料(例えば、許容される油中のエマルションとして)又はイオン交換樹脂、又は難溶性誘導体として、例えば難溶性塩として処方することができる。
【0103】
特に、本明細書中に開示される化合物は、賦形剤、例えばデンプン又はラクトースを含有する錠剤の形態で、又はカプセル剤又は顆粒剤の形で単独又は賦形剤との混合物として、又はエリキシル剤又は香味剤又は着色剤を含有する懸濁液の形態で、経口的、口腔的又は舌下に投与することができる。このような液体調製物は、懸濁化剤のような薬学的に許容される添加物を用いて調製することができる。化合物はまた、非経口的に、例えば、静脈内、筋肉内、皮下、又は冠状動脈内に注射することができる。非経口投与の場合、化合物は、血液と等張性の溶液を作るために、他の物質、例えば塩、又はマンニトール又はグルコースなどの糖アルコールを含むことができる滅菌水溶液の形態で最もよく使用される。
【0104】
獣医学的使用のために、本明細書に開示される化合物は、通常の獣医学的実施に従って適切に許容される製剤として投与される。獣医師は、特定の動物にとって最も適切な投与計画及び投与経路を容易に決定することができる。
【0105】
場合によっては、本明細書に開示される化合物を単独で、又はSPR関連疾患の治療に伝統的に使用される介入又は別の薬剤と組み合わせて使用するSPR関連障害の治療に必要なすべての成分をキットにパッケージングすることができる。具体的には、本発明は、本明細書中に開示される化合物を含む包装された薬剤のセット、ならびに前記薬剤の送達可能な形態を調製するための緩衝液及び他の成分、及び/又は前記薬剤の送達のためのデバイス、及び/又は本明細書中に開示される化合物との併用療法において使用される任意の薬剤、及び/又は薬剤と共にパッケージされた疾患の治療のための説明書を含む疾患の治療的介入に使用されるキットを提供する。説明書は、印刷された紙、コンピュータ可読の磁気媒体又は光学媒体、又はインターネットを介してアクセス可能なワールドワイドウェブページなどのリモートコンピュータデータソースを参照するための指令などの任意の有形の媒体に固定されてもよい。
【0106】
本明細書に開示する化合物の合成
【0107】
本明細書に開示される化合物は、出発試薬に対する適切な修飾を用いて、実施例に詳述する方法に従って調製することができる。実施例の教示を考慮し、典型的な有機化学技術を使用して、当業者は、本明細書に開示される化合物を合成することができる。
【0108】
ある場合には、適切なチオウラシルをヒドラジン中間体に変換し、ヒドラジン中間体を適切なエナミン試薬とカップリングさせて式Iの化合物又はピラゾリル部分を有する中間体を形成し、さらにピラゾリル部分を有する中間体を、(例えば、HATU又はHATU/HOAtなどの試薬を使用して)適切なアミンとカップリングするように反応させることによって、スキーム1及びスキーム2に示すような式Iの化合物を調製することができる。
【0109】
スキーム1
【数1】
[この文献は図面を表示できません]
【0110】
スキーム2
【数2】
[この文献は図面を表示できません]
【0111】
ある場合には、式Iの化合物は、適切なジクロロピリミジンをヒドラジン中間体に変換し、ヒドラジン中間体を適当なエナミン試薬とカップリングさせてピラゾリル部分を有する中間体を形成し、さらにピラゾリル部分を有する中間体を(例えば、HATU又はHATU/HOAtなどの試薬を使用して)適切なアミンとカップリングさせて、スキーム3及び4に示すような式Iの化合物を得ることによって、調整することができる。
【0112】
スキーム3
【数3】
[この文献は図面を表示できません]
【0113】
スキーム4
【数4】
[この文献は図面を表示できません]
【0114】
ある場合には、式Iの化合物は、適切なシクロペンタノンをヒドラジン中間体に変換し、ヒドラジン中間体を適当なエナミン試薬とカップリングさせてピラゾリル部分を有する中間体を形成し、さらにピラゾリル部分を有する中間体を(例えば、HATU又はHATU/HOAtのような試薬を使用して)適当なアミンとカップリングさせて、スキーム5に示すような式Iの化合物を得ることにより調製することができる。
【0115】
【数5】
[この文献は図面を表示できません]
【0116】
ある場合には、式Iの化合物は、適切なヒドラジン中間体を適切なエナミン、エノールエーテル、アルデヒド又はケトン試薬とカップリングさせて、ピラゾリル部分を有する中間体を形成し、さらにピラゾリル部分を有する中間体を(例えば、HATU又はHATU/HOAtのような試薬を使用して)適切なアミンとカップリングさせて、スキーム6に示すような式Iの化合物を得ることにより調製することができる。
【0117】
スキーム6
【数6】
[この文献は図面を表示できません]
【0118】
ある場合には、式Iの化合物は、適切なヒドラジン中間体を適切なジアルデヒド試薬とカップリングさせてピラゾリル部分を有する中間体を形成し、さらにピラゾリル部分を有する中間体を反応させて適切なアミンと(例えば、HATU又はHATU/HOAtのような試薬を使用して)カップリングさせることによりスキーム7に示すような式Iの化合物を得ることにより調製することができる。
【0119】
スキーム7
【数7】
[この文献は図面を表示できません]
【0120】
ある場合には、式Iの化合物は、適切なピラゾリル部分と適切なクロロピリミジン又はスルホニルピリミジンをカップリングさせて、式Iの化合物又はピラゾリル部分を有する中間体を形成し、さらにピラゾリル部分を有する中間体を(例えば、HATU又はHATU/HOAtなどの試薬を使用して)適切なアミンとカップリングさせるように反応させて、スキーム8、9、10及び11に示すような式Iの化合物を得ることにより調製することができる。
【0121】
スキーム8
【数8】
[この文献は図面を表示できません]
【0122】
スキーム9
【数9】
[この文献は図面を表示できません]
【0123】
スキーム10
【数10】
[この文献は図面を表示できません]
【0124】
スキーム11
【数11】
[この文献は図面を表示できません]
【0125】
ある場合には、適切なピラゾリル部分と適切なブロモ−シクロプロピリデンアセテートをカップリングさせてピラゾリル部分を有する中間体を形成し、さらにピラゾリル部分を有する中間体を反応させて(例えばHATU又はHATU/HOAtのような試薬を使用して)、適切なアミンとカップリングさせることによりスキーム12に示すような式Iの化合物を得ることにより、式Iの化合物を調製することができる。
【0126】
スキーム12
【数12】
[この文献は図面を表示できません]
【0127】
ある場合には、式Iの化合物は、適切なアジドを適切なβ−ケトエステルとカップリングさせてトリアゾリル部分を有する中間体を形成し、さらにトリアゾリル部分を有する中間体を反応させて(例えばHATU又はHATU/HOAtのような試薬を使用して)適切なアミンとカップリングさせることにより、スキーム13に示すような式Iの化合物を得ることにより、調製することができる。
【0128】
スキーム13
【数13】
[この文献は図面を表示できません]
【0129】
市販されていないアミンは、標準的な手順で調製することができる。ある場合には、市販されていないアミンは、適当な臭化アリールを一保護された環式ジアミンとカップリングさせ、続いてアミン保護基を脱保護して、例えばスキーム14に示すようなアミンを得ることによって調製することができる。
【0130】
スキーム14
【数14】
[この文献は図面を表示できません]
【0131】
ある場合には、適切に保護されたアミノケトンを還元して対応するアルコールを得、適切な保護基でアルコールを保護し、さらに適切な試薬を、保護されたアルコールを所望の官能基(例えばシアノ基)に変換するよう反応させ、次いでアミン保護基を脱保護して、例えば、スキーム15に示すようなアミンを得ることにより、市販されていないアミンを調製することができる
【0132】
スキーム15
【数15】
[この文献は図面を表示できません]
【0133】
SPR阻害活性の評価
【0134】
本明細書に開示される化合物は、SPR阻害活性について評価することができる。典型的には、以下に記載するように、化合物は、酵素アッセイ(例えば、TR−FRETアッセイ)及び/又は細胞アッセイ(例えば、SKN−N−BE(2)細胞又はヒトPBMC(末梢血単核細胞))によって評価される。
【0135】
TR−FRETアッセイ:TR−FRET(均一、時間分解、蛍光共鳴エネルギー移動)アッセイを用いて、標準アッセイ条件下で化合物の活性を評価した。Harukiら、Science、430:987(2013)に記載された手順に従って、このアッセイにおいてタンパク質対として、テルビウム標識SNAP−hSPR及びSSZ(スルファサラジン)標識SNAP−EGFPを用いた。化合物を異なる濃度でスクリーニングし、IC50値を計算した。
【0136】
SKN−N−BE(2)細胞アッセイ:SK−N−BE(2)細胞を、滅菌96ウェルプレートに播種し、5%COの供給と共に37℃で12〜24時間インキュベートした。培地を除去し、新鮮なDMEM/F−12培地(グルタミン及びPen/Strepを含有するが、FBSを含まない)を添加した。化合物(異なる濃度で)を異なるウェルに添加した。次いで、プレートを5%CO供給と共に37℃で6〜48時間インキュベートした。次いで、プレートを遠心分離し、上清を除去した。次いで、プレートを任意にPBSで1回洗浄した。その後、それらを密封し、−80℃で保存するか、又は直ちに使用した。細胞を溶解し、BH4のレベルをLC−MSによって評価した。
【0137】
hPBMCアッセイ:PBMCは、購入又は新鮮なヒト血液から単離され、新鮮な調製物として使用されたか、又は後の使用のために凍結された。アッセイ系は、抗ヒトCD3抗体を含有する溶液でアッセイプレートを一晩前処理することによって調製した。ヒトPBMCをアッセイ培地に懸濁し、1ウェルあたり1〜4×10細胞の密度でアッセイプレートに播種した。所望の濃度の試験化合物を各ウェルに添加した。ヒト抗CD28抗体の溶液も各ウェルに添加した。プレートを37℃及び5%COで12〜48時間インキュベートした。アッセイプレートを1〜3000RMPで5〜15分間遠心分離し、上清を除去した。細胞を溶解し、密封し、直接使用するか、又は−80℃で凍結させた。LC−MSを用いてBH4産生の阻害量を定量した。
【0138】
痛み行動の評価
【0139】
本明細書中に開示される化合物は、疼痛行動に対する効果について評価することができる。典型的には、化合物は、下記のように行動薬理モデルによって評価される。
【0140】
行動的薬理モデル:2つの神経傷害手術:坐骨神経の慢性狭窄傷害又は坐骨神経の3つの末梢枝の2つを損傷する予備的神経障害のうちの1つを受けたラットに化合物を強制経口投与した。神経因性疼痛様行動の測定として、較正されたフォンフライフィラメントを用いた機械的刺激に対する足引っ込め反応閾値を使用した。
【実施例】
【0141】
実施例及び明細書全体において、以下の略語が使用される。
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0142】
一般的手順
【0143】
以下のLC−MS分析法を用いた。
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【0144】
以下の分取HPLC及びSFC法を用いた。
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0145】
以下の分取キラル分離および分析方法を用いた。
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0146】
以下のLC−MS法を用いた。
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0147】
調製例1― 方法1:対応するチオウラシルからの中間体の形成
【数16】
[この文献は図面を表示できません]
【0148】
中間体1:2−ヒドラジニル−6−メチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの調製
【0149】
工程1:6−メチル−2−(メチルスルファニル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0150】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0151】
水(500mL)にNaOH(97%、15.7g、381mmol)を加え、懸濁液を室温で10分間撹拌した。6−メチル−2−スルファニリデン−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−4−オン(98%、53.5g、369mmol)を加え、混合物を10分間完全に溶解するまで撹拌した。ヨードメタン(28.99mL、461mmol)を滴下により加え、混合物を室温で4時間撹拌した。無色固体を濾過し、氷冷水(2×100mL)で洗浄し、60℃の真空下で乾燥して、表題化合物(57g、98%)を無色の固体として得た。
【0152】
方法A:LC−MS m/z=156.9[M+H];RT=0.61分。
【0153】
工程2:2−ヒドラジニル−6−メチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成(中間体1)
【0154】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0155】
6−メチル−2−(メチルスルファニル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(11.9g、76.18mmol)のEtOH(30mL)撹拌溶液にヒドラジン水和物(15.75mL、0.32mol)を加え、80℃で5.5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、得られた沈殿物を集め、真空濾過により乾燥し、水(3mL)で洗浄して、オフホワイトの粉末として表題化合物(9.20g、85%)を得た。
【0156】
方法A:LC−MS m/z=140.90[M+H];RT=0.18分。
【0157】
中間体2:5−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の調製
【0158】
工程1:メチル−5−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシラートの合成
【0159】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0160】
ヒドラジニル−6−メチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(中間体1、6.82g、48.66mmol)のEtOH(70mL)撹拌懸濁液に、メチル(2Z)−2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−3−オキソブタノエート(8.33g、48.66mmol)(中間体3)を添加し、続いてAcOH(9.75mL)を添加し、80℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、その時点で生成物が溶液から沈殿し、真空下で濾過し、EtOHで僅かに洗浄して、ふわふわした淡い桃色の粉末として表題化合物(6.02g、50%)を得た。
【0161】
方法A:LC−MS m/z=248.95[M+H];RT=1.01分。
【0162】
工程2:5−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(中間体2)の合成
【0163】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【0164】
メチル−5−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシラート(6.02g、24.25mmol)のTHF(40mL)撹拌懸濁液に、3M NaOH水溶液(40.42mL)、続いて水(20mL)を加えて溶解を補助し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮してTHFを除去し、1M HCl水溶液を用いてpH6に酸性化した。得られた白色固体を真空下で濾過し、EtOで洗浄し、乾燥させて、オフホワイトの粉末として表題化合物(5.45g、96%)を得た。
【0165】
方法A:LC−MS m/z=234.9[M+H];RT=0.84分。
【0166】
中間体3:2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−3−オキソブタン酸メチルの調製
【0167】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【0168】
3−オキソブタン酸メチル(40g、0.34mol)及び1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン(54.92mL、0.41mol)を合わせ、80℃で2時間攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた油状物を真空下で24時間乾燥して、暗赤色固体として56.53g(86.3%)の表題化合物を得た:H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ7.62(s、1H)、3.63(s、3H)、3.24−2.96(m、3H)、2.90−2.58(m、3H)、2.13(s、3H)。
【0169】
中間体4:2−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドールの調製
【0170】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0171】
中間体を、米国特許公開第2011/0021500号に記載の手順を用いて形成した。
【0172】
室温で、2−エチル−1H−インドール(1g、6.89mmol)の酢酸(15ml)溶液を、ナトリウムシアノボロヒドリド(2.03g、32.37mmol)で少しずつ処理した。添加は発泡及び僅かな発熱を引き起こした。得られた懸濁液を室温で20時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を4M HCl水溶液(30mL)で洗浄処理した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで0℃に冷却し、4M NaOH水溶液(40mL)で処理した。添加が完了したら、混合物をEtOAc(×2)で抽出した。抽出物をブライン(brine)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空下で濃縮して、淡黄色の移動性油として表題化合物(1.1g、97%)を得た。
【0173】
方法A:LC−MS m/z=147.9[M+H];RT=0.96分。
【0174】
実施例1― 6−メチル−2−[5−メチル−4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0175】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0176】
5−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(中間体2、6.60g、28.18mmol)のDMF(80mL)撹拌溶液に、COMU(13.28g、31.00mmol)、DIPEA(12.06mL、70.45mmol)及び1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(3.93mL、31.00mmol)を加え、室温1時間で撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO溶液(20mL)及び水(20mL)の添加によりクエンチし、DCM(4×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、MeCNを用いて粉砕して、オフホワイトの粉末として表題化合物(4.71g、48%)を得た。
【0177】
方法C:LC−MS m/z=350.1[M+H];RT=2.54分。
【0178】
実施例2−39― ジヒドロピリミジノンの合成
【0179】
実施例2〜39は、実施例1に記載の手順に従って、中間体2(5−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸)を、適切なアミン及び表10(Table1)に明記されているカップリング剤と反応させることにより調製した。中間体4(2−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール)を用いて合成した実施例38を除いて、表10(Table1)で使用した全てのアミンを市販品で入手した。
【0180】
【表10】
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0181】
実施例40−43― キラル分離
【0182】
表11(Table2)の実施例40〜43は、表10(Table1)のラセミ化合物のキラル分離によって調製した。立体化学は任意に割り当てられた。
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
【0183】
実施例44― 5−クロロ−6−メチル−2−[5−メチル−4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン
【0184】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【0185】
6−メチル−2−[5−メチル−4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(実施例1、Q−279(EV−AO7529−002)、100mg、0.286mmol)のAcOH(2mL)溶液に、NCS(40mg、0.301mmol)を加え、90℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、MeCNを用いて粉砕して、表題化合物(60mg、54%)を白色粉末として得た。
【0186】
方法C:LC−MS m/z=384.2[M+H];RT=2.99分。
【0187】
実施例45― 5−クロロ−6−メチル−2−[5−メチル−4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0188】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0189】
実施例44に記載の手順を用いて、6−メチル−2−[5−メチル−4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(実施例7、Q−359(EV−AP2325−001)の塩素化をおこない、表題化合物(54mg、42%)を白色粉末として得た。
【0190】
方法C:LC−MS m/z=404.2[M+H];RT=2.88分。
【0191】
実施例46― 6−メチル−2−[5−メチル−4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0192】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0193】
6−メチル−2−[5−メチル−4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(実施例1、Q−279(EV−AO7529−002)、165mg、0.472mmol)のTHF(3mL)撹拌溶液に、LiAlH(216μL、0.519mmol)を0℃で加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を水(4mL)、NaOH(4mL)、次いでさらに水(4mL)の添加によりクエンチした。反応混合物を、酢酸を用いてpH5に酸性化し、次いで飽和重炭酸ナトリウム溶液を用いてpH7に中和した。反応混合物をDCM(3×40mL)で抽出し、この組み合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥し、真空下で濃縮し、MeCN(3mL)を用いて粉砕して表題化合物(57mg、35%)を白色粉末として得た。
【0194】
方法C:LC−MS m/z=336.1[M+H];RT=1.29分。
【0195】
調製例2― 中間体チオウラシル及びチオエーテルの調製
【数17】
[この文献は図面を表示できません]
【0196】
中間体5:2−スルファニリデン−1H,2H,3H,4H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オンの調製
【0197】
工程1:エチルN−[(1H−ピラゾール−5−イル)カルバモチオイル]カルバメートの合成
【0198】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0199】
1H−ピラゾール−5−アミン(3g、36.1mmol)のアセトン(50ml)溶液に、5分間(わずかな発熱)のエチルN−カルボチオイルカルバマート(3.96ml、0.03mol)を加え、室温で2時間撹拌した。黄色溶液を氷冷水(50ml)で処理し、これは一過性沈殿を引き起こした。フラスコを氷中で冷却し、沈殿物を形成させた。固体を濾過によって回収し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、黄色固体として表題化合物(5.0g、46%)を得た。
【0200】
方法A:LC−MS m/z=214.90[M+H];RT=0.94。
【0201】
工程2:2−スルファニリデン−1H,2H,3H,4H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オンの合成
【0202】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
【0203】
エチルN−[(1H−ピラゾール−5−イル)カルバモチオイル]カルバメート(2.5g、11.67mmol)に、2M NaOH水溶液(23.3ml)を加え、室温で2時間撹拌した。溶液を濃縮HSOで酸性化し、得られた沈殿物を真空下で濾過して淡黄色粉末を得た。水を用いた再結晶による精製により、淡黄色粉末として表題化合物(1.54g、94%)を得た。
【0204】
方法A:LC−MS m/z=168.95[M+H];RT=0.19。
【0205】
中間体6:2−スルファニリデン−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロキナゾリン−4−オンの調製
【0206】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0207】
エチル2−オキソシクロヘキサン−1−カルボキシレート(9.40ml、58.75mmol)のMeCN(40ml)溶液に、チオ尿素(5.37g、70.5mmol)及びDBU(13.15ml、88.13mmol)を加え、80℃で一晩撹拌した。
【0208】
反応混合物を真空濃縮し、残渣を水に溶解させた。反応混合物を5M HCl水溶液を用いてpH3/4に酸性化し、沈殿物を濾過し、HO及びEtOで洗浄し、真空下で乾燥して表題化合物(10.70g、98%)をオフホワイト粉末として得た。
【0209】
方法A:LC−MS:m/z=183.0(M+H);RT=0.71。
【0210】
中間体7:6−メチル−4−スルファニリデン−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−2−オンの合成
【0211】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0212】
6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−2,4−ジオン(2.0g、15.86mmol)のジオキサン(30ml)溶液に、2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3,2,4−ジチアジホスフェタン2,4−ジスルフィド(6.41g、15.86mmol)を加え、100℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、白色沈殿物を真空下で濾過し、ジオキサン(20ml)で洗浄して、表題化合物(1.85g、82%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0213】
方法B:LC−MS:m/z=142.85(M+H);RT=0.36。
【0214】
中間体8:3,6−ジメチル−2−(メチルスルファニル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0215】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0216】
3,6−ジメチル−2−(メチルスルファニル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンを、(3E)−1,1,1−トリクロロ−4−メトキシペンタ−3−エン−2−オンから、Zanatta,Nilo;Madruga,Claudia C.;Marisco,Patricia C.;Da Rosa,Luciana S.;Da Silva,Fabio M.;Bonacorso,Helio G.;Martins,Marcos A.P.;Journal of Heterocyclic Chemistry;vol.47;nb.5;(2010);p.1234−1239に記載される手順に従って表題化合物(4.68g、78%)を褐色粉末として得た。
【0217】
方法A:LC−MS:m/z=170.95(M+H);RT=0.97分。
【0218】
実施例47−54
【0219】
対応する市販のチオウラシル、メチルチオエーテル又は特定の中間体を用いて開始し、特定のカップリング条件を用いて中間体酸を適切なアミンとカップリングさせて、実施例1と同様の方法で表12(Table3)の実施例47〜54を調製した。
【0220】
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0221】
実施例55−56― キラル分離
【0222】
表13(Table4)の実施例55〜56は、表12(Table3)のラセミ化合物のキラル分離によって調製した。立体化学は任意に割り当てられた。
【0223】
【表13】
[この文献は図面を表示できません]
【0224】
調製例3― 対応するジクロロピリミジンからの中間体の形成
【数18】
[この文献は図面を表示できません]
【0225】
中間体9:2−クロロ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンの調製
【0226】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0227】
2,4−ジクロロチエノ[3,2−d]ピリミジン(20g、97.5mmol)のTHF(80mL)撹拌溶液に、5M NaOH水溶液(98mL、488mmol)を加え、50℃で6時間撹拌した。反応混合物を、酢酸を用いてpH5に酸性化した。次いで、溶液をEtOAc(2×50mL)で抽出し、この組み合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(11.3g、60.5mmol、62%)を黄色粉末として得た。
【0228】
方法A:LC−MS m/z=186.9[M+H];RT=0.77分。
【0229】
中間体10:2−ヒドラジニル−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンの調製
【0230】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0231】
2−クロロ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン(11.34g、60.8mmol)のEtOH(90mL)撹拌溶液に、ヒドラジン水和物(5.91mL、121.5mmol)を加え、80℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温に冷却した。得られた沈殿物を濾過により集め、水(15mL)で洗浄して、表題化合物(7.4g、40.6mmol、67%)を淡黄色粉末として得た。
【0232】
方法A:LC−MS m/z=182.9[M+H];RT=0.18分。
【0233】
中間体11:5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
【0234】
工程1:メチル−5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボキシラートの合成
【0235】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0236】
2−ヒドラジニル−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン(7g、38.4mmol)とEtOH(75mL)及びAcOH(7.70mL、134.5mmol)との撹拌溶液に、(2Z)−2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−3−オキソブタノエート(7.89g、46.1mmol)を加え、50℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、得られた沈殿物を濾過により単離し、表題化合物(11.2g、22.5mmol、59%)を淡黄色粉末として得た。
【0237】
方法A:LC−MS m/z=291.0[M+H];RT=1.15分。
【0238】
工程2:5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の合成
【0239】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0240】
メチル−5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(6.53g、22.5mmol)の、2:1のTHF/メタノール(37mL)溶液に、2.5M NaOH水溶液(54mL、135mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。有機物を真空下で除去し、残渣を2M HCl水溶液でpH5に酸性化し、得られた沈殿物を濾過により集め、ベージュ色の粉末として表題化合物(6.22g、19.9mmol、89%)を得た。
【0241】
方法A:LC−MS m/z=277.0[M+H];RT=0.97分。
【0242】
中間体12:2−メチル−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(ジアステレオ異性体の4:1混合物)の調製
【0243】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0244】
2−メチル−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(800mg、4.97mmol)の25%酢酸のMeOH(100ml)[0.05M]溶液を、H−キューブ[10%Pt担持Cカートリッジ、90バール及び80℃、1ml/分で反応させた。完了時に、反応混合物を4M HCl(2ml、8mmol)のジオキサン溶液で処理し、次いで真空で濃縮して白色固体を得た。固体をMeOHに溶解し、アンモニア(MeOH中7M)で処理し、減圧下で濃縮して、表題化合物(270mg、32%)を白色固体として得た。
【0245】
方法A:LC−MS m/z=168.00[M+H];RT=0.17分。
【0246】
中間体13:4−(1−シアノ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イウムクロリドの調製
【0247】
工程1:tert−ブチル 4−(1−シアノ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−カルボキシラートの合成
【0248】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0249】
tert−ブチル4−(シアノメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.2g、8.13mmol)の乾燥THF(2mL)撹拌溶液に、0℃でKHMDS(トルエン中1M、2.68mL、2.68mmol)をゆっくりと加えた。反応混合物を10分間撹拌し、その後、ヨードメタン(0.11mL、1.78mmol)の乾燥THF(2mL)溶液をゆっくりと加えた。反応物を室温に温め、一晩撹拌した。反応混合物を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。抽出物を乾燥させ(NaSO)、真空中で濃縮して、黄色粉末として表題化合物(246mg、98%)を得た:H NMR(250MHz、クロロホルム−d)δ4.20(s、2H)、2.63(m、2H)、1.80(m、2H)、1.47(s、3H)、1.46(s、9H)、1.33(s、6H)。
【0250】
工程2:4−(1−シアノ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−イウムクロリドの合成
【0251】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0252】
tert−ブチル 4−(1−シアノ−1−メチルエチル)ピペリジン−1−カルボキシラート(EV−AQ8828−001,243mg、0.963mmol)をHCl(ジオキサン中4M、7mL)に懸濁し、反応物を室温で3時間撹拌した。得られた沈殿物を濾過し、エーテルで洗浄して、黄色粉末として表題化合物(95mg、51%)を得た:H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ8.96(s、1H)、8.51(s、1H)、2.87−2.78(m、2H)、1.95−1.87(m、2H)、1.72−1.63(m、1H)、1.54−1.45(m、2H)、1.29(s、6H)。
【0253】
実施例57−74― チエノピリミジンの合成
【0254】
表14(Table5)の実施例57〜74は、実施例1に記載の方法を用いて、中間体11(5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸)を、特定のカップリング試薬を用いて適切なアミンと反応させることによって調製した。
【0255】
【表14】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0256】
実施例75― 2−{4−[(2R、6S)−2,6−ジメチルピペリジン−1−カルボニル]−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル}−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンの調製
【0257】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0258】
5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(中間体11、(EV−AP2386−001)、75mg、0.27mmol)のDCM(5ml)溶液に、塩化チオニル(0.2ml、2.71mmol)、続いてDMF(cat、1滴)を加え、50℃で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、DCMを添加し、濃縮を繰り返した(×2)。粗酸塩化物(0.271mmolと仮定)は0℃でさらにDCM(5ml)に懸濁させ、(cis)−2,6−ジメチルピペリジン(0.04ml、0.41mmol)及びトリエチルアミン(0.09ml、0.68mmol)を滴下により加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)及びブライン溶液(5mL)で洗浄し、有機画分を真空下濃縮した。粗残留物をTHF:1M NaOH(1:1、2mL)に溶解し、室温で撹拌した。メタノール(0.5ml)を添加した。反応混合物から有機物を真空除去し、1M HCl水溶液を用いて反応混合物をpH5に酸性化した。水層を、DCM(2×5mL)を用いて抽出し、合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下濃縮した。粗残留物を分取HPLC(方法G)により精製して、表題化合物(14.2mg、14%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0259】
方法A:LC−MS m/z=372.2[M+H];RT=3.05分。
【0260】
実施例76−77
【0261】
表15(Table6)の実施例は、表14(Table5)のラセミ化合物をキラル分離して調製された。立体化学は任意に割り当てられた。
【0262】
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
【0263】
調製例4 対応するジクロロピリミジンからの中間体の形成
【0264】
中間体14:2−クロロ−4−メトキシ−6−メチルピリミジンの調製
【数19】
[この文献は図面を表示できません]
【0265】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0266】
2,4−ジクロロ−6−メチルピリミジン(1g、6.14mmol)のTHF(10ml)溶液に、0.5M NaOMeが溶解したMeOH(18.4ml、9.20mmol)を0℃で添加し、室温で一晩撹拌した。さらに0.5M NaOMe(6.14ml、3.07mmol)の溶解した0.5当量のMeOHを0℃で添加し、反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水(30ml)で希釈し、EtOAc(2×50ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(20ml)で洗浄し、乾燥させ、減圧下で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(100:0〜75:25ヘプタン−EtOAc)で精製して、表題化合物(275mg、28%)を無色の結晶質固体として得た。
【0267】
方法A:LC−MS m/z=158.9[M+H];RT=1.05分。
【0268】
中間体15:5−クロロ−6H,7H−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−オン(EV−AQ0263−001)の調製
【0269】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0270】
工程1:7−(ベンジルオキシ)−5−クロロ−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジンの合成
【0271】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0272】
5,7−ジクロロ−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン(980mg、4.76mmol)のTHF(20mL)溶液に、0℃でベンジルアルコール(495μl、4.76mmol)及び水素化ナトリウム(114mg、4.76mmol、鉱油中60%)を加え、室温で22時間撹拌した。反応混合物に水(20ml)を加え、EtOAc(2×50ml)で抽出した。合わせられた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮した。SiO(勾配100:0〜90:10、ヘプタン−EtOAc)でのクロマトグラフィーによる精製により、表題化合物(708mg、47%)を白色粉末として得た。
【0273】
方法A:LC−MS m/z=277.85[M+H];RT=1.39分。
【0274】
工程2:5−クロロ−6H,7H−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−オンの合成
【0275】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0276】
7−(ベンジルオキシ)−5−クロロ−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン(EV−AQ0259−002、708mg、2.24mmol)を37%HCl−THF水溶液(10mL)の1:1混合液に溶解し、室温で18時間撹拌した。反応混合物を真空下で濾過し、THF及びEtOで洗浄して、5−クロロ−6H,7H−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−オン(246mg、58%)を淡黄色粉末として得た。
【0277】
方法A:LC−MS m/z=187.80[M+H];RT=0.49分。
【0278】
中間体16:2,4−ジクロロ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成
【0279】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0280】
2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1.5g、7.98mmol)のTHF(30ml)溶液に、0℃で水素化ナトリウム(60%油性懸濁液、383mg、9.57mmol)を加え、0℃から室温まで20分間撹拌した。ヨードメタン(0.6ml、9.57mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。
【0281】
混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(20mL)の添加によりクエンチした。次いで、EtOAcを加え、沈殿物を形成させた。沈殿物を濾過し、濾液をEtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機画分を水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(1.65g、97.2%)を黄色粉末として得た。
【0282】
方法A:LC−MS m/z=201.90、203.90[M+H];RT=1.21分。
【0283】
実施例78−88
【0284】
表16(Table7)の実施例78〜88は、対応するジクロロピリミジン又は特定の中間体から出発して、特定のカップリング条件を用いて中間体の酸を適切なアミンとカップリングさせて、実施例57に記載された手順に従って合成した。
【0285】
【表16】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0286】
調製例5
【数20】
[この文献は図面を表示できません]
【0287】
中間体17:2−ヒドラジニル−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(EV−AQ7134−001)の調製
【0288】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0289】
工程1:2−スルファニリデン−1H,2H,3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0290】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0291】
2−オキソシクロペンタンカルボン酸メチル(17.83mL、143.65mmol)のアセトニトリル(150mL)溶液に、チオ尿素(16.4g、215.47mmol)、続いてDBU(25.73mL、172.38mmol)を加え、80℃で24時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、水に溶解した。溶液を5M HCl水溶液を用いてpH3/4に酸性化し、得られた沈殿物を集め、水及びジエチルエーテルで洗浄した後、真空下で乾燥させた。固体を真空下で40℃で一晩さらに乾燥させて、ベージュ色の粉末として表題化合物(17.81g、73.7%)を得た。
【0292】
方法A:LC−MS:m/z=168.9(M+H)、RT=0.2〜0.45分。
【0293】
工程2:2−(メチルスルファニル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0294】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0295】
2−スルファニリデン−1H,2H,3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(EV−AS7131−001、17.81g、105.88mmol)の水懸濁液(100mL)に、NaOH(4.66g、116.46mmol)を加え、続いてヨードメタン(7.25mL、116.46mmol)を滴下した。反応混合物を室温で1.5時間撹拌し、次いで5℃に冷却し、得られた沈殿物を真空濾過によって集めた。固体を氷冷水(50mL)、水及びジエチルエーテル(50mL)で洗浄し、40℃でさらに減圧乾燥して、表題化合物(17.78g、89.4%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0296】
方法A:LC−MS:m/z=182.9(M+H);RT=0.89分。
【0297】
工程3:2−ヒドラジニル−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0298】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0299】
2−(メチルスルファニル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(EV−AQ7133−001、17.78g、97.56mmol)のEtOH(30mL)溶液に、ヒドラジン水和物(23.73mL、487.81mmol)を加えた。反応混合物を90℃で24時間、次いで85℃でさらに7時間撹拌した。冷却した反応混合物を濾過し、EtOH(15mL)及び水(10mL)で洗浄して、表題化合物(13.1g、80.8%)を白色粉末として得た。
【0300】
方法B:LC−MS:m/z=166.9(M+H)、RT=0.19分。
【0301】
中間体18:5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(Q−481、EV−AQ7139−001)の調製
【0302】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0303】
工程1:2−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0304】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0305】
2−ヒドラジニル−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(EV−AQ7134−001、19g、114.33mmol)のエタノール(120mL)溶液に、2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−3−オキソブタン酸メチル(EV−AL6988−001、21.53g、125.77mmol)、続いて酢酸(22.91mL、400.17mmol)を加えた。反応混合物を50℃で3.5時間撹拌した。15分後、追加のエタノール(170mL)を添加して撹拌を維持した。反応混合物を冷却し、溶媒体積を約半分に減少させた。得られた沈殿物を集め、真空濾過により乾燥して、ベージュ色の粉末として表題化合物(21.84g、69.6%)を得た。
【0306】
方法B:LC−MS:m/z=275.0(M+H)、RT=0.98分。
【0307】
工程2:5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(Q−481、EV−AQ7139−001)の合成
【0308】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0309】
5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(EV−AQ7137−001、21.84g、79.63mmol)を3:2:1の水/THF/メタノール(300mL)に懸濁し、2.5M NaOH水溶液(191mL)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物から有機物を真空除去した。残渣を5M HCl水溶液で酸性化し、得られた沈殿物を回収し、45℃で5日間真空濾過して乾燥させ、ベージュ色の粉末として表題化合物(21.6g、100%)を得た。
【0310】
方法C:LC−MS:m/z=261.1(M+H)、RT=1.81分。
【0311】
中間体19:±(syn)−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン塩酸塩の調製
【0312】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0313】
2−メチル−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(3g、18.62mmol)のMeOH(100ml)溶液を、4M HCl(5.6ml、22.3mmol)のジオキサン溶液で処理し、続いて酸化白金(iv)(253mg、1.12mmol)を添加し、得られた懸濁液を圧力容器内で50psi及び室温で4時間水素化した。セライト上での濾過により触媒を慎重に除去し、濾液を真空下で濃縮して、表題化合物(3.7g、99%)を白色固体として得た。
【0314】
方法A:LC−MS m/z=168.0[M+H];RT=0.21分。
【0315】
中間体20:(EV−AQ7163−003)に使用される2−メチル−4−フェニルピペリジン−4−オール塩酸塩EV−AQ7159−002の合成
【0316】
工程1:フェニルリチウムを用いた4−ヒドロキシ−2−メチル−4−フェニルピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチル構造の合成
【0317】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0318】
フェニルリチウム(BuO中1.8M、7.16mL、12.89mmol)のTHF(15mL)溶液に−78℃で、l−boc−2−メチル−4−ピペリジノン(2.5g、11.72mmol)のさらなるTHF溶液(5mL)を滴下した。反応混合物を室温まで温め、3時間撹拌した。氷水に注いで反応をクエンチした。EtOAc(2×25mL)を加え、生成物を抽出した。合わせた有機物を乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗残留物を0−100%EtOAcのヘプタンで溶出させるSiO担持クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.97g、73.9%)を黄色油状物として得た。
【0319】
方法B:LC−MS:m/z=192.0(M−Boc)、RT=1.19分。
【0320】
工程2:2−メチル−4−フェニルピペリジン−4−オール塩酸塩の合成
【0321】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0322】
4−ヒドロキシ−2−メチル−4−フェニルピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチル(EV−AQ7159−002、1.5g、5.15mmol)のジオキサン(3mL)溶液に、HClのジオキサン(4M、6.43mL、25.74)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮してDCMに再溶解し、再度濃縮して1.22g(83.3%)の表題化合物をオレンジ色のゴム状物として得た。
【0323】
方法B:LC−MS:m/z=192.0(M+H)、RT=0.21分。
【0324】
中間体21:2−(4−{3−ヒドロキシ−3−フェニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成。
【0325】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0326】
2−(4−{3−ヒドロキシ−3−フェニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンを、中間体21(EV−AQ7161−001)について記載した手順により、1−boc−2−メチル−4−ピペリジノンを、3−オキソ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸 tert−ブチルに置換して、オフホワイト色の粉末として表題化合物(505mg、35%)を得た。
【0327】
方法B:LC−MS:m/z=203.9(M+H)、RT=0.27分。
【0328】
中間体22:3−フェニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩EV−AQ7185−002の合成
【0329】
工程1:3−フェニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エン−8−カルボン酸 tert−ブチルの合成
【0330】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0331】
フェニルリチウム(BuO中2.0M、3.66mL、7.32mmol)のTHF(15mL)溶液に、−78℃で、3−オキソ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸 tert−ブチル(1.5g、6.66mmol)のTHF(5mL)溶液を滴下して加えた。反応物を室温に1時間かけて加温し、さらに1時間撹拌した。反応混合物の1/3を、同様の化学反応のために除去し、残りの2/3の反応混合物を−78℃まで冷却し、塩化メタンスルホニル(1.03mL、13.32mmol)、続いてトリエチルアミン(3.06mL、21.97mmol)で処理した。次いで、反応混合物を室温まで温め、一晩撹拌した。反応混合物を再び−78℃に冷却し、さらにメタンスルホニルクロライド(2.06mL、26.64mmol)及びトリエチルアミン(6.12mL、43.94mmol)を加えた。次いで、反応混合物を室温まで温め、3.5時間撹拌した。反応物を水で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機物を水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空下で濃縮した。粗残渣を、ヘプタン/EtOAc(0−100%)で溶離するSiO坦持クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(480mg、36.8%)をオフホワイトの固体として得た。
【0332】
方法B:LC−MS:m/z=229.95(M−Bu)、RT=1.37分。
【0333】
工程2:3−フェニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エン塩酸塩の合成
【0334】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0335】
3−フェニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エン−8−カルボン酸 tert−ブチル(EV−AQ7180−002、97%、480mg、1.63mmol)のジオキサン(3mL)溶液に、HClのジオキサン(4M、2.04mL、8.16mmol)を加え、混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮してDCMに再溶解し、再度濃縮して、表題化合物(355mg、93.2%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0336】
方法B:LC−MS:m/z=186.0(M+H)、RT=0.79分。
【0337】
工程3:3−フェニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩の合成
【0338】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0339】
3−フェニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エン塩酸塩(EV−AQ7183−001、355mg、1.92mmol)をMeOH:EtOAc(1:1、45mL)に溶解し、H−cube Pd/C(10%)CatCartで水素化した(1mL/分、20bar、60℃、制御されたHモード)。手順を40バール、60℃、及び60バール、60℃で繰り返した。反応混合物を真空下で濃縮して、オフホワイトの粉末として表題化合物(305mg、76%)を得た。
【0340】
方法B:LC−MS:m/z=188.0(M+H)、RT=0.74分。
【0341】
中間体23:4−メトキシ−4−フェニルピペリジン−1−イウム塩化物 EV−AQ8865−001の合成
【0342】
工程1:tert−ブチル−4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジン−1−カルボン酸の合成
【0343】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0344】
フェニルリチウム(BuO中1.8M、3.07mL、5.52mmol)のTHF(5mL)溶液を、1−Boc−4−ピペリジノン(1g、5.02mmol)のTHF(5mL)溶液に−78℃で滴下して加えた。反応物を室温まで加温し、4時間撹拌した。氷水に注ぐことにより反応をクエンチさせ、EtOAc(2×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥し、真空濃縮した。SiO担持のクロマトグラフィーによりヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜20:80)で溶離し、粗製残留物を精製して、表題化合物(1.095g、79%)を黄色粉末として得た。
【0345】
方法B:LC−MS:m/z=177.9(M−Boc)、RT=1.15分。
【0346】
工程2:4−メトキシ−4−フェニルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの合成
【0347】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0348】
4−ヒドロキシ−4−フェニル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.08g、3.91mmol)の乾燥THF(25mL)撹拌溶液に、NaH(油中60%、0.17g、4.30mmol)を加え、1時間撹拌した後、ヨウ化メチル(0.37mL、5.86mmol)を添加し、一晩撹拌した。混合物をNaH(60%、0.17g、4.30mmol)、続いてヨウ化メチル(0.37mL、5.86mmol)で再処理し、一晩攪拌した。混合物をNaH(60%、0.17g、4.30mmol)で3度再処理し、続いてヨウ化メチル(0.37mL、5.86mmol)で再処理し、4時間撹拌した。ブライン(40mL)を加え、生成物をEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空下で濃縮し、クロマトグラフィーによりヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜85:15)で溶離して精製して、表題化合物(610mg、54%)をオフホワイト粉末として得た。
【0349】
方法B:LC−MS:m/z=192.02(M−Boc)、RT=1.30分。
【0350】
工程3:4−メトキシ−4−フェニルピペリジン−1−イウム塩化物の合成
【0351】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0352】
4−メトキシ−4−フェニルピペリジン−1−カルボキシレート(603mg、2.07mmol)をHClのジオキサン(4M、6mL、24.0mmol)に溶解し、室温で一晩撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、エーテルで粉砕して、表題化合物(391mg、83%)を無色粉末として得た。
【0353】
方法B:LC−MS:m/z=191.9(M+H)、RT=0.64分。
【0354】
中間体24:4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピペリジンの合成
【0355】
工程1:4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジンの合成
【0356】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0357】
2,2,2−トリフルオロエタノール(0.96mL、13.33mmol)及びNaH(油中60%、533.26mg、13.33mmol)の溶液に、4−クロロピリジン塩酸塩(1g、6.67mmol)の無水DMSO(20mL)を加えた。反応混合物を0℃〜室温で一晩中撹拌した。水(10mL)を加え、生成物をDCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、黄褐色の表題化合物(510mg、38.9%)を得た。
【0358】
方法B:LC−MS:m/z=178.0(M+H)、RT=0.31分。
【0359】
工程2:4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピペリジンの合成
【0360】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0361】
4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン(EV−AQ7197−001、510mg、2.88mmol)をEtOH:酢酸(3:1、60mL)に溶解し、5%Rh/C cat cartのH−キューブ水素化(1ml/分、90バール、80℃)にかけた。反応混合物を真空下で濃縮して、黄褐色の固体として表題化合物(104mg、11.9%)を得た。
【0362】
方法B:LC−MS:m/z=184.0(M+H)、RT=0.21−0.33分。
【0363】
中間体25:±(syn)−4−メチル−2−(トリフルオロメチル)ピペリジン塩酸塩の合成
【0364】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0365】
4−メチル−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(1g、6.21mmol)のMeOH(20ml)溶液を、HCl(ジオキサン中4M、1.9mL)、続いて酸化白金(iv)(85mg、0.37mmol)を添加し、得られた懸濁液を圧力容器内で50psi及び室温で20時間水素化した。さらに酸化白金(iv)(85mg、0.37mmol)をAcOH(10ml)とともに加え、水素化を20時間続けた。
【0366】
触媒をセライトで濾過することにより除去し、濾液を真空下で蒸発させ、残渣をエーテルで粉末化して、表題化合物(460mg、36%)を白色固体として得た。
【0367】
方法B:LC−MS m/z=167.95[M+H];RT=0.18分。
【0368】
実施例89−141
【0369】
表17(Table8)の実施例は、中間体18(5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸)を特定のカップリング剤を用い、適切なアミンと反応させる方法1を用いて製造した。
【0370】
【表17】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0371】
実施例142−145
【0372】
表18(Table9)の実施例は、表17(Table8)のラセミ化合物のキラル分離によって調製した。立体化学は任意に割り当てられた。
【0373】
【表18】
[この文献は図面を表示できません]
【0374】
調製例6 ヒドラジンの直接環化
【数21】
[この文献は図面を表示できません]
【0375】
中間体26:2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−3−オキソブタン酸メチルの調製
【0376】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0377】
3−オキソブタン酸メチル(40g、0.34mol)及び1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン(54.92mL、0.41mol)を合わせ、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた油状物を真空下で24時間乾燥して、表題化合物(56.53g、86.3%)を暗赤色固体として得た。
【0378】
HNMR(500MHz、DMSO−d6)δ7.62(s、1H)、3.63(s、3H)、3.24−2.96(m、3H)、2.90−2.58(m、3H)、2.13(s、3H)。
【0379】
中間体27:2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−1−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)ブタン−1,3−ジオン(EV−AP2538−001)の調製
【0380】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
【0381】
工程1:1−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)ブタン−1,3−ジオンの合成
【0382】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【0383】
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(10.0mL、78.83mmol)のトルエン(80mL)溶液に、3−オキソブタン酸メチル(12.76mL、118.25mmol)及びトリエチルアミン(13.19mL、94.6mmol)を加え、105℃で15.5時間撹拌した。冷却した反応混合物に水(15mL)を加え、有機相を抽出した。有機物をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗残留物を、SiO担持クロマトグラフィーにより0−100%EtOAcのヘプタンで溶出させて精製し、粘性黄色油として表題化合物(12.8g、70.2%)を得た。
【0384】
方法A:LC−MS:m/z=218.0(M+H);RT=1.03分。
【0385】
工程2:2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−1−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)ブタン−1,3−ジオンの合成
【0386】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0387】
1−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)ブタン−1,3−ジオン(EV−AP2535−001、2g、9.21mmol)及び1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン(1.47mL、11.1mmol)を合わせ、80℃で15時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、ベージュ色の粉末として表題化合物(2.51g、96.1%)を得た。
【0388】
方法A:LC−MS:m/z=273.0(M+H);RT=0.99分。
【0389】
中間体28:(2E)−2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−1−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル]ブタン−1,3−ジオン(EV−AP2553−001)の調製
【0390】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0391】
表題化合物は4−トリフルオロメチルピペリジン塩酸塩(10.5g、55.4mm)で開始する中間体EV−AP2535−001と類似の方法で調製して、表題化合物(13.4g、87%)を暗橙色粉末として得た。
【0392】
方法A:LC−MS:m/z=293.0(M+H);RT=0.97分。
【0393】
中間体29:1−(1H−ピラゾール−4−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(EV−AQ8818−001)の調製
【0394】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0395】
1H−ピラゾール−4−カルボン酸(1.0g、8.92mmol)及びDIPEA(5.4mL、31.2mmol)のTHF(15mL)攪拌溶液に、T3P(EtOAc中50%、10.5mL、17.8mmol)を加え、室温で5分間撹拌した。次いで、4−(トリフルオロメチル)ピペリジン塩酸塩(2.03g、10.7mmol)を加え、溶液を室温で一晩中撹拌した。反応混合物を冷却し、DCM(30mL)と飽和NaHCO溶液(40mL)に分配し、水性画分をDCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機画分をMgSOで乾燥させ、溶媒を真空除去した。得られた油状物をMeOH/DCM(勾配100:0〜90:10)でのSiO担持クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(673mg、61%)を黄色粉末として得た。
【0396】
方法A:LC−MS m/z=248.0[M+H];RT=0.98分。
【0397】
中間体30:6−クロロ−2−ヒドラジニル−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンの合成の調製
【0398】
工程1:メチル1H,2H,3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジオンの合成
【0399】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【0400】
3−アミノチオフェン−2−カルボン酸メチル(3.5g、22.3mmol)及び尿素(8.75mL、144.7mmol)の混合物を180℃で5時間加熱した。混合物を〜90℃に冷却し、水(40mL)を添加した。混合物を室温で一晩中撹拌し、生成した沈殿物を濾過により単離して、表題化合物(3.66mg、98%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0401】
方法A:LC−MS m/z=214.0[M+H];RT=0.79分。
【0402】
工程2:6−ニトロ−1H,2H,3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジオンの合成
【0403】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
【0404】
1H,2H,3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジオン(EV−AP2346−001、3.65g、21.7mmol)を、発煙HNO(12mL)及びHSO(95%、12mL)に0℃で少しずつ加えた。反応物を室温まで加温し、1時間撹拌した。沈殿した固体を濾過により集め、橙色粉末として表題化合物(1.28g、28%)を得た。
【0405】
方法A:LC−MS m/z=214.0[M+H];RT=0.79分。
【0406】
工程3:2,4,6−トリクロロチエノ[3,2−d]ピリミジンの合成
【0407】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
【0408】
6−ニトロ−1H,2H,3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジオン(EV−AP2349−001、1.2g、21.7mmol)のフェニルホスホン酸ジクロリド(5mL、35.3mmol))撹拌懸濁液を180℃で4時間撹拌した。混合物を〜100℃まで冷却し、激しく撹拌した氷/水(40mL)にゆっくりと移した。得られた懸濁液を室温で30分間撹拌した後、DCM(2×40mL)で抽出した。合わせた有機画分をNaSOで乾燥し、真空下で濃縮し、SiO(0:100〜10:90MeOH−DCM)クロマトグラフィー、続いてさらにSiO(0:100〜50:50EtOAc−ヘプタン)クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(752mg、55%)を無色粉末として得た。
【0409】
方法A:LC−MS m/z=240.7[M+H];RT=1.43分。
【0410】
工程4:2,6−ジクロロ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンの合成
【0411】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
【0412】
2,4,6−トリクロロチエノ[3,2−d]ピリミジン(EV−AP2352−001、749mg、3.13mmol)のTHF(12mL)撹拌溶液に、1M NaOH水溶液(16mL、16mmol)を加え、室温で一晩中撹拌した。溶液を5M HCl水溶液でpH〜5に酸性化し、得られた沈殿物を濾過により単離し、表題化合物(400mg、58%)を無色粉末として得た。
【0413】
方法A:LC−MS m/z=220.8[M+H];RT=1.02分。
【0414】
工程5:6−クロロ−2−ヒドラジニル−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンの合成
【0415】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
【0416】
2,6−ジクロロ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン(EV−AP2354−001、361mg、1.63mmol)のエタノール(5mL)撹拌溶液に、ヒドラジン水和物(199μl、4.08mmol)を加え、80℃で一晩撹拌した。反応混合物を冷却し、沈殿物を濾過により回収し、固体を水で洗浄して、表題化合物(247mg、70%)を黄色粉末として得た。
【0417】
方法A:LC−MS m/z=216.9[M+H];RT=0.74分。
【0418】
中間体31:5−クロロ−2−ヒドラジニル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの調製
【0419】
工程1:5−クロロ−2−ヒドラジニル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0420】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【0421】
2,4,5−トリクロロピリミジン(5.00g、27.3mmol)のTHF(12mL)溶液に、1M NaOH水溶液(35.4mL、35.4mmol)を加え、室温で3日間撹拌した。溶液を5M HCl水溶液でpH〜5に酸性化し、DCM(2×40mL)で抽出した。合わせた有機画分をNaSOで乾燥し、真空下で濃縮し、1:4のDCM−ヘプタンで粉砕して、表題化合物(2.33g、52%)をオレンジ色の粉末として得た。
【0422】
方法A:LC−MS m/z=164.8[M+H];RT=0.38分。
【0423】
工程2:5−クロロ−2−ヒドラジニル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0424】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0425】
2,5−ジクロロ−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(EV−AP2350−001、200mg、1.21mmol)のエタノール(3mL)溶液に、ヒドラジン水和物(148μL、3.03mmol)を加え、50℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、得られた沈殿物を濾過により単離して、表題化合物(88mg、45%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0426】
方法A:LC−MS m/z=160.9[M+H];RT=0.17分。
【0427】
中間体32:5−tert−ブチル−2−ヒドラジニル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの調製
【0428】
工程1:2−ホルミル−3,3−ジメチルブタン酸エチルの合成
【0429】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
【0430】
3,3−ジメチルブタン酸エチル(5.814ml、34.67mmol)及びギ酸エチル(8.366ml、104.01mmol)のDCM(60ml)溶液に、TiCl(52.01ml、52.01mmol)及びEtN(11.61mL、83.21mmol)を0℃の窒素下にて加え、0℃〜室温で一晩中撹拌した。反応混合物に水を加え、次いでこれをDCM(2×50ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(100:0〜0:100 ヘプタン−EtOAc)で精製して、表題化合物(2.72mg、42%)のさらさらした流動性オレンジオイル油を得た。
【0431】
H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ9.74(d、J=3.6Hz、1H)、4.21−4.10(m、2H)、3.07(d、J=3.6Hz、1H)、1.21(t、J=7.1Hz、3H)、1.07(s、9H)。
【0432】
工程2:5−tert−ブチル−2−(メチルスルファニル)−3,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0433】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
【0434】
2−ホルミル−3,3−ジメチルブタン酸エチル(EV−AO7549−002、92%、100mg、0.534mmol)の水(2ml)溶液に、1M NaOH水溶液(534μl、0.534mmol)及びチオ尿素(122mg、1.603mmol)を加え、100℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、1M HCl水溶液を用いてpH2〜3に酸性化して、白色沈殿物を得た。反応混合物を濾過し、MeCNで洗浄して、表題化合物(72mg、73%)を真珠色の白色固体として得た。
【0435】
方法A:LC−MS m/z=184.9[M+H];RT=0.93分。
【0436】
工程3:3,6−ジメチル−2−(メチルスルファニル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0437】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
【0438】
NaOH(97%、286mg、6.925mmol)を水(20ml)に添加した。水酸化ナトリウムが溶解した後、5−tert−ブチル−2−スルファニリデン−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−4−オン(EV−AO7576−001、1.16g、6.295mmol)を加え、混合物を溶解するまで攪拌した。ヨードメタン(435μl、6.925mmol)を滴下して加え、混合物を室温で一晩中撹拌した。固体を濾過し、氷冷水(2×10ml)で洗浄して、表題化合物(686mg、54%)をオフホワイトの固体として得た。
【0439】
方法A:LC−MS m/z=198.9[M+H];RT=1.09分。
【0440】
工程4:5−tert−ブチル−2−ヒドラジニル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0441】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
【0442】
5−tert−ブチル−2−(メチルスルファニル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(EV−AO7579−001、600mg、3.026mmol)のピリジン(5ml)溶液に、ヒドラジン水和物(1.47ml、30.26mmol)を加え、100℃で一晩中撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、EtOを用いて粉砕して、オフホワイトの粉末として表題化合物(331mg、60%)を得た。
【0443】
方法A:LC−MS m/z=183.0[M+H];RT=0.40分。
【0444】
中間体33:2−ヒドラジニル−6−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(EV−AO7596−001)の調製
【0445】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
【0446】
2−ヒドラジニル−6−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンは、中間体32を、2−スルファニリデン−6−(トリフルオロメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−4−オンで置換する類似の経路により調製し、表題化合物(212mg、31%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0447】
方法A:LC−MS m/z=194.9[M+H];RT=0.52分。
【0448】
中間体34:6−ヒドラジニル−1H,4H,5H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン(EV−AQ7120−001)の調製
【0449】
工程1:4−(ベンジルオキシ)−6−クロロ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンの合成
【0450】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
【0451】
ベンジルアルコール(0.19mL、1.85mmol)のジオキサン(3mL)溶液に、カリウムt−ブトキシド(436.38mg、3.89mmol)、次いで4,6−ジクロロ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(350mg、1.85mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温まで15分かけて温め、次いで21時間撹拌した。反応混合物に、飽和NHCl水溶液(2mL)を加えてクエンチし、EtOAc(2×5mL)で抽出した。合わせた有機画分をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗物質をSiO担持クロマトグラフィーにより、0〜50%EtOAcのヘプタンで溶離して精製し、表題化合物(325mg、41.1%)を白色固体として得た。
【0452】
方法A:LC−MS:m/z=+261.0、262.9(M+H);RT=1.28分。
【0453】
工程2:6−クロロ−1H,4H,5H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オンの合成
【0454】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
【0455】
4−(ベンジルオキシ)−6−クロロ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(EVA−AQ7113−003、61%、325mg、0.76mmol)のTHF(2.5mL)溶液に、4MHClのジオキサン(1.9mL)溶液を添加し、室温で1.5時間撹拌した。次いで濃HCl(2.5mL)を加え、反応物をさらに2時間撹拌した。得られた沈殿物を集め、真空濾過して乾燥して、表題化合物(128mg、98.7%)を白色粉末として得た。
【0456】
方法A:LC−MS:m/z=+170.9、172.8(M+H);RT=0.20
【0457】
工程3:6−ヒドラジニル−1H,4H,5H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オンの合成
【0458】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
【0459】
6−クロロ−1H,4H,5H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン(EV−AQ7115−001、128mg、0.75mmol)のエタノール(2mL)溶液に、ヒドラジン水和物(0.18mL、3.75mmol)を加えた。反応容器を密閉し、反応混合物に対しマイクロ波を、100℃で30分間照射した。反応混合物を冷却し、得られた沈殿物を集め、真空下で乾燥させて、表題化合物(90mg、72.2%)を白色粉末として得た。
【0460】
方法A:LC−MS:m/z=+166.9(M+H);RT=0.17分。
【0461】
中間体35:2−ヒドラジニル−5,6−ジメチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(EV−AP2534−001)の調製
【0462】
工程1:5,6−ジメチル−2−(メチルスルファニル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0463】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
【0464】
5,6−ジメチル−2−スルファニリデン−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−4−オン(2g、12.8mmol)の水(15mL)の懸濁液に、水酸化ナトリウム(527.47mg、13.19mmol)、続いてヨードメタン(1mL、16mmol)を加え、室温一晩中撹拌した。反応混合物を5℃に冷却し、得られた沈殿物を真空濾過によって集めた。固体を水で洗浄し、40℃で真空乾燥して、表題化合物(1.67g、76%)を白色粉末として得た。
【0465】
方法A:LC−MS m/z=170.9[M+H];RT=0.83分。
【0466】
工程2:2−ヒドラジニル−5,6−ジメチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0467】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
【0468】
5,6−ジメチル−2−(メチルスルファニル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(EV−AB8059−001、1g、5.87mmol)に、ヒドラジン水和物(1.43mL、29.37mmol)を加え、100℃で1.5時間撹拌した。次いで、反応を室温で週末中放置した。追加でヒドラジン水和物(1.43mL、29.37mmol)分を加え、100℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、氷冷メタノール(3mL)を添加した。得られた沈殿物を真空濾過によって集め、さらに氷冷メタノール(5mL)で洗浄した。固体を真空下でさらに乾燥して、表題化合物(618mg、68.2%)を白色粉末として得た。
【0469】
方法A:LC−MS m/z=154.9[M+H];RT=0.17分。
【0470】
中間体36:5−クロロ−6H,7H−[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−オン(EV−AQ0249−001)の調製
【0471】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
【0472】
EV−AQ0249−001を、EV−AQ0263−001の合成と類似の方法で合成して、表題化合物(190mg、56%)を黄色粉末として得た。
【0473】
方法A:LC−MS m/z=187.85[M+H];RT=0.37分。
【0474】
中間体37a:2−ヒドラジニル−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オンの合成
【0475】
工程1:2−クロロ−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オンの合成
【0476】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0477】
2,4−ジクロロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン(2g、10.6mmol)のTHF(100ml)溶液に、水酸化ナトリウム(5M、10.64ml、53.2mmol)を加え、その反応混合物を室温で16時間、さらに50℃で4時間攪拌した。
【0478】
黄色溶液を室温に冷却し、真空下で濃縮し、酸性化した(pH3〜4、2M HCl)。得られた沈殿物を濾過により集め、水、続いてエーテルで洗浄して、真空下で乾燥させた後、表題化合物(1.79g、99%)を淡黄色粉末として得た。
【0479】
方法B:LC−MS m/z=160.0[M+H];RT=0.79分。
【0480】
工程2:2−ヒドラジニル−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オンの合成
【0481】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
【0482】
ヒドラジン水和物(43.04μL、0.88mmol)を、2−クロロ−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オン(100mg、0.59mmol)のEtOH(2ml)溶液に加え、反応物を室温で18時間攪拌した後、懸濁液を80℃で40時間加熱した。
【0483】
さらにヒドラジン水和物(43.04μL、0.88mmol)を加え、反応混合物を80℃で16時間加熱した。
【0484】
黄色の懸濁液を4℃に冷却し、固体を濾過によって集め、冷水(〜0.5ml)で洗浄し、真空下で乾燥させて、表題化合物(64mg、65%)を黄色固体として得た。
【0485】
方法B:LC−MS m/z=166.9[M+H];RT=0.20分。
【0486】
2−[5−メチル−4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3H,4H−チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オンの調製
【0487】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
【0488】
2−ヒドラジニル−3H,4H−チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン(中間体4と類似の方法で形成された)(EV−AP2372−001、120mg、0.66mmol)のエタノール(3mL)溶液に、2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−1−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)ブタン−1,3−ジオン(中間体27,90%、199.3mg、0.66mmol)、続いて酢酸(0.13mL、2.31mmol)を加えた。容器を密封し、反応混合物を室温で5分間撹拌し、次いで80℃で5時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮した。粗残留物をSiO担持クロマトグラフィーにより0〜10%メタノールのDCMで溶離して精製した。この物質をさらにPREP−HPLC(方法G)により精製して、表題化合物(20.9mg、8.1%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0489】
方法C:LC−MS m/z=392.1[M+H];RT=3.12分。
【0490】
実施例146−156及び実施例157a
【0491】
表19(Table10)の実施例は、実施例1に記載の手順を用いて対応するヒドラジン中間体を、中間体27又は中間体28で、環化することにより合成した。
【表19】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0492】
中間体37b:2−ホルミル−3−オキソプロパン酸エチルEV−AQ8817−001の合成
【0493】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
【0494】
水素化ナトリウム(60%、1.68g、42.1mmol)のTHF(20mL)撹拌懸濁液に、ギ酸エチル(8.5mL、105.7mmol)を添加した。溶液を0℃に冷却し、3,3−ジエトキシプロパン酸エチル(4g、21.0mmol)のTHF(10mL)溶液を30分かけて滴下し、反応混合物を室温で一晩中撹拌した。氷冷下で2M HCl水溶液(30mL)を加え、反応物を室温で30分間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテル(2×50mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、表題化合物(3.02g、99.7%)を琥珀色の液体として得た。
【0495】
H NMR(250MHz、クロロホルム−d)δ9.13(s、2H)、4.29(q、J=7.1Hz、2H)、1.37−1.28(m、3H)。
【0496】
実施例158a― 6−メチル−2−[5−メチル−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン Q−432(EV−AQ0253−002)の調製
【0497】
工程1:3−[2−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)ヒドラジン−1−イリデン]ブタン酸メチルの合成
【0498】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0499】
2−ヒドラジニル−6−メチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(中間体1、EV−AO5744−001、826mg、5.89mmol)及び3−オキソブタン酸メチル(763μL、7.07mmol)のEtOH(20ml)の溶液を、還流下で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、EtOHで粉末化し、EtOH、続いてEtOで洗浄して、表題化合物(886mg、63%)をピンク色の固体として得た。
【0500】
方法A:LC−MS m/z=239.00[M+H];RT=0.71分。
【0501】
工程2:3−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチルの合成
【0502】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0503】
3−[2−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)ヒドラジン−1−イリデン]ブタン酸メチル(EV−AQ3804−001、300mg、1.26mmol)の無水DMF(4ml)溶液を三塩化リン(352μl、3.78mmol)で0℃にて滴下処理し、0℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(1ml)の添加によりクエンチし、砕いた氷に注ぎ、30分間放置した。溶液を1M NaOH水溶液で中和し、次いで、真空下で濃縮した。残渣を水(20ml)に溶解し、EtOAc(3×50ml)で抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下で濃縮し、EtOを用いて粉砕して、3−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1Hピラゾール−4−カルボン酸メチル(119mg、38%)をピンク色の固体として得た。
【0504】
方法A:LC−MS m/z=249.00[M+H];RT=1.01分。
【0505】
工程3:3−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の合成
【0506】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
【0507】
3−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(EV−AQ3806−002、120mg、0.44mmol)のTHF(3mL)溶液に、3M NaOH水溶液(0.97ml)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して有機溶媒を除去し、水溶液を5M HCl水溶液を用いてpH3に酸性化した。濾過して形成されたベージュ色の沈殿物を、HO及びEtOで洗浄して、3−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(110mg、95%)をベージュ色の粉末として得た。
【0508】
方法A:LC−MS m/z=235.0[M+H]+;RT=0.83分。
【0509】
工程4:6−メチル−2−{3−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0510】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0511】
3−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(EV−AQ0251−001、35mg、0.15mmol)のTHF(2ml)懸濁液に、DIPEA(91μL、0.52mmol)、T3P(EtOAc中50%)(176μl、0.30mmol)及び4−(トリフルオロメチル)ピペリジン塩酸塩(34mg、0.18mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、水(10ml)に再溶解し、EtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、SiO担持クロマトグラフィー(勾配100:0〜80:20、DCM−MeOH)により精製して、6−メチル−2−{3−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(16mg、29%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0512】
方法C:LC−MS m/z=370.2[M+H];RT=2.40分。
【0513】
調製例7― 置換ピラゾールを形成する環化による生成物の形成
【数22】
[この文献は図面を表示できません]
【0514】
中間体38:2,4−ジクロロ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成
【0515】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
【0516】
2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1.5g、7.98mmol)のTHF(30ml)溶液に、0℃で水素化ナトリウム(60%油性懸濁液、383mg、9.57mmol)を加え、0℃〜室温まで20分間撹拌した。ヨードメタン(0.6ml、9.57mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(20mL)の添加によりクエンチした。次いで、EtOAcを加え、沈殿物を形成させた。沈殿物を濾過し、濾液をEtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機画分を水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、表題化合物(1.65g、97.2%)を黄色粉末として得た。
【0517】
方法A:LC−MS m/z=201.90、203.90[M+H];RT=1.21
【0518】
中間体39:5−クロロ−6H,7H−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−オンの合成
【0519】
工程1:7−(ベンジルオキシ)−5−クロロ−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジの合成
【0520】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
【0521】
5,7−ジクロロ−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン(980mg、4.76mmol)のTHF(20mL)溶液に、0℃でベンジルアルコール(495μl、4.76mmol)及び水素化ナトリウム(114mg、4.76mmol、鉱油中60%)を加え、室温22時間撹拌した。反応混合物に水(20ml)を加え、EtOAc(2×50ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮した。SiO担持クロマトグラフィー(勾配100:0〜90:10、ヘプタン−EtOAc)による精製により、表題化合物(708mg、47%)を白色粉末として得た。
【0522】
方法A:LC−MS m/z=277.85[M+H];RT=1.39分。
【0523】
工程2:5−クロロ−6H,7H−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−オンの合成
【0524】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
【0525】
7−(ベンジルオキシ)−5−クロロ−[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン(EV−AQ0259−002、708mg、2.24mmol)を37%HCl− THF(10mL)の1:1混合液に溶解し、室温で18時間撹拌した。反応混合物を真空下で濾過し、THF及びEtOで洗浄して、表題化合物(246mg、58%)を淡黄色粉末として得た。
【0526】
方法A:LC−MS m/z=187.80[M+H];RT=0.49分。
【数23】
[この文献は図面を表示できません]
【0527】
中間体40:メチル−2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−4−メチル−3−オキソペンタン酸
【0528】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
【0529】
4−メチル−3−オキソペンタン酸メチル(1.98ml、13.87mmol)に1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン(2.21ml、16.65mmol)を加え、溶液を80℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮してメチル−2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−4−メチル−3−オキソペンタン酸(2.76g、95%)をオレンジ色の油状物として得た。
【0530】
方法A:LC−MS m/z=200.0[M+H];RT=1.00
【0531】
中間体41:メチル−2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−4−メチル−3−オキソペンタン酸
【0532】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
【0533】
4−メチル−3−オキソペンタン酸メチル(1.98ml、13.87mmol)に1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン(2.21ml、16.65mmol)を加え、溶液を80℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮してメチル−2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−4−メチル−3−オキソペンタン酸(2.76g、95%)をオレンジ色の油状物として得た。
【0534】
方法A:LC−MS m/z=200.0[M+H];RT=1.00
【0535】
実施例157b、158b及び159−180
【0536】
中間体ヒドラジンを適切なエナミンで環化した後、特定の試薬を用いてカップリングすることにより、表20(Table11)の化合物を調製した。
【表20】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0537】
調製例8:SNArを介した中間体の形成
【数24】
[この文献は図面を表示できません]
【0538】
実施例181― 1−(1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボニル)−4−フェニルピペリジン−4−カルボニトリル EV−AR5394−002)の調製
【0539】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
【0540】
工程1:1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルの合成
【0541】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
【0542】
2−クロロ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン(中間体9、647mg、3.47mmol)のDMF(2ml)溶液に、1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル(中間体Y、437mg、3.12mmol)、炭酸セシウム(1.69g、5.20mmol)、L−プロリン(160mg、1.39mmol)及びヨウ化銅(I)(132mg、0.69mmol)を加えた。次いで、反応混合物を脱気し、120℃で一晩撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、0.2M EDTA水溶液(20ml)及びDCM(30ml)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。有機相を分離し、水相をDCM(10ml)で抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、ベージュ色の粉末として表題化合物(559、44%)を得た。
【0543】
方法B:LC−MS m/z=290.95[M+H];RT=1.02分。
【0544】
工程2:1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の合成。中間体42
【0545】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
【0546】
1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルメチル(EV−AR5386−001、80%、559mg、1.54mmol)のTHF(5mL)溶液及び水(5mL)に、6M NaOH水溶液(2.57mL)を加え、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して有機溶媒を除去し、水性混合物を5M HCl水溶液を用いてpH4に酸性化した。反応混合物をEtOAc(2×50ml)で抽出し、合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、表題化合物(307mg、72%)を淡灰色の粉末として得た。
【0547】
方法B:LC−MS m/z=262.95[M+H];RT=0.82分。
【0548】
工程3:1−(1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボニル)−4−フェニルピペリジン−4−カルボニトリルの合成
【0549】
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
【0550】
1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(EV−AR5392−001、80%、52mg、0.159mmol)のTHF(2ml)溶液に、DIPEA(69μl、0.40mmol)、T3P(EtOAc中50%)(234μl、0.40mmol)及び4−フェニルピペリジン−4−カルボニトリル(33mg、0.17mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、粗サンプルにDCM(2ml)及び飽和NaHCO溶液(1ml)を加えた。次いで、溶液を相分離器カートリッジに通し、真空下で濃縮した。SCXカートリッジを用いて精製し、続いてMeOHで粉砕して、表題化合物(31mg、45%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0551】
方法C:LC−MS m/z=431.0[M+H];RT=2.83分。
【0552】
実施例182−184
【0553】
表21(Table12)の化合物を、実施例181と同様の方法で、適切なアミンを中間体42と結合することにより調製した。
【表21】
[この文献は図面を表示できません]
【0554】
中間体43:1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の合成
【0555】
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
【0556】
工程1:2−クロロ−4−[(2−メトキシエトキシ)メトキシ]チエノ[3,2−d]ピリミジンの合成
【0557】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
【0558】
2−クロロ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン(EV−AP2531−001、750mg、4.02mmol)及びDIPEA(1.03mL、6.03mmol)のTHF(15mL)溶液に、1−(クロロメトキシ)−2−メトキシエタン(0.5mL、4.42mmol)を滴下により加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物にEtOAc(50mL)を加え、水(2×15mL)及びブライン溶液(15mL)で洗浄した。有機画分をNaSOで乾燥させ、真空下で濃縮して、黄褐色油状物として表題化合物(1.09、87.9%)(N及びOアルキル化生成物の混合物として)を得た。
【0559】
方法A:LC−MS:m/z=274.9、276.9(M+H);RT=1.03、1.19分、それぞれA=52%及び37%
【0560】
工程2:1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチルの合成
【0561】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【0562】
2−クロロ−4−[(2−メトキシエトキシ)メトキシ]チエノ[3,2−d]ピリミジン(EV−AP2543−001、902mg、3.28mmol)のDMF(20mL)溶液に、炭酸セシウム(1.71g、5.25mmol)及び1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチル(506.13mg、3.61mmol)を加え、120℃で30分間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、1M HCl水溶液(45mL)で希釈し、0℃から室温まで30分間撹拌した。得られた沈殿物を真空下で濾過し、乾燥させて、淡褐色粉末として表題化合物(275mg、28%)を得た。
【0563】
方法A:LC−MS:m/z=+291.1(M+H);RT=1.12分。
【0564】
工程3:1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸 中間体43の合成
【0565】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
【0566】
1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(EV−AP2547−001、310mg、1.07mmol)を、2:2:1のTHF/水/メタノール(10mL)に懸濁し、2.5M NaOH水溶液(2.6mL)を添加した。反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、水溶液を2M HCl水溶液でpH4に酸性化した。得られた沈殿物を濾過し、真空濾過下で乾燥させて、淡褐色粉末として表題化合物(260mg、91%)を得た。
【0567】
方法A:LC−MS:m/z=+262.9(M+H);RT=0.92分。
【0568】
実施例185― 2−[3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン
【0569】
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
【0570】
1−{4−オキソ−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(中間体43)(EV−AP2548−001、80mg、0.31mmol)のDMF(1.0mL)溶液に、COMU(143.71mg、0.34mmol)、DIPEA(0.13mL、0.76mmol)及び1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(0.04mL、0.34mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、粗物質をPREP−HPLC(方法G)で精製して、表題化合物(28.7mg、24.9%)を綿毛状の淡黄色固体として得た。
【0571】
方法C:LC−MS:m/z=+378.1(M+H);RT=2.98分。
【0572】
実施例186−187
【0573】
表22(Table13)の実施例は、実施例181と同様に、中間体43をカップリングすることにより調製した。
【表22】
[この文献は図面を表示できません]
【0574】
実施例188― 2−メチル−6−{3−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(Q−437、EV−AQ7121−003)の調製
【0575】
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
【0576】
工程1:1−(2−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチルの合成
【0577】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
【0578】
マイクロ波容器に、6−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(450mg、3.11mmol)、1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチル(610.74mg、4.36mmol)、炭酸セシウム(1.72g、5.29mmol)、L−プロリン(143.36mg、1.25mmol)及びヨウ化銅(I)(118.57mg、0.62mmol)のDMF(10mL)溶液を加えた。反応混合物を窒素ガスで5分間バブリングすることによって脱気し、次いでマイクロ波中、140℃で4時間照射した。追加の6−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(150mg、1.04mmol)を加え、反応を140℃でさらに1.5時間照射した。冷却した反応混合物にEtOAcを加え、有機層をブライン(×2)で洗浄した。有機物をNaSOで乾燥させ、真空下で濃縮し、SiO担持クロマトグラフィーにより、0〜100%EtOAcのヘプタンで溶出し、続いて50%メタノールのEtOAcでフラッシュして精製し、表題化合物(294mg、11.4%)をベージュ色の粉末として得た。
【0579】
方法A:LC−MS:m/z=+249.0(M+H);RT=1.00分。
【0580】
工程2:1−(2−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の合成
【0581】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
【0582】
1−(2−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(EV−AQ7119−001、30%、240mg、0.29mmol)を2:2:1のTHF/水/メタノール(10mL)で懸濁し、2.5MのNaOH(1.7mL)水溶液を添加した。反応混合物を室温で25分間撹拌した。反応混合物から有機物を真空下で除去した。残渣を2M HCl水溶液で酸性化し、得られた沈殿物を回収し、真空濾過下で乾燥させて、ベージュ色の粉末として表題化合物(55mg、86.1%)を得た:
【0583】
方法A:LC−MS:m/z=+221.0(M+H);RT=0.78。
【0584】
工程3:2−メチル−6−{3−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0585】
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
【0586】
1−(2−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(EV−AQ7123−001 75mg、0.34mmol)のTHF(2mL)溶液に、DIPEA(0.20mL、1.19mmol)及びT3P 50%のEtOAc(0.40mL、0.68mmol)を添加した。反応混合物を室温で10分撹拌し、及び4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イウムのHCl(77.5mg、0.41mmol)を添加し、さらに14時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、粗残留物を水(1mL)とDCM(5mL)に分配した。有機相を抽出し、飽和NaHCO溶液(1mL)、水(1mL)及びブライン溶液(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗残留物を分取HPLC(方法G)により精製して、表題化合物(43.2mg、35.7%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0587】
方法C:LC−MS:m/z=+356.2(M+H);RT=2.32分。
【0588】
中間体44 1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の合成
【0589】
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
【0590】
工程1:2−クロロ−4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジンの合成
【0591】
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
【0592】
(4−メトキシフェニル)メタノール(3.39g、3.05mL、24.5mmol)のTHF(40mL)中の撹拌溶液に、0℃でNaH(油中60%、1.47g、36.8mmol)を加えた。1時間後、2,4−ジクロロ−6−メチルピリミジン(4.0g、24.5mmol)のTHF(15mL)中の溶液を滴下により加え、0℃で室温まで一晩撹拌した。飽和NHCl水溶液(40mL)を加えて反応混合物をクエンチし、EtOAc(3×75mL)で抽出した。合わせた有機画分をブライン溶液(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた残渣をSiO担持クロマトグラフィーにより、ヘプタン/EtOAc溶出液(勾配100:0〜75:25)で精製して、表題化合物(2.37g、36%)を無色結晶固体として得た。
【0593】
方法A:LC−MS m/z=256.0[M+H];RT=1.39分。
【0594】
工程2:1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチルの合成
【0595】
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
【0596】
エチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(0.945g、6.74mmol)の撹拌溶液に、0℃でNaH(60%、290mg、7.25mmol)を加え、0℃で30分間撹拌した。次いで、2−クロロ−4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン(1.70g、6.42mmol)を加え、反応混合物を還流で4日間撹拌した。冷却した反応混合物を飽和NHCl水溶液(40mL)でクエンチし、EtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機画分を乾燥させ(NaSO)、真空中で濃縮し、SiO坦持クロマトグラフィーによりヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜70:30)で溶離して精製して、表題化合物(1.23g、52%)を無色パウダーとして得た。
【0597】
方法A:LC−MS m/z=369.1[M+H];RT=1.43分。
【0598】
工程3:エチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシラートの合成
【0599】
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
【0600】
1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(1.06g、2.73mmol)のEtOAc(25mL)撹拌溶液に、炭素担持Pd(10%、100mg)を加え、溶液をH(g)雰囲気下で一晩曝露した。その溶液をセライトで濾過し、EtOAcで洗浄し、濾液を真空下で濃縮し、残渣をクロマトグラフィーにより、ヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜20:80)で溶出して精製し、表題化合物(400mg、59%)を無色粉末として得た。
【0601】
方法A:LC−MS m/z=249.0[M+H];RT=1.01分。
【0602】
工程4:1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の合成
【0603】
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
【0604】
エチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシラート(386mg、1.56mmol)の2:1のTHF/メタノール撹拌溶液(8mL)に、3M NaOH水溶液(3.1mL)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。有機物を真空下で除去し、残渣を2M HCl水溶液でpH 4/5に酸性化し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機物をNaSOで乾燥し、真空下で濃縮して、表題化合物(337mg、98%)を無色粉末として得た。
【0605】
方法A:LC−MS m/z=220.9[M+H];RT=0.79分。
【0606】
実施例189−190
【0607】
カップリング剤としてCOMUを用いて中間体44を適切なアミンとカップリングさせることにより、表23(Table14)の実施例を調製した。
【表23】
[この文献は図面を表示できません]
【0608】
実施例191― 7−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−5H、6H−イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−5−オン
【0609】
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
【0610】
工程1:7−クロロ−5−(メチルスルファニル)イミダゾ[1,2−c]ピリミジン塩酸塩の合成
【0611】
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
【0612】
6−クロロ−2−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−アミン(1.5g、8.54mmol)のジオキサン(4mL)撹拌溶液に、クロロアセトアルデヒド(50%、1.63mL、12.8mmol)を加え、95℃で一晩撹拌した。反応混合物を氷浴で冷却し、得られた沈殿物を濾過し、ジオキサンで洗浄して、表題化合物(1.41g、70%)を無色粉末として得た。
【0613】
方法A:LC−MS m/z=199.8[M+H];RT=0.93分
【0614】
工程2:7−クロロ−5H,6H−イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−5−オンの合成
【0615】
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
【0616】
メチル7−クロロ−5−(メチルスルファニル)イミダゾ[1,2−c]ピリミジン塩酸塩(EV−AQ8808−001、1.32g、5.59mmol)のメタノール(4mL)の撹拌溶液に、2M KOH水溶液(10mL、20mmol)を加え、還流下で一晩撹拌した。溶液を室温に冷却し、5M HCl水溶液を用いてpH5/6に酸性化した。得られた沈殿物を真空濾過により単離し、表題化合物(704mg、74%)を黄褐色粉末として得た。
【0617】
方法A:LC−MS m/z=169.9[M+H];RT=0.23分
【0618】
工程3:7−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−5H,6H−イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−5−オン
【0619】
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
【0620】
7−クロロ−5H,6H−イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−5−オン(EV−AQ8809−001、100mg、0.59mmol)及び炭酸セシウム(288mg、0.89mmol)のDMF(3mL)撹拌溶液に、1−(1H−ピラゾール−4−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(中間体29、EV−AQ8818−001、175mg、0.71mmol)を加え、反応物を70℃で2時間及び100℃で3時間撹拌した。ヨウ化銅(22mg、0.12mmol)及びL−プロリン(27mg、0.24mmol)を添加し、反応物を100℃で一晩加熱した。反応物をマイクロ波に移し150℃で6時間加熱した。反応物を室温に冷却し、真空下で濃縮し、PREP−HPLC(方法G)で精製して、表題化合物(70mg、31%)を無色粉末として得た。
【0621】
方法C:LC−MS m/z=379.2[M+H];RT=2.00分。
【0622】
実施例192 2−クロロ−7−フルオロ−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オンの調製
【0623】
Q−525(EV−AS3703−002)
【0624】
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
【0625】
工程1:2−クロロ−7−フルオロ−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オンの合成
【0626】
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
【0627】
2,4−ジクロロ−7−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン(WO2011/88045A1、2011)(446mg、2.16mmol)のTHF(20ml)溶液に、5M NaOH水溶液(2.16ml、10.82mmol)を加え、室温で22時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残渣を2M HCl水溶液を用いてpH5に酸性化した。得られた沈殿物を真空濾過により収集し、ジエチルエーテルで洗浄して、表題化合物(283mg、35%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0628】
方法B:LC−MS m/z=187.9[M+H];RT=0.86分。
【0629】
工程2:7−フルオロ−2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オンの合成
【0630】
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
【0631】
表題化合物は、実施例191と類似の方法で、2−クロロ−7−フルオロ−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オン(140mg、0.75mmol)を用いて、分取HPLC[方法G]により精製して、7−フルオロ−2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オン(42mg、14%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0632】
方法C:LC−MS m/z=398.0[M+H];RT=2.82分。
【0633】
実施例193― 2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(Q−526、EV−AR5391−002)の調製
【0634】
工程1:2−クロロ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0635】
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
【0636】
2,4−ジクロロ−5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン(3g、15.87mmol)のTHF(15mL)溶液に、6M NaOH水溶液(10当量、26.45ml)を添加し、反応物を50℃で48時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して有機溶媒を除去した。得られた水溶液を5M HCl水溶液でpH4に酸性化し、EtOAc(2×50ml)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、表題化合物(2.09g、75%)を淡橙色粉末として得た。
【0637】
方法B:LC−MS m/z=170.9[M+H];RT=0.68分。
【0638】
工程2:2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0639】
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
【0640】
2−クロロ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(EV−AR5385−002、200mg、1.17mmol)のDMF(2ml)溶液に、1−(1H−ピラゾール−4−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(EV−AQ8818−001、319mg、1.29mmol)、炭酸セシウム(573mg、1.76mmol)、L−プロリン(54mg、0.47mmol)及びヨウ化銅(I)(45mg、0.23mmol)を加えた。反応混合物を脱気し、120℃で20時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、次いで0.2M EDTA(20ml)水溶液及びDCM(30ml)を加え、混合物を室温で4時間撹拌した。有機相を分離し、水相をDCM(20ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(10ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。PREP−HPLC(方法G)による精製により、ベージュ色の粉末として表題化合物(140mg、31%)を得た。
【0641】
方法C:LC−MS m/z=382.1[M+H];RT=2.51分
【0642】
実施例194
【0643】
表24(Table15)の実施例は、代わりに2,4−ジクロロチエノ[3,2−d]ピリミジンで出発して、実施例192に記載の手順により調製した。
【表24】
[この文献は図面を表示できません]
【0644】
実施例195― 2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3H,4H,5H,7H−フロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン(Q−453、EV−AQ8825−001)の調製
【0645】
工程1:2−クロロ−3H,4H,5H,7H−フロ[3,4−d]ピリミジン−4−オンの合成
【0646】
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
【0647】
2,4−ジクロロ−5H,7H−フロ[3,4−d]ピリミジン(EV−AQ8821−001、1g、5.24mmol)のTHF(10mL)撹拌溶液に1M NaOH水溶液(10.5mL、10.5mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。溶液を酢酸でpH4/5に酸性化し、DCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、表題化合物(890mg、99%)をオレンジ色の粉末として得た。
【0648】
1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ4.88(t、J=3.3Hz、2H)、4.81(t、J=3.3Hz、2H)。
【0649】
工程2:2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3H,4H,5H,7H−フロ[3,4−d]ピリミジン−4−オンの合成
【0650】
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
【0651】
7−クロロ−5H,6H−イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−5−オン(EV−AQ8821−001、100mg、0.58mmol)及び炭酸セシウム(283mg、0.87mmol)のDMF(3mL)撹拌溶液に、1−(1H−ピラゾール−4−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(中間体V、EV−AQ8818−001、143mg、0.58mmol)を加え、マイクロ波条件下、120℃で5時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、真空下で濃縮し、PREP−HPLC(方法G)で精製して、無色粉末として(59mg、27%)を得た。
【0652】
方法C:LC−MS m/z=382.2[M−H];RT=2.28分。
【0653】
実施例196― 6−メチル−2−[3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(Q−308、EV−AN7470−001)の調製
【0654】
工程1:4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチル−2−(メチルスルファニル)ピリミジンの合成
【0655】
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
【0656】
工程1の中間体1の6−メチル−2−(メチルスルファニル)−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(EV−AO5743−001、7g、44.8mmol)の水(50ml)及びジオキサン(100ml)の溶液に、NaOH(2.15g、53.8mmol)、続いて1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(8.42g、53.8mmol)を加え、50℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、得られた沈殿物を真空下で濾過し、SiO担持クロマトグラフィーにより、ヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜0:100)で溶出して精製し、表題化合物(1.54g、11.4%)を油状物として得た。
【0657】
方法A:LC−MS:m/z=+277.0(M+H);RT=1.40分。
【0658】
工程2:2−メタンスルホニル−4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジンの合成
【0659】
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
【0660】
4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチル−2−(メチルスルファニル)ピリミジン(EV−AN0086−002、1.5g、5.43mmol)のDCM(15mL)溶液に、0℃の窒素下で、mCPBA(75%、2.50g、10.86mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応物をクロロホルム(50mL)で希釈し、さらにmCPBA(200mg、0.87mmol)を加え、反応物を室温でさらに1時間撹拌した。0.5Mのチオ硫酸ナトリウム水溶液(20mL)を加えて反応をクエンチさせた。有機層を抽出し、飽和NaHCO溶液(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮して、表題化合物(1.64g、104%)を淡黄色の油状物として得た。
【0661】
方法A:LC−MS:m/z=+331.1(M+Na);RT=1.23分。
【0662】
工程3:1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチルの合成
【0663】
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
【0664】
1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチル(95.44mg、0.68mmol)のDMF(5mL)溶液に、0℃で、NaH(油中60%、31.13mg、0.78mmol)を加え、0℃から室温まで30分間撹拌した。2−メタンスルホニル−4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン(EV−AO5710−002、200mg、0.65mmol)のDMF(5mL)溶液を加え、反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機画分を水(3×10mL)、ブライン溶液(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。SiO担持クロマトグラフィーによりヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜0:100)で溶離して精製することにより、透明油状物として表題化合物(154mg、62.5%)を得た。
【0665】
方法A:LC−MS:m/z=391.1(M+Na);RT=1.43。
【0666】
工程4:中間体46 1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の合成
【0667】
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
【0668】
1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(EV−AN7466−001、125mg、0.34mmol)を2:2:1のTHF/水/メタノール(7.5mL)で懸濁し、2.5M NaOH水溶液(0.81mL)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。有機物を真空除去し、水溶液を2M HCl水溶液で酸性化した。得られた沈殿物を回収し、真空濾過下で乾燥させた。次いで、濾液をEtOAc(2×10mL)で抽出し、合わせた抽出物をNaSOで乾燥し、真空下で濃縮し、沈殿物と合わせて、オフホワイトの粉末として表題化合物(115mg、93.6%)を得た。
【0669】
方法A:LC−MS:m/z=363.1(M+Na);RT=1.24分。
【0670】
工程5:2−(1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンの合成
【0671】
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
【0672】
1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(EV−AN7466−001、115mg、0.34mmol)のDMF(1.5mL)溶液に、COMU(159.18mg、0.37mmol)、DIPEA(0.14mL、0.84mmol)及び1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(0.05mL、0.37mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物に氷水を加え、EtOAc(2×5mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和NaHCO溶液(5mL)、ブライン溶液(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空下で濃縮した。SiO担持クロマトグラフィーにより、ヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜0:100)で溶離して精製することにより、不透明ガムとして表題化合物(119mg、70.4%)を得た。
【0673】
方法A:LC−MS:m/z=+456.0(M+H);RT=1.52分。
【0674】
工程6:6−メチル−2−[3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0675】
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
【0676】
2−(1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−3−カルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(EV−AN7468−001、89mg、0.2mmol)のDCM(2mL)溶液にTFA(0.16mL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、DCMに再溶解し、飽和NaHCO溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空下で濃縮した。PREP−HPLC(方法G)法)による精製、続いて遊離塩基を飽和NaHCO溶液で精製して、表題化合物(35.7mg、54.5%)をオフホワイトの固体として得た。
【0677】
方法A:LC−MS:m/z=+336.1(M+H);RT=2.50。
【0678】
実施例197−198
【0679】
表25(Table16)の実施例は、実施例197と同様にして、中間体46を適切なアミンとカップリングさせた後、脱保護して生成した。
【表25】
[この文献は図面を表示できません]
【0680】
実施例199― 2−{3,5−ジメチル−4−[2−オキソ−2−(ピロリジン−1−イル)エチル]−1H−ピラゾール−1−イル}−6−メチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン EV−AN7461−001
【0681】
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
【0682】
表題化合物(20.1mg、25.6%)は、実施例196と同様な方法で、2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸エチルを、ピロリジンとカップリングさせるHATUを用いて、実施例196の工程2と反応させることにより調製した。
【0683】
方法C:LC−MS:m/z=316.2(M+H);RT=2.05分。
【0684】
実施例200― 6−メチル−2−[5−メチル−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(Q−365、EV−AO7568−002)の調製
【0685】
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
【0686】
工程1:エチル−1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−カルボキシラートの合成
【0687】
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
【0688】
2−メタンスルホニル−4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン(実施例196 工程2、500mg、1.622mmol)のDMF(10mL)溶液に、0℃でNaH(60%油中)(60%、78mg、1.946mmol)、次いで5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(275mg、1.784mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2×10mL)、ブライン溶液(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空下で濃縮し、SiO担持クロマトグラフィー(勾配100:0〜0:100、ヘプタン−EtOAc)により精製して表題化合物(406mg、65%)を無色の油状物として得た。
【0689】
方法A:LC−MS m/z=383.1[M+H];RT=1.45分。
【0690】
工程2:1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の合成
【0691】
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
【0692】
エチル−1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシラート(EV−AO7559−002、406mg、1.062mmol)の2:2:1のTHF/水/メタノール(25mL)溶液に、2.5M NaOH水溶液(2.55mL)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣を2M HCl水溶液でpH6に酸性化して白色沈殿物を得て、これを濾過し、真空下で乾燥させて、表題化合物(340mg、90%)を白色粉末として得た。
【0693】
方法A:LC−MS m/z=377.0[M+H];RT=1.26分。
【0694】
工程3:2−(1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンの合成
【0695】
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
【0696】
5−メチル−1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(EV−AO7561−001、150mg、0.423mmol)のDMF(2ml)撹拌溶液に、COMU(199mg、0.466mmol)、DIPEA(181μL、1.058mmol)及び1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(59μL、0.466mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮してDMFを除去し、粗残渣を水(50ml)に再溶解した。DCM(3×100ml)で抽出した飽和重炭酸ナトリウム溶液(20ml)の添加により反応混合物をクエンチした。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮し、SiO担持のクロマトグラフィー(勾配100:0〜100:ヘプタン−EtOAc)により精製して、表題化合物(152mg、61%)を黄色の粘性油状物として得た。
【0697】
方法A:LC−MS m/z=470.2[M+H];RT=1.51分。
【0698】
工程4:6−メチル−2−[5−メチル−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0699】
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
【0700】
2−(1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(EV−AO7563−002、80%、152mg、0.259mmol)をMeOH(10ml)に溶解し、Pd/C(10%)cat カートリッジのH−キューブ条件(1ml/分、1バール、50℃、フルH2モード)に付した。次いで、溶媒を真空中で除去し、残渣を、MeCNを用いた粉砕により精製して、表題化合物(61mg、67%)を白色粉末として得た。
【0701】
方法C:LC−MS m/z=350.2[M+H];RT=2.81分
【0702】
実施例201― 6−メチル−2−[5−メチル−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0703】
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
【0704】
5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチルの代わりに4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチルを用いて、実施例200と同様に表題化合物を調製した。
【0705】
方法C:LC−MS m/z=350.2[M+H];RT=2.81分。
【0706】
実施例203― 2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オン(Q−467、EV−AQ3851−002)の調製
【0707】
工程1:2−メタンスルホニル−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オンの合成
【0708】
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
【0709】
2−(メチルスルファニル)−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オン(900mg、4.97mmol)のAcOH(18ml)に、過酸化水素(35%、8.7ml、0.1mol)を加え、得られた懸濁液を室温で39時間撹拌しその間、懸濁液を溶解し、沈殿物が形成された。沈殿物を真空濾過により回収し、水、続いてエーテルで洗浄して、表題化合物(950mg、88%)を白色固体として得た。
【0710】
方法B:LC−MS m/z=213.9[M+H];RT=0.73分。
【0711】
工程2:2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オンの合成
【0712】
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
【0713】
1−(1H−ピラゾール−4−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(EV−AQ3840−001、243.49mg、0.98mmol)を、2−メタンスルホニル−3H,4H−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オン(200mg、0.94mmol)及び炭酸セシウム(458.44mg、1.41mmol)のDMF(4ml)溶液に加え、マイクロ波条件下、175℃で9時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、水に再溶解し、EtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮して透明なガムを得た。PREP−HPLCで精製して、表題化合物(37mg、10%)を白色固体として得た。一方、固体が水溶液から沈殿した後、固体を真空濾過して収集し、水で洗浄した後、エーテルで洗浄し、真空下で一晩乾燥して、表題化合物のさらなるバッチ(113mg、32%)を白色固体として得た。
【0714】
方法C:LC−MS m/z=380.0[M+H];RT=2.66分。
【0715】
実施例204― 6−メチル−2−{1−[3−オキソ−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(Q−291、EV−AN7447−001)の調製及び
実施例205― 4−メチル−6−{1−[3−オキソ−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}−1,2−ジヒドロピリミジン−2−オン(Q−292、EV−AN7447−002)
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
【0716】
工程1:3−[3,5−ジメチル−4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン酸エチルの合成
【0717】
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
【0718】
ピラゾール−4−ボロン酸ピナコールエステル(500mg、2.58mmol)のアセトニトリル(10mL)溶液に、アクリル酸エチル(0.42mL、3.87mmol)、続いてDBU(0.39mL、2.58mmol)を加え、15.5時間室温で撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、SiO担持クロマトグラフィーによりヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜0:100)で溶離して精製して、表題化合物(310mg、38%)を透明な油状物として得た。
【0719】
方法A:LC−MS:m/z=+295.0(M+H);RT=1.25分。
【0720】
2−クロロ−4−メチル−6−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン及び4−クロロ−6−メチル−2−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジンの合成
【0721】
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
【0722】
2−(トリメチルシリル)エタノール(3.5mL)のTHF(7mL)撹拌溶液に、0℃でNaH(油中60%、490.74mg、12.27mmol)を加えた。反応混合物を室温に15分かけて温め、次いで再び0℃に冷却した。反応混合物に2,4−ジクロロ−6−メチルピリミジン(2g、12.27mmol)のTHF(8mL)溶液を加え、0℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(10mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン溶液(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空下で濃縮した。SiO担持クロマトグラフィーにより、ヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜50:50)で溶離して精製することにより、白色固体として表題化合物(2.21g、72.2%、2.7:1の位置異性体混合物)を得た。
【0723】
方法A:LC−MS:m/z=216.9、218.9(M+H);RT=1.62分。
【0724】
工程3:3−(4−{4−メチル−6−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン酸エチル及び3−(4−{6−メチル−2−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン−4−イル}−1H‐ピラゾール−1−イル)プロパン酸エチルの合成
【0725】
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
【0726】
2−クロロ−4−メチル−6−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン(EV−AN7439−004、位置異性体の混合物として185mg、0.76mmol)、3−[4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン酸エチル(EV−AN7436−002、93%、358.56mg、1.13mmol)及びCsF(172.2mg、1.13mmol)のDME、エタノール(2:1、7.5mL)溶液に、Pd(PPh(87.33mg、0.08mmol)を加え、マイクロ波条件下、120℃で15分間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)及びEtOAc(15mL)を添加した。有機画分を抽出し、水相をさらにEtOAc(2×5mL)で再抽出した。合わせた有機物をブライン溶液(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空下で濃縮した。SiO担持クロマトグラフィーによるヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜0:100)で溶離して精製することにより、表題化合物(285mg、81.1%、位置異性体の2:1の混合物)を透明な油状物として得た。
【0727】
方法A:LC−MS:m/z=+377.2(M+H);RT=1.45分。
【0728】
工程4:3−(4−{4−メチル−6−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン酸及び3−(4−{6−メチル−2−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン−4−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン酸の合成
【0729】
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
【0730】
3−(4−{4−メチル−6−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン酸エチル(EV−AN7442−001、285mg(位置異性体の混合物として)、0.76mmol)を、2:2:1のTHF /水/メタノール(12.5mL)に懸濁し、水酸化ナトリウム(147.13mg、3.68mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。有機物を真空除去し、水溶液を2M HCl水溶液で酸性化し、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、真空下で濃縮して、表題化合物(239mg、94%、2:1の位置異性体の混合物)を無色油状物として得た。
【0731】
方法A:LC−MS:m/z=+349.2(M+H);RT=1.27分。
【0732】
工程5:3−(4−{4−メチル−6−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロパン−1−オン及び3−(4−{6−メチル−2−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン−4−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロパン−1−オンの合成
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
【0733】
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
【0734】
3−(4−{4−メチル−6−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン酸(EV−AN7445−001、120mg(位置異性体の混合物として)、0.29mmol)のDMF(4mL)溶液に、TBTU(278.63mg、0.87mmol)、DIPEA(0.12mL、0.72mmol)及び1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(0.06mL、0.43mmol)を添加し、室温で15時間撹拌した。反応混合物に氷水を加え、EtOAc(2×5mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮して、表題化合物(位置異性体の混合物として162mg、87%)を無色油状物として得た。
【0735】
方法:LC−MS:m/z=+464.2(M+H);RT=1.47分。
【0736】
工程6:6−メチル−2−{1−[3−オキソ−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(Q−291、EV−AN7447−001)及び4−メチル−6−{1−[3−オキソ−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}−1,2−ジヒドロピリミジン−2−オンの合成
【0737】
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
【0738】
3−(4−{4−メチル−6−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロパン−1−オン(EV−AN7446−001、162mg(位置異性体の混合物として)、0.25mmol)をDCM(4mL)液に溶解し、TFA(1mL)を加えた。反応混合物を1.5時間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。粗残留物をDCMに再溶解し、飽和NaHCO溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、位置異性体の混合物として表題化合物を得た。
【0739】
PREP−HPLC(方法G)による精製により、最初に溶出する異性体6−メチル−2−{1−[3−オキソ−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン、実施例204(Q−291、EV−AN7447−001)(20.2mg、22.1%)をオフホワイト粉末として得た。
【0740】
方法C:LC−MS:m/z=364.2(M+H)+;RT=2.02
【0741】
第2の溶出異性体4−メチル−6−{1−[3−オキソ−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}−1,2−ジヒドロピリミジン−2−オン 実施例205(Q−292、EV−AN7447−002)(12.2mg、12.5%)をベージュ色の粉末として単離した。
【0742】
実施例206― 6−メチル−2−{1−[3−オキソ−3−(ピロリジン−1−イル)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(Q−283、EV−AN7448−001)
【0743】
実施例204と類似の方法で表題化合物を調製し、表題化合物(12.02mg、16.6%)を得た。位置異性体は、試験のために十分な純度で得ることができなかった。
【0744】
方法C:LC−MS:m/z=302.1(M+H);RT=1.40
【0745】
実施例207― 2−[3,5−ジメチル−1−[3−オキソ−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}−6−メチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン
【0746】
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
【0747】
表題化合物を、工程1において3,5−ジメチル−4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを使用して、実施例204と類似の方法で調製して、表題化合物(21.9mg、38.5)を得た。
【0748】
方法C:LC−MS:m/z=392.2(M+H);RT=2.15
【0749】
実施例208― 4−{3,5−ジメチル−1−[3−オキソ−3−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}−6−メチル−1,2−ジヒドロピリミジン−2−オン(Q−285、EV−AN7453−002)
【0750】
表題化合物を、工程1において3,5−ジメチル−4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを使用して、実施例204と同様の様式で調製して、表題化合物(17.5mg、31.1)を得た。
【0751】
方法C:LC−MS:m/z=392.2(M+H);RT=1.82分。
【0752】
実施例209― 2−{3,5−ジメチル−1−[3−オキソ−3−(ピロリジン−1−イル)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}−6−メチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン
【0753】
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
【0754】
ピロリジンとカップリングして、実施例208と類似の方法で表題化合物(20.1mg、25.6%)を調製した。
【0755】
方法C:LC−MS:m/z=330.2(M+H);RT=1.57分。
【0756】
実施例210― 4−メチル−6−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン(Q−439、EV−AQ8815−001)及び
実施例211― 4−メチル−6−{3−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン(Q−440、EV−AQ8815−002)
【0757】
工程1:6−クロロ−2−ヒドラジニリデン−4−メチル−1,2−ジヒドロピリジンの合成
【0758】
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
【0759】
2,6−ジクロロ−4−メチルピリジン(102mg、0.63mmol)をヒドラジン水和物(1mL)中で〜110℃まで3時間加熱した。溶液を0℃に冷却し、水(3mL)を添加した。得られた沈殿物を濾過により単離し、氷冷水で洗浄して6−クロロ−2−ヒドラジニリデン−4−メチル−1,2−ジヒドロピリジン(32mg、32%)を淡黄色粉末として得た。
【0760】
LC−MS m/z=157.9[M+H];RT=0.42分。
【0761】
工程2:2−クロロ−4−メチル−6−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジン及び2−クロロ−4−メチル−6−{3−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジンの合成
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
【0762】
(2E)−2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−1−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル]ブタン−1,3−ジオン(EV−AP2353−001、927mg、3.17mmol)のEtOH(7mL)及びAcOH(635μL、11.1mmol)の撹拌溶液に、2−クロロ−6−ヒドラジニル−4−メチルピリジン(500mg、3.17mmol)を添加し、反応混合物を80℃で一晩撹拌した。反応物を冷却し、溶媒を真空中で除去し、得られた残渣をDCM(50mL)と飽和NaHCO溶液(60mL)との間で分配し、水性画分をDCM(2×50mL)で抽出し、合わせた有機画分を乾燥させ(MgSO)、真空濃縮して、2−クロロ−4−メチル−6−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジン(1.08g、88%、位置異性体の混合物)を黄色粉末として得た。
【0763】
LC−MS m/z=387.1[M+H];RT=1.41−1.43分。
【0764】
工程3:2−(ベンジルオキシ)−4−メチル−6−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジン及び2−(ベンジルオキシ)−4−メチル−6−{3−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジンの合成
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
【0765】
2−クロロ−4−メチル−6−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジン(1.08g、2.79mmol)(位置異性体を含有する粗混合物)のジオキサン(15mL)撹拌溶液に、フェニルメタノール(0.32mL、3.07mmol)、続いてt−BuOK(345mg、3.07mmol)を加え、溶液を一晩加熱還流した。さらに1.1当量のt−BuOK(345mg、3.07mmol)及びフェニルメタノール(0.32mL、3.07mmol)を加え、反応物をさらに3時間還流した。冷却した溶液に飽和NHCl(50mL)を加え、混合物をEtOAc(2×80mL)で抽出し、合わせた有機画分をMgSOで乾燥し、溶媒を真空下で除去し、得られた残渣を、SiO担持クロマトグラフィーにより0:100−100:0 EtOAc−ヘプタンで溶出して精製して、オフホワイトの粉末として表題化合物(593mg、82%、異性体の混合物)を得た。
【0766】
LC−MS m/z=459.2[M+H];RT=1.56−1.60分。
【0767】
工程4:4−メチル−6−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン及び4−メチル−6−{3−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−1,2−ジヒドロピリジン−2−オンの合成
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
【0768】
2−(ベンジルオキシ)−4−メチル−6−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジン(530mg、1.16mmol、位置異性体の混合物として)のEtOAc(25mL)溶液に、炭素担持Pd(10%、100mg)を加え、溶液をH(g)雰囲気下に一晩暴露した。溶液をEtOAcで洗浄するセライトを通して濾過し、濾液を減圧濃縮し、残渣をPREP−HPLC(方法G)で精製して、4−メチル−6−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン(42mg、10%)を黄色粉末として得、4−メチル−6−{3−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン(118mg、28%)を黄色粉末として得た。
【0769】
LC−MS m/z=369.1[M+H];RT=3.46分。
【0770】
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
【0771】
LC−MS m/z=369.1[M+H];RT=3.67分
【0772】
実施例212― 4−メチル−6−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン、Q−460、EV−AQ7135−001の調製
【0773】
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
【0774】
工程1:2−クロロ−4−メチル−6−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジンの合成
【0775】
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
【0776】
1−(1H−ピラゾール−4−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(EV−AQ8818−001、91.55mg、0.37mmol)及び炭酸セシウム(150.83mg、0.46mmol)のDMF(2mL)溶液に、2,6−ジクロロ−4−メチルピリジン(50mg、0.31mmol)を加えた。反応混合物を100℃で6時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮した。残渣を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機物をブライン(×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗残留物を、SiO担持クロマトグラフィーにより0〜100%EtOAcのヘプタン溶液で溶離して精製し、オフホワイトの粉末として表題化合物(45mg、39.1%)を得た。
【0777】
方法A:LC−MS:m/z=373.1(M+H);RT=1.43分。
【0778】
工程2:2−(ベンジルオキシ)−4−メチル−6−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジンの合成
【0779】
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
【0780】
2−クロロ−4−メチル−6−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジン(EV−AQ7130−001、45mg、0.12mmol)のジオキサン溶液(2mL)に、ベンジルアルコール(0.01mL、0.13mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(14.9mg、0.13mmol)を加え、溶液を90℃で4時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、SiO担持クロマトグラフィーにより0〜100%EtOAcのヘプタン溶液で溶離して精製し、表題化合物(72mg、33.5%)を得た。
【0781】
方法A:LC−MS:m/z=445.1(M+H);RT=1.60分。
【0782】
工程3:4−メチル−6−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン、Q−460、EV−AQ7135−001の合成
【0783】
炭素担持Pd(10%、17mg)を2−(ベンジルオキシ)−4−メチル−6−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジン(EV−AQ7129−002、72mg、0.16mmol)のエタノール(5.0mL)撹拌溶液に加え、溶液を、H雰囲気下で一晩撹拌した。さらに炭素担持Pd(10%、17mg)を反応物に加え、H雰囲気下での撹拌をさらに5時間続けた。溶液を、セライトを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、残渣を分取HPLC(方法G)により精製して、表題化合物(8.2mg、14.3%)をオフホワイトの粉末として得た
【0784】
方法C:LC−MS:m/z=355.2(M+H);RT=2.84分。
【0785】
実施例213― 6−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−2−オンの調製
【0786】
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
【0787】
工程1:2−クロロ−6−ヒドラジニル−4−(トリフルオロメチル)ピリジンの合成
【0788】
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
【0789】
ヒドラジン水和物(0.05mL、0.93mmol)を、2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(100mg、0.46mmol)のエタノール(2mL)懸濁液に添加し、反応容器を密封し、40℃で1.5時間、次いで70℃でさらに5.5時間加熱した。
【0790】
溶液を濃縮し、得られた固体を水で粉砕して、表題化合物(70mg、51.5%)を淡褐色固体として得た。
【0791】
方法B:LC−MS:m/z=211.9(M+H);RT=0.91分。
【0792】
工程2:1−[6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチルの合成
【0793】
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
【0794】
2−クロロ−6−ヒドラジニル−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(EV−AQ7141−001、770mg、3.64mmol)及び2−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−3−オキソブタン酸メチル(90%、934.57mg、4.91mmol)のエタノール(22mL)溶液に、酢酸(0.729mL、12.74mmol)を加え、反応混合物を室温で5分間撹拌し、次いで50℃で1時間加熱した。混合物を真空下で濃縮し、SiO担持クロマトグラフィーにより0〜100%EtOAcのヘプタン溶液で溶出して精製し、表題化合物(1.04g、88.5%)を白色粉末として得た。
【0795】
方法B:LC−MS:m/z=320.0(M+H);RT=1.35分。
【0796】
工程3:1−[6−(ベンジルオキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチルの合成
【0797】
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
【0798】
1−[6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(EV−AQ7144−001、600mg、1.88mmol)のジオキサン溶液(10mL)に、ベンジルアルコール(0.21mL、2.06mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(231.68mg、2.06mmol)を添加した。反応混合物を60℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、水(10mL)で希釈し、EtOAc(25mL)で抽出した。有機物をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空下で濃縮した。粗物質をSiO2担持クロマトグラフィーにより0〜50%EtOAcのヘプタン溶液で溶離して精製し、表題化合物(629mg、48%)(ベンジルエステルとの混合物)を透明油状物として得た。
【0799】
方法B:LC−MS:m/z=392.1(M+H);RT=1.39分。
【0800】
工程3:5−メチル−1−[6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,6−ジヒドロピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の合成
【0801】
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
【0802】
炭素担持Pd(10%、86mg)を、1−[6−(ベンジルオキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(EV−AQ7147−001、(ベンジルエステルとの混合物)(629mg、1.61mmol))の酢酸エチル(15.0mL)撹拌溶液に加え、溶液をH雰囲気下で一晩撹拌した。反応混合物を、セライトを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、SiO担持クロマトグラフィーにより0〜100%EtOAcのヘプタン溶液で溶出して精製し、表題化合物(107mg、21.6%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0803】
方法B:LC−MS:m/z=287.9(M+H);RT=1.01
【0804】
工程4:6−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン、Q−466、EV−AQ7151−002の合成
【0805】
5−メチル−1−[6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,6−ジヒドロピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(200mg、0.70mmol)のTHF(6.0mL)溶液に、DIPEA(0.417mL、2.44mmol)及びT3P50%のEtOAc溶液(0.821ml、1.39mmol)を添加した。反応混合物を室温で10分撹拌し、4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イウムのHCl(158.45mg、0.84mmol)を添加し、さらに1時間攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、次いで粗製残留物を水(5mL)及びDCM(10mL)に懸濁した。有機物を抽出し、次いで水相をpH3〜4に酸性化し、さらにDCM(5mL)で抽出した。合わせた有機物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮した。粗物質をPREP−HPLC(方法G)法により精製して、表題化合物(19.1mg、6.4%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0806】
方法C:LC−MS:m/z=423.1(M+H);RT=3.41
【0807】
実施例214― 5−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−6H,7H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オン(Q−511、EV−AR5370−002)の調製
【0808】
工程1:5−クロロ−7−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6H,7H−チエノ[2,3−c]ピリジンの合成
【0809】
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
【0810】
5−クロロ−7−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]チエノ[2,3−c]ピリジン(EV−AR5360−001、200mg、0.65mmol)のDMF(3ml)溶液に炭酸セシウム(341mg,1.05mmol)及び1−(1H−ピラゾール−4−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(中間体29、EV−AQ8818−001、178mg、0.719mmol)を加え、140℃で5時間攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、PREP−HPLC(方法G)により精製して、表題化合物(56mg、44%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0811】
方法B:LC−MS m/z=185.8[M+H];RT=0.86分。
【0812】
工程2:5−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}−6H,7H−チエノ[2,3−c]ピリジン−7−オンの合成
【0813】
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
【0814】
5−クロロ−7−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6H,7H−チエノ[2,3−c]ピリジン(EV−AR5366−003、56mg、0.302mmol)のDMF溶液(1ml)に、1−(1H−ピラゾール−4−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(中間体29、89mg、0.362mmol)、炭酸セシウム(147mg、0.453mmol)、L−プロリン(14mg、0.121mmol)及びヨウ化銅(I)(11mg、0.06mmol)を加えた。次いで、反応混合物を脱気し、140℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(20ml)で希釈し、ブライン(2×10ml)で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、次いでPREP−HPLC(方法G)で精製し、MeCNを用いて破砕して、表題化合物(32mg、27%)をオフホワイト粉末として得た。
【0815】
方法C:LC−MS m/z=397.1[M+H];RT=2.67分。
【0816】
実施例216― 2−{5−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンの調製
【0817】
工程1:2−(エトキシカルボニル)−1,3−チアゾール−5−カルボン酸の合成
【0818】
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
【0819】
ブロモピルビン酸(2.0g、11.98mmol)の無水1,4−ジオキサン(20ml)溶液に、アミノ(チオキソ)酢酸エチル(1.60g、11.98mmol)を加え、100℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO溶液で塩基性にし、EtOAc(2×20ml)で抽出した。有機抽出物を捨てた。次いで、水性抽出物を5M HCl水溶液を用いてpH3/4に酸性化し、EtOAc(2×50ml)で抽出した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、表題化合物(1.34g、54%)をオレンジ色の粉末として得た。
【0820】
方法B:LC−MS m/z=201.85[M+H];RT=0.80分。
【0821】
工程2:5−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1,3−チアゾール−2−カルボン酸エチルの合成
【0822】
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
【0823】
2−(エトキシカルボニル)−1,3−チアゾール−5−カルボン酸(EV−AS5405−001、1.34g、6.66mmol)のTHF(15ml)懸濁液に、DIPEA(2.9ml、16.7mmol)、T3P(EtOAc中50%)(9.8ml、16.7mmol)及び4−(トリフルオロメチル)ピペリジン塩酸塩(1.39g、7.33mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、粗残留物にDCM(40ml)及び飽和NaHCO溶液(20ml)を加えた。有機層を抽出し、水(10ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、表題化合物(2.13g、75%)を褐色粉末として得た。
【0824】
方法B:LC−MS m/z=337.0[M+H]+;RT=1.09分。
【0825】
工程3:5−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1,3−チアゾール−2−カルボン酸の合成
【0826】
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
【0827】
5−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1,3−チアゾール−2−カルボン酸エチル(EV−AS5406−001、79%、2.10g、4.93mmol)のTHF(10mL)及び水(5ml)の溶液に、3M NaOH水溶液(8.22ml)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して有機溶媒を除去し、水性混合物を5M HCl水溶液を用いてpH2/3に酸性化した。反応混合物をEtOAc(2×50ml)で抽出し、合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮して、表題化合物(874mg、40%)を褐色固体として得た。
【0828】
方法B:LC−MS m/z=308.85[M+H];RT=0.87分。
【0829】
工程4:N−(2−カルバモイルチオフェン−3−イル)−5−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1,3−チアゾール−2−カルボキサミドの合成
【0830】
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
【0831】
5−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1,3−チアゾール−2−カルボン酸(EV−AS5407−001、70%、872mg、1.98mmol)のTHF(10ml)溶液に、HATU(904mg、2.38mmol)、DIPEA(848μl、4.95mmol)及び3−アミノチオフェン−2−カルボキサミド(310mg、2.18mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、DCM(2ml)及び水(1ml)に再溶解した。反応混合物を相分離器カートリッジで濾過し、真空下で濃縮し、クロマトグラフィーによりDCM/MeOH(勾配100:0〜95:5)で溶離して精製し、表題化合物(1.03g、88%)をオレンジ色の油状物として得た。
【0832】
方法B:LC−MS m/z=432.90[M+H];RT=1.09分。
【0833】
工程5:2−{5−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンの合成
【0834】
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
【0835】
N−(2−カルバモイルチオフェン−3−イル)−5−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1,3−チアゾール−2−カルボキサミド(EV−AS5408−002、73%、45mg、0.076mmol)のMeOH(3ml)溶液に、1M NaOH水溶液(380μl、0.38mmol)を加え、70℃で2時間撹拌した。反応混合物を濾過して沈殿物を除去し、濾液をEtOAc(2×10ml)で抽出し、有機抽出物を捨てた。次いで、水性抽出物を2M HCl水溶液を用いてpH4/5に酸性化した。白色沈殿物が形成され、これを濾過し、水で洗浄し、PREP−HPLC(方法G)により精製して、表題化合物(12mg、38%)を白色粉末として得た。
【0836】
方法C:LC−MS m/z=415.0[M+H];RT=2.84分。
【0837】
実施例218― 2−(5−メチル−4−{2,2,2−トリフルオロ−1−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル]エチル}−1H−ピラゾール−1−イル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(Q−503、EV−AQ7177−001)の調製
【0838】
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
【0839】
工程1:2−[5−メチル−4−(トリフルオロアセチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0840】
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
【0841】
2−ヒドラジニル−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(EV−AQ7134−001、150mg、0.9mmol、中間体17)のTHF(15mL)溶液に、−10℃で、3−(エトキシメチリデン)−1,1,1−トリフルオロペンタン−2,4−ジオン(Journal of Fluorine Chemistiy,136,38−42;2012に記載の手順を用いて調製)(EV−AQ7167−001、199.17mg、0.95mmol)のTHF(5mL)溶液に20分間かけて滴下により加え、−10℃で30分間、さらに室温で1時間撹拌する。反応混合物を真空下で濃縮し、DCMに溶解した。有機物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮して、表題化合物(310mg、92.4%)をオレンジ色の粉末として得、LC−MS中でケトン及び脱水物の混合物としてイオン化した。
【0842】
方法B:LC−MS m/z=331.0[M+H];RT=0.98分;313.0[M+H];RT=1.14分
【0843】
工程2:2−[5−メチル−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0844】
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
【0845】
NaBH(49.68mg、1.31mmol)のMeOH(1mL)溶液に、1M NaOH水溶液(0.1mL)、続いて2−[5−メチル−4−(トリフルオロアセチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(EV−AQ7169−001、100mg、0.32mmol)のMeOH(2mL)溶液を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を水(〜2mL)でクエンチし、真空中で濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、水(3mL)及びブライン(3mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空下で濃縮して、表題化合物(95mg、94.4%)をオレンジ色の粉末として得た。
【0846】
方法B:LC−MS m/z=315.0[M+H];RT=0.99分
【0847】
工程3:2−(5−メチル−4−{2,2,2−トリフルオロ−1−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル]エチル}−1H−ピラゾール−1−イル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0848】
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
【0849】
2−[5−メチル−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(EV−AQ7174−001、90mg、0.29mmol)のDCM(3.5mL)溶液に、−10℃で、EtN(0.12mL、0.86mmol)、続いてトリフル酸無水物(0.08mL、0.50mmol)を加え、−10℃で1時間撹拌した。反応混合物を冷飽和NaHCO溶液(3mL)及び水(3mL)で洗浄した。次いで、有機抽出物をNaSOで乾燥させ、真空で濃縮した。残渣をTHF(3mL)に溶解し、0℃に冷却し、4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イウムHCl(108.6mg、0.57mmol)及び炭酸カリウム(118.74mg、0.86mmol)の撹拌溶液に加え、0℃〜室温で15時間撹拌した。反応混合物を真空で濃縮し、DCM(2mL)と水(1mL)に分配した。有機物を、相分離カートリッジを用いて単離し、真空下で濃縮し、PREP−HPLC(方法G)により精製して、表題化合物(21mg、16.3%)を褐色粉末として得た。
【0850】
方法C:LC−MS m/z=450.1[M+H];RT=2.98分
【0851】
実施例219― 3−メチル−5−{5−メチル−4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]−1H−ピラゾール−1−イル}フェノール(Q−494、EV−AR5355−002)の調製
【0852】
工程1:2−[4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0853】
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
【0854】
5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(中間体18の工程1、EV−AQ7137−001、1g、3.65mmol)のTHF(20mL)溶液に、水素化アルミニウムリチウム(2.4MのTHF溶液、1.82mL、4.35mmol)を0℃で滴下し、室温で15時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)の添加によりクエンチし、セライトを通して濾過し、メタノール(15mL)で洗浄した。濾液を真空で濃縮して、淡黄色粉末として表題化合物(650mg、62%)を得た:
【0855】
方法B:LC−MS m/z=245[M+H];RT=0.89分
【0856】
工程2:5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒドの合成
【0857】
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
【0858】
2−[4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(EV−AQ7157−001、650mg、2.64mmol)のDCM(20mL)及びMeOH(10mL)溶液に、酸化マンガン(IV)(1.84g、21.12mmol)を加え、室温で15時間撹拌した。さらに酸化マンガン(IV)(1.84g、21.12mmol)分を加え、室温で6時間撹拌した。さらに酸化マンガン(IV)(0.92g、10.56mmol)を加え、室温で4日間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過し、DCM及びMeOHで洗浄し、濾液を真空で濃縮して、ベージュ色の粉末として表題化合物(558mg、68%)を得た。
【0859】
方法B:LC−MS m/z=245[M+H];RT=0.89分
【0860】
工程3:1−[(5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]ピペリジン−2−オンの合成
【0861】
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
【0862】
5−メチル−1−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒド(EV−AQ7158−001、80%、90mg、0.295mmol)の無水MeOH(3mL)溶液に、5−アミノペンタン酸エチル塩酸塩(59mg、0.324mmol)及びEtN(164μl、1.179mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物にNaBH(13mg、0.354mmol)を加え、45℃で16時間撹拌した。反応混合物を50℃でさらに3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)で希釈した。次いで、水性混合物を5M HCl水溶液を用いてpH4に酸性化し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、PREP−HPLC(方法G)により精製して、オフホワイトの粉末として表題化合物(5mg、5%)を得た。
【0863】
方法C:LC−MS m/z=328.1[M+H];RT=2.19分。
【0864】
実施例220:
【0865】
工程1:1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルの合成
【0866】
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
【0867】
1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル(143mg、1.022mol)のDMF(5mL)溶液に、0℃で、NaH(油中60%)(60%、45mg、1.12mmol)を加えた。反応混合物を室温に30分かけて温めた後、2−メタンスルホニル−4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン(実施例196 工程2、EV−AO5710−002、300mg、0.97mmol)をさらにDMF(1mL)に加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機画分をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空下で濃縮して不透明ガム状物を得、これをSiO担持クロマトグラフィーにより12〜100%EtOAcのヘプタン溶液で溶離して精製し、表題化合物(266mg、66%収量)を白色粉末として得た。
【0868】
方法A:LC−MS:m/z=+391.10(M+Na)1.41分
【0869】
工程2:1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の合成
【0870】
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
【0871】
1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル(EV−AN0096−002(266mg、0.64mmol)のTHF(10ml)溶液にNaOH(3M、1ml)を加え、反応物を室温で18時間撹拌した。さらなるNaOH(2.5M、1.5ml)をMeOH(1ml)とともに加え、反応物をさらに7時間撹拌した。有機溶媒を真空で蒸発させ、水相をHCl(1M)でpH1に酸性化した。混合物をEtOAc(3×30ml)で抽出し、ブライン(2×20ml)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させて、表題化合物(199mg、64%)を無色ガム状物として得た。
【0872】
方法A:LC−MS:m/z=+363.0(M+Na)1.20分
【0873】
工程3:2−(1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンの合成
【0874】
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
【0875】
1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(EV−AN0090−001、199mg、0.58mmol)のDMF(1ml)撹拌溶液に、DIPEA(255μl、1.46mmol)、続いてTBTU(225mg、0.7mmol)を添加した。反応物を3分間撹拌した後、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(101mg、0.76mmol)を添加し、次いで反応物をN下に置いた。反応物を16時間撹拌し、次いで水(20ml)でクエンチし、DCM(3×30ml)で抽出した。有機物をブライン(2×50ml)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空下で蒸発させ、続いてヘプタン(2×50ml)と共沸させて残留DMFを除去した。粗生成物を、SiO担持クロマトグラフィーにより25〜100%EtOAc/ヘプタン勾配で溶離して精製し、表題化合物(220mg、72%)を無色ガム状物として得た。
【0876】
方法C:LC−MS:m/z=456.2(M+H)1.40分
【0877】
工程4:6−メチル−2−[4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オンの合成
【0878】
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
【0879】
2−(1−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−メチルピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(EV−AO8800−002、220mg、0.42mmol)をDCM(3mL)に溶解し、TFA(0.35mL)を添加した。反応混合物を1時間30分撹拌し、次いで真空下で濃縮した。粗残留物をDCM(30ml)に再溶解し、重炭酸ナトリウム溶液(飽和、2×10ml)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空下で濃縮した。粗物質を分取HPLC(方法G)により精製して、表題化合物(46mg、33%)をオフホワイトの固体として得た。
【0880】
方法C:LC−MS:m/z=336.1(M+H)2.38分
【0881】
実施例221 6−メチル−2−[4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(Q−312、EV−A05730−002)の調製
【0882】
工程1:5−メチル−3H,7H−[1,2,3,4]テトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オンの合成
【0883】
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
【0884】
ヒドラジニル−6−メチル−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン(中間体1、EV−AN7477−001、0.5g、3.6mmol)の氷冷酢酸(3mL)溶液に、亜硝酸ナトリウム(0.37g、5.4mmol)の水(0.4mL)溶液を滴下により加えた。反応混合物を5℃で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残渣を水から粉砕し、濾過し、真空中で乾燥して、表題化合物(335mg、59%)を無色の固体として得た。
【0885】
方法A:LC−MS m/z=152.1[M+H];RT=0.24分
【0886】
工程2:1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸メチルの合成
【0887】
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
【0888】
tert−ブタノール−水(1:1)(4mL)の溶液を窒素流で5分間脱気し、メチル−3H,7H−[1,2,3,4]テトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オン(EV−AO5708−001、200mg、1.32mmol)、塩化銅(I)(26mg、0.26mmol)及びプロピオン酸メチル(98%、227mg、2.65mmol)を加えた。反応混合物を70℃で6時間攪拌した。反応混合物をCHCl−10%IPA(5mL)で希釈し、水(5mL)及びブライン(5mL)で洗浄した。水相をCHCl−10%IPA(3×5mL)で再抽出し、合わせた有機物を乾燥させ(NaSO)、真空中で濃縮した。SiO担持クロマトグラフィーによるDCM/アンモニア(メタノール中7M)0〜100%で溶出して精製することにより、表題化合物(183mg、53%)を淡色固体として得た。
【0889】
方法A:LC−MS m/z=235.9[M+H];RT=0.90分
【0890】
工程3:1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸の合成
【0891】
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
【0892】
1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸メチル(EV−AO5726−001、190mg、0.71mmol)のメタノール(3mL)溶液に1M KOH(1.25mL、1.25mmol)を加え、混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、HCl(3M、0.4mL)で酸性化した。得られた沈殿物を濾過により回収し、水(2×1mL)で洗浄し、真空下で乾燥して、表題化合物(137mg、83%)を淡褐色固体として得た。
【0893】
方法A:LC−MS m/z=221.9[M+H];RT=0.70分。
【0894】
工程4:6−メチル−2−[4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロピリミジン−4−オン、Q−312、EV−AO5730−002の合成
【0895】
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
【0896】
1−(4−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸(EV−AO5728−001(130mg、0.56mmol)のDMF(2mL)溶液に、DIPEA(233.05μL、1.4mmol及びCOMU(98%、268.42mg、0.61mmol)を添加した。反応混合物を室温で2分間撹拌した。1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(98%、83.48mg、0.61mmol)を加え、反応物を室温でさらに24時間撹拌した。さらにCOMU(98%、268.42mg、0.61mmol)及び1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(98%、83.48mg、0.61mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。
【0897】
反応混合物を真空で濃縮し、DCM(10ml)で希釈した。混合物をHCl(1M 2×5mL)、水(5mL)及びブライン(5mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空中で濃縮した。SiO担持クロマトグラフィーによるDCM/メタノール(0〜2%)で溶出して精製し、続いて分取HPLC(方法G)で精製することにより、表題化合物(36mg、19%)を無色の固体として得た。
【0898】
方法C:LC−MS:m/z=337.1(M+H);RT=2.56分
【0899】
実施例222― 2−{5−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]ピリジン−2−イル}−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン Q−472(EV−AR5325−002)の調製
【0900】
工程1:2−(5−ブロモピリジン−2−イル)−1H,2H,3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの調製
【0901】
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
【0902】
5−ブロモピリジン−2−カルボキシミドアミド(917mg、4.584mmol)の乾燥MeOH(10ml)の溶液に、2−オキソシクロペンタン−1−カルボン酸メチル(1.1当量、569μl、4.584mmol)、続いてNaOMe(MeOH中5.4M)(1.1当量、934μl、5.043mmol)を加え、60℃で20時間撹拌した。2−オキソシクロペンタン−1−カルボン酸メチル(0.1当量、57μl、0.458mmol)及びNaOMe(MeOH中5.4M)(0.1当量、85μl、0.458mmol)のさらなる分を加え、60℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空で濃縮し、残渣を水に再溶解し、2M HCl水溶液を用いて溶液をpH3に酸性化した。沈殿物を真空濾過し、水及びEtOで洗浄し、乾燥して、表題化合物(832mg、62%)をクリーム状粉末として得た。
【0903】
方法C:LC−MS m/z=295.0[M+H];RT=2.53分。
【0904】
工程2:6−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}ピリジン−3−カルボン酸メチルの調製
【0905】
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
【0906】
2−(5−ブロモピリジン−2−イル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(EV−AR5317−001、690mg、2.36mmol)のTHF(3ml)懸濁液に、MeOH(3ml)、Mo(CO)(249mg、0.945mmol)、Pd(OAc)(53mg、0.236mmol)、tBuP(96mg、0.472mmol)及びDBU(705μl、4.724mmol)を加え、120℃で一晩撹拌した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和ブライン溶液(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮し、SiO担持クロマトグラフィー(100:0〜95:5、DCM−MeOH)により溶離して精製し、THFで破砕してオフホワイトの粉末として表題化合物(109mg、17%)を得た。
【0907】
方法C:LC−MS m/z=272.1[M+H];RT=2.27分。
【0908】
工程3:5−シクロプロピル−1−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の調製
【0909】
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
【0910】
6−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}ピリジン−3−カルボン酸メチル(EV−AR5321−002、100mg、0.369mmol)のTHF(5mL)溶液に、3M NaOH水溶液(737μL、2.21mmol)を加え、室温1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して有機溶媒を除去し、水性混合物を5M HCl水溶液を用いてpH4に酸性化し;白色沈殿物が形成された。反応混合物を真空下で濾過して、表題化合物(65mg、53%)をオフホワイトの粉末として得た。
【0911】
方法B:LC−MS m/z=258.0[M+H];RT=0.84分。
【0912】
工程4:2−{5−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]ピリジン−2−イル}−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの調製
【0913】
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
【0914】
6−{4−オキソ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル}ピリジン−3−カルボン酸(EV−AR5324−001、64mg、0.249mmol)のTHF(3mL)懸濁液に、DIPEA(130μL、0.746mmol)、T3P(EtOAc中50%)(440μL、0.746mmol)及び4−(トリフルオロメチル)ピペリジン塩酸塩(52mg、0.274mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、再結晶をEtOAc(20ml)に再溶解した。次いで、反応混合物を水(10ml)で洗浄し、有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、PREP−HPLC(方法G)により精製して、白色粉末として表題化合物(45mg、46%)を得た。
【0915】
方法C:LC−MS m/z=393.2[M+H];RT=2.65分。
【0916】
実施例223― 2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]ピリジン−2−イル}−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0917】
工程1:4−ブロモピリジン−2−カルボキサミジン塩酸塩の調製
【0918】
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
【0919】
4−ブロモピリジン−2−カルボニトリル(1g、5.46mmol)の無水MeOH(4mL)溶液に、ナトリウムメトキシド(0.5M、2.19mL、1.1mmol)のMeOH溶液を加え、室温で4時間撹拌した。反応混合物に塩化アンモニウム(0.32g、6mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。反応物をエーテル(10mL)で希釈し、室温で30分間撹拌した。濾過により集めた形成された沈殿物を、エーテル(2×4mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて、表題化合物(967mg、74.8%)を白色粉末として得た。
【0920】
方法B:LC−MS m/z=199.8、201.9[M+H];RT=0.2分。
【0921】
工程2:2−(4−ブロモピリジン−2−イル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0922】
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
【0923】
2−オキソシクロペンタン−1−カルボン酸メチル(609.16μl、4.91mmol)及び4−ブロモピリジン−2−カルボキサミジン塩酸塩(0.97g、4.09mmol)を室温で窒素雰囲気下、NaOMeのMeOH(0.5M、9.8mL、4.9mmol)溶液に溶解し、60℃で一晩撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残渣を水に再溶解し、溶液を2M HCl水溶液を用いてpH3に酸性化した。沈殿物を濾過によって集め、水及びジエチルエーテルで洗浄し、乾燥して、表題化合物(783mg、65.6%)を褐色粉末として得た。
【0924】
方法B:LC−MS m/z=293.85/295[M+H];RT=1.04分。
【0925】
工程3:2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]ピリジン−2−イル}−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0926】
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
【0927】
2−(4−ブロモピリジン−2−イル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(50mg、0.17mmol)の無水1,4−ジオキサン(2mL)溶液を窒素下で、4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イウム塩化物(97.36mg、0.51mmol)、酢酸パラジウム(2.88mg、0.01mmol)、(9,9−ジメチル−9H−キサンテン−4,5−ジイル)ビス(ジフェニルホスファン)(14.86mg、0.03mmol)、リン酸三カリウム(0.09ml、1.03mmol)、ヘキサキス(オキソメチリデン)モリブデン(18.07mg、0.07mmol)及びN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(41.82mg、0.34mmol)を加えた。反応容器を脱気し、窒素で充填し直し(×3)、密封し、140℃で45分間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、シリカで濃縮し、SiO担持クロマトグラフィーにより、0−5%MeOH/DCMで溶離し、次いで5〜15%急速フラッシュで精製して、茶色のゴム状物を得た。粗物質をIPA(0.3mL)に溶解し、(2E)−ブタ−2−エンジオ酸(0.01mL、0.09mmol)のIPA溶液で処理し、室温で4分間撹拌し、ジエチルエーテル(1mL)を加えた。沈殿物を3時間かけてゆっくりと形成し、一晩放置した。沈殿物を濾過によって集め、エーテル(2×1mL)で洗浄し、真空下で乾燥し、淡いベージュ色の固体として表題化合物(9.7mg、14.2%)を得た。
【0928】
方法C:LC−MS m/z=393.1[M+H];RT=2.59分
【0929】
実施例224― 2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]ピリジン−2−イル}−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンの合成
【0930】
工程1:2−シアノピリジン−4−カルボン酸フェニルの調製
【0931】
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
【0932】
4−ブロモピリジン−2−カルボニトリル(150mg、0.82mmol)、ギ酸フェニル(0.12ml、1.07mmol)、酢酸パラジウム(II)(5.52mg、0.02mmol)、トリ−tert−ブチルホスホニウム テトラフルオロホウ酸塩(28.54mg、0.1mmol)及びN,N−ジエチルエタンアミン(0.15ml、1.07mmol)を窒素雰囲気下でマイクロ波容器に加えた。反応容器を脱気し、窒素(×3)で充填し、密封し、マイクロ波照射下、140℃で20分間加熱した。酢酸パラジウム(II)(5.52mg、0.02mmol)及びトリ−tert−ブチルホスホニウム テトラフルオロホウ酸塩(28.54mg、0.1mmol)のさらなる分を加え、反応容器を脱気し、窒素で再充填し(×3)、密封し、マイクロ波照射下、140℃で45分間加熱した。得られた混合物を水(4mL)及びDCM(3mL)で希釈し、激しく攪拌し、相分離器カートリッジを用いて相を分離した。水相をDCM(×2)で再抽出し、有機抽出物を、相分離器を用いて分離した。合わせた有機抽出物を真空下で濃縮し、SiO担持クロマトグラフィーによりヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜55:45)で溶離して精製し、固化した淡黄色のガムとして表題化合物(94mg、51%)を得た。
【0933】
方法B:LC−MS m/z=224.9[M+H];RT=1.11分。
【0934】
工程2:4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]ピリジン−2−カルボニトリルの調製
【0935】
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
【0936】
2−シアノピリジン−4−カルボン酸フェニル(101mg、0.45mmol)の無水THF(1mL)の溶液に、窒素雰囲気下、4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イウム塩化物(128.12mg、0.68mmol)、N,N−ジエチルエタンアミン(0.13ml、0.9mmol)及びN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(2.75mg、0.02mmol)を加え、懸濁液を45℃で4〜5時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、シリカ(1.5g)にて濃縮し、SiO担持クロマトグラフィーにより、ヘプタン/EtOAc(勾配100:0〜70:30)、続いてDCM/MeOH(勾配100:0〜45:55)で溶出して精製し、表題化合物(102mg、80%)を無色ガラス状物として得た。
【0937】
方法B:LC−MS m/z=284.0[M+H];RT=1.02分
【0938】
工程3:2−{4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]ピリジン−2−イル}−3H,4H−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンの合成
【0939】
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
【0940】
4−[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル]ピリジン−2−カルボニトリル(0.1g、0.36mmol)及び3−アミノチオフェン−2−カルボン酸メチル(0.06g、0.4mmol)のTHF(2.5mL)溶液に、0℃、窒素雰囲気下、カリウムtert−ブトキシド(0.04g、0.4mmol)を加え、0℃〜室温で3時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、飽和塩化アンモニウム(5mL)及び水で希釈し、室温で撹拌した。混合物をDCM(×2)で抽出し、続いてEtOAcで抽出し、合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥し、真空で濃縮した。粗残渣をジエチルエーテル(9mL)中で室温で30分間撹拌し、得られた固体を濾過し、ジエチルエーテル(×2)で洗浄し、真空下で乾燥して、表題化合物(58mg、38.6%)を白色固体として得た。
【0941】
方法C:LC−MS m/z=409.1[M+H];RT=2.75分
【0942】
実施例225― 2−(4−{[4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル]スルホニル}ピリジン−2−イル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0943】
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
【0944】
圧力管内で、酢酸パラジウム(II)(0.01g、0.03mmol)、N,N,N−トリブチルブタン−1−アミニウム臭化物(182mg、0.56mmol)、トリフェニルホスフィン(20mg、0.08mmol)、ギ酸ナトリウム(77mg、1.13mmol)、1,10−フェナントロリン水和物(1:1)(0.02g、0.08mmol)、及びオキシドスルファンスルホン酸酸化二カリウム(0.23g、1.03mmol)を、窒素雰囲気下、無水DMSO(3mL)中で激しく撹拌し、2−(4−ブロモピリジン−2−イル)−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(実施例223 工程2)(0.15g、0.51mmol)を加え、容器を密封し、70℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、MeOH(5mL)で希釈し、5〜10分間撹拌した。混合物をCelite(登録商標)の小さなパッドを通して濾過し、MeOH(3×2mL)で洗浄し、真空で濃縮し、ジエチルエーテル(2×4mL)で粉砕した。得られた固体をトルエンと共沸させ、0℃に冷却し、4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イウム塩化物(0.11g、0.56mmol)、DIPEA(223.59μL、1.28mmol)及び1−クロロピロリジン−2,5−ジオン(41.55μL、0.51mmol)のDMF(1mL)溶液で処理し、室温で72時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(3×25mL)で抽出し、合わせた抽出物を水(×4)及びブラインで洗浄した。有機物をNaSOで乾燥し、真空で濃縮し、エーテルで粉砕した。固体をMeOH(〜4〜5mL)に懸濁し、加熱して溶解させた。溶液を真空下で濃縮し、エーテルで粉砕して、表題化合物(96mg、44%)を淡黄色固体として得た。
【0945】
方法C:LC−MS m/z=429.1[M+H];RT=3.15分
【0946】
実施例226― 2−[4−(シクロペンチルオキシ)−1H−ピラゾール−1−イル]−3H,4H,5H,6H,7H]−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オンの合成
【0947】
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
【0948】
2−クロロ−3H,4H,5H,6H,7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−オン(実施例193 工程1、74mg、0.43mmol)及び4−(シクロペンチルオキシ)−1H−ピラゾール(85mg、0.46mmol)のDMF(3mL)溶液に、炭酸セシウム(434mg、1.33mmol)を加えた。混合物を170℃で、マイクロ波で1時間照射した。これらの条件下で、さらに1時間後、冷却した反応混合物をHCl(1M 20mL)で希釈し、EtOAc(20mL)で抽出し、有機画分を乾燥させ(MgSO)、真空下で濃縮し、PERP−HPLC(方法G)で精製して、表題化合物(32mg、26%)を無色粉末として得た。
【0949】
方法C:LC−MS m/z=287.1[M+H];RT=3.10分
【0950】
実施例227 2−(ピペリジン−4−イル)ブタンニトリル塩酸塩の合成
【0951】
工程1:4−(1−シアノプロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの合成
【0952】
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
【0953】
2.5M n−BuLiのTHF(0.28mL、0.7mmol)溶液を、ジイソプロピルアミン(54mg、0.536mmol)のTHF(2mL)溶液に−78℃で加えた。溶液を30分間撹拌し、−78℃で4−(シアノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(100mg、0.446mmol)の溶液を滴下により加えた。得られた溶液を1時間撹拌し、ヨードエタン(83.6mg、0.536mmol)を添加した。反応混合物を一晩撹拌した。反応を飽和NaCl(5mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×2)で抽出し、合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濃縮して生成物を得(110mg、収率98%)、これを精製することなく次の工程で使用した。
【0954】
LC−MS:m/z=197(M−55)、RT=1.70分。
【0955】
工程2:2−(ピペリジン−4−イル)ブタンニトリル塩酸塩の合成
【0956】
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
【0957】
4−(1−シアノプロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(110mg、0.436mmol)のDCM(2mL)溶液に、4.0M HClのジオキサン(2mL)溶液を添加した。溶液を室温で4時間撹拌した。次いで、反応物の溶媒を除去して、生成物(85mg、99%)を白色固体として得た。
【0958】
LC−MS:m/z=153(M+H)
【0959】
実施例228― 4−エチルピペリジン−4−カルボニトリル塩酸塩の合成
【0960】
工程1:4−シアノ−4−エチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの合成
【0961】
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
【0962】
2.5M n−BuLiのTHF(7.2mL、18mmol)溶液を、ジイソプロピルアミン(1.818g、18mmol)のTHF(20mL)溶液に、−78℃で加えた。溶液を30分間撹拌し、次いで4−シアノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(3.15g、15mmol)のTHF(40mL)溶液に−78℃で滴下により加えた。得られた溶液を1時間撹拌し、ヨードエタン(83.6mg、0.536mmol)を添加した。反応混合物を一晩撹拌した。反応を飽和NHCl(10mL)及び水(20mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×2)で抽出し、合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濃縮して生成物を得(3.4g、収率95.2%)て、これを精製することなく次の工程で使用した。
【0963】
LC−MS:m/z=183(M−55)、RT=1.879分。
【0964】
工程2:4−エチルピペリジン−4−カルボニトリル塩酸塩の合成
【0965】
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
【0966】
4−シアノ−4−エチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(3.4g、14.3mmol)のDCM(10mL)溶液に、4.0M HClのジオキサン(10mL)溶液を加えた。溶液を室温で一晩撹拌した。次いで、反応物の溶媒を除去して、生成物(2.48g、99%)を淡白色固体として得た。
【0967】
LC−MS:m/z=139(M+H)、RT=1.076分。
【0968】
実施例229― 2−(5−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)チオフェン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン(Q−609)の合成
【数25】
[この文献は図面を表示できません]
【0969】
工程1:2−クロロ−4−(4−メトキシベンジルオキシ)−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジンの合成
【0970】
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
【0971】
100mLのRBFに、(4−メトキシフェニル)メタノール(460mg、3.33mmol)、15mLのTHF及びNaH(60%)(160mg、4.0mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、2,4−ジクロロ−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン(600mg、3.19mmol)を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水(20ml)で処理し、EtOAc(100ml)で抽出した。有機層を濃縮し、コンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254、40g、EA/PE=1/10)で精製して生成物を得た。LC−MS:m/z=291(M+H)、RT=2.012分。
【0972】
工程2:2−クロロ−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オンの合成
【0973】
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
【0974】
100mLのRBFに、2−クロロ−4−(4−メトキシベンジルオキシ)−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン(350mg、1.2mmol)、8mLのDCM及び2mLのCFCOOHを加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をpH=8になるまでTEAで処理し、次いでコンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254,40g、EA/PE=1/1)で精製して生成物を得た。LC−MS:m/z=171(M+H)、RT=1.246分。
【0975】
工程3:5−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)チオフェン−2−カルボン酸の合成
【0976】
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
【0977】
100mLのRBFに、2−クロロ−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン(100mg、0.58mmol)、5−ボロノチオフェン−2−カルボン酸(350mg、2.03mmol)、3mLのDME、1.5mLのEtOH、0.5mLのNaCO(2N)及びPd(PPh(100mg、0.086mmol)を加えた。混合物を110℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物をコンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254、20g、MeOH/DCM=1/20)により精製して、生成物を得た。LC−MS:m/z=263(M+H)、RT=1.358分。
【0978】
工程4:2−(5−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)チオフェン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オンの合成。
【0979】
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
【0980】
100mLのRBFに、5−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)チオフェン−2−カルボン酸(80mg、0.30mmol)、4−(トリフルオロメチル)ピペリジン塩酸塩(60mg、0.31mmol)、HOAT(40mg、0.30mmol)、HATU(80mg、0.34mmol)、5mlのTHF及び0.05mlのTEAを加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、反応混合物をコンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254、20g、MeOH/DCM=1/20)により精製して、生成物を得た。LC−MS(方法C’):m/z=398(M+H)、RT=1.703分。
【0981】
実施例230― 2−(3−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン(Q−593)の合成
【数26】
[この文献は図面を表示できません]
【0982】
工程1:3−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)安息香酸の合成。
【0983】
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
【0984】
100mLのRBFに、2−クロロ−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン(90mg、0.53mmol)、3−ボロノ安息香酸(200mg、1.20mmol)、KCO(120mg、0.87mmol)、5mLのジオキサン、1mLの水及びPd(PPh(40mg、0.034mmol)を加えた。混合物を100℃で40時間撹拌した。次いで、反応混合物をコンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254、20g、MeOH/DCM=1/10)で精製して、生成物を得た。LC−MS:m/z=257(M+H)、RT=0.994分。
【0985】
工程2:2−(3−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オンの合成。
【0986】
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
【0987】
100mLのRBFに、3−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)安息香酸(60mg、0.23mmol)、4−(トリフルオロメチル)ピペリジン塩酸塩(50mg、0.26mmol)、HOAT(40mg、0.30mmol)、HATU(60mg、0.25mmol)、3mlのTHF及び0.05mlのTEAを加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、反応混合物をコンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254、20g、MeOH/DCM=1/20)で精製して生成物を得た。LC−MS(方法G’):m/z=392(M+H)、RT=1.608分。
【0988】
実施例231― 2−(4−(3−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−6,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン(Q−1564)の合成
【数27】
[この文献は図面を表示できません]
【0989】
工程1:3,3−ジメチルヘキサン二酸の合成。
【0990】
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
【0991】
4,4−ジメチルシクロヘキサノン(9g、71.3mmol)及びKMnO(22.5g、142.6mmol)を450mLのHOに溶解した。これに、NaOH(1g、25mmol)をHO10mLで溶解した水溶液を室温で加えた。この混合物を室温で48時間撹拌した。重硫酸ナトリウム水溶液を紫色が消えるまで加えた。褐色の固体を濾別し、濾液を濃塩酸でpH=2にした。溶液をEtOAc(150mL×2)で抽出した。合わせた有機物を乾燥させ、濃縮して生成物を得た。LC−MS:m/z=175.1(M+H)、RT=0.35分。
【0992】
工程2:3,3−ジメチルヘキサン二酸ジメチルの合成。
【0993】
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
【0994】
3,3−ジメチルヘキサン二酸(7.8g、44.8mmol)のMeOH(100mL)溶液に、濃HSO(1g、10mmol)を添加した。混合物を80℃で2時間撹拌し、濃縮した。NaHCO溶液を残渣に加えてpH=7とした。混合物をEtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、真空下で濃縮して生成物を得た。LC−MS:m/z=203.1(M+H)、RT=1.89分。
【0995】
工程3:4,4−ジメチル−2−オキソシクロペンタンカルボン酸メチルの合成。
【0996】
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
【0997】
Na(230mg、10mmol)のMeOH(8mL)溶液の混合物を室温で5分間撹拌した。3,3−ジメチルヘキサン二酸ジメチル(1g、5mmol)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌し、真空下で濃縮してMeOHを除去した。残渣にTHF(8mL)を加え、混合物を室温で12時間撹拌した。混合物をHO(20mL)に注いだ。HCl(2N)をpH=7まで添加した。混合物をEtOAc(50mL×2)で抽出した。有機層を濃縮し、カラム(シリカゲル、PE/EtOAc=1/1)で精製して生成物を得た。LC−MS:m/z=171.1(M+H)+、RT=1.77分。
【0998】
工程4:6,6−ジメチル−2−(メチルチオ)−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オンの合成。
【0999】
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
【1000】
4,4−ジメチル−2−オキソシクロペンタンカルボン酸メチル(750mg、4.4mmol)のHO(20mL)溶液に、カルバムイミドチオ酸メチル(594mg、6.6mmol)及びNaCO(1.87g、17.6mmol)を加えた。混合物を室温で12時間撹拌した。混合物をEtOAc(20mL×2)で抽出した。有機層を濃縮し、カラム(シリカゲル、PE/EtOAc=2/1)で精製して生成物を得た。LC−MS:m/z=211.1(M+H)、RT=1.61分。
【1001】
工程5:2−ヒドラジニル−6,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オンの合成。
【1002】
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
【1003】
6,6−ジメチル−2−(メチルチオ)−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン(250mg、1.2mmol)のEtOH(5mL)溶液に、NHNHO(1mL)を追加した。混合物を90℃で12時間撹拌し、真空下で濃縮して生成物を得、これを次の工程で精製せずに直接使用した。LC−MS:m/z=195.2(M+H)、RT=1.23分。
【1004】
工程6:1−(6,6−ジメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチルの合成。
【1005】
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
【1006】
2−ヒドラジニル−6,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン(230mg、1.2mmol)のEtOH(5mL)の溶液に2−((ジメチルアミノ)メチレン)−3−オキソブタン酸(Z)−メチル(246mg、1.4mmol)及びAcOH(0.5mL)を添加した。混合物を50℃で2時間撹拌し、真空下で濃縮した。粗残留物をカラム(シリカゲル、PE/EtOAc=1/3)で精製して生成物を得た。LC−MS:m/z=303.1(M+H)、RT=1.99分。
【1007】
工程7:1−(6,6−ジメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の合成。
【1008】
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
【1009】
1−(6,6−ジメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(140mg、0.5mmol)のTHF(5mL)溶液に、NaOH(60mg、1.5mmol)をHO(3mL)で溶解した溶液を添加した。混合物を35℃で3時間撹拌し、真空下で濃縮してTHFを除去した。EtOAc(10mL)を加えて不純物を抽出した。水相をHCl(2N)でpH=4に調整した。固体を濾過して生成物を得た。LC−MS:m/z=289.1(M+H)、RT=1.11分。
【1010】
工程8:2−(4−(3−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−6,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オンの合成。
【1011】
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
【1012】
1−(6,6−ジメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(49mg、0.17mmol)のTHF(6mL)溶液に、NMM(68mg、0.68mmol)、HATU(76mg、0.2mmol)、HOAt(26mg、0.2mmol)及び1−(アゼチジン−3−イル)−3,3−ジフルオロピロリジン(46mg、0.2mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(NHHCO)で精製して生成物を得た。LC−MS(方法J’):m/z=433.2(M+H)、RT=1.46分。
【1013】
実施例232― 2−(2−メチル−3−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)−1H−ピロール−1−イル)−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン)(Q−622)の合成
【数28】
[この文献は図面を表示できません]
【1014】
工程1:2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の合成。
【1015】
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
【1016】
2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(785mg、5.12mmol)のジオキサン(8mL)溶液に、水酸化リチウム(1.08g、25.62mmol)のHO(8mL)溶液を添加した。添加後、反応混合物を還流下で4時間撹拌した。混合物をEtOAc及びHCl(1M、a.q.)で分配した。有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=126.2(M+H)、RT=0.32分。
【1017】
工程2:(2−メチル−1H−ピロール−3−イル)(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メタノンの合成。
【1018】
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
【1019】
2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸(100mg、0.8mmol)及び4−(トリフルオロメチル)ピペリジン(147mg、0.96mmol)のDMF(2mL)溶液に、HATU(456mg、1.2mmol)及びDIPEA(206mg、1.6mmol)を加えた。反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を濃縮し、SGC(PE/EtOAc=1/2、シリカゲルで溶出)で精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=261.1(M+H)、RT=1.62分。
【1020】
工程3:2−(2−メチル−3−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)−1H−ピロール−1−イル)−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オンの合成。
【1021】
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
【1022】
2−クロロ−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン(90mg、0.53mmol)及び(2−メチル−1H−ピロール−3−イル)(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メタノン(164mg、0.63mmol)のDMF(2mL)の溶液に、CsCO(344mg、1.06mmol)、L−プロリン(30mg、0.26mmol)及びCuI(50mg、0.26mmol)を加えた。反応混合物を140℃で15時間撹拌した。混合物をプレHPLC(高pH)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS(方法G’):m/z=395.0(M+H)、RT=1.42分。
【1023】
実施例233― 5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−4−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(Q−1884)の合成
【数29】
[この文献は図面を表示できません]
【1024】
工程1:シアノギ酸ベンジルの合成。
【1025】
【化280】
[この文献は図面を表示できません]
【1026】
クロロギ酸ベンジル(5g、0.029mol)及び1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(22mg;0.20mmol)を乾燥窒素雰囲気下で乾燥反応容器に添加した。トリメチルシリルニトリル(2.9g、0.029mol)を約1時間かけて滴下により加えた。反応が完了するまで約3時間、混合物を20℃〜30℃に維持した。塩化トリメチルシリルを留去した後、4.3gの粗生成物が得られ、これを次の工程で直接使用した。GC−MS:m/z=161M、RT=9.249分。
【1027】
工程2:2−アセチル−3−アミノフマル酸 1−tert−ブチル 4−ベンジルの合成。
【1028】
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
【1029】
3−オキソブタン酸tert−ブチル(982mg、6.22mmol)及びシアノギ酸ベンジル(1g、6.21mmol)のDCM(3mL)溶液に、アセトン酸アセチル亜鉛(II)(82mg、0.31mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、残渣をEtO(20mL)に溶解し、懸濁液をセライトで濾過した。ケーキをEtO(15mL)で洗浄し、濾液を蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=12/1)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=342(M+Na)、RT=1.596分。
【1030】
工程3:5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3,4−ジカルボン酸 4−tert−ブチル 3−ベンジルの合成。
【1031】
【化282】
[この文献は図面を表示できません]
【1032】
2−アセチル−3−アミノフマル酸 1−tert−ブチル 4−ベンジル(575mg、1.80mmol)のEtOH5mLの溶液に、2−ヒドラジニル−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン(300mg、1.81mmol)を加えた。懸濁液を加熱して15時間還流させた。室温に冷却した後、懸濁液を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=12/1)を用いて精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=395(M−55)、RT=2.188分。
【1033】
工程4:3−カルバモイル−5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロ−ペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 tert−ブチルの合成。
【1034】
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
【1035】
5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3,4−ジカルボン酸 4−tert−ブチル 3−ベンジル(440mg、0.98mmol)を溶解した8mLの7M NH溶液のMeOH溶液を、密封管に入れ、50℃で15時間加熱した。室温まで冷却した後、溶液を濃縮して表題化合物を得た。LC−MS:m/z=304(M−55)、RT=1.504分。
【1036】
工程5:3−カルバモイル−5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]−ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の合成。
【1037】
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
【1038】
3−カルバモイル−5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ−[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 tert−ブチル(30mg、0.084mmol)の2mL DCM溶液に、1mLのTFAを加え、混合物を室温で3時間撹拌した。次に反応混合物をトルエンで希釈し、濃縮して所望の生成物を得た。LC−MS:m/z=304(M+H)、RT=0.407分。
【1039】
工程6:5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−4−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミドの合成。
【1040】
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
【1041】
3−カルバモイル−5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピラム イジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(26mg、0.084mmol)及び4−(トリフルオロメチル)ピペリジン塩酸塩(16mg、0.084mmol)のDMF2mLの溶液の混合物に、NMM(0.05mL、0.45mmol)、HOAt(14mg、0.10mmol)及びHATU(38mg、0.10mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、濾過した。濾液を、調製したHPLC(NHHCO)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MS(方法F’):m/z=439(M+H)、RT=1.356分。
【1042】
実施例234― 6−フルオロ−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン(Q−616)の合成
【数30】
[この文献は図面を表示できません]
【1043】
工程1:(1H−ピラゾール−4−イル)(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メタノン
【1044】
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
【1045】
100mLのRBFに、1H−ピラゾール−4−カルボン酸(500mg、4.46mmol)、4−(トリフルオロメチル)ピペリジン塩酸塩(1.0g、5.29mmol)、HATU(1.2g、5.10mmol)、HOAT(700mg、5.14mmol)、40mLのTHF及び2mLのTEAを添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、コンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254、40g、MeOH/DCM=1/10)により精製して、生成物を得た。LC−MS:m/z=248(M+H)、RT=1.434分。
【1046】
工程2:4,4−ジフルオロピロリジン−1,2−ジカルボン酸 2−メチル(R)−1−tert−ブチルの合成。
【1047】
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
【1048】
500mLのRBFに、4−オキソピロリジン−1,2−ジカルボン酸 2−メチル (R)−1−tert−ブチル(4.0g、16.4mmol)及び200mLのDCMを添加した。混合物を0℃に冷却し、100mlのDCM中のDAST(24.0g、150.0mmol)を1時間かけて滴下により加えた。次いで、混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をNaHCO(水溶液)で処理し、DCM(300ml)で抽出し、有機層を濃縮して生成物を得た。LC−MS:m/z=166(M−100)、RT=0.344分。
【1049】
工程3:4,4−ジフルオロピロリジン−2−カルボン酸 (R)−メチルの合成。
【1050】
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
【1051】
100mLのRBFに、4,4−ジフルオロピロリジン−1,2−ジカルボン酸 2−メチル (R)−1−tert−ブチル(4.0g、15.1mmol)及び40mLのHCl(ジオキサン中4M)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。次に反応混合物を濃縮して生成物を得た。LC−MS:m/z=166(M+H)、RT=0.347分。
【1052】
工程4:1−アミノ−4−フルオロ−1H−ピロール−2−カルボン酸メチルの合成。
【1053】
【化289】
[この文献は図面を表示できません]
【1054】
250mlのRBFに、4,4−ジフルオロピロリジン−2−カルボン酸 (R)−メチル(2.4g、14.5mmol)を溶解した80mlのTHFを添加し、24gのMnOを添加した。混合物を70℃で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮し、コンビフラッシュ(combiflash)(isco、シリカゲル、UV254、40g、EA/PE=1/3)で精製して生成物を得た。LC−MS:m/z=144(M+H)、RT=1.528分。
【1055】
工程5:1−アミノ−4−フルオロ−1H−ピロール−2−カルボン酸メチルの合成。
【1056】
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
【1057】
500mLのRBFに、NHCl(6.0g、112mmol)を溶解した200mLのEtO溶液を添加した。混合物を−5℃まで冷却し、9.4mlのNHOHを激しく撹拌しながら滴下により添加した。次いで145mlのNaClOを2時間かけて滴下により添加した。混合物を15分間撹拌し、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、CaClで乾燥し、さらに精製することなく次の工程で使用した。次いで、100mlのRBFに、4−フルオロ−1H−ピロール−2−カルボン酸メチル(1.7g、11.8mmol)及びDMF30mlを添加した。混合物を0℃に冷却し、NaH(60%)(600mg、15.0mmol)を加えた。45分後、予め調製したNHCl(100ml)を滴下により添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(200ml)で抽出し、有機層を濃縮し、コンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254、40g、EA/PE=1/5)で精製して生成物を得た。LC−MS:m/z=159(M+H)、RT=1.49分。
【1058】
工程6:1−(3−ベンゾイルチオウレイド)−4−フルオロ−1H−ピロール−2−カルボン酸メチルの合成。
【1059】
【化291】
[この文献は図面を表示できません]
【1060】
250mLのRBFに、1−アミノ−4−フルオロ−1H−ピロール−2−カルボン酸メチル(1.7g、10.76mmol)、THF80mL及びイソチオシアン酸ベンゾイル(1.8g、11.04mmol)を添加した。混合物を室温でN下、16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、コンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254、40g、EA/PE=1/4)で精製して生成物を得た。LC−MS:m/z=322(M+H)、RT=1.823分。
【1061】
工程7:6−フルオロ−2−メルカプトピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オンの合成。
【1062】
【化292】
[この文献は図面を表示できません]
【1063】
100mLのRBFに、1−(3−ベンゾイルチオウレイド)−4−フルオロ−1H−ピロール−2−カルボン酸メチル(1.5g、4.67mmol)及び10mLのNaOH(2N)を添加した。混合物を85℃でN下、1.5時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、EtOH(5ml)、HOAc(2ml)を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物を濾過し、EtO(20ml)で洗浄して生成物を得た。LC−MS:m/z=186(M+H)、RT=0.67分。
【1064】
工程8:6−フルオロ−2−(メチルチオ)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オンの合成。
【1065】
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
【1066】
100mLのRBFに、6−フルオロ−2−メルカプトピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン(700mg、3.78mmol)及びTHF20mlを添加し、MeI(700mg、4.92mmol)を添加した。混合物を45℃でN下、1時間撹拌した。反応混合物をNaHCO(水溶液)で処理し、濾過して生成物を得た。LC−MS:m/z=200(M+H)、RT=1.551分。
【1067】
工程9:6−フルオロ−2−(メチルスルホニル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オンの合成。
【1068】
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
【1069】
50mLのRBFに、6−フルオロ−2−(メチルチオ)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン(100mg、0.50mmol)及び4mlのHOAcを添加し、2mlのHに添加した。混合物を170℃、マイクロ波で、15時間撹拌した。反応混合物を濾過して生成物を得た。LC−MS:m/z=232(M+H)、RT=1.368分。
【1070】
工程10:6−フルオロ−2−(4−(4−(トリフルオロメチル) ピペリジン−1−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オンの合成。
【1071】
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
【1072】
マイクロ波管に、6−フルオロ−2−(メチルスルホニル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン(100mg、0.43mmol)、(1H−ピラゾール−4−イル)(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メタノン(110mg、0.44mmol)、CSCO(160mg、0.49mmol)及び2mlのNMPを添加した。混合物を室温で2日間撹拌した。反応混合物を濃縮し、コンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254、20g、MeOH/DCM=1/10)で精製して生成物を得た。LC−MS(方法G’):m/z=399(M+H)、RT=1.399分。
【1073】
実施例235−236
【1074】
表26(Table17)の実施例235〜236は、対応する出発物質から出発して、実施例234と類似の様式で調製した。
【表26】
[この文献は図面を表示できません]
【1075】
実施例237― 7−フルオロ−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン(Q−525)の合成。
【数31】
[この文献は図面を表示できません]
【1076】
工程1:2,4−ジクロロ−7−フルオロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジンの合成。
【1077】
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
【1078】
2,4−ジクロロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン(6.0g、31.9mmol)及び1−(クロロメチル)−4−フルオロ−1,4−ジアゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン テトラフルオロボラート(22.6g、63.8mmol)のアセトニトリル(250mL)の混合物を、N雰囲気下、45℃で16時間撹拌した。混合物を濃縮し、残留物をDCM(400mL)で希釈し、HO(50mL×3)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。濾液を濃縮して、粗生成物を得た。LC−MS:m/z=206.0(M+H)、RT=1.873分。
【1079】
工程2:2−クロロ−7−フルオロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オンの合成。
【1080】
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
【1081】
2,4−ジクロロ−7−フルオロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン(6.33g、30.7mmol)のTHF/HO(30ml/30mL)溶液の混合物に、水酸化ナトリウム(6.16g、154mmol)を加えた。混合物を50℃で4時間撹拌し、室温に冷却した。混合物を4N HClでpH=3〜4に調整し、EtOAc(100mL×4)で抽出した。合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濃縮して5.2gの粗生成物を得た。2gの粗生成物を分取HPLC(TFA/CHCN/HO)により精製して、生成物を得た。LC−MS:m/z=188.0(M+H)、RT=1.486分。
【1082】
工程3:7−フルオロ−2−(4−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オンの合成。
【1083】
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
【1084】
2−クロロ−7−フルオロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン(302mg、1.61mmol)、(1H−ピラゾール−4−イル)(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メタノン(398mg、1.61mmol)及びCsCO(1049mg、3.22mmol)の乾燥DMF(20mL)溶液の混合物に、L−プロリン(93mg、0.8mmol)及びCuI(152mg、0.8mmol)をN雰囲気下で加えた。混合物を140℃で20時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、HO(100mL)で希釈し、1N HClでpHを3〜4に調整し、EtOAc(100mL×5)で抽出した。合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を分取HPLC(TFA/CHCN/HO)によって精製して粗生成物を得、これを分取HPLC(NH/HCO/CHCN/HO)によりさらに精製して生成物を得た。LC−MS(方法D’):m/z=399.2(M+H)、RT=1.002分。
【1085】
実施例238−239
【1086】
表27(Table18)の実施例238〜239は、対応する出発物質で出発して、実施例237と同様の方法で調製した。
【表27】
[この文献は図面を表示できません]
【1087】
実施例240― 2−(5−メチル−4−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニルスルホニル)ピペラジン−1−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン(Q−1798)の合成
【数32】
[この文献は図面を表示できません]
【1088】
工程1:tert−ブチル−4−(5−メチル−1−(4−オキソ−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボン酸の合成。
【1089】
【化299】
[この文献は図面を表示できません]
【1090】
5−メチル−1−(4−オキソ−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(2g、7.715mmol)及びtert−ブチル−ピペラジン−1−カルボン酸(1.6g、8.487mmol)のTHF(40mL)溶液に、HATU(3.52g、9.258mmol)、HOAT(1.05g、7.715mmol)及びTEA(2.34g、23.146mmol)を加え、反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を濃縮し、SGC(DCM/MeOH=20/1で溶離)で精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=428.3(M+H)、RT=1.535分。
【1091】
工程2:2−(5−メチル−4−(ピペラジン−1−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン 二塩酸塩の合成。
【1092】
【化300】
[この文献は図面を表示できません]
【1093】
tert−ブチル−4−(5−メチル−1−(4−オキソ−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボン酸(3.88g、9.077mmol)のDCM(50mL)溶液に、HCl(20mL、ジオキサン中4M)を加えた。反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を濃縮して表題化合物を得た。LC−MS:m/z=328.2(M+H)、RT=1.146分。
【1094】
工程3:2−(5−メチル−4−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニルスルホニル)ピペラジン−1−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オンの合成。
【1095】
【化301】
[この文献は図面を表示できません]
【1096】
2−(5−メチル−4−(ピペラジン−1−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン 二塩酸塩(50mg、0.125mmol)及びTEA(51mg、0.50mmol)のDCM(3mL)溶液に、塩化4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン−1−スルホニル(39mg、0.15mmol)を加えた。反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を分取HPLC(高pH)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS(方法J’):m/z=552.2(M+H)、RT=1.671分。
【1097】
実施例241−289
【1098】
表28(Table19)の実施例241〜289を、対応する出発物質で出発して、実施例240と同様の方法で調製した。
【表28】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【1099】
実施例290― 2−(5−メチル−4−(2,6−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル)−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オン(Q−577)の合成。
【数33】
[この文献は図面を表示できません]
【1100】
工程1:2−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)−2,6−ジアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸 tert−ブチルの合成。
【1101】
【化302】
[この文献は図面を表示できません]
【1102】
5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(50mg、0.19mmol)、2,6−ジアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸 tert−ブチル(55mg、0.19mmol)、HATU(109.6mg、0.29mmol)、HOAt(39mg、0.29mmol)及びTEA(0.05mL、0.38mmol)を室温で2時間撹拌した。反応物を濃縮した。残留物を分取TLC(DCM/MeOH=15/1、シリカ、UV254)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=483(M+H)、RT=1.544分。
【1103】
工程2:2−(5−メチル−4−(2,6−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル)−6,7−ジヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4(5H)−オンの合成。
【1104】
【化303】
[この文献は図面を表示できません]
【1105】
2−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロ ペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)−2,6−ジアザスピロ[4.5]デカン−6−カルボン酸 tert−ブチル(50mg、0.1mmol)のDCM(1mL)溶液に、HCl(ジオキサン中4M、1mL)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を濃縮した。残渣を分取HPLC(高pH)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS(方法C’):m/z=383(M+H)、RT=1.21分。
【1106】
実施例291−292
【1107】
表29(Table20)の実施例291〜292は、対応する出発物質から出発して、実施例290と類似の様式で調製した。
【表29】
[この文献は図面を表示できません]
【1108】
実施例293― 3−(4−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸(Q−627)の合成
実施例293― 3−(4−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボニトリル(Q−632)の合成
【数34】
[この文献は図面を表示できません]
【1109】
工程1:ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1,3−ジカルボン酸ジメチルの合成。
【1110】
【化304】
[この文献は図面を表示できません]
【1111】
ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1,3−ジカルボン酸(1g、6.4mmol)のMeOH(50mL)溶液にSOCl(6mL)を滴下により加えた。反応物を80℃で15時間撹拌した。反応物を濃縮した。残渣をNaHCO水溶液(80mL)で洗浄し、DCM(2×60mL)で抽出した。合わせた有機層を濃縮して、表題化合物を得た。
【1112】
工程2:3−(メトキシカルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸の合成。
【1113】
【化305】
[この文献は図面を表示できません]
【1114】
ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1,3−ジカルボン酸ジメチル(1.1g、5.98mmol)のTHF/MeOH(1/1、10mL)溶液に、NaOH(2M、3mL)を加えた。反応物を室温で15時間撹拌した。反応物を濃縮した。残渣を水(50mL)で処理し、HCl(2M)でpH=5に調整し、DCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を濃縮して、表題化合物を得た。
【1115】
工程3:ピペラジン−1−カルボン酸 4−(3−(メトキシカルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボニル) tert−ブチルの合成。
【1116】
【化306】
[この文献は図面を表示できません]
【1117】
3−(メトキシカルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸(600mg、3.53mmol)、ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル(656mg、3.53mmol)、EDCI(1.01g、5.29mmol)、HOBt(715mg、5.29mmol)及びTEA(1mL、7.06mmol)のTHF(30mL)溶液の混合物を室温で15時間撹拌した。反応物を水(50mL)で処理し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を濃縮して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=283(M−56+H);RT=1.68分。
【1118】
工程4:3−(ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸メチル塩酸塩の合成。
【1119】
【化307】
[この文献は図面を表示できません]
【1120】
4−(3−(メトキシカルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボニル)ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル(1.05g、3.1mmol)のDCM(10mL)溶液に、HCl(ジオキサン中4M、10mL)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を濃縮して表題化合物(850mg、99%)を得た。LC−MS:m/z=239(M+H)+、RT=0.92分。
【1121】
工程5:3−(4−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d] ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸メチルの合成。
【1122】
【化308】
[この文献は図面を表示できません]
【1123】
5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(585mg、2.25mmol)、3−(ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸メチル塩酸塩(850mg、3.1mmol)、HATU(1.28g、3.37mmol)、HOAt(460mg、3.37mmol)及びTEA(1mL)のTHF(30mL)溶液の混合物を室温で15時間撹拌した。反応物を濃縮した。残留物をコンビフラッシュ(40g、DCM/MeOH=20/1、シリカ、UV254)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=481(M+H)、RT=1.48分。
【1124】
工程6:3−(4−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸の合成。
【1125】
【化309】
[この文献は図面を表示できません]
【1126】
3−(4−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸メチル(120mg、0.25mmol)のTHF/MeOH(1/1、4mL)溶液にLiOH(2M、1mL)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を水(20mL)で処理し、HCl(2M)でpH=5に調整した。混合物をEtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を濃縮した。残渣を分取HPLC(低pH)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS(方法C’):m/z=467(M+H)、RT=1.34分。
【1127】
工程7:3−(4−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキサミドの合成。
【1128】
【化310】
[この文献は図面を表示できません]
【1129】
3−(4−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸(80mg、0.17mmol)、NHCl(13.6mg、0.26mmol)、HOBt(49.2mg、0.26mmol)、EDCI(34.7mg、0.26mmol)及びTEA(0.07mL)のTHF(5mL)溶液の混合物を室温で15時間撹拌した。反応物を濃縮した。残渣を分取HPLC(低pH)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=466(M+H)、RT=1.28分。
【1130】
工程8:3−(4−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボニトリルの合成。
【1131】
【化311】
[この文献は図面を表示できません]
【1132】
3−(4−(5−メチル−1−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−シクロペンタ[d]ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキサミド(45mg、0.1mmol)のDCM(3mL)の溶液に、TEA(0.6mL)及びトリフルオロ酢酸無水物(0.4mL)を添加した。混合物を室温で15時間撹拌した。反応物を濃縮した。残渣を分取HPLC(高pH)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS(方法F’):m/z=448(M+H)、RT=1.35分。
【1133】
実施例295― 2−(4−(2,2−ジメチル−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−カルボニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン(Q−949)の合成
【数35】
[この文献は図面を表示できません]
【1134】
工程1:塩化 5−メチル−1−(4−オキソ−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニルの調製。
【1135】
【化312】
[この文献は図面を表示できません]
【1136】
5−メチル−1−(4−オキソ−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(50mg、0.193mmol)及び二塩化オキサリル(74mg、0.579mmol)のDCM(8mL)溶液に、DMF(3滴)を室温で加えた。混合物を室温で、反応が完了するまで2時間撹拌した。混合物を濃縮して粗生成物(80mg)を得、これを次の工程に直接使用した。
【1137】
工程2:2−(4−(2,2−ジメチル−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−カルボニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オンの調製。
【1138】
【化313】
[この文献は図面を表示できません]
【1139】
塩化5−メチル−1−(4−オキソ−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニル(80mg、0.288mmol)、3,3−ジメチル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン塩酸塩(74mg、0.317mmol)及びTEA(87mg、0.864mmol)のDCM(8mL)溶液を、室温で一晩撹拌した。混合物を濃縮して溶媒を除去し、残渣を分取HPLC(高pH)で精製し、表題化合物にした。LC−MS(方法F’):m/z=438.1(M+H)、RT=1.67分。
【1140】
実施例296−299
【1141】
表30(Table21)の実施例296〜299は、対応する出発物質から出発して、実施例295と類似の様式で調製した。
【表30】
[この文献は図面を表示できません]
【1142】
実施例300−946
【1143】
表31(Table22)の実施例300〜946は、適切な出発物質で開始する本明細書に記載の方法に従って調製した。
【表31】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【1144】
調製実施例9 アミンの形成
【1145】
4−(アゼチジン−3−イル)−2−フルオロピリジン TFA塩の調製:
【数36】
[この文献は図面を表示できません]
【1146】
工程1:(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)亜鉛(II) ヨウ化物。
【1147】
【化314】
[この文献は図面を表示できません]
【1148】
1,2−ジブロモエタン(1.992g、10.6mmol)を、N雰囲気下、乾燥THF(40mL)中のZn(2.86g、44.1mmol)の懸濁液に添加した。混合物を15分間還流し、室温に冷却した。TMSC1(764mg、7.08mmol)を混合物にゆっくり加えた。添加後、混合物を室温で45分間撹拌し、次いで3−ヨードアゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチル(5g、17.7mmol)の乾燥THF(10mL)を添加した。混合物を40℃で2時間撹拌して亜鉛試薬溶液を得、これを次の工程で直接使用した。
【1149】
工程2:3−(2−フルオロピリジン−4−イル)アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルの合成。
【1150】
【化315】
[この文献は図面を表示できません]
【1151】
4−ブロモ−2−フルオロピリジン(3g、17.142mmol)のTHF(10ml)溶液を、Pd(dba)(1.57g、1.714mmol)及びPd(2−フリル)(1.2g、5.143mmol)の混合物に、N雰囲気下で加えた。次いで、(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル)亜鉛(II)ヨウ化物(7.2g、20.571mmol)のTHF(50mL)溶液を添加した。混合物を60℃で5時間撹拌した。反応をHO(10mL)でクエンチした。沈殿物を濾過した。濾液をEtOAc(30mL×2)で抽出し、水(200mL)で洗浄した。合わせた有機物をNaSOで乾燥させた。次いで、溶媒を除去し、残留物をCHCl/MeOH:50/1を用いるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、生成物を得た。LC−MS:m/z=253(M+H)、RT=1.457分。
【1152】
工程3:4−(アゼチジン−3−イル)−2−フルオロピリジン TFA塩の合成。
【1153】
【化316】
[この文献は図面を表示できません]
【1154】
3−(2−フルオロピリジン−4−イル)アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチル(1.926g、7.634mmol)のDCM(5mL)溶液に、TFA(5mL)を加えた。溶液を室温で3時間撹拌した。反応物から溶媒を除去して生成物を得、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。LC−MS:m/z=153(M+H)
【1155】
1−(3,3−ジフルオロシクロブチル)ピペラジンの調製:
【数37】
[この文献は図面を表示できません]
【1156】
工程1:1−ベンジル−4−(3,3−ジフルオロシクロブチル)ピペラジンの合成
【1157】
【化317】
[この文献は図面を表示できません]
【1158】
100mLのRBFに、N−ベンジル−2−クロロ−N−(2−クロロエチル)エタンアミン塩酸塩(2.3g、8.61mmol)、3,3−ジフルオロシクロブタンアミン塩酸塩(1.0g、6.99mmol)、20mLのEtOH、及び6mLのDIPEAを添加した。混合物を還流下、N下で、16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、コンビフラッシュ(isco、シリカゲル、UV254、40g、EA/PE=1/3)で精製して生成物を得た。LC−MS(UV214)267.2(M+H)、RT=2.01分。
【1159】
工程2:1−(3,3−ジフルオロシクロブチル)ピペラジンの合成。
【1160】
【化318】
[この文献は図面を表示できません]
【1161】
100mLのRBFに、1−ベンジル−4−(3,3−ジフルオロシクロブチル)ピペラジン(1.0g、3.76mmol)、30mLのEtOAc、0.05mLのHOAc、及び400mgのPd(OH)を加えた。混合物を室温でH(2気圧)下で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して表題生成物を得た。LC−MS(UV214)177.2(M+H)、RT=1.17分。
【1162】
1−(2,2−ジフルオロシクロブチル)ピペラジン塩酸塩の調製:
【数38】
[この文献は図面を表示できません]
【1163】
工程1:tert−ブチル−4−(2−オキソシクロブチル)ピペラジン−1−カルボン酸の合成
【1164】
【化319】
[この文献は図面を表示できません]
【1165】
1,2−ビス(トリメチルシリルオキシ)シクロブタ−1−エン(12.5g、54.24mmol)のMeOH(40mL)溶液に、tert−ブチル−ピペラジン−1−カルボン酸(10.1g、54.24mmol)のMeOH(60mL)溶液を30分かけて滴下により加えた。添加後、反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を濃縮し、SGC(DCM/MeOH=20/1で溶離)で精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=199.1(M−56)、RT=1.80分。
【1166】
工程2:tert−ブチル−4−(2,2−ジフルオロシクロブチル)ピペラジン−1−カルボン酸の合成。
【1167】
【化320】
[この文献は図面を表示できません]
【1168】
tert−ブチル−4−(2−オキソシクロブチル)ピペラジン−1−カルボン酸(7.2g、28.31mmol)のDCM(50mL)溶液に、DAST(13.69g、84.93mmol)を添加した。反応混合物を室温で15時間撹拌した。次いでこれを飽和NaHCO(100mL)でクエンチし、DCM(80mL×3)で抽出し、合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をSGC(PE/EtOAc=10/1〜1/1で溶離)で精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=277.2(M+H)、RT=2.01分。
【1169】
工程3:1−(2,2−ジフルオロシクロブチル)ピペラジ塩酸塩の合成。
【1170】
【化321】
[この文献は図面を表示できません]
【1171】
tert−ブチル−4−(2,2−ジフルオロシクロブチル)ピペラジン−1−カルボン酸(950mg、3.44mmol)のDCM(10mL)溶液に、HCl(4mL、ジオキサン中4M)を添加した。反応混合物を室温で15時間撹拌し、濃縮し、さらにEtOAc(40mL)で洗浄して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=177.2(M+H)、RT=1.15分。
【1172】
2−(ピペリジン−4−イル)オキサゾール−4−カルボニトリル塩酸塩の調製:
【数39】
[この文献は図面を表示できません]
【1173】
工程1:2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−2,5−ジヒドロオキサゾール−4−カルボン酸メチルの合成。
【1174】
【化322】
[この文献は図面を表示できません]
【1175】
2−アミノ−3−ヒドロキシプロパン酸メチル(80g、516.4mmol)及びDABCO(157.74g、1408.45mmol)を溶解した2リットルのDCMの混合物を40分間撹拌した。次いで、4−ホルミルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(100g、469.48mmol)を混合物に添加し、室温で40分間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、次いでNBS(68.68g、516.4mmol)を溶解した500mLのDCM溶液を、混合物に滴下により添加した。混合物を室温に加温し、一晩撹拌した。反応を飽和Na水溶液でクエンチし、DCM(300ml×2)で抽出し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濃縮し、SGC(PE/EA=3/2)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=335(M+23)、RT=1.97分。
【1176】
工程2:2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)オキサゾール−4−カルボン酸メチルの合成。
【1177】
【化323】
[この文献は図面を表示できません]
【1178】
メチル2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−2,5−ジヒドロオキサゾール(10g、32.25mmol)、NBS(5.74g、32.25mmol)及びKCO(5.34g、38.7mmol)を溶解した100mLのDCE溶液の混合物を80℃に加熱し、2時間撹拌した。次いで、混合物を0℃に冷却し、飽和Na水溶液でクエンチし、DCM(100ml×3)で抽出し、さらに飽和NaHCO水溶液で洗浄した。合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濃縮し、さらにSGC(PE/EA=3/2)により精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=333(M+23)、RT=1.48分。
【1179】
工程3:2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)オキサゾール−4−カルボン酸の合成。
【1180】
【化324】
[この文献は図面を表示できません]
【1181】
オキサゾール−4−カルボン酸 2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)メチル(6g、19.35mmol)及びLiOH・HO(2.438g、58.06mmol)のTHF/HO(40mL、v/v=1/1)溶液を25℃で16時間撹拌した。混合物を1N HClでpH=3に調整し、次いでEA(60mL×3)で抽出した。合わせた有機物をNaSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去した。残渣を次の工程に直接使用した。LC−MS:m/z=319(M+23)、RT=1.34分。
【1182】
工程4:4−(4−カルバモイルオキサゾール−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルの合成。
【1183】
【化325】
[この文献は図面を表示できません]
【1184】
2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)オキサゾール−4−カルボン酸(4g、13.51mmol)、NHCl(1.702g、27.02mmol)、HATU(6.16g、16.212mmol)、HOAt(2.204g、16.212mmol)及びTEA(4.093g、40.53mmol)を溶解した50mLのTHF溶液の混合物を室温で一晩撹拌した。反応物を水でクエンチし、EA(60mL×3)で抽出し、NaCl水溶液で洗浄した。合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濃縮し、SGC(PE/EA=1/4)で精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=318(M+23)、RT=1.77分。
【1185】
工程5:ピペリジン−1−カルボン酸 4−(4−シアノオキサゾール−2−イル) tert−ブチルの合成。
【1186】
【化326】
[この文献は図面を表示できません]
【1187】
ピペリジン−1−カルボン酸 4−(4−カルバモイルオキサゾール−2−イル) tert−ブチル(2.5g、8.474mmol)のTEA(10mL)及びTHF(10mL)溶液に、TFAA(4mL)を0℃で滴下により加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をSGC(PE/EA=2/1)で精製して表題化合物を得た。LC−MS:m/z=300(M+23);RT=2.01分。
【1188】
工程6:2−(ピペリジン−4−イル)オキサゾール−4−カルボニトリル塩酸塩。
【1189】
【化327】
[この文献は図面を表示できません]
【1190】
4−(4−シアノオキサゾール−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.3g、4.693mmol)のEA(5mL)溶液に、3N HCl/EA(5mL)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。得られた沈殿物を集め、ジエチルエーテルで洗浄した後、真空下で乾燥して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=178(M+1)、RT=0.21分。
【1191】
5−(アゼチジン−2−イル)−2−フルオロピリジン 塩酸塩の調製:
【数40】
[この文献は図面を表示できません]
【1192】
工程1:(E)−N−((6−フルオロピリジン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの合成。
【1193】
【化328】
[この文献は図面を表示できません]
【1194】
6−フルオロニコチンアルデヒド(4.7g、37.6mmol)とチタンイソプロポキシド(1.37g、75.2mmol)の乾燥THF(90mL)混合溶液を、窒素下で30分間撹拌した。次いで、2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(4.56g、37.6mmol)の乾燥THF(10mL)溶液を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、EtOAc(200mL)及びMeOH(50mL)で希釈し、次いでブライン(100mL)をゆっくり加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、濾過した。固体をEtOAc(200mL×2)で洗浄した。濾液をEtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機物をブライン(50mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をSGC(PE/EtOAc=5/1)で精製して、標記化合物を得た。LC−MS:m/z=303(M+H)、RT=1.61分。
【1195】
工程2:プロパン酸 3−(1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−3−(6−フルオロピリジン−3−イル)メチルの合成。
【1196】
【化329】
[この文献は図面を表示できません]
【1197】
亜鉛粉末(13.13g、200.7mmol)の乾燥THF(130mL)の懸濁液に、1,2−ジブロモエタン(7.53g、40.1mmol)を加えた。混合物を還流下で20分間撹拌し、次に室温に冷却した。TMSCl(2.91g、26.8mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。次いで、2−ブロモ酢酸メチル(10.05g、66.9mmol)を加え、50℃で2時間撹拌した。混合物を室温に冷却した。得られた溶液を(E)−N−((6−フルオロピリジン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(5.09g、22.3mmol)の乾燥THF(20mL)溶液に0℃で滴下した。混合物を0℃で6時間撹拌し、DCM(100mL)で希釈し、0.25Mクエン酸水溶液(200mL×2)、飽和NaHCO水溶液(50mL×2)、ブライン(50mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=303(M+H)、RT=1.61分。
【1198】
工程3:N−(1−(6−フルオロピリジン−3−イル)−3−ヒドロキシプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの合成。
【1199】
【化330】
[この文献は図面を表示できません]
【1200】
3−(1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−3−(6−フルオロピリジン−3−イル)プロパン酸メチル(3.32g、11.0mmol)の乾燥THF(50mL)溶液に、1M LiAlH THF溶液(22mL、22mol)を0℃で加えた。混合物を0℃で30分間撹拌し、EtOAc(200mL)で希釈し、NaSO・10HO(22g)で少しずつクエンチした。混合物を室温で30分間撹拌し、濾過した。固体をMeOH(20mL)で洗浄した。濾液をNaSOで乾燥させ、濃縮して粗表題化合物を得た。LC−MS:m/z=275(M+H)。RT=1.60分。
【1201】
工程4:5−(1−(tert−ブチルスルフィニル)アゼチジン−2−イル)−2−フルオロピリジンの合成。
【1202】
【化331】
[この文献は図面を表示できません]
【1203】
N−(1−(6−フルオロピリジン−3−イル)−3−ヒドロキシプロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.7g、9.85mmol)の乾燥THF(50mL)溶液に、水酸化カリウム(1.65g、29.55mmol)及び塩化4−メチルベンゼン−1−スルホニル(2.25g、11.82mmol)を加えた。混合物を還流下で5時間撹拌し、室温に冷却した。混合物をDCM(200mL)で希釈し、ブライン(20mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。残渣をSGC(PE/EtOAc=2/1)で精製して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=257(M+H);RT=1.61分。
【1204】
工程5:5−(アゼチジン−2−イル)−2−フルオロピリジン塩酸塩の合成。
【1205】
【化332】
[この文献は図面を表示できません]
【1206】
5−(1−(tert−ブチルスルフィニル)アゼチジン−2−イル)−2−フルオロピリジン(1.14g、4.45mmol)のDCM(20mL)溶液に、4M HCl/ジオキサン溶液(16.7mL、66.8mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、次いで濃縮して、表題化合物を得た。LC−MS:m/z=124(M−28)、RT=0.308分。
【1207】
6−シクロプロピル−3,6−ジアザ−ビシクロ[3.1.1]ヘプタン二塩酸塩の調製:
【数41】
[この文献は図面を表示できません]
【1208】
工程1:6−シクロプロピル−3,6−ジアザ−ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−カルボン酸 tert−ブチルの合成。
【1209】
【化333】
[この文献は図面を表示できません]
【1210】
3,6−ジアザ−ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−カルボン酸 tert−ブチル(1.5g、7.58mmol)及び(1−エトキシシクロプロポキシ)トリメチルシラン(3.1ml、15.45mmol)を溶解した10mlのMeOH溶液及び10mlのTHF溶液に、シアノホウ水素化ナトリウム(715mg、11.35mmol)及び酢酸(2.2ml、38.50mmol)を添加した。混合物を60℃、N下で12時間撹拌した。室温に冷却後、水1mlを加え、混合物を5分間撹拌した。次いで、これを1N NaOH(2.5ml)で処理し、15分間撹拌した。混合物を濃縮し、水相をDCM(100ml)で抽出した。有機相を1N NaOH(50ml)で洗浄した。合わせた水相をDCM(2×100ml)で抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して粗生成物を得、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。LC−MS:m/z=239(M+H)、RT=2.26分。
【1211】
工程2:6−シクロプロピル−3,6−ジアザ−ビシクロ[3.1.1]ヘプタン 二塩酸塩の合成。
【1212】
【化334】
[この文献は図面を表示できません]
【1213】
6−シクロプロピル−3,6−ジアザ−ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−カルボン酸 tert−ブチル(1.8g粗製物、7.56mmol)の40mLのジクロロメタン溶液に、25mLの4N HClの1,4−ジオキサン溶液を加えた。混合物を室温で7時間撹拌し、次いで4℃で一晩攪拌した。上部の透明な溶液を注ぎ出し、フラスコの底の粘着性固体を真空下で乾燥して生成物を得た。LC−MS:m/z=139(M+H)、RT=0.44分。
【1214】
調製実施例10― 4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジンの形成
【数42】
[この文献は図面を表示できません]
【1215】
調製実施例11― (1R,5S)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−オールの形成
【数43】
[この文献は図面を表示できません]
【1216】
調製実施例12― 4−(1H−インドール−4−イル)ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルの形成
【数44】
[この文献は図面を表示できません]
【1217】
調製実施例13― 1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(ピペリジン−4−イル)プロパン−2−オールの形成
【数45】
[この文献は図面を表示できません]
【1218】
調製実施例14― 4−((3,4−ジフルオロフェニル)スルホニル)ピペリジンの形成
【数46】
[この文献は図面を表示できません]
【1219】
調製実施例15― 1−(2,2−ジフルオロシクロペンチル)ピペラジンの形成
【数47】
[この文献は図面を表示できません]
【1220】
調製実施例16― 4−(トリフルオロメチル)アゼパン
【数48】
[この文献は図面を表示できません]
【1221】
調製実施例17― 2−(ピリジン−4−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン
【数49】
[この文献は図面を表示できません]
【1222】
実施例947−953
【1223】
表32(Table23)の実施例947〜953は、特定の反応条件を用いて適切なカルボン酸と適切なアミンとをカップリングさせることによって調製した。
【表32】
[この文献は図面を表示できません]
【1224】
実施例954 SPR阻害活性のアッセイ
【1225】
化合物を、Harukiら、Science、430:987(2013)に記載されている手順に従って、TR−FRET(均一、時間分解、蛍光共鳴エネルギー移動)アッセイを用いてSPR阻害活性についてアッセイを行った。このアッセイでは、テルビウム標識SNAP−hSPR及びSSZ(スルファサラジン)標識SNAP−EGFPをタンパク質対として使用した。化合物を異なる濃度でスクリーニングし、IC50及びKd値を計算した。化合物のSPR阻害活性を表33(Table24)に示す。
【1226】
化合物を、以下の手順に従ってSKN−N−BE(2)細胞アッセイを用いてSPR阻害活性についてアッセイした。SK−N−BE(2)細胞を滅菌96ウェルプレートに播種し、5%CO供給物と共に37℃で12〜24時間インキュベートした。培地を除去し、新鮮なDMEM/F−12培地(グルタミン及びPen/Strepを含有するが、FBSを含まない)を添加した。化合物(異なる濃度で)を異なるウェルに添加した。次いで、プレートを5%CO供給物と共に37℃で6〜48時間インキュベートした。次いで、プレートを遠心分離し、上清を除去した。次いで、プレートを任意にPBSで1回洗浄した。その後、それらを密封し、−80℃で保存するか、又はすぐに次のステップで使用した。細胞を溶解し、BH4のレベルをLC−MSによって評価した。化合物のSPR阻害活性を表33(Table24)に示す。
【1227】
以下の手順に従って、ヒト末梢血単核細胞(PBMC)を用いて化合物をBH4産生の阻害についてアッセイした。PBMCは、新鮮なヒト血液から購入又は単離され、新鮮な調製物として使用されたか、又は後の使用のために凍結された。アッセイ系は、抗ヒトCD3抗体を含有する溶液でアッセイプレートを一晩前処理することによって調製した。 ヒトPBMCをアッセイ培地に懸濁し、1ウェルあたり1〜4×10細胞の密度でアッセイプレートに播種した。所望の濃度の試験化合物を各ウェルに添加した。ヒト抗CD28抗体の溶液も各ウェルに添加した。プレートを37℃及び5%COで12〜48時間インキュベートする。アッセイプレートを1〜3,000RMPで5〜15分間遠心分離し、上清を除去した。細胞を溶解し、密封し、直接使用したか、又は80℃で凍結させた。LC−MSを用いてBH4産生の阻害量を定量し、表33(Table24)に示す。
【1228】
【表33】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【1229】
実施例955― 行動的薬理モデル
【1230】
化合物は、文献(例えば、Latremoliereら、Neuron、86:1393−1406(2015);Tegederら、Nature Medicine、12:1269−1277(2006))に記載されたラットの痛みについての標準行動薬理学モデルで試験した。化合物を、2つの神経損傷手術:坐骨神経の3つの末梢分枝の2つを傷つける予備的神経損傷(SNI、Decosterdら、Pain、87:149−158(2000))又は坐骨神経の慢性収縮損傷(CCI、Bennettら、Pain、33:87−107(1988))のいずれか1つで処置されたラットに対し、経口強制飼養によって投与した。神経因性疼痛様行動の測定として、較正されたフォンフライフィラメントを用いた機械的刺激に対する足引っ込め閾値を使用した。これらのモデルにおける疼痛行動への影響を表34(Table25)に示す。
【1231】
【表34】
[この文献は図面を表示できません]
【1232】
本発明は、好ましい実施形態に関連して記載される。しかし、本発明は開示された実施形態に限定されないことを理解されたい。本明細書における本発明の実施形態の説明が与えられれば、当業者によって様々な変更がなされ得ることが理解される。そのような変更は、以下の特許請求の範囲に包含される。