(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記時間ユニットがN個の時間領域シンボルを占有し、前記N個の時間領域シンボルの先頭のL個の時間領域シンボルが前記第一の部分を伝送するように用いられ、前記N個の時間領域シンボルの後のK個の時間領域シンボルが前記少なくとも一つの第二の部分を伝送するように用いられ、ここで、Nが1より大きい正整数であり、LがN以下の正整数であり、KがN以下の正整数であることを特徴とする
請求項1に記載のデータ伝送方法。
前記第一の部分に占有された前記L個の時間領域シンボルと前記少なくとも一つの第二の部分に占有された前記K個の時間領域シンボルの和が前記時間ユニットに占有された前記N個の時間領域シンボルであり、
又は、前記第一の部分に占有された前記L個の時間領域シンボルと前記少なくとも一つの第二の部分に占有された前記K個の時間領域シンボルの和が前記時間ユニットに占有された前記N個の時間領域シンボルに一つの時間領域シンボルを加えたものであり、ここで、前記L個の時間領域シンボルの最後の時間領域シンボルと前記K個の時間領域シンボルの1番目の時間領域シンボルが同じ時間領域シンボルであることを特徴とする
請求項2に記載のデータ伝送方法。
第一の周波数領域リソースが前記第一の部分を伝送するように用いられ、及び第二の周波数領域リソースが前記少なくとも第二の部分を伝送するように用いられ、ここで、前記第一の周波数領域リソースが前記第二の周波数領域リソースと異なることを特徴とする
請求項1に記載のデータ伝送方法。
前記データの前記第一の部分に対して符号化する前にインターリーブ処理を行い、及び/又は、前記データの前記第一の部分に対して符号化した後にインターリーブ処理を行うことを特徴とする
請求項1−12のいずれか一項に記載のデータ伝送方法。
前記時間ユニットがN個の時間領域シンボルを占有し、前記N個の時間領域シンボルの先頭のL個の時間領域シンボルが前記第一の部分を伝送するように用いられ、前記N個の時間領域シンボルの後のK個の時間領域シンボルが少なくとも前記第二の部分を伝送するように用いられ、ここで、Nが1より大きい正整数であり、LがN以下の正整数であり、KがN以下の正整数であることを特徴とする
請求項14に記載の受信側装置。
前記第一の部分に占有された前記L個の時間領域シンボルと前記少なくとも一つの第二の部分に占有された前記K個の時間領域シンボルの和が前記時間ユニットに占有された前記N個の時間領域シンボルであり、
又は、L+K=N+1であり、ここで、前記L個の時間領域シンボルの最後の時間領域シンボルと前記K個の時間領域シンボルの1番目の時間領域シンボルが同じ時間領域シンボルであることを特徴とする
請求項15に記載の受信側装置。
前記第一の部分が第一の周波数領域リソースを占有して伝送され、及び前記少なくとも一つの第二の部分が第二の周波数領域リソースを占有して伝送され、ここで、前記第一の周波数領域リソースが前記第二の周波数領域リソースと異なることを特徴とする
請求項14−24のいずれか一項に記載の受信側装置。
前記データの前記第一の部分に対して符号化する前にインターリーブ処理を行い、及び/又は、前記データの前記第一の部分に対して符号化した後にインターリーブ処理を行うことを特徴とする
請求項14−25のいずれか一項に記載の受信側装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例は、スペクトル効率を向上させ、それによって高速復調を実現することができるデータ伝送方法、受信側装置及び送信側装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の態様によるデータ伝送方法は、
受信側装置が時間ユニットでデータの第一の部分と少なくとも一つの第二の部分を受信することであって、ここで、該第一の部分に対して第一の変調符号化処理を実行し、該少なくとも一つの第二の部分に対して第二の変調符号化処理を実行することと、
該受信側装置が該第一の部分と該少なくとも一つの第二の部分を復調することとを含む。
【0006】
本発明の実施例では、受信側装置が時間ユニットでデータの第一の部分と少なくとも一つの第二の部分を受信し、ここで、該第一の部分に対して第一の変調符号化処理を実行し、該少なくとも一つの第二の部分に対して第二の変調符号化処理を実行し、該第一の部分と該少なくとも一つの第二の部分を復調することにより、スペクトル効率を向上させ、それによって高速復調を実現することができる。
【0007】
選択可能に、該時間ユニットは一つの伝送ブロック(TB:Transport Block)に占有された時間ユニットとして理解されてもよく、該伝送ブロックが第一の部分(又は第一のコードブロック部分と呼ばれ、以下に示される第一のコードブロック部分が該第一の部分である)と少なくとも一つの第二の部分(又は第二のコードブロック部分と呼ばれ、以下に示される第二のコードブロック部分が該第二の部分である)に分割されてデータ伝送を行う。例えば、該時間ユニットは信号を伝送するための時間領域物理リソースの基本単位であってもよく、具体的にサブフレーム、伝送時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)、タイムスロット、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル又はリソースユニット(RE:Resource Element)などであってもよく、これに限定されない。
【0008】
選択可能に、該受信側装置は端末装置又はネットワーク装置であってもよく、ここで端末装置を例として説明する。
【0009】
本発明の実施例では、少なくとも一つの第二の部分は一つ又は複数のコードブロック部分(即ち第二のコードブロック部分)であってもよく、コードブロックの数が限定されない。
【0010】
いくつかの可能な実施形態では、該時間ユニットがN個の時間領域シンボルを占有し、該第一のコードブロック部分が該N個の時間領域シンボルの先頭のL個の時間領域シンボルを占有し、該少なくとも一つの第二のコードブロック部分が該N個の時間領域シンボルの後のK個の時間領域シンボルを占有し、ここで、Nが1より大きい正整数であり、LがN以下の正整数であり、KがN以下の正整数である。
【0011】
選択可能に、本発明の実施例では、端末装置は伝送ブロックを第一のコードブロック部分と少なくとも一つの第二のコードブロック部分に分割し、ここで、該第一のコードブロック部分が第一の変調符号化処理に用いられ、該少なくとも一つの第二のコードブロック部分が第二の変調符号化処理に用いられ、ここで、該伝送ブロックがN個の時間領域シンボルを占有し、該第一のコードブロック部分が該N個の時間領域シンボルの先頭のL個の時間領域シンボルを占有し、該少なくとも一つの第二のコードブロック部分が該N個の時間領域シンボルの後のK個の時間領域シンボルを占有し、N個の時間領域シンボルで該第一のコードブロック部分と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分を伝送することにより、スペクトル効率を向上させ、それによって高速復調を実現することができる。
【0012】
選択可能に、一つの実施例として、該第一の部分に占有された該L個の時間領域シンボルと該少なくとも一つの第二の部分に占有された該K個の時間領域シンボルの和が該時間ユニットに占有された該N個の時間領域シンボルであり、
又は、該第一の部分に占有された該L個の時間領域シンボルと該少なくとも一つの第二の部分に占有された該K個の時間領域シンボルの和が該時間ユニットに占有された該N個の時間領域シンボルに一つの時間領域シンボルを加えたものであり、ここで、該L個の時間領域シンボルの最後の時間領域シンボルと該K個の時間領域シンボルの1番目の時間領域シンボルが同じ時間領域シンボルである。
【0013】
例えば、具体的に実施する時に、LとKの和がNであってもよく、又はLとKの和もN+1であってもよい。
【0014】
選択可能に、第一のコードブロック部分と少なくとも一つの第二のコードブロック部分は個別に符号化される。
【0015】
本発明の実施例では、第一のコードブロック部分に対して複雑な符号化、インターレースなどの処理方式を用いることができ、第一のコードブロック部分の復調性能が少なくとも一つの第二のコードブロック部分よりも優れる。
【0016】
いくつかの可能の実施形態では、該第一の変調符号化処理と該第二の変調符号化処理には異なる符号化方式、及び/又は異なる変調方式、及び/又は異なる符号化レートが用いられる。
【0017】
いくつかの実施形態では、該第二の変調符号化処理のための変調レベルは該第一の変調符号化処理のための変調レベル以下であり、及び/又は、
該第二の変調符号化処理のための符号化レートは、該第一の変調符号化処理のための符号化レート以下である。
【0018】
ここで、第一のコードブロック部分に対して複雑さが高い符号化、インターリーブ方式を用い、第二のコードブロック部分に対して簡単な符号化処理を実行するので、第二のコードブロック部分の復調性能が第一のコードブロック部分と類似であることを保証するために、第二のコードブロック部分の符号化レート及び/又は変調符号化レベルを適切に下げることができる。
【0019】
選択可能に、本発明の実施例では、第一のコードブロック部分に対してチャネル符号化を行った後にコードブロック間のインターリーブ、時間領域インターリーブなどの方式を含むインターリーブ処理を行うことができ、少なくとも一つの第二のコードブロック部分に対してチャネル符号化を実行した後にインターリーブ処理を行わない。
【0020】
選択可能に、該データの該第一の部分に対して符号化する前にインターリーブ処理を行うことができ、及び/又は、該データの該第一の部分に対して符号化した後にインターリーブ処理を行うこともでき、これに限定されない。
【0021】
選択可能に、少なくとも一つの第二のコードブロックのリソースマッピング方式に対して周波数領域から時間領域までの方式を用いることができる。
【0022】
選択可能に、該第一のコードブロック部分は複数のサブコードブロックを含むことができる。具体的には、第一のコードブロック部分はさらに複数のサブコードブロックに分割されてもよく、複数のサブコードブロックが個別に符号化される。このようにして、端末装置はパラレルデコーダを用いて高速復号を実現することができる。
【0023】
いくつかの可能な実施形態では、該受信側装置が端末装置である場合、該方法はさらに、
該端末装置がネットワーク装置から送信された、該第一の変調符号化処理に対応する変調符号化レベルを示すための第一のシグナリングを受信することと、
該端末装置が該第一のシグナリングに応じて、該第二の変調符号化処理に対応する変調符号化レベルを確定すること、又は、
該端末装置が該第一のシグナリングに応じて、該第二の変調符号化処理に対応する変調方式及び/又は符号化レートを確定することを含むことができる。
【0024】
ここで、端末装置はネットワーク装置から送信された第一のシグナリングを受信し、それによって少なくとも一つの第二のコードブロック部分のための変調符号化レベルを確定することができる。
【0025】
選択可能に、本発明の実施例では、第一のシグナリングはネットワーク装置から端末装置に送信された構成シグナリングであってもよい。
【0026】
いくつかの可能な実施形態では、該受信側装置が端末装置である場合、該方法はさらに、
該端末装置がネットワーク装置から送信された、該Kの値、及び/又は該少なくとも一つの第二の部分の総数を示すための第二のシグナリングを受信することを含むことができる。
【0027】
選択可能に、本発明の実施例では、第二のシグナリングは、直接Kの値を示すことができ、間接的にKの値を示すこともできる。例えば、選択可能に、第二のシグナリングはさらに該少なくとも一つの第二のコードブロック部分に占有されたリソースユニット(RE)数、又は該少なくとも一つの第二のコードブロック部分に占有されたリソースユニット(RE)数のRE総数での割合を示すことに用いられてもよく、端末装置はRE数情報に基づいてKの値を間接的に取得することができる。
【0028】
選択可能に、本発明の実施例では、該第二のシグナリングはネットワーク装置から端末装置に送信された構成シグナリング、例えばダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)シグナリングであってもよい。
【0029】
本発明の実施例では、Kの値がネットワーク装置によって設定されてもよく、又はプロトコルによって規定されてもよく、これに限定されない。
【0030】
いくつかの可能な実施形態では、該第一の部分が第一の周波数領域リソースを占有して伝送され、及び該少なくとも一つの第二の部分が第二の周波数領域リソースを占有して伝送され、ここで、該第一の周波数領域リソースが該第二の周波数領域リソースと異なる。具体的には、該第一のコードブロック部分が該L個の時間領域シンボルにおける第一の周波数領域リソースにマッピングされ、及び該少なくとも一つの第二のコードブロック部分が該K個の時間領域シンボルにおける第二の周波数領域リソースにマッピングされ、該第一の周波数領域リソースが該第二の周波数領域リソースと異なる。
【0031】
選択可能に、本発明の実施例では、該少なくとも一つの第二のコードブロック部分における各第二のコードブロック部分の伝送ブロックサイズ(TBS:Transport Block Size)が第一の閾値以下である。
【0032】
選択可能に、該第一の閾値はネットワーク装置によって設定されてもよく、又はプロトコルによって規定されてもよい。
【0033】
ここで、第一の閾値を導入し、第二のコードブロック部分のTBS上限を規定することにより、第二のコードブロック部分の高速復調が可能であることが保証される。
【0034】
いくつかの可能な実施形態では、該方法200はさらに、
該少なくとも一つの第二の部分におけるターゲットコードブロックのサイズが第二の閾値より大きい場合、該受信側装置が該ターゲットコードブロックを複数のサブブロックに分割することであって、ここで、該複数のサブコードブロックにおける各サブコードブロックのサイズが該第二の閾値以下であり、該複数のサブコードブロックにおける各サブコードブロックが個別に符号化されることを含む。
【0035】
言い換えれば、該少なくとも一つの第二のコードブロック部分における一つの第二のコードブロック部分の伝送ブロックサイズ(TBS)が第二の閾値より大きい場合、該一つの第二のコードブロック部分を複数のサブコードブロックに分割し、ここで、該複数のサブコードブロックにおける各サブコードブロックのTBSが該第二の閾値以下である。
【0036】
選択可能に、該第二の閾値はネットワーク装置によって設定されてもよく、又はプロトコルによって規定されてもよい。
【0037】
端末装置は第二のコードブロック部分を複数のサブコードブロックに分割し、パラレルデコーダを用いて復号し、高速復号を実現する。
【0038】
選択可能に、第一のコードブロック部分は複数のサブコードブロックに分割されてもよいし、高速復号を実現することに用いられてもよい。
【0039】
いくつかの可能な実施形態では、該方法はさらに、
ネットワーク装置へ能力情報を送信することであって、該能力情報が、端末装置が該時間ユニットで伝送されたデータ(対応する伝送ブロック)を該第一のコードブロック部分と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分に分割して伝送することをサポートすることを示すことに用いられることを含むことができる。
【0040】
このようにして、ネットワーク装置は端末装置の能力情報を取得することができるので、関連する命令を送信することができる。
【0041】
いくつかの可能な実施形態では、該方法はさらに、
ネットワーク装置から送信された通知メッセージを受信することであって、該通知メッセージが第一のコードブロック部分と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分を確定するために端末装置によって用いられることを含むことができる。
【0042】
例えば、該通知メッセージが該伝送ブロックの伝送ブロックサイズ(TBS)と該第一のコードブロック部分のTBSを含み、
該ネットワーク装置から送信された該伝送ブロックのTBSと該第一のコードブロック部分のTBS、及びプリセットルールに基づき、該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを確定する。
【0043】
例えば、該通知メッセージが該伝送ブロックの伝送ブロックサイズ(TBS)と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを含み、
該ネットワーク装置から送信された該伝送ブロックのTBSと少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBS、及びプリセットルールに基づき、該少なくとも一つの第一のコードブロック部分のTBSを確定する。
【0044】
例えば、該通知メッセージが該伝送ブロックの伝送ブロックサイズ(TBS)を含み、
該ネットワーク装置から送信された該伝送ブロックのTBSとプリセットルールに基づき、該第一のコードブロック部分のTBSと該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを確定する。
【0045】
例えば、該通知メッセージが該第一のコードブロック部分の伝送ブロックサイズ(TBS)と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを含む。
【0046】
本発明の実施例では、該プリセットルールは該伝送ブロックのTBS、第一のコードブロック部分のTBS、及び該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSの間のサイズ関係を指すことができる。例えば、該プリセットルールは、該伝送ブロックのTBSが該第一のコードブロック部分のTBSと該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSの和であることを定めることができ、これに限定されない。
【0047】
本発明の実施例では、該プリセットルールはネットワーク装置と端末装置によって予め定められてもよく、又はプロトコルによって規定されてもよく、以下に示されるプリセットルールは同様である。
【0048】
したがって、端末装置はネットワーク装置から送信された通知メッセージに基づき、プリセットルールと組み合わせ、第一のコードブロック部分と少なくとも一つの第二のコードブロック部分を確定することができる。
【0049】
第二の態様によるデータ伝送方法は、
送信側装置が時間ユニットでデータの第一の部分と少なくとも一つの第二の部分を送信することであって、ここで、該第一の部分に対して第一の変調符号化処理を実行し、該少なくとも一つの第二の部分に対して第二の変調符号化処理を実行することを含む。
【0050】
本発明の実施例によるデータ伝送方法では、送信側装置は時間ユニットでデータの第一の部分と少なくとも一つの第二の部分を送信し、ここで、該第一の部分に対して第一の変調符号化処理を実行し、該少なくとも一つの第二の部分に対して第二の変調符号化処理を実行し、受信側装置が該第一の部分と該少なくとも一つの第二の部分を復調するようにすることにより、スペクトル効率を向上させ、それによって高速復調を実現することができる。
【0051】
いくつかの可能な実施形態では、該時間ユニットがN個の時間領域シンボルを占有し、該第一のコードブロック部分が該N個の時間領域シンボルの先頭のL個の時間領域シンボルを占有し、該少なくとも一つの第二のコードブロック部分が該N個の時間領域シンボルの後のK個の時間領域シンボルを占有し、ここで、Nが1より大きい正整数であり、LがN以下の正整数であり、KがN以下の正整数である。
【0052】
いかつかの可能な実施形態では、該第一の部分に占有された該L個の時間領域シンボルと該少なくとも一つの第二の部分に占有された該K個の時間領域シンボルの和が該時間ユニットに占有された該N個の時間領域シンボルであり、
又は、該第一の部分に占有された該L個の時間領域シンボルと該少なくとも一つの第二の部分に占有された該K個の時間領域シンボルの和が該時間ユニットに占有された該N個の時間領域シンボルに一つの時間領域シンボルを加えたものであり、ここで、該L個の時間領域シンボルの最後の時間領域シンボルと該K個の時間領域シンボルの1番目の時間領域シンボルが同じ時間領域シンボルである。
【0053】
例えば、具体的に実施する時に、LとKの和がNであってもよく、又はLとKの和もN+1であってもよい。
【0054】
いくつかの可能な実施形態では、該第一の変調符号化処理と該第二の変調符号化処理には異なる符号化方式、及び/又は異なる変調方式、及び/又は異なる符号化レートが用いられる。
【0055】
いくつかの可能な実施形態では、該第二の変調符号化処理のための変調レベルは、該第一の変調符号化処理のための変調レベル以下であり、及び/又は、
該第二の変調符号化処理のための符号化レートは、該第一の変調符号化処理のための符号化レート以下である。
【0056】
いくつかの可能な実施形態では、該少なくとも一つの第二の部分における各コードブロックのサイズが第一の閾値以下である。
【0057】
いくつかの可能な実施形態では、該方法はさらに、
該少なくとも一つの第二の部分のターゲットコードブロックのサイズが第二の閾値より大きい場合、該送信側装置が該ターゲットコードブロックを複数のサブブロックに分割することであって、ここで、該複数のサブコードブロックにおける各サブコードブロックのサイズが該第二の閾値以下であり、該複数のサブコードブロックにおける各サブコードブロックが個別に符号化されることを含むことができる。
【0058】
いくつかの可能な実施形態では、該第一の部分に対応するコードブロックは複数のサブコードブロックを含み、該複数のサブコードブロックにおける各サブコードブロックが個別に符号化される。
【0059】
選択可能に、いくつかの可能な実施形態では、該方法はさらに、
通知メッセージを確定することであって、該通知メッセージが伝送ブロックの第一のコードブロック部分と少なくとも一つの第二のコードブロック部分を確定するために端末装置によって用いられることと、
該端末装置へ通知メッセージを送信し、該通知メッセージが該第一の部分のコードブロックサイズと該少なくとも一つの第二の部分のコードブロックサイズを確定するために該端末装置によって用いられることとを含む。
【0060】
いくつかの可能な実施形態では、該通知メッセージは該伝送ブロックの伝送ブロックサイズ(TBS)と該第一のコードブロック部分のTBSを含む。
【0061】
いくつかの可能な実施形態では、該通知メッセージは該伝送ブロックの伝送ブロックサイズ(TBS)と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを含む。
【0062】
いくつかの可能な実施形態では、該通知メッセージは該伝送ブロックの伝送ブロックサイズ(TBS)を含む。
【0063】
いくつかの可能な実施形態では、該通知メッセージは該第一のコードブロック部分の伝送ブロックサイズ(TBS)と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを含む。
【0064】
ネットワーク装置は端末装置へ通知メッセージを送信することができ、これにより端末装置は該通知メッセージとプリセットルールに基づき、第一のコードブロック部分のTBSと第二のコードブロック部分のTBSを確定することができる。
【0065】
いくつかの可能な実施形態では、該方法はさらに、
該ネットワーク装置が端末装置から送信された能力情報を受信することであって、該能力情報が、該端末装置が該時間ユニットで伝送されたデータを該第一の部分と該少なくとも一つの第二の部分に分割して伝送することをサポートすることを示すことに用いられることを含むことができる。
【0066】
ネットワーク装置は端末装置によって報告された能力情報を受信し、関連する操作を行うことができる。又は、ネットワーク装置は該能力情報と組み合わせずに端末装置へ通知メッセージを直接送信することもでき、これに限定されない。
【0067】
いくつかの可能な実施形態では、該方法はさらに、
該端末装置へ第一のシグナリングを送信することであって、該第一のシグナリングが該第一の変調符号化処理に対応する変調符号化レベルを示すことに用いられることを含むことができる。
【0068】
ここで、端末装置が第二の変調符号化処理のための変調符号化レベルを確定するように、ネットワーク装置は端末装置へシグナリング(例えば第一のシグナリング)を送信し、第一の変調符号化処理のための変調符号化レベルをシグナリングにより示すことができる。
【0069】
いくつかの可能な実施形態では、該方法はさらに、
該端末装置へ第二のシグナリングを送信することであって、該第二のシグナリングが該Kの値、及び又は該少なくとも一つの第二のコードブロック部分の総数を示すことに用いられることを含むことができる。
【0070】
選択可能に、第二のシグナリングはさらに該少なくとも一つの第二のコードブロック部分に占有されたリソースユニット(RE)数、又は該少なくとも一つの第二のコードブロックに占有されたリソースユニット(RE)数のRE総数での割合を示すことに用いられてもよく、端末装置はRE数情報に基づいてKの値を間接的に取得することができる。
【0071】
ここで、ネットワーク装置は端末装置へシグナリング(例えば第二のシグナリング)を送信し、Kの値をシグナリングにより直接又は間接的に示すことができ、これにより端末装置は該Kの値に基づいて少なくとも一つの第二のコードブロック部分を確定することができる。
【0072】
選択可能に、一つの実施例として、該第一の部分が第一の周波数領域リソースを占有して伝送され、及び該少なくとも一つの第二の部分が第二の周波数領域リソースを占有して伝送され、ここで、該第一の周波数領域リソースが該第二の周波数領域リソースと異なる。
【0073】
選択可能に、一つの実施例として、該データの該第一の部分に対して符号化する前にインターリーブ処理を行い、及び/又は、該データの該第一の部分に対して符号化した後にインターリーブ処理を行う。
【0074】
第三の態様による受信側装置は上記第一の態様又は第一の態様のいずれかの可能な実施形態における方法を実行することに用いられる。具体的には、該装置は上記第一の態様又は第一の態様のいずれかの可能な実施形態における方法を実行するためのユニットを備える。
【0075】
第四の態様による送信側装置は、上記第二の態様又は第二の態様のいずれかの可能な実施形態における方法を実行することに用いられる。具体的には、該装置は上記第二の態様又は第二の態様のいずれかの可能な実施形態における方法を実行するためのユニットを備える。
【0076】
第五の態様による受信側装置は、プロセッサ、メモリ及び通信インタフェースを備える。プロセッサとメモリは通信インタフェースに接続される。メモリは命令を記憶することに用いられ、プロセッサは該命令を実行することに用いられ、通信インタフェースはプロセッサの制御で他のネットワーク要素と通信することに用いられる。該プロセッサが該メモリに記憶された命令を実行する場合、該実行により該プロセッサは第一の態様又は第一の態様のいずれかの可能な実施形態における方法を実行する。
【0077】
第六の態様による送信側装置は、プロセッサ、メモリ及び通信インタフェースを備える。プロセッサとメモリは通信インタフェースに接続される。メモリは命令を記憶することに用いられ、プロセッサは該命令を実行することに用いられ、通信インタフェースはプロセッサの制御で他のネットワーク要素と通信することに用いられる。該プロセッサが該メモリに記憶された命令を実行する場合、該実行により該プロセッサは第二の態様又は第二の態様のいずれかの可能な実施形態における方法を実行する。
【0078】
第七の態様によるコンピュータ可読記憶媒体は、受信側装置に上記第一の態様、及びその様々な実施形態のいずれかのデータ伝送方法を実行させるためのプログラムを記憶する。
【0079】
第八の態様によるコンピュータ可読記憶媒体は、受信側装置に上記第二の態様、及びその様々な実施形態のいずれかのデータ伝送方法を実行させるためのプログラムを記憶する。
【発明を実施するための形態】
【0081】
本発明の実施例の技術的解決策をより明確に説明するために、実施例又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明し、明らかに、以下に記載される図面が本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0082】
以下に本発明の実施例の図面を組み合わせながら、本発明の実施例における技術的解決策を明確に全面的に説明し、明らかに、説明される実施例は本発明の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。本発明の実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要せずに得た他の実施例は、全て本発明の保護範囲に属する。
【0083】
理解すべきものとして、本発明の実施例の技術的解決策は様々な通信システム、例えばグローバルモバイル通信(GSM:Global System for Mobile Communication)システム、符号分割多元アクセス(CDMA:Code Division Multiple Access)システム、帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)、長期進化型(LTE:Long Term Evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD:Time Division Duplex System)システム、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)などの通信システム、特に将来の5Gシステムに応用されてもよい。
【0084】
また、理解すべきものとして、本発明の実施例では、ネットワーク装置はネットワーク側装置又は基地局などと呼ばれてもよく、基地局はGSM又はCDMAにおける基地局(BTS:Base Transceiver Station)であってもよいし、WCDMAにおける基地局(NodeB)であってもよいし、またLTEにおける進化型基地局(eNB又はeNodeB:Evolutional Node B)、又は将来の5Gネットワークにおける基地局装置などであってもよく、本発明はこれに限定されない。
【0085】
理解すべきものとして、本発明の実施例では、端末装置は無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)を介して一つ又は複数のコアネットワーク(Core Network)と通信することができ、端末装置はアクセス端末、ユーザ装置(UE:User Equipment)、加入者ユニット、加入者局、移動サイト、遠隔局、遠隔端末、移動装置、ユーザ端末、端末、無線通信装置、ユーザエージェント又はユーザ装置と呼ばれてもよい。端末装置はセルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)電話、無線ローカルループ(WLL:Wireless Local Loop)サイト、パーソナルデジタル処理(PDA:Persona1 Digita1 Assistant:)、無線通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続された他の処理装置、車載デバイス、ウェアラブルデバイス及び将来の5Gネットワークにおける端末装置などであってもよい。
【0086】
図1はシーンの概略図である。理解を容易にするために、ここで
図1のシーンを導入して例として説明するが、本発明に対する制限を構成しないことは理解すべきものである。
図1に端末装置11、端末装置12、端末装置13及び基地局21が示される。
【0087】
図1に示すように、端末装置11は基地局21と通信することができ、端末装置12は基地局21と通信することができ、端末装置13は基地局21と通信することができる。又は、端末装置12は端末装置11と通信することもできる。又は、別の状況として、端末装置13は端末装置12と通信する。ここで、端末装置は基地局と通信する時に、受信された信号に対して復調、復号などの処理を行い、そしてフィードバック情報を送信する。
【0088】
しかしながら、従来技術では、データの伝送ブロックに対して同じ符号化方式、同じ変調符号化レベルを用いるため、端末装置は復調を開始する前に伝送ブロックの時間領域シンボルを完全に受信する必要がある。5Gシステムでは超高信頼性及び超低遅延通信(URLLC:Ultra Reliable & Low Latency Communication)をサポートする必要があり、該タイプのサービスは受信側が迅速にフィードバックすることができることを要求し、従来技術の処理方式によりデータの高速復調を実現することができない。したがって、本特許における端末装置又はネットワーク装置はデータの伝送ブロックを第一の部分と少なくとも一つの第二の部分に分割することを図り、第一の部分と少なくとも一つの第二の部分が個別に符号化されるため、スペクトル効率を向上させ、それによって高速復調を実現することができる。
【0089】
図2は本発明の実施例によるデータ伝送方法200の概略フローチャートである。該方法200は受信側装置によって実行されてもよく、該受信側装置は端末装置又はネットワーク装置であってもよい。ここで端末装置を例として説明し、例えば、該端末装置は
図1における端末装置11、端末装置12又は端末装置13であってもよい。
図2に示すように、該方法200はS210とS220を含む。
【0090】
S210において、受信側装置は時間ユニットでデータの第一の部分と少なくとも一つの第二の部分を受信し、ここで、該第一の部分に対して第一の変調符号化処理を実行し、該少なくとも一つの第二の部分に対して第二の変調符号化処理を実行する。
【0091】
選択可能に、該時間ユニットは一つの伝送ブロック(TB:Transport Block)として理解されてもよく、該伝送ブロックが第一の部分(又は第一のコードブロック部分と呼ばれ、以下に示される第一のコードブロック部分が該第一の部分である)と少なくとも一つの第二の部分(又は第二のコードブロック部分と呼ばれ、以下に示される第二のコードブロック部分が該第二の部分である)に分割されてデータ伝送を行う。例えば、該時間ユニットは信号を伝送するための時間領域物理リソースの基本単位であってもよく、具体的にサブフレーム、伝送時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)、タイムスロット、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル又はリソースユニット(RE:Resource Element)などであってもよく、これに限定されない。
【0092】
本発明の実施例では、少なくとも一つの第二の部分は一つ又は複数のコードブロック部分(即ち第二のコードブロック部分)であってもよく、コードブロック部分の数が限定されない。
【0093】
選択可能に、該時間ユニットがN個の時間領域シンボルを占有し、該第一のコードブロック部分が該N個の時間領域シンボルの先頭のL個の時間領域シンボルを占有し、該少なくとも一つの第二のコードブロック部分が該N個の時間領域シンボルの後のK個の時間領域シンボルを占有し、ここで、Nが1より大きい正整数であり、LがN以下の正整数であり、KがN以下の正整数である。
【0094】
具体的には、端末装置は伝送ブロックを第一のコードブロック部分と少なくとも一つの第二のコードブロック部分に分割することができ、該第一のコードブロック部分と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分が個別に符号化され、例えば、第一のコードブロック部分が第一の変調符号化処理に用いられ、該少なくとも一つの第二のコードブロック部分が第二の変調符号化処理に用いられる。ここで、第一の変調符号化処理とは伝送ブロックの第一のコードブロック部分に対して複雑さが高い符号化、インターリーブなどの方式を用いて復調性能を高め、伝送効率を向上することであり、例えば、「複雑さが高い符号化」がターボコード(Turbo)、低密度パリティチェック(LDPC:Low−density Parity−check)コード、ポーラー(Polar)コードなどの複雑な符号化方式のうちの少なくとも一つを含むことができ、第二の変調符号化処理とは伝送ブロックの少なくとも一つの第二のコードブロック部分に対して簡単な符号化処理を用い、例えば、フィードバック遅延を低減するように、時間領域インターリーブ処理を実行せず、例えば、「簡単な符号化」がRM(Reed Muller)コード、畳み込みコードなどの簡単な符号化方式のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0095】
選択可能に、該第一の変調符号化処理と該第二の変調符号化処理には異なる符号化方式、及び/又は異なる変調方式、及び/又は異なる符号化レートが用いられる。
【0096】
例えば、選択可能に、該少なくとも一つの第二のコードブロック部分に対して該第二の変調符号化処理を行う時に用いられる変調レベルは、該第一のコードブロック部分に対して該第一の変調符号化処理を行う時に用いられる変調レベル以下であり、及び/又は、
該少なくとも一つの第二のコードブロック部分に対して該第二の変調符号化処理を行う時に用いられる符号化レートは、該第一のコードブロック部分に対して該第一の変調符号化処理を行う時に用いられる符号化レート以下である。
【0097】
本発明の実施例では、第一のコードブロック部分に対して複雑な符号化、インターリーブ処理などの方式を用いることができ、第一のコードブロック部分の復調性能が少なくとも一つの第二のコードブロック部分より優れる。選択可能に、第一のコードブロック部分に対してより低い変調及び符号化スキーム(MCS:Modulation and Coding Scheme)を用い、第一のコードブロック部分と少なくとも一つの第二のコードブロック部分の復調性能が類似であることを保証することができる。
【0098】
選択可能に、本発明の実施例では、第一の部分に対してチャネル符号化を行った後にコードブロック間のインターリーブ、時間領域インターリーブなどの方式を含むインターリーブ処理を行うことができ、少なくとも一つの第二のコードブロック部分に対してチャネル符号化を実行した後にインターリーブ処理を行わない。
【0099】
選択可能に、該データの該第一の部分に対して符号化する前にインターリーブ処理を行うことができ、及び/又は、該データの該第一の部分に対して符号化した後にインターリーブ処理を行うこともでき、これに限定されない。
【0100】
選択可能に、少なくとも一つの第二のコードブロック部分のリソースマッピング方式に対して周波数領域から時間領域までの方式を用いることができる。
【0101】
選択可能に、該第一のコードブロック部分は複数のサブコードブロックを含むことができる。具体的には、第一のコードブロック部分はさらに複数のサブコードブロックに分割されてもよく、複数のサブコードブロックが個別に符号化される。このようにして、端末装置はパラレルデコーダを用いて高速復号を実現することができる。
【0102】
S220において、該受信側装置は該第一の部分と該少なくとも一つの第二の部分を復調する。
【0103】
具体的には、受信側装置は該時間ユニットに占有されたN個の時間領域シンボルで、データの第一の部分と少なくとも一つの第二の部分を受信し、ここで、第一の部分に対して複雑な符号化処理方式を用い、少なくとも一つの第二の部分に対して簡単な符号化処理方式を用い、その後該第一の部分と少なくとも一つの第二の部分に対して復調又は復号を行うことができる。
【0104】
したがって、本発明の実施例によるデータ伝送方法では、受信側装置は時間ユニットでデータの第一の部分と少なくとも一つの第二の部分を受信し、ここで、該第一の部分に対して第一の変調符号化処理を実行し、該少なくとも一つの第二の部分に対して第二の変調符号化処理を実行し、該第一の部分と該少なくとも一つの第二の部分を復調することにより、スペクトル効率を向上させ、それによって高速復調を実現することができる。
【0105】
本発明の実施例では、受信側装置が端末装置である場合、端末装置は伝送ブロックの第一のコードブロック部分と少なくとも一つの第二のコードブロック部分を確定し、ここで、該第一のコードブロック部分が第一の変調符号化処理に用いられ、該少なくとも一つの第二のコードブロック部分が第二の変調符号化処理に用いられ、ここで、該伝送ブロックがN個の時間領域シンボルを占有し、該第一のコードブロック部分が該N個の時間領域シンボルの先頭のL個の時間領域シンボルを占有し、該少なくとも一つの第二のコードブロック部分が該N個の時間領域シンボルの後のK個の時間領域シンボルを占有し、N個の時間領域シンボルで該第一のコードブロック部分と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分を伝送することにより、スペクトル効率を向上させ、それによって高速復調を実現することができる。
【0106】
理解すべきものとして、本発明の実施例では、異なるオブジェクトを区分し、例えば異なる「コードブロック部分」、又は異なる「変調符号化処理」方式を区分するために、番号「第一」「第二」などが導入され、以下に示される番号も異なるオブジェクトを区分するためのものであり、これらは本発明に対する限定を構成するものではない。
【0107】
また、理解すべきものとして、本発明の様々な実施例では、上記各プロセスの番号の大きさが実行順序を意味せず、各プロセスの実行順序はその機能と内部ロジックによって確定されるべきであり、本出願の実施例の実施プロセスのいかなる限定を構成すべきではないと理解すべきである。
【0108】
選択可能に、一つの実施例として、該受信側装置が端末装置である場合、該方法200はさらに、
該端末装置がネットワーク装置から送信された、該第一の変調符号化処理に対応する変調符号化レベルを示すための第一のシグナリングを受信することと、
該端末装置が該第一のシグナリングに応じて、該第二の変調符号化処理に対応する変調符号化レベルを確定すること、又は、
該端末装置が該第一のシグナリングに応じて、該第二の変調符号化処理に対応する変調方式及び/又は符号化レートを確定することを含むことができる。
【0109】
具体的には、端末装置の第一のコードブロック部分に対して第一の変調符号化処理を行う時に用いられる変調符号化レベルは、ネットワーク装置によってシグナリング(例えば第一のシグナリング)で示されてもよい。端末装置はネットワーク装置から送信された第一のシグナリングを受信することにより、第一の変調符号化処理のための変調符号化レベルを知り、第一の変調符号化処理のための変調符号化レベルに基づき、該少なくとも一つのコードブロック部分の第二の変調符号化処理のための変調方式(例えば符号化レート、変調符号化レベルなど)を確定する。例えば、端末装置は第一の変調符号化処理のための変調符号化レベルより低いものを第二の変調符号化処理のための変調符号化レベルとして選択することができる。
【0110】
選択可能に、本発明の実施例では、第一のシグナリングはネットワーク装置から端末装置に送信された構成シグナリングであってもよい。
【0111】
選択可能に、一つの実施例として、該受信側装置が端末装置である場合、該方法200はさらに、
該端末装置がネットワーク装置から送信された、該Kの値、及び/又は該少なくとも一つの第二の部分の総数を示すための第二のシグナリングを受信することを含むことができる。
【0112】
具体的には、端末装置はネットワーク装置から送信された第二のシグナリングを受信することができ、該第二のシグナリングがKの値、及び/又は該少なくとも一つの第二のコードブロック部分の総数を示すことに用いられてもよい。端末装置は該第二のシグナリングに応じて、第一のコードブロック部分と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分を確定することができる。
【0113】
本発明の実施例では、第二のシグナリングは直接Kの値を示すことができ、間接的にKの値を示すこともできる。例えば、選択可能に、第二のシグナリングはさらに該少なくとも一つの第二のコードブロック部分に占有されたリソースユニット(RE:Resource Element)数、又は該少なくとも一つの第二のコードブロック部分に占有されたRE数のRE総数での割合を示すことに用いられてもよく、端末装置はRE数情報に基づいてKの値を間接的に取得することができる。
【0114】
選択可能に、本発明の実施例では、該第二のシグナリングはネットワーク装置から端末装置に送信された構成シグナリング、例えばダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)シグナリングであってもよい。
【0115】
本発明の実施例では、Kの値がネットワーク装置によって設定されてもよく、又はプロトコルによって規定されてもよく、これに限定されない。
【0116】
選択可能に、一つの実施例として、該第一の部分が第一の周波数領域リソースを占有して伝送され、及び該少なくとも一つの第二の部分が第二の周波数領域リソースを占有して伝送され、ここで、該第一の周波数領域リソースが該第二の周波数領域リソースと異なる。
【0117】
具体的には、端末装置は第一のコードブロック部分をL個の時間領域シンボルにおける第一の周波数領域リソースにマッピングし、少なくとも一つの第二のコードブロック部分をK個の時間領域シンボルにおける第二の周波数領域リソースにマッピングすることができ、該第一の周波数領域リソースが該第二の周波数領域リソースと異なる。
【0118】
選択可能に、本発明の実施例では、該少なくとも一つの第二のコードブロック部分における各第二のコードブロック部分の伝送ブロックサイズ(TBS:Transport Block Size)が第一の閾値以下である。
【0119】
ここで、第一の閾値を導入し、第二のコードブロック部分のTBS上限を規定することにより、第二のコードブロック部分の高速復調が可能であることが保証される。
【0120】
選択可能に、該第一の閾値はネットワーク装置によって設定されてもよく、又はプロトコルによって定められてもよく、これに限定されない。
【0121】
選択可能に、一つの実施例として、該方法200はさらに、
該少なくとも一つの第二の部分におけるターゲットコードブロックのサイズが第二の閾値より大きい場合、該受信側装置が該ターゲットコードブロックを複数のサブブロックに分割し、ここで、該複数のサブコードブロックにおける各サブコードブロックのサイズが該第二の閾値以下であり、該複数のサブコードブロックにおける各サブコードブロックが個別に符号化されることを含むことができる。
【0122】
ここで、ターゲットコードブロックは、少なくとも一つの第二の部分のうちの一つのコードブロック部分であってもよい。
【0123】
言い換えれば、該少なくとも一つの第二のコードブロック部分における一つの第二のコードブロック部分の伝送ブロックサイズ(TBS)が第二の閾値より大きい場合、該一つの第二のコードブロック部分を複数のサブコードブロックに分割し、ここで、該複数のサブコードブロックにおける各サブコードブロックのTBSが該第二の閾値以下である。
【0124】
具体的には、少なくとも一つの第二のコードブロック部分における一つの第二のコードブロック部分のTBSが第二の閾値より大きい場合、該一つの第二のコードブロック部分を複数のサブコードブロックに分割することができ、該複数のサブコードブロックにおける各サブコードブロックのTBSが該第二の閾値以下である。端末装置はパラレルデコーダを用い、複数のサブコードブロックを復調し、高速復号を実現することができる。
【0125】
選択可能に、該第二の閾値はネットワーク装置によって設定されてもよく、又はプロトコルによって定められてもよく、これに限定されない。
【0126】
したがって、本発明の実施例によるデータ伝送方法では、受信側装置は時間ユニットでデータの第一の部分と少なくとも一つの第二の部分を受信し、ここで、該第一の部分に対して第一の変調符号化処理を実行し、該少なくとも一つの第二の部分に対して第二の変調符号化処理を実行し、該第一の部分と該少なくとも一つの第二の部分を復調することにより、スペクトル効率を向上させ、それによって高速復調を実現することができる。さらに、少なくとも一つの第二の部分のアップリンクを規定し、パラレル復調を実現することができる。
【0127】
選択可能に、一つの実施例として、該方法200はさらに、
ネットワーク装置へ能力情報を送信することであって、該能力情報が、端末装置が該時間ユニットで伝送されたデータを該第一のコードブロック部分と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分に分割して伝送することをサポートすることを示すことに用いられることを含むことができる。
【0128】
具体的には、端末装置はネットワーク装置へ能力情報を報告することができ、該能力情報が、該端末装置が時間ユニットで伝送されたデータ(又は伝送ブロック)を該第一のコードブロック部分と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分に分割して伝送することをサポートすることを示すことに用いられる。このようにして、ネットワーク装置は端末装置の能力情報を知ることができ、それによって関連する命令を送信することができる。
【0129】
選択可能に、一つの実施例として、該方法200はさらに、
ネットワーク装置から送信された通知メッセージを受信することであって、該通知メッセージが該第一のコードブロック部分と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分を確定するために端末装置によって用いられることを含むことができる。
【0130】
具体的には、端末装置はネットワーク装置から送信された通知メッセージを受信し、その後該通知メッセージに基づいて該第一のコードブロック部分と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分を確定することができる。例えば、該通知メッセージは該伝送ブロックのTBS、及び/又は該第一のコードブロック部分のTBS、及び/又は第二のコードブロック部分のTBSを含むことができる。
【0131】
選択可能に、一つの実施例として、該通知メッセージは該伝送ブロックの伝送ブロックサイズ(TBS)と該第一のコードブロック部分のTBSを含み、
該ネットワーク装置から送信された該伝送ブロックのTBSと該少なくとも一つの第一のコードブロック部分のTBS、及びプリセットルールに基づき、該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを確定する。
【0132】
具体的には、端末装置はネットワーク装置から送信された伝送ブロックのTBS合計サイズと第一のコードブロック部分のTBSを受信することができ、そしてプリセットルールと組み合わせ、少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを確定することができる。
【0133】
本発明の実施例では、該プリセットルールは該伝送ブロックのTBS、第一のコードブロック部分のTBS、及び該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSの間のサイズ関係を指すことができる。例えば、該プリセットルールは、該伝送ブロックのTBSが該第一のコードブロック部分のTBSと該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSの和であることを定めることができ、これに限定されない。
【0134】
本発明の実施例では、該プリセットルールはネットワーク装置と端末装置によって予め定められてもよく、又はプロトコルによって規定されてもよく、以下に示されるプリセットルールは同様である。
【0135】
選択可能に、一つの実施例として、該通知メッセージは該伝送ブロックの伝送ブロックサイズTBSと該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを含み、
該ネットワーク装置から送信された該伝送ブロックのTBSと該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBS、及びプリセットルールに基づき、該第一のコードブロック部分のTBSを確定する。
【0136】
具体的には、端末装置はネットワーク装置から送信された伝送ブロックのTBS合計サイズと少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを受信することができ、そしてプリセットルールと組み合わせ、第一のコードブロック部分のTBSを確定することができる。
【0137】
選択可能に、一つの実施例として、該通知メッセージが該伝送ブロックの伝送ブロックサイズ(TBS)を含み、
該ネットワーク装置から送信された該伝送ブロックのTBSとプリセットルールに基づき、該第一のコードブロック部分のTBSと該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを確定する。
【0138】
具体的には、端末装置はネットワーク装置から送信された伝送ブロックのTBS合計サイズを受信することができ、そしてプリセットルールと組み合わせ、第一のコードブロック部分のTBSと少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを確定することができる。
【0139】
選択可能に、一つの実施例として、該通知メッセージは該第一のコードブロック部分の伝送ブロックブロックサイズ(TBS)と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを含む。
【0140】
具体的には、端末装置はネットワーク装置から送信された第一のコードブロック部分のTBSと少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを直接受信することができる。
【0141】
上述したしょうに、第一のコードブロック部分のTBSと少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSは端末装置がネットワーク装置から送信された通知メッセージと組み合わせて計算したものであってもよいし、端末装置がネットワーク装置から送信された具体的なサイズを直接受信して取得したものであってもよく、これに限定されない。
【0142】
したがって、本発明の実施例によるデータ伝送方法では、受信側装置は時間ユニットでデータの第一の部分と少なくとも一つの第二の部分を受信し、ここで、該第一の部分に対して第一の変調符号化処理を実行し、該少なくとも一つの第二の部分に対して第二の変調符号化処理を実行し、該第一の部分と該少なくとも一つの第二の部分を復調することにより、スペクトル効率を向上させ、それによって高速復調を実現することができる。
【0143】
選択可能に、一つの実施例として、該第一の部分に占有された該L個の時間領域シンボルと該少なくとも一つの第二の部分に占有された該K個の時間領域シンボルの和が該時間ユニットに占有された該N個の時間領域シンボルであり、
又は、該第一の部分に占有された該L個の時間領域シンボルと該少なくとも一つの第二の部分に占有された該K個の時間領域シンボルの和が該時間ユニットに占有された該N個の時間領域シンボルに一つの時間領域シンボルを加えたものであり、ここで、該L個の時間領域シンボルの最後の時間領域シンボルと該K個の時間領域シンボルの1番目の時間領域シンボルが同じ時間領域シンボルである。
【0144】
具体的には、一つの好ましい実施例として、L個の時間領域シンボル+K個の時間領域シンボル=該N個の時間領域シンボルであり、又はL個の時間領域シンボル+K個の時間領域シンボル=該N個の時間領域シンボル+1である。ここで、後者の状況は第一の部分のL個の時間領域シンボルの最後の時間領域シンボルが少なくとも一つの第二の部分のK個の時間領域シンボルの1番目の時間領域シンボルと同一の時間領域シンボルを多重化することができることを意味する。
【0145】
当業者が本発明の実施例における第一の部分と少なくとも一つの第二の部分の時間領域シンボル分布を容易に理解するように、
図3A〜
図3Dを組み合わせて説明する。
【0146】
図3Aは本発明の実施例によるコードブロック部分の一例の概略図である。
図3Aに示すように、
に対応するコードブロック部分P
1(第一のコードブロック部分を示すことに用いられてもよい)がL個の時間領域シンボルを占有し、
に対応するコードブロック部分P
2(第二のコードブロック部分を示すことに用いられてもよい)がK個の時間領域シンボルを占有する。ここで、LとKの和がNであり、Nが1より大きい正整数である。
図3Aにおいて、伝送ブロックに占有されたN個の時間領域シンボルは第一のコードブロック部分P
1と一つの第二のコードブロック部分P
2に分割されてもよい。
【0147】
図3Bは本発明の実施例によるコードブロックの他の例の概略図である。
図3Bに示すように、
に対応するコードブロック部分P
1(第一のコードブロック部分を示すことに用いられてもよい)がL個の時間領域シンボルを占有し、
に対応するコードブロック部分P
2(第二のコードブロック部分を示すことに用いられてもよい)がK個の時間領域シンボルを占有する。ここで、LとKの和がNであり、Nが1より大きい正整数である。
図3Bにおいて、伝送ブロックに占有されたN個の時間領域シンボルは第一のコードブロック部分P
1と2つの第二のコードブロック部分P
2に分割されてもよい。理解すべきものとして、ここで2つの第二のコードブロック部分のみを例として説明するが、第二のコードブロック部分の数はより多くてもよく、これに限定されない。
【0148】
図3Cは本発明の実施例によるコードブロックの他の例の概略図である。
図3Cに示すように、
に対応するコードブロック部分P
1(第一のコードブロック部分を示すことに用いられてもよい)がL個の時間領域シンボルを占有し、
に対応するコードブロック部分P
2(第二のコードブロック部分を示すことに用いられてもよい)がK個の時間領域シンボルを占有する。ここで、LとKの和がN+1であり、Nが1より大きい正整数である。
図3Cにおいて、伝送ブロックに占有されたN個の時間領域シンボルは第一のコードブロック部分P
1と一つの第二のコードブロック部分P
2に分割されてもよい。第一のコードブロック部分P
1と一つの第二のコードブロック部分P
2が一つの時間領域シンボルを多重化することができ、具体的にL個の時間領域シンボルの最後の時間領域シンボルとK個の時間領域シンボルの第一の時間領域シンボルが同一の時間領域シンボルである。
【0149】
図3Dは本発明の実施例によるコードブロックの他の例の概略図である。
図3Dに示すように、
に対応するコードブロック部分P
1(第一のコードブロック部分を示すことに用いられてもよい)がL個の時間領域シンボルを占有し、
に対応するコードブロック部分P
2(第二のコードブロック部分を示すことに用いられてもよい)がK個の時間領域シンボルを占有する。ここで、LとKの和がN+1であり、Nが1より大きい正整数である。
図3Dにおいて、伝送ブロックに占有されたN個の時間領域シンボルは第一のコードブロック部分P
1と2つの第二のコードブロック部分P
2に分割されてもよい。第一のコードブロック部分P
1と一つの第二のコードブロック部分P
2が一つの時間領域シンボルを多重化することができ、具体的にL個の時間領域シンボルの最後の時間領域シンボルとK個の時間領域シンボルの第一の時間領域シンボルが同一の時間領域シンボルである。理解すべきものとして、ここで2つの第二のコードブロック部分のみを例として説明し、第二のコードブロック部分の数がさらにより大きくてもよく、これに限定されない。
【0150】
理解すべきものとして、
図3A〜
図3Dは本発明の実施例によるいくつかの可能な実施形態のみを示しており、本発明に対する限定を構成せず、実際に応用する時により多くの実施形態が可能であり、これに限定されない。
【0151】
以上に受信側装置の観点から本発明の実施例によるデータ伝送方法を説明した。以下に送信側装置の観点から本発明の実施例によるデータ伝送方法を説明する。理解すべきものとして、簡潔にするために、いくつかの繰り返した概念又は用語に対して説明を省略する。
【0152】
図4は本発明の他の実施例によるデータ伝送方法400の概略フローチャートである。該方法400は送信側によって実行され、該送信側装置は端末装置又はネットワーク装置であってもよく、ここでネットワーク装置を例として説明し、例えば、該ネットワーク装置が
図1の基地局21であってもよい。
図4に示すように、該方法400はS410を含む。
【0153】
S410において、送信側装置は時間ユニットでデータの第一の部分と少なくとも一つの第二の部分を送信し、ここで、該第一の部分に対して第一の変調符号化処理を実行し、該少なくとも一つの第二の部分に対して第二の変調符号化処理を実行する。
【0154】
本発明の実施例によるデータ伝送方法では、送信側装置は時間ユニットでデータの第一の部分と少なくとも一つの第二の部分を送信し、ここで、該第一の部分に対して第一の変調符号化処理を実行し、該少なくとも一つの第二の部分に対して第二の変調符号化処理を実行し、受信側装置が該第一の部分と該少なくとも一つの第二の部分を復調するようにすることにより、スペクトル効率を向上させ、それによって高速復調を実現することができる。
【0155】
理解すべきものとして、本発明の実施例では、受信側装置又は送信側装置に関わらず、該第一の部分と少なくとも一つの第二の部分の処理方式は共通であり、簡潔にするために、説明を省略する。受信側は送信側装置から送信された符号化後のデータを受信し、それによって復号することができる。
【0156】
選択可能に、一つの実施例として、該時間ユニットがN個の時間領域シンボルを占有し、該第一のコードブロック部分が該N個の時間領域シンボルの先頭のL個の時間領域シンボルを占有し、該少なくとも一つの第二のコードブロック部分が該N個の時間領域シンボルの後のK個の時間領域シンボルを占有し、ここで、Nが1より大きい正整数であり、LがN以下の正整数であり、KがN以下の正整数である。
【0157】
選択可能に、一つの実施例として、該第一の変調符号化処理と該第二の変調符号化処理には異なる符号化方式、及び/又は異なる変調方式、及び/又は異なる符号化レートが用いられる。
【0158】
選択可能に、一つの実施例として、該第二の変調符号化処理のための変調レベルは、該第一の変調符号化処理のための変調レベル以下であり、及び/又は、
該第二の変調符号化処理のための符号化レートは、該第一の変調符号化処理のための符号化レート以下である。
【0159】
選択可能に、一つの実施例として、該少なくとも一つの第二の部分の各コードブロックのサイズが第一の閾値以下である。
【0160】
選択可能に、一つの実施例として、該方法400はさらに、
該少なくとも一つの第二の部分におけるターゲットコードのサイズが第二の閾値より大きい場合、該送信側装置が該ターゲットコードブロックを複数のサブコードブロックに分割することであって、ここで、該複数のサブコードブロックにおける各サブコードブロックのサイズが該第二の閾値以下であり、該複数のサブコードブロックにおける各サブコードブロックが個別に符号化されることを含むことができる。
【0161】
選択可能に、一つの実施例として、該第一の部分に対応するコードブロックは複数のサブコードブロックを含み、該複数のサブコードブロックにおける各サブコードブロックが個別に符号化される。
【0162】
選択可能に、一つの実施例として、該送信側装置がネットワーク装置である場合、該方法400はさらに、
該端末装置へ通知メッセージを送信することであって、該通知メッセージが該第一の部分のコードブロックサイズと該少なくとも一つの第二の部分のコードブロックサイズを確定するために該端末装置によって用いられることを含むことができる。
【0163】
本発明の実施例では、ネットワーク装置は通知メッセージを確定し、そして端末装置へ該通知メッセージを送信することができ、これにより端末装置は該通知メッセージに基づいて伝送ブロックの第一のコードブロック部分と少なくとも一つの第二のコードブロック部分を確定する。
【0164】
選択可能に、一つの実施例として、該通知メッセージは該時間ユニットに対応する伝送ブロックの伝送ブロックサイズ(TBS)と該第一のコードブロック部分のTBSを含む。
【0165】
ネットワーク装置は端末装置へ該伝送ブロックの伝送ブロックサイズ(TBS)と該第一のコードブロック部分のTBSを提供することができ、これにより端末装置は伝送ブロックのTBSと該第一のコードブロック部分のTBS、及びプリセットルールに基づいて該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを確定することができる
選択可能に、一つの実施例として、該通知メッセージは該伝送ブロックの伝送ブロックサイズ(TBS)と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを含む。
【0166】
ネットワーク装置は端末装置へ該伝送ブロックの伝送ブロックサイズ(TBS)と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを提供することができ、これにより端末装置は該伝送ブロックのTBSと該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBS、及びプリセットルールに基づいて該第一のコードブロック部分のTBSを確定することができる。
【0167】
選択可能に、一つの実施例として、該通知メッセージは該伝送ブロックの伝送ブロックサイズ(TBS)を含む。
【0168】
ネットワーク装置は端末装置へ該伝送ブロックの伝送ブロックサイズ(TBS)を提供することができ、これにより端末装置は該伝送ブロックのTBS及びプリセットルールに基づき、第一のコードブロック部分のTBSと少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを確定することができる。
【0169】
選択可能に、一つの実施例として、該通知メッセージは該第一のコードブロック部分の伝送ブロックサイズ(TBS)と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを含む。
【0170】
ネットワーク装置は端末装置へ該第一のコードブロック部分の伝送ブロックサイズ(TBS)と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを直接提供することができる。
【0171】
選択可能に、一つの実施例として、該方法400はさらに、
該ネットワーク装置が端末装置から送信された能力情報を受信することであって、該能力情報が、該端末装置が該時間ユニットで伝送されたデータを該第一の部分と該少なくとも一つの第二の部分に分割して伝送することをサポートすることを示すことに用いられることを含むことができる。
【0172】
具体的には、ネットワーク装置は端末装置によって報告された能力情報を受信することができ、該能力情報が、該端末装置が該時間ユニットで伝送されたデータを該第一のコードブロック部分と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分に分割して伝送することをサポートすることを示すことに用いられることを含むことができる。
【0173】
選択可能に、一つの実施例として、該方法400はさらに、
該端末装置へ第一のシグナリングを送信することであって、該第一のシグナリングが該第一の変調符号化処理に対応する変調符号化レベルを示すことに用いられることを含むことができる。
【0174】
具体的には、ネットワーク装置は該端末装置へ第一のシグナリングを送信することができ、該第一のシグナリングが端末装置の該第一のコードブロック部分に対して第一の変調符号化処理を行う時に用いられる変調符号化レベルを示すことに用いられ、これにより端末装置は該第一のシグナリングに応じて第二の変調符号化処理のための変調方式を確定する。
【0175】
選択可能に、一つの実施例として、該第一の部分に占有された該L個の時間領域シンボルと該少なくとも一つの第二の部分に占有された該K個の時間領域シンボルの和が該時間ユニットに占有された該N個の時間領域シンボルであり、
又は、該第一の部分に占有された該L個の時間領域シンボルと該少なくとも一つの第二の部分に占有された該K個の時間領域シンボルの和が該時間ユニットに占有された該N個の時間領域シンボルに一つの時間領域シンボルを加えたものであり、ここで、該L個の時間領域シンボルの最後の時間領域シンボルと該K個の時間領域シンボルの1番目の時間領域シンボルが同じ時間領域シンボルである。
【0176】
選択可能に、一つの実施例として、該方法400はさらに、
該端末装置へ第二のシグナリングを送信することであって、該第二のシグナリングが該Kの値、又は該少なくとも一つの第二の部分の総数を示すことに用いられることを含むことができる。
【0177】
具体的には、ネットワーク装置はシグナリング(例えば、第二のシグナリング)によりKの値を設定することができ、Kの値を直接示すことができ、Kの値を間接的に示すこともできる。ここで、「間接的指示」とは、該少なくとも一つの第二のコードブロック部分に占有されたリソースユニット(RE)数をシグナリングにより示すこと、又は該少なくとも一つの第二のコードブロック部分に占有されたリソースユニット(RE)数のRE総数での割合をシグナリングにより示すことを意味する。端末装置は第二のシグナリングに応じてKの値を取得又は計算することができる。
【0178】
選択可能に、一つの実施例として、該第一の部分が第一の周波数領域リソースを占有して伝送され、及び該少なくとも一つの第二の部分が第二の周波数領域リソースを占有して伝送され、ここで、該第一の周波数領域リソースが該第二の周波数領域リソースと異なる。
【0179】
選択可能に、一つの実施例として、該データの該第一の部分に対して符号化する前にインターリーブ処理を行い、及び/又は、該データの該第一の部分に対して符号化した後にインターリーブ処理を行う。
【0180】
したがって、本発明の実施例によるデータ伝送方法では、送信側装置は時間ユニットでデータの第一の部分と少なくとも一つの第二の部分を送信し、ここで、該第一の部分に対して第一の変調符号化処理を実行し、該少なくとも一つの第二の部分に対して第二の変調符号化処理を実行し、受信側装置が該第一の部分と該少なくとも一つの第二の部分を復調するようにすることにより、スペクトル効率を向上させ、それによって高速復調を実現することができる。
【0181】
以上に本発明の実施例によるデータ伝送方法を説明し、以下に本発明の実施例による受信側装置と送信側装置をそれぞれ説明する。
【0182】
図5は本発明の実施例による受信側装置500の概略ブロック図である。選択可能に、該受信側装置は端末装置であってもよい。
図5に示すように、該受信側装置500は、受信モジュール510と処理モジュール520を備える。
【0183】
受信モジュール510は、時間ユニットでデータの第一の部分と少なくとも一つの第二の部分を受信するように構成され、ここで、該第一の部分に対して第一の変調符号化処理を実行し、該少なくとも一つの第二の部分に対して第二の変調符号化処理を実行する。
【0184】
処理モジュール520は該第一の部分と該少なくとも一つの第二の部分を復調するように構成される。
【0185】
本発明の実施例では、受信側装置が時間ユニットでデータの第一の部分と少なくとも一つの第二の部分を受信し、ここで、該第一の部分に対して第一の変調符号化処理を実行し、該少なくとも一つの第二の部分に対して第二の変調符号化処理を実行し、該第一の部分と該少なくとも一つの第二の部分を復調することにより、スペクトル効率を向上させ、それによって高速復調を実現することができる。
【0186】
選択可能に、該時間ユニットがN個の時間領域シンボルを占有し、該第一のコードブロック部分が該N個の時間領域シンボルの先頭のL個の時間領域シンボルを占有し、該少なくとも一つの第二のコードブロック部分が該N個の時間領域シンボルの後のK個の時間領域シンボルを占有し、ここで、Nが1より大きい正整数であり、LがN以下の正整数であり、KがN以下の正整数である。
【0187】
したがって、本発明の実施例による受信側装置500では、伝送ブロックの第一の部分と少なくとも一つの第二の部分を確定し、ここで、該第一の部分が第一の変調符号化処理に用いられ、該少なくとも一つの第二の部分が第二の変調符号化処理に用いられ、ここで、該伝送ブロックがN個の時間領域シンボルを占有し、該第一の部分が該N個の時間領域シンボルの先頭のL個の時間領域シンボルを占有し、該少なくとも一つの第二の部分が該N個の時間領域シンボルの後のK個の時間領域シンボルを占有し、N個の時間領域シンボルで該第一の部分と該少なくとも一つの第二の部分を伝送することにより、スペクトル効率を向上させ、それによって高速復調を実現することができる。
【0188】
選択可能に、一つの実施例として、該第一の変調符号化処理と該第二の変調符号化処理には異なる符号化方式、及び/又は異なる変調方式、及び/又は異なる符号化レートが用いられる。
【0189】
選択可能に、一つの実施例として、該第二の変調符号化処理のための変調レベルは該第一の変調符号化処理のための変調レベル以下であり、及び/又は、
該第二の変調符号化処理のための符号化レートは、該第一の変調符号化処理のための符号化レート以下である。
【0190】
選択可能に、一つの実施例として、該少なくとも一つの第二の部分の各コードブロックのサイズ(例えば伝送ブロックサイズ(TBS))が第一の閾値以下である。
【0191】
選択可能に、一つの実施例として、該処理モジュール520はさらに該少なくとも一つの第二の部分における一つの第二の部分の伝送ブロックサイズ(TBS)が第二の閾値より大きい場合、該一つの第二の部分を複数のサブコードブロックに分割するように構成され、ここで、該複数のサブコードブロックにおける各サブコードブロックのTBSが該第二の閾値以下であり、該複数のサブコードブロックにおける各サブコードブロックが個別に符号化される。
【0192】
選択可能に、一つの実施例として、該第一の部分は複数のサブコードブロックを含み、該複数のサブコードブロックにおける各サブコードブロックが個別に符号化される。
【0193】
選択可能に、一つの実施例として、該受信側装置はさらに、
ネットワーク装置へ能力情報を送信するように構成され、該能力情報が、該端末装置が該時間ユニットで伝送されたデータを該第一の部分と該少なくとも一つの第二の部分に分割して伝送することをサポートすることを示すことに用いられる送信モジュールを備える。
【0194】
選択可能に、一つの実施例として、該受信モジュール510はさらに、
ネットワーク装置から送信された通知メッセージを受信するように構成され、該通知メッセージが該第一の部分のコードブロックサイズと該少なくとも一つの第二の部分のコードブロックサイズを確定することに用いられる。
【0195】
選択可能に、一つの実施例として、該通知メッセージが該時間ユニットに対応する伝送ブロックの伝送ブロックサイズ(TBS)と該第一の部分のTBSを含み、
ここで、該処理モジュール520は具体的に、
該ネットワーク装置から送信された該伝送ブロックのTBSと該第一の部分のTBS、及びプリセットルールに基づき、該少なくとも一つの第二の部分のTBSを確定するように構成される。
【0196】
選択可能に、一つの実施例として、該通知メッセージが該伝送ブロックの伝送ブロックサイズ(TBS)と該少なくとも一つの第二の部分のTBSを含み、
ここで、該処理モジュール520は具体的に、
該ネットワーク装置から送信された該伝送ブロックのTBSと該少なくとも一つの第二の部分のTBS、及びプリセットルールに基づき、該第一の部分のTBSを確定するように構成される。
【0197】
選択可能に、一つの実施例として、該通知メッセージが該伝送ブロックの伝送ブロックサイズ(TBS)を含み、
ここで、該処理モジュール520は具体的に、
該ネットワーク装置から送信された該伝送ブロックのTBSとプリセットルールに基づき、該第一の部分のTBSと該少なくとも一つの第二の部分のTBSを確定するように構成される。
【0198】
選択可能に、一つの実施例として、該通知メッセージは該第一の部分の伝送ブロックサイズ(TBS)と該少なくとも一つの第二の部分のTBSを含む。
【0199】
選択可能に、一つの実施例として、該受信モジュール510はさらに、
ネットワーク装置から送信された第一のシグナリングを受信するように構成され、該第一のシグナリングが該端末装置の該第一の部分に対して第一の変調符号化処理を行う時に用いられる変調符号化レベルを示すことに用いられる。
【0200】
ここで、該処理モジュール520は具体的に、
該第一のシグナリングに応じて、該第二の変調符号化処理に対応する変調符号化レベルを確定するように構成され、又は、
該第一のシグナリングに応じて、該第二の変調符号化処理に対応する変調方式及び/又は符号化レートを確定するように構成される。
【0201】
選択可能に、一つの実施例として、該第一の部分に占有された該L個の時間領域シンボルと該少なくとも一つの第二の部分に占有された該K個の時間領域シンボルの和が該時間ユニットに占有された該N個の時間領域シンボルであり、
又は、該第一の部分に占有された該L個の時間領域シンボルと該少なくとも一つの第二の部分に占有された該K個の時間領域シンボルの和が該時間ユニットに占有された該N個の時間領域シンボルに一つの時間領域シンボルを加えたものであり、ここで、該L個の時間領域シンボルの最後の時間領域シンボルと該K個の時間領域シンボルの1番目の時間領域シンボルが同じ時間領域シンボルである。
【0202】
選択可能に、一つの実施例として、該受信モジュール510はさらに、
ネットワーク装置から送信された、該Kの値、及び/又は該少なくとも一つの第二の部分の総数を示すための第二のシグナリングを受信するように構成される。
【0203】
選択可能に、一つの実施例として、該第一の部分が第一の周波数領域リソースを占有して伝送され、及び該少なくとも一つの第二の部分が第二の周波数領域リソースを占有して伝送され、ここで、該第一の周波数領域リソースが該第二の周波数領域リソースと異なる。
【0204】
選択可能に、一つの実施例として、該データの該第一の部分に対して符号化する前にインターリーブ処理を行い、及び/又は、該データの該第一の部分に対して符号化した後にインターリーブ処理を行う。
【0205】
本発明の実施例による受信側装置500は本発明の実施例によるデータ伝送方法200を実行することができ、そして該受信側装置500における各モジュールの上記及び他の操作及び/又は機能がそれぞれ上記各方法の対応するプロセスを実現するためのものであり、簡潔にするために、ここで説明を省略する。
【0206】
したがって、本発明の実施例による受信側装置500では、時間ユニットでデータの第一の部分と少なくとも一つの第二の部分を受信し、ここで、該第一の部分に対して第一の変調符号化処理を実行し、該少なくとも一つの第二の部分に対して第二の変調符号化処理を実行し、該第一の部分と該少なくとも一つの第二の部分を復調することにより、スペクトル効率を向上させ、それによって高速復調を実現することができる。
【0207】
以上に
図5を組み合わせて本発明の実施例による受信側装置を説明し、以下に
図6を組み合わせて本発明の実施例による送信側装置を説明する。
【0208】
図6は本発明の実施例による送信側装置600の概略ブロック図である。該送信側装置はネットワーク装置であってもよい。
図6に示すように、該送信側装置600は送信モジュール610を備える。
【0209】
送信モジュール610は、時間ユニットでデータの第一の部分と少なくとも一つの第二の部分を送信するように構成され、ここで、該第一の部分に対して第一の変調符号化処理を実行し、該少なくとも一つの第二の部分に対して第二の変調符号化処理を実行する。
【0210】
本発明の実施例では、送信側装置600では、時間ユニットでデータの第一の部分と少なくとも一つの第二の部分を送信し、ここで、該第一の部分に対して第一の変調符号化処理を実行し、該少なくとも一つの第二の部分に対して第二の変調符号化処理を実行し、受信側装置が該第一の部分と該少なくとも一つの第二の部分を復調するようにすることにより、スペクトル効率を向上させ、それによって高速復調を実現することができる。
【0211】
選択可能に、一つの実施例として、該送信側装置600はさらに、
通知メッセージを確定するように構成され、該通知メッセージが伝送ブロックの第一のコードブロック部分と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分を確定するために受信側装置によって用いられる確定モジュールを備える。
【0212】
選択可能に、該送信モジュール610はさらに該受信側装置へ該確定モジュールによって確定された該通知メッセージを送信するように構成される。
【0213】
選択可能に、該時間ユニットがN個の時間領域シンボルを占有し、該第一のコードブロック部分が該N個の時間領域シンボルの先頭のL個の時間領域シンボルを占有し、該少なくとも一つの第二のコードブロック部分が該N個の時間領域シンボルの後のK個の時間領域シンボルを占有し、ここで、Nが1より大きい正整数であり、LがN以下の正整数であり、KがN以下の正整数である。
【0214】
選択可能に、一つの実施例として、該第一の部分に占有された該L個の時間領域シンボルと該少なくとも一つの第二の部分に占有された該K個の時間領域シンボルの和が該時間ユニットに占有された該N個の時間領域シンボルであり、
又は、該第一の部分に占有された該L個の時間領域シンボルと該少なくとも一つの第二の部分に占有された該K個の時間領域シンボルの和が該時間ユニットに占有された該N個の時間領域シンボルに一つの時間領域シンボルを加えたものであり、ここで、該L個の時間領域シンボルの最後の時間領域シンボルと該K個の時間領域シンボルの1番目の時間領域シンボルが同じ時間領域シンボルである。
【0215】
選択可能に、一つの実施例として、該第一の変調符号化処理と該第二の変調符号化処理には異なる符号化方式、及び/又は異なる変調方式、及び/又は異なる符号化レートが用いられる。
【0216】
選択可能に、一つの実施例として、該第二の変調符号化処理のための変調レベルは該第一の変調符号化処理のための変調レベル以下であり、及び/又は、
該第二の変調符号化処理のための符号化レートは、該第一の変調符号化処理のための符号化レート以下である。
【0217】
選択可能に、一つの実施例として、該通知メッセージは該時間ユニットの伝送ブロックサイズ(TBS)と該第一のコードブロック部分のTBSを含む。
【0218】
選択可能に、一つの実施例として、該通知メッセージは該時間ユニットの伝送ブロックサイズ(TBS)と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを含む。
【0219】
選択可能に、一つの実施例として、該通知メッセージは該時間ユニットの伝送ブロックサイズ(TBS)を含む。
【0220】
選択可能に、一つの実施例として、該通知メッセージは該第一のコードブロック部分の伝送ブロックサイズ(TBS)と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分のTBSを含む。
【0221】
選択可能に、一つの実施例として、該少なくとも一つの第二のコードブロック部分にける各コードブロックのサイズは第一の閾値以下である。
【0222】
選択可能に、一つの実施例として、該送信側装置600はさらに、
該少なくとも一つの第二の部分におけるターゲットコードブロックのサイズが第二の閾値より大きい場合、該ターゲットコードブロックを複数のサブブロックに分割するように構成され、ここで、該複数のサブコードブロックにおける各サブコードブロックのサイズが該第二の閾値以下であり、該複数のサブコードブロックにおける各サブコードブロックが個別に符号化される処理モジュールを備える。
【0223】
選択可能に、一つの実施例として、該第一の部分に対応するコードブロックは複数のサブコードブロックを含み、該複数のサブコードブロックにおける各サブコードブロックが個別に符号化される。
【0224】
選択可能に、一つの実施例として、該ネットワーク装置はさらに、
端末装置から送信された能力情報を受信するように構成され、該能力情報が、該端末装置が該時間ユニットで伝送されたデータを該第一のコードブロック部分と該少なくとも一つの第二のコードブロック部分に分割して伝送することをサポートすることを示すことに用いられることを含む受信モジュールを備え、
ここで、該送信モジュール610は具体的に、
該能力情報に基づいて該端末装置へ該通知メッセージを送信するように構成される。
【0225】
選択可能に、一つの実施例として、該送信モジュール610はさらに、
端末装置へ第一のシグナリングを送信するように構成され、該第一のシグナリングが該第一の変調符号化処理に対応する変調符号化レベルを示すことに用いられる。
【0226】
選択可能に、一つの実施例として、該送信モジュール610はさらに、
端末装置へ第二のシグナリングを送信するように構成され、該第二のシグナリングが該Kの値、又は該少なくとも一つの第二のコードブロック部分の総数を示すことに用いられる。
【0227】
選択可能に、一つの実施例として、該第一の部分が第一の周波数領域リソースを占有して伝送され、及び該少なくとも一つの第二の部分が第二の周波数領域リソースを占有して伝送され、ここで、該第一の周波数領域リソースが該第二の周波数領域リソースと異なる。
【0228】
選択可能に、一つの実施例として、該データの該第一の部分に対して符号化する前にインターリーブ処理を行い、及び/又は、該データの該第一の部分に対して符号化した後にインターリーブ処理を行う。
【0229】
本発明の実施例による送信側装置600は本発明の実施例によるデータ伝送方法400を実行することができ、そして該送信側装置600における各モジュールの上記及び他の操作及び/又は機能がそれぞれ上記各方法の対応するプロセスを実現するためのものであり、簡潔にするために、ここで説明を省略する。
【0230】
したがって、本発明の実施例による送信側装置600では、時間ユニットでデータの第一の部分と少なくとも一つの第二の部分を送信し、ここで、該第一の部分に対して第一の変調符号化処理を実行し、該少なくとも一つの第二の部分に対して第二の変調符号化処理を実行し、受信側装置が該第一の部分と該少なくとも一つの第二の部分を復調するようにすることにより、スペクトル効率を向上させ、それによって高速復調を実現することができる。
【0231】
図7は本発明の他の実施例による受信側装置の構造図である。該受信側装置は少なくとも一つのプロセッサ702(例えばCPU)、少なくとも一つのネットワークインタフェース705又は他の通信インタフェース、メモリ706、及びこれらの装置の間の接続通信を実現するための少なくとも一つの通信バス703を備える。プロセッサ702はメモリ706に記憶された実行可能モジュール、例えばコンピュータプログラムを実行することに用いられる。メモリ706は高速ランダムメモリ(RAM:Random Access Memory)を含む可能性があり、不揮発性メモリ(non−volatile memory)例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリを含む可能性もある。少なくとも一つのネットワークインタフェース705(有線又は無線であってもよい)を介して少なくとも一つの他のネットワーク要素との通信接続を実現する。
【0232】
いくつかの実施形態では、メモリ706はプログラム7061を記憶し、プロセッサ702は上記の本発明の実施例によるデータを伝送するための受信側装置側の方法を実行するためのプログラム7061を実行し、簡潔にするために、ここで説明を省略する。
【0233】
図8は本発明の他の実施例による送信側装置の構造図である。該送信側装置は少なくとも一つのプロセッサ802(例えばCPU)、少なくとも一つのネットワークインタフェース805又は他の通信インタフェース、メモリ806、及びこれらの装置の間の接続通信を実現するための少なくとも一つの通信バス803を備える。プロセッサ802はメモリ806に記憶された実行可能モジュール、例えばコンピュータプログラムを実行することに用いられる。メモリ806は高速ランダムメモリ(RAM:Random Access Memory)を含む可能性があり、不揮発性メモリ(non−volatile memory)例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリを含む可能性もある。少なくとも一つのネットワークインタフェース805(有線又は無線であってもよい)を介して少なくとも一つの他のネットワーク要素との通信接続を実現する。
【0234】
いくつかの実施形態では、メモリ806はプログラム8061を記憶し、プロセッサ802は上記の本発明の実施例によるデータを伝送するための送信側装置側の方法を実行するためのプログラム8061を実行し、簡潔にするために、ここで説明を省略する。
【0235】
理解すべきものとして、本明細書で用語「及び/又は」は関連するオブジェクトの関連関係を記述するためのものに過ぎず、3種類の関係が存在してもよいことを示し、A及び/又はBは、Aが単独で存在すること、AとBが同時に存在すること、Bが単独で存在することの3つの状況を示すことができる。また、文字「/」は、一般的に前後にある関連オブジェクトが「又は」の関係であることを示す。
【0236】
本発明の実施例では、上記各プロセスの番号の大きさが実行順序を意味せず、各プロセスの実行順序はその機能と内部ロジックによって確定されるべきであり、本発明の実施例の実施プロセスのいかなる限定を構成すべきではないと理解すべきである。
【0237】
当業者であれば、本明細書に開示された実施例と組み合わせて説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせで実現されてもよいと理解できる。これらの機能がハードウェア又はソフトウェアで実行されるかどうかは技術的解決策の特定アプリケーションと設計制約条件に依存する。専門技術者は各特定のアプリケーションに対して異なる方法を使用して説明された機能を実現することができるが、このような実現は本発明の範囲を超えていると考えられるべきではない。
【0238】
当業者は便利且つ簡潔に説明するために、上述したシステム、装置とユニットの具体的な動作プロセスについて上記方法の実施例における対応するプロセスを参照でき、ここでは説明を省略することを明確に理解することができる。
【0239】
本出願が提供するいくつかの実施例では、開示されたシステム、装置及び方法は他の方式により実現されてもよいと理解すべきである。例えば、上述した装置の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区分はロジック機能的区分に過ぎず、実際に実施する時に他の区分方式もあり得る。例えば複数のユニット又は部材は組み合わせられてもよく、又は他のシステムに統合されてもよく、又はいくつかの特徴は無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。また、示される又は議論される相互結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインターフェース、装置又はユニットを介する間接的結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形態であってもよい。
【0240】
分離部材として説明された前記ユニットは物理的に分離するものであってもよく又は物理的に分離するものでなくてもよく、ユニットとして表示された部材は物理的ユニットであってもよく又は物理的ユニットでなくてもよく、即ち一つの箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際のニーズに応じてその中の一部又は全てのユニットを選択して本実施例の解決策の目的を達成することができる。
【0241】
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは一つの処理ユニットに統合されてもよく、個々のユニットは単独で物理的に存在してもよく、二つ又は二つ以上のユニットは一つのユニットに統合されてもよい。
【0242】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形態で実現され且つ独立した製品として販売又は使用される場合、一つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づき、本発明の技術的解決策は本質的にソフトウェア製品の形態で実現されてもよく、又は従来技術に貢献する部分又は該技術的解決策の部分がソフトウェア製品の形態で実現されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は一つのコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置などあってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるためのいくつかの命令を含む記憶媒体に記憶される。前記記憶媒体はUディスク、モバイルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM:Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる各種の媒体を含む。
【0243】
以上は、本出願の具体的な実施形態に過ぎず、本出願の保護範囲はこれに制限されず、当業者が本出願に開示された技術範囲内で容易に想到し得る変化又は入れ替わりが全て本出願の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本出願の保護範囲は特許請求の範囲によって準拠するべきである。