(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【実施例】
【0060】
本発明を以下の実施例によってさらに例示するが、それによって記載した実施例の範囲を制限するものではない。以下の実施例において、従来の方法および条件に従って、または製品取扱説明書に従って、特定の条件に言及しない実験的方法が選択される。
【0061】
本発明による全化合物の構造は、核磁気共鳴(1H NMR)および/または質量分析検出(MS)によって同定することができる。
【0062】
1H NMR化学シフト(δ)は、PPMで記録される。(単位:10
−6PPM)NMRをBruker AVANCE−400スペクトロメータによって実施した。適切な溶媒は、重水素化クロロホルム(CDCl
3)、重水素化メタノール(CD
3OD)、および内部標準としてのテトラメチルシラン(TMS)を有する重水素化ジメチルスルホキシド(DMSO−d
6)を含む。
【0063】
0:95%の溶媒A1および5%の溶媒B1、1〜2:5%の溶媒A1および95%の溶媒B1、2.01〜2.50:95%の溶媒A1および5%の溶媒B1の勾配溶出条件Iで、低解像度の質量スペクトログラム(MS)は、Agilent ZORBAX XDB−C18、4.6×50mm、3.5μmを備えたAgilent 1260HPLC/6120質量分光器によって測定される。割合は、総溶媒容量に基づく特定の溶媒の容量パーセントである。溶媒A1:0.01%ギ酸水溶液、溶媒B1:アセトニトリル中の0.01%ギ酸溶液、および割合は溶液に基づいた溶質の容量パーセントである。
【0064】
薄層シリカゲルプレートは、Yantai Yellow Sea HSGF254またはQingdao GF254シリカゲルプレートである。Yantai Yellow Sea 100〜200または200〜300メッシュシリカゲルは、通常カラムクロマトグラフィーの支持体として使用される。
【0065】
本発明の既知の出発原料は、当該技術分野で既知の方法によって、もしくはその方法に従って合成することができ、または、Acros Organics、Aldrich Chemical Company、Accela ChemBio Inc.、Shanghai Bide Pharmatech、Shanghai Aladdin Chemistry、Shanghai Meryer Chemistry、Accelerating Chemistryなどの企業から購入することができる。
【0066】
実施例において、特に記述がない限り、反応で使用される溶媒は、すべて無水溶媒である。無水テトラヒドロフランは市販されているテトラヒドロフランであり、ナトリウムブロックは脱水剤として使用され、ベンゾフェノンは指標として使用され、溶液は青みがかった紫色を呈するまで窒素ガスの保護下で還流され、蒸留され、収集され、窒素ガスの保護下、室温で保存され、他の無水溶媒は、Aladdin ChemistryおよびAccelerating Chemistryから購入され、すべての無水溶媒の移動および使用は、特に言及されない限り、窒素ガスの保護下で実行されるものとする。
【0067】
実施例において、特に言及されない限り、反応は、すべてアルゴン雰囲気下または窒素雰囲気下で実行される。
【0068】
アルゴン雰囲気または窒素雰囲気とは、反応フラスコが約1L容量のアルゴンまたは窒素バルーンに結合されるということである。
【0069】
水素雰囲気とは、反応フラスコが約1L容量の水素バルーンに結合されるということである。
【0070】
一酸化炭素雰囲気とは、反応フラスコが約1L容量の一酸化炭素バルーンに結合されるということである。
【0071】
水素化において、通常、反応は真空処理され、水素ガスで充填され、そして、これが3回繰り返される。
【0072】
特に言及されない限り、反応温度は室温であり、温度領域は、15℃〜30℃である。
【0073】
薄層クロマトグラフィー法(TLC)を使用して実施例の反応過程をモニターする。反応で使用される顕色剤系には、A、ジクロロメタンおよびメタノール系、ならびにB:石油エーテルおよび酢酸エチル系が挙げられ、溶媒の容量による比は、化合物の両極性によって調整される。
【0074】
化合物の精製において使用される、カラムクロマトグラフィーの溶離剤系、および薄層クロマトグラフィーの顕色剤系としては、A、ジクロロメタンおよびメタノール系、ならびにB:石油エーテルおよび酢酸エチル系が挙げられ、溶媒の容量による比は、化合物の両極性によって調整され、少量のトリエチルアミンおよび酸またはアルカリ性試薬などを調整のために添加することができる。
【0075】
実施例1
3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミルピリド−2−イル)−1−メチル尿素
【化16】
【0076】
工程1
6−クロロ−2−ヒドロキシメチルピリジン
化合物メチル6−クロロ−2−ピリジンギ酸エステル1a(1.00g、5.85mmol)、ホウ化水素ナトリウム(0.38g、9.95mmol)、およびエタノール(15mL)を混合し、室温で6時間攪拌した。この混合物を30mLの水で反応停止させ、酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(50mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去し、減圧下にて離溶を施し、目的の生成物6−クロロ−2−ヒドロキシメチルピリジン1b(0.70g、黄色油)を84%の収率で得た。生成物を精製することなく次の反応で直接使用した。
【0077】
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.68(dd,J=8.0,7.6Hz,1H)、7.27(d,J=8.0Hz,1H)、7.26(d,J=7.6Hz,1H)、4.76(d,J=5.2Hz,2H)、3.07(t,J=5.6Hz,1H)。
【0078】
工程2
(6−(メチルアミノ)ピリド−2−イル)メタノール
化合物6−クロロ−2−ヒドロキシメチルピリジン1b(1.50g、10.5mmol)をメチルアミン(15mL、30%エタノール溶液)と混合し、100℃で48時間攪拌した。混合物を室温まで冷却し、減圧下にて離溶を施した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル10:1〜1:2)によって精製し、目的の生成物(6−(メチルアミノ)ピリド−2−イル)メタノール1c(0.70g、黄色油)を48%の収率で得た。
【0079】
MS m/z(ESI):139[M+1]。
【0080】
工程3
6−(メチルアミノ)メチルピリジンアルデヒド
化合物(6−(メチルアミノ)ピリド−2−イル)メタノール1c(0.60g、4.35mmol)、二酸化マンガン(3.78g、43.5mmol)、およびジクロロメタン(15mL)を混合し、40℃で16時間攪拌した。混合物を室温まで冷却し、ろ過した。ろ液に減圧下にて離溶を施し、目的の生成物6−(メチルアミノ)メチルピリジンアルデヒド1d(0.50g、黄色固体)を72%の収率で得た。
【0081】
MS m/z(ESI):137[M+1]。
【0082】
工程4
6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−N−メチルピリジン−2−アミン
化合物6−(メチルアミノ)メチルピリジンアルデヒド1d(0.80g、5.95mmol)、エチレングリコール(1.80g、29.7mmol)、p−トルエンスルホン酸(0.10g、0.60mmol)、4Aモレキュラーシーブ(0.2g)、およびトルエン(15mL)を混合し、120℃で5時間攪拌した。混合物を室温まで冷却し、30mLの水で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(50mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル6:1〜2:1)によって精製し、目的の生成物6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−N−メチルピリジン−2−アミン(0.60g、黄色固体)を57%の収率で得た。
【0083】
MS m/z(ESI):181[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.51(t,J=8.0Hz,1H)、6.83(d,J=7.2Hz,1H)、6.39(d,J=8.0Hz,1H)、5.72(s,1H)、4.66(brs,1H)、4.20−4.14(m,2H)、4.09−4.03(m,2H)、2.93(d,J=4.8Hz,3H)。
【0084】
工程5
フェニル(6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート
化合物6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−N−メチルピリジン−2−アミン1e(54mg、0.30mmol)、炭酸ジフェニル(1.28g、0.60mmol)、リチウムヘキサメチルジシラジド(0.41mL、0.41mmol、1Mテトラヒドロフラン溶液)、およびテトラヒドロフラン(3mL)を混合し、0℃で2時間攪拌した。この混合物を10mLの飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止させ、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル4:1)によって精製し、目的の生成物(6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート(60mg、白色固体)を67%の収率で得た。
【0085】
MS m/z(ESI):301[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.96−7.94(m,1H)、7.74−7.70(m,1H)、7.45−7.32(m,2H)、7.40−7.38(m,1H)、7.28−7.25(m,1H)、7.20−7.17(m,2H)、5.87(s,1H)、4.24−4.21(m,2H)、4.13−4.09(m,2H)、3.67(s,3H)。
【0086】
工程6
1−(6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリド−2−イル)−3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−メチル尿素
化合物フェニル(6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート1f(60mg、0.20mmol)、6−アミノ−4−クロロニコチノニトリル(76mg、0.50mmol)、リチウムヘキサメチルジシラジド(0.4mL、0.4mmol、1Mテトラヒドロフラン溶液)、およびテトラヒドロフラン(2mL)を混合し、室温で2時間攪拌した。この混合物を10mLの飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止させ、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(ジクロロメタン/メタノール30:1)によって精製し、目的の生成物1−(6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリド−2−イル)−3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−メチル尿素(22mg、白色固体)を31%の収率で得た。
【0087】
MS m/z(ESI):360&362[M+1]
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 13.44(s,1H)、8.87(s,1H)、8.33(s,1H)、8.04−8.00(m,1H)、7.42(d,J=8.4Hz,1H)、7.36(d,J=7.6Hz,1H)、5.82(s,1H)、4.24−4.21(m,2H)、4.04−4.01(m,2H)、3.44(s,3H)。
【0088】
工程7
1−(6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリド−2−イル)−3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
化合物1−(6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリド−2−イル)−3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−メチル尿素1g(22mg、0.06mmol)、2−メトキシエチルアミン(14mg、0.18mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(24mg、0.18mmol)、およびN,N−ジメチルアセトアミド(0.4mL)を混合し、70℃で16時間攪拌した。この混合物を10mLの水で希釈し、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル2:1)によって精製し、目的の生成物1−(6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリド−2−イル)−3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素(10mg、白色固体)を41%の収率で得た。
【0089】
MS m/z(ESI):399[M+1]。
【0090】
工程8
3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミルピリド−2−イル)−1−メチル尿素
化合物1−(6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリド−2−イル)−3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素1h(10mg、0.025mmol)、塩酸(0.5mL、37%)、水(1mL)、およびテトラヒドロフラン(2mL)を混合し、室温で6時間攪拌した。この混合物を飽和炭酸ナトリウム溶液で反応停止させ、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(ジクロロメタン/メタノール20:1)によって精製し、目的の生成物3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミルピリド−2−イル)−1−メチル尿素(8mg、白色固体)を90%の収率で得た。
【0091】
MS m/z(ESI):355[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.03(s,1H)、10.18(s,1H)、8.21(s,1H)、8.02−7.98(m,1H)、7.75(d,J=7.6Hz,1H)、7.59(s,1H)、7.36(d,J=8.4Hz,1H)、5.82(s,1H)、3.66(t,J=4.8Hz,2H)、3.56(s,3H)、3.52−3.50(m,2H)、3.44(s,3H)。
【0092】
実施例2
3−(6−クロロピリミジン−4−イル)−1−(6−ホルミルピリド−2−イル)−1−メチル尿素
【化17】
実施例2は、6−クロロピリミジン−4−アミンが工程6の6−アミノ−4−クロロニコチノニトリルの代わりに用いられたことを除き、実施例1の操作工程を参照して合成された。
【0093】
MS m/z(ESI):292&294[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.51(s,1H)、10.18(s,1H)、8.67(s,1H)、8.25(s,1H)、8.02(dd,J=8.4,7.6Hz,1H)、7.79(d,J=7.6Hz,1H)、7.40(d,J=8.4Hz,1H)、3.59(s,3H)。
【0094】
実施例3
3−(5−シアノピリド−2−イル)−1−(6−ホルミルピリド−2−イル)−1−メチル尿素
【化18】
実施例3は、6−アミノニコチノニトリルが工程6の6−アミノ−4−クロロニコチノニトリルの代わりに用いられたことを除き、実施例1の操作工程を参照して合成された。
【0095】
MS m/z(ESI):282[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.49(s,1H)、10.19(s,1H)、8.60(s,1H)、8.34(d,J=7.6Hz,1H)、8.03(dd,J=8.8,7.6Hz,1H)、7.95−7.93(m,1H)、7.77(d,J=7.6Hz,1H)、7.39(d,J=8.8Hz,1H)、3.59(s,3H)。
【0096】
実施例4
3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−(6−ホルミルピリド−2−イル)−1−メチル尿素
【化19】
実施例4は、4−クロロピリジン−2−アミンが工程6の6−アミノ−4−クロロニコチノニトリルの代わりに用いられたことを除き、実施例1の操作工程を参照して合成された。
【0097】
MS m/z(ESI):291&293[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.09(s,1H)、10.19(s,1H)、8.29(d,J=2.0Hz,1H)、8.22(d,J=5.2Hz,1H)、8.00(dd,J=8.4,7.2Hz,1H)、7.74(d,J=7.2Hz,1H)、7.37(d,J=8.4Hz,1H)、7.03(dd,J=5.2,2.0Hz,1H)、3.58(s,3H)。
【0098】
実施例5
3−(5−シアノ−4−(イソプロピルアミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミルピリド−2−イル)−1−メチル尿素
【化20】
実施例5は、イソプロピルアミンが工程7の2−メトキシエチルアミンの代わりに用いられたことを除き、実施例1の操作工程を参照して合成された。
【0099】
MS m/z(ESI):339[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.00(s,1H)、10.18(s,1H)、8.20(s,1H)、8.02−7.97(m,1H)、7.76−7.74(m,1H)、7.60(s,1H)、7.57−7.54(m,1H)、7.36(d,J=8.4Hz,1H)、3.92−3.89(m,1H)、3.57(s,3H)、1.34(d,J=6.4Hz,6H)。
【0100】
実施例6
3−(5−シアノ−4−イソプロポキシピリド−2−イル)−1−(6−ホルミルピリド−2−イル)−1−メチル尿素
【化21】
【0101】
工程1
6−アミノ−4−イソプロポキシニコチノニトリル
化合物6−アミノ−4−クロロニコチノニトリル6a(46mg、0.30mmol)、イソプロパノール(90mg、1.50mmol)、水素化ナトリウム(72mg、1.80mmol、60%鉱油混合物)、およびN−メチルピロリドン(1.5mL)を混合し、70℃で24時間攪拌した。混合物を室温まで冷却し、20mLの水で反応停止させ、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去し、減圧下にて離溶を施した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル1:1)によって精製し、目的の生成物6−アミノ−4−イソプロポキシニコチノニトリル6b(16mg、黄色固体)を30%の収率で得た。
【0102】
MS m/z(ESI):178[M+1]。
【0103】
工程2
1−(6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリド−2−イル)−3−(5−シアノ−4−イソプロポキシピリド−2−イル)−1−メチル尿素
実施例6cは、6−アミノ−4−イソプロポキシニコチノニトリルが6−アミノ−4−クロロニコチノニトリルの代わりに用いられたことを除き、実施例1の工程6の操作工程を参照して合成され、目的の生成物1−(6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリド−2−イル)−3−(5−シアノ−4−イソプロポキシピリド−2−イル)−1−メチル尿素6c(8mg、白色固体)を46%の収率で得た。
【0104】
MS m/z(ESI):384[M+1]。
【0105】
工程3
3−(5−シアノ−4−イソプロポキシピリド−2−イル)−1−(6−ホルミルピリド−2−イル)−1−メチル尿素
実施例6は、1−(6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリド−2−イル)−3−(5−シアノ−4−イソプロポキシピリド−2−イル)−1−メチル尿素が、1−(6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリド−2−イル)−3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素の代わりに用いられたことを除き、実施例1の工程8の操作工程を参照して合成され、目的の生成物3−(5−シアノ−4−イソプロポキシピリド−2−イル)−1−(6−ホルミルピリド−2−イル)−1−メチル尿素7(5mg、白色固体)を71%の収率で得た。
【0106】
MS m/z(ESI):340[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.33(s,1H)、10.19(s,1H)、8.38(s,1H)、8.02(dd,J=8.0,7.6Hz,1H)、7.96(s,1H)、7.77(d,J=7.6Hz,1H)、7.38(d,J=8.0Hz,1H)、4.88−4.86(m,1H)、3.58(s,3H)、1.48(d,J=6.0Hz,6H)。
【0107】
実施例7
3−(5−シアノ−4−(2−メトキシエトキシ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミルピリド−2−イル)−1−メチル尿素
【化22】
実施例7は、2−メトキシエチレングリコールアミンが工程1のイソプロパノールの代わりに用いられたことを除き、実施例6の操作工程を参照して合成された。
【0108】
MS m/z(ESI):356[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.38(s,1H)、10.18(s,1H)、8.40(s,1H)、8.02(dd,J=8.4,7.2Hz,1H)、7.99(s,1H)、7.77(d,J=7.2Hz,1H)、7.38(d,J=8.4Hz,1H)、4.38(t,J=4.8Hz,2H)、3.86(t,J=4.8Hz,2H)、3.58(s,3H)、3.51(s,3H)。
【0109】
実施例8
3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(4−ホルミルピリミジン−2−イル)−1−メチル尿素
【化23】
【0110】
工程1
4−(ジメトキシメチル)ピリミジン−2−アミン
1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメチルアミン8a(4.90g、41.36mmol)を1,1−ジメトキシプロパン−2−オン(4.90g、41.36mmol)と混合した。混合物を100℃で16時間攪拌し、減圧下にて離溶を施した。残渣をグアニジン塩酸塩(4.30g、45.00mmol)、水酸化ナトリウム(1.80g、45.00mmol)、および水(15mL)と混合し、室温で48時間攪拌した。ろ過を実施して目的の生成物4−(ジメトキシメチル)ピリミジン−2−アミン8b(2.00g、白色固体)を27%の収率で得た。
【0111】
MS m/z(ESI):170[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.36(d,J=4.8Hz,1H)、6.87(d,J=5.2Hz,1H)、5.16(s,1H)、5.15(brs,2H)、3.42(s,6H)。
【0112】
工程2
4−(ジメトキシメチル)−N−メチルピリミジン−2−アミン
化合物4−(ジメトキシメチル)ピリミジン−2−アミン8b(1.00g、5.65mmol)、ヨードメタン(2.80g、19.77mmol)、およびアセトン(30mL)を混合した。この混合物を16時間70℃で攪拌して室温まで冷却し、ろ過した。固体を10%の水酸化ナトリウム(8mL)とともに混合し、80℃で0.5時間攪拌し、室温まで冷却した。この混合物を250mLの氷水で反応停止させ、ジクロロメタン(50mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(50mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去し、減圧下にて離溶を施し、目的の生成物8c 4−(ジメトキシメチル)−N−メチルピリミジン−2−アミン8c(0.70g、黄色油)を67%の収率で得た。
【0113】
MS m/z(ESI):184[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.37(d,J=4.8Hz,1H)、6.77(d,J=5.2Hz,1H)、5.18(brs,1H)、5.13(s,1H)、3.42(s,6H)、3.03(d,J=5.2Hz,3H)。
【0114】
工程3
フェニル(4−(ジメトキシメチル)ピリミジン−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート
化合物4−(ジメトキシメチル)−N−メチルピリミジン−2−アミン8c(0.20g、1.09mmol)、炭酸ジフェニル(0.47g、2.19mmol)、リチウムヘキサメチルジシラジド(1.5mL、1.51mmol、1Mテトラヒドロフラン溶液)、およびテトラヒドロフラン(5mL)を混合し、0℃で2時間攪拌した。この混合物を10mLの飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止させ、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(ジクロロメタン/メタノール50:1)によって精製し、目的の生成物フェニル(4−(ジメトキシメチル)ピリミジン−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート8d(40mg、白色固体)を12%の収率で得た。
【0115】
MS m/z(ESI):304[M+1]。
【0116】
工程4
3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−(4−(ジメトキシメチル)ピリミジン−2−イル)−1−メチル尿素
化合物フェニル(4−(ジメトキシメチル)ピリミジン−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート8d(40mg、0.13mmol)、6−アミノ−4−クロロニコチノニトリル(21mg、0.13mmol)、リチウムヘキサメチルジシラジド(0.26mL、0.26mmol、1Mテトラヒドロフラン溶液)、およびテトラヒドロフラン(2mL)を混合し、室温で2時間攪拌した。この混合物を10mLの飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止させ、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(ジクロロメタン/メタノール50:1)によって精製し、目的の生成物3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−(4−(ジメトキシメチル)ピリミジン−2−イル)−1−メチル尿素8e(25mg、白色固体)を52%の収率で得た。
【0117】
MS m/z(ESI):363&365[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.59(s,1H)、8.74(d,J=5.2Hz,1H)、8.56(s,1H)、8.55(s,1H)、7.30(d,J=5.2Hz,1H)、5.34(s,1H)、3.68(s,3H)、3.51(s,6H)。
【0118】
工程5
3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(4−(ジメトキシメチル)ピリミジン−2−イル)−1−メチル尿素
化合物3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−(4−(ジメトキシメチル)ピリミジン−2−イル)−1−メチル尿素8e(18mg、0.05mmol)、2−メトキシエチルアミン(15mg、0.20mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(13mg、0.10mmol)、およびN,N−ジメチルアセトアミド(0.4mL)を混合し、70℃で16時間攪拌した。この混合物を10mLの水で希釈し、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(ジクロロメタン/メタノール50:1)によって精製し、目的の生成物3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(4−(ジメトキシメチル)ピリミジン−2−イル)−1−メチル尿素8f(15mg、黄色固体)を75%の収率で得た。
【0119】
MS m/z(ESI):402[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.11(s,1H)、8.72(d,J=5.2Hz,1H)、8.23(s,1H)、7.65(s,1H)、7.25(d,J=5.2Hz,1H)、5.31(s,1H)、5.30(brs,1H)、3.67−3.65(m,2H)、3.66(s,3H)、3.54−3.52(m,2H)、3.51(s,6H)、3.44(s,3H)。
【0120】
工程6
3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(4−ホルミルピリミジン−2−イル)−1−メチル尿素
化合物3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(4−(ジメトキシメチル)ピリミジン−2−イル)−1−メチル尿素8f(15mg、0.04mmol)、塩酸(0.8mL、37%)、水(1mL)、およびテトラヒドロフラン(2mL)を混合し、室温で3時間攪拌した。この混合物を飽和炭酸ナトリウム溶液で反応停止させ、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(ジクロロメタン/メタノール50:1)によって精製し、目的の生成物3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(4−ホルミルピリミジン−2−イル)−1−メチル尿素8(6mg、白色固体)を27%の収率で得た。
【0121】
MS m/z(ESI):356[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.88(s,1H)、10.06(s,1H)、8.95(d,J=4.8Hz,1H)、8.23(s,1H)、7.65(s,1H)、7.52(d,J=4.8Hz,1H)、5.35(brs,1H)、3.73(s,3H)、3.69−3.65(m,2H)、3.55−3.52(m,2H)、3.45(s,3H)。
【0122】
実施例9
3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((3−カルボニルモルホリノ)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
【化24】
【0123】
工程1
ジ−t−ブチル(5−ブロモ−6−メチルピリド−2−イル)イミドイルカルボナート
化合物5−ブロモ−6−メチルピリジン−2−アミン9a(9.30g、50.00mmol)、2−t−ブチル2−カーボネート(27.00g、125mmol)、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(0.31g、2.50mmol)、およびテトラヒドロフラン(300mL)を混合し、室温で16時間攪拌した。この混合物を300mLの水で反応停止させ、酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(200mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去し、減圧下にて離溶を施した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル100:0〜95:5)によって精製し、目的の生成物ジ−t−ブチル(5−ブロモ−6−メチルピリド−2−イル)イミドイルカルボナート9b(15.00g、白色固体)を78%の収率で得た。
【0124】
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.80(d,J=8.4Hz,1H)、7.00(d,J=8.4Hz,1H)、2.61(s,3H)、1.46(s,18H)。
【0125】
工程2
ジ−t−ブチル(5−ブロモ−6−(ジブロモメチル)ピリド−2−イル)イミドイルカルボナート
化合物ジ−t−ブチル(5−ブロモ−6−メチルピリド−2−イル)イミドイルカルボナート9b(3.86g、10.00mmol)、1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(4.45g、25.00mmol)、過酸化ベンゾイル無水物(0.24g、1.00mmol)、および四塩化炭素(100mL)を混合し、90℃で16時間攪拌した。混合物を室温まで冷却し、減圧下にて離溶を施した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル94:6)によって精製し、目的の生成物ジ−t−ブチル(5−ブロモ−6−(ジブロモメチル)ピリド−2−イル)イミドイルカルボナート9c(4.00g、黄色固体)を74%の収率で得た。
【0126】
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.82(d,J=8.0Hz,1H)、7.26(d,J=8.0Hz,1H)、7.08(s,1H)、1.50(s,18H)。
【0127】
工程3
t−ブチル(5−ブロモ−6−(ジメトキシ)ピリド−2−イル)アミノカルボキシレート
化合物ジ−t−ブチル(5−ブロモ−6−(ジブロモメチル)ピリド−2−イル)イミドイルカルボナート9c(5.00g、96.00mmol)、水酸化カリウム(2.23g、0.38mmol)、およびメタノール(30mL)を混合し、70℃で16時間攪拌した。混合物を室温まで冷却し、減圧下にて離溶を施した。残渣を50mLの水で溶解して酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を飽和ブライン(50mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去し、減圧下にて離溶を施した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル100:0〜12:1)によって精製し、目的の生成物t−ブチル(5−ブロモ−6−(ジメトキシ)ピリド−2−イル)アミノカルボキシレート9d(0.50g、黄色固体)を16%の収率で得た。
【0128】
MS m/z(ESI):347&349[M+1]。
【0129】
工程4
t−ブチル(5−ブロモ−6−(ジメトキシ)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート
化合物t−ブチル(5−ブロモ−6−(ジメトキシ)ピリド−2−イル)アミノカルボキシレート9d(1.20g、3.47mmol)、水素化ナトリウム(0.18g、4.51mmol、60%鉱油混合物)、ヨードメタン(0.59g、4.16mmol)、およびN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)を混合し、室温で16時間攪拌した。この混合物を30mLの水で反応停止させ、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を飽和ブライン(50mL×3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去し、減圧下にて離溶を施した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル100:0〜96:4)によって精製し、目的の生成物t−ブチル(5−ブロモ−6−(ジメトキシ)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート9e(0.40g、黄色油)を32%の収率で得た。
【0130】
MS m/z(ESI):361&363[M+1]。
【0131】
工程5
メチル−6−((t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−2−(ジメトキシメチル)ニコチネート
化合物t−ブチル(5−ブロモ−6−(ジメトキシ)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート9e(0.45g、1.25mmol)、酢酸パラジウム(28mg、0.13mmol)、1,1−ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセン(0.14g、0.25mmol)、トリエチルアミン(0.25g、2.50mmol)、メタノール(3mL)、およびN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)を混合し、一酸化炭素雰囲気下(1気圧)、100℃で16時間攪拌した。この混合物を100mLの水で反応停止させ、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を飽和ブライン(50mL×3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去し、減圧下にて離溶を施した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル96:4)によって精製し、目的の生成物メチル−6−((t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−2−(ジメトキシメチル)ニコチネート9f(0.25g、黄色油)を59%の収率で得た。
【0132】
MS m/z(ESI):341[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.07(d,J=8.8Hz,1H)、7.84(d,J=8.8Hz,1H)、6.08(s,1H)、3.91(s,3H)、3.52(s,6H)、3.41(s,3H)、1.53(s,9H)。
【0133】
工程6
t−ブチル(6−(ジメトキシメチル)−5−(ヒドロキシメチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート
化合物メチル−6−((t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−2−(ジメトキシメチル)ニコチネート9f(0.30g、0.88mmol)、ホウ化水素ナトリウム(0.67g、17.65mmol)、無水塩化カルシウム(0.19g、1.77mmol)、およびメタノール(10mL)を混合し、65℃で8時間攪拌した。この混合物を10mLの水で反応停止させ、酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(50mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去し、減圧下にて離溶を施し、目的の生成物t−ブチル(6−(ジメトキシメチル)−5−(ヒドロキシメチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート9g(0.20g、白色固体)を73%の収率で得た。
【0134】
MS m/z(ESI):313[M+1]。
【0135】
工程7
t−ブチル(5−(ブロモメチル)−6−(ジメトキシメチルピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート
化合物t−ブチル(6−(ジメトキシメチル)−5−(ヒドロキシメチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート9g(0.20g、0.64mmol)、三臭化リン(0.21g、0.77mmol)、およびジクロロメタン(5mL)を混合し、0℃で1時間攪拌した。この混合物を10mLの水溶性重炭酸ナトリウム溶液で反応停止させ、酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(50mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル100:0〜93:7)によって精製し、目的の生成物t−ブチル(5−(ブロモメチル)−6−(ジメトキシメチルピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート9h(0.15g、無色固体)を63%の収率で得た。
【0136】
MS m/z(ESI):375&377[M+1]。
【0137】
工程8
t−ブチル−(6−(2−メトキシエチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート
化合物t−ブチル(5−(ブロモメチル)−6−(ジメトキシメチルピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート9h(70mg、0.19mmol)、モルホリン−3−オン(38mg、0.38mmol)、水素化ナトリウム(19mg、0.47mmol、60%鉱油混合物)、およびN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)を混合し、室温で1時間攪拌した。この混合物を水で反応停止させ、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル1.5:1)によって精製し、目的の生成物t−ブチル−(6−(2−メトキシエチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート9i(70mg、白色固体)を95%の収率で得た。
【0138】
MS m/z(ESI):396[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.63−7.61(m,2H)、5.22(s,1H)、4.91(s,2H)、4.26(s,2H)、3.82−3.81(m,2H)、3.45(s,6H)、3.40(s,3H)、3.27−3.26(m,2H)、1.52(s,9H)。
【0139】
工程9
4−((2−(ジメトキシメチル)−6−(メチルアミノ)ピリド−3−イル)メチル)モルホリン−3−オン
化合物t−ブチル−(6−(2−メトキシエチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート9i(70mg、0.18mmol)、トリフルオロ酢酸(1mL)、およびジクロロメタン(4mL)を混合し、室温で6時間攪拌した。混合物をトリエチルアミンでアルカリ化し、減圧下にて離溶を施した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル1:1)によって精製し、目的の生成物4−((2−(ジメトキシメチル)−6−(メチルアミノ)ピリド−3−イル)メチル)モルホリン−3−オン9j(46mg、無色固体)を86%の収率で得た。
【0140】
MS m/z(ESI):296[M+1]。
【0141】
工程10
フェニル−(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート
化合物4−((2−(ジメトキシメチル)−6−(メチルアミノ)ピリド−3−イル)メチル)モルホリン−3−オン9j(60mg、0.20mmol)、炭酸ジフェニル(87mg、0.40mmol)、リチウムヘキサメチルジシラジド(1.0mL、1.01mmol、1Mテトラヒドロフラン溶液)、およびテトラヒドロフラン(5mL)を混合し、0℃で0.5時間攪拌した。この混合物を10mLの飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止させ、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル2:1)によって精製し、目的の生成物フェニル(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート9k(45mg、無色油)を54%の収率で得た。
【0142】
MS m/z(ESI):416[M+1]。
【0143】
工程11
3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
化合物フェニル(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート9k(45mg、0.11mmol)、6−アミノ−4−クロロニコチノニトリル(33mg、0.22mmol)、リチウムヘキサメチルジシラジド(0.3mL、0.33mmol、1Mテトラヒドロフラン溶液)、およびテトラヒドロフラン(3mL)を混合し、室温で1時間攪拌した。この混合物を10mLの飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止させ、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル1:1)によって精製し、目的の生成物3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素9l(40mg、白色固体)を78%の収率で得た。
【0144】
MS m/z(ESI):475&477[M+1]。
【0145】
工程12
3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
化合物3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素9l(20mg、0.04mmol)、2−メトキシエチルアミン(13mg、0.17mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(11mg、0.08mmol)、およびN,N−ジメチルアセトアミド(0.4mL)を混合し、50℃で16時間攪拌した。この混合物を10mLの水で反応停止させ、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル1:1)によって精製し、目的の生成物3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素9m(15mg、白色固体)を69%の収率で得た。
【0146】
MS m/z(ESI):514[M+1]。
【0147】
工程13
3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
化合物3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素9m(15mg、0.03mmol)、塩酸(0.8mL、37%)、水(1mL)、およびテトラヒドロフラン(2mL)を混合し、室温で1時間攪拌した。この混合物を飽和炭酸ナトリウム溶液で反応停止させ、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を酢酸エチルで洗浄し、目的の生成物3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素9(7mg、白色固体)を52%の収率で得た。
【0148】
MS m/z(ESI):468[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 12.99(s,1H)、10.26(s,1H)、8.17(s,1H)、7.98(d,J=8.4Hz,1H)、7.56(s,1H)、7.27(d,J=8.4Hz,1H)、5.31(brs,1H)、5.13(s,2H)、4.26(s,2H)、3.89(t,J=4.4Hz,2H)、3.61(t,J=4.0Hz,2H)、3.53(s,3H)、3.51(t,J=4.4Hz,2H)、3.42(s,3H)、3.41(d,J=4.0Hz,2H)。
【0149】
実施例10
3−(5−シアノ−4−(イソプロピルアミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((3−カルボニルモルホリノ)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
【化25】
【0150】
工程1
ジ−t−ブチル(5−ブロモ−6−メチルピリド−2−イル)イミドイルカルボナート
化合物5−ブロモ−6−メチルピリジン−2−アミン10a(50g、0.27mol)、2−t−ブチル2−カーボネート(145.16g、0.67mol)、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(3.20g、27.00mmol)、およびテトラヒドロフラン(300mL)を混合し、室温で16時間攪拌した。この混合物を300mLの水で反応停止させ、酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(200mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去し、減圧下にて離溶を施した。残渣を石油エーテルで洗浄し、目的の生成物ジ−t−ブチル(5−ブロモ−6−メチルピリド−2−イル)イミドイルカルボナート10b(80.00g、白色固体)を77%の収率で得た。
【0151】
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.80(d,J=8.4,1H)、7.00(d,J=8.4Hz,1H)、2.61(s,3H)、1.46(s,18H)。
【0152】
工程2
ジ−t−ブチル(5−ブロモ−6−(ジブロモメチル)ピリド−2−イル)イミドイルカルボナート
化合物ジ−t−ブチル(5−ブロモ−6−メチルピリド−2−イル)イミドイルカルボナート10b(80g、0.21モル)、1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(110.00g、0.63モル)、過酸化ベンゾイル無水物(0.24g、0.06モル)、および四塩化炭素(600mL)を混合し、90℃で16時間攪拌した。混合物を室温まで冷却し、減圧下にて離溶を施した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル94:6)によって精製し、目的の生成物ジ−t−ブチル(5−ブロモ−6−(ジブロモメチル)ピリド−2−イル)イミドイルカルボナート10c(90.00g、黄色固体)を80%の収率で得た。
【0153】
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.82(d,J=8.0Hz,1H)、7.26(d,J=8.0Hz,1H)、7.08(s,1H)、1.50(s,18H)。
【0154】
工程3
5−ブロモ−6−(ジメトキシメチル)ピリジン−2−アミン
化合物ジ−t−ブチル(5−ブロモ−6−(ジブロモメチル)ピリド−2−イル)イミドイルカルボナート10c(90.00g、0.17モル)、水酸化カリウム(38.52g、0.66モル)、およびメタノール(300mL)を混合し、70℃で72時間攪拌した。混合物を室温まで冷却し、減圧下にて離溶を施した。残渣を500mLの水で溶解して酢酸エチル(500mL×3)で抽出し、有機相を飽和ブライン(500mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去し、減圧下にて離溶を施した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル100:0〜12:1)によって精製し、目的の生成物5−ブロモ−6−(ジメトキシメチル)ピリジン−2−アミン10d(22g、黄色固体)を54%の収率で得た。
【0155】
MS m/z(ESI):247&249[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.54(d,J=8.4Hz,1H)、6.38(d,J=8.4Hz,1H)、5.61(s,1H)、4.63(brs,2H)、3.48(s,6H)。
【0156】
工程4
5−ブロモ−6−(ジメトキシメチル)−N−メチルピリジン−2−アミン
化合物5−ブロモ−6−(ジメトキシメチル)ピリジン−2−アミン10d(22.00g、89.43mmol)、ナトリウムメトキシド(24.15g、447mmol)、パラホルムアルデヒド(10.74g、358mmol)、およびメタノール(300mL)を混合し、80℃で16時間攪拌した。この混合物を冷却し、ホウ化水素ナトリウム(13.59g、358mmol)を添加し、80℃で1時間攪拌した。この混合物を300mLの水で反応停止させ、酢酸エチル(500mL×3)で抽出し、有機相を飽和ブライン(500mL×3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去し、減圧下にて離溶を施した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル100:0〜96:4)によって精製し、目的の生成物5−ブロモ−6−(ジメトキシメチル)−N−メチルピリジン−2−アミン10e(8.20g、黄色固体)を34%の収率で得た。
【0157】
MS m/z(ESI):261&263[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.58(d,J=8.8Hz,1H)、6.27(d,J=8.8Hz,1H)、5.59(s,1H)、4.87(brs,1H)、3.48(s,6H)、2.87(d,J=5.2Hz,3H)。
【0158】
工程5
メチル−2−(ジメトキシメチル)−6−(メチルアミノ)ニコチネート
化合物5−ブロモ−6−(ジメトキシメチル)−N−メチルピリジン−2−アミン10e(8.00g、30.77mmol)、酢酸パラジウム(0.69g、3.08mmol)、1,1−ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセン(3.41g、6.16mmol)、トリエチルアミン(6.22g、61.54mmol)、メタノール(30mL)、およびN,N−ジメチルホルムアミド(400mL)を混合し、一酸化炭素雰囲気下、100℃で16時間攪拌した。この混合物を700mLの水で反応停止させ、酢酸エチル(500mL×3)で抽出し、有機相を飽和ブライン(500mL×3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去し、減圧下にて離溶を施した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル94:6)によって精製し、目的の生成物メチル−2−(ジメトキシメチル)−6−(メチルアミノ)ニコチネート10f(2.30g、黄色固体)を30%の収率で得た。
【0159】
MS m/z(ESI):241[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.05(d,J=8.8Hz,1H)、6.32(d,J=8.8Hz,1H)、6.24(s,1H)、5.30(brs,1H)、3.86(s,3H)、3.51(s,6H)、2.95(d,J=5.2Hz,3H)。
【0160】
工程6
メチル−6−((t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−2−(ジメトキシメチル)ニコチネート
化合物メチル−2−(ジメトキシメチル)−6−(メチルアミノ)ニコチネート10f(2.00g、8.33mmol)、2−t−ブチル2−カーボネート(3.60g、16.67mol)、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(0.10g、0.83mmol)、およびテトラヒドロフラン(50mL)を混合し、室温で2時間攪拌した。この混合物を100mLの水で反応停止させ、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を飽和ブライン(100mL×3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去し、減圧下にて離溶を施した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル94:6)によって精製し、目的の生成物メチル−6−((t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−2−(ジメトキシメチル)ニコチネート10g(2.20g、黄色油)を78%の収率で得た。
【0161】
MS m/z(ESI):341[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.07(d,J=8.8Hz,1H)、7.84(d,J=8.8Hz,1H)、6.08(s,1H)、3.91(s,3H)、3.52(s,6H)、3.49(s,3H)、1.53(s,9H)。
【0162】
工程7
t−ブチル(6−(ジメトキシメチル)−5−(ヒドロキシメチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート
化合物メチル−6−((t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−2−(ジメトキシメチル)ニコチネート10g(2.20g、6.47mmol)、ホウ化水素ナトリウム(2.46g、60.47mmol)、無水塩化カルシウム(1.42g、12.90mmol)、およびメタノール(20mL)を混合し、65℃で2時間攪拌した。この混合物を100mLの水で反応停止させ、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(100mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去し、減圧下にて離溶を施し、目的の生成物t−ブチル−(6−(ジメトキシメチル)−5−(ヒドロキシメチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート10h(1.70g、白色固体)を84%の収率で得た。
【0163】
MS m/z(ESI):313[M+1]。
【0164】
工程8
t−ブチル(5−(ブロモメチル)−6−(ジメトキシメチルピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート
化合物t−ブチル(6−(ジメトキシメチル)−5−(ヒドロキシメチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート10g(1.70g、5.45mmol)、三臭化リン(1.75g、6.54mmol)、およびジクロロメタン(50mL)を混合し、0℃で0.5時間攪拌した。この混合物を10mLの水溶性重炭酸ナトリウム溶液で反応停止させ、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(100mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル100:0〜94:6)によって精製し、目的の生成物t−ブチル−(5−(ブロモメチル)−6−(ジメトキシメチルピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート10i(0.80g、無色固体)を40%の収率で得た。
【0165】
MS m/z(ESI):375&377[M+1]。
【0166】
工程9
t−ブチル−(6−(2−メトキシエチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート
化合物t−ブチル−(5−(ブロモメチル)−6−(ジメトキシメチルピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート10i(0.28g、0.76mmol)、モルホリン−3−オン(0.15g、1.52mmol)、水素化ナトリウム(76mg、1.88mmol、60%鉱油混合物)、およびN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)を混合し、室温で1時間攪拌した。この混合物を水で反応停止させ、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を飽和ブライン(50mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=100:0〜7:3)によって精製し、目的の生成物t−ブチル−(6−(2−メトキシエチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート10j(0.27g、白色固体)を91%の収率で得た。
【0167】
MS m/z(ESI):396[M+1]。
【0168】
工程10
4−((2−(ジメトキシメチル)−6−(メチルアミノ)ピリド−3−イル)メチル)モルホリン−3−オン
化合物t−ブチル−(6−(2−メトキシエチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート10j(0.27g、0.18mmol)、トリフルオロ酢酸(1mL)、およびジクロロメタン(4mL)を混合し、室温で6時間攪拌した。混合物に減圧下にて離溶を施し、目的の生成物4−((2−(ジメトキシメチル)−6−(メチルアミノ)ピリド−3−イル)メチル)モルホリン−3−オントリフルオロアセテート10k(0.27g、黄色固体)を得た。
【0169】
MS m/z(ESI):296[M+1]。
【0170】
工程11
フェニル−(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート
化合物4−((2−(ジメトキシメチル)−6−(メチルアミノ)ピリド−3−イル)メチル)モルホリン−3−オントリフルオロアセテート10k(0.25g、0.60mmol)、炭酸ジフェニル(0.26g、1.20mmol)、リチウムヘキサメチルジシラジド(1.8mL、1.80mmol、1Mテトラヒドロフラン溶液)、およびテトラヒドロフラン(8mL)を混合し、0℃で0.5時間攪拌した。この混合物を10mLの飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止させ、酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(50mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル2:1)によって精製し、目的の生成物フェニル−(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート10l(0.13g、無色固体)を51%の収率で得た。
【0171】
MS m/z(ESI):416[M+1]。
【0172】
工程12
3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
化合物フェニル(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート10l(45mg、0.11mmol)、6−アミノ−4−クロロニコチノニトリル(33mg、0.22mmol)、リチウムヘキサメチルジシラジド(0.3mL、0.33mmol、1Mテトラヒドロフラン溶液)、およびテトラヒドロフラン(3mL)を混合し、室温で1時間攪拌した。この混合物を10mLの飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止させ、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル1:1)によって精製し、目的の生成物3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素10m(38mg、白色固体)を74%の収率で得た。
【0173】
MS m/z(ESI):475&477[M+1]。
【0174】
工程13
3−(5−シアノ−4−(イソプロピルアミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリノ)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
化合物3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素10m(10mg、0.02mmol)、イソプロピルアミン(5mg、0.08mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(6mg、0.04mmol)、およびN,N−ジメチルアセトアミド(0.4mL)を混合し、50℃で16時間攪拌した。この混合物を10mLの水で反応停止させ、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル1:1)によって精製し、目的の生成物3−(5−シアノ−4−(イソプロピルアミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリノ)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素10n(5mg、白色固体)を48%の収率で得た。
【0175】
MS m/z(ESI):498[M+1]。
【0176】
工程14
3−(5−シアノ−4−(イソプロピルアミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((3−カルボニルモルホリノ)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
化合物3−(5−シアノ−4−(イソプロピルアミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリノ)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素10n(5mg、0.01mmol)、塩酸(0.8mL、37%)、水(1mL)、およびテトラヒドロフラン(2mL)を混合し、室温で1時間攪拌した。この混合物を飽和炭酸ナトリウム溶液で反応停止させ、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル1:1)によって精製し、目的の生成物3−(5−シアノ−4−(イソプロピルアミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((3−カルボニルモルホリノ)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素10(3mg、白色固体)を66%の収率で得た。
【0177】
MS m/z(ESI):452[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 12.95(s,1H)、10.26(s,1H)、8.15(s,1H)、7.98(d,J=8.8Hz,1H)、7.56(s,1H)、7.30(d,J=8.8Hz,1H)、5.13(s,2H)、4.78−4.76(m,1H)、4.26(s,2H)、3.89(t,J=4.4Hz,2H)、3.88(brs,1H)、3.53(s,3H)、3.43(t,J=4.4Hz,2H)、1.31(d,J=4.8Hz,6H)。
【0178】
実施例11
1−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−3−(6−ホルミル−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)尿素
【化26】
実施例11は、1−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−3−(6−ホルミル−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)尿素が、工程13の3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリノ)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素の代わりに用いられたことを除き、実施例9の工程を参照して合成された。
【0179】
MS m/z(ESI):429&431[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.60(s,1H)、10.26(s,1H)、8.51(s,1H)、8.46(s,1H)、8.01(d,J=8.8Hz,1H)、7.28(d,J=8.8Hz,1H)、5.13(s,2H)、4.26(s,2H)、3.91(t,J=3.2Hz,2H)、3.55(s,3H)、3.44(t,J=3.2Hz,2H)。
【0180】
実施例12
1−(5−シアノ−4−(2−メトキシエトキシ)ピリド−2−イル)−3−(6−ホルミル−5−((3−カルボニルモルホリノ)メチル)ピリド−2−イル)尿素
【化27】
【0181】
工程1
6−アミノ−4−(2−メトキシエトキシ)ニコチノニトリル
化合物6−アミノ−4−クロロニコチノニトリル12a(60mg、0.39mmol)、2−メトキシエタノール(60mg、0.78mmol)、水素化ナトリウム(34mg、0.86mmol、60%鉱油混合物)、およびN−メチルピロリドン(1.5mL)を混合し、70℃で16時間攪拌した。混合物を室温まで冷却し、20mLの水で反応停止させ、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去し、減圧下にて離溶を施した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル1:1)によって精製し、目的の生成物6−アミノ−4−(2−メトキシエトキシ)ニコチノニトリル12b(30mg、白色固体)を40%の収率で得た。
【0182】
MS m/z(ESI):194[M+1]。
【0183】
工程2
3−(5−シアノ−4−(2−メトキシエトキシ)ピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
実施例12cは、6−アミノ−4−(2−メトキシエトキシ)ニコチノニトリルが、6−アミノ−4−クロロニコチノニトリルの代わりに用いられたことを除き、実施例9の工程11の操作工程を参照して合成され、目的の生成物3−(5−シアノ−4−(2−メトキシエトキシ)ピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリノ)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素12c(8mg、白色固体)を70%の収率で得た。
【0184】
MS m/z(ESI):515[M+1]。
【0185】
工程3
3−(5−シアノ−4−(2−メトキシエトキシ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
実施例12は、3−(5−シアノ−4−(2−メトキシエトキシ)ピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素が、3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素の代わりに用いられたことを除き、実施例9の工程13の操作工程を参照して合成され、目的の生成物3−(5−シアノ−4−イソプロポキシピリド−2−イル)−1−(6−ホルミルピリド−2−イル)−1−メチル尿素12(6mg、白色固体)を82%の収率で得た。
【0186】
MS m/z(ESI):469[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.34(s,1H)、10.27(s,1H)、8.36(s,1H)、8.00(d,J=8.8Hz,1H)、7.96(s,1H)、7.18(d,J=7.6Hz,1H)、5.13(s,2H)、4.35(s,2H)、4.26(d,J=3.2Hz,2H)、3.90(t,J=3.2Hz,2H)、3.83(t,J=4.0Hz,2H)、3.54(s,3H)、3.38(s,3H)、3.43(t,J=4.0Hz,2H)。
【0187】
実施例13
1−(5−シアノ−4−イソプロポキシピリド−2−イル)−3−(6−ホルミル−5−((3−カルボニルモルホリン)メチル)ピリド−2−イル)尿素
【化28】
実施例13は、イソプロパノールが工程1の2−メトキシエタノールの代わりに用いられたことを除き、実施例12の操作工程を参照して合成された。
【0188】
MS m/z(ESI):453[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.26(s,1H)、10.27(s,1H)、8.34(s,1H)、8.00(d,J=8.8Hz,1H)、7.93(s,1H)、7.32(d,J=8.8Hz,1H)、5.13(s,2H)、4.87−4.85(m,1H)、4.26(s,2H)、3.54(s,3H)、3.47(t,J=4.4Hz,2H)、3.43(t,J=4.4Hz,2H)、1.45(d,J=3.2Hz,6H)。
【0189】
実施例14
(R)−3−(5−シアノ−4−((1−メトキシプロプ−2−イル)オキソ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((3−カルボニルモルホリノ)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
【化29】
実施例14は、(R)−1−メトキシプロパン−2−オールが、工程1の2−メトキシエタノールの代わりに用いられたことを除き、実施例12の操作工程を参照して合成された。
【0190】
MS m/z(ESI):483[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.27(s,1H)、10.26(s,1H)、8.34(s,1H)、7.99(s,1H)、7.98(d,J=8.8Hz,1H)、7.32(d,J=8.8Hz,1H)、5.13(s,2H)、4.87−4.86(m,1H)、4.26(s,2H)、3.90(t,J=4.4Hz,2H)、3.64−3.60(m,1H)、3.56−3.55(m,1H)、3.54(s,3H)、3.49(t,J=4.4Hz,2H)、3.43(s,3H)、1.43(d,J=3.2Hz,3H)。
【0191】
実施例15
3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1(6−ホルミル−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素塩酸塩
【化30】
【0192】
工程1
t−ブチル−(6−(ジメトキシメチル)−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート
化合物t−ブチル−(5−(ブロモメチル)−6−(ジメトキシメチルピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート15a(70mg、0.19mmol)、4−メチルピペラジン−2−オン(43mg、0.38mmol)、水素化ナトリウム(19mg、0.47mmol、60%鉱油混合物)、およびN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)を混合し、室温で1時間攪拌した。この混合物を水で反応停止させ、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル1.5:1)によって精製し、目的の生成物t−ブチル−(6−(ジメトキシメチル)−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート15b(60mg、無色固体)を83%の収率で得た。
【0193】
MS m/z(ESI):409[M+1]。
【0194】
工程2
1−((2−(ジメトキシメチル)−6−(メチルアミノ)ピリド−3−イル)メチル)−4−メチルピペラジン−2−オン
化合物t−ブチル−(6−(ジメトキシメチル)−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート15b(60mg、0.15mmol)、トリフルオロ酢酸(1mL)、およびジクロロメタン(4mL)を混合し、室温で6時間攪拌した。混合物に減圧下にて離溶を施し、目的の生成物1−((2−(ジメトキシメチル)−6−(メチルアミノ)ピリド−3−イル)メチル)−4−メチルピペラジン−2−オントリフルオロアセテート塩15c(60mg、淡黄色固体)を粗生成物として得た。
【0195】
MS m/z(ESI):309[M+1]。
【0196】
工程3
フェニル−(6−(ジメトキシメチル)−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート
化合物1−((2−(ジメトキシメチル)−6−(メチルアミノ)ピリド−3−イル)メチル)−4−メチルピペラジン−2−オントリフルオロアセテート塩15c(60mg、0.14mmol)、炭酸ジフェニル(60mg、0.28mmol)、リチウムヘキサメチルジシラジド(0.56mL、0.56mmol、1Mテトラヒドロフラン溶液)、およびテトラヒドロフラン(5mL)を混合し、0℃で0.5時間攪拌した。この混合物を10mLの飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止させ、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(ジクロロメタン/メタノール30:1)によって精製し、目的の生成物フェニル−(6−(ジメトキシメチル)−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート15d(30mg、無色固体)を36%の収率で得た。
【0197】
MS m/z(ESI):429[M+1]。
【0198】
工程4
3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
化合物フェニル−(6−(ジメトキシメチル)−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート15d(30mg、0.07mmol)、6−アミノ−4−クロロニコチノニトリル(21mg、0.14mmol)、リチウムヘキサメチルジシラジド(0.21mL、0.21mmol、1Mテトラヒドロフラン溶液)、およびテトラヒドロフラン(3mL)を混合し、室温で1時間攪拌した。この混合物を10mLの飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止させ、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(ジクロロメタン/メタノール30:1)によって精製し、目的の生成物3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素15e(17mg、白色固体)を50%の収率で得た。
【0199】
MS m/z(ESI):488&490[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.82(s,1H)、8.52(s,1H)、8.46(s,1H)、7.77(d,J=8.4Hz,1H)、7.04(d,J=8.4Hz,1H)、5.47(s,1H)、4.86(s,2H)、3.47(s,6H)、3.46(s,3H)、3.27(s,2H)、3.20(t,J=4.4Hz,2H)、2.62(t,J=4.4Hz,2H)、2.35(s,3H)。
【0200】
工程5
3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
化合物3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素15e(4mg、0.008mmol)、2−メトキシエチルアミン(2mg、0.024mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(2mg、0.016mmol)、およびN,N−ジメチルアセトアミド(0.4mL)を混合し、50℃で16時間攪拌した。この混合物を10mLの水で反応停止させ、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(ジクロロメタン/メタノール25:1)によって精製し、目的の生成物3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素15f(2mg、白色固体)を46%の収率で得た。
【0201】
MS m/z(ESI):527[M+1]。
【0202】
工程6
3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素塩酸塩
化合物3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素15f(2mg、0.004mmol)、塩酸(0.8mL、37%)、水(1mL)、およびテトラヒドロフラン(2mL)を混合し、室温で1時間攪拌した。混合物に減圧下にて離溶を施し、目的の生成物3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素塩酸塩15(1.5mg、白色固体)を67%の収率で得た。
【0203】
MS m/z(ESI):481[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.40(s,1H)、7.98(d,J=8.4Hz,1H)、7.40(d,J=8.4Hz,1H)、6.94(s,1H)、6.92(s,1H)、4.91(s,2H)、3.75(t,J=6.8Hz,2H)、3.69−3.60(m,2H)、3.45−3.42(m,4H)、3.37(s,3H)、3.36(s,3H)、3.26−3.21(m,2H)、3.03(s,3H)。
【0204】
実施例16
3−(5−シアノ−4−(イソプロピルアミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
【化31】
実施例16は、イソプロピルアミンが工程5の2−メトキシエチルアミンの代わりに用いられたことを除き、実施例15の操作工程を参照して合成された。
【0205】
MS m/z(ESI):465[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 12.95(s,1H)、10.25(s,1H)、8.16(s,1H)、7.95(d,J=8.0Hz,1H)、7.56(s,1H)、7.28(d,J=8.0Hz,1H)、5.10(s,2H)、4.76(brs,1H)、3.89−3.87(m,1H)、3.52(s,3H)、3.36(s,2H)、3.20(t,J=4.0Hz,2H)、2.66(t,J=4.0Hz,2H)、2.35(s,3H)、1.32(d,J=5.2Hz,6H)。
【0206】
実施例17
3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
【化32】
実施例17は、3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素が、工程6の3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素の代わりに用いられたことを除き、実施例15の操作工程を参照して合成された。
【0207】
MS m/z(ESI):442&444[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.59(s,1H)、10.26(s,1H)、8.51(s,1H)、8.46(s,1H)、7.95(d,J=8.4Hz,1H)、7.31(d,J=8.4Hz,1H)、5.10(s,2H)、3.54(s,3H)、3.38(s,2H)、3.20(t,J=4.4Hz,2H)、2.68(t,J=4.4Hz,2H)、2.36(s,3H)。
【0208】
実施例18
(R)−3−(5−シアノ−4−((1−メトキシプロプ−2−イル)オキソ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
【化33】
【0209】
工程1
(R)−6−アミノ−4−((1−メトキシプロプ−2−イル)オキソ)ニコチノニトリル
化合物6−アミノ−4−クロロニコチノニトリル18a(60mg、0.39mmol)、(R)−1−メトキシプロパン−2−オール(70mg、0.78mmol)、水素化ナトリウム(34mg、0.86mmol、60%鉱油混合物)、およびN−メチルピロリドン(1.5mL)を混合し、70℃で16時間攪拌した。混合物を室温まで冷却し、20mLの水で反応停止させ、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去し、減圧下にて離溶を施した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル1:1)によって精製し、目的の生成物(R)−6−アミノ−4−((1−メトキシプロプ−2−イル)オキソ)ニコチノニトリル18b(17mg、白色固体)を21%の収率で得た。
【0210】
MS m/z(ESI):208[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.17(s,1H)、6.00(s,1H)、4.94(brs,2H)、4.63−4.60(m,1H)、3.63−3.62(m,1H)、3.54−3.51(m,1H)、3.41(s,3H)、1.38−1.36(m,3H)。
【0211】
工程2
(R)−3−(5−シアノ−4−((1−メトキシプロプ−2−イル)オキソ)ピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
化合物フェニル−(6−(ジメトキシメチル)−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート(10mg、0.02mmol)、(R)−6−アミノ−4−((1−メトキシプロプ−2−イル)オキソ)ニコチノニトリル18b(8mg、0.04mmol)、リチウムヘキサメチルジシラジド(0.06mL、0.06mmol、1Mテトラヒドロフラン溶液)、およびテトラヒドロフラン(2mL)を混合し、室温で1時間攪拌した。この混合物を10mLの飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止させ、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(ジクロロメタン/メタノール30:1)によって精製し、目的の生成物(R)−3−(5−シアノ−4−((1−メトキシプロプ−2−イル)オキソ)ピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素18c(6mg、白色固体)を47%の収率で得た。
【0212】
MS m/z(ESI):542[M+1]。
【0213】
工程3
(R)−3−(5−シアノ−4−((1−メトキシプロプ−2−イル)オキソ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
化合物(R)−3−(5−シアノ−4−((1−メトキシプロプ−2−イル)オキソ)ピリド−2−イル)−1−(6−(ジメトキシメチル)−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素18c(6mg、0.01mmol)、塩酸(0.8mL、37%)、水(1mL)、およびテトラヒドロフラン(2mL)を混合し、室温で1時間攪拌した。この混合物を飽和炭酸ナトリウム溶液で反応停止させ、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(ジクロロメタン/メタノール25:1)によって精製し、目的の生成物(R)−3−(5−シアノ−4−((1−メトキシプロプ−2−イル)オキソ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素18(4mg、白色固体)を73%の収率で得た。
【0214】
MS m/z(ESI):496[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.28(s,1H)、10.27(s,1H)、8.35(s,1H)、7.99(s,1H)、7.94(d,J=7.6Hz,1H)、7.27(d,J=7.6Hz,1H)、5.11(s,2H)、4.88−4.86(m,1H)、3.66−3.59(m,2H)、3.57(s,3H)、3.49(s,3H)、3.43(s,2H)、3.20(t,J=4.4Hz,2H)、2.67(t,J=4.4Hz,2H)、2.36(s,3H)、1.42−1.40(m,3H)。
【0215】
実施例19
3−(5−シアノ−4−イソプロポキシピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
【化34】
実施例19は、イソプロパノールが、工程1の(R)−1−メトキシプロパン−2−オールの代わりに用いられたことを除き、実施例18の操作工程を参照して合成された。
【0216】
MS m/z(ESI):466[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.28(s,1H)、10.26(s,1H)、8.34(s,1H)、7.96(d,J=8.4Hz,1H)、7.93(s,1H)、7.26(d,J=8.4Hz,1H)、5.10(s,2H)、4.85−4.83(m,1H)、3.49(s,3H)、3.38(s,2H)、3.21(t,J=4.4Hz,2H)、2.69(t,J=4.4Hz,2H)、2.36(s,3H)、1.45(d,J=4.0Hz,6H)。
【0217】
実施例20
3−(5−シアノ−4−(2−メトキシエトキシ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
【化35】
実施例20は、2−メトキシエタノールが、工程1の(R)−1−メトキシプロパン−2−オールの代わりに用いられたことを除き、実施例18の操作工程を参照して合成された。
【0218】
MS m/z(ESI):482[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.34(s,1H)、10.27(s,1H)、8.36(s,1H)、7.96(s,1H)、7.95(d,J=8.4Hz,1H)、7.31(d,J=8.4Hz,1H)、5.11(s,2H)、4.35(t,J=4.0Hz,2H)、3.83(t,J=4.0Hz,2H)、3.53(s,3H)、3.48(s,3H)、3.37(s,2H)、3.20(t,J=4.4Hz,2H)、2.67(t,J=4.4Hz,2H)、2.36(s,3H)。
【0219】
実施例21
3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−(ヒドロキシメチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
【化36】
【0220】
工程1
5−(((t−ブチルジメチルシリル)オキソ)メチル)−6−(ジメトキシメチル)−N−メチルピリジン−2−アミン
化合物(2−(ジメトキシメチル)−6−(メチルアミノ)ピリド−3−イル)メタノール21a(60mg、0.28mmol)、塩化t−ブチルジメチルシリル(64mg、0.42mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(72mg、0.56mmol)、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(7mg、0.06mmol)、およびジクロロメタン(4mL)を混合し、室温で6時間攪拌した。この混合物を20mLの水で反応停止させ、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去し、減圧下にて離溶を施した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル15:1)によって精製し、目的の生成物5−(((t−ブチルジメチルシリル)オキソ)メチル)−6−(ジメトキシメチル)−N−メチルピリジン−2−アミン21b(60mg、無色油)を65%の収率で得た。
【0221】
MS m/z(ESI):327[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.57(d,J=8.0Hz,1H)、6.28(d,J=8.0Hz,1H)、5.21(s,1H)、4.69(s,2H)、4.57(brs,1H)、3.32(s,6H)、2.80(s,3H)、0.84(s,9H)、0.08(s,6H)。
【0222】
工程2
フェニル−(5−(((t−ブチルジメチルシリル)オキソ)メチル)−6−(ジメトキシメチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート
化合物5−(((t−ブチルジメチルシリル)オキソ)メチル)−6−(ジメトキシメチル)−N−メチルピリジン−2−アミン21b(22mg、0.07mmol)、炭酸ジフェニル(15mg、0.14mmol)、リチウムヘキサメチルジシラジド(0.21mL、0.21mmol、1Mテトラヒドロフラン溶液)、およびテトラヒドロフラン(3mL)を混合し、0℃で0.5時間攪拌した。この混合物を10mLの飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止させ、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル5:1)によって精製し、目的の生成物フェニル−(5−(((t−ブチルジメチルシリル)オキソ)メチル)−6−(ジメトキシメチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート21c(18mg、白色固体)を60%の収率で得た。
【0223】
MS m/z(ESI):447[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.86(d,J=8.4Hz,1H)、7.58(d,J=7.2Hz,1H)、7.27−7.25(m,2H)、7.15−7.04(m,3H)、5.19(s,1H)、4.83(s,2H)、3.49(s,3H)、3.34(s,6H)、0.85(s,9H)、0.08(s,6H)。
【0224】
工程3
1−(5−(((t−ブチルジメチルシリル)オキソ)メチル)−6−(ジメトキシメチル)ピリド−2−イル)−3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−メチル尿素
化合物フェニル−(5−(((t−ブチルジメチルシリル)オキソ)メチル)−6−(ジメトキシメチル)ピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート21c(18mg、0.04mmol)、6−アミノ−4−クロロニコチノニトリル(12mg、0.08mmol)、リチウムヘキサメチルジシラジド(0.12mL、0.12mmol、1Mテトラヒドロフラン溶液)、およびテトラヒドロフラン(2mL)を混合し、室温で1時間攪拌した。この混合物を10mLの飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止させ、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル3:1)によって精製し、目的の生成物1−(5−(((t−ブチルジメチルシリル)オキソ)メチル)−6−(ジメトキシメチル)ピリド−2−イル)−3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−メチル尿素21d(16mg、白色固体)を79%の収率で得た。
【0225】
MS m/z(ESI):506&508[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.78(s,1H)、8.40(s,1H)、8.34(s,1H)、7.95(d,J=8.8Hz,1H)、6.97(d,J=8.8Hz,1H)、5.35(s,1H)、4.78(s,2H)、3.37(s,3H)、3.33(s,6H)、0.83(s,9H)、0.02(s,6H)。
【0226】
工程4
1−(5−(((t−ブチルジメチルシリル)オキソ)メチル)−6−(ジメトキシメチル)ピリド−2−イル)−3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
化合物1−(5−(((t−ブチルジメチルシリル)オキソ)メチル)−6−(ジメトキシメチル)ピリド−2−イル)−3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−メチル尿素21d(10mg、0.02mmol)、2−メトキシエチルアミン(3mg、0.06mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(5mg、0.06mmol)、およびN,N−ジメチルアセトアミド(0.4mL)を混合し、50℃で16時間攪拌した。この混合物を10mLの水で反応停止させ、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル3:1)によって精製し、目的の生成物1−(5−(((t−ブチルジメチルシリル)オキソ)メチル)−6−(ジメトキシメチル)ピリド−2−イル)−3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素21e(9mg、白色固体)を76%の収率で得た。
【0227】
MS m/z(ESI):545[M+1]。
【0228】
工程5
3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−(ヒドロキシメチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
化合物1−(5−(((t−ブチルジメチルシリル)オキソ)メチル)−6−(ジメトキシメチル)ピリド−2−イル)−3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素21e(9mg、0.02mmol)、塩酸(0.8mL、37%)、水(1mL)、およびテトラヒドロフラン(2mL)を混合し、室温で1時間攪拌した。この混合物を飽和炭酸ナトリウム溶液で反応停止させ、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル1:1)によって精製し、目的の生成物1−(5−(((t−ブチルジメチルシリル)オキソ)メチル)−6−(ジメトキシメチル)ピリド−2−イル)−3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素21(3mg、白色固体)を47%の収率で得た。
【0229】
MS m/z(ESI):385[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 主(21’):12.60(s,1H)、8.08(s,1H)、7.70(d,J=7.6Hz,1H)、7.58(s,1H)、7.07(d,J=7.6Hz,1H)、6.53(s,1H)、5.31(s,1H)、5.25−5.23(m,1H)、5.05−5.02(m,1H)、3.63−3.61(m,2H)、3.51−3.50(m,2H)、3.49(s,3H)、3.41(s,3H)。副(21):12.94(s,1H)、10.25(s,1H)、8.17(s,1H)、8.06(d,J=8.4Hz,1H)、7.57(s,1H)、7.27(d,J=8.4Hz,1H)、6.53(s,1H)、5.31(s,1H)、5.25−5.23(m,1H)、5.05−5.02(m,1H)、3.63−3.61(m,2H)、3.51−3.50(m,2H)、3.49(s,3H)、3.41(s,3H)。
【0230】
実施例22
3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−(ヒドロキシメチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
【化37】
実施例22は、1−(5−(((t−ブチルジメチルシリル)オキソ)メチル)−6−(ジメトキシメチル)ピリド−2−イル)−3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−メチル尿素が、工程5の3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−(ヒドロキシメチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素の代わりに用いられたことを除き、実施例21の操作工程を参照して合成された。
【0231】
MS m/z(ESI):346&348[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 主(22’):13.10(s,1H)、8.46(s,1H)、8.45(s,1H)、7.77(d,J=8.4Hz,1H)、7.13(d,J=8.4Hz,1H)、6.51(s,1H)、5.29(s,1H)、5.11−5.08(m,2H)、3.53(s,3H)。副(22):13.55(s,1H)、10.25(s,1H)、8.48(s,1H)、8.47(s,1H)、8.10(d,J=8.4Hz,1H)、7.35(d,J=8.4Hz,1H)、4.97(s,2H)、4.08−4.06(m,1H)、3.57(s,3H)。
【0232】
実施例23
3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−(ピペリジン−4−イル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
【化38】
【0233】
工程1
t−ブチル−6−((t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−2−(ジメトキシメチル)−5’,6’−ジヒドロ−[3,4’−ジピリジン]−1’(2′H)−カルボキシレート
化合物t−ブチル(5−ブロモ−6−(ジメトキシメチルピリド−2−イル)(メチル)アミノカルボキシレート23a(0.20g、0.56mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]塩化パラジウム(90mg、0.11mmol)、t−ブチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリド−1−(2H)−カルボキシレート(0.34g、1.11mmol)、炭酸カリウム(0.23g、1.67mmol)、水(1mL)、およびジオキサン(5mL)を混合し、窒素下にて90℃で16時間攪拌した。この混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を飽和ブライン(50mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル84:16)によって精製し、目的の生成物t−ブチル−6−((t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−2−(ジメトキシメチル)−5’,6’−ジヒドロ−[3,4’−ジピリジン]−1’(2’H)−カルボキシレート23b(0.13g、無色油)を51%の収率で得た。
【0234】
MS m/z(ESI):464[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.64(d,J=8.4Hz,1H)、7.41(d,J=8.4Hz,1H)、5.67−5.65(m,1H)、5.54(s,1H)、4.07(s,2H)、3.65(t,J=5.2Hz,2H)、3.46(s,6H)、3.45(s,3H)、2.40−2.38(m,2H)、1.53(s,9H)、1.52(s,9H)。
【0235】
工程2
t−ブチル−4−(6−((t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−2−(ジメトキシメチル)ピリド−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
化合物t−ブチル−6−((t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−2−(ジメトキシメチル)−5’,6’−ジヒドロ−[3,4’−ジピリジン]−1’(2′H)−カルボキシレート23b(0.13g、0.28mmol)、パラジウム炭素(26mg、20%)、メタノール(3mL)、および酢酸エチル(2mL)を混合し、室温で16時間攪拌した。混合物をろ過して減圧下にて離溶を施し、目的の生成物t−ブチル−4−(6−((t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−2−(ジメトキシメチル)ピリド−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート23c(0.13g、無色油)を粗生成物として得た。
【0236】
MS m/z(ESI):466[M+1]。
【0237】
工程3
6−(ジメトキシメチル)−Nメチル−5−(ピペリジン−4−イル)ピリジン−2−アミン
化合物t−ブチル−4−(6−((t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−2−(ジメトキシメチル)ピリド−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート23c(0.13g、0.28mmol)、トリフルオロ酢酸(1mL)、およびジクロロメタン(4mL)を混合し、室温で6時間攪拌した。混合物に減圧下にて離溶を施し、目的の生成物6−(ジメトキシメチル)−Nメチル−5−(ピペリジン−4−イル)ピリジン−2−アミントリフルオロアセテート塩23d(95mg、淡黄色固体)を粗生成物として得た。
【0238】
MS m/z(ESI):266[M+1]。
【0239】
工程4
t−ブチル−4−(2−(ジメトキシメチル)−6−(メチルアミノ)ピリド−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
化合物6−(ジメトキシメチル)−Nメチル−5−(ピペリジン−4−イル)ピリジン−2−アミントリフルオロアセテート塩23d(95mg、0.25mmol)、2−t−ブチル2−カーボネート(82mg、0.38mmol)、トリエチルアミン(76mg、0.75mmol)、およびジクロロメタン(4mL)を混合し、室温で6時間攪拌した。この混合物を20mLの水で反応停止させ、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル3:1)によって精製し、目的の生成物t−ブチル−4−(2−(ジメトキシメチル)−6−(メチルアミノ)ピリド−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート23e(80mg、白色固体)を65%の収率で得た。
【0240】
MS m/z(ESI):366[M+1]。
【0241】
工程5
t−ブチル−4−(2−(ジメトキシメチル)−6−(メチル(フェノキシカルボニル)アミノ)ピリド−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
化合物t−ブチル−4−(2−(ジメトキシメチル)−6−(メチルアミノ)ピリド−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート23e(40mg、0.11mmol)、炭酸ジフェニル(47mg、0.22mmol)、リチウムヘキサメチルジシラジド(0.33mL、0.33mmol、1Mテトラヒドロフラン溶液)、およびテトラヒドロフラン(6mL)を混合し、0℃で0.5時間攪拌した。この混合物を10mLの飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止させ、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル2:1)によって精製し、目的の生成物t−ブチル−4−(2−(ジメトキシメチル)−6−(メチル(フェノキシカルボニル)アミノ)ピリド−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート23f(20mg、白色固体)を38%の収率で得た。
【0242】
MS m/z(ESI):486[M+1]。
【0243】
工程6
t−ブチル−4−(6−(3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−メチルウレイド)−2−(ジメトキシメチル)ピリド−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
化合物t−ブチル−4−(2−(ジメトキシメチル)−6−(メチル(フェノキシカルボニル)アミノ)ピリド−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート23f(20mg、0.04mmol)、6−アミノ−4−クロロニコチノニトリル(12mg、0.08mmol)、リチウムヘキサメチルジシラジド(0.12mL、0.12mmol、1Mテトラヒドロフラン溶液)、およびテトラヒドロフラン(2mL)を混合し、室温で1時間攪拌した。この混合物を10mLの飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止させ、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル1.5:1)によって精製し、目的の生成物t−ブチル−4−(6−(3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−メチルウレイド)−2−(ジメトキシメチル)ピリド−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレートカルボキシレート23g(10mg、白色固体)を45%の収率で得た。
【0244】
MS m/z(ESI):545&547[M+1]。
【0245】
工程7
t−ブチル−4−(6−(3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−メチルウレイド)−2−(ジメトキシメチル)ピリド−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
化合物t−ブチル−4−(6−(3−(4−クロロ−5−シアノピリド−2−イル)−1−メチルウレイド)−2−(ジメトキシメチル)ピリド−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート23g(10mg、0.02mmol)、2−メトキシエチルアミン(3mg、0.06mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(5mg、0.06mmol)、およびN,N−ジメチルアセトアミド(0.4mL)を混合し、50℃で16時間攪拌した。この混合物を10mLの水で反応停止させ、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和ブライン(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去した。残渣を分取シリカゲルプレート(石油エーテル/酢酸エチル1.5:1)によって精製し、目的の生成物t−ブチル−4−(6−(3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−メチルウレイド)−2−(ジメトキシメチル)ピリド−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート23h(6mg、白色固体)を56%の収率で得た。
【0246】
MS m/z(ESI):584[M+1]。
【0247】
工程8
3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−(ピペリジン−4−イル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
化合物t−ブチル−4−(6−(3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−メチルウレイド)−2−(ジメトキシメチル)ピリド−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート23h(6mg、0.01mmol)、塩酸(0.8mL、37%)、水(1mL)、およびテトラヒドロフラン(2mL)を混合し、室温で1時間攪拌した。混合物に減圧下にて離溶を施し、目的の生成物3−(5−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−(ピペリジン−4−イル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素塩酸塩23(4mg、白色固体)を89%の収率で得た。
【0248】
MS m/z(ESI):438[M+1]
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.40(s,1H)、8.01(d,J=8.4Hz,1H)、7.37(d,J=7.6Hz,1H)、6.92(s,1H)、6.07(s,1H)、3.71−3.58(m,6H)、3.55(s,3H)、3.43(s,3H)、3.25−3.20(m,2H)、3.19−3.15(m,1H)、2.12−1.95(m,4H)。
【0249】
実施例24
(S)−3−(5−シアノ−4−((1−メトキシプロプ−2−イル)オキシ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
【化39】
実施例24は、(S)−1−メトキシプロパン−2−オールが、工程1の(R)−1−メトキシプロパン−2−オールの代わりに用いられたことを除き、実施例18の操作工程を参照して合成された。
【0250】
MS m/z(ESI):496[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.31(s,1H)、10.26(s,1H)、8.34(s,1H)、7.99(s,1H)、7.94(d,J=8.7Hz,1H)、7.29(d,J=8.7Hz,1H)、5.10(s,2H)、4.99−4.74(m,1H)、3.73−3.55(m,2H)、3.52(s,3H)、3.43(s,3H)、3.37(t,J=5.3Hz,2H)、3.20(s,2H)、2.67(t,J=5.3Hz,2H)、2.36(s,3H)、1.41(d,J=6.3Hz,3H)。
【0251】
実施例25
(R)−3−(5−シアノ−4−((1−ヒドロキシプロプ−2−イル)オキシ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
【化40】
化合物(R)−3−(5−シアノ−4−((1−メトキシプロプ−2−イル)オキシ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素18(4.0g、8mmol)およびジクロロメタン(80mL)を混合した。そこに三臭化ホウ素(20.2g、81mmol)を氷塩浴中で滴加した。滴加した後、氷塩浴を取り外し、混合物を室温で30分間さらに攪拌した。この混合物を徐々に注いだ氷水(300mL)で反応停止させ、水溶性飽和炭酸ナトリウム溶液で(200ml)でpH8〜9に調節し、ジクロロメタン(150mL×3)で抽出した。有機相を混ぜ合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して乾燥剤を除去し、減圧下にて離溶を施し、粗生成物を得た/フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)を実施して目的の生成物(R)−3−(5−シアノ−4−((1−ヒドロキシプロプ−2−イル)オキシ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素25(2.3g、4.8mmol、白色固体)を60%の収率で得た。
【0252】
MS m/z(ESI):482[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.36(s,1H)、10.26(s,1H)、8.35(s,1H)、7.99(s,1H)、7.94(d,J=8.5Hz,1H)、7.30(d,J=8.5Hz,1H)、5.10(s,2H)、4.88−4.76(m,1H)、3.91−3.78(m,2H)、3.53(s,3H)、3.42−3.38(s,2H)、3.20(s,2H)、2.75−2.63(m,2H)、2.36(s,3H)、1.41(d,J=6.0Hz,3H)。
【0253】
実施例26
(S)−3−(5−シアノ−4−((1−ヒドロキシプロプ−2−イル)オキシ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素
【化41】
実施例26は、(S)−3−(5−シアノ−4−((1−メトキシプロプ−2−イル)オキシ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素が、工程1の(R)−3−(5−シアノ−4−((1−メトキシプロプ−2−イル)オキシ)ピリド−2−イル)−1−(6−ホルミル−5−((4−メチル−2−カルボニルピペラジジン−1−イル)メチル)ピリド−2−イル)−1−メチル尿素の代わりに用いられたことを除き、実施例25の操作工程を参照して合成された。
【0254】
MS m/z(ESI):482[M+1]
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 13.37(s,1H)、10.26(s,1H)、8.34(s,1H)、7.97(s,1H)、7.95(d,J=8.8Hz,1H)、7.32(d,J=8.8Hz,1H)、5.11(s,2H)、4.91−4.74(m,1H)、3.96−3.76(m,2H)、3.54(s,3H)、3.46−3.33(m,2H)、3.22(s,2H)、2.79−2.62(m,2H)、2.38(s,3H)、1.42(d,J=6.0Hz,3H)。
【0255】
生物学的実験
FGFR4活性阻害試験
線維芽細胞増殖因子受容体4(FGFR4)の活性に関する本発明による化合物の影響をインビトロキナーゼ分析実験によって評価した。
【0256】
実験方法は、次のように要約される。
HTRFキナーゼアッセイキットを用いてキナーゼ反応における基質のリン酸化レベルを分析することによって、FGFR4のインビトロ活性を測定した。緩衝液は、以下の成分を含んでいた。5倍に希釈したEnzymatic buffer/kinase 5X(Cisbio、カタログ番号62EZBFDD)(主成分:50mMのHEPES、pH7.0)、5mMのMgCl
2、1mMのDTT、Tsinghua Protein Research Technology Centerから市販されている、反応緩衝液で0.5ng/μLのキナーゼ溶液に希釈された、ヒト組み換え型FGFR4触媒構造ドメインタンパク質(アミノ酸460〜802)、反応緩衝液で500nMに希釈された、ビオチン標識したチロシンキナーゼ基質を含む基質反応溶液(Cisbio、カタログ番号62TK0PEC)、および90μMのATP、およびアッセイ緩衝液(Cisbio、カタログ番号62SDBRDF)で0.125ng/μLに希釈された、Eu
3+標識したかご状抗体(Cisbio、カタログ番号61T66KLB)を含むアッセイ溶液、および31.25nMのストレプトアビジン標識したXL665(Cisbio、カタログ番号610SAXLB)。
【0257】
化合物を溶解して100%DMSOで100μMまで希釈し、次いで0.0061μMの最小濃度までDMSOで4倍系列希釈を行い、次いで各濃度点を反応緩衝液で40倍系列希釈を行った。化合物のIC
50値が非常に低い場合、化合物の初期濃度が低下することもあり得る。
【0258】
4μLの化合物溶液および2μLのFGFR4キナーゼ溶液を384ウェルアッセイプレート(Thermo、カタログ番号264706)に添加して均一に混合し、次いで、室温で15分間培養し、続いて、4μLの基質反応溶液をそこに添加し、反応混合物を室温で60分間培養し、次いで、反応に対して同量のアッセイ溶液10μLをそこに添加して均一に混合し、続いて室温で配置した。60分後、アッセイ溶液中の酵素反応をEDTAにより終了させ、リン酸化生成物は、Eu
3+標識したかご状抗体(ドナー)およびストレプトアビジン標識したXL665抗体(レセプター)の両方により同時に同定された。レーザーによる励起後、互いに近接するドナーおよびレセプターは共鳴エネルギー移動を経験し、ドナー(620nm)からレセプター(665nm)に移動したエネルギーはEnvisionを用いて検出され得る。665/620の比は、基質のリン酸化の程度に対して正相関にあり、それによってFGFR4キナーゼ活性を検出する。この実験において、タンパク質添加なしの群を陰性対照(100%阻害)として使用し、タンパク質添加ありだが化合物添加なしの群を陽性対照(0%阻害)として使用した。FGFR4活性に対する化合物の阻害率は、次式によって算出できる。
阻害率=100−100×(シグナル
化合物−シグナル
陰性対照)/(シグナル
陽性対照−シグナル
陰性対照)
XLfit(ID Business Solutions Ltd.,UK)を用いて、10濃度点から、次式によって化合物のIC
50値を算出した。
Y=Bottom+(Top−Bottom)/(1+10^((LogIC
50−X)*勾配係数))
式中、Yは阻害率であり、Bottomは曲線の底部プラトー(S字曲線の底部プラトー領域)であり、Topは曲線の頂部プラトー(S字曲線の頂部プラトー領域)であり、Xは測定される化合物濃度のlog値である。
【0259】
FGFR1活性阻害試験
線維芽細胞増殖因子受容体1(FGFR1)の活性に関する本発明による化合物の影響をインビトロキナーゼ分析実験によって評価した。
【0260】
実験方法は、次のように要約される。
HTRFキナーゼアッセイキットを用いてキナーゼ反応における基質のリン酸化レベルを分析することによって、FGFR1のインビトロ活性を測定した。緩衝液は、以下の成分を含んでいた。5倍に希釈したEnzymatic buffer/kinase 5X(Cisbio、カタログ番号62EZBFDD)(主成分:50mMのHEPES、pH7.0)、5mMのMgCl
2、1mMのDTT、企業自ら精製している、反応緩衝液で0.6ng/μLのキナーゼ溶液に希釈された、ヒト組み換え型FGFR1触媒構造ドメインタンパク質(アミノ酸308〜731)、反応緩衝液で400nMに希釈された、ビオチン標識したチロシンキナーゼ基質を含む基質反応溶液(Cisbio、カタログ番号62TK0PEC)、および40μMのATP、およびアッセイ緩衝液(Cisbio、カタログ番号62SDBRDF)で0.125ng/μLに希釈された、Eu
3+標識したかご状抗体(Cisbio、カタログ番号61T66KLB)を含むアッセイ溶液、および25nMのストレプトアビジン標識したXL665(Cisbio、カタログ番号610SAXLB)。
【0261】
化合物を溶解して100%DMSOで1mMまで希釈し、次いで0.0061μMの最小濃度までDMSOで4倍系列希釈を行い、次いで各濃度点を反応緩衝液で40倍系列希釈を行った。化合物のIC
50値が非常に低い場合、化合物の初期濃度が低下することもあり得る。
【0262】
4μLの化合物溶液および2μLのFGFR1キナーゼ溶液を384ウェルアッセイプレート(Thermo、カタログ番号264706)に添加して均一に混合し、次いで、室温で15分間培養し、続いて、4μLの基質反応溶液をそこに添加し、反応混合物を室温で60分間培養し、次いで、反応に対して同量のアッセイ溶液10μLをそこに添加して均一に混合し、続いて室温で配置した。60分後、アッセイ溶液中の酵素反応をEDTAにより終了させ、リン酸化生成物は、Eu
3+標識したかご状抗体(ドナー)およびストレプトアビジン標識したXL665抗体(レセプター)の両方により同時に同定された。レーザーによる励起後、互いに近接するドナーおよびレセプターは共鳴エネルギー移動を経験し、ドナー(620nm)からレセプター(665nm)に移動したエネルギーはEnvisionを用いて検出され得る。665/620の比は、基質のリン酸化の程度に対して正相関にあり、それによってFGFR4キナーゼ活性を検出する。この実験において、タンパク質添加なしの群を陰性対照(100%阻害)として使用し、タンパク質添加ありだが化合物添加なしの群を陽性対照(0%阻害)として使用した。FGFR1活性に対する化合物の阻害率は、次式によって算出できる。
阻害率=100−100×(シグナル
化合物−シグナル
陰性対照)/(シグナル
陽性対照−シグナル
陰性対照)
XLfit(ID Business Solutions Ltd.,UK)を用いて、10濃度点から、次式によって化合物のIC
50値を算出した。
Y=Bottom+(Top−Bottom)/(1+10^((LogIC
50−X)*勾配係数))
式中、Yは阻害率であり、Bottomは曲線の底部プラトー(S字曲線の底部プラトー領域)であり、Topは曲線の頂部プラトー(S字曲線の頂部プラトー領域)であり、Xは測定される化合物濃度のlog値である。
【0263】
FGFR2活性阻害試験
線維芽細胞増殖因子受容体2(FGFR2)の活性に関する本発明による化合物の影響をインビトロキナーゼ分析実験によって評価した。
【0264】
実験方法は、次のように要約される。
HTRFキナーゼアッセイキットを用いてキナーゼ反応における基質のリン酸化レベルを分析することによって、FGFR2のインビトロ活性を測定した。緩衝液は、以下の成分を含んでいた。5倍に希釈したEnzymatic buffer/kinase 5X(Cisbio、カタログ番号62EZBFDD)(主成分:50mMのHEPES、pH7.0)、5mMのMgCl
2、1mMのDTT、Beijing Sino Biological Inc.から市販されている、反応緩衝液で0.045ng/μLのキナーゼ溶液に希釈された、ヒト組み換え型FGFR2触媒構造ドメインタンパク質(アミノ酸400〜821)、反応緩衝液で800nMに希釈された、ビオチン標識したチロシンキナーゼ基質を含む基質反応溶液(Cisbio、カタログ番号62TK0PEC)、および50μMのATP、およびアッセイ緩衝液(Cisbio、カタログ番号62SDBRDF)で0.125ng/μLに希釈され、Eu
3+標識したかご状抗体(Cisbio、カタログ番号61T66KLB)を含むアッセイ溶液、および50nMのストレプトアビジン標識したXL665(Cisbio、カタログ番号610SAXLB)。
【0265】
化合物を溶解して100%DMSOで100μMまで希釈し、次いで0.0061μMの最小濃度までDMSOで4倍系列希釈を行い、次いで各濃度点を反応緩衝液で40倍系列希釈を行った。化合物のIC
50値が非常に低い場合、化合物の初期濃度が低下することもあり得る。
【0266】
4μLの化合物溶液および2μLのFGFR2キナーゼ溶液を384ウェルアッセイプレート(Thermo、カタログ番号264706)に添加して均一に混合し、次いで、室温で15分間培養し、続いて、4μLの基質反応溶液をそこに添加し、反応混合物を室温で60分間培養し、次いで、反応に対して同量のアッセイ溶液10μLをそこに添加して均一に混合し、続いて室温で配置した。60分後、アッセイ溶液中の酵素反応をEDTAにより終了させ、リン酸化生成物は、Eu
3+標識したかご状抗体(ドナー)およびストレプトアビジン標識したXL665抗体(レセプター)の両方により同時に同定された。レーザーによる励起後、互いに近接するドナーおよびレセプターは共鳴エネルギー移動を経験し、ドナー(620nm)からレセプター(665nm)に移動したエネルギーはEnvisionを用いて検出され得る。665/620の比は、基質のリン酸化の程度に対して正相関にあり、それによってFGFR2キナーゼ活性を検出する。この実験において、タンパク質添加なしの群を陰性対照(100%阻害)として使用し、タンパク質添加ありだが化合物添加なしの群を陽性対照(0%阻害)として使用した。FGFR2活性に対する化合物の阻害率は、次式によって算出できる。
阻害率=100−100×(シグナル
化合物−シグナル
陰性対照)/(シグナル
陽性対照−シグナル
陰性対照)
XLfit(ID Business Solutions Ltd.,UK)を用いて、10濃度点から、次式によって化合物のIC
50値を算出した。
Y=Bottom+(Top−Bottom)/(1+10^((LogIC
50−X)*勾配係数))
式中、Yは阻害率であり、Bottomは曲線の底部プラトー(S字曲線の底部プラトー領域)であり、Topは曲線の頂部プラトー(S字曲線の頂部プラトー領域)であり、Xは測定される化合物濃度のlog値である。
【0267】
FGFR3活性阻害試験
線維芽細胞増殖因子受容体3(FGFR3)の活性に関する本発明による化合物の影響をインビトロキナーゼ分析実験によって評価した。
【0268】
実験方法は、次のように要約される。
HTRFキナーゼアッセイキットを用いてキナーゼ反応における基質のリン酸化レベルを分析することによって、FGFR3のインビトロ活性を測定した。緩衝液は、以下の成分を含んでいた。5倍に希釈したEnzymatic buffer/kinase 5X(Cisbio、カタログ番号62EZBFDD)(主成分:50mMのHEPES、pH7.0)、5mMのMgCl
2、1mMのDTT、Sino Biological Inc.から市販されいる、反応緩衝液で0.3ng/μLのキナーゼ溶液に希釈された、ヒト組み換え型FGFR3触媒構造ドメインタンパク質(アミノ酸399〜806)、反応緩衝液で1000nMに希釈された、ビオチン標識したチロシンキナーゼ基質を含む基質反応溶液(Cisbio、カタログ番号62TK0PEC)、および90μMのATP、およびアッセイ緩衝液(Cisbio、カタログ番号62SDBRDF)で0.125ng/μLに希釈され、Eu
3+標識したかご状抗体(Cisbio、カタログ番号61T66KLB)を含むアッセイ溶液、および62.5nMのストレプトアビジン標識したXL665(Cisbio、カタログ番号610SAXLB)。
【0269】
化合物を溶解して100%DMSOで100μMまで希釈し、次いで0.0061μMの最小濃度までDMSOで4倍系列希釈を行い、次いで各濃度点を反応緩衝液で40倍系列希釈を行った。化合物のIC
50値が非常に低い場合、化合物の初期濃度が低下することもあり得る。
【0270】
4μLの化合物溶液および2μLのFGFR3キナーゼ溶液を384ウェルアッセイプレート(Thermo、カタログ番号264706)に添加して均一に混合し、次いで、室温で15分間培養し、続いて、4μLの基質反応溶液をそこに添加し、反応混合物を室温で60分間培養し、次いで、反応に対して同量のアッセイ溶液10μLをそこに添加して均一に混合し、続いて室温で配置した。60分後、アッセイ溶液中の酵素反応をEDTAにより終了させ、リン酸化生成物は、Eu
3+標識したかご状抗体(ドナー)およびストレプトアビジン標識したXL665抗体(レセプター)の両方により同時に同定された。レーザーによる励起後、互いに近接するドナーおよびレセプターは共鳴エネルギー移動を経験し、ドナー(620nm)からレセプター(665nm)に移動したエネルギーはEnvisionを用いて検出され得る。665/620の比は、基質のリン酸化の程度に対して正相関にあり、それによってFGFR3キナーゼ活性を検出する。この実験において、タンパク質添加なしの群を陰性対照(100%阻害)として使用し、タンパク質添加ありだが化合物添加なしの群を陽性対照(0%阻害)として使用した。FGFR2活性に対する化合物の阻害率は、次式によって算出できる。
阻害率=100−100×(シグナル
化合物−シグナル
陰性対照)/(シグナル
陽性対照−シグナル
陰性対照)
XLfit(ID Business Solutions Ltd.,UK)を用いて、10濃度点から、次式によって化合物のIC
50値を算出した。
Y=Bottom+(Top−Bottom)/(1+10^((LogIC
50−X)*勾配係数))
式中、Yは阻害率であり、Bottomは曲線の底部プラトー(S字曲線の底部プラトー領域)であり、Topは曲線の頂部プラトー(S字曲線の頂部プラトー領域)であり、Xは測定される化合物濃度のlog値である。
【0271】
バイオアッセイ実施例:A:<10nM、B:10〜100nM、C:100〜1000nM、D:>1000nM、ND:検出せず
【表1】
本発明による化合物は、FGFR4に対する選択的阻害作用を有する。
【0272】
Hep3B細胞増殖阻害試験
Hep3B細胞増殖に対する本発明による化合物の影響を蛍光細胞生存試験によって評価した。
【0273】
実験方法は、次のように要約される。
CellTilter−Glo(CTG)アッセイキットを使用して、一意的な安定したルシフェラーゼを用いて、活性細胞代謝の指標ATPを検出し、試験において生成された発光シグナルは培地の活性細胞の数に正比例し、それによって、Hep3Bの細胞増殖を検出した。
【0274】
CellTilter−Glo薬剤(Promega、G7572)は、CellTilter−Glo凍結乾燥粉末およびCellTilter−Glo緩衝液からなり、凍結乾燥粉末を使用中の緩衝液に溶解した。
【0275】
Hep3B細胞(ATCC、HB−8064)(細胞源:Shanghai Academy of Life Sciences,Chinese Academy of Sciences)を10%FBS(GBICO、10099−141)および100ユニット/mlマイシリン混合溶液(Thermofisher、15140122)を含有する、DMEM完全培地(Thermofisher、11995073)で培養した。細胞被覆率が培養容器の80〜90%に達する場合、0.25%のパンクレアチン(EDTAを含む)(Thermofisher、25200056)によって、細胞を消化し吹き飛ばした後、それらを白色384ウェルプレート(Thermofisher、164610)の各ウェル(27μlのDMEM完全培地)に1000細胞を播種し、次いで、384ウェルプレートを37℃および5%のCO
2で培養器に配置し、一晩培養した(18〜20時間)。化合物を溶解して100%DMSOで100μMまで希釈し、次いで0.0061μMの最小濃度までDMSOで4倍系列希釈を行い、次いで各濃度点をFBSなしのDMEM培地で50倍系列希釈を行った。化合物のIC
50値が非常に低い場合、化合物の初期濃度が低下することもあり得る。一晩培養した後、3μlのDMEM希釈化合物を各ウェルに添加し、徐々に遠心分離して均一に混合し、陰性対照(100%阻害)として機能する10μMのBLU9931群が添加され、陽性対照(0%阻害)として機能する0.2%のDMSO群が添加された。さらに培養するために、この384ウェルプレートを37℃および5%のCO
2で培養器に配置し、72時間後に取り出し、室温で30分間置いた。CTG剤も取り出し、室温に合わせた。15μlのCTG剤を各ウェルに添加し、振盪機に配置して3分間徐々に振盪し、充分な細胞溶解を確認した。発光シグナルを安定させるために10分静置後、発光シグナルをEnVision(Perkin Elmer)で読み取った。
【0276】
Hep3B細胞増殖に対する化合物の阻害率は、次式によって算出できる。
阻害率=100−100×(シグナル
化合物−シグナル
陰性対照)/(シグナル
陽性対照−シグナル
陰性対照)
XLfit(ID Business Solutions Ltd.,UK)を用いて、8濃度点から、次式によって化合物のIC
50値を算出した。
Y=Bottom+(Top−Bottom)/(1+10^((LogIC
50−X)*勾配係数))
式中、Yは阻害率であり、Bottomは曲線の底部プラトー(S字曲線の底部プラトー領域)であり、Topは曲線の頂部プラトー(S字曲線の頂部プラトー領域)であり、Xは測定される化合物濃度のlog値である。
【0277】
【表2】
【0278】
上記の表から、本発明による化合物がHep3B細胞増殖に対して良好な阻害作用を有することがわかる。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 式Iに示す化合物であって、
【化42】
式中、環Aおよび環Rは、それぞれ独立して、置換または非置換のアリール基およびヘテロアリール基からなる群から選択され、置換される場合、AまたはRは任意の位置で1つ以上の置換基によって置換されてもよく、前記置換基は、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C1−C8アルキル、C3−C8シクリル、3〜8員のヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ホルミル、−C(O)R1、カルボキシル、アルケニル、アルキニル、−OR1および−NR2R3からなる群から選択され、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリール基は、ハロゲン、シアノ、C1−C8アルキル、C3−C8シクリル、3〜8員のヘテロシクリル、−OR4、−OC(O)NR5R6、−C(O)OR4、−C(O)NR5R6、−C(O)R4、−NR5R6、−NR5C(O)R4、−NR4C(O)NR5R6、−S(O)mR4、−NR5S(O)mR4、−SR4、−NR4S(O)mNR5R6、および−S(O)mNR5R6からなる群から選択される、1つ以上の置換基によって任意に置換され、
Xは、CR7R8、NR7、O、およびSの二価基からなる群から選択され、
Yは、−C(O)−、−C(=NR9)−、および−S(O)m−からなる群から選択され、
R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、それぞれ独立して、水素、C1−C8アルキル、C3−C8シクリル、3〜8員の単環式ヘテロシクリル、単環式ヘテロアリール、または単環式アリール、アルケニルおよびアルキニルからなる群から選択され、前記R2およびR3、またはR5およびR6は、それらが結合しているN原子とともに3〜7員のヘテロシクリル基を形成してもよく、前記R7およびR8は、それらが結合しているC原子とともに3〜8員のシクリル基または3〜8員の単環式ヘテロシクリル基を形成してもよく、
R7およびR8は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C1−C8アルキル、C3−C8シクリル、3〜8員のヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ホルミル、−C(O)R1、カルボキシル、アルケニル、アルキニル、−OR1、および−NR2R3からなる群から選択され、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリール基は、ハロゲン、シアノ、C1−C8アルキル、C3−C8シクリル、3〜8員のヘテロシクリル、−OR4、−OC(O)NR5R6、−C(O)OR4、−C(O)NR5R6、−C(O)R4、−NR5R6、−NR5C(O)R4、−NR4C(O)NR5R6、−S(O)mR4、−NR5S(O)mR4、−SR4、−NR4S(O)mNR5R6、および−S(O)mNR5R6からなる群から選択される、1つ以上の置換基によって任意に置換され、
R9は、独立して、水素、C1−C8アルキル、C3−C8シクリル、3〜8員のヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ホルミル、C(O)R1、アルケニルおよびアルキニルからなる群から選択され、前記アルキル、シクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリール基は、ハロゲン、シアノ、C1−C8アルキル、C3−C8シクリル、3〜8員のヘテロシクリル、−OR4、−OC(O)NR5R6、−C(O)OR4、−C(O)NR5R6、−C(O)R4、−NR5R6、−NR5C(O)R4、−NR4C(O)NR5R6、−S(O)mR4、−NR5S(O)mR4、−SR4、−NR4S(O)mNR5R6、および−S(O)mNR5R6からなる群から選択される、1つ以上の置換基によって任意に置換され、
mが1または2である、式Iに示す化合物、異性体、プロドラッグ、安定同位体誘導体、またはその薬学的に許容可能な塩。
[2] 前記式Iに示す化合物が式IIで示され、
【化43】
Z1、Z2、およびZ3は、それぞれ独立して、CRZ1、CRZ2、CRZ3、またはNからなる群から選択され、
Z1がNである場合、Z2およびZ3は同時にNではなく、
Z2がNである場合、Z1およびZ3は同時にNではなく、
Z3がNである場合、Z1およびZ2は同時にNではなく、
RZ1、RZ2、およびRZ3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C1−C8アルキル、C3−C8シクリル、3〜8員のヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ホルミル、−C(O)R1、カルボキシル、アルケニル、アルキニル、−OR1、および−NR2R3からなる群から選択され、前記アルキル、シクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリール基は、ハロゲン、シアノ、C1−C8アルキル、C3−C8シクリル、3〜8員のヘテロシクリル、−OR4、−OC(O)NR5R6、−C(O)OR4、−C(O)NR5R6、−C(O)R4、−NR5R6、−NR5C(O)R4、−NR4C(O)NR5R6、−S(O)mR4、−NR5S(O)mR4、−SR4、−NR4S(O)mNR5R6、および−S(O)mNR5R6からなる群から選択される、1つ以上の置換基によって任意に置換され、
X、Y、R、およびR1〜9は[1]に記載のとおり定義され、
Z1がCCH2OH、CCH2COOH、またはC−(4−ピペリジン)である場合、化合物(2−1)、(2−2)および(2−3)は、異性体(2−1A)、(2−2A)、および(2−3A)の形態で存在してもよい、[1]に記載の化合物、異性体、プロドラッグ、その安定同位体誘導体、またはその薬学的に許容可能な塩。
【化44】
[3] 前記式Iに示す化合物が、式IIIa、IIIb、IIIc、IIId、IIIe、またはIIIfであり、
【化45】
RZ1、RZ2、RZ3、R10およびR11は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C1−C8アルキル、C3−C8シクリル、3〜8員のヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ホルミル、−C(O)R1、カルボキシル、アルケニル、アルキニル、−OR1、および−NR2R3からなる群から選択され、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリール基は、ハロゲン、シアノ、C1−C8アルキル、C3−C8シクリル、3〜8員のヘテロシクリル、−OR4、−OC(O)NR5R6、−C(O)OR4、−C(O)NR5R6、−C(O)R4、−NR5R6、−NR5C(O)R4、−NR4C(O)NR5R6、−S(O)mR4、−NR5S(O)mR4、−SR4、−NR4S(O)mNR5R6、および−S(O)mNR5R6からなる群から選択される、1つ以上の置換基によって任意に置換され、
R7は、独立して、H、C1−C8アルキル、C3−C8シクリル、3〜8員の単環式ヘテロシクリル、単環式ヘテロアリール、または単環式アリールからなる群から選択され、前記アルキル、シクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリール基は、ハロゲン、シアノ、C1−C8アルキル、C3−C8シクリル、3〜8員のヘテロシクリル、−OR4、−OC(O)NR5R6、−C(O)OR4、−C(O)NR5R6、−C(O)R4、−NR5R6、−NR5C(O)R4、−NR4C(O)NR5R6、−S(O)mR4、−NR5S(O)mR4、−SR4、−NR4S(O)mNR5R6、および−S(O)mNR5R6からなる群から選択される、1つ以上の置換基によって任意に置換され、
R1〜6は[1]に記載のとおり定義され、
前記R2およびR3、またはR5およびR6は、それらが結合しているN原子とともに3〜8員のヘテロシクリル基を形成できる、[1]〜[2]のいずれかに記載の化合物、異性体、プロドラッグ、その安定同位体誘導体、またはその薬学的に許容可能な塩。
[4] 前記式Iに示す化合物が式IVであり、
【化46】
RZ1およびRZ2は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1−C4アルキル、C3−C7シクリル、4〜6員の単環式ヘテロシクリル、5〜6員の単環式ヘテロアリール、または単環式アリール、ホルミル、ケト、カルボキシル、シアノ、OR1、およびNR2R3からなる群から選択され、前記アルキル、シクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリール基は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C4アルキル、C3−C7シクリル、4〜6員のヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールからなる群から選択される、1つ以上の置換基によって任意に置換され、
R7は、H、C1−C8アルキル、C3−C8シクリル、3〜8員の単環式ヘテロシクリル、単環式ヘテロアリール、または単環式アリールからなる群から選択され、前記アルキル、シクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリール基は、ハロゲン、シアノ、C1−C8アルキル、C3−C8シクリル、3〜8員環のヘテロシクリル、−OR4、−OC(O)NR5R6、−C(O)OR4、−C(O)NR5R6、−C(O)R4、−NR5R6、−NR5C(O)R4、−NR4C(O)NR5R6、−S(O)mR4、−NR5S(O)mR4、−SR4、−NR4S(O)mNR5R6、および−S(O)mNR5R6からなる群から選択される、1つ以上の置換基によって任意に置換され、
R10は、独立して、水素、ハロゲン、ハロC1−C4アルキル、およびシアノからなる群から選択され、
R11は、独立して、水素、ハロゲン、C1−C4アルキル、ハロC1−C4アルコキシ、C1−C6アルコキシ、HO−C1−C4アルコキシ、シアノ、NR2R3、C1−C4アルコキシC1−C4アルコキシ、およびC1−C4アルコキシハロC1−C4アルコキシからなる群から選択され、
R1、R2およびR3は、それぞれ独立して、水素、C1−C8アルキル、C3−C8シクリル、3〜8員の単環式ヘテロシクリル、単環式ヘテロアリール、または単環式アリール、C1−C3アルキルチオール、および任意の位置でヒドロキシによって置換されたハロアルコキシからなる群から選択され、
R4〜6は[1]に記載のとおり定義される、[1]〜[3]のいずれかに記載の化合物、異性体、プロドラッグ、その安定同位体誘導体、またはその薬学的に許容可能な塩。
[5] 前記式Iに示す化合物が式Vであり、
【化47】
RZ1およびRZ2は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1−C4アルキル、C3−C7シクリル、5〜6員の単環式ヘテロシクリル、5〜6員の単環式ヘテロアリール、または単環式アリール、ホルミル、およびカルボキシルからなる群から選択され、前記アルキル、シクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリール基は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C4アルキル、5〜6員のヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールからなる群から選択される、1つ以上の置換基によって任意に置換され、
R7は、水素、C1−C4アルキル、およびC3−6シクリルからなる群から選択され、前記アルキルまたはシクリル基は、C1−C3アルキル、および4〜6員の単環式ヘテロシクリルからなる群から選択される、1つ以上の置換基によって任意に置換され、
R11は、NR2R3、C1−C3アルコキシ、および−O(CH2)0−1−R4からなる群から選択され、R4は、独立して、水素、C1−C8アルキル、HO−C1−C8アルキル、C3−C8シクリル、3〜8員の単環式ヘテロシクリル、単環式ヘテロアリール、または単環式アリールからなる群から選択され、前記アルキル、シクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリール基は、ハロゲン、シアノ、C1−C8アルキル、C3−C8シクリル、3〜8員のヘテロシクリル、−OR5、−OC(O)NR5R6、−C(O)OR5、−C(O)NR5R6、−C(O)R5、−NR5R6、−NR5C(O)R6、−NR7C(O)NR5R6、−S(O)mR5、−NR5S(O)mR6、−SR5、−NR7S(O)mNR5R6、および−S(O)mNR5R6からなる群から選択される、1つ以上の置換基によって任意に置換され、
R2およびR3は、独立して、水素、C1−C8アルキル、C3−C8シクリル、3〜8員の単環式ヘテロシクリル、単環式ヘテロアリール、または単環式アリール、C1−C3アルキルチオールおよび任意の位置でヒドロキシによって置換されたハロアルコキシからなる群から選択され、前記アルキル、シクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリール基は、ハロゲン、シアノ、C1−C8アルキル、C3−C8シクリル、3〜8員のヘテロシクリル、−OR5、−OC(O)NR5R6、−C(O)OR5、−C(O)NR5R6、−C(O)R5、−NR5R6、−NR5C(O)R6、−NR7C(O)NR5R6、−S(O)mR6、−NR5S(O)mR6、−SR5、−NR7S(O)mNR5R6、および−S(O)mNR5R6からなる群から選択される、1つ以上の置換基によって任意に置換され、
R4〜6は[1]に記載のとおり定義される、[1]〜[4]のいずれかに記載の化合物、異性体、プロドラッグ、その安定同位体誘導体、またはその薬学的に許容可能な塩。
[6] 前記式Iに示す化合物が、以下である、[1]に記載の一般式(I)に示す化合物、異性体、プロドラッグ、その安定同位体誘導体、またはその薬学的に許容可能な塩。
【化48】
【化49】
[7] [1]〜[6]のいずれかに記載の化合物または異性体、プロドラッグ、その安定同位体誘導体もしくは薬学的に許容可能な塩、ならびにその薬学的に許容可能な担体、希釈剤および賦形剤を含む、薬学的組成物。
[8] 癌、特に肝細胞癌などの、FGFRおよび特にFGFR4媒介性疾患を治療または予防する薬物の調製における、[1]〜[6]のいずれかに記載の化合物または異性体、プロドラッグ、安定同位体誘導体もしくはその薬学的に許容可能な塩、または[7]に記載の薬学的組成物の使用。
[9] 癌、特に肝細胞癌などのFGFRおよび特にFGFR4媒介性疾患を治療または予防するための方法であって、それを必要とする患者に対して、治療有効量の、[1]〜[6]のいずれかに記載の化合物または異性体、プロドラッグ、安定同位体誘導体もしくはその薬学的に許容可能な塩、あるいは[7]に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
[10] 癌、特に肝細胞癌などのFGFRおよび特にFGFR4媒介性疾患の治療または予防における、[1]〜[6]のいずれかに記載の化合物または異性体、プロドラッグ、安定同位体誘導体もしくはその薬学的に許容可能な塩、あるいは[7]に記載の薬学的組成物の使用。