【課題を解決するための手段】
【0004】
第1態様は、ランダムアクセスのための方法を提供し、当該方法は、ネットワーク装置が複数のプリセットリソース上で複数のランダムアクセス信号を受信し、前記複数のプリセットリソース内の1つのプリセットリソースが前記複数のランダムアクセス信号内の1つのランダムアクセス信号に対応するステップと、前記ネットワーク装置が前記複数のプリセットリソースに基づいてネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identifier、「RNTI」と略称)を決定するステップと、前記ネットワーク装置が前記RNTIによりスクランブルされた前記複数のランダムアクセス信号のランダムアクセス応答を送信するステップと、を含む。
【0005】
本発明の実施例では、ネットワーク装置は複数のプリセットリソース上で複数のランダムアクセス信号を受信する時、当該複数のランダムアクセス信号のために1つのランダムアクセス応答を返し、且つ複数のプリセットリソースにより決定されたRNTI識別子を利用してスクランブルし、このようにして端末装置はランダムアクセス応答を受信した時、RNTIに基づいてランダムアクセス応答を検出し、ネットワーク装置により自身へ送信されたランダムアクセス応答であると決定し、それによりネットワークに正常にアクセスでき、ネットワーク装置との通信リンクを作成でき、それによりネットワーク装置と端末装置とは正常に通信することができる。
【0006】
選択肢として、ネットワーク装置が複数のランダムアクセス信号を受信することはネットワーク装置が1つの端末装置により送信された複数の
ランダムアクセス信号を受信することであってもよく、端末装置がネットワーク装置に当該複数のランダムアクセス信号を送信することは端末装置がネットワーク装置に前記複数のランダムアクセス信号を連続送信することであってもよく、ここでの連続送信はランダムアクセス応答を
受信していない時にランダムアクセス信号を送信することを示し、即ち、本発明の実施例は連続送信がリソース上での連続であるか否かを限定せず、ランダムアクセス応答を
受信していない時に特定の時間周波数リソース間隔で複数のランダムアクセス信号を送信することは、複数のランダムアクセス信号を連続送信すると呼称されてもよい。即ち、本発明の実施例は連続送信が特定のリソース上で連続であるか否かを限定しない。
【0007】
選択肢として、複数のプリセットリソースはネットワーク装置と端末装置とがプロトコルによって規定されたものであってもよく、又はネットワークによって設定されたものであってもよく、即ち、当該複数のプリセットリソース上で受信された複数のランダムアクセス信号は共通の1つのランダムアクセス応答を有し、且つネットワーク装置と端末装置とは複数のプリセットリソースで1つのRNTIを決定することをプロトコルによって規定することができ、このようにして当該複数のプリセットリソース上で受信された複数のランダムアクセス信号であれば、1つの端末装置からのものである可能性があると見なされ、決定された1つのRNTIを利用して当該ランダムアクセス応答をスクランブルし、このようにして、端末装置はプロトコルによって規定されたRNTI決定方式で、RNTIを決定することができ、端末装置は決定されたRNTIを利用してランダムアクセス応答を検出し、端末装置はランダムアクセス応答の検出に成功すると、ランダムアクセスが成功したと見なされ、ネットワーク装置との通信リンクを作成することができる。
【0008】
選択肢として、ネットワーク装置は複数のビームで当該複数のランダムアクセス信号を受信してもよく、即ち、ネットワーク装置は1回で前記複数のランダムアクセス信号を受信することができ、ネットワーク装置は1つのビームで当該複数のランダムアクセス信号を受信してもよく、即ち、ネットワーク装置は複数回で前記複数のランダムアクセス信号を受信することができる。
【0009】
選択肢として、複数のランダムアクセス信号は完全に同じランダムアクセス信号であってもよく、たとえば、ランダムアクセス信号を送信するビームが同じであり、且つ複数のランダムアクセス信号が同じ符号化方式を採用し、複数のランダムアクセス信号は異なるランダムアクセス信号であってもよく、たとえば、複数のランダムアクセス信号を送信するビームが異なる場合に異なるランダムアクセス信号であると呼称され、複数のランダムアクセス信号の符号化方式が異なる場合にも異なるランダムアクセス信号であると呼称され、本発明の実施例はこれを制限しない。
【0010】
選択肢として、複数のプリセットリソース内の各プリセットリソースはシーケンス、時間領域リソース及び周波数領域リソースのうちの少なくとも1項を含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、前記ネットワーク装置が前記RNTIによりスクランブルされた前記複数のランダムアクセス信号のランダムアクセス応答を送信する前に、前記方法は、前記ネットワーク装置が前記複数のランダムアクセス信号のランダムアクセス応答を前記RNTIによってスクランブルすると決定するステップをさらに含む。
【0012】
本発明の実施例では、複数のプリセットリソースは予め規定されたリソースであってもよく、当該複数のプリセットリソース上で複数のランダムアクセス信号を送信する限り、当該複数のランダムアクセス信号のために1つのランダムアクセス応答を返すだけでよく、従って、ネットワーク装置は当該複数のプリセットリソース上で当該複数のランダムアクセス信号を受信し、且つ当該複数のプリセットリソースに基づいて1つのRNTIを決定することができ、このようにして、ネットワーク装置は、当該複数のプリセットリソース上で受信された複数のランダムアクセス信号のランダムアクセス応答をRNTIによってスクランブルすると決定することができ、ネットワーク装置が前記複数のプリセットリソース上で前記複数のランダムアクセス信号を受信する場合ではないと、たとえば、複数の第1プリセットリソース上で複数のランダムアクセス信号の第1部分ランダムアクセス信号を受信し、複数の第2プリセットリソース上で複数のランダムアクセス信号の余剰の第2部分ランダムアクセス信号を受信する可能性がある場合、ネットワーク装置は、第1部分ランダムアクセス信号のために1つのランダムアクセス応答を返し、第2部分ランダムアクセス信号のために1つのランダムアクセス応答を返す必要があり、且つネットワーク装置は、複数の第1プリセットリソースに基づいて第1RNTIを決定し、第1RNTIを利用して第1部分ランダムアクセス信号のランダムアクセス応答をスクランブルし、複数の第2プリセットリソースに基づいて第2RNTIを決定し、第2RNTIを利用して第2部分ランダムアクセス信号のランダムアクセス応答をスクランブルする必要がある。
【0013】
いくつかの実施形態では、前記ネットワーク装置が前記複数のプリセットリソースに基づいてネットワーク一時識別子RNTIを決定するステップは、前記ネットワーク装置が前記複数のプリセットリソース内の第1プリセットリソースに基づいて前記RNTIを決定するステップを含む。
【0014】
本発明の実施例では、ネットワーク装置と端末装置とは第1プリセットリソースセット内の特定のプリセットリソースを採用してRNTIを計算することを予め協議し決定することができ、ネットワーク装置は、複数のプリセットリソース上で複数のランダムアクセス信号を受信した場合、当該複数のプリセットリソースが第1プリセットリソースセットに属すると決定でき、そして、当該第1プリセットリソースセット内の特定のプリセットリソースに基づいてRNTIを計算することができ、即ち、特定のプリセットリソースとRNTIとの間にマッピング関係が存在し、当該特定のプリセットリソースが複数のプリセットリソース内の一つのプリセットリソースであってもよく、複数のプリセットリソース内のプリセットリソースではなくてもよく、当該特定のプリセットリソースが当該複数のプリセットリソース内のプリセットリソースではない場合、ネットワーク装置は、当該複数のプリセットリソースが第1プリセットリソースセットに属すると判断すると、当該第1プリセットリソースセットの特定のプリセットリソースを推定でき、さらに、特定のプリセットリソースとRNTIとのマッピング関係に基づいてRNTIを決定することができる。
【0015】
いくつかの実施形態では、前記ネットワーク装置が複数のプリセットリソース上で複数のランダムアクセス信号を受信する前に、前記方法は、前記ネットワーク装置が第1指示情報を送信するステップをさらに含み、前記第1指示情報は複数のプリセットリソースセットを指示することに用いられ、前記複数のプリセットリソースセット内の各プリセットリソースセットの複数のプリセットリソース上で送信された複数のランダムアクセス信号は1つのランダムアクセス応答に対応し、前記複数のプリセットリソースセットは第1プリセットリソースセットを含み、前記第1プリセットリソースセットは前記複数のプリセットリソースを含み、ネットワーク装置が複数のプリセットリソース上で複数のランダムアクセス信号を受信するステップは、前記ネットワーク装置が前記第1プリセットリソースセットに含まれる前記複数のプリセットリソース上で前記複数のランダムアクセス信号を受信するステップを含む。
【0016】
本発明の実施例では、ネットワーク装置は第1指示情報によって複数のプリセットリソースセットを指示することができ、勿論、当該複数のプリセットリソースセットはプロトコルによって規定された複数のプリセットリソースセットであってもよく、ネットワーク装置及び端末装置はともに、プロトコルの規定に基づいて当該複数のプリセットリソースセットを取得することができる。当該複数のプリセットリソースセット内の各プリセットリソースセット内の要素はいずれも1つのランダムアクセス応答に対応し、即ち、各プリセットリソースセット内の要素はいずれも1つのRNTIに対応し、このようにして、1つのプリセットリソースセットが1つのランダムアクセス応答及び1つのRNTIに対応することを確保することができ、さらに、端末装置のために唯一のRNTIを割り当てることができる。理解すべきなのは、当該複数の
プリセットリソースセット内の各プリセットリソースセットの複数のプリセットリソースはプリセットリソースの個数を指し、即ち、各プリセットリソースセットが複数のプリセットリソースを含むことを示し、且つ各プリセットリソースセット内のプリセットリソースの個数は同じであってもよく、又は異なってもよく、当該第1プリセットリソースセットに含まれるプリセットリソースの個数は第1態様に記載の複数のプリセットリソースであってもよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、前記ネットワーク装置が前記RNTIによりスクランブルされたランダムアクセス応答を送信するステップは、前記ネットワーク装置が前記第1プリセットリソースセットに含まれるすべてのプリセットリソース上で前記複数のランダムアクセス信号を受信した後、前記ネットワーク装置が前記RNTIによりスクランブルされたランダムアクセス応答を送信するステップを含み、前記すべてのプリセットリソースは前記複数のプリセットリソースを含む。
【0018】
本発明の実施例では、ネットワーク装置は第1プリセットリソースセット内のすべてのプリセットリソースを検出することができ、すべてのプリセットリソース上で複数のランダムアクセス信号を受信した後、ネットワーク装置は複数のランダムアクセス信号のランダムアクセス応答を送信し、即ち、第1プリセットリソースセットに含まれるプリセットリソースの個数は複数のランダムアクセス信号の数と同じであり、又は、ネットワーク装置は、第1プリセットリソースセット内の少なくとも2つのプリセットリソース上で少なくとも2つのランダムアクセス信号を
受信する限り、余剰のプリセットリソースを検出せず、当該少なくとも2つのプリセットリソース上で受信された少なくとも2つのランダムアクセス信号のために、1つのRNTIを利用してスクランブルされた1つの
ランダムアクセス応答を返すことができ、即ち、ここでの少なくとも2つのプリセットリソースは前記複数のプリセットリソースであってもよく、少なくとも2つのランダムアクセス信号は前記複数のランダムアクセス信号であってもよく、このようにして、ネットワーク装置が第1プリセットリソースセット内のすべてのプリセットリソースを検出した後にランダムアクセス応答を送信することを回避することができ、ランダムアクセスの遅延を低減させることができる。
【0019】
いくつかの実施形態では、前記第1指示情報は具体的には、前記複数のプリセットリソースセット内の各プリセットリソースセット内の第2プリセットリソース及びリソースオフセット量を指示することに用いられる。たとえば、当該第2プリセットリソースは各プリセットリソースセット内の一番目のプリセットリソースであってもよい。
【0020】
いくつかの実施形態では、前記リソースオフセット量は、ルートシーケンス(root sequence)番号のオフセット、周波数領域リソースのオフセット、時間領域リソースのオフセット及びシーケンスの循環シフト(cyclic shift)のオフセットのうちの少なくとも1項を含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、前記ネットワーク装置が複数のプリセットリソース上で、送信された複数のランダムアクセス信号を受信するステップは、前記ネットワーク装置が、第1ビームで前記複数のプリセットリソース上で送信された前記複数のランダムアクセス信号を、複数のビームで前記複数のプリセットリソースで受信するステップを含む。
【0022】
本発明の実施例では、ネットワーク装置は第1ビームで送信された複数のランダムアクセス信号を複数のビームで受信することができ、このようにして、ネットワーク装置は複数のビームのうちどのビームがランダムアクセス信号を受信する品質がよいかを検出することができ、たとえば、受信された複数のランダムアクセス信号のエネルギーを比較して、エネルギーが最も高い、
ランダムアクセス信号に対応するビームを最もよい受信ビームとして決定する。ここで、複数のビームのビーム数が複数のランダムアクセス信号のランダムアクセス信号数以下であってもよく、たとえば、ビーム数がランダムアクセス信号数に等しい場合、1つのビームで1つのランダムアクセス信号を受信でき、ビーム数がランダムアクセス信号数より小さい場合、1つのビームで少なくとも2つのランダムアクセス信号を受信でき、たとえば、ある特定のビーム上で少なくとも2つのランダムアクセス信号を受信した場合、当該少なくとも2つのランダムアクセス信号の平均エネルギーを当該特定のビームの受信能力として決定することができ、又は当該少なくとも2つのランダムアクセス信号内のランダムアクセス信号の最も高いエネルギーを当該特定ビームの受信能力として決定することができる。
【0023】
いくつかの実施形態では、前記ネットワーク装置が複数のプリセットリソース上で、送信された複数のランダムアクセス信号を受信するステップは、前記ネットワーク装置が、ビーム数が前記複数のランダムアクセス信号のランダムアクセス信号数以下である複数のビームで順に連続送信された前記複数のランダムアクセス信号を、第2ビームで前記複数のプリセットリソース上で受信するステップを含む。
【0024】
本発明の実施例では、ネットワーク装置は端末装置が複数のビームで送信した複数のランダムアクセス信号を1つのビームで受信することができ、このようにして、ネットワーク装置は受信した複数のランダムアクセス信号のエネルギーに基づいて端末装置の最もよい又は比較的よい送信ビームを判断することができる。たとえば、ビーム数がランダムアクセス信号数に等しい場合、1つのビーム上で1つのランダムアクセス信号を送信でき、ビーム数がランダムアクセス信号数より小さい場合、1つのビームで少なくとも2つのランダムアクセス信号を送信でき、たとえば、ある特定のビーム上で少なくとも2つのランダムアクセス信号を送信する場合、当該少なくとも2つのランダムアクセス信号の平均エネルギーを当該特定のビームの受信能力として決定することができ、又は当該少なくとも2つのランダムアクセス信号内のランダムアクセス信号の最も高いエネルギーを当該特定ビームの受信能力として決定することができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、前記ネットワーク装置が、複数のビームで順に送信された前記複数のランダムアクセス信号を、第2ビームで前記複数のプリセットリソース上で受信した後、前記方法は、前記ネットワーク装置が前記複数のランダムアクセス信号の信号エネルギーに基づいて、前記複数のビームのうち前記端末装置がデータを伝送するための第3ビームを決定するステップをさらに含み、前記ランダムアクセス応答は、前記端末装置が前記第3ビームでデータを伝送することを指示するための第2指示情報を含む。
【0026】
本発明の実施例では、ネットワーク装置は、ランダムアクセス信号のエネルギーに基づいて決定された最も優れた又は比較的優れたビームを、第2指示情報により指示された方式でランダムアクセス応答に含めることができ、たとえば、第3ビームであって、端末装置がランダムアクセス応答を検出した場合、ランダムアクセス応答における第2指示情報に基づいて最も優れた又は比較的優れた送信ビームを決定することができ、最も優れた又は比較的優れたビームでデータを伝送する。具体的には、当該第2指示情報は、ネットワーク装置に複数のランダムアクセス信号を送信する端末装置が第3ビームでデータを伝送することを指示することに用いられる。
【0027】
第2態様は、ランダムアクセスのための方法を提供し、当該方法は、端末装置が複数のプリセットリソース上でネットワーク装置に複数のランダムアクセス信号を送信し、前記複数のプリセットリソース内の1つのプリセットリソースが前記複数のランダムアクセス信号内の1つのランダムアクセス信号に対応するステップと、前記端末装置が前記複数のプリセットリソースに基づいて、ネットワーク一時識別子RNTIを決定するステップと、前記端末装置が前記ネットワーク装置により送信された前記複数のランダムアクセス信号のランダムアクセス応答を受信するステップと、前記端末装置が前記RNTIを利用して前記ランダムアクセス応答を検出するステップと、を含む。
【0028】
本発明の実施例では、端末装置は複数のプリセットリソース上でネットワーク装置に複数のランダムアクセス信号を送信することができ、当該複数のプリセットリソースはプロトコルによって規定された複数のプリセットリソースであってもよく、ネットワークによって設定された複数のプリセットリソースであってもよく、端末装置は複数のプリセットリソースを決定した後、当該プリセットリソースに基づいて自身のRNTIを決定でき、端末装置はネットワーク装置により送信されたランダムアクセス応答を受信した場合、自身のRNTIを利用してランダムアクセス応答を検出でき、如何に複数のプリセットリソースに基づいてRNTIを決定するかは、プロトコルによって規定されてもよく、それにより、端末装置がネットワークに正常にアクセスでき、さらにネットワーク装置との通信リンクを作成できる。端末装置が複数のランダムアクセス信号を送信する場合、ネットワーク装置が複数のランダムアクセス信号を受信した時、複数のランダムアクセス応答を返す可能性があり、各ランダムアクセス応答が異なるRNTIによりスクランブルされ、そのため、端末装置が、どのランダムアクセス応答がネットワーク装置により自身へ送信されるかを知らず、ネットワークにアクセスできなくなってしまうという問題を回避することができる。
【0029】
選択肢として、端末装置が複数のプリセットリソース上でネットワーク装置に複数のランダムアクセス信号を送信することは、端末装置がネットワーク装置に前記複数のランダムアクセス信号を連続送信することであってもよく、ここでの連続送信はランダムアクセス応答を
受信していない時にランダムアクセス信号を送信することを示し、即ち、本発明の実施例は連続送信がリソース上で連続的であるか否かを限定せず、ランダムアクセス応答を
受信していない時前に特定の時間周波数リソース間隔で複数のランダムアクセス信号を送信することは、複数のランダムアクセス信号を連続送信すると呼称されてもよい。即ち、本発明の実施例は連続送信が特定のリソース上で連続であるか否かを限定しない。勿論、端末装置は複数のビームで複数のランダムアクセス信号を同時に送信することができる。
【0030】
本発明の実施例では、前記端末装置が複数のプリセットリソース上でネットワーク装置に複数のランダムアクセス信号を送信する前に、前記方法は、前記端末装置が前記複数のプリセットリソースを決定するステップを含む。
【0031】
本発明の実施例では、複数のプリセットリソースは、ネットワーク装置によって端末装置に指示されたものであってもよく、プロトコルによって規定されたものであってもよく、本発明の実施例はこれを制限しない。
【0032】
いくつかの実施形態では、前記端末装置が前記複数のプリセットリソースを決定するステップは、前記端末装置がネットワーク装置により送信された第1指示情報を受信し、前記第1指示情報は複数のプリセットリソースセットを指示することに用いられ、前記複数のプリセットリソースセット内の各プリセットリソースセットの複数のプリセットリソース上で送信された複数のランダムアクセス信号は1つのランダムアクセス応答に対応するステップと、前記端末装置が前記第1指示情報により指示された前記複数のプリセットリソースセット内に第1プリセットリソースセットを決定するステップと、前記端末装置が前記
第1プリセットリソースセット内に前記複数のプリセットリソースを決定するステップと、を含む。
【0033】
本発明の実施例では、端末装置は第1指示情報を受信することができ、当該第1指示情報は複数のプリセットリソースセットを指示し、勿論、当該複数のプリセットリソースセットはプロトコルによって規定された複数のプリセットリソースセットであってもよく、ネットワーク装置及び端末装置はともに、プロトコルの規定に基づいて当該複数のプリセットリソースセットを取得することができる。当該複数のプリセットリソースセット内の各プリセットリソースセット内の要素はいずれも1つのランダムアクセス応答に対応し、即ち、各プリセットリソースセット内の要素はいずれも1つのRNTIに対応し、このようにして、1つのプリセットリソースセットが1つのランダムアクセス応答及び1つのRNTIに対応することを確保することができ、さらに、端末装置のために唯一のRNTIを決定することができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、前記第1指示情報は具体的には、前記複数のプリセットリソースセット内の各プリセットリソースセット内の第2プリセットリソース及びリソースオフセット量を指示することに用いられ、前記端末装置が前記複数のプリセットリソースを決定するステップは、前記端末装置が前記第1指示情報に基づいて第2プリセットリソースを決定するステップと、前記端末装置が前記第2プリセットリソース及び前記リソースオフセット量に基づいて前記
複数のプリセットリソースにおける前記第2プリセットリソース以外の余剰プリセットリソースを決定するステップと、を含む。たとえば、当該第2プリセットリソースは各プリセットリソースセット内の一番目のプリセットリソースであってもよい。
【0035】
いくつかの実施形態では、前記リソースオフセット量は、ルートシーケンス番号のオフセット、周波数領域リソースのオフセット、時間領域リソースのオフセット及びシーケンスの循環シフトのオフセットのうちの少なくとも1項を含む。
【0036】
いくつかの実施形態では、前記端末装置が前記複数のプリセットリソースに基づいて、RNTIを決定するステップは、前記端末装置が前記複数のプリセットリソース内の第1プリセットリソースに基づいて、前記RNTIを決定するステップを含む。
【0037】
本発明の実施例では、ネットワーク装置と端末装置とは第1プリセットリソースセット内の特定のプリセットリソースを採用してRNTIを計算することを予め協議し決定することができ、端末装置は、複数のプリセットリソース上で複数のランダムアクセス信号を送信する場合、当該複数のプリセットリソースが第1プリセットリソースセットに属すると決定でき、そして、当該第1プリセットリソースセット内の特定のプリセットリソースに基づいてRNTIを計算することができ、即ち、特定のプリセットリソースとRNTIとの間にマッピング関係が存在し、当該特定のプリセットリソースが複数のプリセットリソース内の一つのプリセットリソースであってもよく、複数のプリセットリソース内のプリセットリソースではなくてもよく、当該特定のプリセットリソースが当該複数のプリセットリソース内のプリセットリソースではない場合、端末装置は、当該複数のプリセットリソースが第1プリセットリソースセットに属すると判断すると、当該第1プリセットリソースセットの特定のプリセットリソースを推定でき、さらに、特定のプリセットリソースとRNTIとのマッピング関係に基づいてRNTIを決定することができる。
【0038】
いくつかの実施形態では、前記端末装置が複数のプリセットリソース上でネットワーク装置に複数のランダムアクセス信号を送信するステップは、前記端末装置が第1ビームで前記複数のプリセットリソース上で前記ネットワーク装置に前記複数のランダムアクセス信号を連続送信するステップを含む。
【0039】
本発明の実施例では、端末装置は第1ビームで前記複数のランダムアクセス信号を送信し、ネットワーク装置は1つのビーム又は複数のビームで複数のランダムアクセス信号を受信でき、ネットワーク装置は、複数のビームで複数のランダムアクセス信号を受信する場合、受信された複数のランダムアクセス信号に基づいて自身の最も優れた又は比較的優れたビームを決定することができる。
【0040】
いくつかの実施形態では、前記端末装置が複数のプリセットリソース上でネットワーク装置に複数のランダムアクセス信号を送信するステップは、前記端末装置が、ビーム数が前記複数のランダムアクセス信号のランダムアクセス信号数以下である複数のビームで前記複数のプリセットリソース上で前記ネットワーク装置に前記複数のランダムアクセス信号を送信するステップを含む。
【0041】
いくつかの実施形態では、前記端末装置が複数のビームで前記複数のプリセットリソース上で前記ネットワーク装置に前記複数のランダムアクセス信号を連続送信するステップは、前記端末装置が前記複数のビームで前記複数のプリセットリソース上で前記ネットワーク装置に前記複数のランダムアクセス信号を順に連続送信するステップを含む。
【0042】
いくつかの実施形態では、前記ランダムアクセス応答は、前記端末装置が前記複数のビーム内の第3ビームでデータを伝送することを指示するための第2指示情報を含み、前記端末装置が前記ネットワーク装置により送信された前記複数のランダムアクセス信号のランダムアクセス応答を受信した後、前記方法は、前記端末装置が前記
第2指示情報により指示された前記第3ビームでデータを伝送するステップをさらに含む。
【0043】
本発明の実施例では、前記端末装置は複数のビームで複数のプリセットリソース上で複数のランダムアクセス信号を送信でき、即ち、同時に複数のビームで複数のプリセットリソース上で複数のランダムアクセス信号を送信でき、ネットワーク装置は複数のビームで前記複数のプリセットリソース上で受信でき、勿論、端末装置は複数のビーム上で前記ネットワーク装置に複数のランダムアクセス信号を1回で連続送信でき、ネットワーク装置は1つのビームで端末装置により送信された複数のランダムアクセス信号を1回で受信し、このようにして、ネットワーク装置は端末装置がランダムアクセス信号を送信する最も優れた又は比較的優れたビームを決定でき、ネットワーク装置により送信されたランダムアクセス応答に含まれた第2指示情報の方式で指示することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、前記端末装置が前記ネットワーク装置により送信された前記複数のランダムアクセス信号のランダムアクセス応答を受信するステップは、前記端末装置が、前記複数のランダムアクセス信号の少なくとも1つのランダムアクセス応答ウィンドウ内に、前記ネットワーク装置により送信された前記複数のランダムアクセス信号のランダムアクセス応答を受信するステップを含む。
【0045】
本発明の実施例では、複数のランダムアクセス信号は1つ又は複数のランダムアクセス応答ウィンドウを有し、複数のランダムアクセス信号が1つのランダムアクセス応答ウィンドウを有する場合、端末装置は複数のランダムアクセス信号を送信した後の特定の期間後に、当該ランダムアクセス応答ウィンドウを起動することができ、複数のランダムアクセス信号が複数のランダムアクセス応答ウィンドウを有する場合、たとえば、ランダムアクセス信号ごとに1つのランダムアクセス応答ウィンドウが対応する場合、端末装置は、当該複数のランダムアクセス信号を1回で連続送信でき、1つのランダムアクセス信号を送信した後の特定の期間度に、当該ランダムアクセス信号に対応するランダムアクセス応答ウィンドウを起動することができる。
【0046】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つのランダムアクセス応答ウィンドウ内の任意1つのランダムアクセス応答ウィンドウが終了する前に、前記端末装置が前記ネットワーク装置により送信された前記ランダムアクセス応答を受信すると、前記端末装置が前記ネットワーク装置への後続のランダムアクセス信号の送信を停止する。
【0047】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つのランダムアクセス応答ウィンドウ内の第1ランダムアクセス応答ウィンドウが終了したが、前記端末装置が前記ネットワーク装置により送信された前記ランダムアクセス応答を受信していないと、前記端末装置が前記ネットワーク装置に後続のランダムアクセス信号を送信し続け、又は、前記少なくとも1つのランダムアクセス応答ウィンドウ内の各ランダムアクセス応答ウィンドウが終了したが、前記端末装置が前記ネットワーク装置により送信された前記ランダムアクセス応答を受信していないと、前記端末装置が前記ネットワーク装置に後続のランダムアクセス信号を送信し続ける。
【0048】
第3態様は、上記第1態様又は第1態様の任意可能な実施形態の方法を実行するためのランダムアクセスのための装置を提供する。具体的には、当該装置は、上記第1態様又は第1態様の任意可能な実施形態の方法を実行するためのユニットを備える。
【0049】
第4態様は、上記第2態様又は第2態様の任意可能な実施形態の方法を実行するためのランダムアクセスのための装置を提供する。具体的には、当該装置は、上記第2態様又は第2態様の任意可能な実施形態の方法を実行するためのユニットを備える。
【0050】
第5態様は、上記第3態様は又はその可能な実施形態の装置及び第4態様又はその可能な実施形態の装置を備えるランダムアクセスのためのシステムを提供する。
【0051】
第6態様は、送受信機及びプロセッサを備えるランダムアクセスのための装置を提供し、当該
ネットワーク装置は第1態様又はその任意可能な実施形態の方法を実行できる。
【0052】
第7態様は、送受信機及びプロセッサを備えるランダムアクセスのための装置を提供し、当該端末装置は第2態様又はその任意可能な実施形態の方法を実行できる。
【0053】
第8態様は、コンピュータ可読媒体を提供し、前記コンピュータ可読媒体は
ネットワーク装置により実行されるプログラムコードを記憶し、前記プログラムコードは第1態様又はその各種の実施形態の方法を実行するための指令を含む。
【0054】
第9態様は、コンピュータ可読媒体を提供し、前記コンピュータ可読媒体は
端末装置により実行されるプログラムコードを記憶し、前記プログラムコードは第2態様又はその各種の実施形態の方法を実行するための指令を含む。