特許第6896863号(P6896863)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6896863表面実装可能な半導体レーザ、そのような半導体レーザを備えた装置およびその作動方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6896863
(24)【登録日】2021年6月11日
(45)【発行日】2021年6月30日
(54)【発明の名称】表面実装可能な半導体レーザ、そのような半導体レーザを備えた装置およびその作動方法
(51)【国際特許分類】
   H01S 5/042 20060101AFI20210621BHJP
   H01S 5/022 20210101ALI20210621BHJP
【FI】
   H01S5/042 612
   H01S5/022
【請求項の数】13
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2019-534360(P2019-534360)
(86)(22)【出願日】2017年12月18日
(65)【公表番号】特表2020-502816(P2020-502816A)
(43)【公表日】2020年1月23日
(86)【国際出願番号】EP2017083328
(87)【国際公開番号】WO2018114812
(87)【国際公開日】20180628
【審査請求日】2019年6月21日
(31)【優先権主張番号】102016125430.4
(32)【優先日】2016年12月22日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】599133716
【氏名又は名称】オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Osram Opto Semiconductors GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】マーティン ミュラー
(72)【発明者】
【氏名】フーベアト ハルプリッター
【審査官】 村井 友和
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−071155(JP,A)
【文献】 特開2011−077221(JP,A)
【文献】 特開2010−192672(JP,A)
【文献】 特開2000−058965(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01S 5/00−5/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端面発光体である表面実装可能な半導体レーザ(1)であって、
p側(p)とn側(n)との間でレーザ放射(L)を発生するように構成された少なくとも1つの発生領域(22)を有する半導体多層膜(2)と、
前記p側(p)および前記n側(n)の外部からの電気的接触接続のための少なくとも2つの接触面(31,32)と、
前記接触面(31,32)を有する側から、前記半導体多層膜(2)を完全に越えて延在し、かつ平面視で前記半導体多層膜(2)の縁部に存在し、それによって一部のみが前記半導体多層膜(2)の材料によって取り囲まれている複数のバスバー(5)と、
かつ/または
前記少なくとも1つの発生領域(22)を、前記接触面(31,32)を有する側から完全に貫通し、かつ平面視で前記半導体多層膜(2)内に存在し、それによって前記半導体多層膜(2)の材料によって周囲を取り囲まれている複数のビア(4)と、を含み、
前記発生領域(22)は、少なくとも30A/mmの一時的な電流密度でパルス制御されて動作されるように構成されており、
前記接触面(31,32)は、前記半導体多層膜(2)の同じ側において共通の平面内に存在し、それによって前記半導体レーザ(1)は、ボンディングワイヤなしで接触接続可能であり、
前記ビア(4)および/または前記バスバー(5)は、平面視で少なくとも2つの列に配置されており、前記列のうちのそれぞれ少なくとも1つは、長手方向の軸線(A)の各側に存在し、前記長手方向の軸線(A)は、前記半導体レーザ(1)の共振器の軸線であり、前記列の各々は、複数の前記ビア(4)および/または前記バスバー(5)を含んでいる、半導体レーザ(1)。
【請求項2】
前記半導体レーザ(1)は、複数の前記バスバー(5)を有している、請求項1記載の半導体レーザ(1)。
【請求項3】
前記半導体レーザ(1)は、複数の前記ビア(4)を有している、請求項1または2記載の半導体レーザ(1)。
【請求項4】
前記半導体多層膜(2)において、傾斜側面(61)、ならびに発生領域(22)を完全に貫通しかつ寄生レーザモードを阻止するように構成された底面(60)を有する少なくとも2つの細長いトレンチ(6)が成形されており、前記トレンチ(6)は、レーザ放射(L)に対する吸収材料(62)で少なくとも部分的に充填されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の半導体レーザ(1)。
【請求項5】
前記ビア(4)の少なくとも1つは、前記p側(p)および前記n側(n)のうちのいずれか一方を起点とする前記底面(60)において終端し、当該少なくとも1つのビア(4)は、前記発生領域(22)とは反対側の前記側面(61)の少なくとも一部を覆い、当該少なくとも1つのビア(4)を介して当該ビア(4)が起点としない、前記n側(n)および前記p側(p)のうちのいずれか一方が電気的に接触接続されている、請求項4記載の半導体レーザ(1)。
【請求項6】
前記ビア(4)および/または前記バスバー(5)は、平面視で前記長手方向の軸線(A)に対して鏡面対称に配置されており、8個以上〜42個以下の間の個数の前記ビア(4)および/またはバスバー(5)が存在している、請求項2からまでのいずれか1項記載の半導体レーザ(1)。
【請求項7】
前記長手方向の軸線(A)の両側に存在する前記ビア(4)は、前記p側(p)または前記n側(n)において、連続する面状および金属の電流分配要素(33)を介して相互に接続されており、前記電流分配要素(33)は前記発生領域(22)に面状に電気的に接触接続する、請求項5または6記載の半導体レーザ(1)。
【請求項8】
前記半導体多層膜(2)は、少なくとも1つの面状の導電層(21)を含み、該導電層(21)は、前記発生領域(22)の一方の側において横方向の電流拡張のために構成されており、当該の側には金属または酸化物の電流拡張要素(33)は含まれず、前記導電層(21)は、前記接触面のうちの一方(32)とオーミック接触しており、前記導電層(21)は、前記発生領域(22)と同じ半導体材料系に基づき、前記発生領域(22)よりも少なくとも5倍高い平均ドーパント濃度を有している、請求項1からまでのいずれか1項記載の半導体レーザ(1)。
【請求項9】
平面視で前記ビア(4)および/または前記バスバー(5)全体の面積と、前記発生領域(22)の面積との商は、0.02以上〜0.2以下の間である、請求項2からまでのいずれか1項記載の半導体レーザ(1)。
【請求項10】
さらに前記半導体多層膜(2)が成長している成長基板(7)を含み、該成長基板(7)は導電性であり、前記半導体多層膜(2)は、AlInGaAs材料系をベースにしており、前記半導体レーザ(1)は端面発光体であり、前記発生領域(22)は、当該発生領域(22)内でトンネルダイオード(24)を介して相互に電気的に直列に相互接続された複数の活性層(23)を含む、請求項1からまでのいずれか1項記載の半導体レーザ(1)。
【請求項11】
前記半導体多層膜(2)は、平面視で相互に平行に配置された少なくとも2つの発生領域(22)を有し、前記接触面(31,32)のうちの少なくとも1つは、平面視で当該発生領域(22)の間に存在する、請求項1から10までのいずれか1項記載の半導体レーザ(1)。
【請求項12】
請求項1から11までのいずれか1項記載の少なくとも1つの半導体レーザ(1)と、
前記半導体レーザ(1)を少なくとも10Aの一時的な電流でパルス制御して動作させるためのドライバ(11)と、を備え、
前記半導体レーザ(1)は、ボンディングワイヤなしで前記ドライバ(11)に電気的に接続されており、それによって2つの接触面(31,32)は、半導体多層膜(2)の前記ドライバ(11)に面する側に存在する、装置(10)。
【請求項13】
請求項12記載の装置(10)を動作させる動作方法であって、
前記半導体レーザ(1)が、発生領域(22)において少なくとも30A/mmの一時的な電流密度でパルス制御されて動作される、動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ここでは、表面実装可能な半導体レーザが提供される。さらに、そのような半導体レーザを備えた装置およびその動作方法が提供される。
【0002】
解決すべき課題は、大電流を用いて高い繰り返し率でパルス制御されて動作可能である半導体レーザを提供することである。
【0003】
この課題は、とりわけ独立請求項の特徴を有する半導体レーザによって、装置によって、および動作方法によって解決される。好ましい発展形態は従属請求項の対象である。
【0004】
少なくとも一実施形態によれば、半導体レーザは表面実装可能である。このことは、半導体レーザを、例えば電気的ドライバの表面上に載置することにより、そして例えばその後の加熱およびはんだ付け、あるいは接着を用いることによって固定可能であることを意味する。すなわち、この半導体レーザは、表面実装(英語表記;surfacemounttechnology、略してSMT)を介して電気的および機械的に接続可能である。
【0005】
少なくとも一実施形態によれば、半導体レーザは半導体多層膜を含む。この半導体多層膜は少なくとも1つの発生領域を含み、この場合、この発生領域は、レーザ放射を発生するように構成されている。特に、発生領域は、電荷担体再結合を介してレーザ放射が発生する1つ以上の活性層を含む。さらに、この発生領域は、好ましくは導波路層およびクラッド層を含む。発生領域において、電流フローは、好ましくは半導体多層膜の成長方向に平行な方向にのみまたは実質的に平行な方向にのみ行われる。すなわち、発生領域は、成長方向に垂直な方向の横方向の電流拡張のためには構成されていないか、または有意に構成されていない。
【0006】
少なくとも一実施形態によれば、半導体レーザの発生領域および/または半導体多層膜および/またはすべての半導体材料は、p側とn側との間に存在している。特に、p側は、アノードコンタクト用の半導体材料のコンタクト領域として構成され、n側はカソードコンタクト用に構成されている。
【0007】
少なくとも一実施形態によれば、半導体レーザは少なくとも2つの接触面を含む。これらの接触面は、外部からの電気的接触接続のために構成されている。特にこれらの接触面は、直接p側および/またはn側に存在し、あるいはp側もしくはn側とオーミック接触し、かつ/またはp側および/またはn側に接触している。好ましくは、カソードコンタクトおよびアノードコンタクト用のそれぞれ少なくとも1つの接触面が存在する。接触面とは、好ましくは金属面である。すなわち、接触面は、1つ以上の金属から組み合わされてもよく、そのためそれらは金属接触面である。この場合、p側およびn側への改善された電気的接続を得るために、すべての接触面を同一に構築してもよいし、あるいは異なる材料から形成してもよい。
【0008】
少なくとも一実施形態によれば、発生領域は、パルス制御されて動作されるように構成される。順次連続するレーザパルス間の繰り返し率および/またはバーストとも称されるパルスグループ間の繰り返し率は、例えば少なくとも1Hzもしくは5Hzもしくは15Hzもしくは0.2MHzもしくは0.5MHzもしくは1MHzである。順次連続するレーザパルス間の繰り返し率は、代替的または付加的に、最大で500MHzもしくは100MHzもしくは50MHzであり、順次連続するパルスグループ間の繰り返し率は、最大で15MHzもしくは10MHzもしくは5MHzである。パルスグループ内では、レーザパルスは、より迅速に順次連続し得る。パルスグループは、例えば、少なくとも2個もしくは5個もしくは10個もしくは1×10個もしくは10×10個のパルスから組み合わされており、かつ/または最大で500×10個もしくは200×10個もしくは100×10個のパルスから組み合わされている。
【0009】
少なくとも一実施形態によれば、発生領域は、一時的に特にレーザパルスの発生中に、高い電流もしくは電流密度で動作する。例えば平面視で発生領域を見て電流密度は、一時的に好ましくは最小で30A/mmもしくは80A/mmもしくは150A/mmである。代替的または付加的に、この電流密度は、最大で1000A/mmもしくは600A/mmである。この場合、発生領域における電流方向は、半導体多層膜の成長方向に好ましくは平行であるかまたはほぼ平行である。
【0010】
少なくとも一実施形態によれば、電気的接触面は、半導体多層膜の同じ側に存在する。特に、接触面は、共通の平面内に存在する。この共通の平面は、好ましくは半導体多層膜の成長方向に垂直に向けられている。共通の平面との用語は、製造に起因して接触面間に小さな段差が生じることを排除するものではない。すなわち、共通の平面との用語には、この平面および/または接触面に垂直な方向で最大3μmまたは2μmまたは1μmまたは0.2μmの許容誤差を備え得る。ここでの許容誤差は、接触面の平均層厚より小さい可能性もある。接触面は、特に好ましくは少なくとも部分的に共通の平面内に存在する。
【0011】
少なくとも一実施形態によれば、半導体レーザは、ボンディングワイヤなしで接触接続可能である。すなわち、半導体レーザは、ボンディングワイヤを使用することなく、接触面上にはんだ付けするかまたは導電的に接着することができる。電気的接触接続の際のボンディングワイヤの回避によって、電気的接触接続のインダクタンスは大幅に低減可能である。これにより、高い繰り返し率および電流密度を得ることができ、ならびに急峻な電流エッジと共に個々のレーザパルスの急峻なパルスエッジも得ることができる。
【0012】
少なくとも一実施形態では、半導体レーザは表面実装可能であり、p側とn側との間でレーザ放射を発生するように構成された少なくとも1つの発生領域を有する半導体多層膜を含む。さらに、半導体レーザは、p側およびn側の外部からの電気的接触接続のための少なくとも2つの接触面を含む。この場合、発生領域は、少なくとも30A/mmの一時的な電流密度でパルス制御されて動作されるように構成されている。接触面は、半導体多層膜の同じ側において共通の平面内に、特に最大で2μmの許容誤差を伴って存在しており、それによりこの半導体レーザは、ボンディングワイヤなしで接触接続可能であり、好ましくは接触面を介して、特に専ら接触面を介して、機械的にも電気的にも接触接続している。
【0013】
半導体レーザチップの取り付けの際に、通常、ボンディングワイヤは、半導体多層膜の電気的接触側に使用される。しかしながら、このボンディングワイヤの使用は欠点をもたらす。特に、電気的接触接続の際にはボンディングワイヤの取り付けに基づいて付加的な処理ステップが必要とされ、このことはコストの増加をまねく。さらに、ボンディングワイヤによって付加的な電気抵抗が発生し、これは部品の性能を制限する。しかしながら、特にボンディングワイヤは、それに伴うインダクタンスに基づき、パルス制御されたレーザ動作時のパルス立ち上がり時間を制限する。
【0014】
多くの用途に対して、例えば周辺環境走査などでは、40A以上の動作電流で1nsまたは2nsの範囲のパルス長が必要である。このことをボンディングワイヤを用いて実現することは、全くあるいは非常に困難である。ボンディングワイヤの厚み増加、可及的に短いボンディングワイヤの使用、またはボンディングワイヤの数の増加などの手段によって、前述した欠点は、全くあるいは限定的にしか克服することはできない。
【0015】
特に、本明細書に記載された装置では、ボンディングワイヤの使用なしで電気的ドライバに直接接触させることにより接続させることが可能な半導体レーザが使用される。ドライバへの接続は、例えば導電性接着剤を介して、あるいははんだを介して実現される。ここでのこの接続は、機械的固定と電気的接続とを同時に引き継ぐ。このことを達成するために、電気的接触面は半導体多層膜の同じ側に存在している。ボンディングワイヤをなくすことにより、システムのインダクタンスは大幅に低減される。これにより、特に高い電流強度において、レーザパルスの著しく急峻なパルス立ち上がりエッジを得ることができる。さらに、ボンディングワイヤの節約により、コスト削減に結び付くとともに半導体レーザに対する電気抵抗も低減される。
【0016】
例えば、カソードに面状にはんだ付けされ、4本のボンディングワイヤを介してアノードに接続されている半導体レーザの場合、ボンディングワイヤに基づくインダクタンスは約0.25nHであるが、半導体レーザ自体の寄与は典型的には0.05nH未満である。したがって、約0.3nHの総インダクタンスに対するボンディングワイヤの寄与はこのケースでは圧倒的である。それに対して、本明細書に記載するボンディングワイヤなしでの接触接続パターンでは、約0.1nH以下の総インダクタンスを得ることが可能になる。したがって、レーザパルスの立ち上がり時間および立ち下がり時間も3倍以上短縮することが可能である。
【0017】
少なくとも一実施形態によれば、半導体多層膜はIII−V族化合物半導体材料をベースにしている。半導体材料とは、例えば、AlIn1−n−mGaNなどの窒化物系化合物半導体材料、またはAlIn1−n−mGaPなどのリン化物系化合物半導体材料であり、あるいはAlIn1−n−mGaAsもしくはAlGaIn1−n−mAs1−kなどのヒ化物系化合物半導体材料でもあり、この場合、それぞれ、0≦n≦1、0≦m≦1およびn+m≦1、ならびに0≦k<1である。好ましくは、ここでは半導体多層膜の少なくとも1つの層またはすべての層に対して、0<n≦0.8、0.4≦m<1およびn+m≦0.95、ならびに0<k≦0.5である。この場合、半導体多層膜はドーパントならびに付加的な成分を有し得る。しかしながらここでは簡略化するために、半導体多層膜の結晶格子の実質的な成分のみが、つまりAl、As、Ga、In、NまたはPのみが、たとえそれらが少量の別の物質によって部分的に置換可能および/または補足可能であったとしても提示されている。特に、半導体レーザは、AlInGaAs材料系、つまりAlIn1−n−mGaAsをベースにしており、この場合は、半導体多層膜内には好ましくはAlも、In、GaおよびAsも、結晶格子の主要成分として存在している。
【0018】
少なくとも一実施形態によれば、発生するレーザビームの最大強度は、紫外スペクトル領域もしくは可視スペクトル領域もしくは近赤外スペクトル領域もしくは中赤外スペクトル領域にある。好ましくは、近赤外スペクトル領域の最大強度は、例えば少なくとも780nmおよび/または最大で1060nmの波長にある。
【0019】
少なくとも一実施形態によれば、発生する個々のレーザパルスのパルス持続時間は、少なくとも0.2nsもしくは1nsもしくは1.5nsもしくは2nsもしくは5nsであり、かつ/または最大で100nsもしくは40nsもしくは12nsもしくは6nsである。パルス持続時間は、特に、最大値の半分の高さにおける全幅であり、これはFWHMとも称される。
【0020】
少なくとも一実施形態によれば、半導体レーザは、複数のバスバーを含む。これらのバスバーは、好ましくは半導体多層膜の成長方向に平行な方向に延在している。特にこれらのバスバーは、発生領域および/または半導体多層膜および/または半導体レーザのすべての半導体材料を完全に貫通して延在している。これらのバスバーは、好ましくはそれぞれの種類の電気的接触面と、例えばアノードコンタクトまたはカソードコンタクトと、ならびに相応に関連するp側またはn側と、特にオーミック接触で接続されている。
【0021】
少なくとも一実施形態によれば、バスバーは平面視で半導体多層膜の縁部に存在している。これは、バスバーが平面視で一部のみ半導体多層膜の材料によって取り囲まれていることを意味する。例えば、バスバーは半円筒として構成されており、この場合半円筒の長手方向の軸線は、好ましくは半導体多層膜の成長方向に平行に向けられている。
【0022】
少なくとも一実施形態によれば、半導体レーザは複数のビアを含む。これらのビアは、接触面の一方の側から、発生領域および/または半導体多層膜および/または半導体レーザのすべての半導体材料を完全に貫通している。ビアは、この場合バスバーに類似して、接触面の種類と、関連するp側またはn側とにオーミック接触で接続されている。
【0023】
少なくとも一実施形態によれば、ビアは、平面視で半導体多層膜内に存在している。したがってビアは、半導体多層膜の材料によって周囲を取り囲まれている。例えば、ビアは円筒形に構成されており、この場合この円筒の長手方向の軸線は、半導体多層膜に平行に向けられてもよい。
【0024】
少なくとも一実施形態によれば、ビアおよび/またはバスバーは、金属の導電要素である。すなわち、ビアおよび/またはバスバーは、1つ以上の金属からなり得る。さらに、バスバーおよび/またはビアは、中実体またはコーティングとして実施されることが可能である。コーティングの場合、ビアおよび/またはバスバーは、例えば中空円筒形、中空円錐形または二重中空円錐形のような中空体として成形されている。中実体の場合、ビアおよび/またはバスバーは、例えば中実円筒形または中実円錐形または中実二重円錐形として存在する。
【0025】
少なくとも一実施形態によれば、半導体レーザは、ビアもバスバーも有する。代替的に専らバスバーもしくは専らビアが存在していることも可能である。
【0026】
少なくとも一実施形態によれば、半導体多層膜内で、1つ、2つ、または3つ以上のトレンチが成形されている。これらのトレンチは、好ましくは細長い形状を有し、例えば半導体レーザの共振器の軸線に完全にもしくはほぼ完全に平行に延在している。
【0027】
少なくとも一実施形態によれば、トレンチは、底面と側面とを有する。底面は、半導体多層膜の成長方向に垂直に向けられてもよく、かつ/または接触面に平行に向けられてもよい。側面は、特に半導体多層膜の成長方向に平行に、かつ/または接触面に垂直に延びる。代替的にこの側面は、例えば半導体多層膜の成長方向に対して少なくとも5°もしくは15°もしくは30°もしくは45°の角度で傾斜して形成されてもよいし、かつ/または最大で70°または50°または40°の角度で傾斜して形成されてもよい。
【0028】
少なくとも一実施形態によれば、発生領域は、トレンチによって完全に貫通されている。トレンチは、半導体多層膜の成長基板に達することが可能である。
【0029】
成長基板の代わりに、ここおよび以下において、成長基板とは異なる交換支持体が存在してもよい。
【0030】
少なくとも一実施形態によれば、トレンチは、半導体レーザ内の寄生レーザモードが阻止もしくは抑圧されるように構成されている。このことは、特に傾斜した側面によって達成される。したがって、共振器の軸線に平行な方向のレーザモードの形成は、トレンチを介して促進され、共振器の軸線に対して傾斜する方向のレーザモードは、トレンチによって低減もしくは抑圧される。
【0031】
少なくとも一実施形態によれば、トレンチは、レーザ放射に対する吸収材料で部分的にまたは完全に充填されている。この吸収材料は、金属、半導体材料、または有機もしくは無機染料であり得る。吸収するとは、例えばレーザ放射が対応する材料に当たったときに最大で90%もしくは70%もしくは50%もしくは30%が反射されることを意味する。
【0032】
少なくとも一実施形態によれば、ビアおよび/またはバスバーの少なくとも1つが、または少なくともいくつかが、またはすべてが、底面において終端する。ここではこれらのビアおよび/またはバスバーは、電気的接触面を有する側を起点とすることができ、この場合これらの電気的接触面を有する平面は、半導体多層膜のための成長基板かまたは半導体多層膜の成長基板とは反対の側に存在し得る。
【0033】
少なくとも一実施形態によれば、ビアから電流拡張要素は、トレンチの側面のうちの少なくとも1つを越えてp側およびn側にまで達する。電流拡張要素とは、好ましくは金属要素である。ここでは電流拡張要素がトレンチ内で吸収材料を完全にまたは部分的に形成することも可能である。
【0034】
少なくとも一実施形態によれば、ビアのうちの少なくとも1つは、p側またはn側を起点としトレンチを貫通して底面にまで達し、当該底面で終端する。この場合、この少なくとも1つのビアは、好ましくは発生領域とは反対側のトレンチの側面に沿って延在し、この側面を完全にまたは好ましくは部分的にのみ覆う。この少なくとも1つのビアを介して、ビアの起点とならないn側およびp側のうちのいずれか一方が電気的に接触接続している。換言すれば、この少なくとも1つのビアによって、好ましくは半導体レーザ内部に存在する側、つまりp側またはn側、つまり特に発生領域と成長基板との間の側に接触接続する。
【0035】
少なくとも一実施形態によれば、ビアおよび/またはバスバーは平面視で少なくとも2つの列に配置されている。この場合これらの列のうちのそれぞれ少なくとも1つは、長手方向の軸線の各側に存在している。好ましくは、長手方向の軸線は半導体レーザの共振器の軸線である。これらの列の各々は、ビアおよび/またはバスバーのうちの複数を含む。
【0036】
長手方向の軸線の一方の側に、長手方向の軸線の他方の側よりも多くの列を配置することが可能である。これらの列は、平面視で直線的に延びてもよく、長手方向の軸線に平行にもしくはほぼ平行に向けられてもよい。ほぼ平行にとは、特に、長手方向の軸線と関連する列との間の角度が最大で20°もしくは10°もしくは5°であることを意味する。すべての列は、長手方向の軸線に対して同じ角度を有し得る。代替的に、これらの列またはこれらの列のうちの少なくともいくつかは、長手方向の軸線に対して異なる方向に向けられている。
【0037】
少なくとも一実施形態によれば、ビアおよび/またはバスバーは、平面視で半導体レーザの長手方向の軸線に鏡面対称に配置されている。長手方向の軸線とは、好ましくはここでも平面視で半導体レーザの共振器の軸線である。共振器の軸線は、例えば半導体レーザの2つの共振器端面の間を直線状に延在する。この場合、長手方向の軸線の両側に、好ましくは厳密に1つの列のビアおよび/またはバスバーが存在する。代替的に、長手方向の軸線の両側に複数の列のビアおよび/またはバスバーが存在してもよい。代替的に、平面視で少なくとも1つのビアおよび/またはバスバーが、共振器の軸線の一方の側にのみ存在する。
【0038】
これらの列では、ビアおよび/またはバスバーは、好ましくは直線に沿って配置されている。この直線に沿って、ビアおよび/またはバスバーは、相互に等距離に配置されてもよいし、あるいは密度勾配を有し得る。それにより、例えばこの装置ラインの中央ではビアおよび/またはバスバーが当該ラインの端部よりも密に配置されている。
【0039】
ビアおよび/またはバスバーは、隣接する列において、特に共振器の放射結合面から相互にずらされて配置されていることが可能である。このことは、長手方向の軸線の一方の側における列に対しても、長手方向の軸線の両側に配置されている列に対しても当てはまる。長手方向の軸線の一方の側に複数の列が存在する場合には、ビアおよび/またはバスバーは、平面視で好ましくは規則的な六角形パターンに配置されてもよい。これらの列は、同じ数のビアおよび/またはバスバーを有することができ、あるいは異なる数のビアおよび/またはバスバーを有することもできる。
【0040】
少なくとも一実施形態によれば、半導体レーザは、少なくとも6個もしくは8個もしくは12個もしくは20個のビアおよび/またはバスバーを有し、かつ/または最大で64個もしくは42個もしくは24個もしくは16個のビアおよび/またはバスバーを有する。代替的または付加的に、特に列内での、隣接するビアおよび/またはバスバーの間の距離は、少なくとも5μmもしくは10μmであり、かつ/または最大で50μmもしくは20μmである。再び代替的または付加的に、ビアおよび/またはバスバーの平均直径は、少なくとも10μmもしくは15μmであり、かつ/または最大で80μmもしくは40μmである。
【0041】
少なくとも一実施形態によれば、p側および/またはn側におけるビアは、連続する面状および/または金属の電流分配要素を介して相互に接続されている。このことは特に、長手方向の軸線の両側に存在するビアおよび/またはバスバーに対して当てはまる。電流分配要素は、例えば、1つ以上の金属からなる金属層および任意選択的に複数の金属副層からなる金属層によって形成されている。
【0042】
少なくとも一実施形態によれば、電流分配要素は、発生領域に面状に接触接続する。特に、電流分配要素は、p側またはn側上に直接存在している。発生領域は、平面視で電流分配要素によって完全に覆われ、全面にわたって電気的に接触接続されてもよい。
【0043】
少なくとも一実施形態によれば、半導体多層膜は、半導体材料からの1つ以上の導電層を含む。少なくとも1つの導電層は、好ましくは面状に構成されており、半導体多層膜全体を越えて、特に半導体多層膜の成長方向に垂直な方向に延在し得る。導電層は、横方向の電流拡張のために、つまり半導体多層膜の成長方向に垂直な方向の電流拡張のために構成されている。
【0044】
少なくとも一実施形態によれば、導電層は、発生領域の一方の側においてのみ、特に発生領域の成長基板または交換支持体に面する側に存在する。したがって導電層は、半導体多層膜の接触面とは異なる側にあってもよい。
【0045】
少なくとも一実施形態によれば、半導体レーザは、半導体ベースの導電層が存在する場合、電流拡張要素を含まない。そのような電流拡張要素は、例えば金属層かまたは例えば酸化インジウムスズのような透明な導電性酸化物からなる酸化物層によって形成されるであろう。
【0046】
少なくとも一実施形態によれば、導電層は、複数の接触面のうちの1つと、または複数の接触面のうちの1つの種類と、つまり例えばアノードコンタクトまたはカソードコンタクトとオーミック接触している。
【0047】
少なくとも一実施形態によれば、導電層は、発生領域と同じ材料系、つまり例えばそれぞれAlInGaAsをベースにしている。特に横方向における導電層のより高い導電率を達成するために、導電層は、平均して、好ましくは、発生領域よりも少なくとも5倍または10倍高くドープされる。例えば、導電層内のドーパント濃度は、少なくとも1×1018cm−3もしくは1×1019cm−3もしくは1×1020cm−3である。
【0048】
少なくとも一実施形態によれば、平面視で一緒に考慮されるビアおよび/またはバスバー全体の面積と、発生領域の面積との商は、結局のところ少なくとも0.02もしくは0.05もしくは0.1である。代替的または付加的に、この商は最大で0.3もしくは0.2もしくは0.1である。換言すれば、ビアおよび/またはバスバーは、平面視で発生領域に対して比較的大きい面積をとる。
【0049】
少なくとも一実施形態によれば、半導体レーザは、その上に半導体多層膜が成長した成長基板を含む。この成長基板は、好ましくは導電性材料、特に半導体材料からなる。例えば、成長基板はGaAs基板である。
【0050】
少なくとも一実施形態によれば、半導体レーザは端面発光体である。すなわち、半導体レーザの共振器の軸線および/または発光方向は、半導体多層膜の成長方向に垂直に向けられている。代替的に、半導体レーザは、その共振器の軸線および/または発光方向が半導体多層膜の成長方向に平行に向けられている面発光体である。
【0051】
少なくとも一実施形態によれば、発生領域は、複数の活性層を含む。これらの活性層は好ましくは半導体多層膜の成長方向に沿って相互に連続しており、かつ平面視で相互に同一に配置されてもよい。これらの活性層は、発生領域内でトンネルダイオードを介して互いに電気的に相互接続されている、特に直列に接続されていることが可能である。
【0052】
少なくとも一実施形態によれば、半導体多層膜は2つ以上の発生領域を有する。好ましくは、発生領域は平面視で互いに隣接して配置されており、さらに相互に離間している。これらの発生領域は、相互に平行に配置されてもよく、それにより特に発生領域の共振器の軸線が、半導体多層膜の成長方向に垂直な方向に関して、相互に平行に向けられ、かつ/または同じ平面内に存在している。
【0053】
少なくとも一実施形態によれば、平面視で複数の接触面またはこれらの接触面のうちの少なくとも1つまたはこれらの接触面のうちの1つの種類、つまりアノードコンタクトまたはカソードコンタクトが、平面視で隣接する発生領域の間に存在している。代替的または付加的に、平面視で複数のビアまたはこれらのビアの一部は、隣接する発生領域の間に存在していてもよい。
【0054】
その上さらに、装置が提示される。この装置は、上述した実施形態のうちの1つ以上との関連で提示されたような少なくとも1つの半導体レーザを備える。それゆえこの装置の特徴は、半導体レーザについても開示され、その逆もまた同様である。
【0055】
少なくとも一実施形態では、この装置は1つ以上の半導体レーザならびに1つ以上のドライバを含む。電気的ドライバは、少なくとも1つの半導体レーザのパルス制御された動作のために構成されている。特に、少なくとも1つの半導体レーザは、ドライバを介して少なくとも10Aもしくは20Aもしくは40Aの一時的な電流で動作可能であり、かつ/または最大で150Aもしくは100Aもしくは60Aの一時的な電流で動作可能である。その際半導体レーザは、ボンディングワイヤなしでドライバに電気的に接続されており、そのため半導体レーザの2つの接触面は、半導体多層膜のドライバに面する側に存在している。
【0056】
その上さらに、そのような装置および/またはそのような半導体レーザを動作させる動作方法が提示される。それゆえこの動作方法の特徴は、装置ならびに半導体レーザについても開示され、その逆もまた同様である。
【0057】
少なくとも一実施形態では、この動作方法によれば、平面視で半導体レーザは、発生領域において少なくとも30A/mmの一時的な電流密度でパルス制御されて動作される。
【0058】
以下では本明細書に記載の半導体レーザ、本明細書に記載の装置ならびに本明細書に記載の動作方法を、図面を参照しながら実施例に基づきさらに詳細に説明する。その際個々の図面において同じ参照符号は同じ要素を示す。ただしこの場合縮尺の関連性は示されておらず、むしろ個々の要素は、より良好な理解のために誇張的に拡大表示されている場合もある。
【図面の簡単な説明】
【0059】
図1】本明細書に記載の半導体レーザの実施例の概略的な断面図および平面図
図2】本明細書に記載の半導体レーザの実施例の概略的な断面図および平面図
図3】本明細書に記載の半導体レーザの実施例の概略的な断面図および平面図
図4】本明細書に記載の半導体レーザの実施例の概略的な断面図および平面図
図5】本明細書に記載の半導体レーザの実施例の概略的な断面図
図6】本明細書に記載の半導体レーザの実施例の概略的な断面図
図7】本明細書に記載の半導体レーザの実施例の概略的な断面図
図8】本明細書に記載の半導体レーザの実施例の概略的な断面図
図9】本明細書に記載の半導体レーザの実施例の概略的な断面図
図10】本明細書に記載の半導体レーザの実施例の概略的な断面図
図11】本明細書に記載の半導体レーザの実施例の概略的な断面図
図12】本明細書に記載の半導体レーザの実施例の概略的な断面図
図13】本明細書に記載の半導体レーザの実施例の概略的な断面図
図14】本明細書に記載の半導体レーザの実施例の概略的な断面図
図15】本明細書に記載の半導体レーザの概略的な斜視図
図16】本明細書に記載の半導体レーザの実施例の概略的な断面図および平面図
図17】本明細書に記載の半導体レーザの実施例の概略的な断面図
図18】本明細書に記載の半導体レーザの実施例の概略的な断面図
図19】本明細書に記載の半導体レーザを備えた本明細書に記載の装置の実施例の概略的な断面図
図20】本明細書に記載の半導体レーザを備えた本明細書に記載の装置の実施例の概略的な断面図
図21】本明細書に記載の半導体レーザを備えた本明細書に記載の装置の実施例の概略的な断面図
図22】本明細書に記載の半導体レーザを備えた本明細書に記載の装置の実施例の概略的な断面図
図23】本明細書に記載の半導体レーザを備えた本明細書に記載の装置の実施例の概略的な断面図
図24】本明細書に記載の半導体レーザを備えた本明細書に記載の装置の実施例の概略的な断面図
図25】本明細書に記載の半導体レーザを備えた本明細書に記載の装置の実施例の概略的な断面図
図26】本明細書に記載の半導体レーザを備えた本明細書に記載の装置の実施例の概略的な断面図
図27】本明細書に記載の半導体レーザを備えた本明細書に記載の装置の実施例の概略的な断面図
【0060】
図1には、半導体レーザ1の一実施例が示されており、図1Aでは断面図が参照され、図1Bでは平面図が参照される。
【0061】
半導体レーザ1は、例えばGaAsからの成長基板7を含む。この成長基板7上には半導体多層膜2が存在しており、これは好ましくはAlInGaAsをベースにしている。この半導体多層膜2内には、電荷担体再結合を介してレーザ放射Lを発生するように構成されている発生領域22が存在する。導電性の成長基板7によって、n導電型のn側nが形成され、半導体多層膜2によってp導電型のp側pが形成されている。
【0062】
さらに、半導体レーザ1は、電気的接触面31,32を含む。これらの電気的接触面31,32は、例えばクロム、金、白金、および/またはチタンなどの金属コーティングによって形成されている。この場合、これらの接触面31,32は、半導体多層膜2を有する側に存在する。接触面31はアノードコンタクトであり、2つの接触面32はカソードコンタクトである。図1において、接触面31の下方の発生領域22は、半導体多層膜2と同一であってもよく、したがって成長基板7および接触面31に直接隣接する。
【0063】
接触面31を介して、半導体多層膜2は電気的に直接接触接続している。接触面32からは、半導体多層膜2ならびに成長基板7を完全に貫通してn側nにまで達する電気的ビア4が延びている。n側nには電流拡張要素33が存在しており、これも金属層から形成されている。電流拡張要素33は、レーザ放射Lに対して非透過性であり、電流拡張要素33は、好ましくはこのことが他のすべての実施例にも当てはまるように少なくとも100nmの厚さを有する。
【0064】
それにより、半導体レーザ1は、ボンディングワイヤを必要とすることなく、共通の平面内に存在する接触面31,32を介して外部から電気的に接触接続可能である。半導体レーザ1内の電流フローIは、破線で象徴的に示されている。ビア4は、例えば、ほぼ二酸化シリコンからなる電気的絶縁層8を用いて、半導体多層膜2および成長基板7から、電気的に分離されている。
【0065】
接触面31,32は、長手方向zに沿って長手方向の軸線Aに平行に延びている。この長手方向の軸線Aは、同時に端面発光型半導体レーザ1の共振器の軸線を形成する。ビア4は、半導体レーザの成長方向yに平行に延びている。ビア4は、長手方向の軸線Aに対して対称に配置されている。ビア4は、長手方向の軸線Aの両側で、長手方向の軸線Aに平行な直線に沿って等距離に延びている。ビア4の直径は、例えば約20μmであり、ビア4間の距離は、例えば約10μmである。平面視で発生領域22は、接触面31とほぼ同一に延びている。
【0066】
他のすべての実施例のように、成長基板7は、例えば少なくとも50μmの厚さを有し、かつ/または最大で200μmの厚さを有する。成長方向yに沿った半導体多層膜2の厚さは、例えば少なくとも3μmもしくは5μmであり、かつ/または最大で25μmである。長手方向zに沿って、半導体レーザ1は、例えば少なくとも300μmもしくは600μmの拡がりを有し、かつ/または最大で5mmもしくは3mmもしくは2mmもしくは1mmの拡がりを有する。横断方向xに沿って、半導体レーザ1の幅は、特に少なくとも200μmもしくは300μmであり、かつ/または最大で800μmもしくは500μmである。半導体レーザ1の幅における発生領域22の割合は、例えば、最低で15%もしくは30%もしくは45%であり、かつ/または最大で80%もしくは70%もしくは55%である。
【0067】
図1の表示とは異なり、他のすべての実施例のように、半導体レーザ1は、相互に隣接した半導体領域もしくは発生領域22および/または上下に積層された複数の半導体領域もしくは発生領域22を有するいわゆるマルチエミッタおよび/またはレーザバーであることが可能である。
【0068】
図1Bでは、長手方向の軸線Aの両側に、ビア4を有する1つの列のみが示されている。他のすべての実施例でも可能であるように、複数のそのような列が長手方向の軸線Aの各側に存在してもよい。
【0069】
図2の実施例では、図2Bの平面図に電流フローIが概略的に示されている。図を簡単にするために、図1における絶縁層8は図2では示されていない。
【0070】
図1とは異なり、発生領域22および接触面31,32を有する側の電流拡張要素33は、それに応じて成長基板7の、発生領域22とは反対の側に存在する。この電流拡張要素33は、全面にわたってすべてのビア4と相互に接続している。
【0071】
任意選択的に他のすべての実施例でも可能であるように、半導体多層膜2には発生領域22に隣接して複数のトレンチ6が存在する。これらのトレンチ6は、好ましくは長手方向の軸線Aに完全に沿って平行に延在する。これらのトレンチ6は、レーザ放射Lに対する吸収材料62で充填されてもよい。吸収材料62は、例えば吸収性の金属または吸収性の半導体材料によって形成されている。
【0072】
図3の半導体レーザ1の電気的接触接続の基本パターンは、図1のもの対応している。ここでは、吸収材料62を有するトレンチ6が任意選択的に存在している。
【0073】
他のすべての実施例のように、ビア4は円筒形としてではなく、円錐形として、あるいは図3Aに示すように二重円錐形として成形されていることが可能である。このビア4を形成するために、ビア4の二重円錐形は、例えば半導体多層膜2ならびに成長基板7の両側からのエッチングによって形成される。
【0074】
図4の実施例では、半導体多層膜2は付加的に、横方向の電流拡張、つまり横断方向xおよび任意選択的に長手方向zの電流拡張のために構成された高濃度ドープされた導電層21を含む。この導電層21は、全面にわたって半導体多層膜2を越えて延在し、発生領域22と成長基板7との間に存在している。電流フローIは、矢印で表されている。
【0075】
図4によれば、トレンチ6は、導電層21にまでは達していない。発生領域22の内部と、半導体多層膜2の導電層21とは異なる領域の内部では、横方向の電流拡張は全く起こらないかまたはほとんど起こらない。すなわち、発生領域22を貫通する電流フローは、実質的に成長方向yに平行に向けられている。
【0076】
その他の点では、図4の実施例は、好ましくは図1のものに相応している。
【0077】
図5の電気的接触接続パターンは、図2のものに相応している。ただし、トレンチは存在しない。
【0078】
図6では、横断方向xに沿って見て、ビア4が発生領域22の一方の側にのみ存在していることが示されている。その他の点では、この接触接続は、好ましくは図1に示されているものに相応する。
【0079】
図7の実施例の場合も、ビア4は、横断方向xに沿って見て、発生領域22の一方の側にのみ存在する。その他の点では、図7の実施例は、好ましくは図5のものに相応する。
【0080】
図1図7のビア4は、平面視でそれぞれ半導体多層膜2の材料によって周囲を取り囲まれている。これとは対照的に、図8では、ビアではなくバスバー5が存在する。これらのバスバー5は、横断方向xに沿って見て、半導体多層膜2の縁部に存在している。これらのバスバー5も、半導体多層膜2ならびに成長基板7を完全に成長方向yに平行に貫通している。特に示されていない平面視では、バスバー5は、例えば半円形に構成されている。
【0081】
その他の点では、図8の実施例は、好ましくは図6のものに相応する。図8で示されているものとは異なって、バスバー5は、図1の実施例に類似して発生領域22の両側に存在していてもよい。
【0082】
図9によれば、接触面31,32ならびに電流拡張要素33は、図8と比較して、成長基板7ならびに半導体多層膜2の反対側に存在している。それ以外は図8に対する説明が好ましくは同様に図9にも当てはまる。
【0083】
図10の実施形態では、相互に離れた複数の発生領域22が存在する。これらの発生領域22の間には、横断方向xに沿って見て、ビア4を有する列が存在する。この場合、すべてのビア4は、電流拡張要素33を介して電気的に短絡されている。発生領域22の個々の駆動制御は、接触面31を介して得ることができる。半導体多層膜2において、横断方向xに沿って見て接触面32は、接触面31と交互に入れ替わっている。
【0084】
その他の点では、図10の実施例は、好ましくは図1のものに相応する。図10の表示とは異なり、図5の接触接続パターンを使用することもでき、それにより接触面31,32ならびに電流拡張要素33は、図10の表示と比較して、それぞれ反対側に存在する。
【0085】
図11の実施形態では、ビア4を有する1つの列のみが存在する。2つの発生領域22(これらの間にビア4が存在する)は、接触面31を介して相互に依存することなく電気的に駆動制御可能であってもよい。電流フローIは、破線で象徴的に示されている。
【0086】
その他の点では、図11の実施例は、好ましくは図5の実施例に相応する。代替的に、図1の接触接続パターンを同様に使用することもできる。
【0087】
図12の実施例では、発生領域22の間を横断方向xに沿って2つの列のビア4が存在している。各発生領域22に対して、固有の電流拡張要素33が存在している。したがって、各発生領域22に対してそれぞれ接触面31と、接触面32とが存在する。換言すれば、半導体多層膜2および成長基板7において、図7からの半導体レーザが全部で2つ、単一の半導体レーザ1内に統合されている。
【0088】
図12の表示とは異なり、図6の接触接続パターンを使用することもできる。同様に、図12の各発生領域22に対して2つの列のビア4が存在してもよい。そのため図5からの半導体レーザが2つ、図12に類似して1つの要素内に統合されてもよい。
【0089】
図10図12では、それぞれ2つの発生領域22のみが示されている。同様に、3つ以上の発生領域22が存在してもよい。
【0090】
図13には、半導体レーザ1の別の種類の実施例が示されている。ここでは底面60と側面61とを有するトレンチ6が存在している。底面60は、成長方向yに垂直に向けられ、側面61は、成長方向yおよび横断方向xに対して傾斜して延びる。他のすべての実施例のように、代替的に交換支持体によって形成されてもよい成長基板7から離れる方向で、トレンチ6の幅は連続的に増加する。
【0091】
接触面31,32を有する側から、ビア4は、成長基板7を完全に貫通して、トレンチ6の底面60に達しそこで終端する。電流拡張要素33は、発生領域22に面する側面61を越えて発生領域22上方の半導体多層膜2の領域にまで延びる。
【0092】
したがって、図13の接触接続パターンは、図7のものに相応する。同様に、図5の接触接続パターンを代替的に使用することもできる。同様に、図9の接触接続パターンを考慮することも、あるいは図9の接触接続パターンを図5に類似させて考慮することも可能である。この場合は、ビア4またはバスバー5は、それぞれ図13に示されているように底面60において終端する。
【0093】
図14によれば、接触面31,32は、半導体多層膜2の成長基板7または交換支持体とは反対の側に存在している。この場合、半導体多層膜2は、導電層21を有する。さらに、他のすべての実施例でも可能であるように、複数の活性層23が存在しており、それらの間にそれぞれ1つのトンネルダイオード24が存在している。例えば、少なくとも2個もしくは少なくとも3個の活性層23が存在し、かつ/または最大で10個もしくは最大で5個の活性層23が存在する。
【0094】
接触面31は、発生領域22の上方に存在している。これとは対照的に、接触面32は、ビア4を貫通し、トレンチ6を越えて導電層21内にまで達している。ここでは、トレンチ6の形成の際に導電層21が一部のみ除去されている。ビア4は、好ましくは長手方向zに連続するトレンチ6の、発生領域22とは反対側の側面61に区画されている。発生領域22に面する側面61上には、レーザ放射Lに対する吸収材料62が任意選択的に存在している。図15の実施例の斜視図では、図14の実施例の変形例が示されている。ここでは、発生領域22の左側ならびに右側の描写のために、ビア4が異なって構成されている。部品の内部では、すべてのビア4は、好ましくは同一構造で実施されている。
【0095】
発生領域22の左側では、図15によれば、接触面32およびビア4が帯状に構成されている。それに対して図15の発生領域22の右側には、単一の面状の接触面32が存在しており、これはトレンチ6内で導電層21にまで連続するビア4の形態で延在している。
【0096】
図15の図面とは異なり、ビア4を参照すれば、発生領域22の左側に、単一のつながった接触面32が存在していてもよく、これにより指状に延在するビア4がなくなる。
【0097】
図15によれば、トレンチ6は、断面で見て半円形または半球形に構成されている。これとは対照的に、図14では、トレンチは台形に実施されており、これに対して例えば図2のトレンチは、矩形の形状をしている。トレンチ6の各形状は、実施例の間で交換可能であり、そのため、例えば図14でのトレンチ6も、半球形または矩形の形状を有することができる。
【0098】
横断方向xに沿って、図16では半導体レーザ1の半部のみが示されている。図16の実施例では、接触接続パターンは、図14および図15のものに類似して実施されている。しかしながら、ビア4は、トレンチ6に隣接して存在しており、そのため発生領域22は、トレンチ6によってビア4から分離されている。この場合、好ましくは単一の連続した帯状の接触面32から延在するビア4は、導電層21内にまで達する。これらのビア4はそれぞれ円錐台形である。
【0099】
図17および図18の実施例では、半導体多層膜2および成長基板7または任意選択の交換支持体が、支持体9上に存在している。そのような支持体9はサブマウントとも称し得る。ここでは半導体多層膜2の位置は、レーザ放射Lが発光される半導体多層膜2の前縁部が、支持体9の前縁部から距離dのところに存在するように選択される。この距離dは、レーザ放射Lが直接支持体9に到達しないように選択される。
【0100】
支持体接触面91は、接触面31,32より大きくてもよく(図17参照)、あるいはまたは接触面31,32と面一に終端してもよい(図18参照)。相応のことは例えばはんだもしくは導電性接着剤である結合手段92に対しても当てはまる。
【0101】
例えば発光ダイオードチップの場合とは異なり、図1図18による半導体レーザ1の実施例は、それぞれ面発光体ではなく端面発光体である。その他に、ビア4またはバスバー5は、発光ダイオードとは異なり、発生領域22の外部に存在する。さらに発生領域22は、発光ダイオードのケースの場合とも異なり、トレンチによってビア4またはバスバー5から分離されてもよい。
【0102】
さらに、ビア4またはバスバー5は、1つの方向に、特に長手方向yに沿って高い密度を有しており、それに対して横断方向xに沿って低い密度で存在している。これとは対照的に、発光ダイオードでは、場合によって存在するビアは通常両方向において同じ密度で配置されている。横方向の電流分布は、特に面状の非透過性でかつ金属の電流拡張要素33によって得られる。そのような電流拡張要素33は、発光ダイオードでは使用できない。なぜならそれが光出力を阻止しかねないからである。
【0103】
図19には、装置10の実施例が示されている。ここでは、例えば図2に関連して示されているような半導体レーザ1が、電気的なドライバ11上に直接取り付けられている。このドライバ11のドライバ接触面12と、半導体レーザ1の接触面31,32との間には、結合手段92のみが存在している。これらの接触面31,32,12は、図19には示されていないビアに対して、電気抵抗の著しい増加が起こらないように設計仕様されている。特に、接触面31,32、12の断面積は、図示されていないビアまたはバスバーよりも大きい。電流パスIは、概略的に破線で象徴的に示されている。
【0104】
ドライバ11は、例えば、シリコンもしくはSiGeもしくはGaNもしくはGaAsをベースにしている。半導体レーザ1の電気的な駆動制御に対して付加的に、ドライバ11は、半導体レーザ1からの熱を効果的に放熱させるためのヒートシンクとして構成されてもよい。このことは、他のすべての実施例にも当てはまる。
【0105】
これとは対照的に、図20の実施例では、半導体レーザ1は、ほぼ図1に類似して使用される。
【0106】
図21の実施例では、複数の接触面が例えばアノードコンタクトまたはカソードコンタクトのために存在している(図2も参照)。相応のことは図22に対して、特に図1との比較において当てはまる。
【0107】
図23の実施例では、複数の半導体レーザ1が相互に隣接してドライバ11上に取り付けられている。ここでは半導体レーザ1は、図5に類似して使用される。代替的に、図1による半導体レーザ1も使用することができる。
【0108】
図24の実施例では、複数の発生領域22が共通の半導体レーザ1に統合されている。図24の半導体レーザは、例えば、図12に関連して説明したように構成されている。したがって、発生領域22はそれぞれ固有の接触面31,32を有する。
【0109】
これとは対照的に、図25では、発生領域22のための電気的接触面31,32が存在しており、それらは発生領域22を、図25において破線で示されるように、少なくとも部分的に分割している(電流経過I参照)。図25で使用される半導体レーザ1は、例えば、図11で説明した半導体レーザ1に相応する。
【0110】
図26の実施例では、ドライバ11と半導体レーザ1との間に、支持体9が中間支持体もしくはサブマウントとして存在している。これにより、例えば半導体レーザ1の接触面31,32をドライバ接触面12に適合化させることができ、それによって、ボンディングワイヤを必要とすることなく半導体レーザ1とドライバ11とを相互に効果的に接触接続させることができる。そのような支持体9は、図19図25の実施例に存在させてもよい。
【0111】
図27には、他のすべての実施例に対して同じように用いることができ、かつそれらを用いて特に低い総インダクタンスを得ることが可能なさらなる回路の詳細が概略的に示されている。ドライバ11は、この場合特に好ましくはトランジスタなどのスイッチング素子を含む。トランジスタのケースについては、基本的な電気回路図が図27Aに示されており、この場合のトランジスタについては、ベース/ゲートG、エミッタ/ソースSならびにコレクタ/ドレインDが概略的に示されている。任意選択的に、半導体レーザ1には、コンデンサCに並列に接続された抵抗Rを有するRC素子が上流側に接続されている。
【0112】
図27Bには、概略的平面図が示され、図27Cには、ドライバ11と半導体レーザ1とが共通の支持体9に被着されている概略的断面図が示されている。ドライバ接触面12,Dは、特にカソードとして構成された接触面32に関連して実施されてもよい。ドライバ11は、平面視でドライバ接触面12,D,S,Gと重なっており、半導体レーザ1は、接触面31,32と重なっている。ドライバ接触面12,Sは、支持体9の裏側および導電性のリード導体を介して、例えばアノードとして構成された接触面31に接続されてもよい。アノード側では、接触面31が、任意選択的にRC素子93と上流側で接続されている。
【0113】
図27Dの平面図には、ドライバ11と半導体レーザ1とが支持体9上で同じ平面内に存在している共面装置10が示している。ここでは2つの接触面31、特にアノードと、中央接触面32とが存在している。導電性の導体路は、直接的な経路上を比較的大きな幅および/または厚さでドライバ11から半導体レーザ1へと延びることができる。図27Dには示されていない任意選択的なRC素子は、他のすべての実施例でも可能であるようにドライバ11に統合されてもよい。
【0114】
図27Eの断面図では、半導体レーザ1用の支持体9が同時にドライバ11を形成していることが見て取れる。この支持体9は、ドライバ11と共に、例えば特定用途向け集積回路(英語表記;Application Specific Integrated Circuitまたは略してASIC)である。ドライバ11は、接触面12,31,32を介して半導体レーザ1に直接接続されている。
【0115】
図面中に示されているコンポーネントは、他に指示がない限り、好ましくは提示されている順序でそれぞれ直接的に順次連続している。図面中接触していない層は、好ましくは相互に離間している。線が相互に平行に示されている限り、対応する面も同じように相互に平行に向けられている。同様に、他に指示がない限り、相対的な厚さ比、アスペクト比、および図面中に示されているコンポーネント相互の位置は正確に再現されている。
【0116】
本明細書に記載された発明は、実施例に基づく説明によって限定されるものではない。それどころか本発明は、特許請求の範囲または実施例において、当該特徴または当該組合せ自体が明示的に述べられていなくても、特に特許請求の範囲における特徴のあらゆる組合せを含めたあらゆる新規な特徴ならびにあらゆる特徴の組合せを包含する。
【0117】
この特許出願は、独国特許出願公開第102016125430号明細書(DE10 2016 125 430.4)の優先権を主張し、これによってその開示内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【符号の説明】
【0118】
1 半導体レーザ
2 半導体多層膜
21 導電層
22 発生領域
23 活性層
24 トンネルダイオード
31 第1の電気的接触面
32 第2の電気的接触面
33 電流拡張要素
4 ビア
5 バスバー
6 トレンチ
60 底面
61 側面
62 吸収材料
7 成長基板
8 電気的絶縁層
9 支持体(サブマウント)
91 支持体接触面
92 結合手段
93 RC素子
10 装置
11 ゲートG、ソースS、ドレインDを有するドライバ
12 ドライバ接触面
A 長手方向の軸線
d 距離
I 電流フロー
L レーザ放射
n n側
p p側
x x方向(横断方向)
Y y方向(成長方向)
z z方向(長手方向)
図1A)】
図1B)】
図2A)】
図2B)】
図3A)】
図3B)】
図4A)】
図4B)】
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16A)】
図16B)】
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27A)】
図27B)】
図27C)】
図27D)】
図27E)】