(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【0008】
本発明の目的は、加熱要素の剪断のリスクを回避する、又は少なくとも制限することができる追加の加熱装置、及び特にこのような装置を有する接続インターフェースを提案することである。
【0009】
この目的のために、本発明は、自動車両の加熱、換気及び/又は空調設備の内部を通流する空気流を電気的に加熱するための装置の電気接続インターフェースであって、前記接続インターフェースは、パネル内に、加熱要素の電極の端部に装着された接続端子を受容するようにサイズ決めされた少なくとも1つのノッチを含む。本発明によれば、前記電気接続インターフェースは、前記接続端子の剪断を制限するための少なくとも1つの装置を含み、前記装置は、前記ノッチの近傍において前記パネルから突出して延びる。
【0010】
単独でも組み合わせてもよい本発明の種々の特徴によれば、以下が想定され得る。
‐ 前記剪断制限装置は、前記対応するノッチの両側に配置されて前記パネルからそれぞれ突出して延びる少なくとも1対のリブを含む。
‐ 1対のリブの前記リブは、前記対応するノッチの配向に対して垂直に配向される。
‐ 前記電気接続インターフェースは、複数のノッチと、前記ノッチのそれぞれと対をなして関連付けられる複数のリブと、を含む。
‐ 前記リブの全ては、前記ノッチに対して垂直に延びる。
‐ 前記リブは、連続して整列する。リブの整列とは、リブの連続した構成体が均一のまっすぐなラインを形成し、ノッチの上方におけるリブ同士の間隔のみが当該ラインを横切ることを意味するものとして理解されたい。
‐ 前記リブは、前記対応するノッチにセンタリングされている。リブのセンタリングとは、ノッチが延びる方向に対して、リブが対応するノッチの中間点まで延びることを意味するものとして理解されたい。
‐ リブの厚さ、すなわちノッチが延びる方向におけるリブのサイズは、同一方向におけるノッチのサイズより小さい。リブの厚さは、ノッチの対応するサイズのおよそ10乃至50%である。
‐ 少なくとも2つの連続するリブは同一である。
‐ 前記複数のリブによって形成される連続体の端部に配置されるリブは、前記他のリブの対応するサイズより小さい。
‐ 少なくとも1つのリブは、1つのノッチから隣接するノッチまで延びる。
‐ 1対のリブによって形成される前記剪断制限装置は、第1リブがまっすぐな横方向縁部を有し、且つ第2リブがまっすぐでない輪郭の横方向縁部を有するようになされている。
‐ 前記まっすぐでない輪郭の横方向縁部は、近位部分と遠位部分とを有し、前記近位部分は、前記ノッチの直近において前記パネルから当該パネルに対して垂直に延び、前記遠位部分は、前記近位部分に対する段差であって前記ノッチに対してオフセットされた段差を形成する。
‐ 前記近位部分と前記遠位部分とは、前記接続端子を前記対応するノッチに向けて案内するための傾斜を形成する傾斜中間部分によって離間している。
‐ 少なくとも1つのリブの前記自由端部は、前記接続端子を案内するための面取部を有する。
‐ 前記連続体の端部に配置された前記リブは、前記ノッチの直近における1つの近位部分のみによって形成される。
‐ 前記電気接続インターフェースは、前記電気加熱装置のフレームに形成された穴と係合するように構成された少なくとも1つのクリック・アンド・ラチェットフィンガを含み、少なくとも1つのリブは、前記クリック・アンド・ラチェットフィンガに堅固に接続する。フレームが接続インターフェースに対してクリック・アンド・ラチェット固定されている間、フィンガはそれがリブに接続していることにより所定位置にある。クリック・アンド・ラチェット固定に必要な弾性は、穴を支持するフレームの変形によって主に得られる。このようにして、クリック・アンド・ラチェット固定手段は衝撃に対してより高い耐性を有し、電気接続の確実な固定が提供される。
‐ 前記パネルは、前記剪断制限装置の境界に配置されたスタッドを更に含む。このスタッドは、フレームを規定する壁のうちの1つであって電気接続インターフェースのパネルが当接する壁に作製された凹部と係合するように配置されるとともにサイズ決めされる。このようにして、スタッドは、接続インターフェースのアセンブリを固定するための手段を形成し得る。
‐ 前記電気接続インターフェースは、少なくとも1つの位置決めピンを含む。一変形例によれば、剪断制限装置を形成する一連の対応するノッチ及びリブの両側に配置された2つの位置決めピンが設けられ得る。
【0011】
また、本発明は、前述の接続インターフェースと、前記少なくとも1つの加熱要素が収容されるフレームと、を含む追加の加熱装置であって、前記接続インターフェースは、前記装置を前記車両の電気ネットワーク及び前記加熱要素の電源に接続するように、前記フレームの一端部に装着されるように構成される追加の電気加熱装置に関する。
【0012】
この追加の電気加熱装置において、前記フレームは、前記接続インターフェースが固定される少なくとも1つの近位垂直方向壁を有する壁を含むことが想定され得る。更に、少なくとも1つのリブが、前記パネルに対して垂直方向のサイズであって、同一方向における前記フレームの前記近位壁のサイズより小さいサイズを有して、前記接続インターフェースの前記パネルから延びることが想定され得る。このようにして、リブの自由端はフレームの近位壁を超えず、且つ加熱要素を通過することが意図された空気流内に配置されない。
【0013】
更に、少なくとも1つのリブは、加熱要素の熱交換フィンに接触するように接続インターフェースのパネルから延び得る。
【0014】
本発明によれば、前記追加の加熱装置は、前記加熱要素の移動を制限するための装置であって、前記フレームに堅固に接続されたピンをそれぞれ受容するように構成された単数又は複数の開口を含む装置を形成する部品を含み、前記ピンは前記開口の内部で塑性変形することにより前記移動制限装置を前記加熱要素に対して押し付けるとともに、それらを前記フレーム内のそれらのハウジングに押し込むように当接力を及ぼす。
【0015】
本発明の1つの特徴によれば、移動制限装置は、単数又は複数のピンが塑性変形する際に装置が加熱要素に及ぼす当接力が、加熱要素を電気接続用接続インターフェースに配置されたノッチに挿入する方向に対して垂直であるように配置される。
【0016】
本発明の更なる特徴及び利点は、詳細な説明及び図面からより明らかになるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0018】
第1に、図面は、本発明を実施するように詳細な態様で本発明を開示していることに留意されたい。当然ながら、必要に応じて、これらの図を使用して本発明がより明確に定義され得る。しかしながら、これらの図面は本発明による想定され得る代替実施形態の一部のみを開示していることに留意されたい。
【0019】
以下の説明を通して図示されるL、V、Tの三面体によって任意に定義されるように、長手方向L軸線、垂直方向V軸線及び横手方向T軸線に応じて配向が参照される。これらの軸線の所定の選択は、自動車両への適用に関して装置が取り得る配向を制限しない。
【0020】
図示のように、本発明による追加の電気加熱装置は、換気、加熱及び/又は空調設備の空気循環導管に収容されて、特に車両から収集した電力を、前記換気、加熱及び/又は空調設備を通過する空気に戻される熱エネルギーに変換することができる。設備は図示されていないが、この設備の主導管は、追加の加熱装置を挿入するように壁に形成された開口を従来的に含むことを理解されたい。
【0021】
図1は、フレーム3を含む本発明による追加の電気加熱装置1を示す。フレーム3内に、電流を熱エネルギーに変換することができる加熱要素5が収容されている。加熱要素5がフレーム3の内部で移動しないことを保証するように、本例における電気加熱装置1は、以下に詳細に説明する加熱要素5の移動を制限するための2つの装置10を有している。
【0022】
追加の電気加熱装置は、車両の電気ネットワーク及び加熱要素5の電源に装置を接続するために、ケースの近位端部に配置された接続インターフェース100を更に含む。本発明によれば、この接続インターフェースは、接続領域内での加熱要素の剪断を制限するための装置101を含む。
【0023】
接続インターフェース100は、フレームに適用された場合、
図1に示すように、加熱要素を受容するためにフレームに設けられたハウジングを閉鎖して、これらを所定位置に保持するのに役立つ。接続インターフェース100は、横手方向軸線T及び垂直方向Vによって規定された平面内に延びている。
【0024】
加熱要素は、フレーム3の長手方向端部に設けられた入口を形成する開口を介して、長手方向軸線Lに沿ってフレーム内に挿入され、この開口は続いて接続インターフェース100を設置することにより閉鎖されることを理解されたい。
【0025】
加熱要素5は、電気加熱装置1を通過する空気流F1と熱を交換可能な手段、例えば熱交換表面を増大させる放熱要素53を含む。また、加熱要素5は、電極54を含む。例えば正温度係数(PTC)抵抗器55等の抵抗加熱要素が、これらの電極54の間に配置されるとともに、これらに放熱要素は固定されている。電極54及びPTC抵抗器55により、電流が熱エネルギーに変換され得る。また、正温度係数抵抗器55は、放熱要素53に直接的に接着され得ることに留意されたい。
【0026】
フレーム3は、加熱要素5のための受容ケーシングを形成する加熱室30を含む。加熱室30は、その端部のうちの一方において、接続インターフェース100と係合するように構成されている。加熱要素5は、加熱室30の内部に配置されたハウジングに挿入される。更に、接続インターフェース100は、加熱要素が加熱室のハウジングに挿入される際に通過した入口を閉鎖する。同時に、電気加熱装置1を車両の電気ネットワークに接続することが可能となり、これにより、加熱要素5は給電され得る。
【0027】
フレーム3及び加熱室30は、直方体形状を有する。それぞれ前方(
図1及び11に図示)と後方(図示せず)にあるフレーム3の2つの主面は穿孔されており、これにより、空気流F1が通過することと、電気加熱装置1が設置されている導管内で熱が拡散することが可能となっている。フレーム3は正中面Mを有する。この正中面Mは、フレームの2分の1を通過するとともに電気加熱装置10を通流する空気流F1が流れる方向に対して垂直である平面に一致する。前面及び後面は、正中面Mに対して平行な面内で延びていることを理解されたい。
【0028】
また、フレーム3は、加熱室30からフレームの正中面Mにおいて延びフレーム3の自由端部を形成するバー9を含むことに留意されたい。このバー9は、フレーム3を補強する。また、バー9は、空気流の通流を可能にする通気スロット90を含む。通気スロット90は、加熱装置1の垂直方向軸線Vに沿って延びている。より具体的には、フレーム3は、加熱室30の両側に配置された2つのバー9を含む。2つのバー9は、垂直方向軸線Vに沿って測定された異なる高さを有する。
【0029】
特に
図1に示すように、フレーム3のハウジングは、垂直方向壁21と長手方向壁22、23、24とによって規定されている。
【0030】
より具体的には、垂直方向壁21は、互いに等間隔又は不均等な間隔で配置され、加熱室30の近傍で垂直方向軸線Vに沿って延びている。この目的は、放熱に悪影響を及ぼすことなく前記加熱室を補強することである。垂直方向壁21は、フレーム3の前面及び後面の両方に配置され、これにより、これらの垂直方向壁21は、横手方向軸線Tに沿って測定されるハウジングの厚さを規定している。
【0031】
本例において3つの互いに平行な壁である長手方向壁22、23、24は、加熱室30の内側のハウジングの長手方向側面、及び適切な場合、この加熱室の長手方向側面を規定する。長手方向壁のうち、2つの側壁22、24と、これら側壁22、24の間に配置された中間壁23とが区別される。垂直方向壁21は、これらの長手方向壁22、23、24に対して実質的に垂直に、1つの長手方向壁22、23、24から次のものに向かって延びている。本発明の実施形態によれば、長手方向壁22、23、24は、少なくとも加熱要素5の全長に沿って延びている。
【0032】
中間長手方向壁23によって互いから分離された2つの別個のハウジングが、加熱室30において規定されている。第1ハウジングは、第1側方長手方向壁22と垂直方向壁21と中間長手方向壁23とにより規定される。一方、第2ハウジングは、第2側壁24と垂直方向壁21と中間壁23とにより規定される。特に
図1に示すように前記インターフェースがフレーム3に適用された場合、ハウジングは、第1長手方向端部において底壁25によって閉鎖され、反対側の端部において接続インターフェース100によって閉鎖される。底壁25及び接続インターフェース100は、横手方向軸線T及び垂直方向軸線Vによって規定される平行な平面において延びている。
【0033】
有利には、その壁21、22、23、24、25によって規定されるフレーム3は、一部品として製造され得る。次いで、加熱要素5が長手方向軸線Lに沿って底壁25に向かって挿入され、続いて接続インターフェース100がフレーム3に堅固に接続されてハウジングの入口を閉鎖する。或いは、フレーム3は2つのシェルとして製造される。第1シェルはフレーム3の穿孔された前面を有し、第2シェルはフレーム3の穿孔された後面を有する。この場合、加熱要素を挿入する方向は、上述と同じであってもよいし、2つのシェルの一方に向かって横手方向軸線Tに従ってもよい。
【0034】
ハウジングは、各ハウジングを規定する壁21、22、23、24、25を隔てる距離に応じて変化するサイズを有し得る。特に
図11に示すように、本例における第1ハウジングは2つの放熱要素を設けられた加熱要素51を受容するようなサイズとされ、第2ハウジングは3つの放熱要素を設けられた加熱要素52を受容するようなサイズとされる。
【0035】
加熱要素5を加熱室内に挿入するための入口を形成するフレームの開口を閉鎖するように導入される接続インターフェース100について説明する。
【0036】
接続インターフェース100は、パネル102とシース104とを含む。パネル102は、接続インターフェースがフレームの閉鎖位置にあるとき、フレーム3の壁21、22、23、24、25に対して垂直に延びる。シース104は、図示しない電気ネットワークに接続するための手段を受容するためのキャビティを規定することにより、パネル102の外面105、すなわち、フレームの反対側を向く面から突出する。
【0037】
接続インターフェースは、追加の電気加熱装置を加熱、換気及び/又は空調設備に配置可能とするための機械的固定要素を含む。機械的固定要素は、パネルの垂直方向端部に配置され、固定ラグ106の形状を取る。固定ラグ106内の固定ホール108により、螺合手段が加熱、換気及び/又は空調設備の導管に堅固に接続されたねじ手段と係合することが可能とされる。本発明の範囲から逸脱することなく、例えばはんだ付け、クリンチ留め(clinching)、接着又はクリップ操作により、他の機械的手段が利用され得ることを理解されたい。
【0038】
更に、パネル102は、その内面110において、すなわちフレームの方を向く面に、特に
図4に示す周囲溝112を含む。周囲溝112に、加熱要素が延びている加熱、換気及び空調設備の内部と、接続インターフェースのパネル102、及び特にシース104が延びている設備の外部との間に、空気シールを提供するためのシールを配置することが想定され得る。
【0039】
また、電気接続インターフェースは、少なくとも1つの位置決めピン114を含む。位置決めピン114は、パネルから突出することで前記パネルの内面110から延びている。この位置決めピン114の目的は、フレームに設けられた対応するサイズのシャフト113と係合して、接続インターフェースをフレームに設置する際のガイドとなることである。図示例において、電気接続インターフェース100は、以下に説明する剪断制限装置101の両側に配置された2つの位置決めピン114を含む。
【0040】
各位置決めピン114は、交差要素部を持つ円錐形状を有する。位置決めピンは、交差要素の配向が角度的にオフセットした状態で、特に一方のピンから次に90°オフセットした状態で、互いに平行に延びている。更に、位置決めピンの一方は、その基部において、パネルとの接合部の近傍に、厚肉部分115を、交差要素を形成するブランチの1つに有している。このため、ガイドの最終に、インターフェース100をフレーム3に正確に位置決めするのに役立つ力が提供される。
【0041】
更に、電気接続インターフェース100は、電気加熱装置のフレームの壁に形成された穴118と係合するように構成された少なくとも1つのクリック・アンド・ラチェットフィンガ116を含む。電気接続インターフェースをフレームに組み付ける際、弾性変形によってクリック・アンド・ラチェットフィンガは穴に挿入され得る。本発明による剪断制限装置とクリック・アンド・ラチェット固定手段との相互作用、及びこのような相互作用の利点について後述する。
【0042】
図3乃至9を参照して、接続インターフェースのパネルは、剪断制限装置101の境界に配置されたスタッド120を含むことにも留意されたい。このスタッドは、フレームを規定する壁のうちの1つに作製された凹部122に係合するように位置決めされるとともにそのようにサイズ決めされている。フレームが接続インターフェースに堅固に接続されると、
図9に示すように、スタッド120は凹部122に収容されることが意図されている。このようにして、スタッドは、接続インターフェースの組み付けを固定する手段を形成し得る。
【0043】
接続インターフェース100は、内面110からパネルの外面105まで延びることによりパネル102を貫通するノッチ124(特に
図4に示す)を有する。ノッチ124は、外面105においてシース104の内側に存在し、そのサイズは、ソース電気接続手段、すなわち車両のネットワークに直接接続する手段をシース104に受容可能とするものである。
【0044】
フレーム3が5つの放熱要素を収容するように構成される図示例において、インターフェースには5つのノッチを設けられている。ノッチは、放熱要素5に対応する電極の端部に配置された接続端子126をそれぞれ受容するようにサイズ決めされている。これらのノッチは、均等に離間配置される。すなわち、それらは、一定値で互いから離間して配置される。
【0045】
図2は、シース104の内側のノッチから出現する電気接続端子126の自由端部を示す。これらの端子は、シース104に圧入されると、ソース電気接続手段と係合することができる。
図8に特に示すように、電気接続端子126は、加熱要素の電極54に堅固に接続されるとともに、ノッチ124(
図2に示す)を貫通する。この目的は、接続インターフェースの一側に配置された接続手段によって、このインターフェースの反対側に配置された加熱要素への接続を可能とすることである。特に
図2から、ノッチ124は接続インターフェースのパネルを通過して電気接続端子126を受容して案内するための規定部分を有しており、これにより、電気接続端子126は、一方で装置のフレーム内で電極54に堅固に接続され得るとともに、他方でパネル102の外面105から突出することによってシース104に延び入ることができることを理解されたい。
【0046】
図8に特に示すように、車両の電気配線セットに接続するための電気接続端子126は、近位端部において加熱要素を延長する各電極の自由端部に配置される。特に、電気接続端子は、電極に固定するための部分130と、電極の延長部に延び入るタブ132によって形成される接続部分と、を有する。
【0047】
電極に固定するための部分130は、電極の幅よりわずかに広いスリーブの形状を取る(
図8参照)。これにより、対応する電極を取り囲むことができるとともに、はんだ付け、又はクリンプ留め、更に又は例えばクリンチ留めによって当該電極に堅固に接続され得る。
【0048】
接続部分は、電極の幅に実質的に等しい幅を有するタブ132を含み、更に、2つのフィン134を含む。フィン134は、接続部分の両側から突出することにより延び、端子の長手方向変位に対する肩ストッパを形成する。タブの自由端部は、特に対応するノッチへの挿入を容易とするように、わずかな傾斜部136(
図2に示す)を有し得る。
【0049】
電気端子の様々な部分の厚さの結果、電極に固定するための部分130の近傍に厚肉部が存在する。
【0050】
特に
図3乃至9を参照して、本発明による接続インターフェースに配置される剪断制限装置101について以下に詳細に説明する。
【0051】
剪断制限装置101はパネルの内面110に配置されるとともに、各ノッチ124の近傍においてこの内面から突出して延びている。
【0052】
剪断制限装置の目的は、電気接続インターフェースと接続端子との接触領域の長さを拡大することである。これにより、当該端子は、ノッチの高さ、すなわちパネルの厚さにおいて維持されるだけでなく、接続端子をノッチに挿入する方向において、パネルの厚さより大きい長手方向サイズに亘ってガイドされる。したがって、パネルから突出する要素が設けられ、この要素は、ノッチに押し込まれていない接続端子の一部に沿って、これに接触又は直面しつつ延びるように構成されている。パネルのこの突出要素は、フレームに向かって延び、接続端子と加熱要素側の電極、すなわち最も振動し易い側の電極との接触領域を増大させる。
【0053】
本発明の1つの特徴によれば、剪断制限装置は、ノッチのうちの1つの両側に配置された少なくとも一対のリブ138を含む。接続インターフェースがパネルに5つのノッチを有する図示例において、5対のリブが設けられ、各対がノッチの1つにそれぞれ対応付けられている。
【0054】
したがって、接続端子は、当該端子の両側で保持され、また、リブの縁部により形成されたストッパ壁に接触している、又はそのすぐ近傍にあることによって、発熱要素の想定され得る移動、及びこれを原因とする剪断のリスクが大幅に制限される。
【0055】
リブ138は、対応するノッチの配向に対して垂直に配向される。
【0056】
図示例において、ノッチは横手方向に延び、リブは主に垂直方向において延びている。図示例において、リブは連続して整列して、リブが配置されたガイドラインが形成されることに留意されたい。これらのリブがなす列は、ノッチに対してセンタリグされるため、リブの列から生じるガイドラインは、ノッチのいずれかによって形成されるセグメントの中心を通過する。
【0057】
リブ138は薄板状であり、パネルと一体に形成された2つの横方向縁部140、142と、パネルが位置する平面に対して平行な自由端縁部144とを有する。長手方向、垂直方向、及び横手方向におけるこれらの各サイズによって、ノッチを特徴付けることができる。
【0058】
長手方向において、すなわちリブがパネルから離れる方向において、少なくとも1つのリブは、加熱要素がその接続位置に接続端子が対応するノッチに挿入された状態で装着された場合に、リブの自由端部144が、接続端子の電極に固定するための部分130に対面するような態様で延びる。図示例において、各リブ138はこのような態様で長手方向において延びている。ただし、リブの列の端に配置されたリブは除く。例えば、最大リブの高さ、すなわちその長手方向におけるサイズは、10乃至12mmである。
【0059】
横手方向において、リブ138の厚さは、およそ1.5乃至2mm、すなわち、ノッチの対応するサイズのおよそ15乃至30%の厚さである。横手方向におけるノッチの長さは、例えば、6乃至8mmであり得る。
【0060】
垂直方向において、少なくとも1つのリブ138は、あるノッチから隣接するノッチまで10乃至12mmの距離に亘って延びる。
【0061】
前述のように、剪断制限装置101は、垂直方向においてノッチの両側に、したがってノッチに係合することが意図された接続端子の両側に配置された、一対のリブ138により形成される。剪断制限装置101は、各リブが、リブの間に収容される接続端子と形状が一致することにより、これと接触するか又は少なくとも密着するように構成される。したがって、リブと接続端子との接触領域の長さは、長手方向において、すなわち加熱要素をノッチに挿入する方向において増加する。前述の接続端子の形状は、電極に固定するための部分を形成するスリーブの近傍における垂直方向の厚肉部分を含み、接続端子の前方に位置するようになるリブの形状は、この厚肉部分の影響を受ける。
【0062】
このようにして、ノッチの両側に導入された一対のリブについて、第1リブ138はまっすぐな横方向縁部140を有し、第2リブ138bはまっすぐでない輪郭の横方向縁部142を有する。
【0063】
本発明の一特徴によれば、少なくとも1つのリブ138は、連続する2対のリブに共通である。換言すれば、リブは、まっすぐな横方向縁部140とまっすぐでない輪郭の横方向縁部142とを有し得る。また、リブは、形状において、一方で、別のリブのまっすぐでない輪郭の横方向縁部に対面するまっすぐな横方向縁部を有することにより、第1ノッチの両側に配置された第1の対のリブを支援することができるとともに、他方で、別のリブのまっすぐな横方向縁部に対面するまっすぐでない輪郭の横方向縁部を有することにより、第2ノッチの両側に配置された第2の対のリブを支援することができる。このことを達成するために、当該リブは、1つのノッチから次のノッチまで垂直方向において延びる必要があることを理解されたい。
【0064】
したがって、複数の連続するリブ138、本例において図示例によれば4つの連続するリブ138であって、少なくとも同一の横方向縁部、すなわち第1のまっすぐな横方向縁部及び第2のまっすぐでない輪郭の横方向縁部を有するリブ138を作製することが可能である。図示例において、少なくとも2つの中央リブが同一である。
【0065】
リブのまっすぐでない輪郭の横方向縁部142は、パネルの側から、近位部分146と、中間部分148と、遠位部分150とを連続的に有する。近位部分は、ノッチの直近においてパネルから当該パネルに対して垂直に延びるリブの基部の形成を支援する。ノッチの直近とは、リブの横方向縁部及びノッチを規定する縁部が同一平面内に配置されることを意味すると理解される。
【0066】
遠位部分150は、近位部分146に対する段差であってノッチに対してオフセットされた段差を形成する。このまっすぐでない輪郭の縁部の近位部分と遠位部分を離間させる中間部分148は、接触端子を対応するノッチに向けて案内するための傾斜を形成する傾斜部分である。更に、遠位部分の自由端部、すなわちパネルに対して反対側のリブの角部は面取り部152を有しており、これによりここでも接続端子をノッチに向かって案内する傾斜が形成されている。
【0067】
本例における複数のリブによって形成された連続体の端部に配置されたリブは、異なる形状を有している。これは、フレームとパネルとの接合部において利用可能なスペースを理由とし、且つ、連続体の端部に配置されたリブについて、その横方向縁部のうち一方のみが剪断制限機能を有するということを理由としている。この結果、連続体の端部に配置されたこれらのリブ138e、138fの少なくとも一方は、他のリブの対応するサイズより小さくてもよい。
【0068】
第1端部リブ138eは、ピンの形状を取ることにより、基本的に長手方向に、すなわちパネルに対して垂直な方向に形成され、他のリブのものより小さい垂直方向のサイズと、他のリブのものと等しい長手方向のサイズを有している。このようにして、隣接するリブに対面するこの第1端部リブ138eが有するまっすぐな横方向縁部140は、対応する接続端子の全高に亘って作用する剪断制限装置の一部を形成する。
【0069】
第2端部リブ138fは、遠位部分のない部分的なリブによって形成される。したがってこの第2リブはスタッドに縮小され、そのまっすぐでない輪郭の横方向縁部142は、ノッチの直近において基部を形成する近位部分および接続端子を所定位置に案内するための傾斜平面しか有さない。本例において、接続端子を保持するように近位部分が果たす機能は、
図7に破線で示すフレーム3の壁の存在によって得られることを理解されたい。
【0070】
図5に例示として特に示すように、2つのリブ138c、138dは、リブに対して垂直に延びる固定ブランチ154によって、クリック・アンド・ラチェットフィンガ116にそれぞれ堅固に接続されている。固定ブランチは、クリック・アンド・ラチェットフィンガを補強する。これは、特に本例において、クリック・アンド・ラチェットがフレームを接続インターフェースに固定する際、クリック・アンド・ラチェットフィンガが変形するであろう方向にブランチが配置されているためである。次いで、クリック・アンド・ラチェット固定に必要な弾性は、穴を支持するフレームの変形によって主に得られる。
【0071】
追加の加熱装置の組立と、加熱、換気及び/又は空調設備におけるその実装を以下に説明する。
【0072】
加熱要素が、フレームに形成されたハウジングに、その後接続インターフェース100によって閉鎖される開口の側から挿入される。加熱要素は、フレームの底部まで押し込まれ、接続端子126を設けられた電極の自由端部のみが、挿入開口を介してフレームを超えている。
【0073】
次いで、この開口を覆うように電気接続インターフェースを適用し、且つ連続的に接続インターフェース100に堅固に接続された位置決めピン114をフレームに堅固に接続されたシャフト113(特に
図1及び3に示す)に一致させ、スタッド120をフレームの壁に形成された凹部122(特に
図9に示す)に一致させ、クリック・アンド・ラチェットフィンガ116をフレームに形成された対応する穴118(特に
図1に示す)一致させるようにすることで、フレームは閉鎖される。
【0074】
前述のように、リブ138への接続によるクリック・アンド・ラチェットフィンガ116の補強は、接続インターフェース100をフレームに固定することを伴う。これは、クリック・アンド・ラチェットフィンガ116を穴に向けて通過可能とするように、フレームの近位壁が弾性変形することによる。
【0075】
接続インターフェース100とフレームとが近づくにつれ、接続端子126の自由端部がパネル102の内面110に、そしてこの内面に存在するノッチ124に接近することを理解されたい。まず、接続端子126の自由端部が、剪断制限装置101を形成する一対のリブ138の2つの自由端縁部144(
図6に示す)の間に挿入される。次いで、これらの自由端部は、特に当該一対のリブのうちの一方のまっすぐでない輪郭の縁部142の中間部分148により形成された傾斜によって、ノッチ124に向かって案内される。
【0076】
フレームと加熱要素と電気接続インターフェースは、追加の加熱装置を組み立てると、すなわち、接続インターフェースのクリック・アンド・ラチェットフィンガ116がフレームに形成された穴118に収容されると、ソースネットワークに電気的に接続され得ることを目的として、シースにおいて
図2に示す位置でパネルの外面から突出するように、接続端子126がノッチを貫通するようにサイズ決めされている。この位置において、フィン134はパネルの内面に当接し、接続スリーブは、対となって剪断制限装置を形成する2つの隣接するリブに対面する横方向縁部の間に圧力嵌めされる、又は少なくとも強固にはめ込まれる。
【0077】
更に、フレームの近位壁を破線で示す
図7に特に示すように、リブ138は、フレームの近位壁を越えないようなサイズに亘って延び、したがって、追加の加熱装置が換気、加熱及び空調設備において所定位置にある場合に、当該装置の加熱要素を通過させる空気流内に位置しないようなサイズに亘って延びている。
【0078】
リブ138は、接続インターフェースの最も近い加熱要素のフィンに当接し、対応するリブに直接対面することも想定され得る。この文脈において、リブがフィンと接触可能であり、且つ同時にリブが空気流内に位置しないようになされた長手方向サイズを、フレームの近位壁が有することが有効である。
【0079】
追加の加熱装置が、換気、加熱及び/又は空調設備に装着されると、追加の加熱装置が受ける振動により、加熱要素がフレーム内部で、特に垂直方向において移動する。このような移動は、本発明による接続インターフェース100を含む追加の加熱装置において制限される。なぜならば、加熱要素が
図7に示す移動方向T1に移動する際に接続端子126に対抗する第1リブのまっすぐな横方向縁部140が存在するからであり、且つ加熱要素が
図7に示す第2移動方向T2に移動する際に接続端子に対抗する第2リブのまっすぐでない輪郭の横方向縁部142が存在するからである。
【0080】
剪断制限装置の存在、すなわち、加熱要素を接続インターフェースのノッチに挿入する方向において電気接続インターフェースと接続端子との接触領域を増加させる部品の存在によって、剪断のリスクは制限される。しかしながら、リブが接続端子を介して電極に接触していないか電極に近接している場合、接触領域の端で振幅の小さい残留剪断の影響が確認され得ることを理解されたい。更に、加熱要素が振動を受けるほど、この残留剪断の影響が増大することも理解されたい。
【0081】
したがって、本発明による追加の加熱装置は、前述の剪断制限装置の他に、フレームに固定された加熱要素の移動を制限する装置を含み得る。
【0082】
より具体的には、
図10及び11を参照すると、移動制限装置は、加熱要素を部分的に覆うようにフレームを規定する少なくとも1つの壁に隣接しつつフレームの面に接触して配置される部分を含む。この部分は、フレームに堅固に接続されたピンをそれぞれ受容するように構成された単数又は複数の開口を含む。移動制限装置の位置をフレーム上に設定することにより移動制限装置を加熱要素に押し付けるために、且つフレーム内でそれらをそのハウジングに押し込むように付勢力を発揮するために、ピンは開口の内部にある時に塑性変形するように構成されている。
【0083】
加熱要素のハウジングのうちの少なくとも1つを形成する壁21、22、23、24、25のうちの少なくとも1つは、加熱要素5、51、52の移動を制限するための装置10に配置された開口に挿入されるように構成された少なくとも1つのピン4を含む。ピン4は、それらが生じる壁から突出することにより、加熱室30の反対側に延びている。したがって、ピンは電気加熱装置10の外側に向かって配向されている。
【0084】
本例におけるピン4は、長手方向壁22、23、24に、それらが横方向壁であっても中間壁であっても同様に配置されている。より具体的には、ピン4は、これらが加熱装置10の垂直方向軸線Vに沿って整列するセット毎にグループ化され得る。整列したピンの各セットは、同一の移動制限装置10と係合することが意図されている。「整列する」とは、ピン4の自由面の各中心を通過する仮想の直線が存在することを意味するものと理解されたい。この仮想の直線は、加熱装置10の垂直方向軸線Vに対して平行である。ピン4は、特に単一の成形作業によって、ハウジングの壁22、23、24と一体的に形成される。
【0085】
同一の壁は、フレーム3に設けられた移動制限装置10の個数と同数のピン4を含む。図示の実施形態によれば、各長手方向壁22、23、24は、長手方向壁22、23、24の2つの対向する端部に配置された2つのピン4を含み、これにより、移動制限装置にそれぞれ係合可能な整列したピンの2つのセットが上述のように形成されている。したがって、このフレーム3と係合するように2つの移動制限装置10が設けられている。同一セットのピン4がフレームの同一面に配置されていることが明らかな場合、2つのセットは、フレーム3の同一面に、すなわち、前面又は後面、更に又は2つの両側面に、すなわち整列したピンの第1セットが前面に配置されるとともに、整列したピンの第2セットが後面に配置され得ることに留意されたい。
【0086】
特に
図11に示すように、ピン4を含む長手方向壁は、各ピン4の両側に長手方向に配置された間隙部45も含む。間隙部45は、本例において長手方向壁22、23、24に作製された凹部に対応し、これにより移動制限装置10を収容するスペースが設けられ得る。各間隙部45は、長手方向軸線Lに沿って、ピン4からショルダまで、ピンの長手方向サイズに実質的に等しい長手方向サイズに亘って延びている。各間隙部45は、垂直方向軸線Vに沿って、対応する長手方向壁22、23、24のサイズ全体に亘って延び、この長手方向壁を完全に通過している。
【0087】
図1は、フレーム3と、このフレーム3に係合する2つの移動制限装置10とを含む加熱装置1を示す。フレーム及び移動制限装置10によって形成されたアセンブリは、事前位置決め位置にある。すなわちピンが元の形状でありまだ塑性変形していない位置にある。
図11は、ピンの塑性変形後に設定された固定位置にある移動制限装置を有する同一アセンブリを示す。
【0088】
移動制限装置10は、事前位置決め位置において、各ピン4の両側に設けられた間隙部45に係合すること、および、ピン4が通過するサイズとされた開口11を含むことがわかる。
【0089】
横手方向軸線Tに沿って測定される各ピン4の厚さは、移動制限装置10がフレーム3に係合した状態において、ピン4が移動制限装置10を超えるようなものであることに留意されたい。換言すれば、横手方向軸線Tに沿って厚さを測定した場合、各ピン4の厚さは、開口11の近傍の移動制限装置10の厚さより大きい。この厚さの差並びにピン4の配置により、ピン4の塑性変形を目的としたツールがピン4にアクセスすることができる。実際に、ピン4は、開口11の内部で変形することが意図されつつ、このプロセス中に移動制限装置10が変形することを防止することが意図されている。ピン4の塑性変形の目的は、移動制限装置10がフレーム3に固定され、好適にはぴったりと固定され、これにより移動が制限され得るとともに加熱要素5、51、52に保持力が及ぼされ得ることを保証することである。
【0090】
塑性変形は、熱間又は超音波リベット技術等の熱間変形プロセスによって達成され得る。したがって、熱の影響下で、ピン4は、移動制限装置10の開口11内で融解して膨張する。このようにして軟化した材料は、冷却時に開口を規定する壁に付着する。ピン4が移動制限装置10を超えることにより、余分な材料が提供される。この目的は、熱間塑性変形の完了時に開口11がピン4で充填されること保証すること、及び適切な場合、変形したピンの材料の一部が移動制限装置10の表面、特に開口11の周囲に広がることを保証することである。この目的のために、移動制限装置10の表面は、塑性変形したピン4の一部であって開口11からあふれる一部のための受容ゾーンを含み得る。
【0091】
塑性変形は、移動制限装置を加熱要素に押し付ける役割を果たす工作機械の応力下で完了することに留意されたい。有利には、この工作機械は、ピンの変形した材料が冷却して開口を規定する壁に、及び/又は開口周囲の表面の受容ゾーンに付着するまで、これらの要素を押圧し続けるように圧力を維持可能である。
【0092】
ピン4の塑性変形に続いて、移動制限装置10は、フレーム3に係合してフレーム3の正中面Mに対して垂直な力Fを及ぼす。これにより、加熱要素5、51、52は、特に移動制限装置10の反対側に位置する単数又は複数の垂直方向壁21に対して押圧され得る。換言すれば、加熱要素5、51、52を保持するように及ぼされる力Fは、電気加熱システムを通流する空気流F1が流れる方向に対して平行な方向に向かう。
【0093】
このような固定により、加熱要素5、51、52が保持され得る一方、フレームの正中面Mに対して垂直な方向及びこの正中面Mに対して平行な方向のいずれでもあり得る方向における一切の移動が制限される。その一方で、振動したり破損したりしやすい弾性要素を使用する必要がなくなる。
【0094】
移動制限装置によって加熱要素を保持するように及ぼされる力は、剪断制限装置により形成された接触領域の延長方向、すなわち、加熱要素を接続インターフェースに形成されたノッチに挿入する方向に対して垂直であることに留意されたい。
【0095】
図1又は
図11において、垂直方向軸線Vに沿って測定した移動制限装置10のサイズは、加熱室30の対応するサイズに少なくとも等しく、本例において、より大きいことがわかる。したがって、単一の移動制限装置10が、加熱室30に存在する全ての加熱要素5、51、52の移動を制限することができる。
【0096】
また、
図1及び11は、垂直方向壁21とは異なり、移動制限装置10が内面12、すなわち加熱室に向けられた面であって、加熱要素5、51、52に接触するために実質的に平坦である面を含むことを示す。一方で、垂直方向壁21は、電極54、PTC抵抗器55、及び放熱要素53を接続する接着接合部(図示せず)の通過を許容する中央ステップであって、加熱要素からわずかに横手方向に突出する中央ステップを含む。更に、加熱要素5、51、52が簡単にそれぞれのハウジング7、71、72に挿入できるように、垂直方向壁21と加熱要素5、51、52との間に隙間が設けられている。
【0097】
図10は、移動制限装置10をより詳細に示し、特に、第2面、すなわち内面12の反対側の外面13、すなわち移動制限装置がフレームに取り付けられた際に、加熱装置1の外側を向く外面13を示す。本例において、この外面13は、移動制限装置10に設けられた窓15を取り囲む補強リブ14を含む。これらの窓により、空気流F1の通流が可能とされる。有利には、フレーム3に設けられたハウジングと同数の窓15が存在する。したがって、本例において、鉛直方向軸線に沿って測定した高さをそれぞれ有する2つの窓15が存在する。高さは、それぞれハウジングに張り出すようにハウジングの高さに比例する。したがって、最も高い窓15は、同じく最も高い第2ハウジングの上に位置することが意図されている一方、最も低い窓15は、第1ハウジング、すなわち最も低いハウジングの上に位置することが意図されている。
【0098】
図示例において、移動制限装置10は、フレーム3に堅固に接続されたピン4を受容するように構成された3つの開口11を含む。より具体的には、開口は、塑性変形に続いて、変形したピン4で開口11全体が充填されるようなサイズとされている。開口11の充填とは、ピン4が少なくとも部分的に開口を塞ぎ、これにより、フレーム3上の移動制限装置10の位置を設定するように、ピンの変形した材料が少なくとも開口を規定する壁に付着することを意味するものとして理解されたい。ピン4と同様に、開口11の個数はN+1であり、Nはフレーム3に設けられた複数のハウジング7、71、72の個数に対応することに留意されたい。
【0099】
図示例において、各開口11は、移動制限装置10の中央軸線に整列する中央を有している。
【0100】
また、移動制限装置10は、開口11とは異なる位置保持システム16を含み得る。この位置保持システム16は、単数又は複数のピン4を塑性変形するのに先立って、移動制限装置10を電気加熱装置1のフレーム3に事前に位置決めする助けとなり、移動制限装置10の位置を設定する。事前位置決め段階では、変形していないピン4と開口11の係合に加えて、移動制限装置10は、この位置保持システム16を使用してフレーム3に保持されていることを理解されたい。当然ながら、このような保持は、ピン4を塑性変形させるステップの前に有用であるのみである。実際に、この位置保持システム16により、移動制限装置10のフレーム3への可逆的接続が可能とされるとともに、ピン4を塑性変形させるステップの前に実施される種々の取り扱い操作中に移動制限装置10及びフレーム3によって形成されたアセンブリの分離を防止するという利点があることを理解されたい。この目的は、このアセンブリの部品の位置決めを不可逆的に設定することである。
【0101】
より具体的には、この位置保持システム16は、フレーム3と係合することが意図された、更に具体的には、フレーム3のバー9に設けられた通気スロット90と係合することが意図された少なくとも1つのクリック・アンド・ラチェット要素17を含む。図示例において、クリック・アンド・ラチェット要素17は、移動制限装置10の内面12に対して主に垂直に延び、本例において、先端にフック171を含むフィンガ170に対応する。
【0102】
上記の説明は、本発明がその意図する目的を達成し得る方法を明確に説明し、とりわけ、加熱要素同士の接続が、特に接続インターフェースとこれらの加熱要素に特有の接続端子との接触ゾーンを増加させることにより確保される加熱装置を特に提案する。したがって、本発明による接続インターフェースは、二重の機能、すなわち、加熱モジュールを電源に接続させ得る電気接続機能と、適切なノッチ内での電極同士の接続部で生じ得る剪断を制限するための機械的機能とを有している。