【課題を解決するための手段】
【0015】
この目的を達成するために、本発明は以下の技術案を採用する。
【0016】
第1態様では、本発明は、
(1)以下の反応式のように、2−フルオロ−3−ニトロベンゾイルクロリドと4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)アニリン(本発明において、デカフルオロアニリンと略称される)とを縮合反応させ、2−フルオロ−3−ニトロ−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド(本発明において、ニトロアミドと略称される)を取得するステップと、
【化11】
(2)以下の反応式のように、2−フルオロ−3−ニトロ−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドを還元反応させ、3−アミノ−2−フルオロ−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド(本発明において、アミノアミドと略称される)を取得するステップと、
【化12】
(3)以下の反応式のように、3−アミノ−2−フルオロ−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドとアルキル化剤とをアルキル化反応させ、2−フルオロ−3−(アルキルアミノ)−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド(前記アルキル基R
1がメチル基である場合、メチルアミノアミドと略称され、R
1がシクロプロピルメチル基である場合、シクロプロピルアミノアミドと略称される)を取得するステップと、
【化13】
(4)以下の反応式のように、2−フルオロ−3−(アルキルアミノ)−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドと式IIに示す酸クロリド化合物とを反応させ、2−フルオロ−3−(アルキルベンズアミド)−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド(前記アルキル基R
1がメチル基である場合、Broflanilideジアミドと略称され、R
1がシクロプロピルメチル基である場合、シクロプロピルブロフラニリドジアミドと略称される)を取得するステップと、
【化14】
(5)以下の反応式のように、2−フルオロ−3−(アルキルベンズアミド)−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドを臭素化反応させ、式Iに示すm−ジアミド化合物(すなわち、Broflanilideまたはシクロプロピルブロフラニリド)を取得するステップと、
【化15】
を含む式Iの構造を有するm−ジアミド化合物の調製方法を提供する。
(ただし、R
1は、メチル基または
【化16】
であり、R
2は、水素またはフッ素である。)
【0017】
本発明の調製方法において、複数ステップの反応がほぼ定量反応であり、副生成物が少なく、深冷高温反応を回避し、更に、最後のステップで特定の部位に臭素原子を導入することを実現でき、生産率が高く、工業化生産に更に適するとともに、該経路は、原薬を合成するまで各ステップで分離しなくてもよく、または簡単な溶媒分離により高純度の生成物を取得することができる。
【0018】
本発明において、ステップ(1)における2−フルオロ−3−ニトロベンゾイルクロリドは、2−フルオロ−3−ニトロ安息香酸と酸クロリド化剤とを反応させ、2−フルオロ−3−ニトロベンゾイルクロリドを取得するステップAにより調製することができる。
【0019】
好ましくは、ステップAにおける酸クロリド化剤は、塩化チオニル、トリホスゲン、塩化オキサリル、三塩化リン、または五塩化リンのうちの1種または少なくとも2種の組み合わせであり、塩化チオニルまたはトリホスゲンであることが好ましい。
【0020】
好ましくは、ステップAにおける2−フルオロ−3−ニトロ安息香酸と酸クロリド化剤とのモル比が1:(0.33〜2.5)であり、例えば、1:0.33、1:0.5、1:0.7、1:0.9、1:1、1:1.3、1:1.5、1:1.8、1:2、1:2.2、1:2.5等であり、1:(0.5〜2.0)であることが好ましい。
【0021】
好ましくは、ステップAにおける反応の溶媒が、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、またはジクロロベンゼンのうちのいずれか1種または少なくとも2種の組み合わせであり、トルエンおよび/またはキシレンであることが好ましい。
【0022】
好ましくは、ステップAにおける2−フルオロ−3−ニトロ安息香酸と溶媒との質量比が1:(1〜5)であり、例えば、1:1、1:1.3、1:1.5、1:1.8、1:2、1:2.3、1:2.5、1:2.8、1:3、1:3.3、1:3.5、1:3.8、1:4、1:4.3、1:4.5、1:4.8、または1:5であり、1:(2〜4)であることが好ましい。
【0023】
好ましくは、ステップAにおける反応の温度が40〜180℃であり、例えば、40℃、50℃、60℃、80℃、100℃、120℃、140℃、150℃、170℃、または180℃であり、110〜140℃であることが好ましい。
【0024】
好ましくは、ステップAにおける反応の時間が3〜8hであり、例えば、3h、3.3h、3.5h、3.8h、4h、4.5h、4.8h、5h、5.3h、5.5h、5.8h、6h、6.5h、6.8h、7h、7.5h、7.8h、または8hであり、4〜6hであることが好ましい。
【0025】
好ましくは、ステップ(1)における2−フルオロ−3−ニトロベンゾイルクロリドと4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)アニリンとのモル比が(1〜1.5):1であり、例えば、1:1、1.1:1、1.2:1、1.3:1、1.4:1、または1.5:1であり、(1.1〜1.3):1であることが好ましい。
【0026】
好ましくは、ステップ(1)における反応の溶媒が、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、またはジクロロベンゼンのうちのいずれか1種または少なくとも2種の組み合わせであり、トルエンおよび/またはキシレンであることが好ましい。
【0027】
好ましくは、ステップ(1)における4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)アニリンと溶媒との質量比が1:(1〜5)であり、例えば、1:1、1:1.2、1:1.5、1:1.8、1:2、1:2.2、1:2.4、1:2.5、1:2.7、1:2.8、1:2.9、1:3、1:3.2、1:3.4、1:3.6、1:3.8、1:4、1:4.3、1:4.5、1:4.8、または1:5であり、1:(2〜4)であることが好ましい。
【0028】
好ましくは、ステップ(1)における反応が触媒の存在下で行われ、前記触媒が4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)である。
【0029】
好ましくは、前記触媒の用量が、4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)アニリンの質量の0.1%〜5%であり、例えば、0.1%、0.3%、0.5%、0.8%、1%、1.5%、1.8%、2%、2.3%、2.5%、2.8%、3%、3.5%、3.8%、4%、4.5%、または5%等である。
【0030】
好ましくは、ステップ(1)における反応が終了した後、後処理を行い、前記後処理は、
反応系にアルカリ液を加え、80℃で10〜40min(例えば、10min、15min、18min、20min、23min、25min、28min、30min、35min、または40min)撹拌し、熱いうちに分液し、得られた有機層を室温まで冷却した後、0〜5℃(例えば、0℃、1℃、2℃、3℃、4℃、または5℃)において1〜3h(例えば、1h、1.3h、1.5h、1.8h、2h、2.3h、2.5h、2.8h、または3h)撹拌し、濾過して乾燥し、2−フルオロ−3−ニトロ−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドを取得するステップを含む。
【0031】
本発明のステップ(1)における反応が終了した後の後処理において、アルカリ液を加えた後の撹拌温度を80℃に保持する必要があり、温度が低すぎると、材料の析出が起こり、温度が高すぎると、副反応が生じる。
【0032】
好ましくは、前記アルカリ液が、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、または炭酸水素塩水溶液のうちの1種または少なくとも2種の組み合わせであり、水酸化ナトリウム溶液または炭酸ナトリウム溶液であることが好ましい。
【0033】
好ましくは、ステップ(1)における縮合反応の温度で40〜180℃であり、例えば、40℃、50℃、60℃、80℃、100℃、120℃、140℃、150℃、170℃、または180℃であり、110〜140℃であることが好ましい。
【0034】
好ましくは、ステップ(1)における縮合反応の時間が3〜8hであり、例えば、3h、3.3h、3.5h、3.8h、4h、4.5h、4.8h、5h、5.3h、5.5h、5.8h、6h、6.5h、6.8h、7h、7.5h、7.8h、または8hであり、4〜6hであることが好ましい。
【0035】
好ましくは、ステップ(2)における還元反応の触媒が、パラジウム炭素、白金炭素、またはラネーニッケルのうちのいずれか1種であり、パラジウム炭素または白金炭素触媒であることが好ましい。
【0036】
好ましくは、前記触媒は、有効物質の含有量が10%以上であり、10%のパラジウム炭素触媒であることが好ましい。
【0037】
好ましくは、ステップ(2)における2−フルオロ−3−ニトロ−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドと触媒との質量比が1:(0.001〜0.01)であり、例えば、1:0.001、1:0.003、1:0.004、1:0.005、1:0.006、1:0.007、1:0.008、または1:0.01であり、1:(0.003〜0.006)であることが好ましい。
【0038】
好ましくは、ステップ(2)における還元反応において、還元剤が水素ガスである。
【0039】
好ましくは、ステップ(2)における還元反応において、水素ガスを通入した後の圧力を1.5〜3.0MPaにするように制御し、例えば、1.5MPa、1.7MPa、1.9MPa、2MPa、2.2MPa、2.5MPa、2.8MPa、または3MPaにし、2.0〜2.5MPaにすることが好ましい。
【0040】
好ましくは、ステップ(2)における還元反応の温度が25〜120℃であり、例えば、25℃、30℃、40℃、50℃、60℃、70℃、80℃、90℃、100℃、110℃、または120℃であり、40〜100℃であることが好ましい。
【0041】
好ましくは、ステップ(2)における還元反応の時間が8〜16hであり、例えば、8h、9h、10h、11h、12h、13h、14h、15h、または16hであり、10〜14hであることが好ましい。
【0042】
好ましくは、ステップ(3)におけるアルキル化剤が、ホルムアルデヒドまたはシクロプロパンカルボキシアルデヒドである。
【0043】
好ましくは、ステップ(3)におけるアルキル化剤がホルムアルデヒドである場合、前記3−アミノ−2−フルオロ−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドとホルムアルデヒドとのモル比が1:(2〜8)であり、例えば、1:2、1:2.5、1:2.8、1:3、1:3.3、1:3.5、1:3.8、1:4、1:4.5、1:5、1:5.5、1:5.8、1:6、1:6.5、1:6.8、1:7、1:7.5、1:7.8、1:8であり、1:(4〜6)であることが好ましい。
【0044】
好ましくは、ステップ(3)におけるアルキル化剤がホルムアルデヒドである場合、前記アルキル化反応が濃硫酸の存在下で行われ、ステップ(3)において、濃硫酸も溶媒とする。
【0045】
好ましくは、前記3−アミノ−2−フルオロ−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドと濃硫酸との質量比が1:(3〜10)であり、例えば、1:3、1:3.3、1:3.5、1:3.8、1:4、1:4.3、1:4.5、1:4.8、1:5、1:5.5、1:6、1:6.5、1:7、1:7.5、1:8、1:8.5、1:9、1:9.5、または1:10であり、1:(4〜6)であることが好ましい。
【0046】
好ましくは、ステップ(3)におけるアルキル化剤がホルムアルデヒドである場合、ステップ(3)におけるアルキル化反応の温度が25〜100℃であり、例えば、25℃、50℃、55℃、60℃、65℃、70℃、75℃、80℃、85℃、90℃、95℃、または100℃等であり、50〜80℃であることが好ましい。
【0047】
好ましくは、ステップ(3)におけるアルキル化剤がホルムアルデヒドである場合、ステップ(3)におけるアルキル化反応の時間が12〜24hであり、例えば、12h、14h、16h、18h、20h、22h、または24h等であり、14〜18hであることが好ましい。
【0048】
好ましくは、ステップ(3)におけるアルキル化剤がシクロプロパンカルボキシアルデヒドである場合、ステップ(3)におけるアルキル化反応が亜鉛粉末の存在下で行われる。
【0049】
好ましくは、3−アミノ−2−フルオロ−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドと亜鉛粉末とのモル比が1:(1.5〜6)であり、例えば、1:1.5、1:1.8、1:2、1:2.5、1:2.8、1:3、1:3.5、1:3.8、1:4、1:4.5、1:4.8、1:5、1:5.5、1:5.8、または1:6であり、1:(2〜4)であることが好ましい。
【0050】
好ましくは、ステップ(3)におけるアルキル化剤がシクロプロパンカルボキシアルデヒドである場合、3−アミノ−2−フルオロ−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドとシクロプロパンカルボキシアルデヒドとのモル比が1:1.2〜3であり、例えば、1:1.2、1:1.5、1:1.8、1:2、1:2.3、1:2.5、1:2.8、1:3であり、1:1.6〜2であることが好ましい。
【0051】
好ましくは、ステップ(3)におけるアルキル化剤がシクロプロパンカルボキシアルデヒドである場合、ステップ(3)におけるアルキル化反応が酢酸の存在下で行われる。
【0052】
好ましくは、3−アミノ−2−フルオロ−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドと酢酸とのモル比が1:(3〜12)であり、例えば、1:3、1:3.5、1:3.8、1:4、1:4.5、1:5、1:5.5、1:6、1:6.5、1:7、1:7.5、1:8、1:9、1:10、1:11、1:12、1:(4〜8)であることが好ましい。
【0053】
好ましくは、ステップ(3)におけるアルキル化剤がシクロプロパンカルボキシアルデヒドである場合、前記アルキル化反応の温度が30〜90℃であり、例えば、30℃、40℃、50℃、60℃、70℃、80℃、または90℃であり、40〜80℃であることが好ましい。
【0054】
好ましくは、ステップ(3)におけるアルキル化剤がシクロプロパンカルボキシアルデヒドである場合、前記アルキル化反応の時間が1〜4hであり、例えば、1h、1.5h、1.8h、2h、2.5h、2.8h、3h、3.3h、3.5h、3.8h、または4hであり、1.5〜2.5hであることが好ましい。
【0055】
好ましくは、ステップ(3)におけるアルキル化剤がシクロプロパンカルボキシアルデヒドである場合、前記アルキル化反応の溶媒が、メタノール、酢酸エチル、1,2−ジクロロエタン、トルエン、またはキシレンのうちの1種または少なくとも2種の組み合わせであり、酢酸エチル、トルエン、またはキシレンのうちの1種または少なくとも2種の組み合わせであることが好ましい。
【0056】
好ましくは、ステップ(4)における2−フルオロ−3−(アルキルアミノ)−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドと式IIに示す酸クロリド化合物とのモル比が1:(1〜1.5)であり、例えば、1:1、1:1.1、1:1.2、1:1.3、1:1.4、または1:1.5であり、1:(1.05〜1.1)であることが好ましい。
【0057】
好ましくは、ステップ(4)における反応が触媒の存在下で行われ、前記触媒が4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)である。
【0058】
好ましくは、前記触媒の用量が、2−フルオロ−3−(アルキルアミノ)−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドの質量の0.1%〜5%であり、例えば、0.1%、0.3%、0.5%、0.8%、1%、1.5%、1.8%、2%、2.3%、2.5%、2.8%、3%、3.5%、3.8%、4%、4.5%、または5%等である。
【0059】
好ましくは、ステップ(4)における反応の溶媒が、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、またはジクロロベンゼンのうちのいずれか1種または少なくとも2種の組み合わせであり、1,2−ジクロロエタンまたはトルエンであることが好ましい。
【0060】
好ましくは、ステップ(4)における2−フルオロ−3−(アルキルアミノ)−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドと溶媒との質量比が1:(2〜8)であり、例えば、1:2、1:2.5、1:2.8、1:3、1:3.5、1:3.8、1:4、1:4.5、1:5、1:5.5、1:6、1:6.5、1:7、1:7.5、または1:8であり、1:(4〜6)であることが好ましい。
【0061】
好ましくは、ステップ(4)における反応の温度が40〜180℃であり、例えば、40℃、50℃、60℃、80℃、100℃、120℃、140℃、150℃、170℃、または180℃であり、80〜110℃であることが好ましい。
【0062】
好ましくは、ステップ(4)における反応の時間が1〜6hであり、例えば、1h、1.5h、2h、2.5h、3h、3.5h、4h、4.5h、5h、5.5h、または6hであり、3〜5hであることが好ましい。
【0063】
好ましくは、ステップ(4)における反応が終了した後、後処理を行い、前記後処理は、
反応系にアルカリ液を加え、80℃で10〜40min(例えば、10min、15min、18min、20min、25min、30min、35min、40min等)撹拌し、熱いうちに分液し、2−フルオロ−3−(アルキルベンズアミド)−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドを取得するステップを含む。
【0064】
本発明のステップ(4)における反応が終了した後の後処理において、アルカリ液を加えた後の撹拌温度を80℃に保持する必要があり、温度が低すぎると、材料の析出が起こり、温度が高すぎると、副反応が生じる。
【0065】
好ましくは、前記アルカリ液が、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、または炭酸水素塩水溶液のうちの1種または少なくとも2種の組み合わせであり、水酸化ナトリウム溶液または炭酸ナトリウム溶液であることが好ましい。
【0066】
好ましくは、ステップ(5)における臭素化反応が、臭化物および酸化剤の存在下で行われる。
【0067】
好ましくは、前記臭化物が、アルカリ金属の臭素化塩、アルカリ土類金属の臭素化塩、臭化水素酸、臭素、臭化アンモニウムのうちの1種または少なくとも2種の組み合わせであり、臭化ナトリウムまたは臭化水素酸であることが好ましい。
【0068】
好ましくは、ステップ(5)における2−フルオロ−3−(アルキルベンズアミド)−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドと臭化物とのモル比が1:(0.55〜2.0)であり、例えば、1:0.55、1:0.7、1:0.9、1:1、1:1.2、1:1.4、1:1.6、1:1.8、または1:2であり、1:(1.2〜1.6)であることが好ましい。
【0069】
好ましくは、前記酸化剤が、塩素ガス、アルカリ金属、またはアルカリ土類金属の過塩素酸塩、塩素酸塩、亜塩素酸塩、または次亜塩素酸塩のうちの1種または少なくとも2種の組み合わせであり、塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム、または塩素ガスのうちの1種または少なくとも2種の組み合わせであることが好ましい。
【0070】
好ましくは、ステップ(5)における2−フルオロ−3−(アルキルベンズアミド)−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドと酸化剤とのモル比が1:(0.2〜2.0)であり、例えば、1:0.2、1:0.4、1:0.55、1:0.7、1:0.9、1:1、1:1.2、1:1.4、1:1.6、1:1.8、または1:2等であり、1:(0.4〜1.6)であることが好ましい。
【0071】
好ましくは、ステップ(5)における臭素化反応が、塩基性物質の存在下で行われる。
【0072】
好ましくは、前記塩基性物質が、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、および炭酸水素塩のうちの1種または少なくとも2種の組み合わせであり、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムであることが好ましい。
【0073】
好ましくは、前記2−フルオロ−3−(アルキルベンズアミド)−N−(4−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドと塩基性物質とのモル比が1:(0〜3.0)であり、例えば、1:0.3、1:0.5、1:0.8、1:1、1:1.5、1:1.8、1:2、1:2.2、1:2.5、1:2.8、1:3であり、1:(0.5〜2.8)であることが好ましい。
【0074】
好ましくは、ステップ(5)における臭素化反応の温度が0〜150℃であり、例えば、0℃、5℃、10℃、20℃、25℃、30℃、40℃、50℃、60℃、70℃、80℃、90℃、100℃、110℃、120℃、130℃、140℃、または150℃であり、40〜90℃であることが好ましい。
【0075】
好ましくは、ステップ(5)における臭素化反応の時間が0.5〜8hであり、例えば、0.5h、0.6h、0.8h、1h、1.5h、1.8h、2h、2.5h、3h、4h、5h、6h、7h、または8hであり、1〜2hであることが好ましい。
【0076】
本発明において、ステップ(5)における反応が終了した後、反応液を熱いうちに分液し、有機層に亜硫酸ナトリウム溶液を加えて洗浄した後、塩酸を加えてpHを4〜5に調整してから再び分液し、有機層を濃縮した後、淡黄色生成物粗品を取得し、続いて有機溶媒で再結晶して乾燥した後、白色固体の生成物(すなわち、Broflanilideまたはシクロプロピルブロフラニリド)を取得する。前記再結晶に用いられる有機溶媒は、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、トルエン、キシレン、酢酸エチル、メタノール、エタノール、イソプロパノールの1種または少なくとも2種の組み合わせであり、トルエン、メタノール、またはイソプロパノールであることが好ましい。