(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図2A】本開示の例における携帯型コンピュータデバイスと試験片を読み取る際に携帯型コンピュータデバイスを補助する試験片用周辺機器とを含むシステムを示す図。
【
図2B】本開示の例における携帯型コンピュータデバイスと試験片を読み取る際に携帯型コンピュータデバイスを補助する試験片用周辺機器とを含むシステムを示す図。
【
図3】本開示の例における携帯型コンピュータデバイスのための第1試験片用周辺機器の側面図。
【
図4】本開示の例における携帯型コンピュータデバイスのための第2試験片用周辺機器の側面図。
【
図5】本開示の例における携帯型コンピュータデバイスのための第3試験片用周辺機器の側面図。
【
図6】本開示の例における携帯型コンピュータデバイスのための第4試験片用周辺機器の側面図。
【
図7】本開示の例における携帯型コンピュータデバイスのための第5試験片用周辺機器の側面図。
【
図8A】本開示の例における携帯型コンピュータデバイスのための第6試験片用周辺機器の側面図。
【
図8B】本開示の例における携帯型コンピュータデバイスのための第6試験片用周辺機器の平面図。
【
図9】本開示の例における試験片用周辺機器の配置を容易にするアラインメントマークを有する携帯型コンピュータデバイスのスクリーンを示す図。
【
図10A】本開示の例における反応領域及び基準領域を有する試験片を示す図。
【
図10B】本開示の例における反応領域及び基準領域を有する試験片を示す図。
【
図10C】本開示の例における反応領域及び基準領域を有する試験片を示す図。
【
図11A】本開示の例における反応領域及び色目盛領域を有する試験片を示す図。
【
図11B】本開示の例における反応領域及び色目盛領域を有する試験片を示す図。
【
図11C】本開示の例における反応領域及び色目盛領域を有する試験片を示す図。
【
図12A】本開示の例における試験片又は試験片用周辺機器の導電性のスマートドットを示す図。
【
図12B】本開示の例における異なる種類のスマートドットを示す図。
【
図12C】本開示の例における異なる種類のスマートドットを示す図。
【
図12D】本開示の例における異なる種類のスマートドットを示す図。
【
図12E】本開示の例における異なる種類のスマートドットを示す図。
【
図13A】本開示の例におけるスマートドットの異なる配置を示す図。
【
図13B】本開示の例におけるスマートドットの異なる配置を示す図。
【
図13C】本開示の例におけるスマートドットの異なる配置を示す図。
【
図14A】本開示の例における反応領域及び温度センサを有する試験片を示す図。
【
図14B】本開示の例における反応領域及び温度表示領域を有する試験片を示す図。
【
図15】本開示の例における携帯型コンピュータデバイスのための第7試験片用周辺機器を示す図。
【
図16】本開示の例における携帯型コンピュータデバイスのための第8試験片用周辺機器を示す図。
【
図17A】本開示の例における第9試験片用周辺機器の斜視図を示す図。
【
図17B】本開示の例における第9試験片用周辺機器の平面図を示す図。
【
図17C】本開示の例における第9試験片用周辺機器の底面図を示す図。
【
図17D】本開示の例における第9試験片用周辺機器の側面図を示す図。
【
図18】本開示の例における携帯型コンピュータデバイスのスクリーンを示す図。
【
図19】本開示の例における携帯型コンピュータデバイス上に配置された試験片用周辺機器の試験片を携帯型コンピュータデバイスで読み取るための方法を示す図。
【
図20】本開示の例における携帯型コンピュータデバイスのスクリーンを示す図。
【
図21A】本開示の例における第10試験片用周辺機器の第1斜視図。
【
図21B】本開示の例における第10試験片用周辺機器の第2斜視図。
【
図21C】本開示の例における第10試験片用周辺機器の側面図。
【
図21D】本開示の例における第10試験片用周辺機器の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ここで使用される場合、「含む(include)」の用語は含む(include)を意味するがこれに限定されず、「含むこと(including)」の用語は含むこと(including)を意味するがこれに限定されない。冠詞「a」及び「an」は、特定の要素の少なくとも1つを表すことを意図している。「基づいて(based on)」の用語は、少なくとも部分的に基づくことを意味している。
【0011】
図2Aが示しているのは、本開示の例における試験片202上の分析物の特性を検出するためのシステム200Aである。システム200Aは、スマートフォンないしタブレットコンピュータのような携帯型コンピュータデバイス204を含む。デバイス204は、スクリーン206A(例えばタッチスクリーン)、フラッシュ206B、画像センサ208(幻像(phantom)で示されている)、アプリケーション212(幻像で示されている)のプロセッサが実行可能な指示を蓄積するための非一時的なコンピュータ可読媒体210、及びアプリケーションを実行するためのプロセッサ214(幻想で示されている)を有している。アプリケーション212を実行すると、プロセッサ214はスクリーン206Aからの光で試験片202上の反応領域を照らし、画像センサ208で反応領域の画像をキャプチャし、画像内のキャプチャされた反応領域の色を決定し、そして画像内のキャプチャされた反応領域の色に基づいて分析物の特性を決定する。
【0012】
システム200Aは、試験片202上の反応領域を読み取る際に装置204を補助する試験片用周辺機器216Aを含む。周辺機器216Aは、スクリーン206Aからの光を試験片202上の反応領域に誘導するライトガイド218Aを含んでいる。
【0013】
図2Bが示しているのは、本開示の例における試験片202上の分析物の特性を検出するシステム200Bである。システム200Bは、デバイス204及び試験片用周辺機器216Bを含んでいる。アプリケーション212を実行すると、プロセッサ214はフラッシュ206B(幻像で示されている)からの光で試験片202上の反応領域を照らし、画像センサ208で反応領域の画像をキャプチャし、キャプチャされた画像内の反応領域の色を決定し、そしてキャプチャされた画像内の反応領域の色に基づいて分析物の特性を決定する。
【0014】
周辺機器216Bは、試験片202上の反応領域にフラッシュ206Bからの光を誘導するライトガイド218Bを含む。周辺機器216Bは、試験片202上の反応領域を照らす光の色を制御するためのカラーフィルタ220(幻像で示されている)を含む。
【0015】
図3が示しているのは、本開示の例におけるデバイス204のための試験片用周辺機器300である。周辺機器300は、試験片202を収容するための試験片スロットないし収容部302と、スクリーン206A又はフラッシュ206Bのような光源からの光を試験片上の反応領域に誘導するためのライトガイド304と、携帯型コンピュータデバイス上に周辺機器を配置することを補助するためのアラインメントフィーチャ306とを含む。フラッシュ206Bが光源として使用される場合、周辺機器300は試験片202上の反応領域を照らす光の色を制御するためのカラーフィルタ308を含む。
【0016】
光はスクリーン206Aないしフラッシュ206Bから上方へ放射され、任意にカラーフィルタ308を通って進み、ライトガイド304の反射面310で斜め下方に反射され、試験片202上の反応領域を貫通し、画像センサ208に達する。
【0017】
一部の例では、ライトガイド304は透明なブロックであり、反射面310は全内反射(TIR:total internal reflection)又は反射コーティングによって光を反射する透明なブロックの傾斜した縁部である。ライトガイド304は、環境光が入ってくることを防止するためにケースで又はコーティングによって覆われてもよく、そのため試験片202上の反応領域202は実質的にスクリーン206A又はフラッシュ206Bによって照らされる。他の例では、ライトガイド304は周辺機器300の中空ケース内の内側反射部であり、反射面310は内反射面である。中空ケースは環境光を遮断するため、試験片202上の反応領域は実質的にスクリーン206A又はフラッシュ206Bによって照らされる。
【0018】
カラーフィルタ308は、スクリーン206A又はフラッシュ206Bの位置の上方に配置される。他の例では、カラーフィルタ308は、試験片202の上方に配置される。
【0019】
アラインメントフィーチャ306は、画像センサ208の上方に試験片202を配置するために、そしてスクリーン206A又はフラッシュ206Bの位置の上方にライトガイド304の反射面を配置するために、デバイス204の縁312に隣接している。他の例では、アラインメントフィーチャ306は、スピーカー開口部又はイヤホンジャックのようなデバイス204上の開口部内に受け入れられてもよい。
【0020】
図4が示しているのは、本開示の例におけるデバイス204のための試験片用周辺機器400である。周辺機器400は、試験片202を収容するための試験片スロットないし収容部402と、スクリーン206A又はフラッシュ206Bのような光源からの光を試験片上の反応領域に誘導するためのライトガイド404と、携帯型コンピュータデバイス上に周辺機器を配置することを補助するためのアラインメントフィーチャ406とを含む。フラッシュ206Bが光源として使用される場合、周辺機器400は試験片202上の反応領域を照らす光の色を制御するためのカラーフィルタ408を含む。
【0021】
光はスクリーン206A又はフラッシュ206Bから放射され、任意にカラーフィルタ408を通って進み、ライトガイド404の入口面412からライトガイドの出口面414に進み、試験片202上の反応領域で斜め下方に反射され、画像センサ208に達する。
【0022】
ライトガイド404は傾斜しているため、入口面412はスクリーン206A又はフラッシュ206Bの位置の上方に配置され、出口面414は試験片202上の反応領域の下方に配置される。一部の例では、ライトガイド404は、全内反射(TIR)又はその面の反射コーティングによって光を強制(constrain)する透明なブロックである。他の例では、ライトガイド404は、中空状であり、その面の反射コーティングによって光を強制(constrain)する。ライトガイド404は、環境光が入ってくることを防止するためにケースで又はコーティングによって覆われてもよく、そのため試験片202上の反応領域は実質的にスクリーン206A又はフラッシュ206Bによって照らされる。
【0023】
カラーフィルタ408は、スクリーン206A又はフラッシュ206Bの位置の上方に配置されている。他の例では、カラーフィルタ408は、試験片202上の反応領域の下方に配置されている。
【0024】
アラインメントフィーチャ406は、画像センサ208の上方に試験片202を配置するために、及び、スクリーン206A又はフラッシュ206Bの位置の上方にライトガイド404を配置するために、デバイス204の縁312に隣接している。他の例では、アラインメントフィーチャ406は、スピーカーの開口部又はイヤホンジャックのようなデバイス204の開口部に受け入れられてもよい。
【0025】
図5が示しているのは、本開示の例におけるデバイス204のための試験片用周辺機器500である。周辺機器500は、試験片202を受けるための試験片スロットないし収容部502と、スクリーン206A又はフラッシュ206Bのような光源からの光を試験片上の反応領域に誘導するためのライトガイド504と、携帯型コンピュータデバイス上に周辺機器を配置することを補助するためのアラインメントフィーチャ506とを含む。フラッシュ206Bが光源として使用される場合、周辺機器500は試験片202上の反応領域を照らす光の色を制御するためのカラーフィルタ508を含む。
【0026】
一部の例では、光はスクリーン206A又はフラッシュ206Bから上方へ放射され、任意にカラーフィルタ508を通って進み、ライトガイド504の第1反射面510で斜め下方へ反射され、試験片202上の反応領域で斜め上方に反射され、ライトガイドの第2反射面512で下方へ反射され、画像センサ208に達する。
【0027】
一部の例では、ライトガイド504は透明なブロックであり、第1反射面510は全内反射(TIR)又は反射コーティングによって光を反射する透明なブロックの傾斜した縁部であり、第2反射面512はライトガイド内に組み込まれた反射鏡である。ライトガイド504はケースで又はコーティングによって覆われることで環境光が入ってくることを防止してもよく、そのため試験片202上の反応領域は実質的にスクリーン206A又はフラッシュ206Bによって照らされる。他の例では、ライトガイド504は周辺機器500の中空ケースの内側反射部であり、反射面510,512は内側反射部の面である。中空ケースは環境光を遮断するため、試験片202上の反応領域は実質的にスクリーン206A又はフラッシュ206Bによって照らされる。
【0028】
カラーフィルタ508はスクリーン206A又はフラッシュ206Bの位置の上方に配置されている。他の例では、カラーフィルタ508は試験片202の上方に配置されている。
【0029】
アラインメントフィーチャ506は、画像センサ208の上方に第2反射面512を配置するため、及び、スクリーン206A又はフラッシュ206Bの位置の上方に第1反射面510を配置するため、デバイス204の縁312に隣接している。他の例では、アラインメントフィーチャ506は、スピーカーの開口部又はイヤホンジャックのようなデバイス204の開口部に受け入れられてもよい。
【0030】
図6が示しているのは、本開示の例におけるデバイス204のための周辺機器600である。周辺機器600は、試験片202を受けるための試験片スロットないし収容部602と、スクリーン206A又はフラッシュ206Bのような光源からの光を試験片上の反応領域に誘導するためのライトガイド604と、携帯型コンピュータデバイス上に周辺機器を配置することを補助するためのアラインメントフィーチャ606とを含む。フラッシュ206Bが光源として使用される場合、周辺機器600は試験片202上の反応領域を照らす光の色を制御するためのカラーフィルタ608を含む。
【0031】
光は光源206Aないしフラッシュ206Bから上方へ放射され、任意にカラーフィルタ608を通って進み、試験片202上の反射領域で斜め下方に反射され、ライトガイド604の第1反射面610で斜め上方に反射され、ライトガイドの第2反射面612で下方へ反射され、画像センサ208に達する。
【0032】
一部の例では、ライトガイド604は、試験片スロットないし収容部602の一部を形成する傾斜した縁部を有する透明なブロックである。第1反射面610は、ライトガイド604の底部に配置され、試験片202から側方にオフセットされている。第1反射面610は全内反射(TIR)又は反射コーティングによって光を反射する。第2反射面612は、ライトガイド604内に組み込まれた反射鏡であり、第1反射面610から側方にオフセットされている。ライトガイド604は、環境光が入ってくることを防止するためにケースで又はコーティングによって覆われてもよく、そのため試験片202上の反応領域は実質的にスクリーン206A又はフラッシュ206Bによって照らされる。他の例では、ライトガイド604は、周辺機器600の中空状の内側反射部であり、反射面610,612は内側反射部の面である。中空ケースは環境光を遮断するため、試験片202上の反応領域は実質的にスクリーン206A又はフラッシュ206Bによって照らされる。
【0033】
カラーフィルタ608は、スクリーン206A又はフラッシュ206Bの位置の上方に配置されている。
【0034】
アラインメントフィーチャ606は、スクリーン206A又はフラッシュ206Bの位置の上方に試験片202を配置するため、及び、画像センサ208の上方に第2反射面612を配置するため、デバイス204の縁312に隣接している。他の例では、アラインメントフィーチャ306は、スピーカーの開口部又はイヤホンジャックのようなデバイス204の開口部に受け入れられてもよい。
【0035】
図7が示しているのは、本開示の例におけるデバイス204のための周辺機器700である。周辺機器700は、試験片202を受けるための試験片スロットないし収容部702と、スクリーン206A又はフラッシュ206Bのような光源からの光を試験片上の反応領域に誘導するためのライトガイド704と、携帯型コンピュータデバイス上に周辺機器を配置することを補助するためのアラインメントフィーチャ706とを含む。フラッシュ206Bが光源として使用される場合、周辺機器700は試験片202上の反応領域を照らす光の色を制御するためのカラーフィルタ708を含む。
【0036】
光はスクリーン206A又はフラッシュ206Bから放射され、任意にカラーフィルタ708を通って進み、ライトガイド704内で散乱され、試験片202上の反応領域で斜め下方に反射され、画像センサ208に達する。
【0037】
ライトガイド704は、ドープされた中空状のシェルを有するアクリル、ポリカーボネイト、エポキシ、又はガラスのような散乱材からなるブロックであり、スクリーン206A又はフラッシュ206Bの位置の上方に配置され、試験片スロット702内の試験片202に隣接している。ライトガイド704は、環境光が入ってくることを防止するためにケースで又はコーティングによって覆われてもよく、そのため試験片202上の反応領域は実質的にスクリーン206A又はフラッシュ206Bによって照らされる。
【0038】
カラーフィルタ708はスクリーン206A又はフラッシュ206Bの位置の上方に配置されている。
【0039】
アラインメントフィーチャ706は、ライトガイド704をスクリーン206A又はフラッシュ206Bの上方に配置するために、及び、試験片202を画像センサ208の上方に配置するために、デバイス204の縁312に対して隣接している。他の例では、アラインメントフィーチャ306は、スピーカーの開口部又はイヤホンジャックのようなデバイス204の開口部に受け入れられてもよい。
【0040】
図8A及び
図8Bが示しているのは、本開示の例におけるデバイス204(
図2A又は
図2B)のための一体型試験片用周辺機器800である。周辺機器800は、ライトガイド804及びアラインメントフィーチャ806と一体化された試験片802を含む。ライトガイド804はスクリーン206A又はフラッシュ206Bからの光を試験片802上の反応領域に誘導する。ライトガイド804は、環境光が入ってくることを防止するためにケースで又はコーティングによって覆われてもよく、そのため試験片202上の反応領域は実質的にスクリーン206A又はフラッシュ206Bによって照らされる。
【0041】
アラインメントフィーチャ806は、スクリーン206A又はフラッシュ206Bの位置の上方にライトガイド804を配置するために、及び、画像センサ208(
図2A及び
図2B)の上方に試験片802を配置するために、デバイス204の縁に対して隣接している。他の例では、アラインメントフィーチャ306は、スピーカーの開口部又はイヤホンジャックのようなデバイス204の開口部に受け入れられてもよい。
【0042】
図9が示しているのは、本開示の例におけるデバイス204(
図2A又は
図2B)のスクリーン206Aである。アラインメントマーク902は、デバイス204上に試験片用周辺機器904を配置することを容易にするためにスクリーン206A上に設けられている。
【0043】
一部の例では、アラインメントマーク902は、2次元(例えばXY次元)において周辺機器を適切に整列させるために使用される。他の例では、アラインメントマーク902は、周辺機器904のアラインメントフィーチャと合わせて機能する。アラインメントフィーチャは、デバイス204の縁に隣接するか、又は、スピーカーの開口部又はイヤホンジャックのような携帯型コンピュータデバイスの開口部に挿入されてもよい。アラインメントフィーチャが周辺機器904を一次元(例えばY次元)において整列させる一方で、アラインメントマーク902がもう一つの次元(例えばX次元)において周辺機器を整列させてもよい。
【0044】
図10A,10B,及び10Cが示しているのは、本開示の例における反応領域及び基準領域を有する試験片である。基準領域は、露出時間、fストップ、及びフィルムスピードのような撮像条件を決定するために使用される。基準領域の色及び色密度に基づいて、アプリケーション212を実行するプロセッサ214(
図2A又は2B)は撮像条件を選択してもよい。基準領域はカラーチャート、グレーカード、又は単なる白黒ゾーンであってもよい。
【0045】
図10Aでは、試験片1000Aは、本開示の例における反応領域1002と反応領域に隣接した基準領域1004Aとを有する。
図10Bでは、試験片1000Bは、本開示の例における反応領域1002と反応領域を囲む基準領域1004Bとを有する。
図10Cでは、試験片1000Cは、本開示の例における反応領域1002と反応領域によって囲まれた基準領域1004Cを有する。
【0046】
図11A,11B,及び11Cが示しているのは、本開示の例における反応領域及び色目盛領域である。色目盛領域は、特定のスクリーンによって提供された光を特徴化するために、かつ、それに応じて分析物の測定を調整するために使用される。色目盛領域は、カラーチャート、グレーカード、又は単なる白黒ゾーンであってもよい。
【0047】
図11Aでは、試験片1100Aは、本開示の例における反応領域1102と細片として配置されたカラーチャートである色目盛領域1104Aとを有する。
図11Bでは、試験片1100Bは、反応領域1102と細片として配置されたグレーチャートである色目盛領域1104Bとを有する。
図11Cにおいて、試験片1100Cは、本開示の例における反応領域1102と同心状の色目盛領域1104Cとを有する。
【0048】
図12Aが示しているのは、本開示の例における導電性のスマートドット1204を有する試験片又は試験片用周辺機器1202である。スマートドット1204は、試験片の残部又は周辺機器1202より良好で異なる導電性を有する領域であるため、それらは携帯型コンピュータデバイス上のタッチスクリーンによって検出され得る。
【0049】
図12Bが示しているのは、本開示の例における導電性ラバーからなるスマートドットである。
図12Cが示しているのは、本開示の例における導電性ファイバーからなるスマートドットである。
図12Dが示しているのは、本開示の例における導電性布からなるスマートドットである。
図12Eが示しているのは、本開示の例における金属と樹脂の組み合わせからなるスマートドットである。
【0050】
図13A,13B,及び13Cが示しているのは、本開示の例における試験片又は周辺機器1202上のスマートドット1204の異なる配置(即ちパターン)である。スマートドット1204がデバイス204(
図2A又は
図2B)状のタッチスクリーン206Aのような携帯型コンピュータデバイス上のタッチスクリーンと接触すると、携帯型コンピュータデバイスはスマートドットを検知できる。スマートドット1204の異なる配置によって、分析物の種類、試験片又は周辺機器1202の製品ロット番号、もしくはその両方を符号化してもよい。また、スマートドット1204の方向性によって、試験片又は周辺機器1202上の反応領域の配置及び方向性を伝えてもよい。
【0051】
代替的には、スマートドット1204は、導電性はないが試験片又は周辺機器1202上に可視コードを形成する。このようなコード1204は、反応領域と共に画像内でキャプチャされ、プロセッサ214(
図2A又は
図2B)によって解読されて分析物の種類、試験片又は周辺機器1202の製品ロット番号、もしくはその両方が明らかになる。また、コード1204の方向性によって、試験片又は周辺機器1202上の反応領域の配置及び方向性を伝えてもよい。
【0052】
図14Aが示しているのは、本開示の例における反応領域1402と温度センサ1404Aとを有する試験片1400Aである。デバイス204(
図2A又は
図2B)のような携帯型コンピュータデバイスは、温度センサ1404Aを電気的に読み取り、温度に基づいて分析物の測定を補正できる。温度センサ1404Aは、送信機を有するサーミスタ又は抵抗温度計であってもよい。デバイス204は、近距離無線通信(NFC:near field communication)を使用して温度センサ1404Aを読み取るためのレシーバを含んでいる。
【0053】
図14Bが示しているのは、本開示の例における反応領域1402と温度表示領域1404Bとを有する試験片1400Bである。デバイス204(
図2A又は
図2B)のような携帯型コンピュータデバイスは、温度表示領域1404Bを光学的に読み取り、温度に基づいて分析物の測定を補正できる。
【0054】
図15が示しているのは、本開示の例におけるデバイス204(
図2A又は
図2B)のための試験片又は試験片用周辺機器1500である。試験片又は試験片用周辺機器1500は、試験片1502と、試験片上の反応領域に光を誘導するライトガイド1504と、一体化したランセット(lancet)1506とを含む。
【0055】
図16が示しているのは、本開示の例におけるデバイス204(
図2A又は
図2B)のための試験片又は試験片用周辺機器1600である。試験片又は試験片用周辺機器1600は、マイクロニードルアレイであるランセット1602を含む。
【0056】
図17A,17B,17C,及び17Dが示しているのは、本開示の例における試験片用周辺機器1700の斜視図、平面図、低面図、及び側面図である。周辺機器1700は、試験片を収容するためのスロット1702を有する中空ケース1701と、試験片上の反応領域に光を誘導するためのライトガイドを形成する反射鏡1704(
図17C及び
図17D)と、デバイス204(
図2A又は
図2B)上に周辺機器を配置することを補助するためのアラインメントフィーチャ1706(例えば
図17C及び
図17Dに示されているケースのリップ部)とを含む。ケース1701は、スクリーン206A又はフラッシュ206B(
図2A又は
図2B)及び画像センサ208(
図2A又は
図2B)の位置に対して露出した開口底を有する。ケース1701は、試験片の反応領域上に検体サンプルをユーザが載置するための頂部開口1708を有してもよい。他の例では、ケース1701は、頂部開口1708を有しておらず、ユーザは周辺機器1700から露出した試験片の端部を通じて検体サンプルを載置する。試験片は、露出端から反応領域まで検体サンプルを送る毛細管路を有する。また他の例では、周辺機器700は、ケース1701内の反応領域に検体サンプルを送る毛細管1709(例えば
図17Cのケース1701内に幻像で示されている)を含む。毛細管1709は、ケース1701の一端に第1開口部と、ケースの厚み方向に沿って延びる導管と、反応領域の上方でケースより下方にある第2開口部とを有してもよい。これらの例では、反応領域がケース1701内に収容され環境光に露出していないため、試験片上の反応領域は実質的にスクリーン206A又はフラッシュ206Bによって照らされる。ケース1701内では、試験片はU字形ガイド1710によって支持される。
【0057】
図18が示しているのは、本開示の例におけるデバイス204のスクリーン206Aである。スクリーン206Aは、画像センサ208(幻像で示されている)がキャプチャするもののライブプレビュを表示する。境界1802は、デバイス204上の周辺機器216Aの配置を調整することによって、試験片202の反応領域をどこに配置するのかを示すために、スクリーン206A上に示されている。一例では、スクリーン206Aは光源として役立ち、スクリーン206Aの部位1806は試験片202上の反応領域を照らす光を放出する。これらの例では、部位1806はまた、デバイス204上の周辺機器216Aの配置を容易にするためのアラインメントマーカ902(
図9)として役立ってもよい。他の例では、分離したアラインメントマーカは、スクリーン206A上に設けられている。スクリーン206Aは、画像センサ208で反応領域1804をキャプチャするために入力コマンドを受け付けるためのキャプチャボタン1808を表示する。
【0058】
図19が示しているのは、本開示の例における画像センサ208とスクリーン206A又はフラッシュ206Bの位置の上方に配置された試験片用周辺機器216A又は216B内に配置されている試験片202上の反応領域をデバイス204(
図2A又は
図2B)で読み取るための方法1900のフローチャートである。方法1900は、アプリケーション212(
図2A又は
図2B)を実行するプロセッサ214(
図2A又は
図2B)によって実行されてもよい。方法1900のためのブロックがある順序で示されているけれども、これらのブロックはまた並行して又はここで記載したものとは異なる順序で実行されてもよい。また、様々なブロックが、より少ないブロックに結合されたり、分割してブロックを追加されたり、及び/又は、所望の処理に基づいて省略されたりしてもよい。方法1900は、ブロック1902から始まってもよい。
【0059】
ブロック1902では、プロセッサ214が試験片202上の反応領域を照らすためにスクリーン206A又はフラッシュ206Bから光を供給する。周辺機器216A又は216Bは、スクリーン206A又はフラッシュ206Bからの光を反応領域にそれぞれ誘導する。スクリーンが光源として使用される例では、プロセッサ214は反応領域を照らすためにスクリーン上の部位1806(
図18)を使用する。これらの例では、部位1806はまた、アラインメントマーカ902として役立ってもよい。ブロック1902はブロック1904の後であってもよい。
【0060】
ブロック1904では、プロセッサ214がスクリーン206A上に画像センサ208がキャプチャするもののライブプレビュを表示する。また、プロセッサ214は、試験片202上の反応領域をどこに配置すべきかを示すために、デバイス204上の周辺機器216A又は216Bの配置を調整することによって、スクリーン206A上の境界1802を表示する。プロセッサ214は、試験片202上の反応領域の画像をキャプチャするための入力コマンドを受けるためのキャプチャボタン1808(
図18)をさらに表示する。プロセッサ214は、周辺機器216A又は216Bのためにスクリーン206A上にアラインメントマーカ902(
図9)を表示してもよい。ブロック1904は、ブロック1906の後であってもよい。
【0061】
ブロック1906では、タッチスクリーン206Aがスクリーンに接触している試験片202又は周辺機器216A又は216B上のいずれかのスマートドットを検知する。スマートドットの配置に基づいて、プロセッサ214は、分析物の種類、試験片の製品ロット番号、又はその両方を決定してもよい。また、プロセッサ214は、存在する場合には温度センサ1404A(
図14A)を電気的に読み取ってもよい。ブロック1906はブロック1908の後であってもよい。
【0062】
ブロック1908では、プロセッサ214は、入力コマンドに応じて(例えば、キャプチャボタン1808の選択)、画像センサ208で画像をキャプチャする。試験片202は基準領域を含んでいる場合、プロセッサ214は画像をキャプチャする前に基準領域に基づいて撮像条件を最初に決定してもよい。
【0063】
画像は反応領域を含んでいる。また、画像は、色目盛領域、温度表示領域又はその両方を含んでいてもよい。ブロック1908はブロック1910の後であってもよい。
【0064】
ブロック1908では、プロセッサ214はキャプチャされた画像内の反応領域の色に基づいて分析物の特性を決定する。画像が色目盛領域を含んでいる場合、プロセッサ214は色目盛領域に基づいて反応領域の色を決定してもよい。プロセッサ214は、温度表示領域又は温度センサによって検知された温度に基づいて分析物の特性を修正してもよい。画像が温度表示領域を含んでいる場合、プロセッサ214は温度表示領域の色に基づいて温度を決定してもよい。
【0065】
プロセッサ214が多くの分析物の種類の特性を決定できるとき、プロセッサは試験片又は周辺機器上のスマートドットに基づいて分析物の種類を最初に決定してもよい。プロセッサ214がインターネット上でのソフトウェアの更新を通じて得られる製品ロット番号に基づいて分析物の特性を修正できる場合、プロセッサは試験片又は周辺機器上のスマートドットに基づいて製品ロット番号を最初に決定してもよい。
【0066】
一部の例では、プロセッサ214は異なる発光明度又は色のために方法1900を繰り返す。特に、プロセッサ214はスクリーン206A上の部位1806の明度又は色を変更してもよく、異なる発光明度又は色の下で反応領域の別の画像をキャプチャする。2つの光色を使用することで測定の動作範囲を拡張できる。
【0067】
例えば、一つの画像は低濃度検知の詳細性を向上させるためにある発光明度又は色の下でキャプチャされ、別の画像は高濃度検知の詳細性を向上させるために異なる発光明度又は色の下でキャプチャされる。2つの画像から、プロセッサ214は、低すぎず(例えば<30)又は高すぎない(例えば>240)キャプチャされた反応領域の平均的なRGB値を有する1つのベース画像を選択してもよい。そしてプロセッサ214はキャプチャされた反応領域の色を分析物の特性に対して関連付ける。
【0068】
方法1900を繰り返す代わりに、プロセッサ214は、本開示の例における
図20に示されているように、部位1806を異なる明度又は色の部分2002及び2004に分割してもよい。従って、反応領域の第1部分2006は第1の明度又は色の光2008によって照らされており、反応領域の第2部分2008は第2の明度又は色2012の光2010によって照らされている。プロセッサは画像内のキャプチャされた2つの部分に基づいて分析物の特性を決定する。一部の例では、プロセッサ214は、低すぎず高すぎない平均的なRGB値を有する画像内の1つのキャプチャされた部分を選択し、キャプチャされた部分の色を分析物の特性に関連付ける。他の例では、プロセッサ214は、結合された2つのキャプチャされた部分の平均的な又は中間のRGB値を計算し、平均的な又は中間のRGB値に基づいて分析物の特性を決定する。また他の例では、プロセッサ214は、個々のキャプチャされた部分の平均的な又は中間のRGB値を計算し、両方のキャプチャされた部分の平均的な又は中間のRGB値に基づいて分析物の特性を決定する。
【0069】
図21A,21B,21C,及び21Dが示しているのは、本開示の例における試験片用周辺機器2100の第1斜視図、第2斜視図、平面図、低面図、及び側面図である。周辺機器2100は、試験片を収容する収容部2102を有するケース2101と、試験片上の反応領域に光を誘導するライトガイドを形成する内側反射部2104(
図21D)と、デバイス204(
図2A又は
図2B)上に周辺機器を配置することを補助するためのアラインメントフィーチャ2106(
図21D)とを含んでいる。ケース2101は、中空状の本体2108及び本体にヒンジ接続された蓋2110を有する。本体2108は、スクリーン206A又はフラッシュ206B(
図2A又は
図2B)に露出した開口底と画像センサ208(
図2A又は
図2B)とを有する。収容部2102は、本体2108の頂部上の凹領域によって形成されている。凹領域2102は画像センサ208に試験片の反応領域を露出させる開口部2112を画定している。
【0070】
蓋2110は、試験片上の反応領域に検体サンプルをユーザが載置するための頂部開口2114を有する。他の例では、蓋2110は頂部開口2114を有しておらず、ユーザは周辺機器2100から露出した試験片の端部を通じて検体サンプルを載置する。試験片は、露出端から反応領域まで検体サンプルを送る毛細管路を有する。また他の例では、周辺機器2100は、ケース2101内の反応領域に検体サンプルを送る毛細管2116(
図21Cの蓋2110の幻像で示されている)を含んでいる。毛細管2116は、ケース蓋2110の一端の第1開口部と、蓋の厚み方向に沿って延びる導管と、反応領域の上方の蓋の内部へ続く第2開口部とを有してもよい。これらの例では、反応領域がケース2101内に収容され、環境光に露出していないため、試験片の反応領域は実質的にスクリーン206A又はフラッシュ206Bによって照らされる。
【0071】
試験片用周辺機器及び試験片の特徴は、結合されてもよい。例えば、試験片用周辺機器は、ライトガイド、アラインメントフィーチャ、ランセット、及びスマートドットの任意の組み合わせを含んでもよい。同様に試験片は、反応領域、基準領域、色目盛領域、温度センサ、温度表示領域、及びスマートドットの任意の組み合わせを含んでもよい。
【0072】
ここで開示されているシステム及び方法は、例えばこれらに限定されるわけではないが、グルコース、コレステロール、尿酸、トロポニンI、ケトン、プロテイン、ニトリル、及び白血球のような特定の分析物の存在、及び/又は、濃度に対する試験に使用されてもよい。例えばこれらに限定されるわけではないが、血液、間質液、尿、唾液、又は他の体液のような様々な流体が試験されてもよい。
【0073】
上述のように、本開示の様々な実施形態が図示の目的のために説明されているが、本開示の範囲及び意図から離れることがなければ様々な修正がなされてもよい。従って、ここで開示されている様々な実施形態は真の範囲及び以下の特許請求の範囲によって示される意図を限定することを意図しているものではない。