特許第6898130号(P6898130)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6898130
(24)【登録日】2021年6月14日
(45)【発行日】2021年7月7日
(54)【発明の名称】自転車用のキャリア装置
(51)【国際特許分類】
   B62H 3/08 20060101AFI20210628BHJP
   B62H 3/04 20060101ALI20210628BHJP
   B60R 5/04 20060101ALN20210628BHJP
【FI】
   B62H3/08
   B62H3/04
   !B60R5/04 Z
【請求項の数】2
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2017-64726(P2017-64726)
(22)【出願日】2017年3月29日
(65)【公開番号】特開2018-167619(P2018-167619A)
(43)【公開日】2018年11月1日
【審査請求日】2019年12月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000100791
【氏名又は名称】アイシン軽金属株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114074
【弁理士】
【氏名又は名称】大谷 嘉一
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 信輔
(72)【発明者】
【氏名】二塚 滋
【審査官】 結城 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特許第5463850(JP,B2)
【文献】 特開平11−198710(JP,A)
【文献】 実開昭64−50184(JP,U)
【文献】 韓国登録特許第10−1354612(KR,B1)
【文献】 特開2009−40297(JP,A)
【文献】 特開2010−228657(JP,A)
【文献】 実開平5−82777(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62H 3/04− 3/08,
B60R 5/04, 9/042,
B60P 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車の前輪を搭載するホルダーと、架台部と、ガイドレールとを備え、
前記ホルダーは前記架台部に回動可能に連結され、
前記架台部はガイドレールに沿ってスライド可能になっていて、
前記ガイドレールはアウターレールと、当該アウターレールに沿ってスライド可能なインナーレールとからなり、
前記架台部は前記インナーレールにスライド可能になっていることを特徴とする自転車用キャリア装置。
【請求項2】
前記ホルダーは、前記架台部に対して回動する角度を規制する規制手段を有していることを特徴とする請求項記載の自転車用キャリア装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車内の荷室等に自転車を搭載するのに用いられるキャリア装置に関する。
【背景技術】
【0002】
レジャー等に出かける際に自動車の荷室に自転車を搭載したり、自転車ごと子供を送り迎えする際に、簡単に自動車の荷室に自転車を積み降ろしができることが近年、要求されている。
ワゴンタイプ,ボックスタイプ,バンタイプ等の後方のフロアーに自転車を搭載する場合に自転車が倒れやすいことから、各種キャリア装置が提案されている。
例えば特許文献1には、ガイドレールとコントロールレールにて、自転車の前輪を回転させながら搭載できる自転車搭載装置を開示する。
しかし、荷室にガイドレールとコントロールレールの2本を並設する必要があるため、取付けスペースが広くなる課題ががある。
また、ガイドレールに対するコントロールレールの曲げ合せが大変である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5463850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、自転車の前輪を左右横方向に回転させて搭載することも可能であり、積み降ろしが容易な自転車用キャリア装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る自転車用キャリア装置は、自転車の前輪を搭載するホルダーと、架台部と、ガイドレールとを備え、前記ホルダーは前記架台部に回動可能に連結され、前記架台部はガイドレールに沿ってスライド可能になっていることを特徴とする。
このようにすると自転車の前輪をホルダーに乗せて、車両のフロアの奥側に押し込む際に、あるいは自転車を車両に搭載後に架台部の回動にによりホルダーが回転し前輪が回転した状態にすることができる。
【0006】
キャリア装置の奥行き方向の長さをコンパクトにするのに、前記ガイドレールはアウターレールと、当該アウターレールに沿ってスライド可能なインナーレールとからなり、前記架台部は前記インナーレールにスライド可能になっていてもよい。
【0007】
本発明において、前記ホルダーは、前記架台部に対して回動する角度を規制する規制手段を有しているようにすると、自転車の前輪をまっすぐにした状態、左右方向の横に回転させた状態等、搭載状態を選択できる。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る自転車用キャリア装置にあっては、前輪を横方向に回転させて搭載することができるので、荷室の奥行きスペースの小さい自動車にも搭載できる。
また、ホルダーに前輪を乗せ、このホルダーを回転させて前輪を横方向に回転した後に、自転車を押し込むこともできるので搭載後に車両に乗り込んでハンドル操作する必要もなくなる。
なお、前輪をまっすぐにしたまま搭載する方法と上記のように左右横方向に前輪を回転させて搭載する方法を選択することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係るキャリア装置の構造例を示し、(a)は自転車の前輪をまっすぐに搭載した状態を示し、(b)は前輪を横方向に回転させて搭載した状態を示す。
図2】(a)はホルダーをまっすぐにした状態の平面図、(b)はその側面図を示す。
図3】(a)はホルダーを横に90°回転させた状態を示し、(b)はその側面図を示す。
図4図2のホルダー部分の拡大図を(a),(b)にて示す。
図5図3のホルダー部分の拡大図を(a),(b)にて示す。
図6】レール部分の断面図とホルダーの位置関係を示す。(a)はレールとホルダーが平行,(b)はレールとホルダー直交状態を示す。
図7】(a)は自転車の前輪をホルダーに乗せる状態を示し、(b)はホルダーを横方向に回転させた状態を示す。
図8】自転車の前輪をまっすぐにしてホルダーに乗せ、押し込み途中で前輪を横方向に回転させた状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係るキャリア装置の構造例を以下、図に基づいて説明する。
キャリア装置は図1図3に示すように、アウターレール11にスライド可能に連結したインナーレール12を有する。
このインナーレール12には架台部14がスライド可能に取り付けられ架台部14にはホルダー13が回転可能に取り付けられている。
レール部分の断面構造を図6(a),(b)に示す。
アウターレール11は断面略U字形状であり、その開口部に設けた両側のスライド片11a,11aとインナーレール12側のスライド溝12a,12aとが嵌合スライドする例になっているが、スライド構造に制限はない。
【0011】
架台部14は、インナーレールの両側の側壁に設けたスライト溝12bに沿って、架台部側のスライドシュ18等によりスライド可能になっている。
このスライド構造にも制限はない。
【0012】
架台部14は、図4,5に示すように、ホルダー13が回動部15にて左右方向に回動可能に取り付けられている。
本実施例ではボルト,ナットにて軸着した例になっているが、回動可能であれば枢着構造でもよい。
ホルダー13は、自転車2の前輪2bのタイヤ部分を乗せるためのベースブラケット13aの両側から、フレーム状のホルダーアーム13c一対立設し、ホルダーアーム13cの前端部にはタイヤの固定ブラケット13bを有する。
図4,5の拡大図に示すように、ホルダー13は架台部14に対して軸着した回動部15を回転中心に回動(回転)可能になっている。
この際にベースブラケット13aの底部下面には、下方向に凸設した球面状の凸部(13d,13e)と(13f,13g)を有し、これに対応して架台部14の上面には、凹部(14a,14b)と(14c,14d,14e,14f)を有する。
凸部13d,13eが凹部14a,14bに係合することで、図4に示すようにホルダー13がインナーレール12と平行なまっすぐの状態を保持する。
凸部13f,13gと凹部14c,14dと係合することで図5に示すように、ホルダー13がインナーレール12と略直角に回転した状態を保持する例になっている。
ホルダー13は、内レールに対して左右のどちら側にも回動保持できる。
なお、本実施例ではベースブラケット13aの底部に回動部15の両側に一対の凸部13f,13gを自転車の前輪の載置方向とは直交方向に設けてあり、架台部14には4つの凹部14c,14d,14e,14fを回動部15の周りに略十字形状、同心円状に配置してある。
これにより、架台部14のスライド方向と直交する方向に配置した一対の14e、14fにベースブラケット13aのホルダーアーム13cと直交する方向に配置した凸部13f,13gを係合させることで、ホルダー13をインナーレール12と直線状態を保持することも可能である。
ホルダー13をインナーレール12とは、略直角に回転し、それを保持するには架台部14のスライド方向に配置した一対の凹部14c,14dに凸部13f,13gを係合させることになる。
なお、この凸部と凹部との配置関係により、ホルダーの回動を規制する回動角度を任意に設定することができる。
【0013】
アウターレール11は、キャリア装置を取り付ける車内の荷室フロアー等に固定される。
固定方法としては特に限定はないが、本実施例ではアウターレール11の両側の端部付近に、このアウターレール11と直交する方向に連結した2本のバー状の脚部16,17を用いた例になっている。
一対の脚部16,17はそれぞれフロアへの固定部16a,17aを有する。
【0014】
図7に、キャリア装置を車両1の荷室フロアー1aに取り付けた例を示す。
アウターレール11に対してインナーレール12を荷室の開口部側にスライド移動され、ホルダー13もインナーレール12に沿って開口部側にスライド移動されている。
この状態で自転車2のハンドル2aを持って、持ち上げ前輪2bをホルダー13に乗せる。
この際に図4に示すように、タイヤと固定ブラケット13bに突き当てるようにしてタイヤをベースブラケット13aに乗せる。
そのまま自転車の後輪側を持ち上げるようにして、この自転車を押し込んでもよく、また図7に示すように、押し込む前にハンドル2aの操作によりホルダー13を直角になるように回転させてから自転車を押し込むと、自転車を荷室に搭載した後に前輪を回転させるために、改めて荷室に乗り込むことが不要になる。
また、図8に示すように車両の開口部から手が届く範囲にて前輪をまっすぐにして、押し込み、途中でハンドルを回転させてもよい。
自転車の後輪2cはアウターレール11の略U字溝に沿って押し込まれる。
【0015】
図1(a)は自転車の前輪2bをまっすぐにして、荷室に搭載した状態を示し、図1(b)は自転車の前輪2bを横方向に回転して搭載した状態を示す。
前輪2bを横に回転すると寸法Lの部分だけ短くなり、それだけ奥行きの短い車両の荷室に搭載することができる。
【0016】
自転車の前輪をホルダー13に乗せる間、架台部4がずれない程度に架台部14とインナーレール12との間に摺動抵抗を設けてあり、図4(b)に示すように架台部14がインナーレール12に沿って前進し、インナーレール12の先端部付近に設けたストッパー19に突き当たると、図7(a)に示すようにインナーレール12がアウターレール11に沿ってスライド前進する。
インナーレール12とアウターレール11との間のスライド摺動抵抗を架台部14がストッパー19に当接するまでは、インナーレール12が前進しないようにするのが好ましい。
【符号の説明】
【0017】
11 アウターレール
12 インナーレール
13 ホルダー
13a ベースブラケット
13b 固定ブラケット
13c ホルダーアーム
14 架台部
15 回動部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8