特許第6898306号(P6898306)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ハルビン チェンバオ ファーマシューティカル カンパニー リミテッドの特許一覧

特許6898306FGFR及びVEGFR阻害剤であるビニル化合物
この文献は図面が300枚以上あるため,図面を表示できません.
<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6898306
(24)【登録日】2021年6月14日
(45)【発行日】2021年7月7日
(54)【発明の名称】FGFR及びVEGFR阻害剤であるビニル化合物
(51)【国際特許分類】
   C07D 401/12 20060101AFI20210628BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20210628BHJP
   C07D 401/14 20060101ALI20210628BHJP
   C07D 405/14 20060101ALI20210628BHJP
   C07D 413/14 20060101ALI20210628BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20210628BHJP
   A61K 31/4545 20060101ALI20210628BHJP
   A61K 31/444 20060101ALI20210628BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20210628BHJP
   A61K 31/501 20060101ALI20210628BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20210628BHJP
   A61K 31/4725 20060101ALI20210628BHJP
   A61K 31/553 20060101ALI20210628BHJP
   A61K 31/454 20060101ALI20210628BHJP
【FI】
   C07D401/12CSP
   A61P35/00
   C07D401/14
   C07D405/14
   C07D413/14
   A61K31/5377
   A61K31/4545
   A61K31/444
   A61K31/497
   A61K31/501
   A61K31/4439
   A61K31/4725
   A61K31/553
   A61K31/454
【請求項の数】11
【全頁数】190
(21)【出願番号】特願2018-507641(P2018-507641)
(86)(22)【出願日】2016年8月3日
(65)【公表番号】特表2018-531218(P2018-531218A)
(43)【公表日】2018年10月25日
(86)【国際出願番号】CN2016092989
(87)【国際公開番号】WO2017024968
(87)【国際公開日】20170216
【審査請求日】2019年7月23日
(31)【優先権主張番号】201510484124.6
(32)【優先日】2015年8月7日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201510908082.4
(32)【優先日】2015年12月9日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518045878
【氏名又は名称】ハルビン チェンバオ ファーマシューティカル カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】チェン シュホエイ
(72)【発明者】
【氏名】チェン チョンシア
(72)【発明者】
【氏名】ダイ メイビ
(72)【発明者】
【氏名】シエ チェン
(72)【発明者】
【氏名】リ ペン
(72)【発明者】
【氏名】チャン ヤン
(72)【発明者】
【氏名】リャン グイバイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン チアン
(72)【発明者】
【氏名】リャオ チアンペン
(72)【発明者】
【氏名】スン フェイ
(72)【発明者】
【氏名】フ クオピン
(72)【発明者】
【氏名】リ チエン
【審査官】 松澤 優子
(56)【参考文献】
【文献】 特表2012−526126(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/058626(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
A61P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)又は(II)で表される化合物、その薬学的に許容可能な塩、またはその互変異性体であって、
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、
及びRは、一方がF、OHより選択され、他方がH、F、OHより選択され、

【化2】
[この文献は図面を表示できません]
より選択され、
ここで、
41がN又はC(R)より選択され、
41が−C(R)(R)−、−N(R)−、及び−O−より選択され、
42−45における0〜2個がそれぞれ独立して、単結合、−[C(R)(R)]1−3−、−N(R)−、および−O−、より選択され、残りが−C(R)(R)−より選択され、
任意的に、D41−45中のいずれか二つが同一の原子又は原子団に一緒に接続されて一つのベンゼン環が形成され、
前記T41、D41、およびD42−45に定義されたRが、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、カルボキシルプロピル基、カルボキシメチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ハロゲン化メチル基、ジハロゲン化メチル基、トリハロゲン化メチル基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
より選択され、
が、−(CRR)0−3−、−(CRR)0−3−N(R)−(CRR)0−3−、及び−(CRR)0−3−O−(CRR)0−3−より選択され、各Rは、それぞれ独立して、H、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、
【化4-1】
[この文献は図面を表示できません]
より選択され、
が、
【化4-2】
[この文献は図面を表示できません]
より選択され、
が、
【化4-3】
[この文献は図面を表示できません]
より選択され、TがN又はC(R)より選択され、Rが、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ハロゲン化メチル基、ジハロゲン化メチル基、およびトリハロゲン化メチル基の群から選ばれ、
前記Bが、1、2または3個のRによって任意に置換されたフェニル基、ピリジニル基、及びピペリジニル基より選択され、各Rが、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基の群から選ばれ、
31−34が、それぞれ独立して、N又はC(R)より選択され、Rが、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ハロゲン化メチル基、ジハロゲン化メチル基、およびトリハロゲン化メチル基の群から選ばれ、
任意的に、T31−34中のいずれか二つが同一の原子又は原子団に一緒に接続されて一つのベンゼン環が形成され、
nは、1である、
前記式(I)又は(II)で表される化合物、その薬学的に許容可能な塩、またはその互変異性体。
【請求項2】
前記Bが、
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
より選択される、請求項1記載の化合物、その薬学的に許容可能な塩、またはその互変異性体。
【請求項3】
前記Lが、単結合、NH、
【化6-1】
[この文献は図面を表示できません]
より選択され、
及び/又は
が、
【化6-2】
[この文献は図面を表示できません]
より選択される、請求項1又は2に記載の化合物、その薬学的に許容可能な塩、またはその互変異性体。
【請求項4】
前記Bが、
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
より選択される、請求項1または2に記載の化合物、その薬学的に許容可能な塩、またはその互変異性体。
【請求項5】

【化9】
[この文献は図面を表示できません]
より選択される、請求項1または2に記載の化合物、その薬学的に許容可能な塩、またはその互変異性体。
【請求項6】
構造単位
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
より選択される、請求項1または2に記載の化合物、その薬学的に許容可能な塩、またはその互変異性体。
【請求項7】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
より選択される、請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容可能な塩、またはその互変異性体。
【請求項8】
以下のステップを含み、
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Pがハロゲン、OH、NH及びCNより選択され、PがTHPであり、他の変数が請求項1の通りに定義される、請求項1に記載の式(I)化合物の製造方法。
【請求項9】
以下のステップを含む、
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
請求項8に記載の式(I)化合物の製造方法。
【請求項10】
治療有効量の請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物、その薬学的に許容可能な塩またはその互変異性体と、薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物。
【請求項11】
癌の治療に用いるための、請求項10に記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、FGFR及びVEGFR阻害剤に関し、具体的に、FGFR及びVEGFR阻害剤である式(I)で表される化合物、薬学的に許容可能な塩又はその互変異性体に関する。
【背景技術】
【0002】
線維芽細胞増殖因子(FGF)は、発育期形態生成及び血管形成の多くの生理学のプロセスの重要な媒介として認識されている。線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)ファミリーは、細胞外免疫グロブリン(Ig)様ドメイン、疎水性膜貫通領域及びチロシンキナーゼドメインを含有する細胞質部分より構成される糖タンパク質である4つのメンバー(FGFR1−FGFR4)からなる。FGF結合は、FGFR二量化をもたらし、その後、受容体自己リン酸化及び下流シグナル伝達経路の活性化を導く。受容体活性化は、細胞増殖、細胞代謝及び細胞生存等の多様なプロセスの調節に関与する特定の下流シグナル伝達パートナーの動員及び活性化に十分である。従って、腫瘍細胞の増殖、移動、浸潤及び血管形成に欠かせない多くの生物のプロセスに対し、該FGF/FGFRシグナル伝達経路は、多くの効果・作用を有する。
【0003】
ビニルインダゾールは、ガン治療分野において周知であり、国際公開第0210137号パンフレット及び国際公開第2003101968号パンフレットを参照する。FGFR阻害剤は、この分野において周知でもあり、国際公開第2002022598号パンフレットを参照する。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、式(I)又は(II)で表される化合物、その薬学的に許容可能な塩、またはその互変異性体であって、
【0005】
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
【0006】
ここで、
及びRは、一方がF、Cl、Br、I、CN、OH、NHより選択され、他方がH、F、Cl、Br、I、CN、OH、NHより選択され、
【0007】
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
【0008】
より選択され、
ここで、
11−15における0〜2個がNより選択され、残りがC(R)より選択され、
16−18における0〜2個がNより選択され、残りがC(R)より選択され、
11が−C(R)(R)−、−C(=O)N(R)−、−N(R)−、−C(=NR)−、−S(=O)N(R)−、−S(=O)N(R)−、−O−、−S−、−C(=O)O−、−C(=O)−、−C(=S)−、−S(=O)−、−S(=O)−又は−N(R)C(=O)N(R)−より選択され、
41がN又はC(R)より選択され、
41が−C(R)(R)−、−C(=O)N(R)−、−N(R)−、−C(=NR)−、−S(=O)N(R)−、−S(=O)N(R)−、−O−、−S−、−C(=O)O−、−C(=O)−、−C(=S)−、−S(=O)−、−S(=O)−又は−N(R)C(=O)N(R)−より選択され、
42−45における0〜2個がそれぞれ独立して、単結合、−[C(R)(R)]1−3−、−C(=O)N(R)−、−N(R)−、−C(=NR)−、−S(=O)N(R)−、−S(=O)N(R)−、−O−、−S−、−C(=O)O−、−C(=O)−、−C(=S)−、−S(=O)−、−S(=O)−又は−N(R)C(=O)N(R)−より選択され、残りが−C(R)(R)−より選択され、
任意的に、D41−45中のいずれか二つが同一の原子又は原子団に一緒に接続されて一つの3〜6員環が形成され、
、Lが、それぞれ独立して、−(CRR)0−3−、−(CRR)0−3−C(=O)N(R)−(CRR)0−3−、−(CRR)0−3−N(R)−(CRR)0−3−、−(CRR)0−3−C(=NR)−(CRR)0−3−、−(CRR)0−3−S(=O)N(R)−(CRR)0−3−、−(CRR)0−3−S(=O)N(R)−(CRR)0−3−、−(CRR)0−3−O−(CRR)0−3−、−(CRR)0−3−S−(CRR)0−3−、−(CRR)0−3−C(=O)O−(CRR)0−3−、−(CRR)0−3−C(=O)−(CRR)0−3−、−(CRR)0−3−C(=S)−(CRR)0−3−、−(CRR)0−3−S(=O)−(CRR)0−3−、−(CRR)0−3−S(=O)−(CRR)0−3−又は−(CRR)0−3−N(R)C(=O)N(R)−(CRR)0−3−より選択され、
が、Rによって任意に置換された5〜10員アリール基またはヘテロアリール基より選択され、
が、Rによって任意に置換された5〜6員アリール基またはヘテロアリール基、5〜6員シクロアルキル基またはヘテロシクロアルキル基より選択され、
31−34が、それぞれ独立して、N又はC(R)より選択され、
任意的に、T31−34中のいずれか二つが同一の原子又は原子団に一緒に接続され一つの3〜6員環が形成され、
nは、0または1であり、nが0である場合、それに限定された構造単位は接続役割のみ担う単結合を表し、
Rが、H、F、Cl、Br、I、CN、OH、SH、NH、CHO、COOH、C(
=O)NH、S(=O)NH、S(=O)NH、或いはR’によって任意に置換されたC1−12アルキル基またはヘテロアルキル基、C3−12シクロ炭化水素基またはヘテロシクロ炭化水素基、C3−12シクロ炭化水素基またはヘテロシクロ炭化水素基によって置換されたC1−12アルキル基またはヘテロアルキル基より選択され、
R’が、F、Cl、Br、I、CN、OH、SH、NH、CHO、COOH、C(=O)NH、S(=O)NH、S(=O)NH、=NH、=O、=S、或いはR’’によって任意に置換されたNHC(=O)CH、C1−12アルキル基、C1−12アルキルアミノ基、N,N−ジ(C1−12アルキル基)アミノ基、C1−12アルコキシ基、C1−12アルキルアシル基、C1−12アルコキシカルボニル基、C1−12アルキルスルホニル基、C1−12アルキルスルフィニル基、3〜12員シクロアルキル基、3〜12員シクロアルキルアミノ基、3〜12員ヘテロシクロアルキルアミノ基、3〜12員シクロアルコキシ基、3〜12員シクロアルキルアシル基、3〜12員シクロアルコキシカルボニル基、3〜12員シクロアルキルスルホニル基、3〜12員シクロアルキルスルフィニル基、5〜12員アリール基またはヘテロアリール基、5〜12員アラルキル基またはヘテロアラルキル基より選択され、
R’’が、F、Cl、Br、I、CN、OH、N(CH、NH(CH)、NH、CHO、COOH、C(=O)NH、S(=O)NH、S(=O)NH、=NH、=O、=S、トリハロゲン化メチル基、ジハロゲン化メチル基、ハロゲン化メチル基、アミノメチル基、ヒドロキシメチル基、メチル基、メトキシ基、ホルミル基、メトキシカルボニル基、メタンスルホニル基、メチルスルフィニル基より選択され、
「ヘテロ」は、ヘテロ原子またはヘテロ原子団を表し、−C(=O)N(R)−、−N(R)−、−C(=NR)−、−S(=O)N(R)−、−S(=O)N(R)−、−O−、−S−、=O、=S、−C(=O)O−、−C(=O)−、−C(=S)−、−S(=O)−、−S(=O)−及び/又は−N(R)C(=O)N(R)−より選択され、
上記いずれかの場合には、R、R’、R’’、ヘテロ原子またはヘテロ原子団の数がそれぞれ独立して、0、1、2または3より選択され、
且つ、式(I)の化合物は、
【0009】
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
【0010】
を含まない、前記式(I)又は(II)で表される化合物、その薬学的に許容可能な塩、またはその互変異性体を提供する。
本発明の一部の方案において、上記のRが、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、カルボキシルプロピル基、カルボキシメチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、メチル基、ハロゲン化メチル基、ジハロゲン化メチル基、トリハロゲン化メチル基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、
【0011】
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
【0012】
より選択される。
本発明の一部の方案において、上記のD41−45またはT31−34のいずれか二つは、同一の原子又は原子団に一緒に接続されて一つのベンゼン環が形成される。
【0013】
本発明の一部の方案において、上記のBが、H、F、
【0014】
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
【0015】
より選択される。
本発明の一部の方案において、上記のL、Lが、それぞれ独立して、単結合、NH
【0016】
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
【0017】
より選択される。
本発明の一部の方案において、上記のBが、
【0018】
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
【0019】
より選択され、
ここで、
TがN又はC(R)より選択され、
Dが−C(R)(R)−、−C(=O)N(R)−、−N(R)−、−C(=NR)−、−S(=O)N(R)−、−S(=O)N(R)−、−O−、−S−、−C(=O)O−、−C(=O)−、−C(=S)−、−S(=O)−、−S(=O)−又は−N(R)C(=O)N(R)−より選択される。
【0020】
本発明の一部の方案において、上記のBが、
【0021】
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
【0022】
より選択される。
本発明の一部の方案において、上記のBが、1、2または3つのRによって任意に置換されたフェニル基、ピリジニル基、イミダゾリル基、フラン基、チアゾリル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基またはモルホリニル基より選択される。
【0023】
本発明の一部の方案において、上記のB
【0024】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
【0025】
より選択される。
本発明の一部の方案において、上記の構造単位
【0026】
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
【0027】
は、
【0028】
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
【0029】
より選択される。
本発明の一部の方案において、上記の化合物が、
【0030】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【0031】
[この文献は図面を表示できません]
【0032】
[この文献は図面を表示できません]
【0033】
[この文献は図面を表示できません]
【0034】
[この文献は図面を表示できません]
【0035】
[この文献は図面を表示できません]
【0036】
[この文献は図面を表示できません]
【0037】
より選択される。
さらに、本発明は、以下のステップを含み、
【0038】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
【0039】
ここで、Pがハロゲン、OH、NH及びCNより選択され、Pがアミノ保護基であり、具体的に、THPであり、他の変数が上記の通りに定義される、上記の式(I)化合物の製造方法を提供する。
【0040】
本発明の一部の方案において、以下のステップを含む。
【0041】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【0042】
さらに、本発明は、治療有効量の上記の化合物、薬学的に許容可能な塩またはその互変異性体と、薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物を提供する。
さらに、本発明は、上記の化合物、その薬学的に許容可能な塩、またはその互変異性体、上記の医薬組成物による癌を治療するための薬物の製造における応用を提供する。
【0043】
「定義及び説明」
特に断らない限り、本明細書に用いられる下記の用語及び語句は、以下の意味を有することを意図している。特定的に定義されていない場合には、特定の用語及び語句は不確定か不明であるとみなされるべきではなく、通常の意味で理解すべきである。本明細書に製品名が現れる場合、その製品名に対応される製品又はその活性成分を参照することを目的とする。
【0044】
1−12は、C、C、C、C、C、C、C、C、C、C10、C11及びC12より選択され、C3−12は、C、C、C、C、C、C、C、C10、C11及びC12より選択される。
【0045】
1−12アルキル基またはヘテロアルキル基、C3−12シクロ基またはヘテロシクロ炭化水素基、C3−12シクロ炭化水素基またはヘテロシクロ炭化水素基により置換されたC1−12アルキル基またはヘテロアルキル基は、
1−12アルキル基、C1−12アルキルアミノ基、N,N−ジ(C1−12アルキル基)アミノ基、C1−12アルコキシ基、C1−12アルキルアシル基、C1−12アルコキシカルボニル基、C1−12アルキルスルホニル基、C1−12アルキルスルフィニル基、C3−12シクロアルキル基、C3−12シクロアルキルアミノ基、C3−12ヘテロシクロアルキルアミノ基、C3−12シクロアルコキシ基、C3−12シクロアルキルアシル基、C3−12シクロアルキルオキシカルボニル基、C3−12シクロアルキルスルホニル基、C3−12シクロアルキルスルフィニル基、5〜12員アリール基またはヘテロアリール基、5〜12員アラルキル基またはヘテロアラルキル基;
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、−CHC(CH)(CH)(OH)、シクロプロピル基、シクロブチル基、プロピルメチレン基、シクロプロピオニル基、ベンジルオキシ基、トリフルオロメチル基、アミノメチル基、ヒドロキシメチル基、メトキシ基、ホルミル基、メトキシカルボニル基、メタンスルホニル基、メチルスルフィニル基、エトキシ基、アセチル基、エチルスルホニル基、エトキシカルボニル基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジメチルアミノカルボニル基、ジエチルアミノカルボニル基;
【0046】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
【0047】
[この文献は図面を表示できません]
【0048】
及び
フェニル基、チアゾリル基、ビフェニル基、ナフチル基、シクロペンチル基、フラン基、3−ピロリニル基、ピロリジニル基、1,3−ジオキソラニル基、ピラゾリル基、2−ピラゾリニル基、ピラゾリジニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、1,2,3−アゾリル基、1,2,3−トリアゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、4H−ピラニル基、ピリジニル基、ピペリジル基基、1,4−ジオキサニル基、モルホリニル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピペラジニル基、1,3,5−トリチアニル基、1,3,5−トリアジニル基、ベンゾフラン基、ベンゾチエニル基、インドリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾチアゾリル基、プリニル基、キノリル基、イソキノリル基、シンノリニル基またはキノキサリニル基を含むがこれに限定されるものではない。
【0049】
ここで使われた「薬学的に許容可能な」という用語は、それらの化合物、材料、組成物及び/又は剤形について、信頼性のある医学的判断の範囲内にヒト及び動物の組織に接触して使用するのに適し、過剰な毒性、刺激性、アナフィラキシー反応、或いは他の問題や合併症がなく、妥当な利益/リスク比率に見合ったものを意味する。
【0050】
「薬学的に許容可能な塩」という用語は、本発明で発見された特定の置換基を有する化合物と比較的非毒性の酸や塩基により製造された本発明に係る化合物の塩を指す。本発明の化合物に比較的酸性の官能基を含有する場合に、単純な溶液または適当な不活性溶媒内で十分な量の塩基をこのような化合物の中性形態に接触させることにより塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容可能な塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アンモニア、またはマグネシウム塩や類似塩を含む。本発明の化合
物に比較的塩基性の官能基を含有する場合に、単純な溶液または適当な不活性溶媒内で十分な量の酸をこのような化合物の中性形態に接触させることにより酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容可能な酸付加塩の実例は、例えば、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、重炭酸基、リン酸、リン酸一水素基、リン酸二水素基、硫酸、硫酸水素基、ヨウ化水素酸、亜リン酸等の無機酸の塩と、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸及びメタンスルホン酸等と類似の有機酸の塩と、更に、アミノ酸(アルギニン等)の塩と、グルクロン酸等の有機酸の塩(Berge et al.,"Pharmaceutical Salts",Journal of Pharmaceutical Science 66:1−19(1977)を参照する。)を含む。本発明におけるある特定の化合物は、塩基性及び酸性の官能基を含むことで、いずれかの塩基付加塩または酸付加塩に変換されることができる。
【0051】
好ましくは、通常の方法で塩基または酸を塩と接触させ、親化合物を単離することによって、化合物の中性形態を再生させ得る。化合物の親形態は、いくつかの物性、例えば極性溶媒における溶解性がその各種の塩形態と異なる。
【0052】
本明細書に用いられる「薬学的に許容可能な塩」は、本発明における化合物の誘導体に該当し、ただし、酸により塩を形成、或いは塩基により塩を形成するように、上記の親化合物を修飾することが可能である。薬学的に許容可能な塩は、実例として、塩基、例えばアミンの無機酸塩または有機酸塩と、酸基、例えばカルボン酸のアルカリ金属または有機塩等を含むがこれに限定されるものではない。薬学的に許容可能な塩は、通常の非毒性の塩または親化合物の第四級アンモニウム塩、例えば非毒性の無機酸または有機酸による塩を含んでいる。通常の非毒性の塩は、2−アセトキシル安息香酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、酢酸、アスコルビン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、重炭酸基、炭酸、クエン酸、エデト酸、エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコヘプトース、グルコン酸、グルタミン酸、グルコール酸、臭化水素酸、塩酸、ヨウ化水素酸塩、ヒドロキシ基、ヒドロキシナフタレン、ヒドロキシエタンスルホン酸、乳酸、ラクトース、ドデシルスルホン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸、パントテン酸、フェニル酢酸、リン酸、ポリガラクツロン、プロピオン酸、サリチル酸、ステアリン酸、亜酢酸、コハク酸、スルファミン酸、スルファニル酸、硫酸、タンニン、酒石酸及びp−トルエンスルホン酸より選択される無機酸及び有機酸から誘導される塩を含むがこれに限定されない。
【0053】
本発明における薬学的に許容可能な塩は、酸基や塩基含有親化合物から通常の化学的方法で合成されても良い。一般的に、このような塩の製造方法は、水または有機溶媒、或いは両方の混合物において、遊離酸または塩基形態のような化合物を化学量論的に適切な塩基または酸に反応させることにより製造されるものである。一般的には、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールまたはアセトニトリル等の非水系溶媒が好ましい。
【0054】
本発明における化合物は、塩の形態に加え、ブロドラッグの形態が存在する。本明細書に記載の化合物のブロドラッグは、生理的条件下で化学的変化が発生しやすく、本発明の化合物に変換される。なお、ブロドラッグは、体内環境中で、化学的或いは生化学的方法で本発明の化合物に変換されることができる。
【0055】
本発明のある化合物は、水和物形態を含む非溶媒和形態、または溶媒和形態で存在し得る。一般的に、溶媒和形態は非溶媒和形態に当たることで、いずれも本発明の範囲内に属している。
【0056】
本発明のある化合物は、不斉炭素原子(光学的中心)または二重結合を有し得る。ラセミ体、ジアステレオマー、幾何異性体及び単一異性体は、いずれも本発明の範囲内に属している。
【0057】
本明細書におけるラセミ体、ambiscalemic and scalemic若しくは鏡像体は、単純な化合物の図示法がMaehr,J.Chem.Ed.1985,62:
114−120から由来したものである。特に断らない限り、
【0058】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【0059】
は、一つの立体的中心の絶対配置を表し、楔形鍵、波線
【0060】
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
【0061】
は、相対配置を表す。
本明細書に記載の化合物は、オレフィン性二重結合や、他の幾何学的不斉中心を有する場合、別段の記載がない限り、E/Z幾何異性体を含んでいる。同様に、全ての互変異性形態は、いずれも本発明の範囲内に属している。
【0062】
本発明の化合物は、特定の幾何または立体異性体形態で存在しても良い。本発明は、全てのこのような化合物が、シスートランス異性体、(−)−と(+)−の鏡像体の対、(R)−と(S)−の鏡像体、ジアステレオマー、(D)−の異性体、(L)−の異性体、並びにそのラセミ混合物とその他の混合物、例えばエナンチオマーやジアステレオマー富化混合物を含み、これらの混合物が全て本発明の範囲内に属することが想定している。アルキル基等の置換基には別の不斉炭素原子が存在してもいい。全てのこのような異性体及びそれらの混合物は、いずれも本発明の範囲内に属している。
【0063】
キラル合成、キラル試薬、或いは他の通常技術によって、光学活性の(R)−及び(S)−異性体、D及びL異性体を製造することができる。本発明のある化合物の鏡像体を取得しようとする場合に、不斉合成、またはキラル助剤を有する誘導作用を利用して製造することができ、但し、純粋な所望のエナンチオマーを提供するように、取得されたジアステレオマーの混合物を分離すると共に、補助基をクラッキングすることである。或いは、分子が、塩基性官能基(例えば、アミノ基)または酸性官能基(例えば、カルボキシル基)を含む場合、適切な光学活性の酸または塩基とジアステレオマーの塩を形成し、そして、本分野に公知の通常方法によりジアステレオマーの分離を行った後回収して単純な鏡像体を取得した。なお、エナンチオマー及びジアステレオマーの分離は、通常キラル固定相を利用したクロマトグラフィー法によるものであり、任意的に化学誘導法(例えば、アミンによるカルバマート)と結合する。
【0064】
本発明の化合物は、該化合物を構成した一つまたは複数の原子に、非天然存在比の原子同位体を含むことができる。例えば、放射性同位体を利用して、化合物、例えばトリチウム(H)、ヨウ素−125(125I)又はC−14(14C)を標識してもいい。本発明の化合物における全ての同位体から構成された変換は、放射性か否かに関わらず、本発明の範囲内に包含される。
【0065】
「薬学的に許容可能な担体」という用語は、本発明に有効量の活性物質を送達でき、活性物質の生物活性への阻止、又は宿主または患者に対して毒性の副作用がないいずれかの製剤、または水、油、野菜やミネラル、クリームベース、洗剤ベース、軟膏ベース等を含む担体媒体の代表的担体を意味する。これらのベースは、懸濁剤、増粘剤、及び経皮エンハンサー等を含む。それらの製剤は、化粧品分野または局所薬物分野における当業者なら了解し得ることである。担体に関するその他の情報は、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,21st Ed.,Lippincott,Williams&Wilkins(2005)を参照しても良く、該文献の内容は、援用の方式で本明細書に記載されることである。
【0066】
「賦形剤」という用語は、一般的に効果的な医薬組成物を調合するために必要となる担体、希釈剤及び/又は媒質を指す。
薬物または薬理学的活性剤について、「有効量」または「治療有効量」という用語は、非毒性であるが所望の効果が達成できる薬物または薬剤の十分な量を意味する。本発明における経口剤形に対して、組成物において一種類の活性物質の「有効量」とは、当該組成物に別の活性物質を組み合わせて使う時、所望の効果が達成するために必要となる使用量を指す。有効量の確定は、ヒトによって異なることで、受容体の年齢及び一般状況によって決められ、又は具体的な活性物質によって決められ、それぞれの技術方案における適切な有効量は、当業者の常規の試験によって決定しても良い。
【0067】
「活性成分」、「治療剤」、「活性物質」または「活性剤」という用語は、化学実体を指し、効果的に標的障害、疾患または病症を治療することができる。
「置換される」という用語は、重水素と水素の改変を含んだ特定原子上のいずれか一つまたは複数の水素原子が置換基に置換されることを指し、特定原子の原子価状態が正常であれば置換後の化合物が安定である。置換基はケトン基(即ち=O)である場合、2個の水素原子が置換されたことを意味する。ケトンの置換は、芳香族基には発生しない。「任意的に置換される」という用語は、置換されてもよく、また、置換されなくても良いことを指し、別段の記載がない限り、置換基の種類と数が化学的に実現できるものであれば、いずれでも良い。
【0068】
いずれかの変数(例えば、R)は、化合物の組成または構造で、一度以上現れた場合、それぞれの場合における定義が皆独立である。従って、例えば、1個の基が0〜2個のRに置換される場合、上記の基は、多くともいずれか2個のRに置換されることができ、またそれぞれの場合のRは皆独立なオプションを有する。また、置換基及び/又はその改変体の組み合わせは、ただこのような組み合わせが安定的な化合物を生成する場合に許可されることである。
【0069】
1個の置換基の結合が、1個の環上の2個の原子に交差接続される場合、これらの置換基は、その環上のいずれかの原子に結合されてもよい。挙げられた置換基において、それがどの原子によって、化学構造式に含まれているが具体的に言及されていない化合物に結合されているのかを指定していない場合、このような置換基は、いずれかの該原子によって結合されてもよい。置換基及び/又はその改変体の組み合わせは、ただこのような組み合わせが安定的な化合物を生成する場合に許可されることである。例えば、構造単位
【0070】
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
【0071】
は、シクロヘキシル基またはシクロヘキサジエン基上のいずれか一つの位置で置換可能であることを示す。
1個の連結基の数が0である場合、例えば−(CRR)−は、その連結基が単結合であることを示す。
【0072】
一つの変数が単結合より選択される場合、その連結された二つの基がそのままお互いに接続され、例えばA−L−ZにおけるLが単結合を表した場合、その構造が実際にA−Zであることを示した。
【0073】
別段の記載がない限り、「ハロゲン化」という用語または「ハロゲン」自体或いは他の置換基の一部分として、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を表す。なお、「ハロアルキル基」という用語は、1個のハロアルキル基と多数のハロアルキル基を含むことを意味する。例えば、「ハロゲン化(C−C)アルキル基」という用語は、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、4−クロロブチル基及び3−ブロモプロピル基等を含むがそれに限定されないことを意味する。
【0074】
ハロゲン化アルキル基の実例は、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、ペンタフルオロエチル基、及びペンタクロロエチル基を含むがこれに限定されてはいない。「アルコキシ基」は、酸素ブリッジによって接続された特定数の炭素原子を有する上記のアルキル基を表す。C1−6アルコキシ基は、C、C、C、C、C及びCのアル
コキシ基である。アルコキシの例には、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基及びS−ペンチルオキシ基を含むがこれに限定されてはいない。「シクロアルキル基」は、飽和シクロ基、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基またはシクロペンチル基を含む。3−7シクロアルキル基は、C、C、C、C及びCシクロアルキル基を含む。「アルケニル基」は、直鎖または分枝鎖構造の炭化水素鎖を含み、ここで、鎖のいずれかの安定サイトに、1個または複数の炭素−炭素二重結合、例えば、エテニル基及びプロペニル基が存在する。
【0075】
「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を指す。
別段の記載がない限り、「ヘテロ」という用語は、ヘテロ原子またはヘテロ原子団(即ち、ヘテロ原子含有原子団)を示し、炭素(C)及び水素(H)を除く原子、並びにこれらのヘテロ原子を含む原子団を含み、例えば、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、アルミニウム(Al)、ホウ素(B)、−O−、−S−、=O、=S、−C(=O)O−、−C(=O)−、−C(=S)−、−S(=O)、−S(=O)−、及び任意的に置換された−C(=O)N(H)−、−N(H)−、−C(=NH)−、−S(=O)N(H)−又は−S(=O)N(H)−を含む。
【0076】
別段の記載がない限り、「シクロ」は、置換または未置換のシクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクロアルキニル基、アリール基またはヘテロアリール基を示す。いわゆる環は、単環、連結環(linked ring)、スピロ環、縮合環または架橋環を含む。環の原子の数は、通常、員環数として定義され、例えば、「5〜7員環」とは、5〜7個の原子が環状に配列されることを指す。別段の記載がない限り、その環は、1〜3個のヘテロ原子を任意的に含む。従って、「5〜7員環」は、例えば、フェニルピリジン基及びピペリジニル基を含み、一方、「5〜7員ヘテロシクロアルキル環」という用語は、ピリジニル基及びピペリジニル基を含むが、フェニル基は含まない。「環」という用語は、少なくとも1個の環を含む環系を更に含み、ここでそれぞれの「環」は、いずれも上記の定義に当てはまる。
【0077】
別段の記載がない限り、「ヘテロ環」または「ヘテロシクロ基」という用語は、安定的にヘテロ原子またはヘテロ原子団を含む単環、二環または三環を指し、又、飽和、部分的に不飽和または不飽和(芳香族)の状態になってもよく、それらは、炭素原子と、1、2、3または4個の独立的にN、O及びSより選択されるシクロヘテロ原子を含み、ここで、上記のいずれかのヘテロ環は、1個のベンゼン環に融合して二環を形成することができる。窒素及び硫黄ヘテロ原子は、任意的に酸化されることができる(即ち、NO及びS(O)p、pは1または2)。窒素原子は、置換または未置換されたものである(即ち、N又はNRであり、ここでRは、Hまたは本明細書に定義された他の置換基である)。該ヘテロ環は、いずれかのヘテロ原子または炭素原子の側基に付着されることによって、安定的な構造を形成する。生成された化合物が安定的であれば、本明細書に記載の上記ヘテロ環において炭素または窒素サイトでの置換を発生することができる。ヘテロ環における窒素原子は、任意的に四級化される。一つの好ましい方案において、ヘテロ環におけるS及びO原子の総数が1個を超えた場合、これらのヘテロ原子がお互いに隣接していない。他の好ましい方案において、ヘテロ環におけるS及びO原子の総数が1個を超えない。本明細書に示したように、「芳香族ヘテロシクロ基」または「ヘテロアリール基」という用語は、炭素原子と、N、O及びSより独立的選択される1、2、3または4個のヘテロ環原子を含む安定的な5、6、7員の単環、二環、又は7、8、9や10員の二環ヘテロシクロ基の芳香環を指す。窒素原子は、置換または未置換されたもの(即ち、N又はNRであり、ここでRはHまたは本明細書に定義された他の置換基である)でも良い。窒素及び硫黄ヘテロ原子は、任意的に酸化されても良い(即ち、NO及びS(O)pであり、pが1または2である)。芳香族ヘテロ環におけるS及びO原子の総数が1個を超えないことに注意すべきである。架橋環は、ヘテロ環の定義にも含まれている。1個または複数の原子(即ち、C、O、N又はS)が2個の隣接しない炭素原子または窒素原子に接続される場
合、架橋環が形成される。好ましい架橋環は、1個の炭素原子、2個の炭素原子、1個の窒素原子、2個の窒素原子及び1個の炭素−窒素基を含むがこれに限定されるものではない。1個の架橋が常に単環を三環に変換することに注意すべきである。架橋環において、環上の置換基も架橋に現れることができる。
【0078】
ヘテロシクロ化合物の実例は、アクリジニル基、アゾシニル基、ベンゾイミダゾール、ベンゾフラン基、ベンゾメルカプトフラン基、ベンゾメルカプトフェニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾオキサゾリニル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ベンゾテトラアゾリ基ル、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、ベンゾイミダゾリニル基、カルバゾリル基、4aH−カルバゾリル基、カルボリン基、ベンゾジヒドロピラニル基、クロメン、シンノリニル基デカヒドロキノリル基、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル基、ジヒドロフロ[2,3−b]テトラヒドロフラン基、フラン基、フラザニル基、イミダゾリジニル基、イミダゾリニル基、イミダゾリル基、1H−インダゾリル基、インドールアルケニル基、ジヒドロインドリル基、インドリジニル基、インドリル基、3H−インドリル基、イソベンゾフラン基、イソインドリル基、イソジヒドロインドリル基、イソキノリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基、メチレンジオキシフェニル基、モルホリニル基、ナフチリジニル基、オクタヒドロイソキノリル基、オキサジアゾリル基、1,2,3−オキサジアゾリル基、1,2,4−オキサジアゾリル基、1,2,5−オキサジアゾリル基、1,3,4−オキサジアゾリル基、オキサゾリジニル基、オキサゾリル基、ヒドロキシインドリル基、ピリミジニル基、フェナンスリジニル基、フェナントロリン基、フェナジン基、フェノチアジン基、ベンゾキサンチン基、フェノキサジニル基、フタラジニル基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、ピペリジニル基、4−ピペリジニル基、ピペロニル基、プテリジン基、プリニル基、ピラニル基、ピラジニル基、ピラゾリジニル基、ピラゾリニル基、ピラゾリル基、ピリジニル基、ピリドオキサゾール基、ピリドイミダゾール基、ピリドチアゾール基、ピリジニル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、2H−ピロリル基、ピロリル基、キナゾリニル基、キノリル基、4H−キナジン基、キノキサリニル基、キヌクリジニル基、テトラヒドロフラン基、テトラヒドロイソキノリル基、テトラヒドロキノリル基、テトラアゾリル基、6H−1,2,5−チアジアジニル基、1,2,3−チアジアゾリル基、1,2,4−チアジアゾリル基、1,2,5−チアジアゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、チアントレン基、チアゾリル基、イソチアゾリルチエニル基、チエニル基、チエノオキサゾリル基、チエノチアゾリル基、チエノイミダゾリル基、トリアジニル基、1,2,3−トリアゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基、1,2,5−トリアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基及びキサンテニル基を含むがこれに限定されるものではない。更に、縮合環化合物及びスピロ化合物を含む。
【0079】
別段の記載がない限り、「炭化水素基」という用語、またはその下位概念(例えばアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、フェニル基等)自体あるいは他の置換基の一部として表される直鎖、分枝鎖または環状の炭化水素原子団又はこれらの組み合わせは、完全飽和のものであっても、一価または多価不飽和のものであってもよく、一置換、二置換または多置換によるものであっでもよく、二価または多価の原子団を含んでもよく、所定の数の炭素原子(例えばC−C10は1〜10個の炭素を示す)を有する。「炭化水素基」は、脂肪族炭化水素基及び芳香族炭化水素基を含むがこれに限定されるものではなく、上記脂肪族炭化水素基は、鎖状と環状を含み、具体的に、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基を含むがこれに限定されるものではなく、上記芳香族炭化水素基は、炭素数6〜12の芳香族炭化水素基、例えば、フェニル基(ベンゼン)、ナフチル基(ナフタレン)等を含むがこれに限定されるものではない。幾つかの実施例において、「アルキル基」という用語は、直鎖または分枝鎖の原子団、またはそれらの組み合わせを表し、完全飽和のものであっても、一価または多価不飽和のものであってもよく、二価及び多価の原子団を含んでも良い。飽和炭化水素の原子団の実例は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、イソブチル、sec−ブチル基、イソブチル基、シクロヘキシル基、(シクロヘキシル)メチル基、シクロプロピルメチル基、及びn−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基等原子団の同族
体または異性体を含むがこれに限定されるものではない。不飽和アルキル基は、1個または複数の二重結合または三重結合を有するが、その実例は、ビニル基、2−プロペニル基、ブテニル基、クロチル基、2−イソペンテニル基、2−(ブタジエニル基)、2,4−ペンタジエニル基、3−(1、4−ペンタジエニル基)、エチニル基、1−プロピニル基及び3−プロピニル基、3−ブチニル基、及びより高次の同族体と異性体を含むがこれに限定されるものではない。
【0080】
別段の記載がない限り、「ヘテロ炭化水素基」という用語またはその下位概念(例えばヘテロアルキル基、ヘテロアルケニル基、ヘテロアルキニル基、ヘテロアリール基等)自体或いは他の用語と併用して表される安定な直鎖、分枝鎖または環状炭化水素の原子団及びその組み合わせは、一定の数の炭素原子と少なくとも1個のヘテロ原子とから構成される。幾つかの実施例において、「ヘテロアルキル基」という用語自体或いは他の用語と併用して表される安定な直鎖、分枝鎖の炭化水素の原子団、またはその組成物は、一定の数の炭素原子と少なくとも1個のヘテロ原子とから構成される。典型的な実施例において、ヘテロ原子が、B、O、N及びSより選択され、ここで窒素と硫黄原子が任意的に酸化され、窒素ヘテロ原子が任意的に四級化される。ヘテロ原子B、O、N及びSは、ヘテロ炭化水素基のいずれかの内部の位置に(該炭化水素基が分子の他の部分に付着する位置を含む)配置されても良い。実例は、−CH−CH−O−CH、−CH−CH−NH−CH、−CH−CH−N(CH)−CH、−CH−S−CH−CH、−CH−CH、−S(O)−CH、−CH−CH−S(O)−CH、−CH=CH−O−CH、−CH−CH=N−OCH及び-CH=CH−N(CH)−CHを含むがこれに限定されるものではない。ヘテロ原子は、例えば、−CH−NH−OCHのように多くとも二個が連続しても良い。
【0081】
「アルコキシ」、「アルキルアミノ基」及び「アルキルチオ基」(またはチオアルコキシ)という用語は、慣用表現に属しており、それぞれ1個の酸素原子、アミノ基または硫黄原子によって分子の他の部分に接続されるそれらのアルキル基を指す。
【0082】
別段の記載がない限り、「シクロ炭化水素基」、「ヘテロシクロ炭化水素基」という用語またはその下位概念(例えばアリール基、ヘテロアリール基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクロアルキニル基等)自体、或いは他の用語と併用して、それぞれ環化された「炭化水素基」、「ヘテロ炭化水素基」を表す。なお、ヘテロ炭化水素基またはヘテロシクロ炭化水素基(例えばヘテロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基)に関して、ヘテロ原子は、上記のヘテロ環が分子の他の部分に付着されたの位置を占めても良い。シクロアルキル基の実例は、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、1−シクロヘキセニル基、3−シクロヘキセニル基、シクロヘプチル基等を含むがこれに限定されるものではない。ヘテロシクロ基の非限定的な実例は、1−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジニル基)、1−ピペリジニル基、2−ピペリジニル基、3−ピペリジニル基、4−モルホリニル基、3−モルホリニル基、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフランインドール−3−イル、テトラヒドロチオフェン−2−イル、テトラヒドロチオフェン−3−イル、1−ピペラジニル基及び2−ピペラジニル基を有する。
【0083】
別段の記載がない限り、「アリール基」という用語は、ポリ不飽和芳香族炭化水素の置換基を示し、一置換、二置換や、多置換のものでも良く、又、それは単環や多環(好ましくは1〜3個の環)であっでも良く、または、一緒に融合したり、または共有結合に連結されても良い。「ヘテロアリール基」という用語は、1〜4個のヘテロ原子を含むアリール基(または環)を指す。例示的な実例としては、ヘテロ原子がB、N、O及びSより選択され、ここで窒素及び硫黄原子が任意的に酸化され、窒素原子が任意的に四級化される。ヘテロアリール基は、ヘテロ原子によって分子の他の部分に接続されても良い。アリール基またはヘテロアリール基の非限定的な実施例は、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、4−ビフェニル基、1−ピロリル基、2−ピロリル基、3−ピロリル基、3−ピラゾリル基、2−イミダゾリル基、4−イミダゾリル基、ピラジニル基、2−オキサゾリル基、4−オキサゾリル基、2−フェニル基−4−オキサゾリル基、5−オキサゾリ
ル基、3−イソオキサゾリル基、4−イソオキサゾリル基、5−イソオキサゾリル基、2−チアゾリル基、4−チアゾリル基、5−チアゾリル基、2−フラン基、3−フラン基、2−チエニル基、3−チエニル基、2−ピリジニル基、3−ピリジニル基、4−ピリジニル基、2−ピリミジニル基、4−ピリミジニル基、5−ベンゾチアゾリル基、プリニル基、2−ベンズイミダゾール基、5−インドリル基、1−イソキノリル基、5−イソキノリル基、2−キノキサリニル基、5−キノキサリニル基、3−キノリル基及び6−キノリル基を含む。上記のいずれか一つのアリール基とヘテロアリール基の環系の置換基は、以下で説明する許容可能な置換基より選択される。
【0084】
簡単にするために、アリール基は、他の用語と併用する場合(例えば、アリールオキシ基、アリールチオ基、アラルキル基)、以上のように定義されたアリール基及びヘテロアリール基環を含む。従って、「アラルキル基」という用語は、炭素原子(例えばメチレン基)が例えば酸素原子にすでに置換されたそれらのアルキル基、例えばフェノキシメチル基、2−ピリジンオキシメチル基、3−(1−ナフトキシ)プロピル基等を有する、アリール基がアルキル基に付着されたそれらの原子団(例えば、ベンジル基、フェネチル基、ピリジニルメチル基等)を含むことを意図する。
【0085】
「脱離基」という用語は、置換反応(例えば、求核置換反応)によって他の官能基または原子で置換される官能基または原子を指す。例えば、代表的な脱離基には、トリフレートと、塩素、臭素、ヨウ素と、、例えばメタンスルホネート、トシレート、p-ブロモベンゼンスルホネート、p-トシレート等のスルホネート基と、例えばアセトキシル、トリフルオロアセトキシル等のアシルオキシ基が含まれている。
【0086】
「保護基」という用語は、「アミノ基保護基」、「ヒドロキシ基保護基」または「メルカプト基保護基」を含むがこれに限定されるものではない。「アミノ基保護基」という用語は、アミノ基の窒素位置における副反応を阻止することに好適に用いられる保護基を指す。代表的なアミノ基保護基は、ホルミル基と、例えばアルカンアシル基(例えば、アセチル基、トリクロロアセチル基またはトリフルオロアセチル基)などのアシル基と、例えばtert−ブトキシカルボニル基(Boc)などのアルコキシカルボニル基と、例えばベンジルオキシカルボニル基(Cbz)及び9−フルオレンメトキシカルボニル基(Fmoc)などのアリールメトキシカルボニル基と、例えばベンジル(Bn)、トリチル(Tr)、1,1−ジ−(4'−メトキシ基フェニル基)メチルなどのアリール基メチル基と、例えばトリメチルシリル(TMS)及びtert−ブチルジメチルシリル(TBS)等のシリル基を含むが限定されてはいない。「ヒドロキシ基保護基」という用語は、ヒドロキシの副反応を阻止することに好適に用いられる保護基を指す。代表的なヒドロキシ保護基は、例えばメチル基、エチル及びtert−ブチルなどのアルキル基と、例えばアルカンアシル(例えばアセチル)などのアシル基と、、例えばベンジル(Bn)、p−メトキシ基ベンジル(PMB)、9−フルオレニルメチル(Fm)及びベンズヒドリル(ジフェニルメチル基、DPM)などのアリールメチル基と、例えばトリメチルシリル(TMS)及びtert-ブチルジメチルシリル(TBS)等のシリル基、を含むがこれに限定されるものではない。
【0087】
本発明の化合物は、以下に挙げられた具体的実施形態、他の化学的合成方法と併用した実施形態、及び当業者にとって良く知られた同等置換方式を含む、当業者にとって良く知られた多種の合成方法にて製造されても良い。好ましい実施形態は、本発明の実施例を含むがこれに限定されるものではない。
【0088】
本発明で用いられた溶媒は、全て市販されており、更に精製される必要がなく使用することができる。反応は、不活性窒素下、無水溶媒で行われるものである。プロトン核磁気共鳴によるデータは、Bruker Avance III 400(400MHz)分光器に記録されており、化学的変位は、テトラメチルシランの低フィールドにおける(ppm)で表される。マススペクトルは、アジレント1200シリーズプラス6110(&1956A)にて測定された。LC/MSまたはShimadzu MSは、一つのDAD:SPD−M20A(LC)及びShimadzu Micromass 2020検出器を含む。質量分析計には、正または負のパターンで操作されるエレクトロスプレーイオン源(ESI)が備えられた。
【0089】
本発明は、以下のような略語が採用されており、aqは、水を代表し、HATUは、2−(7−アゾベンゾトリアゾール)−N,N,N',N'−テトラメチルウレアヘキサフルオロホスフェートを代表し、EDCは、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩を代表し、m−CPBAは、3−クロロ過安息香酸を代表し、eqは、当量、等量を代表し、CDIは、カルボニルジイミダゾールを代表し、DCMは、ジクロロメタンを代表し、PEは、石油エーテルを代表し、DIADは、ジイソプロピルアゾジカルボキシレートを代表し、DMFは、N,N−ジメチルホルムアミドを代表し、DMSOは、ジメチルスルホキシドを代表し、EtOAcは、酢酸エチルを代表し、EtOHは、エタノールを代表し、MeOHは、メタノールを代表し、CBzは、アミン保護基としてのベンジルオキシカルボニル基を代表し、BOCは、アミン保護基としてのtert-ブチルカルボニル基を代表し、HOAcは、酢酸を代表し、NaCNBHは、シアノホウ水素化ナトリウムを代表し、r.t.は、室温を代表し、O/Nは、一晩放置を代表し、THFは、テトラヒドロフランを代表し、THPは、テトラヒドロピランを代表し、Novozyme 435は、Novozymeリパーゼを代表し、BocOは、ジ-tert-ブチルジカーボネートを代表し、TFAは、トリフルオロ酢酸を代表し、DIPEAは、ジイソプロピルエチルアミンを代表し、SOClは、塩化チオニルを代表し、CSは、二硫化炭素を代表し、TsOHは、p−トルエンスルホン酸を代表し、NFSIは、N−フッ素−N−(ベンゼンスルホニル)ベンゼンスルホンアミドを代表し、NCSは、1−クロロピロリジン−2,5−ジノンを代表し、n−BuNFは、フッ化テトラブチルアンモニウムを代表し、iPrOHは、2−プロパノールを代表し、dppfは、1,1'−ビス(ジフェニル基ホスフィン)フェロセンを代表し、TBSClは、tert-ブチルジメチルクロロシランを代表し、NISは、N−ヨードスクシンイミドを代表し、TBAFは、テトラブチルフッ化アンモニウムを代表し、MsClは、塩化メタンスルホニルを代表し、LDAは、リチウムジイソプロピルアミドを代表し、TEAは、トリエチルアミンを代表し、DASTは、ジエチルアミノ三フッ化硫黄を代表し、SFCは、超臨界液体クロマトグラフィーを代表し、NBSは、N−ブロモスクシンイミドを代表し、TMSAは、トリメチルシリルアセチレンを代表し、DMAPは、4−ジメチルアミノピリジンを代表し、DCEは、1,2−ジクロロエタンを代表し、MWは、マイクロ波反応を代表し、AIBNは、アゾビスイソブチロニトリルを代表し、POTは、トリ-o-メチルトリフェニル基ホスフィンを代表し、DTBPFは、1,1'−ビス(ジ-tert-ブチルホスフィン)フェロセンを代表し、mpは、融点を代表する。
【0090】
化合物は、人工的に命名されたり、ChemDraw(登録商標)ソフトウェアにより命名されたりし、、市販の場合、ベンダのカタログ名称を採用している。
【発明を実施するための形態】
【0091】
本発明を詳しく説明するように、下記実施例を挙げたが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
【0092】
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
【0093】
実施例1
【0094】
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
【0095】
実施例1A
【0096】
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
【0097】
室温下で、1−ヒドロ−インダゾール−5−ヒドロキシ(54グラム、0.4モル)とイミダゾール(40グラム、0.6モル)とのDMF(1リットル)溶液にTBSCl(90グラム、0.6モル)をバッチで添加した。添加後、反応は15℃で5時間攪拌しながら行われていた。最終的に、反応液に水を3リットル入れ希釈させ、酢酸エチル(0.8リットル×3)で抽出し、組み合わされた有機相を水(0.8リットル×3)で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して蒸発した。残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって表題化合物(90グラム、90%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:249[M+1]+
【0098】
実施例1B
【0099】
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
【0100】
10℃で、実施例1Aにおける(90グラム、0.36モル)のジクロロメタン(1.2リットル)溶液にNIS(88グラム、0.4モル)をバッチで添加した。反応液は、10℃で2時間攪拌した。10%の亜硫酸ナトリウム溶液(体積を含む)で急冷反応を起こさせ、有機層を飽和食塩水(300ミリリットル×2)で洗浄し、有機相を合わせて、そして、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して蒸発した。残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって表題化合物(125グラム、92%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:375[M+1]+
【0101】
実施例1C
【0102】
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
【0103】
まず、実施例1Bをジクロロメタン(1リットル)とテトラヒドロフラン(0.4リットル)との混合溶媒に溶解させ、そして、メチルスルホン酸(6.0グラム、60ミリモル)を入れ、最後に、3,4−テトラヒドロ−2H−ピラン(124.2グラム、0.92モル)を反応液にバッチで添加した。添加後、12℃で5時間攪拌した。反応後の反応液をジクロロメタン(500ミリリットル)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(300ミリリットル)で洗浄した。有機層は、飽和食塩水で再度洗浄され、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して蒸発乾固された。残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって表題化合物(132グラム、93.6%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:459[M+1]+
【0104】
実施例1D
【0105】
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
【0106】
10℃で、実施例1C(132グラム、0.29モル)のテトラヒドロフラン(1.4リットル)溶液にフッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(0.35リットル、0.35モル、1モル/リットル)を一回添加した。混合液は、10℃で2時間攪拌した。反応液を1.5リットルの氷水に入れ、20分間十分に攪拌した。水相を酢酸エチル(400ミリリットル×3)で抽出し、有機相を合わせて、飽和食塩水(200ミリリットル×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して蒸発した。残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって表題化合物(64グラム、65%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:345[M+1]+
【0107】
実施例1E
【0108】
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
【0109】
−78℃の窒素ガスの保護下で、3,5−ジクロロピリジン(58.8グラム、404ミリモル)のテトラヒドロフラン(600ミリリットル)溶液に、LDA(242ミリリットル、484ミリモル、2.0モル/リットル)を滴下した。滴下した後、−78℃の窒素ガスの保護下で、一時間攪拌した。その後、無水アセトアルデヒド(35.5グラム、808ミリモル)を反応液にバッチで添加した。滴下した後、反応液を、室温の20℃に
昇温し、続いで2時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム(200ミリリットル)を添加し、急冷反応を起こさせ、そして、酢酸エチル(400ミリリットル×3)で抽出し、有機相を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過してから、ろ液を濃縮することによって、残留物を得、高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィー精製を行い、表題化合物(51グラム、66%の収率)を得た。HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm:8.43(s,2H),5.53(t,J=6Hz,1H),3.12(d,J=6Hz,1H),1.64(d,J=6.8Hz,3H)。
【0110】
実施例1F
【0111】
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
【0112】
0℃で、混合物の実施例1E(36グラム、0.91モル)とトリエチルアミン(21グラム、0.21モル)のジクロロメタン(1リットル)溶液に、MsCl(32グラム、0.28mol)をバッチで添加した。0℃で反応液を3時間攪拌し、そして、氷浴中に、水(100ミリリットル)を入れ急冷しながら1時間十分に攪拌した。層分離後、有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液(200ミリリットル×3)と飽和食塩水(200ミリリットル)で洗浄し、そして、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過してから、ろ液を濃縮することによって、残留物を得、高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィー精製を行い、表題化合物(淡黄色、50グラム、98%の収率)を得た。
【0113】
実施例1G
【0114】
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
【0115】
実施例1D(35グラム、0.1モル)と、実施例1F(33グラム、0.12モル)と、炭酸セシウム(66グラム、0.2モル)とのアセトニトリル(1.5リットル)混合物を90℃で12時間反応させた。室温に冷却した後、ろ過してろ液を蒸発させ粗化合物を得た。残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって表題化合物(35グラム、85%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:518[M+1]+HNMR(400MHz、メタノール−d)ppm 8.44(s,2H),7.46(dd,J=2.8,8.8Hz,1H),7.17(dd,J=2.4,9.2Hz,1H),6.71(s,1H),6.08(d,J=6.8Hz,1H),5.64〜5.59(m,1H),4.01〜3.97(m,1H),3.73〜3.69(m,1H),2.48〜2.47(m,1H),2.13〜2.11(m,2H),1.83(d,J=6.8Hz,3H),1.75〜1.64(m,3H)。
【0116】
実施例1H
【0117】
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0118】
室温の窒素ガス下で、実施例1G(10グラム、19.3ミリモル)のDMF(300ミリリットル)溶液に、Pd(PPhCl(1.36グラム、2ミリモル)とギ酸ナトリウム(6グラム、58ミリモル)を添加した。その後、水素化ボトルに対して、一酸化炭素ガスによって置き換え、ボトルを一酸化炭素ガスで満たした。反応液は、攪拌反応を一酸化炭素(50 psi)および80℃で12時間行った。ろ過してから、ろ液を濃縮することによって残留物を得、高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィー精製を行い、表題化合物(7.2グラム、89%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:420[M+1]+
【0119】
実施例1I
【0120】
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
【0121】
実施例1H(7.2グラム、17.1ミリモル)と、亜リン酸ジエチル(5.4ミリリットル、51.4ミリモル)と、水酸化バリウムオクタハイドレート(2.7グラム、8.6ミリモル)のテトラヒドロフラン溶液(130ミリリットル)混合物を50℃に加熱して、反応を5時間行った。TLCによる検出は、反応原料がなくなり、反応が終わることを示した。ろ過濃縮により残留物を得、高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィー精製を行い、表題化合物(無色油状液体、5.5グラム、58%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:558[M+1]+
【0122】
実施例1J
【0123】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
【0124】
窒素ガスの保護下で、氷浴中に実施例1I(5.5グラム、9.9ミリモル)のジクロロエタン(100ミリリットル)溶液へDAST(3.7ミリリットル、29.7ミリモル)をゆっくり滴下した。滴下した後、0℃の窒素ガスの保護下で攪拌反応を2時間させた。TLCによる検出は、原料が全てなくなり、新たなメインポイントが生じることを示した。反応液は、氷浴の条件で水(10ミリリットル)で急冷され、そして、10分間十分に攪拌された。分液した後、有機相を飽和重炭酸ナトリウム(20ミリリットル×2)および食塩水(20ミリリットル)を用い逐次に洗浄して、そして、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、最後にろ過蒸発した。残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって表題化合物(黄色油状物、2.7グラム、50%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:560[M+1]+
【0125】
実施例1K
【0126】
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0127】
10℃の窒素ガスの保護下で、実施例1J(1.42グラム、2.5ミリモル)のテトラヒドロフラン(15ミリリットル)溶液に、水素化ナトリウム(60%の含量)(0.63グラム、3.0ミリモル)をバッチで添加した。添加後、反応液を、10℃で30分間攪拌した。6−(モルホリンメチル)−3−ホルミル基ピリジン(0.63グラム、3.0ミリモル)を攪拌中の反応液に入れ、そして、反応液を80℃に加熱した後3時間反応させた。薄層クロマトグラフィーは、反応完了を示した。反応液を室温に冷却した後、水(2ミリリットル)を入れ、急冷反応を起こさせ、氷水の急冷を行った後、室温で十分間攪拌し、酢酸エチル(10ミリリットル×3)で抽出した。有機相を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して蒸発乾固した。残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって表題化合物(黄色油状物、0.28グラム混合物1K(シス1Kaおよびトランス1Kb)、54%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:612[M+1]+
【0128】
実施例1L
【0129】
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
【0130】
0℃で、メタノール(12ミリリットル)に、塩化アセチル(3ミリリットル)をゆっくり滴下した。そして、反応液は、室温下で攪拌しながら15分間反応させた。実施例1K(800ミリグラム、1.3ミリモル)を攪拌中の反応液に添加した。反応液を40℃に加熱した後、攪拌しながら3時間反応させた。LCMSは、反応完了を示した。反応液をそのまま蒸発乾固させ、化合物1L(ラセミ体)、LCMS(ESI)m/z:528.4[M+1]+を得た。
【0131】
実施例2
【0132】
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
【0133】
実施例1Lを、SFC分離(SFC分離条件は、カラム:Chiralpak AD−3 50*4.6mmのI.D.、3uMの移動相:エタノール(0.05%のDEA)−CO 5%から40%までの流速:4mL/分 波長:254nm)に使用し、実例2、実例3、実例4、実例5、副生成物の実例6を得た。
【0134】
実施例2LCMS(ESI)m/z:528.4[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 8.81(s,1H),8.49(s,2H),8.10(d,1H),7.65−7.43(m,2H),7.17(d,J=7.3Hz,1H),6.84(m,1H),6.77−6.63(m,1H),6.01(m,1H),4.54(s,2H),4.02−3.87(m,4H),3.31(m,4H),1.84(d,3H)。
【0135】
実施例3
【0136】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0137】
この実施例は、実施例2に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:528.4[M+1]+HNMR(400MHz,DMSO−d)ppm 8.65(s,1H),8.55(s,2H),7.96(d,J=8.0Hz,1H),7.56(d,J=9.0Hz,1H),7.46(d,J=8.3Hz,1H),7.14(dd,J=2.3,9.0Hz,1H),6.84(s,1H),6.78(s,2H),5.94(q,J=6.4Hz,1H),4.44(s,2H),3.83(m,4H),3.22(m,4H),1.71(d,J=6.5Hz,3H)。
【0138】
実施例4
【0139】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0140】
この実施例は、実施例2に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:528.4[M+1]+
HNMR(400MHz,DMSO−d)ppm 8.94(s,1H),8.60(s,2H),8.21(d,J=8.3Hz,1H),7.71−7.52(m,2H),7.23−7.12(m,2H),6.80−6.65(m,1H),6.14(q,J=6.5Hz,1H),4.54(s,2H),3.88(m,4H),3.31(m,4H),1.77(d,J=6.5Hz,3H)。
【0141】
実施例5
【0142】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【0143】
この実施例は、実施例2に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:528.4[M+1]+
HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 8.98(s,1H),8.52(s,2H),8.36(d,J=7.5Hz,1H),7.78(d,J=8.3Hz,1H),7.51(d,J=8.8Hz,1H),7.26−7.14(m,2H),6.74−6.60(m,1H),6.18(q,J=6.5Hz,1H),4.63(s,2H),3.99(m,4H),3.46(m,4H),1.83(d,J=6.5Hz,3H)。
【0144】
実施例6
【0145】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0146】
この実施例は、実施例2に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:526.4[M+1]+
HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 8.92(s,1H),8.49(s,2H),8.41(d,J=7.3Hz,1H),8.11(d,J=7.8Hz,1H),7.55(d,J=9.0Hz,1H),7.43(d,J=2.0Hz,1H),7.19(dd,J=2.0,9.0Hz,1H),6.10(q,J=6.5Hz,1H),4.74(d,J=7.8Hz,4H),3.99(br. s.,4H),3.47(br. s.,4H),1.79(d,J=6.8Hz,3H)。
【0147】
フローB
【0148】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【0149】
実施例7(参考例)
【0150】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
【0151】
実施例7A
【0152】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0153】
0℃の条件で、6−ギ酸メチル−1−メチルピリジン(20グラム、0.13モル)のN,N−ジメチルスルホキシド(200ミリリットル)溶液に、ヨウ素単体(33.5グラム、0.13ミリモル)およびトリフルオロ酢酸(35.3ミリリットル、0.4ミリモル)を添加し、1時間攪拌した後、140℃に昇温し、2.5時間攪拌した。0℃に冷却した後、飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(30ミリリットル)で急冷し、30分間攪拌し、水層を酢酸エチル(150ミリリットル×3)で抽出し、有機層を飽和食塩水(50ミリリットル×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物をシリカゲル高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって表題化合物(8グラム、37%の収率)を得た。HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm:10.14(s,1H),9.36(s,1H),
8.47(dd,J=1.3,8.0Hz,1H),8.03(d,J=8.0Hz,1H),4.05−3.94(s,3H)。
【0154】
実施例7B
【0155】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0156】
0℃の条件で、実施例7A(20グラム、120ミリモル)のオルトギ酸トリメチル(400ミリリットル)溶液に、ギ酸(40ミリリットル)をゆっくり滴下し、この温度で30分間攪拌した後、濃硫酸(1.2ミリリットル)を滴下した後、50℃に昇温して30分間攪拌し、そして、再度温度を25℃に下げて3時間攪拌した。室温に冷却し、水(100ミリリットル)に入れ、水層を酢酸エチル(200ミリリットル×3)で抽出し、有機相を合わせて、飽和食塩水(100ミリリットル×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮することによって褐色油状の表題化合物(25グラム、98.8%の収率)を得てそのまま次のステップに用いられる。
【0157】
実施例7C
【0158】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
【0159】
0℃の窒素ガスの保護下で、実施例7B(8グラム、38ミリモル)のテトラヒドロフラン(120ミリリットル)溶液に、テトラヒドロアルミニウムリチウム(4.4グラム、114ミリモル)をバッチで添加し、添加した後、この温度で1時間攪拌した。水(4.4ミリリットル)、15%の水酸化ナトリウム(4.4ミリリットル)を使って、そして、再度水(13.2ミリリットル)を入れ、急冷し、30分間攪拌してろ過し、真空濃縮することによって黄色油状の表題化合物(5グラム、71%の収率)を得てそのまま次のステップに用いられる。
【0160】
実施例7D
【0161】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0162】
実施例7C(5グラム、27ミリモル)のジクロロメタン(120ミリリットル)溶液に、二酸化マンガン(19グラム、216ミリモル)を添加し、そして、40℃に昇温して16時間攪拌した。室温に冷却した後、ろ過して真空濃縮し、残留物をシリカゲル高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって黄色油状の表題化合物(2.62グラム、52.4%の収率)を得た。HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm 10.1(s,1H),9.04−9.13(m,1H),8.22(dd,J=2.01,8.03Hz,1H),7.75(d,J=8.03Hz,1H),5.44(s,1H),3.43(s,6H)。
【0163】
実施例7E
【0164】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
【0165】
5℃の窒素ガスの保護下で、実施例7D(2.7グラム、5ミリモル)のテトラヒドロフラン(80ミリリットル)溶液に、水素化ナトリウム(600ミリグラム、60%、14.5ミリモル)をバッチで添加し、その後、この温度で30分間攪拌し、実施例1J(2グラム、10.6ミリモル)を加え、そして、70℃に加熱して16時間攪拌した。室温に冷却した後、氷水(50ミリリットル)に入れ、水層を酢酸エチル(40ミリリットル×3)で抽出し、有機相を合わせて、飽和食塩水(20ミリリットル×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製することによって無色油状の表題化合物(1.35グラム、48%の収率)を得た。
【0166】
この混合物は、キラルHPLC分離によってシス-トランス異性体を得り、キラルカラム:Chiralcel OD−3 150×4.6mmのI.D.,3um、移動相:エタノール(0.05%のDEA)−CO、5%から40%まで、流速:2.5mL/分、波長:220nmである。
【0167】
実施例7F
【0168】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0169】
実施例7E(0.2グラム、0.34ミリモル)とp-フェニル基メタンスルホン酸一水和物(12ミリグラム、0.068ミリモル)の水(8ミリリットル)とアセトン(10ミリリットル)の混合液を、50℃で加熱しながら3時間攪拌した。冷却して、水層をジクロロメタン(4ミリリットル×3)で抽出し、有機層を飽和食塩水(4ミリリットル×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮することで、表題化合物(140ミリグラム、76%の収率)を得てそのまま次のステップに用いられる。LCMS(ESI)m/z:541.4[M+1]+
【0170】
実施例7G
【0171】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【0172】
実施例7F(70ミリグラム、130マイクロモル)と(S)−2−アミノプロパン−1−オール(29ミリグラム、390マイクロモル)の1,2−ジクロロエタン(1ミリリットル)の混合液に、酢酸(9ミリグラム、147.77ミリモル)を滴下し、滴下完了後、20℃で30分間攪拌した。シアノホウ水素化ナトリウム(24ミリグラム、390マイクロモル)をゆっくり加え、引き続き20℃で2時間攪拌した。水(1ミリリットル)を入れて急冷し、水層をジクロロメタン(5ミリリットル×3)で抽出し、有機層を飽和食塩水(3ミリリットル×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物を分取HPLC(HCl)分離で精製することによって、表題化合物(3ミリグラム、3.32%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:600.1[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 8.94(s,1H),8.49(s,2H),8.36−8.30(m,1H),7.69(dd,J=8.8,18.8Hz,2H),7.25−7.15(m,2H),6.78−6.64(m,1H),6.17(q,J=6.5Hz,1H),5.86−5.76(m,1H),4.59−4.45(m,2H),4.03−3.88(m,2H),3.85−3.75(m,1H),3.69(dd,J=6.0,12.0Hz,1H),3.56−3.47(m,1H),2.56−2.40(m,1H),2.18−2.08(m,1H),2.02(d,J=13.3Hz,1H),1.83(d,J=6.5Hz,3H),1.73−1.62(m,2H),1.42(d,J=6.8Hz,3H)。
【0173】
実施例7H
【0174】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
【0175】
この実施例は、実施例1Lに示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:516.1[M+1]+HNMR(400MHz,DMSO−d)ppm 8.89(br. s.,1H),8.58(s,2H),8.17(d,J=8.53Hz,1H),7.51−7.66(m,2H),7.27(s,1H),7.01(s,1H),6.63−6.76(m,2H),6.13(d,J=6.78Hz,1H),4.38(br. s.,2H),3.68(d,J=15.81Hz,2H),2.66(br. s.,1H),1.76(d,J=6.53Hz,3H),1.25(d,J=6.53Hz,3H)。
【0176】
実施例9
【0177】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【0178】
この実施例は、実施例7に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:556.1[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 8.93(s,1H),8.49(s,2H),8.23(d,J=6.27Hz,1H),7.45−7.66(m,2H),7.10−7.26(m,2H),6.53−6.70(m,1H),6.12−6.22(m,1H),4.50(br. s.,2H),3.49(br. s.,2H),3.17(br. s.,2H),2.03(d,J=12.80Hz,2H),1.83(d,J=6.53Hz,3H),1.59(br. s.,2H),1.29(s,2H)。
【0179】
実施例10
【0180】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
【0181】
この実施例は、実施例7に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:542.1[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 8.91(s,1H),8.50(s,2H),8.23(d,J=8.28Hz,1H),7.49−7.61(m,2H),7.17−7.27(m,2H),6.53−6.71(m,2H),6.14−6.26(m,2H),4.48(s,2H),4.05−4.13(m,2H),3.39−3.59(m,4H),2.15(d,J=12.05Hz,3H),1.70−1.90(m,5H)。
【0182】
実施例11
【0183】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
【0184】
この実施例は、実施例7に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:571.4[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 8.92(s,1H),8.50(s,2H),8.25(d,J=8.28Hz,1H),7.47−7.67(m,3H),7.16−7.28(m,2H),6.56−6.69(m,1H),6.19(q,J=6.61Hz,1H),4.57(s,2H),4.04(br. s.,4H),3.60−3.80(m,5H),3.49(br. s.,3H),1.85(d,J=6.78Hz,3H)。
【0185】
実施例12
【0186】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0187】
実施例12A
【0188】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0189】
実施例7F(50ミリグラム、90マイクロモル)と3−ヒドロキシピロール(23ミリグラム、270マイクロモル)の1,2−ジクロロエタン(1ミリリットル)の混合液に、酢酸(8.87ミリグラム、147.77マイクロモル)を滴下し、滴下完了後、20℃で30分間攪拌した。シアノホウ水素化ナトリウム(17ミリグラム、270マイクロモル)をゆっくり加え、引き続き20℃で2時間攪拌した。水で急冷し、水層をジクロロメタン(5ミリリットル×3)で抽出し、有機層を飽和食塩水(3ミリリットル×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムで精製することによって表題化合物(29ミリグラム、53%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:612.5[M+1]+
【0190】
実施例12B
【0191】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0192】
この実施例は、実施例7に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:528.1[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 8.95(br. s.,1H),8.52(br. s.,2H),8.33(br. s.,1H),7.73(d,J=4.77Hz,1H),7.50(d,J=9.03Hz,1H),7.13−7.24(m,2H),6.58−6.73(m,1H),6.18(d,J=6.53Hz,1H),4.60−4.73(m,4H),3.35(s,2H),1.83(d,J=6.27Hz,4H),1.28(s,1H)。
【0193】
フローC
【0194】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0195】
実施例13
【0196】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0197】
実施例13A
【0198】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0199】
アセチルプロピオン酸エチル(30グラム、208ミリモル)を、エタノール(100ミリリットル)に溶解してから、ヒドラジン水和物(15.63グラム、312ミリモル、85%)がゆっくり滴下し、混合物を80℃下で2時間攪拌しながら還流し、反応液を室温に冷却して、目的化合物である6−メチル−4,5−ジ−ヒドロピリダジン−3(2−ヒドロ)−オン(23グラム、収率98%)を析出し、化合物が精製せずそのまま次のステップの反応を行う。
【0200】
実施例13B
【0201】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0202】
実施例13A(23グラム、205.4ミリモル)を、酢酸(100ミリリットル)に溶解してから、強く攪拌しながら温度が40℃を超えないように液体臭素(55.03グラム、348.5ミリモル)を滴下し、滴下完了後、混合物を80℃で30分間反応させた。室温に冷却してろ過し、メチルtert-ブチルエーテルでフィルタケーキを二回洗浄して目的化合物(20グラム、87%の収率)を得て、該目的化合物を更に精製せずそのまま次のステップに用いられる。LCMS(ESI)m/z:133[M+1]+HNMR(CHLOROFORM−d,Bruker Avance 400MHz):ppm 7.36−7.39(m,1H),6.69−6.89(m,1H),2.22(s,3H)。
【0203】
実施例13C
【0204】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0205】
実施例13B(18グラム、163.44ミリモル)とオキシ臭化リン(93.8グラム、327.6ミリモル)との混合物を70℃で攪拌しながら一晩放置した。混合物を40℃に冷却し、氷水に入れ、重炭酸ナトリウム飽和溶液(20ミリリットル)で急冷反応を起こさせ、ジクロロメタン(100ミリリットル×3)で再度抽出し、有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して蒸発することによって、目的化合物である3−ブロモ−6−メチルピリダジン(8グラム、31%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:173[M+1]+HNMR(CHLOROFORM−d,Bruker Avance 400MHz):ppm7.86−7.88(d,1H,J=8Hz),7.52−7.54(d,1H,J=8Hz),2.55(s,3H)。
【0206】
実施例13D
【0207】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0208】
実施例13C(8.0グラム、48.0ミリモル)NBS(9.44グラム、48.0ミリモル)を、四塩化炭素(200ミリリットル)に溶解してから、AIBN(1.58グラム、9.6ミリモル)を添加し、混合物を80℃で12時間反応させ、ろ過して濃縮し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムで精製することによって目的化合物である3−ブロモ−6−(ブロモメチル)ピリダジン(2.2グラム、19%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:332[M+1]+HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm 7.69(d,J=8.53Hz,1H),7.56(d,J=9.04Hz,1H)。
【0209】
実施例13E
【0210】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0211】
実施例13D(2.0グラム、8.0ミリモル)を、DMF(15ミリリットル)に溶解してから、モルホリン(1.4グラム、16ミリモル)とKCO(2.2グラム、16ミリモル)を溶液に添加し、混合物を20℃で12時間反応させた。混合物に、5ミリリットルの水を加え、ジクロロメタンで抽出し、有機相を濃縮し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムで精製することによって目的化合物(1.46グラム、72%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:258[M+1]+HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm 8.19(d,J=8.53Hz,1H),7.86(d,J=8.53Hz,1H),4.00(s,2H),3.71−3.78(m,4H),2.53−2.60(m,4H)。
【0212】
実施例13F
【0213】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0214】
実施例1G(1グラム、1.93ミリモル)、Pd(PPhCl(136ミリグラム、0.19ミリモル)、エチニルトリメチルシラン(227ミリグラム、2.32ミリモル)、ヨウ化第一銅(368ミリグラム、0.19ミリモル)およびトリエチルアミン(586ミリグラム、5.79ミリモル)をアセトニトリル(14ミリリットル)に懸濁させた。反応液を80℃で18時間攪拌した。反応液を室温に冷却した後ろ過し、溶媒を減圧濃縮することによって、表題化合物(黄色液体、0.8グラム、粗化合物)を得た。HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm 8.42(s,1H),7.48(d,J=9.03Hz,1H),7.12(dd,J=2.51,9.03Hz,1H),6.91(d,J=2.01Hz,1H),6.04(d,J=6.53Hz,1H),5.58−
5.68(m,1H),3.95(br. s.,1H),3.63−3.74(m,1H),2.47(d,J=9.54Hz,1H),2.11(br. s.,1H),2.00(br. s.,1H),1.81(d,J=6.53Hz,3H),1.58−1.75(m,3H),0.30(s,9H)。
【0215】
実施例13G
【0216】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0217】
1モル/リットルのテトラブチルアンモニウムフルオリドのテトラヒドロフラン溶液(8.6ミリリットル、8.6ミリモル)を、実施例13F(2.8グラム、5.73ミリモル)のテトラヒドロフラン(30ミリリットル)溶液に滴下した。反応液を15℃で3時間攪拌した。飽和食塩水(50ミリリットル)を反応液に加え、酢酸エチル(40ミリリットル×3回)で抽出して分液し、有機相を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、溶媒を減圧でスピン乾燥してから、シリカゲル高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製分離することによって(石油エーテル/酢酸エチル=20/1から10/1まで)表題化合物(無色油状液体、1グラム、収率42%)を得た。HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm 8.42(s,2H),7.50(dd,J=3.01,9.03Hz,1H),7.13(dd,J=2.26,9.29Hz,1H),7.01(d,J=2.01Hz,1H),6.06(q,J=6.69Hz,1H),5.64(ddd,J=3.01,6.15,8.91Hz,1H),3.92−4.00(m,1H),3.64−3.74(m,1H),3.35(s,1H),2.49(dd,J=1.76,8.78Hz,1H),1.97−2.20(m,2H),1.61−1.86(m,6H)。
【0218】
実施例13H
【0219】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0220】
実施例13G(1グラム、2.4ミリモル)、フッ化銀(762ミリグラム、6ミリモル)及びNBS(470ミリグラム、2.64ミリモル)を、アセトニトリル(10ミリリットル)と水(1ミリリットル)が充填された混合液の封止管に添加した。反応液を、80〜90℃で18時間攪拌した。反応の進行はTLCにより監視された。反応液を室温に冷却した後、飽和食塩水(10ミリリットル)を反応液に入れ、酢酸エチルで抽出し(20ミリリットル×3)、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、溶媒を真空でスピン乾燥してから、シリカゲル高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製分離することによって(石油エーテル/酢酸エチル=20/1から10/1まで)表題化合物(シス-トランス混合物、無色油状液体、200ミリグラム、収率16%)を得た。HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm
8.45(s,2H),7.47−7.55(m,1H),7.12−7.20(m,1H),7.10(s,1H),6.30−6.46(m,1H),6.01−6.12(m,1H),5.60−5.70(m,1H),3.95−4.06(m,1H),3.66−3.79(m,1H),2.42−2.55(m,1H),2.09−2.21(m,1H),1.95−2.05(m,1H),1.83(d,J=6.78Hz,3H),1.62−1.79(m,3H)。
【0221】
実施例13I
【0222】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0223】
実施例13H(30ミリグラム、58マイクロモル)、ビス(ピナコラート)ジボロン(16ミリグラム、64マイクロモル)、Pd(dppf)ClCHCl(5ミリグラム、6マイクロモル)および酢酸カリウム(12ミリグラム、120マイクロモル)をジオキサン(1.5ミリリットル)に懸濁させ、窒素ガスで置換した後、反応液を100℃で18時間攪拌した。反応の進行はTLCにより監視された。反応液を室温に冷却した後、減圧下で溶媒を除去し、高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラム高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製分離することによって(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)表題化合物(無色油状液体、10ミリグラム、収率30%)を得た。LCMS(ESI)m/z:562.1[M+1]+
【0224】
実施例13J
【0225】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0226】
実施例13I(10ミリグラム、18マイクロモル)、実施例13E(9ミリグラム、36マイクロモル)、Pd(DTBPF)Cl(2ミリグラム、3.6マイクロモル)および炭酸カリウム(5ミリグラム、36マイクロモル)を、テトラヒドロフラン(1ミリリットル)と水(0.2ミリリットル)の混合溶媒に懸濁させ、マイクロ波の条件下105℃で15分間反応させた。反応液を室温に冷却した後、調製プレートによる分離(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)によって表題化合物(無色油状液体、5ミリグラム、収率46%)を得た。LCMS(ESI)m/z:613.2[M+1]+
【0227】
実施例13K
【0228】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0229】
実施例13J(5ミリグラム、8マイクロモル)を無水メタノール(1ミリリットル)に溶解させ、そして、この溶液を新たに調製された塩化アセチル(0.5ミリリットル)無水メタノール(2ミリリットル)溶液に滴下した。反応液を40℃下3時間攪拌した。反応完了後、スピンにより溶媒を除去することによって表題化合物(4ミリグラム、収率91%)を得た。LCMS(ESI)m/z:541.1[M+1]+
【0230】
フローD
【0231】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0232】
フローD
【0233】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
【0234】
実施例16
【0235】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
【0236】
実施例16A
【0237】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0238】
窒素ガスの保護下で、室温下で6−メチル−ニコチン酸メチル(5グラム、30ミリモル)とブロモスクシンイミド(6.48グラム、30ミリモル)の四塩化炭素(40ミリリットル)溶液に、アゾビスイソブチロニトリル(1.08グラム、7ミリモル)を加え、反応液を80℃に加熱した後12時間攪拌し、熱いうちにろ過した。ろ液を蒸発乾固し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって表題化合物(1.6グラム、収率:21%)を得た。HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm 9.16(d,J=1.00Hz,1H),8.29(dd,J=1.76,8.03Hz,1H),7.53(d,J=8.03Hz,1H),4.58(s,2H),3.95(s,3H)。
【0239】
実施例16B
【0240】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0241】
窒素ガスの保護下で、室温で実施例16A(1.6グラム、7ミリモル)のDMF(12ミリリットル)溶液に、炭酸カリウム(1.16グラム、8.4ミリモル)を一回に添加し、攪拌しながら一晩放置した。反応液を氷水(20ミリリットル)に入れ、酢酸エチル
(40ミリリットル×3)を添加して抽出し、有機相を合わせて、飽和食塩水(50ミリリットル)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって表題化合物(1グラム、収率:60%)を得た。HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm 9.15(d,J=1.51Hz,1H),8.26(dd,J=2.01,8.03Hz,1H),7.53(d,J=8.28Hz,1H),3.94(s,3H),3.68−3.78(m,6H),2.46−2.55(m,4H)。
【0242】
実施例16C
【0243】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0244】
窒素ガスの保護下で、0℃で実施例16B(6.7グラム、28.4ミリモル)のテトラヒドロフラン(85ミリリットル)溶液に、テトラヒドロアルミニウムリチウム(1.08グラム、28.4ミリモル)をバッチで添加して、2時間攪拌した。反応液へ水(1ミリリットル)、水酸化ナトリウム(1ミリリットル、15%)、水(3ミリリットル)をゆっくり逐次に添加して、20分間攪拌し、ろ過し、減圧下でろ液を濃縮して表題化合物(4.8グラム、収率:70%)を得た。HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm 8.45(s,1H),7.68(dd,J=1.51,8.03Hz,1H),7.38(d,J=8.03Hz,1H),4.67(s,2H),3.67−3.72(m,4H),3.61(s,2H),2.41−2.52(m,4H)。
【0245】
実施例16D
【0246】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0247】
室温で、実施例16C(4.06グラム、19.5ミリモル)のジクロロメタン(70ミリリットル)溶液に、活性二酸化マンガン(39グラム、449ミリモル)をバッチで添加し、反応液を16時間加熱還流した。反応完了後、ろ過し、ろ液を蒸発乾固し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって表題化合物(1.2グラム、30%の収率)を得た。HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm 10.10(s,1H),9.02(d,J=1.00Hz,1H),8.15(dd,J=2.01,8.03Hz,1H),7.65(d,J=8.03Hz,1H),3.73−3.79(m,6H),2.49−2.58(m,4H)。
【0248】
実施例16E
【0249】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0250】
室温下で、実施例16D(300ミリグラム、1.45ミリモル)と亜リン酸ジエチル(603ミリグラム、4.36ミリモル)のテトラヒドロフラン(5ミリリットル)溶液に、水酸化バリウムオクタハイドレート(229ミリグラム、0.728ミリモル)を一回に添加し、反応液を45℃に加熱して4時間攪拌した。反応完了後、水(20ミリリッ
トル)を添加すると共に、酢酸エチル(40ミリリットル×3)を添加して抽出し、有機相を合わせて、飽和食塩水(50ミリリットル)で洗浄し、そして、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって黄色液体である表題化合物(120ミリグラム、24%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:345.1[M+1]+
【0251】
実施例16F
【0252】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0253】
0℃下で、実施例16E(120ミリグラム、0.35ミリモル)のジクロロメタン(5ミリリットル)溶液に、ジエチルアミノ三フッ化硫黄(168ミリグラム、1.04ミリモル)をゆっくり滴下し、滴下完了後、反応液を0℃で1時間攪拌した。反応完了後、反応液を飽和重炭酸ナトリウム(5ミリリットル)、飽和食塩水(5ミリリットル)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって、無色液体である表題化合物(60ミリグラム、収率:50%)を得た。LCMS(ESI)m/z:347.1[M+1]+
【0254】
実施例16G
【0255】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【0256】
窒素ガスの保護下で、室温で実施例16F(400ミリグラム、1.15ミリモル)のテトラヒドロフラン(10ミリリットル)溶液に、水素化ナトリウム(139ミリグラム、60%の鉱油における3.46ミリモル)をバッチで添加して、10分間攪拌し、そして、5−(1−(3,5−ジクロロピリジン−4−)エトキシ)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−)−1H−インダゾール−3−カルバルアルデヒド(485ミリグラム、1.15ミリモル)1Hを上記の反応液に加え、10分間攪拌した。そして、反応液を80℃に加熱して3時間攪拌した。反応後、室温に冷却し、水(10ミリリットル)で急冷し、酢酸エチル(40ミリリットル×3)を入れて抽出し、有機相を合わせて、飽和食塩水(50ミリリットル)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、キラルHPLC分離により表題化合物(Z式)(250ミリグラム、収率:35%)、黄色液体である異性体(E式)(200ミリグラム、収率:28%)を得た。LCMS(ESI)m/z:612[M+1]+
【0257】
実施例16H
【0258】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【0259】
窒素ガスの保護下で、室温で実施例16G(80ミリグラム、1.3ミリモル)のメタノール(1ミリリットル)溶液に、新たに製造された塩化アセチル(1ミリリットル)、メタノール(3ミリリットル)溶液を添加した。反応液を、40℃で3時間攪拌した。真空で溶液を除去したものが表題化合物(33ミリグラム、収率:52%)である。LCMS(ESI)m/z:528.4[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 9.08(s,1H),8.52(br. s.,1H),8.26(d,J=7.03Hz,1H),7.66(d,J=8.03Hz,1H),7.48(d,J=9.79Hz,1H),7.23(br. s.,2H),6.92−7.08(m,1H),6.12(d,J=6.78Hz,1H),4.63(s,2H),4.00(br. s.,4H),3.47(br. s.,4H),1.83(d,J=6.53Hz,3H)。
【0260】
フローE
【0261】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]

【0262】
実施例17
【0263】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]

【0264】
実施例17A
【0265】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]

【0266】
室温下で、実施例7E(900ミリグラム、1.53ミリモル)のアセトン(4ミリリットル)と水(4ミリリットル)の混合液に、p−トルエンスルホン酸一水和物(291ミリグラム、1.53ミリモル)を入れ、反応液を50℃に加熱して10時間攪拌した。反応完了後、水(4ミリリットル)を加えると共に、ジクロロメタン(30ミリリットル×3)を加えて抽出を行い、有機相を合わせて、飽和食塩水(20ミリリットル)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して蒸発することにより、表題化合物(850ミリグラム、収率:92%)を得た。LCMS(ESI)m/z:541[M+1]+
【0267】
実施例17B
【0268】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]

【0269】
窒素ガスの保護下で、室温で実施例17A(850ミリグラム、1.57ミリモル)のメタノール(8ミリリットル)溶液に、ホウ素水素化ナトリウム(119ミリグラム、3.14ミリモル)をバッチで添加して1時間攪拌した。水(30ミリリットル)を加えて急冷し、酢酸エチル(40ミリリットル×3)を入れて抽出を行い、有機相を合わせて飽
和食塩水(20ミリリットル)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して蒸発することによって、黄色液体である表題化合物(900ミリグラム、粗化合物)を得た。LCMS(ESI)m/z:543[M+1]+
【0270】
実施例17C
【0271】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]

【0272】
室温での窒素ガスの保護下で、実施例17B(900ミリグラム、粗化合物)のメタノール(2ミリリットル)溶液に、新たに製造された塩化アセチル(2ミリリットル)、メタノール(6ミリリットル)の溶液を添加した。反応液を40℃で3時間攪拌した。真空で溶液を除去したものが表題化合物(850ミリグラム、粗化合物)である。LCMS(ESI)m/z:459[M+1]+
【0273】
実施例17D
【0274】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]

【0275】
室温窒素ガスの保護下で、実施例17C(748ミリグラム、1.63ミリモル)のジクロロメタン(12ミリリットル)溶液に、トリエチルアミン(495ミリグラム、4.89ミリモル)、ジ-tert-ブチルジカーボネート(356ミリグラム、1.63ミリモル)、DMAP(20ミリグラム、0.16ミリモル)を添加し、反応液を室温下で30分間攪拌した。反応完了後、1Mの塩酸によりpHをほぼ7に調節し、ジクロロメタン(20ミリリットル×3)を入れて抽出を行い、有機相を合わせて、飽和食塩水(20ミリリットル)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して蒸発し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって表題化合物(280ミリグラム、収率:30.7%)を得た。LCMS(ESI)m/z:559[M+1]+
【0276】
実施例17E
【0277】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]

【0278】
室温下で、実施例17D(280ミリグラム、0.5ミリモル)のジクロロメタン(6ミリリットル)溶液に、デス・マーチン試薬(318.ミリグラム、0.75ミリモル)をバッチで添加し、反応液を室温で2時間攪拌し、反応完了後、反応液を氷水浴により冷却してろ過し、ろ液を蒸発乾固することによって、表題化合物(230ミリグラム、収率:82.4%)を得た。LCMS(ESI)m/z:557[M+1]+
【0279】
実施例17F
【0280】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]

【0281】
室温下で、実施例17E(50ミリグラム、90マイクロモル)、テトラヒドロ−2H−ピラン−4アミン(18ミリグラム、180マイクロモル)の1,2−ジクロロエタン(2.5ミリリットル)溶液に、pHが5程度になるように酢酸(約0.1ミリリットル)を入れ、2時間攪拌した。シアノホウ水素化ナトリウム(12ミリグラム、180マイクロモル)を室温下で反応液に添加し、引き続き1時間攪拌し、水(5ミリリットル)を添加し、ジクロロメタン(20ミリリットル×3)を添加して抽出を行い、そして、有機相を合わせて、飽和食塩水(20ミリリットル)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して蒸発し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって表題化合物(20ミリグラム、収率:34.7%)を得た。試料は、キラルカラム分離により実施例17F−Rの配置(8ミリグラム)と、実施例17F−Sの配置(8ミリグラム)を得た。
【0282】
LCMS(ESI)m/z:642[M+1]+
キラルカラム方法:キラルカラム、Chiralcel OJ−H 250×4.6mmのI.D.,5um、移動相:メタノール(0.05%のDEA)−CO 5%から40%まで、流速:2.35mL/分、波長:280nm。
【0283】
実施例17G
【0284】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]

【0285】
室温窒素ガスの保護下で、実施例17F−Sの配置(15ミリグラム、23マイクロモル)(実施例17Fの製造方法に従って、反応のスケールを200ミリグラム増幅することで、17F−Sの配置の生成物を15ミリグラム得た)のメタノール(1ミリリットル)溶液に、新たに配置された塩化アセチル(1ミリリットル)とメタノール(3ミリリットル)の溶液を添加した。反応液を、40℃で3時間攪拌した。真空で溶液を除去したものが表題化合物(33ミリグラム、収率:52%)である。LCMS(ESI)m/z:542[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 9.04(s,1H),8.50(br. s.,2H),8.23(d,J=7.03Hz,1H),7.64(d,J=8.03Hz,1H),7.49(d,J=8.53Hz,1H),7.18−7.26(m,2H),7.04(s,2H),6.12(q,J=6.53Hz,1H),4.53(s,2H),4.08(dd,J=4.02,11.54Hz,2H),3.56−3.66(m,7H),2.15(d,J=11.04Hz,2H),1.83(d,J=6.53Hz,4H),1.18(t,J=7.03Hz,9H)。
【0286】
実施例18
【0287】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]

【0288】
本実施例では、実施例17に記載の手段で実施例17Fを製造したように、反応のスケールを200ミリグラム増幅することで、17F−Rの配置の生成物である実施例18を15ミリグラム得た。LCMS(ESI)m/z:542[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 8.95−9.12(m,1H),8.44−8.59(m,1H),8.25(br. s.,1H),7.68(br. s.,1H),7.51(d,J=8.78Hz,1H),7.25(d,J=15.06Hz,2H),6.91−7.10(m,1H),6.13(d,J=5.77Hz,1H),4.54(br. s.,2H),4.07(d,J=10.54Hz,2H),3.42−3.57(m,3H),2.15(d,J=10.79Hz,2H),1.83(m,5H)。
【0289】
実施例18b
【0290】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]

【0291】
実施例18(15ミリグラム、27.68マイクロモル)と無水アセトアルデヒド(5ミリグラム、110マイクロモル)の1,2−ジクロロエタン(2ミリリットル)混合液に、酢酸(2.21ミリグラム、38.87マイクロモル)を滴下した後、20℃で1時間攪拌した。シアノホウ水素化ナトリウム(7ミリグラム、110マイクロモル)をゆっくり添加し、引き続き20℃で1時間攪拌した。水で急冷し、水層をジクロロメタン(3ミリリットル×2)で抽出し、有機層を合わせて飽和食塩水(5ミリリットル)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物を分取カラムクロマトグラフィーで精製することによって実施例18b(12ミリグラム、76%の収率)を得た。
【0292】
LCMS(ESI)m/z:571[M+1]+
1HNMR(400MHz,メタノール−d4) 9.09(s,1H),8.31(d,J=8.03Hz,1H),7.72(d,J=8.28Hz,1H),7.54(d,J=9.03Hz,1H),7.24−7.33(m,2H),7.00−7.16(m,1H),6.17(q,J=6.69Hz,1H),4.11(d,J=8.53Hz,2H),3.79(t,J=11.80Hz,1H),3.38−3.58(m,4H),3.26−3.32(m,2H),2.09(br. s.,2H),1.90−2.01(m,2H),1.85(d,J=6.78Hz,3H),1.39(t,J=7.15Hz,3H)。
【0293】
実施例21
【0294】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]

【0295】
本実施例は、実施例17に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:556.1[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 9.10(br. s.,1H),8.58(br. s.,1H),8.29(br. s.,1H),7.72(br. s.,1H),7.53(d,J=8.53Hz,1H),7.21−7.33(m,3H),6.97−7.18(m,1H),6.14(d,J=5.52Hz,1H),4.59(br. s.,2H),3.57−3.74(m,6H),3.50(br. s.,3H),3.19(br. s.,1H),2.03(d,J=12.55Hz,3H),1.83(d,J=5.52Hz,6H),1.66(br.s.,3H)。
【0296】
実施例22
【0297】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]

【0298】
本実施例は、実施例17に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:556.1[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 9.09(s,1H),8.54(br.s.,2H),8.27(d,J=7.53Hz,1H),7.68(d,J=8.03Hz,1H),7.51(d,J=9.03Hz,1H),7.23−7.28(m,2H),7.09(s,1H),6.14(q,J=6.53Hz,1H),4.57(br.s.,2H),3.66(d,J=7.03Hz,2H),3.50(br.s.,2H),2.03(d,J=13.55Hz,3H),1.83(d,J=6.53Hz,4H),1.64(br.s.,2H),1.29(br.s.,3H)。
【0299】
実施例23
【0300】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]

【0301】
本実施例は、実施例17に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:528.1[M+1]+
HNMR(400MHz,DMSO−d)ppm 9.08(s,1H),8.62(s,2H),8.29(d,J=6.27Hz,1H),7.73(d,J=7.78Hz,1H),7.50(d,J=9.03Hz,1H),7.09−7.33(m,3H),6.04(q,J=6.53Hz,1H),4.38−4.68(m,1H),2.68(br.s.,1H),2.33(br.s.,1H),1.69−1.82(m,3H)。
【0302】
フローF
【0303】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0304】
実施例24(参考例)
【0305】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]

【0306】
実施例24A
【0307】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]

【0308】
−20℃の窒素ガスの保護下で、5−ブロモ−2−ヨードピリジン(61グラム、214.87ミリモル)のテトラヒドロフラン(700ミリリットル)溶液に、塩化イソプロピルマグネシウフォーマットの試薬(26.52グラム、257.84ミリモル)のテトラヒドロフラン溶液をゆっくり滴下し、そして、該溶液を、−20℃での3時間の攪拌し、0℃に昇温し、N,N−ジメチルホルムアミド(18.85グラム、257.84ミリモル)を0℃でバッチで滴下した後、20℃に昇温してから、引き続き6時間攪拌した。薄層クロマトグラフィープレートによる検出が反応完了を示し、飽和塩化アンモニウム(100ミリリットル)を添加して急冷し、水層を酢酸エチル(140ミリリットル×3)で抽出し、有機層を合わせて飽和食塩水(100ミリリットル×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮することによって、更に精製される必要がなくそのまま次のステップに用いられる表題化合物(44グラム)を得た。HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm 10.04(s,1H),8.85(d,J=1.8Hz,1H),8.03(dd,J=1.8,8.3Hz,1H),7.86(d,J=8.3Hz,1H)。
【0309】
実施例24B
【0310】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]

【0311】
窒素ガスの保護下で、20℃で実施例1A(40グラム、215.05ミリモル)とオルトギ酸トリメチル(27.38グラム、258.06ミリモル)のメタノール(400ミリリットル)混合液に、p−トルエンスルホン酸一水和物(818.11ミリグラム、4.30ミリモル)をバッチで添加した。滴下完了後、20℃での10分間攪拌し、70℃に昇温して、16時間攪拌した。薄層クロマトグラフィープレートによる検出が反応完了を示し、温度を20℃に下げ、一部的に真空濃縮して、氷水(150ミリリットル)に入れ20分間攪拌した後、水層を酢酸エチル(100ミリリットル×3)で抽出し、有機相を合わせて、飽和食塩水(100ミリリットル×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムで精製することによって黄色油状の表題化合物(19グラム、38.07%の収率)を得た。HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm 8.67(d,J=2.0Hz,1H),7.86(dd,J=2.3,8.3Hz,1H),7.46(d,J=8.0Hz,1H),3.39(s,6H)。
【0312】
実施例24C
【0313】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]

【0314】
窒素ガスの保護下で、実施例24B(2グラム、8.62ミリモル)、ビス(ピナコラート)ジボロン(2.85グラム、11.21ミリモル)、酢酸カリウム(2.54グラム、25.86ミリモル)のジオキサン(10ミリリットル)混合液に、Pd(dppf)Cl(630.73ミリグラム、862.00マイクロモル)を添加して、そして、110℃
で2時間反応させた。LC−MSによる検出は、反応が終わることを示した。室温へ冷却した後、ろ過して真空濃縮し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムで精製することによって、黒色油状の表題化合物(2グラム、83.12%の収率)を得た。HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm 8.94(s,1H),8.11(dd,J=1.4,7.7Hz,1H),7.54(d,J=7.8Hz,1H),5.40(s,1H),3.39(s,6H),1.35(s,12H)。
【0315】
実施例24D
【0316】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]

【0317】
20℃で、1Eの1−(3,5−ジクロロピリジン−4−)エタノール(85.60グラム、445.74モル)とトリエチルアミン(90.21グラム、891.47ミリモル)のジクロロメタン(1.50リットル)溶液に、塩化アセチル(41.99グラム、534.88ミリモル)を滴下し、20℃で1時間攪拌した後、TLCによる検出が反応完了を示し、溶媒を減圧で蒸発乾固し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物(無色油状物、57.10グラム、54.7%の収率)を得た。HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm 8.44(s,2H),6.25(q,J=6.8Hz,1H),2.09(s,3H),1.63(d,J=7.2Hz,3H)。
【0318】
実施例24E
【0319】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]

【0320】
20℃で、実施例24D(31グラム、243ミリモル)のDMSO(78ミリリットル)と1MのNaHPO/NaHPO緩衝液(pH7.5、775ミリリットル)の混合液に、Novozymeリパーゼ435(31.78グラム、3.12×10PLU)を添加した。51℃で129時間攪拌した後、LCMSによる検出は、原料が約50%変換したことを示した。水(1リットル)を入れて希釈させ、酢酸エチル(1リットル×5)で抽出した。合わせた有機層を、水(500ミリリットル)、塩水(500ミリリットル×2)で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して蒸発し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物(無色油状物、12.00グラム、77%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:233.9[M+1]+
【0321】
実施例24F
【0322】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]

【0323】
20℃で、実施例24E(12.00グラム、51.26ミリモル)のテトラヒドロフラン(50ミリリットル)とメタノール(50ミリリットル)の混合液に、1Mの水酸化ナトリウム溶液(51.26ミリリットル、51.26ミリモル)を滴下し、20℃で30分間攪拌した後、TLCによる検出が反応完了を示し、水(30ミリリットル)を入れて希釈させ、酢酸エチル(100ミリリットル×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(20ミリリットル×2)で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧で蒸発乾固することによって、表題化合物(無色油状物、7.99グラム、81.2%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:191.8[M+1]+
【0324】
実施例24G
【0325】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]

【0326】
0℃の氷浴中で、実物の25F(18グラム、94ミリモル)とトリエチルアミン(28.45グラム、281ミリモル)のジクロロメタン(400ミリリットル)混合液に、メタンスルホニルクロリド(32.21グラム、281.2ミリモル)をゆっくり添加した。反応液を、室温条件で4時間攪拌した。反応完了後、水を入れ、急冷反応を起こさせて、ジクロロメタン(500ミリリットル×3)で抽出した。有機相を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固することによって残留物が得られ、カラムクロマトグラフィーにより実物24G(24グラム、88.9ミリモル、94.8%の収率)を得た。
【0327】
実施例24H
【0328】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]

【0329】
窒素ガスの保護下で、実物の24G(24グラム、88.9ミリモル)、実施例1D(35グラム、101.7ミリモル)、及び炭酸セシウム(57.9グラム、177.7ミリモル)のアセトニトリル(1000ミリリットル)溶液を、油浴で110℃に加熱した後、12時間攪拌しながら反応させた。反応完了後、ろ過して、ろ液を蒸発乾固することによって残留物が得られ、カラムクロマトグラフィーにより実施例25E(26グラム、5
0.2ミリモル、56.5%の収率)の淡黄色物質を得た。LCMS(ESI)m/z:518.0[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 8.44(s,2H),7.46(dd,J=2.8,8.8Hz,1H),7.17(dd,J=2.4,9.2Hz,1H),6.71(s,1H),6.08(d,J=6.8Hz,1H),5.64〜5.59(m,1H),4.01〜3.97(m,1H),3.73〜3.69(m,1H),2.48〜2.47(m,1H),2.13〜2.11(m,2H),1.83(d,J=6.8Hz,3H),1.75〜1.64(m,3H)。
【0330】
実施例24I
【0331】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]

【0332】
室温の窒素ガスで、実施例25E(24グラム、46.3ミリモル)のDMF(500ミリリットル)溶液に、Pd(PPhCl(1.63グラム、2.32ミリモル)およびギ酸ナトリウム(9.5グラム、139.0ミリモル)を添加した。そして、水素化ボトルに対して、一酸化炭素ガスによって置き換え、ボトルを一酸化炭素ガスで満たした。反応液を、一酸化炭素(50psi)及び80℃で12時間攪拌しながら反応させた。ろ過して、ろ液を濃縮乾固し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより、表題化合物(16グラム、64%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:420.1[M+1]+
【0333】
実施例24J
【0334】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]

【0335】
0℃の条件で、24F[1−(3,5−ジクロロ−4−ピリジン)エトキシ]−1−テトラヒドロピラン−2−ベンゾインダゾール−3−カルバルアルデヒド(10グラム、23.8ミリモル)のエタノール(180ミリリットル)溶液に、ヒドラジン水和物(2.38グラム、47.6ミリモル)を添加し、そして、該混合物を20℃で3時間攪拌した。エチレンジアミン(2.86グラム、47.6ミリモル)および塩化第一銅(2.35.6グラム、23.8ミリモル)を入れ、10分間後、0℃の条件で、トリブロモフルオロメタン(16.1グラム、59.6ミリモル)をゆっくり滴下し、滴下完了後、20℃で16時間攪拌した。薄層クロマトグラフィープレートによる検出が反応完了を示し、1モルのクエン酸を滴下して急冷反応を起こさせ、水層を酢酸エチル(50ミリリットル×3)で抽出
し、有機層を合わせて飽和食塩水(50ミリリットル×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムで精製することによって黄色油状の表題化合物(6グラム、48.97%の収率)を得た。HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm 8.41(s,2H),7.46−7.43(m,1H),7.13−7.10(dd,J=2.3,9.0Hz,1H),6.98(d,J=2.5Hz,1H),6.33(d,J=2.5Hz,1H),6.25(d,J=20Hz 1H),6.02(q,J=6.7Hz,1H),5.69−5.57(m,1H),4.04−3.92(m,1H),3.74−3.65(m,1H),2.54−2.40(m,1H),2.19−2.06(m,1H),2.04−1.93(m,1H),1.80(d,J=6.5Hz,3H),1.76−1.60(m,3H)。
【0336】
実施例24K
【0337】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]

【0338】
窒素ガスの保護下で、実施例24C(703.99ミリグラム、2.52ミリモル)と実施例24J(1.00グラム、1.94ミリモル)のテトラヒドロフラン(9ミリリットル)混合液に、Pd(dppf)Cl(141.95ミリグラム、194.00マイクロモル)を添加して、そして、80℃で攪拌還流しながら一晩放置した。冷却ろ過して、真空濃縮し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムで精製することによって黄色油状の表題化合物(1.0グラム、90%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:587.1[M+1]+HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm 8.98−8.93(m,1H),8.41(s,2H),7.98(d,J=7.0Hz,1H),7.64(d,J=8.5Hz,1H),7.48(dd,J=3.8,9.3Hz,1H),7.24−7.13(m,2H),6.84−6.70(m,1H),6.05(q,J=6.5Hz,1H),5.68−5.61(m,1H),5.44(s,1H),4.03(m,1H),3.72(m.,1H),3.49(d,J=4.5Hz,1H),3.45(s,6H),2.57−2.42(m,1H),2.07−1.98(m,2H),1.81(d,J=6.5Hz,3H),1.78−1.70(m,2H)。
【0339】
実施例24L
【0340】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]

【0341】
実施例24K(1.00グラム、1.70ミリモル)、p-フェニルメタンスルホン酸一水和物(194ミリグラム、1.02ミリモル)の水(8ミリリットル)とアセトン(10ミリリットル)の混合液を、50℃で12時間加熱攪拌した。冷却してから、水層をジクロロメタン(10ミリリットル×3)で抽出し、有機層を飽和食塩水(10ミリリットル×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮して得た表題化合物(940ミリグラム、粗化合物)は、そのまま次のステップに用いられる。LCMS(ESI)m/z:541.4[M+1]+
【0342】
実施例24M
【0343】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]

【0344】
実施例24L(80ミリグラム、147.77マイクロモル)と1−アミノ−2−メチルプロパン−2−ヒドロキシ(54.78ミリグラム、443.31マイクロモル)の1,2−ジクロロエタン(2ミリリットル)混合液に、酢酸(8.87ミリグラム、147.77マイクロモル)を滴下完了後、20℃で30分間攪拌した。シアノホウ水素化ナトリウム(27.86ミリグラム、443.31マイクロモル)をゆっくり添加して、引き続き20℃で2時間攪拌した。水で急冷し、水層をジクロロメタン(5ミリリットル×3)で抽出し、有機層を飽和食塩水(3ミリリットル×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムで精製することによって黄色油状の表題化合物(30ミリグラム、33%)を得た。LCMS(ESI)m/z:613.2[M+1]+
【0345】
実施例24N
【0346】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]

【0347】
本実施例は、実施例24に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:529.4[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 9.09(s,1H),8.55(s,2H),8.32(d,J=7.0Hz,1H),7.72(d,J=8.0Hz,1H),7.56(d,J=9.0Hz,1H),7.35−7.24(m,2H),7.16−7.00(m,1H),6.16(q,J=6.5Hz,1H),4.57(s,2H),3.16(s,2H),1.84(d,J=6.5Hz,3H),1.42−1.35(m,6H)。
【0348】
実施例26
【0349】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]

【0350】
本実施例は、実施例24に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:529.4[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 9.04(s,1H),8.51(m,2H),8.23(d,J=6.8Hz,1H),7.68−7.43(m,1H),7.26−7.17(m,2H),7.06−6.88(m,2H),6.12(d,J=6.5Hz,1H),4.55(m,1H),4.40(s,2H),4.08−4.01(m,1H),2.61(d,J=6.0Hz,2H),2.41(m,2H),1.84(d,J=6.5Hz,3H)。
【0351】
実施例27
【0352】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]

【0353】
実施例27A
【0354】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]

【0355】
実施例24L(80ミリグラム、147.77マイクロモル)と2−ピペラジン−1−エタノール(57.71ミリグラム、443.31マイクロモル)の1,2−ジクロロエタン(2ミリリットル)混合液に、酢酸(8.87ミリグラム、147.77マイクロモル)を滴下完了後、20℃で30分間攪拌した。シアノホウ水素化ナトリウム(27.86ミリグラム、443.31マイクロモル)をゆっくり添加して、引き続き20℃で2時間攪拌した。水で急冷し、水層をジクロロメタン(5ミリリットル×3)で抽出し、有機層を
合わせて飽和食塩水(3ミリリットル×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムで精製することによって表題化合物(30ミリグラム、30.9%)を得た。LCMS(ESI)m/z:655.2[M+1]+
【0356】
実施例27B
【0357】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]

【0358】
実施例27A(20ミリグラム、30.51マイクロモル)のメタノール(1ミリリットル)溶液に、メタノール(1ミリリットル)/塩化アセチル(0.25ミリリットル)混合液を添加し、40℃に加熱して3時間攪拌した。冷却して真空濃縮することによって表題化合物(11.50ミリグラム、65.5%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:571.4[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm:9.07(s,1H),8.58−8.49(m,3H),7.92(d,J=8.5Hz,1H),7.50(d,J=9.0Hz,1H),7.27−7.20(m,1H),7.18−7.06(m,2H),6.14(q,J=6.5Hz,1H),4.32(s,2H),3.98−3.92(m,2H),3.67−3.45(m,4H),3.43−3.37(m,2H),3.28−3.13(m,4H),1.85(d,J=7.0Hz,3H)。
【0359】
実施例29
【0360】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]

【0361】
実施例29A
【0362】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]

【0363】
窒素tert-ブチルオキシカーボニルピペリジン(2グラム、10.7ミリモル)、ブロモ酢酸エチル(1.79グラム、10.7ミリモル)および炭酸カリウム(4.45グラム、
32.2ミリモル)のアセトニトリル(30ミリリットル)溶液混合物を、90℃に加熱して16時間攪拌しながら反応させた。薄層クロマトグラフィーは、反応原料がなくなったことを示した。ろ過して、ろ液を蒸発乾固し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって表題化合物(無色油状物、2.1グラム、7.7ミリモル)を得た。LCMS(ESI)m/z:273.2[M+1]+
【0364】
実施例29B
【0365】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]

【0366】
実施例29A(2.1グラム、7.7ミリモル)を酢酸エチル塩酸塩(30ミリリットル)に添加し、そして、反応液を室温条件で16時間攪拌した。薄層クロマトグラフィーは、反応完了を示した。反応液をそのまま蒸発乾固することによって、更に精製される必要がなくそのまま次のステップに用いられる表題化合物(1.2グラム、90.4%の収率)を得た。
【0367】
実施例29C
【0368】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]

【0369】
実施例29B(15ミリグラム、87マイクロモル)と実施例24L(47ミリグラム、87マイクロモル)の1,2−ジクロロエタン(4ミリリットル)溶液混合物を、室温条件で1時間攪拌し、氷浴中、シアノホウ水素化ナトリウム(5.5ミリグラム、87マイクロモル)を反応液に添加した。最後、反応液を室温に昇温してから3時間攪拌した。水を入れ急冷反応を起こさせ、ジクロロメタンで抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固した。残留物は、HPLCの製造分離によって表題化合物(30ミリグラム、49.5%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:698.6[M+1]+
【0370】
実施例29D
【0371】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]

【0372】
0℃で、メタノール(8ミリリットル)に、塩化アセチル(3ミリリットル)をゆっくり滴下した。そして、反応液を室温下で15分間攪拌反応させた。実施例29C(35ミリグラム、50マイクロモル)を攪拌中の反応液に添加した。反応液を40℃に加熱してから、3時間攪拌しながら反応させた。LCMSは、反応完了を示した。反応液をそのまま蒸発乾固することによって、更に精製される必要がなくそのまま次のステップに用いられる表題化合物(濃黄色油状物、30ミリグラム、97.5%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:614.5[M+1]+
【0373】
実施例29E
【0374】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]

【0375】
室温下で、実施例29D(30ミリグラム、49マイクロモル)のテトラヒドロフラン(1ミリリットル)、メタノール(1ミリリットル)と水(1ミリリットル)の混合溶媒に、水酸化ナトリウム(10ミリグラム、245マイクロモル)を一回に添加した。反応液を、21℃で16時間攪拌した。LCMSは、反応完了を示した。反応液を、そのまま蒸発乾固し、そして、メタノールで溶解し、ろ過することによって得られたろ液を蒸発した。残留物は、分取クロマトグラフィーにより分離して表題化合物(緑色油状物、5ミリグラム、17.5%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:585.2[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 9.11(s,1H),8.87(d,J=8Hz,1H),8.53(s,2H),8.00(d,J=8.4Hz,1H),7.50(d,J=9.2Hz,1H),7.24(m,2H),7.18(d,J=33.6Hz,1H),6.14(t,J=6.8Hz,1H),4.40(s,2H),4.21(s,2H),3.65(s,4H),3.3(m,2H),1.84(d,J=6.8Hz,3H)。
【0376】
実施例30
【0377】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]

【0378】
本実施例は、実施例24に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:556.1[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 9.10(br.s.,1H),8.58(br.s.,1H),8.29(br.s.,1H),7.72(br.s.,1H),7.53(d,J=8.53Hz,1H),7.21−7.33(m,3H),6.97−
7.18(m,1H),6.14(d,J=5.52Hz,1H),4.59(br.s.,2H),3.57−3.74(m,6H),3.50(br.s.,3H),3.19(br.s.,1H),2.03(d,J=12.55Hz,3H),1.83(d,J=5.52Hz,6H),1.66(br.s.,3H)。
【0379】
実施例31
【0380】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]

【0381】
本実施例は、実施例24に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:528.1[M+1]+
HNMR(400MHz,DMSO−d)ppm 9.08(s,1H),8.62(s,2H),8.29(d,J=6.27Hz,1H),7.73(d,J=7.78Hz,1H),7.50(d,J=9.03Hz,1H),7.09−7.33(m,3H),6.04(q,J=6.53Hz,1H),4.38−4.68(m,1H),2.68(br.s.,1H),2.33(br.s.,1H),1.69−1.82(m,3H)。
【0382】
実施例32
【0383】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]

【0384】
本実施例は、実施例24に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:527.1[M+1]+
HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 9.07(s,1H),8.51(s,3H),7.89(d,J=8.4Hz,1H),7.49(d,J=8.8Hz,1H),7.23−7.21(m,2H),7.15(d,J=43.2Hz,1H),6.13(q,J=6.4Hz,1H),4.44(s,2H),3.56−3.53(m,4H),3.37(m,4H),1.84(d,J=6.4Hz,3H)。
【0385】
実施例33
【0386】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]

【0387】
本実施例は、実施例24に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:541.1[M+1]+
HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 9.06(s,1H),8.59(d,J=8.0Hz,1H),7.95(d,J=8.0Hz,1H),7.50(d,J=8.0Hz,1H),7.25−7.21(m,2H),7.14(d,J=40Hz,1H),6.14(q,J=8.0Hz,1H),4.20(s,2H),3.00(s,3H),1.85(d,J=8.0Hz,3H)。
【0388】
実施例34
【0389】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]

【0390】
本実施例は、実施例24に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:542.4[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 9.04−9.14(m,1H),8.53(s,2H),8.26(dd,J=2.01,8.28Hz,1H),7.65(d,J=8.28Hz,1H),7.52(d,J=9.03Hz,1H),7.21−7.32(m,2H),6.15(q,J=6.53Hz,1H),4.72(s,2H),4.32−4.24(m.,1H),3.41(s,3H),1.85(d,J=6.78Hz,3H)。
【0391】

フローG
【0392】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]

【0393】
実施例36
【0394】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]

【0395】
実施例36A
【0396】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]

【0397】
窒素ガスの保護下で、室温で5−ブロモ−2フッ素−ピリジン(10グラム、56.82ミリモル)、ビス(ピナコラート)ジボロン(21.64グラム、85.23ミリモル)、酢酸カリウム(16.73グラム、170.46ミリモル)のジオキサン(100ミリリットル)溶液に、Pd(dppf)Cl(4.16グラム、5.68ミリモル)を一回に添加して、10分間攪拌し、6時間加熱還流した。反応完了後、溶媒をそのまま蒸発乾固により除去し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって表題化合物(10.5グラム、収率:82.85%)を得た。HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm 8.59(s,1H),8.15(dt,J=1.76,8.41Hz,1H),6.91(dd,J=2.26,8.28Hz,1H),1.35(s,12H)。
【0398】
実施例36B
【0399】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]

【0400】
窒素ガスの保護下で、室温で実施例24J(720ミリグラム、1.40ミリモル)、実施例36A(311.72ミリグラム、1.40ミリモル)のテトラヒドロフラン(9ミリリットル)に、リン酸カリウム(1モル/リットル,3.ミリリットル)およびPd(dppf)Cl(102ミリグラム、0.14ミリモル)を加え10分間攪拌し、そして、80℃に加熱した後6時間攪拌した。室温に冷却し、酢酸エチル(40ミリリットル×3)を入れ、抽出を行って、有機相を合わせて、飽和食塩水(20ミリリットル)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して蒸発し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィー法で精製することによって、無色油状物である表題化合物(480ミリグラム、収率:64.52%)を得た。LCMS(ESI)m/z:531.0[M+1]+HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm
8.56(s,1H),8.41(s,2H),8.04(t,J=6.78Hz,1H),7.48(dd,J=4.02,9.03Hz,1H),7.13−7.23(m,2H),7.04(dd,J=2.76,8.78Hz,1H),6.59−6.75(m,1H),6.05(q,J=6.53Hz,1H),5.59−5.69(m,1H),4.03(br.s.,1H),3.66−3.80(m,1H),2.43−2.56(m,1H),2.13(br.s.,1H),2.02(br.s.,1H),1.81(d,J=6.53Hz,3H),1.62−1.78(m,3H)。
【0401】
実施例36C
【0402】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]

【0403】
室温下で、マイクロ波管にテトラヒドロピラン−4−オール(35ミリグラム、0.34ミリモル)のテトラヒドロフラン(2ミリリットル)溶液を入れ、水素化ナトリウム(10ミリグラム、0.25ミリモル)をゆっくりバッチで添加して、10分間攪拌した後、実施例36B(45ミリグラム、0.085ミリモル)を添加して10分間攪拌した。マイクロ波機器では、70℃で10分間反応した後、原料がまだ残っていることが監視して、90℃で30分間反応を続けた。室温に冷却して、氷水(5ミリリットル)で注意深く急冷し、有機相を分離した後、食塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して蒸発し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィー法で精製することによって、無色油状物である表題化合物(35ミリグラム、収率:67%)を得た。LCMS(ESI)m/z:613.2[M+1]+
【0404】
実施例36D
【0405】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]

【0406】
本実施例は、実施例24に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:529.4[M+1]+1HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 8.70(s,1H),8.60−8.56(m,3H),7.60(d,J=9.29Hz,1H),7.54(d,J=6.78Hz,1H),7.39(d,J=9.03Hz,1H),7.33(br.s.,1H),6.98−7.17(m,1H),6.21(q,J=6.19Hz,1H),5.34(br.s.,1H),4.02(d,J=11.54Hz,2H),3.64−3.75(m,2H),2.20(d,J=11.54Hz,2H),1.81−1.96(m,5H)。
【0407】
実施例37
【0408】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]

【0409】
本実施例は、実施例36に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:516.1[M+1]+HNMR(400MHz,DMSO−d)ppm 8.89(s,1H),8.58(s,2H),8.16(d,J=8.28Hz,1H),7.49−7.65(m,3H),7.32(s,3H),7.14(d,J=9.03Hz,1H),7.06(s,2H),6.62−6.77(m,2H),6.13(d,J=6.78Hz,1H),4.38(br.s.,2H),3.61−3.71(m,2H),2.62−2.70(m,2H),1.75(d,J=6.53Hz,3H),1.26(d,J=6.53Hz,3H)。
【0410】
実施例38
【0411】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]

【0412】
本実施例は、実施例37に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:516.1[M+1]+1HNMR(400MHz,DMSO−d6)ppm 8.89(s,1H),8.58(s,2H),8.16(d,J=8.28Hz,1H),7.49−7.65(m,3H),7.32(s,3H),7.14(d,J=9.03Hz,1H),7.06(s,2H),6.62−6.77(m,2H),6.13(d,J=6.78Hz,1H),4.38(br.s.,2H),3.61−3.71(m,2H),2.62−2.70(m,2H),1.75(d,J=6.53Hz,3H),1.26(d,J=6.53Hz,3H)。
【0413】
実施例41
【0414】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]

【0415】
実施例41A
【0416】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]

【0417】
0℃の窒素ガスの保護下で、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボン酸メチル(3グラム、21ミリモル)のテトラヒドロフラン(30ミリリットル)溶液に、テトラヒドロアルミニウムリチウム(1.18グラム、31ミリモル)をゆっくりバッチで添加した。反応液を0℃で1時間攪拌した。注意深くHO(1.2ミリリットル),NaOH(1.2ミリリットル,15%)、HO(3.6ミリリットル)で逐次に急冷し、20分間攪拌した。ろ過して、ろ液をそのまま濃縮することによって、無色液体である表題化合物(2.1グラム、87%の収率)を得た。HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm 4.00(dd,J=4.02,11.04Hz,1H),3.51(t,J=5.77Hz,1H),3.41(dt,J=1.76,11.67Hz,1H),1.70−1.81(m,1H),1.66(d,J=13.05Hz,2H),1.27−1.40(m,3H)。
【0418】
実施例41B
【0419】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]

【0420】
本実施例は、実施例36に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:529.4[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 8.43−8.68(m,1H),7.54(d,J=9.29Hz,1H),7.40(d,J=9.03Hz,1H),7.31(dd,J=1.88,9.16Hz,1H),7.26(s,1H),6.90−7.06(m,1H),6.16(q,J=6.53Hz,1H),4.36(d,J=6.53Hz,2H),4.01(dd,J=3.51,11.29Hz,2H),3.50(t,J=10.92Hz,2H),2.20(br.s.,1H),1.74−1.87(m,6H),1.48−1.58(m,2H),0.99(d,J=5.02Hz,2H)。
【0421】
実施例43
【0422】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]

【0423】
実施例43A
【0424】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]

【0425】
室温下で、マイクロ波管にtert-ブチルオキシカルボニル4−ヒドロキシピペリジン(13.12ミリグラム0.11マイクロモル)のテトラヒドロフラン(3ミリリットル)溶液を入れ、水素化ナトリウム(14ミリグラム、0.34ミリモル)をゆっくりバッチで添加して、10分間攪拌した後、実施例36B(40ミリグラム、0.075ミリモル)を添加して10分間攪拌した。マイクロ波機器では、80℃で15分間反応した後、室温に冷却して氷水(5ミリリットル)で注意深く急冷し、酢酸エチル(40ミリリットル×3)を入れ、抽出を行って、有機相を分離して合わせてから食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して蒸発し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィー法で精製することによって、無色油状物である表題化合物(31ミリグラム、収率:66%)を得た。LCMS(ESI)m/z:712.3[M+1]+
【0426】
実施例43B
【0427】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]

【0428】
室温窒素ガスの保護下で、実施例43A(40ミリグラム、56マイクロモル)のメタノール(1ミリリットル)溶液に、新たに配置された塩化アセチル(1ミリリットル)、メタノール(3ミリリットル)溶液を添加した。反応液を40℃で3時間攪拌した。真空で溶液を除去したものが表題化合物(、35ミリグラム、収率:98%)である。LCMS(ESI)m/z:528.2[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 8.43−8.68(m,1H),7.54(d,J=9.29Hz,1H),7.40(d,J=9.03Hz,1H),7.31(dd,J=1.88,9.16Hz,1H),7.26(s,1H),6.90−7.06(m,1H),6.16(q,J=6.53Hz,1H),4.36(d,J=6.53Hz,2H),4.01(dd,J=3.51,11.29Hz,2H),3.50(t,J=10.92Hz,2H),2.20(br.s.,1H),1.74−1.87(m,6H),1.48−1.58(m,2H),0.99(d,J=5.02Hz,2H)。
【0429】
実施例44
【0430】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]

【0431】
本実施例は、実施例36に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:529.4[M+1]+1HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 8.46−8.58(m,3H),8.04−8.13(m,1H),7.46(d,J=9.03Hz,1H),7.14−7.24(m,2H),7.03(d,J=8.78Hz,1H),6.62−6.78(m,1H),6.11(q,J=6.53Hz,1H),5.53(br.s.,1H),3.67(d,J=12.80Hz,1H),3.38(s,3H),3.21−3.30(m,1H),2.95−3.00(m,3H),2.50−2.60(m,1H),2.40(d,J=15.56Hz,1H),2.12−2.24(m,1H),1.84(d,J=6.78Hz,3H)。
【0432】
フローH
【0433】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]

【0434】
実施例45
【0435】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]

【0436】
実施例45A
【0437】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]

【0438】
(5−ブロモ−2−ピリジン)ボロン酸エステル(70ミリグラム、0.35ミリモル)、24J(198.56ミリグラム、385.40マイクロモル)、Pd(dppf)Cl(28.20ミリグラム、38.54マイクロモル)およびリン酸カリウム(245.43ミリグラム、1.16ミリモル)は、テトラヒドロフラン(4ミリリットル)、水(2ミリリットル)に溶解してから、混合物を窒素ガスの保護下で90℃で12時間反応させた。反応混合物を減圧濃縮して、薄層クロマトグラフィー法(石油エーテル:酢酸エチ
ル=2/1)により分離することによって表題化合物(70.00ミリグラム、118.19マイクロモル、30.67%)を得た。LCMS(ESI)m/z:593.1[M+1]+
【0439】
実施例45B
【0440】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]

【0441】
実施例45A(30.00ミリグラム、50.65マイクロモル)、4−アミノ−テトラヒドロピラン(6.15ミリグラム、60.78マイクロモル)、ナトリウムtert-ブトキシド(14.60ミリグラム、151.95マイクロモル)および(±)−2,2'−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ジナフタレン(6.31ミリグラム、10.13マイクロモル)を、トルエン(2ミリリットル)に添加して、混合物を窒素ガスの保護下で110℃で12時間反応させ、反応混合物を減圧濃縮した後、そのままHPLCにより製造分離することによって、表題化合物(11.00ミリグラム、35.46%)を得た。LCMS(ESI)m/z:612.1[M+1]+
【0442】
実施例45C
【0443】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]

【0444】
塩化アセチル(0.5ミリリットル)およびメタノール(2ミリリットル)を、0℃下30分間攪拌した後、実施例44B(11.00ミリグラム、17.96マイクロモル)のメタノール溶液に滴下し、反応混合物を40℃で2時間攪拌した。反応混合物を、そのまま減圧濃縮することによって表題化合物(6.00ミリグラム、11.36マイクロモル、63.22%)を得た。LCMS(ESI)m/z:528.0[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 8.59(br.s.,2H),8.30(br.s.,1H),8.13(br.s.,1H),7.57(d,J=9.03Hz,1H),7.34(d,J=9.03Hz,1H),7.19−7.28(m,2H),6.86−7.01(m,1H),6.17(d,J=6.53Hz,1H),4.07(br.s.,1H),4.05(br.s.,2H),3.64(t,J=11.29Hz,2H),2.09(d,J=12.05Hz,2H),1.82−1.89(m,3H),1.74(d,J=9.54Hz,2H)。
【0445】
実施例47
【0446】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]

【0447】
本実施例は、実施例45に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:527.1[M+1]+1HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 8.51(s,1H),8.28(d,J=9.29Hz,1H),8.11(s,1H),7.51(d,J=9.29Hz,1H),7.27(d,J=9.54Hz,1H),7.21(dd,J=2.01,9.29Hz,1H),7.14(s,1H),6.71−6.87(m,1H),6.04−6.16(m,1H),4.06−4.20(m,1H),3.59(d,J=13.30Hz,2H),3.21−3.29(m,2H),2.38(d,J=12.30Hz,2H)。
【0448】
フローI
【0449】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]

【0450】
実施例48
【0451】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]

【0452】
実施例48A
【0453】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]

【0454】
窒素ガスの保護下で、1G(1.5グラム、2.89ミリモル)のトルエン(10ミリリットル)溶液に、ビニルピナコールボロン酸エステル(890ミリグラム、5.79ミリモル)、Pd(t−BuP)(130ミリグラム、0.3ミリモル)およびトリエチルアミン(900ミリグラム、8.9ミリモル)を添加して、該混合物を、マイクロ波の条件下90℃で2時間攪拌した。反応液を、重炭酸ナトリウム溶液(50ミリリットル)に入れ、水層を酢酸エチル(50ミリリットル×3)で抽出し、有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製することによって表題化合物(1.2グラム、76%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:544.1[M+1]+
【0455】
実施例48B
【0456】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]

【0457】
窒素ガスの保護下で、実施例48A(80ミリグラム、0.15ミリモル)のテトラヒドロフラン(2.5ミリリットル)と水(0.5ミリリットル)に、4−((5−ブロモピリジン−2−イル)メチル)モルホリン(60ミリグラム、0.23ミリモル)、Pd(dppf)Cl2(20ミリグラム、0.027ミリモル)および炭酸ナトリウム(80ミリグラム、0.75ミリモル)を添加して、該混合物をマイクロ波条件下の90℃で1.5時間攪拌した。室温に冷却した後、氷水(5ミリリットル)に入れ、水層を酢酸エチル(10ミリリットル×3)で抽出し、有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物を分取薄層クロマトグラフィープレートで精製することによって、表題化合物(50ミリグラム、57%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:594.1[M+1]+
【0458】
実施例48C
【0459】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]

【0460】
実施例48B(50ミリグラム、0.08ミリモル)のメタノール(8ミリリットル)溶液に、塩酸水溶液(0.6ミリリットル)を滴下し、該混合物を28℃の条件で16時間攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム溶液(15ミリリットル)でアルカリ化し、水層を酢酸エチル(20ミリリットル×3)で抽出し、有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物を分取薄層クロマトグラフィープレートで精製することによって(ジクロロメタン/メタノール=30:1)、表題化合物(20ミリグラム、40%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:594.1[M+1]+HNMR(400MHz,DMSO−d)ppm8.94(s,1H),8.60(s,2H),8.27(dd,J=8.0 &2.0Hz,1H),7.65−7.69(m,2H),7.49(d,J=8.8Hz,1H),7.40(s,1H),7.29(d,J=17.2Hz,1H),7.11(dd,J=9.2 &2.0Hz,1H),6.18(q,J=6.8Hz,1H),4.53(s,2H),3.89(s,4H),3.31(s,4H),1.79(d,J=7.2Hz,3H)。
【0461】
実施例49
【0462】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]

【0463】
実施例49A
【0464】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]

【0465】
2−クロロニコチンアルデヒド(2グラム、0.014モル)のテトラヒドロフラン溶液(40ミリリットル)に、モルホリン(1.48グラム、0.017モル)および氷酢酸(0.2mL)を添加して、20℃下2時間攪拌した。NaBH(OAc)(6グラム、0.028モル)を入れ、1時間攪拌し、水(40ミリリットル)を入れ、酢酸エチル(30ミリリットル×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄してから、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した後、溶媒を減圧で蒸発乾固することによって、表題化合物(無色油状物、2グラム、67%の収率)を得た。HNMR(CHLOROFORM−d,Bruker Avance 400MHz)ppm 8.30(d,J=5.0Hz,1H),7.34(s,1H),7.21(d,J=4.3Hz,1H),3.79−3.65(m,4H),3.48(s,2H),2.52−2.36(m,4H)。
【0466】
実施例49B
【0467】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]

【0468】
この実施例は、実施例48に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:510.0[M+1]+
HNMR(DMSO−d6,Bruker Avance 400MHz):ppm 8.74(d,J=4.8Hz,1H),8.62(s,2H),7.90(d,J=16.6Hz,1H),7.73(s,1H),7.51(d,J=9.0Hz,1H),7.43(d,J=4.5Hz,1H),7.37−7.27(m,2H),7.12(dd,J=2.1,8.9Hz,1H),6.17(q,J=6.4Hz,1H),4.40(br.s.,2H),3.22(br.s.,8H),1.79(d,J=6.5Hz,3H)。
【0469】
実施例50
【0470】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0471】
実施例50A
【0472】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]

【0473】
5−ブロモニコチンアルデヒド(2グラム、0.01モル)のテトラヒドロフラン溶液(40ミリリットル)に、モルホリン(1.1グラム、0.013モル)および氷酢酸(0.2mL)を添加して、20℃で2時間攪拌した。NaBH(OAc)(4.3グラム、0.02モル)を入れ、1時間攪拌し、水(40ミリリットル)を加え、酢酸エチル(30ミリリットル×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄してから、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した後、溶媒を減圧で蒸発乾固することによって、表題化合物(無色油状物、2グラム、71%の収率)を得た。
【0474】
実施例50B
【0475】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]

【0476】
この実施例は、実施例48に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:510.0[M+1]+
HNMR(DMSO−d6,Bruker Avance 400MHz):ppm8.91(s,1H),8.60(s,2H),8.28(s,1H),7.62(d,J=16.8Hz,1H),7.49(d,J=9.0Hz,1H),7.40(s,1H),7.30(d,J=16.8Hz,1H),7.11(dd,J=2.1,9.2Hz,1H),6.22−6.13(m,1H),4.44(br.s.,2H),4.02−3.62(m,4H),3.27−3.13(m,4H),1.79(d,J=6.8Hz,3H)。
【0477】
実施例51
【0478】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]

【0479】
この実施例は、実施例48に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:511.1[M+1]+
HNMR(DMSO−d、Bruker Avance 400MHz)ppm 13.35(s,1H),9.24(s,2H),8.60(s,2H),7.83(d,J=16.8Hz,1H),7.51−7.46(m,2H),7.29(d,J=16.8,1H),7.11−7.09(m,1H),6.20−6.16(m,1H),4.72(s,2H),3.93(d,J=19.8,4H),3.52(s,4H),1.79(s,3H)。
【0480】
実施例52
【0481】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]

【0482】
実施例52A
【0483】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]

【0484】
0℃下で、DMF(62ミリリットル)を温度が30℃に超えないように激しく攪拌されているオキシ塩化リン(64ミリリットル)にゆっくり滴下した。40℃に昇温し、1,1−ジエトキシプロパン(53ミリリットル、307.9ミリモル)をゆっくり加え、反応液の温度を60℃〜70℃に保持しそして、濃褐色の反応液を70℃に昇温した後2時間攪拌した。室温に冷却した後、混合物を氷水に入れて一晩放置し、無水炭酸カリウムをpHが9になるように調節し、水層をジクロロメタンで抽出し、有機層を乾燥して真空濃縮することによって液体の表題化合物(15グラム、粗化合物混合物)を得た。
【0485】
実施例52B
【0486】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]

【0487】
室温下で、無水エタノール(200ミリリットル)に、ナトリウム単純物質(12.2グラム、530.3ミリモル)を添加して、そして、ナトリウム単純物質がなくなるまで撹拌した。そして、(E)−3−エトキシ−2−メチルアクリルアルデヒド、(E)−3−(ジメチルアミン)−2−メチルアクリルアルデヒド(15グラム、134ミリモル)のエタノール溶液(100ミリリットル)および尿素(9.6グラム、159ミリモル)を加え、混合物を二日間還流攪拌した。pHを9になるように調節し、引き続き一晩還流した。真空濃縮して、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製することによって表題化合物(9グラム)を得た。HNMR(400MHz,DMSO−d)ppm 7.92−8.14(m,2H),2.52(s,3H)。
【0488】
実施例52C
【0489】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]

【0490】
実施例52B(8.8グラム、79.9ミリモル)のオキシ塩化リン(50ミリリットル)溶液を、90℃で一晩攪拌した。反応液を氷水に入れ、重炭酸ナトリウム溶液を添加して、水層をジクロロメタンで抽出し、有機層を濃縮して表題化合物(2.8グラム)を得た。HNMR(400MHz,DMSO−d)ppm2.27(s,3H)8.64(s,2H)。
【0491】
実施例52D
【0492】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]

【0493】
実施例52C(0.2グラム、1.56ミリモル)の四塩化炭素(10ミリリットル)溶液に、NBS(0.28グラム、1.56ミリモル)およびAIBN(0.05グラム、0.31ミリモル)を添加して、該混合物を80℃で12時間攪拌した。水を加え、水層をジクロロメタンで抽出し、有機層を分取薄層クロマトグラフィープレート(酢酸エチル)で精製することによって表題化合物(40ミリグラム)を得た。LCMS(ESI)m/z:206[M+1]+
【0494】
実施例52E
【0495】
【化161】
[この文献は図面を表示できません]

【0496】
5−(ブロモメチル)−2−クロロピリミジン(0.5グラム、2.4ミリモル)のDMF(5ミリリットル)溶液に、モルホリン(0.25グラム、2.9ミリモル)および炭酸カリウム(0.65グラム、4.8ミリモル)を添加して、該混合物を室温下で12時間攪拌した。水を加え、水層をジクロロメタンで抽出し、有機層を分取薄層クロマトグラフィープレートで精製することによって表題化合物(330ミリグラム)を得た。LCMS(ESI)m/z:214[M+1]+HNMR(400MHz,DMSO−d)ppm2.34−2.42(m,4H),3.50−3.54(m,2H),3.56(d,J=4.52Hz,4H),8.71(s,2H)。
【0497】
実施例52F
【0498】
【化162】
[この文献は図面を表示できません]

【0499】
この実施例は、実施例24Kに示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:511.1[M+1]+
HNMR(DMSO−d,Bruker Avance 400MHz)ppm 1.85(d,J=6.62Hz,3H)3.46−3.56(m,1H)3.81(t,J=12.46Hz,1H)4.10(d,J=12.13Hz,2H)4.50(s,2H)6.20(d,J=6.62Hz,1H)7.21(dd,J=9.04,1.98Hz,1H)7.27(s,1H)7.35(d,J=16.32Hz,1H)7.50(d,J=9.04Hz,1H)8.28(d,J=16.32Hz,1H)8.50(s,2H)9.00(s,2H)。
【0500】
実施例53
【0501】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]

【0502】
この実施例は、実施例52に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:511.2[M+1]+
HNMR(DMSO−d,Bruker Avance 400MHz)ppm 1.83(d,J=6.39Hz,3H)3.33−3.46(m,2H)3.60(d,J=9.26Hz,2H)3.90(br.s.,2H)4.09(d,J=11.91Hz,2H)4.65(br.s.,2H)6.17(d,J=6.39Hz,1H)7.17−7.26(m,2H)7.36(d,J=16.10Hz,1H)7.50(d,J=9.04Hz,1H)8.03(d,J=16.32Hz,1H)8.52(br.s.,2H)8.75−8.87(m,2H)。
【0503】
実施例54
【0504】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]

【0505】
この実施例は、実施例52に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:511.1[M+1]+
HNMR(MeOD−d,Bruker Avance 400MHz)ppm 8.
49(s,2H),8.23(d,J=8.4Hz,1H),8.07(d,J=16.4Hz,1H),7.92(d,J=8.8Hz,1H),7.51−7.49(m,2H),7.36(s,1H),7.22(d,J=2.0Hz,1H),6.25−6.20(q,1H),4.79(s,2H),4.02(s,4H),3.54(s,4H),1.86(d,J=6.4Hz,3H)。
【0506】
実施例55
【0507】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]

【0508】
この実施例は、実施例51に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:543.1[M+1]+HNMR(DMSO−d,Bruker Avance 400MHz)ppm 1.77(d,J=6.62Hz,3H)2.33(d,J=1.76Hz,4H)3.49(s,2H)3.60(d,J=4.19Hz,4H)5.97−6.26(m,1H)6.99−7.19(m,1H)7.26−7.38(m,2H)7.39−7.60(m,5H)7.89(d,J=7.94Hz,1H)8.57(s,2H)13.21(s,1H)。
【0509】
実施例56
【0510】
【化166】
[この文献は図面を表示できません]

【0511】
この実施例は、実施例51に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:559.1[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 8.45−8.33(m,4H),7.93(d,J=9.2Hz,1H),7.81(d,J=6.4Hz,4H),7.54(d,J=8.8Hz,2H),7.32−7.28(m,2H),6.20(d,J=6Hz,1H),4.96(s,2H)4.06(d,J=12.4Hz 2H)3.85−3.80(m,2H)3.48(s,4H),1.84(d,J=6.4Hz,3H)。
【0512】
実施例57
【0513】
【化167】
[この文献は図面を表示できません]

【0514】
この実施例は、実施例51に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:577.1[M+1]+HNMR(CDOD,400MHz):ppm8.47(s,2H),8.16(s,1H),8.04(d,J=6.8Hz,1H),7.86(d,J=8.4Hz,1H),7.58(d,J=16.8Hz,1H),7.46(d,J=9.2Hz,1H),7.30(d,J=13.6Hz,2H), 7.23(d,J=31.2Hz,1H),6.23−6.18(m,1H),4.62(s,2H),4.08(br.s.,2H),3.80(br.s.,2H),3.46(d,J=41.6Hz,4H),1.84(d,J=6.8Hz,3H)。
【0515】
実施例58
【0516】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]

【0517】
この実施例は、実施例51に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:523.2[M+1]+HNMR(DMSO−d,Bruker Avance 400MHz)ppm 1.78(d,J=6.62Hz,3H)2.43−2.46(m,3H)3.84−3.97(m,4H)4.35(br.s.,2H)6.17(q,J=6.62Hz,1H)7.09(dd,J=8.93,1.87Hz,1H)7.18(d,J=16.76Hz,1H)7.33(s,1H)7.44−7.53(m,2H)7.57(s,2H)7.69(d,J=8.38Hz,1H)8.61(s,2H)。
【0518】
実施例59
【0519】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]

【0520】
この実施例は、実施例51に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:577.1[M+1]+
HNMR(MeOD−d,Bruker Avance 400MHz)ppm 8.49(s,2H),7.46−7.41(m,2H),7.26−7.19(m,5H),6.22−6.19(m,1H),4.58(s,2H),3.70(t,J=4.4Hz,4H),2.58(s,4H),1.85(d,J=6.8Hz,3H)。
【0521】
実施例60
【0522】
【化170】
[この文献は図面を表示できません]

【0523】
実施例60A
【0524】
【化171】
[この文献は図面を表示できません]

【0525】
2−ブロモ−5−メチルベンゾニトリル(0.5グラム、2.53ミリモル)およびNBS(404.58ミリグラム、2.27ミリモル)を、テトラクロロメタン(20ミリリットル)に溶解してから、AIBN(触媒量)を上記の溶液に添加した。反応液を60℃〜80℃の範囲に12時間還流させてから、水(20ミリリットル)に加え、有機層を分離し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、そして、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮することによって、表題化合物(無色液体、0.5g、72%の収率)を得た。
【0526】
実施例60B
【0527】
【化172】
[この文献は図面を表示できません]

【0528】
2−ブロモ−5−(臭化ベンジル)ベンゾニトリルを、メタノール(20ミリリットル)に溶解してから、上記の溶液にモルホリン(661.3ミリグラム、7.58ミリモル)を1滴ずつ添加し、反応を室温下で16時間攪拌した。反応液をpHが2.0になるように調節してから、水(10ミリリットル×3)を加え有機相を洗浄し、そして、有機層をpHが11になるように調節した。最後、有機相をジクロロメタン(20ミリリットル)で三回抽出して、有機相を濃縮することによって表題化合物(淡黄色油状、350ミリグラム、収率:49.4%)を得た。LCMS(ESI)m/z:281.6[M+1]+
【0529】
実施例60C
【0530】
【化173】
[この文献は図面を表示できません]

【0531】
この実施例は、実施例51に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:534.1[M+1]+
HNMR(MeOD−d,Bruker Avance 400MHz):ppm.77(d,J=6.39Hz,3H)2.39(br.s.,4H)3.60(br.s.,6H)6.15(d,J=6.62Hz,1H)7.12(d,J=8.82Hz,1H)7.39−7.59(m,3H)7.63−7.73(m,2H)7.77(s,1H)8.06(d,J=8.16Hz,1H)8.57(s,2H)13.33(br.s.,1H)。
【0532】
実施例61
【0533】
【化174】
[この文献は図面を表示できません]

【0534】
実施例61A
【0535】
【化175】
[この文献は図面を表示できません]

【0536】
1−ブロモ−2−フッ素−4−メチル−5−ニトロベンゼン(2.0グラム、8.5ミリモル)およびNBS(1.53グラム、8.6ミリモル)を、CCl(15ミリリットル)に溶解してから、AIBN(100ミリグラム、0.61ミリモル)を上記の溶液に添加した。反応液を16時間還流した。溶液に水(20ミリリットル)を加えて分離することによって得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮することにより表題化合物(褐色油状、2.7グラム、50%の収率)を得た。
【0537】
実施例61B
【0538】
【化176】
[この文献は図面を表示できません]

【0539】
実施例61A(2.7グラム、4.3ミリモル)をメタノールに溶解させ、0℃下で、モルホリン(750ミリグラム、8.6ミリモル)をゆっくり滴下し、反応液を0℃で4時間攪拌した。反応液に水(50ミリリットル)を入れて希釈し、ジクロロメタン(50ミリリットル×2)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して減圧濃縮して得た残留物を、カラムクロマトグラフィーで分離することによって(酢酸エチル/石油エーテル=1/10〜1/5)、表題化合物(740ミリグラム、54%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:318.7[M+1]+
【0540】
実施例61C
【0541】
【化177】
[この文献は図面を表示できません]

【0542】
実施例61B(200ミリグラム、0.63ミリモル)をトルエン(4ミリリットル)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、その溶液に4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ボロン酸ピナコールエステル(200ミリグラム、1.98ミリモル)、Pd(t−BuP)(48ミリグラム、0.09ミリモル)、EtN(200ミリグラム、1.98ミリモル)を添加して、反応液をマイクロ波の条件下で80℃で1時間攪拌した。反応液を重炭酸ナトリウム溶液(10ミリリットル)に入れ、酢酸エチル(10ミリリットル×3)で抽出し、飽和食塩水で洗浄して、乾燥させ、減圧濃縮して得た残留物をカラムクロマトグラフィーで分離することによって、表題化合物(195ミリグラム、56%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:393[M+1]+
【0543】
実施例61D
【0544】
【化178】
[この文献は図面を表示できません]

【0545】
実施例61C(150ミリグラム、0.28ミリモル)をテトラヒドロフランと水の混合液(5/1、3ミリリットル)に溶解した。そして、1G(170ミリグラム、0.28ミリモル)、NaCO(100ミリグラム、0.84ミリモル)およびPd(dppf)Cl(20ミリグラム、0.027ミリモル)を、窒素ガスの保護下で上記の溶液に加えた。反応液を窒素ガス雰囲気のマイクロ波条件下80℃で1時間反応させた。水(5ミリリットル)を入れ、酢酸エチル(10ミリリットル×3)、飽和食塩水で洗浄して、乾燥させ、減圧濃縮して得た残留物を、薄層クロマトグラフィーで分離することにより(酢酸エチル/石油エーテル=1/2)、表題化合物(220ミリグラム、96%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:656.0[M+1]+
【0546】
実施例61E
【0547】
【化179】
[この文献は図面を表示できません]

【0548】
実施例61D(80ミリグラム、0.12ミリモル)をエタノール(10ミリリットル)および水(5ミリリットル)の混合液に溶解しており、反応液に還元鉄粉(50ミリグラム、0.89ミリモル)、塩化アンモニウム(50ミリグラム、0.94ミリモル)を加
え、反応液を6時間還流した。飽和重炭酸ナトリウム溶液(10ミリリットル)で急冷反応を起こさせ、ジクロロメタン(10ミリリットル×3)で抽出し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮して得た残留物を、薄層クロマトグラフィーで分離することにより(ジクロロメタン/メタノール=20/1)、表題化合物(淡黄色液体、80ミリグラム、収率:73%)を得た。LCMS(ESI)m/z:538.9[M+1]+
【0549】
実施例61F
【0550】
【化180】
[この文献は図面を表示できません]

【0551】
実施例61E(80ミリグラム、0.09ミリモル)をメタノール(2ミリリットル)に溶解させ、そして、溶液に濃塩酸(0.1ミリリットル)を滴下した。反応液を30℃で16時間攪拌した後、反応液に飽和重炭酸ナトリウム(15ミリリットル)を加え、酢酸エチル(20ミリリットル×3)で抽出して、有機相を減圧濃縮して得た残留物を、薄層クロマトグラフィーで分離(ジクロロメタン/メタノール=10/1)することにより、表題化合物(淡黄色液体、44ミリグラム、63%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:542.0[M+1]+HNMR(CDCl,Bruker Avance 400MHz):ppm 8.44(s,2H),7.37(d,J=8.8Hz,1H),7.34(s,2H),7.25(d,J=2.0Hz,1H),7.16(dd,J=2.0Hz,J=8.8,1H),6.91(d,J=6.4Hz,1H),6.83(d,J=10.4Hz,1H),6.10(q,J=6.4Hz,1H),4.35(d,J=4.8Hz,2H),3.75(s,3H),3.56(s,1H),3.48(s,6H),1.82(d,J=6.4Hz,3H)。
【0552】
実施例62
【0553】
【化181】
[この文献は図面を表示できません]

【0554】
実施例62A
【0555】
【化182】
[この文献は図面を表示できません]

【0556】
2−ブロモ−4−フッ素−5−メチルベンゾニトリル(1グラム、4.67ミリモル)およびNBS(838ミリグラム、4.7ミリモル)を、四塩化炭素(15ミリリットル)に溶解した。そして、AIBN(50ミリグラム、0.30ミリモル)を溶液に加えた。最後、反応液を16時間還流した。反応液を水(20ミリリットル)に急冷させることにより分離された有機相を、飽和食塩水(40ミリリットル)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発することによって粗表題化合物(褐色油状物、1.2グラム(70%の純度))を得た。
【0557】
実施例62B
【0558】
【化183】
[この文献は図面を表示できません]

【0559】
0℃の条件で、実施例62A(1.2グラム、2.9ミリモル)のメタノール(40ミリリットル)溶液に、モルホリン(500ミリグラム、5.8ミリモル)を滴下し、反応を4時間行った。反応液を水(50ミリリットル)で希釈し、ジクロロメタン(50ミリリットル×2)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過してろ液を得、加圧で蒸発乾固を行って得た残留物をカラムクロマトグラフィーにより表題化合物(600ミリグラム、69%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:300.6[M+1]+
【0560】
実施例62C
【0561】
【化184】
[この文献は図面を表示できません]

【0562】
この実施例は、実施例51に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:551.9[M+1]+
HNMR(MeOD−d,Bruker Avance 400MHz):ppm 8.47(s,2H),8.14(d,J=6.8Hz,1H),7.96(d,J=11.2Hz,1H),7.60−7.8(m,2H),7.50(d,J=9.6Hz,1H),7.42(d,J=1.6Hz,1H),7.23(dd,J=8.8Hz,J=2.0Hz,1H),6.24(q,J=7.2Hz,1H),4.52(s,2H),4.09(d,J=12.4Hz,2H),3.83(t,J=12.4Hz,2H),3.50(d,J=12Hz,2H),3.35(t,J=12.4Hz,2H),1.84(d,J=6.4Hz,3H)。
【0563】
実施例63
【0564】
【化185】
[この文献は図面を表示できません]

【0565】
実施例63A
【0566】
【化186】
[この文献は図面を表示できません]

【0567】
4−ブロモベンズアルデヒド(1グラム、5.45ミリモル)のトルエン溶液(10ミリリットル)に、ビニルピナコールボロン酸エステル(923ミリグラム、6ミリモル)、Pd(t−BuP)(56ミリグラム、0.11ミリモル)およびトリエチルアミン(1.1グラム、10.9ミリモル)を添加して、窒素ガスの保護下で、80℃の条件下で5時間攪拌した。重炭酸ナトリウム溶液(10ミリリットル)に入れ、水層を酢酸エチル(10ミリリットル×3)で抽出し、有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製することによって、淡黄色の固形の表題化合物(1グラム、71%の収率)を得た。HNMR(CHLOROFORM−d,Bruker Avance 400MHz)ppm 10.01(s,1H),7.86(d,J=8.3Hz,2H),7.63(d,J=8.3Hz,2H),7.43(d,J=18.6Hz,1H),6.33(d,J=18.3Hz,1H),1.33(s,12H)。
【0568】
実施例63B
【0569】
【化187】
[この文献は図面を表示できません]

【0570】
実施例63A(300ミリグラム、1.2ミリモル)のジクロロメタン溶液(5ミリリットル)に、モルホリン(202ミリグラム、2.4ミリモル)、シアノホウ水素化ナトリウム(93ミリグラム、1.5ミリモル)および氷酢酸(0.1ミリリットル)を添加して、その混合物を30℃の条件で2時間攪拌した。水(5ミリリットル)を入れ、水層をジクロロメタン(10ミリリットル×3)で抽出し、有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物を分取薄層クロマトグラフィープレートで精製することによって(酢酸エチル/石油エーテル=1:10)、淡黄色油状の表題化合物(240ミリグラム、63%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:330.1[M+1]+
【0571】
実施例63C
【0572】
【化188】
[この文献は図面を表示できません]

【0573】
窒素ガスの保護下で、1G(100ミリグラム、0.19ミリモル)のテトラヒドロフラン(5ミリリットル)および水(1.0ミリリットル)に、63B(96ミリグラム、
0.29ミリモル)、Pd(dppf)Cl(15ミリグラム、0.02ミリモル)および炭酸ナトリウム(40ミリグラム、0.38ミリモル)を添加して、その混合物を80℃の条件で18時間攪拌した。室温に冷却した後、氷水(5ミリリットル)に入れ、水層を酢酸エチル(10ミリリットル×3)で抽出し、有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物を分取薄層クロマトグラフィープレートで精製することによって(酢酸エチル/石油エーテル=1:2)、淡黄色油状の表題化合物(50ミリグラム、43%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:593.5[M+1]+
【0574】
実施例63D
【0575】
【化189】
[この文献は図面を表示できません]

【0576】
実施例63C(50ミリグラム、0.08ミリモル)のメタノール(2ミリリットル)溶液に、塩酸水溶液(0.1ミリリットル)を滴下し、その混合物を30℃の条件で4時間攪拌した。真空濃縮してから、残渣を分取液相クロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物(15ミリグラム、35%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:501.0[M+1]+HNMR(DMSO−d,Bruker Avance 400MHz)ppm11.35(br.s.,1H),8.62(s,2H),7.78−7.71(m,2H),7.67(d,J=8.3Hz,2H),7.55−7.46(m,2H),7.35(d,J=2.0Hz,1H),7.24(d,J=16.6Hz,1H),7.14−7.08(m,1H),6.18(q,J=6.8Hz,1H),4.35(d,J=4.8Hz,2H),4.00−3.92(m,3H),3.26(d,J=12.0Hz,2H),3.11(d,J=12.0Hz,3H),1.79(d,J=6.5Hz,3H)。
【0577】
実施例64
【0578】
【化190】
[この文献は図面を表示できません]

【0579】
この実施例は、実施例63に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:577.1[M+1]+
HNMR(CDCl,Bruker Avance 400MHz):ppm8.46(s,2H),7.84−7.80(m,2H),7.72(s,1H),7.44−7.37(m,2H),7.22−7.16(m,3H),6.12−6.06(m,1H),3.73(d,J=28.0Hz,6H),2.53(s,4H),1.85(d,J=6.8Hz,3H)。
【0580】
フローJ
【0581】
【化191】
[この文献は図面を表示できません]

【0582】
実施例65
【0583】
【化192】
[この文献は図面を表示できません]

【0584】
実施例65A
【0585】
【化193】
[この文献は図面を表示できません]

【0586】
6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボン酸(3グラム、0.02モル)に、HCl/MeOH溶液(4M、30ミリリットル)を添加して、混合物を80℃に加熱して2時間攪拌した。溶媒を減圧で蒸発乾固することによって、表題化合物(2.8グラム、85%の収率)を得た。HNMR(CHLOROFORM−d,Bruker Avance 400MHz)ppm11.26(br.s.,1H),7.91(d,J=10.
0Hz,1H),7.02(d,J=10.0Hz,1H),3.99(s,3H)。
【0587】
実施例65B
【0588】
【化194】
[この文献は図面を表示できません]


【0589】
室温下で、実施例65A(2.8グラム、0.018モル)のトルエン溶液に、POCl(5.60グラム、0.036モル)を添加して、混合物を120℃に加熱して2時間攪拌した。溶媒を蒸発乾固して、水(20ミリリットル)を入れ、酢酸エチル(15ミリリットル×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して蒸発し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物(1.5グラム、50%の収率)を得た。HNMR(CHLOROFORM−d,Bruker Avance 400MHz)ppm8.17(d,J=8.8Hz,1H),7.68(d,J=8.8Hz,1H),4.09(s,3H)。
【0590】
実施例65C
【0591】
【化195】
[この文献は図面を表示できません]

【0592】
室温下で、マイクロ波反応管に47A(1グラム、1.93ミリモル)、実施例65B(400ミリグラム、2.32ミリモル)、NaCO(307ミリグラム、2.9ミリモル)、アセトニトリル/水(9ミリリットル/3ミリリットル)の混合溶媒およびPd(PPh3)Cl(135ミリグラム、0.19ミリモル)を添加した。窒素ガスで置き換え、マイクロ波反応器中で130℃に加熱して反応を30分間させた。水(10ミリリットル)を入れて希釈し、酢酸エチル(15ミリリットル×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して蒸発し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物(500ミリグラム、50%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:540.0[M+1]+
【0593】
実施例65D
【0594】
【化196】
[この文献は図面を表示できません]

【0595】
室温下で、実施例65C(450ミリグラム、0.83ミリモル)のDMF溶液に炭酸カリウム(229ミリグラム、1.66ミリモル)を添加して、ヨードメタン(118ミリグラム、0.83ミリモル)を滴下した。20℃で2時間攪拌した。水(10ミリリットル)を入れ、酢酸エチル(15ミリリットル×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して蒸発し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物(160ミリグラム、35%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:554.0[M+1]+
【0596】
実施例65E
【0597】
【化197】
[この文献は図面を表示できません]

【0598】
0℃で、実施例65D(160ミリグラム、0.29ミリモル)のテトラヒドロフラン(5ミリリットル)溶液に、LiAlD(24ミリグラム、0.58ミリモル)を添加した。0℃下で2時間攪拌した。水(0.1ミリリットル)を入れて、急冷反応を行い、ろ過して、ろ液を減圧して溶媒を蒸発乾固することによって、表題化合物(158ミリグラム、粗化合物)を得た。LCMS(ESI)m/z:528.1[M+1]+
【0599】
実施例65F
【0600】
【化198】
[この文献は図面を表示できません]

【0601】
0℃で、実施例65E(158ミリグラム、0.30ミリモル)とトリエチルアミン(61ミリグラム、0.60ミリモル)のジクロロメタン(5ミリリットル)溶液に、メタンスルホニルクロリド(38ミリグラム、0.33ミリモル)をバッチで添加した。0℃下で1時間攪拌した。反応液を氷水(10ミリリットル)に入れて、分液した後、有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液(10ミリリットル)、飽和食塩水(20ミリリットル)で逐次に洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して蒸発し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物(84ミリグラム、46%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:606.0[M+1]+
【0602】
実施例65G
【0603】
【化199】
[この文献は図面を表示できません]

【0604】
実施例65F(84ミリグラム、0.14ミリモル)のジクロロメタン(5ミリリットル)溶液に、モルホリン(14.5ミリグラム、0.17ミリモル)およびトリエチルアミン(21ミリグラム、0.029ミリモル)を添加した。15℃下で18時間攪拌した。水(10ミリリットル)を入れて、ジクロロメタン(15ミリリットル×3)で抽出した。合わせた有機層を、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して蒸発し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物(40ミリグラム、49%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:597.1[M+1]+
【0605】
実施例65H
【0606】
【化200】
[この文献は図面を表示できません]

【0607】
実施例65G(40ミリグラム、0.07ミリモル)のメタノール(2ミリリットル)溶液に濃塩酸(0.1ミリリットル)を滴下した。混合物を50℃に加熱して4時間攪拌した。ろ過して、ろ液を分取グレードの高速液相クロマトグラフィーで分離することによって、表題化合物(26ミリグラム、76%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:513.1[M+1]+HNMR(DMSO−d6,Bruker Avance 400MHz):ppm8.60(s,2H),8.21(d,J=8.8Hz,1H),8.06(d,J=16.8Hz,1H),7.84(d,J=8.8Hz,1H),7.55−7.44(m,2H),7.38(s,1H),7.14(dd,J=2.3,9.0Hz,1H),6.22−6.15(m,1H),3.87(br.s.,4H),3.34(br.s.,4H),1.79(d,J=6.5Hz,3H)。
【0608】
フローK
【0609】
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
【0610】
実施例66
【0611】
【化202】
[この文献は図面を表示できません]

【0612】
実施例66A
【0613】
【化203】
[この文献は図面を表示できません]

【0614】
2−カルボニルグルタル酸(20グラム、136.89ミリモル)のエタノール溶液(200ミリリットル)に、ヒドラジン水和物(6,85グラム、136.89ミリモル)を添加して、その混合物を60℃で3時間攪拌した。冷却してろ過することによって一部の表題化合物(12グラム、粗化合物)を得て、ろ液の濃縮して淡黄色の表題化合物(8グラム、粗化合物)を得た。HNMR(400MHz,DMSO−d)ppm 11.1
7(s,1H),2.78−2.68(m,2H),2.45−2.36(m,2H)。
【0615】
実施例66B
【0616】
【化204】
[この文献は図面を表示できません]

【0617】
25℃の条件で、実施例66A(20グラム、140.74ミリモル)の氷酢酸溶液(200ミリリットル)に、液体臭素(38.23グラム、239.25ミリモル)をゆっくり滴下した後、80℃に昇温して3時間攪拌した。薄層クロマトグラフィープレートによる検出が原料を完全に使い切ったことを示し、冷却してろ過することによって表題化合物(20グラム、粗化合物)を得た。HNMR(400MHz,DMSO−d)ppm 13.49(s,1H),7.80(d,J=9.8Hz,1H),6.92(d,J=9.8Hz,1H)。
【0618】
実施例66C
【0619】
【化205】
[この文献は図面を表示できません]

【0620】
実施例66B(20グラム、142.76ミリモル)のメタノール溶液(500ミリリットル)に、濃硫酸(19.9グラム、202.9ミリモル)をゆっくり滴下した後、70℃に昇温して2時間攪拌した。冷却して真空濃縮を行い、氷水(300ミリリットル)を入れて、ろ過して、フィルタケーキを水で洗浄することにより、表題化合物(17グラム、73.4%の収率)を得た。HNMR(400MHz,DMSO−d)ppm 13.62(s.,1H),7.83(d,J=10.0Hz,1H),6.97(d,J=9.8Hz,1H),3.85(s,3H)。
【0621】
実施例66D
【0622】
【化206】
[この文献は図面を表示できません]

【0623】
実施例66C(5グラム、32.44ミリモル)のオキシ塩化リン溶液(60ミリリットル)を110℃で3時間攪拌した。冷却して真空濃縮を行い、残留物を氷水(20ミリリットル)にゆっくり加え、沈殿ろ過を行い、フィルタケーキを水で洗浄することによって、淡白色の表題化合物(1.8グラム、32.15%の収率)を得た。HNMR(400MHz,DMSO−d)ppm 8.27(d,J=9.0Hz,1H),8.13(d,J=9.0Hz,1H),3.96(s,3H)。
【0624】
実施例66E
【0625】
【化207】
[この文献は図面を表示できません]

【0626】
窒素ガスの保護下で、実施例65D(600ミリグラム、3.48ミリモル)、ビニルピナコールボロン酸エステル(803.2ミリグラム、5.22ミリモル)、炭酸カリウム(961.07ミリグラム、6.95ミリモル)およびPd(PPh(602.66ミリグラム、521.53ミリモル)のDMF(8ミリリットル)溶液を、100℃下で5時間攪拌した。冷却してろ過し、真空濃縮を行い、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製することによって表題化合物(500ミリグラム、84.02%の収率)を得た。HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm 8.18(d,J=8.8Hz,1H),7.72(d,J=8.8Hz,1H),7.16(dd,J=11.0,17.8Hz,1H),6.44(d,J=17.8Hz,1H),5.85(d,J=10.8Hz,1H),4.10(s,3H)。
【0627】
実施例66F
【0628】
【化208】
[この文献は図面を表示できません]

【0629】
窒素ガスの保護下で、実施例66E(200ミリグラム、1.22ミリモル)、1G(694.43ミリグラム、1.34ミリモル)、POT(37.08ミリグラム、121.83マイクロモル)、酢酸パラジウム(27.35ミリグラム、121.83ミリモル)およびトリエチルアミン(369.85ミリモル、3.65ミリモル)のDMF(4ミリリットル)懸濁液を、110℃のマイクロ波の条件下で30分間攪拌した。冷却してろ過し、真空濃縮を行い、残留物を分取薄層クロマトグラフィープレートで精製することによって、黄色の表題化合物(345ミリグラム、50%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:554.4[M+1]+HNMR(400MHz,DMSO−d)ppm 8.60(s,2H),8.26(q,J=9.0Hz,1H),8.13(d,J=16.6Hz,1H),7.74(d,J=9.0Hz,1H),7.59(d,J=17.1Hz,1H),7.47(s,1H),7.20(d,J=9.0Hz,1H),6.23(dd,J=3.0,6.5Hz,1H),5.86(d,J=9.5Hz,1H),4.00(s,3H),3.87(br.s.,1H),3.75(br.s.,1H),2.68(br.s.,1H),2.41−2.31(m,2H),2.00(br.s.,3H),1.81(d,J=6.5Hz,3H)。
【0630】
実施例66G
【0631】
【化209】
[この文献は図面を表示できません]

【0632】
0℃の条件下、実施例66F(100ミリグラム、180.37マイクロモル)のテトラヒドロフラン溶液(1ミリリットル)に、テトラヒドロアルミニウムリチウム(10.27ミリグラム、270.55ミリモル)をゆっくり添加して、そして、この温度で30分間攪拌した。水(0.1ミリリットル)と水酸化ナトリウムの水溶液(0.1ミリリットル、15%)、水(0.3ミリリットル)で急冷し、ろ過して真空濃縮し、残留物を分取薄層クロマトグラフィープレートで精製することによって、黄色油状の表題化合物(30ミリグラム、30.33%)を得た。LCMS(ESI)m/z:526.4[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 8.51(s,2H),8.08(d,J=8.8Hz,1H),7.93−7.86(m,2H),7.65(d,J=9.0Hz,1H),7.54(d,J=16.8Hz,1H),7.36(s,1H),7.22(dd,J=2.1,9.2Hz,1H),6.24(q,J=6.7Hz,1H),5.79(d,J=9.3Hz,1H),4.94(s,2H),3.99(br.s.,1H),3.81(t,J=10.8Hz,1H),3.62−3.56(m,1H),2.58−2.44(m,1H),2.15(d,J=13.3Hz,1H),2.05(br.s.,1H),1.87(d,J=6.8Hz,3H),1.76−1.62(m,3H)。
【0633】
実施例66H
【0634】
【化210】
[この文献は図面を表示できません]

【0635】
0℃の条件下、実施例66G(30ミリグラム、56.99ミリモル)のジクロロメタン溶液(2ミリリットル)に、Dess−Martin酸化剤(36.26ミリグラム、85.48ミリモル)を添加して、その懸濁液を25℃で12時間攪拌した。ろ過して真空濃縮し、残留物を分取薄層クロマトグラフィー板で精製することによって、表題化合物(25ミリグラム、81.98%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:524.4[M+1]+
【0636】
HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm 10.44(s,1H),8.47(s,2H),8.14−8.00(m,2H),7.82(d,J=8.8Hz,1H),7.70−7.51(m,2H),7.35(s,1H),7.19(dd,J=2.1,9.2Hz,1H),6.16(q,J=6.5Hz,1H),5.70(dd,J=2.9,8.9Hz,1H),4.04(br.s.,1H),3.81−3.71(m,1H),2.54(d,J=9.5Hz,1H),2.24−2.02(m,2H),1.87(d,J=6.5Hz,3H),1.82
−1.67(m,3H)。
【0637】
実施例66I
【0638】
【化211】
[この文献は図面を表示できません]

【0639】
実施例66H(30ミリグラム、57.21マイクロモル)とモルホリン(15ミリグラム、171.63マイクロモル)の1,2−ジクロロエタン(2ミリリットル)混合液に、酢酸(3.44ミリグラム、57.2マイクロモル)を滴下した後、28℃で2時間攪拌した。シアノホウ水素化ナトリウム(11ミリグラム、171.6マイクロモル)をゆっくり添加して、引き続き28℃で1時間攪拌した。水で急冷して、水層をジクロロメタン(3ミリリットル×3)で抽出し、有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物を分取薄層クロマトグラフィープレートで精製することによって、黄色油状の表題化合物(25ミリグラム、粗化合物)を得た。LCMS(ESI)m/z:594.2[M+1]+
【0640】
実施例66J
【0641】
【化212】
[この文献は図面を表示できません]

【0642】
実施例66I(25ミリグラム、42マイクロモル)を無水メタノール(1ミリリットル)に溶解させ、そして、この溶液を塩化アセチル(0.2ミリリットル)の無水メタノール(0.8ミリリットル)に滴下した。反応液を40℃で1時間攪拌した。真空濃縮を行い、残留物を分取液相クロマトグラフィーで精製することによって、黄色油状の表題化合物(8ミリグラム、37.26%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:528.4[M+1]+HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 8.59(m,2H),8.20(d,J=8.8Hz,1H),8.06(d,J=16.8Hz,1H),7.88(d,J=8.5Hz,1H),7.60−7.48(m,2H),7.36(s,1H),7.26−7.19(m,1H),6.28−6.20(m,1H),4.80(m,2H),4.03(m,4H),3.62−3.48(m,4H),1.91−1.83(d,3H)。
【0643】
実施例67
【0644】
【化213】
[この文献は図面を表示できません]

【0645】
この実施例は、実施例66に示したように製造された。HNMR(400MHz,DMSO−d)ppm 8.59(s,2H),8.21(d,J=8.8Hz,1H),8.09−7.97(m,2H),7.55−7.43(m,2H),7.38(d,J=1.8Hz,1H),7.12(dd,J=2.3,9.0Hz,1H),6.17(q,J=6.5Hz,1H),4.72(s,2H),3.90(m,4H),3.35(m,4H),1.78(d,J=6.5Hz,3H)。
【0646】
実施例68
【0647】
【化214】
[この文献は図面を表示できません]

【0648】
この実施例は、実施例66に示したように製造された。HNMR(400MHz,DMSO−d)ppm 9.50(m,1H),8.59(s,2H),8.20(d,J=8.8Hz,1H),8.01(d,J=16.8Hz,1H),7.84(d,J=8.8Hz,1H),7.52(d,J=9.0Hz,1H),7.46(d,J=16.8Hz,1H),7.36(s,1H),7.15−7.10(m,1H),6.17(d,J=6.8Hz,1H),4.58(m,2H),3.95(d,J=7.3Hz,1H),2.66(m,2H),2.32(m,2H),2.06(d,J=11.5Hz,2H),1.78(d,J=6.5Hz,3H),1.70(d,J=11.8Hz,2H)。
【0649】
実施例69
【0650】
【化215】
[この文献は図面を表示できません]

【0651】
この実施例は、実施例66に示したように製造された。HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 8.63(d,J=9.0Hz,1H),8.51(s,2H),8.30(d,J=16.6Hz,1H),8.20(d,J=9.0Hz,1H),7.65(d,J=16.6Hz,1H),7.55(d,J=9.0Hz,1H),7.49(d,J=1.8Hz,1H),7.23(dd,J=2.0,9.0Hz,1H),6.27(q,J=6.8Hz,1H),5.04−4.94(m,2H),4.67(br.s.,1H),4.09−3.72(m,3H),2.33−2.11(m,2H),1.88(d,J=6.5Hz,3H)。
【0652】
フローL
【0653】
【化216】
[この文献は図面を表示できません]

【0654】
実施例70
【0655】
【化217】
[この文献は図面を表示できません]

【0656】
実施例70A
【0657】
【化218】
[この文献は図面を表示できません]

【0658】
実施例1G(400ミリグラム、0.78ミリモル)のアセトニトリル(6ミリリットル)と水(2ミリリットル)の混合液に、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジボロン酸−2−サイト)ピリジン−2−アミノ(205ミリグラム、0.93ミリモル)、Pd(dppf)Cl(57ミリグラム、0.078ミリモル)および炭酸ナトリウム(165ミリグラム、1.56ミリモル)を添加した。反応は、窒素ガスの保護下で100℃にマイクロ波加熱して、反応を15分間攪拌した。水(10ミリリットル)を反応液に添加して、酢酸エチル(15ミリリットル×3)、飽和食塩水で洗浄し、乾燥濃縮することによって残留物を得、カラムクロマトグラフィーを行い、表題化合物(340ミリグラム、91%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:483.9[M+1]+
【0659】
実施例70B
【0660】
【化219】
[この文献は図面を表示できません]

【0661】
実施例70A(100ミリグラム、0.21ミリモル)のジクロロメタン(5ミリリットル)溶液に、ジクロロ塩化アセチル(35ミリグラム、0.31ミリモル)およびトリエチルアミン(31ミリグラム、0.31ミリモル)を添加した。反応液を15℃で18時間攪拌した。水(10ミリリットル)を反応液に入れ、ジクロロメタン(15ミリリットル×3)で抽出し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥蒸発し、残留物を得て、カラムクロマトグラフィーにより表題化合物(褐色油状物、73ミリグラム、収率63%)を得た。LCMS(ESI)m/z:559.6[M+1]+
【0662】
実施例70C
【0663】
【化220】
[この文献は図面を表示できません]

【0664】
実施例70B(73ミリグラム、0.13ミリモル)のジクロロメタン(5ミリリットル)溶液に、モルホリン(14ミリグラム、0.16ミリモル)およびトリエチルアミン(20ミリグラム、0.20ミリモル)を添加した。反応液を15℃で18時間攪拌した
。水(10ミリリットル)を反応液に入れ、ジクロロメタン(15ミリリットル×3)で抽出し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥蒸発し、残留物を得、薄クロマトグラフィー製造で分離することによって表題化合物(褐色油状物、75ミリグラム、74%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:611.1[M+1]+
【0665】
実施例70D
【0666】
【化221】
[この文献は図面を表示できません]

【0667】
実施例70C(75ミリグラム、0.12ミリモル)のメタノール(2ミリリットル)溶液に、濃塩酸(0.1ミリリットル)を滴下した。反応液を50℃で4時間攪拌反応した。ろ過によりろ液を得、液相クロマトグラフィーカラムで分離することによって、表題化合物(23ミリグラム、34%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:510.0[M+1]+HNMR(DMSO−d6,Bruker Avance 400MHz):ppm10.18(s,1H),8.76(s,1H),8.58(s,2H),8.27−8.18(m,2H),7.51(d,J=8.8Hz,1H),7.25(s,1H),7.12(dd,J=2.0,9.0Hz,1H),6.16(q,J=6.6Hz,1H),3.73−3.60(m,4H),3.25(s,2H),2.57(br.s.,4H),1.76(d,J=6.5Hz,3H)。
【0668】
フローM
【0669】
【化222】
[この文献は図面を表示できません]

【0670】
実施例71
【0671】
【化223】
[この文献は図面を表示できません]

【0672】
実施例71A
【0673】
【化224】
[この文献は図面を表示できません]

【0674】
30℃下で、5−ブロモ−2−フッ素ピリジン(5.0グラム、28.4ミリモル)のDMF溶液(50ミリリットル)に、N−メチルピペラジン(2.8グラム、28.4ミリモル)および炭酸カリウム(7.8グラム、56.8ミリモル)を添加した。混合物を80〜90℃に加熱した後16時間攪拌した。33℃に冷却して、水(50ミリリットル)を入れ、酢酸エチル(50ミリリットル×3)で抽出した。合わせた有機層を水(20ミリリットル×3)で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して蒸発し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物(5.3グラム、73%の収率)を得た。HNMR(CDCl,Bruker Avance 400MHz):ppm 8.21(d,J=2.3Hz,1H),7.54(dd,J=9.0Hz,2.5Hz,1H),6.56(d,J=9.0Hz,1H),3.57−3.52(m,4H),2.55−2.50(m,4H),2.36(s,3H)。
【0675】
実施例71B
【0676】
【化225】
[この文献は図面を表示できません]

【0677】
30℃下で、実施例71A(1.0グラム、3.90ミリモル)、4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキシシクロペンタラン(0.66グラム、4.30ミリモル)およびトリエチルアミン(0.79グラム、7.80ミリモル)のトルエン溶液(10ミリリットル)に、Pd(tBuP)(20ミリグラム、0.04ミリモル)を添加して、混合物を10分間脱気してから、窒素で保護した。80℃に加熱して16時間
攪拌した。35℃に冷却して、溶媒を減圧で蒸化し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物(黄色油状物、370ミリグラム、粗化合物)を得た。LCMS(ESI)m/z:330.0[M+1]+
【0678】
実施例71C
【0679】
【化226】
[この文献は図面を表示できません]

【0680】
37℃下で、実施例71B(50ミリグラム、0.15ミリモル)のテトラヒドロフラン/水(v/v=5/1、5ミリリットル)混合液に、5−(1−(3,5−ジクロロピリジン−4−サイト)エトキシ)−3−ヨード−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−サイト)−1H−インダゾール(79ミリグラム、0.15ミリモル)、炭酸カリウム(32ミリグラム、0.30ミリモル)およびPd(dppf)Cl(11ミリグラム、0.015ミリモル)を添加した。混合物を10分間脱気してから、窒素で保護した。75℃に加熱して16時間攪拌した。30℃に冷却して、水(10ミリリットル)を入れ、酢酸エチル(20ミリリットル)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して蒸発し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物(黄色油状物、50ミリグラム、粗化合物)を得た。LCMS(ESI)m/z:606.2[M+1]+
【0681】
実施例71D
【0682】
【化227】
[この文献は図面を表示できません]

【0683】
0℃下で、実施例70C(50ミリグラム、0.08ミリモル)のメタノール(4ミリリットル)溶液に、濃塩酸(0.2ミリリットル)を滴下した。混合物を38℃に加熱して16時間攪拌した。反応液を分取グレードの高速液相クロマトグラフィーで分離し、アセトニトリルで再結晶することによって表題化合物(5.0ミリグラム、10%の収率)を得た。HNMR(DMSO−d,Bruker Avance 400MHz):ppm 8.61(s,2H),8.36(d,J=1.8Hz,1H),8.23(d,J=8.8Hz,1H),7.47−7.36(m,3H),7.26−7.16(m,2H),7.08(dd,J1=9.0Hz,J2=2.0Hz,1H),6.17(q,J=6.6Hz,1H),4.52(d,J=13.6Hz,2H),3.45−3.36(m,4H),3.24−2.95(m,4H),2.81(d,J=2.5Hz,3H),1.78(d,J=6.5Hz,3H)。
【0684】
フローN
【0685】
【化228】
[この文献は図面を表示できません]

【0686】
実施例72
【0687】
【化229】
[この文献は図面を表示できません]

【0688】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:523.2[M+1]+
HNMR(DMSO−d,Bruker Avance 400MHz):ppm10.83−10.65(m,1H),8.61(s,2H),7.77−7.62(m,4H),7.56−7.45(m,2H),7.33(s,1H),7.24(d,J=16.8Hz,1H),7.15−7.07(m,1H),6.22−6.11(m,1H),4.28(dd,J=13.3,4.5Hz,2H),3.32(d,J=11.5Hz,2H),3.18−3.12(m,2H),2.99−2.90(m,1H),2.07−1.90(m,2H),1.84−1.69(m,5H)。
【0689】
実施例73
【0690】
【化230】
[この文献は図面を表示できません]

【0691】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:536.3[M+1]+
HNMR(DMSO−d,Bruker Avance 400MHz):ppm12.09−11.52(m,1H),8.63−8.57(m,2H),7.72(s,4H),7.54−7.46(m,2H),7.34(d,J=1.5Hz,1H),7.24(d,J=16.8Hz,1H),7.10(dd,J=9.0,2.0Hz,1H),6.16(q,J=7.0Hz,1H),4.58−4.40(m,3H),3.46(brs,4H),2.81(brs,6H),2.42−2.28(m,1H),1.77(d,J=6.5Hz,3H)。
【0692】
実施例74
【0693】
【化231】
[この文献は図面を表示できません]

【0694】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:537.2[M+1]+
HNMR(DMSO−d,Bruker Avance 400MHz):ppm10.48(brs,1H),8.61(s,2H),7.73(d,J=8.0Hz,2H),7.65(d,J=8.0Hz,2H),7.54−7.46(m,2H),7.34(d,J=1.8Hz,1H),7.24(d,J=16.8Hz,1H),7.11(dd,J=8.9,1.9Hz,1H),6.17(q,J=6.5Hz,1H),4.27(d,J=4.8Hz,2H),3.38−3.26(m,4H),2.91(q,J=10.5Hz,2H),1.87−1.77(m,5H),1.69−1.44(m,3H)。
【0695】
実施例76
【0696】
【化232】
[この文献は図面を表示できません]

【0697】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:536.1[M+1]+
HNMR(DMSO−d,Bruker Avance 400MHz):ppm10.80(brs,1H),9.74(brs,1H),8.61(s,2H),7.75−7.64(m,4H),7.53−7.46(m,2H),7.35(s,1H),7.24(d,J=16.6Hz,1H),7.10(dd,J=9.0,2.0Hz,1H),6.18(q,J=6.5Hz,1H),4.24−4.17(m,2H),3.51(d,J=11.5Hz,2H),3.31−3.25(m,1H),3.02(q,J=11.1Hz,2H),2.71(d,J=4.3Hz,3H),2.40〜2.33(m,2H),2.16−2.02(m,2H),1.78(d,J=6.5Hz,3H)。
【0698】
実施例77(参考例)
【0699】
【化233】
[この文献は図面を表示できません]

【0700】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:497.1[M+1]+
HNMR(DMSO−d,Bruker Avance 400MHz):ppm9.23(brs,1H),9.02(brs,1H),8.61(s,2H),7.74−7.69(m,2H),7.67−7.61(m,2H),7.53−7.46(m,2H),7.34(s,1H),7.23(d,J=16.8Hz,1H),7.10(dd,J=8.9,1.9Hz,1H),6.18(q,J=6.5Hz,1H),4.21(t,J=5.3Hz,2H),3.63−3.57(m,2H),3.21−3.15(m,1H),1.78(d,J=6.5Hz,3H),1.
28(d,J=6.5Hz,3H)。
【0701】
実施例78
【0702】
【化234】
[この文献は図面を表示できません]

【0703】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:523.1[M+1]+
HNMR(DMSO−d,Bruker Avance 400MHz):ppm9.53(brs,2H),8.61(s,2H),7.75−7.70(m,2H),7.68−7.64(m,2H),7.53−7.46(m,2H),7.34(d,J=1.5Hz,1H),7.24(d,J=16.8Hz,1H),7.10(dd,J=9.0,2.0Hz,1H),6.18(q,J=6.5Hz,1H),4.17(d,J=5.5Hz,4H),3.35−3.27(m,3H),2.11−2.04(m,2H),1.80〜1.71(m,5H)。
【0704】
実施例80
【0705】
【化235】
[この文献は図面を表示できません]

【0706】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:555.1[M+1]+
実施例81
【0707】
【化236】
[この文献は図面を表示できません]

【0708】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:507.1[M+1]+
HNMR(400MHz,メタノール−d):ppm8.60〜8.47(m,2H),7.83−7.76(m,2H),7.68−7.63(m,2H),7.61−7.55(m,1H),7.52−7.43(m,2H),7.41−7.34(m,1H),7.33−7.30(m,1H),6.29−6.21(m,1H),4.37(s,2H),3.56−3.47(m,2H),3.10〜2.98(m,2H),2.04−1.93(m,2H),1.88(d,m,6H),1.63−1.51(m,1H)。
【0709】
実施例82
【0710】
【化237】
[この文献は図面を表示できません]

【0711】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:583.1[M+1]+
HNMR(400MHz,メタノール−d):ppm8.58−8.44(m,2H),7.87−7.73(m,2H),7.68−7.60(m,2H),7.54−7.42(m,2H),7.38−7.21(m,8H),6.27−6.17(m,1H),4.43(s,2H),3.72−3.62(m,2H),3.28−3.18(m,2H),3.00〜2.88(m,1H),2.22−1.96(m,4H),1.90〜1.83(m,3H)。
【0712】
実施例83
【0713】
【化238】
[この文献は図面を表示できません]

【0714】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:584.1[M+1]+
実施例86
【0715】
【化239】
[この文献は図面を表示できません]

【0716】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:600.2[M+1]+
実施例87
【0717】
【化240】
[この文献は図面を表示できません]

【0718】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:529.1[M+1]+
実施例88
【0719】
【化241】
[この文献は図面を表示できません]

【0720】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:539.1[M+1]+
HNMR(400MHz,DMSO−d):ppm11.5(brs,1H),8.60(s,2H),7.75−7.66(m,4H),7.54−7.47(m,2H),7.34(s,1H),7.26−7.22(m,1H),7.10(dd,J=8.0,1.6Hz,1H),6.20〜6.15(m,1H),4.37(brs,2H),4.01-3.99(m,2H),3.41-3.48(m,3H),3.38-3.28(m,2H),3.06-2.91(m,2H),1.78(d,J=6.4Hz,3H)。
【0721】
実施例89
【0722】
【化242】
[この文献は図面を表示できません]

【0723】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:552.1[M+1]+
HNMR(400MHz,DMSO−d):ppm 11.4(brs,1H),9.85(brs,2H),8.61(s,2H),7.73−7.66(m,4H),7.53−7.47(m,2H),7.35(s,1H),7.26−7.22(m,1H),7.11(dd,J=8.0,1.6Hz,1H),6.20〜6.15(m,1H),4.23(brs,2H),4.00(brs,2H),3.56(brs,3H),3.17(brs,2H),1.76(d,J=6.4Hz,3H)。
【0724】
実施例90
【0725】
【化243】
[この文献は図面を表示できません]

【0726】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:597.1[M+1]+
実施例91
【0727】
【化244】
[この文献は図面を表示できません]

【0728】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:557.1[M+1]+
実施例93
【0729】
【化245】
[この文献は図面を表示できません]

【0730】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:522.1[M+1]+
実施例94
【0731】
【化246】
[この文献は図面を表示できません]

【0732】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:543.1[M+1]+
実施例95
【0733】
【化247】
[この文献は図面を表示できません]

【0734】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:558.1[M+1]+
実施例97
【0735】
【化248】
[この文献は図面を表示できません]

【0736】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:522.1[M+1]+
HNMR(DMSO−d,Bruker Avance 400MHz):ppm10.34-10.21(m,1H),10.14(brs,1H),8.65−8.59(m,2H),7.77−7.69(m,4H),7.55−7.46(m,2H),7.35(d,J=2.0Hz,1H),7.24(d,J=16.8Hz,1H),7.10(dd,J=9.0,2.0Hz,1H),6.18(q,J=7.0Hz,1H),4.41(brs,2H),3.86−3.76(m,1H),3.62−3.46(m,4H),3.34−3.26(m,1H),3.15(t,J=12.3Hz,1H),1.78(d,J=6.5Hz,3H),1.32(d,J=6.3Hz,3H)。
【0737】
実施例99
【0738】
【化249】
[この文献は図面を表示できません]

【0739】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:514.9[M+1]+
実施例100
【0740】
【化250】
[この文献は図面を表示できません]

【0741】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:523.1[M+1]+
実施例101
【0742】
【化251】
[この文献は図面を表示できません]

【0743】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:537.1[M+1]+
実施例102
【0744】
【化252】
[この文献は図面を表示できません]

【0745】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:550.1[M+1]+
HNMR(DMSO−d,Bruker Avance 400MHz):ppm11.64(br.s.,1H),8.61(s,2H),7.79−7.73(m,2H),7.71−7.65(m,2H),7.55−7.45(m,2H),7.35(d,J=1.5Hz,1H),7.24(d,J=16.8Hz,1H),7.10(dd,J=2.0,9.0Hz,1H),6.18(q,J=6.5Hz,1H),4.42(br.s.,2H),3.69−3.45(m,9H),1.78(d,J=6.5Hz,3H),1.28(d,J=6.0Hz,6H)。
【0746】
実施例103
【0747】
【化253】
[この文献は図面を表示できません]

【0748】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z564.1[M+1]+
実施例104
【0749】
【化254】
[この文献は図面を表示できません]

【0750】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:549.2[M+1]+
実施例106
【0751】
【化255】
[この文献は図面を表示できません]

【0752】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:509.0[M+1]+
HNMR(DMSO−d,Bruker Avance 400MHz):ppm11.56-11.41(m,0.5H),11.08-10.94(m,0.5H),8.61(s,2H),7.76-7.64(m,4H),7.54-7.45(m,2H),7.35(s,1H),7.24(d,J=16.8Hz,1H),7.10(dd,J=9.0,1.8Hz,1H),6.18(q,J=6.4Hz,1H),4.47-4.32(m,3H),3.55-3.39(m,1.5H),3.32-3.12(m,2H),3.01-2.96(m,0.5H),2.34-2.26(m,0.5H),2.08-1.86(m,1.5H),1.78(d,J=6.8Hz,3H)。
【0753】
実施例107
【0754】
【化256】
[この文献は図面を表示できません]

【0755】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:524.9[M+1]+
実施例108
【0756】
【化257】
[この文献は図面を表示できません]

【0757】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:537.1[M+1]+
実施例109
【0758】
【化258】
[この文献は図面を表示できません]

【0759】
この実施例は、実施例17に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:550.1[M+1]+
フローO
【0760】
【化259】
[この文献は図面を表示できません]

【0761】
実施例111(参考例)
【0762】
【化260】
[この文献は図面を表示できません]

【0763】
実施例111A
【0764】
【化261】
[この文献は図面を表示できません]

【0765】
窒素ガスの保護下で、室温で化合物1G(200ミリグラム、0.39ミリモル)のテトラヒドロフラン(5ミリリットル)、水(1ミリリットル)混合液に、4−カルボキシルベンゼンボレート(84ミリグラム、0.50ミリモル)、Pd(dppf)Cl2(29ミリグラム、0.04ミリモル)、炭酸ナトリウム(83ミリグラム、0.78ミリモル)を添加して、反応液を80℃に加熱した後18時間攪拌した。反応液を室温に冷却して、水(5ミリリットル)を入れ、酢酸エチル(10ミリリットル×3)で抽出し、有機相を合わせて、食塩水で洗浄し、乾燥して、ろ液を蒸発乾固し、残留物を高速クロマトグラフィー法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって表題化合物(85ミリグラム、収率:43%)を得た。LCMS(ESI)m/z:512.0[M+1]+1
【0766】
実施例111B
【0767】
【化262】
[この文献は図面を表示できません]

【0768】
室温下で実施例111A(40ミリグラム、0.08ミリモル)、HATU(46ミリグラム、0.12ミリモル)トリエチルアミン(24ミリグラム、0.24ミリモル)のDMF(2ミリリットル)溶液に、(R)−1−アミノイソプロパノール(7ミリグラム、0.09ミリモル)を添加した。反応液を30℃で1時間攪拌した。反応液に水(5ミリリットル)を入れ、酢酸エチル(10ミリリットル×3)で抽出し、有機相を合わせて、食塩水で洗浄し、乾燥して、ろ液を蒸発乾固することによって、表題化合物(50ミリグラム、粗化合物)を得た。LCMS(ESI)m/z:569.1[M+1]+1
【0769】
実施例111C
【0770】
【化263】
[この文献は図面を表示できません]

【0771】
実施例111B(50ミリグラム、0.08ミリモル)をメタノール(2ミリリットル)に溶解させ、濃HCl(0.1ミリリットル)をゆっくり滴下した。反応液を室温下で4時間攪拌した。反応液を濃縮して、HPLCを製造し、精製を行い、目的化合物(18ミリグラム、収率:42%)を得た。
【0772】
LCMS(ESI)m/z:485[M+1]+11HNMR(DMSO−d,Bruker Avance 400MHz):ppm8.63(s,2H),8.53(t,J=5.3Hz,1H),8.01(d,J=8.3Hz,2H),7.84(d,J=8.3Hz,2H),7.52(d,J=9.0Hz,1H),7.20(d,J=1.8Hz,1H),7.13(dd,J=2.1,8.9Hz,1H),6.13(q,J=6.5Hz,1H),3.84(td,J=6.2,12.4Hz,2H),3.32−3.18(m,2H),1.77(d,J=6.5Hz,3H),1.10(d,J=6.3Hz,3H)。
【0773】
実施例112
【0774】
【化264】
[この文献は図面を表示できません]

【0775】
この実施例は、実施例111に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:510.1[M+1]+
HNMR(400MHz,DMSO−d):ppm 9.64(d,J=10.4Hz,1H),9.16(s,2H),8.63(d,J=4.4Hz,2H),7.82(t,J=3.6Hz,2H),7.59(d,J=7.6Hz,2H),7.52(d,J=4.4Hz,1H),7.16−7.11(m,2H),6.12−6.07(m,1H),4.51(m,1H),4.06(m,1H),3.21(m,3H),3.05(m,2H),1.76(d,J=6.8Hz,3H),1.39(d,J=5.6Hz,3H)。
【0776】
実施例113
【0777】
【化265】
[この文献は図面を表示できません]

【0778】
この実施例は、実施例111に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:497.0[M+1]+
実施例114
【0779】
【化266】
[この文献は図面を表示できません]

【0780】
この実施例は、実施例111に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:511.1[M+1]+
HNMR(DMSO−d6,varian 400MHz):ppm8.60(s,2H),7.77(d,J=8.0Hz,3H)7.50(s,1H)7.49(d,J=8.0Hz,2H),7.13(d,J=2Hz,2H),7.11−7.08(m,2H),6.07(dd,J=6.8Hz,J=13.6Hz,1H),4.02(s,1H),3.75(m,1H),3.20(s,2H),1.75−1.73(m,5H),1.39(s,2H)。
【0781】
実施例115
【0782】
【化267】
[この文献は図面を表示できません]

【0783】
この実施例は、実施例111に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:540.2[M+1]+
実施例116
【0784】
【化268】
[この文献は図面を表示できません]

【0785】
この実施例は、実施例111に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:509.9[M+1]+
実施例117
【0786】
【化269】
[この文献は図面を表示できません]

【0787】
この実施例は、実施例111に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:538.3[M+1]+
実施例119
【0788】
【化270】
[この文献は図面を表示できません]

【0789】
この実施例は、実施例111に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:497.3[M+1]+
HNMR(400MHz,DMSO−d):ppm8.63(d,2H),7.80(d,J=8,2H),7.65(dd,J=3.2,J=7.6,2H),7.51(d,J=9.2,1H),7.16(s,1H),7.13(d,J=8.8,1H),6.10(t,J=2.8,1H),4.28(s,2H),3.45−3.66(m,3H),1.98−1.92(m,2H),1.76(d,J=6.4,3H)。
【0790】
実施例120
【0791】
【化271】
[この文献は図面を表示できません]

【0792】
この実施例は、実施例111に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:552.3[M+1]+
実施例121
【0793】
【化272】
[この文献は図面を表示できません]

【0794】
この実施例は、実施例111に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:524.2[M+1]+
HNMR(400MHz,DMSO−d):ppm 11.42(s,1H),8.64(s,2H),7.82(d,J=7.60Hz,2H),7.69(d,J=6.80Hz,2H),7.52(d,J=9.20Hz,1H),7.13(t,2H),6.07(d,J=6.40Hz,1H),3.89(m,5H),2.80(s,6H),2.29(m,3H),1.74(d,J=6.80Hz,3H)。
【0795】
実施例125
【0796】
【化273】
[この文献は図面を表示できません]

【0797】
この実施例は、実施例111に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:540.2[M+1]+
実施例126
【0798】
【化274】
[この文献は図面を表示できません]

【0799】
この実施例は、実施例111に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:532.1[M+23]+
HNMR(400MHz,DMSO−d):ppm 13.26(s,1H),8.62(s,2H),8.18(s,1H),7.81(d,J=8.0Hz,2H),7.56(d,J=8.0Hz,2H),7.51(d,J=9.2Hz,1H),7.17(s,1H),7.12(dd,J=2Hz,J=9.2Hz 1H),6.12−6.06(m,1H),4.41−4.39(m,2H),3.12−2.85(m,5H),1.76(d,J=6.4Hz,3H),1.12−1.10(m,3H)。
【0800】
フローP
【0801】
【化275】
[この文献は図面を表示できません]

【0802】
実施例127
【0803】
【化276】
[この文献は図面を表示できません]

【0804】
実施例127A
【0805】
【化277】
[この文献は図面を表示できません]

【0806】
窒素ガスの保護下で、実施例24H(600ミリグラム、1.16ミリモル)、3−メトキシカルボニル−ベンゼンボロン酸(229.23ミリグラム、1.27ミリモル)、Pd(dppf)Cl(84.73ミリグラム、115.79マイクロモル)、リン酸カリウム三水和物(925.10ミリグラム、3.47ミリモル)およびトリエチルアミン(555.53ミリモル、5.49ミリモル)のTHF/H2O(4/2ミリリットル)懸濁液を、100℃の条件で2時間攪拌した。水(50ミリリットル)を入れ、酢酸エチル(50ミリリットル*3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製することによって表題化合物(600ミリグラム、93.35%の収率)を得た。
【0807】
LCMS(ESI)m/z:526.2[M+1]+HNMR(CHLOROFORM−d,400MHz)ppm8.51(d,J=1.00Hz,1H),8.40(d,J=2.51Hz,2H),7.95−8.07(m,2H),7.47−7.58(m,2H),7.24(d,J=1.51Hz,1H),7.15(dd,J=2.01,9.03Hz,1H),6.08(q,J=6.53Hz,1H),5.69(ddd,J=3.01,6.02,9.03Hz,1H),4.00〜4.07(m,1H),3.97(s,3H),3.73(t,J=10.29Hz,1H),2.59(dd,J=3.26,7.78Hz,1H),2.06−2.23(m,2H),1.71−1.84(m,5H)。
【0808】
実施例127B
【0809】
【化278】
[この文献は図面を表示できません]

【0810】
30℃の条件で、実施例1A(600ミリグラム、1.14ミリモル)のメタノール/テトラヒドロフラン/水溶液(6/6/4ミリリットル)に、水酸化リチウム一水和物(51.34ミリグラム、1.35ミリモル)を一回添加して、そして、この温度で5時間攪拌した。真空濃縮を行い、水(50ミリリットル)を入れ、2Mの稀塩酸でpHが6になるように調節して、酢酸エチル(50ミリリットル*3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、組み合わせを行い、真空濃縮することによって、表題化合物(520ミリグラム、85.26%の収率)を得た。
【0811】
HNMR(CHLOROFORM−d,400MHz)ppm8.44−8.56(m,1H),8.03−8.19(m,1H),7.48−7.62(m,1H),7.12−7.23(m,1H),6.08(q,J=6.53Hz,1H),5.66−5.75(m,1H),4.03(d,J=6.53Hz,1H),3.74(br.s.,1H),2.53−2.67(m,1H),2.06−2.23(m,2H),1.59−1.86(m,6H)。
【0812】
実施例127C
【0813】
【化279】
[この文献は図面を表示できません]

【0814】
30℃の条件で、実施例127A(80ミリグラム、156.13マイクロモル)、HATU(89.05ミリグラム、234.20マイクロモル)およびDIPEA(80.72ミリグラム、624.54マイクロモル)のDMF溶液(5ミリリットル)に、4−アミノテトラヒドロピラン塩酸塩(23.63ミリグラム、1.42ミリモル)を添加して、その懸濁液を30℃で2時間攪拌した。水(50ミリリットル)を入れ、酢酸エチル(50ミリリットル*3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮を行い、残留物を分取薄層クロマトグラフィー板で精製することによって、黄色油状の表題化合物(90ミリグラム、89.05%の収率)を得た。
【0815】
LCMS(ESI)m/z:595.1[M+1]+
実施例127D
【0816】
【化280】
[この文献は図面を表示できません]

【0817】
0℃の条件で、メタノール(4ミリリットル)に塩化アセチル(1ミリリットル)を滴下して15分間攪拌した後、溶液に実施例127C(90ミリグラム、151.13マイクロモル)を加え、滴下した後、40℃で2時間攪拌した。真空濃縮を行い、残留物へのHPLC(塩酸系)製造によって表題化合物(20ミリグラム、24.16%の収率)を得た。
【0818】
LCMS(ESI)m/z:511.2[M+1]+HNMR(メタノール−d4,400MHz)ppm 8.49(s,2H),8.22(s,1H),7.88(d,J=7.28Hz,2H),7.59−7.67(m,1H),7.54(d,J=9.29Hz,1H),7.27(dd,J=2.01,9.03Hz,1H),7.16(d,J=1.76Hz,1H),6.15(q,J=6.78Hz,1H),4.11−4.27(m,1H),4.02(d,J=9.29Hz,2H),3.56(t,J=11.67Hz,2H),1.97(d,J=11.29Hz,2H),1.66−1.84(m,5H)。
【0819】
実施例129
【0820】
【化281】
[この文献は図面を表示できません]

【0821】
この実施例は、実施例127に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z[M+H]+:497.1[M+1]+
実施例130
【0822】
【化282】
[この文献は図面を表示できません]

【0823】
この実施例は、実施例127に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z[M+H]+:525.3[M+1]+
フローQ
【0824】
【化283】
[この文献は図面を表示できません]

【0825】
実施例132
【0826】
【化284】
[この文献は図面を表示できません]

【0827】
実施例132A
【0828】
【化285】
[この文献は図面を表示できません]

【0829】
3−ブロモベンズアルデヒド(1グラム、5.40ミリモル)、4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ボロン酸ピナコールエステル(1.2グラム、8.10マイクロモル)、Pd(OAc)(121.24ミリグラム、0.54ミリモル)、PPh(283.27ミリグラム、1.08ミリモル)、NaCO(1.14ミリグラム、10.80ミリモル)を、水(3ミリリットル)とDMF(9ミリリットル)の混合液に溶解させ、混合物を窒素ガスの保護下80℃で12時間反応させた。薄層クロマトグラフィーは、(石油エーテル:酢酸エチル=2/1)原料が完全的に反応したことを示した。反応混合物を減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによる分離(石油エーテル/酢酸エチル=40/1−30/1)を行い、表題化合物(黄色油状液体、540.00ミリグラム、3.40マイクロモル、収率63.05%)を得た。
【0830】
HNMR(400MHz,メタノール−d) 9.99−10.05(m,1H),7.98(s,1H),7.71−7.86(m,2H),7.48−7.60(m,1H),6.78−6.90(m,1H),5.93(d,J=17.57Hz,1H),5.38(d,J=11.04Hz,1H)。
【0831】
実施例132B
【0832】
【化286】
[この文献は図面を表示できません]

【0833】
実施例24H(300.00ミリグラム、0.58ミリモル)、132A(76.52ミリグラム、578.96マイクロモル)、Et3N(175.75ミリグラム、1.74ミリモル)、PPh(283.27ミリグラム、1.08ミリモル)、Pd(OAc)2(13.00ミリグラム、57.90ミリモル)、トリ-o-トリルホスフィン(17.62ミリグラム、57.90ミリモル)を、DMF(4ミリリットル)に溶解させ、混合物を窒素ガスの保護下100℃で12時間反応させた。薄層クロマトグラフィーは、(石油エーテル:酢酸エチル=2/1)原料が完全的に反応したことを示した。反応液に氷水を5ミリリットル加え、急冷して、5分間攪拌し、そして、酢酸エチルで10ミリリットル×3回抽出してから分液した。有機相を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで脱水してろ過し、溶媒を蒸発乾固後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離することによって(石油エーテル/酢酸エチル=15/1)、表題化合物(220.00ミリグラム、421.12マイクロモル、72.74%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z[M+H]+:552.1。
【0834】
実施例132C
【0835】
【化287】
[この文献は図面を表示できません]

【0836】
実施例132B(70ミリグラム、133.99マイクロモル)とテトラヒドロピラン−4−アミノ(40.66ミリグラム、401.97マイクロモル)の1,2−ジクロロエタン(1ミリリットル)の混合液に、酢酸(0.80ミリグラム、13.4マイクロモル)を滴下した後、20℃で30分間攪拌した。シアノホウ水素化ナトリウム(25.26ミリグラム、401.98マイクロモル)をゆっくり添加して、引き続き20℃で2時間攪拌した。水で急冷し、水層をジクロロメタン(10ミリリットル×3)で抽出し、有機層を飽和食塩水(10ミリリットル×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)で精製することによって、表題化合物(黄色油状液体、30ミリグラム、49.38マイクロモル、36.85%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z[M+H]+:607.4。
【0837】
実施例132D
【0838】
【化288】
[この文献は図面を表示できません]

【0839】
実施例132C(30.00ミリグラム、49.38マイクロモル)を無水メタノール(1ミリリットル)に溶解させ、そして、0℃下でこの溶液を塩化アセチル(1ミリリットル)の無水メタノール(4ミリリットル)に滴下した。反応液を40℃に昇温後30時間攪拌した。反応後、スピンにより溶媒を除去することによって表題化合物(22ミリグラム、42.03マイクロモル、収率85.11%)を得た。LCMS(ESI)m/z[M+H]+:522.3。
【0840】
実施例134
【0841】
【化289】
[この文献は図面を表示できません]

【0842】
この実施例は、実施例132に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z[M+H]+:509.1。
実施例135
【0843】
【化290】
[この文献は図面を表示できません]

【0844】
この実施例は、実施例132に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z[M+H]+:537.5。
フローR
【0845】
【化291】
[この文献は図面を表示できません]

【0846】
実施例137
【0847】
【化292】
[この文献は図面を表示できません]

【0848】
実施例137A
【0849】
【化293】
[この文献は図面を表示できません]

【0850】
窒素ガスの保護下で、ビスピナコールボロン酸エステル(995.45ミリグラム、6.46ミリモル)、5−ブロモ−2−(ジメトキシメチル)ピリジン(1グラム、4.31ミリモル)、Pd(dppf)Cl(315.29ミリグラム、0.43ミリモル)および炭酸カリウム(1.79グラム、12.93ミリモル)のジオキサン(15ミリリットル)懸濁液を100℃下16時間加熱した。冷却して、水(10ミリリットル)を入れ、酢酸エチル(3×10ミリリットル)で抽出し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製することによって、黄色油状の表題化合物(700ミリグラム、87%の収率)を得た。HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)=8.63(d,J=1.8Hz,1H),7.80(dd,J=2.1,8.2Hz,1H),7.53(d,J=8.3Hz,1H),6.74(dd,J=11.0,17.6Hz,1H),5.86(d,J=17.8Hz,1H),5.45−5.37(m,2H),3.43(s,6H)。
【0851】
実施例137B
【0852】
【化294】
[この文献は図面を表示できません]

【0853】
窒素ガスの保護下で、実施例137A(850ミリグラム、4.74ミリモル)、24H(2.46グラム、4.74ミリモル)、POT(144.27ミリグラム、474マイクロモル)、酢酸パラジウム(106.42ミリグラム、474ミリモル)およびDIEA(1.84グラム、14.2ミリモル)のDMF(30ミリリットル)懸濁液を100℃の条件で16時間攪拌した。冷却ろ過して、真空濃縮を行い、残留物を分取カラムクロマトグラフィーで精製することによって、黄色油状の表題化合物(1.4グラム、52%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z[M+H]+:569.4. HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)ppm 8.82−8.77(m,1H),8.46(s,2H),8.40〜8.36(m,1H),7.95(dd,J=2.0,8.3Hz,1H),7.60(d,J=8.0Hz,1H),7.45(d,J=16.8Hz,1H),7.28−7.22(m,1H),7.21−7.15(m,2H),6.18−6.07(m,1H),5.65(ddd,J=2.5,5.8,9.0Hz,1H),5.47−5.43(m,1H),4.05(t,J=8.9Hz,1H),3.86−3.69(m,2H),3.50〜3.42(m,6H),2.61−2.49(m,1H),2.22−2.11(m,1H),2.09−1.99(m,3H),
1.85(d,J=6.5Hz,3H),1.80〜1.73(m,2H)。
【0854】
実施例137C
【0855】
【化295】
[この文献は図面を表示できません]

【0856】
実施例137B(1.4グラム、2.46ミリモル)、p-フェニルメタンスルホン酸一水和物(234ミリグラム、1.23ミリモル)の水(5ミリリットル)およびアセトン(15ミリリットル)の混合液を50℃で3時間加熱攪拌した。冷却して、水層をジクロロメタン(10ミリリットル×3)で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮することによって、そのまま次のステップに移行する表題化合物(1.2グラム、76%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z:541.4(M+1)。
【0857】
実施例137D
【0858】
【化296】
[この文献は図面を表示できません]

【0859】
実施例137C(100ミリグラム、191マイクロモル)とモルホリン(50ミリグラム、573.15マイクロモル)の1,2−ジクロロエタン(2ミリリットル)の混合液に、pHが5になるまでに酢酸(100マイクロリットル)を滴下した後、29℃で2時間攪拌した。シアノホウ水素化ナトリウム(36ミリグラム、573.15マイクロモル)をゆっくり添加して、引き続き29℃で3時間攪拌した。水で急冷し、水層をジクロロメタン(5ミリリットル×3)で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、黒色油状の表題化合物(100ミリグラム、粗化合物)を得た。LCMS(ESI)m/z:594.2[M+1]+
【0860】
実施例137E
【0861】
【化297】
[この文献は図面を表示できません]

【0862】
実施例137D(100ミリグラム、148マイクロモル)のメタノール(1ミリリットル)溶液に、メタノール(1ミリリットル)/塩化アセチル(0.25ミリリットル)混合液を添加して、40℃に加熱した後3時間攪拌した。冷却して、真空濃縮することによって、表題化合物(20.00ミリグラム、46%の収率)を得た。LCMS(ESI)m/z 510.4(M+1)。HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 8.95(d,J=1.8Hz,1H),8.51(s,2H),8.26(dd,J=2.0,8.3Hz,1H),7.67(d,J=8.0Hz,1H),7.60(d,J=16.8Hz,1H),7.51(d,J=9.3Hz,1H),7.37(s,2H),7.25(dd,J=2.1,9.2Hz,1H),6.24(q,J=6.7Hz,1H),4.61(s,2H),4.04−3.98(m,4H),3.47(t,J=4.5Hz,4H),1.87(d,J=6.5Hz,3H)。
【0863】
実施例138
【0864】
【化298】
[この文献は図面を表示できません]

【0865】
HNMR(400MHz,メタノール−d)ppm 9.06(s,1H),8.60〜8.49(m,3H),7.98(d,J=8.0Hz,1H),7.71(d,J=16.6Hz,1H),7.57(d,J=9.0Hz,1H),7.46(d,J=16.8Hz,1H),7.39−7.28(m,2H),6.25(q,J=6.5Hz,1H),4.84(s,2H),4.66(br.s.,1H),3.70(br.s.,4H),2.39(br.s.,1H),2.18(br.s.,1H),1.86(d,J=6.5Hz,3H)。
【0866】
実施例140
【0867】
【化299】
[この文献は図面を表示できません]

【0868】
この実施例は、実施例137に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:538.4(M+1)。
実施例142
【0869】
【化300】
[この文献は図面を表示できません]

【0870】
フローS
【0871】
【化301】
[この文献は図面を表示できません]

【0872】
実施例142A
【0873】
【化302】
[この文献は図面を表示できません]

【0874】
−20℃の条件で、DIPCl(3.09グラム、9.65ミリモル)のテトラヒドロフラン(5ミリリットル)溶液に、1−(3−クロロ−4−ピリジン)エタノン(1グラム、6.43ミリモル)テトラヒドロフラン(5ミリリットル)溶液を添加して、この温度で1.5時間攪拌し、0℃に昇温後30分間攪拌した。メタノール(3ミリリットル)で急冷して、濃縮した。残留物を水(15ミリリットル)に加え、酢酸エチル(3×10ミリリットル)で抽出し、飽和食塩水(10ミリリットル)で洗浄して乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製することによって、黄色油状の表題化合物(650ミリグラム、61%の収率)を得た。
【0875】
LCMS(ESI)m/z:158.5[M+1]+
実施例142B
【0876】
【化303】
[この文献は図面を表示できません]

【0877】
0℃の条件で、実施例142A(650ミリグラム、4.12ミリモル)のジクロロメタン(6ミリリットル)溶液に、MsCl(1.42グラム、12.37ミリモル)およびトリエチルアミン(1.25グラム、12.37ミリモル)を添加して、この温度で1時間攪拌した。水(1ミリリットル)、重炭酸ナトリウム水溶液でpH7〜8になるように塩基化して、水(10ミリリットル)を入れ、ジクロロメタン(2×8ミリリットル)で抽出し、飽和食塩水(5ミリリットル)で洗浄して乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製することによって、黄色油状の表題化合物を得た。
【0878】
LCMS(ESI)m/z:236.7[M+1]+
実施例142
【0879】
【化304】
[この文献は図面を表示できません]

【0880】
化合物3から実施例142までは、実施例24と同一の方法で合成され、実施例142(11.00ミリグラム、20%の収率)が得られた。
LCMS(ESI)m/z:508.1[M+1]+
【0881】
1HNMR(400MHz,メタノール−d4)Shift 9.05−9.18(m,1H),8.78(d,J=5.52Hz,1H),8.24−8.32(m,2H),7.66(d,J=8.03Hz,1H),7.57(d,J=9.54Hz,1H),7.41(s,1H),7.32(d,J=9.03Hz,1H),7.03−7.18(m,1H),6.05(q,J=6.02Hz,1H),4.54(s,2H),4.09(dd,J=4.02,11.54Hz,2H
),3.45−3.65(m,3H),2.16(d,J=10.54Hz,2H),1.74−1.89(m,5H)。
【0882】
実施例143
【0883】
【化305】
[この文献は図面を表示できません]

【0884】
フローT
【0885】
【化306】
[この文献は図面を表示できません]

【0886】
実施例143A
【0887】
【化307】
[この文献は図面を表示できません]

【0888】
2−クロロ−4−フッ素安息香酸(10.00グラム、57.29ミリモル)、1−メトキシ−1−メチルアミン塩酸塩(10.00グラム、57.29ミリモル)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(11.61グラム、85.94ミリモル)、1−エチル−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(16.47グラム、85.94ミリモル)、トリエチルアミン(14.49グラム、143.23ミリモル)のDCM(200.00ミリリットル)溶液は、15℃の条件で3時間攪拌した。水(300ミリリットル)を加え、DCM(200ミリリットル*3)で抽出し、塩水(500ミリリットル*2)で洗浄して、有機相を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製することによって、無色油状の実施例143A(12.30グラム、98.66%の収率)を得た。
【0889】
HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)7.35(dd,J=6.02,8.53Hz,1H),7.17(dd,J=2.51,8.53Hz,1H),7.04(dt,J=2.26,8.28Hz,1H),3.27−3.58(m,6H)。
【0890】
実施例143B
【0891】
【化308】
[この文献は図面を表示できません]

【0892】
−78℃の条件で、実施例144A(12.30グラム、56.52ミリモル)のテトラヒドロフラン(100.00ミリリットル)溶液にメチル臭化マグネシウム(13.48グラム、113.04ミリモル)を30分間内滴下してから、0℃の条件で5時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(100ミリリットル)を加え、水(50ミリリットル)を入れて希釈し、酢酸エチル(200ミリリットル*3)で抽出し、塩水(400ミリリットル*2)で洗浄して、有機相を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製することによって、無色油状の実施例143B(9.60グラム、98.42%の収率)を得た。
【0893】
HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)7.64(dd,J=6.02,8.53Hz,1H),7.17(dd,J=2.38,8.41Hz,1H),7.01−7.07(m,1H),2.61−2.67(m,3H)。
【0894】
実施例143C
【0895】
【化309】
[この文献は図面を表示できません]

【0896】
0℃の条件で、実施例144B(9.60グラム、55.63ミリモル)のMeOH(80.00ミリリットル)溶液に、ホウ素水素化ナトリウム(5.26グラム、139.08ミリモル)を添加して、15℃の条件で3時間攪拌した。0℃下で水(100ミリリットル)を入れて、DCM(100ミリリットル*2)で抽出し、塩水(200ミリリットル*
3)で洗浄して、有機相を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製することによって、無色油状の実施例143C(9.50グラム、97.81%の収率)を得た。
【0897】
実施例143
【0898】
【化310】
[この文献は図面を表示できません]

【0899】
化合物4から実施例143までは、実施例24と同一の方法で合成され、実施例143(350.00ミリグラム、33.84%の収率)が得られた。
LCMS(ESI)m/z[M+H]+:525.1[M+1]+
【0900】
HNMR(400MHz,メタノール−d4)9.04(d,J=1.76Hz,1H),8.23(dd,J=2.26,8.28Hz,1H),7.52−7.65(m,2H),7.48(d,J=9.03Hz,1H),7.16−7.28(m,3H),6.90〜7.10(m,2H),5.79(q,J=6.36Hz,1H),4.52(s,2H),4.08(dd,J=4.52,11.80Hz,2H),3.39−3.58(m,3H),2.14(dd,J=2.38,12.42Hz,2H),1.79(dq,J=4.64,12.26Hz,2H),1.60〜1.69(m,3H)。
【0901】
実施例144
【0902】
【化311】
[この文献は図面を表示できません]

【0903】
この実施例は、実施例144に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:509.1[M+1]+
実施例145
【0904】
【化312】
[この文献は図面を表示できません]

【0905】
この実施例は、実施例144に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:525.1[M+1]+
1HNMR(400MHz,メタノール−d4)9.07(s,1H),8.25(d,J=8.03Hz,1H),7.63(d,J=8.28Hz,1H),7.44(d,J=9.03Hz,1H),7.37(br.s.,1H),7.22−7.31(m,2H),7.17(d,J=9.03Hz,1H),6.90〜7.09(m,2H),6.01(d,J=6.53Hz,1H),4.53(s,2H),4.10(d,J=8.28Hz,2H),3.43−3.58(m,3H),2.16(d,J=12.30Hz,2H),1.81(d,J=6.53Hz,5H)。
【0906】
実施例146
【0907】
【化313】
[この文献は図面を表示できません]

【0908】
この実施例は、実施例144に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:510.4[M+1]+
HNMR(400MHz,メタノール−d4)9.09−9.38(m,1H),8.42−8.82(m,3H),7.85−8.06(m,1H),7.55−7.76(m,2H),7.31−7.54(m,2H),5.92−6.30(m,1H),4.65(br.s.,2H),4.07(d,J=7.78Hz,2H),3.41−3.67(m,3H),2.20(d,J=9.79Hz,2H),1.88(br.s.,5H)。
【0909】
実施例147
【0910】
【化314】
[この文献は図面を表示できません]

【0911】
この実施例は、実施例144に示したように製造された。
LCMS(ESI)m/z:509.5[M+1]+。
HNMR(400MHz,メタノール−d4) 9.09(d,J=1.25Hz,1H),8.28(d,J=6.78Hz,1H),7.66(d,J=8.03Hz,1H),7.43−7.55(m,2H),7.26−7.35(m,1H),7.22(dd,J=2.01,9.03Hz,1H),7.00〜7.16(m,1H),6.94(t,J=8.53Hz,2H),5.89(q,J=6.53Hz,1H),4.54(s,2H),4.08(dd,J=4.27,11.54Hz,2H),3.42−3.59(m,3H),2.16(d,J=11.04Hz,2H),1.67−1.89(m,5H)。
【0912】
実施例148
【0913】
【化315】
[この文献は図面を表示できません]

【0914】
この実施例は、実施例137に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:475.3[M+1]+。
HNMR(400MHz,メタノール−d) 7.79−7.84(m,2H),7.54−7.63(m,4H),7.52(d,J=7.53Hz,2H),7.40〜7.49(m,1H),7.15(d,J=9.03Hz,1H),4.49(t,J=5.77Hz,1H),4.41(s,2H),4.03−4.15(m,2H),3.73−3.85(m,2H),3.67(br.s.,2H),3.38−3.50(m,3H),3.17−3.27(m,5H),2.93−3.06(m,1H),2.05−2.37(m,1H),1.40(br.s.,3H),1.38(br.s.,3H),1.35−1.37(m,2H)。
【0915】
実施例149
【0916】
【化316】
[この文献は図面を表示できません]

【0917】
この実施例は、実施例137に示したように製造された。LCMS(ESI)m/z:461.3[M+1]+。
HNMR(400MHz,メタノール−d) 7.79−7.84(m,2H),7.56−7.61(m,3H),7.51−7.56(m,2H),7.50(d,J=9.29Hz,1H),7.13−7.19(m,1H),4.45−4.53(m,2H),4.41(s,2H),4.09(d,J=13.30Hz,2H),3.78(t,J=12.80Hz,2H),3.35−3.48(m,4H),3.20〜3.30(m,4H),3.07(t,J=13.05Hz,1H),2.90(s,3H),1.97(s,3H),1.36−1.40(m,3H),1.31(br.s.,2H)。
【0918】
実施例150(参考例)
【0919】
【化317】
[この文献は図面を表示できません]
【0920】
この実施例は、実施例137に示したように製造された。
HNMR(400MHz,メタノール−d)=8.95(d,J=1.5Hz,1H),8.52(s,2H),8.33(dd,J=2.0,8.3Hz,1H),7.72(d,J=8.3Hz,1H),7.62(d,J=16.8Hz,1H),7.53(d,J=9.0Hz,1H),7.38(d,J=16.8Hz,1H),7.33(d,J=1.8Hz,1H),7.27(dd,J=2.0,9.0Hz,1H),6.25(q,J=6.5Hz,1H),4.55(s,2H),4.10(dd,J=4.3,11.5Hz,2H),3.61−3.42(m,4H),2.22−2.12(m,2H),1.91−1.76(m,5H)。
【0921】
試験例1:本発明の化合物のインビトロ酵素活性のテスト
試験目的:
Z’−LYTE(商標)Detection Kinase Assayにより酵素活性をアッセイし、化合物のIC50値を指標として用い、化合物によるFGFR1の阻害効果を評価した。
【0922】

試験材:
FGFR1(Invitrogen# PV4105)
Tyr4(Invitrogen−PR5053U)
ATP(Sigma−A7699)
DMSO(Sigmacat# 34869−100ML)
反応緩衝液:50mMのHepes(pH 7.5),10mMのMgCl、1mMのEGTA、0.01%のBrij−35、1mMのDTT、2mMのMnCl
384反応プレート(Corning Costar 3573)
384化合物プレート(Greiner # 781280)
DevelopmentreagentB(Invitrogen# PR5193D)
DevelopmentBuffer(Invitrogen# PR4876B)
遠心機(Eppendorf#5810R)
電子フィンピペット(Eppendorf)
Multidrop 液体処理ワークステーション(ThermoScientific)
Bravo自動液体処理ワークステーション(Agilent)
Envision(Perkin Elmer)

試験のステップ及び方法:
A. 酵素・基質混合液の用意
0.6nMのFGFR1、2uMのTyr4ペプチド及び10uMのATPと反応緩衝液(50mMのHepes、pH7.5、10mMのMgCl、0.01%のBRIJ−35、1mMのEGTA、4mMのMnCl、2mMのDTT)。
B. 化合物ローディング
a. 化合物が、DMSOを用い、3倍、11分の勾配、二重孔で、10mMに希釈され、
b. Bravo自動液体処理ワークステーションで化合物を1:25の希釈で中間プレートに移液し、そして、DMSOが1%の最終濃度になるように、反応プレートに2.5ul移液し、
c. 酵素・基質緩衝液をそれぞれの孔に5ulずつ移液し、
d. Multidrop液体処理ワークステーションにて、ATP溶液を各孔に移液し、
e. 1000rpmで1分間遠心分離させ
f. 反応プレートを23℃の恒温ボックスに置き60分間反応させた。
C. 発色反応試験:
a. 1:128でDevelopment regent BとDevelopment
Bufferの混合液を配合し、
b. 各孔に5ulずつ入れ、1000rpmで1分間遠心分離させ、
c. 遠心分離の後、反応プレートを恒温ボックス(23℃)に90分間放置し、取り出したらEnvision(Perkin Elmer)マイクロプレートリーダーでのカウントを読み取った。
D. データ解析:XLFIT(IDBS)を利用してデータを解析し、化合物のIC50値を算出した。
【0923】
試験結果を表1に示す。
【0924】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0925】
[この文献は図面を表示できません]
【0926】
[この文献は図面を表示できません]
【0927】
[この文献は図面を表示できません]
【0928】
注釈:50nM<A≦1uM、10nM<AA≦50nM、AAA≦10nM、N/Aは、未測定を表す。
結論:本発明における化合物は、FGFR1への阻害効果が顕著である。
【0929】

試験例2:本発明の化合物のインビトロ細胞学の阻害活性
試験目的:
CellTiter−Glo(登録商標)Luminescent Cell Viability Assayにより細胞内のATPの変化をアッセイし、化合物のIC50値を指標として用い、化合物によるインビトロ細胞SNU−16の阻害効果を評価した。
【0930】

試験材:
細胞系:SNU−16細胞株
SNU−1細胞培地:RPMI 1640(Invitrogen # 22400105)、10%の血清(Invitrogen # 10099141)、ペニシリン−ストレプトマイシン(Invitrogen Gibco #15140〜122)
パンクレアチン(Invitrogen、#25200〜072)
DPBS(Hyclone、#SH30028.01B)
384細胞板(Greiner #781090)
384化合物プレート(Greiner # 781280)
CO インキュベーター(Thermo#371)
遠心機(Eppendorf#5810R)
Vi−cell 生死細胞オートアナライザー(Beckman Coulter)
Bravo自動液体処理ワークステーション(Agilent)
Envision(Perkin Elmer)

試験のステップ及び方法:
E. 細胞接種(SNU−16細胞)
a. 37℃の湯浴で培地、パンクレアチン、DPBSを予熱した。細胞の培養のための培地を吸い取り、10mLのDPBSで洗浄し、
b. 予熱されたパンクレアチンを培養ボトルに添加し、パンクレアチンにより均一に被覆されるように培養ボトルを回転させ、37℃で5%のCOのインキュベーターに1〜2分間放置して消化させ、
c. T150ごとに10〜15mLの培地で細胞を懸濁させ、800rpmで5分間遠心分離させ、10mLの培地で細胞を懸濁させ、細胞懸濁液を1mL吸い取り、Vi−cellでカウントし、
d. 培地でSNU−16を希釈し、マルチチャンネルピペットで希釈された細胞を384板(Greiner. 781090)(50μL/孔、SNU−16細胞750個の細胞/孔)に加えた。細胞板を、37℃、5%のCOのインキュベーターに一晩放置した。
F. 化合物ローディング:
g. DMSOで化合物を3倍、11分の勾配、二重孔で10mMに希釈し、
h. Bravo自動液体処理ワークステーションで化合物を、細胞培養液を47.6ul添加した中間プレートに2.4ul移液し、そして、DMSOが0.4%の最終濃度になるように、細胞培養プレートに5ulから55ulまで移液し、
i. 細胞板を37℃、5%のCOのインキュベーターに入れ、三日間インキュベートした。
G. CTG試験:
d. Cell Titer Glo試薬を室温まで均衡させ、
e. 1:2の割合でCell Titer Glo試薬を各試料孔に30ulずつ配置し、穏やかに2分間混合し、
f. 細胞培養プレートを恒温ボックス(23℃)に10分間放置し、取り出してから1000rpmで1分間遠心分離させ、
g. Envision(Perkin Elmer)マイクロプレートリーダーでカウントの読み取りをした。
H. データ解析:XLFIT(IDBS)を利用しデータを解析し、化合物のIC50値を算出した。
【0931】
試験結果を表2に示す。
表2 CellTiter−Glo(登録商標)アッセイによるIC50のテスト結果
【0932】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0933】
注釈:10nM<+≦1uM、++≦10nM。
結論:本発明における化合物は、SNU−16への阻害効果が顕著である。

試験例3:腫瘍増殖阻害(TGI)解析
腫瘍は、腫瘍の体積と時間との関係によって進化や増殖を評価する。皮下腫瘍の長軸(L)及び短軸(W)がキャリパスにより週に二回測定し、式((L×W)/2)で腫瘍の体積(TV)を算出する。TGIは、溶媒群のマウス腫瘍体積のメディアンと薬物群のマウス腫瘍体積のメディアンとの差により算出され、溶媒対照群の腫瘍体積のメディアンのパーセントで表し、
下式で算出する。
【0934】
%のTGI=((真ん中腫瘍体積(対照)−真ん中腫瘍体積(投与群))/真ん中腫瘍体積(対照群))×100
オリジナル統計解析は、分散測定解析を繰り返すことによって行われる。引き続き、Scheffe psot hoc試験方法にて多重比較を行う。単一の溶媒(0.5%のメチルセルロース+0.2%のツウィーン水溶液)が陰性対照になる。
【0935】
試験結果を表3に示す。
【0936】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0937】
本発明に係る化合物は、優れたインビトロFGFR1キナーゼ阻害活性及びSNU−16細胞阻害活性が小分子のチロシンキナーゼ阻害剤として、細胞増殖及血管形成への阻害、優れた抗腫瘍活性、各種の哺乳動物(ヒトを含む)を治療する等という優れた効果を有する。
【0938】

試験例4:分子にフルオロアルケンが導入されアルケンを置換することで、化合物内の代謝安定性を大きく向上させ、例えばWX_018とWX_150とを比較するような化合物のバイオアベイラビリティを増加することができる。
【0939】
試験過程:20%のDMSO/60%のPEG400/20%の水の試験化合物の清澄液を、1mg/kgの投与量でメスのBalb/c nudeマウスの体内(夜間空腹、7〜9週齢)に1mg/ml経尾静脈内投与した。0.5%のMethocel/0.2%のTween 80に懸濁した試験化合物を、10mg/kgの投与量で、メスのBalb/c nudeマウス(夜間空腹、7〜9週齢)に1mg/ml経胃投与した。二つの動物群は、何れも投与されてから0.0833、0.25、0.5、1.0、2.0、4.0、8.0 及び24時間後、頸静脈または尾静脈から採血され、この採血された血液をEDTA−K2が付加された抗凝血管に約30μL入れ、血漿を遠心分離させた。LC−MS/MS法で血中濃度を測定し、WinNonlin(商標)Version 6.3(Pharsight,Mountain View,CA)薬物動態学的ソフトウェアを利用し、ナンコンパートメントモデル対数線形台形法により薬物動態学に関するパラメータを算出した。
【0940】

試験データ解析:メスのBalb/c nudeマウスは、WX_018を1.0mg/kg単回静脈内注射投与されてから、その血漿クリアランス(CL)が53.0±1.69mL/分/kgになり、定常状態の見かけの分布容積(Vdss)が5.45±0.491L/kgになり、排出半減期(T1/2)、及び0点から最後の一つの定量的な時点までの血漿濃度曲線下面積(AUC0−last)の値がそれぞれ1.57±0.0286時間及び567±19.4nM・hになる。
【0941】
メスのBalb/cnudeマウスは、WX_018を10mg/kg単回経胃投与されてから、そのバイオアベイラビリティが30.1%、AUC0−lastが1649±40.1nM・hになり、最高血中濃度(Cmax)が479±62.9nMになり、最高血中濃度到達時間が投与後2.00時間ほど現れる。メスのBalb/c nudeマウスは、WX_150を1.0mg/kg単回静脈内注射投与されてから、その血漿クリアランス(CL)が83.5±18.5mL/分/kgになり、定常状態の見かけの分布容積(Vdss)が5.31±0.268°L/kgになり、排出半減期(T1/2)及び0点から最後の一つの定量的な時点までの血漿濃度曲線下面積(AUC0−last)の値がそれぞれ0.971±0.461h及び386±88.3nM・hになる。
【0942】
メスのBalb/c nudeマウスは、WX_150を10mg/kg単回経胃投与されてから、そのバイオアベイラビリティが11.4%、AUC0−lastが439±202nM・hになり、最高血中濃度(Cmax)が134±68.3nMになり、最高血中濃度到達時間が投与後1.50±0.866時間ほど現れる。
【0943】
なお、アルケン結合における一つのフッ素の導入は、例えば1)フルオロアルケンの構造自身が新規なデザインであり、合成にはいろんな工夫が必要であり、2)化合物の物理化学的性質を大きく上げ、バイオフィルムに対しての溶解性を増加し、化合物の酸塩基性質を変え、化合物と有機組織との親和性相互作用を改善し、生物の体内吸収の伝達速度を促し、3)同時に化合物の安定性や体内の代謝安定性を高め、暴露量を増やし、それによって、体内の薬効を潜在的に向上することができ、同等の薬効の場合に、投与量を下げることができる。
【0944】

試験例5:式(I)の化合物B1は、チェーンエネルギーによって前月比で化合物体内の代謝安定性を大きく高めることができ、例えばWX_077とWX_063の比較の場合に、化合物のバイオアベイラビリティを増やすことができる。
【0945】
試験過程:20%のDMSO/60%のPEG400/20%の水の試験化合物の清澄液を、2mg/kgの投与量でメスのBalb/c nudeマウス(夜間空腹、7〜9週齢)に0.4mg/ml経胃投与した。二つの動物群は、何れも投与されてから0.25、0.5、1.0、2.0、4.0、8.0及び24時間後、頸静脈または尾静脈から採血され、この採血された血液をEDTA−K2が付加された抗凝血管に約30μL入れ、血漿を遠心分離させた。LC−MS/MS法で血中濃度を測定し、WinNonlin(商標)Version 6.3(Pharsight,Mountain View,CA)薬物動態学的ソフトウェアを利用し、ナンコンパートメントモデル対数線形台形法によって薬物動態学に関するパラメータを算出した。
【0946】
試験データ解析:メスのBalb/c nudeマウスは、WX_077を2mg/kg単回経胃投与されてから、AUC0−lastが72.1±19.8nM・hになり、最高血中濃度(Cmax)が41.7±6.45nMになり、最高血中濃度到達時間が投与後0.25時間ほど現れる。
【0947】
メスのBalb/c nudeマウスは、WX_063を2mg/kg単回経胃投与されてから、AUC0−lastが221±71.3nM・hになり、最高血中濃度(Cmax)が214±39.7nMになり、最高血中濃度到達時間が投与後0.25時間ほど現れる。