(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数の単位支持部材(100)のそれぞれは、さらに挿入溝(104)が形成される単位支持部材本体(101)の一方の端部に形成される第2側面傾斜部(107)を含み、
前記第2側面傾斜部(107)は、多関節支持部材(10)の全体荷重によって多関節支持部材(10)が一定の曲率半径を有し曲げられる方向と反対方向に曲げられることを防止することを特徴とする、請求項1に記載の多関節支持部材。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の問題点を解決するための本発明は、電線やエアホースなどのケーブルの曲げと直線姿勢の維持を容易にすることができることを目的とする。
【0008】
また、ケーブルの荷重を支持するように単位支持部材ごとに一定の曲率を有するように設計してケーブル荷重に耐えることができるようにすることを特徴とする。
【0009】
また、支持部材の曲げ時に一定の曲率半径で曲げられるように設計して直線移動の安定性とたわみ発生に対する支持部材の円滑な曲げが発生するようにすることを目的とする。
【0010】
また、管型ホースに挿入または支持部材の絶縁コーティングで電気的絶縁が行われるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するための本発明のポッド(Pod)の内部に挿入されてポッド(Pod)を支持するための多関節支持部材(10)は、
多関節支持部材(10)を構成し、それぞれの単位ごとに多関節支持部材(10)が曲げられるようにするための複数の単位支持部材(100)と;
複数の単位支持部材(100)を連結するための連結ピン(110)とを含み、
前記複数の単位支持部材(100)のそれぞれは、
一方に挿入突起部(102)が形成され、他方に挿入溝(104)が形成される単位支持部材本体(101)と;
他方の単位支持部材(100)の挿入溝(104)に挿入収容されるように単位支持部材本体(101)の一方に突出形成される挿入突起部(102)と;
前記挿入突起部(102)上に形成されて他方の単位支持部材(100)の挿入溝(104)に前記挿入突起部(102)が挿入収容時に多関節支持部材(10)が一定の曲率半径を有し曲げられることができるようにする突起傾斜部(103)と;
他方の単位支持部材(100)の挿入突起部(102)が挿入収容されるように単位支持部材本体(101)の他方の内部に形成される挿入溝(104)と;
多関節支持部材(10)が一定の曲率半径を有し曲げられることができるように前記挿入溝(104)が形成される単位支持部材本体(101)の一方の端部に形成される第1側面傾斜部(105)と;
それぞれの単位支持部材(100)を連結ピン(110)を用いて互いに連結させるために挿入突起部(102)と挿入溝(104)が形成される単位支持部材本体(101)の一方にそれぞれ形成されるピン挿入穴(106)とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、電線やエアホースなどのケーブルの曲げと直線姿勢の維持を容易にするようにする効果を提供する。
【0013】
また、単位支持部材ごとに一定の曲率を有するように設計してケーブルの長さが長くなるにつれて発生するケーブルの荷重に耐えることができるようにする効果を提供する。
【0014】
また、支持部材の材質を金属とする場合に管型ホースに挿入したり絶縁コーティングなどによって支持部材を電気的に絶縁されるようにして周辺に配置される電線と絶縁されるようにする効果を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0017】
図1〜
図8に示すように、本発明のポッド(Pod)の内部に挿入されてポッド(Pod)を支持するための多関節支持部材(10)は、
多関節支持部材(10)を構成し、それぞれの単位ごとに多関節支持部材(10)が曲げられるようにするための複数の単位支持部材(100)と;
複数の単位支持部材(100)を連結するための連結ピン(110)とを含み、
前記複数の単位支持部材(100)のそれぞれは、
一方に挿入突起部(102)が形成され、他方に挿入溝(104)が形成される単位支持部材本体(101)と;
他方の単位支持部材(100)の挿入溝(104)に挿入収容されるように単位支持部材本体(101)の一方に突出形成される挿入突起部(102)と;
前記挿入突起部(102)上に形成されて他方の単位支持部材(100)の挿入溝(104)に前記挿入突起部(102)が挿入収容時に多関節支持部材(10)が一定の曲率半径を有して曲げられることができるようにする突起傾斜部(103)と;
他方の単位支持部材(100)の挿入突起部(102)が挿入収容されるように単位支持部材本体(101)の他方の内部に形成される挿入溝(104)と;
多関節支持部材(10)が一定の曲率半径を有して曲げられることができるように前記挿入溝(104)が形成される単位支持部材本体(101)の一方の端部に形成される第1側面傾斜部(105)と;
それぞれの単位支持部材(100)を連結ピン(110)を用いて互いに連結させるために挿入突起部(102)と挿入溝(104)が形成される単位支持部材本体(101)の一方にそれぞれ形成されるピン挿入穴(106)とを含むことを特徴とする。
【0018】
前記単位支持部材(100)は、複数個で連結されて多関節支持部材(10)を形成するもので、前記ポッド(Pod)に電線、エアチューブなどと共に挿入される。
【0019】
電線やエアチューブなどが挿入されるポッド(Pod)の荷重を支持した状態で円滑なポッド(Pod)の移動が可能なようにするために形成されるものが多関節支持部材(10)であり、多関節支持部材を構成するものが複数の単位支持部材(100)である。
【0020】
複数個で連結形成される複数の単位支持部材(100)は、ポッド(Pod)の移動や曲げ時にそれぞれの単位支持部材(100)間の曲げが発生することを特徴とする。
【0021】
前記連結ピン(110)は、複数の単位支持部材(100)間の連結のために形成され、いずれかの単位支持部材(100)と他の単位支持部材(100)は連結ピン(110)によって互いに連結されることを特徴とする。
【0022】
前記連結ピン(110)は、単位支持部材(100)間の連結のために、単位支持部材(100)に形成されたピン挿入穴(106)に挿入収容されることを特徴とする。
【0023】
具体的には、前記単位支持部材(100)は、
図2に示すように単位支持部材本体(101)と挿入突起部(102)と突起傾斜部(103)と挿入溝(104)と第1側面傾斜部(105)とピン挿入穴(106)とを含むことを特徴とする。
【0024】
前記単位支持部材本体(101)は、多関節支持部材(10)の主な構成手段として電線、エアチューブなどが挿入されたポッド(Pod)の荷重を主に支持するための手段である。
【0025】
前記挿入突起部(102)は、単位支持部材本体(101)の一方に突出形成されるもので、他の単位支持部材本体(101)に形成された挿入溝(104)に挿入収容されることで各単位支持部材本体(101)を連結するのための構成手段である。
【0026】
前記挿入突起部(102)が、他の単位支持部材本体(101)に形成された挿入溝(104)に挿入時に前記挿入突起部(102)の一方に形成されたピン挿入穴(106)と他の単位支持部材本体(101)に形成された挿入溝(104)の一方に形成されたピン挿入穴(106)に連結ピン(110)が挿入されて複数の単位支持部材が互いに連結され、連結ピン(110)によって挿入溝(104)に挿入された挿入突起部(102)が挿入溝(104)内で回転可能なように形成されることを特徴とする。
【0027】
前記突起傾斜部(103)は、挿入突起部(102)上に形成されるもので、前記突起傾斜部(103)は、挿入突起部(102)に対して一定の傾斜を有するように形成されたことを特徴とする。
【0028】
前記挿入突起部(102)上に形成される突起傾斜部(103)の傾斜角度によって多関節支持部材(10)の曲げ程度が決定される。
【0029】
即ち、突起傾斜部(103)の傾斜角度によって多関節支持部材(10)の曲げ時に形成される曲率半径が決定されるのである。
【0030】
よって、突起傾斜部(103)の傾斜角度が大きいほど多関節支持部材(10)の曲げ程度は大きくなり、突起傾斜部(103)の傾斜角度が小さいほど多関節支持部材(10)の曲げ程度は小さくなる。
【0031】
前記挿入溝(104)は、他の単位支持部材(100)に形成された挿入突起部(102)が挿入収容されることができるように挿入突起部(102)が形成される反対側の単位支持部材本体(101)に形成される。
【0032】
前記挿入溝(104)の内部の底面は、多関節支持部材(10)が一定の曲率半径を有して曲げ時に円滑な曲げ動作が行われるように一部分が一定の角度で傾斜した底面であることを特徴とする。
【0033】
前記挿入溝(104)の内部の底面に形成される傾斜した底面の傾斜角度は、挿入突起部(102)上に形成された突起傾斜部(103)の角度と同一の角度で形成されるが、これは多関節支持部材(10)の曲げ時に曲げ動作が円滑に行われるようにするためである。
【0034】
即ち、
図7bに示すように、多関節支持部材(10)の曲げ時に突起傾斜部(103)面が挿入溝(104)の内部の上側面に当接し、挿入突起部(102)の下部面の一部が挿入溝(104)の内部の傾斜した底面に当接して多関節支持部材(10)が一定の曲率半径で曲げが行われるようにするものである。
【0035】
前記第1側面傾斜部(105)は、多関節支持部材(10)の曲げ時に曲げ動作が円滑に行われることができるようにするためのもので、挿入溝(104)が形成される単位支持部材本体(101)の一方の端部に形成されることを特徴とする。
【0036】
前記第1側面傾斜部(105)の傾斜角度は、突起傾斜部(103)の傾斜角度と挿入溝(104)の内部の傾斜した底面の傾斜角度と同一の角度で形成されることを特徴とする。
【0037】
前記第1側面傾斜部(105)と突起傾斜部(103)と挿入溝(104)の内部の傾斜した底面との傾斜角度を同一にすることで、
図7に示すように、多関節支持部材の曲げ時に互いに当接する第1側面傾斜部(105)と他の単位支持部材本体(101)の一方の端部面、突起傾斜部(103)と挿入溝(104)の内部の上側面、挿入突起部(102)の下部面の一部と挿入溝(104)の内部の傾斜した底面の間には離隔された隙間なしに面接触するようになり一定の曲率半径で曲げられた多関節支持部材がポッド(Pod)の荷重を強固に支持することができるようになる。
【0038】
前記ピン挿入穴(106)は、一つの単位支持部材(100)と他の単位支持部材間の連結のための連結ピン(110)を挿入収容するために挿入溝(104)と挿入突起部(102)の一方に形成されることを特徴とする。
【0039】
前記ピン挿入穴(106)に挿入結合される連結ピン(110)は、嵌合方式でピン挿入穴(106)に挿入収容されて単位支持部間の連結及び多関節支持部材の曲げ時に円滑な曲げが行われるようにすることを特徴とする。
【0040】
図6bに示すように、前記複数の単位支持部材(100)のそれぞれは、さらに挿入溝(104)が形成される単位支持部材本体(101)の一方の端部に形成される第2側面傾斜部(107)を含む。
【0041】
前記第2側面傾斜部(107)は、曲げ動作が行われない多関節支持部材(10)の部分が(水平を維持している多関節支持部材の部分)ポッド(Pod)の荷重によって多関節支持部材(10)が一定の曲率半径を有して曲げられる方向と反対方向に曲げられることを防止することを特徴とする。
【0042】
前記第2側面傾斜部(107)は、
図6bに示すように、挿入溝(104)が形成される単位支持部材本体(101)の一方の端部に形成されるもので、好ましくは単位支持部材本体(101)の一方の端部に一定の角度で形成されることを特徴とする。
【0043】
即ち、前記第2側面傾斜部(107)は、ポッド(Pod)に内蔵された電線、エアチューブなどの荷重を支持するためのもので、曲げが発生しない多関節支持部材(10)の部分で単位支持部材本体(101)の一方の端部に形成された第2側面傾斜部(107)に他の単位支持部材本体(101)の一方の端部が当接してポッド(Pod)に内蔵された電線、エアチューブなどの荷重を支持してポッド(Pod)の荷重によって多関節支持部材(10)が一定の曲率半径を有して曲げられる方向と反対方向に曲げられることを防止する。
【0044】
前記第2側面傾斜部(107)の角度(
図6bの角度b)は、多関節支持部材の全体の長さによって決定される。
【0045】
多関節支持部材の全体の長さが長いほど第2側面傾斜部(107)の角度を大きくし、多関節支持部材の全体の長さが短いほど第2側面傾斜部(107)の角度を小さくする。
【0046】
図9に示すように、前記多関節支持部材(10)は、さらに管型ホース(200)を含むことができる。
【0047】
前記連結ピン(110)によって連結された複数の単位支持部材(100)は、前記管型ホース(200)の内部に挿入されることを特徴とする。
【0048】
前記管型ホース(200)は、多関節支持部材(10)が金属材料で形成される場合、金属材質によってポッド(Pod)が損傷することを防止するとともに外部との電気的絶縁のためのものである。
【0049】
ポッド(Pod)には、多関節支持部材と共に電線などが挿入されるようになるが、多関節支持部材(10)が金属材質で形成される場合に絶縁の問題が生じ、これを解決するために多関節支持部材を管型ホース(200)の内部に挿入するのである。
【0050】
前記管型ホース(200)は、絶縁と多関節支持部材(10)の曲げ時に円滑な曲げが行われるように延性の合成樹脂材質で形成されることが好ましいが、本発明ではこれに限定されず、絶縁性質と延性の性質を有する材質であれば足りる。
【0051】
図10に示すように、前記複数の単位支持部材(100)のそれぞれは、表面が絶縁用材質でコーティング処理されることができる。
【0052】
絶縁用材質でコーティング処理される単位支持部材(100)は、単位支持部材本体(101)と挿入突起部(102)と挿入溝(104)の全面に渡ってコーティング処理されることでポッド(Pod)に挿入される電線による漏電やスパークの発生などから絶縁されることができるようにすることを特徴とする。
【0053】
よって、管型ホース(200)を使用することが困難な場合にコーティングされた単位支持部材(100)を使用することを特徴とする。
【0054】
図1、
図3、及び
図4に示すように、本発明の多関節支持部材(10)は、さらに仕上げ部材(300)を含むことができる。
【0055】
前記仕上げ部材(300)は、多関節支持部材(10)の末端をクランプなどのようなポッド(Pod)の末端処理手段に連結するための構成手段である。
【0056】
前記仕上げ部材(300)は、多関節支持部材(10)の一方の末端に形成される単位支持部材(100)を仕上げ処理するために多関節支持部材(10)の一方の末端に形成される単位支持部材(100)に連結形成される第1仕上げ部材(310)と;
多関節支持部材(10)の他方の末端に形成される単位支持部材(100)を仕上げ処理するために多関節支持部材(10)の他方の末端に形成される単位支持部材(100)に連結形成される第2仕上げ部材(320)とを含むことを特徴とする。
【0057】
具体的には、
図3に示すように、前記第1仕上げ部材(310)は、単位支持部材(100)の挿入突起部(102)が挿入収容されるように形成される第1仕上げ部材挿入溝(311)と;
第1仕上げ部材(310)と単位支持部材(100)とを連結ピン(110)を用いて互いに連結させるために第1仕上げ部材挿入溝(311)が形成される第1仕上げ部材(310)の一方に形成される第1ピン挿入穴(312)を含むことを特徴とする。
【0058】
前記第1仕上げ部材挿入溝(311)は、複数で連結形成された単位支持部材(100)のうち一方の末端に位置した単位支持部材(100)の挿入突起部(102)を収容することができるように形成されたもので、第1仕上げ部材挿入溝(311)に挿入収容される単位支持部材(100)の挿入突起部(102)は、連結ピン(110)によって第1仕上げ部材(310)と結合されることを特徴とする。
【0059】
前記第1ピン挿入穴(312)は、第1仕上げ部材挿入溝(311)に挿入収容される単位支持部材(100)の挿入突起部(102)を第1仕上げ部材(310)に連結するための連結ピン(110)が挿入されるもので、前記第1ピン挿入穴(312)は、第1仕上げ部材挿入溝(311)の外部の両側に形成されることを特徴とする。
【0060】
よって、前記第1仕上げ部材挿入溝(311)に形成された第1ピン挿入穴(312)と単位支持部材(100)の挿入突起部(102)に形成されたピン挿入穴(106)との位置を一致させた後、連結ピン(110)を挿入し第1仕上げ部材(310)と多関節支持部材(10)とを連結するのである。
【0061】
具体的には、
図3に示すように、前記第2仕上げ部材(320)は、単位支持部材(100)の挿入溝(104)に挿入収容されるように形成される第2仕上げ部材突起部(321)と;
第2仕上げ部材(320)と単位支持部材(100)とを連結ピン(110)を用いて互いに連結させるために第2仕上げ部材突起部(321)に形成される第2ピン挿入溝(104)とを含むことを特徴とする。
【0062】
前記第2仕上げ部材突起部(321)は、複数で連結形成された単位支持部材(100)のうち他方の末端に位置した単位支持部材(100)の挿入溝(104)に挿入収容されることができるように形成されたもので、単位支持部材(100)の挿入溝(104)に挿入収容された第2仕上げ部材突起部(321)は、連結ピン(110)によって単位支持部材(100)に結合されることを特徴とする。
【0063】
前記第2ピン挿入穴(322)は、第2仕上げ部材突起部(321)を第2仕上げ部材突起部(321)が挿入収容される単位支持部材(100)に連結するための連結ピンが挿入されるもので、前記第2ピン挿入穴(322)は、第2仕上げ部材突起部(321)の一方から他方に貫通形成されることを特徴とする。
【0064】
よって、前記第2仕上げ部材突起部(321)に形成された第2ピン挿入穴(322)と単位支持部材(100)の挿入溝(104)の両側に形成されるピン挿入穴(106)との位置を一致させた後、連結ピン(110)を挿入し第2仕上げ部材(320)と多関節支持部材(10)とを連結することを特徴とする。
【0065】
上記において、本発明に対する技術思想を添付の図面とともに述べたが、これは本発明の好適な実施例を例示的に説明したものであって本発明を限定するものではない。また、本技術分野の通常の知識を有する者であれば誰でも本発明の技術思想の範疇を離脱しない範囲内で多様な変形及び模倣が可能なことは明白な事実である。