特許第6898542号(P6898542)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6898542情報処理装置、その制御方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6898542
(24)【登録日】2021年6月15日
(45)【発行日】2021年7月7日
(54)【発明の名称】情報処理装置、その制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20210628BHJP
   G06F 16/338 20190101ALI20210628BHJP
   G06F 16/34 20190101ALI20210628BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20210628BHJP
【FI】
   G06F13/00 560C
   G06F16/338
   G06F16/34
   G06Q50/10
【請求項の数】7
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2015-130764(P2015-130764)
(22)【出願日】2015年6月30日
(65)【公開番号】特開2017-16294(P2017-16294A)
(43)【公開日】2017年1月19日
【審査請求日】2018年7月2日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】592135203
【氏名又は名称】キヤノンITソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100189751
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 友輔
(72)【発明者】
【氏名】片岡 利之
【審査官】 今川 悟
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−114700(JP,A)
【文献】 特開2003−177999(JP,A)
【文献】 特開2013−137654(JP,A)
【文献】 特開2015−041239(JP,A)
【文献】 富士ソフト株式会社,"エクセルでできる!ビッグデータの活用事例 「Power BI」で売上倍増! 初版 ビジネス極意シリーズ Office365/Excel2013対応",エクセルでできる!ビッグデータの活用事例 「Power BI」で売上倍増! 初版 (2014-09-18),日本,株式会社KADOKAWA,2014年 9月18日,第1版,P45-66
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
G06F 16/338
G06F 16/34
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
投稿された情報を解析する解析手段と、
前記解析手段の解析に基づいて、他の投稿と関連付く代表投稿を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された代表投稿と当該代表投稿に関連付く他の投稿とを関連付けて表示し、当該代表投稿と当該他の投稿とを投稿内容の肯定・否定の程度を識別可能な位置に表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記代表投稿を、当該代表投稿と関連付く他の投稿数を識別可能な位置に表示することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示手段は、前記代表投稿が投稿された日時を用いて当該代表投稿の表示位置を定めて表示を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示手段は、前記代表投稿に関連付けられている前記他の投稿数及び前記代表投稿が投稿された日時を用いて当該代表投稿の表示位置を定めて表示を行うことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示手段は、前記代表投稿に関わる領域の選択を受け付けると、当該代表投稿に関連付けられている他の投稿を表示することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置の解析手段が、投稿された情報を解析する解析工程と、
前記情報処理装置の特定手段が、前記解析工程の解析に基づいて、他の投稿と関連付く代表投稿を特定する特定工程と、
前記情報処理装置の表示手段が、前記特定工程により特定された代表投稿と当該代表投稿に関連付く他の投稿とを関連付けて表示し、当該代表投稿と当該他の投稿とを投稿内容の肯定・否定の程度を識別可能な位置に表示する表示工程と、
を備えることを特徴とする情報処理方法
【請求項7】
コンピュータを、
投稿された情報を解析する解析手段と、
前記解析手段の解析に基づいて、他の投稿と関連付く代表投稿を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された代表投稿と当該代表投稿に関連付く他の投稿とを関連付けて表示し、当該代表投稿と当該他の投稿とを投稿内容の肯定・否定の程度を識別可能な位置に表示する表示手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソーシャルネットワーキングサービスに送信された一連の投稿の投稿数と時間経過に伴う投稿の遷移とをユーザに認識させることの可能な情報処理装置、その制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、個々のユーザが短いフレーズを投稿するソーシャルネットワーキングサービスが流行しており、Twitter(登録商標)がその代表的なサービスである。
【0003】
個々のユーザが操作するコンピュータ上のアプリケーションソフトウェアから、いつでも投稿を発信、閲覧することができ、また、ある投稿に対して再投稿もできるこのサービスは、リアルタイム性が高いことが特徴である。
【0004】
しかしその反面、一時に大量の投稿が発信されるため、複数のユーザが複数の話題について投稿していると、閲覧するユーザにとって話題自体の把握と時間経過に伴う内容の遷移を把握することが難しくなってしまう。この問題に対し、様々な技術が提案されている。
【0005】
特許文献1は、動画コンテンツに関する投稿を分析し、肯定的な投稿数と否定的な投稿数の多寡によるグラフを表示することで、傾向の推移を把握する技術である。
【0006】
特許文献2は、キーワードやユーザによって投稿をグループ分けし、選択した投稿に関連する投稿を時間軸に沿って表示する技術である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2013−33375号公報
【特許文献2】特開2012−113434号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1は、投稿に関する発話の関連性について言及しておらず、特許文献2は、特定の主題に関する肯定的な投稿、否定的な投稿といった内容の遷移については言及していない。
【0009】
すなわち、上記技術ではある話題に関する時間経過に伴う肯定・否定の動きと、投稿内容を同時に確認することができない問題がある。また、どの話題について数多く投稿されているのかを把握しにくい問題もある。
【0010】
本発明の目的は、ユーザへ投稿の傾向を示すことの可能な仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために本発明の情報処理装置は、投稿された情報を解析する解析手段と、前記解析手段の解析に基づいて、他の投稿と関連付く代表投稿を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された代表投稿の表示位置に基づいて、当該代表投稿と関連付く他の投稿を所定条件により分類し識別して表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ユーザへ投稿の傾向を示すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態におけるシステム構成と情報処理装置100の機能構成の一例を示す図である。
図2】情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】設定情報データ121のデータ構成の一例を示す図である。
図4】収集データ141のデータ構成の一例を示す図である。
図5】投稿解析処理の一例を示すフローチャートである。
図6】ポジネガ分析処理の一例を示すフローチャートである。
図7】解析データ142のデータ構成の一例を示す図である。
図8】話題集計処理の一例を示すフローチャートである。
図9】話題集計データ143の一例を示すフローチャートである。
図10】表示処理の一例を示すフローチャートである。
図11】話題表示画面800の画面構成の一例を示す図である。
図12】展開処理の一例を示すフローチャートである。
図13】展開処理が実行された場合の話題表示画面800の一例を示す図である。
図14】話題表示画面1100の画面構成の変形例を示す図である。
図15】表示処理の変形例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態におけるシステム構成及び情報処理装置100の機能構成を示す図である。
【0016】
本発明の実施形態におけるシステムでは、情報処理装置100、クライアント端末200、投稿サービスサーバ300がLANやWAN等のネットワークを介して通信可能に接続されている。尚、図1のネットワーク上に接続される各種装置の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があるため、これに限定されない。
【0017】
情報処理装置100は、サーバ装置である。情報処理装置100は、投稿サービスサーバ300から収集した投稿をクライアント端末200からの要求に応じて解析する。また、情報処理装置100は機能部として、設定部110と設定保存領域120と収集部130とデータ保存領域140と解析部150と表示制御部160とを備える。
【0018】
クライアント端末200は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話機、スマートフォン等である。
【0019】
投稿サービスサーバ300は、例えば、ブログ、マイクロブログ(Twitter(登録商標)等)、チャット、掲示板、ソーシャルネットワーキングサービス等である。
【0020】
ユーザは、クライアント端末200を介して設定部110に対して指示を出すことが可能である。そして、表示制御部160は、クライアント端末200から受信した指示に基づき、各種データをクライアント端末200に送信する。
【0021】
尚、本発明の情報処理装置100、クライアント端末200、投稿サービスサーバ300がそれぞれ備える機能は、それぞれ別の端末が備えていても、ひとつの端末が全ての機能を備えていてもいずれであっても良い。すなわち、システム全体としてひとつの装置(情報処理装置)でもあっても良いし、複数の端末(情報処理装置)に分かれたシステムであっても良い。
【0022】
図2は、情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0023】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0024】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / OutputSystem)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OSという。)が記憶されている。また外部メモリ211には、各種装置の実行する機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0025】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0026】
また、入力コントローラ205は、キーボードやマウス等のポインティングデバイスといった入力デバイス209からの入力を制御する。
【0027】
ビデオコントローラ206は、ディスプレイ210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTや液晶ディスプレイでも構わない。
【0028】
メモリコントローラ207は、ハードディスクやフレキシブルディスク或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるカード型メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。外部メモリ211(記憶手段)は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶する。
【0029】
通信I/Fコントローラ208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0030】
尚、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0031】
本発明の情報処理装置100が後述する各種処理を実行するために用いられる各種プログラム等は外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイルや各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されている。以上が、情報処理装置100のハードウェア構成である。
【0032】
次に、情報処理装置100が備える各機能部の動作内容について説明を行う。
【0033】
設定部110は、収集部130で利用する収集対象の情報と表示制御部160で利用する表示件数を制御する表示数の情報とを示す設定情報データ121(図3参照)をクライアント端末200から受信し、設定保存領域120へ格納する。
【0034】
設定保存領域120は、設定部110から送信された設定情報データ121を備える。
【0035】
図3は、設定情報データ121の一例を示す図である。設定情報データ121は、データの収集対象と、表示制御部で表示する対象を指定する表示対象と、表示する最大の話題数を指定する表示話題数と、話題を表示するための期間を保持する。ここで、指定された期間中に投稿がなかった話題は、表示する話題から除かれる。尚、本実施形態でいう話題とは、一連の投稿のことをいう。すなわち、ある投稿に対して意見や感想、コメント等を付して更なる投稿を行うことで投稿同士が関連付く。これを繰り返すことで投稿をノードとした木構造(樹形図)が形成できる。このひとまとまりの木構造のことを話題という。
【0036】
収集部130は、設定情報データ121の「収集対象」を元に、投稿サービスサーバ300からデータ(すなわち、ソーシャルネットワーキングサービスが保持する投稿)を取得し、収集データ141(図4参照)としてデータ保存領域140に格納する。
【0037】
尚、以下より、収集対象を“カメラA”とした場合の例について説明する。
【0038】
投稿サービスサーバ300からのデータ取得にあたっては、専用のデータ収集APIが存在するものについては、定期的(バッチ処理、差分処理)にAPIを実行してデータを収集する。データ収集APIが存在しないものについては、該当ページのRSSやHTML・XML解析などを行い、定期的にデータを収集する。
【0039】
図4は、データ保存領域140に格納されている収集データ141の一例を示す図である。収集データ141は、データを一意に識別する投稿idと、投稿された日時(投稿日時、送信日時)と、投稿したユーザ名と、投稿の本文と、リツイート(登録商標)やメンション等からどの投稿に対する投稿であるかの関連情報とを保持する。関連情報がない投稿は、話題の主題となり得る投稿(代表投稿、木構造でいう根ノード)となる。また、投稿された日時をもとに時系列の昇順で格納されている。
【0040】
次に、図5を用いて、解析部150における投稿解析処理について説明する。図5に示す処理によれば、解析部150はデータ保存領域140から収集データ141を取得し、投稿ごとに解析を実行し、解析データ142をデータ保存領域140へ登録する。なお、収集データ取得時には、解析が未実行の差分データのみを取得し、解析処理は10分間隔などで定期的に自動実行されるものとする。
【0041】
ステップS401では、情報処理装置100のCPU201は、データ保存領域140から収集データ141の取得を実行する。
【0042】
ステップS402では、情報処理装置100のCPU201は、ステップS401で取得した収集データ141に含まれる、ステップS403乃至ステップS409の処理が未実行の投稿に対して、ステップS403乃至ステップS409の処理を実行する。つまり、投稿idの昇順に収集データ141に含まれる投稿を順次参照して処理を実行していけばよい。収集データ141に含まれるすべての投稿に対して処理が実行されたら、ループを抜けてステップS410に処理を進める。
【0043】
ステップS403では、情報処理装置100のCPU201は、参照中の投稿に関連情報があるか否かを判定する。関連情報が空でなければ、関連情報があると判定する。関連情報があると判定した場合には、ステップS405に処理を進める。関連情報がないと判定された場合には、ステップS404に処理を進める。
【0044】
ステップS404では、情報処理装置100のCPU201は、参照中の投稿に、一意に識別する話題idと、その話題の主題となる投稿であるという情報(主題判定)とを付与する(代表投稿特定手段)。前述した通り、関連情報はリツイート(登録商標)やメンション等からどの投稿に対する投稿であるかを示す情報である。つまり、親ノードがあるか否かを示す情報である。これがないということは、話題の主題となる投稿(代表投稿)であることがわかる。換言すれば、他の投稿に関連づけられている投稿である。そのため、ステップS404の処理を実行する。その後、ステップS409に処理を進める。
【0045】
一方ステップS405では、情報処理装置100のCPU201は、参照中の投稿の関連情報に保持されている内容を読み取り、関連情報が示す関連する投稿idを有する投稿の話題idを、参照中の投稿の話題idに付与する。
【0046】
ステップS406では、情報処理装置100のCPU201は、ステップS405で読み取った関連する投稿idが示す投稿の本文と、参照中の投稿の本文との差分を抽出する。差分の抽出では、記号程度の違いしかない場合は差分なしとして処理を行う。
【0047】
例えば、関連する投稿idが示す投稿(例えば投稿idが“1”の投稿)の本文が、“新しいカメラA出た!!”であり、参照中の投稿(例えば投稿idが“3”の投稿)の本文が、“RT@user1 新しいカメラA出た!!”である場合を想定する。この場合、厳密な差分は、“RT@user1”であるが、記号程度の違いしかない(ソーシャルネットワーキングサービスの仕様で付与される文字列しかない)ので差分なしとして処理を行う。
【0048】
ステップS407では、情報処理装置100のCPU201は、ステップS406の処理を実行した結果、本文の差分があるか否かを判定する。差分があると判定した場合には、ステップS409に処理を進める。差分がないと判定した場合には、ステップS408に処理を進める。
【0049】
ステップS408では、情報処理装置100のCPU201は、参照中の投稿は関連する投稿idが示す投稿とほとんど差分がないので、ほぼ同一の投稿だとみなし、関連する投稿idが示す投稿の集約度に加算する処理を行う。集約度は投稿ごとに基本的に“1”である。このように加算する処理が行われると、参照中の投稿の集約度と関連する投稿idが示す投稿の集約度とを加算し、関連する投稿idが示す投稿の集約度に付与する。更に参照中の投稿の集約度は“0”にする。ステップS408の処理が終了したら、参照中の投稿に対する処理を終了する。
【0050】
ステップS409では、情報処理装置100のCPU201は、本文に差分がある投稿の場合は差分の文字列に対して、また主題の投稿の場合は主題の本文に対してポジネガ分析処理を実行し、ひとつの投稿に対する処理を終了する。
【0051】
ここで、解析部150におけるステップS409のポジネガ分析処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0052】
ステップS501では、情報処理装置100のCPU201は、差分の文字列または本文に含まれる肯定的な表現の単語数と、否定的な表現の単語数とを集計する。例えば、差分の文字列または本文を、形態素解析等の技術によって形態素に分解する。つまり品詞に分別する。そして、あらかじめ外部メモリ211に記憶された辞書によって、分解された形態素が肯定的な表現なのか、否定的な表現なのかを特定する。この辞書には、例えば“悪い”という言葉が否定的な表現であるといったように、ある言葉が肯定的な表現なのか否定的な表現なのかといった定義がなされている。このようにして差分の文字列または本文に含まれる肯定的な表現の単語数と否定的な表現の単語数を特定し、これらをそれぞれ集計する。例えば、投稿idが“4”の投稿の差分は“高いしいらない”である。これは、“高い”と“いらない”という2つの否定的な表現が含まれる。よって、投稿id“4”の投稿には、肯定的な表現の単語数がなく、否定的な表現の単語数が2つあると集計される。尚、差分の文字列または本文に含まれる肯定的な表現の単語と否定的な表現の単語の判別には、ここで説明した技術に限らず既存技術を用いて実現することが可能である。
【0053】
ステップS502では、情報処理装置100のCPU201は、ステップS501で集計した肯定的な表現の単語数と否定的な表現の単語数とを比較し、どちらが多いかを判定する。肯定的な表現の単語数の方が多いと判定した場合には、ステップS503に処理を進める。否定的な表現の単語数の方が多いと判定した場合には、ステップS504に処理を進める。
【0054】
ステップS503では、情報処理装置100のCPU201は、参照中の投稿が肯定的な投稿であるという情報を付与し、本フローチャートの処理を終える(肯定否定特定手段)。
【0055】
ステップS504では、情報処理装置100のCPU201は、参照中の投稿が否定的な投稿であるという情報を付与し、本フローチャートの処理を終える(肯定否定特定手段)。
【0056】
図5のフローチャートの説明に戻る。ステップS410では、情報処理装置100のCPU201は、ステップS402乃至ステップS409の処理を実行した結果である解析データ142(図7参照)をデータ保存領域140に登録する。ステップS404及びステップS405で各投稿に付与された話題idを解析データ142の話題idに格納する。また、S404で各投稿に付与された、話題の主題となる投稿であるという情報を解析データ142の主題判定に格納する。更に、ステップS406で各投稿から抽出した差分の文字列を解析データ142の差分テキストに格納する。ステップS408で集約した集約度は、解析データ142に集約度に格納する。ステップS501で集計した各投稿の肯定的な表現の単語数と否定的な表現の単語数は、解析データ142の肯定的表現単語数と否定的表現単語数とに格納する。そして、ステップS503及びステップS504で決定した肯定的な投稿であるか否定的な投稿であるかを示す情報を、解析データ142の投稿のポジネガに格納する。
【0057】
以上で、図5のフローチャートの処理を終了する。
【0058】
図7は、データ保存領域140に格納されている解析データ142の一例を示す図である。解析データ142は、データを一意に識別する投稿idと、話題を一意に識別する話題idと、投稿が話題の主題であるか否かを判定する主題判定と、差分処理で抽出した差分テキストとを保持する。更に、解析データ142は、差分処理で同内容と処理された投稿の集約度と、投稿内容に含まれる肯定表現単語数と否定表現単語数と、肯定表現単語数と否定表現単語数の比較による投稿のポジネガ(ポジティブ・ネガティブの略)の情報を保持する。ここで、主題となる投稿は差分処理が実行されないので差分テキストはなしとなる。
【0059】
次に、図8を用いて、解析部150における話題集計処理について説明する。図8に示す処理によれば、解析部150はデータ保存領域140から解析データ142を取得し、話題ごとに集計を実行し、話題集計データ143をデータ保存領域140へ登録する。なお、話題集計処理は、解析データが新たに作成されるたびに自動実行されるものとする。
【0060】
ステップS601では、情報処理装置100のCPU201は、データ保存領域140から解析データ142の取得を実行する。
【0061】
ステップS602では、情報処理装置100のCPU201は、ステップS601で取得した解析データ142に含まれる、ステップS403乃至ステップS409の処理が未実行の話題idに対して、ステップS603乃至ステップS605の処理を実行する。解析データ142に含まれるすべての話題に対して処理が実行されたら、ループを抜けてステップS606に処理を進める。
【0062】
ステップS603では、情報処理装置100のCPU201は、解析データ142の投稿のポジネガを走査し、処理対象の話題に含まれる肯定投稿数と、否定投稿数と、総投稿数とを集計する。処理対象の話題を示す話題idを有するレコードを解析データ142から特定し、このレコードの投稿のポジネガを集約することで処理対象の話題に含まれる肯定投稿数と、否定投稿数とを算出する。更に、このレコードの総数(合計した数)を総投稿数(投稿数)とする。
【0063】
ステップS604では、情報処理装置100のCPU201は、処理対象の話題idが示す話題の主題を解析データ142の話題idと主題判定から特定し、この主題の投稿idを関連情報として有する投稿を収集データ141から更に特定する。そして、特定した投稿のうち、解析データ142の肯定表現単語数が最大の投稿を特定し、主題の投稿に関連する代表肯定投稿として設定する。つまり、主題の投稿を親ノードとする直近の子ノードの投稿を特定し、この特定した投稿の中で最も肯定的な表現の単語が含まれる投稿を代表肯定投稿にする。
【0064】
ステップS605では、情報処理装置100のCPU201は、処理対象の話題idが示す話題の主題を解析データ142の話題idと主題判定から特定し、この主題の投稿idを関連情報として有する投稿を収集データ141から更に特定する。そして、特定した投稿のうち、解析データ142の否定表現単語数が最大の投稿を特定し、主題の投稿に関連する代表否定投稿として設定する。つまり、主題の投稿を親ノードとする直近の子ノードの投稿を特定し、この特定した投稿の中で最も否定的な表現の単語が含まれる投稿を代表否定投稿にする。
【0065】
ステップS606では、情報処理装置100のCPU201は、ステップS602乃至ステップS605の処理を実行した結果である話題集計データ143(図9参照)をデータ保存領域140へ登録する。処理した話題の話題idを話題集計データ143の話題idに格納する。また、対象の話題に関する投稿のうち、最も新しい投稿の日時を話題集計データ143の最新投稿日時に格納する。総投稿数には、ステップS603で集計した話題の総投稿数を格納する。主題投稿idには、話題idが示す話題の主題となる投稿の投稿idを格納する。肯定投稿数と否定投稿数には、ステップS603で集計した話題の肯定投稿数と否定投稿数を格納する。そして、代表肯定投稿idにはステップS604で特定した投稿の投稿idを格納し、代表否定投稿idにはステップS605で特定した投稿の投稿idを格納する。
【0066】
以上で、図8のフローチャートの処理を終了する。
【0067】
図9は、データ保存領域140に格納されている話題集計データ143の一例を示す図である。話題集計データ143は、話題を一意に識別する話題idと、話題に関する最新投稿日時と、総投稿数と、主題となる投稿idと、肯定投稿数と、代表肯定投稿idと、否定投稿数と、代表否定投稿idの情報を保持する。
【0068】
表示制御部160は、設定保存領域120に格納されている収集対象や表示数を用いて、クライアント端末200に表示する画面を制御する。
【0069】
次に図10を用いて、この表示制御部160の表示処理について説明する。
【0070】
ステップS701では、情報処理装置100のCPU201は、設定保存領域120に格納されている設定情報データ121を参照し、データ保存領域140から表示対象となる話題集計データ143を抽出する。そして、抽出した話題集計データ143の最新投稿日時が、設定情報データ121の期間中である話題の中で、設定情報データ121の表示話題数を最大数として、総投稿数が多い順に話題idを抽出する。
【0071】
ステップS702では、情報処理装置100のCPU201は、抽出した話題idの主題である投稿の投稿日時を収集データ141から取得し、取得した投稿日時と、抽出した話題idの総投稿数とに応じて、主題となる投稿を画面に表示する位置を決定する。例えば、話題idが“A”の主題の投稿日時は、収集データ141を参照すると“2014/10/12 06:21”であることがわかる。また、話題集計データ143を参照すると、総投稿数は“4”であることがわかる。一方、話題idが“B”の主題の投稿日時は、収集データ141を参照すると“2014/10/12 07:30”であることがわかる。また、話題集計データ143を参照すると、総投稿数は“2”であることがわかる。これらの情報を用いて主題となる投稿の表示位置を決定する。つまり、縦軸を総投稿数、横軸を投稿日時とする二次元のグラフを生成し、主題の投稿日時と主題から始まる一連の投稿(話題)の総投稿数が交差するグラフ上の位置を、主題の投稿を表示する位置に決定する。上記のように表示することで、画面の上部にある話題が注目を浴びている話題であると、時系列に沿って直感的に把握することが出来る。
【0072】
ステップS703では、情報処理装置100のCPU201は、図11に示すような話題表示画面800を生成し、ステップS702で決定した位置に主題となる投稿を配置して表示する(画面生成手段)。表示する際には、解析データ142の集約度から同内容の投稿数と、話題集計データ143の総投稿数と肯定投稿数と否定投稿数から算出される総投稿数に対する肯定的な投稿と否定的な投稿の割合を表示する。
【0073】
図11は、話題表示画面800の画面構成の一例である。話題表示画面800は、縦軸を総投稿数、横軸を投稿時間とするグラフを備える。このグラフ上のステップS702で決定した位置に主題となる投稿を表示する。図11では、話題idが“A”の話題と、“B”の話題の2つが表示されている。主題となる投稿に表示する情報について説明する。801は主題となる投稿の内容(つまり本文)を示しており、発言者、投稿時間、本文を表示している。ここで、発言者が使用しているプロフィール画像などの情報を併せて表示することも考えられる。
【0074】
802は集約度“n”に応じて、“他n名”と表示することで同内容投稿を集約して表示している。例えば、話題id“A”については、ステップS408で投稿id“3”が“1”に集約されているので、話題id“A”の主題となる投稿には、“他1名”と表示されている。
【0075】
803は、話題の総投稿数を表している。804は、話題における肯定的な投稿数と否定的な投稿数と中立的な投稿数とを、総投稿数に対する割合として半ドーナツ型のグラフによって表示している。例えば、肯定的な投稿数を緑色、否定的な投稿数を赤色、中立的な投稿数を白色として表示することで、それぞれを識別可能に表示する。
【0076】
805は、展開ボタンである。この展開ボタンに対する押下を受け付けると、後述する図12に示す処理が実行される。すなわち、主題となる投稿からどのように話題が展開していったのかを時系列に沿って表示する。主題となる投稿から始まる一連の投稿を木構造で表示するイメージである。
【0077】
これら表示されている話題は、指定期間を更新することで、主題となる投稿の表示位置や肯定・否定の割合が自動で更新されて表示される。また、解析部の処理が終わる度に、自動で画面を更新してもよい。
【0078】
次に図12を用いて、表示制御部160の展開処理について説明する。展開処理は、主題となる投稿の近傍に表示された展開ボタンに対する押下を受け付けて、押下されたと判定した場合に実行される処理である。
【0079】
ステップS901では、情報処理装置100のCPU201は、展開ボタンの押下(展開指示)を受け付けた主題となる投稿に関連する投稿を取得する。つまり、展開ボタンの押下を受け付けた主題となる投稿の投稿idを関連情報に有する投稿を収集データ141から取得する。
【0080】
ステップS902では、情報処理装置100のCPU201は、展開指示を受け付けた主題となる投稿とステップS901で取得した関連する投稿の肯定表現単語数と否定表現単語数をそれぞれ取得する。そして、肯定表現単語数から否定表現単語数を減算することで、それぞれの投稿のポジネガの度合いを算出する。更に、展開指示を受け付けた主題となる投稿とステップS901で取得した関連する投稿の投稿時間をそれぞれ取得する。そして、この算出したポジネガの度合いと投稿時間とに応じて、展開指示を受け付けた主題となる投稿とステップS901で取得した関連する投稿とを表示する位置を決定する。つまり、縦軸をポジネガの度合い、横軸を投稿日時とする二次元のグラフを生成し、展開指示を受け付けた主題となる投稿と関連する投稿のそれぞれのポジネガ度合いと投稿日時とが交差するグラフ上の位置を、関連する投稿を表示する位置に決定する。上記のように表示することで、画面の上部にある投稿がより肯定的な内容の投稿であり、画面の下部にある投稿がより否定的な内容の投稿であると、時系列に沿って直感的に把握することが出来る。
【0081】
ステップS903では、情報処理装置100のCPU201は、図13に示すような話題詳細表示画面1000を生成し、ステップS902で決定した位置に展開指示を受け付けた主題となる投稿とそれに関連する投稿とを配置して表示する(画面生成手段)。表示する際には、各投稿のポジネガを解析データ142から取得し、投稿ごとに肯定的な投稿なのか否定的な投稿なのかを表示する。例えば、肯定的な投稿であれば緑、否定的な投稿であれば赤で投稿を色づける。更に、収集データ141の関連情報を用いて関連する投稿同士(親ノードと子ノード)を関連づけて表示する。すなわち、1001に示すようにどの投稿を元にどの投稿がなされたのかを線分等で紐づけて表示する。このように木構造のようにすることで話題の遷移が理解しやすくなる。
【0082】
図13は、話題詳細表示画面1000の画面構成の一例である。話題詳細表示画面1000では、縦軸をポジネガの度合い、横軸を投稿日時としたグラフを備えている。この画面で表示される投稿は、展開ボタンの押下を受け付けた主題となる投稿と、その投稿に関連する投稿である。話題表示画面800に表示されていた他の主題となる投稿は表示しないことで、表示する情報が多くなりすぎず、かつ表示が複雑にならないようにしている。
【0083】
また、話題詳細表示画面1000には、主題となる投稿に表示されていた展開ボタンが格納ボタンに変更される。格納ボタンの一例は図13の1002に示す通りである。格納ボタンに対する押下を検知すると、前述した表示処理が実行される。よって、話題表示画面800が表示される(表示が戻る)ことになる。このように、主題となる投稿に表示される展開ボタンまたは格納ボタンに対する押下を受け付けることにより、主題となる投稿に関連する投稿を木構造のように関連づけて展開表示するのか、これを終了するのかを切り替えることができる。よって、ユーザは投稿数の多い、つまり注目度の高い話題を話題表示画面800で見つけ、その話題に対する肯定的な投稿や否定的な投稿の遷移を話題詳細表示画面1000で閲覧することができるようになる。
【0084】
また、本実施形態では話題表示画面800と話題詳細表示画面1000の2つの画面に投稿に関する情報を表示したが、話題表示画面だけで完結させてもよい。図14は、話題表示画面800の変形例である。この話題表示画面1100の生成する表示処理の変形例について、図15に示すフローチャートを用いて説明する。
【0085】
ステップS1201では、情報処理装置100のCPU201は、設定保存領域120に格納されている設定情報データを参照し、データ保存領域140から表示対象となる話題集計データを抽出する。そして、抽出した話題集計データの最新投稿日時が、設定情報データの期間中である話題の中で、設定情報データの表示話題数を最大数として、総投稿数が多い順から話題idを抽出する。
【0086】
ステップS1202では、情報処理装置100のCPU201は、抽出した話題idの最新投稿日時と総投稿数に応じて、主題となる投稿を画面に表示する初期位置を相対的に決定する。
【0087】
例えば、最新投稿日時が“2014/10/12 15:12”で総投稿数が“4”の話題“A”と、最新投稿日時が“2014/10/12 20:44”で総投稿数が“2”の話題“B”を横軸が時間軸、縦軸が総投稿数の画面に表示する場合である。この場合、主題となる投稿を表示する位置を、縦軸の目盛りで2倍差を付け、横軸では話題“A”より話題“B”の方を時間が進んでいる位置に表示することで相対的に表示する。
【0088】
上記のように表示することで、画面の上部にある話題が注目を浴びている話題であると、時系列に沿って直感的に把握することが出来る。
【0089】
ステップS1203では、情報処理装置100のCPU201は、各話題に対してステップS1204乃至S1205の処理を実行する。
【0090】
ステップS1204では、情報処理装置100のCPU201は、ステップS1202で計算した初期位置をもとに主題投稿を画面に配置して表示する(画面生成手段)。表示する際には、解析データ142の集約度から同内容の投稿数と、話題集計データ143の総投稿数と肯定投稿数と否定投稿数から、総投稿数に対する肯定的な投稿と否定的な投稿の割合を表示する。画面は、最初のループ処理で生成するものとし、それ以降のループ処理では生成済みの画面を編集していくものとする。
【0091】
ステップS1205では、情報処理装置100のCPU201は、主題投稿と紐付けて代表肯定投稿と代表否定投稿を表示する。例えば、主題投稿の右上部に代表肯定投稿を、右下部に代表否定投稿を表示するなどである。また、投稿が肯定的なのか否かは、直感的に分かるように表示する。例えば、肯定的な投稿を緑色、否定的な投稿を赤色、中立的な投稿を白色の背景で表示するなどである。
【0092】
これら表示されている話題は、指定期間を更新することで、初期位置や肯定・否定の割合が自動で更新されて表示される。また、解析部の処理が終わる度に、自動で画面を更新することも容易に考えられる。
【0093】
以上説明したように、ソーシャルネットワーキングサービスに送信された一連の投稿の投稿数と時間経過に伴う投稿の遷移とをユーザに認識させることが可能となる。
【0094】
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0095】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0096】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するため(実行可能にするため)のコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0097】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0098】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0099】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0100】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0101】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0102】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0103】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0104】
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0105】
100 情報処理装置
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 システムバス
205 入力コントローラ
206 ビデオコントローラ
207 メモリコントローラ
208 通信I/Fコントローラ
209 入力デバイス
210 ディスプレイ
211 外部メモリ

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15