特許第6898564号(P6898564)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6898564-鋼の連続鋳造用モールドパウダー 図000005
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6898564
(24)【登録日】2021年6月15日
(45)【発行日】2021年7月7日
(54)【発明の名称】鋼の連続鋳造用モールドパウダー
(51)【国際特許分類】
   B22D 11/108 20060101AFI20210628BHJP
【FI】
   B22D11/108 F
【請求項の数】2
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-196765(P2017-196765)
(22)【出願日】2017年10月10日
(65)【公開番号】特開2019-69462(P2019-69462A)
(43)【公開日】2019年5月9日
【審査請求日】2020年7月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001971
【氏名又は名称】品川リフラクトリーズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100122437
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 一宏
(74)【代理人】
【識別番号】100209495
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 さおり
(72)【発明者】
【氏名】岡田 正典
(72)【発明者】
【氏名】岩本 行正
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 純哉
【審査官】 酒井 英夫
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−150112(JP,A)
【文献】 特開2008−272786(JP,A)
【文献】 特開2002−103008(JP,A)
【文献】 特開2000−071052(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第2003−0054762(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B22D 11/108
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋼の連続鋳造用モールドパウダーにおいて、CaO/SiO質量比が0.5〜2.2の範囲内にあり、KO含有量が1〜20質量%、NaO+LiO含有量が20質量%以下(ゼロを含む)、F含有量が15質量%以下(ゼロを含まず)、1300℃における溶融状態のモールドパウダーの粘度(η)が1〜20poise、表面張力(γ:dyn/cm)がγ≦110・logη+285の式を満たすことを特徴とする鋼の連続鋳造用モールドパウダー。
【請求項2】
Al含有量が、0〜20質量%の範囲内であり、MgO含有量が、0〜10質量%の範囲内である、請求項1記載の鋼の連続鋳造用モールドパウダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼の連続鋳造用モールドパウダーに関し、更に詳細には、鋼品質の向上に著しく寄与できる鋼の連続鋳造用モールドパウダーに関する。
【背景技術】
【0002】
鋼の連続鋳造プロセスにおいて、モールドパウダーは、モールド内に注入された溶鋼表面に添加され、溶鋼からの熱を受けて溶融しパウダースラグとなり、モールドと凝固シェルの間隙に流れ込むことで消費される。モールドパウダーの主な役割としては、(1)モールドと凝固シェルの間の潤滑;(2)凝固シェルの冷却速度コントロール;(3)溶鋼から浮上する介在物の溶解及び吸収;(4)溶鋼の保温;及び(5)溶鋼の再酸化防止などが挙げられる。
【0003】
これらのうち、潤滑作用は特に重要な役割の一つであり、モールドと凝固シェルの間隙へのパウダースラグの供給(以下、パウダー消費量)が十分でないと、潤滑不足によるブレークアウト等の重大な操業トラブルを引き起こす原因となることがある。潤滑性をあげるためにはパウダースラグの粘度を下げてモールドと凝固シェルの間隙への流入を促進することが有効である。
【0004】
しかしながら、パウダー消費量を確保するために低粘度のモールドパウダーを使用すると、溶鋼中にモールドパウダーが巻き込まれやすくなり、鋳片の品質低下を引き起こす。特に、高品質が求められる極低炭素鋼、低炭素鋼では、モールドパウダーの巻き込みを抑制する目的でパウダースラグの高粘度化が指向されており、潤滑性に支障を来たすことがない範囲で高粘度化をしなければならない。
【0005】
他方、高炭素鋼は凝固収縮が小さいため、モールドと凝固シェル間の隙間が狭くパウダースラグが流入しにくい。このような場合には現状低粘度のモールドパウダーが使用されているが、モールドパウダーの低粘度化だけではパウダー消費量を確保することが困難である。
【0006】
このような状況下において、モールドパウダー巻き込みの抑制とモールドパウダー消費量の確保を両立することを目的として、様々な提案がなされている。例えば、特許文献1には、1550℃におけるモールドパウダーと溶鋼との界面張力値γ(dyn/cm)と、モールドパウダーの1300℃における粘度η(poise)と、鋳造速度Vc(m/min)との関係が以下の式を満足することを特徴とする鋼の連続鋳造方法:
1041.43・η−0.912・Vc1.971・γ−13.32<10が開示されている。特許文献1の鋼の連続鋳造方法では、モールドパウダーの粘度、モールドパウダーと鋼との間の界面張力、および鋳造速度を一定の範囲とすることにより、鋼に対するパウダーの巻き込みを減少させることができるとしている。
【0007】
また、特許文献2には、CaO、SiO、Al、フッ化物、アルカリ金属酸化物のうちの2種以上の物質を主成分とし、更に0.5質量%以上10質量%以下のCrを含有する鋼の連続鋳造用モールドパウダーであって、前記Crが懸濁粒子として溶融状態のモールドパウダー中に存在することによって当該モールドパウダーが溶融状態で非ニュートン流体化されることを特徴とする鋼の連続鋳造用モールドパウダーが開示されている。特許文献2では、固体のCrを溶融状態のモールドパウダー中に懸濁粒子として存在させることにより非ニュートン流体化することにより、高速鋳造においても鋳型内での巻き込みが少なく且つ潤滑性に優れるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2000−71052号公報
【特許文献2】特開2010−247226号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1及び2に記載されている従来技術では、潤滑性を確保する必要からモールドパウダーをあまり高粘度化することができず、潤滑性確保とパウダー巻き込み防止の両立が困難であった。
【0010】
従って、本発明の目的は、モールドパウダーの高粘度化と潤滑性維持を両立させ、鋳片品質の劣化やブレークアウトを減少させることができる鋼の連続鋳造用モールドパウダーを提供することにあり、また、高炭素鋼など凝固収縮が小さく、モールドと凝固シェル間の隙間が狭いような鋼種であっても、モールドと凝固シェル間に流入しやすい鋼の連続鋳造用モールドパウダーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明者らは鋼の連続鋳造用モールドパウダーの組成について種々検討した結果、以下の知見を得て本発明を完成するに至った:
モールドパウダーは高粘度であっても、低表面張力とすることでモールドとシェル間の隙間に流入しやすくなる。モールドパウダーに添加可能な元素について種々検討を行った結果、KOが表面張力を大きく低下させる効果があることが分かった。鋼の連続鋳造用モールドパウダーにKOを配合することにより、高粘度かつ低表面張力を両立させることができることを見出し、実機鋳造においても低表面張力化によってパウダー消費量が増加し、高粘度化によりモールドパウダーの巻き込みが減少し鋳片中のモールドパウダー性の介在物欠陥が低減することが可能となった。
【0012】
即ち、本発明の鋼の連続鋳造用モールドパウダーは、CaO/SiO質量比が0.5〜2.2の範囲内にあり、KO含有量が1〜20質量%、NaO+LiO含有量が20質量%以下(ゼロを含む)、F含有量が15質量%以下(ゼロを含まず)、1300℃における溶融状態のモールドパウダーの粘度(η)が1〜20poise、表面張力(γ:dyn/cm)がγ≦110・logη+285の式を満たすことを特徴とする。
また、本発明の鋼の連続鋳造用モールドパウダーは、Al含有量が、0〜20質量%の範囲内であり、MgO含有量が、0〜10質量%の範囲内にあることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の鋼の連続鋳造用モールドパウダーは、KOを配合することにより、高粘度であっても低表面張力とすることが可能となり、パウダー巻き込みによる鋳片欠陥を減少させるとともに、潤滑性を維持することによって鋳片品質の劣化やブレークアウトの発生を抑制することができる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施例で得られた本発明品及び比較品の1300℃で溶融状態のモールドパウダーの粘度と表面張力の関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の鋼の連続鋳造用モールドパウダー(以下、単に「モールドパウダー」と記載する)は、CaO/SiO質量比が0.5〜2.2の範囲内にあり、KO含有量が1〜20質量%、NaO+LiO含有量が20質量%以下(ゼロを含む)、F含有量が15質量%以下(ゼロを含まず)の組成を有する。なお、本明細書に記載するモールドパウダーの組成(質量%)は、モールドパウダーを1300℃に加熱して得られたパウダースラグの組成を酸化物換算量で表示したものである。
【0016】
本発明のモールドパウダーのCaO/SiO質量比は0.5〜2.2の範囲内にあり、好ましくは0.6〜2.0の範囲内にある。モールドパウダーのCaO/SiO質量比が0.5未満の場合、モールドパウダーの粘度が高くなりすぎ、パウダー消費量が不足するために好ましくない。モールドパウダーのCaO/SiO質量比が2.2を超えると、粘度を高く保つことができず、パウダー巻き込みが発生することがあるために好ましくない。なお、CaO含有量は、15〜55質量%、好ましくは18〜50質量%の範囲内である。また、SiO含有量は、15〜55質量%、好ましくは18〜50質量%の範囲内である。
【0017】
また、本発明のモールドパウダーにおけるKO含有量は、1〜20質量%の範囲内であり、好ましくは2〜17質量%の範囲内とする。KO含有量が1質量%未満であると、表面張力低減効果が発現しないために好ましくなく、また、20質量%を超えるとモールドパウダーの溶融性状が悪化する等の問題があるために好ましくない。
【0018】
また、本発明のモールドパウダーにおけるNaO+LiO含有量は、20質量%以下(ゼロを含む)、より好ましくは15質量%以下(ゼロを含む)とする。NaO及びLiOは、共に表面張力を低減する効果を有するが、同時に、粘度を大きく低下させてしまうために、これらを合計量で20質量%を超えて含有すると、粘度を高く保つことができなくなるために好ましくない。
【0019】
更に、本発明のモールドパウダーにおけるF含有量は、15質量%以下(ゼロを含まず)、より好ましくは12質量%以下(ゼロを含まず)とする。Fは表面張力を低減する効果が大きいが、含有量が多くなると、連続鋳造の際に使用される浸漬ノズルの溶損が大きくなる。本発明のモールドパウダーのように高粘度を有するものであれば、浸漬ノズルの溶損もある程度抑制されるが、F含有量が15質量%を超えると、高粘度を有するモールドパウダーであっても浸漬ノズル等の溶損が大きくなることがあるために好ましくない。
【0020】
また、本発明のモールドパウダーは、Alを含有することもできる。Al含有量は、0〜20質量%の範囲内であり、好ましくは0〜18質量%の範囲内とする。Al含有量が20質量%を超えると、モールドパウダーの溶融を妨げるために好ましくない。更に、本発明のモールドパウダーは、MgOを含有することもできる。MgO含有量は、0〜10質量%の範囲内であり、好ましくは0〜6質量%の範囲内とする。MgO含有量が10質量%を超えると、表面張力が高くなり、パウダー消費量が低下するために好ましくない。
【0021】
また、本発明のモールドパウダーにおいて、1300℃で溶融状態のモールドパウダーの粘度は、1〜20poiseの範囲内であり、好ましくは1.5〜15poiseの範囲内である。1300℃における溶融状態のモールドパウダーの粘度が1poise未満であると、モールドパウダー巻き込みが多発するために好ましくなく、また、20poiseを超えると、パウダー消費量を十分に確保することができなくなるために好ましくない。なお、1300℃で溶融状態のモールドパウダーの粘度は、白金球引き上げ法により、1300℃で溶融状態のモールドパウダー中に吊り下げた10mmφの白金球を0.85cm/秒の速さで引き上げたときの荷重から求めたものである。
【0022】
更に、本発明のモールドパウダーにおいて、1300℃で溶融状態のモールドパウダーの表面張力γ(dyn/cm)と粘度η(poise)の関係がγ≦110・logη+285であれば、高粘度であってもパウダー消費量を十分に確保し、潤滑性を損なうことなく安定的に鋳造することができる。パウダー消費量確保のためには表面張力γ(dyn/cm)と粘度η(poise)の関係がγ≦110・logη+260であればより好ましい。なお、1300℃で溶融状態のモールドパウダーの表面張力は、リング法により、1300℃で溶融状態のモールドパウダー中に吊り下げた10mmφの白金環を0.85cm/秒の速さで引き上げ、白金環が溶融状態のモールドパウダー液面から離れて液滴が切断する際に示す最大荷重から表面張力を求めたものである。
【0023】
ここで、本発明のモールドパウダーを構成するSiO、Alは網目構造を形成する傾向が強く、モールドパウダーの粘度を増大させる成分である。これに対して、CaO、NaO、LiO、F、KO、MgOは網目構造を破壊する傾向が強く、モールドパウダーの粘度を低下させる。また、SiO、CaO、Al、MgOは表面張力を増大させ、NaO、LiO、F、KOは表面張力を低下させるが、KOは特にその効果が大きいことが判明した。この理由は明らかではないが、Kは、Na、Liよりもイオン半径が大きいので内部エネルギーが小さくなり、表面張力が低下するものと考えられる。
【0024】
上述のような構成を有する本発明のモールドパウダーは、以下の原料を配合することにより調製することができる。例えば、CaO原料としては、ポルトランドセメント、石灰石、生石灰、合成珪酸カルシウム、ウォラストナイト、リンスラグ、高炉スラグなどを、SiO原料としては、珪砂、珪石粉、珪藻土、長石などを使用することができる。
【0025】
また、NaO、LiO、B、F等のフラックス原料としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カルシウム、フッ化リチウム、フッ化マグネシウム、氷晶石、蛍石、ホウ酸、ホウ砂、コレマナイトなどを使用することができる。
【0026】
更に、KO原料としては、例えば、炭酸カリウム、硝酸カリウム、カリウム長石、炭酸水素カリウムなどを使用することができる。
【0027】
なお、これらの原料に含まれている不可避成分である微量のFe、P、Sなどがモールドパウダー中に含まれることは許容できる。
【0028】
また、モールドパウダーの滓化速度調整のために炭素原料を必要に応じて配合することもできる。炭素原料としては、例えば、グラファイト、カーボンブラックなどを用いることができる。
【0029】
なお、本発明のモールドパウダーの形状は特に限定されるものではなく、例えば、粉末、中空スプレー顆粒などの様々な形状として使用することができる。
【実施例】
【0030】
以下、実施例により、本発明のモールドパウダーを更に詳細に説明する。
本発明品のモールドパウダーの組成と物性、試験条件とその試験結果を表1に、比較品のモールドパウダーの組成と物性、試験条件とその試験結果を表2に示す。なお、表中の「化学組成(質量%)」は、モールドパウダーを1300℃に加熱して得られた溶融状態のモールドパウダー(パウダースラグ)の組成を酸化物換算量で表示したものである。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
上記表1ないし3に記載する本発明品及び比較品のモールドパウダーについて、実機鋳造にて高炭素鋼、低炭素鋼または極低炭素鋼を用いてテストを行った。なお、実機鋳造に用いた高炭素鋼は、C:0.3〜0.9質量%を有するものであり、低炭素鋼は、C:0.01〜0.08質量%を有するものであり、極低炭素鋼は、C≦0.01質量%を有するものである。テスト結果について、鋳造時のパウダー消費量、鋳片品質を評価し、鋳造時のパウダー消費量、鋳片品質の評価をそれぞれ「◎」、「○」、「×」で表示した。パウダー消費量の評価は、0.25kg/m以上であれば「◎」、0.15kg/m以上0.25kg/m未満であれば「○」、0.15kg/m未満であれば「×」とした。鋳片品質の評価は、パウダー性介在物欠陥の発生率が1%以下を「◎」、1%を超え、5%未満を「○」、5%以上を「×」とした。
また、モールドパウダーの粘度の測定は以下のように行った:
白金球引き上げ法により、1300℃で溶融状態のパウダースラグ中に吊り下げた10mmφの白金球を0.85cm/秒の速さで引き上げたときの荷重から求めた。
更に、表面張力の測定は以下のように行った:
リング法により、1300℃で溶融状態のパウダースラグ中に吊り下げた10mmφの白金環を0.85cm/秒の速さで引き上げ、白金環がスラグ液面から離れて液滴が切断する際に示す最大荷重から表面張力を求めた。
【0035】
表1及び2に示す本発明品のモールドパウダーは、いずれもパウダー消費量や鋳片品質に問題は無く、潤滑性確保とモールドパウダーの巻き込み抑制を両立することができた。 これに対して、表3に示す比較品1は、粘度が低く、パウダー消費量は十分に確保できたものの、モールドパウダー巻き込みによる鋳片欠陥が多く発生した。また、比較品2〜6は、粘度が高いためモールドパウダーの巻き込みは抑制でき、鋳片品質はよくなったが、表面張力が高いため、パウダー消費量を十分に確保することができなかった。更に、比較品7は、鋳片品質はよかったもののパウダー消費量が確保できなかった。これは、CaO/SiO質量比が低いために、粘度が高くなりすぎたものである。
【0036】
また、図1に本発明品及び比較品の1300℃で溶融状態のモールドパウダーの粘度と表面張力の関係を示す。なお、図1中の点線は、γ≦110・logη+285[ただし、γは、1300℃で溶融状態のモールドパウダーの表面張力(dyn/cm)、ηは、1300℃で溶融状態のモールドパウダーの粘度(poise)をそれぞれ表す]を示す。本発明品は全てγ≦110・logη+285の範囲内にあり、同程度の粘度を有する比較品と比べて1300℃で溶融状態のモールドパウダーの表面張力が大きく低下していることがわかる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明のモールドパウダーは、鋼の連続鋳造に好適に使用することができる。
図1