特許第6898632号(P6898632)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6898632
(24)【登録日】2021年6月15日
(45)【発行日】2021年7月7日
(54)【発明の名称】ボードゲーム具
(51)【国際特許分類】
   A63F 3/00 20060101AFI20210628BHJP
   G09B 19/00 20060101ALI20210628BHJP
【FI】
   A63F3/00 504Z
   G09B19/00 Z
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-247620(P2016-247620)
(22)【出願日】2016年12月21日
(65)【公開番号】特開2018-99407(P2018-99407A)
(43)【公開日】2018年6月28日
【審査請求日】2019年11月25日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 2016年11月30日にWEBサイト(http://www.amazon.co.jp)にて、「企業価値創造ビジネスボードゲーム パチオリ ミュー」を公開
(73)【特許権者】
【識別番号】506333750
【氏名又は名称】株式会社ラーニングデザイン・アソシェーション
(74)【代理人】
【識別番号】100154405
【弁理士】
【氏名又は名称】前島 大吾
(74)【代理人】
【識別番号】100201341
【弁理士】
【氏名又は名称】畠山 順一
(74)【代理人】
【識別番号】100079005
【弁理士】
【氏名又は名称】宇高 克己
(74)【代理人】
【識別番号】230116296
【弁護士】
【氏名又は名称】薄葉 健司
(72)【発明者】
【氏名】加藤 弘道
【審査官】 岡崎 彦哉
(56)【参考文献】
【文献】 特表2003−505123(JP,A)
【文献】 特開2001−051588(JP,A)
【文献】 実開平03−059869(JP,U)
【文献】 特開平01−166208(JP,A)
【文献】 特表2012−500420(JP,A)
【文献】 米国特許第05056792(US,A)
【文献】 米国特許第05826878(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 1/02、3/00
G09B 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボードAと、ボードBと、複数のカードCとを具備したボードゲーム具であって、
前記カードCの各々には、Xの活動に伴って発生する経理用語が、各々、表示されており、
前記ボードAには、資産欄と、負債欄と、純資産欄と、費用欄と、収益欄とが設けられており、
前記資産欄は、プラス表示部と、マイナス表示部とを具備し、
前記負債欄は、プラス表示部と、マイナス表示部とを具備し、
前記純資産欄は、プラス表示部と、マイナス表示部とを具備し、
前記費用欄は、プラス表示部と、マイナス表示部とを具備し、
前記収益欄は、プラス表示部と、マイナス表示部とを具備し、
前記ボードAの各表示部には前記カードCの中の所定のカードが置かれるよう構成されており、
前記ボードBには、Xの活動形態欄が、複数、順に、設けられており、
前記活動形態欄の少なくとも一部には、前記ボードA相当内容が、表示されており、
前記ボードA相当内容が表示されている前記活動形態欄には、その活動形態に応じた内容のカードCが前記ボードAのどの位置に置かれるかを示す情報が表示されてなる
ボードゲーム具。
【請求項2】
前記資産欄は、流動資産表示部と、固定資産表示部とを具備し、
前記負債欄は、流動表示部と、固定表示部とを具備し、
前記純資産欄は、資本金表示部と、利益剰余金表示部とを具備し、
前記費用欄は、変動費表示部と、固定費表示部とを具備する
請求項1のボードゲーム具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば法人の経済活動に伴う経理などの学習に用いられるボードゲーム具に関する。
【背景技術】
【0002】
経理を学習する為のものであって、資産表示部、費用表示部、負債表示部、資本表示部及び収益表示部を具備する表示手段と、前記表示手段の資産表示部、費用表示部、負債表示部、資本表示部及び収益表示部の各々に対応して表示されていて、前記資産表示部、費用表示部、負債表示部、資本表示部及び収益表示部の各々の領域に配置される表示体とを具備してなり、前記表示手段において、費用表示部は、資産表示部の下方(又は上方)に設けられており、前記表示手段において、負債表示部及び資本表示部は、資産表示部の側方に設けられており、前記表示手段において、収益表示部は、費用表示部の側方であって、負債表示部及び資本表示部の下方(又は上方)に設けられており、前記表示手段における資産表示部、費用表示部、負債表示部、資本表示部及び収益表示部には、各々を複数の領域に分ける為の表示が設けられていることを特徴とする学習装置が提案(特開2001−51588)されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−51588
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前記特許文献のものでも、経済活動に伴う経理などの学習には未だ未だのものであった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、経済活動に伴う経理などの学習に好適なボードゲーム具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
ボードAと、ボードBと、複数のカードCとを具備したボードゲーム具であって、
前記カードCの各々には、Xの活動に伴って発生する経理用語が、各々、表示されており、
前記ボードAには、資産欄と、負債欄と、純資産欄と、費用欄と、収益欄とが設けられており、
前記資産欄は、プラス表示部と、マイナス表示部とを具備し、
前記負債欄は、プラス表示部と、マイナス表示部とを具備し、
前記純資産欄は、プラス表示部と、マイナス表示部とを具備し、
前記費用欄は、プラス表示部と、マイナス表示部とを具備し、
前記収益欄は、プラス表示部と、マイナス表示部とを具備し、
前記ボードAの各表示部には前記カードCの中の所定のカードが置かれるよう構成されており、
前記ボードBには、Xの活動形態欄が、複数、順に、設けられており、
前記活動形態欄の少なくとも一部には、前記ボードA相当内容が、表示されており、
前記ボードA相当内容が表示されている前記活動形態欄には、その活動形態に応じた内容のカードCが前記ボードAのどの位置に置かれるかを示す情報が表示されてなる
ボードゲーム具を提案する。
【0007】
本発明は、
ボードAと、ボードBと、複数のカードCとを具備したボードゲーム具であって、
前記カードCの各々には、Xの活動に伴って発生する経理用語が、各々、表示されており、
前記ボードAには、資産欄と、負債欄と、純資産欄と、費用欄と、収益欄とが設けられており、
前記資産欄は、プラス表示部と、マイナス表示部とを具備し、
前記資産欄は、流動資産表示部と、固定資産表示部とを具備し、
前記負債欄は、プラス表示部と、マイナス表示部とを具備し、
前記負債欄は、流動表示部と、固定表示部とを具備し、
前記純資産欄は、プラス表示部と、マイナス表示部とを具備し、
前記純資産欄は、資本金表示部と、利益剰余金表示部とを具備し、
前記費用欄は、プラス表示部と、マイナス表示部とを具備し、
前記費用欄は、変動費表示部と、固定費表示部とを具備し、
前記収益欄は、プラス表示部と、マイナス表示部とを具備し、
前記ボードAの各表示部には前記カードCの中の所定のカードが置かれるよう構成されており、
前記ボードBには、Xの活動形態欄が、複数、順に、設けられており、
前記活動形態欄の少なくとも一部には、前記ボードA相当内容が、表示されており、
前記ボードA相当内容が表示されている前記活動形態欄には、その活動形態に応じた内容のカードCが前記ボードAのどの位置に置かれるかを示す情報が表示されてなる
ボードゲーム具を提案する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、法人の経済活動に伴う経理などの学習を容易に出来る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】ボードAの説明図
図2】ボードBの説明図
図3】カードCの説明図
図4】カードCの説明図
図5】カードCの説明図
図6】カードCの説明図
図7】カードCの説明図
図8】カードCの説明図
図9】カードCの説明図
図10】カードCの説明図
図11】カードCの説明図
図12】カードCの説明図
図13】カードCの説明図
図14】カードCの説明図
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態が説明される。
本発明はボードゲーム具である。前記ボードゲーム具はボードAを具備する。前記ボードゲーム具はボードBを具備する。前記ボードゲーム具は複数のカードCを具備する。前記カードC(例えば、その表面)には、X(例えば、法人X)の活動(例えば、経済活動)に伴って発生する経理用語が表示されている。経理用語は、例えば現金、受取手形、売掛金、商品、建物、機械および装置、土地などである。勿論、これに限られない。どのような経理用語が用いられるかは、場合によっても、異なるであろう。前記ボードAには資産欄が設けられている。前記ボードAには負債欄が設けられている。前記ボードAには純資産欄が設けられている。前記ボードAには費用欄が設けられている。前記ボードAには収益欄が設けられている。前記資産欄は、プラス表示部とマイナス表示部とを具備する。前記資産欄は、好ましくは、流動資産表示部と固定資産表示部とを具備する。前記負債欄は、プラス表示部とマイナス表示部とを具備する。前記負債欄は、好ましくは、流動表示部と固定表示部とを具備する。前記純資産欄は、プラス表示部とマイナス表示部とを具備する。前記純資産欄は、好ましくは、資本金表示部と利益剰余金表示部とを具備する。前記費用欄は、プラス表示部とマイナス表示部とを具備する。前記費用欄は、好ましくは、変動費表示部と固定費表示部とを具備する。前記収益欄は、プラス表示部とマイナス表示部とを具備する。前記ボードAの各表示部には前記カードCの中の所定のカードが置かれるよう構成されている。前記ボードBには、X(例えば、法人X)の活動形態の欄が、複数、順に、設けられている。前記活動形態欄の少なくとも一部には、前記ボードA相当内容が、表示されている。前記ボードA相当内容が表示されている前記活動形態欄には、その活動形態に応じた内容のカードCが前記ボードAのどの位置に置かれるかを示す情報が表示されている。
【0011】
以下、本発明が具体的に説明される。下記実施例は本発明の一実施例に過ぎない。本発明は下記実施例に限定されない。すなわち、本発明の特長が大きく損なわれない変形・応用例も本発明に含まれる。
【0012】
図1はボードAの説明図(表面図)である。図2はボードBの説明図(表面図)である。図3図14はカードCの説明図(表面図または裏面図)である。
【0013】
ボードAは、図1から、十分に、判る。すなわち、図1のみで以って、ボードAの構成は判る。しかし、以下において、簡単に、説明される。
【0014】
ボードAには縦長の長方形の枠が描かれている。前記長方形の枠は、縦方向・横方向に線が引かれている。すなわち、大きく分けて、四つの領域に区分けされている。
【0015】
前記四つの領域の中の左上の領域には「資産」の表示が付いている。すなわち、ボードAは「資産欄」を有する。前記「資産欄」の左側領域に対応して「プラス表示部(+)」が設けられ、前記「資産欄」の右側領域に対応して「マイナス表示部(−)」が設けられている。すなわち、前記「資産欄」の上部の左側には記号「+」が表示され、右側には記号「−」が表示されている。前記「資産欄」の上側領域に対応して「流動資産表示部」が設けられ、前記「資産欄」の下側領域に対応して「固定資産表示部」が設けられている。すなわち、前記「資産欄」の左部の上側には文字「流動資産」が表示され、下側には文字「固定資産」が表示されている。
【0016】
前記四つの領域の中の右上の領域には「負債」の表示が付いている。すなわち、ボードAは「負債欄」を有する。前記「負債欄」の左側領域に対応して「マイナス表示部(−)」が設けられ、前記「負債欄」の右側領域に対応して「プラス表示部(+)」が設けられている。すなわち、前記「負債欄」の上部の左側には記号「−」が表示され、右側には記号「+」が表示されている。前記「負債欄」の上側領域に対応して「流動表示部」が設けられ、前記「負債欄」の下側領域に対応して「固定表示部」が設けられている。すなわち、前記「負債欄」の右部の上側には文字「流動」が表示され、下側には文字「固定」が表示されている。
【0017】
前記「負債欄」の下側には「純資産欄」が設けられている。すなわち、「負債欄」の下側に、「純資産」の表示がされている。つまり、ボードAは「純資産欄」を有する。前記「純資産欄」の左側領域に対応して「マイナス表示部(−)」が設けられ、前記「純資産欄」の右側領域に対応して「プラス表示部(+)」が設けられている。すなわち、前記「純資産欄」の上部の左側には記号「−」が表示され、右側には記号「+」が表示されている。前記「純資産欄」の上側領域に対応して「資本金表示部」が設けられ、前記「純資産欄」の下側領域に対応して「利益剰余金表示部」が設けられている。すなわち、前記「純資産欄」の右部の上側には文字「資本金」が表示され、下側には文字「利益剰余金」が表示されている。
【0018】
前記四つの領域の中の左下の領域には「費用」の表示が付いている。すなわち、ボードAは「費用欄」を有する。前記「費用欄」の左側領域に対応して「プラス表示部(+)」が設けられ、前記「費用欄」の右側領域に対応して「マイナス表示部(−)」が設けられている。すなわち、前記「費用欄」の上部の左側には記号「+」が表示され、右側には記号「−」が表示されている。前記「費用欄」の上側領域に対応して「変動費表示部」が設けられ、前記「費用欄」の下側領域に対応して「固定費表示部」が設けられている。すなわち、前記「費用欄」の左部の上側には文字「変動費」が表示され、下側には文字「固定費」が表示されている。
【0019】
前記四つの領域の中の右下の領域には「収益」の表示が付いている。すなわち、ボードAは「収益欄」を有する。前記「収益欄」の左側領域に対応して「マイナス表示部(−)」が設けられ、前記「収益欄」の右側領域に対応して「プラス表示部(+)」が設けられている。すなわち、前記「収益欄」の上部の左側には記号「−」が表示され、右側には記号「+」が表示されている。前記「収益欄」の右部には文字「収益」が表示されている。
【0020】
前記五つの「資産」表記部と「負債」表記部と「純資産」表記部と「費用」表記部と「収益」表記部とは、当該領域に置かれる後述のカードが着色されている色と同じ色が着色されている。これによって、どのカードはどの領域に置かれるべきかを簡単に知ることが出来る。
【0021】
ボードBは、図2から、十分に、判る。すなわち、図2のみで以って、ボードBの構成は判る。しかし、以下において、簡単に、説明される。
【0022】
ボードBには横長の長方形の枠が描かれている。前記長方形の枠内に、四角形の枠が、描かれている。本実施形態では、合計、24個の四角形の枠が設けられている。しかし、この四角形の枠は24個に限られない。24個より多くても少なくても良い。この四角形の枠には、「1 会社設立」「2 開始」「3 計画」「4 回収」「5 借入}「6 借入利息」「7 研究開発投資」「8 固定資産投資」「9 購入数量」「10 購入単価」「11 購入条件」「12 営業活動」「13 効果判定」「14 販売単価」「15 販売数量」「16 販売条件」「17 売上原価」「18 販売利益合計」「19 決済・返済」「20 経費・管理費」「21 減価償却」「22 利益確定」「23 税金・配当」「24 評価・分析」などが表示されている。すなわち、前記ボードBには、X(法人X)の複数の活動(時間の経過につれて変化する、例えば経済活動)形態の欄が、順に、表示されている。前記四角形の枠の所定の枠内には、前記ボードAと同様な図形が描かれている。例えば、「1 会社設立」「2 開始」「3 計画」「4 回収」「5 借入}「6 借入利息」「7 研究開発投資」「8 固定資産投資」「11 購入条件」「12 営業活動」「16 販売条件」「17 売上原価」「18 販売利益合計」「19 決済・返済」「20 経費・管理費」「21 減価償却」「22 利益確定」の枠内には、前記ボードAと同様な図形(前記ボードAの縮小図形)が描かれている。又、前記四角形の枠における活動形態欄に表示された前記ボードAと同様な図形の所定位置に、前記活動形態に応じたカードCの中で、どのカードが前記ボードAのどの位置に置かれるかを示唆する情報が記載されている。例えば、「1 会社設立」欄には、「会社設立」「1株10万円」の単語と、前記ボードAと同様な図形には「現金」を示す情報(色彩)および「現金」カードの配置個所と、「資本金」を示す情報(色彩)および「資本金」カードの配置個所が図示されている。「5 借入}欄には、その借入が「短期」なのか「長期」なのかを区別する「短期」及び「長期」の単語と、前記ボードAと同様な図形には「現金」を示す情報(色彩)および「現金」カードの配置個所と、「借入金」に対応した「短期借入金(又は、長期借入金)」カードの配置個所が図示されている。「6 借入利息」欄には、その借入に対する利息が「短期借入利息」なのか「長期借入利息」なのかが判る単語「短期借入」「長期借入」と、その利息が支払われるのは「現金」であるから、「現金」カードおよびその配置個所と、これに応じた「支払利息」カードおよびその配置個所とが図示されている。「7 研究開発投資」欄には、研究開発投資には現金が必要であるから、そのことを示唆する「現金」カードの情報(色彩)およびその配置個所と、これに対応した「研究開発費」カードの情報(色彩)およびその配置個所とが図示されている。他の欄でも同様である。すなわち、経済活動に対応して、どの「経理用語」が使用されるのか、又、前記「経理用語」のカードが、前記ボードAのどの個所に置かれるのかを示唆する情報が、ボードBには表示されている。
【0023】
カードCには図3図14等で示されるカードが有る。カードC(例えば、その表面)には、X(例えば、法人X)の活動(例えば、経済活動)に伴って発生する経理用語が表示されている。前記カードCには、前記「資産欄」の領域に置かれる「現金(「現金」が表示。以下、同様。)」カード(図3参照)、「受取手形」カード(図4参照)、「売掛金」カード(図5参照)、「商品」カード(図6参照)、「建物」カード、「機械および装置」カード、「土地」カード、「減価償却累計額」カード、「投資有価証券」カード等が有る。勿論、これ以外の内容のカードが有っても良いし、前記カードの中の何かがなくても良い。必要に応じて取捨選択される。前記カードは、必要に応じた枚数だけ用意される。前記カードCには、前記「負債欄」の領域に置かれる「支払手形」カード、「貝掛金」カード、「短期借入金」カード、「長期借入金」カード、「社債」カード等が有る。勿論、これ以外の内容のカードが有っても良いし、前記カードの中の何かがなくても良い。必要に応じて取捨選択される。前記カードは、必要に応じた枚数だけ用意される。前記カードCには、前記「純資産欄」の領域に置かれる「資本金」カード、「繰越利益剰余金」カード等が有る。勿論、これ以外の内容のカードが有っても良いし、前記カードの中の何かがなくても良い。必要に応じて取捨選択される。前記カードは、必要に応じた枚数だけ用意される。前記カードCには、前記「費用欄」の領域に置かれる「売上原価」カード、「仕入」カード、「給料手当」カード、「広告宣伝費」カード、「旅費交通費」カード、「賃借料」カード、「減価償却費」カード、「研究開発費」カード、「支払利息」カード、「固定資産売却損」カード、「投資有価証券売却損」カード、「法人税等」カード等が有る。勿論、これ以外の内容のカードが有っても良いし、前記カードの中の何かがなくても良い。必要に応じて取捨選択される。前記カードは、必要に応じた枚数だけ用意される。前記カードCには、前記「収益欄」の領域に置かれる「売上」カード、「受取家賃」カード、「受取利息」カード、「投資有価証券売却益」カード、「固定資産売却益」カード等が有る。勿論、これ以外の内容のカードが有っても良いし、前記カードの中の何かがなくても良い。必要に応じて取捨選択される。前記カードは、必要に応じた枚数だけ用意される。その他にも、「当期純利益」カード(図7参照)が有る。「Stakeholders’ConditionsI」カード(図8参照)、「Stakeholders’ConditionsII」カード(図9参照)、「Stakeholders’ConditionsIII」カード(図10参照)、「Chance!(裏面に○が表示)」カード(図11参照)、「Chance!(裏面に△が表示)」カード(図12参照)、「Chance!(裏面に×が表示)」カード(図13参照)、「μ」カード(図14参照)等が、適宜、用いられる。
【0024】
前記ボードA,B及びカードCを用いたボードゲームが説明される。次に説明されるのは会社設立の事例である。本例では、図9に示される「Stakeholders’ConditionsII」カードが用いられる。図11,12,13の「Chance!」カードがボードBの所定個所に置かれる。この時、「Chance!」カードの裏面に記載の情報(記号)「○」「△」「×」は見られないように表面側が表となるように置かれる。図9の「Stakeholders’ConditionsII」カードが、該カードに記載の情報が見られるように、ボードBの所定個所に、置かれる。
【0025】
会社設立であるから、ボードBの「1 会社設立」欄が参照される。ここには、「1株10万円」「5株」と表記されている。従って、50万円で会社が設立されたことになる。この欄にあっては、どのカードがどの位置に置かれるかの情報が記載されている。すなわち、ここより、「現金」カード(現金カードは1枚の額面が10万円であると仮定している。)が、ボードAのどの位置に置かれるかを読み取ることが出来る。又、「資本金」カードが、ボードAのどの位置に置かれるかを読み取ることが出来る。従って、ボードBに記載の情報を参照して、ゲーム参加者は、ボードAの所定個所に所定のカードを置く。本例では、5枚の「現金」カードが、ボードAの「資産欄」における「+」かつ「流動資産」の個所に、置かれるようになる。又、5枚の「資本金」カードが、ボードAの「純資産」における「+」かつ「資本金」の個所に、置かれるようになる。
【0026】
ボードBにおける「2 開始」は仮にスキップで、「3 計画」に進む。この計画(条件確認)では、「Stakeholders’Conditions」カードの確認、即ち、どのカードを採用するかになっている。本例では、仮に、図9の「Stakeholders’ConditionsII」カードが用いられる。
【0027】
ボードBにおける「4 回収」「5 借入}「6 借入利息」「7 研究開発投資」「8 固定資産投資」は仮にスキップで、「9 購入数量」に進む。自分で、購入数量を決める。例えば、3個の商品を購入したとする。次に、「10 購入単価」に進む。購入単価は「Stakeholders’Conditions」カードに記載されている。このカードには、購入単価は10万円と記載されている。次に、「11 購入条件」に進む。ここには、「Chance!」カードの結果が何であるかが尋ねられている。従って、3枚の「Chance!」カードの中から1枚を引く。引かれた「Chance!」カードが「○」なのか「△」なのか「×」なのかによって、購入条件が「支払手形(決済が2カ月後)」であるのか「買掛金(決済が1カ月後)」なのか「現金」なのかが表示されている。この時、「商品」カード、「支払手形」カード、「買掛金」カード、「現金」カードが、ボードAのどの個所に置かれるかが示されている。本例では、購入数量が3個、購入単価は10万円であるから、決済が支払手形による場合は、3枚の「商品」カードがボードAの「資産欄」における「+」かつ「固定資産」の個所に、置かれるようになる。と同時に、3枚の「支払手形」カードがボードAの「負債欄」における「+」かつ「流動」の個所に、置かれるようになる。決済が買掛金による場合は、3枚の「商品」カードがボードAの「資産欄」における「+」かつ「固定資産」の個所に、置かれるようになる。と同時に、3枚の「買掛金」カードがボードAの「負債欄」における「+」かつ「流動」の個所に、置かれるようになる。決済が現金による場合は、3枚の「商品」カードがボードAの「資産欄」における「+」かつ「固定資産」の個所に、置かれるようになる。と同時に、3枚の「現金」カードがボードAの「資産欄」における「−」かつ「流動資産」の個所に、置かれるようになる。
【0028】
以下、同様にして、即ち、ボードBに記載の情報に従って進んで行く。この時、カードCの中のどのカードが用いられるかを示唆する情報と、その情報により選択されたカードがボードAのどの個所に置かれるかの位置情報が、ボードBには、表示されている。よって、ボートBを参照しながらゲームを進めて行けば、どのカードを複式簿記であるボードAのどの位置に置けば良いかが判るようになる。すなわち、ボードAとカードCとの二つが用いられたのみの場合には、カードCをボードAに対してどのように用いて行けば良いかが判らず、経理学習が効果的には進まない。ボードBとカードCとの二つが用いられたのみの場合にも、経理学習が効果的には進まない。これに対して、ボードAとボードBとカードCとの三つが用いられた場合には、カードCをボードBの情報に基づいてボードAに対して用いて行くことを簡単に実行でき、経理学習が効果的に進む。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14