特許第6898668号(P6898668)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6898668端末の表示装置およびウェアラブルデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6898668
(24)【登録日】2021年6月15日
(45)【発行日】2021年7月7日
(54)【発明の名称】端末の表示装置およびウェアラブルデバイス
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20210628BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20210628BHJP
【FI】
   G09F9/30 308Z
   G06F3/01 514
【請求項の数】12
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-147501(P2019-147501)
(22)【出願日】2019年8月9日
(65)【公開番号】特開2020-27306(P2020-27306A)
(43)【公開日】2020年2月20日
【審査請求日】2019年10月4日
(31)【優先権主張番号】18110356.7
(32)【優先日】2018年8月13日
(33)【優先権主張国】HK
(73)【特許権者】
【識別番号】519293690
【氏名又は名称】進佳科技(國際)有限公司
【氏名又は名称原語表記】Advance Technology (International) Company Limited
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】蔡紹宗
【審査官】 田中 秀直
(56)【参考文献】
【文献】 特表2017−520943(JP,A)
【文献】 特開2013−225052(JP,A)
【文献】 特開2015−118226(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0095232(US,A1)
【文献】 特表2002−528811(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3201827(JP,U)
【文献】 国際公開第2014/188663(WO,A1)
【文献】 中国実用新案第205030631(CN,U)
【文献】 特開2017−097345(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0062410(US,A1)
【文献】 特開平11−239506(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00−9/46
G06F 3/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品を搭載する硬質本体部と;
それぞれ前記硬質本体部の両側に位置し、1組のフレキシブル体を形成する2つのフレキシブル部と;
前記硬質本体部および前記フレキシブル体の外表面を覆うフレキシブルディスプレイと;
を含み、
前記硬質本体部、及び、2つの前記フレキシブル部は同一平面上に配置され、
前記フレキシブルディスプレイは、フルディスプレイを使用する必要がないとき、前記フレキシブル部に伴って曲げられ、前記硬質本体部部分に位置する前記フレキシブルディスプレイのみで情報を表示することができ
前記フレキシブル部を曲げていないとき、前記フレキシブルディスプレイは矩形であり、
前記硬質本体部が前記フレキシブルディスプレイの矩形の辺に対して傾斜して設置され、2つの前記フレキシブル部はいずれも三角形であるか、または2つの前記フレキシブル部はいずれも台形であるか、または1つの前記フレキシブル部が三角形で、もう1つの前記フレキシブル部は台形であることを特徴とする、端末の表示装置。
【請求項2】
前記硬質本体部は棒状構造であることを特徴とする、請求項に記載の端末の表示装置。
【請求項3】
前記硬質本体部の一端にカメラが設けられることを特徴とする、請求項に記載の端末の表示装置。
【請求項4】
前記カメラが前記硬質本体部の長手方向に向くことを特徴とする、請求項に記載の端末の表示装置。
【請求項5】
前記カメラが前記硬質本体部の角に設置されることを特徴とする、請求項に記載の端末の表示装置。
【請求項6】
前記硬質本体部の一端に照明光源が設けられることを特徴とする、請求項に記載の端末の表示装置。
【請求項7】
前記照明光源は前記硬質本体部の角に設置されることを特徴とする、請求項に記載の端末の表示装置。
【請求項8】
前記フレキシブル部はプラスチックまたは金属であることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の端末の表示装置。
【請求項9】
前記フレキシブル部は形状記憶プラスチック、形状記憶金属または形状記憶合金であることを特徴とする、請求項に記載の端末の表示装置。
【請求項10】
前記2つのフレキシブル部内または表面に、フレキシブル部品または小さな部品が設置されることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の端末の表示装置。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の端末の表示装置を含み、
装着部品をさらに含み;
前記硬質本体部は前記装着部品に取り付けられる
ことを特徴とする、ウェアラブルデバイス。
【請求項12】
前記装着部品は環状構造であり、前記硬質本体部の長手方向は前記装着部品の軸線に平行であることを特徴とする、請求項11に記載のウェアラブルデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はインテリジェント表示デバイス、例えば携帯電話、腕時計など、その他の表示機能を備えたデバイスの分野に属し、具体的に、端末の表示装置およびウェアラブルデバイスである。
【背景技術】
【0002】
既存の端末の表示装置は、比較的広範なハードディスプレイに応用されているが、フレキシブルディスプレイの出現に伴い、フレキシブルディスプレイを備えた携帯電話が出現している。既存技術を以下のように具体的に示す。
フレキシブル携帯電話は、中国特許第101924816号明細書に開示されている。フレキシブル携帯電話は、通話システムを含む可撓性本体であって、該通話システムが前記可撓性本体内部に設置される可撓性本体と;前記可撓性本体の表面に設置されるフレキシブルディスプレイと;を含む。このうち、該フレキシブル携帯電話はさらにフレキシブルタッチパネルを含み、該フレキシブルタッチパネルは前記フレキシブルディスプレイの表面に設置され、該フレキシブルタッチパネルは少なくとも1つの透明導電層を含み、該透明導電層はカーボンナノチューブ層を含む。本発明の実施例が提供するフレキシブル携帯電話は以下の利点を有する。本発明のフレキシブル携帯電話はカーボンナノチューブ層をタッチパネルの透明導電層として採用し、カーボンナノチューブ層は非常に優れた力学特性、例えば比較的良好な柔軟さおよび耐曲げ性を有するため、フレキシブル携帯電話全体の柔軟さおよび耐曲げ性をある程度上昇させることができる。
【0003】
携帯型フレキシブル電話は、中国特許出願公開第107370852号明細書に開示されている。本発明の実施例は携帯型フレキシブル電話を開示しており、フレキシブル携帯電話を曲げた後、環状形態を保持して固定する問題を解決する。本発明の実施例の方法において、携帯電話本体がまっすぐな状態にあるとき、接続棒の第1固定栓および携帯電話本体の第1定位孔が可撓接続され、接続棒の第2固定栓および携帯電話の第2定位孔が締まり嵌めされることにより、接続棒は携帯電話本体に固定され、携帯に便利である。携帯電話本体を環状に曲げるとき、接続棒の第1固定栓は第1定位孔との可撓接続を保持することができ、ユーザは第2固定栓および前記第3定位孔を締まり嵌めすることができ、これにより前記携帯電話本体は曲げた状態を保持する。構造は簡単で、携帯が便利であり、ハードウェアのコストが低く、さらに該フレキシブル携帯電話は可撓性筐体も含み、携帯電話が衝突して異物と摩擦するとき、携帯電話が損壊するのを防止することができる。
【0004】
リストバンド型多機能フレキシブル携帯電話は、中国実用新案第203119972号明細書に開示されている。本考案のリストバンド型多機能フレキシブル携帯電話は、フレキシブルディスプレイ、ラバー筐体、エアポケット、フレキシブル基板、背面パネル、バッテリーパック、不変性の弧状硬質筐体I、不変性の弧状硬質筐体IIおよびプロセッサからなり、フレキシブルディスプレイはラバー筐体の前面に設置され、背面パネルはラバー筐体の後面に設置され、ラバー筐体内にエアポケット、フレキシブル基板およびバッテリーパックが設けられ、ラバー筐体の一端に不変性の弧状硬質筐体Iが設けられ、ラバー筐体のもう一端に不変性の弧状硬質筐体IIが設けられ、プロセッサは不変性の弧状硬質筐体Iおよび不変性の弧状硬質筐体II内に設置され、プロセッサはフレキシブル基板を介してフレキシブルディスプレイ、バッテリーパックと接続され、バッテリーパックはラバー筐体の溝中に嵌め込まれることを特徴とする。AMOLED可撓性材料を採用して空気を注入することができるフレキシブルディスプレイを製造し、背面パネルは電子インクディスプレイ構造、AMOLEDフレキシブルディスプレイ構造または装飾面構造である。バッテリーパックはFLCBフレキシブルバッテリーを採用するか、またはフレキシブル亜鉛バッテリーを採用する。不変性の弧状硬質筐体Iにアダプタ、イヤホン端子が設けられ;不変性の弧状硬質筐体IIに受話口、カメラ、ケーブル接続端子およびメインスイッチが設けられる。本考案のリストバンド型多機能フレキシブル携帯電話は、構造が簡単で、設計が合理的であり、造形が美しく、携帯性、多用途の特徴を有する。手に装着した状態のとき、外側の一面は重要な情報および装飾性を示すことができ、さらにショートカット機能の操作を示す。あるいは装飾のデザインを施した1つの装飾面であり、より良好にインテリジェント化、装飾化した芸術的な特徴を具体的に示すことができ、さらに従来の腕時計の機能を代替することができる。
【0005】
既存技術において、フレキシブルディスプレイの応用で採用されるのは、いずれもフルフレキシブルディスプレイ構造であり、既存のスマートフォン形状の大部分は直角四辺形である。直角四辺形の携帯電話を直接手首から前腕上に装着した場合、携帯電話は手首および前腕と同一直線上にある。人体構造の基本形態から述べると、携帯電話をユーザの視線のちょうど前方に運ぶとき、手首および前腕と人体の両肩の直線との快適な角度は通常15〜75度の間(図1)である。したがって、携帯電話を手首から前腕までの上部に縦方向または横方向に関わらず装着すると、携帯電話および「手首/前腕」の三者の直線と、両肩の直線とが形成する15〜75度の間の傾きのため、携帯電話をユーザの目の前に斜めに位置させることになる。斜めにした携帯電話は当然多くの使用上の問題を有し、例えば閲覧が不便なことである。ひじを回転させることにより、手首および前腕および携帯電話を直線にしてユーザの目の前に位置させることも快適でなく(図2)、長期的に使用するとユーザの「手首/腕」などが容易に疲れ、関節の過労などが引き起こされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】中国特許第101924816号明細書
【特許文献2】中国特許出願公開第107370852号明細書
【特許文献3】中国実用新案第203119972号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、既存デバイスの使用が不便である問題を解決した端末の表示装置およびウェアラブルデバイスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の技術的目的を実現するため、本発明が採用する技術案は以下の通りである。
端末の表示装置は、
部品を搭載する硬質本体部と;
それぞれ前記硬質本体部の両側に位置し、同一平面上でつながり、1組のフレキシブル体を形成する2つのフレキシブル部と;
前記硬質本体部およびフレキシブル体の外表面を覆うフレキシブルディスプレイと;を含む。
【0009】
本発明はこのように実現する。フルディスプレイを使用する必要がないとき、フレキシブルディスプレイをフレキシブル部に伴って曲げることができ、このとき、硬質本体部部分のフレキシブルディスプレイのみで情報を表示することができる。フルディスプレイを使用する必要があるとき、2つのフレキシブル部を開くと、フレキシブルディスプレイが共に開き、フルディスプレイの表示を実現する。
【0010】
さらに、前記フレキシブル部を曲げていないとき、前記フレキシブルディスプレイは矩形である。
【0011】
さらに、前記硬質本体部は前記フレキシブルディスプレイの矩形の辺に対して傾斜して設置される。2つの前記フレキシブル部はいずれも三角形であるか、または2つの前記フレキシブル部はいずれも台形であるか、または1つの前記フレキシブル部が三角形で、もう1つの前記フレキシブル部は台形である。
【0012】
さらに、前記硬質本体部は棒状構造である。
【0013】
さらに、前記硬質本体部の一端にカメラが設けられる。
【0014】
さらに、前記カメラは前記硬質本体部の長手方向に向く。
【0015】
さらに、前記カメラは前記硬質本体部の角に設置される。
【0016】
さらに、前記硬質本体部の一端に照明光源が設けられる。
【0017】
さらに、前記照明光源は前記硬質本体部の角に設置される。
【0018】
さらに、前記フレキシブル部はプラスチックまたは金属である。
【0019】
さらに、前記フレキシブル部は形状記憶プラスチック、形状記憶金属または形状記憶合金である。
【0020】
さらに、前記2つのフレキシブル部内または表面に、フレキシブル部品または小さな部品が設置される。
【0021】
ウェアラブルデバイスは、
前記端末の表示装置を含み、
装着部品をさらに含み、
前記硬質本体部は前記装着部品に取り付けられる。
【0022】
さらに、前記装着部品は環状構造であり、前記硬質本体部の長手方向は前記装着部品の軸線に平行である。
【発明の効果】
【0023】
本発明は既存技術と比較して、以下の効果を有する。
1、構造が簡単で、ユーザが使用するとき便利である。
2、ディスプレイの大面積表示および小面積表示を実現することができる。
【0024】
図に示す非限定的な実施例により、本発明をさらに説明することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1図1は、既存技術のフレキシブルディスプレイのウェアラブルデバイスにおける使用状態1の概要図である。
図2図2は、既存技術のフレキシブルディスプレイのウェアラブルデバイスにおける使用状態2の概要図である。
図3図3は、本発明の端末の表示装置における実施例1の分解図である。
図4図4は、本発明の端末の表示装置における実施例2の概要図である。
図5図5は、本発明の端末の表示装置における実施例3の概要図である。
図6図6は、本発明の実施例1におけるウェアラブルデバイスのフレキシブル体を開いた時の概要図である。
図7図7は、本発明の実施例1におけるウェアラブルデバイスのフレキシブル体を曲げた時の概要図である。
図8図8は、本発明の実施例1におけるウェアラブルデバイスのフレキシブル体を開いたときの、フレキシブルディスプレイの字体の表示および非表示の対照図である。
図9図9は、本発明の実施例1におけるウェアラブルデバイスのフレキシブル体を曲げたときの、フレキシブルディスプレイの字体の表示および非表示の対照図である。
図10図10は、本発明の実施例1におけるウェアラブルデバイスの使用概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
当業者が本発明をより良好に理解することができるようするため、以下、図および実施例を組み合わせて本発明の技術案についてさらに説明する。
【0027】
実施例1において、図3に示す通り、端末の表示装置は、硬質本体部1、2つのフレキシブル部2、フレキシブルディスプレイ3を含む。
前記硬質本体部1は部品を搭載する。例えば各種チップ、アンテナ、回路基板、バッテリー、振動モータ、携帯電話のスイッチボタン、カメラ、ライト、充電差込口、Simカード差込口、メモリカード差込口、イヤホン端子、音量調節ボタン、マイクロフォン、コネクタなどのハード部品を搭載する。
前記フレキシブル部は、例えば形状記憶プラスチック、形状記憶金属または形状記憶合金などのプラスチックまたは金属を含み、2つの前記フレキシブル部2はそれぞれ前記硬質本体部1の両側に位置し、同一平面上でつながり、1組のフレキシブル体を形成する。
前記フレキシブルディスプレイ3は、前記硬質本体部およびフレキシブル体の外表面を覆う。
【0028】
前記フレキシブル部を曲げていないとき、前記フレキシブルディスプレイ3は矩形である。
【0029】
前記硬質本体部1は前記フレキシブルディスプレイに対して傾斜して設置され、2つの前記フレキシブル部2はいずれも三角形である。
【0030】
フルディスプレイを使用する必要がないとき、フレキシブルディスプレイ3はフレキシブル部2に伴って曲げることができ、このとき、硬質本体部1部分のフレキシブルディスプレイ3のみが情報を表示することができる。フルディスプレイを使用する必要があるとき、2つのフレキシブル部2を開くと、フレキシブルディスプレイ3が共に開き、フルディスプレイ表示を実現する。具体的にフレキシブル体に対する屈曲の管理は各種コマンドにより行うことができ、電子、電流、温度、湿度、遠隔式または接触式などを含むが、これに限定されない。2つのフレキシブル部は通常自動的に手首から前腕までの上部を密着して包み、保持および自動装着の目的を達成する。「閲覧モード」の使用の需要に応じて、2つのフレキシブル部はフルディスプレイに開くこともできる。この変化はモータ駆動、歯車による押動などの機械的方法によっても達成することができる。当然、人力で変化させることもできる。
【0031】
実施例1の端末の表示装置は、手首に装着するとき、人体構造における「手首/腕」と人体の両肩の直線とが形成する傾斜角度の問題を克服した。人体構造において「手首/腕」と人体の両肩の直線とは1対の平行線でなく、携帯電話をユーザの視線のちょうど前方に運ぶとき、「手首/腕」と人体の両肩の直線との快適な角度は通常15〜75度の間である。斜めの平行線およびそのディスプレイを広げる設計により、本発明は「手首/腕」に装着したフルディスプレイを使用する目的を実現した。既存の投影方式、フレキシブルディスプレイ3の装着方式または完全なハードディスプレイの装着方式を用いるのに関わらず、一般的な手首に装着する電子デバイスの既存の設計概念は、いずれも単に直角四辺形に基づいており、それらは携帯電話を斜めに置く問題を克服することができない。
【0032】
図8に示すように、フレキシブルディスプレイ3を開くとき、字体の配列方式はフルディスプレイの水平方向に配列することができる。
【0033】
図9に示すように、フレキシブルディスプレイ3を曲げたとき、字体の配列方式は硬質本体部1に対応する位置のみに配列することができ、字体は硬質本体部1の長手方向に沿って配列される。
【0034】
実施例2における実施例1と異なる部分は、次の通りである。前記硬質本体部1は前記フルディスプレイに対して傾斜して設置され、図4において、硬質本体部1と水平方向との夾角は図3に対してより小さい。
【0035】
実施例3における実施例1と異なる部分は、次の通りである。前記硬質本体部1は前記フルディスプレイに対して傾斜して設置され、図5において、硬質本体部1と水平方向との夾角は図3に対してより大きい。
【0036】
別の実施方式において、前記硬質本体部1は前記フルディスプレイに対して傾斜して設置され、1つの前記フレキシブル部2は三角形であり、1つの前記フレキシブル部2は台形である。
【0037】
別の実施方式において、前記硬質本体部1は前記フルディスプレイに対して平行に設置され、すなわち水平に設置されるか、または垂直に設置される。この方式を使用すると、傾斜して設置するときより便利ではないため、傾斜して設置するのが好ましい実施案である。
【0038】
前記硬質本体部1は棒状構造である。
【0039】
本実施例において、前記2つのフレキシブル部内または表面にフレキシブル部品または小さな部品が設置される。例えばフレキシブル回路、フレキシブルバッテリーまたはいくつかの比較的小さな部品である。
【0040】
本実施例において、図3〜10に示すように、前記硬質本体部1の一端にカメラ4が設けられる。使用するとき、カメラでスキャン、撮影などの動作を行うことができる。
【0041】
好ましくは、前記カメラ4は前記硬質本体部1の長手方向に向く。カメラ4の撮影方向および手首が指す方向は一致し、撮影またはスキャンがより便利である。
【0042】
好ましくは、前記カメラ4は前記硬質本体部の角に設置される。このような設置はカメラ4の視角が遮られるのを防止することができる。ユーザは撮影、スキャンなどの動作を行いながら、携帯電話のディスプレイで撮影、スキャンなどの動作の実際の実行状況をはっきりと見ることができる。既存のカメラ4が一般的に携帯電話のディスプレイの背部に設置されるのと異なり、このハンズフリー方式は二次元コードなどのスキャン動作に非常に適しており、今日の電子決済における人体の動作を大幅に改善した。
【0043】
本実施例において、図3〜10に示すように、前記硬質本体部1の一端に照明光源5が設けられる。フラッシュまたは夜間照明などの作用を示すことができる。
【0044】
好ましくは、前記照明光源5は前記硬質本体部の角に設置される。該位置は掌または手の甲に遮られにくい。該ライトを使用するとき、ライトの指す方向はおおよそ人体の「手首/腕」が指す方向と一致する。
【0045】
図3〜10に示すように、ウェアラブルデバイスは、
以上の実施例のいずれか1つに記載の端末の表示装置を含み、
さらに装着部品6を含み;
前記硬質本体部1は前記装着部品6に取り付けられる。
【0046】
前記装着部品6は環状構造であり、前記硬質本体部1の長手方向は前記装着部品6の軸線に平行である。
【0047】
以上は、本発明が提供する端末の表示装置およびウェアラブルデバイスについて詳細に説明した。具体的な実施例の説明は、ただ本発明の方法およびその核心の概念に対する理解を助けるためである。当業者は本発明の原理を逸脱しない前提で、本発明に対していくつかの改良および修飾を行うこともできるが、これらの改良および修飾も本発明の特許請求の範囲の保護範囲内にあることを指摘しなければならない。
【符号の説明】
【0048】
1 硬質本体部
2 フレキシブル部
3 フレキシブルディスプレイ
4 カメラ
5 照明光源
6 装着部品
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10