特許第6898678号(P6898678)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6898678
(24)【登録日】2021年6月15日
(45)【発行日】2021年7月7日
(54)【発明の名称】フェイスカバー
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20210628BHJP
【FI】
   A41D13/11 B
   A41D13/11 Z
【請求項の数】12
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2020-97891(P2020-97891)
(22)【出願日】2020年6月4日
【審査請求日】2020年6月5日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518398350
【氏名又は名称】ストライブ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】相原 幸博
【審査官】 ▲桑▼原 恭雄
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3089858(JP,U)
【文献】 特開2019−077971(JP,A)
【文献】 特開2000−288106(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3100614(JP,U)
【文献】 特開2019−189989(JP,A)
【文献】 特開2012−135598(JP,A)
【文献】 特開平11−028255(JP,A)
【文献】 特開平10−127301(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D 13/11
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装着するユーザの顔に対向する内側面に配置される内側部材と、
前記内側面と反対側である外側面に配置される外側部材と、
前記内側部材と前記外側部材との間に形成され、上部が開口しているポケット部と、
前記外側部材の上端部から前記内側部材の上端部を跨ぐカバー部であって、前記ユーザの装着時には、当該カバー部の先端部が前記内側部材の上端部よりも下部に位置するように前記内側面に折り返され、前記ポケット部の開口を覆う状態で使用されるカバー部と、
前記内側部材又は前記外側部材の左右の両端部に設けられる一対の支持紐体と、
を備え、
前記カバー部は、当該カバー部のうち、前記内側面に折り返されて前記内側部材よりもさらに前記ユーザの顔側に配置される領域の長手方向に沿って配置される形状保持部材を含む、フェイスカバー。
【請求項2】
前記形状保持部材は、前記長手方向に沿って前記カバー部のうち、前記内側面に折り返されて前記内側部材よりもさらに前記ユーザの顔側に配置される領域に縫い付けられ、前記カバー部の表面に前記長手方向に沿って縫い目が形成されることにより凸部が形成される、請求項1に記載のフェイスカバー。
【請求項3】
前記形状保持部材は、ドレス用ワイヤーテープで構成される、請求項1又は2に記載のフェイスカバー。
【請求項4】
装着するユーザの顔に対向する内側面に配置される内側部材と、
前記内側面と反対側である外側面に配置される外側部材と、
前記内側部材と前記外側部材との間に形成され、上部が開口しているポケット部と、
前記ポケット部よりも内側面側に形成され、上部が開口している他のポケット部と、
前記外側部材の上端部から前記内側部材の上端部及び前記他のポケット部の上端部を跨ぐカバー部であって、前記ユーザの装着時には、当該カバー部の先端部が前記内側部材の上端部よりも下部に位置するように前記内側面に折り返され、前記ポケット部の開口を覆う状態で使用されるカバー部と、
前記内側部材又は前記外側部材の左右の両端部に設けられる一対の支持紐体と
備え、
前記ポケット部の中心から左右それぞれのサイド領域に冷却部材が格納され、
前記他のポケット部の中央領域を少なくとも含む位置に、フィルターが格納される、
フェイスカバー。
【請求項5】
前記カバー部は、前記外側部材と一体的に形成される、請求項1〜4のいずれか一項に記載のフェイスカバー。
【請求項6】
前記ポケット部の内部に、当該ポケット部の開口の少なくとも一部を留める留め部材が配置される、請求項1〜5のいずれか一項に記載のフェイスカバー。
【請求項7】
前記留め部材は、前記ポケット部における開口の中央部に配置される、請求項6に記載のフェイスカバー。
【請求項8】
前記留め部材は、前記カバー部の折り返し領域に対向する位置に配置される、請求項7に記載のフェイスカバー。
【請求項9】
前記外側部材の裏面には、面ファスナーのオス又はメスのいずれか一方が配置されており、
前記留め部材は、前記面ファスナーのオス又はメスの他方で構成される、請求項6〜8のいずれか一項に記載のフェイスカバー。
【請求項10】
前記ポケット部は、ポリエステル及びポリウレタンを含む素材で構成される、請求項1〜9のいずれか一項に記載のフェイスカバー。
【請求項11】
前記ポケット部は、冷却部材を格納可能である、請求項1〜10のいずれか一項に記載のフェイスカバー。
【請求項12】
前記一対の支持紐体は、ナノファイバーで構成された紐を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載のフェイスカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フェイスカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ウイルス、花粉及び埃等の有害物質が体内に侵入することを防止するために、主に、鼻及び口を保護するマスク及びフェイスカバー等がある。
【0003】
また、マスク本体の上部に冷却ジェルシートを装着して、鼻及び目の下の部分を冷却する気密性が高く鼻炎等の炎症を抑えるマスクが開示されている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、特許文献1に開示されているマスクは、有害物質のマスク内への侵入を軽減すると同時に、鼻及び目の下の部分を冷却ジェルによって冷却するため、くしゃみ及び鼻水等によって引き起こされる炎症を和らげる、又は発生を抑えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016−223049号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されているマスクは、マスク本体の上部に冷却ジェルシートを装着していることから、主に、鼻の炎症を抑えることを目的としている。
【0006】
ところで、近年、地球の温暖化が問題となっており、特に、夏では、高温多湿な環境下において、熱中症等を引き起こすケースが増加している。その環境下において、ユーザが顔にマスクを装着する際に、同時に保冷剤を備えることによって顔の表面を冷却することが考えられているが、単に保冷剤を備えただけでは、十分な冷却効果が得られない可能性があるという問題がある。また、最近、マスク又はフェイスカバーを装着して運動等をする人が増えているが、マスク又はフェイスカバーの形状、構造等について、マスク又はフェイスカバーを装着したまま運動等することについてはあまり考慮されていない。
【0007】
それ故に、本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的の1つは、保冷剤等の冷却部材を備えることが可能であって、任意の使用態様においても、十分な冷却効果が得られ、安定的に使用可能なフェイスカバーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るフェイスカバーは、装着するユーザの顔に対向する内側面に配置される内側部材と、内側面と反対側である外側面に配置される外側部材と、内側部材と外側部材との間に形成され、上部が開口しているポケット部と、外側部材の上端部から内側面に折り返され、又は、内側部材の上端部から外側面に折り返され、ポケット部の開口を覆うカバー部と、内側部材又は外側部材の左右の両端部に設けられる一対の支持紐体と、を備える。
【0009】
この態様によれば、ポケット部に保冷剤等の冷却部材が格納可能であって、当該ポケット部の開口をカバー部によって覆うため、当該ポケット部に格納された冷却部材の冷却効果が減衰し難い。また、カバー部は、外側部材の上端部から内側面に折り返され、又は、内側部材の上端部から外側面に折り返され、カバー部による厚みを鼻筋にのせる構造であるため、任意の使用態様においても、ユーザは、当該フェイスカバーを装着した際に、十分な冷却効果が得られ、安定的に使用することができる。
【0010】
上記態様において、カバー部は、外側部材と一体的に形成されてもよい。
【0011】
この態様によれば、カバー部と外側部材とを一体的に形成するため、別部材を組み合わせる際に生じる境界部分の隙間等を軽減することができる。その結果、当該フェイスカバーは、有害物質の侵入を防止するという機能を維持しつつ、外観的にもシンプルなデザインを形成することができる。
【0012】
上記態様において、カバー部は、内側面に折り返される領域の長手方向に沿って配置される形状保持部材を含んでもよい。
【0013】
この態様によれば、ユーザの鼻周辺の顔の立体構造に沿ってフェイスカバーを装着することができる。その結果、フェイスカバーを装着した際には、当該フェイスカバーとユーザとの隙間から有害物質が侵入することを防止しつつ、形状保持部材がユーザの鼻周辺の顔の立体構造に適合しているため、当該フェイスカバーがズレ難くなっている。
【0014】
上記態様において、形状保持部材は、長手方向に沿ってカバー部に縫い付けられ、カバー部の表面に長手方向に沿って縫い目が形成されてもよい。
【0015】
この態様によれば、形状保持部材が縫い付けられたカバー部の表面には、縫い目による凸部が形成されるため、ユーザが当該フェイスカバーを装着した際、当該凸部と鼻筋との間の摩擦抵抗が増して、当該フェイスカバーがさらにズレ難くなっている。
【0016】
上記態様において、形状保持部材は、ドレス用ワイヤーテープで構成されてもよい。
【0017】
この態様によれば、形状保持部材がユーザの顔(肌)に接触しても、負担及び違和感が小さく、ユーザにとって心地よく当該フェイスカバーを装着することができる。
【0018】
上記態様において、ポケット部の内部に、当該ポケット部の開口の少なくとも一部を留める留め部材が配置されてもよい。
【0019】
この態様によれば、ポケット部の内部に留め部材が配置されているため、外観及び着け心地を損ねることなく、ポケット部の開口を留めることができる。また、ポケット部に冷却部材が格納される場合、ポケット部の開口が大きく開いたり、冷却部材が出てきたりすることを防止し、ポケット部に安定して冷却部材を配置することができる。
【0020】
上記態様において、留め部材は、ポケット部における開口の中央部に配置されてもよい。
【0021】
この態様によれば、ポケット部における開口を、中央部で留めるため、ポケット部の内部に冷却部材が格納される場合、両サイド領域にバランス良く、安定して配置することができる。
【0022】
上記態様において、留め部材は、カバー部の折り返し領域に対向する位置に配置されてもよい。
【0023】
この態様によれば、外側部材の上端部近傍に対向する位置に留め部材が配置されることになるため、フェイスカバーを装着するユーザに、留め部材による違和感及び不快感を与えない。
【0024】
上記態様において、外側部材の裏面には、面ファスナーのオス又はメスのいずれか一方が配置されており、留め部材は、面ファスナーのオス又はメスの他方で構成されてもよい。
【0025】
この態様によれば、ポケット部の開口において、容易に、留め部材を留める及び外すことができる。
【0026】
上記態様において、ポケット部は、ポリエステル及びポリウレタンを含む素材で構成されてもよい。
【0027】
この態様によれば、ポケット部は、吸水性及び速乾性に優れているため、ポケット部に冷却部材が格納されて、当該ポケット部が濡れる場合があったとしても、フェイスカバーを装着するユーザに不快感を与えない。
【0028】
上記態様において、ポケット部は、冷却部材を格納可能であってもよい。
【0029】
この態様によれば、当該フェイスカバーを装着するユーザは、冷却部材から冷感を得ることができる。
【0030】
上記態様において、ポケット部よりも内側面側に他のポケット部を、さらに備えてもよい。
【0031】
この態様によれば、冷却部材以外にもフィルター等を交換可能とすることができる。
【0032】
上記態様において、他のポケット部は、フィルターを格納可能であってもよい。
【0033】
この態様によれば、有害物質の侵入を防止するという機能をさらに向上させることができる。
【0034】
上記態様において、ポケット部の中心から左右それぞれのサイド領域に冷却部材が格納され、他のポケット部の中央領域を少なくとも含む位置に、フィルターが格納されてもよい。
【0035】
この態様によれば、ユーザが当該フェイスカバーを装着する際に、ユーザの鼻及び口に対向する位置にフィルターが配置されるものの、冷却部材によって鼻及び口が塞がれることがなく、ユーザにとっては呼吸がし易く、かつ冷却部材から冷感を得ることができる。
【0036】
上記態様において、一対の支持紐体は、ナノファイバーで構成された紐を含んでもよい。
【0037】
この態様によれば、ユーザが当該フェイスカバーを装着する際に、耳への負担が軽減され、抗菌効果及び消臭効果を得ることもできる。
【発明の効果】
【0038】
以上のように、本発明によれば、保冷剤等の冷却部材を備えることが可能であって、任意の使用態様においても、十分な冷却効果が得られ、安定的に使用可能なフェイスカバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】本発明の第1実施形態に係るフェイスカバー100を外側面側から見た斜視図である。
図2】本発明の第1実施形態に係るフェイスカバー100を内側面側から見た斜視図である。
図3】本発明の第1実施形態に係るフェイスカバー100において、カバー部140のうち形状保持部材141が縫い付けられた部分の一例を示す拡大図である。
図4】本発明の第1実施形態に係るフェイスカバー100におけるカバー部140が捲られた様子を示す図である。
図5】本発明の第1実施形態に係るフェイスカバー100におけるポケット部150内部の様子を示す図である。
図6】本発明の第1実施形態に係るフェイスカバー100において、ポケット部150に冷却部材10が格納されている様子を示す図である。
図7】本発明の第2実施形態に係るフェイスカバー200を内側面側から見た斜視図である。
図8】本発明の第2実施形態に係るフェイスカバー200において、他のポケット部210にフィルター20が格納されている様子を示す図である。
図9】本発明の第2実施形態に係るフェイスカバー200において、冷却部材10とフィルター20とが格納されている位置関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、本発明の各実施形態について、添付図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施形態は、あくまで、本発明を実施するための具体的な一例を挙げるものであって、本発明を限定的に解釈させるものではない。
【0041】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るフェイスカバー(FACE COVER)100を外側面側から見た斜視図であり、図2は、本発明の第1実施形態に係るフェイスカバー100を内側面側から見た斜視図である。図1及び図2に示すように、フェイスカバー100は、外側部材110と、一対の支持紐体120と、内側部材130と、カバー部140とを備える。
【0042】
フェイスカバー100は、典型的には、ウイルス、花粉及び埃等の有害物質が体内に侵入することを防止するために、鼻及び口を覆うように装着するマスク等を含むものである。
【0043】
外側部材110は、当該フェイスカバー100を装着するユーザの顔に対向する内側面と反対側である外側面に配置される。外側部材110は、装着するユーザの少なくとも鼻、口及び頬を覆うような形状であり、典型的には、両頬を含めて顔の下半分程度(目の下又は鼻背辺りから口の下又は顎の辺りまで)を覆うような形状である。
【0044】
外側部材110は、例えばスポーツウェア及び水着等に用いられる素材で形成されており、例えば、ポリエステル及びポリウレタン等が用いられる。本実施形態では、外側部材110は、ポリエステル90%及びポリウレタン10%で構成される素材で形成されており、伸縮性、吸水性及び速乾性に優れており、紫外線カット、消臭及び抗菌効果も有している。さらに、後述する内側部材130、カバー部140及びポケット部150等についても同様の素材を用いて形成されている。
【0045】
このような素材を用いることで、ユーザが運動中に使用して汗をかいた場合であっても不快になることを軽減し、継続して快適な着け心地を維持することができる。さらには、洗濯して繰り返し使用することができるため、衛生的、経済的及び環境的にも優れている。
【0046】
一対の支持紐体120は、外側部材110又は内側部材130の左右の両端部に設けられており、ユーザの耳に引っ掛けられることによって、当該ユーザはフェイスカバー100を安定して装着する。一対の支持紐体120は、特殊な繊維(例えば、ナノファイバー構造等)で構成されてもよく、この場合は消臭及び抗菌効果を有している。また、一対の支持紐体120に平たい形状のゴム紐を適用すれば、長時間、当該フェイスカバー100を装着していたとしても、ユーザの耳への負担が軽減される。
【0047】
内側部材130は、当該フェイスカバー100を装着するユーザの顔に対向する内側面に配置される。内側部材130は、概ね外側部材110と同様の形状であって、顔の下半分程度を覆うような形状である。内側部材130の素材は、外側部材110の素材と同様でもよく、また、異なる素材であってもよい。
【0048】
カバー部140は、外側部材110の上端部から内側面に折り返されて、外側部材110と内側部材130との間に形成されるポケット部150の開口を覆っている。例えば、カバー部140は、後述するポケット部150を覆い、かつ鼻筋(眉間から鼻先までのライン)にのせるために所定幅を有するものであり、所定幅は2cm〜5cmが好適である。なお、外側部材110は、上端部から下端部にかけて立体的形状を有しており、この場合、上側境界の中央部から所定の長さだけ下方の位置に鼻先が位置するように設計されるとよい。この場合、カバー部140の所定幅は、外側部材110の上端部から装着者の鼻先付近の位置までの所定の長さに対応するとよい。これにより、カバー部140の厚みと外側部材110の厚みとにより厚みや重さが増したフェイスカバー100の領域が鼻筋にのり、支持紐体120により顔面方向に引っ張られることで、鼻筋に対して接触する部分の下方向への摩擦抵抗を増やし、フェイスカバー100のズレ落ち防止に貢献することができる。
【0049】
また、例えば、カバー部140は、外側部材110から延伸されて一体的に形成されており、内側面に折り返されることによって、ポケット部150の開口を覆ってもよい。カバー部140と外側部材110とを一体的に形成することによって、別部材を組み合わせる際に生じる境界(連結)部分の隙間等を軽減することができる。その結果、フェイスカバー100は、有害物質の侵入を防止するという機能を維持しつつ、さらに、図1に示すように、外観的にもシンプルなデザインを形成している。また、カバー部140と外側部材110とを一体的に形成することで、製造に関するコストや手間を軽減することが可能になる。
【0050】
カバー部140は、内側面に折り返される領域の長手方向に沿って配置される形状保持部材141を含んでいる。例えば、カバー部140のうち、当該カバー部140を内側面に折り返した状態で、フェイスカバー100を装着するユーザの鼻背に対向する位置を含む領域に、形状保持部材141が配置されてもよい。形状保持部材141は、略平行に2又は3本の布製のドレス用ワイヤーテープをカバー部140に縫い付けられることによって構成されてもよく、さらに、ポリエステル製のテープで覆うことによって補強されても構わない。また、長手方向に沿って1又は複数の形状保持部材141をカバー部140に縫い付けることで、縫い目がカバー部140の表面(装着者の顔面方向の面)の長手方向に沿って数本形成される。これにより、この縫い目の間に形成される1又は複数の凸部が鼻筋に沿って接触することになり、カバー部140が鼻筋を滑りにくくなる。
【0051】
図3は、本発明の第1実施形態に係るフェイスカバー100において、カバー部140のうち形状保持部材141が縫い付けられた部分の一例を示す拡大図である。図3に示す一例では、形状保持部材141が縫い付けられたカバー部140の表面において、3本の縫い目142によって2つの凸部143が形成されている。例えば、カバー部140は、平面で鼻筋に接触するのではなく、鼻筋に直交するように凸部143による複数の接点で鼻筋に接触し、荷重を加えることで、フェイスカバー100のズレ落ち防止に貢献することが可能になる。また、縫い目142による凸部143が形成されない場合でも、鼻筋に直交する縫い目142の線が複数あることにより、この縫い目142の線が鼻筋に段階的に接触することですべり止め効果を発揮し、フェイスカバー100のズレ落ち防止に貢献することが可能になる。つまり、一様な平面で構成された表面と鼻筋とが接触するよりも、縫い目142によって形成された凸部143又は縫い目142そのものが含まれた表面と鼻筋とか接触する方が摩擦抵抗が大きくなる。例えば、後述するように冷却部材10が格納されたフェイスカバー100は、ユーザが装着した際に、ズレ落ち易くなる可能性があるが、形状保持部材141の縫い目による鼻筋との摩擦抵抗の増加によって、すべり難く、ズレ難くなっている。
【0052】
ユーザがフェイスカバー100を装着する際に、ユーザの鼻周辺の顔の立体構造に沿って形状保持部材141を適合させることができるため、フェイスカバー100とユーザとの隙間を軽減し、有害物質が侵入することを防止している。また、形状保持部材141がユーザの鼻周辺の顔の立体構造に適合しているため、フェイスカバー100がズレ難くなっている。また、折り返しのカバー部140に形状保持部材141が設けられることにより、カバー部140を折り返した後の外側部材110は、形状保持部材141のための縫い目等がないため、見た目の洗練さを与えることができる。
【0053】
形状保持部材141として、ドレス用ワイヤーテープを採用する場合、前述したように、ポリエステル及びポリウレタンで構成される素材で形成されているカバー部140と相性が良く、取り付け易い。また、ドレス用ワイヤーテープは、一般的に被服等に用いられるものであることから、仮に、ユーザの顔(肌)に直接接触したとしても、負担及び違和感が小さく、ユーザにとって心地よくフェイスカバー100を装着することができる。
【0054】
一方、形状保持部材141に1又は複数の金属製の針金等を採用することも可能である。この場合、フェイスカバー100を装着した際の安定(固定)感を得ることが可能であり、安価に形状保持部材141を形成することができる。
【0055】
なお、ここでは、形状保持部材141は、略平行に2又は3本の布製のドレス用ワイヤーテープを用いてもよいが、これに限定されるものではない。例えば、幅広の布製のドレス用ワイヤーテープを1本用いても構わないし、装着時の安定(固定)感をより強く求める場合には、4本以上の布製のドレス用ワイヤーテープを用いても構わない。
【0056】
次に、ポケット部150について詳細を説明する。
【0057】
図4は、本発明の第1実施形態に係るフェイスカバー100におけるカバー部140が捲られた様子を示す図である。ポケット部150は、外側部材110と内側部材130との間に形成されているが、図4に示すように、カバー部140を捲ると上部(装着者の顔の上部方向)が開口していることが分かる。
【0058】
換言すると、ポケット部150は、上部が開口しているが、カバー部140を外側部材110の上端部から内側面に折り返すことによってカバー部140が当該開口を覆い、ポケット部150は、封鎖されている状態となる。
【0059】
図5は、本発明の第1実施形態に係るフェイスカバー100におけるポケット部150内部の様子を示す図である。図5に示すように、ポケット部150の内部において、開口の中央部に留め部材151が配置されている。
【0060】
留め部材151は、ポケット部150の内部において、当該ポケット部150の開口の少なくとも一部を留めることによって、ポケット部150の開口が大きく開いたり、後述するポケット部150に格納された冷却部材10が出てきたりすることを防止する。
【0061】
本実施形態では、図5に示す例では、留め部材151として面ファスナーを採用しており、ポケット部150における開口の中央部に面ファスナーのオス(又はメス)を配置している。また、留め部材151は、ポケット部150の内部であって、カバー部140の折り返し領域(外側部材110の上端部近傍)に対向する位置に配置されてもよい。そして、それに対応するように外側部材110の裏面であって、カバー部140の折り返し領域に面ファスナーのメス(又はオス)111を配置している。
【0062】
また、留め部材151の一方(例えば面ファスナーのオス(又はメス))は、外側部材110における内側部材130方向の表面に設けられ、留め部材151の他方(面ファスナーのメス(又はオス))は、内側部材130における外側部材110方向の表面であって、留め部材の一方に対向する位置に設けられてもよい。また、留め部材151の一方は、折り返し時におけるカバー部140の内側部材130方向の表面に設けられ、留め部材151の他方は、カバー部140で覆われる内側部材130の表面であって、留め部材の一方に対向する位置に設けられてもよい。また、カバー部140の折り返し領域の中央部に留め部材151を設けることで、留め部材の質量が鼻筋に荷重することにより、フェイスカバー100のズレ落ち防止に貢献することが可能になる。
【0063】
このように、留め部材151(面ファスナー)は、ポケット部150の内部であって、外側部材110の上端部近傍に対向する位置に配置されるため、フェイスカバー100を装着するユーザの顔(肌)に直接接触する可能性は低い。その結果、フェイスカバー100を装着するユーザに違和感及び不快感を与えない。
【0064】
さらに、面ファスナーは、簡易な構成で、容易にポケット部の開口を留める及び外すことができ、前述したように、ポリエステル及びポリウレタン等で構成される素材で形成されるフェイスカバー100に取り付け易い。さらに、布製であるため金属製に比べて柔らかく、フェイスカバー100を装着するユーザに違和感及び不快感を与えない。
【0065】
なお、ここでは、留め部材151として、面ファスナーを採用したが、これに限定されるものではない。例えば、テープ、フック、ボタン及びホック等を採用することも可能であり、より簡易な構成が求められる場合等、コスト、使用形態及びユーザの嗜好に応じて適宜選択すればよい。
【0066】
また、留め部材151は、ポケット部150における開口を、中央部で1箇所留める構成とした。これは、後述するように、ポケット部150の両サイド領域にそれぞれ冷却部材10をバランス良く安定して格納し易いため、有用であるが、留める位置及び数はこれに限定されるものではない。例えば、フェイスカバー100を装着して激しい運動をする際には、ポケット部150に格納された冷却部材10を安定させるため、及び出てこないようにするため、留め部材151を2箇所以上又は連続的に開口領域全体に亘って配置する構成であっても構わない。また、ポケット部150に格納する冷却部材10の大きさ、形状及び個数等に応じて、留め部材151の留める位置及び数を決定すればよい。
【0067】
図6は、本発明の第1実施形態に係るフェイスカバー100において、ポケット部150に冷却部材10が格納されている様子を示す図である。図6に示すように、ポケット部150の内部の両サイド領域において、それぞれ冷却部材10が格納されている。
【0068】
ポケット部150には冷却部材10が格納され、前述したように、留め部材151によって当該ポケット部150の開口は留められる。その上で、外側部材110と一体的に形成されたカバー部140が、当該外側部材110の上端部から内側面に折り返されて、ポケット部150の開口を覆うことによって、ポケット部150は封鎖される状態となる。その結果、冷却部材10の保冷効果が維持される。
【0069】
このように、ポケット部150の内部の両サイド領域において、それぞれ冷却部材10が格納されているため、フェイスカバー100を装着しているユーザは、両頬に冷却部材10から冷感を得ることができる。
【0070】
また、ポケット部150は、前述したように、ポリエステル及びポリウレタンを含む素材で構成されている。ポケット部150に格納された冷却部材10が融けて濡れる場合があったとしても、ポケット部150は、吸水性及び速乾性に優れているため、フェイスカバー100を装着しているユーザに不快感を与えない。
【0071】
さらに、冷却部材10は、ポケット部150に格納され、交換可能な構成となっていることから、冷却部材10から冷感を得られなくなった場合又は冷却部材10の性能が低下してきた場合には、新たな冷却部材10に交換すればよい。例えば、冷却部材10に凍らせた保冷剤を用いた場合には、当該保冷剤が融けてユーザにとって冷感が得られ難くなれば、新たな保冷剤に交換すればよいし、保冷剤は凍らせて再利用できることから、経済的及び環境的にも優れている。
【0072】
以上のように、本発明の第1実施形態に係るフェイスカバー100によれば、ポケット部150に冷却部材10を備えることが可能であって、カバー部140によってポケット部150を覆うため、ユーザは、任意の使用態様においても、十分な冷却効果が得られ、安定的に使用することができる。
【0073】
なお、本実施形態では、カバー部140は、外側部材110の上端部から内側面に折り返されて、ポケット部150の開口を覆う構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、カバー部140は、内側部材130の上端部から外側面に折り返されて、ポケット部150の開口を覆う構成にしても構わない。この場合、カバー部140は、内側部材130と一体的に形成され、形状保持部材141は、内側部材130の上端部近傍領域に長手方向に沿って配置されることになる。ユーザにとっては当該フェイスカバー100を装着する側が簡素化されるため、フェイスカバー100を装着した際に、不快感及び違和感が少なくなる。
【0074】
本実施形態では、フェイスカバー100の外観は、各図面に示すように、所謂、3次元立体形状のマスクと同等又は類似した形状としたが、これに限定されるものではない。例えば、顔の下半分程度を覆うような形状であれば何でも構わない。
【0075】
本実施形態では、ポケット部150の開口を留めるために留め部材151を備えたが、当該留め部材151を、例えば、両サイド領域にそれぞれ冷却部材10を安定して配置するための仕切り機能を兼ねる構成としても構わない。
【0076】
また、留め部材151とは別に仕切り部材を設ける構成であっても構わない。例えば、ポケット部150に2つの冷却部材10を格納した場合、それぞれ両サイド領域(両頬に相当する領域)により安定して配置するために、ポケット部150の内部を2つに分割するような仕切り部材を備える。さらに、複数の仕切り部材を設けて、小さな(細い)複数の冷却部材10を格納するようにしても構わない。
【0077】
また、例えば、外側部材110にロゴ又はキャラクターのデザインを付しても構わない。近年では、ウイルス、花粉及び埃等からの防御対策としてだけでなく、感染症予防対策として、多くの人々がフェイスカバー及びマスクの装着を強いられている実態がある。このような状況下、企業のロゴ又は地域キャラクター(例えば、ゆるキャラ等)を付して、同一のフェイスカバー及びマスクを従業員、職員及び市民等が装着すれば、共通の目的を持った仲間としての一体感が芽生え、また、宣伝効果も期待できる。
【0078】
さらに、外側部材110の外側表面の少なくとも一部に、個々の顔がプリントされても構わない。上記のように、多くの人々がフェイスカバー及びマスクを装着していると、個人を判別し難い状況となるため、フェイスカバー及びマスクで隠れている顔の下半分程度又は顔全体について、実際の個々の顔をプリントする。また、ICカード及びICタグ等と組み合わせる等して、顔認証システムに対応させても構わない。
【0079】
また、例えば、感染症等が流行している場合、ユーザは外出する際には、フェイスカバー100を装着する場合が多くなり、又は強制的に装着しなければならない状況にもなり得る。フェイスカバー100にICタグ、RFIDタグ等を埋め込んでおいて、GPS(Global Positioning System)機能を用いて、当該フェイスカバー100の位置情報を取得し、当該フェイスカバー100の位置を把握できるようにしてもよい。この機能を利用すれば、例えばユーザの行動履歴を確認することができる。仮に、後日、感染源が分かれば、当該ユーザ自身が当該感染源の発生場所に滞在していたか、又は通過したか等について分析することができる。
【0080】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態では、第1実施形態で説明したフェイスカバー100に加えて、フィルターを取り替え可能とする他のポケット部210を備えたフェイスカバー200について説明する。本実施形態では、本発明の第1実施形態に追加される点を中心に説明する。
【0081】
なお、図7図9において、図1図6に示した本発明の第1実施形態に係るフェイスカバー100と同一の構成については、同一の参照符号を付すことによって、詳細な説明は省略する。本実施形態では、主に、本発明の第1実施形態と異なる構成について説明する。
【0082】
図7は、本発明の第2実施形態に係るフェイスカバー200を内側面側から見た斜視図であり、図8は、本発明の第2実施形態に係るフェイスカバー200において、他のポケット部210にフィルター20が格納されている様子を示す図である。図7及び図8に示すように、フェイスカバー200は、ポケット部150よりも内側面側に他のポケット部210を備えており、当該他のポケット部210には、フィルター20が格納されている。
【0083】
ポケット部150に冷却部材10を格納し、当該ポケット部150とは異なる他のポケット部210を設けることによって、冷却部材10とは異なるものを他のポケット部210に格納することができる。
【0084】
一般的に、フィルター20は、ウイルス、花粉及び埃等の有害物質の侵入を防ぐ機能を発揮するが、フェイスカバー200を使用し続けると、当該フィルター20には、当該有害物質が付着するため、フィルター20の性能が低下する可能性がある。
【0085】
したがって、他のポケット部210を備えることによって、性能が低下したと思われるフィルター20を新たなフィルター20に交換し、フィルター20の本来の機能を発揮できるようにしている。
【0086】
また、他のポケット部210は、前述した外側部材110、内側部材130、カバー部140及びポケット部150と同様に、ポリエステル及びポリウレタンを含む素材で構成されてもよい。したがって、冷却部材10及びフィルター20を取り出した状態のフェイスカバー200は、洗濯して繰り返し使用することができ、さらに、他のポケット部210に新たなフィルター20を格納すれば、衛生面において新品同様の安全性が確保できる。
【0087】
さらに、フィルター20には、例えば、N95フィルター(米国労働安全衛生研究所のN95規格の基準をクリアする性能を有するもの)を用いても構わない。N95フィルターは、洗濯しても性能の劣化が小さいため、例えば、1週間程度等、繰り返し使用することができ、衛生面を確保しつつ、さらに経済的及び環境的に優れている。
【0088】
また、冷却部材10を格納するポケット部150とフィルター20を格納する他のポケット部210とを分けていることにより、冷却部材10及びフィルター20を取り替えるタイミングについて、それぞれ独立して判断することができる。
【0089】
さらに、他のポケット部210は、ユーザの汗及び冷却部材10によって濡れる場合があったとしても、前述したように、ポリエステル及びポリウレタンを含む素材で構成されており、吸水性及び速乾性に優れている。このため、他のポケット部210に格納されているフィルター20が濡れて、性能を劣化させる可能性を軽減することができる。
【0090】
次に、フェイスカバー200における冷却部材10とフィルター20との格納位置について詳しく説明する。
【0091】
図9は、本発明の第2実施形態に係るフェイスカバー200において、冷却部材10とフィルター20とが格納されている位置関係を示す図である。図9に示すように、冷却部材10は、ポケット部150の中心から左右それぞれのサイド領域に格納されており、フィルター20は、他のポケット部210の中央領域を少なくとも含む位置に格納されている。
【0092】
換言すると、フェイスカバー200を装着するユーザにとって、左右両頬に対応する位置には、それぞれ冷却部材10が配置され、鼻及び口に対応する位置には、フィルター20が配置されていることになる。冷却部材10それぞれは、鼻及び口に対応する位置には配置されておらず、フェイスカバー200を装着するユーザにとって、呼吸を妨げないように配置されている。
【0093】
したがって、ユーザがフェイスカバー200を装着する際に、ユーザの鼻及び口に対向する位置にフィルター20が配置されるものの、冷却部材10によって塞がれることがなく、ユーザにとっては呼吸がし易く、かつ冷却部材10から冷感を得ることができる。
【0094】
以上のように、本発明の第2実施形態に係るフェイスカバー200によれば、第1実施形態に係るフェイスカバー100が奏する効果に加えて、フィルター20を交換可能な他のポケット部210を備えているため、衛生面において新品同様の安全性が確保できるとともに、経済的及び環境的にも優れている。
【0095】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0096】
10…冷却部材、20…フィルター、100,200…フェイスカバー、110…外側部材、111…外側部材110の裏面、120…支持紐体、130…内側部材、140…カバー部、141…形状保持部材、142…縫い目、143…凸部、150…ポケット部、151…留め部材、210…他のポケット部
【要約】
【課題】 保冷剤等の冷却部材10を備えることが可能であって、任意の使用態様においても、十分な冷却効果が得られ、安定的に使用可能なフェイスカバーを提供する。
【解決手段】 本発明に係るフェイスカバー100は、装着するユーザの顔に対向する内側面に配置される内側部材130と、内側面と反対側である外側面に配置される外側部材110と、内側部材130と外側部材110との間に形成され、上部が開口しているポケット部150と、外側部材110の上端部から内側面に折り返され、又は、内側部材130の上端部から外側面に折り返され、ポケット部150の開口を覆うカバー部140と、内側部材130又は外側部材110の左右の両端部に設けられる一対の支持紐体120と、を備える。
【選択図】 図6
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9