特許第6898681号(P6898681)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6898681
(24)【登録日】2021年6月15日
(45)【発行日】2021年7月7日
(54)【発明の名称】携帯端末装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 88/04 20090101AFI20210628BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20210628BHJP
   H04W 4/02 20180101ALI20210628BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20210628BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20210628BHJP
【FI】
   H04W88/04
   H04W84/10 110
   H04W4/02
   H04W88/06
   H04M1/00 R
【請求項の数】11
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2020-156309(P2020-156309)
(22)【出願日】2020年9月17日
(65)【公開番号】特開2021-64937(P2021-64937A)
(43)【公開日】2021年4月22日
【審査請求日】2020年9月17日
(31)【優先権主張番号】特願2019-187971(P2019-187971)
(32)【優先日】2019年10月11日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519368264
【氏名又は名称】U−STAR合同会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100075292
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 卓
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】荘司 洋三
(72)【発明者】
【氏名】酒造 孝
【審査官】 青木 健
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−128098(JP,A)
【文献】 特開2013−250934(JP,A)
【文献】 特開2015−149526(JP,A)
【文献】 国際公開第2017/208297(WO,A1)
【文献】 特開2017−135650(JP,A)
【文献】 特開2015−146499(JP,A)
【文献】 特開2018−195869(JP,A)
【文献】 特表2020−529660(JP,A)
【文献】 特開2019−153070(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 − 99/00
H04B 7/24 − 7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末装置であって、
前記携帯端末装置が、第1通信装置との間で近距離無線通信を行うことが可能な範囲内に存在する場合に、前記第1通信装置に記憶された第1情報であって、所定のユーザ要求に関する第1情報を、近距離無線通信を介して取得する第1取得手段と、
前記第1情報を、Wi−SUN(Wireless Smart Utility Network)規格に準拠した無線通信を介して第2通信装置に送信する送信手段と、
を備え
前記第1情報は、前記第2通信装置を備える自律移動装置であって、物品を収納及び取り出すことが可能に構成された自律移動装置に対する指示情報を含む、
携帯端末装置。
【請求項2】
前記指示情報は、前記自律移動装置の移動先となる1つ以上の位置の各々の移動順序を少なくとも含む、請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記第1情報は、前記自律移動装置に収納される物品の種類及び数に関する情報を少なくとも含む、請求項1又は2に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記携帯端末装置は、前記物品の決済処理に関する情報が前記第1情報に含まれている場合に、前記物品の決済処理に関する情報を、前記近距離無線通信を介して前記自律移動装置に送信するように構成されており、
前記自律移動装置は、前記物品の決済処理に関する情報を、前記近距離無線通信を介して前記携帯端末装置から受信した場合に、前記物品の決済処理に関する情報に基づいて決裁処理を行うように構成されている、請求項1〜3の何れかに記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記自律移動装置は、前記決済処理が正常に終了した場合に、収納された物品を取り出し可能に動作するように構成されている、請求項4に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記携帯端末装置の位置に関する情報を取得する第2取得手段を備え、
前記送信手段は、前記第1情報と前記携帯端末装置の位置に関する情報とを、前記第2通信装置に送信する、請求項1〜5の何れかに記載の携帯端末装置。
【請求項7】
前記送信手段は、前記携帯端末装置に対して所定の操作が行われたことを判別した場合に、前記第1情報を前記第2通信装置に送信する、請求項1〜の何れかに記載の携帯端末装置。
【請求項8】
前記送信手段は、前記第1情報を含むWi−SUNビーコン信号を、前記第2通信装置に送信する、請求項1〜の何れかに記載の携帯端末装置。
【請求項9】
前記第1通信装置は、所定の情報表示媒体に付された記憶媒体である、請求項1〜の何れかに記載の携帯端末装置。
【請求項10】
前記第1情報は、前記情報表示媒体に表示された情報に関する情報を含む、請求項に記載の携帯端末装置。
【請求項11】
前記第1取得手段は、前記第1情報を、NFC(Near Field Communication)規格に準拠した近距離無線通信を介して取得する、請求項1〜10の何れかに記載の携帯端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末装置及び情報通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スマートポスターに付されたNFC(Near Field Communication)タグとの間で近距離無線通信を行い、Wi−Fi(登録商標)規格に準拠した無線通信を行ってインターネットに接続可能な携帯端末装置が知られている(例えば、特許文献1)。この携帯端末装置では、NFCタグに記憶された情報(スマートポスターの提示内容に関するWebサイトや懸賞サイトのURL等)を近距離無線通信によって読み出し、読み出した情報に対応する情報(Webサイトや懸賞サイトの情報)を、Wi−Fi(登録商標)規格に準拠した無線通信を介して取得することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018−195897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の携帯端末装置では、Wi−Fi(登録商標)規格に準拠した無線通信を行うことによって、インターネットを介して様々な情報(例えば、天気、時刻情報等)をリアルタイムに取得することができるとともに、SNS(Social Networking Service)を介してユーザの情報を容易に発信したり、ネットショッピング等を容易に行うことができるようになっている。
【0005】
しかしながら、従来の携帯端末装置では、例えば、携帯性を維持するために、ユーザ要求(例えば、天気予報等の情報の取得や、ユーザによる情報の発信や、ネットショッピングを行う等)を送信するための様々な操作や入力等をユーザに行わせることが多く、例えば高齢者や障碍者等にとっては、当該操作や入力等を煩雑に感じる虞があった。また、例えば高齢者向けの簡易携帯端末等も存在するが、上記の操作や入力等が依然として必要であることから、簡易操作を実現するには限界があった。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ユーザ要求を満たすための操作を簡易にすることの可能な携帯端末装置及び情報通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、第一に本発明は、携帯端末装置であって、前記携帯端末装置が、第1通信装置との間で近距離無線通信を行うことが可能な範囲内に存在する場合に、前記第1通信装置に記憶された第1情報であって、所定のユーザ要求に関する第1情報を、近距離無線通信を介して取得する第1取得手段と、前記第1情報を、Wi−SUN(Wireless Smart Utility Network)規格に準拠した無線通信を介して第2通信装置に送信する送信手段と、を備える携帯端末装置を提供する。
【0008】
かかる発明によれば、ユーザは、単に、所望のユーザ要求に関する第1情報が記憶された第1通信装置と近距離無線通信を行うことが可能な範囲内に携帯端末装置を置く(例えば、第1通信装置にかざす等)ことによって、所望のユーザ要求を得ることができる。また、所望のユーザ要求がWi−SUN規格に準拠した無線通信を介して第2通信装置に送信されることによって、所望のユーザ要求を満たすこと(例えば、所望の情報を取得及び/又は発信することや、第2通信装置及び/又は第2通信装置と通信可能な他の装置を操作すること等)が可能になる。したがって、ユーザにとっては、煩雑な設定操作や設定入力等を行うことなく、例えば携帯端末装置を第1通信装置にかざす等の簡単な操作を行うだけで、所望のユーザ要求を満たすことが可能になるので、ユーザ要求を満たすための操作を簡易にすることの可能な携帯端末装置を実現することができる。また、かかる発明によれば、920MHz帯を使用するWi−SUN規格に準拠した無線通信を行うので、従来の無線通信規格(例えば、2.4GHz帯や5GHz帯を使用するWi−Fi(登録商標)等)と比較して、通信距離が長く、電波の回り込み特性に優れ、電波干渉に強く、消費電力の低い無線通信を行うことができる。
【0009】
第二に本発明は、前記携帯端末装置と、前記第1通信装置及び/又は前記第2通信装置と、を備える情報通信システムを提供する。
【0010】
かかる発明によれば、ユーザ要求を満たすための操作を簡易にすることの可能な情報通信システムを実現することができる。また、かかる発明によれば、第2通信装置との間でWi−SUN規格に準拠した無線通信を行うので、従来の無線通信規格と比較して、通信距離が長く、電波の回り込み特性に優れ、電波干渉に強く、消費電力の低い無線通信を行うことができるとともに、無線通信に係る費用(例えば、通信料等)を抑えることが可能になる。これにより、安定且つ安価な情報通信システムを実現することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の携帯端末装置及び情報通信システムによれば、ユーザ要求を満たすための操作を簡易にすることの可能な携帯端末装置及び情報通信システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1実施形態に係る情報通信システムの基本構成を概略的に示す図である。
図2】携帯端末装置の構成を示すブロック図である。
図3】第2通信装置の構成を示すブロック図である。
図4】携帯端末装置で主要な役割を果たす機能を説明するための機能ブロック図である。
図5】第1通信装置から第1情報を取得した場合に携帯端末装置の表示部に表示される第1情報の一例を示す図である。
図6】取得データの構成例を示す図である。
図7】本発明の第1実施形態に係る携帯端末装置の主要な処理の一例を示すフローチャートである。
図8】本発明の第2実施形態に係る情報通信システムの基本構成を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。ただし、この実施形態は例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。
【0014】
(第1実施形態)
(1)情報通信システムの基本構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報通信システムの基本構成を概略的に示す図である。図1に示すように、この情報通信システムでは、例えば、携帯端末装置10が、公共の場所(例えば、道路、駅構内、店舗、施設、広場等)やプライベートな場所(例えば、家庭内や社内等)に設置された情報表示媒体A(例えば、ポスター、チラシ、パンフレット、掲示板、電子ペーパー、ディスプレイデバイス等)に付された第1通信装置20との間で近距離無線通信を行い、第1通信装置20に記憶された第1情報であって、所定のユーザ要求(例えば、Webサイトの閲覧、動画や静止画像等のダウンロード、音声情報等のダウンロード、特定の業者等への依頼等)に関する情報を取得するようになっている。
【0015】
また、携帯端末装置10は、第2通信装置30との間でWi−SUN規格に準拠した無線通信を行い、第1通信装置20から取得した第1情報と携帯端末装置10の位置に関する情報とを含む情報を、第2通信装置30に送信するようになっている。さらに、第2通信装置30は、携帯端末装置10から受信した情報を第3通信装置40に送信し、第3通信装置40に送信した情報に応じて第3通信装置40から送信された情報を受信すると、第3通信装置40から受信した情報を携帯端末装置10に送信するようになっている。これにより、携帯端末装置10は、第1通信装置20との間で近距離無線通信を行うことが可能な範囲内に位置することによって、第1情報と携帯端末装置10の位置に関する情報とに応じた情報を取得して、ユーザに提示することができる。ここで、第2通信装置30と、第3通信装置40とは、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等の通信網NW(ネットワーク)に接続されている。また、通信網NWは、Wi−SUN FAN(Wireless Smart Utility Network for Field Area Network profile)ネットワークであってもよい。
【0016】
携帯端末装置10は、例えば、ユーザの身体に装着可能なウェアラブルデバイスであってもよいし、ユーザが所持可能なデバイスであってもよい。また、携帯端末装置10は、例えば、音声通話機能、放送(例えば、テレビ、ラジオ、緊急警報等)受信機能等を備えていてもよい。
【0017】
情報表示媒体Aは、例えば、商品やイベント等の広告情報や、設置場所の周辺に関する情報(例えば、施設等の経路案内や地域住民への告知情報等)や、携帯端末装置10を用いてユーザ要求を行うための案内情報等を表示可能な媒体であれば、如何なる媒体(例えば、紙媒体、電子ペーパー、ディスプレイデバイス等)であってもよい。
【0018】
第1通信装置20は、情報表示媒体Aにおいて、携帯端末装置10との間で近距離無線通信を行うことが可能な位置に設けられている。ここで、第1通信装置20は、情報表示媒体Aに付された記憶媒体であってもよい。これにより、例えば情報表示媒体Aに対して携帯端末装置10をかざす等の簡単な行為によって、携帯端末装置10と第1通信装置20との間で近距離無線通信を行うことができる。
【0019】
本実施形態では、第1通信装置20は、携帯端末装置10との間でNFC規格に準拠した近距離無線通信を行うように構成されている。また、本実施形態では、NFC規格に準拠した近距離無線通信を行うためにNFCタグが記憶媒体として用いられているが、記憶媒体は、例えば、非接触型IC(Integrated Circuit)チップであってもよいし、RFID(Radio Frequency Identifier)タグであってもよいし、QR(Quick Response)コード(登録商標)であってもよいし、バーコードであってもよいし、他の任意の記憶媒体であってもよい。また、記憶媒体には、例えば、記憶媒体の識別情報(ID情報)が記憶されており、近距離無線通信を行う場合に、当該識別情報を含む情報が記憶媒体から送信されてもよい。
【0020】
さらに、記憶媒体は、情報表示媒体Aに表示された情報に関する情報を記憶してもよい。これにより、携帯端末装置10は、第1通信装置20との間で近距離無線通信を行うことによって、情報表示媒体Aに表示された情報に関する情報を取得することが可能になる。
【0021】
ここで、情報表示媒体Aに表示された情報に関する情報は、例えば、情報表示媒体Aに表示された情報が所定の商品、サービス、イベント(例えば、映画、演奏会、競技、祭り等)等の広告情報である場合には、当該広告情報の識別情報(例えば、広告IDや、対応する商品、サービス、イベント等の名称等)であってもよいし、対応する商品、サービス、イベント等のWebサイトのURLであってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
【0022】
また、例えば、情報表示媒体Aに表示された情報が所定のユーザ要求(例えば、Webサイトの閲覧、動画や静止画像等のダウンロード、音声情報等のダウンロード、特定の業者等への依頼等)の案内情報である場合には、記憶媒体に記憶される情報は、ユーザ要求の識別情報(例えば、ユーザ要求IDや、ユーザ要求の種別(例えば、Webサイトの閲覧、動画や静止画像等のダウンロード、音声情報等のダウンロード、特定の業者等への依頼)等)であってもよいし、ユーザ要求に関するWebサイトのURLであってもよいし、ユーザ要求の問い合わせ先(例えば、電話番号やメールアドレス等)であってもよいし、ユーザ要求の有効期間であってもよいし、ユーザ要求の具体的な内容であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
【0023】
なお、本実施形態では、NFCを用いて近距離無線通信を行う場合を一例として説明しているが、近距離無線通信方式は、この場合に限られない。例えば、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、UWB、光無線通信(例えば、赤外線や可視光等)、超音波等の近距離無線通信方式が用いられてもよいし、QRコード(登録商標)やバーコード等が用いられてもよい。
【0024】
第2通信装置30は、携帯端末装置10との間でWi−SUN規格に準拠した無線通信を行うことが可能な範囲内に存在する場合に、携帯端末装置10と無線通信を行うように構成されている。また、第2通信装置30は、通信網NW(所定の通信ネットワーク)を介して第3通信装置40と通信(有線又は無線通信)するように構成されてもよい。これにより、携帯端末装置10は、第2通信装置30及び通信網NWを介して第3通信装置40と通信することが可能になる。さらに、第2通信装置30は、複数の携帯端末装置10との間で無線通信を行ってもよい。
【0025】
第2通信装置30は、携帯端末装置10と第3通信装置40との間の通信を中継する装置であってもよいし、携帯端末装置10と他の装置(例えば、携帯端末装置10と同様に構成された他の携帯端末装置(図示省略)等)との間の通信を中継する装置であってもよい。さらにまた、第2通信装置30は、例えば、屋内や屋外の所定位置(例えば、電源コンセント等)に設置されてもよいし、移動体(例えば、車両等)に設置されてもよい。また、第2通信装置30は、スマートメーターであってもよい。
【0026】
第3通信装置40は、携帯端末装置10から送信された情報(例えば、情報表示媒体Aに表示されたイベントのWebサイトのURL情報等)を、第2通信装置30及び通信網NWを介して受信すると、受信した情報に対応する情報(例えば、当該イベントのWebサイトのHTML(HyperText Markup Language)データ等)を、通信網NW及び第2通信装置30を介して携帯端末装置10に送信するように構成されている。第3通信装置40は、例えば、専用のサーバ(例えば、Webサーバ等)であってもよいし、汎用のサーバであってもよいし、汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。さらに、第3通信装置40は、スマートメーターであってもよい。
【0027】
(2)携帯端末装置の構成
図2を参照して携帯端末装置10の構成について説明する。図2は、携帯端末装置10の内部構成を示すブロック図である。図2に示すように、携帯端末装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、記憶装置14と、表示処理部15と、表示部16と、入力部17と、センサ部18と、通信インタフェース部19と、を備えており、各部間の制御信号又はデータ信号を伝送するためのバス10aが設けられている。
【0028】
CPU11は、電源が携帯端末装置10に投入されると、ROM12又は記憶装置14に記憶された各種のプログラムをRAM13にロードして実行する。本実施形態では、CPU11は、ROM12又は記憶装置14に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、後述する第1取得手段51、第2取得手段52、送信手段53及び第3取得手段54の機能を実現する。
【0029】
記憶装置14は、例えば、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、磁気記憶装置(例えばHDD(Hard Disk Drive)、フロッピーディスク(登録商標)、磁気テープ等)、光ディスク等の不揮発性の記憶装置であってもよいし、RAM等の揮発性の記憶装置であってもよく、CPU11が実行するプログラムやCPU11が参照するデータを格納する。また、記憶装置14には、後述する取得データ(図6に示す)が記憶されている。
【0030】
表示処理部15は、CPU11から与えられる表示用データを表示部16に表示する。表示部16は、例えば、電気泳動方式等によって表示内容を電気的に書き換える電子ペーパーであってもよい。また、表示部16は、マトリクス状に画素単位で配置された薄膜トランジスタを含むLCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイであってもよく、表示用データに基づいて薄膜トランジスタを駆動することで、表示されるデータを表示画面に表示してもよい。
【0031】
携帯端末装置10が釦入力方式の装置である場合には、入力部17は、ユーザの操作入力を受け入れるための少なくとも1つの指示入力釦を備え、指示入力釦の押下(操作)入力を認識してCPU11へ出力するためのインタフェース回路を含む。
【0032】
携帯端末装置10がタッチパネル入力方式の装置である場合には、入力部17は、主として表示部16の表示画面に指先又はペンで触れることによるタッチパネル方式の入力を受け付ける。タッチパネル入力方式は、静電容量方式等の公知の方式であってもよい。
【0033】
また、携帯端末装置10が音声入力可能な装置である場合には、入力部17は、音声入力用のマイクを含むように構成されてもよいし、外付けのマイクを介して入力された音声データをCPU11へ出力するためのインタフェース回路を備えてもよい。さらに、携帯端末装置10が動画像及び/又は静止画像を入力可能な装置である場合には、入力部17は、画像入力用のデジタルカメラやデジタルビデオカメラを含むように構成されてもよいし、外付けのデジタルカメラやデジタルビデオカメラで撮像された画像データを受け付けてCPU11へ出力するためのインタフェース回路を備えてもよい。
【0034】
センサ部18は、例えばGPS(Global Positioning System)等の位置測定技術を用いて携帯端末装置10の位置(つまり、ユーザの位置)を連続的又は断続的(例えば、所定間隔(例えば、1秒)毎等)に検出し、検出した位置に関する情報(例えば、緯度、経度及び高度等)をCPU11に出力するセンサを含んでもよい。
【0035】
また、センサ部18は、携帯端末装置10の3軸方向の加速度及び/又は3軸方向の角速度を連続的又は断続的(例えば、所定間隔(例えば、1秒)毎等)に検出し、検出した加速度及び/又は角速度をCPU11に出力するセンサを含んでもよい。
【0036】
通信インタフェース部19は、第1通信装置20との間で近距離無線通信を行うためのインタフェース回路と、第2通信装置30との間でWi−SUN規格に準拠した無線通信を行うためのインタフェース回路と、を含む。
【0037】
なお、第2通信装置30との間で無線通信を行う際に携帯端末装置10から送信される無線信号には、携帯端末装置10の識別情報(例えば、携帯端末装置10のID情報や、MAC(Media Access Control)アドレス等)が含まれていてもよい。
【0038】
また、携帯端末装置10には、音声情報を出力するための音声出力装置(例えば、スピーカ等)や、CPU11によって駆動制御される振動モータ等が設けられてもよい。
【0039】
(3)第2通信装置の構成
図3を参照して第2通信装置30の構成について説明する。図3は、第2通信装置30の内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、第2通信装置30は、CPU31と、ROM32と、RAM33と、記憶装置34と、通信インタフェース部35と、を備えており、各部間の制御信号又はデータ信号を伝送するためのバス30aが設けられている。
【0040】
CPU31は、電源が第2通信装置30に投入されると、ROM32又は記憶装置34に記憶された各種のプログラムをRAM33にロードして実行する。
【0041】
記憶装置34は、例えば、フラッシュメモリ、SSD、磁気記憶装置(例えばHDD、フロッピーディスク(登録商標)、磁気テープ等)、光ディスク等の不揮発性の記憶装置であってもよいし、RAM等の揮発性の記憶装置であってもよく、CPU31が実行するプログラムやCPU31が参照するデータを格納する。
【0042】
通信インタフェース部35は、携帯端末装置10との間でWi−SUN規格に準拠した無線通信を行うためのインタフェース回路と、通信網NWを介して通信を行うためのインタフェース回路と、を含む。
【0043】
また、第2通信装置30は、携帯端末装置10と同様に構成された入力部、表示処理部、表示部を備えてもよい。
【0044】
(4)携帯端末装置における各機能の概要
本実施形態の携帯端末装置10で実現される機能について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態の携帯端末装置10で主要な役割を果たす機能を説明するための機能ブロック図である。図4の機能ブロック図では、第1取得手段51及び送信手段53が本発明の主要な構成に対応している。他の手段(第2取得手段52及び第3取得手段54)は必ずしも必須の構成ではないが、本発明をさらに好ましくするための構成要素である。
【0045】
第1取得手段51は、携帯端末装置10が、第1通信装置20との間で近距離無線通信を行うことが可能な範囲内に存在する場合に、第1通信装置20に記憶された第1情報であって、所定のユーザ要求に関する第1情報を、近距離無線通信を介して取得する機能を備える。
【0046】
また、第1取得手段51は、第1情報を、NFC規格に準拠した近距離無線通信を介して取得してもよい。この場合、例えば、携帯端末装置10を、第1通信装置20と通信可能な範囲内に置く(例えば、携帯端末装置10を第1通信装置20にかざす等)という簡単な行為によって、第1通信装置20との間で近距離無線通信を行うことができるので、例えば、高齢者や障碍者にとって利便性の高い携帯端末装置10を実現することができる。
【0047】
第1取得手段51の機能は、例えば以下のように実現される。なお、ここでは、NFC規格に準拠した近距離無線通信を行う場合を一例として説明する。携帯端末装置10のCPU11は、例えば、所定時間(例えば、1秒等)経過毎に、通信インタフェース部19を介してNFCポーリング信号を外部に送信する。ここで、NFCポーリング信号には、例えば、携帯端末装置10の識別情報(ID情報)が含まれてもよい。一方、第1通信装置20は、携帯端末装置10と近距離無線通信可能な範囲内に存在する場合に、携帯端末装置10から送信されたNFCポーリング信号を受信して、受信したNFCポーリング信号に対する応答信号を送信する。ここで、この応答信号には、例えば、第1通信装置20の識別情報が含まれてもよい。
【0048】
携帯端末装置10のCPU11は、第1通信装置20から送信された応答信号を、通信インタフェース部19を介して受信すると、受信した応答信号を例えばRAM13又は記憶装置14に記憶する。このようにして、携帯端末装置10と第1通信装置20との間の近距離無線通信を確立することができる。
【0049】
また、携帯端末装置10のCPU11は、第1通信装置20に記憶されている第1情報であって、所定のユーザ要求(例えば、Webサイトの閲覧、動画や静止画像等のダウンロード、音声情報等のダウンロード、特定の業者等への依頼等)に関する第1情報の送信要求を、通信インタフェース部19を介して第1通信装置20に送信する。
【0050】
一方、第1通信装置20は、第1情報の送信要求を携帯端末装置10から受信すると、第1通信装置20に記憶されている第1情報を携帯端末装置10に送信する。そして、携帯端末装置10のCPU11は、第1通信装置20から送信された第1情報を、通信インタフェース部19を介して受信すると、受信した第1情報を例えばRAM13又は記憶装置14に記憶する。また、CPU11は、受信した第1情報を表示部16に表示させてもよい。
【0051】
ここで、図5を参照して、第1通信装置20から第1情報を取得した場合に表示部16に表示される第1情報の一例について説明する。図5に示す例では、4つの情報表示媒体Aが設置された場所において、ユーザが、自身が所持する携帯端末装置10を用いて、何れかの情報表示媒体Aに付された第1通信装置20と近距離無線通信を行う場合を示している。また、図5に示す例では、4つの情報表示媒体Aの各々に、様々なユーザ要求(図の例では、「行政サービス依頼」、「医療・健康相談」、「買い物依頼」、「配車依頼」)を行うための案内情報等が表示されており、各情報表示媒体Aに付された第1通信装置20には、対応する情報表示媒体Aに表示されたユーザ要求に関する情報(例えば、ユーザ要求に関するWebサイトのURL、ユーザ要求の具体的な内容(例えば、「医療・健康相談」の場合には「病院に行きたい」等であってもよいし、「行政サービス依頼」の場合には「相談員を派遣して欲しい」等であってもよいし、「買い物依頼」の場合には「〇〇を買ってきて欲しい」等であってもよいし、「配車依頼」の場合には「タクシーに乗りたい」等であってもよい)等)が記憶されていることを想定している。
【0052】
例えば、ユーザが、4つの情報表示媒体Aのうち「医療・健康相談」に関する情報が表示された情報表示媒体Aに携帯端末装置10をかざすと、携帯端末装置10と当該情報表示媒体Aに付された第1通信装置20との間で近距離無線通信が行われ、携帯端末装置10のCPU11は、当該第1通信装置20に記憶された第1情報を当該第1通信装置20から取得(受信)して、取得した第1情報の少なくとも一部(例えば、ユーザ要求の具体的な内容(例えば、「病院に行きたい」等))を、表示部16に表示させてもよい。
【0053】
また、CPU11は、取得した第1情報に対応するユーザ要求を問い合わせ先(第1情報に含まれていてもよい)に送信するか否かを指示するように案内する情報を表示部16に表示させてもよい。この場合、CPU11は、図5に示すように、ユーザ要求を問い合わせ先に送信する場合、「もう一度タッチ」(つまり、「医療・健康相談」に関する情報が表示された情報表示媒体Aに携帯端末装置10を再度かざす)するように案内するメッセージを表示部16に表示させてもよい。また、CPU11は、ユーザ要求を問い合わせ先に送信する場合、入力部17を用いて送信指示を行うように案内するメッセージを表示部16に表示させてもよい。
【0054】
第2取得手段52は、携帯端末装置10の位置に関する情報を取得する機能を備える。
【0055】
第2取得手段52の機能は、例えば以下のように実現される。携帯端末装置10のCPU11は、例えば、センサ部18が携帯端末装置10の位置を連続的又は断続的(例えば、1秒毎)に検出する毎に、検出された位置に関する情報を取得データに記憶する。取得データは、携帯端末装置10の位置の検出日時(取得日時)毎に、検出された携帯端末装置10の位置に関する情報が対応付けられた状態で記述されているデータである。また、CPU11は、センサ部18が携帯端末装置10の加速度を連続的又は断続的(例えば、1秒毎)に検出する毎に、検出された加速度に関する情報を取得データに記憶してもよい。この場合、取得データは、図6に示すように、データ(携帯端末装置10の加速度及び位置)の検出日時(取得日時)毎に、検出された携帯端末装置10の加速度と、検出された携帯端末装置10の位置に関する情報と、が対応付けられた状態で記述されている。
【0056】
また、例えば、第1通信装置20の位置情報が第1通信装置20に記憶されている場合には、携帯端末装置10のCPU11は、位置情報の送信要求を、通信インタフェース部19を介して第1通信装置20に送信し、第1通信装置20から送信された位置情報を受信(取得)すると、受信した位置情報を取得データに記憶してもよい。さらに、例えば、第2通信装置30の位置情報が第2通信装置30に記憶されている場合には、携帯端末装置10のCPU11は、位置情報の送信要求を、通信インタフェース部19を介して第2通信装置30に送信し、第2通信装置30から送信された位置情報を受信(取得)すると、受信した位置情報を取得データに記憶してもよい。
【0057】
送信手段53は、第1情報を、Wi−SUN規格に準拠した無線通信を介して第2通信装置30に送信する機能を備える。また、送信手段53は、第1情報と携帯端末装置10の位置に関する情報とを、Wi−SUN規格に準拠した無線通信を介して第2通信装置30に送信してもよい。
【0058】
また、送信手段53は、携帯端末装置10に対して所定の操作が行われたことを判別した場合に、第1情報を、第2通信装置30に送信してもよい。さらに、送信手段53は、携帯端末装置10に対して所定の操作が行われたことを判別した場合に、第1情報と携帯端末装置10の位置に関する情報とを、第2通信装置30に送信してもよい。ここで、所定の操作とは、例えば、単純操作(例えば、入力部17を構成する釦を1回押下する、表示部16に表示された表示画面の所定領域を1回クリック又はタップする、携帯端末装置10を所定方向に振る等)であってもよい。これにより、ユーザが単純操作(所定の操作)を行うという明示的な意思表示に基づいて、第1情報と携帯端末装置10の位置に関する情報とを第2通信装置30に送信することができる。
【0059】
また、送信手段53は、第1情報を含むWi−SUNビーコン信号を、第2通信装置30に送信してもよい。さらに、送信手段53は、第1情報と携帯端末装置10の位置に関する情報とを含むWi−SUNビーコン信号を、第2通信装置30に送信してもよい。この場合、例えば、第2通信装置30が通信可能な範囲内に存在する場合には、第2通信装置30がWi−SUNビーコン信号を受信することによって、第1情報と携帯端末装置10の位置に関する情報とを第2通信装置30に送信することができる。
【0060】
送信手段53の機能は、例えば以下のように実現される。携帯端末装置10のCPU11は、例えば、所定の操作が行われたことを認識すると、所定期間(例えば、10秒等)の間、所定時間(例えば、1秒等)経過毎に、通信インタフェース部19を介してWi−SUNビーコン信号を外部に送信してもよい。ここで、Wi−SUNビーコン信号には、携帯端末装置10の識別情報と、第1取得手段51の機能に基づいて取得した第1情報と、第2取得手段52の機能に基づいて取得した携帯端末装置10の位置に関する情報と、が含まれていてもよい。また、CPU11は、例えば、入力部17を構成する釦が1回押下された場合に所定の操作が行われたと認識してもよいし、表示部16に表示された表示画面の所定領域がクリック又はタップされた場合に所定の操作が行われたと認識してもよいし、センサ部18によって検出された携帯端末装置10の加速度に基づいて携帯端末装置10が所定方向に振られていると判別した場合に所定の操作が行われたと認識してもよい。
【0061】
なお、ここでは、CPU11が、携帯端末装置10に対して所定の操作が行われたことを判別した場合に、第1情報と携帯端末装置10の位置に関する情報とを第2通信装置30に送信する場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、CPU11は、所定のタイミング(例えば、第1情報と携帯端末装置10の位置に関する情報とを取得したタイミングであってもよいし、所定時間(例えば、1分)が経過する毎のタイミングであってもよい)が到来した場合に、第1情報と携帯端末装置10の位置に関する情報とを第2通信装置30に送信してもよい。
【0062】
一方、第2通信装置30のCPU31は、例えば、通信インタフェース部35を介してWi−SUNビーコン信号を受信すると、受信したWi−SUNビーコン信号を例えばRAM33又は記憶装置34に記憶する。そして、CPU31は、受信したWi−SUNビーコン信号に対する応答信号を携帯端末装置10に送信してもよい。ここで、この応答信号には、例えば、第2通信装置30の識別情報が含まれてもよい。また、CPU31は、Wi−SUNビーコン信号に含まれている情報(例えば、第1情報及び携帯端末装置10の位置に関する情報)に基づいて、通信インタフェース部35及び通信網NWを介して第3通信装置40と通信を行ってもよい。
【0063】
CPU31は、例えば、ユーザ要求に関するWebサイトのURLがWi−SUNビーコン信号内の第1情報に含まれている場合には、当該URLに対応するWebサイトのHTMLデータの送信要求を第3通信装置40(この場合、当該Webサイトを提供するWebサーバであってもよい)に送信し、第3通信装置40から送信されたHTMLデータを、通信インタフェース部35を介して受信すると、受信したHTMLデータを例えばRAM33又は記憶装置34に記憶してもよい。
【0064】
また、CPU31は、例えば、ユーザ要求の具体的な内容がWi−SUNビーコン信号内の第1情報に含まれている場合には、当該具体的な内容を第3通信装置40(この場合、問い合わせ先(例えば、ユーザ要求が「行政サービス依頼」の場合には地方自治体等であってもよいし、ユーザ要求が「買い物依頼」の場合には買い物代行業者等であってもよいし、「配車依頼」の場合にはタクシー会社等であってもよい)が管理するサーバであってもよい)に送信し、これに応じて第3通信装置40から送信された情報(例えば、ユーザ要求が受け付けられたことを示す情報等)を受信すると、受信した情報を例えばRAM33又は記憶装置34に記憶してもよい。なお、第1情報には、携帯端末装置10の位置に関する情報が含まれているので、第3通信装置40を管理するユーザ(問い合わせ先のユーザ)は、ユーザ要求が行われた携帯端末装置10の位置を容易に認識することができ、当該位置に応じた適切な情報(例えば、ユーザが存在する場所への到着予想時間等)を携帯端末装置10のユーザに提供することが可能になる。
【0065】
第3取得手段54は、第1情報に応じて携帯端末装置10のユーザに提示される情報を、Wi−SUN規格に準拠した無線通信を介して第2通信装置30から取得する機能を備える。また、第3取得手段54は、第1情報と携帯端末装置10の位置に関する情報とに応じて携帯端末装置10のユーザに提示される情報を、Wi−SUN規格に準拠した無線通信を介して第2通信装置30から取得してもよい。
【0066】
第3取得手段54の機能は、例えば以下のように実現される。先ず、第2通信装置30のCPU31は、第1情報と携帯端末装置10の位置に関する情報とに応じて携帯端末装置10のユーザに提示される情報(ここでは、第3通信装置40から受信した情報)を、通信インタフェース部35を介して携帯端末装置10に送信する。また、CPU31は、例えば、携帯端末装置10の位置に対応する情報(例えば、当該位置周辺の天気、温度、湿度、警報、注意報、お知らせ、イベント等)を第3通信装置40から受信した場合に、当該情報を携帯端末装置10に送信してもよい。
【0067】
一方、携帯端末装置10のCPU11は、第2通信装置30から送信された情報を受信すると、受信した情報を表示部16に表示するように制御してもよい。例えば、第2通信装置30から送信された情報にHTMLデータが含まれている場合には、CPU11は、例えば記憶装置14に記憶されたWebブラウザを実行させて、受信したHTMLデータを表示部16に表示させてもよい。
【0068】
さらにまた、例えば、第2通信装置30が第3通信装置40から定期的(例えば、1日毎等)に情報(例えば、携帯端末装置10のユーザに対するお知らせ等)を受信している場合、携帯端末装置10のCPU11は、第2通信装置30との間で無線通信を行う場合に当該情報を第2通信装置30から受信して表示部16に表示させてもよい。また、CPU11は、第2通信装置30から情報を受信した場合に、情報を受信したことをユーザに知らせるために、例えば、所定の音声データ(例えば、ブザー音等)を音声出力装置から出力させてもよいし、振動モータを駆動制御して振動を発生させてもよい。
【0069】
(5)本実施形態の携帯端末装置の主要な処理のフロー
次に、本実施形態の携帯端末装置10により行われる主要な処理のフローの一例について、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0070】
先ず、図7のフローチャートを参照すると、携帯端末装置10のCPU11は、例えば、所定時間(例えば、1秒等)経過毎に、通信インタフェース部19を介してNFCポーリング信号を外部に送信する。一方、第1通信装置20は、携帯端末装置10と近距離無線通信可能な範囲内に存在する場合に、携帯端末装置10から送信されたNFCポーリング信号を受信して、受信したNFCポーリング信号に対する応答信号を送信する。そして、携帯端末装置10のCPU11は、第1通信装置20から送信された応答信号を、通信インタフェース部19を介して受信すると、第1通信装置20が通信範囲内に存在すると判別し(ステップS100:YES)、近距離無線通信を介して第1通信装置20から第1情報を取得する(ステップS102)。なお、CPU11は、第1通信装置20から応答信号を受信していない場合(つまり、通信可能な範囲内に第1通信装置20が存在しない場合)(ステップS100:NO)、ステップS100の処理を繰り返してもよい。
【0071】
ステップS102の処理について具体的に説明すると、携帯端末装置10のCPU11は、第1通信装置20に記憶されている第1情報の送信要求を、通信インタフェース部19を介して第1通信装置20に送信してもよい。一方、第1通信装置20は、第1通信装置20に記憶されている第1情報の送信要求を携帯端末装置10から受信すると、第1通信装置20に記憶されている第1情報を携帯端末装置10に送信してもよい。そして、携帯端末装置10のCPU11は、第1通信装置20から送信された第1情報を、通信インタフェース部19を介して受信すると、受信した情報を例えばRAM13又は記憶装置14に記憶してもよい。
【0072】
次に、携帯端末装置10のCPU11は、携帯端末装置10の位置に関する情報を取得する(ステップS104)。CPU11は、例えば、センサ部18を用いて携帯端末装置10の位置に関する情報を取得してもよい。
【0073】
次いで、携帯端末装置10のCPU11は、所定の操作が行われたか否かを判別し(ステップS106)、所定の操作が行われたと判別した場合(ステップS106:YES)、ステップS108の処理に移行する。ここで、所定の操作とは、例えば、単純操作(例えば、入力部17を構成する釦を1回押下する、表示部16に表示された表示画面の所定領域を1回クリック又はタップする、携帯端末装置10を所定方向に振る等)であってもよい。また、CPU11は、所定の操作が行われていないと判別した場合(ステップS106:NO)、ステップS106の処理を繰り返してもよい。
【0074】
次に、ステップS108において、携帯端末装置10のCPU11は、第1情報と携帯端末装置10の位置に関する情報とを、Wi−SUN規格に準拠した無線通信を介して送信する。また、CPU11は、通信可能な範囲内に第2通信装置30が存在するか否かを判別する(ステップS110)。具体的に説明すると、CPU11は、例えば、所定期間(例えば、10秒等)の間、所定時間(例えば、1秒等)経過毎に、第1情報と携帯端末装置10の位置に関する情報とを含むWi−SUNビーコン信号を、通信インタフェース部19を介して外部に送信する。一方、第2通信装置30のCPU31は、例えば、通信インタフェース部35を介してWi−SUNビーコン信号を受信すると、受信したWi−SUNビーコン信号に対する応答信号を送信する。そして、携帯端末装置10のCPU11は、応答信号を第2通信装置30から受信することによって第2通信装置30が通信可能な範囲内に存在すると判別し(ステップS110:YES)し、ステップS112の処理に移行する。
【0075】
ステップS112において、携帯端末装置10のCPU11は、携帯端末装置10のユーザに提示される情報を、Wi−SUN規格に準拠した無線通信を介して第2通信装置30から取得する。具体的に説明すると、先ず、第2通信装置30のCPU31は、第1情報と携帯端末装置10の位置に関する情報とに応じて携帯端末装置10のユーザに提示される情報(第3通信装置40から受信した情報)を、通信インタフェース部35を介して携帯端末装置10に送信する。一方、携帯端末装置10のCPU11は、第2通信装置30から送信された情報を受信すると、受信した情報を表示部16に表示するように制御してもよい。例えば、第2通信装置30から送信された情報にHTMLデータが含まれている場合には、CPU11は、例えば記憶装置14に記憶されたWebブラウザを実行させて、受信したHTMLデータを表示部16に表示させてもよい。
【0076】
なお、第2通信装置30が通信可能な範囲内に存在していない状態(ステップS110:NO)で所定期間(例えば、10秒等)が経過した場合(ステップS114:YES)、処理が終了してもよい。また、所定期間が経過していない場合(ステップS114:NO)、ステップS108の処理に移行してもよい。
【0077】
上述したように、本実施形態の携帯端末装置10及び情報通信システムによれば、ユーザは、単に、所望のユーザ要求に関する第1情報が記憶された第1通信装置20と近距離無線通信を行うことが可能な範囲内に携帯端末装置10を置く(例えば、第1通信装置20にかざす等)ことによって、所望のユーザ要求を得ることができる。また、所望のユーザ要求がWi−SUN規格に準拠した無線通信を介して第2通信装置30に送信されることによって、所望のユーザ要求を満たすこと(例えば、所望の情報を取得及び/又は発信することや、第2通信装置30及び/又は第2通信装置30と通信可能な他の装置(例えば、第3通信装置40)を操作すること等)が可能になる。したがって、ユーザにとっては、煩雑な設定操作や設定入力等を行うことなく、例えば携帯端末装置10を第1通信装置20にかざす等の簡単な操作を行うだけで、所望のユーザ要求を満たすことが可能になるので、ユーザ要求を満たすための操作を容易にすることの可能な携帯端末装置10を実現することができる。また、本実施形態の携帯端末装置10及び情報通信システムによれば、920MHz帯を使用するWi−SUN規格に準拠した無線通信を行うので、従来の無線通信規格(例えば、2.4GHz帯や5GHz帯を使用するWi−Fi(登録商標)等)と比較して、通信距離が長く、電波の回り込み特性に優れ、電波干渉に強く、消費電力の低い無線通信を行うことができる。
【0078】
また、本実施形態の携帯端末装置10及び情報通信システムによれば、第2通信装置30との間でWi−SUN規格に準拠した無線通信を行うので、従来の無線通信規格(例えば、Wi−Fi(登録商標)等)に準拠した無線通信を行う場合と比較して、通信距離が長く(最長で1km程度)、電波の回り込み特性に優れ、電波干渉に強く、消費電力の低い無線通信を行うことが可能になる。これにより、従来技術と比較して省電力で通信距離の長い新規な携帯端末装置10及びこれを用いて安定した無線通信を行うことの可能な情報通信システムを実現することができる。さらに、本実施形態の情報通信システムによれば、Wi−SUN規格に準拠した無線通信を行うので、無線通信に係る費用(例えば、通信料等)を抑えることができ、安価な情報通信システムを実現することができる。
【0079】
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の携帯端末装置10及び情報通信システムは、携帯端末装置10が、第1情報を用いて自律移動装置を制御する点において、第1実施形態と異なっている。以下、第1実施形態と異なる構成について説明する。
【0080】
図8は、本発明の第2実施形態に係る情報通信システムの基本構成を概略的に示す図である。図8に示すように、この情報通信システムでは、携帯端末装置10が、公共の場所又はプライベートな場所等に設置された情報表示媒体A(例えば、飲料提供サービスのメニュー)に付された第1通信装置20との間で近距離無線通信を行い、第1通信装置20に記憶された第1情報(例えば、飲料の種類、飲料の数、飲料の搬送場所等のユーザ要求(注文内容))を取得するようになっている。
【0081】
また、携帯端末装置10は、第1領域R1(例えば、飲料を提供する店舗等)に設置された第2通信装置30との間でWi−SUN規格に準拠した無線通信を行い、第1通信装置20から取得した第1情報を、当該第2通信装置30に送信するようになっている。
【0082】
さらに、携帯端末装置10は、Wi−SUN規格に準拠した無線通信を行うことが可能な範囲内に存在する自律移動装置60に設けられた第2通信装置30との間で無線通信を行い、第1通信装置20から取得した第1情報を、当該第2通信装置30に送信するようになっている。ここで、第1情報は、自律移動装置60に対する指示情報(例えば、自律移動装置60の移動先の位置や移動経路に関する情報(例えば、移動先となる1つ以上の位置の各々の緯度、経度、高度や、各位置の移動順序等))を含んでもよい。これにより、ユーザは、携帯端末装置10を用いて、所望のユーザ要求(ここでは、飲料提供サービスを受けるための自律移動装置60の操作)を満たすことができる。
【0083】
自律移動装置60は、例えば、飲料等の物品を収納及び取り出すことが可能なショーケース型の装置であってもよい。また、自律移動装置60は、例えば、GPS等の位置測定技術を用いた自律移動装置の移動制御(ナビゲーション)技術に用いられる装置であってもよい。この場合、自律移動装置60は、例えば、GPS等の位置測定技術を用いて自律移動装置60の位置(屋外であってもよいし、屋内であってもよい)を連続的又は断続的(例えば、所定間隔(例えば、1秒)毎等)に検出するセンサを備え、自律移動装置60に設けられた第2通信装置30が第1情報を受信すると、受信した第1情報に含まれる指示情報に従って移動するように構成されてもよい。
【0084】
次に、本実施形態に係る携帯端末装置10及び情報通信システムにより行われる処理の一例について説明する。
【0085】
先ず、携帯端末装置10のCPU11は、図7のステップS100における処理と同様に、第1通信装置20が通信範囲内に存在するか否かを判別し、第1通信装置20が通信範囲内に存在すると判別した場合に、第1情報を、近距離無線通信を介して第1通信装置20から取得する。本実施形態において、第1情報は、ユーザが注文する飲料の種類及び数と、自律移動装置60の移動経路(例えば、最初に第1領域R1に移動し、その後に、飲料の搬送場所である第2領域R2に移動する等)と、を少なくとも含んでもよい。
【0086】
次に、携帯端末装置10のCPU11は、図7のステップS106と同様に、所定の操作が行われたか否かを判別し、所定の操作が行われたと判別した場合に、第1情報を、Wi−SUN規格に準拠した無線通信を介して第2通信装置30に送信してもよい。ここで、携帯端末装置10のCPU11は、先ず、第1領域R1に設置された第2通信装置30に対して第1情報を送信してもよい。この場合、第1領域R1に設置された第2通信装置30のCPU31は、通信インタフェース部35を介して第1情報を受信すると、受信した第1情報を、当該第2通信装置30に接続された表示装置(例えば、LCDディスプレイ等)に表示させてもよいし、当該第2通信装置30に接続された音声出力装置(例えば、スピーカ等)から出力させてもよい。これにより、携帯端末装置10のユーザによる注文内容を、第1領域R1に存在する店舗の店員等に通知することが可能になる。
【0087】
次に、携帯端末装置10のCPU11は、自律移動装置60に対して第1情報を送信してもよい。この場合、自律移動装置60は、自律移動装置60に設けられた第2通信装置30が第1情報を受信すると、受信した第1情報に含まれる指示情報(ここでは、自律移動装置60の移動経路)に従って、第1領域R1に移動する。そして、自律移動装置60は、第1領域R1において飲料が収納されると、飲料の搬送場所である第2領域R2に移動してもよい。
【0088】
このようにして、携帯端末装置10のユーザは、例えば携帯端末装置10を第1通信装置20にかざす等の簡単な操作を行うだけで、所望のユーザ要求(ここでは、自律移動装置60を操作して飲料提供サービスを受ける)を満たすことが可能になる。
【0089】
なお、携帯端末装置10のCPU11は、自律移動装置60と近距離無線通信を行うことによって、飲料の決済処理を行ってもよい。具体的に説明すると、自律移動装置60が飲料の搬送場所である第2領域R2に到着した場合に、携帯端末装置10のCPU11は、自律移動装置60に設けられた第1通信装置20との間で近距離無線通信を行い、当該第1通信装置20に記憶された飲料の決済情報を取得してもよい。また、携帯端末装置10のCPU11は、取得した決済情報を用いて決済処理を行ってもよい。ここで、決済処理は、例えば、携帯端末装置10に記憶されたクレジットカードの情報、キャッシュカードの情報、電子マネー(プリペイド型及びポストペイ型を含む)、ポイント等の周知の決済手段を用いて行われてもよい。さらに、自律移動装置60は、決済処理が正常に終了した場合に、収納された飲料を取り出すことが可能になるように動作してもよい。
【0090】
上述したように、本実施形態の携帯端末装置10及び情報通信システムによれば、例えば携帯端末装置10を第1通信装置20にかざす等の簡単な操作を行うだけで、所望のユーザ要求を満たすことが可能になるので、ユーザ要求を満たすための操作を容易にすることの可能な携帯端末装置10及び情報通信システムを実現することができる。
【0091】
なお、上記各実施形態に係る携帯端末装置10及び情報通信システムの機能をコンピュータに実現させるためのプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。このプログラムを記録した記憶媒体は、図2に示された携帯端末装置10のROM12、RAM13又は記憶装置14であってもよいし、図3に示された第2通信装置30のROM32、RAM33又は記憶装置34であってもよいし、第1通信装置20であってもよい。また、例えばCD−ROMドライブ等のプログラム読取装置に挿入されることで読み取り可能なCD−ROM等であってもよい。さらに、記憶媒体は、磁気テープ、カセットテープ、フレキシブルディスク、MO/MD/DVD等であってもよいし、半導体メモリであってもよい。
【0092】
以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記各実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0093】
例えば、上述した各実施形態では、第1通信装置20が、情報表示媒体Aに付された記憶媒体である場合を一例として説明したが、この場合に限られない。第1通信装置20は、例えば、情報表示媒体Aから独立して設けられた装置であってもよい。また、第1通信装置20は、記憶媒体以外の装置であってもよい。
【0094】
また、上述した各実施形態では、携帯端末装置10を用いて、第1通信装置20に記憶された第1情報を取得する場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、携帯端末装置10を用いて、第1通信装置20に記憶された第1情報の内容を更新してもよい。この場合、携帯端末装置10の記憶装置14には、新たな第1情報を記憶するための記憶領域が設けられており、例えば、ユーザが携帯端末装置10を第1通信装置20にかざすことによって携帯端末装置10と第1通信装置20との間の近距離無線通信が行われる場合に、携帯端末装置10のCPU11は、新たな第1情報が当該記憶領域に記憶されているか否かを判別し、新たな第1情報が記憶されている場合には、新たな第1情報を第1通信装置20に記憶するためのコマンドを第1通信装置20に送信してもよい。
【0095】
さらに、上述した各実施形態では、1つの情報表示媒体Aに1つの第1通信装置20が付されている場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、1つの情報表示媒体Aに対して、記憶されている第1情報の内容が異なる複数の第1通信装置20が付されてもよい。この場合、複数の第1通信装置20の各々には、例えば、1つのユーザ要求(例えば、「買い物依頼」)における複数の詳細区分(例えば、「店舗」、「購入品目」、「個数」、「配送希望日時」等)のうち何れかの詳細区分(例えば、「店舗」)の複数の内容(例えば、「A店」、「B店」、「C店」)の何れか(例えば、「A店」)が第1情報として記憶されてもよい。これにより、ユーザは、携帯端末装置10を用いて、複数の詳細区分毎に、所望の内容が記憶された第1通信装置20との間で近距離無線通信を行うことによって、より詳細なユーザ要求(例えば、「A店」で「みかん」を「5つ」買って「明日の午前中」に届けて欲しい等)を第2通信装置30に送信することができる。
【0096】
また、上述した各実施形態では、Wi−SUNビーコン信号が携帯端末装置10から第2通信装置30に送信される場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、第2通信装置30から携帯端末装置10にWi−SUNビーコン信号が送信されてもよい。
【0097】
さらに、上述した各実施形態では、第2通信装置30が、携帯端末装置10と第3通信装置40との通信を中継するように構成されている場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、第2通信装置30は、第3通信装置40と同様に、専用のサーバ(例えば、Webサーバ等)、汎用のサーバ又は汎用のパーソナルコンピュータで構成されてもよく、携帯端末装置10から送信された情報(第1情報及び携帯端末装置10の位置に関する情報を含む)を受信すると、受信した情報に応じてユーザに提示される情報を生成又は取得して携帯端末装置10に送信してもよい。
【0098】
さらにまた、上述した各実施形態では、第2通信装置30及び第3通信装置40が、携帯端末装置10とは異なる構成を有する装置である場合を一例として説明したが、第2通信装置30及び第3通信装置40は、携帯端末装置10と同様に構成された携帯端末装置であってもよい。この場合、Wi−SUN規格に準拠した無線通信を複数の携帯端末装置間で直接行うことができるので、例えば中継機等を不要にすることができ、情報通信システムのコストを抑えることができる。また、第2通信装置及び/又は第3通信装置40は、スマートメーターであってもよい。
【0099】
また、上述した各実施形態では、情報表示媒体Aが、公共の場所やプライベートな場所に設定されている場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、情報表示媒体Aは、各家庭や通行人等に配布されるチラシ、サンプル、ティッシュ等であってもよい。最近では、NFCタグ等の記憶媒体が低コストで使用可能になっていることから、かかる記憶媒体を情報表示媒体Aに付した状態で当該情報表示媒体Aを大量に配布することができる。
【符号の説明】
【0100】
10…携帯端末装置
20…第1通信装置
30…第2通信装置
40…第3通信装置
51…第1取得手段
52…第2取得手段
53…送信手段
54…第3取得手段
60…自律移動装置
A…情報表示媒体
図1
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図8