【文献】
Huawei, HiSilicon,Analysis of Channel Raster Impact on NB-IoT,3GPP TSG-RAN WG1#83 R1-156924,2015年11月22日
【文献】
Huawei, HiSilicon, u-blox,Proposals for NB-IoT Downlink Design,3GPP TSG-RAN WG1#83 R1-157657,2015年11月22日
【文献】
Nokia Networks,On the synchronization signal design for NB-IoT,3GPP TSG-RAN WG1#83 R1-157274,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_83/Docs/R1-157274.zip>,2015年11月22日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0013】
LTE(Long Term Evolution)(登録商標)とNB−IoT(Narrow Band Internet of Things)は、異なるRAT(Radio Access Technology)として定義されてもよい。NB−IoTは、LTEに含まれる技術として定義されてもよい。
【0014】
図1は、本実施形態の無線通信システムの概念図である。
図1において、無線通信システムは、NB端末装置1、LTE端末装置2、および、基地局装置3を具備する。基地局装置3は、NB基地局装置3A、および、LTE基地局装置3Bを含む。NB基地局装置3A、および、LTE基地局装置3Bは、別の装置として定義されてもよい。基地局装置3は、コアネットワーク装置を含んでもよい。
【0015】
NB端末装置1、および、NB基地局装置3Aは、NB−IoTをサポートする。NB端末装置1、および、NB基地局装置3Aは、NB−IoTを用いて互いに通信する。LTE端末装置2、および、LTE基地局装置3Bは、LTEをサポートする。LTE端末装置2、および、LTE基地局装置3Bは、LTEを用いて互いに通信する。
【0016】
本実施形態の無線通信システムは、TDD(Time Division Duplex)および/またはFDD(Frequency Division Duplex)が適用される。本実施形態では、端末装置1に対して1つのサービングセルが設定される。端末装置1に対して設定されるサービングセルを、NBセルとも称する。LTE端末装置2に対して設定されるサービングセルを、LTEセルとも称する。
【0017】
該設定される1つのサービングセルは、1つのプライマリーセルであってもよい。プライマリーセルは、初期コネクション確立(initial connection establishment)プロシージャが行なわれたサービングセル、コネクション再確立(connection re−establishment)プロシージャを開始したサービングセル、または、ハンドオーバプロシージャにおいてプライマリーセルと指示されたセルである。
【0018】
下りリンクにおいて、サービングセルに対応するキャリアを下りリンクコンポーネントキャリアと称する。上りリンクにおいて、サービングセルに対応するキャリアを上りリンクコンポーネントキャリアと称する。下りリンクコンポーネントキャリア、および、上りリンクコンポーネントキャリアを総称して、コンポーネントキャリアと称する。
【0019】
本実施形態は、スタンドアローン(standalone)、ガードバンド(guard band)、および、インバンド(in−band)の3つのシナリオに対して適用してもよい。スタンドアローンは、NB−IoTの下りリンクがLTEセルのチャネル帯域幅に含まれないシナリオである。ガードバンドは、NB−IoTの下りリンクがLTEセルのガードバンドに含まれるシナリオである。インバンドは、NB−IoTの下りリンクがLTEセルの送信帯域幅に含まれるシナリオである。例えば、LTEセルのガードバンドは、LTEセルのチャネル帯域幅に含まれるが、該LTEセルの送信帯域幅に含まれない帯域である。
【0020】
図2は、本実施形態の無線フレームの構成を示す図である。
図2において、横軸は時間軸である。
図2の無線フレームの構成は、NB−IoT、および、LTEの両方に対して適用されてもよい。
【0021】
時間領域における種々のフィールドのサイズは、時間ユニットT
s=1/(15000・2048)秒の数によって表現される。無線フレームの長さは、T
f=307200・T
s=10msである。それぞれの無線フレームは、時間領域において連続する10のサブフレームを含む。それぞれのサブフレームの長さは、T
subframe=30720・T
s=1msである。それぞれのサブフレームiは、時間領域において連続する2つのスロットを含む。該時間領域において連続する2つのスロットは、無線フレーム内のスロット番号n
sが2iのスロット、および、無線フレーム内のスロット番号n
sが2i+1のスロットである。それぞれのスロットの長さは、T
slot=153600・n
s=0.5msである。それぞれの無線フレームは、時間領域において連続する10のサブフレームを含む。それぞれの無線フレームは、時間領域において連続する20のスロット(n
s=0,1,…,19)を含む。
【0022】
以下、本実施形態のスロットの構成について説明する。
図3は、本実施形態の下りリンクスロットの概略構成を示す図である。
図3のスロットの構成は、NB−IoT、および、LTEの両方に対して適用されてもよい。
図3において、1つのセルにおける下りリンクスロットの構成を示す。
図3において、横軸は時間軸であり、縦軸は周波数軸である。
図3において、lはOFDM(orthogonal frequency−division multiplexing)シンボル番号/インデックスであり、kはサブキャリア番号/インデックスである。
【0023】
スロットのそれぞれにおいて送信される物理シグナルまたは物理チャネルは、リソースグリッドによって表現される。下りリンクにおいて、リソースグリッドは複数のサブキャリアと複数のOFDMシンボルによって定義される。リソースグリッド内のエレメントのそれぞれをリソースエレメントと称する。リソースエレメントは、サブキャリア番号/インデックスk、および、OFDMシンボル番号/インデックスlによって表される。
【0024】
リソースグリッドは、アンテナポート毎に定義される。本実施形態では、1つのアンテナポートに対する説明を行う。複数のアンテナポートのそれぞれに対して、本実施形態が適用されてもよい。
【0025】
下りリンクスロットは、時間領域において、複数のOFDMシンボルl(l=0,1,…,N
DLsymb)を含む。N
DLsymbは、1つの下りリンクスロットに含まれるOFDMシンボルの数を示す。ノーマルCP(normal Cyclic Prefix)に対して、N
DLsymbは7である。拡張CP(extended Cyclic Prefix)に対して、N
DLsymbは6である。
【0026】
下りリンクスロットは、周波数領域において、複数のサブキャリアk(k=0,1,…,N
DLRB×N
RBsc)を含む。N
DLRBは、N
RBscの倍数によって表現される、サービングセルに対する下りリンク帯域幅設定である。N
RBscは、サブキャリアの数によって表現される、周波数領域における(物理)リソースブロックサイズである。本実施形態において、サブキャリア間隔Δfは15kHzであり、N
RBscは12サブキャリアである。すなわち、本実施形態においてN
RBscは、180kHzである。
【0027】
リソースブロックは、物理チャネルのリソースエレメントへのマッピングを表すために用いられる。リソースブロックは、仮想リソースブロック(VRB)と物理リソースブロック(PRB)が定義される。物理チャネルは、まず仮想リソースブロックにマップされる。その後、仮想リソースブロックは、物理リソースブロックにマップされる。1つの物理リソースブロックは、時間領域においてN
DLsymbの連続するOFDMシンボルと周波数領域においてN
RBscの連続するサブキャリアとから定義される。ゆえに、1つの物理リソースブロックは(N
DLsymb×N
RBsc)のリソースエレメントから構成される。1つの物理リソースブロックは、時間領域において1つのスロットに対応する。物理リソースブロックは周波数領域において、周波数の低いほうから順に番号/インデックス(0,1,…, N
DLRB −1)が付けられる。
【0028】
本実施形態の物理チャネルおよび物理シグナルについて説明する。
【0029】
図1において、基地局装置3BからLTE端末装置2への下りリンクの無線通信では、以下の下りリンク物理チャネルが用いられる。下りリンク物理チャネルは、上位層から出力された情報を送信するために、物理層によって使用される。
・PBCH(Physical Broadcast Channel)
・PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)
・PHICH(Physical Hybrid automatic repeat request Indicator Channel)
・PDCCH(Physical Downlink Control Channel)
・EPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel)
・PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)
・PMCH(Physical Multicast Channel)
【0030】
PBCHは、LTE端末装置2で共通に用いられるマスターインフォメーションブロック(Master Information Block: MIB, Broadcast Channel: BCH)を報知するために用いられる。
【0031】
PCFICHは、該PCFICHが送信されるサブフレームにおけるPDCCHの送信に用いられる領域(OFDMシンボル)を指示する情報を送信するために用いられる。
【0032】
PHICHは、基地局装置3が受信した上りリンクデータ(Uplink Shared Channel: UL−SCH)に対するACK(Acknowledgement)またはNACK(Negative Acknowledgement)を示すHARQインディケータを送信するために用いられる。
【0033】
PDCCHおよびEPDCCHは、下りリンク制御情報(Downlink Control Information: DCI)を送信するために用いられる。
【0034】
PDSCHは、下りリンクデータ(Downlink Shared Channel: DL−SCH)を送信するために用いられる。
【0035】
PMCHは、マルチキャストデータ(Multicast Channel: MCH)を送信するために用いられる。
【0036】
図1において、基地局装置3BからLTE端末装置2への下りリンクの無線通信では、以下の下りリンク物理シグナルが用いられる。下りリンク物理シグナルは、上位層から出力された情報を送信するために使用されないが、物理層によって使用される。
・同期信号(Synchronization signal: SS)
・下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal: DL RS)
【0037】
同期信号は、LTE端末装置2がLTEセルの下りリンクにおいて周波数および時間の同期を得るために用いられる。同期信号は、LTEセルの中心に配置される。
【0038】
下りリンク参照信号は、LTE端末装置2がLTEセルの下りリンク物理チャネルの伝搬路補正を行なうために用いられてもよい。下りリンク参照信号は、LTE端末装置2がLTEセルの下りリンクのチャネル状態情報を算出するために用いられてもよい。
【0039】
本実施形態において、以下の7つのタイプの下りリンク参照信号が用いられる。
・CRS(Cell−specific Reference Signal)
・PDSCHに関連するURS(UE−specific Reference Signal)
・EPDCCHに関連するDMRS(Demodulation Reference Signal)
・NZP CSI−RS(Non−Zero Power Chanel State Information − Reference Signal)
・ZP CSI−RS(Zero Power Chanel State Information − Reference Signal)
・MBSFN RS(Multimedia Broadcast and Multicast Service over Single Frequency Network Reference signal)
・PRS(Positioning Reference Signal)
【0040】
図1において、基地局装置3Aから端末装置1への下りリンクの無線通信では、以下の下りリンク物理チャネルが用いられる。下りリンク物理チャネルは、上位層から出力された情報を送信するために、物理層によって使用される。
・NB−PBCH(Narrow Band Physical Broadcast Channel)
・NB−PDCCH(Narrow Band Physical Downlink Control Channel)
・NB−PDSCH(Narrow Band Physical Downlink Shared Channel)
【0041】
NB−PBCHは、端末装置1で共通に用いられるシステムインフォメーションを報知するために用いられる。
【0042】
NB−PDCCHは、NB−PDSCHのスケジューリングのために用いられる下りリンク制御情報(Narrow Band Downlink Control Information: DCI)を送信するために用いられる。
【0043】
NB−PDSCHは、下りリンクデータ(Downlink Shared Channel: DL−SCH)を送信するために用いられる。
【0044】
図1において、基地局装置3Aから端末装置1への下りリンクの無線通信では、以下の下りリンク物理シグナルが用いられる。下りリンク物理シグナルは、上位層から出力された情報を送信するために使用されないが、物理層によって使用される。
・NB−SS(Narrow Band Synchronization Signal)
・NB−DL RS(Narrow Band Downlink Reference Signal)
【0045】
NB−SSは、端末装置1がNB−IoTセルの下りリンクにおいて周波数および時間の同期を得るために用いられる。
【0046】
NB−DL RSは、端末装置1がNB−IoTセルの下りリンク物理チャネルの伝搬路補正を行なうために用いられてもよい。NB−DL RSは、端末装置1がNB−IoTセルの下りリンクのチャネル状態情報を算出するために用いられてもよい。ここで、NB−DL RSは、NB−PBCHの伝搬路補正を行うために用いられる。
【0047】
インバンドのシナリオの場合、NB−IoTセルの送信帯域幅にCRSが含まれる。NB−IoTセルの送信帯域幅に含まれるCRSを、NB−CRSとして定義してもよい。スタンドアローン、および、ガードバンドのシナリオの場合にも、NB−IoTセルの送信帯域幅にNB−CRSが含まれてもよい。
【0048】
NB−CRSは、端末装置1がNB−IoTセルの下りリンク物理チャネルの伝搬路補正を行なうために用いられてもよい。NB−CRSは、端末装置1がNB−IoTセルの下りリンクのチャネル状態情報を算出するために用いられてもよい。ここで、NB−CRSは、NB−PBCHの伝搬路補正を行うために用いられない。
【0049】
下りリンク物理チャネルおよび下りリンク物理シグナルを総称して、下りリンク信号と称する。上りリンク物理チャネルおよび上りリンク物理シグナルを総称して、上りリンク信号と称する。下りリンク物理チャネルおよび上りリンク物理チャネルを総称して、物理チャネルと称する。下りリンク物理シグナルおよび上りリンク物理シグナルを総称して、物理シグナルと称する。
【0050】
DL−SCHは、トランスポートチャネルである。媒体アクセス制御(Medium Access Control: MAC)層で用いられるチャネルをトランスポートチャネルと称する。MAC層で用いられるトランスポートチャネルの単位を、トランスポートブロック(transport block: TB)またはMAC PDU(Protocol Data Unit)とも称する。MAC層においてトランスポートブロック毎にHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の制御が行なわれる。トランスポートブロックは、MAC層が物理層に渡す(deliver)データの単位である。物理層において、トランスポートブロックはコードワードにマップされ、コードワード毎に符号化処理が行なわれる。
【0051】
基地局装置3と端末装置1は、上位層(higher layer)において信号をやり取り(送受信)する。例えば、基地局装置3と端末装置1は、無線リソース制御(RRC: Radio Resource Control)層において、RRCシグナリング(RRC message: Radio Resource Control message、RRC information: Radio Resource Control informationとも称される)を送受信してもよい。また、基地局装置3と端末装置1は、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層において、MAC CE(Control Element)を送受信してもよい。ここで、RRCシグナリング、および/または、MAC CEを、上位層の信号(higher layer signaling)とも称する。
【0052】
PDSCHは、RRCシグナリング、および、MAC CEを送信するために用いられる。ここで、基地局装置3からPDSCHで送信されるRRCシグナリングは、セル内における複数の端末装置1に対して共通のシグナリングであってもよい。基地局装置3からPDSCHで送信されるRRCシグナリングは、ある端末装置1に対して専用のシグナリング(dedicated signalingまたはUE specific signalingとも称する)であってもよい。セルスペシフィックパラメータは、セル内における複数の端末装置1に対して共通のシグナリング、または、ある端末装置1に対して専用のシグナリングを用いて送信されてもよい。UEスペシフィックパラメータは、ある端末装置1に対して専用のシグナリングを用いて送信されてもよい。
【0053】
図4は、本実施形態のサービングセルのチャネル帯域幅および送信帯域幅の一例を示す図である。送信帯域幅は、周波数領域における物理リソースブロックサイズであるN
RBscの倍数(multiples)によって表現される。NB−IoTセルのチャネル帯域幅は0.2MHzであり、送信帯域幅は1PRBである。LTEセルのチャネル帯域幅は、{1.4MHz,3MHz,5MHz,10MHz,15MHz,20MHz}の何れかである。LTEセルの送信帯域幅は、{6PRB,15PRB,25PRB,50PRB,75PRB,100PRB}の何れかである。LTEセルの最大の送信帯域幅N
max, DLRBは、100である。
【0054】
図5は、本実施形態におけるNB−IoTセルのチャネル帯域幅設定の一例を示す図である。
図6は、本実施形態におけるLTEセルのチャネル帯域幅設定{1.4MHz,10MHz,20MHz}の一例を示す図である。
図7は、本実施形態におけるLTEセルのチャネル帯域幅設定{3MHz,5MHz,15MHz}の一例を示す図である。
【0055】
NB−IoTセルは、1つの使用されないサブキャリアを含まない。LTEセルは、1つの使用されないサブキャリアを含む。該1つの仕様されないサブキャリアは、LTEセルの中心にある。チャネル帯域幅設定{3MHz,5MHz,15MHz}のLTEセルの中心の物理リソースブロックは、該1つの仕様されないサブキャリアを除いて定義される。チャネル帯域幅設定{3MHz,5MHz,15MHz}のLTEセルの中心の物理リソースブロックは、NB−IoTのために使用されなくてもよい。
【0056】
LTEセルのキャリア中心周波数f
LTEは100kHzの倍数である。LTE端末装置2は、100kHz毎にLTEのセルサーチを行ってもよい。すなわち、LTEのチャネルラスタ(channel raster)は、100kHzである。LTEのセルサーチは、LTE端末装置2がLTEセルとの時間および周波数同期を取得し、且つ、LTEセルのPCI(Physical layer Cell Identity)を検出する手順である。LTE端末装置2は、LTEのセルサーチのために同期信号を用いてもよい。LTEのセルサーチは、LTE端末装置2がLTEセルとの時間および周波数同期を取得し、且つ、LTEセルのPCI(Physical layer Cell Identity)を検出する手順である。NB−IoTのセルサーチは、端末装置1がNB−IoTセルとの時間および周波数同期を取得し、且つ、NB−IoTセルのPCI(Physical layer Cell Identity)を検出する手順である。PCIを、セル識別子とも称する。
【0057】
キャリア中心周波数を、キャリア周波数、中心周波数とも称する。
【0058】
図8は、本実施形態のスタンドアローンのシナリオにおける、NB−IoTセルのキャリア中心周波数の一例を示す図である。スタンドアローンのシナリオにおいて、NB−IoTセルのキャリア中心周波数f
NB−IoTは100kHzの倍数であってもよい。NB−IoTセルのキャリア中心周波数f
NB−IoTは、数式(1)によって与えられてもよい。ここで、数式(1)において、nは正の整数である。
【0059】
(数1)
f
NB−IoT = 100・n [kHz]
【0060】
インバンドのシナリオにおいて、LTEセルのガードバンドに含まれるNB−IoTセルのキャリア中心周波数は、該LTEセルの物理リソースブロックの中心周波数と同じでなくてもよい。ここで、該NB−IoTセルのキャリア中心周波数、および、該LTEセルのキャリア中心周波数の差(チャネルスペース)は、300kHzの倍数であってもよい。300kHzは、下りリンクサブキャリア間隔15kHz、および、チャネルラスタ100kHzの最小公倍数である。これによって、該NB−IoTセルのキャリア中心周波数は100kHzの倍数となり、端末装置1は100kHzのチャネルラスタに基づくセルサーチによって該NB−IoTセルを検出することができる。また、NB−IoTセルのサブキャリア、および、LTEセルのサブキャリアの間隔が15kHzの倍数になるため、NB−IoTセルのサブキャリア、および、LTEセルのサブキャリアの間の干渉を抑えることができる。しかしながら、LTEセルのガードバンドに含まれるNB−IoTセルのキャリア中心周波数が、該LTEセルの物理リソースブロックの中心周波数と同じでない場合、該NB−IoTセルのためにLTEセルの複数の物理リソースブロックにおけるLTEのチャネル送信を止める必要がある。これにより、周波数利用効率が落ちてしまう。そこで、以下の本実施形態では、LTEセルのガードバンドに含まれるNB−IoTセルのキャリア中心周波数が、該LTEセルの物理リソースブロックの中心周波数と同じであることを前提とする。
【0061】
図9、および、
図10は、本実施形態のインバンドのシナリオにおける、NB−IoTセルのキャリア中心周波数の一例を示す図である。LTEセルの送信帯域幅に含まれるNB−IoTセルのキャリア中心周波数は、該LTEセルの物理リソースブロックの中心周波数と同じである。すなわち、LTEセルの送信帯域幅に含まれるNB−IoTセルの送信帯域は、該LTEセルの1つの物理リソースブロックの送信帯域と一致する。
【0062】
チャネル帯域幅が10MHz、または、20MHzであるLTEセルに含まれるNB−IoTセルのキャリア中心周波数は、数式(2)、または、数式(3)によって与えられてもよい。チャネル帯域幅が3MHz、5MHz、または、15MHzであるLTEセルに含まれるNB−IoTセルのキャリア中心周波数は、数式(4)、または、数式(5)によって与えられてもよい。ここで、数式(2)から数式(5)において、nおよびmは正の整数である。
【0063】
(数2)
f
NB−IoT= 100・n − 180・m − 97.5 [kHz]
(数3)
f
NB−IoT= 100・n + 180・m + 97.5 [kHz]
(数4)
f
NB−IoT= 100・n − 180・m − 7.5 [kHz]
(数5)
f
NB−IoT= 100・n + 180・m + 7.5 [kHz]
【0064】
送信帯域幅が50、または、100であるLTEセルに含まれるNB−IoTセルのキャリア中心周波数、および、該LTEセルのキャリア中心周波数の差(チャネルスペース)は、(180・m+97.5)kHzである。送信帯域幅が15、25、または、75であるLTEセルに含まれるNB−IoTセルのキャリア中心周波数、および、該LTEセルのキャリア中心周波数の差(チャネルスペース)は、(180・m+7.5)kHzである。
【0065】
ガードバンドオペレーションのシナリオにおいて、LTEセルのガードバンドに含まれるNB−IoTセルのキャリア中心周波数、および、該LTEセルのキャリア中心周波数の差(チャネルスペース)は、300kHzの倍数であってもよい。300kHzは、下りリンクサブキャリア間隔15kHz、および、チャネルラスタ100kHzの最小公倍数である。これによって、該NB−IoTセルのキャリア中心周波数は100kHzの倍数となり、端末装置1は100kHzのチャネルラスタに基づくセルサーチによって該NB−IoTセルを検出することができる。また、NB−IoTセルのサブキャリア、および、LTEセルのサブキャリアの間隔が15kHzの倍数になるため、NB−IoTセルのサブキャリア、および、LTEセルのサブキャリアの間の干渉を抑えることができる。
【0066】
ガードバンドオペレーションのシナリオにおいて、チャネル帯域幅が10MHz、または、20MHzであるLTEセルのガードバンドに含まれるNB−IoTセルのキャリア中心周波数は、数式(2)、または、数式(3)によって与えられてもよく、且つ、チャネル帯域幅が3MHz、5MHz、または、15MHzであるLTEセルのガードバンドに含まれるNB−IoTセルのキャリア中心周波数は、数式(4)、または、数式(5)によって与えられてもよい。これにより、NB−IoTセルのサブキャリア、および、LTEセルのサブキャリアの間隔が15kHzの倍数になるため、NB−IoTセルのサブキャリア、および、LTEセルのサブキャリアの間の干渉を抑えることができる。
【0067】
しかしながら、100kHzの倍数がキャリア中心周波数であるLTEセルの送信帯域幅に含まれる物理リソースブロックの中心周波数は100kHzの倍数ではなく、数式(2)から数式(5)の何れかによって与えられるNB−IoTセルのキャリア中心周波数は100kHzの倍数ではない。すなわち、端末装置1は、100kHzのチャネルラスタに基づいて、キャリア中心周波数が数式(2)から数式(5)の何れかによって与えられるNB−IoTセルを検出することができない。
【0068】
図11から
図14は、本実施形態におけるチャネル帯域幅が10MHz、または、20MHzであるLTEセルの送信帯域幅に含まれるNB−IoTセルのキャリア中心周波数、および、該LTEセルのキャリア中心周波数の差(f
NB−IoT − f
LTE)kHzを示す図である。
図15から
図17は、本実施形態におけるチャネル帯域幅が3MHz、5MHz、または、15MHzであるLTEセルの送信帯域幅に含まれるNB−IoTセルのキャリア中心周波数、および、該LTEセルのキャリア中心周波数の差(f
NB−IoT −
f
LTE)kHzを示す図である。
図11から
図17において、f
rasterは、NB−IoTセルのキャリア中心周波数に最も近い100kHzチャネルラスタを示す。すなわち、
図11から
図17において、(f
raster− f
NB−IoT)kHzは、NB−IoTセルのキャリア中心周波数に最も近い100kHzチャネルラスタ、および、該NB−IoTセルのキャリア中心周波数の差を示す。
【0069】
例えば、
図11において、NB−IoTセルが、チャネル帯域幅が20MHzのLTEセルにおける物理リソースブロックインデックスn
PRBの物理リソースブロックに対応する場合、(f
NB−IoT −
f
LTE)は−8917.5kHzであり、f
rasterは−8900kHzであり、(f
raster− f
NB−IoT)は−17.5kHzである。
【0070】
ここで、100kHzチャネルラスタに、「X」kHzのチャネルラスタオフセットを適用することによって、端末装置1は、(f
raster− f
NB−IoT)が「X」kHzとなるNB−IoTセルを検出することができる。100kHzチャネルラスタに、「X」kHzのチャネルラスタオフセットが適用される場合、端末装置1は、(100・n+X)kHzにおいてセルサーチを行う。ここで、nは整数である。
【0071】
例えば、100kHzチャネルラスタに、2.5kHzのチャネルラスタオフセットを適用することによって、端末装置1は、(f
raster− f
NB−IoT)が2.5kHzとなるNB−IoTセルを検出することができる。例えば、100kHzチャネルラスタに、2.5kHzのチャネルラスタオフセットを適用することによって、端末装置1は、チャネル帯域幅が20MHzのLTEセルにおける物理リソースブロックインデックスn
PRB∈{4,9,14,19,24,29,34,39,44}の物理リソースブロックに対応するNB−IoTセルを検出することができる。
【0072】
(f
raster− f
NB−IoT)は、{−47.5, −42.5, −37.5, −32.5, −27.5, −22.5, −17.5, −12.5, −7.5, −2.5, 2.5, 7.5, 12.5, 17.5, 22.5, 27.5, 32.5, 37.5, 42.5, 47.5}の20種類である。端末装置1が100kHzチャネルラスタに対するチャネルラスタオフセットとして該20種類の値の全てを適用することによって、端末装置1は何れのチャネル帯域幅のLTEセルにおける何れの物理リソースブロックインデックスn
PRBの物理リソースブロックに対応するNB−IoTセルを検出することができる。100kHzチャネルラスタに対するチャネルラスタオフセットとして該20種類の値の全てを適用することは、5kHzチャネルラスタに対して2.5kHzのチャネルラスタオフセットを適用することと同義である。
【0073】
しかしながら、端末装置1が100kHzチャネルラスタに対するチャネルラスタオフセットとして該20種類の値の全てを適用することによって、セルサーチの時間、および、端末装置1の消費電力が増加してしまうという問題がある。
【0074】
そこで、端末装置1は、セルサーチのための補助情報(assist information)に基づいて、セルサーチを行ってもよい。セルサーチのためのチャネルラスタは、少なくとも該セルサーチのための補助情報によって与えられてもよい。
【0075】
サルサーチのための補助情報は、基地局装置3を経由して端末装置1に通知されてもよい。サルサーチのための補助情報は、メモリに予め保存(予め設定)されていてもよく、端末装置1は該メモリから該セルサーチのための補助情報を取得してもよい。該メモリは、端末装置1が備えるメモリ、外部のメモリ、USIM(Universal Subscriber Identity Module)カード、または、USIMアプリケーションであってもよい。
【0076】
サルサーチのための補助情報は、以下の一部、または、全部を示してもよい。サルサーチのための補助情報は、以下を示す情報を含んでもよい。
(1)チャネルラスタの間隔(例えば、5kHz、100kHz)
(2)チャネルラスタオフセットの値
(3)シナリオ(スタンドアローン、インバンド、ガードバンド)
(4)NB−IoTセルが含まれるLTEセルのチャネル帯域幅N
DLRB
(5)NB−IoTセルに対応する物理リソースブロックの物理リソースブロックインデックスn
PRB
(6)LTEセルに含まれるNB−IoTセルのキャリア中心周波数から、該LTEセルのキャリア中心周波数を除算することによって与えられる値
(7)LTEセルのキャリア中心周波数から、該LTEセルに含まれるNB−IoTセルのキャリア中心周波数を除算することによって与えられる値
(8)NB−IoTセルのキャリア中心周波数
【0077】
該(6)は、チャネルラスタの間隔およびチャネルラスタオフセットの値によって表現されてもよい。ここで、該チャネルラスタオフセットの値は、該チャネルラスタの間隔よりも小さい。
【0078】
セルサーチのための補助情報の一部、または、全部は、予め仕様書などによって定義されていてもよい。
【0079】
図18は、本実施形態におけるチャネルラスタと、該チャネルラスタによって検出できるNB−IoTセルが対応するLTEセルの物理リソースインデックスの関係の一例を示す図である。例えば、チャネルラスタの間隔が100kHzであり、チャネルラスタオフセットの値が−7.5kHzである場合、端末装置1は、チャネル帯域幅が5MHzであるLTEセルの物理リソースブロックインデックス{2、7}に対応するNB−IoTセルを検出することができる。
【0080】
間隔が100kHzであり、チャネルラスタオフセットの値が−7.5kHzであるチャネルラスタによって検出されるNB−IoTセルのキャリア中心周波数は、数式(6)によって与えられる。
【0081】
(数6)
f
NB−IoT= 100・n − 180・5・m − 7.5 [kHz]
【0082】
間隔が100kHzであり、チャネルラスタオフセットの値が7.5kHzであるチャネルラスタによって検出されるNB−IoTセルのキャリア中心周波数は、数式(7)によって与えられる。
【0083】
(数7)
f
NB−IoT= 100・n + 180・5・m + 7.5 [kHz]
【0084】
間隔が100kHzであり、チャネルラスタオフセットの値が−2.5kHzであるチャネルラスタによって検出されるNB−IoTセルのキャリア中心周波数は、数式(8)によって与えられる。
【0085】
(数8)
f
NB−IoT= 100・n + 180・5・m + 97.5 [kHz]
【0086】
間隔が100kHzであり、チャネルラスタオフセットの値が2.5kHzであるチャネルラスタによって検出されるNB−IoTセルのキャリア中心周波数は、数式(9)によって与えられる。
【0087】
(数9)
f
NB−IoT= 100・n − 180・5・m − 97.5 [kHz]
【0088】
基地局装置3は、セルサーチのための補助情報の送信をリクエストする情報を端末装置1に送信してもよい。端末装置1は、該リクエストの受信に基づいて、セルサーチのための補助情報を基地局装置3に送信してもよい。基地局装置3は、受信したセルサーチのための補助情報に基づいて、セルサーチのための補助情報の再設定のための情報を端末装置1に送信してもよい。端末装置1は、該セルサーチのための補助情報の再設定のための情報に基づいて、該セルサーチのための補助情報を再設定してもよい。これにより、基地局装置3が、セルサーチのための補助情報の適切な再設定が可能となる。
【0089】
端末装置1は、セルサーチによって検出されたNB−IoTセルのキャリア中心周波数によって、シナリオ(スタンドアローン、インバンド、ガードバンド)を特定してもよい。例えば、端末装置1は、NB−IoTセルのキャリア中心周波数が100kHzの倍数である場合、シナリオがスタンドアローンであると判断してもよい。例えば、端末装置1は、NB−IoTセルのキャリア中心周波数が100kHzの倍数でない場合、シナリオがインバンドであると判断してもよい。
【0090】
端末装置1は、NB−IoTセルの検出に用いられたチャネルラスタに基づいて、シナリオ(スタンドアローン、インバンド、ガードバンド)を特定してもよい。例えば、端末装置1が第1のチャネルラスタによってNB−IoTセルを検出した場合、端末装置1はシナリオがスタンドアローンであると判断してもよい。ここで、第1のチャネルラスタは100kHzであってもよい。例えば、端末装置1が第2のチャネルラスタによってNB−IoTセルを検出した場合、端末装置1はシナリオがインバンドであると判断してもよい。ここで、第2のチャネルラスタは(100・n+α)kHzであってもよい。ここで、nは整数であり、αは100よりも小さいオフセット値であり、上記(f
raster− f
NB−IoT)のうちの1つである。
【0091】
以下、NB−CRSについて詳細に説明する。
【0092】
インバンドのシナリオにおいて、NB−CRSは、LTEセルのCRSと同一である。
【0093】
図19は、本実施形態における1つの物理リソースブロックに配置されるCRS/NB−CRSの一例を示す図である。CRS/NB−CRSは、0番目、および、(N
DLsymb − 3)番目のOFDMシンボルに配置される。1つのOFDMシンボル毎に、2つのCRSが配置される。
【0094】
CRS/NB−CRSの系列は、数式(10)によって与えられる。
【0095】
(数10)
r
l,ns(m) = 1/sqrt(2)・(1 − 2・c(2m)) + j・1/sqrt(2)・(1 − 2・c(2m+1))
where
m = 0,1,…,2・N
max,DLRB − 1
【0096】
jは虚数単位である。lは、OFDMシンボルのインデックスである。n
sは、スロットの番号である。sqrt(X)は、Xの正の平方根を返す関数である。N
max,DLRBはLTEセルの送信帯域幅の最大値である。c()は疑似ランダム系列である。ここで、疑似ランダム系列cは、スロットの番号、OFDMシンボルのインデックス、および、PCI(Physical layer Cell Identity)に基づいて初期化されてもよい。ここで、PCIは、LTEセルのPCI、または、NB−IoTセルのPCIであってもよい。
【0097】
LTEセルにおいて用いられるCRS系列は、数式(10)によって与えられる系列の一部、または、全部であってもよい。NB−IoTセルにおいて用いられるCRS系列は、数式(10)によって与えられる系列のうちの一部(2つ)であってもよい。
図20は、本実施形態におけるCRSとNB−CRSの関係の一例を示す図である。数式(10)によって与えられるCRS系列のうちLTEセルのリソースエレメントa
k,lに配置される系列は、数式(11)によって与えられる。kはサブキャリアの番号である。
【0098】
(数11)
a
k,l= r
l,ns (m’)
where
k = 6・n + (v + v
shift) mod 6
v
shift = N
LTE cellIDmod 6
v = 0 if p =0
l = 0, N
DLsymb− 3 if p =0
m’ = n + N
max,DLRB − N
DLRB
n = 0,1,…, 2・N
DLRB − 1
【0099】
N
LTE cellIDは、LTEセルのPCIである。pは、CRSが送信される送信アンテナポートのインデックスである。N
DLRBは、LTEセルの送信帯域幅である。N
DLsymbは1つのスロットに含まれるOFDMシンボルの数である。X mod Yは、XをYで割ったときの余りを返す関数である。
【0100】
インバンドのシナリオにおいて、数式(10)によって与えられるCRS系列のうちNB−IoTセルのリソースエレメントa’
k,lに配置される系列は、数式(12)によって与えられる。
【0101】
(数12)
a’
k,l= r
l,ns (m’’)
where
k = 6・n + (v + v’
shift) mod 6
v’
shift = N
NB−IoT cellID mod 6
v = 0 if p =0
l = 0, N
DLsymb− 3 if p =0
m’’ = n + β
n = 0,1
【0102】
N
NB−IoT cellIDは、NB−IoTセルのPCIである。βは、端末装置1がNB−CRS系列を特定するために用いられるオフセット値である。端末装置1は、NB−IoTセルのキャリア中心周波数、NB−IoTセルを検出した時に用いていたチャネルラスタ、および/または、NB−PBCHに含まれる情報に基づいて、βを特定してもよい。βは数式(13)によって与えられてもよい。すなわち、端末装置1は、送信帯域にNB−IoTセルを含むLTEセルの物理リソースブロックインデックスn
PRB、および、送信帯域にNB−IoTセルを含むLTEセルの送信帯域幅N
DLRBに基づいて、βを特定してもよい。NB−PBCHに含まれる情報は、送信帯域にNB−IoTセルを含むLTEセルの物理リソースブロックインデックスn
PRB、および、送信帯域にNB−IoTセルを含むLTEセルの送信帯域幅N
DLRBを示してもよい。
【0103】
(数13)
β = 2・n
PRB + N
max,DLRB − N
DLRB
【0104】
v’
shiftは、NB−PBCHに含まれる情報によって示されてもよい。
【0105】
図21は、本実施形態におけるNB−CRSの系列を特定するためのフローを示す図である。端末装置1は、NB−SSを検出し、NB−IoTセルのPCIを取得する(ステップ210)。端末装置1はNB−PBCHを復号し、NB−PBCHに含まれる情報を取得する(ステップ211)。端末装置1はNB−CRSの系列を特定する(ステップ212)。端末装置1は、NB−PBCH以外の物理チャネルの受信処理、および、NB−IoTセルとの同期のためにNB−CRSを用いてもよい。
【0106】
端末装置1は、NB−PBCHの送信に関連するNB−DL RSを用いてNB−PBCHの受信処理を行う。該NB−DL RS、および、NB−PBCHは、NB−CRSが配置されないOFDMシンボルに配置されてもよい。該NB−DL RSの系列は、ステップ210において取得されたNB−IoTセルのPCIによって与えられてもよい。
【0107】
LTEセルのPCI、および、該LTEセルの送信帯域幅に含まれるNB−IoTセルのPCIが同じ場合、端末装置1はNB−CRSの生成に関連する疑似ランダム系列cを、NB−IoTセルのPCIに基づいて特定してもよい。
【0108】
LTEセルのPCI、および、該LTEセルの送信帯域幅に含まれるNB−IoTセルのPCIが異なる場合、端末装置1はNB−CRSの生成に関連する疑似ランダム系列cを、NB−PBCHに含まれる情報に基づいて特定してもよい。
【0109】
NB−PBCHに含まれる情報は、以下の一部、または、全部を示してもよい。サルサーチのための補助情報は、以下を示す情報を含んでもよい。また、以下の一部、または、全部は、NB−PBCHに含まれるCRCに適用されるマスクによって表現されてもよい。また、以下の一部、または、全部は、下りリンクと上りリンクに対して個別に定義されてもよい。
(9)NB−IoTセルが対応するチャネルラスタの間隔(例えば、5kHz、100kHz)
(10)NB−IoTセルが対応するチャネルラスタオフセットの値
(11)シナリオ(スタンドアローン、インバンド、ガードバンド)
(12)NB−IoTセルが含まれるLTEセルのチャネル帯域幅N
DLRB
(13)NB−IoTセルに対応する物理リソースブロックの物理リソースブロックインデックスn
PRB
(14)NB−IoTセルに対応するサブキャリアの番号/インデックス
(15)NB−IoTセルの送信帯域幅が対応するLTEセルの最も低い物理リソースブロックインデックスn
PRB、および/または、NB−IoTセルの送信帯域幅が対応する該最も低い物理リソースブロックインデックスn
PRBに対応する物理リソースブロックの境界からのサブキャリア数(オフセット値)
(16)NB−IoTセルの送信帯域幅が対応する、LTEセルの最も低い物理リソースブロックインデックスn
PRB
(17)LTEセルに含まれるNB−IoTセルのキャリア中心周波数から、該LTEセルのキャリア中心周波数を除算することによって与えられる値
(18)LTEセルのキャリア中心周波数から、該LTEセルに含まれるNB−IoTセルのキャリア中心周波数を除算することによって与えられる値
(19)NB−IoTセルのキャリア中心周波数
(20)送信帯域にNB−IoTセルを含むLTEセルのキャリア中心周波数
(21)送信帯域にNB−IoTセルを含むLTEセルのPCI
(22)端末装置1がNB−CRS系列を特定するために用いられるオフセット値β
(23)NB−CRSが配置されるリソースエレメントを特定するために用いられるv’
shift
(24)NB−CRSに対する送信アンテナポートの数
【0110】
上記(21)は、疑似ランダム系列cの初期化のために用いられるパラメータとして定義されてもよい。
【0111】
以下、本実施形態における装置の構成について説明する。
【0112】
図22は、本実施形態の端末装置1の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、端末装置1は、無線送受信部10、および、上位層処理部14を含んで構成される。無線送受信部10は、アンテナ部11、RF(Radio Frequency)部12、および、ベースバンド部13を含んで構成される。上位層処理部14は、媒体アクセス制御層処理部15、および、無線リソース制御層処理部16を含んで構成される。無線送受信部10を送信部、受信部、または、物理層処理部とも称する。
【0113】
上位層処理部14は、ユーザの操作等により生成された上りリンクデータ(トランスポートブロック)を、無線送受信部10に出力する。上位層処理部14は、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)層、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の処理を行なう。
【0114】
上位層処理部14が備える媒体アクセス制御層処理部15は、媒体アクセス制御層の処理を行う。媒体アクセス制御層処理部15は、無線リソース制御層処理部16によって管理されている各種設定情報/パラメータに基づいて、スケジューリングリクエストの伝送の制御を行う。
【0115】
上位層処理部14が備える無線リソース制御層処理部16は、無線リソース制御層の処理を行う。無線リソース制御層処理部16は、自装置の各種設定情報/パラメータの管理をする。無線リソース制御層処理部16は、基地局装置3から受信した上位層の信号に基づいて各種設定情報/パラメータをセットする。すなわち、無線リソース制御層処理部16は、基地局装置3から受信した各種設定情報/パラメータを示す情報に基づいて各種設定情報/パラメータをセットする。
【0116】
無線送受信部10は、変調、復調、符号化、復号化などの物理層の処理を行う。無線送受信部10は、基地局装置3から受信した信号を、分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部14に出力する。無線送受信部10は、データを変調、符号化することによって送信信号を生成し、基地局装置3に送信する。
【0117】
RF部12は、アンテナ部11を介して受信した信号を、直交復調によりベースバンド信号に変換し(ダウンコンバート: down covert)、不要な周波数成分を除去する。RF部12は、処理をしたアナログ信号をベースバンド部に出力する。
【0118】
ベースバンド部13は、RF部12から入力されたアナログ信号を、アナログ信号をディジタル信号に変換する。ベースバンド部13は、変換したディジタル信号からCP(Cyclic Prefix)に相当する部分を除去し、CPを除去した信号に対して高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform: FFT)を行い、周波数領域の信号を抽出する。
【0119】
ベースバンド部13は、データを逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform: IFFT)して、SC−FDMAシンボルを生成し、生成されたSC−FDMAシンボルにCPを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換する。ベースバンド部13は、変換したアナログ信号をRF部12に出力する。
【0120】
RF部12は、ローパスフィルタを用いてベースバンド部13から入力されたアナログ信号から余分な周波数成分を除去し、アナログ信号を搬送波周波数にアップコンバート(up convert)し、アンテナ部11を介して送信する。また、RF部12は、電力を増幅する。また、RF部12は送信電力を制御する機能を備えてもよい。RF部12を送信電力制御部とも称する。
【0121】
図23は、本実施形態の基地局装置3の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、基地局装置3は、無線送受信部30、および、上位層処理部34を含んで構成される。無線送受信部30は、アンテナ部31、RF部32、および、ベースバンド部33を含んで構成される。上位層処理部34は、媒体アクセス制御層処理部35、および、無線リソース制御層処理部36を含んで構成される。無線送受信部30を送信部、受信部、または、物理層処理部とも称する。
【0122】
上位層処理部34は、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)層、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の処理を行なう。
【0123】
上位層処理部34が備える媒体アクセス制御層処理部35は、媒体アクセス制御層の処理を行う。媒体アクセス制御層処理部35は、無線リソース制御層処理部36によって管理されている各種設定情報/パラメータに基づいて、スケジューリングリクエストに関する処理を行う。
【0124】
上位層処理部34が備える無線リソース制御層処理部36は、無線リソース制御層の処理を行う。無線リソース制御層処理部36は、物理下りリンク共用チャネルに配置される下りリンクデータ(トランスポートブロック)、システムインフォメーション、RRCメッセージ、MAC CE(Control Element)などを生成し、又は上位ノードから取得し、無線送受信部30に出力する。また、無線リソース制御層処理部36は、端末装置1各々の各種設定情報/パラメータの管理をする。無線リソース制御層処理部36は、上位層の信号を介して端末装置1各々に対して各種設定情報/パラメータをセットしてもよい。すなわち、無線リソース制御層処理部36は、各種設定情報/パラメータを示す情報を送信/報知する。
【0125】
無線送受信部30の機能は、無線送受信部10と同様であるため説明を省略する。
【0126】
端末装置1が備える符号10から符号16が付された部のそれぞれは、回路として構成されてもよい。基地局装置3が備える符号30から符号36が付された部のそれぞれは、回路として構成されてもよい。
【0127】
以下、本実施形態における、端末装置1および基地局装置3の種々の態様について説明する。
【0128】
(1)本実施形態の第1の態様は、端末装置1であって、NB−IoTセルの周波数に関する情報を取得し、前記NB−IoTセルの周波数に関する情報に基づいて、端末装置が前記NB−IoTセルとの時間および周波数同期を取得し、且つ、前記NB−IoTセルのセル識別子(PCI)を検出する手順であるセルサーチを行う受信部と、を備え、前記NB−IoTセルの周波数に関する情報は、第1の値と第2の値を示し、前記NB−IoTセルの周波数は、前記第1の値が示す周波数、および、前記第2の値が示す周波数オフセットによって示され、前記第1の値の‘0’は、周波数A[MHz]に対応し、前記第1の値のインクリメントは、周波数B[kHz]のインクリメントに対応し、前記第2の値が示す周波数オフセットの絶対値は、Bよりも小さい。
【0129】
(2)本実施形態の第1の態様において、端末装置1は、前記NB−IoTセルの周波数に関する情報が予め設定されるメモリを備える。
【0130】
(3)本実施形態の第1の態様において、前記受信部は、前記NB−IoTセルの周波数に関する情報を取得するために、カード、または、USIM(Universal Subscriber Identity Module)を参照する。
【0131】
(4)本実施形態の第1の態様において、前記周波数B[kHz]は、LTEセルのチャネルラスタの値と同じである。
【0132】
(5)本実施形態の第1の態様において、前記A、C、および、前記周波数オフセットの和は、前記LTEセルの送信帯域幅に含まれる物理リソースブロックの中心周波数に対応し、前記Cは、前記B、および、第1の正の整数を乗算することによって与えられる値であり、前記物理リソースブロックの中心周波数は、前記LTEセルの中心周波数とは異なる。
【0133】
(6)本実施形態の第1の態様において、前記Bは、100[kHz]であり、前記周波数オフセットは、+2.5[kHz]、−2.5[kHz]、+7.5[kHz]、−7.5[kHz]、+12.5[kHz]、−12.5[kHz]、+17.5[kHz]、−17.5[kHz]、+22.5[kHz]、−22.5[kHz]、+27.5[kHz]、−27.5[kHz]、+32.5[kHz]、−32.5[kHz]、+37.5[kHz]、−37.5[kHz]、+42.5[kHz]、−42.5[kHz]、+47.5[kHz]、または、−47.5[kHz]である。
【0134】
(7)本実施形態の第2の態様は、端末装置1であって、端末装置がNB−IoTセルとの時間および周波数同期を取得し、且つ、前記NB−IoTセルのセル識別子(PCI)を検出する手順であるセルサーチを行い、前記NB−IoTセルにおいて、第1の情報を含む報知チャネルを受信する受信部を備え、前記NB−IoTセルの送信帯域は、LTEセルの送信帯域に含まれ、前記NB−IoTセルに対応する前記LTEセルの物理リソースブロックインデックス、および/または、前記LTEセルの送信帯域幅は、前記第1の情報、および、前記NB−IoTセルの中心周波数が、第1の周波数、および、第2の周波数のうちの何れであるかに少なくとも基づき、前記第1の周波数は、(100・n±x)kHzであり、前記第2の周波数は、(100・n±y)kHzであり、前記nは、整数である。
【0135】
(8)本実施形態の第2の態様において、前記報知チャネルの送信に関連する第1の参照信号(NB−DL RS)の系列は、前記NB−IoTセルのセル識別子に少なくとも基づく。
【0136】
(9)本実施形態の第2の態様において、前記報知チャネルは、前記LTEセルのセル識別子を示す第2の情報を含み、前記NB−IoTセルに含まれる第2の参照信号(CRS)の系列は、前記LTEセルのセル識別子、前記LTEセルの物理リソースブロックインデックス、および/または、前記LTEセルの送信帯域幅に少なくとも基づく。
【0137】
(10)本実施形態の第2の態様において、前記NB−IoTセルに含まれる第2の参照信号(CRS/NB−CRS)の系列は、前記NB−IoTセルのセル識別子、前記LTEセルの物理リソースブロックインデックス、および/または、前記LTEセルの送信帯域幅に少なくとも基づく。
【0138】
(11)本実施形態の第2の態様において、前記報知チャネルは、前記第2の参照信号(CRS/NB−CRS)に対するアンテナポートの数を示す第3の情報を含む。
【0139】
(12)本実施形態の第2の態様において、前記NB−IoTセルの送信帯域がLTEセルの送信帯域に含まれない場合、第1の情報はリザーブされる。
【0140】
(13)本実施形態の第3の態様は、端末装置1であって、端末装置がNB−IoTセルとの時間および周波数同期を取得し、且つ、前記NB−IoTセルのセル識別子(PCI)を検出する手順であるセルサーチを行い、前記NB−IoTセルにおいて、第1の情報を含む報知チャネルを受信する受信部を備え、前記端末装置は、前記NB−IoTセルの中心周波数が、第1の周波数、および、第2の周波数のうちの何れかである場合には、前記NB−IoTセルの送信帯域幅が、LTEセルの送信帯域幅に含まれるとみなし、前記端末装置は、前記NB−IoTセルの中心周波数が、第3の周波数である場合には、前記NB−IoTセルの送信帯域幅が、LTEセルの送信帯域幅に含まれないとみなし、前記第1の周波数は、(100・n±x)kHzであり、前記第2の周波数は、(100・n±y)kHzであり、前記第3の周波数は、(100・n)kHzであり、前記nは、整数である。
【0141】
(14)本実施形態の第3の態様において、前記NB−IoTセルの送信帯域が前記LTEセルの送信帯域に含まれる場合、前記NB−IoTセルに対応する前記LTEセルの物理リソースブロックインデックス、および/または、前記LTEセルの送信帯域幅は、前記第1の情報、および、前記NB−IoTセルの中心周波数が、前記第1の周波数、および、前記第2の周波数のうちの何れであるかに少なくとも基づく。
【0142】
(15)本実施形態の第3の態様において、前記報知チャネルの送信に関連する第1の参照信号(DMRS)の系列は、前記NB−IoTセルのセル識別子に少なくとも基づく。
【0143】
(16)本実施形態の第3の態様において、前記報知チャネルは、前記LTEセルのセル識別子を示す第2の情報を含み、前記NB−IoTセルに含まれる第2の参照信号(CRS)の系列は、前記LTEセルのセル識別子、前記LTEセルの物理リソースブロックインデックス、および/または、前記LTEセルの送信帯域幅に少なくとも基づく。
【0144】
(17)本実施形態の第3の態様において、前記NB−IoTセルに含まれる第2の参照信号(CRS)の系列は、前記NB−IoTセルのセル識別子、前記LTEセルの物理リソースブロックインデックス、および/または、前記LTEセルの送信帯域幅に少なくとも基づく。
【0145】
(18)本実施形態の第3の態様において、前記NB−IoTセルの送信帯域が前記LTEセルの送信帯域に含まれない場合、前記NB−IoTセルに含まれる第2の参照信号(CRS)の系列は、前記NB−IoTセルのセル識別子に少なくとも基づく。
【0146】
これにより、端末装置および基地局装置は互いに、下りリンクを用いて効率的に通信することができる。
【0147】
本発明に関わる基地局装置3は、複数の装置から構成される集合体(装置グループ)として実現することもできる。装置グループを構成する装置の各々は、上述した実施形態に関わる基地局装置3の各機能または各機能ブロックの一部、または、全部を備えてもよい。装置グループとして、基地局装置3の一通りの各機能または各機能ブロックを有していればよい。また、上述した実施形態に関わる端末装置1は、集合体としての基地局装置と通信することも可能である。
【0148】
また、上述した実施形態における基地局装置3は、EUTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)であってもよい。また、上述した実施形態における基地局装置3は、eNodeBに対する上位ノードの機能の一部または全部を有してもよい。
【0149】
本発明に関わる装置で動作するプログラムは、本発明に関わる上述した実施形態の機能を実現するように、Central Processing Unit(CPU)等を制御してコンピュータを機能させるプログラムであっても良い。プログラムあるいはプログラムによって取り扱われる情報は、処理時に一時的にRandom Access Memory(RAM)などの揮発性メモリに読み込まれ、あるいはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリやHard Disk Drive(HDD)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
【0150】
尚、上述した実施形態における装置の一部、をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、オペレーティングシステムや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、半導体記録媒体、光記録媒体、磁気記録媒体等のいずれであってもよい。
【0151】
さらに「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0152】
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、または諸特徴は、電気回路、すなわち典型的には集積回路あるいは複数の集積回路で実装または実行され得る。本明細書で述べられた機能を実行するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものを含んでよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、代わりにプロセッサは従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってもよい。汎用用途プロセッサ、または前述した各回路は、ディジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
【0153】
なお、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。実施形態では、装置の一例を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置に適用出来る。
【0154】
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。