特許第6899009号(P6899009)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6899009-ビニールハウスの防虫網取付構造 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6899009
(24)【登録日】2021年6月15日
(45)【発行日】2021年7月7日
(54)【発明の名称】ビニールハウスの防虫網取付構造
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/24 20060101AFI20210628BHJP
   A01M 29/34 20110101ALI20210628BHJP
【FI】
   A01G9/24 B
   A01M29/34
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-14804(P2020-14804)
(22)【出願日】2020年1月31日
【審査請求日】2020年2月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】520038736
【氏名又は名称】岡野 幹央
(74)【代理人】
【識別番号】100167863
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 恵
(72)【発明者】
【氏名】岡野 幹央
【審査官】 吉田 英一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−063061(JP,A)
【文献】 特開2006−340647(JP,A)
【文献】 特開2005−245203(JP,A)
【文献】 実開平05−074247(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0121721(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G 9/24
A01M 29/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビニールハウスの天井部に換気窓を設け、この換気窓の全面に防虫網を取り付けるためのビニールハウスの防虫網取付構造であって、
前記ビニールハウスの奥行き方向に間隔を空けて立設される複数のパイプ材のうち少なくとも2本以上の前記パイプ材に跨がるようにして取り付けられ、前記ビニールハウスの内側に防虫網取付部が設けられた支持部材と、
前記防虫網取付部に取り付けられ、前記換気窓の全面を内側から覆う防虫網と、
前記ビニールハウスの天井部を構成する屋根ビニールよりも外側に取り付けられ、前記換気窓の全面を外側から覆い、前記換気窓の開閉に用いられる開閉用ビニールと
を備えたことを特徴とするビニールハウスの防虫網取付構造。
【請求項2】
前記支持部材には、隣り合う前記パイプ材の間を覆うパイプ取付部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のビニールハウスの防虫網取付構造。
【請求項3】
前記防虫網取付部は、前記ビニールハウスの奥行き方向に連続して延在し、前記支持部材が前記パイプ材に取り付けられた状態で、斜め上側に向けて突出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のビニールハウスの防虫網取付構造。
【請求項4】
前記パイプ材が円弧状に曲げられたアーチパイプであり、前記支持部材を前記アーチパイプの円弧状の曲率に合わせて取り付けることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のビニールハウスの防虫網取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビニールハウスの換気窓に防虫網を取り付けるための防虫網の取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
ビニールハウス(パイプハウスなどともいう)は、太陽光を取り入れ可能な透過ビニールによってその全体が覆われており、その天井部には、換気窓が設けられている。この換気窓には、ビニールハウス内に害虫が入り込むのを防いだり、ハウス内の受粉用のミツバチが外へ逃げないようにするための防虫網が取り付けられている。
【0003】
この防虫網は、ビニールハウスのビニールの外側から換気窓の全面を覆うようにして取り付けられる。また、防虫網のさらに外側には、この防虫網を含む換気窓の全面を覆うようにして開閉用ビニールが取り付けられる。すなわち、この開閉用ビニールを閉じた状態では、ビニールハウス内に日光を入れつつハウス内の温度を一定に保つことができ、開いた状態では、防虫網を介して、ビニールハウスの内部と外部の空気を入れ替えると共に、害虫の侵入を防ぐことができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実願2006−3954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した防虫網および開閉用ビニールは、いずれもビニールハウスの外側から取り付けられるため、開閉用ビニールを閉じた状態では、防虫網と開閉用ビニールとが互いに接触した状態になる。そのため、ビニールの内面に結露が生じると、この結露水が防虫網に伝わって、防虫網から水滴となって落下する。この水滴が作物に落下すると、作物の成長を妨げたり、種々の病害を発生させる要因になってしまう。
【0006】
また、換気窓の下側で作物を栽培しないように対処している農家も見受けられるが、ビニールハウス内に無駄なスペースができてしまうため、生産性が悪くなる。
【0007】
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、結露水が防虫網を伝って落下するのを防止するためのビニールハウスの防虫網取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述課題を解決するため、本発明は、ビニールハウスの天井部に換気窓を設け、この換気窓の全面に防虫網を取り付けるためのビニールハウスの防虫網取付構造であって、前記ビニールハウスの奥行き方向に間隔を空けて立設される複数のパイプ材のうち少なくとも2本以上の前記パイプ材に跨がるようにして取り付けられ、前記ビニールハウスの内側に防虫網取付部が設けられた支持部材と、前記防虫網取付部に取り付けられ、前記換気窓の全面を内側から覆う防虫網と、前記ビニールハウスの天井部を構成する屋根ビニールよりも外側に取り付けられ、前記換気窓の全面を外側から覆い、前記換気窓の開閉に用いられる開閉用ビニールとを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、前記支持部材には、隣り合う前記パイプ材の間を覆うパイプ取付部が形成されている。
【0010】
さらに、前記防虫網取付部は、前記ビニールハウスの奥行き方向に連続して延在し、前記支持部材がアーチパイプに取り付けられた状態で、斜め上側に向けて突出している。
【0011】
また、前記パイプ材が円弧状に曲げられたアーチパイプであり、前記支持部材を前記アーチパイプの円弧状の曲率に合わせて取り付けるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るビニールハウスの防虫網取付構造は、前記ビニールハウスの奥行き方向に間隔を空けて立設される複数のパイプ材のうち少なくとも2本以上の前記パイプ材に跨がって取り付けられ、前記ビニールハウスの内側に防虫網取付部が設けられた支持部材と、この防虫網取付部に取り付けられ、前記換気窓の全面を内側から覆う防虫網と、前記ビニールハウスの天井部を構成する屋根ビニールよりも外側に取り付けられ、前記換気窓の全面を外側から覆い、前記換気窓の開閉に用いられる開閉用ビニールとを備えているので、防虫網と開閉用ビニールとを接触させることなく間隔を空けて配置することができる。そのため、開閉用ビニールの内面を伝う結露水が防虫網に伝い落ちることがないので、結露水が防虫網から水滴となって落下することがない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施の形態に係る防虫網取付構造が設けられたビニールハウスの概要図である。
図2図1のX−X断面図である。
図3図2のY−Y断面図である。
図4図2のA方向から見た図である。
図5】支持部材を単体で示す図である。
図6】換気窓の取付部位を示す概要図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態に係るビニールハウスの防虫網取付構造について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る防虫網取付構造が設けられたビニールハウスの外観斜視図である。なお、本実施の形態で使用する前後(奥行き)、左右、上下方向とは、図1で示す方向(妻面Sを正面から見た方向)をいうものとする。また、内側、外側とは、ビニールハウス1の内側(内部側)、外側(外部側)をいうものとする。
【0015】
ビニールハウス1は、図1に示すように、妻面S側から奥行き方向(前後方向)に間隔を空けて複数のアーチパイプ2aが設けられており、このアーチパイプ2aを繋ぐようにして直線状の母屋パイプ2bが前後方向に連結されている。また、これらのパイプ2a、2bの外側には、屋根部を覆う屋根ビニール3aと、側面部を覆う側ビニール3bとによって、ビニールハウス1の外側全面が覆われている。また、これらの透過性を有するビニール3a、3bは、アーチパイプ2a等に取り付けられたビニペット(図視せず)を介してパイプ2a、2bに固定される。
【0016】
ビニールハウス1の屋根部には、略矩形状に開口する換気窓10が設けられている。この換気窓10は、図6に示すように、円弧状の屋根部のいずれの部分にも設けることができ、風向きや方位を考慮して換気効率のよい位置に設置することが好ましい。
【0017】
なお、ビニールハウス1の大きさ(規模)によっては、強度を確保するための主骨材がパイプ2a、2bの外側に取り付けられるようになる。本実施例では、これらの主骨材を省略した構造で説明する。
【0018】
図2は、図1のX−X断面図、図3は、図2のY−Y断面図、図4は、図2のA方向から見た図である。また、図5は、支持部材11を単体で示すものであり、(A)は正面図、(B)は(A)の右側面図である。
【0019】
換気窓10には、図2に示すように、アーチパイプ2aに固定され、ビニールハウス1の内側に向けて突出する支持部材11が取り付けられている。また、この支持部材11のさらに内側には、防虫網20が取り付けられている。一方、アーチパイプ2aの外側であって、屋根ビニール3aのさらに外側には、開閉用ビニール30が取り付けられている。
【0020】
支持部材11は、図5(A)、図5(B)に示すように、換気窓10の前後方向の全長に亘って連続するように形成されている。この支持部材11は、アーチパイプ2aに取り付けられるパイプ取付部12と、防虫網20が取り付けられる防虫網取付部13とで構成されている。
【0021】
パイプ取付部12には、アーチパイプ2aの隣り合う間隔に対応して複数の切り欠き12bが形成されている。この切り欠き12bの形状は、アーチパイプ2aの外周形状に対応しており、アーチパイプ2aに切り欠き12bを嵌め込んだ状態で、隙間なく密着するようになっている。また、このパイプ取付部12は、図2に示すように、アーチパイプ2aに対して略直角に取り付けられ、アーチパイプ2aに対して、内側斜め下方向に向けて延びるようになっている。
【0022】
また、パイプ取付部12は、図3に示すように、隣り合うアーチパイプ2aの間を隙間なく覆うようになっており、この部分からビニールハウス1の内部に害虫および結露水が侵入しないようにしている。
【0023】
さらに、パイプ取付部12には、図5(B)の紙面右側に向けて突出する固定部12aが形成されており、支持部材11の前後方向の全長に亘って連続している。この固定部12aは、図2に示すように、アーチパイプ2aに切り欠き12bを嵌め込んだ状態で、アーチパイプ2aの下側に沿って斜め下側に突出するようになっており、支持部材11をアーチパイプ2aにボルト(図視せず)などを用いて固定するためのものである。
【0024】
防虫網取付部13は、図5(B)に示すように、パイプ取付部12の下端から略直角に、固定部12aと反対側に延びている。この防虫網取付部13も、固定部12aと同様に、支持部材11の全長に亘って形成されている。また、防虫網取付部13は、図2に示すように、支持部材11がアーチパイプ2aに取り付けられた状態で、アーチパイプ2aに沿って斜め上側(固定部12aと反対側)に向けて突出するようになっている。
【0025】
この支持部材11は、1枚の板金を折り曲げ加工することによって、固定部12a、防虫網取付部13が形成されている。特に、固定部12aは、別体のものを溶接などで取り付けて製作する場合と比較して、板金を折り曲げ加工する方が容易に製作することができる。
【0026】
このような支持部材11は、図3および図4に示すように、換気窓10の上側および下側にそれぞれ取り付けられており、複数(少なくとも2本以上)のアーチパイプ2aに跨がるようにして、換気窓10の前後方向の全長に亘って延在している。このような取付構造にすることで、アーチパイプ2aの円弧状の曲率が異なるビニールハウスに換気窓10を構成する場合でも、支持部材11を曲率に合わせて適宜配置することができる。
【0027】
防虫網20は、図2図4に示すように、換気窓10の開口の全面を下側から覆う大きさに略矩形状に形成されており、防虫網取付部13の下面に取り付けられている。詳細には、防虫網20の上下方向の長さは、図2に示すように、上下に位置する2本の支持部材11の防虫網取付部13の間に亘っている。また、前後方向の長さは、図3に示すように、支持部材11の前後方向の全長よりも少し長く、その前後の端部を上側に折り返して取り付けている。このように折り返すことで、支持部材11の前後方向における側部の隙間を防虫網20で覆うようにしている。なお、防虫網20の面後方向の端部は、上下方向に延びるペット21に挟み込むようにして固定されている。
【0028】
開閉用ビニール30は、図2図4に示すように、防虫網20を含む換気窓10の全面を覆う略矩形状に形成されており、屋根ビニール3aのさらに外側に配置される。この開閉用ビニール30の縁部は、図視しないビニペットによって、屋根ビニール3aと一緒に挟み込んで固定されている。すなわち、開閉用ビニール30と防虫網20は、上下方向に間隔を空けて配置されており、これらが互いに接触しない構造になっている。
【0029】
開閉用ビニール30は、換気窓10を開閉するためのものであり、閉じた状態ではビニールハウス1内に外気が入り込まないように密閉され、開いた状態ではビニールハウス1の内外の空気が循環するようになる。この開閉用ビニール30の開閉作業は、例えば、開閉用ビニール30を巻き上げる巻上機を用いて行う。なお、この開閉の方法は、従来と同じ方法であり、種々の方法が用いられるが、本実施例では、その詳細な説明は省略する。
【0030】
開閉用ビニール30と防虫網20との間隔は、支持部材11のパイプ取付部12の長さによって決定される。また、この間隔は、開閉用ビニール30を開閉する際に、開閉用ビニール30が撓んで内側に入り込んだとしても、防虫網20と接触しない寸法を確保している。
【0031】
次に、本発明の実施の形態に係るビニールハウスの防虫網取付構造の作用について詳細に説明する。
【0032】
ビニールハウス1内は湿度が高く、また、ビニールハウス1の内外の気温差などに起因して、屋根ビニール3aの内面が結露する。この結露水は、換気窓10がない箇所では、屋根ビニール3aの内面の傾斜に沿って下側に伝い落ちた後に、側ビニール3bを伝って地面に到達する。このように、結露水は、屋根ビニール3aを伝い落ちる途中で水滴となって落下することはない。
【0033】
一方、伝い落ちる経路の途中に換気窓10がある場合、結露水のほとんどは、開閉用ビニール30および屋根ビニール3aを伝って、地面に到達する。また、仮に、結露水が支持部材11を伝い落ちたとしても、斜め上側に折り曲げられた防虫網取付部13の上面によって受けられ、防虫網20まで伝わらない。より詳細には、防虫網取付部13の上面が水樋の機能を奏することになる。なお、防虫網取付部13で受けられた結露水は、支持部材11に沿って前後方向のいずれかの端部まで流れて行き、図視しない排水ホースによって所定の位置に排水される。
【0034】
さらに、開閉用ビニール30の内面で生じた結露水についても同様に、開閉用ビニール30および屋根ビニール3aを伝って地面に到達するか、防虫網取付部13の上面によって受けられる。
【0035】
上述したいずれの場合でも、結露水は、防虫網20まで到達することがない。従来では、この防虫網に伝わった結露水は、網目の部分で溜まり、水滴となって落下していたが、本実施例では結露水が防虫網20まで伝わらず、結露水と防虫網20が触れることがないので、水滴となって落下することがない。
【0036】
本発明の実施の形態に係るビニールハウスの防虫網取付構造によれば、ビニールハウス1の奥行き方向に間隔を空けて立設される複数のアーチパイプ2aのうち少なくとも2本以上のアーチパイプ2aに跨がるようにして取り付けられ、ビニールハウス1の内側に防虫網取付部13が設けられた支持部材11と、防虫網取付部13に取り付けられ、換気窓10の全面を内側から覆う防虫網20と、ビニールハウス1の天井部を構成する屋根ビニール3aよりも外側に取り付けられ、換気窓10の全面を外側から覆い、換気窓10の開閉に用いられる開閉用ビニール30とを備えているので、防虫網20と開閉用ビニール30とが接触することなく間隔を空けて配置することができる。そのため、開閉用ビニール30の内面を伝う結露水が防虫網20に伝い落ちることがないので、結露水が防虫網20から水滴となって落下することがない。
【0037】
また、支持部材11には、隣り合うアーチパイプ2aの間を覆うパイプ取付部12が形成されているので、アーチパイプ2aの間の空間からビニールハウス1内に害虫が侵入するのを防止することができる。また、この部分まで防虫網20を延ばして覆う必要がないので、結露水が防虫網20に伝い落ちることがない。
【0038】
さらに、防虫網取付部13は、ビニールハウス1の奥行き方向に連続して延在し、支持部材11がアーチパイプ2aに取り付けられた状態で、斜め上側に向けて突出しているので、仮に、結露水が支持部材11を伝い落ちたとしても、この防虫網取付部13の上面で受けて排水することができる。そのため、結露水が防虫網20に伝い落ちることがない。
【0039】
また、支持部材11をアーチパイプ2aの円弧状の曲率に合わせて取り付けているので、アーチパイプ2aの円弧状の曲率が異なるビニールハウスに設置する場合でも、支持部材11を曲率に合わせて適宜取り付けることができる。
【0040】
以上、本発明の実施の形態に係るビニールハウスの防虫網取付構造について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
【0041】
例えば、本実施の形態では、ビニールハウス1の屋根の形状が円弧状(アーチ状)のもので説明しているが、例えば三角屋根など曲面のない屋根であっても構成することができる。すなわち、アーチパイプ2aのように曲率があるパイプ材でも、斜めに直線的に延びるパイプ材であっても、支持部材11を適宜取り付けることができるので、屋根の形状に限定されることなく本発明の構成を適用することができる。これにより、結露水が防虫網20に伝わることがないので、結露水が防虫網20と接触して水滴となって落ちないようにすることができる。
【符号の説明】
【0042】
1 ビニールハウス
2a アーチパイプ(パイプ材)
2b 母屋パイプ
3a 屋根ビニール
3b 側ビニール
10 換気窓
11 支持部材
12 パイプ取付部
12a 固定部
12b 切り欠き
13 防虫網取付部
20 防虫網
21 ペット
30 開閉用ビニール
S 妻面
【要約】
【課題】結露水が防虫網を伝って落下するのを防止するためのビニールハウスの防虫網取付構造を提供する。
【解決手段】ビニールハウス1の天井部に換気窓10を設け、この換気窓10の全面に防虫網20を取り付けるためのビニールハウスの防虫網取付構造であって、ビニールハウス1の奥行き方向に間隔を空けて立設される複数のパイプ材2aのうち少なくとも2本以上のパイプ材2aに跨がるようにして取り付けられ、ビニールハウス1の内側に防虫網取付部13が設けられた支持部材11と、防虫網取付部13に取り付けられ、換気窓10の全面を内側から覆う防虫網20と、ビニールハウス1の天井部を構成する屋根ビニール3aよりも外側に取り付けられ、換気窓10の全面を外側から覆い、換気窓10の開閉に用いられる開閉用ビニール30とを備えた。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6