特許第6899281号(P6899281)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6899281
(24)【登録日】2021年6月16日
(45)【発行日】2021年7月7日
(54)【発明の名称】パノラマ画像生成システム及び設定装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/232 20060101AFI20210628BHJP
   G03B 37/00 20210101ALI20210628BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20210628BHJP
   G06T 7/80 20170101ALI20210628BHJP
【FI】
   H04N5/232 380
   H04N5/232 990
   H04N5/232 290
   G03B37/00 A
   G03B15/00 W
   G03B15/00 P
   G03B15/00 S
   G06T7/80
【請求項の数】4
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-161090(P2017-161090)
(22)【出願日】2017年8月24日
(65)【公開番号】特開2019-41208(P2019-41208A)
(43)【公開日】2019年3月14日
【審査請求日】2020年5月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】592259060
【氏名又は名称】サンリツオートメイション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 大
【審査官】 中嶋 樹理
(56)【参考文献】
【文献】 特表2017−511057(JP,A)
【文献】 特開平9−197582(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/232
G03B 15/00
G03B 37/00
G06T 7/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のカメラと、
前記複数のカメラそれぞれを固定する固定台を有し、各固定台の姿勢を変更可能なカメラ保持装置と、
前記複数のカメラが撮像した画像が一つのパノラマ画像を構成するように前記カメラ保持装置の各固定台の姿勢を設定する設定装置と、
を備えるパノラマ画像生成システムであって、
前記設定装置は、
前記複数のカメラそれぞれの画角、前記パノラマ画像中の領域であって前記複数のカメラそれぞれが撮像すべき領域の位置関係を示す情報、及び前記複数のカメラそれぞれの光軸の方向を格納するカメラ情報保持部と、
前記複数のカメラのうちの一つのカメラを基準カメラとして受け付ける基準カメラ設定部と、
前記基準カメラが撮像した第1画像と、前記光軸の向きを設定する設定対象カメラが撮像した第2画像とに共通に撮像されている被写体を構成する点である複数の特徴点を、前記第1画像と前記第2画像とのそれぞれにおいて抽出する特徴点抽出部と、
前記特徴点それぞれの3次元座標を算出する座標算出部と、
前記特徴点それぞれの3次元座標に関する最小二乗誤差平面である基準平面を特定する平面特定部と、
前記基準カメラの位置と前記第1画像における前記第2画像との連結点とを結ぶ直線と前記基準平面との交点と、前記設定対象カメラの位置と前記第2画像における前記第1画像との連結点とを結ぶ直線と前記基準平面との交点とが一致するように、前記設定対象カメラの光軸の方向を決定する撮像方向決定部と、
前記設定対象カメラの光軸が、前記撮像方向決定部が決定した方向となるように、前記カメラ保持装置の固定台の姿勢を変更する姿勢変更部と、
を備えるパノラマ画像生成システム。
【請求項2】
前記姿勢変更部は、前記基準カメラの光軸と前記設定対象カメラの光軸とのなす角度が段階的に変わるように前記設定対象カメラの光軸を変更し、
前記設定装置は、前記基準カメラの光軸と前記設定対象カメラとの光軸とのなす角の各段階において、前記基準カメラと前記設定対象カメラとで被写体を撮像させるカメラ制御部をさらに備える、
請求項に記載のパノラマ画像生成システム。
【請求項3】
前記基準カメラ設定部は、前記撮像方向決定部によって前記光軸の方向が決定された前記設定対象カメラを新たな基準カメラとして設定する、
請求項1又は2に記載のパノラマ画像生成システム。
【請求項4】
複数のカメラそれぞれの画角、前記複数のカメラが撮像した画像で構成されるパノラマ画像中の領域であって前記複数のカメラそれぞれが撮像すべき領域の位置関係を示す情報、及び前記複数のカメラそれぞれの光軸の方向を格納するカメラ情報保持部と、
前記複数のカメラのうちの一つのカメラを基準カメラとして受け付ける基準カメラ設定部と、
前記基準カメラが撮像した第1画像と、前記光軸の向きを設定する設定対象カメラが撮像した第2画像とに共通に撮像されている被写体を構成する点である複数の特徴点を、前記第1画像と前記第2画像とのそれぞれにおいて抽出する特徴点抽出部と、
前記特徴点それぞれの3次元座標を算出する座標算出部と、
前記特徴点それぞれの3次元座標に関する最小二乗誤差平面である基準平面を特定する平面特定部と、
前記基準カメラの位置と前記第1画像における前記第2画像との連結点とを結ぶ直線と前記基準平面との交点と、前記設定対象カメラの位置と前記第2画像における前記第1画像との連結点とを結ぶ直線と前記基準平面との交点とが一致するように、前記設定対象カメラの光軸の方向を決定する撮像方向決定部と、
前記設定対象カメラの光軸が、前記撮像方向決定部が決定した方向となるように、前記設定対象カメラを固定する固定台の姿勢を変更する姿勢変更部と、
を備える設定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パノラマ画像生成システム、及び当該パノラマ画像生成システムで用いられる設定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
高速道路や滑走路等の広範囲を監視するために、光軸の向きがそれぞれ異なる複数のカメラを用いて撮像した複数の撮像画像を合成して一つのパノラマ画像とする技術が種々提案されている。一つのパノラマ画像とするために複数のカメラの相対位置、方向、姿勢などを調整する必要がある。人手によって初期設定を行うのが一般的ではあるが、監視対象とする被写体の三次元モデルデータを用いてシミュレーションすることにより、パノラマ画像生成に用いる複数のカメラの位置及び方向を調整する技術も存在する(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−68041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の固定カメラを組み合わせて比較的幅広い領域を監視するシステムでパノラマ画像を得ようとするとき、複数カメラの相対位置、方向、姿勢の初期調整を人手で実施するには多大な労力を要する。また、被写体の三次元モデルデータを用いて調整する技術は、監視対象となる被写体の三次元モデルデータが要求され、監視対象となる被写体毎に三次元モデルデータを用意する必要があるため煩雑である。
【0005】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、パノラマ画像生成に用いるカメラの光軸の設定を簡略化する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、複数のカメラと、前記複数のカメラそれぞれを固定する固定台を有し、各固定台の姿勢を変更可能なカメラ保持装置と、前記複数のカメラが撮像した画像が一つのパノラマ画像を構成するように前記カメラ保持装置の各固定台の姿勢を設定する設定装置と、を備えるパノラマ画像生成システムである。このシステムにおいて、前記設定装置は、前記複数のカメラそれぞれの画角、前記パノラマ画像中の領域であって前記複数のカメラそれぞれが撮像すべき領域の位置関係を示す情報、及び前記複数のカメラそれぞれの光軸の方向を格納するカメラ情報保持部と、前記複数のカメラのうちの一つのカメラを基準カメラとして受け付ける基準カメラ設定部と、前記位置関係を示す情報に基づいて、前記基準カメラの画角を基準として、各カメラの光軸の方向を決定する撮像方向決定部と、前記複数のカメラの光軸のそれぞれが、前記撮像方向決定部が決定した方向となるように、前記カメラ保持装置の各固定台の姿勢を変更する姿勢変更部と、を備える。
【0007】
前記撮像方向決定部は、前記位置関係に基づいて、互いに隣り合う領域を撮像するカメラの画角が接するように、前記光軸の方向を決定してもよい。
【0008】
前記設定装置は、前記基準カメラが撮像した第1画像と、前記光軸の向きを設定する設定対象カメラが撮像した第2画像とに共通に撮像されている被写体を構成する点である複数の特徴点を、前記第1画像と前記第2画像とのそれぞれにおいて抽出する特徴点抽出部と、前記特徴点それぞれの3次元座標を算出する座標算出部と、前記特徴点それぞれの3次元座標に関する最小二乗誤差平面である基準平面を特定する平面特定部と、をさらに備えてもよく、前記撮像方向決定部は、前記基準カメラの位置と前記第1画像における前記第2画像との連結点とを結ぶ直線と前記基準平面との交点と、前記設定対象カメラの位置と前記第2画像における前記第1画像との連結点とを結ぶ直線と前記基準平面との交点とが一致するように、前記設定対象カメラの光軸の方向を決定してもよい。
【0009】
前記姿勢変更部は、前記基準カメラの光軸と前記設定対象カメラの光軸とのなす角度が段階的に変わるように前記設定対象カメラの光軸を変更してもよく、前記設定装置は、前記基準カメラの光軸と前記設定対象カメラとの光軸とのなす角の各段階において、前記基準カメラと前記設定対象カメラとで被写体を撮像させるカメラ制御部をさらに備えてもよい。
【0010】
前記基準カメラ設定部は、前記撮像方向決定部によって前記光軸の方向が決定された前記設定対象カメラを新たな基準カメラとして設定してもよい。
【0011】
本発明の第2の態様は、設定装置である。この装置は、複数のカメラそれぞれの画角、前記複数のカメラが撮像した画像で構成されるパノラマ画像中の領域であって前記複数のカメラそれぞれが撮像すべき領域の位置関係を示す情報、及び前記複数のカメラそれぞれの光軸の方向を格納するカメラ情報保持部と、前記複数のカメラのうちの一つのカメラを基準カメラとして受け付ける基準カメラ設定部と、前記位置関係を示す情報に基づいて、前記基準カメラの画角を基準として、各カメラの光軸の方向を決定する撮像方向決定部と、前記複数のカメラの光軸のそれぞれが、前記撮像方向決定部が決定した方向となるように、複数のカメラそれぞれを固定する固定台の姿勢を変更する姿勢変更部と、を備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、パノラマ画像生成に用いるカメラの光軸の設定を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施の形態に係るパノラマ画像生成システムの利用シーンの一例を説明するための図である。
図2】実施の形態に係るパノラマ画像生成システムの構成の概要を模式的に示す図である。
図3】実施の形態に係る設定装置の機能構成を模式的に示す図である。
図4】実施の形態に係るカメラ情報保持部に格納されているカメラ情報データベースのデータ構造を模式的に示す図である。
図5】カメラの光軸方向の決定処理の一例を説明するための図である。
図6】カメラの光軸方向の決定処理の別の例を説明するための図である。
図7】第1画像と第2画像との連結を説明するための図である。
図8】実施の形態に係る設定装置が実行するカメラ配置の設定処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<実施の形態の概要>
図1及び図2を参照して、実施の形態の概要を述べる。
図1は、実施の形態に係るパノラマ画像生成システムの利用シーンの一例を説明するための図である。図1は、実施の形態に係るパノラマ画像生成システムを空港Aにおける滑走路Rの監視に利用する場合の例を示している。
【0015】
図2は、実施の形態に係るパノラマ画像生成システムSの構成の概要を模式的に示す図である。実施の形態に係るパノラマ画像生成システムSは、例えば図1における管制塔CTに設置される。
【0016】
図2に示すように、実施の形態に係るパノラマ画像生成システムSは、設定装置1と、複数のカメラ2と、複数のカメラ2それぞれを保持する複数のカメラ保持装置3とを備える。複数のカメラ2と複数のカメラ保持装置3とは、それぞれ設定装置1と通信可能な態様で接続している。図2に示すように、カメラ2を並べる方向をX軸、カメラ2が撮像する方向をZ軸とする右手直交座標系CSを設定する。以下本明細書においては、パノラマ画像生成システムSを基準として方向を特定する。
【0017】
図2は、第1カメラ2a、第2カメラ2b、及び第Nカメラ2nの3台のカメラ2を図示しているが、パノラマ画像生成システムSが備えるカメラの数は3台に限られず、2台又は4台以上であってもよい。カメラ保持装置3の数も同様である。以下、第1カメラ2a、第2カメラ2b、及び第Nカメラ2nを特に区別する場合を除いて、単に「カメラ2」と記載する。同様に、第1カメラ保持装置3a、第2カメラ保持装置3b、及び第Nカメラ保持装置3nを特に区別する場合を除いて、単に「カメラ保持装置3」と記載する。
【0018】
図1において、θ1で示す領域は第1カメラ2aの視野、すなわち第1カメラ2aの撮像範囲を示す。また、θ2で示す領域は第2カメラ2bの視野、すなわち第2カメラ2bの撮像範囲を示す。同様に、θ3で示す領域は第Nカメラ2nの視野、すなわち第Nカメラ2nの撮像範囲を示す。
【0019】
ここで、カメラ2の視野は、カメラ2の光軸の向き、カメラ2の焦点距離、カメラ2が備えるイメージセンサ(不図示)のサイズ等によって定まる。実施の形態に係る設定装置1は、これらの情報を含むカメラ2の特性を示すカメラ情報を、カメラ情報データベースとしてあらかじめ備えている。
【0020】
実施の形態に係るパノラマ画像生成システムSは、広範囲にわたって存在する滑走路R等を監視対象とする。このため、実施の形態に係るパノラマ画像生成システムSは、複数のカメラ2それぞれで撮像した画像を単につなぎ合わせるだけで一つのパノラマ画像となるように、各カメラ2の視野を決定する。具体的には、設定装置1は、カメラ情報を参照して各カメラ2が撮像した画像を解析することにより、パノラマ画像を生成するために各カメラ2の光軸の方向(すなわち、カメラ2の撮像方向)を決定する。
【0021】
カメラ保持装置3はカメラ2を固定するための姿勢を変更可能な固定台を有している。設定装置1は、各カメラ2の光軸が解析によって決定した方向を向くように、カメラ保持装置3を制御して固定台の姿勢を変更する。これにより、実施の形態に係るパノラマ画像生成システムSの利用者は、各カメラ2の位置と向きを大まかに定めて設置するだけで、各カメラ2の光軸の方向がパノラマ画像を生成するための方向に自動で設定される。
【0022】
<実施の形態に係る設定装置1の機能構成>
図3は、実施の形態に係る設定装置1の機能構成を模式的に示す図である。実施の形態に係る設定装置1は、記憶部10と制御部11とを備える。
【0023】
記憶部10は、設定装置1を実現するコンピュータのBIOS(Basic Input Output System)等を格納するROM(Read Only Memory)や設定装置1の作業領域となるRAM(Random Access Memory)、OS(Operating System)やアプリケーションプログラム、当該アプリケーションプログラムの実行時に参照されるカメラ情報保持部100を含む種々の情報を格納するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置である。
【0024】
図4は、実施の形態に係るカメラ情報保持部100に格納されているカメラ情報データベースのデータ構造を模式的に示す図である。各カメラ2には、各カメラ2を一意に特定するためのカメラ識別子が割り当てられている。カメラ情報データベースは、カメラ識別子毎に、対応するカメラ2のカメラ情報を関連付けて記憶している。
【0025】
図4は、カメラ識別子がCID0001であるカメラ2のカメラ情報を示している。図4に示すように、カメラ識別子がCID0001であるカメラ2の画角はθであり、パノラマ画像における位置関係として、行番号がr、列番号がcであり、Y軸方向の光軸の傾きがα、X軸方向の光軸の傾きがβ、Z軸方向の光軸の傾きがγであることを示している。以下同様である。
【0026】
なお、パノラマ画像における行番号がr、列番号がcとは、複数の撮像画像を並べて生成されたパノラマ画像のうち、カメラ識別子がCID0001であるカメラ2が撮像した画像は、左からc番目、上からr番目に配置されることを意味する。換言すると、カメラ識別子がCID0001であるカメラ2は、パノラマ画像において左からc番目、上からr番目の領域を撮像すべきであることを意味する。
【0027】
図3の説明に戻る。制御部11は、設定装置1のCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサであり、記憶部10に記憶されたプログラムを実行することによって情報読出部110、基準カメラ設定部111、撮像方向決定部112、姿勢変更部113、カメラ制御部114、特徴点抽出部115、座標算出部116、連結点取得部117、及び平面特定部118として機能する。
【0028】
情報読出部110は、カメラ情報保持部100からカメラ情報を読み出す。基準カメラ設定部111は、複数のカメラ2のうちの一つのカメラ2を基準カメラとして受け付ける。「基準カメラ」とは、各カメラ2の光軸の方向を決定する際の基準となるカメラ2である。基準カメラ設定部111は、設定装置1が備える図示しないユーザインタフェースを介して設定装置1のユーザが指定したカメラ2を基準カメラとして受け付ける。
【0029】
撮像方向決定部112は、情報読出部110が読み出したカメラ情報に含まれる位置関係を示す情報に基づいて、基準カメラの画角を基準として、各カメラの光軸の方向を決定する。具体的には、撮像方向決定部112は、位置関係を示す情報に基づいて、基準カメラが撮像すべき領域と隣接する領域を撮像するカメラ2を設定対象カメラとして選択する。
【0030】
ここで、基準カメラ設定部111は、撮像方向決定部112によって光軸の方向が決定されたカメラ2を新たな基準カメラとして設定する。これを繰り返すことにより、撮像方向決定部112は、複数のカメラ2それぞれの光軸の方向を決定することができる。なお、撮像方向決定部112による光軸方向の決定処理の詳細は後述する。
【0031】
姿勢変更部113は、複数のカメラ2の光軸のそれぞれが、撮像方向決定部112が決定した方向となるように、カメラ保持装置3の各固定台30の姿勢を変更する。カメラ保持装置3は固定台30の姿勢を調整するためのモータ(不図示)が備えられている。姿勢変更部113は、撮像方向決定部112が決定した方向に基づいてモータの動作を制御することにより、各カメラ2の光軸の方向を設定する。
【0032】
このように、実施の形態に係る設定装置1は、パノラマ生成用の各カメラ2の光軸の方向を決定するとともに、各カメラ2を備え付けるためのカメラ保持装置3の姿勢を自動で調整する。すなわち、実施の形態に係る設定装置1は、パノラマ画像生成システムSの初期設定を自動で実施する。ひとたび設定装置1が各カメラ2の光軸の方向を調整し終えれば、各カメラ2が撮像した画像を位置関係を示す情報に基づいて配置して連結するだけで、パノラマ画像を生成することができる。
【0033】
滑走路Rの監視等のパノラマ画像生成システムSの運用時には、パノラマ画像を短時間(好ましくはリアルタイム)で生成する必要がある。実施の形態に係る設定装置1によってカメラ2が初期設定されていれば、パノラマ画像の生成時に画像間の位置合わせ処理等が抑制できるため、パノラマ画像生成の処理速度を向上することができる。
【0034】
続いて、カメラ2の光軸方向の決定処理について説明する。
図5は、カメラ2の光軸方向の決定処理の一例を説明するための図である。具体的には、図5は、複数のカメラ2を設置したときに、隣接するカメラ2間の距離D1が、カメラ2から監視対象までの距離D2と比較して十分短く、距離D1を無視できる場合の例を示している。これは、監視対象が無限遠に存在することを仮定できる場合の例ということもできる。
【0035】
図5において、破線の矢印O1、O2、及びONは、それぞれ第1カメラ2a、第2カメラ2b、及び第Nカメラ2nの光軸の方向を示している。また、第1カメラ2a、第2カメラ2b、及び第Nカメラ2nの画角は、それぞれθ1、θ2、及びθNで示されている。
【0036】
図5に示すように、監視対象が無限遠に存在することを仮定できる場合、撮像方向決定部112は、カメラ2の位置関係に基づいて、互いに隣り合う領域を撮像するカメラの画角が接するように、各カメラ2の光軸の方向を決定する。姿勢変更部113は、撮像方向決定部112が決定した方向に基づいてモータの動作を制御することにより、各カメラ2の光軸の方向を設定する。
【0037】
これにより、互いに隣り合う領域を撮像するカメラ2が撮像した二つの画像は、境界においてスムーズに接続するようになる。結果として、各カメラ2が撮像した画像を位置関係に基づいて並べるだけで、パノラマ画像生成システムSのユーザはパノラマ画像を生成することができる。
【0038】
図6は、カメラ2の光軸方向の決定処理の別の例を説明するための図である。具体的には、図6は、隣接するカメラ2間の距離D1が、カメラ2から監視対象までの距離D2と比較して無視できない場合の光軸方向の決定処理を説明するための図である。
【0039】
図6において、第1カメラ2aが光軸方向を決定する際の基準となる基準カメラであり、第2カメラ2bが光軸方向を決定すべき設定対象カメラである。第1カメラ2a及び第2カメラ2bは、右手直交座標系CSにおけるX軸上に配置されている。したがって、以下本明細書において、基準カメラが配置されている点を点2a、設定対象カメラが配置されている点を点2bと記載することがある。
【0040】
図6において、第1画像I1は基準カメラである第1カメラ2aが撮像する画像であり、第2画像I2は設定対象カメラである第2カメラ2bが撮像する画像である。さらに、図6において、符号Oで示す斜線の物体は、第1画像I1と第2画像I2とに共通に撮像されている共通被写体Oである。共通被写体Oは、第1画像I1及び第2画像I2においては、それぞれ第1被写体像O1及び第2被写体像O2として撮像されている。
【0041】
なお、右手直交座標系CSにおける第1画像I1の位置は、第1カメラ2aの焦点距離及び共通被写体OのZ座標等に基づいて、例えば既知のピンホールカメラモデルに基づいて算出できる。第2画像I2の位置についても同様である。
【0042】
第1画像I1中に第1被写体像O1として撮像されている共通被写体Oを第2カメラ2bで撮像させるために、姿勢変更部113は、基準カメラである第1カメラ2aの光軸と設定対象カメラである第2カメラ2bの光軸とのなす角度が段階的に変わるように第2カメラ2bの光軸を変更する。カメラ制御部114は、姿勢変更部113と連動して、第1カメラ2aの光軸と第2カメラ2bとの光軸とのなす角の各段階において、第1カメラ2aと第2カメラ2bとで被写体を撮像させる。
【0043】
より具体的には、姿勢変更部113は、まず第1カメラ2aの光軸と第2カメラ2bの光軸とのなす角度を0度、すなわち、第1カメラ2aの光軸と第2カメラ2bの光軸とが平行となるように、第2カメラ2bの光軸の方向を変更する。この状態で、カメラ制御部114は、第1カメラ2aと第2カメラ2bとに撮像させる。
【0044】
続いて、姿勢変更部113は、第1カメラ2aの光軸と第2カメラ2bの光軸とのなす角度が所定の角度δとなるように、第2カメラ2bの光軸の方向を変更する。なお、カメラ制御部114は、第1カメラ2aと光軸が所定の角度δに変更された第2カメラ2bによって撮像させる。
【0045】
ここで「所定の角度δ」とは、第1画像I1と第2画像I2とに共通被写体Oが撮像されるように第2カメラ2bの光軸を調整する際に、姿勢変更部113が参照する「光軸調整単位角」である。光軸調整単位角の具体的な値は、カメラ2と監視対象との間の距離及びカメラ2の特性を示すカメラ情報等を勘案して実験により定めればよいが、1例としては5度である。姿勢変更部113は、第1カメラ2aの光軸と第2カメラ2bの光軸とのなす角が0度から調整最大角となるまで、δずつ段階的に変更する。
【0046】
「調整最大角」も、第1画像I1と第2画像I2とに共通被写体Oが撮像されるように第2カメラ2bの光軸を調整する際に、姿勢変更部113が参照するパラメータである。調整最大角度の具体的な値は、光軸調整単位角と同様に、カメラ2と監視対象との間の距離及びカメラ2の特性を示すカメラ情報等を勘案して実験により定めればよいが、1例としては20度である。
【0047】
このように、姿勢変更部113が第1カメラ2aの光軸と第2カメラ2bの光軸とのなす角度を段階的に変化させながらカメラ制御部114が第1カメラ2aと第2カメラ2bとに撮像させることにより、第1画像I1と第2画像I2とに共通被写体Oを撮像させることができる。
【0048】
特徴点抽出部115は、基準カメラである第1カメラ2aが撮像した第1画像I1と、設定対象カメラである第2カメラ2bが撮像した第2画像I2とに共通に撮像されている共通被写体Oを構成する点である複数の特徴点を、第1画像I1と第2画像I2とのそれぞれにおいて抽出する。複数の特徴点の具体例としては、図6において第1被写体像O1を構成する点の一つである点P1と、点P1と対応する第2被写体像O2を構成する点である点P2である。特徴点抽出部115は、例えば既知の特徴点検出アルゴリズムであるSIFT(Scale Invariant Feature Transform)を用いることにより、複数の特徴点を抽出することができる。
【0049】
座標算出部116は、特徴点抽出部115が抽出した特徴点それぞれの3次元座標を算出する。上述したように、カメラ制御部114は、第1カメラ2aの光軸と第2カメラ2bの光軸とのなす角度が異なる複数の第2画像I2を撮像する。これは、カメラ制御部114が、第1カメラ2aと第2カメラ2bとを用いて、複数の異なる視点から共通被写体Oが撮像された画像を生成することを意味する。
【0050】
ここで、3つの異なる視点から撮像された共通被写体Oにおける特徴点(すなわち、各撮像画像における共通被写体Oの対応点)から、撮像に用いられた各カメラ2の3次元位置及び各特徴点の3次元座標を推定する技術は既知である。座標算出部116は、既知の技術を用いて、特徴点抽出部115が抽出した特徴点それぞれの右手直交座標系CSにおける3次元座標を算出する。
【0051】
連結点取得部117は、第1画像I1において第2画像I2と連結すべき第1連結点と第2連結点とを選択する。また、連結点取得部117は、第2画像I2において同様に第1画像I1の二つの連結点と対応する点である第1連結点と第2連結点とも選択する。
【0052】
図7は、第1画像I1と第2画像I2との連結を説明するための図である。図7において、符号Q1aで示す点は、第1画像I1において第2画像I2と連結すべき基準側第1連結点Q1aである。また、符号Q1bで示す点は、基準側第1連結点Q1aに対応する第2画像I2における連結点である設定側第1連結点Q1bである。同様に、符号Q2aで示す点は、第1画像I1において第2画像I2と連結すべき基準側第2連結点Q2aである。また、符号Q2bで示す点は、基準側第2連結点Q2aに対応する第2画像I2における連結点である設定側第2連結点Q2bである。
【0053】
連結点取得部117は、カメラ情報に含まれる位置関係に基づいて、パノラマ画像生成時に第1画像I1と第2画像I2とのそれぞれが接すべき辺を選択し、各画像における辺の両端を連結点Qとして選択する。図7に示す例では、第1画像I1の図中右側の辺と第2画像I2の図中左側の辺とが接する。したがって、連結点取得部117は、第1画像I1の右上頂点及び右下の頂点を連結点として選択している。同様に、連結点取得部117は、第2画像I2の左上の頂点及び左下の頂点を連結点として選択している。
【0054】
基準側第1連結点Q1aに撮像されている被写体と設定側第1連結点Q1bに撮像されている被写体とが一致し、かつ、基準側第2連結点Q2aに撮像されている被写体と設定側第2連結点Q2bに撮像されている被写体とが一致すれば、第1画像I1と第2画像I2とは境界でスムーズに接続する。
【0055】
そこで、平面特定部118は、第1連結点に撮像されている被写体と第2連結点に撮像されている被写体とを一致させる際に基準となる基準平面Tを特定する。具体的には、平面特定部118は、特徴点抽出部115によって抽出された複数の特徴点に基づいて、基準平面Tを特定する。
【0056】
上述したように、特徴点抽出部115が抽出する特徴点は、第1画像I1と第2画像I2とに共通して撮像されている共通被写体Oの像を構成する点である。ここで、第1画像I1と第2画像I2とは監視対象を撮像するパノラマ画像を構成する画像である。すなわち、第1画像I1と第2画像I2とには、監視対象が共通被写体Oとなる蓋然性が高いと考えられる。
【0057】
そこで、平面特定部118は、特徴点抽出部115が抽出した複数の特徴点からの距離の二乗和が小さくなるような平面を基準平面Tとして特定する。これはすなわち、基準平面Tは、特徴点抽出部115が抽出した特徴点それぞれの3次元座標に関する最小二乗誤差平面であることを意味する。これにより、平面特定部118は、パノラマ画像生成システムSの監視対象を多く含むと考えられる特徴点からの距離の二乗和が最小となる意味において監視対象に最も近い平面を、基準平面Tとして特定することができる。
【0058】
ここで、特徴点抽出部115が抽出した特徴点のうち、基準側第1連結点Q1a又は基準側第2連結点Q2aに近い特徴点は、第2カメラ2bの光軸の方向を調整した後に撮像された第2画像I2にも存在する蓋然性が高いと考えられる。
【0059】
そこで、平面特定部118は、特徴点抽出部115が抽出した特徴点それぞれの3次元座標に関する重み付最小二乗誤差平面を基準平面Tとして特定してもよい。具体的には、平面特定部118は、特徴点抽出部115が抽出した特徴点のうち、基準側第1連結点Q1a又は基準側第2連結点Q2aとの距離が短い特徴点ほど大きな重みがかかる重み付二乗誤差を最小にするという意味において最適な3次元平面を基準平面Tとして特定してもよい。
【0060】
これにより、第2カメラ2bの光軸の調整後にも第2画像I2に存在する特徴点を重視して特定された基準平面Tに基づいて第2カメラ2bの光軸の方向が決定されるので、第1画像I1と第2画像I2との連結の精度をより高めることができる。
【0061】
平面特定部118によって基準平面Tが特定されると、撮像方向決定部112は、基準カメラの位置である点2aと基準側第1連結点Q1aとを結ぶ直線L1が基準平面Tと交わる交点X1を算出する。また、撮像方向決定部112は、設定対象カメラの位置である点2bと設定側第1連結点Q1bとを結ぶ直線L2が基準平面Tと交わる交点X2も算出する。撮像方向決定部112は、交点X1と交点X2とが一致するように、設定対象カメラである第2カメラ2bの光軸の方向を決定する。
【0062】
同様に、撮像方向決定部112は、基準カメラの位置である点2aと基準側第2連結点Q2aとを結ぶ直線L3が基準平面Tと交わる交点X3と、設定対象カメラの位置である点2bと設定側第2連結点Q2bとを結ぶ直線L4が基準平面Tと交わる交点X4とが一致するように、設定対象カメラである第2カメラ2bの光軸の方向を決定する。
【0063】
姿勢変更部113は、第2カメラ2bの光軸の方向が撮像方向決定部112によって定められた方向となるように、第2カメラ保持装置3bの固定台30の姿勢を変更する。基準カメラ設定部111は、撮像方向決定部112によって光軸の方向が決定され、姿勢変更部113によって光軸の方向が調整された設定対象カメラである第2カメラ2bを新たな基準カメラとして設定する。
【0064】
以上の光軸の決定及び光軸の調整処理を繰り返すことにより、設定装置1は、全てのカメラ2の光軸の方向を設定することができる。
【0065】
<設定装置1が実行するカメラ配置の設定処理の処理フロー>
図8は、実施の形態に係る設定装置1が実行するカメラ配置の設定処理の流れを説明するためのフローチャートである。本発明における処理は、例えば設定装置1の電源を投入したときに開始する。
【0066】
情報読出部110は、カメラ情報保持部100からカメラ情報を読み出して取得する(S2)。基準カメラ設定部111は、設定装置1が備える図示しないユーザインタフェースを介して、設定装置1のユーザが指定したカメラ2を基準カメラとして受け付けて取得する(S4)。
【0067】
撮像方向決定部112は、基準カメラ設定部111が取得した基準カメラと、情報読出部110が読み出したカメラ情報に含まれる位置関係を示す情報とに基づいて、光軸の方向を決定するべき設定対象カメラを選択する(S6)。カメラ制御部114は、基準カメラが撮像する画像と設定対象カメラが撮像する画像とが共通被写体Oを含むように、基準カメラと設定対象カメラとが撮像した画像を取得する(S8)。
【0068】
特徴点抽出部115は、基準カメラが撮像した第1画像I1と、設定対象カメラが撮像した第2画像I2とに共通に撮像されている共通被写体Oを構成する点である複数の特徴点を抽出する(S10)。座標算出部116は、特徴点抽出部115が抽出した特徴点それぞれの右手直交座標系CSにおける3次元座標を算出する(S12)。
【0069】
平面特定部118は、座標算出部116が算出した特徴点それぞれの3次元座標に関する重み付最小二乗誤差平面である基準平面Tを特定する(S14)。連結点取得部117は、基準カメラが撮像した第1画像I1と、設定対象カメラが撮像した第2画像I2とを連結すべき連結点を取得する(S16)。
【0070】
撮像方向決定部112は、基準カメラの位置と第1画像I1における連結点とを結ぶ直線が基準平面Tと交わる点と、設定対象カメラの位置と第2画像I2における連結点とを結ぶ直線が基準平面Tと交わる点とが一致するように、設定対象カメラの光軸の方向を決定する(S18)。
【0071】
姿勢変更部113は、設定対象カメラの光軸が、撮像方向決定部112が決定した方向となるように、カメラ保持装置3の各固定台30の姿勢を変更する(S20)。全てのカメラ2の光軸の方向を設定し終えるまでの間(S22のNo)、基準カメラ設定部111は、姿勢変更部113によって光軸の方向が調整された設定対象カメラである第2カメラ2bを新たな基準カメラとして設定する(S4)。以後、ステップS6からステップS20までの処理を繰り返す。
【0072】
姿勢変更部113が全てのカメラ2の光軸の方向を設定し終えると(S22のYes)、本フローチャートにおける処理は終了する。
【0073】
<実施の形態に係る設定装置1が奏する効果>
以上説明したように、実施の形態に係る設定装置1によれば、パノラマ画像生成システムSのユーザの手を煩わせることなく、パノラマ画像生成に用いる複数のカメラ2の光軸を簡便に設定することができる。
【0074】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【0075】
<第1の変形例>
上記では、平面特定部118が、特徴点からの距離の二乗誤差に基づいて平面を特定する場合について説明した。しかしながら、平面特定部118が平面を特定するために参照する基準は、特徴点からの距離の二乗誤差以外であってもよい。例えば、平面特定部118は、特徴点からの距離の絶対値(1ノルム)に基づいて平面を特定してもよい。
【0076】
<第2の変形例>
上記では、基準カメラ設定部111が、設定装置1が備える図示しないユーザインタフェースを介して、設定装置1のユーザが指定したカメラ2を基準カメラとして受け付ける場合について説明した。これに替えて、基準カメラ設定部111は、カメラ情報に含まれる位置関係に基づいて、基準カメラを自動で特定してもよい。具体的には、基準カメラ設定部111は、カメラ情報に含まれる位置関係を参照してパノラマ画像の端部に配置される画像を撮像するカメラ2を基準カメラとする。これにより、パノラマ画像生成システムSの設置時におけるユーザの作業をさらに省略することができる。
【符号の説明】
【0077】
1・・・設定装置
2・・・カメラ
3・・・カメラ保持装置
10・・・記憶部
11・・・制御部
30・・・固定台
100・・・カメラ情報保持部
110・・・情報読出部
111・・・基準カメラ設定部
112・・・撮像方向決定部
113・・・姿勢変更部
114・・・カメラ制御部
115・・・特徴点抽出部
116・・・座標算出部
117・・・連結点取得部
118・・・平面特定部
S・・・パノラマ画像生成システム

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8