特許第6899610号(P6899610)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6899610地下鉄つり革に基づく製品展示キャビネット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6899610
(24)【登録日】2021年6月17日
(45)【発行日】2021年7月7日
(54)【発明の名称】地下鉄つり革に基づく製品展示キャビネット
(51)【国際特許分類】
   G09F 21/04 20060101AFI20210628BHJP
   B60N 3/02 20060101ALI20210628BHJP
【FI】
   G09F21/04 N
   B60N3/02 B
【請求項の数】5
【外国語出願】
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2021-38573(P2021-38573)
(22)【出願日】2021年3月10日
【審査請求日】2021年4月8日
(31)【優先権主張番号】202010164469.4
(32)【優先日】2020年3月11日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521102328
【氏名又は名称】徐州▲創▼之社通用技▲術▼▲産▼▲業▼研究院有限公司
【氏名又は名称原語表記】Xuzhou Chuangzhishe General Technology Industry Research Institute Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲豐▼▲剛▼
(72)【発明者】
【氏名】梁 子▲チン▼
【審査官】 金田 理香
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3183190(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3080063(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3048712(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0307870(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第101312000(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 21/04
B60N 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
展示部材とつり革部材により構成され、
前記展示部材は、スプリットホール、トップフラップ、蝶番、メインケーシング、感応エリア、スプリットプレート、シャフトスリーブ、サイドフラップ、ペーパースロット、補助ケーシング、補強リブ、制御モジュール、サイドカバー電子錠、感応識別モジュール、接続棒、電池、トップカバー電子錠及び無線通信モジュールにより構成され、
メインケーシングの両側には、それぞれ2つのスプリットプレートが設置され、補助ケーシングの両側には、それぞれ2つのスプリットプレートが設置され、前記スプリットプレートには、スプリットホールが開けられ、メインケーシングと補助ケーシングは、スプリットプレートのスプリットホールをネジで固定することにより、ケーシング全体を形成し、
前記ケーシング全体の中部の両端には、それぞれペーパースロットが設けられ、前記ペーパースロットは、ケーシング全体の両側壁を貫通し、2つのシャフトスリーブは、それぞれケーシング全体の中部の両端内に設置され、2つの前記シャフトスリーブの中心線は、共線であり、電池は、ケーシング全体の中部内に設置され、無線通信モジュールは、ケーシング全体の中部内に設置され、制御モジュールは、ケーシング全体の中部内に設置され、前記制御モジュールは、複数の接続棒によりケーシング全体に接続され、2つのサイドフラップは、ケーシング全体の上部に設置され、それぞれケーシング全体の両側に位置し、前記サイドフラップの底部とケーシング全体とが、ヒンジで接続され、前記サイドフラップの頂部とケーシング全体との接続箇所には、サイドカバー電子錠が設置され、感応識別モジュールは、ケーシング全体の上部内に設置され、トップフラップは、ケーシング全体の頂部に設置され、前記トップフラップは、蝶番によりケーシング全体とヒンジで接続され、前記トップフラップとケーシング全体との接続箇所には、トップカバー電子錠が設置され、前記メインケーシングの外壁には、感応識別モジュールに対応する感応エリアが設けられ、
前記制御モジュールは、データ転送回線により無線通信モジュールと信号接続し、前記感応識別モジュールは、データ転送回線により制御モジュールと信号接続し、前記サイドカバー電子錠は、データ転送回線により制御モジュールと信号接続し、前記トップカバー電子錠は、データ転送回線により制御モジュールと信号接続し、前記電池は、電力線により制御モジュールと接続し、
つり革部材は、つり革ハンドル、引っ張りベルト、T字型クランプブロック及び接続シャフトにより構成され、T字型クランプブロックは、ケーシング全体の下部に設置され、接続シャフトは、引っ張りベルトによりT字型クランプブロックと接続し、つり革ハンドルと接続シャフトは、固定接続されており、
乗客は、つり革を使用するとき、ペーパースロットのペーパーにより製品の説明及び機能の紹介を閲覧すると同時に、透明なメインケーシング、補助ケーシング及びサイドフラップを通して内部の製品の具体的な形状を観察することにより、製品を十分に理解することができ、乗客が製品を購入する需要がある場合、携帯電話でペーパーにある、商品に対応するQRコード(登録商標)をスキャンし、オンラインで支払いをし、サーバーは、支払いに成功したという情報を受信した後、無線信号を送信し、制御モジュールは、無線通信モジュールによりサーバーからの購入成功の信号を受信した後、両側のサイドカバー電子錠が開くように制御し、乗客は、製品をつり革の内部から取り出すことで、地下鉄でのリアルタイムの購入が完了し、購入が終わった後、乗客がサイドフラップを押し上げると、サイドフラップがセルフロックすることを特徴とする地下鉄つり革に基づく製品展示キャビネット。
【請求項2】
製品を入れるとき、スタッフは、対応する感応カードを使用し、感応カードをメインケーシングの感応エリアに押し当て、メインケーシング内の対応する感応識別モジュールが感応カードの信号を感応した後、信号を制御モジュールに転送し、制御モジュールが信号を受信し、トップカバー電子錠が開くように制御し、スタッフがトップフラップを開けて製品をケーシング全体の内部に入れた後、トップフラップを閉じると、トップカバー電子錠が再びセルフロックすることを特徴とする請求項1に記載の地下鉄つり革に基づく製品展示キャビネット。
【請求項3】
前記ケーシング全体の上部は、透明なケーシングであり、前記サイドフラップは、透明な蓋であることを特徴とする請求項1に記載の地下鉄つり革に基づく製品展示キャビネット。
【請求項4】
前記ケーシング全体は、上部、中部、下部に分かれ、前記ケーシング全体の上部は、逆台形のケーシングであり、前記ケーシング全体の中部は、矩形のケーシングであり、前記ケーシング全体の上部、中部は、仕切り板により区切られ、前記ケーシング全体の下部は、逆台形の扁平なケーシングであり、前記ケーシング全体の下部は、底部が開いていることを特徴とする請求項に記載の地下鉄つり革に基づく製品展示キャビネット。
【請求項5】
前記ケーシング全体の上部の内壁には、複数の組の補強リブが設置されていることを特徴とする請求項に記載の地下鉄つり革に基づく製品展示キャビネット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願による地下鉄つり革に基づく製品展示キャビネットは、地下鉄で展示を行うつり革装置展示に関し、都市鉄道機器の分野に属する。特に、つり革機能を有し、かつ製品の展示を行うことができ、占有スペースが小さいつり革装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、乗客の安全のために、地下鉄につり革が設置され、つり革により安定性が確保されている。地下鉄のつり革は、様々な形があり、全てつり革広告を伴っている。従来の地下鉄内の広告は、主に平面構造であるため、ビデオメディアと組み合わせて展示する場合があるが、その展示効果が何れも比較的良くなく、しかも宣伝により乗客の消費意欲を引き出したとしても、効果的な消費行為を直ぐに形成することができず、長時間での地下鉄の乗車において、消費意欲が弱まり、ひいては消えてしまうことが生じやすい。展示品をボックス内に入れるボックス構造を採用して展示する場合があるが、ボックス構造は、展示の効果しか形成できず、取引行為を形成できない。特に、旅客輸送ターミナル、電車駅、空港等に通じる線路のような一部の地下鉄の線路では、広告に関わる商品への購買意欲が非常に高い乗客がかなり多くおり、例えば、旅行中にお土産を購入することについて、時間を急ぐ関係で店舗に立ち留まって購入することが難しく、地下鉄にいる時間が沢山あるので、製品に対する理解、選択、購入を行うことができるが、現在、地下鉄で購入する方法が提供されていない。
【0003】
公開番号であるCN20809312IUには、地下鉄とバス用のインテリジェント電子ディスプレイつり革広告装置が開示されている。当該インテリジェント電子ディスプレイつり革広告装置は、つり革広告主体を含み、当該つり革広告主体の前端外壁には、音声放送機、電子表示スクリーン及び制御スイッチが嵌入され、前記電子表示スクリーンは、音声放送機と制御スイッチの間に設置され、前記音声放送機の前端外壁には、拡声穴が均等に開けられ、前記つり革広告主体の前端外壁には、固定ブロックが固定接続され、前記固定ブロックは、音声放送機の側に設置され、前記固定ブロックの上表面には、つりベルトが固定接続され、前記つりベルトの上端には、接続リングが固定接続され、前記つり革広告主体の内側壁には、固定棒が固定接続され、前記固定棒の両端には、何れも第一の電磁石が固定接続されている。当該装置は、製品の直感的な展示及び製品の直接販売を行うことができず、直接的な利益を生み出すことができない。
【0004】
公開番号であるCN201149709には、ミニ自動販売機が開示されている。当該ミニ自動販売機は、保管倉庫、出荷倉庫、カードリーダー、ステッピングモーター及び制御回路を含む。前記保管倉庫は、長方体形状であり、底部に出荷口が設置されており、前記出荷倉庫は、前記保管倉庫の出荷口の下部に設置されており、前記カードリーダーは、出荷倉庫の倉庫壁に取り付けられ、前記ステッピングモーターは、出荷倉庫内に設置されており、前記制御回路は、出荷倉庫内に設置されており、カードリーダーとステッピングモーターと電気的に接続される。当該ミニ自動販売機は、地下鉄内における占有スペースが比較的大きく、特に、朝のラッシュアワーと夕方のラッシュアワーの時、地下鉄のスループットに影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した問題を改善するために、本願による地下鉄つり革に基づく製品展示キャビネットは、地下鉄に設置され、つり革機能を有し、製品を展示することもでき、占有スペースが小さいつり革装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願による地下鉄つり革に基づく製品展示キャビネットは、次のように実現する。すなわち、当該地下鉄つり革に基づく製品展示キャビネットは、展示部材とつり革部材により構成され、展示部材は、スプリットホール(位置整合孔)、トップフラップ、蝶番、メインケーシング、感応エリア、スプリットプレート(位置整合板)、シャフトスリーブ、サイドフラップ、ペーパースロット、補助ケーシング、補強リブ、制御モジュール、サイドカバー電子錠、感応識別モジュール、接続棒、電池、トップカバー電子錠及び無線通信モジュールにより構成されており、メインケーシングの両側には、それぞれ2つのスプリットプレートが設置され、補助ケーシングの両側には、それぞれ2つのスプリットプレートが設置され、前記スプリットプレートには、スプリットホールが開けられ、メインケーシングと補助ケーシングは、スプリットプレートのスプリットホールをネジで固定することにより、ケーシング全体(完全なケーシング)を形成し、前記ケーシング全体は、上部、中部、下部の3つの部分に分かれ、前記ケーシング全体の上部は、逆台形のケーシングであり、前記ケーシング全体の中部は、矩形のケーシングであり、前記ケーシング全体の上部、中部は、仕切り板により区切られ、前記ケーシング全体の下部は、逆台形の扁平なケーシングであり、前記ケーシング全体の下部は、底部が開いており、前記ケーシング全体の中部の両端には、それぞれペーパースロットが設けられ、前記ペーパースロットは、ケーシング全体の両側壁を貫通し、2つのシャフトスリーブは、それぞれケーシング全体の中部の両端内に設置され、2つの前記シャフトスリーブの中心線は、共線であり、電池は、ケーシング全体の中部内に設置され、無線通信モジュールは、ケーシング全体の中部内に設置され、制御モジュールは、ケーシング全体の中部内に設置され、前記制御モジュールは、複数の接続棒によりケーシング全体に接続され、2つのサイドフラップは、ケーシング全体の上部に設置され、それぞれケーシング全体の両側に位置し、前記サイドフラップの底部とケーシング全体とが、ヒンジで接続され、前記サイドフラップの頂部とケーシング全体との接続箇所には、サイドカバー電子錠が設置され、感応識別モジュールは、ケーシング全体の上部内に設置され、トップフラップは、ケーシング全体の頂部に設置され、前記トップフラップは、蝶番によりケーシング全体とヒンジで接続され、前記トップフラップとケーシング全体との接続箇所には、トップカバー電子錠が設置され、前記ケーシング全体の上部の内壁には、複数の組の補強リブが設置され、前記メインケーシングの外壁には、感応識別モジュールに対応する感応エリアが設けられ、前記制御モジュールは、データ転送回線により無線通信モジュールと信号接続し、前記感応識別モジュール(リーダー・センサモジュール)は、データ転送回線により制御モジュールと信号接続し、前記サイドカバー電子錠は、データ転送回線により制御モジュールと信号接続し、前記トップカバー電子錠は、データ転送回線により制御モジュールと信号接続し、前記電池は、電力線により制御モジュールと接続する。
【0007】
つり革部材は、つり革ハンドル、引っ張りベルト、T字型クランプブロック及び接続シャフトにより構成され、T字型クランプブロックは、ケーシング全体の下部に設置され、接続シャフトは、引っ張りベルトによりT字型クランプブロックと接続し、つり革ハンドルと接続シャフトは、固定接続されており、前記ケーシング全体の上部は、透明なケーシングであり、前記サイドフラップは、透明な蓋である。
【発明の効果】
【0008】
(1)製品を直感的に展示することができるので、人々が製品を理解しやすくなり、乗客を引き付ける能力を高めることができる。
【0009】
(2)製品の販売を提供できるので、人々がリアルタイムで理解した後に購入しやすくなり、製品の販売ルートを拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本願による地下鉄つり革に基づく製品展示キャビネットの立体構造図である。
図2】本願による地下鉄つり革に基づく製品展示キャビネットのメインケーシングの構造模式図である。
図3】本願による地下鉄つり革に基づく製品展示キャビネットの構造模式図である。
図4】本願による地下鉄つり革に基づく製品展示キャビネットのペーパースロットの構造模式図である。
図5】本願による地下鉄つり革に基づく製品展示キャビネットの原理図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本願による地下鉄つり革に基づく製品展示キャビネットは、次のように実現される。すなわち、当該地下鉄つり革に基づく製品展示キャビネットは、展示部材とつり革部材により構成され、展示部材は、スプリットホール(1)、トップフラップ(2)、蝶番(3)、メインケーシング(4)、感応エリア(5)、スプリットプレート(6)、シャフトスリーブ(7)、サイドフラップ(10)、ペーパースロット(11)、補助ケーシング(12)、補強リブ(13)、制御モジュール(16)、サイドカバー電子錠(17)、感応識別モジュール(18)、接続棒(19)、電池(20)、トップカバー電子錠(21)及び無線通信モジュール(22)により構成されており、メインケーシング(4)の両側には、それぞれ2つのスプリットプレート(6)が設置され、補助ケーシング(12)の両側には、それぞれ2つのスプリットプレート(6)が設置され、前記スプリットプレート(6)には、スプリットホール(1)が開けられ、メインケーシングと補助ケーシングは、スプリットプレート(6)のスプリットホール(1)をネジで固定することにより、ケーシング全体を形成し、前記ケーシング全体は、上部、中部、下部の3つの部分に分かれ、前記ケーシング全体の上部は、逆台形のケーシングであり、前記ケーシング全体の中部は、矩形のケーシングであり、前記ケーシング全体の上部、中部は、仕切り板により区切られ、前記ケーシング全体の下部は、逆台形の扁平なケーシングであり、前記ケーシング全体の下部は、底部が開いており、前記ケーシング全体の中部の両端には、それぞれペーパースロット(11)が設けられ、前記ペーパースロット(11)は、ケーシング全体の両側壁を貫通し、2つのシャフトスリーブ(7)は、それぞれケーシング全体の中部の両端内に設置され、2つの前記シャフトスリーブ(7)の中心線は、共線であり、電池(20)は、ケーシング全体の中部内に設置され、無線通信モジュール(22)は、ケーシング全体の中部内に設置され、制御モジュール(16)は、ケーシング全体の中部内に設置され、前記制御モジュールは、複数の接続棒(19)によりケーシング全体に接続され、2つのサイドフラップ(10)は、ケーシング全体の上部に設置され、それぞれケーシング全体の両側に位置し、前記サイドフラップ(10)の底部とケーシング全体とが、ヒンジで接続され、前記サイドフラップ(10)の頂部とケーシング全体との接続箇所には、サイドカバー電子錠(17)が設置され、感応識別モジュール(18)は、ケーシング全体の上部内に設置され、トップフラップ(2)は、ケーシング全体の頂部に設置され、前記トップフラップ(2)は、蝶番(3)によりケーシング全体とヒンジで接続され、前記トップフラップ(2)とケーシング全体との接続箇所には、トップカバー電子錠(21)が設置され、前記ケーシング全体の上部の内壁には、複数の組の補強リブ(13)が設置され、前記メインケーシングの外壁には、感応識別モジュール(18)に対応する感応エリア(5)が設けられ、前記制御モジュール(16)は、データ転送回線により無線通信モジュール(22)と信号接続し、前記感応識別モジュール(18)は、データ転送回線により制御モジュール(16)と信号接続し、前記サイドカバー電子錠(17)は、データ転送回線により制御モジュール(16)と信号接続し、前記トップカバー電子錠(21)は、データ転送回線により制御モジュール(16)と信号接続し、前記電池(20)は、電力線により制御モジュール(16)と接続する。つり革部材は、つり革ハンドル(8)、引っ張りベルト(9)、T字型クランプブロック(14)及び接続シャフト(15)により構成され、T字型クランプブロック(14)は、ケーシング全体の下部に設置され、接続シャフト(15)は、引っ張りベルト(9)によりT字型クランプブロック(14)と接続し、つり革ハンドル(8)と接続シャフト(15)は、固定接続されており、前記ケーシング全体の上部は、透明なケーシングであり、前記サイドフラップは、透明な蓋である。
【0012】
使用時、スタッフは、まず、つり革のシャフトスリーブ(7)によりつり革を、対応する地下鉄の水平ロッドに固定し、ペーパー(ペーパーチラシ)を補助ケーシング(12)のペーパースロット(11)内に挿入し、ペーパーの上には、製品に対する説明及び機能の紹介があり、同時にペーパーの上には、乗客が製品に対して支払いと購入をしやすくするように、相応する支払いQRコード(登録商標)が対応的に設置されている。製品を入れる時に、スタッフは、対応する感応カードを用い、感応カードをメインケーシング(4)の感応エリア(5)に押し当て、メインケーシング(4)の内部の対応する感応識別モジュール(18)が感応カードの信号を感応した後、信号を制御モジュール(16)に転送し、制御モジュール(16)が信号を受信した後、トップカバー電子錠(21)が開くように制御する。これにより、スタッフは、トップフラップ(2)を開けて製品をケーシング全体内に入れ、その後、トップフラップ(2)を閉め、トップカバー電子錠(21)が再びセルフロックする。
【0013】
乗客は、つり革を使用するとき、ペーパースロット(11)のペーパーにより製品の説明及び機能の紹介を閲覧すると同時に、透明なメインケーシング、補助ケーシング及びサイドフラップ(10)を通して内部の製品の具体的な形状を観察することにより、製品を十分に理解することができる。乗客は、製品を購入する需要がある場合、携帯電話でペーパーにある、商品に対応するQRコード(登録商標)をスキャンし、オンラインで支払いをする。サーバーは、支払いに成功したという情報を受信した後、無線信号を送信する。制御モジュール(16)は、無線通信モジュール(22)によりサーバーからの購入成功の信号を受信した後、両側のサイドカバー電子錠(17)が開くように制御する。これにより、乗客は、製品をつり革の内部から取り出すことで、地下鉄でのリアルタイムの購入が完了する。購入の終了後、乗客は、サイドフラップ(10)を押し上げると、サイドフラップ(10)がセルフロックする。当該つり革は、製品の直感的な展示及び製品の直接販売を行うことができ、直接的な利益を生み出すことができる。
【0014】
メインケーシングと補助ケーシングは、スプリットプレート(6)のスプリットホール(1)をネジで固定することにより、ケーシング全体を形成する設計により、ケーシング全体を分解し、内部を点検することが容易にできる。
【0015】
前記ケーシング全体は、上部、中部、下部の3つの部分に分かれて設計され、上部は、製品を展示するために用いられ、中部は、制御素子を収納するために用いられ、下部は、つり革と接続するために用いられる。
【0016】
前記ケーシング全体の上部は、逆台形のケーシングとして設計され、その開口部が比較的に大きいので、スタッフは、上部の開口部から製品を入れやすい。前記ケーシング全体の上部と中部は、仕切り板により区切られる設計により、製品と内部の制御素子を完全に隔離することができる。前記ケーシング全体の下部は、逆台形の扁平なケーシングである設計により、引っ張りベルト(9)を通してつり革ハンドル(8)を接続することがしやすい。前記ケーシング全体の中部の両端には、それぞれペーパースロット(11)が設置され、前記ペーパースロット(11)は、ケーシング全体の両側壁を貫通する設計により、広告ペーパー又は製品の紹介状を入れることができる。
【0017】
前記ケーシング全体の上部は、透明なケーシングであり、前記サイドフラップ(10)は、透明な蓋である設計により、内部の製品の形状、構造を観察しやすい。
【0018】
前記ケーシング全体の上部の内壁には、複数の組の補強リブ(13)が設置される設計により、前記ケーシング全体の上部の強度を高め、使用寿命を延ばすことができる。
【0019】
前記ケーシング全体とつり革ハンドル(8)の組み合わせにより、乗客によるつり革の利用に影響を与えずに製品の展示をすることができる。
【0020】
製品を入れる際に、感応カードを感応エリア(5)に置き、制御モジュール(16)は、トップフラップ(2)が開くように制御する設計により、スタッフは、頂部から製品をケーシング全体内に入れることができる。支払った後、制御モジュール(16)は、サイドフラップ(10)を開ける設計により、乗客は、製品を取り出して購入を完了することができる。
【0021】
つり革の機能を有し、製品の展示を行うことができ、占有スペースが小さいという目的を実現することができる。
【0022】
上述した実施形態は、本願の比較的好ましい実施形態であり、本願の範囲を制限しない。当業者は、本願の保護請求の範囲から逸脱しない限り、若干の改良を行うことができ、即ち、本願に基づく如何なる等価改良は、何れも本願の特許請求の範囲にカバーされる。
【0023】
(符号の説明)
1 スプリットホール
2 トップフラップ
3 蝶番
4 メインケーシング
5 感応エリア
6 スプリットプレート
7 シャフトスリーブ
8 つり革ハンドル
9 引っ張りベルト
10 サイドフラップ
11 ペーパースロット
12 補助ケーシング
13 補強リブ
14 T字型クランプブロック
15 接続シャフト
16 制御モジュール
17 サイドカバー電子錠
18 感応識別モジュール
19 接続棒
20 電池
21 トップカバー電子錠
22 無線通信モジュール
【要約】
本願による地下鉄つり革に基づく製品展示キャビネットは、地下鉄に設置され、つり革機能を有し、製品を展示することもでき、占有スペースが小さいつり革装置を提供する。メインハウジングの両側には、それぞれ2つのスプリットプレートが設置されており、補助ハウジングの両側には、それぞれ2つのスプリットプレートが設置されており、前記スプリットプレートには、スプリットホールが開けられ、メインハウジングと補助ハウジングは、スプリットプレートのスプリットホールをネジで固定することにより、ケーシング全体を形成する。前記ケーシング全体は、上部、中部、下部に分かれ、前記ケーシング全体の上部は、逆台形のケーシングであり、前記ケーシング全体の中部は、矩形のケーシングであり、前記ケーシング全体の上部、中部は、仕切り板により区切られ、前記ケーシング全体の下部は、逆台形の扁平なケーシングであり、前記ケーシング全体の下部は、底部が開いており、前記ケーシング全体の中部の両端には、それぞれペーパースロットが設けられている。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5