特許6900922IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

ポリエチレン樹脂用改質材、並びにそれを用いたポリエチレン樹脂組成物及び成形体

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

上述のように、清涼飲料用などの熱可塑性樹脂容器における蓋部材用のポリエチレン系樹脂材料の分野において、高速成形性、高流動性、剛性、耐衝撃性、耐久性、更に、高温での取扱い時における炭酸飲料内圧による耐ストレスクラック性やFNCT破断性能及び引張降伏強度などの機械的特性に優れる容器蓋用樹脂材料が要望されている。 しかしながら、特許文献1に示される改質材を被改質材料にブレンドすることで、ある一定の物性改善が期待できるが、容器蓋用樹脂材料に求められる剛性、高流動性、耐久性、耐衝撃性等の高度な機械物性に対応する材料の被改質材料としては不十分である。
また、特許文献2及び3に示される樹脂組成物は、他の特定の樹脂(被改質材)に改質材としてブレンドすることで、容器蓋用樹脂材料に求められる剛性、高流動性、耐久性、耐衝撃性等の高度な機械物性に対応する材料に改良できることについて何ら開示されていない。
また、特許文献4に示されるポリエチレン系樹脂成形材料は、炭酸飲料の容器蓋部材として必要な耐ストレスクラック性能や衝撃性を維持するために、さらなる高速成形性を達成するには流動性が不十分であるという問題点を抱えている。 このような状況下、容器蓋用樹脂材料の高流動化が求められ、ブレンド時に改質材を被改質材料に分散させることがより困難になる中で、被改質材料にブレンドした際の分散性に優れ、更に改質材そのものの造粒を容易に行うことが可能な、製造適性に優れた改質材が求められている。 本発明の目的は、従来技術の問題点等に鑑み、被改質材料に改質材をブレンドして作成される組成物が高度な剛性、流動性を維持し、被改質材料に添加することで耐久性、及び耐衝撃性等の機械物性を高度に改善し、被改質材料にブレンドした際の分散性、及び改質材そのものの製造適性が良好な、ポリエチレン樹脂用改質材、並びに、当該ポリエチレン樹脂用改質材を用いたポリエチレン樹脂組成物、及び、成形体を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは、課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定のポリエチレン(C)及びポリエチレン(D)を特定量含有し、特定の特性を満足するポリエチレン組成物をポリエチレン樹脂用改質材として用いることにより、被改質材料に改質材をブレンドして作成される組成物が高度な剛性と流動性を維持し、被改質材料の耐久性、及び耐衝撃性等の機械物性を高度に向上することができることを見出し、本発明を完成するに至・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明のポリエチレン樹脂用改質材は、改質材そのものの流動性が良好であるため、改質材自身の造粒適性に優れるという効果がある。また、改質材そのものの粘度が低いために、被改質材料にブレンドした際に、比較的少量の添加でも改質材を高度に分散することが可能であり、被改質材料とブレンドした後の粘度を高くすることがなく、高度な流動性を維持するため、成形性、剛性、耐久性及び衝撃強度等の機械物性に優れるブレンド組成物を提供することができるポリエチレン樹脂用改質材であるという効果がある。
また、本発明のポリエチレン樹脂用改質材は、被改質材料にブレンドした際に容器蓋部の製造に代表される圧縮成形法への適性を示す押出特性評価や、射出成形法への適性を示すスパイラルフロー長さといった評価において、低温でも良好な流動性を有し、従って成形温度を低下させることができるため、溶融樹脂を金型内で成形した後の冷却・固化工程に要する時間を短縮化させ、成形サイクル全体の短縮化を達成することができるため、成形性、剛性、耐久性及び衝撃強度等の機械物性に優れるブレンド組成物を提供することができるポリエチレン樹脂用改質材であるという効果がある。
従って、本発明のポリエチレン樹脂用改質材、それを用いたポリエチレン樹脂組成物、及び成形体は、物性及び成形性が優れた成形体を得ることができるため、高度な物性及び成形性が要求される分野での用途等に好適に使用できるという効果がある。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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