特許第6901100号(P6901100)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6901100
(24)【登録日】2021年6月21日
(45)【発行日】2021年7月14日
(54)【発明の名称】バブルウォータマシン及び圧力ボトル
(51)【国際特許分類】
   A47J 31/44 20060101AFI20210701BHJP
【FI】
   A47J31/44 100
【請求項の数】10
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2020-96202(P2020-96202)
(22)【出願日】2020年6月2日
(65)【公開番号】特開2020-199254(P2020-199254A)
(43)【公開日】2020年12月17日
【審査請求日】2020年6月2日
(31)【優先権主張番号】108120413
(32)【優先日】2019年6月13日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】520194892
【氏名又は名称】弘麒科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】TRIPLE S TECHNOLOGIES INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100185694
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 隆志
(72)【発明者】
【氏名】李建中
【審査官】 西村 賢
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2018/0333688(US,A1)
【文献】 特開2018−058644(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0004241(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 31/00−31/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部に上端螺合部及び下端螺合部を含む第1収容体と、
前記第1収容体の上端に螺合され、第1圧力開放領域を含み、前記第1圧力開放領域は第1ベントチャネルを含む第1接続ベースと、
底部が第1ベントチャネルを覆う第1エアプラグと、
内部に前記第1エアプラグの上端が嵌め込まれる第1圧力部材と、
前記第1圧力開放領域に螺合され、前記バルブ部材は第2ベントチャネルとバルブ螺合部を含み、前記第1圧力部材に当接するバルブ部材と、
底部が第2ベントチャネルを覆う第2エアプラグと、
内部に前記第2エアプラグの上端が嵌め込まれる第2圧力部材と、
バルブ螺合部に螺合され、第3ベントチャネルを含み、前記第2圧力部材に当接する回転圧力開放部材と、
前記上端螺合部に螺合される上方位置決め部材と、
上方位置決め部材内に設置され、底部に平衡圧力構造を有する気体ガイド部材と、
下端螺合部に螺合され、第1吸気チャネルを含む下方位置決め部材と、
上部に前記平衡圧力構造が当接し、且つ底部が前記第1吸気チャネルを覆う止水栓と、
を含む圧力ボトルと、
前記第1収容体の下端によって係合され、少なくとも1つの円柱状ブロックを含む第2接続ベースと、
第2吸気チャネル及び少なくとも1つの第1収容溝を含み、前記第2吸気チャネルは前記第1吸気チャネルに導通され、前記円柱状ブロックは前記第1収容溝内に嵌め込まれる上方中間部材と、
前記上方中間部材に接続され、第3吸気チャネルを含み、前記第3吸気チャネルは第2吸気チャネルと導通される下方中間部材と、
ジェットラインを含み、且つ前記ジェットラインは前記第3吸気チャネルに嵌め込まれる充気ボトルと、
を含む充気手段と、
を含むバブルウォータマシン。
【請求項2】
前記バルブ部材の前記第1圧力部材に当接する下向きの圧力は、前記回転圧力開放部材の前記第2圧力部材に当接する下向きの圧力よりも小さい請求項1に記載のバブルウォータマシン。
【請求項3】
前記圧力ボトルはキャップを更に含み、前記キャップはベントスイッチとキャップエアプラグを含み、前記ベントスイッチは前記キャップエアプラグの上部に当接し、前記第1接続ベースはキャップベントチャネルを更に含み、前記ベントスイッチが閉鎖される時、前記キャップエアプラグが前記キャップベントチャネルを覆い、前記ベントスイッチが開放される時、前記キャップエアプラグは前記キャップベントチャネルを覆うことができない請求項1に記載のバブルウォータマシン。
【請求項4】
前記バルブ部材は貯水空間を更に含み、前記貯水空間は前記第2ベントチャネルを囲む請求項1に記載のバブルウォータマシン。
【請求項5】
前記気体ガイド部材は、複数のガイドチャネルを更に含み、前記複数のガイドチャネルは、放射状の態様を呈し、前記複数のガイドチャネルの長さは互いに異なる請求項1に記載のバブルウォータマシン。
【請求項6】
底部に上端螺合部及び下端螺合部を含む第1収容体と、
前記第1収容体の上端に螺合され、第1圧力開放領域を含み、前記第1圧力開放領域は第1ベントチャネルを含む第1接続ベースと、
底部が第1ベントチャネルを覆う第1エアプラグと、
内部に前記第1エアプラグの上端が嵌め込まれる第1圧力部材と、
前記第1圧力開放領域に螺合され、前記バルブ部材は第2ベントチャネルとバルブ螺合部を含み、前記第1圧力部材に当接するバルブ部材と、
底部が第2ベントチャネルを覆う第2エアプラグと、
内部に前記第2エアプラグの上端が嵌め込まれる第2圧力部材と、
バルブ螺合部に螺合され、第3ベントチャネルを含み、前記第2圧力部材に当接する回転圧力開放部材と、
を含む圧力ボトル。
【請求項7】
前記バルブ部材の前記第1圧力部材に当接する下向きの圧力は、前記回転圧力開放部材の前記第2圧力部材に当接する下向きの圧力よりも小さい請求項6に記載の圧力ボトル。
【請求項8】
前記上端螺合部に螺合される上方位置決め部材と、
上方位置決め部材内に設置され、底部に平衡圧力構造を有する気体ガイド部材と、
下端螺合部に螺合され、第1吸気チャネルを含む下方位置決め部材と、
上部に前記平衡圧力構造が当接し、且つ底部が前記第1吸気チャネルを覆う止水栓と、
を更に含む請求項6に記載の圧力ボトル。
【請求項9】
前記バルブ部材は、貯水空間を更に含み、前記貯水空間は前記第2ベントチャネルを囲む請求項6に記載の圧力ボトル。
【請求項10】
前記圧力ボトルはキャップを更に含み、前記キャップはベントスイッチとキャップエアプラグを含み、前記ベントスイッチは前記キャップエアプラグの上部に当接し、前記第1接続ベースはキャップベントチャネルを更に含み、前記ベントスイッチが閉鎖される時、前記キャップエアプラグが前記キャップベントチャネルを覆い、前記ベントスイッチが開放される時、前記キャップエアプラグは前記キャップベントチャネルを覆うことができない請求項6に記載の圧力ボトル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バブルウォータマシン及び圧力ボトルに関し、特にバルブ部材及び回転圧力開放部材を有するバブルウォータマシン及び圧力ボトルに関する。
【背景技術】
【0002】
図1を参照し、図1が示すのは、特許文献1(台湾特許I618514)のバブルウォータマシンの第1収容溝2181及び第1圧力開放部材21の9断面図であり、第1収容溝2181内には第1圧力開放部材219が設けられ、第1圧力開放部材219は、第1螺合部材2191、第1当接部材2192及び第1バネ部材219を含み、過剰な気体を除去し、バブルウォータマシンの内圧の解放を補助するために使用される。但し、液体8のシロップは第1バネ部材2193に付着し易いため、ユーザが第1圧力開放部材219を洗浄することは容易ではない。また、第1圧力開放部材219が耐えられる圧力の大きさを調整することもできない。
【0003】
従って、上記の台湾特許I618514のバブルウォータマシンをどのように改善するかは、当業者が検討するに値することである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】台湾特許I618514
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、上方圧力ボトルが受ける内圧を調整することができ、ユーザが上方圧力ボトルの全ての部材を容易に洗浄することができるバブルウォータマシンを提供することである。
【0006】
本発明の別の目的は、自身が受ける内部圧力を調整することができ、ユーザが圧力ボトルの全ての部材を容易に洗浄することができる圧力ボトルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のバブルウォータマシンは、圧力ボトルと充気手段を含む。圧力ボトルは、第1収容体、第1接続ベース、第1エアプラグ、第1圧力部材、バルブ部材、第2エアプラグ、第2圧力部材、回転圧力開放部材、上方位置決め部材、気体ガイド部材、下方位置決め部材、止水栓を含む。ここで、第1収容体の底部は、上端螺合部及び下端螺合部を含む。第1接続ベースは第1収容体の上端に螺合され、第1接続ベースは第1圧力開放領域を含み、第1圧力開放領域は第1ベントチャネルを含む。第1エアプラグの底部は第1ベントチャネルを覆い、第1エアプラグの上部は第1圧力部材に嵌め込まれる。バルブ部材は第1圧力開放領域に螺合され、バルブ部材は第2ベントチャネルとバルブ螺合部を含み、バルブ部材は第1圧力部材に当接する。第2エアプラグの底部は第2ベントチャネルを覆い、第2エアプラグの上端は第2圧力部材内に嵌め込まれる。回転圧力開放部材はバルブ螺合部に螺合され、回転圧力開放部材は第3ベントチャネルを含み、回転圧力開放部材は第2圧力部材に当接する。上方位置決め部材は上端螺合部に螺合される。気体ガイド部材は上方位置決め部材内に設置され、気体ガイド部材の底部は平衡圧力構造を有する。下方位置決め部材は下端螺合部に螺合され、下方位置決め部材は第1吸気チャネルを含む。平衡圧力構造は止水栓の上部に当接し、止水栓の底部は第1吸気チャネルを覆う。また、充気手段は第2接続ベース、上方中間部材、下方中間部材及び充気ボトルを含む。第1収容体の下端は第2接続ベースと係合し、且つ第2接続ベースは少なくとも1つの円柱状ブロックを含む。上方中間部材は第2吸気チャネルと少なくとも1つの第1収容溝を含み、第2吸気チャネルは第1吸気チャネルと導通され、円柱状ブロックは第1収容溝内に嵌め込まれる。下方中間部材は上方中間部材に接続され、下方中間部材は第3吸気チャネルを含み、第3吸気チャネルは第2吸気チャネルに導通される。充気ボトルはジェットラインを含み、ジェットラインは第3吸気チャネルに嵌め込まれる。
【0008】
上記バブルウォータマシンにおいて、バルブ部材の前記第1圧力部材に当接する下向きの圧力は、前記回転圧力開放部材の前記第2圧力部材に当接する下向きの圧力よりも小さい。
【0009】
上記バブルウォータマシンにおいて、圧力ボトルはキャップを更に含み、前記キャップはベントスイッチとキャップエアプラグを含み、前記ベントスイッチは前記キャップエアプラグの上部に当接し、前記第1接続ベースはキャップベントチャネルを更に含み、前記ベントスイッチが閉鎖される時、前記キャップエアプラグが前記キャップベントチャネルを覆い、前記ベントスイッチが開放される時、前記キャップエアプラグは前記キャップベントチャネルを覆うことができない。
【0010】
上記バブルウォータマシンにおいて、バルブ部材は貯水空間を更に含み、前記貯水空間は前記第2ベントチャネルを囲む。
【0011】
上記バブルウォータマシンにおいて、前記気体ガイド部材は、複数のガイドチャネルを更に含み、前記複数のガイドチャネルは、放射状の態様を呈し、前記複数のガイドチャネルの長さは互いに異なる。
【0012】
本発明の圧力ボトルは、第1収容体、第1接続ベース、第1エアプラグ、第1圧力部材、バルブ部材、第2エアプラグ、第2圧力部材及び回転圧力開放部材を含む。ここで、第1収容体の底部は、上端螺合部及び下端螺合部を含む。第1接続ベースは第1収容体の上端に螺合され、第1接続ベースは第1圧力開放領域を含み、第1圧力開放領域は第1ベントチャネルを含む。第1エアプラグの底部は第1ベントチャネルを覆う。第1エアプラグの上部は前記第1圧力部材に嵌め込まれる。バルブ部材は第1圧力開放領域に螺合され、バルブ部材は第2ベントチャネルとバルブ螺合部を含み、バルブ部材は第1圧力部材に当接する。第2エアプラグの底部は第2ベントチャネルを覆う。第2エアプラグの上端は第2圧力部材内に嵌め込まれる。回転圧力開放部材はバルブ螺合部に螺合され、回転圧力開放部材は第3ベントチャネルを含み、回転圧力開放部材は第2圧力部材に当接する。
【0013】
上記圧力ボトルにおいて、バルブ部材の前記第1圧力部材に当接する下向きの圧力は、前記回転圧力開放部材の前記第2圧力部材に当接する下向きの圧力よりも小さい。
【0014】
上記圧力ボトルは、上方位置決め部材、気体ガイド部材、下方位置決め部材及び止水栓を更に含む。上方位置決め部材は上部のねじ接続に螺合される。気体ガイド部材は上方位置決め部材に設置され、気体ガイド部材の底部は平衡圧力構造を有する。下方位置決め部材は下端螺合部に螺合され、下方位置決め部材は第1吸気チャネルを含む。さらに、平衡圧力構造は止水栓の上部に当接し、止水栓の底部は第1吸気チャネルを覆う。
【0015】
上記圧力ボトルにおいて、前記バルブ部材は貯水空間を更に含み、前記貯水空間は第2ベントチャネルを囲む。
【0016】
上記圧力ボトルは、キャップを更に含み、前記キャップはベントスイッチとキャップエアプラグを含み、前記ベントスイッチは前記キャップエアプラグの上部に当接し、前記第1接続ベースはキャップベントチャネルを更に含み、前記ベントスイッチが閉鎖される時、前記キャップエアプラグが前記キャップベントチャネルを覆い、前記ベントスイッチが開放される時、前記キャップエアプラグは前記キャップベントチャネルを覆うことができない。
【発明の効果】
【0017】
本発明のバブルウォータマシンは、上方圧力ボトルが受ける内圧を調整することができ、ユーザが上方圧力ボトルの全ての部材を容易に洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】台湾特許I618514の第1収容溝2181と第1圧力開放部材219の断面図である。
図2】本実施形態のバブルウォータマシン3の斜視図である。
図3A】バブルウォータマシン3の正面図である。
図3B図3Aのバブルウォータマシン3のA‐A断面図である。
図3C図3B中のXでマークする部分の拡大図である。
図3D】気体ガイド部材48の異なる角度の斜視図である。
図3E】キャップ40の断面図である。
図3F】第1接続ベース42の斜視図である。
図3G】ベントスイッチ401がオンにされた時の説明図である。
図3H】第1圧力部材431に嵌め込まれた第1エアプラグ43の異なる角度の斜視図である。
図3I】バルブ部材44の異なる角度の斜視図である。
図3J】第2圧力部材451に嵌め込まれた第2エアプラグ45の異なる角度の斜視図である。
図3K】回転圧力開放部材46の異なる角度の斜視図である。
図3L】異なるタイプの気体ガイド部材48の斜視図である。
図4A】バブルウォータマシン3の左側面図である。
図4B図4Aのバブルウォータマシン3のB−B断面図である。
図4C図4BにおいてYでマークする部分の拡大図である。
図4D】第1収容体41の底部を単独で示す断面図である。
図4E】下方位置決め部材49を単独で示す断面図である。
図4F】上方中間部材52の異なる角度の斜視図である。
図4G】下方中間部材53を単独で示す断面図である。
図4H】下方中間部材53及び上方中間部材52の斜視図である。
図5A】W型構造52Wに対するL型リンケージ54の斜視図である。
図5B】L型リンケージ54を下方に移動するように駆動する上方中間部材52の斜視説明図である。
図5C】下方被覆殻体57を通過するL型リンケージ54の説明図である。
図5D】下方被覆殻体57の斜視図である。
図6A】上方被覆殻体58の異なる角度の斜視図である。
図6B】上方被覆殻体58の内部に組み付けられた上方中間部材52の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
上記の特徴及び利点をより分かり易くするために、以下が特に好ましい実施形態であり、添付の図面と併せて、詳細な説明は以下の通りである。
【0020】
図2図3A図3B及び図3Cを参照し、図2は、本実施形態におけるバブルウォータマシン3の斜視図を示し、図3Aは、バブルウォータマシン3の正面図を示し、図3Bは、図3Aのバブルウォータマシン3のA‐A断面図であり、図3Cは、図3BのXでマークされた部分の拡大図である。
【0021】
本実施形態のバブルウォータマシン3は圧力ボトル4と充気手段5を含む。圧力ボトル4はキャップ40、第1収容体41、第1接続ベース42、第1エアプラグ43、第1圧力部材431、バルブ部材44、第2エアプラグ45、第2圧力部材451、回転圧力開放部材46、上方位置決め部材47、気体ガイド部材48(図3D参照し、図3Dが示すのは気体ガイド部材48の斜視図である)、下方位置決め部材49及び止水栓490を含む。このうち、第1収容体41は液体8を収容するために使用され、液体8は、例えば、飲料水、糖分添加物を含む飲料、またはアルコール飲料である。
【0022】
図3Eを参照し、図3Eは、キャップ40の断面図であり、キャップ40は、ベントスイッチ401とキャップエアプラグ402を含み、ベントスイッチ401はキャップエアプラグ402の上部に当接する。
【0023】
また、図3C図3Fを同時に参照し、図3Fは第1接続ベース42の斜視図である。第1接続ベース42は第1収容体41の上端に螺合され、第1接続ベース42は第1圧力開放領域420とキャップベントチャネル422を含み、第1圧力開放領域420は第1ベントチャネル421を含む。ベントスイッチ401がオフされる時、キャップエアプラグ402がキャップベントチャネル422を覆い、圧力ボトル4の気体の漏れを防止する。その後、図3Gを参照し、図3Gは、ベントスイッチ401がオンにされる時の説明図であり、ベントスイッチ401がオンにされる時、キャップエアプラグ402はキャップベントチャネル422を完全に覆うことができない。このように、ベントスイッチ401は圧力ボトル4が先に幾らかの気体を解放して圧力を解放するのを補助することができるので、ユーザがキャップ40を開く時、比較的大きな気体圧力の衝撃を受けることを回避することができる。
【0024】
さらに、第1エアプラグ43の底部は第1ベントチャネル421を覆い、第1エアプラグ43の上端は第1圧力部材431内に嵌め込まれる(図3Hを参照し、図3Hが示すのは第1圧力部材431に嵌め込まれた第1エアプラグ43の異なる角度の斜視図である)。
【0025】
再び図3C図3Iを同時に参照し、図3Iは、バルブ部材44の異なる角度の斜視図であり、バルブ部材44は第1圧力開放領域420内に螺合され、バルブ部材44は第2ベントチャネル441、バルブの螺合部442及び貯水空間443を含み、バルブ部材44は下向きに第1圧力部材431に当接されるため、第1圧力部材431は第1エアプラグ43を駆動して第1ベントチャネル421を緊密に密閉することができる。また、第1収容体41の内圧が高すぎる時、第1圧力部材431と第1エアプラグ43は気体又は液体8の上向きの圧力に抵抗することができなくなり、第1エアプラグ43は第1ベントチャネル421を完全にシールできなくなる。従って、過剰な気体又は少しの液体8が第1ベントチャネル421から貯水空間443及び第2ベントチャネル441に流れる可能性がある。
【0026】
図3Jを参照し、図3Jは、第2圧力部材451に嵌め込まれた第2エアプラグ45の斜視図であり、第2エアプラグ45の底部は第2ベントチャネル441を覆い、第2エアプラグ45の上端は第2圧力部材451内に嵌め込まれる。
【0027】
再度図3C図3Kを同時に参照し、図3Kは、回転圧力開放部材46の異なる角度の斜視図であり、回転圧力開放部材46は、バルブ螺合部442に螺合され、回転圧力開放部材46は、第3ベントチャネル461を含み、且つ回転圧力開放部材46及びバルブ部材44が完全に締められた状態である時、回転圧力開放部材46は、最大の下向きの圧力を提供して第2圧力部材451を下向きに追従させる。従って、第2圧力部材451も第2エアプラグ45に第2ベントチャネル441を緊密に密閉させる。
【0028】
また、第1収容体41内の気体が第2ベントチャネル441に入る時、第2エアプラグ45が気体の圧迫を受けて第2圧力部材451を押し上げ、第2エアプラグ45が導通状態になる。その後、気体は第3ベントチャネル461を経由してボトル外部に放出される。従って、回転圧力開放部材46、第2エアプラグ45及び第2圧力部材451は過剰な気体を排除して圧力の解放を補助し、従って、第1収容体41の内圧は安定した状態を維持することができる。従来の第1圧力開放部材219と比較し、本実施形態は、回転圧力開放部材46が分解されていれば、回転圧力開放部材46、第2エアプラグ45及び第2圧力部材451は非常に簡単に洗浄でき、シロップも上記部材に付着し難い。
【0029】
上記において、回転圧力開放部材46とバルブ部材44が完全に締められている時、バルブ部材44の第1圧力部材431に当接する下向きの圧力は、回転圧力開放部材46の第2圧力部材451に当接する下向きの圧力よりも小さくなる。言い換えれば、第2エアプラグ45が第2ベントチャネル441を密閉する力は、第1エアプラグ43が第1ベントチャネル421を密閉する力よりも強くなる。このように、第1収容体41の内圧が比較的高い時、第1エアプラグ43は第1収容体41内の液体を遮断することができないが、第2エアプラグ45は気体の外への流出を阻止することができる。さらに、一定時間を経た後、貯水空間443と第2ベントチャネル441によって形成される内圧は第1収容体41の内圧と等しくなる(2つの領域の圧力が均衡する)。このように、第1エアプラグ43は元の位置に戻り、第1収容体41内の気体又は液体8を遮断する。
【0030】
また、圧力ボトル4を横にするか、上下逆にする時、第2ベントチャネル441から流出した液体8もバルブ部材44の外周に向かって流れるため、液体8は貯水空間443内に集中し、この時、貯水空間443の機能は小型の水槽のようなものである。従って、液体8は第2ベントチャネル441から回転圧力開放部材46に流れるか、または第3ベントチャネル461から更に外部へオーバーフローすることが容易ではない。
【0031】
さらに、回転圧力開放部材46はバルブ部材44に螺合によって組み付けられるため、回転圧力開放部材46のねじ込みの締め付けを調整することで第2エアプラグ45が耐えられる圧力の大きさを同時に変更することができる。具体的には、回転圧力開放部材46の締め付け度合いが緩い時、第2エアプラグ45が耐えられる上向きの圧力は小さくなる。逆に、回転圧力開放部材46の締め付け度がきつい時、第2エアプラグ45が耐えられる上向きの圧力が大きくなり、気体が漏れにくくなる。従って、回転圧力開放部材46を介して圧力ボトル4の圧力を調整することで、バブルウォータの口当たりにも影響を与えることができる。従って、台湾特許I618514の第1圧力開放部材219と比較し、本実施形態の回転圧力開放部材46は、第2エアプラグ45(第2エアプラグ45も過剰な気体を排除し、圧力の解放を補助することができる)が耐えられる圧力の大きさを調整することができる。
【0032】
さらに、再度図3Dを参照し、気体ガイド部材48は上方位置決め部材47に設置され(図4C参照)、気体ガイド部材48は複数のガイドチャネル481を更に含み、これらのガイドチャネル481は放射状の態様を呈し、且つこれらのガイドチャネル481の長さはさまざまである。このように、噴射された気体が気体ガイド部材48を通過する時、ガイドチャネル481は、気体(気泡)を第1収容体41に均一に分散させることができ、気泡は、液体8内に均一に融合される。さらに、水中に二酸化炭素が集結して大きな気泡を形成することを回避し、更に二酸化炭素の溶解率を改善することができる。さらに、図3Lを参照し、図3Lは、異なる形態の気体ガイド部材48の斜視図である。図3Dに示される形態の気体ガイド部材48に加えて、図3Lに示される気体ガイド部材48も同様に気体(気泡)が第1収容体41内に均一に分散することを補助することができる。
【0033】
図4A図4B図4C及び図4Dを参照し、図4Aは、バブルウォータマシン3の左側面図であり、図4Bは、図4Aのバブルウォータマシン3のB−B断面図であり、図4Cは、図4BのYでマークする部分の拡大図であり、図4Dは、第1収容体41の底部を単独で示す断面図である。第1収容体41の底部は、上端螺合部41Uと下端螺合部41Lを含み、上方位置決め部材47は上端螺合部41Uに螺合され、下方位置決め部材49は下端螺合部41Lに螺合され、下方位置決め部材49は第1吸気チャネル491を含む(図4Eを参照し、図4Eは下方位置決め部材49を単独で示す断面図である)。
【0034】
さらに、気体ガイド部材48の底部は平衡圧力構造480を有し、平衡圧力構造480はU型板状構造480U及びストリップ板状構造480L(図3D参照)で構成され、U型板状構造480U及びストリップ板状構造480Lは何れも弾性体である。その中で、ストリップ板状構造480Lは止水栓490の上部の中心に当接し、U型板状構造480Uは止水栓490の上部の非中心に当接する。従って、止水栓490が平衡圧力構造480の下向きの推力を受ける時、止水栓490の底部が第1吸気チャネル491を覆う(図4C及び図4Eを参照)。
【0035】
再び図4B及び図4Cを参照し、充気手段5は、第2収容体50、第2接続ベース51、上方中間部材52、下方中間部材53、L型リンケージ54、シリンダ始動スイッチ55、充気ボトル56、下方被覆殻体57、及び上方被覆殻体58を含む。第2収容体50は充気ボトル56を覆い、第1収容体41の下端は第2接続ベース51と係合し、第2接続ベース51は少なくとも1つの円柱状ブロック51Cを含む。
【0036】
図4C及び4Fを参照し、図4Fは、上方中間部材52の異なる角度の斜視図であり、上方中間部材52は第2吸気チャネル521、少なくとも第1収容溝522及び2つのプッシュブロック523を含み、第2吸気チャネル521及び第1吸気通路491が導通され、第2接続ベース51の円柱状ブロック51Cは第1収容溝522内に嵌め込まれる。また、上方中間部材52の底端は2つの対称なW型構造52Wを更に含む。
【0037】
また、図4G及び図4Hを参照し、図4Gは、下方中間部材53を単独で示す断面図であり、図4Hは、下方中間部材53及び上方中間部材52の斜視図である。下方中間部材53は上方中間部材52に接続され、下方中間部材53は第3吸気チャネル531を含み、第3吸気チャネル531と第2吸気チャネル521は互いに導通される(図4C参照)。
【0038】
図5A図5B図5C及び図5Dを参照し、図5Aは、W型構造52Wに当接するL型リンケージ54の斜視説明図であり、図5Bは、L型リンケージ54の下向きの移動を連動する上方中間部材52の立体説明図であり、図5Cは、下方被覆殻体57を通過するL型リンケージ54の説明図であり、図5Dは、下方被覆殻体57の斜視図である。L型リンケージ54の一端はW型構造52Wに当接しており、L型リンケージ54の他端は気体ボトル始動スイッチ55に接続される。また、図4Bを再度参照し、充気ボトル56は、気体ボトルシンブル56N及びジェットライン56Pを含み、ジェットライン56Pの一端は、下方中間部材53の第3吸気チャネル531に嵌め込まれる。さらに、図5C図5Dを再度参照し、下方被覆殻体57は上方中間部材52の下方に配置され、その体積の一部は上方中間部材52で覆われ、下方被覆殻体57は2つの対称的な直線状貫通孔571を有し、L型リンケージ54は上記の2つの直線状貫通孔571を通過する。このように、L型リンケージ54は直線状貫通孔571内で直線的な上下移動のみを行うことができる。
【0039】
圧力ボトル4がユーザにより回転される時、第1収容体41は上方中間部材52と連動して回転する。その後、上方中間部材52はL型リンケージ54の下向きの移動を駆動する。詳細には、上方中間部材52が回転する前は、L型リンケージ54は、最初、W型構造52Wの最上端にあり、上方中間部材52が回転された後、L型リンケージ54はW型構造52Wの底端に近接する箇所に下向きに移動する(図5Bを再度参照)。また、L型リンケージ54は直線状の直通穴571の移動制限を受けるため、L型リンケージ54は直線的に下方に移動する。
【0040】
その後、L型リンケージ54が下向きに移動する時、L型リンケージ54は、気体ボトル始動スイッチ55を引き下げ、気体ボトル始動スイッチ55を気体ボトルシンブル56Nに接触させる(図5Bを再度参照)。このように、充気ボトル56内の気体は、ジェットライン56Pを介して第3吸気チャネル531に噴射され、且つ該気体は、第3吸気チャネル531を介して第2吸気チャネル521に送られる(再び図4Cを参照)。
【0041】
その後、再び図4Cを参照し、該気体は、第2吸気チャネル521を介して第1吸気チャネル491に送られる。その後、止水栓490が該気体の圧迫を受けて平衡圧力構造480を押し上げるため、第1吸気チャネル491は導通状態になる。続いて、該気体は、第1吸気チャネル491を介して気体ガイド部材48に送られる。その後、該気体は液体8に均一に分散される。このように、該気体を受け取った液体8は、バブルウォータ、糖分添加物を含む炭酸飲料、またはアルコールを含む炭酸飲料に変換され、該気体は液体8を上向きに駆動してキャップ40まで衝撃を与えるため、液体8(糖分又はアルコールを含む炭酸飲料)は下向きに充気手段5内に戻ることがない。
【0042】
さらに、本発明は、L型リンケージ54の連動設計により、バブルウォータマシン3の充気ボトル56は圧力ボトル4の側辺に設置し易くなっているため、充気ボトル56の体積が大きすぎる時も、バブルウォータマシン3の全体の高さが過度に高くはならない。従って、充気ボトル56はより多くの気体(二酸化炭素)を貯蔵することができる。
【0043】
図4C図4G、及び図4Hを再度参照し、下方中間部材53は少なくとも1つの圧力開放部材532を更に含み(本実施形態は3つの圧力開放部材532を例とする)、圧力開放部材532は、第2収容溝5321、螺合部材5322、当接部5323及びバネ部材5324を含み、第2収容溝5321は、ベントホール5321Hを含む。螺合部材5322は、第2収容溝5321の一端に螺合され、螺合部材5322は、貫通孔5322Hを含む。また、当接部5323は、第2収容溝5321の他端に収容され、バネ部材5324の一端は、螺合部材5322に当接し、バネ部材5324の他端は、当接部5323に当接し、当接部5323はバネ部材5324の弾性力によりベントホール5321Hを閉じる。このように、ジェットライン56Pから噴出される気体が多すぎる時(充気ボトル56から放出される気体が多すぎる時)、複数の圧力開放部材532は、貫通孔5322Hから過剰な気体を除去して圧力の解放を補助することができる。
【0044】
再び図4C図6A及び図6Bを参照し、図6Aは上方被覆殻体58の異なる角度の斜視図であり、図6Bは上方被覆殻体58内に組み付けられた上方中間部材52の説明図である。上方被覆殻体58は少なくとも1つのフィードバックモジュール580が設けられ(本実施形態は4つのフィードバックモジュール580を有する)、フィードバックモジュール580はバネ当接ブロック581とフィードバックバネ部材582を含み、バネ当接ブロック581の一部はフィードバックバネ部材582に嵌め込まれる。ここで、プッシュブロック523は2つのバネ当接ブロック581の間に設置される。上方中間部材52がL型リンケージ54を駆動して下に移動する時、プッシュブロック523は、左または右のバネ当接ブロック581を同時に押圧する。同時に、バネ当接ブロック581はフィードバックバネ部材582を圧迫し、フィードバックバネ部材582に戻る弾性力を生成させる。その後、その戻る弾性力により、上方中間部材52は元の位置に戻る。従って、上方中間部材52は第1収容体41を駆動して第1収容体41を元の位置に戻す。
【0045】
要約すると、バブルウォータマシン3は、上方圧力ボトルが耐えられる内圧を調整することができ、ユーザは上方圧力ボトルの全ての部材を容易に洗浄することができる。また、バブルウォータマシン3の充気ボトル56が圧力ボトル4の側辺に設置されるため、充気ボトル56は、より多くの気体(二酸化炭素)を貯めることができる。
【符号の説明】
【0046】
2181 第1収容溝
219 第1圧力開放部材
2191 第1螺合部材
2192 第1当接部材
2193 第1バネ部材
3 バブルウォータマシン
4 圧力ボトル
40 キャップ
401 ベントスイッチ
402 キャップエアプラグ
41 第1収容体
41L 下端螺合部
41U 上端螺合部
42 第1接続ベース
421 第1ベントチャネル
422 キャップベントチャネル
43 第1エアプラグ
431 第1圧力部材
44 バルブ部材
441 第2ベントチャネル
442 バルブ螺合部
443 貯水空間
45 第2エアプラグ
451 第2圧力部材
46 回転圧力開放部材
461 第3ベントチャネル
47 上方位置決め部材
48 気体ガイド部材
480U U型板状構造
480L ストリップ板状構造
481 ガイドチャネル
49 下方位置決め部材
490 止水栓
491 第1吸気通路
5 充気手段
50 第2収容体
51 第2接続ベース
51C 円柱状ブロック
52 上方中間部材
522 第1収容溝
523 プッシュブロック
52W W型構造
53 下方中間部材
531 第3吸気チャネル
532 圧力開放部材
5321H ベントホール
5322 螺合部材
5322H 貫通孔
5323 当接部
5324 バネ部材
54 L型リンケージ
55 気体ボトル始動スイッチ
56 充気ボトル
56N 気体ボトルシンブル
56P ジェットライン
57 下方被覆殻体
571 直線状貫通孔
58 上方被覆殻体
581 バネ当接ブロック
582 フィードバックバネ部材
8 液体
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図3H
図3I
図3J
図3K
図3L
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図4H
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B