(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
所定の検索クエリに対する検索結果を示すコンテンツに遷移するための情報を含む第1コンテンツと、前記検索結果とは異なるコンテンツに遷移するための情報を含む複数の第2コンテンツとを取得する取得手順と、
前記取得手順によって取得された前記第1コンテンツと前記複数の第2コンテンツとを含む複数のコンテンツを並べて配置した状態で表示部に表示させる表示処理手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報表示プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、および情報表示プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、および情報表示プログラムが限定されるものではない。
【0010】
〔1.情報提供処理および情報表示処理〕
図1は、実施形態に係る情報提供処理および情報表示処理の一例を示す図である。
図1では、情報提供装置1によって情報提供処理が実行され、情報表示装置の一例である端末装置2によって情報表示処理が実行される。情報提供処理は、情報提供装置1において、端末装置2へ提供する複数のコンテンツを選択し、選択した複数のコンテンツを端末装置2へ提供する処理であり、情報表示処理は、端末装置2において、情報提供装置1から提供されるコンテンツを表示する処理である。
【0011】
情報提供装置1は、端末装置2とネットワークを介して通信可能に接続されており、種々のコンテンツを端末装置2へ提供することができる。以下においては、情報提供装置1が提供するコンテンツは、第1コンテンツ、第2コンテンツ、および第4コンテンツを含む。なお、情報提供装置1が検索サーバとして機能する場合には、第3コンテンツを含んでいてもよい。
【0012】
第1コンテンツは、端末装置2の利用者Uに応じた検索結果を示す第3コンテンツに遷移するための情報を含むコンテンツである。第3コンテンツは、例えば、端末装置2の利用者Uが興味関心を有するテーマまたは当該テーマに関する情報に基づいて得られる検索結果ページである。第2コンテンツは、第4コンテンツに遷移するための情報を含むコンテンツである。第4コンテンツは、例えば、ニュースやブログなどの記事コンテンツである。以下、第4コンテンツは、ニュースコンテンツであるものとして説明する。
【0013】
端末装置2は、スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスであり、3G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)などの無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。端末装置2には、タッチパネルが採用されている。端末装置2の利用者Uは、指やスタイラスで表示部23の表示面80(以下、画面80と記載する)をタッチすることにより各種操作を行うことができる。なお、端末装置2は、スマートデバイスのみならず、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)などの情報処理装置であってもよい。
【0014】
端末装置2は、端末装置2の画面80をタッチして画面80に表示するための複数のコンテンツを取得するための操作を利用者Uが行った場合、情報提供装置1に対してコンテンツを要求する(ステップS1)。情報提供装置1は、端末装置2からコンテンツの要求があると、端末装置2へ提供するコンテンツを選択する処理である選択処理を実行する(ステップS2)。かかる選択処理において、情報提供装置1は、1以上の第1コンテンツおよび複数の第2コンテンツを選択する。
【0015】
例えば、情報提供装置1は、利用者Uに関する情報に基づいて、第1コンテンツを選択する。利用者Uに関する情報には、例えば、利用者Uが興味または関心を有するテーマまたは当該テーマに関する情報(以下、利用者テーマ情報とする)が含まれており、情報提供装置1は、利用者テーマ情報に基づく検索キーワードで得られる検索結果を示す第3コンテンツに遷移するための情報を含むコンテンツを第1コンテンツとして選択することができる。
【0016】
例えば、利用者Uが興味または関心を有するテーマが「ドラマ」である場合、情報提供装置1は、ドラマに関する検索結果を示す第3コンテンツに遷移するための情報を含むコンテンツを第1コンテンツとして選択することができる。
【0017】
また、利用者Uに関する情報には、例えば、利用者Uが過去に検索に用いた検索キーワードの履歴である検索履歴、利用者Uが過去に閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴などが含まれる。情報提供装置1は、検索履歴や閲覧履歴に基づく検索キーワードで得られる検索結果を示す第3コンテンツに遷移するための情報を含むコンテンツを第1コンテンツとして選択することができる。
【0018】
また、情報提供装置1は、利用者Uに関する情報に基づく検索種別の検索結果を示す第3コンテンツに遷移するための情報を含むコンテンツを第1コンテンツとして選択することができる。検索種別は、例えば、ウェブ検索、およびリアルタイム検索などである。ウェブ検索は、ウェブページの検索である。また、リアルタイム検索は、例えばミニブログまたはマイクロブログと呼ばれるリアルタイムウェブへの書き込みをリアルタイム(例えば、数秒単位)で検索することによって行われる。
【0019】
第3コンテンツに遷移するための情報は、例えば、利用者テーマ情報などを検索キーワードとする検索クエリを送信するための情報である。なお、第3コンテンツに遷移するための情報は、第3コンテンツのURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。
【0020】
また、情報提供装置1は、所定の条件に基づいて、複数の第2コンテンツの中から所定数の第2コンテンツを選択する。例えば、情報提供装置1は、入稿日時が新しいものから所定数の第2コンテンツを選択する。情報提供装置1は、例えば、利用者Uが指定したコンテンツが国内のニュース記事のリストである場合、第2コンテンツのうち国内のニュース記事である第4コンテンツに遷移するための情報を含む第2コンテンツを入稿日時が新しいものから順に所定数選択する。
【0021】
次に、情報提供装置1は、ステップS2で選択した第1コンテンツおよび第2コンテンツを端末装置2へ提供する提供処理を行う(ステップS3)。これにより、第1コンテンツおよび第2コンテンツを含む複数のコンテンツが情報提供装置1から端末装置2へ送信される(ステップS4)。端末装置2は、情報提供装置1から提供される第1コンテンツおよび第2コンテンツを含む複数のコンテンツを取得する取得処理を行う(ステップS5)。
【0022】
ここで、情報提供装置1から提供される複数のコンテンツが、第1コンテンツC11と、複数の第2コンテンツC21,C22,C23を含むとする。この場合、端末装置2は、情報提供装置1から取得した第1コンテンツC11および第2コンテンツC21,C22,C23を含む複数のコンテンツを表示部23の画面80に表示する表示処理を行う(ステップS6)。これにより、表示部23の画面80は、
図1に示す第1状態になる。かかる処理において、端末装置2は、第1コンテンツC11および複数の第2コンテンツC21,C22,C23を含む複数のコンテンツを所定方向(
図1に示す例では、
図1における上下方向)に並んで配置した状態で表示部23に表示する。
【0023】
かかる第1コンテンツC11および第2コンテンツC21,C22,C23は、互いに共通する表示形式で表示部23に表示される。第1コンテンツC11は、左側の領域に利用者テーマ情報に関連する画像が配置され、右側の領域に利用者テーマ情報に関連するテキストが配置された表示態様で端末装置2に表示される。各第2コンテンツC21,C22,C23は、左側の領域にニューストピックスに関連する画像が配置され、右側の領域にニューストピックスが配置された表示態様で端末装置2に表示される。第2コンテンツC21,C22,C23は、タイムライン形式で表示され、第1コンテンツC11は、第2コンテンツC22,C23間に表示される。
【0024】
第1コンテンツC11は、利用者Uの情報に基づく検索キーワードで得られる検索結果を示すコンテンツである第3コンテンツC31に遷移するための情報を含むコンテンツである。また、第2コンテンツC21,C22,C23は、各々に関連付けられた第4コンテンツに遷移するためのリンク情報を含む。以下、第2コンテンツC21,C22,C23の各々を個別に区別せずに示す場合、第2コンテンツC20とする場合がある。
【0025】
端末装置2は、第1状態の画面80において、第1コンテンツC11が利用者Uに選択された場合、第3コンテンツC31に遷移するための情報(以下、遷移用情報と記載する場合がある)に基づいて、第3コンテンツC31を取得する取得処理を行う(ステップS7)。かかる処理において、端末装置2は、例えば、遷移用情報に基づき、利用者Uの情報に基づく検索キーワードを含む検索クエリを不図示の検索サーバへ送信し、検索サーバから、利用者Uの情報に基づく検索キーワードによる検索結果を示す第3コンテンツC31を取得する。
【0026】
端末装置2は、ステップS7で取得された第3コンテンツC31を表示部23の画面80に表示する(ステップS8)。これにより、表示部23の画面80は、
図1に示す第2状態になる。そのため、利用者Uは、検索キーワードを入力することなく、利用者Uが興味または関心を有する対象に関する検索結果を示すコンテンツを閲覧することができ、検索の手間を軽減することができる。
【0027】
また、第1コンテンツC11は、遷移先がニュースコンテンツとなる複数の第2コンテンツC20と共に並べて配置されることから、利用者Uは検索の利用を積極的に意識することなく、利用者Uが興味や関心を有する対象に関する検索結果を示すコンテンツを閲覧することができる。これにより、新たなる検索の利用を創出することができ、検索の利用を促進することができる。
【0028】
なお、端末装置2は、第1状態の画面80において、複数の第2コンテンツC20のいずれかが利用者Uに選択された場合、選択された第2コンテンツC20に含まれる第4コンテンツに遷移するための情報(例えば、第4コンテンツのURL)に基づいて、選択された第2コンテンツC20に関連付けられた第4コンテンツを情報提供装置1から取得する取得処理を行う。そして、端末装置2は、第2コンテンツC20に関連付けられた第4コンテンツを表示部23に表示する。
【0029】
例えば、端末装置2は、第1状態の画面80において、第2コンテンツC23が選択された場合、情報提供装置1から第4コンテンツC43を取得し、
図1に示す第3状態の画面80に示すように、取得した第4コンテンツC43を表示部23に表示する。なお、第2コンテンツC21が選択された場合、不図示の第4コンテンツC41が表示部23に表示され、第2コンテンツC22が選択された場合、不図示の第4コンテンツC42が表示部23に表示される。以下、第4コンテンツC41,C42,C43の各々を個別に区別せずに示す場合、第4コンテンツC40とする場合がある。
【0030】
また、情報提供装置1は、広告コンテンツを端末装置2へ提供することができる。かかる広告コンテンツは、インフィード広告であり、端末装置2は、かかる広告コンテンツを第1コンテンツC11および第2コンテンツC20と共に並べて配置した状態で表示部23に表示することができる。広告コンテンツは、第1コンテンツC11および第2コンテンツC20と互いに共通する表示形式で表示部23に表示される。
【0031】
〔2.情報処理システム〕
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム100は、情報提供装置1と、複数の端末装置2と、検索処理装置3(検索サーバの一例)とを備える。複数の端末装置2の各々は、複数の利用者Uのうち対応する利用者Uによって用いられる。
【0032】
これら情報提供装置1と、複数の端末装置2と、検索処理装置3とは、ネットワーク4を介して有線または無線により互いに通信可能に接続される。ネットワーク4は、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。
【0033】
〔2.1.情報提供装置〕
図3は、実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。
図3に示すように、情報提供装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを有する。
【0034】
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。そして、通信部11は、ネットワーク4と有線または無線で接続され、端末装置2との間で情報の送受信を行う。
【0035】
記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。また、記憶部12は、利用者情報データベース14と、コンテンツデータベース15とを記憶する。
【0036】
利用者情報データベース14は、端末装置2の利用者Uの情報を含む。
図4は、実施形態に係る利用者情報データベースに含まれる情報の一例を示す図である。
図4に示すように、利用者情報データベース14には、「端末ID(Identifier)」、「利用者ID」、「デモグラフィック属性」、「サイコグラフィック属性」、「フォローテーマ」、および「行動履歴」が互いに対応付けられた情報が含まれる。
【0037】
「端末ID」は、端末装置2を識別するための識別子の情報である。また、「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別子の情報である。「デモグラフィック属性」は、人口統計学的な利用者Uの属性情報を示す。かかる「デモグラフィック属性」は、例えば、利用者Uの「性別」および「年齢」などの属性区分に分類される。「性別」には、利用者Uの性別の情報が設定され、「年齢」には、利用者Uの年齢の情報が設定される。なお、図示していないが、「デモグラフィック属性」には、例えば、利用者Uの年収、住所、職業、学歴など様々な属性区分が含まれる。
【0038】
「サイコグラフィック属性」は、利用者Uの価値観、ライフスタイル、性格、嗜好などを示す情報である。かかる「サイコグラフィック属性」は、例えば、「服」および「車」などの属性区分に分類される。
図4に示す例では、属性区分毎に、利用者Uの嗜好が相対的に高い場合に「1」が設定され、それ以外の場合には「0」が設定されるが、利用者Uが嫌いな場合に「−1」を設定してもよい。また、属性区分毎に、利用者Uの嗜好の度合いに応じた値が設定されてもよい。なお、図示していないが、「サイコグラフィック属性」には、経済、政治、野球、サッカー、その他スポーツ、スイーツ、パソコン、白物家電、家具など様々な属性区分が含まれる。
【0039】
「フォローテーマ」は、利用者Uが興味または関心がある対象として設定したテーマである。
図4に示す例では、例えば、利用者ID「U1」の利用者Uのフォローテーマは、「テレビドラマ」であり、利用者ID「U2」の利用者Uのフォローテーマは、「アイドルZ」である。なお、
図4に示す例では、各利用者Uにフォローテーマが一つずつ設定されているが、利用者Uは、端末装置2への操作によって、利用者情報データベース14に複数のフォローテーマを設定することができる。
【0040】
「行動履歴」は、利用者Uの行動履歴の情報であり、例えば、利用者Uが過去に閲覧したコンテンツの情報(例えば、利用者Uがアクセスしたコンテンツの情報など)、および利用者Uが過去に行った検索の情報(例えば、検索キーワードの情報など)などを含む。また、「行動履歴」は、第1コンテンツに対する利用者Uの反応を示す反応情報の履歴を含む。かかる反応情報は、利用者Uによって第1コンテンツが選択されたか否かを示す情報である。
【0041】
図3に示すコンテンツデータベース15は、第1コンテンツ,第2コンテンツ、および第4コンテンツなどの複数のコンテンツを含む。例えば、コンテンツデータベース15は、これらのコンテンツを形成するための情報として、例えば、ウェブページを形成するHTML(HyperText Markup Language)ファイルまたはXML(Extensible Markup Language)ファイルと、ウェブページに表示されるテキスト、静止画像、動画像などの情報を記憶することができる。なお、専用のアプリケーションが端末装置2に実装される場合、コンテンツデータベース15に記憶されるコンテンツは、かかる専用のアプリケーション向けのコンテンツであってもよい。
【0042】
図5は、実施形態に係るコンテンツデータベースに含まれる情報の一例を示す図である。
図5に示すように、コンテンツデータベース15には、「コンテンツ」、「コンテンツ項目」、「検索種別」、および「遷移方法」が互いに対応付けられた情報が含まれる。
【0043】
「コンテンツ」は、第1コンテンツのデータであり、
図5に示すコンテンツデータベース15では、第1コンテンツC11,C12,C13,C14などのデータが含まれる。なお、第1コンテンツC12には、不図示の第3コンテンツC32に遷移するための情報が含まれ、第1コンテンツC13には、不図示の第3コンテンツC33に遷移するための情報が含まれる。また、第1コンテンツC14には、不図示の第3コンテンツC34に遷移するための情報が含まれる。なお、以下において、第1コンテンツC11,C12,C13,C14の各々を区別せずに示す場合、第1コンテンツC10と記載する場合がある。また、第3コンテンツC31,C32,C33,C34の各々を区別せずに示す場合、第3コンテンツC30と記載する場合がある。
【0044】
「コンテンツ項目」は、第1コンテンツC10を選択する際に用いられる情報である。
図5に示す例では、第1コンテンツC11には、コンテンツ項目「テレビドラマ」が関連付けられ、第1コンテンツC12には、コンテンツ項目「車」が関連付けられ、第1コンテンツC13には、コンテンツ項目「女優A」が関連付けられ、第1コンテンツC14には、コンテンツ項目「アイドルZ」が関連付けられている。
【0045】
「検索種別」は、第1コンテンツC10の遷移先である第3コンテンツC30の検索種別を示す情報である。
図5に示す例では、第1コンテンツC11,C12の遷移先である第3コンテンツC31,C32の検索種別は、ウェブ検索であり、第1コンテンツC13,C14の遷移先である第3コンテンツC33,C34の検索種別は、リアルタイム検索である。
【0046】
「遷移方法」は、第1コンテンツC10から第3コンテンツC30に遷移する際の遷移方法である。遷移方法「検索クエリ」の第1コンテンツC10には、検索キーワードを含む検索クエリを送信するための情報が含まれ、遷移方法「URL」の第1コンテンツC10には、第3コンテンツC30のURLが含まれる。
図5に示す例では、第1コンテンツC11,C13,C14に対応する第3コンテンツC31,C33,C34への遷移方法は、検索処理装置3への検索クエリであり、第1コンテンツC12に対応する第3コンテンツC32への遷移方法は、第3コンテンツC32のURLである。
【0047】
制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などによって、記憶部12に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部13は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現される。
【0048】
図3に示すように、制御部13は、受付部17と、選択部18と、提供部19とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部13の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部13が有する各処理部の接続関係は、
図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0049】
受付部17は、配信対象となるコンテンツの入稿を受け付ける。例えば、受付部17は、ニュースなどの配信対象となるコンテンツを受け付けると、受け付けたコンテンツを記憶部12のコンテンツデータベース15に追加する。また、受付部17は、端末装置2からの配信要求を受け付ける。
【0050】
選択部18は、受付部17によって所定の配信要求が受け付けられた場合、所定の条件に基づいて、記憶部12に記憶された複数のコンテンツから第1コンテンツC10および第2コンテンツC20を選択する。例えば、選択部18は、利用者情報データベース14に記憶された利用者Uの情報のうち、配信要求を行った端末装置2の利用者U(以下、対象利用者UTと記載する場合がある)の情報に基づいて、第2コンテンツC20を選択することができる。
【0051】
例えば、選択部18は、利用者情報データベース14から対象利用者UTに設定されたフォローテーマを特定し、かかるフォローテーマに対応するコンテンツ項目に関連付けられた第1コンテンツC10を選択する。ここで、利用者情報データベース14は、
図4に示す状態であり、コンテンツデータベース15は、
図5に示す状態であるとする。
【0052】
選択部18は、対象利用者UTが利用者ID「U1」で特定される利用者Uである場合、対象利用者UTに設定されたフォローテーマが「テレビドラマ」であると特定する。そして、選択部18は、かかるフォローテーマ「テレビドラマ」に対応するコンテンツ項目「テレビドラマ」が関連付けられた第1コンテンツC11を選択する。第1コンテンツC11は、例えば、テレビドラマまたはテレビドラマに関する情報の検索結果を示す第3コンテンツC31に遷移するための情報を含むコンテンツである。
【0053】
また、選択部18は、対象利用者UTが利用者ID「U2」で特定される利用者Uである場合、対象利用者UTに設定されたフォローテーマが「アイドルZ」であると特定する。そして、選択部18は、かかるフォローテーマ「アイドルZ」に対応するコンテンツ項目「アイドルZ」が関連付けられた第1コンテンツC14を選択する。第1コンテンツC14は、例えば、アイドルZまたはアイドルZに関する情報の検索結果を示す第3コンテンツC34に遷移するための情報を含むコンテンツである。
【0054】
このように、選択部18は、利用者Uが興味または関心を有するテーマまたは当該テーマに関する情報に基づく検索結果を示す第3コンテンツC30を遷移先とする第1コンテンツC10を選択することができる。また、第3コンテンツC30は、
図5に示すように、利用者Uが興味または関心を有するテーマに応じた検索種別の検索結果を示すコンテンツであり、選択部18は、利用者Uが興味または関心を有するテーマに応じた検索種別の第3コンテンツC30を遷移先とする第1コンテンツC10を選択することができる。
【0055】
また、選択部18は、対象利用者UTの行動履歴に基づいて、第1コンテンツC10を選択することができる。例えば、選択部18は、利用者情報データベース14に含まれる情報に基づき、対象利用者UTによる検索頻度が高い検索キーワードを判定し、判定した検索キーワードまたは当該検索キーワードに関連する情報に基づく検索結果を示す第3コンテンツC30を選択する。
【0056】
例えば、選択部18は、対象利用者UTによる検索頻度(例えば、所定期間の検索頻度)が高い検索キーワードが「アイドルZ」である場合、選択部18は、コンテンツ項目「アイドルZ」が関連付けられた第1コンテンツC14を選択することができる。また、対象利用者UTによる検索頻度が高い検索キーワードが「車」である場合、選択部18は、コンテンツ項目「車」が関連付けられた第1コンテンツC12を選択することができる。
【0057】
また、選択部18は、対象利用者UTの属性情報に基づいて、第1コンテンツC10を選択することもできる。例えば、選択部18は、対象利用者UTの属性に対応するコンテンツ項目が関連付けられた第1コンテンツC10を選択することができる。例えば、対象利用者UTが利用者ID「U1」(
図4参照)で特定される利用者Uである場合、利用者ID「U1」にはサイコグラフィック属性「車」が「1」に設定されている。この場合、選択部18は、コンテンツ項目「車」が関連付けられている第1コンテンツC12を選択することができる。
【0058】
また、選択部18は、各利用者Uの属性情報を素性(特徴情報)として機械学習によって生成したコンテンツ項目毎のモデルを用いて第1コンテンツC10を選択することができる。具体的には、選択部18は、対象利用者UTの属性情報を入力することで、各モデルのスコアを演算し、かかるスコアが高いモデルに対応するコンテンツ項目が設定された第1コンテンツC10を選択することができる。
【0059】
また、選択部18は、対象利用者UTの行動履歴に基づいて、第1コンテンツC10の端末装置2への提供頻度を変更することができる。端末装置2への提供頻度は、対象利用者UTの端末装置2へ提供する第1コンテンツC10と第2コンテンツC20との総数に対する第1コンテンツC10の数の割合である。例えば、対象利用者UTの端末装置2へ提供する第1コンテンツC10の数が100であり、対象利用者UTの端末装置2へ提供する第2コンテンツC20の数が900であるとする。この場合、対象利用者UTの端末装置2へ提供する第1コンテンツC10と第2コンテンツC20との総数は、1000であり、端末装置2への提供頻度は、10%である。
【0060】
例えば、選択部18は、対象利用者UTの行動履歴として第1コンテンツC10に対する対象利用者UTの過去の反応を示す反応情報に基づいて、第1コンテンツC10の端末装置2への提供頻度を変更することができる。例えば、選択部18は、情報提供装置1から対象利用者UTの端末装置2に提供した第1コンテンツC10の数に対して対象利用者UTが選択した第1コンテンツC10の数の割合が高いほど、第1コンテンツC10の端末装置2への提供頻度を高くすることができる。
【0061】
また、選択部18は、対象利用者UTによる検索処理装置3での検索履歴に基づいて、第1コンテンツC10の端末装置2への提供頻度を変更することができる。例えば、選択部18は、対象利用者UTによる検索処理装置3の検索頻度が低いほど、第1コンテンツC10の端末装置2への提供頻度を高くすることができる。これにより、対象利用者UTがあまり検索を利用しない利用者Uであっても、検索が利用される可能性を増加させることができるため、新たなる検索の利用を創出することができる。
【0062】
選択部18は、対象利用者UTによる検索処理装置3の検索頻度が高いほど、第1コンテンツC10の端末装置2への提供頻度を高くすることもできる。例えば、同じ検索キーワードを用いた検索の頻度が高い対象利用者UTほど、かかる検索キーワードを用いた検索結果を示す第3コンテンツC30を遷移先とする第1コンテンツC10の提供頻度を高くすることができる。例えば、対象利用者UTによる「女優A」を検索キーワードとする検索の頻度が高いほど、コンテンツ項目「女優A」である第1コンテンツC13の選択頻度を高くすることができる。
【0063】
また、選択部18は、所定の条件に基づいて、記憶部12から対象利用者UTの端末装置2へ提供する複数の第2コンテンツC20を選択する。例えば、情報提供装置1は、入稿日時が新しいものから優先して第2コンテンツC20を選択する。例えば、対象利用者Uが指定したコンテンツが国内のニュース記事のコンテンツである場合、第2コンテンツC20のうち国内のニュース記事である第4コンテンツに遷移するための情報を含む第2コンテンツC20を入稿日時が新しいものから順に所定数または端末装置2から要求された数だけ選択する。
【0064】
選択部18は、選択した第1コンテンツC10および第2コンテンツC20を提供部19へ渡す。提供部19は、選択部18から取得した第1コンテンツC10および第2コンテンツC20を通信部11からネットワーク4を介して端末装置2へ送信することで、第1コンテンツC10および第2コンテンツC20を端末装置2へ提供する。
【0065】
提供部19は、端末装置2の表示部23の画面80における、第1コンテンツC10および第2コンテンツC20を含む複数のコンテンツの各々の配列位置を指定する情報を各コンテンツに関連付けた状態で、これら複数のコンテンツを端末装置2へ提供する。なお、提供部19は、複数の第1コンテンツC10を配列する場合、第1コンテンツC10を隣接して配置せず、それぞれ異なる第2コンテンツC20間に位置させる。
【0066】
〔2.2.端末装置〕
次に、
図6を用いて、実施形態に係る端末装置2の構成について説明する。
図6は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図6に示すように、端末装置2は、通信部21と、入力部22と、表示部23と、物理センサ24と、記憶部25と、制御部26とを有する。
【0067】
通信部21は、例えば、NICなどによって実現される。そして、通信部21は、ネットワーク4と有線または無線で接続され、情報提供装置1との間で情報の送受信を行う。
【0068】
入力部22は、利用者Uから各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部22は、キーボードやマウスや操作キーなどによって実現される。表示部23は、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、表示部23は、液晶ディスプレイなどによって実現される。なお、端末装置2にタッチパネルが採用される場合には、入力部22と表示部23とは一体化される。
【0069】
物理センサ24は、端末装置2の物理的な状態を検知するセンサである。例えば、物理センサ24は、端末装置2の3軸方向の傾きを測定するジャイロセンサである。なお、物理センサ24は、ジャイロセンサに限定されるものではなく、例えば、加速度センサ、温度センサ、音量センサ、明度センサなど、任意のセンサが適用可能である。
【0070】
記憶部25は、例えば、RAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。
【0071】
制御部26は、例えば、CPUやMPUなどによって、記憶部25に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、このプログラムは、
図1に示した情報表示処理に関する各種の処理を端末装置2に実行させるアプリケーションプログラム(情報表示プログラムの一例)に該当する。また、制御部26は、例えば、ASICやFPGAなどの集積回路により実現される。
【0072】
図6に示すように、制御部26は、操作受付部27、取得部28、および表示処理部29を有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部26の内部構成は、
図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。なお、アプリケーションプログラムは、操作受付部27、取得部28、および表示処理部29が発揮する機能を制御部26に実現されればよい。
【0073】
操作受付部27は、入力部22を介して利用者Uの操作を受け付ける。例えば、操作受付部27は、利用者Uが入力部22に対して行った第1コンテンツC10への操作を受け付け、第1コンテンツC10に含まれる遷移用情報を取得部28に出力する。また、操作受付部27は、利用者Uが入力部22に対して行った第2コンテンツC20への操作を受け付け、第2コンテンツC20に含まれる遷移用情報を取得部28に出力する。また、操作受付部27は、入力部22を介して受け付けたスクロール操作やタップ操作などの利用者Uの操作の内容を表示処理部29に出力する。
【0074】
取得部28は、第1コンテンツC10や第2コンテンツC20を取得する。例えば、取得部28は、利用者Uの操作によってコンテンツ画面の表示が要求された場合、情報提供装置1にコンテンツ画面に配置するコンテンツの配信要求を行うことで、情報提供装置1から第1コンテンツC10および第2コンテンツC20を取得する。取得部28は、取得した第1コンテンツC10および第2コンテンツC20を記憶部25に記憶する。
【0075】
また、取得部28は、第1コンテンツC10に含まれる遷移用情報に基づいて、検索処理装置3へアクセスし、かかる検索処理装置3から第1コンテンツC10に対応する第3コンテンツC30を取得する。例えば、遷移用情報が検索キーワードを含む検索クエリを送信するための情報である場合、取得部28は、検索クエリを検索処理装置3へ送信し、検索処理装置3から第3コンテンツC30を取得する。また、遷移用情報が第3コンテンツC30のURLである場合、第3コンテンツC30のURLを宛先として検索処理装置3へアクセスし、検索処理装置3から第3コンテンツC30を取得する。
【0076】
なお、取得部28は、第1コンテンツC10が選択された場合に、第1コンテンツC10に対応する第3コンテンツC30を取得することができ、また、第1コンテンツC10が選択される前において、事前に第1コンテンツC10に対応する第3コンテンツC30を取得することもできる。
【0077】
また、取得部28は、第2コンテンツC20が選択された場合に、第2コンテンツC20に含まれる遷移用情報に基づいて、情報提供装置1へアクセスし、かかる情報提供装置1から第2コンテンツC20に対応する第4コンテンツC40を取得する。例えば、遷移用情報が第4コンテンツC40のURLである場合、第4コンテンツC40のURLを宛先として情報提供装置1へアクセスし、情報提供装置1から第4コンテンツC40を取得する。
【0078】
なお、取得部28は、第2コンテンツC20が選択された場合に、第2コンテンツC20に対応する第4コンテンツC40を取得することができ、また、第2コンテンツC20が選択される前において、事前に第2コンテンツC20に対応する第4コンテンツC40を取得することもできる。
【0079】
表示処理部29は、取得部28によって取得された記憶部25に記憶された第1コンテンツC10および第2コンテンツC20を並べて配置した状態で表示部23の画面80に表示する。かかる処理において、表示処理部29は、各コンテンツを情報提供装置1によって指定された位置に配置する。
【0080】
図7〜
図9は、実施形態に係る端末装置における表示処理を説明するための図である。
図7に示す第1状態の画面80では、上から順に第2コンテンツC21、第2コンテンツC22、第1コンテンツC11、および第2コンテンツC23が並んで配置されている。かかる状態において、利用者Uは、画面80へのスクロール操作によって、画面80に表示されるコンテンツを変更することができる。
【0081】
表示処理部29は、利用者Uによる画面80へのスクロール操作があると、例えば、第2状態の画面80のように、コンテンツを移動させて画面80に表示するコンテンツを変更する。
図7に示す第2状態の画面80では、上から順に第1コンテンツC11、第2コンテンツC23、第2コンテンツC24、および第1コンテンツC14などが並んで配置されている。
【0082】
また、表示処理部29は、第1コンテンツC10が選択された場合、選択された第1コンテンツC10に対応する第3コンテンツC30を記憶部25から取得し、表示部23の画面80に表示する。また、表示処理部29は、第2コンテンツC20が選択された場合、選択された第2コンテンツC20に対応する第4コンテンツC40を記憶部25から取得し、表示部23の画面80に表示する。
【0083】
例えば、表示処理部29は、第1状態の画面80において、利用者Uによる操作によって第1コンテンツC11が選択された場合、
図8に示す第3状態の画面80のように、第1コンテンツC11に対応する第3コンテンツC31を表示部23に表示する。第3コンテンツC31は、検索種別がウェブ検索の「テレビドラマ」をキーワードとする検索結果を示すコンテンツである。
【0084】
また、表示処理部29は、
図7に示す第2状態の画面80において、利用者Uによる操作によって第1コンテンツC14が選択された場合、
図9に示す第4状態の画面80のように、第1コンテンツC14に対応する第3コンテンツC34を表示部23に表示する。第3コンテンツC34は、検索種別がリアルタイム検索の「アイドルZ」をキーワードとする検索結果を示すコンテンツである。
【0085】
このように、表示処理部29は、複数の第2コンテンツC20が並べて配置される配列内に第1コンテンツC10が挿入して表示されるため、利用者Uは第2コンテンツC20を選択する場合と同じ感覚で第1コンテンツC10を選択することができる。そして、利用者Uは、第1コンテンツC10を選択することで、利用者Uに応じた検索結果を示す第3コンテンツC30を閲覧することができる。そのため、検索の手間を軽減することができ、また、利用者Uは検索の利用を積極的に意識することなく、検索結果を示す第3コンテンツC30を閲覧することができることから、新たなる検索の利用を創出することができ、検索の利用を促進することができる。
【0086】
〔3.情報提供装置の処理フロー〕
次に、実施形態に係る情報提供装置1による情報処理の手順について説明する。
図10は、実施形態に係る情報提供装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【0087】
図10に示すように、情報提供装置1の制御部13は、端末装置2からコンテンツの配信要求を受け付ける(ステップS10)。次に、制御部13は、配信要求を行った端末装置2の利用者Uに応じた検索結果を示す第3コンテンツC30に遷移するための遷移用情報を含む1以上の第1コンテンツC10を選択する(ステップS11)。また、制御部13は、配信要求を行った端末装置2の利用者Uに提供する複数の第2コンテンツC20を選択する(ステップS12)。そして、制御部13は、選択した第1コンテンツC10および第2コンテンツC20を、配信要求を行った端末装置2へ配信し(ステップS13)、
図10に示す処理を終了する。
【0088】
〔4.端末装置の処理フロー〕
次に、実施形態に係る端末装置2による情報処理の手順について説明する。
図11は、実施形態に係る端末装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【0089】
図11に示すように、端末装置2の制御部26は、情報提供装置1へコンテンツの配信要求を行い、情報提供装置1から第1コンテンツC10および第2コンテンツC20を含む複数のコンテンツを取得する(ステップS20)。そして、制御部26は、ステップS20で取得した複数のコンテンツを並べて配置した状態で表示部23に表示する(ステップS21)。
【0090】
次に、制御部26は、表示部23に並べて配置した状態の複数のコンテンツのうちいずれかのコンテンツが利用者Uの操作によって選択されたか否かを判定する(ステップS22)。制御部26は、コンテンツが選択されていないと判定した場合(ステップS22:No)、ステップS22の処理を繰り返す。
【0091】
制御部26は、コンテンツが選択されたと判定した場合(ステップS22:Yes)、選択されたコンテンツに対応するコンテンツを取得し(ステップS23)、取得したコンテンツを表示部23に表示する(ステップS24)。例えば、制御部26は、
図7に示す第1状態の画面80において、第1コンテンツC11が選択された場合、
図8に示す第3状態の画面80のように、第1コンテンツC11に対応する第3コンテンツC31を表示部23に表示する。制御部26は、ステップS24の処理が終了した場合、
図11に示す処理を終了する。
【0092】
〔5.変形例〕
上述した実施形態では、情報提供装置1から提供された第1コンテンツC10および第2コンテンツC20を含む複数のコンテンツの配列位置は、情報提供装置1の提供部19によって決定されるが、かかる例に限定されない。例えば、端末装置2の制御部26は、各コンテンツの配置を決定し、決定した配置に基づいて各コンテンツを表示することもできる。この場合、端末装置2の制御部26は、第1コンテンツC10および第2コンテンツC20を含む複数のコンテンツを並べて配置した状態で表示部23に表示する。
【0093】
上述した実施形態では、第1コンテンツC10に予め設定された検索種別で第3コンテンツC30が得られるが、第3コンテンツC30は利用者Uが決定することもできる。例えば、制御部26は、利用者Uの操作によって決定された検索種別を示す情報を情報提供装置1へ送信することができる。情報提供装置1の制御部13は、情報提供装置1から送信される検索種別を示す情報を利用者IDに関連付けて利用者情報データベース14に設定する。
【0094】
この場合、制御部13は、利用者Uによって決定された検索種別に対応する第1コンテンツC10を選択し、端末装置2へ提供することができる。例えば、利用者Uが、検索種別「リアルタイム検索」を決定した場合、情報提供装置1の選択部18は、利用者Uの情報に応じた検索キーワードで検索種別「リアルタイム検索」の検索を行う検索クエリを送信するための情報を遷移用情報とする第1コンテンツC10を選択することができる。
【0095】
また、情報提供装置1の選択部18は、端末装置2の物理的な状態に応じた検索方法や検索種別の第1コンテンツC10を選択することもできる。端末装置2の物理的な状態は、例えば、端末装置2が利用者Uによって振られている状態、端末装置2が移動している状態、端末装置2の周辺温度などである。端末装置2の制御部26は、物理センサ24によって検出される端末装置2の物理的な状態を示す物理情報を情報提供装置1へ送信することができ、情報提供装置1の制御部13は、端末装置2から取得した物理情報に基づいて、端末装置2の物理的な状態に応じた検索方法や検索種別が関連付けられた第1コンテンツC10を選択することができる。
【0096】
〔6.プログラム〕
上述した実施形態における情報提供装置1や端末装置2は、例えば
図12に示すような構成のコンピュータ200がプログラムを実行することによって実現される。
図12は、プログラムを実行するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ200は、CPU201、RAM202、ROM(Read Only Memory)203、HDD(Hard Disk Drive)204、通信インターフェイス(I/F)205、入出力インターフェイス(I/F)206、およびメディアインターフェイス(I/F)207を備える。
【0097】
CPU201は、ROM203またはHDD204に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM203は、コンピュータ200の起動時にCPU201によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ200のハードウェアに依存するプログラムなどを格納する。
【0098】
HDD204は、CPU201によって実行されるプログラムによって使用されるデータなどを格納する。通信インターフェイス205は、ネットワーク4を介して他の機器からデータを受信してCPU201へ送り、CPU201が生成したデータを、ネットワーク4を介して他の機器へ送信する。CPU201は、入出力インターフェイス206を介して、表示部23やプリンタなどの出力装置、および、キーボードおよびマウスまたはタッチパネルなどの入力部22を制御する。CPU201は、入出力インターフェイス206を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU201は、生成したデータを、入出力インターフェイス206を介して出力装置へ出力する。
【0099】
メディアインターフェイス207は、記録媒体208に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM202を介してCPU201に提供する。CPU201は、当該プログラムを、メディアインターフェイス207を介して記録媒体208からRAM202上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体208は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどである。
【0100】
コンピュータ200が上述した実施形態に係る情報提供装置1として機能する場合、コンピュータ200のCPU201は、RAM202上にロードされた情報提供プログラムを実行することにより、
図3に示す受付部17、選択部18、および提供部19の各機能を実現する。コンピュータ200のCPU201は、情報提供プログラムを記録媒体208から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、ネットワーク4を介してプログラムを取得してもよい。
【0101】
また、コンピュータ200が上述した実施形態に係る端末装置2として機能する場合、コンピュータ200のCPU201は、RAM202上にロードされた情報表示プログラムを実行することにより、
図6に示す操作受付部27、取得部28、および表示処理部29の各機能を実現する。コンピュータ200のCPU201は、情報表示プログラムを記録媒体208から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、ネットワーク4を介してプログラムを取得してもよい。
【0102】
〔7.効果〕
以上のように、実施形態に係る情報提供装置1は、選択部18と、提供部19とを備える。選択部18は、端末装置2(情報表示装置の一例)の利用者Uに応じた検索結果を示す第3コンテンツC30に遷移するための情報を含む第1コンテンツC10を選択する。提供部19は、選択部18によって選択された第1コンテンツC10と、第1コンテンツC10が並べて配置された状態で端末装置2に表示され、検索結果とは異なる第4コンテンツC40に遷移するための情報を含む複数の第2コンテンツC20とを端末装置2へ提供する。これにより、検索の手間を軽減することができ、また、利用者Uは検索の利用を積極的に意識することなく、検索結果を示す第3コンテンツC30を閲覧することができることから、新たなる検索の利用を創出することができ、検索の利用を促進することができる。なお、第4コンテンツC40は、例えば、記事である。
【0103】
また、情報提供装置1は、利用者Uに関する情報を記憶する記憶部12を備える。選択部18は、記憶部12に記憶された利用者Uに関する情報に基づいて、第1コンテンツC10を選択する。これにより、利用者Uに適した第3コンテンツC30に遷移するための第1コンテンツC10を選択することができる。
【0104】
また、利用者Uに関する情報には、利用者Uが興味または関心を有するテーマの情報(利用者テーマ情報)が含まれる。選択部18は、利用者Uが興味または関心を有するテーマまたは当該テーマに関する情報に基づく検索結果を示す第3コンテンツC30に遷移するための情報を含むコンテンツを第1コンテンツC10として選択する。利用者Uが興味または関心のある第3コンテンツC30に遷移するための第1コンテンツC10を選択することができる。
【0105】
また、第3コンテンツC30に遷移するための情報は、利用者テーマ情報を検索キーワードとする検索クエリを送信するための情報である。これにより、例えば、利用者Uは、第1コンテンツC10を選択したときの検索結果を示す第3コンテンツC30を得ることができるため、検索結果の情報が古くなるといった状況を回避することができる。
【0106】
また、選択部18は、利用者Uに関する情報に応じた検索種別の検索結果を示す第3コンテンツC30に遷移するための情報を含むコンテンツを第1コンテンツC10として選択する。これにより、より適切な検索種別の検索結果を示す第3コンテンツC30を利用者Uに提供することができる。
【0107】
また、選択部18は、利用者Uの行動履歴に基づいて、第1コンテンツC10の端末装置2への提供頻度を変更する。これにより、適切な数の第1コンテンツC10を利用者Uに提供することができる。
【0108】
また、利用者Uの行動履歴には、第1コンテンツC10に対する利用者Uの過去の反応を示す反応情報が含まれる。選択部18は、反応情報に基づいて、第1コンテンツC10の端末装置2への提供頻度を変更する。これにより、適切な数の第1コンテンツC10を利用者Uに提供することができる。
【0109】
また、利用者Uの行動履歴には、利用者Uによる検索処理装置3での検索履歴が含まれる。選択部18は、かかる検索履歴に基づいて、第1コンテンツC10の端末装置2への提供頻度を変更する。これにより、適切な数の第1コンテンツC10を利用者Uに提供することができる。
【0110】
また、実施形態に係る情報提供プログラムは、選択手順と、提供手順とをコンピュータに実行させる。選択手順は、端末装置2の利用者Uに応じた検索結果を示すコンテンツに遷移するための情報を含む第1コンテンツC10を選択する。提供手順は、選択手順によって選択された第1コンテンツC10と、第1コンテンツC10が並べて配置された状態で端末装置2に表示され、検索結果とは異なるコンテンツに遷移するための情報を含む複数の第2コンテンツC20とを端末装置2へ提供する。これにより、検索の利用を促進することができる。
【0111】
また、実施形態に係る情報表示プログラムは、取得手順と、表示処理手順とをコンピュータに実行させる。取得手順は、利用者Uに応じた検索結果を示す第3コンテンツC30に遷移するための情報を含む第1コンテンツC10と、検索結果とは異なる第4コンテンツC40に遷移するための情報を含む複数の第2コンテンツC20とを取得する。表示処理手順は、取得手順によって取得された第1コンテンツC10と複数の第2コンテンツC20とを含む複数のコンテンツを並べて配置した状態で表示部23に表示させる。これにより、検索の手間を軽減することができ、また、利用者Uは検索の利用を積極的に意識することなく、検索結果を示す第3コンテンツC30を閲覧することができることから、新たなる検索の利用を創出することができ、検索の利用を促進することができる。
【0112】
〔8.その他〕
上述した情報提供装置1は、それぞれ複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォームなどをAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。また、
図3などに示す矢印は、データや制御などの流れについて補助的に示すもので、他の流れを否定するものでも、方向の限定を意味するものでもない。また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【0113】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。