【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明に記載の組成物は、長期間の使用後、毛髪に、軟らかく、光沢があり、かつ、ダ
メージの無いテクスチャーと所望の特徴とを付与する。特定数のアミノ酸およびシステイ
ンを含む上記ペプチド組成物は、相乗的に作用し、毛髪に抵抗力、強度、靭性、および、
弾性を付与する。よって、本発明の組成物は、毛髪トリートメント、毛染め、パーマなど
に特に関連する。
【0019】
本願は、アミノ酸長が6〜12(すなわち、6個、7個、8個、9個、10個、11個
、12個のアミノ酸)であり、そのうちの2〜5個のアミノ酸がシステインに相当し、好
ましくは、そのうちの2個、3個、4個または5個のアミノ酸がシステインである少なく
とも1つのペプチドと、皮膚科学的に十分な賦刑剤とを含む、毛髪、特にヒトまたは動物
の毛髪をトリートメントするためのペプチド組成物であって、当該ペプチドは毛髪に浸透
して毛髪の抵抗力を向上させ、毛髪の破壊を低減する組成物を記載する。
【0020】
一実施形態において、結果を改善するために、上記毛髪ケア用ペプチド組成物のペプチ
ド(1つまたは複数)は、10〜11個のアミノ酸を含むことができる。
【0021】
上記毛髪ケアトリートメント用ペプチド組成物の一実施形態において、良好な結果を得
るために、上記ペプチドはまた、60%以下、好ましくは41%未満の一定の割合の疎水
性アミノ酸を含むことができる。好ましくは、上記組成物はまた、フェニルアラニン、ア
ラニン、ロイシン、メチオニン、イソロイシン、トリプトファン、プロリン、バリン、ま
たはそれらの混合物から選択される少なくとも1つの疎水性アミノ酸を含むことができる
。
【0022】
更に他の一実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物のシステイン
の量は、ペプチド配列の全アミノ酸の10%〜50%の範囲で変化し得、好ましくは20
〜30%、より好ましくは25%である。
【0023】
上記組成物の一実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物のペプチ
ド(1つまたは複数)について良好な結果を得るために、ペプチド配列(1つまたは複数
)は、配列番号1〜配列番号1239のうちの少なくとも1つの配列を、90%以上の相
同性で、好ましくは、91%以上、92%以上、93%以上、94%以上、95%以上、
96%以上、97%以上、98%以上、99%以上または100%の相同性で、含むこと
ができる。
【0024】
一実施形態において、結果が改善された上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物のペ
プチド(1つまたは複数)は、配列番号5、配列番号75、配列番号94、配列番号40
9、配列番号411、配列番号412、配列番号432、配列番号618、配列番号71
7、配列番号951、配列番号1088、配列番号1131、配列番号1149のうちの
少なくとも1つの配列を、90%以上の相同性で、好ましくは、91%以上、92%以上
、93%以上、94%以上、95%以上、96%以上、97%以上、98%以上、99%
以上または100%の相同性で、含むことができる。
【0025】
他の実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物のペプチド濃度は、
0.001%〜20%(w/w)の範囲、好ましくは0.01〜5%(w/w)の範囲で
変化することができる。
【0026】
更に他の実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、界面活性剤
、乳化剤、防腐剤、増粘剤、有機ポリマー、湿潤剤、シリコーン、オイル、香料、ビタミ
ン、緩衝剤から選択される少なくとも1つの賦刑剤を含むことができる。
【0027】
他の一実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、アルキルベン
ゼンスルホン酸塩、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸アンモニウム、キシレンス
ルホン酸アンモニウム、C14〜16オレフィンスルホン酸ナトリウム、ココイルサルコ
シン酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ
酢酸ナトリウム、ミレス硫酸ナトリウム、キシレンスルホン酸ナトリウム、TEA−ドデ
シルベンゼンスルホン酸塩、エチルPEG−15コカミン硫酸塩、スルホコハク酸ジオク
チルナトリウム、または、それらの任意の混合物から選択される少なくとも1つのアニオ
ン性界面活性剤を含むことができる。
【0028】
一実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、コカミドプロピル
ベタイン、ココベタイン、ココアンホアセテート、ココアンホジプロピオネート、ジナト
リウムココアンホジアセテート、ジナトリウムココアンホジプロピオネート、ラウロアン
ホアセテート、ナトリウムココイルイセチオネート、または、それらの任意の混合物から
選択される少なくとも1つの両性界面活性剤を含むことができる。
【0029】
他の実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、第4級アンモニ
ウム化合物、ベヘントリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムメトサルフェート、ベン
ザルコニウムクロリド、ベトリモニウムクロリド、ビンアミドプロリルトリモニウムクロ
リド、ココトリモニウムクロリド、ジセチルジモニウムクロリド、ジココジモニウムクロ
リド、ジ水添タロウジメチルアンモニウムクロリド、水添パームトリメチルアンモニウム
クロリド、ラウルトリモニウムクロリド、クオタニウム−15、クオタニウム−18ベン
トナイト、クオタニウム−22ヘクトナイト、ステアラルコニウムクロリド、タロウトリ
モニウムクロリド、トリセチルジモニウムクロリド、または、それらの任意の混合物から
選択される少なくとも1つのカチオン性界面活性剤を含むことができる。
【0030】
更に他の実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、デシルグル
コシド、ラウレス−10(ラウリルエーテル10)、ラウレス−23、ラウレス−4、P
EG−10ソルビタンラウレート、ポリスルベート−(20、21、40、60、61、
65、80、81)、PPG−1トリデセス−6、ソルビトール、ステアレス−(2、1
0、15、20)、C11〜21パレス−(3−30)、C12〜20酸PEG−8エス
テル、または、それらの混合物から選択される少なくとも1つの非イオン性界面活性剤を
含むことができる。
【0031】
更に他の実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、カプリル酸
/カプリン酸/ジグリセリルスクシネート、C10〜15パレス−(2、4、6、8)ホ
スフェート、C14〜16グリコールパルミテート、C18〜20グリコールイソステア
レート、セテアレス−(4−60)、コカミドプロリルラウリルエーテル、デセス−(3
−10)、DIPA−水添ココエート、ヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、
ヒドロキシイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ヘキサカプリン酸/ヘキサカプリル
酸ジペンタエリスリチル、ドドキシノール−(5、6、7、9、12)、ノノキシノール
−(1−35)、オクトキシノール−(1−70)、オクチルドデセス−(2、5、16
、20、25)、パーム核脂肪酸グリセリズ、または、それらの任意の混合物から選択さ
れる少なくとも1つの乳化剤を含むことができる。
【0032】
他の実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、ブチルパラベン
、ジアゾリジニル尿素、DMDMヒダントイン、エチルパラベン、イミダゾリジニル尿素
、イオドプロピニルブチルカルバメート、イソブチルパラベン、メチルパラベン、メチル
クロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン、フェノキシエタノール、プロピルパ
ラベン、安息香酸ナトリウム、または、それらの任意の混合物から選択される少なくとも
1つの防腐剤を含むことができる。
【0033】
他の実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、ステアリン酸ア
ルミニウム、イソステアリン酸アルミニウム、ミリスチン酸アルミニウム、ラウリン酸ア
ルミニウム、パルミチン酸アルミニウム、ジステアリン酸グリコール、水添ヒマシ油、ヒ
ドロキシステアリン酸水添ヒマシ油、イソステアリン酸水添ヒマシ油、ステアリン酸水添
ヒマシ油、PEG−8エステル水添ヒマシ油、ジステアリン酸PEG−150、または、
それらの任意の混合物から選択される少なくとも1つの増粘剤を含むことができる。
【0034】
他の実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、カルボキシメチ
ルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシプロピルグアー、セルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシブチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシメチルセルロース、ラウリルポリグルコース、または、それらの任意の混
合物から選択される少なくとも1つの天然由来ポリマーを含むことができる。
【0035】
他の実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、1,2,6−ヘ
キサントリオール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ヘキシレングリコール、パン
テノール、フィタントリール、プロピレングリコール、PCAナトリウム、ソルビトール
、トリエチレングリコール、ポリグリセリルソルビトール、グルコース、フルクトース、
ポリデキストロース、PCAカリウム、水添ハチミツ、ヒアルロン酸、イノシトール、ヘ
キサンジオールミツロウ、ヘキサントリオールミツロウ、加水分解エラスチン、加水分解
コラーゲン、加水分解シルク、加水分解ケラチン、エリスリトール、カプリルグリコール
、イソセテス−(3−10、20、30)、イソラウレス−(3−10、20、30)、
ラネス−(5−50)、ラウレス−(1−30)、ステアレス−(4−20)、トリデセ
ス−(5−50)、または、それらの任意の混合物から選択される少なくとも1つの湿潤
剤を含むことができる。
【0036】
他の実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、ポリクオタニウ
ム−10、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−11、グアーヒドロキシプロピル
トリモニウムクロリド、または、それらの任意の混合物から選択される少なくとも1つの
カチオン性ポリマーを含むことができる。
【0037】
他の実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、アモジメチコン
、アモジメチコン、トリデセス−12、セトリモニウム、クロリド混合物、ベヘノキシ、
ジメチコン、セテアリルメチコン、セチルジメチコン、シクロメチコン、シクロペンタシ
ロキサン、ジメチコン、ジメチコンコポリオール、ジメチコノール、加水分解コムギタン
パク質ヒドロキシプロピルポリシロキサン、ステアロキシジメチコン、ステアリルジメチ
コン、トリメチルシリルアモジメチコン、ラウリルメチコンコポリオール、または、それ
らの任意の混合物から選択される少なくとも1つのシリコーンを含むことができる。
【0038】
更に他の実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、ミネラルオ
イル、パラフィン、ペトロラタム、または、それらの任意の混合物から選択される少なく
とも1つの有機オイルを含むことができる。
【0039】
更に他の実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、ココジモニ
ウムヒドロキシプロピル加水分解カゼイン、ココジモニウムヒドロキシプロピル加水分解
コラーゲン、ココジモニウムヒドロキシプロピル加水分解毛髪ケラチン、ココジモニウム
ヒドロキシプロピル加水分解ケラチン、ココジモニウムヒドロキシプロピル加水分解米タ
ンパク質、ココジモニウムヒドロキシプロピル加水分解シルク、ココジモニウムヒドロキ
シプロピル加水分解ダイズタンパク質、ココジモニウムヒドロキシプロピル加水分解コム
ギタンパク質、ココジモニウムヒドロキシプロピルシルクアミノ酸、ココイル加水分解コ
ラーゲン、ココイル加水分解ケラチン、加水分解ケラチン、加水分解エンバク粉、加水分
解シルク、加水分解シルクタンパク質、加水分解ダイズタンパク質、加水分解コムギタン
パク質、ケラチン、ココイル加水分解コラーゲンカリウム、TEA−ココイル加水分解コ
ラーゲン、TEA−ココイル加水分解ダイズタンパク質、または、それらの任意の混合物
から選択される少なくとも1つのタンパク質を含むことができる。
【0040】
他の実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、レチノール、パ
ルミチン酸レチニル、酢酸トコフェロール、または、それらの任意の混合物から選択され
る少なくとも1つのビタミンを含むことができる。
【0041】
他の実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、ミリスチン酸ブ
チル、ステアリン酸ブチル、C12〜15アルキルベンゾエート、カプリル酸/カプリン
酸トリグリセリド、オクタン酸セチル、ステアリン酸セチル、ステアリン酸セテアリル、
オレイン酸デシル、イソステアリン酸ジメチルラウラミン、ステアリン酸グリセリル、ア
ジピン酸グリセリル、アラキン酸グリセリル、アラキドン酸グリセリル、ベヘン酸グリセ
リル、カプリン酸グリセリル、カプリル酸グリセリル、カプリル酸/カプリン酸グリセリ
ル、クエン酸/乳酸/リノール酸/オレイン酸グリセリル、ヤシ脂肪酸グリセリル、ジア
ラキン酸グリセリル、ジベヘン酸グリセリル、ジエルカ酸グリセリル、ジヒドロキシステ
アリン酸グリセリル、ジイソパルミチン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、
ジラウリン酸グリセリル、ジリノール酸グリセリル、ジミリスチン酸グリセリル、ジオレ
イン酸グリセリル、ジパルミチン酸グリセリル、ジパルミトレイン酸グリセリル、ジリシ
ノール酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、エルカ酸グリセリル、ステアリン酸グ
リコール、ステアリン酸イソセチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロ
ピル、ステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸イソステアリル、パルミチン酸オクチル
、ステアリン酸オクチル、ジカプリル酸/ジカプリン酸プロピレングリコール、安息香酸
ソルビタン、カプリル酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタン、ラウリン酸ソルビタ
ン、トリステアリン酸ソルビタン、ステアリン酸ステアリル、リノール酸トコフェリル、
または、それらの任意の混合物から選択される少なくとも1つのエステルエモリエントを
含むことができる。
【0042】
他の実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、アセトアミドM
EA、コカミドDEA、コカミドMEA、ラクトアミドMEA、ラウラミドDEA、ラウ
ラミドDEA、プロピレングリコール、ラウラミドMEA、レシチンアミドDEA、リノ
ールアミドDEA、リノールアミドMEA、リノールアミドMIPA、ミリスタミドDE
A、ミリスタミドMEA、ミリスタミドMIPA、オレアミドDEA、オレアミドDEA
、オレアミドMEA、オレアミドMIPA、ダイズアミドDEA、ステアラミドMEA、
または、それらの任意の混合物から選択される少なくとも1つのアルカノールアミドを含
むことができる。
【0043】
更に他の実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、ベヘンアミ
ドプロピルジメチルアミン、コカミドプロピルジメチルアミン、イソステアラミドプロピ
ルジメチルアミン、ラウラミドプロピルジメチルアミン、ミリスタミドプロピルジメチル
アミン、オレアミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジメチルアミン、ス
テアラミドプロピルジメチルアミン、タラミドプロピルジメチルアミン、または、それら
の任意の混合物から選択される少なくとも1つのアミンを含むことができる。
【0044】
更に他の実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、アスコルビ
ン酸、クエン酸、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、または、それらの任意の混
合物から選択される少なくとも1つのpH調節剤を含むことができる。
【0045】
更に他の実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、塩化カルシ
ウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化カリウム、グリコール硫酸カリウム、
塩化ナトリウム、または、それらの任意の混合物から選択される少なくとも1つの塩を含
むことができる。
【0046】
更に他の実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、ベヘニルア
ルコール、セテアリルアルコール、セチルアルコール、イソセチルアルコール、イソステ
アリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セテアリルアルコール
、C30〜50アルコール、ラノリンアルコール、または、それらの任意の混合物から選
択される少なくとも1つの脂肪族アルコールを含むことができる。
【0047】
他の一実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、ベンゾフェノ
ン−(2、3、4、5、6、7、8、9または10)、ベンゾフェノン−4、サリチル酸
ベンジル、ベンジリデンカンファースルホン酸、ボルネロン、ケイ皮酸エチル、メトキシ
ケイ皮酸エチルヘキシル(メトキシケイ皮酸オクチル)、オクトキシノール−40、オク
トキシノール−20、メトキシケイ皮酸オクチル、サリチル酸オクチル、オキシベンゾン
、フェニルケトン、PEG−25 PABA、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンカ
ンファー、または、それらの任意の混合物から選択される少なくとも1つのUVフィルタ
ー/サンスクリーンを含むことができる。
【0048】
他の一実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、ココナッツ油
、ホホバ油、オリーブ油、パーム油、サフラワー油、ゴマ油、シアバター、スイートアー
モンド油、小麦胚芽油、または、それらの任意の混合物から選択される少なくとも1つの
天然オイルを含むことができる。
【0049】
更に他の一実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、コカミン
オキシド、ラウラミンオキシド、または、それらの任意の混合物から選択される少なくと
も1つのアミンオキシドを含むことができる。
【0050】
他の一実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、シュウ酸ジイ
ソプロピル、EDTAジナトリウム、EDTA−銅ジナトリウム、HEDTA、シュウ酸
、クエン酸カリウム、クエン酸ナトリウム、シュウ酸ドジウム、TEA−EDTA、ED
TAテトラナトリウム、EDTAトリナトリウム、HEDTAトリナトリウム、または、
それらの任意の混合物から選択される少なくとも1つのキレート剤を含むことができる。
【0051】
他の一実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、アラキドン酸
、カプリン酸、ココナッツ脂肪酸、ラウリン酸、リノール酸、リノレン酸、ミリスチン酸
、パルミチン酸、パントテン酸、ステアリン酸、カプロン酸、カプリレス−(4、6、9
)カルボン酸、イソステアリン酸、または、それらの任意の混合物から選択される少なく
とも1つの脂肪酸を含むことができる。
【0052】
他の一実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、グリオキサル
、トリクロサン、または、それらの任意の混合物から選択される少なくとも1つの抗菌剤
/抗バクテリア剤を含むことができる。
【0053】
他の一実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、テトラステア
リン酸PEG−150ペンタエリスリチル、ジステアリン酸PEG−(2、3、4、6、
8、12、20、32、50、150、175)、PEG−10ヒマシ油、PEG−10
コカミン、ヤシ脂肪酸PEG−10、PEG−10ココナッツ油エステル、オレイン酸P
EG−10グリセリル、Pibsaトール酸PEG−10グリセリル、ステアリン酸PE
G−10グリセリル、PEG−10水添ラノリン、PEG−10水添タロウアミン、PE
G−10イソラウリルチオエーテル、イソステアリン酸PEG−10、ラノリン脂肪酸P
EG−10、PEG−10ラノリン、ラウリン酸PEG−10、オレイン酸PEG−10
、オリーブ脂肪酸PEG−10グリセリズ、ラウリン酸PEG−10ポリグリセリル−2
、PEG−10プロピレングリコール、ラウリン酸PEG−10ソルビタン、PEG−1
0ダイズステロール、PEG−10ダイズアミン、PEG−10ステアラミン、ステアリ
ン酸PEG−10、PEG−10ステアリルベンゾニウムクロリド、トール酸PEG−1
0、PEG−10タロウアミノプロピルアミン、PEG−100、PEG−100ヒマシ
油、PEG−100水添ヒマシ油、PEG−100ラノリン、ステアリン酸PEG−10
0、PEG−40水添ヒマシ油、ジステアリル酸PEG−60、PEG−55プロピレン
グリコール、または、それらの任意の混合物から選択される少なくとも1つのPEG変性
物質を含むことができる。
【0054】
他の一実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、カルボマー、
ドデカン二酸/セテアリルアルコール/グリコールコポリマー、水添C6〜14オレフィ
ンポリマー、水添エチレン/プロピレン/スチレンコポリマー、ポリアクリル酸、ポリメ
チルメタクリレートポリマー、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、PPG、
PPG−25−ラウレス−25、PPG−5ペンタエリスリチルエーテル、PPG−75
−PEG−300−ヘキシレングリコール、ポリビニルピロリドン、PVP/VA(ポリ
ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー)、カルボマーナトリウム、TEA−カルボマ
ー、ポロキサマー(100−407)、ポロキサミン、ポリアクリルアミドメチルプロパ
ンスルホン酸、ポリエチレンテレフタレート、または、それらの任意の混合物から選択さ
れる少なくとも1つのポリマーを含むことができる。
【0055】
他の一実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、アプリコトア
ミドプロピルエチルジモニウムエトサルフェート、アプリコトアミドプロピルエチルジモ
ニウムラクテート、コカミドプロピルエチルジモニウムエトサルフェート、コカミドプロ
ピルエチルジモニウムラクテート、ラウラミドプロピルエチルジモニウムエトサルフェー
ト、ラウラミドプロピルエチルジモニウムラクテート、リノールアミドプロピルエチルジ
モニウムエトサルフェート、リノールアミドプロピルエチルジモニウムラクテート、ミリ
スタミドプロピルエチルジモニウムエトサルフェート、ミリスタミドプロピルエチルジモ
ニウムラクテート、オレアミドプロピルエチルジモニウムエトサルフェート、オレアミド
プロピルエチルジモニウムラクテート、ステアラミドプロピルエチルジモニウムエトサル
フェート、ステアラミドプロピルエチルジモニウムラクテート、または、それらの任意の
混合物から選択される少なくとも1つの帯電防止剤を含むことができる。
【0056】
他の一実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、SDアルコー
ル40、ウィッチヘーゼル(wich hazel)、イソプロパノール、または、それ
らの任意の混合物から選択される少なくとも1つのアルコールを含むことができる。
【0057】
更に他の一実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、香料、オ
イル、または、それらの任意の混合物を含むことができる。
【0058】
他の実施形態において、上記毛髪トリートメント用ペプチド組成物は、医学分野および
獣医学分野において、かつ/または、化粧品のために使用することができ、好ましくは、
毛髪(主に動物またはヒトの毛髪)のトリートメントに使用することができ、特に、毛髪
頭皮の病気(特に頭皮のかぶれ、円形脱毛症、扁平苔癬、後頭部の頭部乳頭状皮膚炎、結
節性裂毛症、トリコチオジストロフィー、毛髪捻転症、重積裂毛症、連珠毛、櫛で梳かせ
ない毛髪症候群(uncombable hair syndrome))の治療に使用することができる。
【0059】
他の実施形態において、上記組成物は上記ペプチドのN末端またはC末端に連結した染
剤を含み得る。
【0060】
さらに他の実施形態は、上記組成物を染毛に使用することである。
【0061】
実施形態の他の一態様は、上記組成物を、毛髪強化剤またはパーマおよび/または巻き
毛の固定剤として使用することである。
【0062】
本願はまた、本願で提示する組成物を含む、シャンプー、ローション、セラム、クリー
ム、コンディショナー、フォーム、エリキシル、オイル、エアロゾルまたはマスクを記載
する。
【0063】
本願は、化学的に前処理または未処理の毛髪、好ましくはヒトの毛髪のトリートメント
および化粧品のための毛髪トリートメント用組成物であって、2〜5個のシステイン残基
、好ましくは3〜5個のシステイン残基を有するケラチンおよびケラチン関連タンパク質
をベースとした、6〜12個のアミノ酸残基のペプチド配列の1つ以上を全体にまたは一
部に含むものを開示する。このように、ペプチド配列には一定の割合の疎水性アミノ酸と
共にシステインが存在(10%よりも多く、好ましくは15%よりも多い)することでペ
プチドが毛髪内で長期の固定力を確実に有することができるため、弾性や強度などのヒト
の毛髪の性質が改善される。
【0064】
驚くべきことに、2〜5個のシステイン、好ましくは3〜5個のシステインを含む上記
ペプチド(1つまたは複数)を含む本願に記載のペプチド組成物は、当該ペプチド(1つ
または複数)を浸透させ、毛髪の性質を向上させることができる。このように、毛髪への
浸透を可能とし弾性や抵抗力などの毛髪の性質を強化することを目的に2〜5個のシステ
インを含む本願に記載のペプチド(1つまたは複数)は、最終的な毛髪ダメージを軽減す
るだけではなく、毛髪の特性を改善・変化させる。
【0065】
本願に記載のペプチド組成物は、驚くべきことに、弾性、強度、外観などの毛髪の性質
・特性を強化および改善し、損傷したケラチン繊維を修復する。したがって、配合物の高
システイン含有量を、カールやストレートなどの毛髪特性の改善および/または変更に利
用している。ペプチド配列はまた、好ましくは、60%を超えない一定割合の疎水性アミ
ノ酸を含むことができ、更に結果が改善される。疎水性アミノ酸の例は、フェニルアラニ
ン、アラニン、ロイシン、メチオニン、イソロイシン、トリプトファン、プロリン、バリ
ンなどのアミノ酸である。
【0066】
本願明細書の文脈において、上記ペプチド組成物はまた、限定されないが水溶液または
従来のシャンプーもしくはコンディショナーとして、毛髪、特にヒトの毛髪に適用するこ
とができる。また、塗布後に洗浄または洗浄しないローション、フォーム、エアロゾル、
ジェル、マスク、塗布用配合物としても使用することができる。
【0067】
使用するペプチドの濃度は、毛髪のコンディションや、ヘアケア製品の由来および配合
などのいくつかの特徴に依存する。