(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6901757
(24)【登録日】2021年6月22日
(45)【発行日】2021年7月14日
(54)【発明の名称】果物収納容器用シート、果物収納容器及び果物収納構造
(51)【国際特許分類】
B65D 85/34 20060101AFI20210701BHJP
B65D 85/50 20060101ALI20210701BHJP
【FI】
B65D85/34 160
B65D85/50 120
【請求項の数】8
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-129515(P2017-129515)
(22)【出願日】2017年6月30日
(65)【公開番号】特開2019-11112(P2019-11112A)
(43)【公開日】2019年1月24日
【審査請求日】2020年4月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000166649
【氏名又は名称】五洋紙工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100182084
【弁理士】
【氏名又は名称】中道 佳博
(74)【代理人】
【識別番号】100076820
【弁理士】
【氏名又は名称】伊丹 健次
(72)【発明者】
【氏名】山口 美則
(72)【発明者】
【氏名】三好 孝仁
【審査官】
小川 克久
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−067150(JP,A)
【文献】
特開2004−231223(JP,A)
【文献】
特開2016−135688(JP,A)
【文献】
特開2008−285228(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 85/34
B65D 85/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂製又は紙製のシートからなり、円形状又は多角形状の折り曲げ部と、放射線状の切り込み部とからなる果物保持部が形成されており、
該円形状又は多角形状の折り曲げ部が同心円状に複数設けられており、各折り曲げ部の間に易切断部が該放射線状の切り込み部と連続して設けられていることを特徴とする果物収納容器用シート。
【請求項2】
円形状又は多角形状の折り曲げ部がノッチにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の果物収納容器用シート。
【請求項3】
放射線状の切り込み部の中心が円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の果物収納容器用シート。
【請求項4】
シートが発泡紙又はラミネート発泡紙からなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の果物収納容器用シート。
【請求項5】
果物保持部が複数個形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の果物収納容器用シート。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の果物収納容器用シートの円形状又は多角形状の折り曲げ部が山折りに折り曲げられた折り曲げ部と、隣接する放射線状の切り込み部により画成される折り込み部とからなる果物保持部が形成されていることを特徴とする果物収納容器。
【請求項7】
果物が請求項6に記載の果物収納容器の果物保持部により支持され、該果物の下端はフリーの状態で収納されていることを特徴とする果物収納構造。
【請求項8】
果物がイチジク、ビワ、又はイチゴであり、果軸を下方に向けて収納されていることを特徴とする請求項7に記載の果物収納構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、果物を移送する際の収納容器及び収納構造に関し、特にイチジク、ビワ、イチゴなどの小型で形状が球形から外れる果物に適した収納容器用シート、収納容器及び収納構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、丈夫な皮に包まれた柑橘類は別にして、リンゴやナシなど中型以上の果物は主にポリオレフィンの発泡体で作られたネット状の緩衝材で1個ずつ包んで箱詰めされて輸送され、取り出されて店頭に陳列されている。
また、輸送時には専用のプラスチックトレーに入れ、ダンボール箱などに収納して運び、店頭ではそこから取り出して別の容器で陳列するケースも見られる。同じ果物や野菜でも、高級店や価格を高く設定したものについては、見栄えの良い別容器に移されているものが見受けられる。
【0003】
しかしながら、イチジク、ビワ、イチゴなど小型で、しかも形状が球形から大きく外れた果物は上記のような緩衝材で包むことは難しく、効率も悪い。従って、浅い角のとれた皿状の透明な容器に数個ずつ横に並べて詰め、上に透明なフィルムがかぶせられている。これを複数個ダンボール製などの箱に詰めて輸送され、輸送先の店頭で上記皿状の透明な容器毎に取り出され店頭に並べられている。しかし、このような包装方法では輸送中に果物同士がぶつかりあい、果物側面が他の果物の側面や容器の底部と接触することによって果物に傷がつき、変形し、味を落とし商品価値を低下させる可能性が高く、また鮮度や保存に関しても長持ちさせることが困難である。
【0004】
このような不都合を解消するため、例えば、イチゴに関しては、イチゴを容器の底部を斜めに傾けた状態で並列に配置させるように凹状に湾曲形成した容器が提案されている(例えば特許文献1)。
また、お椀型のイチゴ保持部を形成し、底部中央にY字状、放射状等の茎挿入部を設けたイチゴ用包装容器が提案されている(例えば特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−314982号公報
【特許文献2】特開2008−285228号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、これらの容器はイチゴを並べる凹状湾曲部や椀型の保持部が形成されているものの、完全な個別包装ではないため、取り扱い中や輸送中の振動により隣り合うイチゴ同士がぶつかり合い、イチゴの側面や、凹状湾曲部や椀型保持部の底部と接触することによりイチゴに傷がつき、味を落とすという問題は解決されない。
また、これらの容器は、容器の底部、即ち凹状湾曲部や椀型保持部の底部にイチゴが接触し、イチゴの全重力が容器底部と接触するイチゴの下面に掛かるため、変形や傷が付き易くなり、鮮度や保存を長持ちさせることが困難である。
【0007】
本発明はかかる実情に鑑み、輸送中に果物同士がぶつかり合い、果物の側面や容器の底部と接触することにより果物に傷がつき、味を落としたり鮮度を低下させるという問題を解決し、更に手作業の場合でも機械作業の場合でも、収納作業性のよい果物の収納容器用シート、収納容器及び収納構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記目的を達成するためになされたもので、本発明の特徴は、樹脂製又は紙製のシートからなり、円形状又は多角形状の折り曲げ部と、放射線状の切り込み部とからなる果物保持部が形成されて
おり、円形状又は多角形状の折り曲げ部が同心円状に複数設けられており、各折り曲げ部の間に易切断部が放射線状の切り込み部と連続して設けられている果物収納容器用シートである。
本発明の別の特徴は、円形状の折り曲げ部がノッチにより形成されている上記の果物収納容器用シートである
。
本発明の更に別の特徴は、放射線状の切り込み部の中心が円弧状に形成されている上記の果物収納容器用シートである。
本発明の更に別の特徴は、シートが発泡紙又はラミネート発泡紙からなる上記の果物収納容器用シートである。
本発明の更に別の特徴は、果物保持部が複数個形成されている上記の果物収納容器用シートである。
本発明の更に別の特徴は、上記の果物収納容器用シートの円形状又は多角形状の折り曲げ部が山折りに折り曲げられた折り曲げ部と、隣接する放射線状の切り込み部により画成される折り込み部とからなる果物保持部が形成されている果物収納容器である。
本発明の更に別の特徴は、果物が
上記の果物収納容器用シートの果物保持部により支持され、該果物の下端はフリーの状態で収納されている果物収納構造である。
本発明の更に別の特徴は、果物がイチジク、ビワ、又はイチゴであり、果軸を下方に向けて収納されている果物収納構造である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の果物収納容器用シート、収納容器及び収納構造によれば、果物が果物保持容器内に1個づつ個別に収納されているので、輸送中や取り扱い中に果物同士がぶつかり合って傷がつくということがない。
また、果物が果物収納容器内に円形状又は多角形状の折り曲げ部と該折り曲げ部から折り曲げられ、斜め下方又は下方に垂下する折り込み部とにより支持され、該果物の下端はフリーの状態に収納されるので、果物の下部が接触して傷みやすいという従前のトラブルが解消される。
特に、斜め下方に垂下する折り込み部は、元の状態に戻ろうと上方へ反発するため、折り込み部は果物の側面を強く密着・支持し、輸送中や取り扱い中における振動に対しても好適に果物を支持し、保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は本発明の果物収納容器用シートの一例を示す上面図である。
【
図2】
図2は
図1のシートからなる果物収納容器にイチジクを収納した状態を示す側面図である。
【
図3】
図3は
図2の果物収納容器の使用例を示す概略図である。
【
図4】
図4は円形状の折り曲げ部の一例を示す上面図である。
【
図5】
図5は多角形(八角形)状の折り曲げ部の別の例を示す上面図である。
【
図6】
図6は本発明の果物収納容器用シートの別の例を示す上面図である。
【
図7】
図7は
図6のシートからなる果物収納容器にイチジクを収納した状態を示す側面図である。
【
図8】
図8は本発明の果物収納容器用シートの更に別の例を示す上面図である。
【
図9】
図9は
図8のシートからなる果物収納容器にイチジクを収納した状態を示す側面図である。
【
図10】
図10は本発明の果物収納容器用シートの更に別の例を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本発明の果物収納容器用シート、
図2は、該シートからなる果物収納容器を示す。
図1、
図2に示すように、本発明の果物収納容器用シート1は、樹脂製又は紙製あるいはこれら積層のプララミ製のシートからなり、円形状又は多角形状の折り曲げ部2と、放射線状の切り込み部3とからなる果物保持部5が形成されていることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の果物収納容器11は、上記果物収納容器用シート1の円形状又は多角形状の折り曲げ部2が山折りに折り曲げられ、該折り曲げられた折り曲げ部2と、隣接する放射状の切り込み部3により画成される折り込み部4とにより果物保持部5が形成される。
【0013】
図2において、果物収納容器11にイチジクを収納した例を示しているが、イチジク12は山折りに折り曲げられた後の折り曲げ部2と、隣接する放射状の切り込み部3により画成される折り込み部4とにより形成される果物保持部5により収納される。イチジク12は、果軸が下方に向けて収納されるのが好ましく、また、下端はフリーの状態(包装箱等と非接触の状態)で収納される。
【0014】
従って、実際には、
図3に示すように、本発明の果物収納容器11は、段ボール、プラスチック段ボール、樹脂、発泡樹脂、木等からなる包装箱13内に張設して使用にれる。包装箱13内には、必要に応じ、支柱や支柱壁14を設けることができる。
【0015】
円形状の折り曲げ部2は、
図4に示すように、折り曲げ易くするために、例えばノッチ(刻み目)を刻設し部分的に薄くすることができる。このようなノッチ6を円形状に設けることにより、容易に円形状に折り曲げられ、また、折り曲げられた後の折り込み部5は所定の円形状であり、角張った部分が存在しないので、果物を周囲から均等に保持でき、傷付けたり、変形させる虞れがない。
【0016】
一方、ノッチ6を使用しない場合は、
図5に示すように、折り曲げられた後の折り曲げ部2は、図示した例では八角形状となり、柔らかい果物の場合には、八角形状に変形させる場合があるが、図示したように、果物を収納すると各辺を外側に押し開ける力が働き、かえって適度な緩衝性により果物の保持力が高められるとともに、円形状に近づくので、実際には果物を変形させる虞れは小さい。
尚、本発明では図示した八角形状も、より円形状を望む場合は、片の数を増やせばよい。また、多角形状の折り曲げ部2も、ノッチ(刻み目)を刻設し部分的に薄くすることができる。
本発明において、果物保持部5は少なくとも1個設けられ、好ましくは複数個設けられる。複数個設ける場合の個数は果物のサイズや包装箱のサイズ等により一概に規定できないが、通常、業界で取り引きされている個数でよく、例えばイチジクやビワの場合は4〜20個程度が多い。
尚、円形状又は多角形状の折り曲げ部2の折り曲げは、予め折り曲げておいてもよいし、果物を該折り曲げ部2内に置き、下方に押し込むと同時に折り曲げてもよい。
【0017】
本発明の果物収納容器用シートの素材は、適度な緩衝性を有するものが好ましく、例えば、樹脂フィルム、発泡樹脂シート、発泡紙、樹脂をラミネートしたプララミ紙等が挙げられる。シートの厚みは素材の種類等により適宜決定すればよいが、フィルムや紙の場合は概ね0.1〜0.3mm、発泡樹脂シート、発泡紙、それらのラミネート物の場合は概ね1〜3mmである。
樹脂としては特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリアミド(ナイロン)樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられ、特に、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂は透明性が高く、内容物が確認でき、また剛性が高く深絞り成形性に優れている点でフィルムやシートからの容器への成形が便利である。また、ポリ乳酸樹脂、ポリブチレンサクシネート、ポリアミド11、ポリヒドロキシ酪酸等の生分解性プラスチックやバイオマスプラスチック等も使用可能である。
紙としては特に限定されないが、クラフト紙、上質紙、パーチメント紙、グラシン紙等が挙げられる。これらの素材は、酸素透過性、二酸化炭素透過性やガスバリアー性、湿気バリアー性等を勘案して採用することができる。
【0018】
図6および図7は、本発明の他の果物収納容器用シート及び該シートからなる果物収納容器を示す。
図6および図7に示すように、円形状又は多角形状の折り曲げ部2、2aが同心円状に複数(本例では2個)設けられ、折り曲げ部2と2aとの間に易切断部7が、放射状の切り込み部3と連続して設けられている。
【0019】
従って、例えば、果物(イチジク)のサイズが大きくて円形状又は多角形状の折り曲げ部2では、果物が上方に突出し過ぎて安定的に収納できないような場合に、易切断部7を切断し、円形状又は多角形状の折り曲げ部2aを山折りに折り曲げ、折り曲げられた後の大径の折り曲げ部2aと、隣接する放射状の切り込み部3により形成される折り込み部4と易切断部7を切断して形成される大きい折り込み部4aとにより果物保持部
5が形成される。その結果、サイズの大きな果物も安定的に収納することが可能である。
【0020】
上記易切断部7としては、ナイフ等の切断具を用いることなしに切断できることが望ましく、例えば、ミシン目のような切断線が挙げられる。
尚、同心円状の折り曲げ部の数は特に制限はないが、一般に果物のサイズはS、L(2L、3L、4L)、Mに分類されるので、これらを収納できるように、2〜3本設けるのが望ましい。
【0021】
図8、
図9は、本発明の更に他の果物収納容器用シート及び該シートからなる果物収納容器を示す。
本例では、放射線状の切り込み部の中心が円弧状に形成されている。即ち、隣り合う放射状の切り込み部3で画成される折り込み部4bの先端が円弧状であり、折り込み部4bの先端が果物や手指に当たっても傷が付着したり、怪我する虞れがない。
【0022】
図10、
図11は、本発明の更に他の果物収納容器用シート及び該シートからなる果物収納容器を示す。
本例では、放射線状の切り込み部3a、易切断部7aがともに波形状であり、従って、隣り合う放射線状切り込み部3a及び易切断部7aにより画成される大きい折り込み部4cは雲型又は瓢箪型で、意匠性に富んでいる。また、折り込み部4cの先端も円弧状であるので、果物や手指に傷を付ける虞れがない。
【0023】
本発明の果物収納容器は、小型で形状が球形から外れた果物に好適であり、特に、イチジク、ビワ、イチゴに適している。
これらの果物を収納した果物収容容器は、通常、果物の上部に発泡ポリスチレンシートや不織布等の緩衝材で保護され、蓋が被着され輸送等に供される。
【実施例】
【0024】
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、これらは本発明を制限するものではない。
【0025】
実施例1
今年6月収穫の淡路産のイチジク(品種:桝井ドーフィン;サイズ:L又は2Lで最大直径約60mm)12個を
図1、
図2に示すポリエステル製果物収納容器(但し、果物保持部の数は12個で、果物保持部(折り曲げられた折り込み部の直径約70mm、折り込み部の数8個、折り込み部の長さ約35mm)に果物の軸部が底側になるように収納した。このイチジクを収納した容器12個をダンボール製の包装箱に入れ、イチジクの上面に発泡ポリスチレンシート製の緩衝材で保護し、JIS−K−602:2004に従い、ランダム振動試験器を用いて60分間の包装貨物−振動試験(縦方向のみ加振)を実施した。結果は、イチジクに大きな変形や表面の傷もなく包装効果に優れていることが分かった。
【0026】
実施例2
実施例1と同様のイチジクを収納した容器をダンボール製の包装箱に入れ、コンテナ貨物として温度1℃で約4日間の船舶輸送試験を行った。輸送後の結果は、イチジクに変形や表面の傷もなく包装効果に優れていた。
【0027】
比較例
現行の方法に従って、実施例で用いたイチジク6個入りポリエステル製ケース2つにイチジク12個を収納しダンボール製の箱に入れ、上記実施例1と同様の振動試験を実施した。結果は、イチジクの表皮が擦れ、果物側部に擦り傷が見られ、特に果物の軸部が当る果物の底部では表皮の破損が著しかった。
【産業上の利用可能性】
【0028】
叙上のとおり、本発明の果物収納容器用シート、果物収納容器及び果物収納構造によれば、果物が果物収納容器内に個別に収納されているので、輸送中や取り扱い中に果物同士がぶつかり合ったり擦れることにより傷が生じるということがない。
また、果物が果物収納容器内に円形状又は多角形状の折り曲げ部と該折り曲げ部から折り曲げられ垂下する折り込み部とにより支持され、該果物の下端はフリーの状態に収納されているので、果物の接触する部分が傷みやすいというトラブルが解消される。
【符号の説明】
【0029】
1 果物収納容器用シート
2、2a 円形状又は多角形状の折り曲げ部
3 放射線状の切り込み部
4、4a、4b、4c 折り込み部
5 果物保持部
6 ノッチ
7、7a 易切断部
11 果物収納容器
12 イチジク
13 包装箱
14 支柱(壁)