特許第6901787号(P6901787)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6901787改善されたNRF2活性化のための組成物及びその使用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6901787
(24)【登録日】2021年6月22日
(45)【発行日】2021年7月14日
(54)【発明の名称】改善されたNRF2活性化のための組成物及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/12 20060101AFI20210701BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20210701BHJP
   A61K 31/366 20060101ALI20210701BHJP
   A61K 31/352 20060101ALI20210701BHJP
   A61K 31/58 20060101ALI20210701BHJP
   A61P 39/06 20060101ALI20210701BHJP
   A61P 39/02 20060101ALI20210701BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20210701BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20210701BHJP
   A61K 36/53 20060101ALI20210701BHJP
   A61K 36/9068 20060101ALI20210701BHJP
   A61K 36/81 20060101ALI20210701BHJP
   A61K 36/28 20060101ALI20210701BHJP
   A61K 36/80 20060101ALI20210701BHJP
   A23L 33/105 20160101ALI20210701BHJP
【FI】
   A61K31/12
   A61P43/00 111
   A61P43/00 121
   A61K31/366
   A61K31/352
   A61K31/58
   A61P39/06
   A61P39/02
   A61P29/00
   A61P35/00
   A61K36/53
   A61K36/9068
   A61K36/81
   A61K36/28
   A61K36/80
   A23L33/105
【請求項の数】10
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2018-531303(P2018-531303)
(86)(22)【出願日】2016年9月2日
(65)【公表番号】特表2018-529763(P2018-529763A)
(43)【公表日】2018年10月11日
(86)【国際出願番号】US2016050292
(87)【国際公開番号】WO2017041054
(87)【国際公開日】20170309
【審査請求日】2019年8月27日
(31)【優先権主張番号】62/355,810
(32)【優先日】2016年6月28日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/214,175
(32)【優先日】2015年9月3日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518073147
【氏名又は名称】パスウェイズ バイオサイエンス, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ハイバートソン, ブルックス マイケル
(72)【発明者】
【氏名】マッコード, ジョー ミルトン
【審査官】 伊藤 幸司
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2014/0287071(US,A1)
【文献】 国際公開第2014/151891(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0271944(US,A1)
【文献】 特開2013−209351(JP,A)
【文献】 特開2011−057654(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/073042(WO,A1)
【文献】 J Neurochem.,2008年,104(4),pp.1116-1131
【文献】 Free Radical Biology and Medicine,2013年,65,pp.645-657
【文献】 Molecules,2012年,17,pp.8037-8055
【文献】 Chem. Res. Toxicol.,2014年,27,pp.1575-1585
【文献】 Hindawi Publishing Corporation Scientifica,2012年,Article ID 606104, 19 pages
【文献】 PLoS ONE,2011年,6(5),e19552
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K
A61P
A23L
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ーズマリー抽出物、ショウガ抽出物及びルテオリンを含む組成物であって、前記組成物中のローズマリー抽出物とショウガ抽出物とルテオリンの比が、約10:5:1(w/w)である、組成物。
【請求項2】
ーズマリー抽出物、アシュワガンダ抽出物及びルテオリンを含む組成物であって、前記ローズマリー抽出物は5〜10%のカルノソールにて特定され、前記アシュワガンダ抽出物は1〜3%のウィサフェリンAにて特定され、前記ルテオリンは95〜99%のルテオリンにて特定され、前記組成物中の前記ローズマリー抽出物とアシュワガンダ抽出物とルテオリンの比が、約30:10:4(w/w)である、組成物。
【請求項3】
前記ローズマリー抽出物は5〜10%のカルノソールにて特定され、前記ショウガ抽出物は10〜20%の6−ショウガオールにて特定され、前記ルテオリンは95〜99%のルテオリンにて特定される、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
ーズマリー抽出物、アシュワガンダ抽出物及びルテオリンを含み、記ローズマリー抽出物とアシュワガンダ抽出物とルテオリンの比が、約30:10:4(w/w)である、組成物。
【請求項5】
さらにオオアザミ抽出物を含み、前記ローズマリー抽出物とショウガ抽出物とルテオリンとオオアザミ抽出物の比が、約10:5:1:30(w/w)である、請求項に記載の組成物。
【請求項6】
さらにバコパ・モンニエリ抽出物を含み、前記ローズマリー抽出物とショウガ抽出物とルテオリンとオオアザミ抽出物とバコパ・モンニエリ抽出物の比が、約10:5:1:30:48(w/w)である、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
さらにバコパ・モンニエリ抽出物を含み、前記ローズマリー抽出物とショウガ抽出物とルテオリンとバコパ・モンニエリ抽出物の比が、約10:5:1:48(w/w)である、請求項に記載の組成物。
【請求項8】
疾病又は状態を処置及び/又は予防するための、哺乳動物に投与されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
疾病又は状態を処置及び/又は予防するための、哺乳動物に投与されることを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
【請求項10】
疾病又は状態を処置及び/又は予防するための、哺乳動物に投与されることを特徴とする、請求項4に記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2015年9月3日出願の米国特許出願第62/214,175号、及び2016年6月28日出願の米国特許出願第62/355,810号に対する優先権を主張する。
【0002】
本開示は、特定の健康状態の予防又は処置のための方法及び組成物に関する。より詳細には、本開示は、炎症及び/又は酸化ストレスに関連した特定の健康状態の予防又は処置のための組成物及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
血球系転写因子2関連転写因子2(Nrf2)は、Kelch様ECH−関連タンパク質1(Keap1)によって調節される転写因子である。Nrf2は、抗酸化剤応答配列(ARE)として既知のエンハンサー配列を介して非常に様々な細胞保護フェーズII解毒酵素及び抗酸化剤酵素の遺伝子発現を調節する(Maher及びamamoto 2010、Satoh、Moriguchi et al.2010)。酸化ストレスに関連して、AREは、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、ペルオキシレドキシン、チオレドキシン、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ及びヘムオキシゲナーゼ−1(HO−1)を含む多数の抗酸化剤酵素に見出されるプロモーター配列である。Nrf2は、酸化ストレスに対抗するARE駆動細胞防御系において極めて重要な役割を果たす。Kensler、Wakabayashi et al.2010;Hybertson及びGao 2014、Bocci及びValacchi 2015、Huang、Li et al.2015、Johnson及びJohnson 2015、Moon及びGiaccia 2015、Petiwala及びJohnson 2015、Sekhar及びFreeman 2015、Suzuki及びYamamoto 2015を参照されたい。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】Maher及びamamoto 2010、Satoh、Moriguchi et al.2010
【非特許文献2】Kensler、Wakabayashi et al.2010
【非特許文献3】Hybertson及びGao 2014、Bocci及びValacchi 2015
【非特許文献4】Huang、Li et al.2015
【非特許文献5】Johnson及びJohnson 2015
【非特許文献6】Moon及びGiaccia 2015
【非特許文献7】Petiwala及びJohnson 2015
【非特許文献8】Sekhar及びFreeman 2015
【非特許文献9】Suzuki及びYamamoto 2015
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書に開示した手段は、Nrf2細胞シグナル伝達経路を活性化する薬剤の組み合わせを提供することにより、技術を前進させる。一実施形態において、薬剤の組み合わせは、個々の薬剤よりも効果的にNrf2経路を活性化することができる。別の実施形態では、薬剤の組み合わせは、Nrf2経路を相乗的に活性化することができる。
【0006】
一実施形態において、1つを超える成分の組み合わせを本明細書に開示する。一態様において、各成分は、1つ以上の植物化学物質を含み得る。別の態様では、これらの植物化学物質は、ローズマリー(Rosmarinus officinalis)、ショウガ(Zingiber officinale)、ルテオリン(Sophora Japonicaより)、オオアザミ(Silybum marianum)及びバコパ(バコパ・モンニエリ(Bacopa monnieri))に見出すことができる。別の態様では、植物化学物質の成分は、カルノソール、ショウガオール、ルテオリン、シリマリン及びバコサイドであり、これらはそれぞれ、ローズマリー、ショウガ、ルテオリン、オオアザミ及びバコパに見出すことができる。別の態様では、開示した組成物は、Nrf2依存性経路によりARE調節抗酸化剤遺伝子を誘導する。
【0007】
別の実施形態では、ローズマリー、アシュワガンダ及びルテオリンの特定の組み合わせ(本明細書でPB125と称する)、ローズマリー、ショウガ、ルテオリン及びシリマリンの特定の組み合わせ(本明細書でPB127と称する)、並びにローズマリー、ショウガ、ルテオリン、シリマリン及びバコパの特定の組み合わせ(本明細書でPB129と称する)を開示する。別の実施形態では、これらの薬剤の組み合わせは、単にそれらの個々のNrf2活性化寄与の総計よりも大きい相乗的Nrf2活性化をもたらすことができる。活性薬剤又は薬剤の組み合わせは、可能な創薬における候補であり得る。例えば、Koehn及びCarter 2005、Lee 2010を参照されたい。
【0008】
別の実施形態では、開示した組成物は、ローズマリー(カルノソール)、ショウガ(6−ショウガオール及び6−ギンゲロール)、アシュワガンダ(ウィサフェリンA)、オオアザミ(シリマリン)、バコパ・モンニエリ(バコサイド)及びルテオリンを含むことができる。
【0009】
一態様において、組成物は、例えば錠剤、カプセル、ソフトゲル、シロップ、水溶液又は懸濁液、アルコール抽出物又は粉末の形態で経口投与され得る。別の態様では、相乗的組成物は、エアロゾルの形態で、例えば微細なエアロゾルミスト又は粉末の形態で肺に投与されてもよく、これらは吸入され肺気道内に部分的に堆積される。別の態様では、開示した組成物は、局所投与により、例えばローション、ゲル、軟膏、水性スプレーの形態で皮膚に適用されることにより、又は皮膚若しくは創傷に適用された絆創膏中で投与され得る。
【0010】
別の実施形態では、開示した組成物は、ローズマリー抽出物(5〜10%のカルノソールにて特定)、ショウガ抽出物(1〜10%の6−ショウガオール及び/又は10〜25%の6−ギンゲロールにて特定)及びルテオリン(95〜98%のルテオリンにて特定)の組み合わせを、それぞれ10:5:1の質量比で含むことができる。この処方は、本開示ではPB123とも称される。
【0011】
別の実施形態では、開示した組成物は、ローズマリー抽出物(5〜10%のカルノソールにて特定)、アシュワガンダ抽出物(1〜3%のウィサフェリンAにて特定)及びルテオリン(95〜98%のルテオリンにて特定)の組み合わせを、それぞれ30:10:4の質量比で含むことができる。この処方は、本開示ではPB125とも称される。
【0012】
別の実施形態では、開示した組成物は、ローズマリー抽出物(5〜10%のカルノソールにて特定)、ショウガ抽出物(1〜10%の6−ショウガオール及び/又は10〜25%の6−ギンゲロールにて特定)、ルテオリン(90〜100%のルテオリンにて特定)及びオオアザミ抽出物(50〜90%のシリマリンにて特定)の組み合わせを、それぞれ10:5:1:30の質量比で含むことができる。この処方は、本開示ではPB127とも称される。
【0013】
別の実施形態では、開示した組成物は、ローズマリー抽出物(5〜10%のカルノソールにて特定)、ショウガ抽出物(1〜10%の6−ショウガオール及び/又は10〜25%の6−ギンゲロールにて特定)、ルテオリン(90〜100%のルテオリンにて特定)、オオアザミ抽出物(50〜90%のシリマリンにて特定)及びバコパ・モンニエリ抽出物(10〜60%のバコサイドにて特定)の組み合わせを、それぞれ10:5:1:30:48の質量比で含むことができる。この処方は、本開示ではPB129とも称される。
【0014】
別の実施形態では、開示した組成物は、ローズマリー抽出物(5〜10%のカルノソールにて特定)、ショウガ抽出物(1〜10%の6−ショウガオール及び/又は10〜25%の6−ギンゲロールにて特定)、ルテオリン(90〜100%のルテオリンにて特定)及びバコパ・モンニエリ抽出物(10〜60%のバコサイドにて特定)の組み合わせを、それぞれ10:5:1:48の質量比で含むことができる。この処方は、本開示ではPB131とも称される。
【0015】
別の実施形態では、PB123は、経口投与として10〜1000mg/日でヒトに投与することができる。例えば、PB123は、丸剤、ソフトゲル又はカプセルとして投与されて、Nrf2活性化を誘導し、並びに/又は炎症及び酸化ストレスを低減し、並びに/又は健康全般及び健康状態を改善することができる。
【0016】
別の実施形態では、PB123は、経口投与として10〜1000mg/日でヒトに投与されて、ヒトにおけるタンパク質恒常性を改善し、並びに/又はタンパク質恒常性及び/若しくはオートファジーに関連した加齢関連の問題を予防することができる。
【0017】
別の実施形態では、PB125又はPB127又はPB129又はPB131は、経口投与として10〜1000mg/日でヒトに投与することができる。例えば、PB125又はPB127又はPB129又はPB131は、丸剤、ソフトゲル又はカプセルとして投与されて、Nrf2活性化を誘導し、並びに/又は炎症及び酸化ストレスを低減し、並びに/又は健康全般及び健康状態を改善することができる。
【0018】
別の実施形態では、PB125又はPB127又はPB129又はPB131は、経口投与として10〜1000mg/日でヒトに投与されて、ヒトにおけるタンパク質恒常性を改善し、並びに/又はタンパク質恒常性及び/若しくはオートファジーに関連した加齢関連の問題を予防することができる。
特定の実施形態では、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
カルノソール、カルノシン酸、ショウガオール、ギンゲロール、ルテオリン及びウィサフェリンAからなる群から選択される2つ以上の植物化学物質を含む組成物であって、前記2つ以上の植物化学物質は、Nrf2(赤血球系転写因子2関連因子2)経路を活性化するのに有効な量で前記組成物中に存在する、組成物。
(項目2)
前記2つ以上の植物化学物質が、哺乳動物に投与された際、Nrf2活性化経路の少なくとも2つの異なる制御点にそれらの効果を与え、前記制御点は、制御点A、B、C、D及びEからなる群から選択される、項目1に記載の組成物。
(項目3)
前記2つ以上の植物化学物質が、哺乳動物に投与された際、Nrf2活性化に対する相乗効果を有する、項目1に記載の組成物。
(項目4)
前記組成物が、ローズマリー、ショウガ、ルテオリン及びアシュワガンダからなる群から選択される少なくとも2つの成分を含む、項目1に記載の組成物。
(項目5)
前記組成物が更に、オオアザミ及びバコパからなる群から選択される1つ以上の植物化学物質を含む、項目4に記載の組成物。
(項目6)
前記組成物がローズマリー抽出物、ショウガ抽出物及びルテオリンを含み、前記ローズマリー抽出物は5〜10%のカルノソールにて特定され、前記ショウガ抽出物は10〜20%の6−ショウガオールにて特定され、前記ルテオリンは95〜99%のルテオリンにて特定され、前記組成物中のローズマリー抽出物とショウガ抽出物とルテオリンの比が、約10:5:1(w/w)である、項目4に記載の組成物。
(項目7)
前記組成物がローズマリー抽出物、アシュワガンダ抽出物及びルテオリンを含み、前記ローズマリー抽出物は5〜10%のカルノソールにて特定され、前記アシュワガンダ抽出物は1〜3%のウィサフェリンAにて特定され、前記ルテオリンは95〜99%のルテオリンにて特定され、前記組成物中の前記ローズマリー抽出物とアシュワガンダ抽出物とルテオリンの比が、約30:10:4(w/w)である、項目4に記載の組成物。
(項目8)
前記組成物がローズマリー抽出物、ショウガ抽出物及びルテオリンを含み、前記ローズマリー抽出物とショウガ抽出物とルテオリンの比が、約10:5:1(w/w)である、項目1に記載の組成物。
(項目9)
前記組成物がローズマリー抽出物、アシュワガンダ抽出物及びルテオリンを含み、記記ローズマリー抽出物とアシュワガンダ抽出物とルテオリンの比が、約30:10:4(w/w)である、項目1に記載の組成物。
(項目10)
前記組成物がローズマリー抽出物、ショウガ抽出物、ルテオリン及びオオアザミ抽出物を含み、前記ローズマリー抽出物とショウガ抽出物とルテオリンとオオアザミ抽出物の比が、約10:5:1:30(w/w)である、項目5に記載の組成物。
(項目11)
前記組成物がローズマリー抽出物、ショウガ抽出物、ルテオリン、オオアザミ抽出物及びバコパ・モンニエリ抽出物を含み、前記ローズマリー抽出物とショウガ抽出物とルテオリンとオオアザミ抽出物とバコパ・モンニエリ抽出物の比が、約10:5:1:30:48(w/w)である、項目5に記載の組成物。
(項目12)
前記組成物がローズマリー抽出物、ショウガ抽出物、ルテオリン及びバコパ・モンニエリ抽出物を含み、前記ローズマリー抽出物とショウガ抽出物とルテオリンとバコパ・モンニエリ抽出物の比が、約10:5:1:48(w/w)である、項目5に記載の組成物。
(項目13)
前記組成物が、酸化ストレス、解毒、炎症、癌又は関連する疾病又は状態からなる群から選択される疾病又は状態の予防及び/又は処置に使用される、項目1に記載の組成物。
(項目14)
前記組成物が栄養補助食品として使用される、項目1に記載の組成物。
(項目15)
前記組成物が、錠剤、カプセル、ソフトゲル、液体、ローション、ゲル、粉末、軟膏又はエアロゾルの形態である、項目1に記載の組成物。
(項目16)
疾病又は状態を処置及び/又は予防する方法であって、組成物を哺乳動物に投与するステップを含み、前記組成物がカルノソール、カルノシン酸、ショウガオール、ギンゲロール、ルテオリン及びウィサフェリンAからなる群から選択される1つ以上の植物化学物質を含み、前記1つ以上の植物化学物質は、Nrf2(NF−E2関連因子2)経路を活性化するのに有効な量で前記組成物中に存在する、方法。
(項目17)
前記組成物がローズマリー抽出物、アシュワガンダ抽出物及びルテオリンを含み、前記ローズマリー抽出物は5〜10%のカルノソールにて特定され、前記アシュワガンダ抽出物は1〜3%のウィサフェリンAにて特定され、前記ルテオリンは95〜99%のルテオリンにて特定され、前記ローズマリー抽出物とアシュワガンダ抽出物とルテオリンの比が、約30:10:4(w/w)である、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記組成物がローズマリー抽出物、ショウガ抽出物及びルテオリンを含み、前記ローズマリー抽出物は5〜10%のカルノソールにて特定され、前記ショウガ抽出物は10〜20%の6−ショウガオールにて特定され、前記ルテオリンは95〜99%のルテオリンにて特定され、前記ローズマリー抽出物とショウガ抽出物とルテオリンの比が、約10:5:1(w/w)である、項目16に記載の方法。
(項目19)
前記組成物が10〜1000mg/日でヒトに経口投与される、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記組成物がカルノソール、カルノシン酸、ショウガオール、ギンゲロール、ルテオリン及びウィサフェリンAからなる群から選択される少なくとも2つの植物化学物質を含み、前記少なくとも2つの植物化学物質は、Nrf2活性化経路の少なくとも2つの異なる制御点に対してそれらの効果を与え、前記制御点は、制御点A、B、C、D及びEからなる群から選択される、項目18に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、Nrf2活性化経路及び制御点を示す。
図2図2は、“シャットダウン経路”−核内Nrf2のFyn依存性非活性化を示す。
図3図3は、“正のフィードバックループ”−Nrf2誘導遺伝子産物によるKeap1分解を示す。
図4図4は、トランスフェクトされた乳癌細胞株におけるPB123、PB125、PB127、PB129及びPB131により誘導されたNrf2活性化を示す。
図5図5は、トランスフェクトされた肝癌細胞株におけるPB123、PB125、PB127、PB129及びPB131により誘導されたNrf2活性化を示す。
図6A図6Aは、HepG2(ヒト肝臓)癌細胞株におけるPB129により誘導されたNrf2活性化の相乗効果を示す。
図6B図6Bは、MCF7(ヒト乳房)癌細胞株におけるPB129により誘導されたNrf2活性化の相乗効果を示す。
図6C図6Cは、A172(ヒト脳)癌細胞株におけるPB129により誘導されたNrf2活性化の相乗効果を示す。
図7A図7Aは、HepG2(ヒト肝臓)癌細胞株におけるPB127により誘導されたNrf2活性化の相乗効果を示す。
図7B図7Bは、MCF7(ヒト乳房)癌細胞株におけるPB127により誘導されたNrf2活性化の相乗効果を示す。
図7C図7Cは、A172(ヒト脳)癌細胞株におけるPB127により誘導されたNrf2活性化の相乗効果を示す。
図8図8は、インビボでのマウス肝臓HMOX1遺伝子発現の増大を示す。
図9図9は、食餌中のPB125により誘導された肝臓カタラーゼ活性を示す。
図10図10は、安定的にトランスフェクトされたHepG2(ヒト肝臓)、AREc32(ヒト乳房)、MCF7(ヒト乳房)、A549(ヒト肺)、293T(ヒト腎臓)及びA172(ヒト脳)癌細胞株においてPB125で処理することによりARE駆動ルシフェラーゼ遺伝子発現が誘導された後の、ルシフェリン添加により観察された相対発光量(relative light units)(RLU)のオーバーレイを示す。培養液1mL当たり5、10、15、20及び25マイクログラムのPB125により、肝臓、腎臓及び乳房細胞株において強いNrf2活性化が観察された。
図11図11は、PB125が炎症遺伝子のLPS誘導発現を低下させることを示す。
図12図12は、PB125がIL−6のLPS誘導発現を低下させることを示す。
図13図13は、PB125投与の結果としての、より高いGCLM遺伝子発現を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
Nrf2/ARE経路は、酸化ストレスの制御に関与している(Eggler、Gay et al.2008、Cho及びKleeberger 2010、Huang、Li et al.2015、Johnson及びJohnson 2015)。Nrf2/ARE経路を標的とする特定の薬剤及びそれらの薬剤の組み合わせ(例えば、PB125)は、細胞の機能及び生存に有益な効果を有し得る。一実施形態において、これらの薬剤及びその組み合わせは、炎症性応答及び酸化ストレスを軽減し得、健康及び健康状態に対して有益な効果を有し得る。
【0021】
以前の試験では、直接的な抗酸化剤ビタミン又はサプリメント、例えばビタミンC及びE、カロテノイド、N−アセチルシステイン、並びにスーパーオキシド及び過酸化水素等の活性酸素種(ROS)と化学量論的に反応する他の化合物の治療可能性を示すことができなかった。ここでは、Nrf2活性化の組み合わせを用いることによる改善された抗酸化防御が示されている(Koehn 2006、Eggler、Gay et al.2008、Boutten、Goven et al.2010、Cho及びKleeberger 2010)。
【0022】
本開示において、多数の薬剤を新規な方法で、即ち、Nrf2活性化経路の異なる制御点に作用させることにより組み合わせた。図1は、Nrf2活性化経路と制御点A、B、C、D及びEを示し、これらの制御点において、例えばPB125、PB127及びPB129等の組み合わせによって、制御点に作用する低濃度の薬剤が共に働いて、所望のNrf2依存性遺伝子発現を達成する。基礎的状態においては、Nrf2は隔離され、Kelch様ECH−関連タンパク質1(Keap1)によって不活性状態に保たれ、Kelch様ECH−関連タンパク質1は、ポリユビキチン化及びプロテアソームによる分解のためにNrf2を標的とする。A.Nrf2活性化は、Keap1の特定のチオール残基の酸化に関与し、Keap1からNrf2を解放させる。B.Nrf2のリン酸化は、核輸入のためにNrf2を標的とする役割を果たし得る。C.核内へのNrf2の転位により、Nrf2は抗酸化剤応答配列(ARE)を含むプロモーターに結合することができ、細胞保護プログラミングの転写を開始させる。D.不活性細胞基質FynはGSK3βによりリン酸化され得、この目下活性なp−Fynは核に転位し、ここでp−Fynは第2の部位にてNrf2をリン酸化し、核輸出及び分解をもたらすことができる。E.“正のフィードバックループ”は、Nrf2により誘導された遺伝子産物であるSESN2、SQSTM1及びULK1を含む。SESN2、SQSTM1及びULK1は協働してKeap1のオートファジーを活性化し、より多くのNrf2を遊離させ、これはより多くのこれらの遺伝子産物を誘導し、一旦この正のフィードバックループが引き起こされたら、Nrf2活性化を維持する傾向がある。
【0023】
また本開示において、薬剤の組み合わせは、先行技術に基づいて予測されたものと比較して、また各薬剤単独のNrf2活性化特性を調べる同時実験を行い、それらを互いに加えることに基づいて予測されたものと比較して、驚くほど高いNrf2活性化レベルを提供した。薬剤の組み合わせによるNrf2活性化は、相乗効果を示す。例えば図6及び7を参照されたい。
【0024】
本開示の一実施形態は、例えばPB125、PB127及びPB129組み合わせにおけるような食事由来の薬剤の組み合わせを含み、これらは、この薬剤の組み合わせがNrf2経路を相乗的に活性化するように、異なる特定の制御点に関与することによってNrf2活性化に作用する。このように、Nrf2シグナル伝達経路の異なる制御点に作用してNrf2依存性遺伝子の発現を増大させる新しい薬剤の組み合わせは新規である。
【0025】
例として、本開示のいくつかの実施形態を下記に列挙する。
【0026】
項目1.カルノソール、カルノシン酸、ショウガオール、ギンゲロール、ルテオリン及びウィサフェリンAからなる群から選択される2つ以上の植物化学物質を含む組成物であって、前記1つ以上の植物化学物質は、Nrf2(核因子赤血球系転写因子2関連転写因子2)経路を活性化するのに有効な量で組成物中に存在する。
【0027】
項目2.2つ以上の植物化学物質が、哺乳動物に投与された際、Nrf2活性化経路の少なくとも2つの異なる制御点にそれらの効果を与え、前記制御点は、制御点A、B、C、D及びEからなる群から選択される、項目1の組成物。一実施形態において、図1に示すように、植物化学物質のうちの少なくとも1つが1つの制御点にその効果を与える一方、少なくとも1つの他の植物化学物質は、Nrf2活性化経路の異なる制御点にその効果を与える。
【0028】
項目3.2つ以上の植物化学物質が、哺乳動物に投与された際、Nrf2活性化に対する相乗効果を有する、項目1又は2の組成物。
【0029】
項目4.組成物が、ローズマリー、ショウガ、ルテオリン及びアシュワガンダからなる群から選択される少なくとも2つの成分を含む、項目1〜3のいずれかの組成物。
【0030】
項目5.組成物が、オオアザミ及びバコパからなる群から選択される1つ以上の植物化学物質も含む、項目1〜4のいずれかの組成物。
【0031】
項目6.組成物がローズマリー抽出物、ショウガ抽出物及びルテオリンを含み、前記ローズマリー抽出物は5〜10%のカルノソールにて特定され、前記ショウガ抽出物は10〜20%の6−ショウガオールにて特定され、前記ルテオリンは95〜99%のルテオリンにて特定され、組成物中のローズマリー抽出物とショウガ抽出物とルテオリンの比が、約10:5:1(w/w)である、項目1〜5のいずれかの組成物。
【0032】
項目7.組成物がローズマリー抽出物、アシュワガンダ抽出物及びルテオリンを含み、前記ローズマリー抽出物は5〜10%のカルノソールにて特定され、前記アシュワガンダ抽出物は1〜3%のウィサフェリンAにて特定され、前記ルテオリンは95〜99%のルテオリンにて特定され、組成物中の前記ローズマリー抽出物とアシュワガンダ抽出物とルテオリンの比が、約30:10:4(w/w)である、項目1〜6のいずれかの組成物。
【0033】
項目8.組成物がローズマリー抽出物、ショウガ抽出物及びルテオリンを含み、前記ローズマリー抽出物とショウガ抽出物とルテオリンの比が、約10:5:1(w/w)である、項目1〜7のいずれかの組成物。
【0034】
項目9.組成物がローズマリー抽出物、アシュワガンダ抽出物及びルテオリンを含み、前記ローズマリー抽出物とアシュワガンダ抽出物とルテオリンの比が、約30:10:4(w/w)である、項目1〜8のいずれかの組成物。
【0035】
項目10.組成物がローズマリー抽出物、ショウガ抽出物、ルテオリン及びオオアザミ抽出物を含み、前記ローズマリー抽出物とショウガ抽出物とルテオリンとオオアザミ抽出物の比が、約10:5:1:30(w/w)である、項目1〜9のいずれかの組成物。
【0036】
項目11.組成物がローズマリー抽出物、ショウガ抽出物、ルテオリン、オオアザミ抽出物及びバコパ・モンニエリ抽出物を含み、前記ローズマリー抽出物とショウガ抽出物とルテオリンとオオアザミ抽出物とバコパ・モンニエリ抽出物の比が、約10:5:1:30:48(w/w)である、項目1〜10のいずれかの組成物。
【0037】
項目12.組成物がローズマリー抽出物、ショウガ抽出物、ルテオリン及びバコパ・モンニエリ抽出物を含み、前記ローズマリー抽出物とショウガ抽出物とルテオリンとバコパ・モンニエリ抽出物の比が、約10:5:1:48(w/w)である、項目1〜11のいずれかの組成物。
【0038】
項目13.組成物が、酸化ストレス、解毒、炎症、癌又は関連する疾病又は状態からなる群から選択される疾病又は状態の予防及び/又は処置に使用される、項目1〜12のいずれかの組成物。
【0039】
項目14.組成物が栄養補助食品として使用される、項目1〜13のいずれかの組成物。
【0040】
項目15.組成物が、錠剤、カプセル、ソフトゲル、液体、ローション、ゲル、粉末、軟膏又はエアロゾルの形態である、項目1〜14のいずれかの組成物。
【0041】
項目16.疾病又は状態を処置及び/又は予防する方法であって、組成物を哺乳動物に投与するステップを含み、組成物がカルノソール、カルノシン酸、ショウガオール、ギンゲロール、ルテオリン及びウィサフェリンAからなる群から選択される1つ以上の植物化学物質を含み、前記1つ以上の植物化学物質は、Nrf2(NF−E2関連因子2)経路を活性化するのに有効な量で組成物中に存在する、方法。
【0042】
項目17.組成物がローズマリー抽出物、アシュワガンダ抽出物及びルテオリンを含み、ローズマリー抽出物は5〜10%のカルノソールにて特定され、アシュワガンダ抽出物は1〜3%のウィサフェリンAにて特定され、ルテオリンは95〜99%のルテオリンにて特定され、前記ローズマリー抽出物とアシュワガンダ抽出物とルテオリンの比が、約30:10:4(w/w)である、項目1〜16のいずれかの方法。
【0043】
項目18.組成物がローズマリー抽出物、ショウガ抽出物及びルテオリンを含み、ローズマリー抽出物は5〜10%のカルノソールにて特定され、ショウガ抽出物は10〜20%の6−ショウガオールにて特定され、ルテオリンは95〜99%のルテオリンにて特定され、前記ローズマリー抽出物とショウガ抽出物とルテオリンの比が、約10:5:1(w/w)である、項目17の方法。
【0044】
項目19.組成物が10〜1000mg/日でヒトに経口投与される、項目17又は18の方法。
【0045】
項目20.組成物がカルノソール、カルノシン酸、ショウガオール、ギンゲロール、ルテオリン及びウィサフェリンAからなる群から選択される少なくとも2つの植物化学物質を含み、少なくとも2つの植物化学物質は、Nrf2活性化経路の少なくとも2つの異なる制御点に対してそれらの効果を与え、前記制御点は、制御点A、B、C、D及びEからなる群から選択される、項目17〜19のいずれかの方法。
【0046】
本明細書に開示した実施形態の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載した組成物及び方法を変更することができ、好適な等価物を用いて代替を行い得ることが当業者には容易に明らかとなろう。特定の実施形態を詳細に記載してきたが、以下の実施例を参照することにより、これらはより明確に理解されるであろう。これらの実施例は、例示のみを目的として含まれ、限定を意図するものではない。
【実施例】
【0047】
実施例1
Nrf2作用経路に対する効果
異なる薬剤、PB123、PB125、PB127、PB129及びPB131は、Nrf2活性化がルシフェラーゼ産生をもたらし、これがルシフェリン依存性化学発光によって検出されるように、容易に検出可能なルシフェラーゼ遺伝子の産生を駆動するよう既知のNrf2結合抗酸化剤応答配列を含むプロモーター/レポーターコンストラクトを安定的にトランスフェクトされた細胞株を処理するために、PB123、PB125、PB127、PB129及びPB131の組み合わせを使用することによってインビトロで示されたように、それぞれ強力かつ高いNrf2活性化を示す。図4及び5に示すように、PB123、PB125、PB127、PB129及びPB131組み合わせによって、組織タイプに関わらず、トランスフェクトされた癌細胞株において強力なNrf2活性化が誘導される(乳房及び肝臓細胞データを示す)。
【0048】
これらの制御点には、制御点A:Keap1による結合及び阻害からのNrf2の解放;制御点B:Nrf2をリン酸化し活性化するキナーゼ等の酵素によるNrf2に対する作用;制御点C:遺伝子発現プロファイルを改善する他の転写因子の活性化;制御点D:核からのNrf2の輸出を制御するFyn等のメカニズムに対する作用;及び制御点E:SESN2/SQSTM1/ULK1によるKeap1の分解及びmTOR阻害が含まれるが、これらに限定されない。図1を参照されたい。例えば、ローズマリー(カルノソール)、アシュワガンダ(ウィサフェリンA)及びルテオリンを含むPB125組み合わせは、Nrf2活性化経路の複数の制御点に作用する。ARE駆動ルシフェラーゼレポーター遺伝子を安定的にトランスフェクトされたHepG2細胞において、本発明者らは、Fynを阻害し(5μg/mlサラカチニブ;AZD0530、Srcファミリーキナーゼ阻害剤(Kaufman、Salazar et al.2015)により)、Fynの阻害が、他の食事サプリメントNrf2活性化因子(プロタンディム(Protandim))により生じたNrf2活性化を9倍まで増大させることを示した。対照的に、Fyn阻害はPB125誘導Nrf2活性化を更に増大させず、このことはプロタンディム(Protandim)等の他の食事Nrf2活性化因子が“シャットダウン経路”を活性化したままにする一方、PB125はこの経路を遮断し、より少量の食事サプリメントの組み合わせPB125によるNrf2活性化が可能であるように思われることを確認した。
【0049】
制御点の2つ以上に作用することにより、PB123又はPB125等の薬剤の組み合わせは、PB123又はPB125におけるコアNrf2活性化因子の三連構造に基づいた、関連した組み合わせであるPB127、PB129又はPB131等と共に、改善されたNrf2活性化及び遺伝子調節応答を提供し、活性薬剤の組み合わせの既知の特性に基づいて、また先行技術による教示に基づいて予測されたものよりも低い用量でそれを行う。PB123、125、PB127、PB129及びPB131中の活性成分は互いに相乗的に作用し、それによってNrf2活性化及びNrf2依存性遺伝子発現の量は、組み合わせ成分の方が、異なる細胞タイプにおいてさえも、同じ濃度におけるNrf2に対するそれらの個々の活性化に基づいて予測されたものよりも高い(図6及び7)。驚くべき発見の1つは、他の成分に添加された比較的少量のルテオリンが、Nrf2活性化及び遺伝子調節を予測したよりも大きく増大させたことである。
【0050】
PB125のローズマリー(6.7%カルノソール)、アシュワガンダ(1%ウィサフェリンA)及びルテオリン(98%ルテオリン)の組み合わせ(30:10:4のローズマリー:アシュワガンダ:ルテオリンにおける)は、マウス固形飼料に添加されたPB125を35日間供給したマウスにおいて、Nrf2依存性遺伝子発現を増大させた。図8及び9を参照されたい。
【0051】
PB125の植物化学物質成分を、ローズマリー抽出物(6%カルノソールにて特定)、アシュワガンダ抽出物(1%のウィサフェリンAにて特定)及びルテオリン(98%純度にて特定)にて標準化し、したがって100ppmが食事1g当たり6.83×10−5mgのローズマリー抽出物、2.27×10−5mgのアシュワガンダ抽出物及び9.43×10−6mgのルテオリンに相当する。マウス食餌中のPB125は、Nrf2経路を活性化し(例えば、マウス肝臓におけるhmox1遺伝子発現の増大)、カタラーゼ活性を増大させる。対照食餌と比較して体重安定性に変化がないこと、一貫した食物摂取量、及び顕著な胃腸障害若しくは挙動の変化がないことによって証明されるように、マウスはPB125投薬に高い耐用性を示した。100ppmのPB125食餌は、マウスにおいて肝臓hmox1遺伝子発現の有意な増大を生じた(食餌消費から35日後に測定)(図8)。
【0052】
PB125、PB127及びPB129中の個々の成分は、ヒト消費の長い歴史を有し、ヒト及び動物の両方の試験において安全であることが証明されている(Saller、Meier et al.2001、Roodenrys、Booth et al.2002、Aggarwal、Takada et al.2004、Boon及びWong 2004、Anadon、Martinez−Larranaga et al.2008、Zick、Djuric et al.2008、Johnson 2011、Chandrasekhar、Kapoor et al.2012、Theoharides、Asadi et al.2012、Taliou、Zintzaras et al.2013、Zhang、Gan et al.2013、Gonzalez−Vallinas、Reglero et al.2015、Kumar、Srivastava et al.2015、Nabavi、Braidy et al.2015、Petiwala及びJohnson 2015)。ローズマリー、アシュワガンダ、ショウガ、オオアザミ、バコパ・モンニエリ及びルテオリンは、様々な疾病において広範に試験されており、膨大な安全使用の記録を有する(Mishra、Singh et al.2000、Roodenrys、Booth et al.2002、Aggarwal、Takada et al.2004、Boon及びWong 2004)。ローズマリー(Rosmarinus officinalis)は、香辛料及び香味料として食物中で広く消費されている一般的な地中海草本である。また、ローズマリーは多様な疾患の処置のための伝統的な治療法に使用されている長い歴史を有し[1]、抗炎症性(Emami、Ali−Beig et al.2013)、抗酸化性(Klancnik、Guzej et al.2009、Raskovic、Milanovic et al.2014、Ortuno、Serrano et al.2015)及び抗菌性の利益(Del Campo、Amiot et al.2000、Bozin、Mimica−Dukic et al.2007)に重点を置いている。アシュワガンダ(Withania somnifera、インド人参(Indian winter cherry)又はインド人参(Indian ginseng)としても既知)は、顕花植物のナス科(Solanaceae family)の一員である。アシュワガンダは、南アジアにおいて何世紀にもわたって伝統的治療法に使用されており、歴史的に及び現在、免疫調節性(Khan、Subramaneyaan et al.2015)、抗腫瘍性(Rai、Jogee et al.2016)、神経性(Raghavan及びShah 2015)、抗炎症性(Kumar、Srivastava et al.2015)、抗酸化性(Priyandoko、Ishii et al.2011)及び他の利益(Wankhede、Langade et al.2015)に重点を置いている。ショウガは、疼痛、GI及び加齢関連の状態に対する安全使用の長い歴史を有し、酸化ストレスに対抗する利益の証拠を有している(Wang、Zhang et al.2014、Lakhan、Ford et al.2015、Wilson 2015)。シリマリンは、硬変を有するもの及びPB127又はPB129中で使用されるよりも遥かに高い用量(1日900mgまで)においてでも、良好な安全性プロファイルを有する(Saller、Meier et al.2001、Jacobs、Dennehy et al.2002)。バコパ・モンニエリは、PB129中で使用されるよりも高い用量で、記憶喪失のヒト試験において安全性が証明されており、また動物試験では、バコパ・モンニエリのいずれの成分に関しても有害な毒性作用は全く示されなかった(Mishra、Singh et al.2000、Roodenrys、Booth et al.2002)。ルテオリンは、多数の食物源(例えば、タマネギ、茶、リンゴ、ブロッコリー、オリーブ、セロリ、ホウレンソウ、オレンジ、オレガノ等)に由来する、ヒト食事中で通常消費されているバイオフラボノイドフラボン化合物であり、通常の食物源から、約1mg/日の典型的な食事摂取をもたらす(Chun、Chung et al.2007、Seelinger、Merfort et al.2008、Jun、Shin et al.2015、Kim、Park et al.2015、Nabavi、Braidy et al.2015)。ルテオリンは、食事サプリメントとして度々使用されており、その抗酸化性(Sun、Sun et al.2012)、神経性(Xu、Wang et al.2014)及び抗炎症性の利益(Seelinger、Merfort et al.2008、Taliou、Zintzaras et al.2013、Paredes−Gonzalez、Fuentes et al.2015)に重点を置いている。
【0053】
PB125の特性の一例として、本発明者らは、プロモーター−レポーターコンストラクトとして既知の、ARE Nrf2結合配列の複製によりそのプロモーター領域内に駆動されたルシフェラーゼ遺伝子のコンストラクトを安定的にトランスフェクトされた細胞株を培養した(Simmons、Fan et al.2011、Shukla、Huang et al.2012)。手短には、HepG2(ヒト肝臓)、AREc32(ヒト乳房)、MCF7(ヒト乳房)、A549(ヒト肺)、293T(ヒト腎臓)及びA172(ヒト脳)タイプの安定的にトランスフェクトされた細胞を、低密度で24−ウェルプレート内に播種し、10%COと共に37°Cでインキュベートした。24時間後、細胞に様々な濃度のPB125を加えた。更に18時間インキュベートした後、細胞をそれらのウェル内で、3.5mMピロリン酸ナトリウムを含む100μlの溶解バッファで溶解して、ルシフェラーゼによる光出力を安定化した。細胞溶解物の20μlアリコートを小試験管に加え、背景発光に関してBD Monolight 3010ルミノメーター内に配置し、その後、50μlの1mMルシフェリンを試験管内に注入した。各サンプルについて10秒で積分した相対発光量を測定した。試験した肝臓、乳房、脳及び腎臓細胞タイプは、PB100系の組み合わせによる処理によって、Nrf2遺伝子活性化及びルシフェラーゼ発現を示した(図10)。
【0054】
PB125処理により誘導される細胞保護メカニズムの一例として、本発明者らは、PB125で処理した細胞における遺伝子上方調節を調べた。手短には、培養したHepG2肝臓細胞を、PB125を用いて8マイクログラム/mL濃度で18時間処理した後、RNeasy Total RNA Isolation Kit(QIAGEN Inc.Valencia、California、USA)を使用してHepG2細胞から総RNAを抽出した。各サンプルの濃度を260nm(A260)における吸収に基づいて決定した。各サンプルの純度を、A260対A280の比に基づいて決定した。1.9〜2.1の範囲は、純粋であると見なした。全RNAサンプルの完全性は、Agilent 2200 Tape Stationにより確認した。cDNA合成キット(Affymetrix)を使用して全RNA(250ng)を二本鎖cDNA(ds−cDNA)に変換した。T7 RNAポリメラーゼプロモーターを含むオリゴ−dTプライマーを使用した。次いで、ds−cDNAを精製し、精製ビーズ(Affymetrix)を使用することにより回収した。次に、RNA Transcript Labeling Kit(Affymetrix)を使用してインビトロ転写を行って、ビオチン標識cRNAを生成した。RNeasyアフィニティーカラム(Qiagen)を使用してビオチン標識cRNAを精製した。オリゴヌクレオチドアレイに対する最適なハイブリダイゼーションを確実にするために、cRNAを断片化した。断片化は、cRNA断片がcRNAを断片化バッファ中で94°Cで35分間インキュベートすることにより、長さ50〜200塩基となるように行った。次いで、サンプルを、0.01% Tween 20の存在下、100mM MES、1 M Na+及び20mM EDTAを含むハイブリダイゼーション溶液に加えた。断片化cRNAの最終濃度は0.05μg/μLであった。ハイブリダイゼーションは、200uLのサンプルを、GeneChip(登録商標)Hybridization Oven 640(Affymetrix)を使用して、AffymetrixGeneChip(登録商標)PrimeView(商標)ヒト遺伝子発現アレイ(Affymetrix Inc.、Santa Clara、California、USA)に対して45°Cで16時間インキュベートすることにより行った。ハイブリダイゼーション後、ハイブリダイゼーション溶液を除去し、GeneChip(登録商標)Fluidics Station 450(Affymetrix)を使用してアレイを洗浄し、ストレプトアビジン−フィコエリトリンで染色した。GeneChip Scanner 3000(Affymetrix)を使用してアレイを2.5〜3マイクロメートルの分解能で読み取った。各遺伝子を転写物当たり11までのプローブ及び多数の対照プローブの使用により表した。Command Console GeneChipソフトウェアプログラムを使用して、アレイ上の全遺伝子に関する発現の強度を決定した。この実験では、HepG2細胞のPB125処理による遺伝子の誘導倍数(fold−induction)を、PB125等のいずれの刺激も加えなかった培養溶液中の対照HepG2細胞において観察された平均強度と比較して計算した。表1に示すように、PB125により上方調節された遺伝子には、多様なNrf2調節抗酸化剤、抗炎症性、細胞ストレス応答及び他の保護遺伝子が含まれた。これらの遺伝子には、例えば、GSH産生及び再生、鉄隔離、GSH利用、チオレドキシン(TXN)産生、再生及び利用等に関与する遺伝子が含まれる。表1は、PB125により上方調節される関連する遺伝子の例を列挙する。要約すれば、この例は、PB125による細胞保護のメカニズムが、Nrf2細胞シグナル伝達経路の活性化に関与することを支持する。
表1 遺伝子マイクロアレイ分析は、PB125が多数のNrf2関連遺伝子、並びに抗酸化剤、抗炎症性及び他の細胞保護効果に関連した遺伝子を調節することを明らかにした。
【表1】
【0055】
PB125処理により誘導される抗炎症メカニズムの一例として、本発明者らは、PB125で処理し、細菌リポ多糖内毒素(LPS)で刺激した初代細胞におけるサイトカインレベルを調べた。マウス腹腔マクロファージを、1週間の腹腔内へのチオグリコレートによる処理、次いで約700万のマクロファージの洗浄回収後に獲得した。細胞のアリコートを蒔き、エタノール対照(PB125に一致させるため0.1%)又はPB125(5ug/mL)で16時間処理した後、リポ多糖(100ng/mL)又はビヒクル(負の対照)で5時間刺激した。定量的PCR分析のために細胞から全RNAを単離して、TNFα(腫瘍壊死因子−α)及びIL−1β(インターロイキン−1β)遺伝子発現を測定し、18sレベルに正規化した。注目すべきことに、PB125処理はプロ炎症性サイトカインTNFα及びIL−1βのLPS誘導発現を劇的に低下させた。図11を参照されたい。
【0056】
PB125のローズマリー(6.7%のカルノソール)、アシュワガンダ(1%のウィサフェリンA)及びルテオリン(98%のルテオリン)の組み合わせ(30:10:4のローズマリー:アシュワガンダ:ルテオリンにおける)は、2人の正常な対照対象の口腔細胞サンプルと比較して、1日60mgのPB125を経口摂取したヒト対象由来の口腔細胞サンプル中において、GCLM遺伝子のNrf2依存性遺伝子発現を増大させた(ヒトGCLM特異的プライマー(フォワードプライマー:TTGCCTCCTGCTGTGTGATG(SEQ ID NO.1)、リバースプライマー:GTGCGCTTGAATGTCAGGAA)(SEQ ID NO.2)を使用した、精製RNAに対する定量的RT−PCRによりアッセイした。GAPDHに正規化し、相対倍数変化(fold change)は2^(デルタデルタCt)法により計算した。図13を参照されたい。
【0057】
本発明を支持する追加のデータとして、本発明者らは、ローズマリー、ショウガ、アシュワガンダ及びルテオリン成分の驚くべき相乗作用の量を見出した。例えば、低濃度のルテオリンは、ローズマリー抽出物及びショウガ抽出物の組み合わせと相乗作用して、Nrf2を活性化する。本発明では、他の薬剤を、それらがNrf2活性化機能を妨げないことを条件として、Nrf2活性化の組み合わせに添加することができる。本発明者らは、シリマリン及びバコサイド成分が、ローズマリー、ショウガ、アシュワガンダ及びルテオリン成分のNrf2活性化に拮抗しないことを見出した。
【0058】
この実験を他の方法で継続し、0〜10ug/mL及び0〜50ug/mL範囲におけるPB125処理物を2時間の暴露時間後に洗い流し、新鮮な細胞培地で置き換えた、HepG2細胞の処理から17、24、41及び48時間後に測定したルシフェラーゼRLUは、ルシフェラーゼのNrf2駆動産生は、17時間で最大となった後、処理から48時間後にほぼベースラインレベルに急速に低下することを示した。
【0059】
培養HepG2細胞に対する24時間毎に1回の2時間の暴露による反復処理と、24時間後の読み取りにより、PB125によるNrf2活性化は24〜48時間の間に徐々に消え、細胞はPB125で再度処理すれば尚活性化し得ることが示された。
【0060】
PB123又はPB125処理により誘導された抗炎症メカニズムの一例として、本発明者らは、PB123又はPB125で処理し、細菌リポ多糖内毒素(LPS)で刺激した初代ヒト肺動脈内皮細胞(HPAEC)における遺伝子発現及びサイトカインレベルを調べた。LPS刺激は、炎症関連遺伝子の発現を誘導し、この上方調節は、PB123又はPB125による処理によって減弱された。表2は、LPS処理により最も大きく上方調節された40遺伝子を示し、PB123処理及びPB125処理の両方がLPS誘導遺伝子発現を減弱したことを示す。LPS刺激は、HPAEC細胞からのプロ炎症性インターロイキン−6(IL6)タンパク質の放出を増加させ、この増加はPB125による処理によって減弱された。図12を参照されたい。
表2 遺伝子マイクロアレイ分析は、PB123及びPB125が抗炎症性効果を有することを明らかにした。PB123及びPB125の両方は、LPSによって最も大きく上方調節された40遺伝子のLPS誘導発現シグナルを低下させた。
【表2】
【0061】
実施例2
PB125
本開示の一実施形態は、ローズマリー抽出物(5〜50%のカルノソールにて特定)、アシュワガンダ抽出物(0.5〜10%のウィサフェリンAにて特定)及びルテオリン10〜100%のルテオリンにて特定)の、30:10:6、30:10:5、30:10:4又は30:10:1の質量比における組み合わせであり、この組み合わせのヒト1日用量は、表3に示すように、42〜1050mgの範囲である。
表3 成分に関して特定された組成物、及びヒトに対するPB125の1日用量範囲
【表3】
【0062】
実施例3
PB127
本開示の別の実施形態は、ローズマリー抽出物(5〜10%のカルノソールにて特定)、ショウガ抽出物(1〜10%の6−ショウガオール及び/又は10〜25%の6−ギンゲロールにて特定)、ルテオリン(90〜100%のルテオリンにて特定)及びオオアザミ抽出物(50〜90%のシリマリンにて特定)の、それぞれ10:5:1:30の質量比におけるPB127組み合わせであり、この組み合わせのヒト1日用量は、表4に示すように、46〜920mgの範囲である。
表4 成分に関して特定された組成物、及びヒトに対するPB127の1日用量範囲
【表4】
【0063】
実施例4
PB129
本開示の別の実施形態は、ローズマリー抽出物(5〜10%のカルノソールにて特定)、ショウガ抽出物(1〜10%の6−ショウガオール及び/又は10〜25%の6−ギンゲロールにて特定)、ルテオリン(0〜100%のルテオリンにて特定)、オオアザミ抽出物(50〜90%のシリマリンにて特定)及びバコパ・モンニエリ抽出物(10〜60%のバコサイドにて特定)の、それぞれ10:5:1:30:48の質量比におけるPB129組み合わせであり、この組み合わせのヒト1日用量は、表5に示すように、94〜1820mgの範囲である。
表5 成分に関して特定された組成物、及びヒトに対するPB129の1日用量範囲
【表5】
【0064】
実施例5
PB123
本開示の別の実施形態は、ローズマリー抽出物(5〜10%のカルノソールにて特定)、ショウガ抽出物(1〜10%の6−ショウガオール及び/又は10〜25%の6−ギンゲロールにて特定)、ルテオリン(90〜100%のルテオリンにて特定)の、それぞれ10:5:1の質量比におけるPB123組み合わせであり、この組み合わせのヒト1日用量は、表6に示すように、16〜320mgの範囲である。
表6 成分に関して特定された組成物、及びヒトに対するPB123の1日用量範囲
【表6】
【0065】
実施例6
PB131
本発明の別の実施形態は、ローズマリー抽出物(5〜10%のカルノソールにて特定)、ショウガ抽出物(1〜10%の6−ショウガオール及び/又は10〜25%の6−ギンゲロールにて特定)、ルテオリン(90〜100%のルテオリンにて特定)及びバコパ・モンニエリ抽出物(10〜60%のバコサイドにて特定)の、それぞれ10:5:1:48の質量比におけるPB131組み合わせであり、この組み合わせのヒト1日用量は、表7に示すように、64〜1220mgの範囲である。
表7 成分に関して特定された組成物、及びヒトに対するPB131の1日用量範囲
【表7】
【0066】
本出願全体を通して引用され又は下記に列挙され得る、引用した全ての参考文献(文献参照、特許、特許出願及びウェブサイトを含む)の内容は、あらゆる目的のためにその全体が参照により本開示に明白に組み込まれる。本開示は、別段の指示がない限り、当該技術分野にて周知の微生物学、分子生物学及び細胞生物学の従来の技術を使用することができる。
【0067】
開示した方法及び系は、本明細書の範囲から逸脱することなく変更することができる。上記の記載に含まれ、又は添付の図面に示される事項は、例示として解釈されるべきであり、限定を意味するものではないことに留意するべきである。
【0068】
参考文献のリスト
以下の参考文献、特許及び特許出願公開は、本開示に引用され、又は本開示に関連するものである。以下に列挙した全ての文書は、本開示全体を通して引用した他の研究論文、特許及び特許出願公開と共に、完全な内容が本明細書に再現されるが如く、参照により本明細書に組み込まれる。
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図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図8
図9
図10
図11
図12
図13