特許第6901825号(P6901825)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6901825
(24)【登録日】2021年6月22日
(45)【発行日】2021年7月14日
(54)【発明の名称】飲料サーバ
(51)【国際特許分類】
   B67D 1/08 20060101AFI20210701BHJP
【FI】
   B67D1/08 A
   B67D1/08 Z
【請求項の数】7
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-1638(P2016-1638)
(22)【出願日】2016年1月7日
(65)【公開番号】特開2017-121955(P2017-121955A)
(43)【公開日】2017年7月13日
【審査請求日】2018年12月25日
【審判番号】不服2020-7402(P2020-7402/J1)
【審判請求日】2020年6月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】303040183
【氏名又は名称】サッポロビール株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000194893
【氏名又は名称】ホシザキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100176773
【弁理士】
【氏名又は名称】坂西 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100165526
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 寛
(74)【代理人】
【識別番号】100208524
【弁理士】
【氏名又は名称】小曳 満昭
(74)【代理人】
【識別番号】100182006
【弁理士】
【氏名又は名称】湯本 譲司
(72)【発明者】
【氏名】杉山 尚明
(72)【発明者】
【氏名】成田 秀一
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 裕摩
(72)【発明者】
【氏名】頼田 優介
(72)【発明者】
【氏名】有田 正吾
【合議体】
【審判長】 佐々木 芳枝
【審判官】 岡澤 洋
【審判官】 長馬 望
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−221122(JP,A)
【文献】 実開昭57−175977(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67D 1/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の飲料、第2の飲料及び第3の飲料を冷却させる冷却液を収容する筐体と、
前記冷却液に浸漬されると共に前記第1の飲料が通る第1の飲料管と、
前記冷却液に浸漬されると共に前記第2の飲料が通る第2の飲料管と、
前記冷却液に浸漬されると共に前記第3の飲料が通る第3の飲料管と、
を備え、
前記第1の飲料管及び前記第2の飲料管は、平面視において前記第3の飲料管を囲むように配置されており、
前記第1の飲料管と前記第2の飲料管とは、前記筐体内において上下に並んで配置されており、
前記第1の飲料管と前記第2の飲料管とが並ぶ方向と、前記第1の飲料管と前記第3の飲料管とが並ぶ方向と、が互いに異なっている、
飲料サーバ。
【請求項2】
前記第1の飲料管及び前記第2の飲料管は、共に螺旋状に形成されている、
請求項1に記載の飲料サーバ。
【請求項3】
前記第1の飲料管内の前記第1の飲料を注出する第1のカランと、
前記第2の飲料管内の前記第2の飲料を注出する第2のカランと、
前記第3の飲料管内の前記第3の飲料を注出する第3のカランと、
を備え、
前記第1のカラン、前記第2のカラン及び前記第3のカランは、前記筐体に直接取り付けられている、
請求項1又は2に記載の飲料サーバ。
【請求項4】
前記冷却液に浸漬されると共に第4の飲料が通る第4の飲料管を更に備え、
前記第3の飲料管及び前記第4の飲料管は、共に螺旋状に形成されており、
前記第4の飲料管は、平面視において前記第3の飲料管の内側に位置している、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の飲料サーバ。
【請求項5】
前記第4の飲料管内の前記第4の飲料を注出する第4のカランを備え、
前記第4のカランは、前記筐体に直接取り付けられている、
請求項4に記載の飲料サーバ。
【請求項6】
前記第3の飲料管及び前記第4の飲料管は、前記筐体に対して脱着自在となっている、
請求項4又は5に記載の飲料サーバ。
【請求項7】
前記第1の飲料管、前記第2の飲料管及び前記第3の飲料管は、共に円管状となっており、
前記第1の飲料管の内径及び前記第2の飲料管の内径は、前記第3の飲料管の内径よりも小さい、
請求項1〜6のいずれか一項に記載の飲料サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料を提供するときに用いられる飲料サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
ビール等の飲料が樽から供給されると共に飲料を冷却し、冷却した飲料を注出して提供可能な飲料サーバが知られている。特開2002−211693号公報には、冷却水が収容される水槽と、水槽内に設けられると共に冷却水を冷却させて氷を生成する蒸発管と、水槽内で冷却水に浸漬されると共に飲料が流通する内側冷却コイルと、平面視における内側冷却コイルの外側に設けられると共に内部に飲料が流通する外側冷却コイルと、を備えた発泡液吐出装置が記載されている。平面視において、内側冷却コイルと外側冷却コイルとは同心円状に配置されている。
【0003】
内側冷却コイル及び外側冷却コイルは、共に螺旋状に形成されている。内側冷却コイルは、外側冷却コイルよりも上側に配置されており、内側冷却コイルの上端は水槽の天面付近に位置しており、外側冷却コイルの下端は水槽の底面付近に位置している。また、内側冷却コイル及び外側冷却コイルの上下方向の間隔(ピッチ)は、下方に向かうに従って広くなっている。これにより、水槽の下側の部分では、冷却水が内側冷却コイル及び外側冷却コイルの間に流れやすくなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−211693号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した飲料サーバでは、外側冷却コイルを流通する飲料と、内側冷却コイルを流通する飲料とが注出可能となっており、2種類の飲料が提供可能である。しかしながら、飲料サーバにおいては、特に近年、更なる多液種化が求められており、1台の飲料サーバで更に多くの種類の飲料を提供することが求められている。
【0006】
飲料サーバで提供する飲料の種類が多くなると、提供する飲料の数だけ飲料管(冷却コイル)を筐体の内部に配置しなければならない。従って、飲料管を配置するスペースが増大することになるので、単に飲料の種類を増やすだけでは筐体を大型化しなければならないという問題を招来しうる。筐体が大型化すると、飲食店等の限られたスペースに筐体を配置できなくなったり、取り扱いが不便になったりする問題が生じるため、筐体の大型化を回避することが望まれる。
【0007】
本発明は、筐体の大型化を抑えると共に、多液種化を実現させることができる飲料サーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る飲料サーバは、第1の飲料、第2の飲料及び第3の飲料を冷却させる冷却液を収容する筐体と、筐体内の冷却液に浸漬されると共に第1の飲料が通る第1の飲料管と、筐体内の冷却液に浸漬されると共に第2の飲料が通る第2の飲料管と、筐体内の冷却液に浸漬されると共に第3の飲料が通る第3の飲料管と、を備え、第1の飲料管及び第2の飲料管は、平面視において第3の飲料管を囲むように配置されており、第1の飲料管と第2の飲料管とは、上下に並んで配置されている。
【0009】
この飲料サーバによれば、第1の飲料管と第2の飲料管と第3の飲料管とが設けられており、第1の飲料管、第2の飲料管及び第3の飲料管は、筐体内の冷却液に浸漬される。従って、この飲料サーバは、第1の飲料管、第2の飲料管及び第3の飲料管のそれぞれから、第1の飲料、第2の飲料及び第3の飲料を注出可能となっており、3種類の飲料を提供可能となっているので、多液種化が実現されている。また、第1の飲料管及び第2の飲料管は、平面視において第3の飲料管を囲むように配置されると共に、第1の飲料管と第2の飲料管とは上下に並んで配置されている。よって、第1の飲料管及び第2の飲料管を並べる方向と、第1の飲料管(第2の飲料管)及び第3の飲料管を並べる方向と、が互いに異なっているので、第1の飲料管、第2の飲料管及び第3の飲料管を筐体内に効率よく配置することができる。従って、筐体内のスペースを有効利用することができるので、多液種化を実現させつつ筐体の大型化を回避することができる。
【0010】
また、第1の飲料管及び第2の飲料管は、共に螺旋状に形成されていてもよい。この場合、管状の部材を螺旋状に巻くことによって第1の飲料管及び第2の飲料管を製造できるので、第1の飲料管及び第2の飲料管を製造しやすいという利点がある。
【0011】
また、第1の飲料管内の第1の飲料を注出する第1のカランと、第2の飲料管内の第2の飲料を注出する第2のカランと、第3の飲料管内の第3の飲料を注出する第3のカランと、を備え、第1のカラン、第2のカラン及び第3のカランは、筐体に直接取り付けられていてもよい。この場合、第1のカラン、第2のカラン及び第3のカランが筐体に直接取り付けられているので、カランが筐体から分離している飲料サーバと比較して、飲料サーバを簡易な構造にすると共に、飲食店の狭い厨房にも配置できるようにコンパクトにすることができる。
【0012】
また、筐体内の冷却液に浸漬されると共に第4の飲料が通る第4の飲料管を更に備え、第3の飲料管及び第4の飲料管は、共に螺旋状に形成されており、第4の飲料管は、平面視において第3の飲料管の内側に位置していてもよい。この場合、第4の飲料管から更に第4の飲料を注出可能となっており、4種類の飲料を提供可能となっているので更なる多液種化を実現させることができる。また、前述したように第1の飲料管と第2の飲料管とは上下方向に並べられると共に、第1の飲料管及び第2の飲料管は、平面視において第3の飲料管及び第4の飲料管を囲むように配置される。よって、第1の飲料管及び第2の飲料管を並べる方向と、第1の飲料管(第2の飲料管)、第3の飲料管及び第4の飲料管を並べる方向と、が互いに異なっているので、第4の飲料管を追加した場合であっても、4種の飲料管を筐体内に効率よく配置することができる。従って、筐体の大型化を回避することができる。
【0013】
また、第3の飲料管及び第4の飲料管は、筐体に対して脱着自在となっていてもよい。この場合、平面視において第1の飲料管及び第2の飲料管の内側に配置される第3の飲料管と第4の飲料管とを筐体から適宜外すことができる。従って、第3の飲料管及び第4の飲料管を筐体から外して洗浄することも可能であり、第3の飲料管及び第4の飲料管のメンテナンス性を向上させることができる。
【0014】
また、第1の飲料管、第2の飲料管及び第3の飲料管は、共に円管状となっており、第1の飲料管の内径及び第2の飲料管の内径は、第3の飲料管の内径よりも小さくてもよい。このように、第1の飲料管の内径と第2の飲料管の内径を小さくすることにより、飲料管の内部を通る飲料の管内抵抗を高められるので、第1の飲料管の長さと第2の飲料管の長さとを短くしても飲料を十分に冷却させることができる。従って、筐体内における第1の飲料管及び第2の飲料管が占めるスペースを小さくすることができるので、筐体内のスペースをより有効活用することができる。従って、筐体の大型化を一層確実に回避することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、筐体の大型化を抑えつつ、多液種化を実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施形態に係る飲料サーバを示す斜視図である。
図2図1の飲料サーバの内部構造を模式的に示す側面図である。
図3図1の飲料サーバの冷却槽を示す横断面図である。
図4図1の飲料サーバの蓋を開けた状態を示す斜視図である。
図5】(a)は、4つの飲料管の位置関係を模式的に示す平面図である。(b)は、4つの飲料管の位置関係を模式的に示す側面図である。
図6】第3の飲料管及び第4の飲料管を搭載する内側飲料管ユニットを示す斜視図である。
図7】第1の飲料管及び第2の飲料管を搭載する外側飲料管ユニットを示す斜視図である。
図8】外側飲料管ユニットを図7の反対側から見た状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら実施形態に係る飲料サーバについて説明する。以下の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0018】
図1は、本実施形態に係る飲料サーバ1の外観を示す斜視図である。飲料サーバ1は、例えば、飲食店に設けられる装置であって顧客の注文等に応じて第1のカラン2、第2のカラン3、第3のカラン4及び第4のカラン5のいずれかが引かれることにより、第1の飲料、第2の飲料、第3の飲料及び第4の飲料のいずれかを注出可能となっている。
【0019】
第1のカラン2、第2のカラン3、第3のカラン4及び第4のカラン5は、共に飲料サーバ1の筐体6に直接取り付けられている。ここで、「カランが筐体に直接取り付けられる」とは、カランがホース等の部材を介することなく筐体に取り付けられていることを示しており、カランと筐体との間に介在する部材が無い状態を示している。
【0020】
第1のカラン2からは第1の飲料、第2のカラン3からは第2の飲料、第3のカラン4からは第3の飲料、そして、第4のカラン5からは第4の飲料、がそれぞれ注出される。第1〜第4の飲料としては、ビール、発泡酒及びワイン等のアルコール飲料、並びにアルコールを含まない飲料も含まれる。
【0021】
飲料サーバ1には、例えば4本の飲料ホースが接続されており、この4本の飲料ホースから飲料サーバ1の内部に第1〜第4の飲料が供給される。飲料サーバ1は、供給された第1〜第4の飲料を冷却する。例えば、飲料サーバ1は、電気式の瞬間冷却式サーバである。
【0022】
筐体6は、その中央に配置される直方体状の第1の筐体6aと、第1の筐体6aの両側に一対に取り付けられた直方体状の第2の筐体6bと、を含んでいる。一対の第2の筐体6bは、それぞれ第1の筐体6aの両側に位置する側面6cに固定されている。また、第3のカラン4及び第4のカラン5は第1の筐体6aの前面6dに直接取り付けられており、第1のカラン2及び第2のカラン3は各第2の筐体6bの前面6eに直接取り付けられている。第1の筐体6aは、その上部に、開閉可能な蓋6fを有する。
【0023】
図2は、筐体6の内部構造を模式的に示す図である。筐体6の内部には、外側飲料管ユニット6A(図7参照)と内側飲料管ユニット6B(図6参照)とが配置される。外側飲料管ユニット6Aは、第1のカラン2に接続された第1の飲料管7と、第2のカラン3に接続された第2の飲料管8とによって構成され、内側飲料管ユニット6Bは、第3のカラン4に接続された第3の飲料管9と、第4のカラン5に接続された第4の飲料管10とによって構成される。外側飲料管ユニット6A及び内側飲料管ユニット6Bの構成については、後に詳述する。
【0024】
図2では、図示を明確化及び簡略化するため、第1のカラン2、及び第1のカラン2に接続された第1の飲料管7のみを示しているが、実際には、第2の飲料管8、第3の飲料管9及び第4の飲料管10も筐体6内に収容される。
【0025】
図2に示されるように、筐体6の内部には、冷却水(冷却液)Wが収容されている。第1の飲料管7(第2の飲料管8、第3の飲料管9及び第4の飲料管10)は、螺旋状に形成されていると共に冷却水Wに浸漬される。第1の飲料管7は、その下端から軸線L回りに螺旋状に伸び、螺旋状に伸びる上端部分における冷却水Wから上方に引き出された箇所で第1のカラン2に接続されている。第2の飲料管8と第2のカラン3との接続関係、第3の飲料管9と第3のカラン4との接続関係、及び第4の飲料管10と第4のカラン5との接続関係も同様である。また、筐体6は、冷却槽61を備えており、この冷却槽61に冷却水Wが収容される。
【0026】
図3は、冷却槽61の横断面を示す図である。図3に示されるように、冷却槽61は、その内側から順に、水槽61aと、真空断熱層61bと、発泡ウレタン層61cと、フィルム層61dとを備えている。水槽61aは防水機能を有しており、この水槽61aの内部に冷却水Wが収容される。真空断熱層61bは、4枚の板状の真空断熱材61eが貼り合わされることによって構成されている。4枚の真空断熱材61eは水槽61aの外面に貼り付けられている。このように、真空断熱層61bは、水槽61aの外面に密着している。
【0027】
発泡ウレタン層61cは、平面視における真空断熱層61bの外側で真空断熱層61bを囲むように設けられている。フィルム層61dは、発泡ウレタン層61cの外側面に貼り付けられている。冷却槽61は、フィルム層61dが内面に貼り付けられた直方体状の型の内側面と、当該型の内部に配置した真空断熱層61bの外側面との間に発泡ウレタンの原液を流し込み、流し込んだ原液が発泡及び硬化して発泡ウレタン層61cが形成されることによって製造される。なお、フィルム層61dが透明であれば、外部から発泡ウレタン層61cを視認できるようになる。
【0028】
図2に示されるように、飲料サーバ1は、冷却水Wを冷却させる冷凍サイクル装置11を備えている。冷凍サイクル装置11は、冷却水W内における第1の飲料管7、第2の飲料管8、第3の飲料管9及び第4の飲料管10の外側で、これらの飲料管を囲むように螺旋状に伸びる冷媒管12を備えている。また、冷凍サイクル装置11は、コンプレッサ13、凝縮器14、ファン15、脱水器16及びキャピラリチューブ17を備えている。冷凍サイクル装置11は、冷媒管12、コンプレッサ13、凝縮器14、脱水器16及びキャピラリチューブ17を順次接続する冷凍サイクルを構成している。
【0029】
コンプレッサ13は、冷媒管12から流入された冷媒を圧縮して高温冷媒ガスを生成し、この高温冷媒ガスから凝縮器14が熱を放出させることにより、凝縮器14は高温冷媒液を生成する。ファン15は、凝縮器14に空気を送り込み、凝縮器14における熱交換を効率よく行わせる機能を有する。凝縮器14によって生成された高温冷媒液は、脱水器16を介してキャピラリチューブ17に送られる。キャピラリチューブ17は、脱水器16を介して送られた高温冷媒液に対して減圧と流量制御を行って例えば−8℃の冷媒を生成し、この冷媒を冷媒管12に供給する。
【0030】
上記のように、冷媒管12には、キャピラリチューブ17から冷媒が供給されるので、この冷媒によって冷媒管12の周囲に位置する冷却水Wが冷却され、冷媒管12の周囲に氷Kが生成される。氷Kが生成されるまでには、筐体6内に冷却水Wが入れられた状態で飲料サーバ1の電源がオンにされてから数時間(例えば7、8時間)程度かかる。よって、例えば、飲食店における夜間の営業終了時に飲料サーバ1の電源をオンにすれば、夜間で冷媒管12の周囲に氷Kが生成され、次の日の営業開始時までには氷Kが完成された状態とすることができる。
【0031】
また、飲料サーバ1は、撹拌部材18とモータ19とを備えている。撹拌部材18は、例えばプロペラであり、筐体6内の冷却水Wを撹拌し冷却水Wに流れを形成することによって、冷却水Wと第1〜第4の飲料管7,8,9,10との熱交換、及び冷却水Wと冷媒管12の周囲に形成された氷Kとの熱交換を促進させる。撹拌部材18の鉛直下方には、冷却水Wの温度を検出する温度センサ20が設けられている。また、撹拌部材18は、筐体6内で上下に延在する回転軸18aを有しており、この回転軸18aの上端にモータ19が連結されている。モータ19は、第1〜第4の飲料管7,8,9,10の上方に配置されている。
【0032】
図4は、筐体6から蓋6fを取り外した状態を一部簡略化して示す斜視図である。前述したように、筐体6の内部には、第1の飲料管7及び第2の飲料管8を一体化した外側飲料管ユニット6Aと、第3の飲料管9及び第4の飲料管10を一体化した内側飲料管ユニット6Bとが配置される。
【0033】
外側飲料管ユニット6Aは、その上端に設けられた一対の飲料流入部21と、各飲料流入部21の両側(第2の筐体6b側)に位置する一対の飲料流出部22(図7参照)と、を備えている。飲料流入部21及び飲料流出部22は、共に円柱状となっており、飲料流入部21及び飲料流出部22の外側面には雄螺子23が形成され、この雄螺子23にはチューブ接続部材24が螺合によって取り付けられる。このチューブ接続部材24にはチューブ25が接続される。
【0034】
第1のカラン2からは一本のチューブ25が伸びており、このチューブ25はチューブ接続部材24及び飲料流出部22を介して第1の飲料管7に接続している。よって、第1の飲料管7から飲料流出部22、チューブ接続部材24及びチューブ25を介して第1のカラン2に第1の飲料が供給される。同様に、第2のカラン3からも一本のチューブ25が伸びており、第2の飲料管8から飲料流出部22、チューブ接続部材24及びチューブ25介して第2のカラン3に第2の飲料が供給される。
【0035】
飲料流入部21にもチューブ接続部材24を介してチューブが接続され、外部から、当該チューブ、チューブ接続部材24及び飲料流入部21を介して第1の飲料管7及び第2の飲料管8に第1及び第2の飲料が流入される。この飲料流入部21は、内側飲料管ユニット6Bの上端にも設けられている。
【0036】
図5(a)及び図5(b)は、外側飲料管ユニット6A及び内側飲料管ユニット6Bにおける第1の飲料管7、第2の飲料管8、第3の飲料管9及び第4の飲料管10の位置関係を模式的に示す図である。図5(a)に示されるように、平面視において、第1〜第4の飲料管7,8,9,10は、円形状となっており、互いに同心円状となるように配置される。
【0037】
第3の飲料管9は第4の飲料管10の外側で第4の飲料管10を囲むように配置され、第1の飲料管7及び第2の飲料管8は、第3の飲料管9の外側で第3の飲料管9を囲むように配置される。また、図5(b)に示されるように、第1の飲料管7は、第2の飲料管8の鉛直上方に配置される。
【0038】
図6に示されるように、内側飲料管ユニット6Bは、第3の飲料管9及び第4の飲料管10を一体化しており、例えば、筐体6に脱着自在となっている。内側飲料管ユニット6Bは、飲料流入部21が設けられた天板26を有し、この天板26は、平面視において、第3の飲料管9及び第4の飲料管10を覆うように設けられている。天板26は、例えば矩形状に形成されている。内側飲料管ユニット6Bでは、2つの飲料流入部21から第3の飲料及び第4の飲料が、それぞれ第3の飲料管9及び第4の飲料管10に流入する。
【0039】
天板26には、左右一対に形成された2つの孔部26cが設けられており、各孔部26cには第3の飲料管9及び第4の飲料管10の上端部が通される。各孔部26cから上方に伸びる第3の飲料管9及び第4の飲料管10は、各孔部26cの前方(図6の紙面では下方)に位置する内側飲料管ユニット6Bの飲料流出部に繋がっている。従って、第3の飲料管9及び第4の飲料管10に流入した第3の飲料及び第4の飲料は、第3の飲料管9及び第4の飲料管10で螺旋状に流れる間に冷却された後、各孔部26cの前方の上記飲料流出部を介して、第3のカラン4及び第4のカラン5それぞれから注出される。
【0040】
天板26は、モータ19を上方に露出させる開口26aを備えている。また、天板26は、下方に直線状に延びる支持部26bを備えており、この支持部26bに第3の飲料管9及び第4の飲料管10が支持されている。支持部26bは、例えば3箇所に設けられており、これらの支持部26bは、第3の飲料管9及び第4の飲料管10の周方向に等間隔に設けられている。
【0041】
図7及び図8に示されるように、外側飲料管ユニット6Aは、第1の飲料管7及び第2の飲料管8を一体化しており、この外側飲料管ユニット6Aも、筐体6に脱着自在となっている。外側飲料管ユニット6Aは、飲料流入部21及び飲料流出部22が設けられた天板27を備えている。天板27は、平面視において、第1の飲料管7及び第2の飲料管8の一方側(片側)に位置しており、例えばコの字状となっている。また、天板27は、前述の支持部26bと同様の支持部27aを備えており、この支持部27aに第1の飲料管7及び第2の飲料管8が支持されている。
【0042】
外側飲料管ユニット6Aにおいて、第1の飲料管7及び第2の飲料管8は、上下に並んで配置されており、共に螺旋状に形成されている。このように第1の飲料管7及び第2の飲料管8を上下に並べて配置することによって、4体の飲料管7,8,9,10を径方向外側に張り出さないように配置することが可能となっており、4体の飲料管7,8,9,10の配置状態がスリム化されている。また、第1の飲料管7及び第2の飲料管8の螺旋の巻き数は、例えば互いに同一であるが、互いに異なっていてもよい。そして、第1の飲料管7及び第2の飲料管8は、共に円管状となっている。
【0043】
第1の飲料管7の一端は飲料流入部21に接続されており、第1の飲料管7は飲料流入部21に接続された箇所から下方に伸びている。第1の飲料管7の他端は飲料流出部22に接続されており、第1の飲料管7の飲料流出部22に接続された箇所は、第1の飲料管7の螺旋の上端部分に接続されている。よって、飲料流入部21から流入した第1の飲料は、第1の飲料管7の下端に移動し、第1の飲料管7の下端から螺旋状に上昇する間に冷却され、第1の飲料管7の上端の飲料流出部22に達して飲料流出部22から第1のカラン2に向かって流出する。
【0044】
第2の飲料管8の一端も飲料流入部21に接続されており、第2の飲料管8は飲料流入部21に接続された箇所から下方に伸びている。第2の飲料管8の他端は飲料流出部22に接続されており、第2の飲料管8の飲料流出部22に接続された箇所は、第2の飲料管8の螺旋の上端部分に接続されている。よって、飲料流入部21から流入した第2の飲料は、第2の飲料管8の下端に移動し、第2の飲料管8の下端から螺旋状に上昇する間に冷却され、第2の飲料管8の上端の飲料流出部22に達して飲料流出部22から第2のカラン3に向かって流出する。
【0045】
第1の飲料管7及び第2の飲料管8の内径は、例えば、互いに同一となっており、第1の飲料管7及び第2の飲料管8の螺旋部分の長さも、互いに同一となっている。一例として、第1の飲料管7及び第2の飲料管8の内径は4.0mmとすることができ、第1の飲料管7及び第2の飲料管8の長さは、8.3m以上且つ9.3m以下とすることができる。
【0046】
第1の飲料管7及び第2の飲料管8の内径は、第3の飲料管9及び第4の飲料管10の内径よりは小さく、第1の飲料管7及び第2の飲料管8の長さは、第3の飲料管9及び第4の飲料管10の長さよりも小さい。第3の飲料管9及び第4の飲料管10の内径は、例えば、5.0mmとすることができ、第3の飲料管9及び第4の飲料管10の長さは13.0mとすることができる。
【0047】
外側飲料管ユニット6A及び内側飲料管ユニット6Bの筐体6への組み立てについては、図4に示されるように、まず、外側飲料管ユニット6Aが筐体6の内部に配置される。外側飲料管ユニット6Aは、筐体6の内部空間に上から挿入されると共に、天板27が冷却槽61の上端に乗せられた状態で筐体6に固定される。
【0048】
このように外側飲料管ユニット6Aが筐体6の内部空間に配置された後に、内側飲料管ユニット6Bが上から筐体6の内部空間に挿入され、内側飲料管ユニット6Bが筐体6に固定されて組み立てが完了する。なお、外側飲料管ユニット6A及び内側飲料管ユニット6Bを筐体6から外すときは、上記とは逆に、内側飲料管ユニット6B、外側飲料管ユニット6Aの順に筐体6から外される。
【0049】
続いて、本実施形態に係る飲料サーバ1の作用効果について説明する。
【0050】
図5に示されるように、飲料サーバ1には、第1の飲料管7と第2の飲料管8と第3の飲料管9とが設けられており、第1の飲料管7、第2の飲料管8及び第3の飲料管9は、筐体6内の冷却水Wに浸漬される。そして、飲料サーバ1は、第1の飲料管7、第2の飲料管8及び第3の飲料管9のそれぞれから、第1の飲料、第2の飲料及び第3の飲料を注出可能となっており、少なくとも3種類の飲料を提供可能となっているので、多液種化が実現されている。
【0051】
また、第1の飲料管7及び第2の飲料管8は、平面視において第3の飲料管9を囲むように配置されると共に、第1の飲料管7と第2の飲料管8とは上下に並んで配置されている。よって、第1の飲料管7及び第2の飲料管8を並べる方向と、第1の飲料管7(第2の飲料管8)及び第3の飲料管9を並べる方向と、が互いに異なっているので、第1の飲料管7、第2の飲料管8及び第3の飲料管9を筐体6内に効率よく配置することができる。従って、筐体6内のスペースを有効利用することができるので、多液種化を実現させつつ筐体6の大型化を回避することができる。
【0052】
また、第1の飲料管7及び第2の飲料管8は、共に螺旋状に形成されている。従って、管状の部材を螺旋状に巻くことによって第1の飲料管7及び第2の飲料管8を製造できるので、第1の飲料管7及び第2の飲料管8を製造しやすいという利点がある。更に、第1の飲料管7及び第2の飲料管8が螺旋状になっていることにより、冷却水Wにおける飲料の流路を長く確保することができるので、第1の飲料管7及び第2の飲料管8の内部の飲料を飲料サーバ1の内部で好適に瞬間冷却させることができる。これらの効果は、第3の飲料管9及び第4の飲料管10からも同様に得られる。
【0053】
また、第1の飲料管7内の第1の飲料を注出する第1のカラン2と、第2の飲料管8内の第2の飲料を注出する第2のカラン3と、第3の飲料管9内の第3の飲料を注出する第3のカラン4と、を少なくとも備え、第1のカラン2、第2のカラン3及び第3のカラン4は、筐体6に直接取り付けられている。従って、第1のカラン2、第2のカラン3及び第3のカラン4が筐体6に直接取り付けられているので、カランが筐体から分離している飲料サーバと比較して、飲料サーバ1を簡易な構造にすると共に、飲食店の狭い厨房にも配置できるようにコンパクトにすることができる。
【0054】
また、筐体6内の冷却水Wに浸漬されると共に第4の飲料が通る第4の飲料管10を更に備え、第3の飲料管9及び第4の飲料管10は、共に螺旋状に形成されており、第4の飲料管10は、平面視において第3の飲料管9の内側に配置されている。従って、第4の飲料管10から更に第4の飲料を注出可能となっており、4種類の飲料を提供可能となっているので更なる多液種化が実現されている。
【0055】
また、前述したように、第1の飲料管7と第2の飲料管8とは上下方向に並べられると共に、第1の飲料管7及び第2の飲料管8は、平面視において第3の飲料管9及び第4の飲料管10を囲むように配置される。よって、第1の飲料管7及び第2の飲料管8を並べる方向と、第1の飲料管7(第2の飲料管8)、第3の飲料管9及び第4の飲料管10を並べる方向と、が互いに異なっているので、4種の飲料管を筐体6内に効率よく配置することができる。従って、筐体6の大型化を回避することができる。
【0056】
また、第3の飲料管9及び第4の飲料管10は、筐体6に対して脱着自在となっている。よって、平面視において第1の飲料管7及び第2の飲料管8の内側に配置される第3の飲料管9と第4の飲料管10とを筐体6から適宜外すことができる。従って、第3の飲料管9及び第4の飲料管10を筐体6から外して洗浄することも可能であり、第3の飲料管9及び第4の飲料管10のメンテナンス性を向上させることができる。また、第1の飲料管7及び第2の飲料管8も筐体6に対して脱着自在となっている。従って、上記の効果は、第1の飲料管7及び第2の飲料管8からも同様に得られる。
【0057】
また、第1の飲料管7、第2の飲料管8及び第3の飲料管9は、共に円管状となっており、第1の飲料管7の内径及び第2の飲料管8の内径は、第3の飲料管9の内径よりも小さい。このように、第1の飲料管7の内径と第2の飲料管8の内径を小さくすることにより、飲料管の内部を通る飲料の管内抵抗を高められるので、第1の飲料管7の長さと第2の飲料管8の長さとを短くしても飲料を十分に冷却させることができる。従って、筐体6内における第1の飲料管7及び第2の飲料管8が占めるスペースを小さくすることができるので、筐体6内のスペースをより有効活用することができる。従って、筐体6の大型化を一層確実に回避することができる。
【0058】
また、飲料サーバ1は、第1の飲料管7及び第2の飲料管8を一体とする外側飲料管ユニット6Aと、第3の飲料管9及び第4の飲料管10を一体とする内側飲料管ユニット6Bとを備えている。このように、上下に第1の飲料管7及び第2の飲料管8を一体とした外側飲料管ユニット6Aと、径方向に第3の飲料管9及び第4の飲料管10を一体とした内側飲料管ユニット6Bとを備えることにより、筐体6に対する飲料管の組み立て性を良好にすることができ、多種の飲料管の組み立て及び取り外しを簡単に行うことができる。
【0059】
また、筐体6の冷却槽61は、真空断熱材61eによって構成されている。このように、冷却槽61として真空断熱材61eを用いているので、冷却槽61の外部への冷熱の伝達を一層確実に遮断することができる。よって、冷却水Wの低温状態をより確実に維持することができる。また、冷却槽61として真空断熱材61eを用いた場合には、冷却水Wの冷却性能を維持しつつ冷却槽61を薄くすることができる。従って、冷却槽61を大型化させずに冷却槽61の内部容量を増大させることができるので、より多くの冷却水Wを収容することができると共に、冷却槽61内により多くの氷Kを生成することもできる。
【0060】
具体的には、例えば、従来は、平面視における冷却槽の縦の長さが255mm、横の長さが255mmで内部容量が16Lであったのに対し、冷却槽61では、平面視における筐体の縦の長さが269mm、横の長さが269mmで内部容量が18Lとすることができる。また、冷却槽61では、従来よりも内部容量が大きくなったので、冷却水Wの量を1.1L増加させると共に、生成可能な氷Kの量を0.9L増加させることができる。
【0061】
このように、冷却槽61では、その内部容量を増大させて冷却水Wの量及び氷Kの量を増加させることができるので、飲料に対する冷却能力を高めることができ、低温の飲料を長時間提供し続けることができる。また、従来は、冷却槽61の内部容量が小さかったので、螺旋状の飲料管の外側に塩ビ管を取り付けて、飲料管の外側の氷から飲料管を保護する必要があった。しかしながら、冷却槽61では、内部容量が増大されており、氷Kと飲料管7,8との間に十分な隙間を形成することができるので、前述の塩ビ管等を不要とすることができる。
【0062】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。すなわち、本発明は、各請求項の要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。
【0063】
例えば、前述の実施形態では、第1〜4の飲料管7,8,9,10が筐体6内に配置される例について説明した。しかしながら、第1の飲料管7、第2の飲料管8及び第3の飲料管9のみを筐体6に配置してもよい。また、5体以上の飲料管を配置してもよい。更に、第3の飲料管9及び第4の飲料管10は、互いに同心円状となるように配置されていたが、第3の飲料管9及び第4の飲料管10を上下に並ぶように配置してもよい。
【0064】
また、前述の実施形態では、第1の飲料管7及び第2の飲料管8がユニット化された外側飲料管ユニット6Aと、第3の飲料管9及び第4の飲料管10がユニット化された内側飲料管ユニット6Bとを備える例について説明した。しかしながら、外側飲料管ユニット6A及び内側飲料管ユニット6Bの形状及び大きさ等の構成については適宜変更可能である。また、飲料管7,8,9,10はユニット化されていなくてもよいし、飲料管7,8,9,10が筐体6に対して脱着自在となっていなくてもよい。
【0065】
また、前述の実施形態では、筐体6が第1の筐体6aと一対の第2の筐体6bとを含んで構成されており、第2の筐体6bの前面6eに第1のカラン2及び第2のカラン3が取り付けられると共に、第1の筐体6aの前面6dに第3のカラン4及び第4のカラン5が取り付けられる例について説明した。しかしながら、筐体及びカランの個数、形状及び配置態様は、上記の例に限定されず適宜変更可能である。
【0066】
また、前述の実施形態では、筐体6の冷却槽61内に冷却水Wが収容されていたが、飲料を冷却させる冷却液としては水以外のもの(例えば不凍液等)を用いることも可能である。更に、温度センサ20については省略することも可能であり、また、冷凍サイクル装置11、撹拌部材18及びモータ19の構成についても適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0067】
1…飲料サーバ、2…第1のカラン、3…第2のカラン、4…第3のカラン、5…第4のカラン、6…筐体、6A…外側飲料管ユニット、6B…内側飲料管ユニット、6a…第1の筐体、6b…第2の筐体、6c…側面、6d,6e…前面、6f…蓋、7…第1の飲料管、8…第2の飲料管、9…第3の飲料管、10…第4の飲料管、11…冷凍サイクル装置、12…冷媒管、13…コンプレッサ、14…凝縮器、15…ファン、16…脱水器、17…キャピラリチューブ、18…撹拌部材、18a…回転軸、19…モータ、20…温度センサ、21…飲料流入部、22…飲料流出部、23…雄螺子、24…チューブ接続部材、25…チューブ、26,27…天板、26a…開口、26b,27a…支持部、61…冷却槽、61a…水槽、61b…真空断熱層、61c…発泡ウレタン層、61d…フィルム層、61e…真空断熱材、K…氷、L…軸線、W…冷却水(冷却液)。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8