(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6901845
(24)【登録日】2021年6月22日
(45)【発行日】2021年7月14日
(54)【発明の名称】飼料運搬車
(51)【国際特許分類】
A23N 17/00 20060101AFI20210701BHJP
B60P 1/42 20060101ALI20210701BHJP
A23K 40/00 20160101ALI20210701BHJP
【FI】
A23N17/00 E
B60P1/42
A23K40/00
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-237455(P2016-237455)
(22)【出願日】2016年12月7日
(65)【公開番号】特開2018-88898(P2018-88898A)
(43)【公開日】2018年6月14日
【審査請求日】2019年10月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002358
【氏名又は名称】新明和工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】井上 崇
【審査官】
川口 聖司
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第04432499(US,A)
【文献】
特開昭56−055127(JP,A)
【文献】
特開2002−223611(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23N 1/00−17/02
A23K 10/00−10/38
A23K 40/00−50/15
B60P 1/42
B01F 7/00− 7/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車台上に搭載された飼料収容タンクと、
螺旋羽根を有して上記飼料収容タンクの底部に回転可能に設けられ、該螺旋羽根により
該飼料収容タンクの内部の飼料を後方に搬送するボトムスクリュと、
上記飼料収容タンクの後方に設けられ、上記ボトムスクリュにより搬送された飼料を上
方に搬送するバーティカルスクリュを内蔵する垂直搬送部とを備えた飼料運搬車であって
、
上記ボトムスクリュにより搬送された上記飼料を上記垂直搬送部へ送り出す合流部に対し上記ボトムスクリュの軸方向上流側において上記ボトムスクリュの螺旋羽根に向かって交差するように車幅方向に延びるスクリュフィーダ部が設けられており、
上記スクリュフィーダ部は、上記ボトムスクリュによって後方に搬送されてきた飼料に対し、添加物を車幅方向外側から車幅方向内側に向かって送り出して添加するように構成されている
ことを特徴とする飼料運搬車。
【請求項2】
請求項1に記載の飼料運搬車において、
上記ボトムスクリュは、上記飼料収容タンクの後端から突出する突出部を有し、
上記突出部を囲む円筒部に上記スクリュフィーダ部の先端が接続されている
ことを特徴とする飼料運搬車。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の飼料運搬車において、
上記スクリュフィーダ部の基端側には、
上記添加物を投入する添加物ホッパ部と、
上記スクリュフィーダ部に内蔵された添加物用スクリュを回転させる添加物用モータ
とが設けられている
ことを特徴とする飼料運搬車。
【請求項4】
請求項3に記載の飼料運搬車において、
上記添加物用モータは、上記添加物用スクリュの基端に直結された電動モータである
ことを特徴とする飼料運搬車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばトウモロコシ・麦・マイロ等を混合した家畜の飼料等の粉粒体物を運搬する飼料運搬車に関し、特に飼料に添加物を添加する構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、飼料収容タンクと、この飼料収容タンクの底部に回転可能に設けられ、この飼料収容タンクの内部の飼料を後方に搬送するボトムスクリュと、この飼料収容タンクの後方に設けられ、上記ボトムスクリュにより搬送された飼料を上方に搬送するバーティカルスクリュを内蔵する垂直搬送部とを備えた飼料運搬車が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
特許文献1に開示された飼料運搬車では、垂直搬送部の上下中間部に添加物用スクリュフィーダを連結し、飼料収容タンクの後方に設けた添加物ホッパ部に投入した添加物を添加物用スクリュフィーダで搬送しながら垂直搬送部に添加するようにしている。
【0004】
一方、特許文献2に開示された飼料運搬車では、垂直なケーシング内で主飼料に対して添加物(添加剤)を添加してスクリュで予め混合させ、その下部の羽根を回転させて、その下部の直筒状排出管に導入させると共に、排出管内の排出スクリュコンベアのスクリュを回転作動してボトムスクリュ(フロアスクリュコンベア)の排出口から搬送(排出)される飼料(主飼料)に投下及び添加させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭56−55127号公報
【特許文献2】特開昭62−236473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の飼料運搬車では、添加された後の搬送経路長さ、つまり、飼料に添加物が混合されながら搬送される搬送経路長さを確保するのが難しい。このため、十分に混合(均一に混合)するのが難しいという問題がある。
【0007】
また、垂直搬送部の上下中間部分に添加するようにしているので、添加物を投入する添加物ホッパ部(投入口)がそれよりも高い位置となり、添加物をわざわざ高い位置に持ち上げて投入しなければならない。つまり、通常、袋入りの状態やバケツ入りの状態で添加物を投入するので、投入口が高い位置にあると、重量物である袋やバケツを持ち上げて投入しづらいという問題もある。
【0008】
一方、特許文献2の飼料運搬車では、添加物用スクリュフィーダを用いてボトムスクリュに対して上方から添加物を添加するようになっているので、添加物の一部が自重落下してボトムスクリュ周辺の飼料に添加される。よって、添加物の添加量を精度よく調整することが難しいという問題がある。また、添加物用スクリュフィーダを上下に延びる状態で搭載する構成なので、必然的に投入口が高い位置となり、特許文献1と同様に添加物を投入しづらいという問題もある。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、添加物を投入しやすい構成としつつ、飼料に添加物を十分に(均一に)混ぜることができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、この発明では、バーティカルスクリュの手前の段階で添加物を水平方向から添加するようにした。
【0011】
具体的には、第1の発明では、
車台上に搭載された飼料収容タンクと、
上記飼料収容タンクの底部に回転可能に設けられ、該飼料収容タンクの内部の飼料を後方に搬送するボトムスクリュと、
上記飼料収容タンクの後方に設けられ、上記ボトムスクリュにより搬送された飼料を上方に搬送するバーティカルスクリュを内蔵する垂直搬送部とを備えた飼料運搬車であって、
上記ボトムスクリュにより搬送された上記飼料を上記垂直搬送部へ送り出す合流部の手前において上記ボトムスクリュに対して交わり、上記飼料に添加される添加物を添加するスクリュフィーダ部が設けられている。
【0012】
上記の構成によると、添加物をボトムスクリュにより搬送された飼料を垂直搬送部へ送り出す合流部の手前において添加するようにしているので、ボトムスクリュの高さにスクリュフィーダ部を設けることができ、そのスクリュフィーダ部に添加物を投入するための添加物ホッパ部の位置も低くすることができる。このため、添加物の投入が容易となる。また、飼料に添加する添加物をボトムスクリュが搬送してきた飼料をバーティカルスクリュへ送り出す合流部の手前で添加しているので、バーティカルスクリュの上下中間に添加する場合に比べて添加物が飼料に十分に混ぜ込まれる。添加物としては、アミノ酸・ビタミン剤などの栄養剤が考えられる。また垂直搬送部では、必ずしも垂直に搬送する必要はなく、多少傾斜した方向に搬送してもよい。
【0013】
第2の発明では、第1の発明において、
上記ボトムスクリュは、上記飼料収容タンクの後端から突出する突出部を有し、
上記突出部を囲む円筒部に上記スクリュフィーダ部の先端が接続されている。
【0014】
上記の構成によると、スクリュフィーダ部の位置をボトムスクリュの位置まで下げることができるので、添加物の補給(投入)やメンテナンスが極めて容易となる。
【0015】
第3の発明では、第1又は第2の発明において、
上記スクリュフィーダ部の基端側には、
上記添加物を投入する添加物ホッパ部と、
上記スクリュフィーダ部に内蔵された添加物用スクリュを回転させる添加物用モータとが設けられている。
【0016】
上記の構成によると、スクリュフィーダ部の基端側に添加物ホッパ部が設けられるので、添加物ホッパ部の位置をできるだけ低くすることができる。
【0017】
第4の発明では、第3の発明において、
上記添加物用モータは、上記添加物用スクリュの基端に直結された電動モータである。
【0018】
上記の構成によると、電動モータを添加物用スクリュに直結することにより、特許文献1のように電動モータを下方に設ける場合に比べて添加物ホッパ部の高さを低くすることができるので、添加物の残量を目視しやすく、投入も容易となる。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、本発明によれば、ボトムスクリュが搬送してきた飼料をバーティカルスクリュへ送り出す合流部の手前に飼料に添加する添加物を添加するスクリュフィーダ部を設けたことにより、容易かつ確実に添加物を飼料に添加することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1A】本発明の実施形態に係るスクリュフィーダ部及びその周辺を破断して示す平面図である。
【
図1B】本発明の実施形態に係るスクリュフィーダ部及びその周辺を破断して示す斜視図である。
【
図5B】飼料運搬車の後部を他方から示す斜視図である。
【
図6】スクリュフィーダ部の変形例を示す背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
(実施形態1)
図2〜
図4は本発明の実施形態1の飼料運搬車1を示し、この飼料運搬車1は、走行可能な車台2と運転室3とを有し、この車台2には、サブフレーム4を介し、飼料収容タンク5が搭載されている。
【0023】
飼料収容タンク5は、前後方向に長く、例えば、内部が前後で4つの内部空間5a(
図1B参照)に分割されており、そのそれぞれの内部空間5aに合わせて開閉可能な投入口カバー6が設けられている。各領域には、例えば木の実、麦、牧草、トウモロコシ、マイロなどを混合した飼料が収容されている。
【0024】
飼料収容タンク5の底部には、ボトムスクリュ7が前後に延びる状態で回転可能に設けられており、区切られた内部空間5aの飼料を選択して後方へ搬送することができるようになっている。詳しくは図示しないが、このボトムスクリュ7は、電動モータ、油圧モータ等の駆動手段により所定の速度で回転させられ、内部空間5aに貯留された飼料を撹拌しながら後方に搬送するようになっている。すなわち、ボトムスクリュ7は、螺旋状に延びる螺旋羽根7aを有しており、一方向に回せば飼料が後方に搬送されるようになっている。
【0025】
そして、飼料収容タンク5の後方には、垂直搬送部10が略垂直に延びるように設けられており、この垂直搬送部10の内部には、ボトムスクリュ7により搬送されてきた飼料を垂直に上昇させるバーティカルスクリュ11(
図1A参照)が内蔵されている。垂直搬送部10の旋回ベアリング部12から上側は、旋回ハンドル12aを操作することで、旋回可能となっている。なお、旋回ベアリング部12を電動又は油圧により旋回できるようにしてもよい。
【0026】
そして、垂直搬送部10の上部には、内部にディスチャージスクリュ(図示せず)を内蔵するディスチャージ部13が上下方向に回動可能に接続されている。例えば、ディスチャージスクリュは、油圧モータ又は電動モータで回転され、ディスチャージ部13は、油圧シリンダ13aで起伏されるようになっている。ディスチャージスクリュにより、バーティカルスクリュ11により搬送されてきた飼料がディスチャージ部13の先端にまで搬送され、例えば、酪農家が所有するサイロなどの投入口へ移し替えできる。
【0027】
図1Aに示すように、ボトムスクリュ7の後部は、飼料収容タンク5の後面から後方に突出して突出部14を構成している。突出部14は、円筒部14aで囲まれている。この円筒部14aの垂直搬送部10と連結する部分には、円筒部14aから水平方向に膨出した合流部15が設けられている。この合流部15において、ボトムスクリュ7が搬送してきた飼料がバーティカルスクリュ11へ送り出されるようになっている。この合流部15の手前の突出部14を囲む円筒部14aには、飼料に添加する添加物を添加するスクリュフィーダ部20の先端が接続されている。円筒部14aは、例えばフランジ付きの鋼管で構成されている。
【0028】
一方、
図1B及び
図5Bに示すように、スクリュフィーダ部20の基端側には、添加物を投入する添加物ホッパ部21が設けられている。また、スクリュフィーダ部20に内蔵された添加物用スクリュ20aを回転させる添加物用モータ22とが設けられている。この添加物用モータ22は、例えば、添加物用スクリュ20aに直結された電動モータであり、飼料運搬車1から電力が供給されるようになっている。このように、添加物用スクリュ20aに添加物用モータ22を直結することで、特許文献1のようにチェーン、スプロケットなどの部品が必要なくなり、全体のスペース、特に高さ方向のスペースが小さくて済む。よって、添加物ホッパ部21の投入口21aを低い位置に設けることができ、投入口21aへ添加物を投入する作業が行いやすくなる。なお、添加物ホッパ部21の上部は、安全のためにメッシュ部21bで覆われていてもよい。
【0029】
なお、
図5A及び
図5Bに示すように、飼料収容タンク5の後方には手動レバー23が前後に並んで設けられている。この手動レバー23は、各内部空間5aの下部に設けられたシャッタ(図示せず)を開閉するためのもので、この手動レバー23で各シャッタの開き具合を調整することで、ボトムスクリュ7へ流れ込む飼料の量を調整できるようになっている。
【0030】
次に、本実施形態に係る飼料運搬車1の作動について説明する。
【0031】
まず、港、飼料工場などにおいて、投入口カバー6を開けて飼料収容タンク5内のそれぞれの領域に例えば木の実、麦、牧草、トウモロコシ、マイロなどを混合した飼料を投入する。
【0032】
次いで、酪農家等のサイロの近くに移動し、各サイロに対応する飼料を供給する。具体的には、手動レバー23を操作して、供給する飼料が収容された内部空間5aに対応するシャッタを開いて、ボトムスクリュ7側へ飼料を流下させる。
【0033】
次いで、ボトムスクリュ7の回転により、この飼料を飼料収容タンク5の後部へ搬送する。
【0034】
次いで、飼料が突出部14に到達するのに合わせてスクリュフィーダ部20の添加物用モータ22を駆動し、添加物ホッパ部21内の添加物を飼料に混ぜ込む。添加物としては、例えばアミノ酸、ビタミン剤など予め畜産農家で用意された栄養剤が飼料に混ぜ合わされたものが用いられ、これが添加物ホッパ部21に投入された状態で添加物用モータ22を駆動させる。
【0035】
そうすることで、ボトムスクリュ7の回転によって後方に搬送される飼料に、横方向から所定の割合で添加物が添加され、この添加位置よりも下流においては、ボトムスクリュ7によって飼料に添加物が混ぜ込まれながら後方に搬送される。
【0036】
このようにしてボトムスクリュ7の後端まで搬送されると、合流部15を経由してバーティカルスクリュ11の下端に搬送され、バーティカルスクリュ11によって添加物の混ぜ込みを行いながら上方へ搬送される。
【0037】
このとき、合流部15においても、搬送方向が水平方向から垂直方向に切り替わることで、飼料へ添加物が混ぜ込まれる。
【0038】
次いで、ディスチャージ部13内でも飼料と添加物とが十分に混ぜられながら、先端に到達し、酪農家等のサイロ内に供給される。
【0039】
このように、本実施形態によれば、スクリュフィーダ部20の位置をボトムスクリュ7の位置まで下げることができるので、添加物の補給(投入)やメンテナンスが極めて容易となる。
【0040】
このように、飼料に添加する添加物をボトムスクリュ7が搬送してきた飼料に対して、バーティカルスクリュ11へ送り出す合流部15の手前で添加している。このため、バーティカルスクリュ11の上下中間に添加する場合に比べて、添加された後の搬送経路、つまり、飼料に添加物が混合されながら搬送される搬送経路を十分に確保可能となり、添加物を飼料に十分に(均一に)混ぜ込ませることができる。
【0041】
また、ボトムスクリュ7の高さの位置にスクリュフィーダ部20を設けて、さらに、添加物用モータ22を添加物用スクリュ20aに直結する構成としている。このため、添加物用モータ22を配置するための上下スペースを抑えて、スクリュフィーダ部20に添加物を投入するための添加物ホッパ部21の位置を低くすることができる。よって、添加物の残量を目視しやすく、投入も容易となる。
【0042】
したがって、本実施形態に係る飼料運搬車1によると、ボトムスクリュ7が搬送してきた飼料をバーティカルスクリュ11へ送り出す合流部15の手前に飼料に添加する添加物を添加するスクリュフィーダ部20を設けたことにより、添加物を投入しやすい構成としつつ、飼料に添加物を十分に混ぜることができる。
【0043】
(実施形態2)
図6は本発明の実施形態2を示し、スクリュフィーダ部120の配置が異なる点で上記実施形態1と異なる。なお、本実施形態では、
図1〜
図5と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0044】
すなわち、本実施形態では、スクリュフィーダ部120は、上記実施形態1のように水平方向に延びるのではなく、添加物用スクリュ20aが円筒部14aに近付くにつれて上方へ傾斜し、円筒部14aから垂直に延びる円筒状の連結部120bに連続している。このような構成により、投入口21aから投入された添加物は、添加物用スクリュ20aによって若干上方に持ち上げられながら連結部120bに送り出され、連結部120bから落下した添加物が、ボトムスクリュ7の突出部14で搬送されてきた飼料に混ぜ込まれる。その後は、上記実施形態1と同様である。
【0045】
したがって、本実施形態に係るスクリュフィーダ部120を用いても、添加物を投入しやすい構成としつつ、飼料に添加物を十分に混ぜることができる。
【0046】
特に本実施形態では、添加物ホッパ部21の高さを高くせずにボトムスクリュ7の上方から添加物を落下させることができる点で有利である。
【0047】
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
【0048】
上述の添加物用モータ22(添加物用スクリュ20a)は、回転切換スイッチ(図示せず)を操作することにより回転駆動される。この回転切換スイッチは、中立(停止)位置、正回転位置及び逆回転位置につまみを操作可能なトグルスイッチにより構成される。このため、つまみを正回転位置に操作して添加物を添加している途中で、添加物の噛込み不良等が発生した場合に、つまみを逆回転位置に切換えて添加物用モータ22を逆回転させれば、噛込み不良を解消できる。ここで、逆回転位置では、つまみが中立位置に戻るように付勢されるので、添加物用モータ22を必要な分だけ逆回転させる操作がしやすい。
【符号の説明】
【0049】
1 飼料運搬車
2 車台
3 運転室
4 サブフレーム
5 飼料収容タンク
5a 内部空間
6 投入口カバー
7 ボトムスクリュ
7a 螺旋羽根
10 垂直搬送部
11 バーティカルスクリュ
12 旋回ベアリング部
12a 旋回ハンドル
13 ディスチャージ部
13a 油圧シリンダ
14 突出部
14a 円筒部
15 合流部
20,120 スクリュフィーダ部
20a 添加物用スクリュ
21 添加物ホッパ部
21a 投入口
21b メッシュ部
22 添加物用モータ
23 手動レバー
120b 連結部