特許第6902110号(P6902110)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6902110アレイ基板構造及びアレイ基板の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6902110
(24)【登録日】2021年6月22日
(45)【発行日】2021年7月14日
(54)【発明の名称】アレイ基板構造及びアレイ基板の製造方法
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1343 20060101AFI20210701BHJP
   G02F 1/1368 20060101ALI20210701BHJP
【FI】
   G02F1/1343
   G02F1/1368
【請求項の数】9
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-556356(P2019-556356)
(86)(22)【出願日】2017年5月18日
(65)【公表番号】特表2020-516956(P2020-516956A)
(43)【公表日】2020年6月11日
(86)【国際出願番号】CN2017084975
(87)【国際公開番号】WO2018192052
(87)【国際公開日】20181025
【審査請求日】2019年10月16日
(31)【優先権主張番号】201710249966.2
(32)【優先日】2017年4月17日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519182202
【氏名又は名称】深▲セン▼市▲華▼星光▲電▼半▲導▼体▲顕▼示技▲術▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】▲ハウ▼ 思坤
【審査官】 磯崎 忠昭
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−194003(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2007−0109279(KR,A)
【文献】 特開2011−070200(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0273814(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/1343
G02F 1/1368
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を提供し、前記基板上に第1金属層を製造し、1枚目のフォトマスクにより前記第1金属層をパターニングして、ゲート電極と、周辺駆動回路部とを製造するステップ1と、
前記基板上にゲート絶縁層を製造し、2枚目のフォトマスクにより活性層を製造するステップ2と、
3枚目のフォトマスクにより、前記ゲート絶縁層において前記周辺駆動回路部に対応る第1ビアホールを形成するステップ3と、
前記ゲート絶縁層上に第2金属層を製造し、4枚目のフォトマスクにより前記第2金属層をパターニングして、ソース/ドレイン電極と、データ線とを製造し、前記活性層に対応する第2ビアホールを形成し、前記周辺駆動回路部と前記データ線とが前記第1ビアホールで接続されるステップ4と、
5枚目のフォトマスクにより画素電極を製造し、前記画素電極と前記ソース/ドレイン電極とが前記第2ビアホールで直接接続され、前記データ線が前記画素電極で覆われて保護されるステップ5と、を含む、アレイ基板の製造方法。
【請求項2】
前記アレイ基板が、VA型液晶表示装置のアレイ基板である、請求項1に記載のアレイ基板の製造方法。
【請求項3】
前記画素電極の材料が、酸化インジウムスズである、請求項1に記載のアレイ基板の製造方法。
【請求項4】
前記周辺駆動回路部は、走査線及び共通電極配線を含む、請求項1に記載のアレイ基板の製造方法。
【請求項5】
層別に製造された基板と、周辺駆動回路部と、ゲート電極と、ゲート絶縁層と、活性層と、データ線と、ソース/ドレイン電極と、画素電極とを含み、
前記ゲート絶縁層上において前記周辺駆動回路部に対応する位置に第1ビアホールが設けられ、前記活性層に対応する前記ソース/ドレイン電極に第2ビアホールが設けられ、前記第1ビアホールで前記周辺駆動回路部と前記データ線とが接続され、前記第2ビアホールで前記画素電極と前記ソース/ドレイン電極とが直接接続され、前記データ線が前記画素電極で覆われて保護されている、VA型液晶表示装置のアレイ基板のアレイ基板構造。
【請求項6】
前記画素電極の材料が、酸化インジウムスズである、請求項に記載のアレイ基板構造。
【請求項7】
基板を提供し、前記基板上に第1金属層を製造し、1枚目のフォトマスクにより前記第1金属層をパターニングして、ゲート電極と、周辺駆動回路部とを製造するステップ1と、
前記基板上にゲート絶縁層を製造し、2枚目のフォトマスクにより活性層を製造するステップ2と、
3枚目のフォトマスクにより、前記ゲート絶縁層において前記周辺駆動回路部に対応する第1ビアホールを形成するステップ3と、
前記ゲート絶縁層上に第2金属層を製造し、4枚目のフォトマスクにより前記第2金属層をパターニングして、ソース/ドレイン電極と、データ線とを製造し、前記活性層に対応する第2ビアホールを形成し、前記周辺駆動回路部と前記データ線とが前記第1ビアホールで接続されるステップ4と、
5枚目のフォトマスクにより画素電極を製造し、前記画素電極と前記ソース/ドレイン電極とが前記第2ビアホールで直接接続され、前記データ線が前記画素電極で覆われて保護されるステップ5と、を含み、
前記周辺駆動回路部は、走査線及び共通電極配線を含む、
アレイ基板の製造方法。
【請求項8】
前記アレイ基板が、VA型液晶表示装置のアレイ基板である、請求項に記載のアレイ基板の製造方法。
【請求項9】
前記画素電極の材料が、酸化インジウムスズである請求項に記載のアレイ基板の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置の分野に関し、特にアレイ基板構造及びアレイ基板の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置は、現在最も広く使用されているフラットパネルディスプレイであり、徐々に携帯電話、携帯情報端末(PDA)、デジタルカメラ、コンピュータ画面又はノート型パソコン画面などの各種電子機器が広く適用される高解像度を有するカラー画面の表示装置となっている。現在、一般に用いられている液晶表示装置は、上下基板と中間液晶層とからなり、基板はガラスや電極等からなる。上下基板には共に電極を有する場合に、ツイストネマチック(TN,Twist Nematic)モード、垂直配向(VA,Vertical Alignment)モード、及び狭すぎる視野角を解決するために開発されるマルチドメイン垂直配向(MVA,Multi−domain Vertical Alignment)モード等の縦方向電界モードの表示装置を形成することができる。上記の表示装置とは異なり、電極が基板の片側のみに位置し、インプレーンスイッチング(IPS,In−plane switching)モード、フリンジ・フィールド・スイッチング(FFS,Fringe Field Switching)モード等の横方向電界モードの表示装置を形成する。
【0003】
薄膜トランジスタディスプレイは、高開口、高解像度、広視野角などの特長で液晶テレビなどの大型パネルに採用しているが、高解像度パネルでは、従来のプロセスを用いて設計された画素開口率が低く、額縁幅のアレイ基板行駆動(GOA)回路が広い。
【0004】
図1を参照して、従来のアレイ基板の5枚のフォトマスク工程を示す図である。従来の5枚のフォトマスク工程は、基板10を提供し、基板10上に第1金属層11を製造し、1枚目のフォトマスクにより第1金属層11をパターニングして、ゲート(Gate)電極12を製造し、ゲート電極12を除く第1金属層11が走査線及び共通電極配線等の構造を形成することができるステップと、基板10上にゲート絶縁層(GI)13を製造し、2枚目のフォトマスクにより活性層14を製造するステップと、第2金属層15を製造し、3枚目のフォトマスクにより第2金属層15をパターニングして、ソース/ドレイン(Source/Drain)電極16を製造し、ソース/ドレイン電極16を除く第2金属層15は、データ線などの構造を形成することができるステップと、保護層17を製造し、4枚目のフォトマスクにより、位置がソース/ドレイン電極16にそれぞれ対応するビアホールを形成し、液晶表示周辺駆動回路の第1金属層11及び第2金属層15を製造するステップと、5枚目のフォトマスクにより画素電極18を製造し、画素電極材料は、酸化インジウムスズ(ITO)とすることができるステップとを含む。
【0005】
図2は、従来の5枚のフォトマスク工程による画素構造を示す概略図であり、VA画素構造を示しているが、VA画素の他にIPS等の画素構造であってもよい。活性層(Activelayer)とその近傍のゲート、ソース及びドレインとは画素電極(Pixel electrode)を駆動する薄膜トランジスタを構成し、画素電極とソース/ドレイン電極とはビアホール(VIA)を介して互いに接続されている。液晶表示周辺駆動回路は主に、走査線(Gate line)、データ線(Data line)、共通電極配線(Com line)からなる。
【0006】
上記の技術に基づいて製造される高精細な液晶表示装置には、以下の欠点がある。
【0007】
1.画素内ソース/ドレイン(Source/Drain)電極と画素電極との接続にはビアホールが必要であり、高精細な液晶表示装置において、該ビアホールが液晶表示装置の開口率を低下させ、さらに液晶表示装置の液晶効率に影響を及ぼす。
【0008】
2.液晶表示装置の周辺駆動回路では、第1金属層と第2金属層との接続にITOブリッジを用いる必要があり、当該ブリッジ構造は特にGOA回路の面積に影響を与える額縁を増加させ、また、ITOブリッジ構造はブリッジのインピーダンスを増加させ、パネルの電気的特性に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、本発明の目的は、高精細な液晶表示装置の透過率を向上させ、額縁幅を低減するアレイ基板の製造方法を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、高精細な液晶表示装置の透過率を向上させ、額縁幅を低減するアレイ基板構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、本発明は、
基板を提供し、前記基板上に第1金属層を製造し、1枚目のフォトマスクにより前記第1金属層をパターニングして、ゲート電極を製造するステップ1と、
前記基板上にゲート絶縁層を製造し、2枚目のフォトマスクにより活性層を製造するステップ2と、
3枚目のフォトマスクにより、前記ゲート絶縁層において前記第1金属層に対応しる第1ビアホールを形成するステップ3と、
前記ゲート絶縁層上に第2金属層を製造し、4枚目のフォトマスクにより前記第2金属層をパターニングして、ソース/ドレイン電極を製造し、前記活性層に対応する第2ビアホールを形成し、前記第1金属層と前記第2金属層とが前記第1ビアホールで接続されるステップ4と、
5枚目のフォトマスクにより画素電極を製造し、前記画素電極と前記ソース/ドレイン電極とが前記第2ビアホールで直接接続され、前記第2金属層が前記画素電極で覆われて保護されるステップ5と、を含む、アレイ基板の製造方法を提供する。
【0012】
前記アレイ基板が、VA型液晶表示装置のアレイ基板であってもよい。
【0013】
前記アレイ基板が、IPS型液晶表示装置のアレイ基板であってもよい。
【0014】
前記画素電極の材料が、酸化インジウムスズであってもよい。
【0015】
前記ステップ1では、前記第1金属層のパターニング後に、走査線及び共通電極配線をさらに形成してもよい。
【0016】
前記ステップ4では、前記第2金属層のパターニング後に、データ線をさらに形成してもよい。
【0017】
さらに本発明は、
層別に製造された基板と、第1金属層と、ゲート電極と、ゲート絶縁層と、活性層と、第2金属層と、ソース/ドレイン電極と、画素電極とを含み、
前記ゲート絶縁層上において前記第1金属層に対応する位置に第1ビアホールが設けられ、前記活性層に対応する前記ソース/ドレイン電極に第2ビアホールが設けられ、前記第1ビアホールで前記第1金属層と前記第2金属層とが接続され、前記第2ビアホールで前記画素電極と前記ソース/ドレイン電極とが直接接続され、前記第2金属層が前記画素電極で覆われて保護されている、アレイ基板構造を提供する。
【0018】
前記アレイ基板が、VA型液晶表示装置のアレイ基板であってもよい。
【0019】
前記アレイ基板が、IPS型液晶表示装置のアレイ基板であってもよい。
【0020】
前記画素電極の材料が、酸化インジウムスズであってもよい。
【0021】
さらに本発明は、
基板を提供し、前記基板上に第1金属層を製造し、1枚目のフォトマスクにより前記第1金属層をパターニングして、ゲート電極を製造するステップ1と、
前記基板上にゲート絶縁層を製造し、2枚目のフォトマスクにより活性層を製造するステップ2と、
3枚目のフォトマスクにより、前記ゲート絶縁層において第1金属層に対応する第1ビアホールを形成するステップ3と、
前記ゲート絶縁層上に第2金属層を製造し、4枚目のフォトマスクにより前記第2金属層をパターニングして、ソース/ドレイン電極を製造し、前記活性層に対応する第2ビアホールを形成し、前記第1金属層と前記第2金属層とが前記第1ビアホールで接続されるステップ4と、
5枚目のフォトマスクにより画素電極を製造し、前記画素電極と前記ソース/ドレイン電極とが前記第2ビアホールで直接接続され、前記第2金属層が前記画素電極で覆われて保護されるステップ5と、を含み、
前記ステップ1では、前記第1金属層のパターニング後に、走査線及び共通電極配線をさらに形成し、
ステップ4では、前記第2金属層のパターニング後にデータ線をさらに形成する、アレイ基板の製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0022】
本発明のアレイ基板構造及びアレイ基板の製造方法によれば、高解像度での画素開口率の向上と液晶表示装置の表示効果及び品質の向上とを図ることができ、パネルの電気的特性を改善する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、従来のアレイ基板の5枚のフォトマスク工程を示す図である。
図2図2は、従来の5枚のフォトマスク工程による画素構造を示す概略図である。
図3図3は、本発明に係るアレイ基板の製造方法の工程を示す概略図である。
図4図4は、本発明に係るアレイ基板の画素構造を示す概略図である。
図5図5は、本発明に係るアレイ基板の画素構造を示す層別図である。
図6図6は、本発明に係るアレイ基板の製造方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照しながら、本発明の具体的な実施形態について詳細に説明することで、本発明の技術的手段及び他の有益な効果は明らかになろう。
【0025】
図6を参照する。図6は、本発明に係るアレイ基板の製造方法のフローチャートである。該方法は主に、
基板を提供し、前記基板上に第1金属層を製造し、1枚目のフォトマスクにより前記第1金属層をパターニングして、ゲート電極を製造するステップ1と、
前記基板上にゲート絶縁層を製造し、2枚目のフォトマスクにより活性層を製造するステップ2と、
3枚目のフォトマスクにより、前記ゲート絶縁層において前記第1金属層に対応しる第1ビアホールを形成するステップ3と、
前記ゲート絶縁層上に第2金属層を製造し、4枚目のフォトマスクにより前記第2金属層をパターニングして、ソース/ドレイン電極を製造し、前記活性層に対応する第2ビアホールを形成し、前記第1金属層と前記第2金属層とが前記第1ビアホールで接続されるステップ4と、
5枚目のフォトマスクにより画素電極を製造し、前記画素電極と前記ソース/ドレイン電極とが前記第2ビアホールで直接接続され、前記第2金属層が前記画素電極で覆われて保護されるステップ5と、を含む。
【0026】
本発明は、第1金属層と第2金属層とがビアホールを介して直接接続され、第2金属層がITOで被覆保護される新規な液晶表示装置アレイ基板の製造方法を提供するものであり、当該製造方法に基づいて製造された液晶表示装置は、高画素開口率及び狭額縁化などの利点を有する。
【0027】
図3を参照する。図3は、本発明に係るアレイ基板の製造方法の工程を示す概略図であり、本発明のアレイ基板の製造方法をさらに説明する。
【0028】
基板30を提供し、基板30上に第1金属層31を製造し、1枚目のフォトマスクにより第1金属層31をパターニングして、ゲート電極32を製造し、ゲート電極32を除く第1金属層31は、走査線及び共通電極配線などの構造を形成することができる。
【0029】
次に、基板30上にゲート絶縁層33を製造し、2枚目のフォトマスクにより活性層34を製造する。
【0030】
3枚目のフォトマスクにより、ゲート絶縁層33において第1金属層31に対応して第1ビアホール38を形成し、第1ビアホール38の位置が液晶表示周辺駆動回路部の第1金属層31に対応する。
【0031】
ゲート絶縁層33上に第2金属層35を製造し、4枚目のフォトマスクにより第2金属層35をパターニングして、ソース/ドレイン電極36を製造し、活性層34に対応する位置に第2ビアホール39を形成し、第1金属層31と第2金属層35とが第1ビアホール38で接続され、ソース/ドレイン電極36を除く第2金属層35がデータ線などの構造を形成する。
【0032】
5枚目のフォトマスクにより画素電極37を製造し、画素電極37とソース/ドレイン電極36とが第2ビアホール39で直接接続され、第2金属層35が画素電極37で覆われて保護される。画素電極37の材料は、酸化インジウムスズ(ITO)であってもよい。
【0033】
本発明の工程では、第1金属層31と第2金属層35とが第1ビアホール38を介して直接接続され、第2金属層35がITOで覆われて保護される。
本発明に係るアレイ基板の製造方法により、本発明は、対応するアレイ基板構造を提供する。アレイ基板構造は、図3に示すように、層別に製造された基板30と、第1金属層31と、ゲート電極32と、ゲート絶縁層33と、活性層34と、第2金属層35と、ソース/ドレイン電極36と、画素電極37とを含み、ゲート絶縁層33上において第1金属層31に対応して第1ビアホール38が設けられ、活性層34に対応するソース/ドレイン電極36の位置に第2ビアホール39を形成し、第1ビアホール38で第1金属層31と第2金属層35とが接続され、第2ビアホール39で画素電極37とソース/ドレイン電極36とが直接接続され、第2金属層35が画素電極37で覆われて保護される。
【0034】
図4を参照する。図4は、本発明に係るアレイ基板の画素構造を示す概略図である。VA画素構造を示しているが、VA画素の他にIPS等の画素構造であってもよい。活性層(Active layer)とその近傍のゲート、ソース及びドレインとは画素電極(Pixel electrode)を駆動する薄膜トランジスタを構成し、画素電極とソース/ドレイン電極とは活性層位置におけるビアホールで直接接続される。 液晶表示周辺駆動回路は主に、走査線(Gate line)、データ線(Data line)、共通電極配線(Com line)からなる。
【0035】
上記の技術に基づいて製造される高精細な液晶表示装置には、以下の利点がある。
1.画素内ソース/ドレイン電極と画素電極とがビアホールを介して直接接続され、高精細な液晶表示装置において、該ビアホールが液晶表示装置の開口率を向上させ、さらに液晶表示装置の液晶効率を向上させる。
2.液晶表示装置の周辺駆動回路では、第1金属層と第2金属層との接続にITOブリッジを用いる必要がなく、本発明のブリッジ構造は額縁の幅を低減させ、特にGOA回路の面積を低減させ、また、当該ブリッジ方法はブリッジのインピーダンスを低減させ、パネルの電気的特性を改善する。
【0036】
図5を参照する。図5は、本発明に係るアレイ基板の画素構造を示す層別図であり、図4における画像の構造を層別に説明し、5枚のフォトマスク工程に対応することができる。1枚目のフォトマスク工程は、ゲート電極及び他の第1金属層パターンを形成し、走査線及び共通電極配線等を含むことができ、2枚目のフォトマスク工程は、ゲート電極の位置に対応して活性層が形成され、3枚目のフォトマスク工程は、他の第1金属層パターンに対応してビアホールを形成し、4枚目のフォトマスク工程は、ソース/ドレイン電極を形成し、5枚目のフォトマスク工程は画素電極を形成し、第2金属層を酸化インジウムスズで被覆されて保護される。
【0037】
以上のようにして、本発明のアレイ基板構造及びアレイ基板の製造方法によれば、高解像度での画素開口率の向上と液晶表示装置の表示効果及び品質の向上とを図ることができ、パネルの電気的特性を改善する。
【0038】
上記の内容は、当業者にとっては、本発明の技術的手段及び技術的思想に基づいて他の様々な変更及び変形を行うことができるが、これらの変更及び変形も全て本発明に添付される特許請求の保護範囲に属するものと理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6