【実施例】
【0015】
以下、
図4に本発明の実施例の要部を示す連結部の構造を示している。以下、
図4〜8で示す実施例について図面に基づいて説明する。インナーロッド6,アウターリング5は複数本継いで長尺にしている。
【0016】
(図中の符号の説明)
図中、1はドリフター、2はシャンクロッド、3は高圧空気をインナーロッド6に送気するスイベル、31は高圧空気の送気ホース、4は二重管構造のロッドで、5は同ロッドの複数本継いだアウターリング(アウターロッドともいう)、51は同アウターリングの下端に取付けたケーシングビット、6は複数本継いだインナーロッド、61は同インナーロッド6の中心部の空気路、7はダウンザホールハンマー、71はダウンザホールハンマーのハウジング、72はダウンザホールハンマー7の上方の空気吸引口、73は同空気吸引口の螺合部73aに螺合されたエアカップリング金具、73aはその螺合部、73bは突出部10とエアカップリング金具73との螺合部、74はダウンザホールハンマー7のピストンロッドに連結されたインナービット、8はインナーロッド6の下端に螺合部81aで螺着した補助ロッド、81aは上記螺合部、81bは補助ロッド8と接続筒体9との螺合部、82は補助ロッド8の中心の空気路、83は補助ロッド8の内側下端面で、打撃力・推力の伝達面となる。9は補助ロッド8の下部の螺合部81bに螺合した接続筒体、91は同接続筒体9の下端内周に設けた雌ねじ部、92は同雌ねじ部上方の環状の溝空間、92a,92bは溝空間92に嵌入されるストッパ面、93は係止ピンPKの挿入孔、931は挿入孔の開口近くの孔壁に刻設されたメスネジ部、94は同係止ピンPKの上下方向スライドのスライド溝、95は接続筒体9の外周下端面で、打撃力・推力の伝達面となり、96は接続筒体9内部の6角形状した中空空間である。10はダウンザホールハンマー7のエアカップリング金具73の上部外周に螺合した筒状の突出部、101は同突出部10の上部を縮径して中央上方へ突出させた空気管、101aはその中心部の空気路、102は接続筒体9の溝空間92に嵌入する空気管101から外方向に張り出した雄ねじ部、103は突出部10の空気管101外周の環状の上端面で、伝達面となる。11は空気管101の上部に螺合して取付けた外形が6角形状で内部が中空の空気通路114となる柱体、111は同柱体と空気管101の上部とを螺合した螺合部、112は接続筒体9の内面にある中空空間96と対向して陥凹させた柱体11の凹部、113は柱体11の上端面で、打撃力・推力伝達面となる。114は柱体11の中心の空気通路、K
1,K
2は鋼製バネ又は特殊ウレタン樹脂を用いた緩衝リングである。PKは係止ピン、PK1は係止ピンPKのオスネジ螺刻部、PK2は係止ピンPKの頭部に形成したネジ廻し用ドライバー係合溝、CONはダウンザホールハンマー7とインナーロッド6の下端との間の連結部である。
尚、ドリフター1,シャンクロッド2,スイベル3,ダウンザホールハンマー7の内部構造及びロッドを打ち込むリフトについては周知であるので、詳細構造・動作は省略している。
【0017】
(実施例の打撃力の伝達)
図1〜3に示すように、ドリフター1によって発生する打撃力はシャンクロッド2を介して二重管のロッド4のアウターリング(アウターロッド)5とインナーロッド6の上端を打撃して各ロッドに伝達される。そして、各ロッドの下端に取付けたケーシングビット51とインナービット74に伝達されて地盤を穿孔する。アウターリング5の打撃力は、アウターリング5同士の螺合部を介してそのままケーシングビット51へ伝達される。
【0018】
又、
図4〜6に示すように、ドリフター1からインナーロッド6に与えられた打撃力は、最下段ロッドのインナーロッド6の下端から補助ロッド8へ上部の螺合部81aを介して伝達され、更にその内側下端の下端面83から緩衝リングK
2を介して柱体11の上端面113へ伝達される。更に、柱体11と螺合した空気管101,突出部10,エアカップリング金具73を介してダウンザホールハンマー7のハウジング71へ伝達される。このダウンザホールハンマー7にはドリフター1からの打撃力に加え、ダウンザホールハンマー7の空気圧で往復動するピストンの下部に取付けられたインナービット74にはダウンザホールハンマー7のピストン打撃力が加えられ、大きな打撃力としてインナービット74に作用して硬質地盤を効果的に穿孔する。他方、補助ロッド8の下端の螺合部81bを介して打撃力は接続筒体9にも伝えられ、同接続筒体9の外側下端面95から緩衝リングK
1を介して突出部10の外側の上端面103からエアカップリング金具73を介して打撃力はダウンザホールハンマー7へ伝達される。このように、ドリフター1の打撃力は補助ロッド8の内側と外側の二つの経路を介して分散されて、ダウンザホールハンマー7へ伝達される。
【0019】
本実施例では、打撃力の伝達面である柱体11の上端面113と補助ロッドの内側下端面83との間の最大隔離寸法l
3を15mmとし、又接続筒体9の外側下端面95と突出部10の上端面103との最大隔離寸法l
4を15mmとし、これらの間緩衝リングK
1,K
2の厚みt
4=t
3を5mmとしている。
一方、突出部10と接続筒体9との間の摺動長さl
1・l
2はスライド溝94及び溝空間92の長さで15mmとなっている。
【0020】
従って、この摺動長さl
1の15mmのストロークがあっても、緩衝リングK
1,K
2を考慮すると空隙δ
4=l
4−t
4,δ
3=l
3−t
3ともに10mmとなるので、緩衝リングK
1,K
2は5mmの圧縮が可能となり、打撃力は緩衝リングK
1,K
2の圧縮変形により大きな打撃力分をカットして過大でない適切な値の打撃力がインナービット74に伝達され、地盤を穿削する。
【0021】
本実施例では、更に係止ピンPKのスライド溝94における摺動長さl
1は雄ねじ部102の溝空間92のストッパ面92a,92bの摺動長さl
2とは略同一であり、打撃力が係止ピンPKとスライド溝94との当り位置のタイミングと雄ねじ部102の溝空間92のストッパ面92a,92bとの当り位置が同期しているので、上下の打撃力及びハンマー打撃力はスライド溝94と溝空間92の溝端の2個所で受け止めるため、この2個所での当り面の衝撃力は分散され、この当り面での破損も軽減して破損を少なく耐久性を高めている。
【0022】
尚、本実施例では雌ねじ部91と雄ねじ部102の軸方向の長さl
2の調整で雄ねじ部102の溝空間92でのストローク長さl
2をl
1よりわずか短くすると、突出部10とハウジング71の摺動長さlを短い方に調整できる。当るタイミングを変えることで打撃力を分散して、その調整も可能となるという利点もある。
【0023】
このように、いずれの経路でも打撃力は緩衝リングK
1,K
2を介して伝達されるので、打撃力がその伝達構造を破壊・破損するような強い力・振動を緩和して、その伝達構造・ダウンザホールハンマー7のハウジングの破損を防いでいる。
【0024】
又、緩衝リングK
1,K
2は補助ロッド8,接続筒体9,突出部10,柱体11の螺合で組み立てられているので、間装及び交換の作業も容易・迅速にできる。
【0025】
(回転力の伝達)
ドリフター1から与えられる回転力は、シャンクロッド2を介してアウターリング(アウターロッド)5とインナーロッド6それぞれに与えられ、各ロッドを継ぐ螺合部(図示せず)を介して伝達され、アウターリング5の下端のケーシングビット51を回動させて穿孔する。インナーロッド6の回転力もインナーロッド6同士の螺合部(図示せず),最下段のインナーロッド6と補助ロッド8との螺合部81a,柱体11と空気管101との螺合部111,突出部10とエアカップリング金具73との螺合部73b,ダウンザホールハンマー7の空気吸引口72とエアカップリング金具73の螺合部73a,及び柱体11と接続筒体9の中空空間96との多角形状の嵌合によって、並びに係止ピンPKによる接続筒体9と柱体11との連係によって回転力は伝達され、ダウンザホールハンマー7のピストンに取付けたインナービット74に回転が与えられて、インナービット74及びアウターリング5の下端のケーシングビット51を回転させながら穿孔できるようになっている。この部分を周知であるので、構造・機構は省略する。
【0026】
以上の様に、ドリフター1の回転力は最下端のケーシングビット51とインナービット74に伝達させ、各ビットは回転しながら効果的に穿孔できるものとなっている。
【0027】
又、ダウンザホールハンマー7の作動高圧空気はスイベル3の送気ホース31から送られ、インナーロッド6の中心部の空気路61,補助ロッド8の空気路82,柱体11の空気通路114,空気管101の空気路101a,エアカップリング金具73,空気吸引口72を介してダウンザホールハンマー7へ給気されていて、ダウンザホールハンマー7を地中で作動させている。