(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1収容位置と第2収容位置とが、前記弁ボディを置く弁ボディ収容部、前記第1接続管を置く第1接続管収容部、及び、前記第2接続管を置く第2接続管収容部を含み、
前記第1接続管は、前記弁ボディと同軸線にある縦接続管であり、前記第2接続管は、前記弁ボディの軸線に略垂直する横接続管であり、
前記第1接続管収容部は、前記弁ボディ収容部に近接する高段差面と、前記弁ボディ収容部から離れた低段差面とを含む階段状であり、
前記第2接続管収容部は、斜面になることを特徴とする請求項1に記載のパッケージング構造。
前記第1収容位置と第2収容位置との支持部から離れた側には、前記第1接続管に当接されるストッパ部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のパッケージング構造。
前記第1収容位置、前記第2収容位置は、前記弁ボディを支持する弁ボディ平面部、前記第1接続管を支持する接続管平面部、及び、前記第2接続管を支持する接続管斜面部を含み、
前記第1接続管は、前記弁ボディと同軸線にある縦接続管であり、前記第2接続管は、前記弁ボディの軸線に略垂直する横接続管であることを特徴とする請求項1に記載のパッケージング構造。
前記電子膨張弁の接続管の管口にそれぞれ外挿されて接続される複数のダストカバーを含むことを特徴とする請求項1〜請求項5、請求項7〜請求項11のいずれか一項に記載のパッケージング構造。
前記本体内に置かれる全ての電子膨張弁を包む保護フィルムを含むことを特徴とする請求項1〜請求項5、請求項7〜請求項11のいずれか一項に記載のパッケージング構造。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このようなパッケージング構造は、電子膨張弁100をよく位置決めするが、パッケージする際に、二つ以上の電子膨張弁100を同方向に並列に置いた後に、ダストキャップ部材200を外挿する必要があり、パッケージする際に、手間がかかり、応用する際に、二つ以上の電子膨張弁100を同時に取り出す必要が有り、非常に不便である。
【0009】
また、弁ボディ101には、コイルホルダ106が外装される電子膨張弁100にとって、
図1に示すように、前記ダストキャップ部材200を適用することができない。
【0010】
これに鑑みると、電子膨張弁のパッケージングの難易度を低減させ、パッケージングの効率を向上させるとともに、電子膨張弁の取り出しを便利にするように、従来の電子膨張弁のパッケージング構造を改良することは、当業者の解決しようとする技術問題である。
【0011】
本発明は、電子膨張弁のパッケージングの難易度を低減させ、パッケージングの効率を向上させるとともに、電子膨張弁の取り出しを便利にするパッケージング構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記技術問題を解決するために、本発明のパッケージング構造は、電子膨張弁に適用され、前記電子膨張弁を置く本体を含み、前記本体が一つ以上の支持部を含み、前記支持部が、交互に配列され、いずれも前記電子膨張弁のケースを支持する第1凹部と第2凹部とを有し、前記電子膨張弁が対向するように置かれた後に、両者のケースが貼合されるように、隣接する前記第1凹部と第2凹部との中心間距離と前記電子膨張弁のケースの外径とが同じである。
【0013】
このパッケージング構造は、電子膨張弁をパッケージする場合に、隣接する相互の電子膨張弁が水平で対向するように置かれる。
そして、この水平とは、電子膨張弁の弁ボディの軸線が水平状態であるように置かれることを指し、対向とは、二つの電子膨張弁の向きが反対することを指し、隣接する相互の電子膨張弁のパッケージング構造における配置を例として説明し、他の電子膨張弁の配置は、これに類似するから、説明しない。
そして、一方の電子膨張弁のケースが、支持部の第1凹部によって支持され、この電子膨張弁に隣接する他方の電子膨張弁のケースが、第1凹部に隣接する第2凹部によって支持され、隣接する第1凹部と第2凹部との中心間距離と電子膨張弁のケースの外径とが同じであるから、置かれた後に、隣接する相互の電子膨張弁のケースが、相互に密接に接触し、両者の内部の磁気ロータにより、互いに吸引されることで、密接に貼合される。
このようにして、輸送過程において、磁気ロータの回転による電子膨張弁の出荷開度が変化することを防止する。
【0014】
以上のように、パッケージする際に、相互の電子膨張弁は、互いに独立し、電子膨張弁の各々部分を、パッケージング構造における相応的な部位に入ればよい。
同様に、取り出される際に、単独に取り出され、他の弁部材に影響されず、従来技術における二つ以上の電子膨張弁を結束するパッケージングと取り出しに比べると、本出願のパッケージング構造は、電子膨張弁のパッケージングと取り出しをより便利にして、効率をより高くする。
【0015】
前記支持部の両側には、第1収容部と第2収容部とがそれぞれ設けられている。
そして、前記第1収容部は、前記第1凹部のそれぞれの位置に対応する複数の第1収容位置を有し、前記第2収容部は、前記第2凹部のそれぞれの位置に対応する複数の第2収容位置を有し、前記第1収容位置と前記第2収容位置とが、前記電子膨張弁の弁ボディ、第1接続管及び第2接続管を収容するために用いられる。
【0016】
前記第1収容位置と第2収容位置とは、いずれも、前記弁ボディを置く弁ボディ収容部、前記第1接続管を置く第1接続管収容部、及び前記第2接続管を置く第2接続管収容部を含んでいる。
前記第1接続管収容部は、前記弁ボディ収容部に近接する高段差面と、前記弁ボディ収容部から離れた低段差面とを含む階段状の構成であり、前記第2接続管収容部は、斜面構成になる。
【0017】
前記第1収容位置の前記弁ボディ収容部と第1凹部との間は、前記電子膨張弁のコイルホルダが埋め込まれる収容溝が設けられ、前記第2収容位置の弁ボディ収容部と第2凹部との間も、前記電子膨張弁のコイルホルダが埋め込まれる収容溝が設けられる。
【0018】
前記収容溝は、前記コイルホルダの外周に貼合される弧状溝段を有する。
【0019】
前記第1接続管は、前記弁ボディと同軸線上にある縦接続管であり、前記第2接続管は、前記弁ボディの側面に設けられる湾曲管であり、前記第2接続管は、横セグメントと縦セグメントとを含み、前記電子膨張弁が置かれた後に、前記縦接続管と縦セグメントとが、仕切りの両側にそれぞれ位置するように、前記第1収容位置と第2収容位置とには、いずれも、仕切りが設けられる。
【0020】
前記第1収容位置と第2収容位置との支持部から離れた側には、いずれも、第1接続管に当接されるストッパ部が設けられる。
【0021】
前記第1収容位置と第2収容位置とは、いずれも、前記弁ボディを支持する弁ボディ平面部、前記第1接続管を支持する接続管平面部、及び前記第2接続管を支持する接続管斜面部を含む。
【0022】
前記第1収容位置の弁ボディ平面部と第1凹部との間は、前記電子膨張弁のコイルホルダが埋め込まれる収容溝が設けられ、前記第2収容位置の弁ボディ平面部と第2凹部との間も、前記電子膨張弁のコイルホルダが埋め込まれる収容溝が設けられる。
【0023】
前記支持部の両側には、それぞれ第1係止部、第2係止部が設けられ、前記第1係止部は、前記第1凹部のそれぞれの位置に対応する複数の第1係合溝を有し、前記第2係止部は、前記第2凹部のそれぞれの位置に対応する複数の第2係合溝を有し、前記第1係合溝と第2係合溝とがいずれも、前記電子膨張弁の第1接続管または弁ボディを係止し、前記支持部と前記第1係止部、前記第2係止部との間は、前記電子膨張弁の第2接続管を収容する第1収容空間、第2収容空間をそれぞれ有する。
【0024】
前記第1収容空間の底部は、前記第1凹部のそれぞれの位置に対応する複数の第1凹溝をそれぞれ有し、前記第2収容空間の底部は、前記第2凹部のそれぞれの位置に対応する複数の第2凹溝をそれぞれ有し、前記第1凹溝と第2凹溝とがいずれも、前記第2接続管の位置を規制する。
【0025】
前記第1係止部と第2係止部との外側には、いずれも、前記第1接続管に当接されるストッパ部を有する。
【0026】
前記本体の相対する両側壁には、いずれも、内凹段差が設けられる。
そして、前記両側壁における内凹段差は、非対称であるように設けられる。
【0027】
さらに、前記電子膨張弁の第1、第2接続管の管口に外挿されて接続する複数のダストカバーを含む。
【0028】
さらに、前記本体内に置かれる全ての電子膨張弁を包む保護フィルムを含む。
【0029】
さらに、前記本体の開口を封止する蓋板を含む。
【0030】
前記本体は、ブリスター板という構成である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明は、電子膨張弁のパッケージングの難易度を低減させ、パッケージングの効率を向上させるとともに、電子膨張弁の取り出しを便利にする電子膨張弁のパッケージング構造を提供することである。
【0033】
本発明における電子膨張弁のパッケージング構造は、電子膨張弁を収容する本体を含み、この本体が、交互に配列される第1凹部と第2凹部とを有する一つ以上の支持部を含み、第1凹部と第2凹部とが、いずれも電子膨張弁のケースを支持するために用いられ、相互の電子膨張弁が対向するように置かれた後に、両者のケースが貼合されるように、隣接する第1凹部と第2凹部との中心間距離が、電子膨張弁のケースの外径と同じである。
【0034】
このパッケージング構造は、電子膨張弁をパッケージする場合に、隣接する相互の電子膨張弁が水平で対向するように置かれる。
この水平とは、電子膨張弁の弁ボディの軸線が水平状態であるように置かれることを指し、対向とは、二つの電子膨張弁が反対の向きになることを指し、隣接する相互の電子膨張弁の、パッケージング構造における配置を例として説明して、他の電子膨張弁の配置がこれに類似するため、説明しない。
そして、一方の電子膨張弁のケースが、支持部の第1凹部に支持され、この電子膨張弁に隣接する他方の電子膨張弁のケースが、第1凹部に隣接する第2凹部に支持される。
そして、隣接する第1凹部、第2凹部の中心間距離と電子膨張弁のケースの外径とが同様であるから、置かれた後に、隣接する相互の電子膨張弁のケースが相互に密接に接触され、その同時に、両者の内部の磁気ロータにより、互いに吸引されることで、密接に貼合される。
このようにして、輸送過程において、磁気ロータの回転による電子膨張弁の出荷開度が変化することを防止する。
【0035】
以上のように配置した後に、パッケージする際に、相互の電子膨張弁は、互いに独立し、電子膨張弁の各々部分を、パッケージング構造における相応的な部位に入ればよい。
同様に、取り出される際に、単独に取り出され、他の弁部材に影響されず、従来技術における二つ以上の電子膨張弁を結束するパッケージングと取り出しとを比べると、本出願のパッケージング構造は、電子膨張弁のパッケージングと取り出しとをより便利にして、効率をより高くする。
【0036】
支持部の両側には、電子膨張弁のケース以外の他の構成をそれぞれ収容する収容室が設けられるが、当業者が本発明をよりよく理解するために、以下は、図面と実施形態とにより詳しく説明する。
【0037】
図3は、本発明の第1実施例におけるパッケージング構造の本体の模式図であり、
図5は、パッケージングの対象となる電子膨張弁の模式図を示す。
【0038】
この電子膨張弁100は、
図1に一致し、第1接続管102は、弁ボディ101と同軸線にある縦接続管であり、第2接続管103は、弁ボディ101の軸線に略垂直する横接続管であり、他のことについては詳しく説明しない。
【0039】
図3に示す実施例のパッケージング構造は、本体300を含み、本体300が、平行するとともに所定距離で離間するように配置される二つの支持部301を含む。
【0040】
各支持部301は、交互に配列され、電子膨張弁100のケース105を支持するための第1凹部311aと第2凹部311bとを有している。
そして、隣接する第1凹部311aと第2凹部311bとの中心間距離が、電子膨張弁100のケースの外径とが同じである。
【0041】
各支持部301の両側には、第1係止部302と第2係止部303とがそれぞれ設けられ、
図3によれば、第1係止部302は、支持部301の左側に位置し、第2係止部303は、支持部301の右側に位置し、第1係止部302は、第1凹部311aの位置に対応する複数の第1係合溝321をそれぞれ有し、第2係止部303は、第2凹部311bの位置に対応する複数の第2係合溝331をそれぞれ有している。
そして、第1係合溝321と第2係合溝331とが、電子膨張弁100の第1接続管102、つまり、弁ボディ101の軸線に重ね合せる接続管を係止するために用いられる。
【0042】
支持部301と第1係止部302との間は、電子膨張弁100の第2接続管103を収容する第1収容空間を有し、支持部301と第2係止部303との間は、電子膨張弁100の第2接続管103を収容する第2収容空間305を有する。
【0043】
電子膨張弁100のケース105が第1凹部311aによって支持される場合、その第1接続管102が第1凹部311aの位置に対応する第1係合溝321内に係止され、その第2接続管103が第1収容空間に収容されている。
そして、電子膨張弁100のケース105が第2凹部311bによって支持される場合、その第1接続管102が第2凹部311bの位置に対応する第2係合溝331内に係止され、その第2接続管103が第2収容空間305に収容される。
【0044】
第1凹部311aと第2凹部311b、第1係止部302の第1係合溝321と第2係止部303の第2係合溝331、及び、第1収容空間と第2収容空間305とは、同様または類似し、これらの「第1」及び「第2」は、順序の表示ではなく、ある限定として理解されるわけではなく、便宜的に説明するためのものである。
【0045】
このパッケージング構造は、電子膨張弁100をパッケージする場合に、隣接する相互の電子膨張弁100が水平対向するように置かれる。
ここでは、水平とは、電子膨張弁100の弁ボディ101の軸線が水平状態であるように置かれることを指し、対向とは、二つの電子膨張弁100が反対の向きになることを指している。
そして、以上のパッケージング構造に対する具体的な説明によれば、電子膨張弁100の第1接続管102を係止する係止部は、交互に支持部301の両側に設けられるから、順に電子膨張弁100が置かれた後に、隣接する電子膨張弁100は、水平で対向する状態にある。
【0046】
具体的には、隣接する相互の電子膨張弁100のパッケージング構造における配置を例として説明し、一方の電子膨張弁100のケース105が、支持部301の第1凹部311aによって支持され、第1接続管102が、該第1凹部311aに対応する第1係合溝321内に係止される。
このように、第2接続管103が、支持部301と第1係止部302との間の第1収容空間内に置かれて、この電子膨張弁100に隣接する他方の電子膨張弁100のケース105が、第1凹部311aに隣接する第2凹部311bによって支持され、第1接続管102が、第2凹部311bに対応する第2係合溝331内に係止される。
このように、第2接続管103が、支持部301と第2係止部303との間の第2収容空間305内に置かれて、隣接する第1凹部311aと第2凹部311bとの中心間距離が、電子膨張弁100のケース105の外径と同じであるから、以上のように置かれた後に、隣接する相互の電子膨張弁100のケース105が相互に密接に接触され、その同時に、両者の内部の磁気ロータ104により、互いに吸引されることで、密接に貼合される。
このようにして、輸送過程において、磁気ロータ104の回転による電子膨張弁100の出荷開度が変化することを防止する。
【0047】
電子膨張弁100が満載されるパッケージング構造の本体は、
図4を参照すればよく、この実施例において、パッケージング構造の本体300に収容されるのは、
図5に示される電子膨張弁100、つまり、第2接続管103が横接続管であるという構成である。
図4において、電子膨張弁100aは、支持部301の第1凹部311a及び対応する第1係合溝321、第1収容空間内に置かれて、それに隣接する電子膨張弁100bは、支持部301の第2凹部311b及び対応する第2係合溝331、第2収容空間305内に置かれる。
【0048】
以上のように、パッケージする際に、相互の電子膨張弁100は、互いに独立し、電子膨張弁100の各々部分を、パッケージング構造における相応的な部位に入ればよく、同様に、取り出される際に、単独に取り出され、他の弁部材に影響されず、従来技術における二つ以上の電子膨張弁100の結束したパッケージングと取り出しに比べると、本出願のパッケージング構造は、電子膨張弁のパッケージングと取り出しとをより便利にして、効率をより高くする。
【0049】
また、
図4において、電子膨張弁100は、パッケージング構造の本体300に置かれた後に、弁ボディ101に固定配置されるコイルホルダ106が支持部301と係止部との間の収容空間内に位置し、且つ、隣接する相互の電子膨張弁100が水平で対向するように配置される。
そして、コイルホルダ106の配置は、相互の電子膨張弁100のケース105が密接に接触されることに影響せず、つまり、コイルホルダ106は、電子膨張弁100に対する位置決めに影響せず、このようなパッケージング構造は、コイルホルダ106を有する電子膨張弁100のパッケージング輸送に適用される。
【0050】
図3に示すように、本実施例におけるパッケージング構造の本体300は、両組の支持部301、係止部(第1係止部302と第2係止部303とを含む)と収容空間(第1収容空間と第2収容空間305とを含む)を有し、一つの本体300には、多くの電子膨張弁100が置かれる。
実際に配置する場合、必要に応じて、パッケージング構造の本体300は、一組の支持部301、係止部と収容空間のみを有してもよく、無論、より多い組の支持部301、係止部と収容空間を有してもよい。
【0051】
この実施例において、第1係止部302の第1係合溝321は、電子膨張弁100の第1接続管102を係止するために用いられる。
実際に配置する場合に、電子膨張弁100のケース105が支持部301の第1凹部311aに置かれるように、第1係止部302と支持部301との間の距離を適当にして、第1接続管102が第1係合溝321に係止される場合に、弁ボディ101に対する位置制限という作用を実現するように、電子膨張弁100の弁ボディ101の端面が、第1係止部302の支持部301に向く端面に当接される。
これと対応するように、第2係止部303の、支持部301に向く端面が、弁ボディ101の端面に当接されることで、弁ボディ101に対して位置制限を行うように、第2係止部303と支持部301との間も、適当な距離を有する。
【0052】
また、実際に配置する場合、第1係止部302の第1係合溝321と第2係止部303の第2係合溝331とは、電子膨張弁100の弁ボディ101を係止するためにも用いられ、第2接続管103と干渉しないように、弁ボディ101の第1接続管102に近接する端部を係合溝内に係止させる。
【0053】
さらに、第1収容空間の底部には、第1凹部311aの位置に対応する複数の第1凹溝がそれぞれ設けられ、第2収容空間305の底部には、第2凹部311bの位置に対応する複数の第2凹溝がそれぞれ設けられ、第1凹溝と第2凹溝とが、電子膨張弁100の第2接続管103に対して位置制限を行うために用いられる。
このように、電子膨張弁100が本体300に置かれ、電磁力により隣接する電子膨張弁100に吸引された上に、その第2接続管103の位置も限定され、位置決めがより確実になる。
【0054】
第1凹溝と第2凹溝とは、第2接続管103の構成と適合すべきであり、つまり、電子膨張弁100の第2接続管103は、
図5に示される直管形態であれば、第1凹溝と第2凹溝とは、いずれも、第2接続管103の端部と適合する円形凹溝であるように設けられ、電子膨張弁100が置かれた後に、その第2接続管103は、位置決めを実現するように、第1凹溝または第2凹溝に挿入される。
電子膨張弁100の第2接続管は、湾曲管という形態であれば、第1凹溝と第2凹溝とは、屈曲する第2接続管103と適合することで、位置制限を実現するように、電子膨張弁100が置かれた後に、屈曲する第2接続管103が、第1凹溝または第2凹溝内に係入される。
【0055】
具体的には、電子膨張弁100の、水平方向における移動を規制するように、第1係止部302と第2係止部303との外側、つまり、対応する支持部301から離れた側には、電子膨張弁100の第1接続管102に当接されるストッパ部を有している。
【0056】
具体的には、この実施例において、
図3に示される本体300の方位を基準として、右の支持部301の第2係止部303の外側は、本体300の縦方向側壁306を有し、実際には、本体300を簡略化し、且つ、材料を節約するために、この縦方向側壁306を、この第2係止部303に係止される電子膨張弁100の第1接続管102のストッパ部としてもよく、
図4において、右の支持部301の第1係止部302の外側は、左の支持部301に位置する第2係止部303を有し、空間を小さくするために、左の支持部301の第2係止部303を、右の支持部301の第1係止部302に係止される電子膨張弁100の第1接続管102のストッパ部としてもよい。
【0057】
これと対応するように、左の支持部301に置かれる電子膨張弁100にとって、本体300の左の縦方向側壁306は、左の第1係止部302に係止される電子膨張弁100の第1接続管102のストッパ部としてもよく、右に近接する第1係止部302は、左の第2係止部303に係止される電子膨張弁100の第1接続管102のストッパ部としてもよい。
【0058】
以上のように配置した後に、
図4を参照し、電子膨張弁100が満載された後に、中間に近接する両列の電子膨張弁100の第1接続管102は、本体300の同一空間を共用し、本体300の横方向サイズを減少させる。
【0059】
本体300には、より多い支持部301及び対応する構成が設けられる場合、ストッパ部の配置についても、前記に類似するように配置されてもよい。
【0060】
本体300には、一つの支持部301及び対応な構成のみが設けられる場合、本体300の二つの縦方向側壁は、ストッパ部を形成し、同一の支持部301に支持される向きが反対する相互の電子膨張弁100の第1接続管102にそれぞれ当接される。
【0061】
本体300には、二つ以上の支持部301が設けられる場合、ストッパ部は、以下のように配置されてもよく、即ち、本体300の両縦方向側壁306は、縦方向側壁306に近接するように置かれる電子膨張弁100の第1接続管102のストッパ部であり、二つの支持部301の間は、これら二つの支持部301における一方の第1係止部、他方の第2係止部を形成する二つの係着部をそれぞれ有し、これらの二つの係着部の間に仕切板を設けて、この仕切板の両側壁がそれに近接するように置かれる電子膨張弁100の第1接続管102のストッパ部とする。
【0062】
図4に示される本体300に比べると、二つの支持部301の間の第1係止部302と第2係止部303との間の距離を広げて、両者の間に、ストッパのための仕切板を配置することに相当する。
【0063】
具体的には、本体300は、パルプモールド製品であってもよく、ブリスター板製品であってもよく、
図3を参照し、具体的に配置する場合に、本体300の強度を向上させるように、本体300の縦方向側壁306に、縦方向に延伸する若干のリブ部361を設けてもよく、リブ部361の数と配列は、必要に応じて配置され、電子膨張弁100の配置に影響しなければ良い。
【0064】
具体的には、パッケージング構造には、本体300の上に、さらに本体300の開口を封止する蓋板400が設けられ、
図6に示すように、本体300には、電子膨張弁100が満載された後に、蓋板400がカバーされる。
このように、外梱包箱内に多層のパッケージング構造が置かれることを便利にして、蓋板400が、本体300と本体300との間の仕切と見なされる。
【0065】
具体的には、塵埃または雑物が弁の内部に侵入することを防止するように、パッケージング構造は、さらに、電子膨張弁100の第1接続管102と第2接続管103の管口に外挿するための複数のダストカバー500を含む。
各電子膨張弁100のパッケージングが互いに干渉しないように、各ダストカバー500が互いに独立する。
【0066】
具体的には、パッケージング構造は、本体300内に置かれる全ての電子膨張弁100を包むための保護フィルムを含む。
具体的に操作する場合、まず、保護フィルムを、空っぽの本体300の凹溝に置いて、そして、順に電子膨張弁100を詰め込み、満載された後に、完全に電子膨張弁100を包むように、保護フィルムを折り畳むことで、防塵、耐湿という作用を実現する。
【0067】
具体的には、折り畳まれ、包まれる際に破損しないように、保護フィルムは、プラスチックフィルムであるように設けられる。
【0068】
図7は、本発明である第2実施例のパッケージング構造における本体の模式図である。
【0069】
この実施例において、同様に、パッケージング構造の本体300’にも、平行するとともに、所定距離で離間するように配置される二つの支持部301’が設けられる。
【0070】
支持部301’のそれぞれは、交互に配列され、電子膨張弁100のケース105を支持する第1凹部311a’と第2凹部311b’を有し、隣接する第1凹部311a’と第2凹部311b’との中心間距離が、電子膨張弁100のケースの外径と同じである。
【0071】
支持部301’のそれぞれの両側には、第1収容部と第2収容部がそれぞれ設けられ、第1収容部は、第1凹部311a’のそれぞれの位置に対応する複数の第1収容位置302a’を有し、第1収容位置302a’が、第1凹部311a’により支持される電子膨張弁100の、ケース105以外の他の主な構成、例えば、弁ボディ101、第1接続管102と第2接続管103を収容するために用いられる。
【0072】
同様に、第2収容部は、第2凹部311b’のそれぞれの位置に対応する複数の第2収容位置302b’を有し、第2収容位置302b’が、第2凹部311b’により支持される電子膨張弁100の、ケース105以外の他の主な構成、例えば、弁ボディ101、第1接続管102と第2接続管103を収容するために用いられる。
【0073】
具体的には、第1収容位置302a’と第2収容位置302b’とは、弁ボディ101を置くための弁ボディ収容部、第1接続管102を置く第1接続管収容部322’、及び第2接続管103を置く第2接続管収容部323’を含む。
【0074】
第1接続管収容部322’は、弁ボディ収容部に近接する高段差面3221’と、弁ボディ収容部から離れた低段差面3222’を含む階段状の構成を呈している。
このような設計により、第1接続管102の管口は、ダストカバー500が外挿された後に、安定に支持され、第1接続管102の管口にダストカバー500を外挿した後に、ダストカバー500のサイズが、第1接続管102のサイズより大きくなっている。
このように、高段差面3221’が、第1接続管102の弁ボディ101に近接する部分を支持するために用いられ、ダストカバー500が低段差面3222’により支持され、電子膨張弁100のパッケージング構造内における安定性及び安全性を向上させる。
【0075】
具体的には、第2接続管収容部323’は、斜面であるように設けられてもよく、このような設計は、本体300’の全体高さの低減に役に立って、同様のパッケージングの数で、梱包箱の全体高さを低減させる。
【0076】
具体的には、第1収容位置302a’の弁ボディ収容部と対応する第1凹部311a’との間には、対応位置にある電子膨張弁100のコイルホルダ106を埋め込む収容溝303’が設けられる。
同様に、第2収容位置302b’の弁ボディ収容部と対応する第2凹部311b’との間にも、対応位置にある電子膨張弁100のコイルホルダ106を埋め込む収容溝303’が設けられる。
【0077】
以上のように配置した後に、電子膨張弁100が置かれた後に、コイルホルダ106が収容溝303’内に嵌め込まれることで、電子膨張弁100が軸線方向に沿って往復移動して、弁ボディを摩耗することを防止することができる。
【0078】
具体的には、この収容溝303’は、コイルホルダ106の外周に貼合される弧状溝段を有し、これによって、電子膨張弁100の弁ボディ101が相対回転することを防止し、弁構成に対する損傷を避ける。
【0079】
具体的には、このパッケージング構造は、
図10に示される電子膨張弁100をパッケージするために用いられる場合、第1収容位置302a’と第2収容位置302b’とには、いずれも、仕切りが設けられ、この電子膨張弁100の第2接続管103は、横セグメントと縦セグメントを含む湾曲管である。
【0080】
電子膨張弁100が置かれた後に、この仕切りは、第1接続管102と第2接続管103の縦セグメントを離間させる。
仕切りの配置は、電子膨張弁100に対して位置制限という作用を実現し、電子膨張弁100がパッケージング構造内に揺動することを防止する。
【0081】
具体的には、第1収容位置302a’と第2収容位置302b’との、支持部301’から離れた側には、いずれも、第1接続管102に当接されるストッパ部が設けられる。
【0082】
この実施例において、
図7に示される本体300’の方位を基準として、前側支持部301’の第1収容位置302a’の前側は、本体300’の縦方向側壁であり、実際には、構成を簡略化している。
材料を節約するために、この縦方向側壁は、第1収容位置302a’に置かれる電子膨張弁100の第1接続管102のストッパ部としてもよく、第2収容位置302b’に置かれる電子膨張弁100の第1接続管102に当接されるように、前側支持部301’の第2収容位置302b’の後側には、ストッパ部が設けられている。
具体的には、このストッパ部が、後側に近接する、第2収容位置302b’に対応する複数の仕切柱305’である。
【0083】
実施例において、構成を簡略化するために、後側に近接する一列の仕切柱305’は、さらに、後側支持部301’の第1収容位置302a’の仕切りとする。
【0084】
図7の実施例において、前側支持部301’の第1収容位置302a’の仕切りは、仕切板304’である。
具体的には、この仕切板304’が、前側の縦方向側壁に固定接続され、
図7に示す仕切板304’の配置は、第1収容部分を、相対的に独立する複数のチャンバに区画することに相当し、両端部に位置するチャンバ内にそれぞれ収容されるのは、対応位置にある電子膨張弁100の第1接続管102と第2接続管103であり、他のチャンバ内に収容されるのは、対応位置にある電子膨張弁100の第1接続管102と隣接する位置にある電子膨張弁100の第2接続管103である。
【0085】
前記仕切板304’は、仕切柱により代用されてもよく、比較して見ると、仕切板304’の板状構成は、本体300’の全体強度を強化することができる。
【0086】
後側の支持部301’にとって、その具体的な構成は、前記に類似するから、贅言しない。
【0087】
具体的には、本体300’は、パルプモールド製品であってもよく、ブリスター板製品であってもよい。
【0088】
具体的に配置する場合に、本体300’の相対的な両側壁に内凹段差306’を設けてもよく、具体的には、両側壁における内凹段差306’は非対称であるように配置され、
図7において、相対的な両側壁において、一方には、一つの内凹段差306’が設けられ、他方には、二つの内凹段差306’が設けられる。
【0089】
実際には、パッケージする際に、本体300’を相互に積み重ねた後に、外梱包箱内に入れて、以上のように設計された後に、本体300’を積み重ねる場合に、一つの本体300’の、一つの内凹段差306’が設けられる側壁と、それに隣接する、一つの本体300’の、二つの内凹段差306’が設けられる側壁とを同一側に位置させる。
このように、積み重ねた後に、隣接する相互の両本体300’の同一側の内凹段差306’は、交差され、取り出しと搬送とを便利にする。
【0090】
説明を必要とするのは、第1実施例の本体300に対しても、側壁に類似する構成を設けてもよく、同様な効果を実現し、同様に、この実施例のパッケージング構造にも、本体300’の開口を封止する蓋板、及び、電子膨張弁100を包む保護フィルムが設けられてもよい。
【0091】
図8と
図9とを参照し、
図8は、本発明の第3実施例であるパッケージング構造の本体の模式図であり、
図9は、
図8に示される本体に電子膨張弁が満載された模式図である。
【0092】
この実施例において、同様に、パッケージング構造の本体300’’にも、平行するとともに、所定距離で離間するように配置される二つの支持部301’’が設けられる。
【0093】
各支持部301’’は、いずれも、交互に配列され、電子膨張弁100のケース105を支持する第1凹部311a’’と第2凹部311b’’とを有し、隣接する第1凹部311a’’と第2凹部311b’’との中心間距離が、電子膨張弁100のケースの外径と同じである。
【0094】
各支持部301’’の両側には、第1収容部と第2収容部とがそれぞれに設けられ、第1収容部は、第1凹部311a’’のそれぞれの位置に対応する複数の第1収容位置302a’’を有し、第1収容位置302a’’が、第1凹部311a’’により支持される電子膨張弁100のケース105以外の他の主な構成、例えば、弁ボディ101、第1接続管102及び第2接続管103を収容するために用いられる。
【0095】
類似するように、第2収容部は、各第2凹部311b’’の位置に対応する複数の第2収容位置302b’’をそれぞれ有し、第2収容位置302b’’が、第2凹部311b’’により支持される電子膨張弁100のケース105以外の他の主な構成、例えば、弁ボディ101、第1接続管102及び第2接続管103を収容するために用いられる。
【0096】
具体的には、第1収容位置302a’’と第2収容位置302b’’とは、いずれも、電子膨張弁100の弁ボディ101を支持する弁ボディ平面部321’’、電子膨張弁100の第1接続管102を支持する接続管平面部322’’、及び第2接続管103を支持する接続管斜面部323’’を含む。
【0097】
以上のように、第2接続管103を支持する部位は、斜面構成になるように設けられることで、本体300’’の全体の高さを低減させる。
【0098】
具体的には、第1収容位置302a’’の弁ボディ平面部321’’と第1凹部311a’’との間は、電子膨張弁100のコイルホルダ106が埋め込まれる収容溝303’’を有する。
第2収容位置302b’’の弁ボディ平面部321’’と第2凹部311b’’との間も、電子膨張弁100のコイルホルダ106が埋め込まれる収容溝303’’を有する。
【0099】
このように、電子膨張弁100が置かれた後に、コイルホルダ106は、収容溝303’’内に嵌め込まれることで、電子膨張弁100が本体300’内に作動することを防止し、パッケージングの確実性と安定性を向上させる。
【0100】
具体的には、本体300’’は、パルプモールド製品であってもよく、ブリスター板製品であってもよい。
図面に示すように配置する場合、本体300’’の中部に、支持台304’’が設けられ、パッケージした後に、本体300’’を相互に積み重ねた後に、この支持台304’’は、一定の支持作用を実現し、本体300’’の全体強度を向上させ、より具体的には、本体300’’の耐荷重能力を向上させるように、該支持台304’’の両側には、複数の支持柱305’’が設けられてもよい。
【0101】
実際に配置する場合に、支持台304’’の両側の支持柱305’’は、非対称であるように設計され、本体300’’を積み重ねる際に、隣接する相互の本体300’’の側辺が逆方向に対応し、つまり、一つの本体300’’が積載される際に、隣接する本体300’’に対して、180°水平回転し、このように、隣接する相互の本体300’’の支持柱305’’の位置が対応しなく、支持点を増加させることに相当し、重量支持という作用をよく実現する。
【0102】
第2実施例と同様に、本体300’’の相対的な両側壁には、非対称であるように配置される内凹段差306’’が設けられてもよく、同様に、この実施例におけるパッケージング構造には、蓋板、保護フィルムなどの構成が設けられてもよく、ここで、贅言しない。
【0103】
以上の実施例は、電子膨張弁の具体的な構成を説明したが、本実施例は、ある具体的な電子膨張弁に限定されず、当業者が理解するように、類似する外観構造を有する全ての電動弁について、その内部に磁気ロータが設けられるとともに、出荷開度を保持できれば、いずれも、本発明のパッケージング構造が適用される。
つまり、本明細書に記載の電子膨張弁は、広義の概念であり、本明細書に記載の実施例は、主にパッケージング構造を説明し、全ての電子膨張弁の内部構造を網羅することができず、且つその必要もない。
【0104】
以上、本発明の電子膨張弁のためのパッケージング構造について、詳しく紹介した。
本文において、具体的な例により、本発明の原理及び実施形態を説明し、以上の実施例に対する説明は、本発明の方法及びその技術思想の理解に役に立つ。
指摘すべきなのは、当業者にとって、本発明の原理から逸脱しないことを前提として、さらに本発明に対して、若干の改良と修飾を行ってもよく、これらの改良と修飾も本発明の請求項の保護範囲に該当する。