(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
最近、共有経済が世界的な関心を集まるにつれて、カーシェアリング市場の規模が持続的に増加している。
【0003】
したがって、車両管制システム(FMS;Fleet Management System)に加入を希望する企業の数も持続的に増加する趨勢である。
【0004】
前記車両管制システムは車両にIoT端末機を付着して、車両の現在位置、状態情報などを確認することができるシステムであって、このような情報を活用して保有車両の事故予防、保険料減少、残存価値増加させることができる。
【0005】
一般に、カーシェアリングサービスシステムまたは車両管制システムは、車両の位置、運行情報などを収集するための車両管制用通信端末機(IoT端末機)と、運行情報を収集し、車両を制御する管制サーバとから構成されている。
【0006】
これと関連して、当社で開発して出願した大韓民国登録特許第10−1686417号(名称:3G/LTE無線網での管制サーバと車両端末機との間の連結持続性を提供するゲートウェイサーバシステム及びその制御方法、以下、‘特許文献1’と略称する)には3G/LTE無線網で車両のIoT端末機が管制サーバと通信中である状態で車両の位置移動に従う無線基地局の間のハンドオフ時、車両端末機のIPアドレス変更によって管制サーバとデータ通信が途絶えることを感知して、また連結を結んで速かに通信を再開することによって、IP基盤通信環境で車両IoT端末機と管制サーバとの間に連結状態を持続的に維持できるようにする技術が公知されている。
【0007】
これによると、既存の車両管制システムが有する問題点、即ちSMS制御方式の脆弱点と保安性欠如、遅い転送速度などに対する問題点の解決方案を提示した。
【0008】
しかしながら、このような車両管制システムは移動通信社別に通信方式、管制サーバの構造と保安体系などが相異して、別途の開発、管理が必要であるという短所がある。
【0009】
また、既存の車両管制システムは車両の移動性によってIoT端末機のIPが随時変更されるので、IP通信は主に管制サーバへの情報の伝達時のみに利用しており、SMSプロトコルとIP通信を用いる二重的な構造は主に車両制御時に使われた。
【0010】
SMSプロトコルを用いた車両制御は、任意の第3者がSMS偽変造を通じて車両を制御する虞がある。さらに、SMSプロトコルを用いた車両制御は車両制御のための命令転送及び情報受信確認時毎に賦課されるSMS費用の増加、長い転送時間(10〜14秒)の所要などの短所がある。また、SMSの容量(80byte)不足によって車両管制端末のアップデート及び大容量データ転送に制限的でありうる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
したがって、本発明は前記の問題点を解決するために案出したものであって、本発明が解決しようとする技術的課題は、サービス利用者または顧客(社)別に独立的に開発、管理が必要であった既存の車両管制システムの非効率性を補完しようとREST API形態に車両を一括的に管理することができ、顧客(社)が望む機能(API呼出し)だけで構成されたプラットフォームを速かに構築できるようにするリアルタイム車両管制サービスのためのコネクテッドゲートウェイサーバシステムを提供することにある。
【0012】
また、本発明の他の技術的課題は、統合、単一化された両方向IP通信方式を適用して管制用通信端末の一括アップデートが可能であるようにしたリアルタイム車両管制サービスのためのコネクテッドゲートウェイサーバシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記の目的を達成するための本発明のリアルタイム車両管制サービスのためのコネクテッドゲートウェイサーバシステムは、車両端末と管制サーバとの間の連結持続性を提供するゲートウェイサーバシステムにおいて、少なくとも1つ以上の車両に装着された車両端末10;前記車両端末10との通信を中継する関門サーバ30;前記車両端末10との通信を通じて利用者別Rest API形態に車両を遠隔制御するか、または車両情報を取得し、有効性認証された利用者または顧客(社)プラットフォームに制御命令、応答情報、車両情報をAPI形態に伝達し、端末連結状態情報、API認証情報、車両データ情報、利用者情報を格納し、車両端末のアップデート現況確認、アップデート要請を遂行するコネクテッドゲートウェイサーバ100;及び前記コネクテッドゲートウェイサーバ100との通信を通じてAPIトークン方式により有効性を立証した後、API形態に必要な車両情報を持ってくるか、または反対に車両制御命令を下す利用者プラットフォーム200;を含むことができる。
【0014】
一実施形態において、前記コネクテッドゲートウェイサーバ100は、ソケット通信で前記関門サーバ30及び送受信管理サーバ120と通信して車両端末10との連結状態確認または車両端末10から伝達を受けた車両情報を送受信管理サーバ120に伝達するか、またはデータベースサーバ140に格納する複数個の端末連結サーバ110;ソケット通信で前記端末連結サーバ110と連結され、HTTP通信で中央管理サーバ130と連結されて、中央管理サーバ130から伝達を受けた車両制御命令を端末連結サーバ110を通じて車両端末10に下達するか、または端末連結サーバ110で車両データ情報及び制御命令に対する応答情報を収集して、収集された車両データ情報は中央管理サーバ130に伝達し、制御命令に対する応答情報はデータベースサーバ140の端末連結状態情報を参照して正常または異常な連結状態を確認する送受信管理サーバ120;前記送受信管理サーバ120と利用者プラットフォーム200との間の有効性認証を通じての制御命令、制御命令に対する応答情報、車両データ情報をAPI形態に両方向伝達する中央管理サーバ130;前記端末連結サーバ110と中央管理サーバ130を通じて端末連結状態情報、API認証情報、車両データ情報、及び利用者情報の伝達を受けて格納するデータベースサーバ140;及びファームウエアデータベースサーバ151を備えてファームウエアアップデートファイルを格納し、車両端末10から転送されるファームウエアアップデート開始要請を受信し、それによってファームウエアデータベースサーバ151を通じてファームウエアアップデートファイルを車両端末10に転送して車両端末10のアップデート現況確認、アップデート要請を遂行するFOTAサーバ150;を含むことができる。
【0015】
一実施形態において、前記コネクテッドゲートウェイサーバ100は、機能と目的別に各々のサーバを分散化して構成できる。
【0016】
一実施形態において、前記端末連結サーバ110は、ソケット通信で前記関門サーバ30と連結されて車両端末10との正常なまたは異常な連結状態を確認してデータベースサーバ140に端末連結状態情報を記録または削除し、受信機112を通じて送受信管理サーバ120のトンネルサーバ121から転送を受けた制御命令(情報)をデータベースサーバ140の端末連結状態情報を参照して関門サーバ30を通じて該当車両端末10に下達する連結マネージャー111;ソケット通信を通じて送受信管理サーバ120内のトンネルサーバ121から伝達を受けた車両制御命令を前記連結マネージャー111に伝達する受信機112;及び車両端末10から伝達を受けた車両データ情報と制御命令に対する応答情報をソケット通信で送受信管理サーバ120内のトンネルサーバ121に伝達する発送機113;を含むことができる。
【0017】
一実施形態において、前記送受信管理サーバ120は、制御命令に対する応答情報をプッシュマネージャー122に伝達し、車両データ情報と制御命令に対する応答情報をAPIトンネル123を通じて中央管理サーバ130の車両情報伝達部131にHTTP通信で転送するトンネルサーバ121;前記トンネルサーバ121から伝達を受けた制御命令に対する応答情報とデータベースサーバ140の端末連結状態情報を参照して正常または異常連結状態を確認し、連結状態確認結果によってトンネルサーバ121に制御命令(情報)を転送してソケット通信を通じて端末連結サーバ110に制御命令(情報)を伝達するか、または予備制御経路を用いて該当車両端末10との通信を試みるプッシュマネージャー122;及び前記トンネルサーバ121からHTTP通信で中央管理サーバ130の車両情報伝達部131に車両データ情報と制御命令に対する応答情報を転送するAPIトンネル123;を含んで構成できる。
【0018】
一実施形態において、前記中央管理サーバ130は、送受信管理サーバ120のトンネルサーバ121でAPIトンネル123を通じて伝達される車両データ情報をデータベースサーバ140に格納するか、または車両端末10から中央管理サーバ130のHTTPプロトコルまで転送された後、API認証部132の認証を経た制御命令に対する応答情報を利用者プラットフォーム200に直接伝達する車両情報伝達部131;中央管理サーバ130のHTTPプロトコルまで転送された制御命令に対する応答情報及び利用者プラットフォーム200から伝達される制御命令のAPI認証を遂行するAPI認証部132;及び利用者プラットフォーム200から伝達されてAPI認証部132の認証を経た車両制御命令を端末専用命令文に変換して送受信管理サーバ120に伝達する車両命令制御部133;を含むことができる。
【0019】
一実施形態において、前記連結マネージャー111は、車両端末10と正常な連結がなされた場合、データベースサーバ140に端末連結状態情報を記録し、発送機113を通じて送受信管理サーバ120内のトンネルサーバ121に前記車両データ情報と制御命令に対する応答情報を伝達し、異常な連結がなされた場合、データベースサーバ140の連結状態情報を削除することができる。
【0020】
一実施形態において、前記プッシュマネージャー122は、制御命令に対する応答情報が正常であるか、またはデータベースサーバ140に該当端末の連結状態情報がある場合、またトンネルサーバ121に制御命令(情報)を転送してソケット通信を通じて端末連結サーバ110に制御命令(情報)を伝達し、データベースサーバ140に該当端末の連結状態情報がない場合、クラウドメッセージサービスや短文メッセージサービスのうち、いずれか1つの予備制御経路を用いて該当車両端末10との通信を試みて、前記トンネルサーバ121から伝達を受けた制御命令に対する応答情報が異常な場合、まずトンネルサーバ121への連結を一定回数再試図し、一定回数が超過する場合にも連結が行われない場合、クラウドメッセージサービスや短文メッセージサービスのうち、いずれか1つの予備制御経路を用いて該当車両端末10との通信を試みることができる。
【0021】
一実施形態において、前記利用者プラットフォーム200は、前記コネクテッドゲートウェイサーバ100との通信を通じてAPI使用のためのトークン獲得手続きまたはトークン満期後、新たなトークン獲得手続きを遂行し、前記トークン獲得手続きを経て獲得したトークンを活用してAPI情報を獲得することができる。
【0022】
一実施形態において、前記利用者プラットフォーム200のトークン獲得手続きは、トークン獲得を必要とする該当利用者プラットフォーム200が顧客ID、時間情報、個人キーから構成された暗号化された情報と顧客ID、時間情報を共に中央管理サーバ130のAPI認証部132に転送してトークン発行を要請するステップ;及び前記中央管理サーバ130のAPI認証部132が暗号化された情報の有効性検査後、共に伝達を受けた時間情報及び顧客ID一致有無を判別し、判別が完了すれば、トークンを発行してトークンと付加情報(現在使用するトークンと満期日、次に使用するトークン情報)を該当利用者プラットフォーム200に転送するステップ;を含むことができる。
【0023】
一実施形態において、前記利用者プラットフォームのトークン満期後、新たなトークン獲得手続きは、新たなトークン獲得を必要とする該当利用者プラットフォームが既存のトークンと共に伝達を受けた次に使用するトークン情報、時間情報、個人キーから構成された暗号化された情報と次に使用するトークン情報、時間情報を共に中央管理サーバのAPI認証部に転送して新たなトークン発行を要請するステップ;及び前記中央管理サーバのAPI認証部が暗号化された情報の有効性検査後、共に伝達を受けた後に使用するトークン情報と時間情報の一致有無を判別し、判別が完了すれば、新たなトークンを発行して新たなトークンと付加情報(現在使用するトークンと満期日、次に使用するトークン情報)を該当利用者プラットフォームに転送するステップ;を含むことができる。
【0024】
一実施形態において、前記トークン獲得手続きを通じて獲得したトークンを活用した利用者プラットフォームのAPI情報獲得手続きは、API情報獲得を必要とする該当利用者プラットフォームが時間情報、トークン情報、個人キーを含む暗号化された情報と時間情報、トークン情報を共に中央管理サーバに転送して車両制御/データを要請するAPIを呼び出すステップ;及び前記中央管理サーバのAPI認証部が暗号化された情報(時間情報、トークン情報、個人キー)と時間情報、トークン情報を対照して有効性検査を遂行した後、一致する場合、該当API(制御実行、制御結果、データ)を呼び出して該当利用者プラットフォームに伝達するステップ;を含んでなされることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によるリアルタイム車両管制サービスのためのコネクテッドゲートウェイサーバシステムは、サービス運営全般に亘って一元化された管理が可能であり、新規機能追加時、1つの標準化されたAPI設計を通じて多数の顧客社に独立的な形態にサービスが提供できるようにするので、開発時にかかる時間と費用(開発コスト)を低めることができるようにする。
【0026】
また、本発明は規格化されたREST API体系を通じて車両制御、カーシェアリング及び車両管制サービス(FMS)とその他の車両関連サービス(自動車保険など)に汎用的に導入、活用することができる。顧客(社)は本システムでAPI形態に提供する機能のうち、必要な機能のみを選別して、自体プラットフォーム内で簡単にサービスが具現できるようにする。
【0027】
また、本発明によると、端末のアップデート時に、全国に分布した車両に直接接近してアップデートを進行していた過去とは異なり、両方向にIP通信が可能であるように設計された端末連結サーバとFOTA(Firmware Over The Air)サーバを活用して全車両に設置された端末機の一括アップデート及びバージョン管理が可能になることができる。これによって、端末の誤謬発生時、リアルタイム対応が可能であり、サービス維持/保守費が格段に低減できるようにする。
【0028】
また、本発明によると、システム内でも複数個の端末連結管理サーバと送受信サーバ、中央管理サーバ、データベースサーバ、FOTAサーバのように、機能と目的別にサーバを分散化して、システムの障害発生時、問題が発生したサーバを即刻判別することができ、迅速な対応を可能にする。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の好ましい実施形態に従うリアルタイム車両管制サービスのためのコネクテッドゲートウェイサーバシステムの構成と動作及びそれによる作用効果を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0031】
本明細書及び請求範囲に使われた用語や単語は通常的または辞典的な意味に限定解釈されず、発明者は自身の発明を最も最善の方法により説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に即して本発明の技術的思想に符合する意味と概念として解釈されなければならない。したがって、本明細書に記載された実施形態と図面に図示された構成は本発明の最も好ましい一実施形態に過ぎないので、本出願時点においてこれらを代替することができる多様な均等物と変形例がありうることを理解すべきである。
【0032】
図1は、本発明の好ましい実施形態に従うリアルタイム車両管制サービスのためのコネクテッドゲートウェイサーバシステムの全体的な構成を概略的に例示したブロック図である。
図2は、
図1のコネクテッドゲートウェイサーバ内の端末連結サーバと送受信管理サーバ及び中央管理サーバの連結関係及びその内部構成を例示したブロック図であって、図面に例示したように、本発明によるコネクテッドゲートウェイサーバシステムは少なくとも1つ以上の車両に装着された車両端末10、車両端末10との通信を中継する関門サーバ30、車両端末10との通信を通じて利用者別Rest API形態に車両を遠隔制御するか、または車両情報を取得するコネクテッドゲートウェイサーバ100、及びコネクテッドゲートウェイサーバ100との通信を通じて必要な制御命令、応答情報、車両情報をAPI形態に持ってくるか、または車両制御命令を下す利用者プラットフォーム200を含んで構成される。
【0033】
車両端末10は、少なくとも1つ以上の車両に装着される多数の車両用IoT通信端末機(10a−10n)のうち、いずれか1つで構成されることができ、3GまたはLTE通信網を通じてIP通信を遂行する。
【0034】
関門サーバ30は、車両端末10とコネクテッドゲートウェイサーバ100との間で両者間の3GまたはLTE通信網を通じてのIP通信を中継する。このような関門サーバ30には車両端末10との間に通信保安のためのファイアウォール21が介在できる。
【0035】
コネクテッドゲートウェイサーバ100は、車両端末10との通信を通じて利用者別Rest API形態に車両を遠隔制御するか、または車両情報(例えば、状態情報及び利用情報)を取得し、利用者プラットフォーム200の有効性を認証して、有効性認証された利用者プラットフォーム200に車両端末の制御命令、応答情報、車両情報をAPI形態に伝達し、端末連結状態情報、API認証情報、車両データ情報、利用者情報を格納し、車両端末のアップデート現況確認、アップデート要請を遂行する。このためにコネクテッドゲートウェイサーバ100は、複数個の端末連結サーバ110、送受信管理サーバ120、中央管理サーバ130、データベースサーバ140、及びFOTA(Firmware Over the Air)サーバ150を含んで構成できる。
【0036】
このようなコネクテッドゲートウェイサーバ100には利用者プラットフォーム200との間に通信保安のためのファイアウォール22が介在できる。また、このようなコネクテッドゲートウェイサーバ100は、
図1に例示されたように機能と目的別に各々のサーバを分散化して構成することができる。
【0037】
端末連結サーバ110はソケット通信で関門サーバ30及び送受信管理サーバ120と通信して車両端末10との連結及び連結状態確認または車両端末10から伝達を受けた車両情報(車両データ情報または制御命令に対する応答情報)を送受信管理サーバ120に伝達するか、またはデータベースサーバ140に格納し、1つ以上で構成できる。このような機能具現のために端末連結サーバ110は、連結マネージャー111、受信機(Receiver)112、及び発送機(sender)113を含んで構成できる。
【0038】
連結マネージャー111はソケット通信で関門サーバ30と連結されて車両端末10との正常なまたは異常な連結状態を確認してデータベースサーバ140に端末連結状態情報を記録または削除する。また、連結マネージャー111は受信機112を通じて送受信管理サーバ120のトンネルサーバ121から転送を受けた制御命令をデータベースサーバ140の端末連結状態情報を参照して関門サーバ30を通じて該当車両端末10に伝達する。
【0039】
ここで、連結マネージャー111は、車両端末10と正常な連結がなされた場合、データベースサーバ140に端末連結状態情報を記録し、発送機113を通じて送受信管理サーバ120内のトンネルサーバ121に前記車両データ情報と制御命令に対する応答情報を伝達し、異常な連結がなされた場合、データベースサーバ140の連結状態情報を削除する。
【0040】
受信機(Receiver)112はソケット通信を通じて送受信管理サーバ120内のトンネルサーバ121から伝達を受けた車両制御命令を連結マネージャー111に伝達する。
【0041】
発送機113は、車両端末10から伝達を受けた2つの情報(車両データ情報と制御命令に対する応答情報)をソケット通信で送受信管理サーバ120内のトンネルサーバ121に伝達する。
【0042】
送受信管理サーバ120は、車両命令制御サービス及び車両データ収集サービスを遂行する。このために、送受信管理サーバ120はソケット通信で端末連結サーバ110と連結され、HTTP通信で中央管理サーバ130と連結されて中央管理サーバ130から伝達を受けた車両制御命令を端末連結サーバ110を通じて車両端末10に伝達する。また、送受信管理サーバ120は端末連結サーバ110で車両データ情報及び制御命令に対する応答情報を収集する。この収集された車両データ情報は中央管理サーバ130に伝達し、制御命令に対する応答情報はデータベースサーバ140の端末連結状態情報を参照して正常または異常な連結状態確認に使用する。
【0043】
このような機能の具現のために、送受信管理サーバ120は、トンネルサーバ121、プッシュマネージャー122、及びAPIトンネル123を含んで構成できる。
【0044】
トンネルサーバ121は、制御命令に対する応答情報をプッシュマネージャー122に伝達する。トンネルサーバ121は、APIトンネル123を通じて中央管理サーバ130の車両情報伝達部131にHTTP通信を使用して車両データ情報と制御命令に対する応答情報を転送する。
【0045】
プッシュマネージャー122は、トンネルサーバ121から伝達を受けた制御命令に対する応答情報とデータベースサーバ140の端末連結状態情報を参照して正常または異常連結状態を確認する。連結状態確認結果によってプッシュマネージャー122はトンネルサーバ121に制御命令(情報)を転送して、ソケット通信を通じて端末連結サーバ110に制御命令(情報)を伝達するか、または予備制御経路を用いて該当車両端末10との通信を試みる。
【0046】
ここで、プッシュマネージャー122は、制御命令に対する応答情報が正常であるか、またはデータベースサーバ140に該当端末の連結状態情報がある場合、またトンネルサーバ121に制御命令(情報)を転送してソケット通信を通じて端末連結サーバ110に制御命令(情報)を伝達する。データベースサーバ140に該当端末の連結状態情報がない場合、プッシュマネージャー122はクラウドメッセージサービスや短文メッセージサービスのうち、いずれか1つの予備制御経路を用いて該当車両端末10との通信を試みる。トンネルサーバ121から伝達を受けた制御命令に対する応答情報が異常な場合、プッシュマネージャー122はまずトンネルサーバ121への連結を一定回数再試図する。一定回数が超過する場合にも連結が行われない場合、プッシュマネージャー122はクラウドメッセージサービスや短文メッセージサービスのうち、いずれか1つの予備制御経路を用いて該当車両端末10との通信を試みる。
【0047】
APIトンネル123は、トンネルサーバ121でHTTP通信を通じて中央管理サーバ130の車両情報伝達部131に車両データ情報と制御命令に対する応答情報を転送する。
【0048】
中央管理サーバ130は、利用者プラットフォーム200と送受信管理サーバ120との間の有効性認証を通じての制御命令、制御命令に対する応答情報、車両データ情報をAPI形態に両方向伝達する。
【0049】
このような機能の具現のために、中央管理サーバ130は、車両情報伝達部131、API認証部132、及び車両命令制御部133を含んで構成できる。
【0050】
車両情報伝達部131は、送受信管理サーバ120のトンネルサーバ121でAPIトンネル123を通じて伝達される車両データ情報をデータベースサーバ140に格納する。または、前記車両データ情報が車両端末10から中央管理サーバ130のHTTPプロトコルまで転送された後、車両情報伝達部131はAPI認証部132の認証を経た制御命令に対する応答情報を利用者プラットフォーム200に直接伝達する。
【0051】
API認証部132は、中央管理サーバ130のHTTPプロトコルまで転送された制御命令に対する応答情報及び利用者プラットフォーム200から伝達される制御命令のAPI認証を遂行する。
【0052】
車両命令制御部133は、利用者プラットフォーム200から伝達されてAPI認証部132の認証を経た車両制御命令を端末専用命令文に変換して送受信管理サーバ120に伝達する。
【0053】
データベースサーバ140は、端末連結サーバ110と中央管理サーバ130を通じて端末連結状態情報、API認証情報、車両データ情報、及び利用者情報の伝達を受けて格納する。
【0054】
FOTAサーバ150は、ファームウエアデータベースサーバ151を備えてファームウエアアップデートファイルを格納する。FOTAサーバ150は、車両端末10から転送されるファームウエアアップデート開始要請を受信し、それによってファームウエアデータベースサーバ151を通じてファームウエアアップデートファイルを車両端末10に転送して車両端末10のアップデート現況確認、アップデート要請を遂行する。
【0055】
利用者プラットフォーム200は多数の利用者プラットフォーム(200a−200m)または管理者プラットフォームのうち、いずれか1つで構成できる。利用者プラットフォーム200は、コネクテッドゲートウェイサーバ100との両方向通信を通じてAPIトークン方式により有効性を立証する。立証後、利用者プラットフォーム200はAPI形態に必要な車両情報を持ってくるか、または反対に、車両に制御命令を下す。
【0056】
このために利用者プラットフォーム200は、コネクテッドゲートウェイサーバ100との通信を通じてAPI使用のためのトークン獲得手続き及びトークン満期後、新たなトークン獲得手続きを遂行することができる。利用者プラットフォーム200は、トークン獲得手続きを経て獲得したトークンを活用してAPI情報を獲得する手続きを遂行しなければならない。
【0057】
トークン獲得手続きは、利用者プラットフォーム200が顧客ID、時間情報、個人キーから構成された暗号化された情報と顧客ID、時間情報を共に中央管理サーバ130のAPI認証部132に転送してトークン発行を要請するステップと、中央管理サーバ130のAPI認証部132が暗号化された情報の有効性検査後、共に伝達を受けた時間情報及び顧客ID一致有無を判別し、判別が完了すれば、中央管理サーバ130のAPI認証部132がトークンを発行し、発行されたトークンと付加情報(現在使用するトークンと満期日、次に使用するトークン情報)を該当利用者プラットフォーム200に転送するステップを含んでなされる。
【0058】
トークン満期後、新たなトークン獲得手続きは新たなトークン獲得を必要とする該当利用者プラットフォーム200が既存のトークンと共に伝達を受けた次に使用するトークン情報、時間情報、個人キーから構成された暗号化された情報と次に使用するトークン情報、時間情報を中央管理サーバ130のAPI認証部132に転送して新たなトークン発行を要請するステップと、中央管理サーバ130のAPI認証部132が暗号化された情報の有効性検査後、共に伝達を受けた次に使用するトークン情報と時間情報の一致有無を判別し、判別が完了すれば、中央管理サーバ130のAPI認証部132が新たなトークンを発行して新たな発行されたトークンと付加情報(現在使用するトークンと満期日、次に使用するトークン情報)を該当利用者プラットフォーム200に転送するステップを含んでなされる。
【0059】
獲得したトークンを活用した利用者プラットフォームのAPI情報獲得手続きは、API情報獲得を必要とする該当利用者プラットフォーム200が時間情報、トークン情報、個人キーを含む暗号化された情報と時間情報、トークン情報を中央管理サーバ130に転送して車両制御/データを要請するAPIを呼び出すステップと、中央管理サーバ130のAPI認証部132が暗号化された情報(時間情報、トークン情報、個人キー)と時間情報、トークン情報を対照して有効性検査を遂行した後、一致する場合、該当API(制御実行、制御結果、データ)を呼び出して該当利用者プラットフォーム200に伝達するステップを通じてなされる。
【0060】
以上のように構成される本発明によるリアルタイム車両管制サービスのためのコネクテッドゲートウェイサーバシステムの詳細動作及びそれによる作用効果を説明すると、次の通りである。
【0061】
図3aは、
図1のコネクテッドゲートウェイサーバ100が車両端末10で取得した車両データ情報と制御命令に対する応答情報を処理する経路を例示した詳細流れ図である。
図3aに例示したように、コネクテッドゲートウェイサーバ100は車両端末10で取得した情報(車両データ情報と制御命令に対する応答情報)を関門サーバ30を通じて常時連結性を保障するソケット通信を適用して端末連結サーバ110の連結マネージャー111に伝達する。
【0062】
この際、端末連結サーバ110は車両端末10と正常な連結がなされた場合、連結マネージャー111を通じてデータベースサーバ140に端末連結状態情報を記録する。端末連結サーバ110は発送機(Sender)113を通じて送受信管理サーバ120内のトンネルサーバ121に前記2つの情報(車両データ情報と制御命令に対する応答情報)を伝達する。
【0063】
仮に、異常な連結がなされた場合、端末連結サーバ110は連結マネージャー111を通じてデータベースサーバ140の連結状態情報を削除する。
【0064】
また、送受信管理サーバ120のトンネルサーバ121は、車両データ情報と制御命令に対する応答情報をAPIトンネル123を通じて中央管理サーバ130の車両情報伝達部131にHTTP通信で伝達して車両データ情報は車両情報伝達部131を通じてデータベースサーバ140に格納される。制御命令に対する応答情報は、API認証部132の認証を経て利用者プラットフォーム200に直接伝達する。
【0065】
また、送受信管理サーバ120のトンネルサーバ121は制御命令に対する応答情報をプッシュマネージャー122に伝達してプッシュマネージャー122がデータベースサーバ140の端末連結状態情報を参照して正常または異常連結状態を確認することができるようにする。
【0066】
図3bは、
図1のコネクテッドゲートウェイサーバ100が車両端末10に制御命令を下す車両制御経路を詳細例示した流れ図である。
図3bに例示したように、コネクテッドゲートウェイサーバ100は中央管理サーバ130の車両命令制御部133で取得した制御命令(情報)をHTTP通信を通じて送受信管理サーバ120のトンネルサーバ121に伝達する。トンネルサーバ121は、プッシュマネージャー122に制御命令(情報)を伝達する。
【0067】
この際、プッシュマネージャー122は
図3bで例示したように、トンネルサーバ121から伝達を受けた制御命令に対する応答情報とデータベースサーバ140に端末連結状態情報が存在するか否かを参照して、正常な場合(即ち、制御命令に対する応答情報が正常であるか、またはデータベースサーバ140に該当端末の連結状態情報がある状態)、トンネルサーバ121に制御命令(情報)を転送し、ソケット通信を通じて端末連結サーバ110に制御命令(情報)を伝達する。
【0068】
プッシュマネージャー121は、データベースサーバ140に該当端末の連結状態情報がない場合にクラウドメッセージサービスや短文メッセージサービスのような予備制御経路を用いて該当車両端末10との通信を試みる。
【0069】
また、プッシュマネージャー121はトンネルサーバ121から伝達を受けた制御命令に対する応答情報が異常な(端末誤謬など、端末通信不可能)場合に、トンネルサーバ121への連結を一定回数再試図し、一定回数が超過する場合にも連結が行われない場合、クラウドメッセージサービスや短文メッセージサービスのような予備制御経路を用いて該当車両端末10との通信を試みる。
【0070】
ここで、クラウドメッセージサービスや短文メッセージサービスを受信した後にも正常受信有無をプッシュマネージャー122に伝達した後、異常な場合、一定回数再試図するようになる。
【0071】
ソケット通信を通じて送受信管理サーバ120のトンネルサーバ121から制御命令(情報)の転送を受けた端末連結サーバ110は、伝達を受けた制御命令(情報)を連結マネージャー111に伝達する。連結マネージャー111は、データベースサーバ140の端末連結状態情報を参照して関門サーバ30を通じて該当車両端末10に制御命令を下すようになる。
【0072】
図4は、利用者プラットフォーム200が車両情報を取得する過程と車両に制御命令を下す過程を例示した流れ図である。
図4に例示したように、車両端末10から中央管理サーバ130のHTTPプロトコルまで転送された制御命令に対する応答情報は、API認証部132の認証を経た後、車両情報伝達部131で直接的に利用者プラットフォーム200に伝達される。前記車両データ情報は、データベースサーバ140で抽出してAPI認証部132の認証を経た後、利用者プラットフォーム200に伝達される。
【0073】
利用者プラットフォーム200から伝達を受けた車両制御命令は、中央管理サーバ130のAPI認証部132で認証を経た後、車両命令制御部133で端末専用命令文に変換されて、送受信管理サーバ120に伝達される。
【0074】
利用者プラットフォーム200内にデータベースサーバがある場合、利用者プラットフォーム200はAPI形態に車両データ情報の転送を受けて、利用者プラットフォーム200にデータベースサーバがない場合、利用者プラットフォーム200は利用者側で周期的に呼び出したデータをポーリングするようになる。
【0075】
図5は、API使用のための利用者プラットフォーム(または、管理者プラットフォーム)のトークン獲得手続きを例示した流れ図である。
図6は、API使用のための利用者プラットフォーム(管理者プラットフォーム)のトークン満期後、新たなトークン獲得手続きを例示した流れ図である。
図7は、
図5または
図6の手続きを通じて獲得したトークンを活用した利用者プラットフォーム(または、管理者プラットフォーム)のAPI情報獲得手続きを例示した流れ図である。ここで、トークンは利用者プラットフォーム(または、管理者プラットフォーム;200)と中央管理サーバ130のAPI認証部132との間に保安性を有するキー(Key)の役割を遂行する。このようなトークンを利用すれば、サービス利用者(または、管理)でない第3者の車両情報取得/車両制御が予防できるようになる。
【0076】
API使用のための利用者プラットフォーム(または、管理者プラットフォーム、以下、利用者プラットフォームの場合を例として説明する;200)のトークン獲得手続きは、
図5に例示したように、まずトークン獲得を必要とする該当利用者プラットフォーム200で顧客ID、時間情報、個人キーから構成された暗号化された情報とID、時間情報を中央管理サーバ130のAPI認証部132に転送してトークン発行を要請する。前記API認証部132は暗号化された情報の有効性検査後、共に伝達を受けた時間情報及び顧客ID一致有無を判別する。判別が完了すれば、該当利用者プラットフォーム200に現在使用するトークンと満期日、次に使用するトークン情報を転送する手続きを通じてなされる。このようなトークン獲得手続きで顧客ID、個人キーは、固定された値であって、個人キーは複数で構成されており、全体個人キーのうちの1つである。全体個人キーは新規顧客登録時、任意に生成される値であって、各顧客毎に異なる値を有しており、実際顧客にはファイル形式で提供される。
【0077】
API使用のための利用者プラットフォーム200のトークン満期後、新たなトークン(次に使用するトークン)獲得手続きは、
図6に例示したように、まず新たなトークン獲得を必要とする該当利用者プラットフォーム200が既存のトークンと共に伝達を受けた次に使用するトークン情報、時間情報、個人キーから構成された暗号化された情報と次に使用するトークン情報、時間情報を中央管理サーバ130のAPI認証部132に転送して新たなトークン発行を要請し、API認証部132は暗号化された情報の有効性検査後、共に伝達を受けた次に使用するトークン情報と時間情報の一致有無を判別し、判別が完了すれば、該当利用者プラットフォーム200に現在使用するトークンと満期日、次に使用するトークン情報を転送する手続きを通じてなされる。ここで、トークンの更新周期は任意(例、30分、15日)に指定することができる。
【0078】
図5または
図6の手続きを通じて獲得したトークンを活用して利用者プラットフォーム200がAPI情報(車両端末制御、車両情報)を獲得する手続きは、
図7に例示したように、まず利用者プラットフォーム200が暗号化された情報(時間情報、トークン情報、個人キー)、時間情報、トークン情報と共に車両制御/データを要請するAPIを中央管理サーバ130に呼び出して、中央管理サーバ130のAPI認証部132は暗号化された情報(時間情報、トークン情報、個人キー)と時間情報、トークン情報を対照して有効性検査を遂行した後、一致する場合、該当API(制御実行、制御結果情報、データが含まれる)を該当利用者プラットフォーム200に伝達する手続きを通じてなされる。
【0079】
図8は、FOTAサーバ150とFOTAサーバを活用した車両端末のアップデート手続きを概略的に図式化した図である。
図8に例示したように、車両端末のアップデート要請は中央管理サーバ130で発行される。中央管理サーバ130から要請を受けたアップデート要請情報は、送受信管理サーバ120と端末連結サーバ110を経て車両端末10に伝達される。
【0080】
車両端末10は、アップデート要請を確認する(未確認時、周期的にダウンロード要請)と同時にFOTAサーバ150にファームウエアアップデート開始を要請することができる。ファームウエアアップデート開始要請を受けたFOTAサーバ150は保有しているファームウエアデータベースサーバ151を通じてファームウエアアップデートファイルを車両端末10に転送することができる。アップデートファイル転送が完了すれば、車両端末10は有効性確認後、再起動及びアップデートを進行する。
【0081】
仮に、有効性検査で失敗(ファイル損傷、欠落、途中連結絶え)した場合にはFOTAサーバ150にファームウエアアップデート開始要請をまた転送した後、ファームウエアアップデートファイルを再ダウンロード/引き継ぎを遂行する。
【0082】
このような本発明は3G、LTE、またはGPRS(GSM)、CDMAなどに関わらず、パケットサービスがサポートされる移動通信サービス環境に全て適用することができる。本発明は、ゲートウェイサーバを介して基地局間のハンドオフ時、連結維持、及び移動通信サービス網の変更時、迅速な再接続を保障することができる。
【0083】
また、本発明は車両端末機とゲートウェイサーバとの間の通信にAES、DESなどの暗号化サポートが可能である。このような暗号化サポートはゲートウェイサーバと管制サーバとの間の通信にHTTPSまたはSSLなどで構成できるようにするので、サービスのための通信全区間に対する完壁な暗号化転送を可能にする利点を提供する。
【0084】
また、本発明は既存のシステムと互換を維持しながら国内だけでなく事業者が相異する海外までサービスを拡張することに容易な構造を有することができる。したがって、既存の車両端末機を用いるレンタカー、FMS、カーシェアリングサービス事業者をして既存に構築された車両端末機と管制サーバとの間のプロトコルを修正無しでそのまま使用することができるようにする利点を提供する。
【0085】
また、本発明はIP基盤の通信環境で連結持続性が維持できるようになるので、大量のマルチメディアデータを自由に、かつ円滑に送受信することができ、高速データ転送を通じてのマルチメディア、二進データなど、多様な形態のデータを速く転送することができる利点を提供する。
【0086】
以上のように、本発明はたとえ限定された実施形態と図面により説明されたが、本発明は前記の実施形態に限定されるのではなく、これは本発明が属する分野で通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正及び変形が可能である。したがって、本発明の思想は以下に記載された特許請求範囲のみにより把握されなければならず、その均等物または等価的変形の全ては本発明思想の範疇に属するということができる。