(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6902913
(24)【登録日】2021年6月24日
(45)【発行日】2021年7月14日
(54)【発明の名称】メール自動分類方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
G06F 13/00 20060101AFI20210701BHJP
【FI】
G06F13/00 620
【請求項の数】17
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-84555(P2017-84555)
(22)【出願日】2017年4月21日
(65)【公開番号】特開2017-201514(P2017-201514A)
(43)【公開日】2017年11月9日
【審査請求日】2020年3月19日
(31)【優先権主張番号】10-2016-0055484
(32)【優先日】2016年5月4日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】313011434
【氏名又は名称】エヌエイチエヌ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ペク チャンヨル
(72)【発明者】
【氏名】イ ギョンファン
【審査官】
木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】
特表2005−514705(JP,A)
【文献】
特開2004−157772(JP,A)
【文献】
特表2011−525677(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タスクトラッキング(Task Tracking)方法であって、
メッセージコミュニケーションツールで、送信者情報、受信者情報、メールタイトル、メール内容のうちの少なくとも1つのメール情報を含むメールを識別する段階、
前記少なくとも1つのメール情報を含むメールをタスクとして認識してトラッキングする段階、および
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階
を含み、
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階は、
前記メールを自動分類するためのルール(Rule)を自動で生成してユーザに勧める段階、及び、
前記ユーザから前記メールを自動分類するためのルールの適用を希望しないことに対する命令をタスクトラッキングシステムが受信することによって前記ルールを前記ユーザに勧めない段階
を含む、
タスクトラッキング方法。
【請求項2】
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階は、
タスクトラッキングシステムが前記メールを自動分類するための条件を指定するインタフェースを前記メッセージコミュニケーションツールに提供し、前記インタフェースに、前記メールのタイトルに含まれた単語情報、前記メールを送信した送信者情報、前記メールを受信した受信者情報、前記メールを参照した参照者情報、前記メールの参照者として含まれないメールの有無、前記メールの添付ファイルの有無のうちの少なくとも1つの条件に基づいて前記メールを自動分類するための条件がユーザによって入力される段階
を含む、請求項1に記載のタスクトラッキング方法。
【請求項3】
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階は、
前記メールを自動分類するための条件が視覚的に識別可能なようにユーザに提供される段階
を含む、請求項1に記載のタスクトラッキング方法。
【請求項4】
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階は、
前記メールを自動分類するための実行方法を指定するインタフェースをユーザに提供し、前記ユーザが前記インタフェースに、既存のフォルダへの移動の有無、ごみ箱への移動の有無、保管の有無、既読処理の有無、重要表示の有無、ストリームからの除外の有無、業務としての登録の有無のうちの少なくとも1つの実行方法を指定する段階
を含む、請求項1に記載のタスクトラッキング方法。
【請求項5】
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階は、
前記メールを自動分類するための適用範囲を設定または選択するように前記ユーザに提供する段階
を含む、請求項4に記載のタスクトラッキング方法。
【請求項6】
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階は、
前記メールを受信メールボックス、送信メールボックス、臨時保管ボックス、迷惑メールボックス、およびごみ箱のうちの少なくとも1つの保管ボックスに分類して格納し、前記少なくとも1つの保管ボックスがユーザによって選択されることによって前記保管ボックスに格納されたメールリストが表示される段階
を含む、請求項1に記載のタスクトラッキング方法。
【請求項7】
タスクトラッキング(Task Tracking)方法であって、
メッセージコミュニケーションツールで、送信者情報、受信者情報、メールタイトル、メール内容のうちの少なくとも1つのメール情報を含むメールを識別する段階、
前記少なくとも1つのメール情報を含むメールをタスクとして認識してトラッキングする段階、および
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階
を含み、
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階は、
前記メールを受信メールボックス、送信メールボックス、臨時保管ボックス、迷惑メールボックス、およびごみ箱のうちの少なくとも1つの保管ボックスに分類して格納し、前記少なくとも1つの保管ボックスがユーザによって選択されることによって前記保管ボックスに格納されたメールリストが表示される段階、および、
前記保管ボックスに格納されたメールリストから少なくとも1つのメールが前記ユーザによって選択されることにより、前記選択されたメールに対する本文内容を自動表示する機能の設定の有無に基づいて前記メールに対する本文内容が表示される、または表示されない段階
を含む、タスクトラッキング方法。
【請求項8】
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階は、
前記メールを分類して保管するためのフォルダを生成するインタフェースを提供し、前記インタフェースに前記フォルダを生成するための情報がユーザによって入力されることによって前記フォルダが生成される段階
を含む、請求項1に記載のタスクトラッキング方法。
【請求項9】
タスクトラッキング(Task Tracking)方法をタスクトラッキングシステムに実行させるために記憶媒体に格納されたコンピュータプログラムであって、
前記タスクトラッキング方法は、
メッセージコミュニケーションツールで、送信者情報、受信者情報、メールタイトル、
メール内容のうちの少なくとも1つのメール情報を含むメールを識別する段階、
前記少なくとも1つのメール情報を含むメールをタスクとして認識してトラッキングする段階、および
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階
を含み、
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階は、
前記メールを自動分類するためのルール(Rule)を自動で生成してユーザに勧める段階、及び、
前記ユーザから前記メールを自動分類するためのルールの適用を希望しないことに対する命令をタスクトラッキングシステムが受信することによって前記ルールを前記ユーザに勧めない段階
を含む、コンピュータプログラム。
【請求項10】
タスクトラッキング(Task Tracking)システムであって、
メッセージコミュニケーションツールで、送信者情報、受信者情報、メールタイトル、
メール内容のうちの少なくとも1つのメール情報を含むメールを識別する識別部、
前記少なくとも1つのメール情報を含むメールをタスクとして認識してトラッキングするトラッキング部、および
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する表示部
を含み、
前記表示部は、
前記メールを自動分類するためのルール(Rule)を自動で生成してユーザに勧め、
前記ユーザから前記メールを自動分類するためのルールの適用を希望しないことに対する命令を受信することによって前記ルールを前記ユーザに勧めない、
タスクトラッキングシステム。
【請求項11】
前記表示部は、
前記メールを自動分類するための条件を指定するインタフェースを前記メッセージコミュニケーションツールに提供し、前記インタフェースに、前記メールのタイトルに含まれた単語情報、前記メールを送信した送信者情報、前記メールを受信した受信者情報、前記メールを参照した参照者情報、前記メールの参照者として含まれないメールの有無、前記メールの添付ファイルの有無のうちの少なくとも1つの条件に基づいて前記メールを自動分類するための条件がユーザによって入力される、請求項10に記載のタスクトラッキングシステム。
【請求項12】
前記表示部は、
前記メールを自動分類するための条件が視覚的に識別可能なようにユーザに提供される、請求項10に記載のタスクトラッキングシステム。
【請求項13】
前記表示部は、
前記メールを自動分類するための実行方法を指定するインタフェースをユーザに提供し、前記ユーザが前記インタフェースに、既存のフォルダへの移動の有無、ごみ箱への移動有無、保管の有無、既読処理の有無、重要表示の有無、ストリームからの除外の有無、業務としての登録の有無のうちの少なくとも1つの実行方法を指定する、請求項10に記載のタスクトラッキングシステム。
【請求項14】
前記表示部は、
前記メールを自動分類するための適用範囲を設定または選択するように前記ユーザに提供する、請求項13に記載のタスクトラッキングシステム。
【請求項15】
前記表示部は、
前記メールを受信メールボックス、送信メールボックス、臨時トレイ、迷惑メールボックス、およびごみ箱のうちの少なくとも1つの保管ボックスに分類して格納し、前記少なくとも1つの保管ボックスがユーザによって選択されることによって前記保管ボックスに格納されたメールリストが表示される、請求項10に記載のタスクトラッキングシステム。
【請求項16】
タスクトラッキング(Task Tracking)システムであって、
メッセージコミュニケーションツールで、送信者情報、受信者情報、メールタイトル、メール内容のうちの少なくとも1つのメール情報を含むメールを識別する識別部、
前記少なくとも1つのメール情報を含むメールをタスクとして認識してトラッキングするトラッキング部、および
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する表示部
を含み、
前記表示部は、
前記メールを受信メールボックス、送信メールボックス、臨時トレイ、迷惑メールボックス、およびごみ箱のうちの少なくとも1つの保管ボックスに分類して格納し、前記少なくとも1つの保管ボックスがユーザによって選択されることによって前記保管ボックスに格納されたメールリストが表示され、
前記保管ボックスに格納されたメールリストから少なくとも1つのメールが前記ユーザによって選択されることにより、前記選択されたメールに対する本文内容を自動表示する機能の設定の有無に基づいて前記メールに対する本文内容が表示される、または表示されない、タスクトラッキングシステム。
【請求項17】
前記表示部は、
前記メールを分類して保管するためのフォルダを生成するインタフェースを提供し、前記インタフェースに前記フォルダを生成するための情報がユーザによって入力されることによって前記フォルダが生成される、請求項10に記載のタスクトラッキングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、メールを分類する技術に関し、より詳細には、メールボックス自動分類方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近は、インターネットおよび通信装備などの技術が発達するに伴い、相手がどこに位置するかを正確かつ迅速に伝達することができる電子メール(E−Mail)の使用が常用化している。特に、スマートフォンやPDAなどが含まれる移動通信用携帯端末機の技術が発達するに伴い、移動をしながら、いつどこででも簡単に電子メールを送受信することができるようになった。
【0003】
電子メールは、別途の通信費用がまったく発生しないのに大容量の情報を送受信することができ、インターネットが繋がってさえいれば地球上のいかなる場所とも正確かつ迅速に通信できるという長所がある。また、企業間の業務交流が活発になりながら、企業内部の活動だけではなく、他企業と連係して行う業務の進行状況を共有するためにメールが頻繁に使用されている。
【0004】
これにより、業務に関する作業を電子メールと連動させることによって統合的に管理をし、電子メールを自動で分類する技術の提案が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
メッセージコミュニケーションツールで、送信者情報、受信者情報、メールタイトル、メール内容のうちの少なくとも1つのメール情報を含むメールを識別し、少なくとも1つのメール情報を含むメールをタスクとして認識してトラッキングし、タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する、タスクトラッキング方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態によると、タスクトラッキング(Task Tracking)方法は、メッセージコミュニケーションツールで、送信者情報、受信者情報、メールタイトル、メール内容のうちの少なくとも1つのメール情報を含むメールを識別する段階、前記少なくとも1つのメール情報を含むメールをタスクとして認識してトラッキングする段階、および前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階を含む。
【0007】
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階は、前記メールを自動分類するためのルール(Rule)を自動で生成してユーザに勧める段階を含んでもよい。
【0008】
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階は、前記ユーザから前記メールを自動分類するためのルールの適用を希望しないことに対する命令をタスクトラッキングシステムが受信することによって前記ルールを前記ユーザに勧めない段階を含んでもよい。
【0009】
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階は、タスクトラッキングシステムが前記メールを自動分類するための条件を指定するインタフェースを前記メッセージコミュニケーションツールに提供し、前記インタフェースに、前記メールのタイトルに含まれた単語情報、前記メールを送信した送信者情報、前記メールを受信した受信者情報、前記メールを参照した参照者情報、前記メールの参照者として含まれないメールの有無、前記メールの添付ファイルの有無のうちの少なくとも1つの条件に基づいて前記メールを自動分類するための条件がユーザによって入力される段階を含んでもよい。
【0010】
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階は、前記メールを自動分類するための条件が視覚的に識別可能なようにユーザに提供される段階を含んでもよい。
【0011】
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階は、前記メールを自動分類するための実行方法を指定するインタフェースをユーザに提供し、前記ユーザが前記インタフェースに、既存のフォルダへの移動の有無、ごみ箱への移動の有無、保管の有無、既読処理の有無、重要表示の有無、ストリームからの除外の有無、業務としての登録の有無のうちの少なくとも1つの実行方法を指定する段階を含んでもよい。
【0012】
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階は、前記メールを自動分類するための適用範囲を設定又は選択するように前記ユーザに提供する段階を含んでもよい。
【0013】
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階は、前記メールを、受信メールボックス、送信メールボックス、臨時保管ボックス、迷惑メールボックス、およびごみ箱のうちの少なくとも1つの保管ボックスに分類して格納し、前記少なくとも1つの保管ボックスがユーザによって選択されることによって前記保管ボックスに格納されたメールリストが表示される段階を含んでもよい。
【0014】
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階は、前記保管ボックスに格納されたメールリストから少なくとも1つのメールが前記ユーザによって選択されることにより、前記選択されたメールに対する本文内容を自動表示する機能の設定の有無に基づいて前記メールに対する本文内容が表示される、または表示されない段階を含んでもよい。
【0015】
前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階は、前記メールを分類して保管するためのフォルダを生成するインタフェースを提供し、前記インタフェースに前記フォルダを生成するための情報がユーザによって入力されることによって前記フォルダが生成される段階を含んでよい。
【0016】
一実施形態によると、タスクトラッキング(Task Tracking)方法をタスクトラッキングシステムに実行させるために記憶媒体に格納されたコンピュータプログラムであって、前記タスクトラッキング方法は、メッセージコミュニケーションツールで、送信者情報、受信者情報、メールタイトル、メール内容のうちの少なくとも1つのメール情報を含むメールを識別する段階、前記少なくとも1つのメール情報を含むメールをタスクとして認識してトラッキングする段階、および前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する段階を含む。
【0017】
一実施形態によると、タスクトラッキング(Task Tracking)システムは、メッセージコミュニケーションツールで、送信者情報、受信者情報、メールタイトル、メール内容のうちの少なくとも1つのメール情報を含むメールを識別する識別部、前記少なくとも1つのメール情報を含むメールをタスクとして認識してトラッキングするトラッキング部、および前記タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示する表示部を含む。
【0018】
前記表示部は、前記メールを自動分類するためのルール(Rule)を自動で生成して、ユーザに勧めてもよい。
【0019】
前記表示部は、ユーザから前記メールを自動分類するためのルールの適用を希望しないことに対する命令を受信することによって前記ルールをユーザに勧めなくてもよい。
【0020】
前記表示部は、前記メールを自動分類するための条件を指定するインタフェースを前記メッセージコミュニケーションツールに提供し、前記インタフェースに、前記メールのタイトルに含まれた単語情報、前記メールを送信した送信者情報、前記メールを受信した受信者情報、前記メールを参照した参照者情報、前記メールの参照者として含まれないメールの有無、前記メールの添付ファイルの有無のうちの少なくとも1つの条件に基づいて前記メールを自動分類するための条件がユーザによって入力されてもよい。
【0021】
前記表示部は、前記メールを自動分類するための条件が視覚的に識別可能なようにユーザに提供されてもよい。
【0022】
前記表示部は、前記メールを自動分類するための実行方法を指定するインタフェースをユーザに提供し、前記ユーザが前記インタフェースに、既存のフォルダへの移動の有無、ごみ箱への移動の有無、保管の有無、既読処理の有無、重要表示の有無、ストリームからの除外の有無、業務としての登録の有無のうちの少なくとも1つの実行方法を指定してもよい。
【0023】
前記表示部は、前記メールを自動分類するための適用範囲を設定または選択するように前記ユーザに提供してもよい。
【0024】
前記表示部は、前記メールを、受信メールボックス、送信メールボックス、臨時保管ボックス、迷惑メールボックス、およびごみ箱のうちの少なくとも1つの保管ボックスに分類して格納し、前記少なくとも1つの保管ボックスがユーザによって選択されることによって前記保管ボックスに格納されたメールリストが表示されてもよい。
【0025】
前記表示部は、前記保管ボックスに格納されたメールリストから少なくとも1つのメールが前記ユーザによって選択されることにより、前記選択されたメールに対する本文内容を自動表示する機能の設定の有無に基づいて前記メールに対する本文内容が表示される、または表示されなくてもよい。
【0026】
前記表示部は、前記メールを分類して保管するためのフォルダを生成するインタフェースを提供し、前記インタフェースに前記フォルダを生成するための情報がユーザによって入力されることによって前記フォルダが生成されてもよい。
【発明の効果】
【0027】
一実施形態によると、タスクトラッキングシステムは、メッセージコミュニケーションツールで、ユーザの情報に基づいてメールを自動で分類するためのルールをユーザに勧めることにより、ユーザに適した分類技法を提供することができる。
【0028】
一実施形態によると、タスクトラッキングシステムは、メッセージコミュニケーションツールで、メールを自動分類するためのインタフェースをユーザに提供することにより、ユーザの便宜に応じたメール自動分類を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】一実施形態における、ユーザ端末およびサーバを示した図である。
【
図2】一実施形態における、タスクトラッキングシステムの構成要素を示したブロック図である。
【
図3】一実施形態における、タスクトラッキングシステムが実行することのできるタスクトラッキング方法を説明するためのフローチャートである。
【
図4】一実施形態における、タスクトラッキングシステムでメールを自動分類するための条件を指定する方法を説明するための図である。
【
図5】一実施形態における、タスクトラッキングシステムでメールを自動分類する設定方法を説明するための図である。
【
図6】一実施形態における、タスクトラッキングシステムでメールを作成する方法を説明するための図である。
【
図7】一実施形態における、タスクトラッキングシステムでメールを表示することを説明するための図である。
【
図8】一実施形態における、タスクトラッキングシステムでメールを表示することを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0031】
図1のネットワーク環境は、ユーザ端末110、複数のサーバ100、101、102、およびネットワーク120を含む例を示している。このような
図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、ユーザ端末の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。
【0032】
ユーザ端末110は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。ユーザ端末110の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、コンピュータ、ノート型パソコン、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレットPCなどがある。一例として、ユーザ端末110は、無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク120を介して他のユーザ端末および/またはサーバ100、101、102と通信してよい。
【0033】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク120が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を活用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク120は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでもよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター−バスネットワーク、ツリーまたは階層的(hierarchical)ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0034】
サーバ100、101、102のそれぞれは、ユーザ端末110とネットワーク120を介して通信し、命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供するコンピュータ装置または複数のコンピュータ装置によって実現されてよい。
【0035】
一例として、サーバ100は、ネットワーク120を介して接続したユーザ端末110にアプリケーションのインストールのためのファイルを提供してよい。この場合、ユーザ端末110は、サーバ100から提供されたファイルを利用してアプリケーションをインストールしてよい。また、ユーザ端末110が含むオペレーティングシステム(Operating System:OS)および少なくとも1つのプログラム(一例として、ブラウザや前記インストールされたアプリケーション)の制御にしたがってサーバ100に接続し、サーバ100が提供するサービスやコンテンツの提供を受けてもよい。例えば、ユーザ端末110がアプリケーションの制御にしたがってネットワーク120を介してサービス要求メッセージをサーバ100に送信すると、サーバ100は、サービス要求メッセージに対応するコードをユーザ端末110に送信してよく、ユーザ端末110は、アプリケーションの制御にしたがってコードに基づく画面を構成して表示することにより、ユーザにコンテンツを提供してよい。
【0036】
図2は、一実施形態における、タスクトラッキングシステムの構成要素を示したブロック図であり、
図3は、一実施形態における、タスクトラッキングシステムが実行することのできるタスクトラッキング方法を説明するためのフローチャートである。
【0037】
タスクトラッキングシステム200は、プロセッサ210、バス220、ネットワークインタフェース230、メモリ240、およびデータベース250を含んでよい。メモリ240は、オペレーティングシステム241およびサービス提供ルーチン242を含んでよい。プロセッサ210は、識別部211、トラッキング部212、および表示部213を含んでよい。他の実施形態において、タスクトラッキングシステム200は、
図2の構成要素よりもさらに多くの構成要素を含んでもよい。しかし、ここでは、本発明の理解の促進のため、従来の技術的な構成要素を省略している。例えば、タスクトラッキングシステム200は、ディスプレイやトランシーバ(transceiver)のような他の構成要素を含んでもよい。
【0038】
メモリ240は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永久大容量記憶装置(permanent mass storage device)を含んでよい。また、メモリ240には、オペレーティングシステム241とサービス提供ルーチン242のためのプログラムコードが格納されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、ドライブメカニズム(drive mechanism)(図示せず)を利用してメモリ240とは別のコンピュータで読み取り可能な記録媒体からロードされてもよい。このような別のコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD−ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体(図示せず)を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体ではないネットワークインタフェース230を通じてメモリ240にロードされてもよい。
【0039】
バス220は、タスクトラッキングシステム200の構成要素間の通信およびデータ送信を可能にする。バス220は、高速シリアルバス(high−speed serial bus)、並列バス(parallel bus)、SAN(Storage Area Network)、および/または他の適切な通信技術を利用して構成されてよい。
【0040】
ネットワークインタフェース230は、タスクトラッキングシステム200をコンピュータネットワークに接続するためのコンピュータハードウェア構成要素であってよい。ネットワークインタフェース230は、インターネットカードのようなネットワークインタフェースカード、光学送受信器、無線周波数送受信器、あるいは情報を送受信することのできる任意の他のタイプのデバイスであってよい。このようなネットワークインタフェースの他の例は、モバイルコンピューティングデバイスおよびUSB内のブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)、3GおよびWi‐Fi(登録商標)などを含む無線機器であってよい。一部の例において、コンピューティングデバイスは、サーバ、モバイルフォン、あるいは他のネットワーク化されたコンピューティングデバイスのような外部デバイスと無線で通信するためにネットワークインタフェース230を使用してよい。ネットワークインタフェース230は、タスクトラッキングシステム200を無線または有線接続によってコンピュータネットワークに接続させてよい。
【0041】
データベース250は、プロジェクトまたはプロジェクトと関連するタスクに関する情報などを管理するために必要なすべての情報を格納および維持する役割を担う。
図2において、タスクトラッキングシステム200の内部にデータベース250を構築して含むものと示されているが、これに限定されることはなく、システムの実現方式や環境などに応じて省略されてもよいし、全体または一部のデータベースが別の他のシステム上に構築された外部データベースとして存在することも可能である。
【0042】
プロセッサ210およびプロセッサ210の構成要素は、メモリが含むオペレーティングシステムのコードと少なくとも1つのプログラムのコードによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。命令は、メモリ240またはネットワークインタフェース230によって、バス220を介してプロセッサ210に提供されてよい。プロセッサ210は、識別部211、トラッキング部212、および表示部213のためのプログラムコードを実行するように構成されてよい。このようなプログラムコードは、メモリ240のような記録装置に格納されてよい。
【0043】
タスクトラッキングシステム200およびプロセッサ210の構成要素は、
図3のタスクトラッキング方法が実行されるための後述する段階310〜330を実行するようにタスクトラッキングシステム200を制御してよい。プロセッサ210は、タスクトラッキング方法のためのプログラムコードをメモリにロードしてよい。
【0044】
段階310で、識別部211は、メッセージコミュニケーションツールで、送信者情報、受信者情報、メールタイトル、メール内容のうちの少なくとも1つのメール情報を含むメールを識別してよい。
【0045】
段階320で、トラッキング部212は、少なくとも1つのメール情報を含むメールをタスクとして認識してトラッキングしてよい。
【0046】
段階330で、表示部213は、タスクを予め設定された条件に基づいて自動で分類してメッセージコミュニケーションツールで表示してよい。表示部213は、メールを自動分類するためのルール(Rule)を自動で生成して、ユーザに勧めてよい。表示部213は、ユーザからメールを自動分類するためのルールの適用を希望しないことに対する命令を受信することによってルールをユーザに勧めなくてもよい。
【0047】
表示部213は、メールを自動分類するための条件を指定するインタフェースをメッセージコミュニケーションツールに提供し、当該インタフェースに、メールのタイトルに含まれた単語情報、メールを送信した送信者情報、メールを受信した受信者情報、メールを参照した参照者情報、メールを参照者として含まれないメールの有無、メールの添付ファイルの有無のうちの少なくとも1つの条件に基づいてメールを自動分類するための条件がユーザによって入力されてよい。表示部213は、メールを自動分類するための条件が視覚的に識別可能なようにユーザに提供してよい。
【0048】
表示部213は、メールを自動分類するための実行方法を指定するインタフェースをメッセージコミュニケーションツールに提供し、当該インタフェースに、既存のフォルダへの移動の有無、ごみ箱への移動の有無、保管の有無、既読処理の有無、重要表示の有無、ストリームからの除外の有無、業務としての登録の有無のうちの少なくとも1つの実行方法を指定してよい。表示部213は、メールを自動分類するための適用範囲を選択または設定するようにユーザに提供してよい。
【0049】
表示部213は、メールを、受信メールボックス、送信メールボックス、臨時保管ボックス、迷惑メールボックス、およびごみ箱のうちの少なくとも1つの保管ボックスに分類して格納し、少なくとも1つの保管ボックスがユーザによって選択されることによって保管ボックスに格納されたメールリストが表示されてよい。表示部213は、保管ボックスに格納されたメールリストから少なくとも1つのメールがユーザによって選択されることにより、選択されたメールに対する本文内容を自動で表示する機能の設定の有無に基づいてメールに対する本文内容が表示される、または表示されなくてよい。
【0050】
表示部213は、メールを分類して保管するためのフォルダを生成するインタフェースを提供し、当該インタフェースにフォルダを生成するための情報が入力されることによってフォルダが生成されてよい。
【0051】
図4は、一実施形態における、タスクトラッキングシステムでメールを自動分類するための条件を指定する方法を説明するための図である。
【0052】
メッセージコミュニケーションツール400は、協業プロセスを実行するツールであって、プロジェクト、プロジェクトと関連する業務、メール、メッセージ、スケジュール、タスクトラッカー、メッセンジャ、文書などをタスクとして認識して連動させることによって統合的に利用可能なように提供される。また、メッセージコミュニケーションツール400は、それぞれのタスクを、参加するメンバー間で協業できるようにし、タスクの進行状態をリアルタイムで共有できるように提供される。
【0053】
タスクトラッキングシステムは、メッセージコミュニケーションツール400にメールを自動分類するための条件を指定するインタフェース410を提供してよい。タスクトラッキングシステムは、メールのタイトルに含まれた単語情報、メールを送信した送信者情報、メールを受信した受信者情報、メールを参照した参照者情報、メールの参照者として含まれないメールの有無、メールの添付ファイルの有無を選択または入力するインタフェース410を提供してよい。このとき、タスクトラッキングシステムは、メールを自動分類するための条件を視覚的に識別可能なようにユーザに提供してよい。
【0054】
ユーザは、メッセージコミュニケーションツール400で提供するメールを自動分類するための条件を指定するインタフェース410に、メールのタイトルに含まれた単語情報、メールを送信した送信者情報、メールを受信した受信者情報、メールを参照した参照者情報、メールの参照者として含まれないメールの有無、メールの添付ファイルの有無のうちの少なくとも1つの条件に基づいてメールを自動分類するための条件を入力してよい。
【0055】
ユーザは、メールを自動分類するための条件を選択してよく、選択した条件に関する詳細情報を入力したり、選択したりしてよい。タスクトラッキングシステムは、ユーザから選択された条件および選択された条件に関する詳細情報を受信してよい。例えば、ユーザは、メールを参照した参照者情報に私だけを含む条件として指定してもよいし、参照者情報にメールアドレスや名前を直接入力してもよい。
【0056】
タスクトラッキングシステムは、ユーザから選択されたメールを自動分類するための条件に基づき、既存のメールにも適用範囲を選択または設定することができるようにユーザに提供してよい。例えば、ユーザは、メールを自動分類するための条件に対する既存のメールに適用するための適用範囲を選択または設定してよい。過去の一定の期間範囲に該当する既存のメールに対して、メールを自動分類するための条件を適用させてよい。
【0057】
また、タスクトラッキングシステムは、メッセージコミュニケーションツール400で、メールを自動分類するための実行方法を指定するインタフェース410をユーザに提供してよい。
図4では、メールを自動分類するための条件を入力するインタフェースおよびメールを自動分類するための実行方法を指定するインタフェースを共に提供する例を説明しているが、それぞれのインタフェースを別に提供することも可能である。
【0058】
タスクトラッキングシステムは、既存のフォルダへの移動の有無、ごみ箱への移動の有無、保管の有無、既読処理の有無、重要表示の有無、ストリームからの除外の有無、業務としての登録の有無のうちの少なくとも1つの実行方法を指定するインタフェース410をユーザに提供してよい。ユーザは、インタフェース410で、既存のフォルダへの移動の有無、ごみ箱への移動の有無、保管の有無、既読処理の有無、重要表示の有無、ストリームからの除外の有無、業務としての登録の有無のうちの少なくとも1つの実行方法を指定してよい。
【0059】
図5は、一実施形態における、タスクトラッキングシステムでメールを自動分類する設定方法を説明するための図である。
【0060】
タスクトラッキングシステムは、メッセージコミュニケーションツール500で、メールを自動で分類するための設定を入力するインタフェース510を提供してよい。ユーザは、インタフェース510で、メールを自動分類するための設定をしてよい。
【0061】
タスクトラッキングシステムは、メッセージコミュニケーションツール500にメールを自動で分類するための設定を入力するインタフェース510で、メールの送信者、メールの受信者、メールの参照者、メールのタイトルなどと予め設定された情報を含んでいる場合に、メールを自動で分類するように提供してよい。例えば、ユーザは、メールのタイトルに「お知らせ」がある場合には、フォルダ名が「スケジュール」であるフォルダに自動分類されるように設定してよく、ストリームから除外させるように設定してよい。このとき、ユーザが設定した条件を修正したり削除したりすることも可能であり、新たな自動分類条件を追加することも可能である。
【0062】
タスクトラッキングシステムは、メールを自動分類するためのルール(Rule)を自動で生成して、ユーザに勧めてよい。タスクトラッキングシステムは、予め設定された基準に基づいてメールを自動分類するためのルールを自動で生成してよい。例えば、タスクトラッキングシステムは、インボックス(Inbox)メールを送信者として分類してみて、適量(例えば、20%)以上の分類がなされた場合には、送信者を基準として分類するルールをユーザに勧めてもよい。また、インボックスメールをタイトルに類似度(例えば、カテゴリが類似する単語)を基準としてメールを分類し、適量以上の分類がなされた場合には、類似度を基準として分類するルールをユーザに勧めてよい。または、メールのタイトルの特定の部分を抽出して分類するルールをユーザに勧めてよい。
【0063】
タスクトラッキングシステムは、メッセージコミュニケーションツールで、ユーザの情報、例えば、ユーザのメール使用情報、ユーザのメール分類情報などに基づいてメールを自動で分類するためのルールをユーザに勧めることにより、ユーザに適した分類技法を提供してよい。ユーザは、タスクトラッキングシステムから推薦されたルールを適用することにより、扱いやすい(user‐friendly)メールボックス自動分類を利用することができる。
【0064】
タスクトラッキングシステムは、ユーザからメールを自動分類するためのルールの適用を希望しないことに対する命令を受信することによってルールをユーザに勧めなくてもよい。このとき、ユーザが勧められたルールを希望しない場合には、勧められたルールは、今後はお勧めから排除されてよい。
【0065】
タスクトラッキングシステムは、メッセージコミュニケーションツール500に表示されたメール自動分類設定で、分類条件を視覚的に識別可能なようにユーザに提供してよい。例えば、タスクトラッキングシステムは、送信者をfr、受信者をto、メールのタイトルをSuと表示してよい。
【0066】
図6は、一実施形態における、タスクトラッキングシステムでメールを作成する方法を説明するための図である。
【0067】
タスクトラッキングシステムは、メッセージコミュニケーションツール600で、メールを作成するインタフェース610を提供してよい。ユーザ620は、メッセージコミュニケーションツール600で、メールを作成するためにインタフェース610を選択してよい。タスクトラッキングシステムは、ユーザ620からメールを作成するインタフェース610が選択されることによってメールレイヤ630を提供してよい。ここで、メールレイヤ630とは、メールを作成することができるように提供するインタフェースであって、メールタイトル、送信者、受信者、参照者、メール内容、添付ファイルなどを入力することができるように提供する。ユーザがメールレイヤ630で、メールタイトル、送信者、受信者、参照者、メール内容、添付ファイルのうちの少なくとも1つを入力した後、送信インタフェースが選択されることによってメールが送信されてよい。例えば、ユーザは、メールレイヤ630で、プロジェクトまたはプロジェクトと関連するタスクに対するメールを送信してもよい。タスクトラッキングシステムは、メッセージコミュニケーションツール600で認識されているタスクに関する情報を呼び出してメールに添付して送信してよい。
【0068】
タスクトラッキングシステムは、ユーザから入力された情報に基づいて受信者および参照者にメールを送信してよい。該当するメールの受信者および参照者は、メッセージコミュニケーションツール600のメールボックスでメールを受信できるようになる。また、メールを発信した送信者も、メッセージコミュニケーションツール600の送信メールボックスで、メールを送信した内訳を見ることができる。
【0069】
図7および
図8は、一実施形態における、タスクトラッキングシステムでメールを表示することを説明するための図である。
【0070】
タスクトラッキングシステムは、プロジェクト、プロジェクトと関連する業務、メール、カレンダーなどをタスクとして認識し、タスクを連動することによって業務の協業を可能にするシステムであって、メッセージコミュニケーションツールで、プロジェクト、プロジェクトと関連する業務、メール、カレンダーなどを利用するように提供してよい。
【0071】
タスクトラッキングシステムは、送信または受信したメールを自動で分類してメッセージコミュニケーションツール700、800に表示してよい。タスクトラッキングシステムは、送信および受信したメールを保管する全体メールボックス、受信したメールを保管する受信メールボックス、送信したメールを保管する送信メールボックス、メールを臨時保管する臨時保管ボックス、迷惑メールを保管する迷惑メールボックス、削除されたメールを保管するごみ箱を提供してよい。
【0072】
ユーザから少なくとも1つの保管ボックスが選択されたとする。トラッキングシステムは、メッセージコミュニケーションツール700、800に、ユーザから選択された保管ボックスに保管されているメール領域710にメールリストを表示してよい。例えば、ユーザが受信メールボックスを選択した場合、メッセージコミュニケーションツール700、800の受信メールボックスに保管されているメールが表示されてよい。
【0073】
タスクトラッキングシステムは、保管ボックスがユーザによって選択されることにより、それぞれのメールボックスに保管されているメールが送信されたり、臨時保管されたり、受信した時間、メールのタイトル、送信者、受信者、重要度などを表示してよい。ユーザがそれぞれの保管ボックスに保管されているメールの重要度をチェックすることにより、メッセージコミュニケーションツール700、800に重要度が反映されてよい。
【0074】
タスクトラッキングシステムは、保管ボックスに格納されているメールリストから少なくとも1つのメールが選択されることにより、選択されたメールに対する本文内容720を表示してよい。ここで、メールに対する本文内容720は、送信者、受信者、参照者、メールの内容、添付ファイル、メールが発信された日付などを含んでいてよい。
【0075】
図8を参照すると、タスクトラッキングシステムは、個人情報保護のためにメールの本文内容が表示されない例を説明するための図である。
【0076】
タスクトラッキングシステムは、保管ボックスに格納されているメールリストから少なくとも1つのメールが選択されたとき、選択されたメールに対する本文内容を自動表示する機能の設定の有無に基づいて、選択されたメールに対する本文内容が表示される、または表示されなくてもよい。例えば、ユーザから選択されたメールに対する本文内容を自動表示しないように設定されることにより、ユーザから選択されたメールに対する本文内容が表示されなくてもよい。
【0077】
タスクトラッキングシステムは、基本値でメールに対する本文内容を表示しないように設定していてもよい。また、タスクトラッキングシステムは、予め設定された基準に該当するメールに限り、メールの本文内容を表示しないように設定していてもよい。例えば、タスクトラッキングシステムは、メール内容に保安が必要であることを判断することによってメールの本文内容を表示しなくてもよいし、予め設定された単語を含む場合には、特定の受信者が含まれる場合などの多様な基準によって本文内容が表示されなくてもよい。
【0078】
例えば、ユーザが、受信メールボックスを選択したと仮定しよう。タスクトラッキングシステムは、受信メールボックスに保管されているメールリストをメッセージコミュニケーションツール800に表示してよい。ユーザ810は、メールリストのうちから少なくとも1つを選択したとする。タスクトラッキングシステムは、ユーザ810から選択されたメールに対する本文内容を表示しなくてもよい。
【0079】
また、タスクトラッキングシステムは、フォルダを生成するインタフェースを提供してよい。ユーザは、フォルダを生成するインタフェースにフォルダ名を入力することによってフォルダが生成されてよい。タスクトラッキングシステムは、ユーザから入力されたフォルダ名を有するフォルダをメッセージコミュニケーションツール700、800に表示してよい。このとき、フォルダは、ユーザからフォルダ名が修正されてもよく、ユーザがフォルダを生成あるいは削除することも可能であるし、複数のフォルダを生成することも可能である。
【0080】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。上記実施形態で説明された装置および構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)および当該OS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを格納、操作、処理、および生成してよい。理解の促進のために、1つの処理装置が使用される場合を例として説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことは理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでもよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0081】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、仮想装置、コンピュータ格納媒体または装置、または伝送される信号波に永久的または一時的に具現化されてもよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で格納されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。
【0082】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータで読み取り可能な媒体に記録されてもよい。前記コンピュータで読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含んでもよい。前記媒体に記録されるプログラム命令は、実施形態のために特別に設計されて構成されたものであってもよいし、コンピュータソフトウェア当業者に公知な使用可能なものであってもよい。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例は、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。上述したハードウェア装置は、実施形態の動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして動作するように構成されてもよく、その逆も同じである。
【0083】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態と図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0084】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0085】
100、101、102:サーバ
110:ユーザ端末
120:ネットワーク