【文献】
加藤 邦拓,導電性インク複合機を用いたマルチタッチパターン生成手法,情報処理学会 研究報告 ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI),情報処理学会,2014年 3月 6日,第2014−HCI−157巻,第29号,p.1−6
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記取得手順は、前記コンテンツを介して所定の情報設定が行われる場合に、前記操作情報として、前記所定の情報設定が行われるまでに必要な操作内容を示す操作情報を取得する
ことを特徴とする請求項2または3に記載の情報制御プログラム。
前記取得手順は、前記操作情報として、前記端末装置の表示画面がタッチされたタッチ位置であって前記表示画面に表示される前記コンテンツに対応するタッチ位置を示すタッチ位置情報と、前記表示画面がタッチされた時刻を示す時刻情報とを取得する
ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の情報制御プログラム。
前記取得手順は、前記コンテンツを介して所定の情報設定が行われる場合において、前記所定の情報設定が行われるまでに必要な操作内容の中に誤った操作内容が検出された場合には、一連の前記操作内容を示す操作情報を始めから再取得する
ことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1つに記載の情報制御プログラム。
前記生成手順は、前記導電性パターンにユーザがタッチしたことに基づく通電により前記端末装置に対して前記操作内容に応じた入力を行う入力点と、前記入力点に接続される接続線であって前記入力点との通電を行う接続線とを含む前記導電性パターンを示すパターン情報を生成する
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の情報制御プログラム。
前記生成手順は、前記導電性パターンとして、ユーザによる端末装置への直接入力の代わりに、端末装置の入力画面に接触された状態で通電により前記入力点から前記操作内容に応じた入力を行う導電パターンを示すパターン情報を生成する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報制御プログラム。
前記操作ログに基づいて、操作内容に応じた動作を前記端末装置に対して行わせる導電性パターンを生成可能であることをユーザに提示する提示手順をさらにコンピュータに実行させる
ことを特徴とする請求項10に記載の情報制御プログラム。
前記提示手順は、前記操作ログに基づき算出された操作内容の傾向に基づいて、当該傾向に対応する操作内容に応じた動作を前記端末装置に対して行わせる導電性パターンを生成可能であることをユーザに提示する提示手順をさらにコンピュータに実行させる
ことを特徴とする請求項11に記載の情報制御プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願にかかる情報制御プログラム、情報制御方法および情報制御装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報制御プログラム、情報制御方法および情報制御装置が限定されるものではない。また、以下の実施形態において、同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
〔1.制御処理の一例〕
図1を用いて、実施形態にかかる制御処理の一例を示す。
図1は、実施形態にかかる情報制御プログラムによる制御処理の一例を示す図である。また、実施形態にかかる情報制御システム1は、端末装置10と、情報制御装置100とを含む。実施形態にかかる情報制御プログラムによる制御処理は、
図1に示す端末装置10および情報制御装置100によって行われる。つまり、端末装置10および情報制御装置100は、実施形態にかかる情報制御プログラムによる制御に従って、実施形態にかかる制御処理を実行する。
【0012】
なお、以下の実施形態では、端末装置10および情報制御装置100が、実施形態にかかる情報制御プログラムにより機能するものとして説明するが、例えば、端末装置10単体が、実施形態にかかる情報制御プログラムに従って、実施形態にかかる制御処理を行ってもよい。
【0013】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。また、端末装置10は、静電容量方式によりユーザーからの操作を受け付けるタッチパネルを搭載しているものとする。
【0014】
ここで、
図1の例を用いて、実施形態にかかる前提について説明する。ユーザU1の端末装置10には、会社におけるユーザU1の勤怠状況を管理する勤怠管理アプリAP1(以下、「アプリAP1」と表記する場合がある)がインストールされている。ユーザU1は、このアプリAP1を利用して、自身が出勤した旨を会社に通知することを目的としている。この場合、ユーザU1は、会社に出勤した場合には、
図1(a)に示されるようにアプリAP1に対応するアイコンを選択することで、アプリAP1を起動する。
図1(a)の例では、ユーザU1は、かかるアイコンの位置に対応する表示画面上の位置P1aを選択している例を示す。
【0015】
そうすると、端末装置10は、アプリAP1に対応するコンテンツ(所定のサービスの一例)を提供(表示)する。かかるコンテンツは、ユーザU1の出勤状況を管理するものである。
【0016】
例えば、端末装置10は、アプリAP1に対応するアイコンが選択されたことを検出すると、
図1(b)に示されるようなコンテンツC1を表示する。そして、このような状態において、ユーザU1が、コンテンツC1においてメニューコンテンツC2を表示させるメニューボタンBT1の位置に対応する表示画面上の位置P2aを選択したとする。かかる場合、端末装置10は、
図1(c)に示されるようなメニューコンテンツC2を表示する。メニューコンテンツC2には、各種コンテンツに対応するメニューボタンが含まれているが、
図1(c)の例では、一番上に勤怠管理ボタンBT2が存在する。
【0017】
したがって、ユーザU1が、メニューコンテンツC2において、出退勤管理コンテンツC3を表示させる勤怠管理ボタンBT2の位置に対応する表示画面上の位置P3aを選択したとする。かかる場合、端末装置10は、
図1(d)に示されるような出退勤管理コンテンツC3を表示する。
図1(d)の例では、出退勤管理コンテンツC3には、出勤したことを会社のサーバ装置等に通知する出勤ボタンBT4が含まれる。
【0018】
ここで、ユーザU1が、出退勤管理コンテンツC3において、出勤ボタンBT4の位置に対応する表示画面上の位置P4aを選択したとする。かかる場合、端末装置10は、会社のサーバ装置に対して、ユーザU1が出勤した旨を通知する。このようにして、ユーザU1の目的が果たされる。
【0019】
さて、これまで説明してきた通り、ユーザU1は、目的の情報入力(
図1の例では、出勤ボタンBT4を選択する)を行うには、
図1(a)〜
図1(d)までの操作を行わなければならない。ここで、アプリAP1の使い方を理解していなかったり、操作手順が把握できていない場合には、出退勤管理コンテンツC3に行きつくことができず、出勤ボタンBT4が押せないといった問題が出てくる。また、
図1の例は、比較的簡単な例であるが、勤怠管理に拘わらず、例えば、端末装置10に対して何らかの情報設定(例えば、端末装置10のバージョンアップを行う、画面輝度や音量を調節する)を行いたい場合に、その情報設定が行えるコンテンツ(ページ)にたどり着くまでの手順が複雑でわからない、といった問題もある。
【0020】
実施形態にかかる情報制御プログラムは、このような前提によって生じる問題を解決するための制御処理を端末装置10や情報制御装置100に対して行わせるものである。つまり、実施形態にかかる情報制御プログラムは、ユーザに対して容易に、かつ、確実に目的の情報入力を行えるようサポートするものであり、情報入力におけるユーザ操作の煩雑性を解消することを目的とする。具体的には、実施形態にかかる情報制御プログラムは、ユーザが所定のサービスを利用する際の端末装置に対する操作内容を示す操作情報を取得する取得手順と、取得手順により取得された操作情報に基づいて、ユーザがタッチした際の通電により前記操作内容に応じた動作を前記端末装置に対して行わせる導電性パターンを示すパターン情報を生成する生成手順と、をコンピュータに実行させる。
【0021】
言い換えると、端末装置10は、実施形態にかかる情報制御プログラムの制御により、ユーザが所定のサービスを利用する際の端末装置に対する操作内容を示す操作情報を取得する。また、情報制御装置100は、実施形態にかかる情報制御プログラムの制御により、取得された操作情報に基づいて、ユーザがタッチした際の通電により操作内容に応じた動作を端末装置に対して行わせる導電性パターンを示すパターン情報を生成する。
【0022】
ユーザU1は、導電性パターンが印刷された媒体を端末装置10のタッチパネルに接触させた状態で、導電性パターンにタッチすることにより、
図1(a)〜
図1(d)において説明した操作内容に対応する入力を導電性パターンを介して端末装置10に対して行うことができる。例えば、ユーザU1は、紙媒体に銀ナノインクで印刷された導電性パターンを用いることができる。
図1の例では、
図1(a)〜
図1(d)において説明した操作内容に対応する入力を行わせる導電性パターンPT1は、紙媒体Kに印刷されている。このようなことから、導電性パターンの素材は、銀ナノ材料(例えば、銀ナノ粒子)であるため、効率よく通電する。
【0023】
導電性パターンを用いた端末装置10への情報入力について具体的に説明する。上記の通り、端末装置10は、静電容量方式によりユーザからの操作を受け付けるタッチパネルを搭載している。例えば、ユーザが情報入力のためにタッチパネルに直接触れた場合、タッチパネル内部で常時流れている信号がタッチされた指を通じてグラウンドへ流出する。端末装置10は、この信号の流出により信号が減衰したことを検知する。すなわち、端末装置10は、信号の減衰を検出することにより、信号の減衰が検出された位置(ユーザが触れた位置)での情報入力と認識する。
【0024】
導電性パターンを用いた情報入力について説明する。
図1に示す導電性パターンPT1のように、導電性パターンは、ユーザがタッチしたことに基づく通電により端末装置10に対して操作内容に応じた入力を行う入力点、すなわちタッチイベント(情報入力)を発生させる入力点(丸い部分)と、入力点に接続される接続線であって入力点との通電を行う接続線とで構成される。
【0025】
図1の例では、導電性パターンPT1は、「入力点P1、入力点D1およびこれらを接続する接続性で構成される導電性パターン」、「入力点P2、入力点D2およびこれらを接続する接続性で構成される導電性パターン」、「入力点P3、入力点D3およびこれらを接続する接続性で構成される導電性パターン」、「入力点P4、入力点D4およびこれらを接続する接続性で構成される導電性パターン」、といった4つの導電性パターンで構成される。
【0026】
「入力点P1、入力点D1およびこれらを接続する接続性で構成される導電性パターン」(説明のため「パターンPT11」とする)を一例に挙げると、パターンPT11は、表示画面上に載置されただけでは設置されないため、パターンPT11においてタッチイベントは発生しない。しかし、例えば、ユーザが入力点D1に触れると、パターンPT1は設置され、入力点D1および入力点P1においてタッチイベントが発生する。
図1の例では、入力点P1は端末装置10の表示画面上に存在するため、端末装置10は、上で説明した静電容量方式により、入力点P1に対応する表示画面上の位置で情報入力が行われたことを検知する。
【0027】
さて、これまで前提と導電性パターンを用いた情報入力について示した。以下では、端末装置10および情報制御装置100によって行われる制御処理の一例について説明する。ここでもユーザU1がアプリAP1を用いて出勤報告をする例を用いることにする。なお、実施形態にかかる情報制御プログラムによって行われる制御処理は、
図1で説明する勤怠管理に限定されるものではなく、端末装置10を用いた種々の情報入力(情報設定)に適用することが可能である。
【0028】
まず、ユーザU1は、出勤ボタンBT4を選択するまでに必要な正しい操作内容と、操作内容の手順を端末装置10に記憶させる。例えば、アプリAP1が、操作内容と、操作内容の手順を記憶する機能を有していてもよいし、実施形態にかかる情報制御プログラムがこのような機能を有してもよい。本実施形態では、情報制御プログラムの一機能として、操作内容と、操作内容の手順とを記憶する機能があり、端末装置10は、情報制御プログラムは、情報制御プログラムの制御によってこの機能を実行するものとする。なお、操作内容と、操作内容の手順とを記憶するとは、一例としては、操作内容を動画データとして記憶する(録画する)ことである。例えば、ユーザU1は、所定の記録ボタンを押下することにより操作記録状態にさせた状態で必要なタッチ操作を開始し、目的の入力操作(出勤ボタンBT4を選択)が終了した時点で記録を停止する。
【0029】
そして、端末装置10は、録画データを解析することで操作内容を取得する。具体的には、端末装置10は、アプリAP1に対応するコンテンツ(所定のサービスの一例)を利用する際の端末装置10に対する操作内容を示す操作情報を取得する。目的の入力操作(出勤ボタンBT4を選択)を行うまでの正しい操作内容は、
図1(a)〜
図1(d)に示す通りである。
【0030】
したがって、端末装置10は、
図1(a)では、操作内容N1を示す操作情報を取得する。1番目の操作を示す操作内容N1は、「表示画面上の位置P1aにあるアプリAP1を起動させること」である。また、端末装置10は、
図1(b)では、操作内容N2を示す操作情報を取得する。2番目の操作を示す操作内容N2は、「コンテンツC1が表示されている状態で、表示画面上の位置P2aにあるメニューボタンBT1を選択すること」である。
【0031】
また、端末装置10は、
図1(c)では、操作内容N3を示す操作情報を取得する。3番目の操作を示す操作内容N3は、「メニューコンテンツC2が表示されている状態で、表示画面上の位置P3aにある勤怠管理ボタンBT2を選択すること」である。また、端末装置10は、
図1(d)では、操作内容N4を示す操作情報を取得する。4番目の操作を示す操作内容N4は、「コンテンツC3が表示されている状態で、表示画面上の位置P4aにある出勤ボタンBT4を選択すること」である。
【0032】
端末装置10は、以上説明した操作内容N1〜N4それぞれに対応する操作情報を情報制御装置100に送信する。これにより、情報制御装置100は、操作情報を取得する(ステップS1)。具体的には、情報制御装置100は、端末装置10によって取得された操作情報を端末装置10から取得(受信)する。そして、情報制御装置100は、取得した操作情報に基づいて、ユーザがタッチした際の通電により操作内容に応じた動作を端末装置10に対して行わせる導電性パターンを示すパターン情報を生成する(ステップS2)。具体的には、情報制御装置100は、導電性パターンにユーザがタッチしたことに基づく通電により端末装置10に対して操作内容に応じた入力を行う入力点と、入力点に接続される接続線であって入力点との通電を行う接続線とを含む導電性パターンを示すパターン情報を生成する。
【0033】
図1の例では、情報制御装置100は、操作情報が示す操作内容に応じた動作を端末装置10に対して行わせる導電性パターンとして、導電性パターンPT1を生成する。具体的には、情報制御装置100は、
図1(a)〜
図1(d)で示される操作内容に応じた入力を受け付けることにより、操作内容に応じた動作を端末装置10に対して行わせる導電性パターンPT1を生成する。
【0034】
図1に示すように、導電性パターンPT1は、「入力点P1、入力点D1およびこれらを接続する接続性で構成される導電性パターン」、「入力点P2、入力点D2およびこれらを接続する接続性で構成される導電性パターン」、「入力点P3、入力点D3およびこれらを接続する接続性で構成される導電性パターン」、「入力点P4、入力点D4およびこれらを接続する接続性で構成される導電性パターン」、といった4つの導電性パターンで構成される。
【0035】
ここで、入力点P1、入力点P2、入力点P3および入力点P4の位置関係は、操作内容N1での位置P1a、操作内容N2での位置P2a、操作内容N3での位置P3aおよび操作内容N4での位置P4aに対応する。より具体的には、入力点P1は位置P1aでの操作内容N1が示す入力を行う入力点、入力点P2は位置P2aでの操作内容N2が示す入力を行う入力点、入力点P3は位置P3aでの操作内容N3が示す入力を行う入力点、入力点P1は位置P4aでの操作内容N4が示す入力を行う入力点である。
【0036】
このようなことから、例えば、位置P1a上に入力点P1が合わさるように、表示画面上に媒体K(導電性パターンPT1が印刷された媒体K)を載置した場合、位置P2a上には入力点P2が合わさり、位置P3a上に入力点P3が合わさり、位置P4a上に入力点P4が合わさることになる。情報制御装置100は、このような位置関係にある4つの入力点を含む導電性パターンPT1を示すパターン情報を生成する。
【0037】
また、情報制御装置100は、生成したパターン情報をユーザU1の端末装置10に送信する。ユーザU1は、任意の手段で、このパターン情報を印刷する。印刷する際のインクには、銀ナノインクが用いられる。これにより、ユーザU1は、紙媒体である媒体Kに印刷された導電性パターンPT1を得ることができる。
【0038】
なお、入力点P1と接続線で接続されるもう一方の入力点D1、入力点P2と接続線で接続されるもう一方の入力点D2、入力点P3と接続線で接続されるもう一方の入力点D3、入力点P4と接続線で接続されるもう一方の入力点D4は、実際にユーザがタッチする入力点であり、表示画面上に媒体Kを載置した場合、入力点D1〜D4は必ずしも表示画面上に位置していなくてもよいが、
図1に示されるように、上から順に入力点D1〜D4が縦一列に並べられるように配置される。これは、出勤ボタンBT4を選択するまでには、操作内容N1〜N4までがこの順で行われる必要があるためである。
【0039】
そして、例えば、ユーザU1が入力点D1にタッチした場合、入力点P1でもタッチイベントがする。このようなことから、位置P1a〜P4aそれぞれに対して入力点P1〜P4が合わさるように、表示画面上に媒体K1を載置し、ユーザU1が入力点D1にタッチすることは、表示画面上の位置P1aを直接タッチすることと同様の操作を示す。また、表示画面上に媒体K1を載置し、ユーザU1が入力点D2にタッチすることは、表示画面上の位置P2aを直接タッチすることと同様の操作を示す。また、表示画面上に媒体K1を載置し、ユーザU1が入力点D3にタッチすることは、表示画面上の位置P3aを直接タッチすることと同様の操作を示す。また、表示画面上に媒体K1を載置し、ユーザU1が入力点D4にタッチすることは、表示画面上の位置P14を直接タッチすることと同様の操作を示す。
【0040】
このようなことから、ユーザU1は、位置P1a〜P4aそれぞれに対して入力点P1〜P4が合わさるように、表示画面上に媒体K1を載置し、入力点D1〜D4へと上から順に、例えば、指先でなぞる。そうすると、入力点D1〜D4へと順にタッチイベントが発生する。これにより、入力点D1〜D4へと上から順になぞるだけで、まず、アプリAP1が起動され、コンテンツC1が表示され、コンテンツC1のメニューボタンBT1の選択が検知され、メニューコンテンツC2が表示され、勤怠管理ボタンBT2の選択が検知され、コンテンツC3が表示され、出勤ボタンBT4の選択が検知される、といった操作内容N1〜N4に対応する動作が端末装置10によって行われる。このため、実施形態にかかる導電性パターンは、ユーザによる手作業による入力操作を自動化する「操作マクロ」といえる。
【0041】
このように、実施形態にかかる情報制御プログラムは、ユーザが所定のサービスを利用する際の端末装置に対する操作内容を示す操作情報を取得する取得手順と、取得手順により取得された操作情報に基づいて、ユーザがタッチした際の通電により前記操作内容に応じた動作を前記端末装置に対して行わせる導電性パターンを示すパターン情報を生成する生成手順と、を端末装置10や情報制御装置100に対して実行させる。
【0042】
これにより、ユーザは本来手作業で行わなければならない面倒な手順の操作内容を、導電性パターンをなぞるだけで行うことができる。また、ユーザは、操作内容や操作手順を理解していなくとも、導電性パターンをなぞるだけで正しい情報設定を行うことができる。このようなことから、実施形態にかかる情報制御プログラムは、情報入力におけるユーザ操作の煩雑性を解消することができる。
【0043】
なお、導電性パターンPT1には、必ずしもユーザに直接タッチさせる(なぞらせる)専用の入力点である丸型の入力点D1〜D4を有している必要はなく、各接続線に対して入力点P1〜P4が付与されているだけでもよい。この場合、ユーザは、導電性パターンPT1の接続線において、入力点D1〜D4が付与されていないもう一端を上から順になぞることになる。
【0044】
〔2.端末装置の構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態にかかる端末装置10について説明する。
図2は、実施形態にかかる端末装置10の構成例を示す図である。
図2に示すように、端末装置10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを有する。
【0045】
(通信部11について)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば、情報制御装置100との間で情報の送受信を行う。
【0046】
(記憶部12について)
記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部12は、録画情報記憶部12aと、操作情報記憶部12bと、操作ログ記憶部12cとを有する。
【0047】
(録画情報記憶部12aについて)
録画情報記憶部12aは、操作内容が録画された動画データを記憶する。
図1の例を用いると、録画情報記憶部12aは、例えば、位置P1aにあるアプリAP1のアイコンが選択されたことによりコンテンツC1が表示され、最終的にコンテンツC3に含まれる出勤ボタンBT4が選択される、といった操作内容N1〜N4に対応する端末装置10の動作を動画データとして記憶する。ここで、
図3に実施形態にかかる録画情報記憶部12aの一例を示す。
図3の例では、録画情報記憶部12aは、「動画ID」、「動画データ」といった項目を有する。
【0048】
「動画ID」は、「動画データ」を識別する識別情報を示す。「動画データ」は、操作内容に対応する端末装置10の動作が録画された動画データである。例えば、ユーザは、端末装置10に対して録画させたい場合には、所定のアプリケーションを介して「録画開始ボタン」を押下する。そして、このような状態において、ユーザは、表示画面をタッチする等の入力操作を行う。また、ユーザは、目的の入力操作により目的の情報設定が終了すると、「録画終了ボタン」を押下する。よって、端末装置10は、「録画開始ボタン」を押下かれてから「録画終了ボタン」を押下されるまでの、操作内容に対応する端末装置10の動作を録画する。
【0049】
すなわち、
図3の例では、動画ID「VD1」によって識別される動画データ「VDA1」が録画」された例を示す。動画データ「VDA1」は、
図1で説明した操作内容N1〜N4に対応する端末装置10の動作を示す動画データであるものとする。
【0050】
(操作情報記憶部12bについて)
操作情報記憶部12bは、ユーザが所定のサービスを利用する際の端末装置10に対する操作内容を示す操作情報を記憶する。例えば、操作情報記憶部12bは、操作情報として、操作情報記憶部12bに記憶される動画データを解析することによって得られた操作情報男記憶する。ここで、
図4に実施形態にかかる操作情報記憶部12bの一例を示す。
図4の例では、操作情報記憶部12bは、「動画ID」、「操作ID」、「操作情報」といった項目を有する。また、「操作情報」には、「操作時刻」、「対象」、「操作位置」といった項目が含まれる。
【0051】
「動画ID」は、「動画データ」を識別する識別情報を示す。操作情報記憶部12bの「動画ID」は、録画情報記憶部12aの「動画ID」に対応する。「操作ID」は、「操作情報」によって示される操作内容を識別する識別情報を示す。
【0052】
「操作時刻」は、端末装置10に対して入力操作(例えば、表示画面へのタッチ操作)が行われた時刻を示す。「対象」は、操作対象となったアプリありはコンテンツを示す。例えば、コンテンツC1が表示された状態で、コンテンツC1のメニューボタンBT1が選択された場合には、「対象」には、コンテンツC1が入力される。なお、コンテンツC1だけでなくメニューボタンBT1もさらに入力されてもよい。また、コンテンツC1を示すURLや、コンテンツC1を識別可能な名称等が入力されてもよい。
【0053】
「操作位置」は、入力操作が行われた位置を示す。例えば、「操作位置」は、入力操作を行うにあたって表示画面にタッチされた位置であって、表示画面上の位置を示す。
図1を含め、
図4の例では、「操作位置」としてP1aといった概念的な記号を用いているが、実際には、例えば、表示画面に対応する座標が「操作位置」として入力される。
【0054】
すなわち、
図4の例では、動画ID「VD1」によって識別される動画データが解析されることにより、操作ID「OP11」によって識別される操作情報が取得された例を示す。また、操作ID「OP11」によって識別される操作情報は、「9時10分31秒」に表示画面上の「位置P1a」にある「アプリAP1のアイコン」を選択する、といった操作内容を示す。
【0055】
(操作ログ記憶部12cについて)
図1では、ユーザU1が意図的に端末装置10に対して録画を行わせることで、操作情報を取得させる例を示した。しかし、端末装置10は、例えば、ユーザが端末装置に対して行った入力操作を行う度に、入力操作示す操作内容を操作ログとして記憶することができる。操作ログ記憶部12cは、このような操作ログを記憶する。ここで、
図5に実施形態にかかる操作ログ記憶部12cの一例を示す。
図5の例では、操作ログ記憶部12cは、「操作時刻」、「対象」、「操作位置」といった項目を有する。なお、説明を簡単にするために、
図5では、
図4と同様の例を用いている。
【0056】
「操作時刻」は、端末装置10に対して入力操作(例えば、表示画面へのタッチ操作)が行われた時刻を示す。「対象」は、操作対象となったアプリありはコンテンツを示す。例えば、コンテンツC1が表示された状態で、コンテンツC1のメニューボタンBT1が選択された場合には、「対象」には、コンテンツC1が入力される。なお、コンテンツC1だけでなくメニューボタンBT1もさらに入力されてもよい。また、コンテンツC1を示すURLや、コンテンツC1を識別可能な名称等が入力されてもよい。
【0057】
「操作位置」は、入力操作が行われた位置を示す。例えば、「操作位置」は、入力操作を行うにあたって表示画面にタッチされた位置であって、表示画面上の位置を示す。
図1を含め、
図5の例では、「操作位置」としてP1aといった概念的な記号を用いているが、実際には、例えば、表示画面に対応する座標が「操作位置」として入力される。
【0058】
すなわち、
図5の例では、「2018年9時10分31秒」には、表示画面上の「位置P1a」にある「アプリAP1のアイコン」を選択する、といった操作内容の操作が行われたことを示す。
【0059】
図3に戻り、制御部13は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部13は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。また、制御部13は、実施形態にかかる情報制御プログラムによって実行される処理部である。
【0060】
図3に示すように、制御部13は、録画部13aと、取得部13bと、送信部13cとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部13の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部13が有する各処理部の接続関係は、
図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0061】
(録画部13aについて)
録画部13aは、操作内容に対応する端末装置10の動作を動画データとして記憶する。例えば、録画部13aは、ユーザによって「録画開始ボタン」が押下されたことを検知する。そうすると、録画部13aは、「録画開始ボタン」が押下された後行われた操作内容に対応する端末装置10の動作を録画する。また、録画部13aは、ユーザによって「録画終了ボタン」が押下されたことを検知する。そうすると、録画部13aは、録画を停止する。これにより、録画部13aは、「録画開始ボタン」が押下かれてから「録画終了ボタン」が押下されるまでの、操作内容に対応する端末装置10の動作を動画データとして得る。
【0062】
(取得部13bについて)
取得部13bは、ユーザが所定のサービスを利用する際の端末装置10に対する操作内容を示す操作情報を取得する。例えば、取得部13bは、録画部13aによって録画された動画データに基づいて、操作情報を取得する。具体的には、取得部13bは、動画データとして、端末装置10に対する操作によって、所定のサービスを提供するコンテンツが制御される態様が録画された動画データに基づいて、操作情報を取得する。また、取得部13bは、コンテンツを介して所定の情報設定が行われる場合に、操作情報として、所定の情報設定が行われるまでに必要な操作内容を示す操作情報を取得する。
【0063】
また、取得部13bは、操作情報として、端末装置10の表示画面がタッチされたタッチ位置であって表示画面に表示されるコンテンツに対応するタッチ位置を示すタッチ位置情報と、表示画面がタッチされた時刻を示す時刻情報とを取得する。また、取得部13bは、時刻情報に基づいて、操作情報として、表示画面に表示されるコンテンツがタッチされた順序を示す順序情報を取得する。
【0064】
図1の例では、取得部13bは、アプリAP1に対応するコンテンツを利用する際の端末装置10に対する操作内容を示す操作情報を取得する。具体的には、取得部13bは、目的の入力操作(出勤ボタンBT4を選択)を行うまでの正しい操作内容を示す操作情報を示す。
【0065】
より具体的には、取得部13bは、録画部13aによって得られた録画データVDA1(
図3より)を解析することにより、1番目の操作に対応する操作内容N1を示す操作情報として、「表示画面上の位置P1aにあるアプリAP1を起動させること」を示す操作情報を取得する。また、取得部13bは、2番目の操作に対応する操作内容N2を示す操作情報として、「コンテンツC1が表示されている状態で、表示画面上の位置P2aにあるメニューボタンBT1を選択すること」を示す操作情報を取得する。また、取得部13bは、3番目の操作に対応する操作内容N3を示す操作情報として、「メニューコンテンツC2が表示されている状態で、表示画面上の位置P3aにある勤怠管理ボタンBT2を選択すること」を示す操作情報を取得する。また、取得部13bは、4番目の操作に対応する操作内容N4を示す操作情報として、「コンテンツC3が表示されている状態で、表示画面上の位置P4aにある出勤ボタンBT4を選択すること」を示す操作情報を取得する。
【0066】
また、取得部13bは、このように取得した操作情報を操作情報記憶部12bに格納する。具体的には、取得部13bは、取得した操作情報について操作ID「OP11」を払い出し、画データVDA1を識別する動画ID「VID1」に対応付ける形で、取得した操作情報を操作情報記憶部12bに格納する。なお、取得部13bは、必ずしも動画の解析を行うことで操作情報を取得しなくてもよい。例えば、録画部13aは、動画ではなく、どのような操作が行われたかを示す操作記録を記憶することもできる。このため、かかる場合には、取得部13bは、操作岐路気に基づき、表示画面がタッチされたタッチ位置であって表示画面に表示されるコンテンツに対応するタッチ位置を示すタッチ位置情報(例えば、座標)と、表示画面がタッチされた時刻を示す時刻情報とを取得することができる。
【0067】
(送信部13cについて)
送信部13cは、取得部13bによって取得された操作情報を情報制御装置100に送信する。例えば、送信部13cは、ユーザまたはユーザの端末装置10を識別する識別情報であるユーザIDに動画ID、操作IDおよび操作情報を対応付けて情報制御装置100に送信する。また、送信部13cは、録画情報記憶部12aに記憶される情報も情報制御装置100に送信してよい。
【0068】
〔3.情報制御装置の構成〕
次に、
図6を用いて、実施形態にかかる情報制御装置100について説明する。
図6は、実施形態にかかる情報制御装置100の構成例を示す図である。
図6に示すように、情報制御装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。例えば、情報制御装置100は、実施形態にかかる情報制御プログラムにより制御処理を実行するサーバ装置である。
【0069】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば、端末装置10との間で情報の送受信を行う。
【0070】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、録画情報記憶部121と、操作情報記憶部122と、パターン情報記憶部123とを有する。
【0071】
(録画情報記憶部121について)
録画情報記憶部121は、操作内容が録画された動画データを記憶する。録画情報記憶部121は、端末装置10から受信した動画データを記憶する。したがって、録画情報記憶部121の内部構成は、録画情報記憶部12aとほぼ同一であるため図示することは省略する。簡単に説明すると、録画情報記憶部121は、「動画ID」、「動画データ」といった項目に加えて、さらにユーザまたはユーザの端末装置10を識別する識別情報である「ユーザID」を有する。このようなことから、録画情報記憶部121は、ユーザIDに動画IDおよび動画データを対応付けて記憶する。
【0072】
(操作情報記憶部122について)
操作情報記憶部122は、ユーザが所定のサービスを利用する際の端末装置10に対する操作内容を示す操作情報を記憶する。操作情報記憶部122は、端末装置10から受信した操作情報を記憶する。したがって、操作情報記憶部122の内部構成は、操作情報記憶部12bとほぼ同一であるため図示することは省略する。簡単に説明すると、操作情報記憶部122は、「動画ID」、「操作ID」および「操作情報」(操作時刻、対象、操作位置を含む)といった項目に加えて、「ユーザID」を有する。このようなことから、操作情報記憶部122は、ユーザIDに動画ID、操作IDおよび操作情報を対応付けて記憶する。
【0073】
なお、情報制御装置100は、必ずしも録画情報記憶部121および操作情報記憶部122を有している必要はない。情報制御装置100は、例えば、録画情報記憶部121および操作情報記憶部122を有さない場合には、適宜所定のタイミングで端末装置10へ録画情報記憶部121および操作情報記憶部122に記憶される情報を参照しにゆくことができる。
【0074】
(パターン情報記憶部123について)
パターン情報記憶部123は、操作情報に基づき生成されたパターン情報を記憶する。ここで、
図7に実施形態にかかるパターン情報記憶部123の一例を示す。
図7の例では、パターン情報記憶部123は、「ユーザID」、「操作ID」、「パターン情報」といった項目を有する。
【0075】
「ユーザID」は、ユーザまたはユーザの端末装置10を識別する識別情報を示す。「操作ID」は、「操作情報」によって示される操作内容を識別する識別情報を示す。
図7に示す「操作ID」は、
図4に示す操作情報記憶部12bでの「操作ID」に対応する。「パターン情報」は、操作情報に基づき生成されたパターン情報を示す。
【0076】
すなわち、
図6の例では、ユーザID「U1」によって識別されるユーザ(ユーザU1)の操作情報であって、操作ID「OP11」により識別される操作情報に基づいて、パターン情報PDA11が生成された例を示す。なお、パターン情報PDA11に対応する導電性パターンは、
図1に示す導電性パターンPT1であるものとする。
【0077】
図6に戻り、制御部130は、CPUやMPU等によって、情報制御装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。また、制御部130は、実施形態にかかる情報制御プログラムによって実行される処理部である。
【0078】
図6に示すように、制御部130は、受信部131と、パターン生成部132と、提示部133とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0079】
(受信部131)
受信部131は、各種情報を受信する。例えば、受信部131は、端末装置10から送信された情報を受信する。例えば、受信部131は、端末装置10から送信された動画データや操作情報を受信する。言い換えると、受信部131は、ユーザが所定のサービスを利用する際の端末装置に対する操作内容を示す操作情報を取得する。具体的には、受信部131は、端末装置10から操作情報を取得する。
【0080】
(パターン生成部132について)
パターン生成部132は、ユーザが所定のサービスを利用する際の端末装置10に対する操作内容を示す操作情報に基づいて、ユーザがタッチした際の通電により操作内容に応じた動作を端末装置10に対して行わせる導電性パターンを示すパターン情報を生成する。具体的には、パターン生成部132は、導電性パターンにユーザがタッチしたことに基づく通電により端末装置10に対して操作内容に応じた入力を行う入力点と、入力点に接続される接続線であって入力点との通電を行う接続線とを含む導電性パターンを示すパターン情報を生成する。また、パターン生成部132は、導電性パターンとして、ユーザによる端末装置10への直接入力の代わりに、端末装置10の入力画面に接触された状態で通電により入力点から操作情報に応じた入力を行う導電パターンを示すパターン情報を生成する。例えば、パターン生成部132は、端末装置10の取得部13bによって取得された操作情報に基づいて、パターン情報を生成する。
【0081】
図1の例では、パターン生成部132は、
図1(a)〜
図1(d)で示される操作内容に応じた入力を受け付けることにより、操作内容に応じた動作を端末装置10に対して行わせる導電性パターンPT1を生成する。具体的には、パターン生成部132は、導電性パターンPT1として、「入力点P1、入力点D1およびこれらを接続する接続性で構成される導電性パターン」、「入力点P2、入力点D2およびこれらを接続する接続性で構成される導電性パターン」、「入力点P3、入力点D3およびこれらを接続する接続性で構成される導電性パターン」、「入力点P4、入力点D4およびこれらを接続する接続性で構成される導電性パターン」、といった4つの導電性パターンで構成される導電性パターンを示すパターン情報PDA11を生成する。
【0082】
また、パターン生成部132は、入力点P1、入力点P2、入力点P3および入力点P4の位置関係(配置関係)が、操作内容N1での位置P1a、操作内容N2での位置P2a、操作内容N3での位置P3aおよび操作内容N4での位置P4aに対応するようにパターン情報PDA11を生成する。
【0083】
なお、パターン生成部132は、各接続線(
図1の例では、4本の接続線)が交わらないようにパターン情報PDA11を生成する。また、パターン生成部132は、生成したパターン情報PDA11をパターン情報記憶部123に格納する。
【0084】
(提示部133について)
提示部133は、パターン生成部132により生成されたパターン情報を端末装置10に送信することにより、ユーザにパターン情報を提示する。
図1の例では、提示部133は、パターン生成部132により生成されたパターン情報PDA11をユーザU1の端末装置10に送信する。このようなことから、提示部133は、送信部に対応する処理部でもある。
【0085】
〔4.処理手順〕
以下、
図8に示すフローチャートを用いて、実施形態にかかる情報制御プログラムによって端末装置10および情報制御装置100各処理部が実行・実現する制御処理の内容について説明する。
図8は、実施形態にかかる制御処理の一例を示すフローチャートである。
【0086】
まず、端末装置10の録画部13aは、録画開始の命令が出されたか否かを判定する(ステップS101)。録画部13aは、録画開始の命令が出されていない場合には(ステップS101;No)、録画開始の命令が出されるまで待機する。一方、録画部13aは、録画開始の命令が出された場合には(ステップS101;Yes)、録画開始の命令が出された以降に行われた操作内容に対応する端末装置10の動作を録画する(ステップS102)。なお、録画部13aは、例えば、所定の「録画開始ボタン」がユーザによって押下されたか否かに応じて、録画開始の命令が出されたか否かを判定する。例えば、録画部13aは、「録画開始ボタン」がユーザによって押下されたことを検知した場合に、録画開始の命令が出されたと判定する。
【0087】
また、録画部13aは、ステップS102で録画を開始し録画を行っている状態において、録画終了の命令が出されたか否かを判定する(ステップS103)。録画部13aは、録画終了の命令が出されていない場合には(ステップS103;No)、録画終了の命令が出されるまで待機する。一方、録画部13aは、録画終了の命令が出された場合には(ステップS103;Yes)、録画を終了することでこれまで録画した動画データを得る(ステップS104)。なお、録画部13aは、例えば、所定の「録画終了ボタン」がユーザによって押下されたか否かに応じて、録画終了の命令が出されたか否かを判定する。例えば、録画部13aは、「録画終了ボタン」がユーザによって押下されたことを検知した場合に、録画終了の命令が出されたと判定する。
【0088】
次に、取得部13bは、録画部13aによって得られた動画データに基づいて、所定のサービスを利用する際の端末装置10に対する操作内容を示す操作情報を取得する(ステップS105)。例えば、取得部13bは、動画データを解析することにより操作情報を取得する。また、送信部13cは、操作情報を情報制御装置100に送信する。
【0089】
情報制御装置100のパターン生成部132は、端末装置10から受信した操作情報に基づいて、導電性パターンを示すパターン情報を生成する(ステップS106)。また、提示部133は、生成されたパターン情報を端末装置10に送信する(ステップS107)。
【0090】
〔5.変形例〕
上記実施形態にかかる端末装置10および情報制御装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、端末装置10および情報制御装置100の他の実施形態について説明する。
【0091】
〔5−1.誤操作の検出〕
上記実施形態では、取得部13bが、単に操作内容を示す操作情報を取得する例を示した。しかし、取得部13bは、コンテンツを介して所定の情報設定が行われる場合において、所定の情報設定が行われるまでに必要な操作内容の中に誤った操作内容が検出された場合には、一連の操作内容を示す操作情報を始めから再取得する。この点について、
図1の例を用いて説明する。
図1において、録画部13aによって得られた動画データを動画データVDA1とする。また、
図1の例において、所定の情報設定とは、目的の情報入力に対応し、出勤ボタンBT4を選択することである。したがって、所定の情報設定が行われるまでに必要な操作内容とは、一連の操作内容N1〜N4である。
【0092】
ここで、取得部13bは、動画データVDA1を解析し誤操作による端末の動作が存在するか否かを判定する。
図1の例では、出勤ボタンBT4を選択するまでに必要な操作(正しい操作)を示す操作内容は、操作内容N1〜N4が一連の流れで行われることである。しかしながら、ユーザU1は、間違った選択を行うことによりアプリAP1内の間違ったコンテンツを開いてしまったり、出勤ボタンBT4を含むコンテンツC3に行き着けなかった場合には、適宜前のコンテンツへと戻す操作(例えば、所定箇所に存在する「戻すボタン」の選択)を行う場合がある。
【0093】
取得部13bは、動画データVDA1を解析し、このような戻す操作が行われたことを検出すると、誤操作が行われたと判定し、操作内容N1〜N4といった一連の操作内容が途切れたと判定する。このような場合、取得部13bは、「不適切な操作が行われました。もう一度初めからやり直してください」といった情報をユーザU1に提示する。このようにして、取得部13bは、誤操作を検出した場合には、正しい操作を最初からやり直しさせることで、確実に正しい操作内容を示す操作情報を取得できるようにする。
【0094】
なお、取得部13bは、ユーザがまさに操作を行っている最中、すなわちリアルタイムで上記のような判定や情報提示を行ってもよい。また、判定は、例えば、録画部13aによって行われてもよい。また、上記例では、誤操作の判定の一例として、「戻す操作」を挙げたが、ユーザによるどのような操作内容、あるいは、端末装置10によるどのような動作について、誤操作と判定するかは限定されない。
【0095】
例えば、ユーザU1は、出勤ボタンBT4を選択する、といった操作をほぼ毎日行うため、端末装置10は、操作内容N1〜N4を示す操作情報の操作ログをほぼ毎日取得できる。しかし、ユーザU1が操作内容を記録させているときに限って、例えば、操作内容N1〜N4の途中に余計な操作を行った場合、取得部13bは、予め取得されている操作ログと比較して、異なった操作内容が含まれていることを検知し、誤操作と判定する、といった判定を行うこともできる。
【0096】
〔5−2.操作ログに基づくパターン生成〕
上記実施形態では、ユーザが意図的に端末装置10に対して録画を行わせることで、端末装置10に操作情報を取得させる例を示した。しかし、端末装置10は、ユーザの意図に拘わらず動的に操作情報を取得してもよい。具体的には、取得部13bは、操作情報として、ユーザが所定のサービスを利用する際の端末装置10に対する操作内容のログ(操作ログ)を操作情報として取得する。また、情報制御装置100のパターン生成部132は、この操作ログに基づいて、パターン情報を生成する。
【0097】
ユーザU1を例に挙げると、例えば、取得部13bは、ユーザU1による端末装置10に対する操作ログを常時取得する。そして、取得部13bは、操作ログに基づいて、ユーザU1がどのような操作内容の傾向にあるかを算出する。
図1の例では、ユーザU1は、ほぼ毎日操作内容N1〜N4を行うため、取得部13bは、ユーザU1は操作内容N1〜N4を順に行う傾向にあることを算出する。つまり、取得部13bは、ユーザU1は操作内容N1〜N4を順に行う傾向にあることを示す操作情報を取得するため、パターン生成部132は、この傾向に基づく操作情報を用いることにより、結果的に、ユーザU1にとって録画命令が出される場合と同様に、導電性パターンPT1を示すパターン情報を生成することができる。
【0098】
また、操作ログは、蓄積されてゆくため、取得部13bは、過去に取得した操作ログに基づき算出した傾向と、現時点までに取得した操作ログに基づき算出した傾向とを比較することができる。例えば、取得部13bは、この比較結果に基づいて、過去に取得した操作ログに基づき算出した傾向に対応する操作情報と、現時点までに取得した操作ログに基づき算出した傾向に対応する操作情報との間に差異(例えば、操作内容の手順が減っていたり、操作が完遂するまでにけけられた時間の短縮)を検出した場合、操作内容に変更があったと判定する。
図1の例では、取得部13bは、出勤ボタンBT4が押下されるまでには、過去であれば操作内容N1〜N4まで必要であったのに、現時点では、操作内容N1〜N3で済んでいると判定したとする。
【0099】
かかる場合、取得部13bは、操作内容N1〜N3に対応する操作情報を情報制御装置100に送信することでパターン情報を更新(再作成)させる。例えば、録画の場合、まずはユーザが録画を開始させるといったユーザからの働きかけが必要であるため、例えば、操作手順等に変更があった場合には、ユーザが再度、端末装置10に対して録画させなければならない。しかし、ユーザによってはこれを忘れる場合もある。しかし、上記のように、端末装置10は、操作ログから動的に操作内容の変更を検知し、情報制御装置100は、変更後の操作内容に基づきパターン情報を更新することができるため、ユーザからの働きかけを必要とせず効率的にパターン情報を生成することができる。
【0100】
〔5−3.情報提示〕
また、提示部133は、パターン情報を生成可能であることを提示してもよい。具体的には、提示部133は、ユーザが所定のサービスを利用する際の端末装置10に対する操作内容のログである操作ログに基づいて、操作内容に応じた動作を端末装置10に対して行わせる導電性パターンを生成可能であることをユーザに提示する。より具体的には、提示部133は、操作ログに基づき算出された操作内容の傾向に基づいて、当該傾向に対応する操作内容に応じた動作を端末装置10に対して行わせる導電性パターンを生成可能であることをユーザに提示する。
【0101】
上記の通り、取得部13bは、操作内容のログ(操作ログ)を操作情報として取得する。また、情報制御装置100のパターン生成部132は、この操作ログに基づいて、パターン情報を生成する。ユーザU1を例に挙げると、例えば、取得部13bは、ユーザU1による端末装置10に対する操作ログを常時取得する。そして、取得部13bは、操作ログに基づいて、ユーザU1がどのような操作内容の傾向にあるかを算出する。
図1の例では、ユーザU1は、ほぼ毎日操作内容N1〜N4を行うため、取得部13bは、ユーザU1は操作内容N1〜N4を順に行う傾向にあることを算出する。つまり、取得部13bは、ユーザU1は操作内容N1〜N4を順に行う傾向にあることを示す操作情報を取得する。
【0102】
このような状態において、提示部133は、操作内容N1〜N4応じた動作を端末装置10に対して行わせる導電性パターンPT1を生成可能であることをユーザに提示する。例えば、ユーザU1は、操作内容N1〜N4を手作業(直接入力)で行うことが面倒だと感じていた場合、この情報提示に対して、情報制御装置100に対して、導電性パターンPT1を生成するよう指示することができる。例えば、提示部133は、端末装置10を介して、ユーザU1からの指示を受信すると、パターン生成部132に対して、導電性パターンPT1を示すパターン情報を生成させる。
【0103】
このように、実施形態にかかる情報制御プログラムは、ユーザに対して、パターン情報を生成可能である旨を通知することができるため、ユーザに対して操作の煩雑性をなくすことができる気付きを与えることができる。
【0104】
〔5−4.複数端末装置に対して同時入力〕
例えば、社内の複数人それぞれに1台ずつ端末装置10を貸し出す場合、担当者(担当者Tとする)が予め各端末装置10に所定の情報設定をしてしまっておきたい、とった場合がある。通常で、担当者は、1台ずつ端末装置10に情報設定を行わなければならず、台数が多いほどこの作業は面倒になる。したがって、導電性パターンは、複数の端末装置10に対して一度に同様の情報設定を行う場合にも利用することができる。この点について、
図9の例を用いて説明する。
図9は、導電性パターンの他の一例を示す図である。
【0105】
なお、
図9の例では、情報設定が行われる対象の端末装置10は、ユーザU2の端末装置10−2、ユーザU3の端末装置10−3、ユーザU4の端末装置10−4の3台であるものとする。また、端末装置10が操作情報を取得し、情報制御装置100が
図1で説明したような操作マクロとしての導電パターンを示すパターン情報を生成済みであるものとする。このとき、端末装置10−2、端末装置10−3、端末装置10−4のそれぞれが操作情報を取得することで、情報制御装置100は、各端末装置10それぞれから送信された操作情報に基づいて、各端末装置10に対応するパターン情報を生成してもよいし、いずれか1台の端末装置10から送信された操作情報に基づいて、情報制御装置100は、各端末装置10に対応するパターン情報を生成してもよい。
【0106】
図1に示すように、パターン生成部132は、一枚の大型の紙媒体(媒体K2)に印刷される導電性パターンP2を生成する。より具体的には、パターン生成部132は、「導電性パターンP2のうち、端末装置10−2に対応する導電性パターン部分である導電性パターンPT2−2」、「導電性パターンP2のうち、端末装置10−3に対応する導電性パターン部分である導電性パターンPT2−3」、「導電性パターンP2のうち、端末装置10−4に対応する導電性パターン部分である導電性パターンPT2−4」が接続線でたこ足配線された大型の導電性パターンPT2を示すパターン情報を生成する。
【0107】
導電性パターンPT2−2には、ユーザ等になぞられる入力点ではなく、端末装置10−2にタッチイベントを検出させる(端末装置10−2の表示画面上に接触させられる)4つの入力点として、入力点P11−2、入力点P12−2、入力点P13−2、入力点P14−2が含まれる。
【0108】
また、導電性パターンPT2−3には、ユーザ等になぞられる入力点ではなく、端末装置10−3にタッチイベントを検出させる(端末装置10−3の表示画面上に接触させられる)4つの入力点として、入力点P11−3、入力点P12−3、入力点P13−3、入力点P14−3が含まれる。
【0109】
また、導電性パターンPT2−4には、ユーザ等になぞられる入力点ではなく、端末装置10−4にタッチイベントを検出させる(端末装置10−4の表示画面上に接触させられる)4つの入力点として、入力点P11−4、入力点P12−4、入力点P13−4、入力点P14−4が含まれる。
【0110】
導電性パターンPT2−2、導電性パターンPT2−3および導電性パターンPT2−4それそれに含まれる4つの入力点は、操作マクロに対応する。したがって、4つの入力点は、導電性パターンPT2−2、導電性パターンPT2−3および導電性パターンPT2−4に拘わらず配置される位置関係(配置関係)は共通している。
【0111】
以上のことから、パターン生成部132は、複数の端末装置10に対して同時にタッチイベントを検出させる複数の導電性パターン(
図9の例では、導電性パターンPT2−2、導電性パターンPT2−3、導電性パターンPT2−4)を含む導電性パターン(
図9の例では、導電性パターンPT2)であって、1枚の媒体(
図9の例では、媒体K2)にまとめて印刷される導電性パターン(
図9の例では、導電性パターンPT2)を示すパターン情報を生成する。また、情報制御装置100は、例えば、担当者Tの端末装置10に生成したパターン情報を送信する。
【0112】
このような状態において、担当者Tは、導電性パターンPT2の印刷を行うことで、
図9に示すように、導電性パターンPT2が印刷された媒体K2を得ることができる。そして、担当者Tは、導電性パターンPT2−2が端末装置10−2の表示画面上に、導電性パターンPT2−3が端末装置10−3の表示画面上に、導電性パターンPT2−4が端末装置10−4の表示画面上にくるよう媒体K2を載置する。そして、担当者Tは、媒体K2の端に存在する縦一列に配置された4つの入力点を上から順になぞる。これにより各端末装置10の表示画面に対してタッチイベントが発生するため、各端末装置10で所定の情報設定が実現される。
【0113】
図9を用いて説明したように、実施形態にかかる情報制御プログラムは、複数の端末装置10に対して同時に所定の情報設定を可能とする導電性パターンを生成することができるため、面倒な手作業による情報設定を解消することができる。
【0114】
〔5−5.適用されるシチュエーション〕
上記実施形態では、アプリを起動し、各種コンテンツを遷移してゆき、最終的にあるコンテンツにて情報設定を行うといった操作内容に対応する操作マクロとしての導電性パターンを情報制御装置100が生成する例を示した。しかし、情報制御プログラムは、例えば、端末装置10の表示画面に表示される仮想キーボードを用いたパスワード入力に適用される導電性パターンのパターン情報を生成させることもできる。
【0115】
〔5−6.情報制御プログラムが実行される対象〕
上記実施形態では、端末装置10が操作情報を取得し、取得した操作情報を情報制御装置100に送信することで、情報制御装置100がこの操作情報に基づきパターン情報を生成する例を示した。しかし、端末装置10がパターン情報の生成も行ってよい。具体的には、端末装置10は、操作情報を取得し、取得した操作情報を情報制御装置100に送信することなく、自装置にて操作情報に基づきパターン情報を生成する。
【0116】
〔5−7.複数枚の導電性パターンの利用〕
上記実施形態では、端末装置10が、1つの目的の情報入力(
図1の例では、出勤ボタンBT4を選択する)を行うまでの正しい操作内容として、操作内容N1〜N4を取得し、情報制御装置100が、取得された操作内容に基づいて、1つの目的の情報入力に対応する1つのパターン情報を生成する例を示した。しかし、端末装置10は、複数の目的の情報入力が一連して存在する場合には、目的の情報入力毎に当該目的の情報入力に対応する操作内容を取得し、情報制御装置100は、目的の情報入力毎に当該目的の情報入力に対応するパターン情報を生成してもよい。この点について、
図1の例を用いて説明する。
【0117】
例えば、ユーザU1は、毎週金曜だけは出勤ボタンBT4を選択した後に、所定のサイト(ここでは、「日報サイトNP」とする)。かかる例では、ユーザU1は、
図1に示す操作内容N1〜N4を行った後に、そのまま日報サイトNPへアクセスし、日報サイトNPに含まれる日報ボタンBT5を選択するものとする。このような場合、取得部13bは、出勤ボタンBT4に対応する操作内容N1〜N4を取得するとともに、さらに、日報サイトNPへアクセスし、日報サイトNPに含まれる日報ボタンBT5を選択するといった操作内容を示す操作内容N5を取得することになる。
【0118】
そうすると、パターン生成部132は、操作内容N1〜N4に対応する操作マクロとしての1つのパターン情報と、操作内容N5に対応する操作マクロとしての1つのパターン情報とを生成する。つまり、かかる例では、パターン生成部132は、2つのパターン情報を生成する。また、ユーザU1は、パターン生成部132により生成された2つのパターン情報をそれぞれ別々の媒体に印刷する。したがって、ユーザU1は、操作内容N1〜N4に対応する導電性パターンが印刷された媒体、および、操作内容N5に対応する導電性パターンが印刷された媒体、といった2枚の媒体を得ることになる。ユーザU1は、この2枚の媒体を重ねることにより、1枚の媒体を利用するかのごとく所定の入力点をなぞることで、操作内容N1〜N4、N5に対応する動作を端末装置10に行わせることができる。
【0119】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上記実施形態にかかる端末装置10および情報制御装置100は、例えば
図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報制御装置100を例に挙げて説明する。
図10は、情報制御装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0120】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0121】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網50を介して他の機器へ送信する。
【0122】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0123】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0124】
例えば、コンピュータ1000が実施形態にかかる情報制御装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0125】
また、例えば、コンピュータ1000が実施形態にかかる端末装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部13の機能を実現する。
【0126】
〔7.その他〕
上記各実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0127】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0128】
以上、本願の実施形態をいくつかの図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0129】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。