(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6903079
(24)【登録日】2021年6月24日
(45)【発行日】2021年7月14日
(54)【発明の名称】画像生成方法及びデバイス
(51)【国際特許分類】
G06T 1/00 20060101AFI20210701BHJP
G06T 5/50 20060101ALI20210701BHJP
【FI】
G06T1/00 500Z
G06T5/50
【請求項の数】18
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2018-563074(P2018-563074)
(86)(22)【出願日】2017年4月18日
(65)【公表番号】特表2019-517696(P2019-517696A)
(43)【公表日】2019年6月24日
(86)【国際出願番号】CN2017080863
(87)【国際公開番号】WO2017206606
(87)【国際公開日】20171207
【審査請求日】2020年4月17日
(31)【優先権主張番号】201610374626.8
(32)【優先日】2016年5月31日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520015461
【氏名又は名称】アドバンスド ニュー テクノロジーズ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】ルー,ウェイチィン
【審査官】
合田 幸裕
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−046886(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0324128(US,A1)
【文献】
米国特許第05668897(US,A)
【文献】
特開2008−182324(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 1/00
G06T 5/50
IEEE Xplore
JSTPlus(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ実装方法であって、
画像生成要求を受信するステップであって、前記画像生成要求が、生成のための画像の画像形式を備える、ステップと、
前記受信した画像生成要求に対応する静止画像を取得するステップと、
前記画像形式に基づいて、生成のため、かつ前記画像形式に基づいた生成待ち画像に対応する、複数のサブ画像を決定するステップと、
前記複数のサブ画像の各サブ画像の記述情報を取得するステップと、
各サブ画像の前記記述情報に基づいて、複数のソート済みサブ画像として前記複数のサブ画像をソートするステップと、
前記複数のサブ画像のうちの特定のサブ画像を生成し、前処理し、かつ前記画像形式に対応する画像ファイルに追加することによって、前記サブ画像を生成するステップであって、
前記複数のソート済みサブ画像の生成のための特定のサブ画像に関連付けられた記述情報と、所定の画像生成アルゴリズムと、前記静止画像とに基づいて、特定のサブ画像を生成するステップと、
前記特定のサブ画像を前処理するステップと、
前記画像形式に対応する前記画像ファイルに前記特定のサブ画像を追加するステップと
を備える、ステップと
を備える、方法。
【請求項2】
前記記述情報は、前記生成のためのサブ画像の画素数と、生成のための前記サブ画像内の各画素の位置情報とを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記特定のサブ画像を生成するステップが、生成のための前記特定のサブ画像内の特定の画素のそれぞれに対して、
生成のための前記特定のサブ画像内の前記特定の画素の位置情報を読み出すステップと、
前記位置情報に基づいて、前記静止画像内の対応する位置の画素を読み出すステップと、
前記対応する位置の画素と前記所定の画像生成アルゴリズムとに基づいて、前記特定の画素を決定するステップと
を備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記静止画像は、前景画像、背景画像、または前景画像および背景画像の両方を備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記位置情報に基づいて前記静止画像内の前記対応する位置の画素を読み出し、かつ前記対応する位置の画素と前記所定の画像生成アルゴリズムとに基づいて前記特定の画素を決定するステップが、
前記位置情報に基づいて前記前景画像内の前記対応する位置の前景画素を読み出し、かつ前記前景画素を前記特定の画素として使用するステップか、
前記位置情報に基づいて前記背景画像内の前記対応する位置の背景画素を読み出し、かつ前記背景画素を前記特定の画素として使用するステップか、または、
前記位置情報に基づいて前記前景画像内の前記対応する位置の前景画素を読み出し、前記位置情報に基づいて前記背景画像内の前記対応する位置の背景画素を読み出し、かつ前記前景画素と前記背景画素との組み合わせを前記特定の画素として使用するステップ
を備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記画像生成要求は、ユーザ情報をさらに備え、
生成のための前記特定のサブ画像の記述情報と、所定の画像生成アルゴリズムと、前記静止画像とに基づいて、前記特定のサブ画像を生成するステップが、
前記ユーザ情報に基づいて二次元コード情報を生成するステップと、
生成のための前記特定のサブ画像の前記記述情報と、前記所定の画像生成アルゴリズムと、前記静止画像と、前記二次元コード情報とに基づいて前記特定のサブ画像を生成するステップと
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
画像生成要求を受信することであって、前記画像生成要求が、生成のための画像の画像形式を備える、受信することと、
前記受信した画像生成要求に対応する静止画像を取得することと、
前記画像形式に基づいて、生成のため、かつ前記画像形式に基づいた生成待ち画像に対応する、複数のサブ画像を決定することと、
前記複数のサブ画像の各サブ画像の記述情報を取得することと、
各サブ画像の前記記述情報に基づいて、複数のソート済みサブ画像として前記複数のサブ画像をソートすることと、
前記複数のサブ画像のうちの特定のサブ画像を生成し、前処理し、かつ前記画像形式に対応する画像ファイルに追加することによって、前記サブ画像を生成することであって、
前記複数のソート済みサブ画像の生成のための特定のサブ画像に関連付けられた記述情報と、所定の画像生成アルゴリズムと、前記静止画像とに基づいて、特定のサブ画像を生成することと、
前記特定のサブ画像を前処理することと、
前記画像形式に対応する前記画像ファイルに前記特定のサブ画像を追加することと
を備える、生成することと
を備える動作を実行するようにコンピュータシステムによって実行可能な1つまたは複数の命令を記憶する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項8】
前記記述情報は、前記生成のためのサブ画像の画素数と、生成のための前記サブ画像内の各画素の位置情報とを備える、請求項7に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項9】
前記特定のサブ画像を生成することが、生成のための前記特定のサブ画像内の特定の画素のそれぞれに対して、
生成のための前記特定のサブ画像内の前記特定の画素の位置情報を読み出すことと、
前記位置情報に基づいて、前記静止画像内の対応する位置の画素を読み出すことと、
前記対応する位置の画素と前記所定の画像生成アルゴリズムとに基づいて、前記特定の画素を決定することと
を備える、請求項8に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項10】
前記静止画像は、前景画像、背景画像、または前景画像および背景画像の両方を備える、請求項9に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項11】
前記位置情報に基づいて前記静止画像内の前記対応する位置の画素を読み出し、かつ前記対応する位置の画素と前記所定の画像生成アルゴリズムとに基づいて前記特定の画素を決定することが、
前記位置情報に基づいて前記前景画像内の前記対応する位置の前景画素を読み出し、かつ前記前景画素を前記特定の画素として使用することか、
前記位置情報に基づいて前記背景画像内の前記対応する位置の背景画素を読み出し、かつ前記背景画素を前記特定の画素として使用することか、または、
前記位置情報に基づいて前記前景画像内の前記対応する位置の前景画素を読み出し、前記位置情報に基づいて前記背景画像内の前記対応する位置の背景画素を読み出し、かつ前記前景画素と前記背景画素との組み合わせを前記特定の画素として使用すること
を備える、請求項10に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項12】
前記画像生成要求は、ユーザ情報をさらに備え、
生成のための前記特定のサブ画像の記述情報と、所定の画像生成アルゴリズムと、前記静止画像とに基づいて、前記特定のサブ画像を生成することが、
前記ユーザ情報に基づいて二次元コード情報を生成することと、
生成のための前記特定のサブ画像の前記記述情報と、前記所定の画像生成アルゴリズムと、前記静止画像と、前記二次元コード情報とに基づいて前記特定のサブ画像を生成することと
を備える、請求項7に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
コンピュータ実装システムであって、
1つまたは複数のコンピュータと、
前記1つまたは複数のコンピュータに相互動作可能に結合される1つまたは複数のコンピュータメモリであって、1つまたは複数の命令を記憶する有形の機械可読記憶媒体を有し、前記1つまたは複数のコンピュータによって実施されたとき、
画像生成要求を受信することであって、前記画像生成要求が、生成のための画像の画像形式を備える、受信することと、
前記受信した画像生成要求に対応する静止画像を取得することと、
前記画像形式に基づいて、生成のため、かつ前記画像形式に基づいた生成待ち画像に対応する、複数のサブ画像を決定することと、
前記複数のサブ画像の各サブ画像の記述情報を取得することと、
各サブ画像の前記記述情報に基づいて、複数のソート済みサブ画像として前記複数のサブ画像をソートすることと、
前記複数のサブ画像のうちの特定のサブ画像を生成し、前処理し、かつ前記画像形式に対応する画像ファイルに追加することによって、前記サブ画像を生成することであって、
前記複数のソート済みサブ画像の生成のための特定のサブ画像に関連付けられた記述情報と、所定の画像生成アルゴリズムと、前記静止画像とに基づいて、特定のサブ画像を生成することと、
前記特定のサブ画像を前処理することと、
前記画像形式に対応する前記画像ファイルに前記特定のサブ画像を追加することと
を備える、生成することと
を備える1つまたは複数の動作を実行する、コンピュータ実装システム。
【請求項14】
前記画像生成要求は、ユーザ情報をさらに備え、
生成のための前記特定のサブ画像の記述情報と、所定の画像生成アルゴリズムと、前記静止画像とに基づいて、前記特定のサブ画像を生成することが、
前記ユーザ情報に基づいて二次元コード情報を生成することと、
生成のための前記特定のサブ画像の前記記述情報と、前記所定の画像生成アルゴリズムと、前記静止画像と、前記二次元コード情報とに基づいて前記特定のサブ画像を生成することと
を備える、請求項13に記載のコンピュータ実装システム。
【請求項15】
前記記述情報は、前記生成のためのサブ画像の画素数と、生成のための前記サブ画像内の各画素の位置情報とを備える、請求項14に記載のコンピュータ実装システム。
【請求項16】
前記特定のサブ画像を生成することが、生成のための前記特定のサブ画像内の特定の画素のそれぞれに対して、
生成のための前記特定のサブ画像内の前記特定の画素の位置情報を読み出すことと、
前記位置情報に基づいて、前記静止画像内の対応する位置の画素を読み出すことと、
前記対応する位置の画素と前記所定の画像生成アルゴリズムとに基づいて、前記特定の画素を決定することと
を備える、請求項15に記載のコンピュータ実装システム。
【請求項17】
前記静止画像は、前景画像、背景画像、または前景画像および背景画像の両方を備える、請求項16に記載のコンピュータ実装システム。
【請求項18】
前記位置情報に基づいて前記静止画像内の前記対応する位置の画素を読み出し、かつ前記対応する位置の画素と前記所定の画像生成アルゴリズムとに基づいて前記特定の画素を決定することが、
前記位置情報に基づいて前記前景画像内の前記対応する位置の前景画素を読み出し、かつ前記前景画素を前記特定の画素として使用することか、
前記位置情報に基づいて前記背景画像内の前記対応する位置の背景画素を読み出し、かつ前記背景画素を前記特定の画素として使用することか、または、
前記位置情報に基づいて前記前景画像内の前記対応する位置の前景画素を読み出し、前記位置情報に基づいて前記背景画像内の前記対応する位置の背景画素を読み出し、かつ前記前景画素と前記背景画素との組み合わせを前記特定の画素として使用すること
を備える、請求項17に記載のコンピュータ実装システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、画像処理技術の分野に関し、特に、画像生成方法及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
既存の技術においては、対象(ターゲット)画像が生成されているとき、基本画像が、初めにメモリにロードされるか又は生成され、その後、メモリ内で完全な画像情報が形成されるまで、追加の画像情報が基本画像上に描かれ、最終的には、メモリ内で、完全な画像情報に基づいて対象画像が生成される。しかし、対象画像は比較的大きいため、メモリ内に格納される完全な画像情報は大量のメモリスペースを占める。例えば、対象画像が1024×1024トゥルーカラー画像の場合、この対象画像は4メガバイト以上のメモリスペースを占める。これは、コンピュータのメモリリソースを消費する。
【発明の概要】
【0003】
本願の実施は、コンピュータのメモリリソースを節約するための画像生成方法及びデバイスを提供する。
【0004】
第1の態様により、画像生成方法が提供され、前記方法は:生成待ち画像の画像形式を含む画像生成要求を受信するステップと;前記受信された画像生成要求に基づいて、対応する静止画像を取得するステップと;前記画像形式に基づいて、前記生成待ち画像の複数のサブ生成待ち画像を特定するステップと;各サブ生成待ち画像の記述情報(description information)を取得し、前記記述情報に基づいて、前記複数のサブ生成待ち画像をソートするステップと;前記ソートされた複数のサブ生成待ち画像における第1のサブ生成待ち画像の記述情報、所定の画像生成アルゴリズム、及び前記静止画像に基づいて、第1のサブ画像を生成するステップと;前記第1のサブ画像を前処理し、前記画像形式を満たす画像ファイルに、前記前処理された第1のサブ画像を追加するステップと;前記生成待ち画像が取得されるまで、前記第1のサブ画像を生成し、前処理し、追加する方法に基づいて、前記複数のソートされたサブ生成待ち画像における他のサブ生成待ち画像を生成し、前処理し、及び追加する操作を順次実行するステップと;を含む。
【0005】
第2の態様により、画像生成デバイスが提供され、前記デバイスは:生成待ち画像の画像形式を含む画像生成要求を受信するよう構成された受信ユニットと;前記受信ユニットによって受信された前記画像生成要求に基づいて、対応する静止画像を取得するよう構成された取得ユニットと;前記画像形式に基づいて前記生成待ち画像の複数のサブ生成待ち画像を特定するよう構成された特定ユニットと;前記特定ユニットによって特定された各サブ生成待ち画像の記述情報を取得し、前記記述情報に基づいて前記複数のサブ生成待ち画像をソートするよう構成されたソートユニットと;前記ソートユニットによりソートされた前記複数のサブ生成待ち画像における前記第1のサブ生成待ち画像、所定の画像生成アルゴリズム、及び前記静止画像の記述情報に基づいて、前記第1のサブ画像を生成するよう構成された生成ユニットと;前記生成ユニットにより生成された前記第1のサブ画像を前処理し、前記前処理された第1のサブ画像を、前記画像形式を満たす画像ファイルに追加するよう構成された前処理ユニットと;を含み、前記取得ユニットは、前記生成待ち画像が取得されるまで、前記第1のサブ画像を生成し、前処理し、追加する方法に基づいて、前記複数のソートされたサブ生成待ち画像において他のサブ生成待ち画像を生成し、前処理し、及び追加する操作を順次行うよう更に構成される。
【0006】
本願において提供される画像生成方法及びデバイスによれば、生成待ち画像の各サブ生成待ち画像の記述情報が、生成待ち画像の画像形式に基づいて特定される。サブ生成待ち画像が記述情報に基づいてソートされ、サブ画像は順次生成される。順次サブ画像を生成する過程において、サブ画像が生成される度に、そのサブ画像は前処理されてから画像ファイルに追加される。全てのサブ画像が画像ファイル内に格納されるとき、全てのサブ画像が生成待ち画像を形成する。本願においては、サブ画像が順次生成されることが分かる。言い換えれば、1つのサブ画像に関する情報のみをメモリに格納するだけでよく、それにより、生成待ち画像の完全な情報をメモリに格納しなければならないという理由でコンピュータのメモリリソースを浪費する従来技術の問題点を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、本願による、画像合成デバイスを示す概略図である。
【0008】
【
図2】
図2は、本願の実施による、画像生成方法を示すフローチャートである。
【0009】
【
図3】
図3は、本願による、サブ生成待ち画像を示す概略図である。
【0010】
【
図4】
図4は、本願の他の実施による、画像生成デバイスを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の実施について説明する。
【0012】
本願において提供される画像生成方法及びデバイスは、大量の記憶スペースを占める画像の生成に適用され、特に、サーバデバイス上の大量の記憶スペースを占める画像の生成に適用される。サーバデバイスは、複数のクライアントデバイスに対応する。言い換えれば、サーバデバイスは、複数のクライアントデバイスに対して画像を生成するサービスを提供する。注記すると、先に述べた生成方法に従って生成される画像の画像形式は、JPEG、TIFF、RAW、BMP、GIF、PNG等を含むが、これらに限定されない。
【0013】
本願における画像生成方法は、
図1に示す画像合成デバイスにより行うことができる。画像合成デバイスは、ALIPAYシステムのサーバデバイス等の、サーバデバイス上で作動できる。
図1に示す画像合成デバイスは、画像素材ストレージモジュール101、画像生成サービスモジュール102、合成モード決定モジュール103、ブロック生成モジュール104、ブロックストレージモジュール105、ブロックコード化圧縮モジュール106、及びファイル生成モジュール107を含む。
【0014】
画像素材ストレージモジュール101は、例えば、背景画像、前景画像、及び静止テキスト等の静止画像を格納するよう構成されている。画像合成デバイスがそれぞれのクライアントデバイスのために異なる形式の画像を生成する場合、通常、静止画像を共有きることが分かる。
【0015】
画像生成サービスモジュール102は、クライアントデバイスから送信される、生成待ち画像の画像形式を含むことができる画像生成要求を受信し、画像生成要求に基づいて画像素材ストレージモジュール101から、対応する静止画像を読み出すよう構成されている。例えば、クライアントデバイスのユーザが、第1の画像が背景画像として使用され、第2の画像が前景画像として使用される対象画像を生成したい場合、クライアントデバイスによって画像合成デバイスへ送信される画像生成要求は、第1の画像の名前と第2の画像の名前とを更に含むことができ、それにより、画像生成サービスモジュール102は、第1の画像の名前と第2の画像の名前とに基づいて、画像素材ストレージモジュール101から第1の画像と第2の画像とを取得する。
【0016】
合成モード決定モジュール103は、生成待ち画像の画像形式に基づいて、生成待ち画像をブロックにおいて生成できるかどうかを特定するように構成される。生成待ち画像をブロックにおいて生成できる場合には、合成モード決定モジュール103は、更に、ブロック分割の後に取得される生成待ち画像の記述情報を特定するよう構成される。ブロック分割の後に取得される生成待ち画像は、サブ生成待ち画像と称することができる。サブ生成待ち画像の記述情報は、サブ生成待ち画像に含まれる画素(ピクセル)数と、サブ生成待ち画像内の各画素の位置情報とを含むことができる。例えば、生成待ち画像が1024×1024PNG画像とすると、合成モード決定モジュール103の特定結果は、生成待ち画像をブロックに生成でき、各サブ生成待ち画像は1024画素を含み、1024画素は全て1行内、例えば全て1行目内又は2行目内に存在するという内容である。別の例では、生成待ち画像が1024×1024JPEG画像の場合、JPEG形式の画像はグリッドで表示されるため、生成待ち画像が64×64グリッドを含み、各グリッドは16×16画素を含むことを更に仮定でき、その場合は、合成モード決定モジュール103の特定結果は、生成待ち画像をブロックに生成でき、各サブ生成待ち画像は16×16画素を含むという内容である。言い換えれば、各サブ生成待ち画像は1つのグリッド内にある画素を含む。更に、合成モード決定モジュール103は、所定の画像生成アルゴリズムを格納するよう構成される。所定の画像アルゴリズムは、サブ生成待ち画像における各画素の生成に用いられる。例えば、ユーザ情報を含む二次元(2D)コード画像が生成される必要がある場合、サブ生成待ち画像内の各画素は、所定の画像生成アルゴリズム及びユーザ情報に対応する2Dコード情報を参照して生成され得る。ここで、2Dコード情報は、ユーザ情報に基づいて画像生成サービスモジュール102により生成でき、生成待ち画像内の少なくとも1つの画素の位置と色(例えば、黒又は白)等が2Dコード情報中に記述されている。
【0017】
ブロック生成モジュール104は、各サブ生成待ち画像内に画素を生成するよう構成される。ブロック生成モジュール104は、先ず、画像生成サービスモジュール102により転送される画像生成要求及び静止画像を受信できる。次に、各サブ生成待ち画像の記述情報及び所定の画像生成アルゴリズムを取得するために、合成モード決定モジュール103にアクセス要求を送信し、最終的に、各サブ生成待ち画像の記述情報、所定の画像生成アルゴリズム、及び静止画像に基づいて、順次各サブ画像を生成する。
【0018】
ブロックストレージモジュール105は、ブロック生成モジュール104が各サブ画像を生成する場合に、ブロック生成モジュール104により生成される各画素を格納するよう構成される。1つのサブ画像内の全ての画素が生成される場合、すなわち、ブロックストレージモジュール105がサブ画像内の全ての画素を格納する場合、ブロックストレージモジュール105は、サブ画像内の全ての画素をブロックコード化圧縮モジュール106へ送信する。注記すると、ブロックストレージモジュール105が1つのサブ画像内の全ての画素をブロックコード化圧縮モジュール106へ送信した後に、ブロックストレージモジュール105は次のサブ画像内の画素を格納するよう構成することもできる。すなわち、本願におけるブロックストレージモジュール105を再利用でき、それによりコンピュータのメモリリソースを有効活用できる。
【0019】
ブロックコード化圧縮モジュール106は、生成待ち画像の画像形式に基づいて、サブ画像をコード化し圧縮するように構成される。生成待ち画像の画像形式に基づく画像のコード化と圧縮は従来技術である。簡素化するために、ここではその詳細は省略する。サブ画像をコード化して、圧縮した後に、ブロックコード化圧縮モジュール106は、コード化して、圧縮したサブ画像をファイル生成モジュール107へ送信する。
【0020】
ファイル生成モジュール107は、生成待ち画像の画像形式を満たす画像ファイルを最初に生成するように構成される。画像ファイルは、生成待ち画像の画像形式の記述情報のみを含み、画素を全く含まないことが分かる。ファイル生成モジュール107は、ブロックコード化圧縮モジュール106により送信される、コード化されて、圧縮されたサブ画像を受信する度に、コード化されて、圧縮されたサブ画像を画像ファイルに追加する。全てのサブ画像を画像ファイルに追加すると、ファイル生成モジュール107は必要な情報(例えば、セキュリティチェック情報又は完全性チェック情報)を画像ファイルへ付加する。それにより、生成待ち画像を生成できる。
【0021】
画像合成デバイスによって画像を生成する方法については、
図2を参照できる。
図2において、この方法は以下のステップを含むことができる。
【0022】
ステップ210:生成待ち画像の画像形式を含む画像生成要求を受信する。
【0023】
ここでは、画像生成要求を、クライアントデバイスにより送信できる。
【0024】
ステップ220:受信された画像生成要求に基づいて、対応する静止画像を取得する。
【0025】
ここでは、静止画像は画像素材ストレージモジュール101内に格納された画像であり、大半の生成待ち画像を生成するために必要とされる静的情報を含む。例えば、静止画像は、背景画像、前景画像、又はロゴ画像とすることができる。
【0026】
クライアントデバイスのユーザが画像を生成したい場合には、ユーザは画像生成サービスモジュール102に画像生成要求を送信する。画像生成要求は、生成待ち画像の画像形式を含み、画像形式は、JPEG、TIFF、RAW、BMP、GIF、及びPNG等とすることができる。実施例では、支払いクライアントデバイスのユーザが、特定の形式であってユーザ情報を含む2Dコード画像(例えば、PNG形式での2Dコード画像)を生成したい場合、ユーザは画像生成サービスモジュール102へ画像生成要求を送信できる。画像生成要求は、ユーザ情報(例えば、ユーザアカウント及びユーザアバター)を更に含むことができる。ユーザ情報を含む画像生成要求を受信した後、画像生成サービスモジュール102は、ユーザ情報に基づいて、対応する2Dコード情報を生成する。更に、画像生成要求は、背景画像の名前及び/又は前景画像の名前を含むことができる。画像生成要求が背景画像の名前及び/又は前景画像の名前を含む場合、画像生成サービスモジュー102は背景画像の名前及び/又は前景画像の名前に基づいて、画像素材ストレージモジュール101から、対応する背景画像及び/又は前景画像を取得する。別の方法では、画像生成サービスモジュール102は、画像素材ストレージモジュール101から、デフォルトの背景画像及び/又は前景画像を、直接、取得する。
【0027】
ステップ230:画像形式に基づいて生成待ち画像の複数のサブ生成待ち画像を特定する。
【0028】
ここでは、サブ生成待ち画像は生成待ち画像を分割することにより取得される。実施例では、生成待ち画像が、ユーザ情報を含んでいてPNG形式である2Dコード画像である場合、複数の特定される生成待ち画像を
図3のように示すことができる。
図3においては、5つのサブ生成待ち画像が特定され、各サブ生成待ち画像は、生成待ち画像における1行の画素である。
【0029】
ステップ240:各サブ生成待ち画像の記述情報を取得し、記述情報に基づいて複数のサブ生成待ち画像をソートする。
【0030】
サブ生成待ち画像の記述情報は、サブ生成待ち画像内に含まれる画素数と、サブ生成待ち画像内の各画素の位置情報とを含む。
【0031】
画像素材ストレージモジュール101から、対応する静止画像を入手した後、
図1の画像生成サービスモジュール102は、生成待ち画像の画像形式、静止画像、及び2Dコード情報をブロック生成モジュール104へ転送できる。次に、ブロック生成モジュール104は、合成モード決定モジュール103へアクセス要求を送信できる。アクセス要求は、生成待ち画像の画像形式を含むことができる。合成モード決定モジュール103は、生成待ち画像の画像形式に基づいて、生成待ち画像をブロックに生成できるかどうかを特定する。生成待ち画像をブロックに生成できる場合には、合成モード決定モジュール103は複数の生成待ち画像を特定し、各生成待ち画像の記述情報を取得する。例えば、生成待ち画像が1024×1024PNG画像であると仮定すると、合成モード決定モジュール103の特定結果は、生成待ち画像をブロックに生成できる、ということである。全部で1024のサブ生成待ち画像を特定でき、各サブ生成待ち画像は1024画素を含み、1024画素は1行内にある(例えば、全て1行目内又は2行目内など)。次に、1024のサブ生成待ち画像をソートすることがでる、例えば、1024のサブ生成待ち画像を、各サブ生成待ち画像に含まれる画素が位置づけられる行に基づいてソートすることができ、ソートされたサブ生成待ち画像は、それぞれ生成待ち画像の第1行、第2行、・・・第1024行に対応する。
【0032】
他の実施例としては、生成待ち画像が1024×1024JPEG画像である場合、JPEG形式の画像はグリッドで表示されるので、生成待ち画像は64×64グリッドを含み、各グリッドは16×16画素を含み、合成モード決定モジュール103の特定結果は、生成待ち画像をブロックに生成できる、と更に仮定できる。生成待ち画像は、合計64のサブ生成待ち画像に分割できる。各サブ生成待ち画像は16×16画素を含む。すなわち、各サブ生成待ち画像は1つのグリッド内に画素を含む。次に、64のサブ生成待ち画像をソートすることがでる、例えば、64個のサブ生成待ち画像を、各サブ生成待ち画像内に含まれる画素が位置づけられるグリッドの位置に基づいてソートすることができ、ソートされたサブ生成待ち画像は、生成待ち画像内で上から下、左から右に整列する第1のグリッド、第2のグリッド、・・・、第64のグリッドにそれぞれ対応する。
【0033】
複数のサブ生成待ち画像をソートした後、合成モード決定モジュール103は、ソートされたサブ生成待ち画像の記述情報及び所定の画像生成アルゴリズムをブロック生成モジュール104へ送信できる。
【0034】
ステップ250:ソートされた複数のサブ生成待ち画像内の第1のサブ生成待ち画像の記述情報、所定の画像生成アルゴリズム、及び静止画像に基づいて第1のサブ画像を生成する。
【0035】
注記すると、第1のサブ生成待ち画像を、一番前に配置されるサブ生成待ち画像とすることができる。
【0036】
生成待ち画像は、通常、複数の画素(例えば、1024×1024画素)を含み、所定の画像生成アルゴリズムは、各画素を生成する方法を記述してもよいことが分かる。第1の画素の生成を実施例として用いる。ここでは、第1の画素はどの画素であってもよく、所定の画像生成アルゴリズムは以下であってよい。
【0037】
前景画像内の対応する位置において、前景画素は、第1の画素の位置情報に基づいて読み出され、読み出された前景画素は、第1の画素として用いられる。或いは、背景画像内の対応する位置において、背景画素は、第1の画素の位置情報に基づいて読み出され、読み出された背景画素は、第1の画素として用いられる。或いは、前景画像内の対応する位置において、前景画素は、第1の画素の位置情報に基づいて読み出され、背景画像内の対応する位置において、背景画素は、第1の画素の位置情報に基づいて読み出され、前景画素と背景画素との組み合わせが、第1の画素として用いられる。注記すると、前景画素は前景画像内に存在し、背景画素は背景画像内に存在する。
【0038】
ステップ250における第1のサブ生成待ち画像の記述情報、所定の画像生成アルゴリズム、及び静止画像に基づいて第1のサブ画像を生成するステップは:第1のサブ生成待ち画像の記述情報に基づいて第1のサブ生成待ち画像内の第1の画素の位置情報を読み出し;位置情報に基づいて静止画像内の対応する位置で画素を読み出し;対応する位置の画素と所定の画像生成アルゴリズムに基づいて第1の画素を特定するなどを、第1のサブ生成待ち画像内の各画素が特定されるまで行って第1のサブ画像を生成する;というステップであってよい。
【0039】
実際のアプリケーションにおいては、第1の画素は、対応する記述ファイル(例えば、2Dコード情報)を参照して生成されることできる。ここで、記述ファイルは生成待ち画像内の少なくとも1つの画素の位置や色等を記述する。
【0040】
PNG形式であって、かつユーザ情報を含む、1024×1024の2Dコード画像の生成を実施例として用いる。
【0041】
合成モード決定モジュール103により特定される第1のサブ生成待ち画像は、1行目内に画素を含むことができる。具体的には、第1のサブ生成待ち画像は1024画素を含むことができる。2Dコード情報における第1のサブ生成待ち画像内の画素の記述が以下であると仮定する。すなわち、1行目の第1の画素は黒であり、1行目の第2の画素は白であり、・・・1行目の第1024番目の画素は白である。1行目の第1の画素を生成する場合、すなわち、第1のサブ生成待ち画像内の第1の画素を生成する場合、前景画像内の1行目の第1の前景画素が読み出され、1行目の第1の前景画素が第1のサブ生成待ち画像内の第1の画素として用いられる。1行目の第2の画素を生成する場合、すなわち、第1のサブ生成待ち画像内に第2の画素を生成する場合、背景画像内の1行目の第2の背景画素が読み出され、1行目の第2の背景画素が第1のサブ生成待ち画像内の第2の画素として用いられるなど、第1のサブ生成待ち画像内で1024番目の画素が特定されるまで行われる。1024番目の画素が生成された後に、すなわち、第1のサブ生成待ち画像内で最後の画素が生成された後に、第1のサブ画像が生成されることが分かる。
【0042】
注記すると、ステップ250において、ブロックストレージモジュール105がサブ画像内の全ての画素を格納するまで、すなわち、ブロックストレージモジュール105が先の実施例で述べたように、1024画素を格納するまで、ブロック生成モジュール104がサブ画像内に画素を生成する度に、ブロック生成モジュール104がブロックストレージモジュール105に画素を格納する。その後、ブロック生成モジュール104は、ブロックコード化圧縮モジュール106へ、サブ画像内の全ての画素及び生成待ち画像の形式を送信する。ブロックコード化圧縮モジュール106へ、サブ画像内の全ての画素を送信した後で、ブロックストレージモジュール105が次のサブ画像内に全ての画素を格納するようブロック生成モジュール104を構成できる。すなわち、本願におけるブロックストレージモジュール105を再利用でき、それにより、メモリリソースの有効活用を高めることができる。更に、本願のブロックストレージモジュール105は、画像全体の完全な情報を格納する代わりに、単に、1つのサブ画像内の全ての画素を格納するように構成されているので、コンピュータのメモリリソースを節約できる。
【0043】
ステップ260:第1のサブ画像を前処理し、前処理された第1のサブ画像を、画像形式を満たす画像ファイルに追加する。
【0044】
ここで、前処理は、コード化、圧縮化等を含むことができる。
【0045】
画像の記憶スペースを削減するためには、一般的には、コンピュータの外部記憶スペースに格納された画像をコード化して、圧縮する、ということが理解されている。しかし、異なる画像形式の画像は、コード化及び圧縮化のための異なる方法に対応している可能性がある。第1のサブ画像及び生成待ち画像の画像形式での全ての画素を受信した後、ブロックコード化圧縮モジュール106は、生成待ち画像の画像形式に基づいて、第1のサブ画像をコード化して、圧縮することができる。異なる画像形式におけるコード化及び圧縮化工程は、従来の一般的な技術である。簡素化のために、詳細はここでは省略する。
【0046】
第1のサブ画像をコード化して、圧縮した後、ブロックコード化圧縮モジュール106は、コード化されて、圧縮された第1のサブ画像と生成待ち画像の画像形式とをファイル生成モジュール107へ送信する。ファイル生成モジュール107は、生成待ち画像の画像形式を満たす画像ファイルを最初に生成できることが分かる。画像ファイルは、生成待ち画像の画像形式の記述情報のみを含み、画素を全く含まない。ファイル生成モジュール107が、ブロックコード化圧縮モジュール106により送信される、コード化されて、圧縮されたサブ画像を受信する度に、ファイル生成モジュール107は、画像ファイルに、コード化されて、圧縮されたサブ画像を追加する。
【0047】
コード化されて、圧縮されたサブ画像は外部記憶スペース(例えば、ディスク)に格納され、メモリスペースはもはやサブ画像によって占有されてはいないことが分かる。したがって、コンピュータのメモリリソースは節約される。
【0048】
ステップ270:生成待ち画像が取得されるまで、第1のサブ画像を生成し、前処理し、追加する方法に基づいて、ソートされた複数のサブ生成待ち画像における他のサブ生成待ち画像を生成し、前処理し、及び追加する各操作を順次実行する。
【0049】
先の実施例で述べたように、第2のサブ画像(2行目の1024画素を含む)を、第1のサブ画像を生成する方法に従って生成できる。次に、第2のサブ画像は前処理され、前処理された第2のサブ画像は画像ファイルに追加されるなど、1024番目のサブ画像が生成され、前処理された1024番目のサブ画像が画像ファイルに追加されるまで行われる。全てのサブ画像が画像ファイルに追加されると、ファイル生成モジュール107は、必要な情報(例えば、セキュリティチェック情報又は完全性チェック情報)を画像ファイルに追加する。その後、生成待ち画像が生成される。
【0050】
本願で提供される画像生成方法によれば、生成待ち画像の各サブ生成待ち画像の記述情報が、生成待ち画像の画像形式に基づいて特定される。サブ生成待ち画像は記述情報に基づいてソートされ、サブ画像が順次生成される。サブ画像を順次生成する工程において、サブ画像が生成される度に、サブ画像は前処理された後に画像ファイルに追加される。全てのサブ画像が画像ファイル内に格納されると、全てのサブ画像は生成待ち画像を形成する。本願において、サブ画像は順次生成されることが分かる。すなわち、1つのサブ画像に関する情報のみをメモリに格納するだけでよく、よって、生成待ち画像の完全な情報をメモリに格納しなければならないことを理由に、コンピュータのメモリリソースを消費する、という従来の技術的問題を緩和することができる。
【0051】
画像生成方法に対応して、本願の実施は、画像生成デバイスを更に提供する。
図4に示すように、このデバイスは、受信ユニット401、取得ユニット402、特定ユニット403、ソートユニット404、生成ユニット405、及び前処理ユニット406を含む。
【0052】
受信ユニット401は、画像生成要求を受信するよう構成される。画像生成要求は、生成待ち画像の画像形式を含む。
【0053】
取得ユニット402は、受信ユニット401によって受信された画像生成要求に基づいて、対応する静止画像を取得するよう構成される。
【0054】
特定ユニット403は、画像形式に基づいて生成待ち画像の複数のサブ生成待ち画像を特定するよう構成される。
【0055】
ソートユニット404は、特定ユニット403により特定された各サブ生成待ち画像の記述情報を取得し、記述情報に基づいて複数のサブ生成待ち画像をソートするよう構成される。
【0056】
記述情報は、サブ生成待ち画像に含まれる画素数と、サブ生成待ち画像内の各画素の位置情報とを含むことができる。
【0057】
生成ユニット405は、ソートユニット404によりソートされた複数のサブ生成待ち画像内の第1のサブ生成待ち画像の記述情報、所定の画像生成アルゴリズム、及び静止画像に基づいて、第1のサブ画像を生成するよう構成される。
【0058】
生成ユニット405は、第1のサブ生成待ち画像の記述情報に基づいて、第1のサブ生成待ち画像内の第1の画素の位置情報を読み出し、位置情報に基づいて静止画像内の対応する位置で画素を読み出し、対応する位置と所定の画像生成アルゴリズムに基づいて第1の画素を特定するなどを、第1のサブ生成待ち画像における各画素が特定されるまで行い、第1のサブ画像を生成するよう構成される。
【0059】
前処理ユニット406は、生成ユニット405により生成された第1のサブ画像を前処理し、前処理された第1のサブ画像を、画像形式を満たす画像ファイルに追加するよう構成される。
【0060】
取得ユニット402は、生成待ち画像が取得されるまで、第1のサブ画像を生成し、前処理し、追加する方法に基づいて、複数のソートされたサブ生成待ち画像における他のサブ生成待ち画像を生成し、前処理し、追加する操作を順次行うよう更に構成される。
【0061】
オプションではあるが、静止画像は、前景画像及び/又は背景画像を含む。
【0062】
位置情報に基づいて静止画像内の対応する位置で画素を読み出し、対応する位置と所定の画像生成アルゴリズムとに基づいて第1の画素を特定することは:位置情報に基づいて前景画像内の対応する位置で前景画素を読み出し、第1の画素として前景画素を用いる;又は、位置情報に基づいて背景画像内で対応する位置で背景画素を読み出し、第1の画素として背景画素を用いる;又は、位置情報に基づいて前景画像内で対応する位置で前景画素を読み出し、位置情報に基づいて背景画像内の対応する位置で背景画素を読み出し、第1の画素として前景画素と背景画素の組み合わせを用いることである。
【0063】
オプションではあるが、画像生成要求はユーザ情報を更に含む。
【0064】
生成ユニット405は、ユーザ情報に基づいて2Dコード情報を生成し、第1のサブ生成待ち画像の記述情報、所定の画像生成アルゴリズム、静止画像、及び2Dコード情報に基づいて第1のサブ画像を生成するよう更に構成される。
【0065】
本願のこの実施におけるデバイスの機能モジュールの機能は、先に述べた方法の実施におけるステップを行うことにより実施できる。本願において提供されるデバイスの具体的な操作工程は、簡素化のためここでは省略する。
【0066】
本願の実施において提供される画像生成方法及びデバイスによれば、受信ユニット401は、画像生成要求を受信し、ここで画像生成要求は生成待ち画像の画像形式を含む。取得ユニット402は、受信された画像生成要求に基づいて対応する静止画像を取得し、特定ユニット403は画像形式に基づいて生成待ち画像の複数のサブ生成待ち画像を特定し、ソートユニット404は各サブ生成待ち画像の記述情報を取得し、記述情報に基づいて複数のサブ生成待ち画像をソートし、生成ユニット405はソートされた複数のサブ生成待ち画像内の第1のサブ生成待ち画像の記述情報、所定の画像生成アルゴリズム、及び静止画像に基づいて、第1のサブ画像を生成し、前処理ユニット406は第1のサブ画像を前処理し、前処理された第1のサブ画像を、画像形式を満たす画像ファイルに追加し、取得ユニット402は生成待ち画像が取得されるまで、第1のサブ画像を生成、前処理、追加する方法に基づいて、ソートされた複数のサブ生成待ち画像における他のサブ生成待ち画像を生成、前処理、追加の操作を順次行う。したがって、コンピュータのメモリリソースは節約される。
【0067】
当業者は、本明細書に開示された実施に記載された例と組み合わせて、オブジェクト及びアルゴリズムステップが電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はそれらの組み合わせによって実施され得ることを更に認識することができる。ハードウェアとソフトウェアとの間の互換性を明確に説明するために、各例の構成及びステップは、機能に基づいて上述された。機能がハードウェア又はソフトウェアのどちらで実行されるかは、技術的解決策の特定のアプリケーション及び設計制約条件による。当業者は、各特定のアプリケーションについて記載された機能を実施するために異なる方法を使用することができるが、その実施が本願の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0068】
本明細書に開示された実施に記載された方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール、又はそれらの組み合わせによって実施することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、メモリ、読み出し専用メモリ(ROM)、電気的にプログラム可能なROM、電気的に消去可能なプログラム可能なROM、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、又は当技術分野において知られている任意の他の形態の記憶媒体に存在することができる。
【0069】
記載された特定の実施において、本願の目的、技術的解決策、及び利点が更に詳細に記載されている。記載は本願の単なる特定の実施であり、本願の保護範囲を限定することを意図するものではないことを理解されたい。本願の精神及び原理から逸脱することなくなされたいかなる修正、均等物の置換、又は改良も本願の保護範囲内に入るべきものである。
[第1の局面]
生成待ち画像の画像形式を含む画像生成要求を受信するステップと;
受信された前記画像生成要求に基づいて、対応する静止画像を取得するステップと;
前記画像形式に基づいて、前記生成待ち画像の複数のサブ生成待ち画像を特定するステップと;
各サブ生成待ち画像の記述情報を取得し、前記記述情報に基づいて、複数のサブ生成待ち画像をソートするステップと;
ソートされた前記複数のサブ生成待ち画像における第1のサブ生成待ち画像の記述情報、所定の画像生成アルゴリズム、及び前記静止画像に基づいて、第1のサブ画像を生成するステップと;
前記第1のサブ画像を前処理し、前記画像形式を満たす画像ファイルに、前処理された前記第1のサブ画像を追加するステップと;
前記生成待ち画像が取得されるまで、前記第1のサブ画像を生成し、前処理し、追加する方法に基づいて、ソートされた前記複数のサブ生成待ち画像における他のサブ生成待ち画像を生成し、前処理し、及び追加する操作を順次実行するステップと;を備える、
画像生成方法。
[第2の局面]
前記記述情報は、前記サブ生成待ち画像内に含まれる画素数と、前記サブ生成待ち画像内の各画素の位置情報とを備える、
第1の局面に記載の画像生成方法。
[第3の局面]
第1のサブ生成待ち画像の記述情報、所定の画像生成アルゴリズム、及び前記静止画像に基づいて前記第1のサブ画像を生成する前記ステップは:
前記第1のサブ生成待ち画像の前記記述情報に基づいて、前記第1のサブ生成待ち画像における第1の画素の位置情報を読み出すステップと;
前記位置情報に基づいて前記静止画像内で対応する位置の画素を読み出すステップと;
対応する位置の前記画素と前記所定の画像生成アルゴリズムとに基づいて第1の画素を特定するなどを、前記第1のサブ生成待ち画像内の各画素が特定されるまで行い、前記第1のサブ画像を生成するステップと;を備える、
第1の局面又は第2の局面に記載の画像生成方法。
[第4の局面]
前記静止画像は前景画像及び/又は背景画像を備え;
前記位置情報に基づいて前記静止画像内の対応する位置で画素を読み出し、前記対応する位置の前記画素と前記所定の画像生成アルゴリズムとに基づいて第1の画素を特定する前記ステップは:
前記位置情報に基づいて前記前景画像内で対応する位置の前景画素を読み出し、前記前景画素を前記第1の画素として用いるステップ;又は、
前記位置情報に基づいて前記背景画像内で対応する位置の背景画素を読み出し、前記背景画素を前記第1の画素として用いるステップ;又は、
前記位置情報に基づいて前記前景画像内で対応する位置の前景画素を読み出し、前記位置情報に基づいて前記背景画像内で対応する位置の背景画素を読み出し、前記前景画素と前記背景画素との組み合わせを前記第1の画素として用いるステップ;である、
第3の局面に記載の画像生成方法。
[第5の局面]
前記画像生成要求は、ユーザ情報を更に含み;
前記第1のサブ生成待ち画像の記述情報、前記所定の画像生成アルゴリズム、及び前記静止画像に基づいて前記第1のサブ画像を生成する前記ステップは:
前記ユーザ情報に基づいて2Dコード情報を生成するステップ;及び、
前記第1のサブ生成待ち画像の記述情報、前記所定の画像生成アルゴリズム、前記静止画像、及び前記2Dコード情報に基づいて前記第1のサブ画像を生成するステップ;である、
第1の局面乃至第4の局面のいずれか1項に記載の画像生成方法。
[第6の局面]
生成待ち画像の画像形式を含む画像生成要求を受信するよう構成された受信ユニットと;
前記受信ユニットによって受信された前記画像生成要求に基づいて、対応する静止画像を取得するよう構成された取得ユニットと;
前記画像形式に基づいて前記生成待ち画像の複数のサブ生成待ち画像を特定するよう構成された特定ユニットと;
前記特定ユニットによって特定された各サブ生成待ち画像の記述情報を取得し、前記記述情報に基づいて前記複数のサブ生成待ち画像をソートするよう構成されたソートユニットと;
前記ソートユニットによりソートされた前記複数のサブ生成待ち画像における前記第1のサブ生成待ち画像の記述情報、所定の画像生成アルゴリズム、及び前記静止画像に基づいて、前記第1のサブ画像を生成するよう構成された生成ユニットと;
前記生成ユニットにより生成された前記第1のサブ画像を前処理し、前記前処理された第1のサブ画像を、前記画像形式を満たす画像ファイルに追加するよう構成された前処理ユニットと;を備え、
前記取得ユニットは、前記生成待ち画像が取得されるまで、前記第1のサブ画像を生成し、前処理し、追加する方法に基づいて、前記複数のソートされたサブ生成待ち画像において他のサブ生成待ち画像を生成し、前処理し、及び追加する操作を順次行うよう更に構成された、
画像生成デバイス。
[第7の局面]
前記記述情報は、前記サブ生成待ち画像内に含まれる画素数と、前記サブ生成待ち画像内の各画素の位置情報とを備える、
第6の局面に記載の画像生成デバイス。
[第8の局面]
前記生成ユニットは:
前記第1のサブ生成待ち画像の前記記述情報に基づいて前記第1のサブ生成待ち画像において第1の画素の位置情報を読み出すよう;
前記位置情報に基づいて前記静止画像において対応する位置の画素を読み出すよう;及び、
前記対応する位置の前記画素と、前記所定の画像生成アルゴリズムとに基づいて第1の画素を特定するなどを、前記第1のサブ生成待ち画像における各画素が特定されるまで行い、前記第1のサブ画像を生成するよう;構成された、
第6の局面又は第7の局面に記載の画像生成デバイス。
[第9の局面]
前記静止画像は前景画像及び/又は背景画像を備え;
前記位置情報に基づいて前記静止画像において対応する位置の画素を読み出し、前記対応する位置の前記画素と前記所定の画像生成アルゴリズムとに基づいて前記第1の画素を特定することは:
前記位置情報に基づいて前記前景画像における対応する位置で前景画素を読み出し、前記前景画素を前記第1の画素として用いること;又は、
前記位置情報に基づいて前記背景画像における対応する位置の背景画素を読み出し、前記背景画素を前記第1の画素として用いること;又は
前記位置情報に基づいて前記前景画像における対応する位置で前景画素を読み出し、前記位置情報に基づいて前記背景画像における対応する位置の背景画素を読み出し、前記前景画素と前記背景画素との組み合わせを前記第1の画素として用いること;である、
第8の局面に記載の画像生成デバイス。
[第10の局面]
前記画像生成要求は、ユーザ情報を更に含み;
前記生成ユニットは:
前記ユーザ情報に基づいて2Dコード情報を生成するよう;及び、
前記第1のサブ生成待ち画像の記述情報、前記所定の画像生成アルゴリズム、前記静止画像、及び前記2Dコード情報に基づいて前記第1のサブ画像を生成するよう更に構成された、
第6の局面乃至第9の局面のいずれか1項に記載の画像生成デバイス。