特許6903284IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

インバータ回路や自動車用等の各種モーター等に用いられるコイル部品およびこのコイル装置に関し、詳しくは、1本の平角線材により形成された、近接して配される角筒形状の2つの積層コイルからなるコイル部品およびこれを用いたコイル装置に関するものである。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

上述した特許文献1に記載の技術においては、これら2つのコイル要素間の隙間に捩じれた平角線が入り込み、これら2つのコイル要素間の距離が拡大して、コイル装置のコンパクト化が難しくなる。 2つのコイル要素間の隙間が、例えば数ミリでも大きくなれば、磁気特性の大幅な劣化を招来してしまうので、このような平角線材の捩れが生じないような構成とすることが望まれる。 一方、特許文献2、3に記載の技術においては、以下のような問題が指摘されている。
すなわち、並列形成された第1のコイル要素と第2のコイル要素に対し、各コイル要素の中空部分にコイル要素軸方向前後から、1対のU型コアの両脚部を挿入し先端を突き合わせてコイル装置本体が形成されるが、一般にはこのコイル装置本体の、コイル要素軸方向前後に、各々本体脚部を取り付けて、このコイル装置本体を、基板や筐体の取り付け面から離間させて固定する構成とされる。この場合に、1対の脚部をコイル装置本体に固定
するためにいくつかの手法をとり得るが、シンプルな構成とするために、コイル要素軸方向前後に設けられた本体脚部を、コイル要素の上部および下部の少なくとも一方側で、前側から後側に延びる長ねじを用い、コイル装置本体を挟むようにして連結する手法をとることが望まれることも多い。 しかしながら、特許文献2、3に記載の技術においては、両コイル要素間に平角線材の連結部が挿入されており、この連結部を避けて長ねじを配することになるので、コイル装置全体が大型化してしまう、という問題があった。 本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、コイル要素間の隙間を小さい距離とすることができ、磁気特性の大幅な劣化を阻止するとともに、2つのコイル要素をコアの周りに巻回してなるコイル装置本体の前後に脚部を取り付けるように組み立てた際には、2つのコイル要素間の前後にわたって長ねじを通過させる隙間を確保することが可能な、コイル部品およびコイル装置を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

課題を解決するため、本発明に係るコイル部品およびコイル装置は、以下の特徴を備えている。 本発明に係る第1のコイル部品は、 1本の平角線材をエッジワイズ巻きで角部がRを有する矩形状に積層形成してなるコイル巻回体が、所定の位置で2つに分割して折り返されてなり、対向する側面同士が互いに平行に沿うように配された第1のコイル要素および第2のコイル要素と、これら両コイル要素を連結する連結部と・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明のコイル部品においては、第1のコイル要素と第2のコイル要素を連結する連結部を、これら2つのコイル要素の間の隙間にはまり込む要素間連結部と、この要素間連結部および前記第1のコイル要素の巻き終わり部および前記第2のコイル要素の巻き始め部の少なくとも一方との間に介在し、これら2つのコイル要素の対向する側面のいずれかに隣接する側面に沿って形成されるループ連結部を順次備えた構成としている。
すなわち、本発明のコイル部品によれば、2つのコイル要素の間の隙間にはまり込む要素間連結部が捩じり形状を有していないため、特許文献1に記載したように、2つのコイル要素間に連結部の捩じり形状部分が嵌り込んで、2つのコイル要素の間隔が大きくなることを回避することができ、コアの小型化を図ることができるとともに磁気特性の劣化を回避することができる。
また、特許文献1のように、平角線材が180度に亘って捩られたり曲げられたりするよ
うな部分が生じないため、電線皮膜のはがれ等の問題が生じない。
また、連結部によって折り返された2つのコイル要素の端面を向い合せるようにすれば、エッジワイズ巻きの製造工程を、平角線材を同一方向に曲げて巻回していくことにより行うことができるので、工数の低減および巻線機の機構の簡素化を図ることができる。 さらに、本発明の実施形態のコイル部品およびコイル装置によれば、要素間連結部とループ連結部との移行を、フラットワイズ曲げにより行っており、このフラットワイズ曲げ部分の曲率半径を調節することは容易である。したがって、この曲率半径を調節して、平角線材が、コイル要素の角部のR形状に沿うように形成することにより、両コイル要素間
の角部が向かい合う谷間部分に長ねじを通すスペースを確保することが可能であるから、コイル装置本体に取り付ける両脚部をこのような長ねじを用いて簡易に締結する場合にも、コイル部品、コイル装置の大型化を容易に抑制することができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の第1のコイル部品の斜視図である。

【図2】本発明の図1のコイル部品とコアを組み合わせた状態を示す斜視図である。

【図3】本発明の第1のコイル部品とコアを組み合わせてなるコイル装置本体に脚部を取り付けた構造を示す斜視図である。

【図4】図3に示す構造を上方から見たときの平面図である。

【図5】図3に示す構造とは別の簡易な構造によってコイル装置本体に脚部を取り付けた状態を示す斜視図である。

【図6】本発明の第2のコイル部品の斜視図である。

【図7】本発明の第3のコイル部品の斜視図である。

【図8】本発明の第4のコイル部品の斜視図である。

【図9】本発明の第5のコイル部品の斜視図である。

【図10】本発明の第6のコイル部品の斜視図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

100、200、300、400、500、600、 コイル部品   101、201、301、401、501、601、701 平角線材   101A、B、201A、B、301A、B、401A、B、501A、B、601A、B、701A、B 端部   111、211、311、411、511、611、711 第1のコイル要素   111D、211D、311D、411D、511D、611D、112D、212D、312D、412D、512D、612D 側面   112、212、312、412、512、612、712 第2のコイル要素   113、213、313、413、513、613、713 連結部   113A、213A、313A、413A、513A、613A、713A   要素間連結部   113B、213B、313B1、313B2、413B、513B1、513B2、613B1、613B2、713B   ループ連結部   123A、D、G、223A、D、G、323A、D、F、I、423A、D、G、523A、D、F、I、623A、D、F、I、723D、G フラットワイズ曲げ部   分   123B、F、223B、F、323B、H、423B、F、523B、H、623B、H、723F エッジワイズ巻き部分   123C、223E、323E、423C、523E、623E 中間部   123E、223C、323C、G、423E、523C、G、623C、G    延在部   151、152、751、752 コア   161A、B、761A、B 脚部   164、762A ねじ

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