(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記センサ保持部は、前記摺動部に接続する回動可能な一対のアームを備え、当該一対のアームが前記センサを挟持して保持することを特徴とする請求項4記載のセンサ保持装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態に係るセンサ保持装置を、図面を参照しながら説明する。
実施の形態では、センサ保持装置を台車に適用した例を説明する。
【0010】
図1は、搬送路に埋設されたICタグと、搬送路上を走行する台車を示す模式図である。
台車1は、例えば、工場や物流センター等の施設内で使用されるものである。
図1に示すように、施設には、材料、中間製品、最終製品等の物品を施設内で搬送する搬送路100が設けられている。搬送路100の床面Fには、ICタグ200が所定間隔で埋設されている。各ICタグ200には、それぞれの埋設位置の位置情報が書きこまれている。
【0011】
物品の搬送車(不図示)にICタグ200の読み取りおよび書き込みを行うタグリーダ300を付け、タグリーダ300でICタグ200の位置情報を読み取りながら、指定された搬送先まで走行させることで、無人でも施設内に物品を搬送することが可能になる。ICタグ200およびタグリーダ300は、例えば、UHF(Ultra High Frequency)帯の周波数の電波を用いて無線通信を行う公知のものを用いることができる。
【0012】
実施の形態の台車1は、搬送路100に埋設されたICタグ200の不具合検査や位置情報の書き替え等の作業に使用されるものである。
【0013】
台車1は、タグリーダ300を保持して、ICタグ200が埋設された搬送路100の床面Fに対向させる。操作者は、タグリーダ300とケーブル400で接続したPC500を用いて、タグリーダ300の読み取りおよび書き込みの操作を行う。台車1はPC500を載置できるものであり、操作者は台車1を手で押して、タグリーダ300がICタグ200の埋設位置まで移動し、台車1に搭載したPC500を用いてタグリーダ300の操作を行い、ICタグ200の読み取りおよび書き込みを行う。
【0014】
図2は、台車の構成を示す正面側斜視図である。
図2に示すように、台車1は、PC500を載置する天板2と、天板2を支持する脚部3と、タグリーダ300を保持する保持部4を備える。
天板2や脚部3の形状は特定のものに限定されないが、例えば矩形の天板2の四隅のそれぞれに、棒状の4本の脚部3のそれぞれを取り付けた構成とすることができる。
【0015】
脚部3は、一端側で天板2を支持し、他端は搬送路100の床面F(
図1参照)に載置される。ここでは、脚部3の一端を上端とし、他端を下端として説明する。また、4本の脚部3を直線で結んで形成される領域の内側を台車1の内部とし、領域の外側を台車1の外部として説明する。
保持部4は、脚部3の下端側に設置されている。
【0016】
脚部3は、天板2を、床面Fから離れた位置で床面Fに対して水平に支持する(
図1参照)。天板2の支持位置は限定されないが、操作者が天板2の上に載置されたPC500を操作しやすい位置、例えば、立ち上がった状態で操作できる位置とすることができる。
図2の例では、天板2は脚部3の上端近傍の位置に取り付けられる。脚部3の下端には車輪5が取り付けられており、操作者が台車1を押すことによって、車輪5が床面Fを走行する(
図1参照)。
【0017】
脚部3の上端には、一対の平行バー6a、6bが取り付けられている。平行バー6a、6bは、それぞれ、天板2の平行な2つの外縁2a、2bの上方で、各外縁2a、2bの両端に接続する2本の脚部3の上端を接続している。台車1には、一対の平行バー6a、6bの間を横断して接続するハンドル7が取り付けられている。ハンドル7は、両端が各平行バー6a、6bの長手方向中心付近に取り付けられ、天板2に対して斜め上方に立設して、平行バー6a、6bの間を横断する。
【0018】
操作者はハンドル7を押して台車1を移動させ、また、ハンドル7と天板2の間に腕を差し込んでPC500を操作する(
図7の(a)および(b)参照)。ハンドル7の平行バー6a、6bへの取り付け位置と、天板2の斜め上方に延びる角度は、適宜決定することができるが、操作者がハンドル7と天板2の間に腕を差し入れることができ、またPC500の操作の際にハンドル7が操作者の視界を遮らない位置および角度とすることができる。
【0019】
脚部3の上端側の天板2の近傍には、4本の上部バー8a、8b、8c、8dが取り付けられている。各上部バー8a、8b、8c、8dの両端が、隣接する脚部3の外周に取り付けられている。
図2の例では、上部バー8a、8b、8dは天板2の直上にほぼ隙間無く取り付けられているが、上部バー8cのみは、後述するレバー9のスライダー91を取り付けるために、天板2に対して所定の間隔を空けて配置されている。上部バー8cは、平行バー6a、6bの上方に設けられている天板2の2つの外縁2a、2bに直交する外縁2cの上方に設けられ、外縁2cと平行に延びる。
【0020】
ここでは、上部バー8cが延びる方向をx方向、x方向に直交し天板2の2つの外縁2a、2bと平行な方向をy方向、脚部3の延びる方向をz方向として説明する。x方向およびy方向は、台車1が載置される搬送路100の床面Fと水平な方向である。また、台車1の上部バー8cが取り付けられている側を正面側とし、平行バー6a、6bが取り付けられている側を側面側として説明する。
【0021】
上部バー8cには、脚部3の下端側に設けられた保持部4を移動させるためのレバー9が取り付けられている。
レバー9は、例えば、z方向に延びる2本の棒状部材をネジ等で一体的に接続したものとすることができる。もちろん、レバー9の形状は特定のものに限定されず、例えば1本の棒上部材のみで構成しても良い。
【0022】
図3は台車1の上部正面側を示す斜視図である。
図3に示すように、レバー9の上端部は、上部バー8cに摺動可能に嵌合する環状のスライダー91を備えている。スライダー91は、具体的には、レバー9の上端近傍の外周に、レバー9に対してy方向に突出する形で取り付けられている。
【0023】
スライダー91が上部バー8cに嵌合することで、レバー9の上端部は、上部バー8cおよび天板2のy方向外方側に張り出すように配置される。
図2に示すように、レバー9は、上端部からz方向に沿って下側に延び、下端部は脚部3の下端近傍に至る。レバー9がスライダー91によって上部バー8cに摺動可能に接続することによって、レバー9は床面Fと水平なx方向に移動可能である。なお、上部バー8cへの嵌合によってレバー9のy方向の移動は規制されている。
【0024】
脚部3の下端側には4本の下部バー10a、10b、10c、10dが取り付けられている。各下部バー10a、10b、10c、10dの両端は、上部バー8a、8b、8c、8dと同様に、隣接する脚部3の外周に取り付けられている。下部バー10a、10b、10c、10dは、床面Fの近傍に所定の間隔を空けて位置するように配置される。下部バー10a、10b、10c、10dは、上部バー8a、8b、8c、8dと共に、隣接する脚部3を接続することで脚部3の位置を保持している。
【0025】
前記したように、上端部において上部バー8cからy方向外側に張り出したレバー9は、z方向を下側に延びる。上部バー8cの下方には、下部バー10cが配置されている。
【0026】
図4は台車の下部正面側を示す斜視図である。
図5は台車の下部を、台車の内側から見た斜視図である。
図4および
図5に示すように、z方向に延びるレバー9の下端部には、下部バー10cの上方で、台車1の内側に向かってy方向に屈曲する屈曲部92が設けられている。屈曲部92は、下部バー10cの上方を通過して、台車1の内部まで延びる。レバー9は、さらに屈曲部92の先端から台車1の下方に向かってz方向に屈曲し、下部バー10cの下方まで至る接触部93が設けられている。接触部93は、後述する保持部4のフレーム12と接触する。
【0027】
レバー9の屈曲部92には、PC500とタグリーダ300を接続するケーブル400の係止具94が取り付けられている。係止具94は、例えば、ケーブル400を挿通できる環状部材とすることができるが、特定の形状に限られない。
【0028】
下部バー10cには、保持部4が取り付けられている。
保持部4は、下部バー10cに摺動可能に接続する一対のスライダー11と、レバー9の下端部に接触可能に配置されたフレーム12と、タグリーダ300を保持する一対のアーム13とを備える。
【0029】
一対のスライダー11は、例えば、下部バー10cの外周に摺動可能に嵌合する環状部材である。一対のスライダー11は、互いに間隔を空けて配置されている。スライダー11には、台車1内部側に張り出すフレーム12が固定されている。
【0030】
図5に示すように、フレーム12は直線状の基部12aと、基部12aの両端から略直角に延びる端部12bを備え、上面視略コの字型である。フレーム12の端部12bが、各スライダー11の台車1内部側の外周面に固定されている。フレーム12が各スライダー11に固定されることによって、スライダー11間の間隔はフレーム12のx方向幅と同じ長さに固定される。
【0031】
フレーム12の基部12aには、また、PC500とタグリーダ300を接続するケーブル400の係止具16が取り付けられている。係止具16は、例えば、ケーブル400を挿通できる環状部材とすることができるが、特定の形状に限られない。
【0032】
前記したレバー9の接触部93は、フレーム12と、フレーム12の両端の間に位置する下部バー10cによって画成される矩形の領域内に差し込まれている。レバー9の接触部93のx方向幅およびy方向幅は、領域のx方向幅およびy方向幅よりも短くなっている。すなわち、フレーム12は、レバー9の接触部93の外周を、x方向およびy方向に隙間を空けて包囲している。レバー9のy方向の位置は固定されているため、レバー9の接触部93は、下部バー10cとフレーム12の基部12aには接触しないが、x方向に移動して、フレーム12の両端部12bのいずれかに接触可能である。すなわち、接触部93とフレームの両端部12bとのx方向の隙間Dの大きさは、レバー9の摺動によって変化するものである。
【0033】
図6は、センサ保持部のアームが開いた状態を示す図である。
図4および
図6に示すように、各スライダー11の下部には一対のアーム13の基端が取り付けられる。アーム13は、不図示の連結軸を介してスライダー11に取り付けられており、基端を中心として回動可能である。各アーム13は、タグリーダ300を挟持して保持するクリップ14を備えている。
【0034】
クリップ14は、例えば、アーム13の長手方向中央部の上下に平行に取り付けられた一対のプレート14a、14bとすることができる。各プレート14a、14bの先端部は互いに近づくように湾曲している。
【0035】
一対のプレート14a、14bの間にタグリーダ300を差し込むことで、プレート14a、14bの湾曲した先端部がタグリーダ300を挟持して保持する。なお、タグリーダ300を保持する構成はここで説明したものに限定されず、他の構成を適宜用いても良い。
【0036】
タグリーダ300の取り付けおよび取り外しの際には、アーム13を回動させる。サイズが異なるタグリーダ300も、アーム13を回動させてアーム13間の間隔を変えることで保持可能である。
【0037】
タグリーダ300がクリップ14に保持された状態で、床面Fに接触しない程度の隙間を空けて対向するように、下部バー10cおよびアーム13の位置を適宜決定することができる。
【0038】
以下、実施の形態に係る台車1の作用を説明する。
図7は、操作者による台車の移動と、PCの操作の態様を示す図である。
図8の(a)は、レバーによるフレームの移動を示す模式図であり、
図8の(b)は移動後のレバーの位置を示す図である。なお、
図8の(a)および(b)では、わかりやすくするために、レバー9を構成する2本の棒状部材を一体的に図示している。
台車1は、前記した車輪5による床面Fの走行と、レバー9のx方向の摺動によって、タグリーダ300を床面Fの直上に対向するように保持したまま、床面Fの水平方向に移動させることができる。
【0039】
図7に示すように、操作者Pは、台車1を、ハンドル7を押して搬送路100の床面Fを走行させ、ICタグ200の埋設位置に移動させる。続いて、レバー9のスライダー91(
図2参照)をつかんでx方向に摺動させて、タグリーダ300がICタグ200を読み取り可能な位置へ移動するように微調整を行う。
【0040】
スライダー91の摺動によって、
図8の(a)に示すように、レバー9の下端部の接触部93がx方向に移動して、フレーム12の両端部12bのいずれかに接触する。接触部93がフレーム12に接触すると、レバー9に掛けられた操作者Pの力がフレーム12に伝達される。これによって、白抜きの矢印で示すように、フレーム12が接続するスライダー11が下部バー10cに沿ってx方向に摺動する。スライダー11には、タグリーダ300を保持するアーム13も接続されているため、タグリーダ300もx方向に移動する。
【0041】
タグリーダ300がICタグ200を読み取り可能な位置まで移動したら、
図8の(b)に示すように、レバー9を摺動させた方向と反対の方向に少し戻して、接触部93とフレーム12の端部12bの接触が解除され、両者の間に隙間Dが生じる位置まで戻しても良い。レバー9とフレーム12が接触した状態のままだと、操作者PがPC500の操作中に誤ってレバー9に接触した場合、レバー9がフレーム12を押してしまい、タグリーダ300の位置がずれてしまう可能性がある。
【0042】
実施の形態の台車1においては、フレーム12がレバー9の接触部93を隙間Dを介して包囲する、いわゆるフローティング機構が用いられている。そのため、タグリーダ300の位置合わせ後にレバー9を戻して、接触部93とフレーム12の間に隙間Dを空けた状態にしておくことで、操作者Pが操作中に誤ってレバー9に接触することによるタグリーダ300の位置ずれが低減される。
【0043】
図7に示すように、操作者Pはハンドル7と天板2の間に腕を差し入れ、PC500の入力を行うことによりタグリーダ300を操作して、ICタグ200の読み取りおよび書き込みを行う。一つのICタグ200への作業を完了すると、操作者Pは再び台車1を押して、次のICタグ200の埋設位置まで移動して、位置調整を行い、順次読み取りおよび書き込みの作業を行う。
【0044】
以上の通り、実施の形態の台車1(センサ保持装置)は、
(1)タグリーダ300(センサ)を保持して、ICタグ200(被検出体)が設置された搬送路100の床面F(設置面)に対向させるものであって、
タグリーダ300の操作を行うPC500(操作装置)を載置する天板2と、
天板2を搬送路100の床面Fから離れた位置で支持する脚部3と、
天板2の近傍に配置され、x方向(天板2の水平方向)に移動可能なレバー9と、
タグリーダ300を保持して床面Fに対向させ、レバー9の移動に伴ってタグリーダ300を床面Fの水平方向に移動させる保持部4(センサ保持部)と、を備える。
【0045】
台車1は、タグリーダ300の保持部4とPC500(操作装置)を載置する天板2を備えるため、操作者は、タグリーダ300とPC500をICタグ200に埋設位置まで別々に持ち運ぶ必要が無いため、移動が容易となり、作業時間を低減することができる。また、天板2は、脚部3によって床面Fから離れた位置で支持されているため、操作者は立ったままPC500を操作することができる。さらに、タグリーダ300を移動させるレバー9が天板2近傍に配置されていることで、操作者はしゃがみ込む必要なく、立ったままタグリーダ300とICタグ200の位置合わせを行うことができる。このように、実施の形態の台車1は、ICタグ200の検査や書き替え等の作業にかかる時間を低減し、操作者の負担を軽減することができるため、利便性を向上させることができる。
【0046】
(2)レバー9は、PC500とタグリーダ300を接続するケーブル400の係止具94を備え、保持部4は、同様にケーブル400の係止具16(係止部)を備える。
【0047】
タグリーダ300とPC500を接続するケーブル400を、レバー9または保持部4に係止させることによって、レバー9をx方向に摺動させて保持部4を移動させる際に、ケーブル400が邪魔になりにくく、タグリーダ300の移動をスムーズに行うことができる。なお、実施の形態ではレバー9と保持部4のそれぞれに係止具94、16を設ける例を説明したが、いずれか一方のみを設けても良く、あるいは必要に応じて他の箇所に係止具を設けても良い。
【0048】
(3)脚部3には、天板2の近傍でx方向に延びる上部バー8cが設けられ、
レバー9は、上端部のスライダー91(一端部)が上部バー8cに摺動可能に接続し、下端部の接触部93(他端部)がスライダー91の摺動によって保持部4に接触して、タグリーダ300をx方向に移動させる。
【0049】
操作者は、天板2の近傍に位置するレバー9のスライダー91を摺動させることで、容易にタグリーダ300を移動させることができるので、しゃがみ込んでタグリーダ300を位置合わせする必要がなく、作業時間および作業負担を低減することができる。
【0050】
(4)脚部3の、搬送路100の床面Fの近傍には、上部バー8cと平行に延びる下部バー10cが設けられ、
保持部4は、下部バー10cに摺動可能に接続するスライダー11(摺動部)と、
スライダー11に接続し、レバー9の接触部93の外周を隙間Dを空けて包囲するフレーム12(包囲部)と、を備え、
レバー9の接触部93は、スライダー91の摺動によりフレーム12に接触して、タグリーダ300をx方向に移動させる。
【0051】
レバー9の接触部93をフレーム12が隙間を空けて包囲することで、操作者が、タグリーダ300の位置合わせを行った後に、レバー9をフレーム12から離して、隙間Dを空けた状態にすることで、操作者がPC500の操作中に、誤ってレバー9に接触してタグリーダ300を移動させてしまうことを低減することができる。
【0052】
(5)保持部4は、スライダー11に接続する回動可能な一対のアーム13を備え、一対のアーム13がタグリーダ300を挟持して保持する。
タグリーダ300のアーム13への取り付けと取り外しを、アーム13を回動させることで容易に行うことができる。
【0053】
(6)脚部3には、搬送路100の床面Fを走行可能な車輪5が設けられ、天板2に対して斜め方向に立設するハンドル7を備える。
台車1が車輪5とハンドル7を備えることで、操作者はハンドル7を押して台車1を床面Fに走行させることで、容易に移動させることができる。さらに、ハンドル7が、天板2に対して斜め方向に立設しているため、操作者がPC500を使用する際に、ハンドル7がPC500操作の邪魔になりにくい。
【0054】
(変形例1)
実施の形態では、レバー9は上端部でスライダー91により上部バー8cに摺動可能に嵌合しているが、下端部はフリーの状態で、フレーム12と下部バー10cが画成する領域に差し込まれている。言い換えると、実施の形態ではレバー9が上端部のみ上部バー8cにより支持される態様を説明したが、これに限られない。例えば、下部バー10cの近傍に、上部バー8cおよび下部バー10cに平行なバーをもう一本設置し、レバー9の下端部に環状のスライダーを取り付けて、スライダーをそのバーに摺動可能に嵌合させても良い。レバー9の上端部と下端部の二点でバーに支持させることにより、レバー9の摺動が安定し、レバー9の上下での位置ずれを低減することができる。
【0055】
(変形例2)
実施の形態では、脚部3を支持する4本の下部バー10a、10b、10c、10dの一つ(下部バー10c)に保持部4のスライダー11が嵌合する例を説明したが、これに限られない。例えば、下部バー10cの取り付け位置では、保持部4が保持したタグリーダ300が、床面Fから離れすぎてしまう場合には、下部バー10cの下方に、下部バー10cと平行なバーを更に取り付けて、そのバーに保持部4のスライダー11を嵌合させても良い。下部バー10cは、保持部4をレバー9と同じ方向に摺動可能に支持できるものであれば、適宜変更可能である。
【0056】
(変形例3)
実施の形態では、センサ保持装置が保持するセンサとしてタグリーダ300、センサが検出する被検出体としてICタグ200を例に説明したが、これに限られず、他のセンサや被検出体も適用可能である。また、本発明のセンサ保持装置の適用も、実施の形態で説明した台車に限られない。例えば、車輪やハンドルを備えないものであっても良い。この場合は、操作者が平行バーを持ってセンサ保持装置を被検出体の位置まで移動させても良い。