(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記健診対象者抽出部によって抽出された前記健康診断の対象者のうちスケジュールが設定されていない対象者に対するスケジュールの新規設定、前記スケジュール作成部によりスケジュールが設定された対象者のスケジュールの設定変更、および前記スケジュール作成部によりスケジュールが設定された対象者同士の入替設定を行うスケジュール調整部をさらに備える、請求項1に記載の健康診断スケジューリング装置。
健診項目のマスタ情報と、前記健診項目のうち定期対象の健診項目と年齢とが関連付けされた健診年齢のマスタ情報とに対するデータの追加、削除、および更新を行う健診項目管理部をさらに備える、請求項1または2に記載の健康診断スケジューリング装置。
前記健診対象者抽出部は、前記従業員の生年月日に基づいて、前記従業員の誕生月での第1健診および第2健診と、前記誕生月の前後の所定の期間における前記第2健診とを行う前記健康診断の対象者を抽出する、請求項1から4のいずれか一項に記載の健康診断スケジューリング装置。
前記スケジュール作成部は、前記健康診断の対象者の数が、前記健診場所の在室人数を超える時間帯が発生しないように前記健康診断のスケジューリングを行う、請求項1から5のいずれか一項に記載の健康診断スケジューリング装置。
前記健診対象者抽出部は、前記従業員の勤務形態に基づいて、前記健康診断の対象者を抽出する、請求項1から4のいずれか一項に記載の健康診断スケジューリング装置。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1の実施形態の健康診断スケジューリング装置の一例を示す図。
【
図2】第1の実施形態の健診項目マスタ記憶部に記憶されたデータの一例を示す図。
【
図3】第1の実施形態の健診年齢マスタ記憶部に記憶されたデータの一例を示す図。
【
図4】第1の実施形態の個人健診項目記憶部に記憶されたデータの一例を示す図。
【
図5】第1の実施形態の個人情報記憶部に記憶されたデータの一例を示す図。
【
図6】第1の実施形態の勤務情報記憶部に記憶されたデータの一例を示す図。
【
図7】第1の実施形態の組織情報記憶部に記憶されたデータの一例を示す図。
【
図8】第1の実施形態の健診対象者情報記憶部に記憶されたデータの一例を示す図。
【
図9】第1の実施形態の日毎パターン記憶部に記憶されたデータの一例を示す図。
【
図10】第1の実施形態の健診日程記憶部に記憶されたデータの一例を示す図。
【
図11】第1の実施形態の健診日程記憶部の健診日に適用される勤務期間の1直週番号を示す図。
【
図12】第1の実施形態の個人健診日時記憶部に記憶されたデータの一例を示す図。
【
図13】第1の実施形態の健診スケジュール情報記憶部に記憶されたデータの一例を示す図。
【
図14】第1の実施形態における健康診断スケジューリング装置1のスケジュール自動作成処理の一例を示すフローチャート。
【
図15】第1の実施形態における健診スケジュール日時作成処理の一例を示すフローチャート。
【
図16】第1の実施形態における個人健診時間計算処理の一例を示すフローチャート。
【
図17A】第1の実施形態における健診対象者自動割当処理の一例を示すフローチャート。
【
図17B】第1の実施形態における健診対象者自動割当処理の一例を示すフローチャート。
【
図18】第1の実施形態における健診スケジュール情報記憶部への在室NOの登録の様子を示す図。
【
図19】第1の実施形態における健診時間50分の健診対象者の従業員Aが在室NO=1で健診スケジュール情報に登録される例を示す図。
【
図20】第1の実施形態における在室NO=1で健診時間30分の健診対象者である従業員Bが健診スケジュール情報に登録される例を示す図。
【
図21】第1の実施形態における在室NO=2で健診時間30分の健診対象者である従業員Cが健診スケジュール情報に登録される例を示す図。
【
図22A】第1の実施形態における在室人数分在室NOに健診対象者が割り当てられた例を示す図。
【
図22B】第1の実施形態における在室人数分在室NOに健診対象者が割り当てられた例で在室NO別に健診時間の予約状況を表した図。
【
図23】第1の実施形態における、健康診断スケジューリング装置1のスケジュール調整処理の一例を示すフローチャート。
【
図24】第1の実施形態における対象者検索結果の一例を示す図。
【
図25】第1の実施形態におけるスケジュール検索結果の一例を示す図。
【
図26】第1の実施形態における入替候補の検索結果の一例を示す図。
【
図27A】第1の実施形態における新規設定または変更候補検索処理の一例を示すフローチャート。
【
図27B】第1の実施形態における新規設定または変更候補検索処理の一例を示すフローチャート。
【
図28】第1の実施形態における新規設定または変更処理の一例を示すフローチャート。
【
図29】第1の実施形態における新規設定または変更候補検索で対象となる在室NOと健診時刻となる時間帯を健診スケジュール情報で表した図。
【
図30A】第1の実施形態における入替候補検索処理の一例を示すフローチャート。
【
図30B】第1の実施形態における入替候補検索処理の一例を示すフローチャート。
【
図31】第1の実施形態における入替設定処理の一例を示すフローチャート。
【
図32】第1の実施形態における入替候補検索で対象者と入替先それぞれの割当状況を健診スケジュール情報で表した図。
【
図33】第1の実施形態における定期健診設定処理の一例を示すフローチャート。
【
図34A】第1の実施形態における健診対象者抽出処理の一例を示すフローチャート。
【
図34B】第1の実施形態における健診対象者抽出処理の一例を示すフローチャート。
【
図35A】第2の実施形態における健康診断スケジューリング装置1の健診対象者抽出処理(誕生月健診対象者抽出方式)の一例を示すフローチャート。
【
図35B】第2の実施形態における健康診断スケジューリング装置1の健診対象者抽出処理(誕生月健診対象者抽出方式)の一例を示すフローチャート。
【
図36A】第3の実施形態における健康診断スケジューリング装置1の健診対象者抽出処理(定期または特殊採用勤務指定対象者抽出方式)の一例を示すフローチャート。
【
図36B】第3の実施形態における健康診断スケジューリング装置1の健診対象者抽出処理(定期または特殊採用勤務指定対象者抽出方式)の一例を示すフローチャート。
【
図37】第3の実施形態における採用勤務コードの一例を示す図。
【
図38】第3の実施形態における健診対象者情報記憶部に登録される健診対象者情報の一例を示す図。
【
図39】第3の実施形態における健診日程記憶部に登録される健診日程の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態の健康診断スケジューリング装置、健康診断スケジューリング方法、およびプログラムを、図面を参照して説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の健康診断スケジューリング装置1の一例を示す図である。健康診断スケジューリング装置1は、人事システム21、勤怠システム22等から取得した従業員の性別、誕生日が管理された個人情報、午前および午後の勤務時間と1直(交替制で勤務するうちの第1番目)および2直(交替制で勤務するうちの第2番目)等の勤務形態が管理された勤務情報、特定の時間は業務を離れることができない等の制限(以下、「離業制限」と呼ぶ)や健康診断(以下、単に「健診」と呼ぶ場合もある)を行う施設等(以下、「健診場所」と呼ぶ)までの移動時間が定義された組織情報、健康診断の内容や健診時間が定義された健診項目や個人毎の健診項目が管理された個人健診項目、日毎の健診時間、性別、健診場所の在室人数等を管理した日毎パターン情報、健診期間中の健診場所と日毎パターンと勤務情報とが定義された健診日程等に基づいて、健診対象者を抽出し、従業員番号等からハッシュ値を算出し、健診日時が管理された健診スケジュール情報を作成し、健診対象者を午前・午後勤務開始時間、ハッシュ値で並び替え、作成した健診スケジュール情報を健診日、健診時刻で探索しながら健診時間で健診対象者を自動割当する。また、健康診断スケジューリング装置1は、自動割当されなかった健診対象者に対して手動で割当を行ったり、健診日時を変更したり、割当てられた健診対象者同士の入替を行う。
【0011】
以上により、従業員の性別、誕生日、健診予定項目、勤務時間、部署内の離業制限や健診場所までの移動時間、健診場所の健診可能日、開始時間と終了時間の制限や性別による受診時間の制限、健診場所の在室人数制限等の条件と、健診項目の健診時間に基づいて、健診対象者の人数が日時で効率良く割り当てられ、偏り無く平準化され、受診日時分まで特定できる細やかなスケジューリングが可能となる。
【0012】
また、健康診断スケジューリング装置1は、健診項目に従った健診検査または測定の項目とその結果が管理される健診システム52へ個人健診日時および健診項目を出力し、健診システム52から個人毎の健診項目結果を取得し、個人健診項目に結果を反映することで、次回の健診対象者情報の健診項目を抽出する事が可能となる。例えば、該当する健診項目の結果が正常以外の注意、経過観察等である場合には、それらの健診項目は次回の健診項目として採用される。
【0013】
[健康診断スケジューリング装置の構成]
健康診断スケジューリング装置1は、例えば、健診項目管理部11と、定期健診設定部14と、個人健診管理部15と、人事勤怠データ取込部23と、健診対象者抽出部27と、健診日毎パターン作成部31と、健診日程作成部33と、スケジュール自動作成部41(スケジュール作成部)と、スケジュール調整部44と、スケジュール抽出部51と、健診結果反映部53とを備える。さらに、健康診断スケジューリング装置1は、例えば、健診年齢マスタ記憶部12と、健診項目マスタ記憶部13と、個人健診項目記憶部16と、個人情報記憶部24と、勤務情報記憶部25と、組織情報記憶部26と、健診対象者情報記憶部28と、日毎パターン記憶部32と、健診日程記憶部34と、個人健診日時記憶部42と、健診スケジュール情報記憶部43とを備える。健康診断スケジューリング装置1は、外部連携システムである人事システム21、勤怠システム22、および健診システム52とネットワークを介して接続されている。ネットワークは、例えば、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)、インターネット、専用回線等を含む。
【0014】
健診項目管理部11は、健診項目マスタ記憶部13に記憶された健診項目マスタに対するデータの追加、更新、および削除を行う。また、健診項目管理部11は、健診項目マスタにおける定期対象の健診項目コードについて、健診対象となる年齢と合わせて、健診年齢マスタ記憶部12に記憶された健診年齢マスタに対するデータの追加、更新、削除を行う。
【0015】
定期健診設定部14は、健診年を入力とし、個人情報記憶部24に記憶された個人情報を1件ずつ読込みながら、健診年から生年月日を減算することで年齢を計算し、該当する年齢に相当する健診コードを健診年齢マスタ記憶部12から取得し、個人健診項目記憶部16から該当する従業員で検索した健診コードの内、定期健診対象の健診コードを更新する。
【0016】
個人健診管理部15は、健診項目マスタ記憶部13と、個人情報記憶部24から読込んだ従業員毎の健診項目コードとに基づいて、個人健診項目記憶部16へのデータの追加、更新、削除を行う。
【0017】
人事勤怠データ取込部23は、人事システム21および勤怠システム22から従業員の個人情報、勤務情報、組織情報等を取得し、個人情報記憶部24、勤務情報記憶部25、組織情報記憶部26に対してデータの追加、更新、削除を行う。
【0018】
健診対象者抽出部27は、個人情報記憶部24、勤務情報記憶部25、組織情報記憶部26から取得した各種情報に基づいて健診対象者の抽出処理を行う。
【0019】
健診日毎パターン作成部31は、日毎パターン記憶部32に格納された健診条件のパターンである日毎パターン情報、日毎パターン詳細情報に対してデータの追加、更新、削除を行う。なお、健診条件のパターンは、必ずしも日毎に作成される必要はなく、週毎、月毎等の任意の期間で作成されてもよい。以下においては、「日毎パターン」を用いる例について説明する。
【0020】
健診日程作成部33は、日毎パターン記憶部32から取得した日毎パターン情報を用いて、健診日程記憶部34に記憶された健診日程情報に対する健診日毎のパターンの追加、更新、削除を行う。
【0021】
スケジュール自動作成部41は、健診スケジュール日時作成処理、個人健診時間計算処理、健診対象者自動割当処理を行う。各処理の詳細については後述する。
【0022】
スケジュール調整部44は、調整対象者を検索し、スケジュールの新規設定または変更処理、および健診対象者の入替処理を行う。スケジュールの新規設定または変更処理、および健診対象者の入替処理については後述する。
【0023】
スケジュール抽出部51は、健診対象者情報記憶部28に記憶された健診対象者情報と、個人健診日時記憶部42に記憶された個人健診日時情報を健診システム52に出力する。
【0024】
健診結果反映部53は、健診システム52から個人毎の健診項目の結果を取得し、個人健診項目記憶部16の健診結果に反映する。
【0025】
健康診断スケジューリング装置1の各機能部のうち一部または全部は、プロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現されてよい。この場合、健康診断スケジューリング装置1は、上記のプログラムをコンピュータ装置に予めインストールすることで実現してもよい。或いは、CD−ROM等の記憶媒体に記憶された上記のプログラム、またはネットワークを介して頒布される上記のプログラムを、コンピュータ装置に適宜インストールすることで実現してもよい。
【0026】
健診項目マスタ記憶部13には、
図2に示すような、「健診項目コード」、「健診名」、「健診時間」、「定期対象」、「特定業務対象」、および「採血」を含むマスタデータが格納される。
【0027】
健診年齢マスタ記憶部12には、
図3に示すような、「健診項目コード」と「年齢」とが関連付けされたマスタデータが格納される。
【0028】
個人健診項目記憶部16には、
図4に示すような、「従業員コード」、「健診項目コード」、および「健診結果」を含むデータが格納される。
【0029】
個人情報記憶部24には、
図5に示すような、「従業員コード」、「従業員名」、「青年月日」、「性別」、および「組織コード」を含むデータが格納される。
【0030】
勤務情報記憶部25には、
図6に示すような「従業員勤務情報」と「勤務コードマスタ」とに分けられたデータが格納される。従業員勤務情報は、「従業員コード」、「勤務週」、および「勤務コード」を含む。また、勤務コードマスタは、「勤務コード」、「交替区分」、「直」、「午前開始」、「午前終了」、「午後開始」、および「午後終了」を含む。
【0031】
組織情報記憶部26には、
図7に示すような、従業員が所属する組織の「組織コード」、「組織名」、「健診場所」、「移動時間」、および「離業制限」を含むデータが格納される。
【0032】
健診対象者情報記憶部28には、
図8に示すような「健診対象者」と「健診対象者健診項目」とに分けられたデータが格納される。「健診対象者」は、「従業員コード」、「健診対象年月」、「健診時間(分)」、「午前開始」、「午前終了」、「午後開始」、「午後終了」、「採血」、「2交替番号」、「3交替番号」、および「ハッシュ値」を含む。また、「健診対象者健診項目」は、「従業員コード」、「健診対象年月」、および、「健診項目コード」を含む。
【0033】
日毎パターン記憶部32には、
図9に示すような「日毎パターン」と「日毎パターン詳細」とに分かれたデータが格納される。「日毎パターン」は、健診条件である「健診場所」、「パターンコード」、「パターン名」、「同時刻呼出人数」、「在室人数」、および「呼出間隔(分)」を含む。また、「日毎パターン詳細」は、健診条件である「健診場所」、「パターンコード」、「健診開始時間」、「健診終了時間」、および「性別」を含む。
【0034】
健診日程記憶部34には、
図10に示すような、「健診場所」、「健診日」、「日毎パターン」、「2交替番号」、および「3交替番号」を含むデータが格納される。ここで、健診日程作成部33が、健診日程記憶部34に記憶された健診日程に対する健診日毎のパターンの追加、更新、削除を行った後、健診日程作成部33が、
図11に示すような勤務期間の1直週番号の追加、更新、削除を行うことで、健診日程記憶部34の勤務期間に該当する健診日の「2交替番号」、「3交替番号」に連続的に適用される。
【0035】
個人健診日時記憶部42には、
図12に示すような、「従業員コード」、「健診対象年月」、「健診場所」、「健診日」、「健診時刻」、および「在室NO」を含むデータが格納される。
【0036】
健診スケジュール情報記憶部43には、
図13に示すような、「健診場所」、「健診日」、「健診時刻」、「時刻内番号」、「在室NO」、「従業員」、および「組織コード」を含むデータが格納される。
【0037】
健診年齢マスタ記憶部12、健診項目マスタ記憶部13、個人健診項目記憶部16、個人情報記憶部24、勤務情報記憶部25、組織情報記憶部26、健診対象者情報記憶部28、日毎パターン記憶部32、健診日程記憶部34、個人健診日時記憶部42、および健診スケジュール情報記憶部43は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等で実現される。これらの記憶部は、各記憶部が別途の筐体で実現されてもよいし、全ての記憶部が1つの筐体で実現されてもよいし、いずれか2つ以上の記憶部が組み合わされた筐体で実現されてもよい。
【0038】
[スケジュール自動作成処理]
次に、健康診断スケジューリング装置1の動作について説明する。
図14は、健康診断スケジューリング装置1のスケジュール自動作成処理の一例を示すフローチャートである。
【0039】
まず、スケジュール自動作成部41は、健康診断スケジューリング装置1に対する入力を受け付ける受付部(図示しない)を介してオペレータにより入力された対象年月および健診場所と、日毎パターン記憶部32から読込んだ日毎パターンと、健診日程記憶部34から読込んだ健診日程とを用いて、健診スケジュール日時を作成する(ステップS101)。健診スケジュール日時作成処理の詳細については後述する。
【0040】
次に、スケジュール自動作成部41は、健診対象者情報記憶部28から読込んだ健診対象者情報と、健診項目マスタ記憶部13から読込んだ健診項目マスタと、個人健診項目記憶部16から読込んだ個人健診項目とを用いて、個人健診時間を計算する(ステップS103)。スケジュール自動作成部41は、計算した個人健診時間を健診対象者情報記憶部28に記憶させる。個人健診時間計算処理の詳細については後述する。
【0041】
次に、スケジュール自動作成部41は、健診対象者情報記憶部28から読込んだ健診対象者情報と、健診スケジュール情報記憶部43から読込んだ健診スケジュール情報と、組織情報記憶部26から読込んだ組織情報とを用いて、健診対象者に対して健診場所、健診日、健診時刻の自動割当を行う(ステップS105)。スケジュール自動作成部41は、健診対象者に対して割り当てた健診場所、健診日、および健診時刻を、個人健診日時記憶部42に記憶させる。また、スケジュール自動作成部41は、割当を行った健診対象者、在室NO、および組織コードを健診スケジュール情報記憶部43に記憶させる。健診対象者自動割当処理の詳細については後述する。
【0042】
[健診スケジュール日時作成処理]
図15は、健診スケジュール日時作成処理の一例を示すフローチャートである。まず、健康診断スケジューリング装置1の受付部(図示しない)は、健診年月および健診場所の入力を受け付ける(ステップS201)。
【0043】
次に、スケジュール自動作成部41は、日毎パターン記憶部32から日毎パターンを読み込み、健診日程記憶部34から健診日程の1つのデータを読込む(ステップS203)。
【0044】
次に、スケジュール自動作成部41は、健診日程記憶部34から読込んだ健診日程情報に含まれる健診日の年月が入力された健診年月と一致し、かつ、健診日程情報に含まれる健診場所が入力された健診場所と一致するという条件(健診日および健診場所の条件)を満たすか否かを判定する(ステップS205)。スケジュール自動作成部41は、健診日および健診場所の条件を満たさないと判定した場合、再度、健診日程記憶部34から健診日程の次のデータを読込み、健診日および健診場所の条件の判定を行う。
【0045】
一方、スケジュール自動作成部41は、健診日および健診場所の条件を満たすと判定した場合、健診日程の開始日から終了日までを1日ずつ加算し、対応する日毎パターンの開始時間から終了時間までの間、呼出間隔で加算し、呼出人数まで1つずつ加算し、健診スケジュール情報を健診スケジュール情報記憶部43に登録する(ステップS209)。その際、
図18に示すように先頭の日毎の先頭時間のデータから、日毎パターンの在室人数を在室NOとして、在室NOを1つずつカウントアップしながら従業員コード、組織コードは空欄のまま更新する(ステップS207)。後述する健診対象者自動割当処理で説明するが、従業員の割当では従業員コードが登録されていない在室NOのあるレコードに健診対象者を登録し、健診時間で加算後の時間に、健診対象者が空の該当の在室NOで更新し、その間に同一在室NOで健診対象者を登録させないようにする。それによって、健診中の人数が在室人数以下であることが保証されるようにする。
【0046】
[個人健診時間計算処理]
図16は、個人健診時間計算処理の一例を示すフローチャートである。スケジュール自動作成部41は、健診対象者情報記憶部28から健診対象者情報を読込み(ステップS301)、該当する健診対象者の健診項目を個人健診項目記憶部16から読込み(ステップS303)、健診項目マスタを健診項目マスタ記憶部13から読込む(ステップS305)。
【0047】
次に、スケジュール自動作成部41は、健診項目マスタを参照し、個人健診項目記憶部16から読込んだ健診対象者健診項目の健診時間を加算する(ステップS307)。次に、スケジュール自動作成部41は、算出した健診時間で健診対象者情報記憶部28を更新する(ステップS309)。
【0048】
[健診対象者自動割当処理]
図17Aおよび17Bは、健診対象者自動割当処理の一例を示すフローチャートである。まず、スケジュール自動作成部41は、組織情報記憶部26から組織情報を読込み(ステップS401)、健診対象者情報記憶部28から健診対象者情報を読込んで、午前勤務開始時間、午後勤務開始時間、ハッシュ値の順でソートし(ステップS403)、個人情報記憶部24から個人情報を読込む(ステップS405)。
【0049】
次に、スケジュール自動作成部41は、未割当の健診スケジュール情報を、在室NO、健診時刻でソートして読込む(ステップS407)。次に、スケジュール自動作成部41は、2回目以降のループでは読込んだ在室NOに1を加算し(ステップS409)、在室NO毎に空の健診時刻を取得し(ステップS411)、2回目以降のループでは健診時刻が終了時間となるまで呼出間隔で加算する(ステップS413)。
【0050】
次に、スケジュール自動作成部41は、健診スケジュール情報の性別が、健診対象者の性別と一致するか否かを判定する(ステップS415)。スケジュール自動作成部41は、健診スケジュール情報の性別が、健診対象者の性別と一致しないと判定した場合、再度、健診時刻に呼出間隔を加算し、上記の健診対象者の性別の判定処理を行う。
【0051】
一方、スケジュール自動作成部41は、健診スケジュール情報の性別が、健診対象者の性別と一致すると判定した場合、健診日程の2交替番号もしくは3交替番号が有るか否かを判定する(ステップS417)。
【0052】
スケジュール自動作成部41は、健診日程の2交替番号もしくは3交替番号が有ると判定した場合、健診日程の2交替番号が健診対象者の2交替番号と一致するか、または、健診日程の3交替番号が健診対象者の3交替番号と一致するという条件(交替番号の条件)を満たすか否かを判定する(ステップS419)。スケジュール自動作成部41は、交替番号の条件を満たさないと判定した場合、再度、健診時刻に呼出間隔を加算し、上記の健診対象者の性別の判定処理以降の処理を行う。
【0053】
一方、スケジュール自動作成部41は、健診日程の2交替番号もしくは3交替番号が無いと判定した場合、または、交替番号の条件を満たすと判定した場合、健診スケジュール情報の健診時刻から健診対象者の健診時間を加えた時間までに同一在室NOでの予約者が不在であるという条件(予約者の条件1)を満たすか否かを判定する(ステップS421)。スケジュール自動作成部41は、予約者の条件1を満たさないと判定した場合、再度、健診時刻に呼出間隔を加算し、上記の健診対象者の性別の判定処理以降の処理を行う。
【0054】
一方、スケジュール自動作成部41は、予約者の条件1を満たすと判定した場合、組織情報の離業制限が有りであり、かつ、健診スケジュール情報の健診時刻から健診対象者の健診時間を加えた時間までに同一部署の予約者が存在するという条件(予約者の条件2)を満たすか否かを判定する(ステップS423)。スケジュール自動作成部41は、予約者の条件2を満たすと判定した場合、再度、健診時刻に呼出間隔を加算し、上記の健診対象者の性別の判定処理以降の処理を行う。
【0055】
一方、スケジュール自動作成部41は、予約者の条件2を満たさないと判定した場合、
健診スケジュール情報の健診時刻が健診対象者の午前開始時間に組織情報の移動時間を加算した時刻以降であり、かつ、健診対象者の午前終了時間が、健診スケジュール情報の健診時刻に健診対象者の健診時間を加算し組織情報の移動時間を加算した時刻以降であるという条件(健診時刻の条件1)を満たすか否かを判定する(ステップS425)。
【0056】
スケジュール自動作成部41は、健診時刻の条件1を満たさないと判定した場合、健診対象者の採血が有りか否かを判定する(ステップS427)。スケジュール自動作成部41は、健診対象者の採血が有りと判定した場合、再度、健診時刻に呼出間隔を加算し、上記の健診対象者の性別の判定処理以降の処理を行う。
【0057】
一方、スケジュール自動作成部41は、健診対象者の採血が有りではない(採血無し)と判定した場合、健診スケジュール情報の健診時刻が健診対象者の午後開始時間に組織情報の移動時間を加算した時刻以降であり、かつ、健診対象者の午後終了時間が、健診スケジュール情報の健診時刻に健診対象者の健診時間を加算し組織情報の移動時間を加算した時刻以降であるいう条件(健診時刻の条件2)を満たすか否かを判定する(ステップS429)。スケジュール自動作成部41は、健診時刻の条件2を満たさないと判定した場合、再度、健診時刻に呼出間隔を加算し、上記の健診対象者の性別の判定処理以降の処理を行う。
【0058】
スケジュール自動作成部41は、健診時刻の条件1を満たすと判定した場合、または、健診時刻の条件2を満たすと判定した場合、空の在室NOをスライドし、スライド前の在室NOをクリアし(ステップS431)、健診スケジュール情報記憶部43に記憶された該当レコードにおける健診対象者を更新する(ステップS433)。
【0059】
スケジュール自動作成部41は、健診時刻が健診終了時刻を超えた場合に、健診スケジュール情報に該当レコードを見つけられなかった場合、再度、在室NOを+1加算し、上記の在室NO毎の空の健診時刻の取得処理以降の処理を行う(ステップS435)。
【0060】
図19は、健診時間50分の健診対象者の従業員Aが在室NO=1で健診スケジュール情報に登録される例を表している。
図20は、在室NO=1で健診時間30分の健診対象者である従業員Bが健診スケジュール情報に登録される例を表している。
図21は、在室NO=2で健診時間30分の健診対象者である従業員Cが健診スケジュール情報に登録される例を表している。
図22Aは、在室人数分在室NOに健診対象者が割り当てられた例を表しているが、従業員が空の在室NOに従業員を登録し、その時刻から健診時間を加算後の時刻に従業員が空の在室NOを登録することを繰り返すことで、
図22Bのように在室NO別に健診時間の予約状況で表したように同時に在室人数を超える時間帯が発生しないことになる。
【0061】
[スケジュール調整処理]
図23は、健康診断スケジューリング装置1のスケジュール調整処理の一例を示すフローチャートである。
【0062】
まず、スケジュール調整部44は、受付部(図示しない)を介してオペレータにより入力された検索条件(性別、組織コード、従業員コード等)と、健診対象者情報記憶部28から読込んだ健診対象者情報と、個人健診日時記憶部42から読込んだ個人健診日時とを用いて、スケジュール調整の対象となる調整対象者および個人健診日時を検索する(ステップS501)。スケジュール調整部44は、例えば、
図24に示すような対象者検索結果を対象者検索結果記憶部55に記憶させる。
【0063】
次に、スケジュール調整部44は、受付部(図示しない)を介してオペレータにより入力された指示に応じた処理を行う。スケジュール調整部44は、スケジュールの新規設定または変更の指示を受け付けた場合には、対象者検索結果記憶部55から読込んだ調整対象者の検索結果と、健診スケジュール情報記憶部43から読込んだ健診スケジュール情報と、健診日程記憶部34から読込んだ健診日程情報とを用いて、スケジュールの新規設定または変更の候補の検索を行う(ステップS503)。スケジュール調整部44は、例えば、
図25に示すようなスケジュールの検索結果をスケジュール検索結果記憶部56に記憶させる。スケジュールの新規設定または変更の候補の検索処理の詳細については後述する。
【0064】
次に、スケジュール調整部44は、スケジュールの新規設定または変更の候補の検索結果を用いて、スケジュールの新規設定または変更を行う(ステップS505)。スケジュール調整部44は、新規設定または変更を行ったスケジュールを用いて、個人健診日時記憶部42および健診スケジュール情報記憶部43を更新する。スケジュールの新規設定または変更処理の詳細については後述する。以上により、本フローチャートの処理を終了する。
【0065】
一方、スケジュール調整部44は、入替指示を受け付けた場合には、対象者検索結果記憶部55から読込んだ調整対象者の検索結果と、個人健診日時記憶部42から読込んだ個人健診日時と、健診日程記憶部34から読込んだ健診日程とを用いて、入替候補の検索を行う(ステップS507)。スケジュール調整部44は、例えば、
図26に示すような入替候補の検索結果を入替候補検索結果記憶部57に記憶させる。入替候補の検索処理の詳細については後述する。
【0066】
次に、スケジュール調整部44は、スケジュールの入替候補の検索結果を用いて、入替設定を行う(ステップS509)。スケジュール調整部44は、入替設定情報用いて、個人健診日時記憶部42および健診スケジュール情報記憶部43を更新する。入替設定処理の詳細については後述する。以上により、本フローチャートの処理を終了する。
【0067】
[新規設定または変更候補検索処理]
図27Aおよび27Bは、健康診断スケジューリング装置1の新規設定または変更候補検索処理の一例を示すフローチャートである。まず、スケジュール調整部44は、対象者検索結果記憶部55から対象者検索結果を読込み(ステップS601)、健診対象者情報記憶部28から対象者検索結果に該当する健診対象者情報を読込み(ステップS603)、個人情報記憶部24から個人情報を読込む(ステップS605)。
【0068】
次に、スケジュール調整部44は、健診スケジュール情報記憶部43から、未割当の健診スケジュール情報を在室NO、健診時刻でソートして読込む(ステップS607)。次に、スケジュール調整部44は、2回目以降のループでは読込んだ在室NOに1を加算し(ステップS609)、在室NO毎に空の健診時刻を取得し(ステップS611)、2回目以降のループでは健診時刻が終了時間となるまで呼出間隔で加算する(ステップS613)。
【0069】
次に、スケジュール調整部44は、健診スケジュール情報の性別が、健診対象者情報に含まれる健診対象者の性別と一致するか否かを判定する(ステップS615)。スケジュール調整部44は、健診スケジュール情報の性別が、健診対象者の性別と一致しないと判定した場合、再度、健診時刻に呼出間隔を加算し、上記の健診対象者の性別の判定処理以降の処理を行う。
【0070】
一方、スケジュール調整部44は、健診スケジュール情報の性別が、健診対象者の性別と一致すると判定した場合、健診日程の2交替番号もしくは3交替番号が有るか否かを判定する(ステップS617)。
【0071】
次に、スケジュール調整部44は、健診日程の2交替番号もしくは3交替番号が有ると判定した場合、健診日程の2交替番号が健診対象者の2交替番号と一致するか、または、健診日程の3交替番号が健診対象者の3交替番号と一致するという条件(交替番号の条件)を満たすか否かを判定する(ステップS619)。スケジュール調整部44は、交替番号の条件を満たさないと判定した場合、再度、健診時刻に呼出間隔を加算し、上記の健診対象者の性別の判定処理以降の処理を行う。
【0072】
一方、スケジュール調整部44は、健診日程の2交替番号もしくは3交替番号が無いと判定した場合、または、交替番号の条件を満たすと判定した場合、健診スケジュール情報の健診時刻から健診対象者の健診時間を加えた時間までに同一在室NOでの予約者が不在であるという条件(予約者の条件1)を満たすか否かを判定する(ステップS621)。スケジュール調整部44は、予約者の条件1を満たさないと判定した場合、再度、健診時刻に呼出間隔を加算し、上記の健診対象者の性別の判定処理以降の処理を行う。
【0073】
一方、スケジュール調整部44は、予約者の条件1を満たすと判定した場合、組織情報の離業制限が有りであり、かつ、健診スケジュール情報の健診時刻から健診対象者の健診時間を加えた時間までに同一部署の予約者が存在するという条件(予約者の条件2)を満たすか否かを判定する(ステップS623)。スケジュール調整部44は、予約者の条件2を満たすと判定した場合、再度、健診時刻に呼出間隔を加算し、上記の健診対象者の性別の判定処理以降の処理を行う。
【0074】
一方、スケジュール調整部44は、予約者の条件2を満たさないと判定した場合、健診スケジュール情報の健診時刻が健診対象者の午前開始時間に組織情報の移動時間を加算した時刻以降であり、かつ、健診対象者の午前終了時間が、健診スケジュール情報の健診時刻に健診対象者の健診時間を加算し組織情報の移動時間を加算した時刻以降であるという条件(健診時刻の条件1)を満たすか否かを判定する(ステップS625)。
【0075】
スケジュール調整部44は、健診時刻の条件1を満たさないと判定した場合、健診対象者の採血が有りか否かを判定する(ステップS627)。スケジュール調整部44は、健診対象者の採血が有りと判定した場合、再度、健診時刻に呼出間隔を加算し、上記の健診対象者の性別の判定処理以降の処理を行う。
【0076】
一方、スケジュール調整部44は、健診対象者の採血が有りではない(採血無し)と判定した場合、健診スケジュール情報の健診時刻が健診対象者の午後開始時間に組織情報の移動時間を加算した時刻以降であり、かつ、健診対象者の午後終了時間が、健診スケジュール情報の健診時刻に健診対象者の健診時間を加算し組織情報の移動時間を加算した時刻以降であるいう条件(健診時刻の条件2)を満たすか否かを判定する(ステップS629)。スケジュール調整部44は、健診時刻の条件2を満たさないと判定した場合、再度、健診時刻に呼出間隔を加算し、上記の健診対象者の性別の判定処理以降の処理を行う。
【0077】
スケジュール調整部44は、健診時刻の条件1を満たすと判定した場合、または、健診時刻の条件2を満たすと判定した場合、該当の健診スケジュール情報をスケジュール検索結果記憶部56に登録する(ステップS631)。
【0078】
スケジュール調整部44は、健診時刻が健診終了時刻を超えた場合に、健診スケジュール情報を見つけられなかった場合、再度、在室NOを+1加算し、上記の在室NO毎の空の健診時刻の取得処理以降の処理を行う(ステップS633)。
【0079】
[新規設定または変更処理]
図28は、健康診断スケジューリング装置1の新規設定または新規設定または変更処理の一例を示すフローチャートである。まず、スケジュール調整部44は、スケジュール検索結果記憶部56から選択されたスケジュール検索結果を読込み(ステップS701)、対象者検索結果記憶部55から該当の対象者検索結果を読込む(ステップS703)。次に、スケジュール調整部44は、選択されたスケジュールの健診場所、健診日、健診時刻に一致する健診スケジュール情報の空データを取得し(ステップS705)、直近の在室NOをスライドし、スライド前の在室NOをクリアし(ステップS707)、健診対象者で健診スケジュール情報記憶部の従業員コード、組織コードを更新する(ステップS709)。
【0080】
図29は、新規設定または変更候補検索で対象となる在室NOと健診時刻となる時間帯を健診スケジュール情報で表したものである。
図29においては、未割当の健診スケジュールの在室NO、健診時刻から終了時刻までを呼出間隔を加算して進めながら、健診対象者の午後終了時間が、健診スケジュール情報の健診時刻に健診対象者の健診時間を加算し組織情報の移動時間を加算した時刻以降であることを判断して変更可能な在室NOと健診時刻を判定している例を示している。
【0081】
[入替候補検索処理]
図30Aおよび30Bは、健康診断スケジューリング装置1の入替候補検索処理の一例を示すフローチャートである。まず、スケジュール調整部44は、対象者検索結果記憶部55から対象者検索結果を読込み(ステップS801)、健診対象者情報記憶部28から該当する健診対象者情報を読込み(ステップS803)、個人情報記憶部24から該当する個人情報を読込む(ステップS805)。次に、スケジュール調整部44は、割当済の個人健診日時を読込み、入替先の個人健診日時とし(ステップS807)、スケジュール調整部44は、該当の割当済の健診対象者情報を読込み、入替先の健診対象者情報とし(ステップS809)、割当済の該当の個人情報を読込み、入替先の個人情報とする(ステップS811)。
【0082】
次に、スケジュール調整部44は、健診対象者の性別が、入替先の性別と一致するか否かを判定する(ステップS813)。スケジュール調整部44は、健診対象者の性別が、入替先の性別と一致しないと判定した場合、再度、上述の割当済の個人健診日時を読込み以降の処理を行う。
【0083】
次に、スケジュール調整部44は、健診対象者の性別が、入替先の性別と一致すると判定した場合、健診対象者の2交替番号もしくは3交替番号が有るか否かを判定する(ステップS815)。スケジュール調整部44は、健診対象者の2交替番号もしくは3交替番号が有ると判定した場合、その2交替番号が入替先の2交替番号と一致する、または、その3交替番号が入替先の3交替番号と一致するという条件(交替番号の条件)を満たすか否かを判定する(ステップS817)。スケジュール調整部44は、交替番号の条件を満たさないと判定した場合、再度、上述の割当済の個人健診日時を読込み以降の処理を行う。
【0084】
次に、スケジュール調整部44は、健診対象者の2交替番号もしくは3交替番号が無いと判定した場合、または、交替番号の条件を満たすと判定した場合、入替先の健診時刻から健診対象者の健診時間を加えた時間までに同一在室NOでの予約者が不在であるという条件(予約者の条件1)を満たすか否かを判定する(ステップS819)。スケジュール調整部44は、予約者の条件1を満たさないと判定した場合、再度、上述の割当済の個人健診日時を読込み以降の処理を行う。
【0085】
一方、スケジュール調整部44は、予約者の条件1を満たすと判定した場合、組織情報の離業制限が有りであり、かつ、入替先の健診時刻から健診対象者の健診時間を加えた時間までに同一部署の予約者が存在するという条件(予約者の条件2)を満たすか否かを判定する(ステップS821)。スケジュール調整部44は、予約者の条件2を満たすと判定した場合、再度、上述の割当済の個人健診日時を読込み以降の処理を行う。
【0086】
一方、スケジュール調整部44は、予約者の条件2を満たさないと判定した場合、入替先の健診時刻が健診対象者の午前開始時間に組織情報の移動時間を加算した時刻以降であり、かつ、健診対象者の午前終了時間が、入替先の健診時刻に健診対象者の健診時間を加算し組織情報の移動時間を加算した時刻以降であるという条件(健診時刻の条件1)を満たすか否かを判定する(ステップS823)。
【0087】
スケジュール調整部44は、健診時刻の条件1を満たさないと判定した場合、健診対象者の採血が有るか否かを判定する(ステップS825)。スケジュール調整部44は、健診対象者の採血が有ると判定した場合、再度、上述の割当済の個人健診日時を読込み以降の処理を行う。
【0088】
一方、スケジュール調整部44は、健診対象者の採血が有りではない(採血無し)と判定した場合、入替先の健診時刻が健診対象者の午後開始時間に組織情報の移動時間を加算した時刻以降であり、かつ、健診対象者の午後終了時間が、入替先の健診時刻に健診対象者の健診時間を加算し組織情報の移動時間を加算した時刻以降であるという条件(健診時刻の条件2)を満たすか否かを判定する(ステップS827)。スケジュール調整部44は、健診時刻の条件2を満たさないと判定した場合、再度、上述の割当済の個人健診日時を読込み以降の処理を行う。
【0089】
スケジュール調整部44は、健診時刻の条件1を満たすと判定した場合、または、健診時刻の条件2を満たすと判定した場合、健診対象者の健診時刻から入替先の健診時間を加えた時間までに同一在室NOでの予約者が不在であるという条件(予約者の条件3)を満たすか否かを判定する(ステップS829)。スケジュール調整部44は、予約者の条件3を満たさないと判定した場合、再度、上述の割当済の個人健診日時を読込み以降の処理を行う。
【0090】
一方、スケジュール調整部44は、予約者の条件3を満たすと判定した場合、組織情報の離業制限が有りであり、かつ、健診対象者の健診時刻から入替先の健診時間を加えた時間までに同一部署の予約者が存在するという条件(健診時刻の条件3)を満たすか否かを判定する(ステップS831)。スケジュール調整部44は、健診時刻の条件3を満たすと判定した場合、再度、上述の割当済の個人健診日時を読込み以降の処理を行う。
【0091】
一方、スケジュール調整部44は、健診時刻の条件3を満たさないと判定した場合、健診対象者の健診時刻が入替先の午前開始時間に組織情報の移動時間を加算した時刻以降であり、かつ、入替先の午前終了時間が、健診対象者の健診時刻に入替先の健診時間を加算し組織情報の移動時間を加算した時刻以降であるという条件(健診時刻の条件4)を満たすか否かを判定する(ステップS833)。
【0092】
スケジュール調整部44は、健診時刻の条件4を満たさないと判定した場合、入替先の採血が有るか否かを判定する(ステップS835)。スケジュール調整部44は、入替先の採血が有ると判定した場合、再度、上述の割当済の個人健診日時を読込み以降の処理を行う。
【0093】
一方、スケジュール調整部44は、入替先の採血が有りではない(採血無し)と判定した場合、健診対象者の健診時刻が入替先の午後開始時間に組織情報の移動時間を加算した時刻以降であり、かつ、入替先の午後終了時間が、健診対象者の健診時刻に入替先の健診時間を加算し組織情報の移動時間を加算した時刻以降であるという条件(健診時刻の条件5)を満たすか否かを判定する(ステップS837)。スケジュール調整部44は、健診時刻の条件5を満たさないと判定した場合、再度、上述の割当済の個人健診日時を読込み以降の処理を行う。
【0094】
一方、スケジュール調整部44は、健診時刻の条件4を満たすと判定した場合、または、健診時刻の条件5を満たすと判定した場合、該当の入替先情報を入替候補検索結果記憶部57に登録する(ステップS839)。以上により、本フローチャートの処理を終了する。
【0095】
[入替設定処理]
図31は、健康診断スケジューリング装置1の入替設定処理の一例を示すフローチャートである。まず、スケジュール調整部44は、入替候補検索結果記憶部57から選択された入替候補結果を読込み(ステップS901)、対象者検索結果記憶部55から該当の対象者検索結果を読込む(ステップS903)。
【0096】
スケジュール調整部44は、選択された入替候補の健診場所、健診日、健診時刻、在室NOを用いて、個人健診日時記憶部42に記憶された個人健診日時情報を更新し(ステップS905)、一致する健診スケジュール情報の従業員コード、組織コードを健診スケジュール情報を健診対象者で更新する(ステップS907)。次に、スケジュール調整部44は、対象者の健診場所、健診日、健診時刻、在室NOを用いて、個人健診日時記憶部42に記憶された入替候補の個人健診日時情報を更新し(ステップS909)、一致する健診スケジュール情報の従業員コード、組織コードを入替先の情報で更新する(ステップS911)。
図32は、入替候補検索で対象者と入替先それぞれの割当状況を健診スケジュール情報で表し、相手の時間帯に可能かどうかを判定し、入替を行った例を示す図である。以上により、本フローチャートの処理を終了する。
【0097】
[定期健診設定処理]
図33は、健康診断スケジューリング装置1の定期健診設定処理の一例を示すフローチャートである。まず、健康診断スケジューリング装置1の受付部(図示しない)は、健診年の入力を受け付ける(ステップS1001)。
【0098】
次に、定期健診設定部14は、個人情報記憶部24から1件のデータを読み込み(ステップS1003)、健診年−生年月日から年齢を計算し(ステップS1005)、該当する年齢に相当する健診コードを健診年齢マスタ記憶部12より取得し(ステップS1007)、個人健診項目記憶部16から該当する従業員で検索した健診コードの内、定期健診対象の健診コードを更新する(ステップS1009)。次に、定期健診設定部14は、個人情報記憶部24に記憶された全てのデータに対して、上述のステップS1003からS1009の処理を繰り返す。定期健診設定部14は、個人情報記憶部24に記憶された全てのデータに対する処理が完了した場合には、本フローチャートの処理を終了する。
【0099】
[健診対象者抽出処理]
図34Aおよび34Bは、健康診断スケジューリング装置1の健診対象者抽出処理の一例を示すフローチャートである。まず、健康診断スケジューリング装置1の受付部(図示しない)は、健診種類(定期または特殊)、健診期間、健診場所、勤務期間での各週に1直となる番号の入力を受け付ける(ステップS1101)。
【0100】
次に、健診対象者抽出部27は、勤務情報記憶部25から勤務コードマスタを読み込み(ステップS1103)、健診項目マスタ記憶部13から健診項目マスタを読み込み(ステップS1105)、組織情報記憶部26から組織情報を読み込む(ステップS1107)。
【0101】
次に、健診対象者抽出部27は、個人情報記憶部24から従業員を1人ずつ読込み(ステップS1109)、該当従業員の健診項目を個人健診項目記憶部16から読込む(ステップS1111)。
【0102】
次に、健診対象者抽出部27は、個人情報記憶部24の部署コードによって決定される組織情報記憶部26に記憶された健診場所について、入力された健診場所と一致するという条件(健診場所の条件)を満たすか否か判定する(ステップS1113)。健診対象者抽出部27は、健診場所の条件を満たさないと判定した場合、当該従業員に対する処理を終了し、個人情報記憶部24に記憶された他の1人の従業員に対する処理を行う。
【0103】
一方、健診対象者抽出部27は、健診場所の条件を満たすと判定した場合、健診種類が定期であり、かつ、個人健診項目の健診項目コードに健診項目マスタで定期対象か特殊対象となる健診コードがあるという条件(健診種類および健診項目の第1条件)を満たすか否か)を判定する(ステップS1115)。健診対象者抽出部27は、健診種類および健診項目の第1条件を満たすと判定した場合、当該従業員の健診対象者健診項目を健診対象者情報記憶部28に登録する(ステップS1119)。
【0104】
一方、健診対象者抽出部27は、健診種類および健診項目の第1条件を満たさないと判定した場合、健診種類が特殊であり、かつ、個人健診項目記憶部16の健診項目コードに健診項目マスタ記憶部13で特殊対象となる健診項目コードがあるという条件(健診種類および健診項目の第2条件)を満たすか否かを判定する(ステップS1117)。健診対象者抽出部27は、健診種類および健診項目の第2条件を満たすと判定した場合、当該従業員の健診対象者健診項目を健診対象者情報記憶部28に登録する(ステップS1119)。一方、健診対象者抽出部27は、健診種類および健診項目の第2条件を満たさないと判定した場合、当該従業員に対する処理を終了し、個人情報記憶部24に記憶された他の1人の従業員に対する処理を行う。
【0105】
次に、健診対象者抽出部27は、入力された勤務期間で従業員の勤務情報を勤務情報記憶部25から読込み(ステップS1121)、勤務コードが1直であるか否かを判定する(ステップS1123)。健診対象者抽出部27は、勤務コードが1直ではないと判定した場合には、再度、勤務情報を勤務情報記憶部25から読込み、勤務コードが1直であるか否かを判定する。
【0106】
一方、健診対象者抽出部27は、勤務コードが1直であると判定した場合には、該当期間の1直番号を該当者の番号とし(ステップS1125)、該当期間の勤務コードの勤務時間を該当者の勤務時間とし(ステップS1127)、該当者の1直の週となる番号と勤務時間を合わせて健診対象者情報記憶部28に登録する(ステップS1129)。
【0107】
また、健診対象者抽出部27は、スケジュール作成時に健診対象者をランダムに抽出する際の並べ替え項目として利用する為、従業員コード等からハッシュ値を計算し健診対象者情報記憶部28に登録する。
【0108】
以上において説明した第1の実施形態の健康診断スケジューリング装置1によれば、人事システム21、勤怠システム22等から取得された従業員の性別、誕生日が管理された個人情報、午前および午後の勤務時間と1直、2直等の勤務形態が管理された勤務情報、離業制限や健診場所までの移動時間が定義された組織情報、健診内容や健診時間が定義された健診項目や個人毎の健診項目が管理された個人健診項目、日毎の健診時間、性別、健診場所の在室人数等を管理した日毎パターンや健診期間中の健診場所と日毎のパターンと勤務情報とが定義された健診日程に基づいて、健診対象者を抽出し従業員番号等からハッシュ値を算出後、健診日時が管理された健診スケジュール情報を作成し、対象者を午前・午後健診時間、ハッシュ値で並び替え、作成したスケジュールを健診日、健診時間でスライドしながら健診対象者個人の健診日時を自動割当することが可能である。
【0109】
また、自動割当されなかった健診対象者を手動で割当を行ったり、健診日時を変更したり、割当てられた健診対象者同士の入替を行う事が可能となる。これにより、従業員の性別、誕生日、健診予定項目と、勤務時間、部署内の離業制限や健診場所までの移動時間、健診場所の健診可能日、開始時間と終了時間の制限や性別による受診時間の制限、受診場所の在室人数制限等の条件から、健診項目の健診時間を元に、健診対象者の健診人数が日時で偏りの無い平準化され、受診日時分まで特定できる細やかなスケジューリングが可能となる。
【0110】
また、健診項目に従った健診検査または測定とその結果が管理される健診システムへ個人健診日時と健診項目を連携し、健診システムから個人毎の健診項目結果を連携し、個人健診項目に結果を反映することで次回の健診対象者情報の健診項目を抽出する事が可能となる。
【0111】
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態と比較して、第2の実施形態に係る健康診断スケジューリング装置1は、従業員が1年間に複数回の健康診断を行う際のスケジューリングを行う点が異なる。例えば、労働衛生法44条、45条では、年1回の定期健診(第1健診)と、特殊業務従事者は年2回の特殊健診(第2健診)が定められている。それに準ずるため、本実施形態に係る健康診断スケジューリング装置1は、1つの方式として誕生月とその±6ケ月(所定の期間)に特殊健診を含む定期健診と特殊健診を受診させる方法(誕生月健診対象者抽出方式)を採用する。このため、構成などについては第1の実施形態で説明した図および関連する記載を援用し、詳細な説明を省略する。
【0112】
[健康診断スケジューリング装置(誕生月健診対象者抽出方式)の構成]
誕生月健診対象者抽出方式を採用する健康診断スケジューリング装置1は、例えば、
図1に示す機能ブロックのうち、個人情報記憶部24と、勤務情報記憶部25と、組織情報記憶部26と、健診対象者抽出部27と、健診対象者情報記憶部28とで構成される。
【0113】
[健康診断スケジューリング装置の処理]
図35Aおよび35Bは、健康診断スケジューリング装置1の健診対象者抽出処理(誕生月健診対象者抽出方式)の一例を示す図である。誕生月健診対象者抽出方式では、健診対象者を従業員の誕生月を基準に抽出する。
【0114】
まず、健康診断スケジューリング装置1の受付部(図示しない)は、健診年月、健診場所、勤務期間、勤務期間で1直の番号の入力を受け付ける(ステップS1201)。
【0115】
次に、健診対象者抽出部27は、勤務情報記憶部25から勤務コードマスタを読込み(ステップS1203)、健診項目マスタ記憶部13から健診項目マスタを読込み(ステップS1205)、組織情報記憶部26から組織情報を読込む(ステップS1207)。
【0116】
次に、健診対象者抽出部27は、個人情報記憶部24から従業員を1人ずつ読込み(ステップS1209)、該当従業員の健診項目を個人健診項目記憶部16から読込む(ステップS1211)。
【0117】
次に、健診対象者抽出部27は、個人情報の部署コードによって決定される組織情報記憶部26に記憶された健診場所が、入力された健診場所と一致するという条件(健診場所の条件)を満たすか否かを判定する(ステップS1213)。健診対象者抽出部27は、健診場所の条件を満たさないと判定した場合、当該従業員に対する処理を終了し、個人情報記憶部24に記憶された他の1人の従業員に対する処理を行う。
【0118】
次に、健診対象者抽出部27は、健診場所の条件を満たすと判定した場合、生年月日の誕生月が入力された健診年月の月と一致し、かつ、個人健診項目の健診項目コードに健診項目マスタで定期対象か特殊対象となる健診コードがあるという条件(生年月日の条件1)を満たすか否かを判定する(ステップS1215)。
【0119】
健診対象者抽出部27は、生年月日の条件1を満たさないと判定した場合、生年月日の誕生月±6ケ月の月が入力された健診年月の月と一致し、かつ、個人健診項目の健診項目コードに健診項目マスタで特殊対象となる健診項目コードがあるという条件(生年月日の条件2)を満たすか否かを判定する(ステップS1217)。健診対象者抽出部27は、生年月日の条件2を満たさないと判定した場合、当該従業員に対する処理を終了し、個人情報記憶部24に記憶された他の1人の従業員に対する処理を行う。
【0120】
健診対象者抽出部27は、生年月日の条件1を満たすと判定した場合、または、生年月日の条件2を満たすと判定した場合、健診対象者健診項目を登録する(ステップS1219)。
【0121】
次に、健診対象者抽出部27は、入力された勤務期間における従業員の勤務情報を勤務情報記憶部25から読込み(ステップS1221)、勤務コードが1直であるか否かを判定する(ステップS1223)。健診対象者抽出部27は、勤務コードが1直ではないと判定した場合、再度、従業員の勤務情報を勤務情報記憶部25から読込む。
【0122】
一方、健診対象者抽出部27は、勤務コードが1直であると判定した場合、勤務コードマスタから1直の勤務コードである年月週を検出し、最初に入力した1直の番号の年月週と一致する番号を該当者の番号とし(ステップS1225)、該当期間の勤務コードの勤務時間を該当者の勤務時間とし(ステップS1227)、その勤務コードの勤務時間と合わせて健診対象者情報を健診対象者情報記憶部28に登録する(ステップS1229)。また、健診対象者抽出部27は、スケジュール作成時に健診対象者をランダムに抽出する際の並べ替え項目として利用する為、従業員コード等からハッシュ値を計算し健診対象者情報に登録する。
【0123】
以上において説明した本実施形態の健康診断スケジューリング装置1によれば、誕生月健診対象者抽出方式により従業員の誕生月での特殊健診を含む定期健診と6ケ月の期間を置いた特殊健診のスケジューリングが可能となり、年間で健診対象者数の時期に偏りが少なく、年1回の定期健診と年2回の特殊健診が適切な期間を置いたスケジューリングを実現することが可能となる。
【0124】
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について説明する。第1の実施形態と比較して、第3の実施形態に係る健康診断スケジューリング装置1は、従業員の勤務形態を考慮したスケジューリングを行う点が異なる。例えば、従業員の勤務形態には直またはシフト制等の勤務形態が会社により異なる事が多い。本実施形態に係る健康診断スケジューリング装置1は、健診場所で提示される開業計画がどの勤務形態に沿うかを指定させて、その勤務形態に合う期間に受診させる方法(定期または特殊採用勤務指定対象者抽出方式)を採用する。このため、構成などについては第1の実施形態で説明した図および関連する記載を援用し、詳細な説明を省略する。
【0125】
[健康診断スケジューリング装置(定期または特殊採用勤務指定対象者抽出方式)の構成]
定期または特殊採用勤務指定対象者抽出方式を採用する健康診断スケジューリング装置1は、例えば、
図1に示す機能ブロックのうち、個人情報記憶部24と、勤務情報記憶部25と、組織情報記憶部26と、健診対象者抽出部27と、健診対象者情報記憶部28とで構成される。また、健康診断スケジューリング装置1には、健診日程作成部33と、健診日程記憶部34と、それらを入力情報とするスケジュール自動作成部41、スケジュール調整部44も関係する。
【0126】
[健康診断スケジューリング装置の処理]
図36Aおよび
図36Bは、本実施形態の健康診断スケジューリング装置1の健診対象者抽出処理(定期または特殊採用勤務指定対象者抽出方式)の一例を示す図である。定期または特殊採用勤務指定対象者抽出方式では、従業員の勤務形態を考慮した対象者抽出を行う。
【0127】
まず、健康診断スケジューリング装置1の受付部(図示しない)は、健診年月、健診場所、勤務期間、
図37に示すような採用勤務コード、
図11に示すような勤務期間における各週の採用勤務コードの管理番号の入力を受け付ける(ステップS1301)。
【0128】
次に、健診対象者抽出部27は、勤務情報記憶部25から勤務コードマスタを読込み(ステップS1303)、健診項目マスタ記憶部13から健診項目マスタ記憶部13を読込み(ステップS1305)、組織情報記憶部26から組織情報を読込む(ステップS1307)。
【0129】
次に、健診対象者抽出部27は、個人情報記憶部24から従業員を1人ずつ読込み(ステップS1309)、該当従業員の健診項目を個人健診項目記憶部16から読込む(ステップS1311)。
【0130】
次に、健診対象者抽出部27は、個人情報の部署コードによって決定される組織情報の健診場所が入力された健診場所と一致するという条件(健診場所の条件)を満たすか否かを判定する(ステップS1313)。健診対象者抽出部27は、健診場所の条件を満たさないと判定した場合、当該従業員に対する処理を終了し、個人情報記憶部24に記憶された他の1人の従業員に対する処理を行う。
【0131】
次に、健診対象者抽出部27は、健診場所の条件を満たすと判定した場合、健診種類が定期であり、かつ、個人健診項目の健診項目コードに健診項目マスタで定期対象か特殊対象となる健診コードがあるという条件(健診項目の条件1)を満たすか否かを判定する(ステップS1315)。
【0132】
健診対象者抽出部27は、健診項目の条件1を満たさないと判定した場合、健診種類が特殊であり、かつ、個人健診項目の健診項目コードに健診項目マスタで特殊対象となる健診項目コードがあるという条件(健診項目の条件2)を満たすか否かを判定する(ステップS1317)。健診対象者抽出部27は、健診項目の条件2を満たさないと判定した場合、当該従業員に対する処理を終了し、個人情報記憶部24に記憶された他の1人の従業員に対する処理を行う。
【0133】
健診対象者抽出部27は、健診項目の条件1を満たすと判定した場合、または、健診項目の条件2を満たすと判定した場合、健診対象者健診項目を登録する(ステップS1319)。
【0134】
次に、健診対象者抽出部27は、入力された勤務期間における従業員の勤務情報を勤務情報記憶部25から読込む(ステップS1321)。次に、健診対象者抽出部27は、読込んだ勤務情報に含まれる勤務コードが、入力された採用勤務コードと一致するか否かを判定する(ステップS1323)。健診対象者抽出部27は、読込んだ勤務情報に含まれる勤務コードが入力された採用勤務コードと一致しないと判定した場合、再度、勤務情報記憶部25から勤務情報の読込みを行う。
【0135】
一方、健診対象者抽出部27は、読込んだ勤務情報に含まれる勤務コードが入力された採用勤務コードと一致すると判定した場合、
図11に示すいずれの週に勤務があるかを勤務情報記憶部25に記憶された従業員の勤務情報で判定し、該当期間の採用勤務の番号を該当者の番号とし(ステップS1325)、該当期間の勤務コードの勤務時間を該当者の勤務時間とし(ステップS1327)、該当の管理番号と採用勤務コードの勤務時間を合わせて
図38に示すような健診対象者情報を健診対象者情報記憶部28に登録する(ステップS1329)。また、健診対象者抽出部27は、スケジュール作成時に健診対象者をランダムに抽出する際の並べ替え項目として利用する為、従業員コード等からハッシュ値を計算し健診対象者情報に登録する。
【0136】
なお、健診日程作成部33は、
図39に示すような健診日程記憶部34へのデータの追加、更新、削除を行う。また、スケジュール自動作成部41、スケジュール調整部44の新規設定または変更候補検索処理では、健診日程の管理番号が有る場合、健診対象者の管理番号と一致することが必要となり、入替候補検索処理では、健診対象者と入替者の管理番号が一致することが必要となる。
【0137】
以上において説明した本実施形態の健康診断スケジューリング装置1によれば、定期または特殊採用勤務指定対象者抽出方式により従業員の勤務形態を考慮したスケジューリングが可能となり、任意に決めた勤務コードで、従業員の勤務パターンを識別し、適切な期間に健診を受けることが可能となる。
【0138】
以上において説明したいくつかの実施形態の健康診断スケジューリング装置1によれば、健診項目マスタ記憶部と健診年齢マスタ記憶部と健診項目メンテナンス処理部と定期健診設定処理部と個人健診メンテ処理部を設けることで、該当年に個人毎に健診すべき健診項目が管理することができる。また、人事システム及び勤怠システムから個人情報記憶部、勤怠情報記憶部、組織情報記憶部に連携し、健診対象者抽出処理部を設けることで、健診対象者を健診種類に合わせて抽出することが可能となり、直で管理された勤務時間で健診対象者を分類することが可能となり、健診時間帯の制限となる採血の必要可否を判定することが可能となる。また、スケジュール自動作成の為にハッシュ値を付与することで、データ抽出の際のばらつきを保証することが可能となる。健診日毎パターン作成処理部と日毎パターン記憶部と健診日程作成処理部と健診日程記憶部を設けることで、健診場所の日単位の健診の開始および終了の時間帯と性別、健診場所の事情に応じた呼出間隔と同時刻の呼出人数、在室人数をパターンとして管理することが可能となり、それを指定された期間で日毎にパターンを適用することが可能となる。
【0139】
健診項目マスタ記憶部と個人健診項目記憶部と組織情報記憶部と日毎パターン記憶部と健診日程記憶部と健診対象者情報記憶部を入力とし個人健診日時部と健診スケジュール情報記憶部と健診対象者情報記憶部を出力とするスケジュール自動作成処理部を設けることで、健診場所、健診日、健診時刻、時刻内番号で細分化された割当枠を持つ健診スケジュール情報を作成することが可能となり、個人単位での健診時間を算出することが可能となり、性別で決められた時間帯に、交替番号が指定されていれば一致する健診日に限定し、離業制限の組織については健診時間内に同一組織の健診者が重ならない様に、採血有り無しから午前および午後の勤務時間に収まる健診スケジュール情報の空き時刻を、呼出間隔通りに、同時刻呼出し人数を超えず、在室人数を超えないように、健診者を午前・午後勤務開始時間、ハッシュ値でソートし、健診日順、時間順で探索することですることで、効率良く割り当てられ、偏りが無い割当を行うことが可能となる。
【0140】
健診対象者情報記憶部と個人健診日時記憶部と健診スケジュール情報記憶部とスケジュール調整処理部を設けることで、健診対象者を任意の条件で検索することを可能とし、検索した対象者について、新規設定・変更では健診スケジュール情報からスケジュール自動作成処理部と同様に、性別で決められた時間帯に、交替番号が指定されていれば一致する健診日に限定し、離業制限の組織については健診時間内に同一組織の健診者が重ならない様に、採血有り無しから午前および午後の勤務時間に収まる健診スケジュール情報の空き時刻の候補を検索して、スケジュール検索結果として保持し、そこから選択した空き時刻に対して、未割当の健診対象者を新規に割当を行い、時刻を変更することが可能となる。
【0141】
また、入替設定では健診対象者と性別が一致し、交替番号が指定されていれば一致し、入替先の健診時刻に対して健診対象者の離業制限や採血有り無しを条件に健診時間で入るか判定を行い、同様に健診者の健診時刻に対しても入替者の離業制限や採血有り無しを条件に健診時間で入るか判定を行い、条件に一致する入替者を検索して入替候補結果として保持し、そこから選択した入替者に対して、健診者の個人健診日時、健診スケジュール情報と情報の入替を行うことが可能になる。
【0142】
また、健診対象者情報記憶部と個人健診日時記憶部と個人健診項目記憶部とスケジュール抽出処理部と健診結果反映処理部を設けることで健診システム側に個人の健診日時と健診項目の連携が可能となり、個人の健診項目の健診結果を次回の健診の為の情報として記録することが可能となる。
【0143】
また、個人情報記憶部、勤怠情報記憶部、組織情報記憶部と、健診対象者抽出処理部を設けることで、健診対象者と健診項目をその誕生月と前後6ケ月の時期に合わせて抽出することが可能となり、直で管理された勤務時間で健診対象者を分類することと、健診時間帯の制限となる採血の必要可否を判定することと、ハッシュ値も同様に付与することで、年間を通して偏りの無い、年1回の定期健診と年2回の特殊健診の健診対象者が分散されて抽出することが可能となる。
【0144】
また、個人情報記憶部、勤怠情報記憶部、組織情報記憶部と、健診対象者抽出処理部を設けることで、任意の勤務コードに合わせて、健診対象者の勤務コードのサイクルの識別が可能となり、健診日程記憶部で該当の識別の範囲を決めることで健診対象者の勤務に合わせた健診が可能となる。
【0145】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。