(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6903695
(24)【登録日】2021年6月25日
(45)【発行日】2021年7月14日
(54)【発明の名称】自転車及びタイヤ構造
(51)【国際特許分類】
B60C 5/04 20060101AFI20210701BHJP
B60C 29/04 20060101ALI20210701BHJP
【FI】
B60C5/04 C
B60C29/04
【請求項の数】8
【外国語出願】
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-1613(P2019-1613)
(22)【出願日】2019年1月9日
(65)【公開番号】特開2019-123499(P2019-123499A)
(43)【公開日】2019年7月25日
【審査請求日】2019年3月25日
(31)【優先権主張番号】107200621
(32)【優先日】2018年1月12日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】594046167
【氏名又は名称】巨大機械工業股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100080012
【弁理士】
【氏名又は名称】高石 橘馬
(74)【代理人】
【識別番号】100168206
【弁理士】
【氏名又は名称】高石 健二
(72)【発明者】
【氏名】曾 韋翰
(72)【発明者】
【氏名】許 哲▲ウェイ▼
【審査官】
松岡 美和
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭61−241208(JP,A)
【文献】
米国特許第04793374(US,A)
【文献】
米国特許第01079397(US,A)
【文献】
特開2011−173589(JP,A)
【文献】
米国特許第01295604(US,A)
【文献】
米国特許第01249014(US,A)
【文献】
米国特許第03848652(US,A)
【文献】
独国特許出願公開第10255167(DE,A1)
【文献】
国際公開第2016/115281(WO,A1)
【文献】
米国特許第06318428(US,B1)
【文献】
米国特許第01637599(US,A)
【文献】
英国特許出願公告第1504127(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60C 5/04
B60C 29/04−29/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リムに設けられるタイヤ構造であって、
前記リムに面するノッチを有する凹溝と、前記ノッチの対向する両側に凸設され、且つ前記リムに係合されるための2つのビードと、を含み、環状になるカーカスと、
前記凹溝と共にガス充填空間を形成するように前記カーカスの内壁の2つの縁部にそれぞれ固着された対向する2つの辺(ここで、前記縁部は前記ノッチの近くであり、前記対向する2つの辺のそれぞれは前記各ビードに接続していない。)を有し、貫通孔を含み、前記カーカスに面する内面と前記カーカスから離れる外面とを有する可撓性封止シートと、
位置が前記貫通孔に対応する貫通ネジ穴を含み、前記可撓性封止シートの前記外面上に設けられて前記内面から露出していないベースと、前記貫通ネジ穴に螺着されるための締付端、及びガスが通過するためのガス充填通路を含むバルブステムと、を含み、前記可撓性封止シートに設けられ、前記ガス充填空間内にガスが進入するためのガスノズルと、
を備え、
前記バルブステムの前記締付端が前記可撓性封止シートの外側から前記貫通ネジ穴に螺着された後で、前記締付端を前記貫通ネジ穴及び前記貫通孔から突出して露出させて、前記ガス充填通路を前記ガス充填空間に連通させるタイヤ構造。
【請求項2】
前記ベースを囲むように、前記可撓性封止シートの前記外面上に設けられる接着シートを更に備える請求項1に記載のタイヤ構造。
【請求項3】
前記ガスノズルは軸方向を有し、前記締付端はネジ山部を含み、前記ネジ山部の前記軸方向に沿った第1の長さが前記貫通ネジ穴の前記軸方向に沿った第2の長さよりも長い請求項1に記載のタイヤ構造。
【請求項4】
2つのホイールを具備する自転車であって、
前記ホイールの少なくとも一方は、リムと、前記リムに設けられるタイヤ構造と、を備え、
前記タイヤ構造は、
前記リムに面するノッチを有する凹溝と、前記ノッチの対向する両側に凸設され、且つ前記リムに係合されるための2つのビードと、を含み、環状になるカーカスと、
前記凹溝と共にガス充填空間を形成するように前記カーカスの内壁の2つの縁部にそれぞれ固着された対向する2つの辺(ここで、前記縁部は前記ノッチの近くであり、前記対向する2つの辺のそれぞれは前記各ビードに接続していない。)を有し、貫通孔を含み、前記カーカスに面する内面と前記カーカスから離れる外面とを有する可撓性封止シートと、
位置が前記貫通孔に対応する貫通ネジ穴を含み、前記可撓性封止シートの前記外面上に設けられて前記内面から露出していないベースと、前記貫通ネジ穴に螺着されるための締付端と前記ガスが通過するためのガス充填通路を含むバルブステムと、を含み、前記可撓性封止シートに設けられ、前記ガス充填空間内にガスが進入するためのガスノズルと、
を備え、
前記バルブステムの前記締付端が前記可撓性封止シートの外側から前記貫通ネジ穴に螺着された後で、前記締付端を前記貫通ネジ穴及び前記貫通孔から突出して露出させて、前記ガス充填通路を前記ガス充填空間に連通させる自転車。
【請求項5】
前記タイヤ構造は、前記ベースを囲むように、前記可撓性封止シートの前記外面上に設けられる接着シートを更に備える請求項4に記載の自転車。
【請求項6】
前記ガスノズルは軸方向を有し、前記締付端はネジ山部を含み、前記ネジ山部の前記軸方向に沿った第1の長さが前記貫通ネジ穴の前記軸方向に沿った第2の長さよりも長い請求項4に記載の自転車。
【請求項7】
2つのホイールを具備する自転車であって、
前記ホイールの少なくとも一方は、リムと、前記リムに設けられるタイヤ構造と、を備え、
前記タイヤ構造は、
前記リムに面するノッチを有する凹溝と、前記ノッチの対向する両側に凸設され、且つ前記リムに係合されるための2つのビードと、を含み、環状になるカーカスと、
前記凹溝と共にガス充填空間を形成するように前記カーカスの内壁の2つの縁部にそれぞれ固着された対向する2つの辺(ここで、前記縁部は前記ノッチの近くであり、前記対向する2つの辺のそれぞれは前記各ビードに接続していない。)を有し、貫通孔を含み、前記カーカスに面する内面と前記カーカスから離れる外面とを有する可撓性封止シートと、
位置が前記貫通孔に対応する通孔を含み、前記可撓性封止シートの前記外面上に設けられて前記内面から露出していないベースと、前記通孔に組み合わせられるための締付端と前記ガスが通過するためのガス充填通路を含むバルブステムと、を含み、前記可撓性封止シートに設けられ、前記ガス充填空間内にガスが進入するためのガスノズルと、
を備え、
前記バルブステムの前記締付端が前記可撓性封止シートの外側から前記通孔に組み合わせられた後で、前記締付端を前記通孔及び前記貫通孔から突出して露出させて、前記ガス充填通路を前記ガス充填空間に連通させる自転車。
【請求項8】
前記タイヤ構造は、前記ベースを囲むように、前記可撓性封止シートの前記外面上に設けられる接着シートを更に備える請求項7に記載の自転車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車及びタイヤ構造に関し、特に、チューブレス(tubeless)の自転車及びタイヤ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のタイヤ構造はタイヤケーシング、インナーチューブ及びガスノズルを含み、インナーチューブがタイヤケーシング内に設けられる。ガスがガスノズルを介してインナーチューブに充填されて、インナーチューブに一定の圧力を与える。しかしながら、インナーチューブとタイヤケーシングを別々に製造する必要があるため、高コストの欠点を有し、また、インナーチューブが破損する場合に急速に破裂して、また運転の危険を引き起こす可能性がある。
【0003】
上記の問題に対して、市場において、タイヤケーシング及びガスノズルを含み、リムとタイヤケーシングの間にガス充填空間が形成され、ガスノズルを介して空気がガス充填空間に注入されて圧力を形成して車両の運転要求に対応するチューブレスタイヤ構造が開発される。しかしながら、最初の空気注入時には、ビードとリムと隙間から空気が逃げないようにするために、速く空気を注入する必要があり、且つビードとリムの気密性が非常に重要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
チューブレスのビードとリムの気密性を更に向上させるために、市場では、ライナー付きのチューブレス構造が開発される。しかしながら、ライナーに穴を開けてガスノズルベースにおけるネジ穴を貫通させる必要があり、これにより、ガスノズルのバルブステムがガスノズルベースに係止されて通路を形成して、外部のガス又は漏れ防止液がこの通路によってガス充填空間に入るようにする。しかしながら、後処理プロセスでは、カーテン構造付きのライナーを適切に加工できない場合が多く、貫通孔を加工する場合に繊維のバリを生じ易く、また、漏れ防止液の使用に加えて、漏れ防止液によりガスノズルの通路を閉塞させる可能性がかなり大きく、更に、空気の注入・排出及びタイヤの空気圧の測定ができない。
【0005】
これに鑑みて、如何にタイヤ構造を効果的に改善し、ガスノズルの通路閉塞を避けるかは、当業者の努力する目標となる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、タイヤ構造におけるガスノズル構造の配置により、ガスノズルの通路が閉塞されることを避けることができるタイヤ構造及び自転車を提供する。
【0007】
本発明の一実施形態によれば、リムに設けられるタイヤ構造であって、リムに面するノッチを有する凹溝と、ノッチの対向する両側に凸設され、且つリムに係合されるための2つのビードと、を含み、環状になるカーカスと、凹溝と共にガス充填空間を形成するようにカーカス
の内側に接続され、貫通孔を含
み、カーカスに面する内面とカーカスから離れる外面とを有する可撓性封止シートと、位置が貫通孔に対応する貫通ネジ穴を含み、可撓性封止シートの
外面上に設けられ
て内面から露出していないベースと、貫通ネジ穴に螺着されるための締付端、及びガスが通過するためのガス充填通路を含むバルブステムと、を含み、可撓性封止シートに設けられ、ガス充填空間内にガスが進入するためのガスノズルと、を備え、バルブステムの締付端が
可撓性封止シートの外側から貫通ネジ穴に螺着された後で、締付端を
貫通ネジ穴及び貫通孔から突出して露出させて、ガス充填通路をガス充填空間に連通させるタイヤ構造を提供する。
【0008】
これにより、バルブステムの締付端を
貫通ネジ穴及び貫通孔から突出して露出させることで、不完全に加工された可撓性封止シートがガス充填通路を遮断しないようにして、空気の注入・排出及び漏れ防止液の添加が困難である問題を改善することができる。
【0009】
前記のタイヤ構造によれば、ベースを囲むように、可撓性封止シートの
外面上に設けられる接着シートを更に備えてよい。又は、ガスノズルは軸方向を有し、締付端はネジ山部を含んでよく、ネジ山部の軸方向に沿った第1の長さが貫通ネジ穴の軸方向に沿った第2の長さよりも長い。
【0010】
本発明の別の実施形態によれば、2つのホイールを具備する自転車であって、ホイールの少なくとも一方は、リムと、リムに設けられるタイヤ構造と、を備え、タイヤ構造は、リムに面するノッチを有する凹溝と、ノッチの対向する両側に凸設され、且つリムに係合されるための2つのビードと、を含み、環状になるカーカスと、凹溝と共にガス充填空間を形成するようにカーカス
の内側に接続され、貫通孔を含
み、カーカスに面する内面とカーカスから離れる外面とを有する可撓性封止シートと、位置が貫通孔に対応する貫通ネジ穴を含み、可撓性封止シートの
外面上に設けられ
て内面から露出していないベースと、貫通ネジ穴に螺着されるための締付端とガスが通過するためのガス充填通路を含むバルブステムと、を含み、可撓性封止シートに設けられ、ガス充填空間内にガスが進入するためのガスノズルと、を備え、バルブステムの締付端が
可撓性封止シートの外側から貫通ネジ穴に螺着された後で、締付端を
貫通ネジ穴及び貫通孔から突出して露出させて、ガス充填通路をガス充填空間に連通させる自転車を提供する。
【0011】
上記自転車によれば、タイヤ構造は、ベースを囲むように、可撓性封止シートの
外面上に設けられる接着シートを更に備えてよい。又は、ガスノズルは軸方向を有し、締付端はネジ山部を含んでよく、ネジ山部の軸方向に沿った第1の長さが貫通ネジ穴の軸方向に沿った第2の長さよりも長い。
【0012】
本発明のまた1つの実施形態によれば、2つのホイールを具備する自転車であって、ホイールの少なくとも一方は、リムと、リムに設けられるタイヤ構造と、を備え、タイヤ構造は、リムに面するノッチを有する凹溝と、ノッチの対向する両側に凸設され、且つリムに係合されるための2つのビードと、を含み、環状になるカーカスと、凹溝と共にガス充填空間を形成するようにカーカス
の内側に接続され、貫通孔を含
み、カーカスに面する内面とカーカスから離れる外面とを有する可撓性封止シートと、位置が貫通孔に対応する
通孔を含み、可撓性封止シートの
外面上に設けられ
て内面から露出していないベースと、
通孔に組み合わせられるための締付端とガスが通過するためのガス充填通路を含むバルブステムと、を含み、可撓性封止シートに設けられ、ガス充填空間内にガスが進入するためのガスノズルと、を備え、バルブステムの締付端が
通孔に組み合わせられた後で、締付端を
通孔及び貫通孔から突出して露出させて、ガス充填通路をガス充填空間に連通させる自転車を提供する。
【0013】
前記の自転車によれば、タイヤ構造は、ベースを囲むように、可撓性封止シートの
外面上に設けられる接着シートを更に備えてよい。
【0014】
【0015】
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施形態によるタイヤ構造を示す斜視模式図である。
【
図3】
図1のタイヤ構造の断面線3−3に沿った断面模式図である。
【
図4】
図3のタイヤ構造を示す部分拡大模式図である。
【
図5】本発明の一実施形態による自転車を示す斜視模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面で本発明の実施形態を開示し、明確に説明するために、多くの実際的な細部を下記叙述で合わせて説明する。しかしながら、理解すべきなのは、これらの実際的な細部が、本発明を限定するためのものではない。つまり、本発明の実施形態の一部において、これらの実際的な細部は必要なものではない。また、図面を簡略化するために、従来慣用の構造及び素子は、図面において簡単で模式的に示される。また、同一の素子は同一の番号で示すことがある。
【0018】
また、更に、素子(又は機構やモジュール等)が別の素子に「接続」、「設置」又は「結合」されている場合、前記素子が他の素子に直接接続され、直接設置され、直接結合されているか、ある素子が別の素子に間接的に接続され、間接的に設置され、間接的に結合されていることを意味する場合がある。即ち、素子と他の素子との間に他の素子が存在する。ある素子が別の素子に「直接接続」、「直接設置」又は「直接結合」されていることが示されている場合は、その素子と他の素子との間に他の素子がないことを意味する。なお、第1の、第2の、第3の等の用語で異なる素子又は成分を説明するが、素子/成分に対いて制限がないので、第1の素子/成分は第2の素子/成分と呼ばれることもできる。
【0019】
図1、
図2、
図3及び
図4を参照されたい。
図1は、本発明一実施形態によるタイヤ構造100を示す斜視模式図である。
図2は、
図1のタイヤ構造100を示す分解模式図である。
図3は、
図1のタイヤ構造100の断面線3−3に沿った断面模式図である。
図4は、
図3のタイヤ構造100を示す部分拡大模式図である。タイヤ構造100は、リム(未図示)に設けられ、且つカーカス200と、可撓性封止シート400と、ガスノズル300と、を備える。
【0020】
カーカス200は、環状になり、且つ凹溝210及び2つのビード220を含む。凹溝210は、リムに面するノッチ(図示せず)を有する。2つのビード220がノッチの対向する両側に凸設され且つリムに係合されることに用いられる。可撓性封止シート400は、凹溝210と共にガス充填空間240を形成するようにカーカス200
の内側に接続され、且つ貫通孔430を含
み、カーカス200に面する内面440とカーカス200から離れる外面450とを更に含む。ガスノズル300は、位置が貫通孔430に対応する貫通ネジ穴311を含み、可撓性封止シート400の
外面450に設けられ
て内面440から露出していないベース310と、バルブステム320と、を含み、可撓性封止シート400に設けられ、ガス充填空間240内にガスが進入することに用いられる。
【0021】
バルブステム320は、締付端321及びガス充填通路322を有する。締付端321は、貫通ネジ穴311に螺着されることに用いられる。ガス充填通路322は、ガスを通過させることに用いられる。バルブステム320の締付端321が
可撓性封止シート400の外側から貫通ネジ穴311に螺着された後で、締付端321を
貫通ネジ穴311及び貫通孔430から突出して露出させて、ガス充填通路322をガス充填空間240に連通させる。
【0022】
これにより、バルブステム320の締付端321を貫通孔430から突出して露出させて、不完全に加工された可撓性封止シート400がガス充填通路322を遮断しないようにして、空気の注入・排出及び漏れ防止液の添加が困難である問題を改善することができる。下記で、タイヤ構造100の細部を詳しく説明する。
【0023】
カーカス200は、当業界においてタイヤケーシングとして一般に知られており、リムを囲むように全体として環状になり、且つ断面がΩになり凹溝210及び2つのビード220を含む。カーカス200の形、材質、構造及び製造方法が当業界での既知のものであり、本発明の重点ではなく、ここで説明されない。
【0024】
可撓性封止シート400は、リングバンド構造であり、対向する2つの辺410、420を有し、且つその2つの辺410、420によってカーカス200のノッチに近い内壁に固着され、且つ弾性変形可能性を持つ。可撓性封止シート
400は
、ベース310が可撓性封止シート
400の外面450に設けられる。ここに特別に説明すべきなのは、
図1〜
図3のタイヤ構造100がガス充填された状態にあるので、可撓性封止シート400とカーカス200は円状の断面を有するが、ガス充填されていない状態では、可撓性封止シート400がカーカス200の凹溝210内に陥没
している可能性があり、図面に制限されない。
【0025】
本実施例において、ガスノズル300は軸方向I1を有する。締付端321はネジ山部(図示せず)を含
んでよい。ネジ山部の軸方向I1に沿った第1の長さD1が貫通ネジ穴311の軸方向I1に沿った第2の長さD2よりも長いので、バルブステム320の締付端321が貫通ネジ穴311に螺着された後で貫通孔
430から突出して露出することができる。
【0026】
より詳しく、
図4に示すように、ベース310の貫通ネジ穴311は、ベース310の本体を貫通し、且つ貫通ネジ穴311と締付端321とが互いに螺着するようにネジ山部の雄ネジに対応する雌ネジを有する。ネジ山部の第1の長さD1が貫通ネジ穴311の第2の長さD2よりも長いので、締付端321は、バルブステム320の肩部(図示せず)がベース310に当接するように貫通ネジ穴311に係止される場合、貫通孔430から突出して露出するだけでなく、且つ貫通ネジ穴311に完全に螺着されることができる。プロセスにおいて、バルブステム320の製造時にネジ山部の長さを延長させるように旋削するだけで、締付端321がベース310に結合した後で貫通孔430から突出して露出するようにすることができるので、プロセスが簡単であるメリットを有する。他の実施例において、締付端321とベース310とが締付された後で貫通孔430から突出して露出することができれば、締付端321は、ただ部分的にネジ山部を有してもよいが、以上の開示に限定されない。
【0027】
好ましく、可撓性封止シート400は軸方向I1に沿った第3の長さD3(即ち可撓性封止シート400の厚さ)を有し、且つ第1の長さD1は第2の長さD2と第3の長さD3との合計よりも長く、即ち、D1>(D2+D3)である。これにより、更にバルブステム320の締付端321が貫通ネジ穴311に螺着された後で、締付端321が貫通孔430を貫通して内面440から突出することを確保することができる。
【0028】
また、タイヤ構造100は、ベース310を囲むように、可撓性封止シート400の
外面450上に設けられる接着シート500を更に備えてよい。接着シート500は、ベース310を収容するための開口510を有してよい。接着シート500の補助により、ベース310がもっとしっかりと可撓性封止シート400に設けられることができる。
【0029】
他の実施例において、貫通ネジ穴は通孔によって置き換えられてもよい。締付端は、他の形態(例えば、スナップ嵌め、溶接等)によって通孔に組み合わせられてもよいが、上記の開示に限定されない。
【0030】
図5を参照されたい。
図5は、本発明の一実施形態による自転車600aを示す斜視模式図である。自転車600aは、2つのホイール700aを具備し、ホイール700aの少なくとも一方は、リム710aと、リム710aに設けられるタイヤ構造100aと、を含む。タイヤ構造100aが上記の
図1〜
図4に述べられるタイヤ構造100と類似するので、ここに説明しない。
【0031】
上記の説明から分かるように、バルブステムの締付端をベースに締付してから依然として貫通孔から突出して露出することのできる構造配置によって、不完全に加工された可撓性封止シートがガス充填通路を遮断しないようにして、つまり、後処理工程で可撓性封止シートに任意に穿孔し又は十字状の分割点を切って貫通孔として、加工関係のために可撓性封止シートにバリ又は残留材料を生成させるため、締付端が貫通ネジ穴に伸びてから貫通孔から突出して露出する時に、ガス充填通路が塞がれることを防止するためにバリ又は残留材料をガス充填空間内に押し込み、このように、漏れ防止液又はガスの注入を避けることに寄与する。
【0032】
本発明の実施形態を前記の通りに開示したが、これは、本発明を限定するものではなく、業者であれば、本発明の精神と範囲から逸脱しない限り、多様の変更や修飾を加えてもよいので、本発明の保護範囲は、後の特許請求の範囲で指定した内容を基準とするものである。
【符号の説明】
【0033】
100、100a タイヤ構造
200 カーカス
210 凹溝
220 ビード
240 ガス充填空間
300 ガスノズル
310 ベース
311 貫通ネジ穴
320 バルブステム
321 締付端
322 ガス充填通路
400 可撓性封止シート
410、420 辺
430 貫通孔
440 内面
450 外面
500 接着シート
510 開口
600a 自転車
700a ホイール
710a リム
D1 第1の長さ
D2 第2の長さ
D3 第3の長さ
I1 軸方向