(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ゴルフ場に設置された芝生のような比較的柔らかい地面において、特許文献1のソールでは、特にスパイク部材により防滑性が高められている。具体的に、当該ソールでは、突起部の下端部よりも下方に位置しかつ先鋭状に形成された各ピンの下端部が芝生にくい込みやすくなっている。その結果、芝生上でのスリップが防止される。
【0007】
これに対し、特許文献2のソールは、各スタッドの下面および各突出部の下面が面一であり、両方とも地面または路面に接地するように構成されている。かかる構成により、比較的柔らかい地面では、各スタッドおよび各突出部が芝生にくい込み難く、芝生上でのスリップを十分に防止することができない。すなわち、特許文献1のソールよりもグリップ力が劣っている。
【0008】
一方、アスファルト等により整地された比較的硬い路面において、特許文献1のソールでは、先鋭状に形成された各ピンの下端部が路面に引っ掛かってしまう。その結果、当該ソールでは、路面に対して不安定となり、また各ピンによる突き上げを感じることになる。
【0009】
これに対し、特許文献2のソールでは、上述した各突出部および各スタッドの構成により、各突出部および各スタッドの下端部が比較的硬い路面に引っ掛かることがなく、路面に対して安定的に接地する。すなわち、当該ソールを備えたゴルフシューズでは、整地された路面上を普通に歩くことが可能となっている。
【0010】
このように、特許文献1のソールでは、比較的柔らかい地面において優れた防滑性が得られる反面、比較的硬い路面において接地時の安定性が得られない。これに対し、特許文献2のソールでは、比較的柔らかい地面において防滑性が相対的に劣る反面、比較的硬い路面において接地時の安定性が得られる。すなわち、特許文献1および特許文献2のソールでは、路面および地面における様々な状況に適した接地時の安定性および防滑性の双方を得ることができなかった。
【0011】
本開示は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、路面および地面における様々な状況に適した接地時の安定性および防滑性の双方を得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するために、本開示の第1の形態はゴルフシューズ用のソールに係るものであり、このソールは、
ソールの下部においてソールから下方に突出しかつソールの下側周縁部に
足長方向に沿って配置された複数の第1突起部と、
ソールの下部においてソールから下方に突出しかつソールの下側周縁部に囲まれた領域に
足長方向に沿って配置された
複数の第2突起部と、を備えている。第2突起部は、足幅方向に対向する第1突起部同士の間に配置されている。第2突起部の下端部は、各第1突起部の下端部よりも先鋭状に形成されている。そして、ソールの厚み方向において、各第1突起部の下端部と第2突起部の下端部との間には、第2突起部の下端部が各第1突起部の下端部よりも上方に位置するように構成された比高が設けられ
、着用者の足のアーチ部に対応するソールのアーチ領域では、比高が、アーチ領域と異なるソールのその他領域における比高よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする。
【0013】
第1の形態では、上記比高により、第2突起部がアスファルト等により整地された比較的硬い路面に対して接地し難くなる。これにより、第2突起部が路面に引っ掛かりにくくなる一方、複数の第1突起部が路面に対して安定的に接地するようになる。その結果、ソールをゴルフシューズに適用した場合において、該ゴルフシューズを着用した者(以下「着用者」という)は、路面上を容易に歩くことができる。一方、ゴルフ場に設置された芝生のような比較的柔らかい地面では、着用者の自重によりソールが地面に対して落ち込みやすくなる。これにより、複数の第1突起部および第2突起部の双方が地面に対して接地するようになる。この接地時において、各第1突起部の下端部よりも先鋭状に形成された第2突起部の下端部が芝生にくい込むようになる。その結果、芝生上でのスリップが防止される。すなわち、比較的柔らかい地面では、第2突起部によりグリップ力が発揮される。したがって、第1の形態では、路面および地面における様々な状況に適した接地時の安定性および防滑性の双方を得ることができる。
【0014】
また、アーチ領域における比高がその他領域における比高よりも大きくなるように構成されていることから、比較的硬い路面において着用者の自重により特にソールのアーチ領域が落ち込んだとしても、アーチ領域に位置する第2突起部が路面に対して接地し難くなる。その結果、複数の第1突起部により、比較的硬い路面に対する接地時の安定性を維持することができる。
【0015】
第2の形態は、第1の形態において、比高は、少なくとも2mm以上であることを特徴とする。
【0016】
この第2の形態では、比高が少なくとも2mm以上であることから、比較的硬い路面において着用者の自重によりソールが落ち込んだとしても、第2突起部が路面に対して接地し難くなる。その結果、複数の第1突起部により、比較的硬い路面に対する接地時の安定性を維持することができる。
【0017】
第
3の形態は、第1
または第
2の形態において、第2突起部は、下端部が各第1突起部の下端部よりも先鋭状になるように形成された少なくとも1つの爪部を有していることを特徴とする。
【0018】
この第
3の形態では、少なくとも1つの爪部が、ゴルフ場における芝生のような比較的柔らかい地面にくい込みやすくなる。その結果、芝生上でのスリップをより一層防止することができる。
【0019】
第
4の形態は、第1〜第
3の形態のいずれか1つのソールを備えるゴルフシューズである。
【0020】
この第
4の形態では、上記第1〜第
3の形態と同様の作用効果を奏するゴルフシューズを得ることができる。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように、本開示によると、路面および地面における様々な状況に適した接地時の安定性および防滑性の双方を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
【0024】
図1〜
図5は、本開示の実施形態に係るソール3の全体を示している。ソール3は、シューズ1を着用した者(以下「着用者」という)の足を支持するためのものである。このソール3を備えたシューズ1は、ゴルフシューズとして用いられる。
【0025】
ここで、ソール3は、左足用シューズのソールのみを例示している。右足用シューズのソールは、左足用シューズのものと左右対称となるように構成されている。このため、以下の説明では、左足用シューズのソールのみについて説明し、右足用シューズのソールの説明を省略する。
【0026】
以下の説明において、上方(上側)および下方(下側)とは、ソール3の上下方向(後述するソール3の厚み方向)の位置関係を表すものとする。前側および後側とは、ソール3の足長方向の位置関係を表すものとする。内甲側および外甲側とは、ソール3の足幅方向の位置関係を表すものとする。
【0027】
また、以下の説明において、「アーチ領域A」は、ソール3において着用者の足のアーチ部に対応する領域を指すものとする。「足のアーチ部」は、着用者の足の内甲側のアーチ部および外甲側のアーチ部の双方を含む。さらに、「その他領域」とは、足長方向において、アーチ領域Aよりも前側に位置する前側領域Bと、アーチ領域Aよりも後側に位置する後側領域Cとの少なくとも一方を指すものとする(
図2参照)。
【0028】
(ミッドソール)
ソール3は、ミッドソール4を有する。ミッドソール4は、例えば接着剤によりアウトソール8の上側に積層配置されている(
図9〜
図12参照)。ミッドソール4の上面は、着用者の足裏面を支持するための足裏支持面5aとして構成されている。また、ミッドソールの上側周縁部において、着用者の足の踵部に対応する位置には、当該踵部を支持するための踵支持部5bが設けられている。そして、ソール3を備えたシューズ1では、着用者の足を覆うためのアッパー6(
図1に示した仮想線を参照)がミッドソール4の上側周縁部に設けられている。
【0029】
ミッドソール4は、後述するアウトソール8よりも剛性が低い軟質の弾性材により形成されている。具体的に、ミッドソール4の材料としては、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性合成樹脂やその発泡体、ポリウレタン(PU)等の熱硬化性樹脂やその発泡体、ブタジエンラバーやクロロプレンラバー等のラバー素材やその発泡体などが適している。なお、ミッドソール4の硬度は、アスカーCスケールで、例えば15C〜65C(具体的には55C)に設定されているのが好ましい。
【0030】
図6に示すように、ミッドソール4には、第1面7aおよび第2面7b,7bが設けられている。具体的に、第1面7aは、底面視においてミッドソール4の下側周縁部およびアーチ領域Aに形成されている。各第2面7bは、底面視において第1面7aにより囲われた位置に配置されている。各第2面7bは、上下方向(ソール3の厚み方向)において第1面7aよりも上方に位置している。なお、第2面7bは、平坦面状であってもよい。
【0031】
(アウトソール)
ソール3は、アウトソール8を有する。
図1〜
図5および
図9〜
図12に示すように、アウトソール8は、ミッドソール4の下側に積層配置されている。アウトソール8は、第1基部10および複数の第1突起部11,11,…を含む。
【0032】
アウトソール8は、ミッドソール4よりも高硬度の硬質弾性部材により構成されている。具体的に、アウトソール8の材料としては、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性樹脂、ポリウレタン(PU)等の熱硬化性樹脂、またはブタジエンラバーやクロロプレンラバー等のラバー素材が適している。なお、アウトソール8の硬度は、アスカーAスケールで、例えば50C〜80A(より好ましくは60A〜70A)に設定されているのが好ましい。
【0033】
(第1基部)
図2〜
図5に示すように、第1基部10は、着用者の足の前足部から後足部に亘る範囲に対応して配設されている。具体的に、第1基部10は、底面視において、ソール3の下側周縁部に配置されている。
【0034】
(第1突起部)
図1〜
図5に示すように、第1突起部11,11,…は、ソール3の下側周縁部に配置されている。具体的に、第1突起部11,11,…は、第1基部10の下側周縁部に配置されている。また、第1突起部11,11,…は、内甲側および外甲側のそれぞれにおいて足長方向に間隔をあけて配置されている。
【0035】
本実施形態において、各第1突起部11は、第1基部10と一体形成されている。各第1突起部11は、ソール3から下方に突出している。各第1突起部11は、第1基部10の下面から下方に向かって先細るような角錐台状に突出している(
図9〜
図12)。より具体的に、本実施形態の各第1突起部11は、四角錐台状に突出している。各第1突起部11は、下端部が整地された比較的硬い路面などに接地可能となっている。
【0036】
図2および
図5に示すように、各第1突起部11は、底面視において、第1基部10との境界、及び接地面をなす底面が台形状または略三角形状に形成されている。角錐台状の各第1突起部11間には、足長方向において、隣接する各第1突起部11を互いに隔てる溝部12が形成されている(
図10および
図12参照)。
【0037】
図9〜
図12に示すように、内甲側および外甲側の各々には、角錐台状の一対の第1突起部11,11が足幅方向に間隔をあけて配置されている。そして、内甲側に位置する一対の第1突起部11,11と、外甲側に位置する一対の第1突起部11,11とが、第1基部10の外周を囲むように配置されている。
【0038】
(第2基部)
図2および
図5に示すように、ソール3は、第2基部20a,20bを備えている。第2基部20a,20bの各々は、ゴム材、樹脂材、および金属材のうちのいずれか1つの材料からなる。
【0039】
第2基部20aは、前側領域B寄りに位置する第2面7b(
図6参照)に対して接着剤などにより固定されている。第2基部20bは、後側領域C寄りに位置する第2面7b(
図6参照)に対して接着剤などにより固定されている。
【0040】
図7および
図8にも示すように、第2基部20a,20bの各々は、略板状に形成されている。第2基部20aは、底面視において表面積が第2基部20bの表面積よりも大きくなるように形成されている。なお、本実施形態において、第2基部20a,20bの各々には、底面側に凹凸状の網目模様が形成されているが、このような模様が形成されていなくてもよい。
【0041】
(第2突起部)
図2および
図5に示すように、ソール3は、複数の第2突起部21,21,…を備えている。各第2突起部21は、第2基部20a,20bの材料と同様に、ゴム材、樹脂材、および金属材のうちのいずれか1つの材料からなる。
【0042】
各第2突起部21は、ソール3の下側から下方に突出している。具体的に、各第2突起部21は、ミッドソール4の第2面7b,7bに固定された第2基部20a,20bの各々から下方に突出している。
【0043】
第2突起部21,21,…は、ソール3の下側周縁部に囲まれた領域に配置されている。また、第2突起部21,21,…は、ソール3の下部(すなわち、ミッドソール4の第2面7b,7b)において、足長方向に沿って間隔をあけて配置されている。
【0044】
図7および
図8に示すように、各第2突起部21は、台座部30と、爪部31,31,…と、爪部32,32,…と、を有している。
【0045】
台座部30は、底面視において略円形状に形成されている。台座部30は、第2基部20a,20bの各々と一体形成されている。すなわち、第2突起部21,21,…は、第2基部20a,20bの各々と一体形成されている。
【0046】
爪部31,31,…および爪部32,32,…は、台座部30から下方に突出している。各爪部31および各爪部32は、各下端部が各第1突起部11の下端部よりも先鋭状になるように形成されている。
【0047】
各爪部31は、底面視において各爪部32の位置よりも台座部30の径方向外側に配置されている。爪部31,31,…は、台座部30の周方向において間隔をあけて配置されている。
【0048】
各爪部32は、上下方向の長さが各爪部31の上下方向の長さよりも長くなるように構成されている。そして、各爪部32の下端部は、各爪部31の下端部よりも下側に位置している。
【0049】
各爪部32は、底面視において各爪部31の位置よりも台座部30の径方向内側に配置されている。爪部32,32,…は、台座部30の周方向において間隔をあけて配置されている。さらに、爪部32,32,…は、台座部30の周方向に沿って爪部31,31,…と互い違いとなるように配置されている。
【0050】
図9〜
図12に示すように、各第2突起部21は、第1基部10の外周に配置された第1突起部11で囲まれた領域内に配置されている。そして、ソール3の厚み方向(上下方向)において、各第2突起部21は、各第2突起部21の下端部が第1突起部11の下端部よりも上方に位置している。具体的に、各爪部31および各爪部32は、下端部が第1突起部11の下端部よりも上方に位置しており、第1突起部11の下端部と、第2突起部21の下端部との間には、接地面からの高さの差、すなわち比高D1〜D6が設けられている。なお、
図9〜
図12では、第2基部20a,20bおよび第2突起部21を他の要素と区別して示すために、第2基部20a,20bおよび第2突起部21をドットによるハッチングで示している。
【0051】
ここで、
図9に示すように、前側領域B(
図2参照)において、比高D1は第1突起部11の下端部と爪部31の下端部との距離を表す一方、比高D2は第2突起部21の下端部と爪部32の下端部との距離を表している。
【0052】
図10および
図11に示すように、アーチ領域A(
図2参照)において、比高D3は第1突起部11の下端部と爪部31の下端部との距離を表す一方、比高D4は第2突起部21の下端部と爪部32の下端部との距離を表している。
【0053】
図12に示すように、後側領域C(
図2参照)において、比高D5は第1突起部11の下端部と爪部31の下端部との距離を表す一方、比高D6は第2突起部21の下端部と爪部32の下端部との距離を表している。
【0054】
そして、
図9〜
図12に示すように、ソール3のアーチ領域Aでは、上記比高が、ソール3においてアーチ領域Aと異なるその他領域(前側領域Bおよび/または後側領域C)における比高よりも大きくなるのが好ましい。具体的に、本実施形態において、比高D3は、比高D1および比高D5よりも大きくなるように設定されている。また、比高D4は、比高D2および比高D6よりも大きくなるように設定されている。さらに、比高D1〜D6の各々は、少なくとも2mm以上となるように設定されているが好ましい。
【0055】
[実施形態の作用効果]
以上のように、ソール3の厚み方向において、第1突起部11の下端部と第2突起部21の下端部との間には、第2突起部21の下端部が第1突起部11の下端部よりも上方に位置するように構成された比高D1〜D6が設けられている。この比高D1〜D6により、第2突起部21,21,…がアスファルト等により整地された比較的硬い路面に対して接地し難くなる。これにより、第2突起部21,21,…が路面に引っ掛かりにくくなる一方、第1突起部11,11,…が路面に対して安定的に接地するようになる。その結果、ソール3をシューズ1に適用した場合において、着用者は、路面上を第2突起部21による突き上げを気にせずに歩くことができる。一方、ゴルフ場に設置された芝生のような比較的柔らかい地面では、着用者の自重によりソール3が地面に対して落ち込みやすくなる。これにより、第1突起部11,11,…および第2突起部21,21,…の双方が地面に対して接地するようになる。この接地時において、各第1突起部11の下端部よりも先鋭状に形成された各第2突起部21の下端部が芝生にくい込むようになる。その結果、芝生上でのスリップが防止される。すなわち、比較的柔らかい地面では、各第2突起部21によりグリップ力が発揮される。したがって、ソール3では、路面および地面における様々な状況に適した接地時の安定性および防滑性の双方を得ることができる。
【0056】
また、比高D1〜D6が少なくとも2mm以上であることから、比較的硬い路面において着用者の自重によりソール3が落ち込んだとしても、第2突起部21が路面に対して接地し難くなる。その結果、第1突起部11,11,…により、比較的硬い路面に対する接地時の安定性を維持することができる。
【0057】
また、ソール3では、アーチ領域Aにおける比高(D3,D4)がその他領域における比高(D1,D2,D5,D6)よりも大きくなるように構成されていることから、比較的硬い路面において着用者の自重により特にソール3のアーチ領域Aが落ち込んだとしても、アーチ領域Aに位置する第2突起部21,21が路面に対して接地し難くなる。その結果、第1突起部11,11,…により、比較的硬い路面に対する接地時の安定性を維持することができる。
【0058】
また、第2突起部21,21,…は、各々の下端部が各第1突起部11の下端部よりも先鋭状に形成された爪部31,31,…および爪部32,32,…を有している。このため、爪部31,31,…および爪部32,32,…が、芝生のような比較的柔らかい地面にくい込みやすくなる。その結果、芝生上でのスリップをより一層防止することができる。
【0059】
[実施形態の変形例]
上記実施形態として、第2突起部21が爪部31,31,…および爪部32,32,…を有する形態を示したが、このような形態に限られない。例えば、上記実施形態で示した第2突起部21を、
図13〜
図15に示したような変形例1〜3の第2突起部22〜24のいずれかの構成に置き換えてもよい。
【0060】
図13に示したように、変形例1の第2突起部22は、複数の爪部33,33,…を有する。各爪部33は、台座部30から下方に向かって突出しかつ底面視において台座部30の略中心から径方向外側に向かって放射状に突出している。また、各爪部33は、略板状に形成されていて、台座部30との接続部分から下端部に向かって板厚が薄くなるように形成されている。爪部33,33,…は、底面視において台座部30の周方向に間隔をあけて配置されている。
【0061】
この第2突起部22を適用したソール3では、爪部33,33,…が芝生に対して絡みやすくなることから、グリップ力をより一層高めることができる。
【0062】
また、
図14に示したように、変形例2の第2突起部23は、爪部34,34,…および爪部35,35,…を有する。各爪部34は、台座部30の周縁部から下方に向かって突出している。爪部34,34,…は、底面視において台座部30の周方向に間隔をあけて配置されている。一方、各爪部35は、台座部30から下方に向かって突出しかつ台座部30との接続部分から下端部に向かって先細るような円錐台状に形成されている。各爪部35は、各爪部34よりも台座部30の径方向内側に配置されている。そして、各爪部35は、各爪部34よりも低くなるように形成されている。
【0063】
この第2突起部23を適用したソール3では、高さが互いに異なる爪部34,34,…および爪部35,35,…により、ゴルフ場において水に濡れた芝生の上または水に濡れた木々が積み重なった地面を歩くときに滑りにくくなる。その結果、十分なグリップ力を得ることができる。
【0064】
さらに、
図15に示したように、変形例3の第2突起部24は、爪部36,36,…を有する。各爪部36は、台座部30の下面から略直線状に突出している。また、各爪部36の下端部は針状に形成されている。そして、爪部36,36,…は、台座部30における下面の全域に亘って配置されている。
【0065】
この第2突起部24を適用したソール3では、針状の各爪部36が芝生を通り越して地中に突き刺さりやすくなる。その結果、例えばスイング時におけるスリップをより一層防止することができる。
【0066】
[その他の実施形態]
上記実施形態では、各第1突起部11が第1基部10と一体形成された形態を示したが、この形態に限られない。すなわち、各第1突起部11は、第1基部10と別部材として構成され、かつ第1基部10に対し接着剤または締結部材により取り付けられていてもよい。
【0067】
また、上記実施形態では、第2突起部21,21,…が第2基部20a,20bの各々と一体形成された形態を示したが、この形態に限られない。例えば、第2突起部21,21,…は、第2基部20a,20bの各々と別部材として構成され、かつ第2基部20a,20bの各々に対し接着剤または締結部材により取り付けられていてもよい。あるいは、第2突起部21,21,…は、第2基部20a,20bを介さずに、ミッドソール4の各第2面7bに対して直接的に取り付けられていてもよい。
【0068】
また、上記実施形態では、ソール3が複数の第2突起部21,21,…を備えた形態を示したが、この形態に限られない。すなわち、ソール3が少なくとも1つの第2突起部21を備えていれば、上述した作用効果を奏し得る。
【0069】
また、上記実施形態では、比高D3が比高D1および比高D5よりも大きくかつ比高D4が比高D2および比高D6よりも大きくなるように設定された形態を示したが、この形態に限られない。例えば、比高D1〜D6は、同じ大きさに設定されていてもよい。すなわち、アーチ領域Aに位置する上記比高と、その他領域に位置する比高とが同じ大きさに設定されていてもよい。
【0070】
また、上記実施形態では、各第2突起部21が複数の爪部(爪部31,31,…および爪部32,32,…)を有する形態を示したが、この形態に限られない。すなわち、各第2突起部21が1つの爪部31または1つの爪部32を有する形態としてもよい。
【0071】
以上、本開示についての実施形態を説明したが、本開示は上述の実施形態のみに限定されず、本開示の範囲内で種々の変更が可能である。