特許第6903740号(P6903740)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6903740
(24)【登録日】2021年6月25日
(45)【発行日】2021年7月14日
(54)【発明の名称】搬送装置及びコンデンサ組立機
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/86 20060101AFI20210701BHJP
   H01G 13/00 20130101ALI20210701BHJP
   B23P 21/00 20060101ALI20210701BHJP
【FI】
   B65G47/86 B
   H01G13/00 341
   H01G13/00 361B
   H01G13/00 361A
   B23P21/00 307G
【請求項の数】16
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2019-507813(P2019-507813)
(86)(22)【出願日】2018年8月24日
(65)【公表番号】特表2020-535088(P2020-535088A)
(43)【公表日】2020年12月3日
(86)【国際出願番号】CN2018102190
(87)【国際公開番号】WO2020037646
(87)【国際公開日】20200227
【審査請求日】2019年2月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】519045011
【氏名又は名称】深▲せん▼市誠捷智能装備股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】▲スイ▼ 柏林
(72)【発明者】
【氏名】楊 君成
(72)【発明者】
【氏名】咼 徳紅
【審査官】 松江川 宗
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−124072(JP,A)
【文献】 特開平10−101193(JP,A)
【文献】 特開2001−244157(JP,A)
【文献】 特開昭58−197813(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/80,47/84−47/86,
47/90−47/96
H01G 13/00
B23P 19/00−21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
周方向に間隔をあけて配置される複数の作業位置を有する円盤と、
前記作業位置と一対一で対応するように前記円盤に取り付けられ、封口ゴムを固定するための複数の第1の固定機構と、
前記円盤に接続され、前記円盤を駆動して回転させる駆動機構と、
前記作業位置と一対一で対応するように前記円盤に取り付けられ、正極リード線及び負極リード線を固定するための複数の第2の固定機構と、
を含むことを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
前記第2の固定機構は、第1の挟持ブロックと、第2の挟持ブロックとを含み、
前記第1の挟持ブロックは、前記円盤に固定して接続され、
前記第2の挟持ブロックは、前記円盤に摺動可能に設けられ、
前記第2の挟持ブロックは、前記円盤の半径方向に前記第1の挟持ブロックから離隔するように移動して、前記第2の固定機構を開放状態にし、且つ、前記円盤の半径方向に前記第1の挟持ブロックに接近して移動することができる、
請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
回転本体と、凸ブロックとを含む回転盤をさらに含み、前記回転本体は、前記円盤と同軸で設けられ、前記凸ブロックは、前記回転本体の周方向の側面に前記回転本体の半径方向に突出して形成され、前記第2の挟持ブロックを押し退けて、前記第2の固定機構を開放状態にすることができる、
請求項2に記載の搬送装置。
【請求項4】
伝動機構をさらに含み、前記駆動機構は、前記伝動機構を介して前記回転盤を駆動して前記円盤に対して回転させる、
請求項3に記載の搬送装置。
【請求項5】
前記伝動機構は、リンクアセンブリと、カムとを含み、前記リンクアセンブリの一端が前記回転本体に接続され、他端が前記カムに接触し、前記カムが前記駆動機構に接続され、前記駆動機構が前記カムを駆動して回転させ、
前記円盤が所定の角度だけ回転するたびに、前記回転盤は往復して揺動し、前記所定の角度は、隣接する2つの前記作業位置間の夾角である、
請求項4に記載の搬送装置。
【請求項6】
前記リンクアセンブリは、順に接続される、第1のリンクと、第2のリンクと、第3のリンクと、第4のリンクと、第5のリンクと、伝動輪とを含み、前記第1のリンクは、前記第2のリンクの一端から離隔して前記回転本体に固定して接続され、前記第5のリンクは、前記第4のリンクに接続される第1のロッドと、前記伝動輪に接続される第2のロッドとを含み、前記第1のロッドは、前記第2のロッドに接続してV字形の前記第5のリンクを形成し、且つ前記第1のロッドと前記第2のロッドとの夾角は鈍角であり、前記伝動輪は前記カムに接触する、
請求項5に記載の搬送装置。
【請求項7】
前記作業位置は、素子供給作業位置と、不良品除去作業位置と、排出作業位置とを含み、前記凸ブロックは、第1の突起部と、第2の突起部と、第3の突起部とを含み、前記第1の突起部は前記素子供給作業位置に対応し、前記第2の突起部は前記不良品除去作業位置に対応し、前記第3の突起部は前記排出作業位置に対応し、前記第1の突起部により、
前記素子供給作業位置における前記第2の固定機構は開放状態にあると同時に、前記第2の突起部により、前記不良品除去作業位置における前記第2の固定機構は開放状態にあり、前記第3の突起部により、前記排出作業位置における前記第2の固定機構は開放状態にある、
請求項3に記載の搬送装置。
【請求項8】
前記第2の固定機構は当接部品をさらに含み、前記当接部品は前記第2の挟持ブロックに接続され、前記第2の固定機構が開放状態にある時、前記当接部品は前記凸ブロックに当接する、
請求項3に記載の搬送装置。
【請求項9】
前記第2の固定機構は弾性部品をさらに含み、前記弾性部品は、前記円盤の半径方向に延在し、その一端が前記第2の挟持ブロックに接続され、他端が前記円盤に接続される、
請求項2に記載の搬送装置。
【請求項10】
前記第2の固定機構は分離部品をさらに含み、前記分離部品は、前記第2の挟持ブロックの前記第1の挟持ブロックに接近する端部に設けられ、前記正極リード線と前記負極リード線を分離するためのものである、
請求項2に記載の搬送装置。
【請求項11】
前記円盤は、円盤本体と、延在部とを含み、前記円盤本体は、前記駆動機構に接続され、前記延在部は、前記円盤本体の周方向に間隔をあけて複数配置され、複数の前記延在部は、複数の前記作業位置と一対一で対応し、
前記円盤に固定溝と貫通孔とが設けられ、前記固定溝は、前記円盤の半径方向に前記延在部を貫通して前記円盤本体まで延在し、前記第2の固定機構が前記固定溝内に取り付けられ、前記貫通孔は、前記円盤の軸方向に前記延在部を貫通し、且つ前記固定溝に連通し、前記貫通孔に前記正極リード線及び前記負極リード線が挿通する、
請求項1に記載の搬送装置。
【請求項12】
前記円盤は蓋板をさらに含み、前記蓋板は、前記円盤本体の前記固定溝を備える面に設けられて、前記円盤の軸方向に前記第2の固定機構を規制する、
請求項11に記載の搬送装置。
【請求項13】
周方向に間隔をあけて配置される複数の作業位置を有する円盤と、
前記作業位置と一対一で対応するように前記円盤に取り付けられ、封口ゴムを固定するための複数の第1の固定機構と、
前記円盤に接続され、前記円盤を駆動して回転させる駆動機構と、
を含み、
前記第1の固定機構は、固定ブロックと、可動ブロックと、回転軸と、伸縮部品とを含み、前記固定ブロックは前記円盤に固定して接続され、前記可動ブロックは前記回転軸を介して前記円盤に回転可能に接続され、前記固定ブロックと前記可動ブロックは、協働して前記封口ゴムを挟持し、前記回転軸の軸線は前記円盤の軸線に平行であり、前記伸縮部品の一端が前記可動ブロックに接続され、他端が前記円盤に接続され、
前記固定ブロックは、前記円盤の軸方向に積層して設けられる第1の固定部品と、第2の固定部品とを含み、前記第1の固定部品と前記可動ブロックは協働して前記封口ゴムを挟持し、前記第1の固定部品に前記封口ゴムを収容するための切り欠き部が設けられ、前記第2の固定部品は前記封口ゴムを押し当てるためのものであり、前記第2の固定部品には前記切り欠き部に連通する固定孔が設けられ、前記固定孔の孔径は前記封口ゴムの直径より小さく、前記固定孔に正極リード線及び負極リード線を挿通する、
ことを特徴とする搬送装置。
【請求項14】
周方向に間隔をあけて配置される複数の作業位置を有する円盤と、
前記作業位置と一対一で対応するように前記円盤に取り付けられ、封口ゴムを固定するための複数の第1の固定機構と、
前記円盤に接続され、前記円盤を駆動して回転させる駆動機構と、
を含み、
前記作業位置は、前記円盤の回転方向に順に配置される、封口ゴム供給作業位置と、素子供給作業位置と、押上作業位置と、リード線牽引作業位置と、不良品除去作業位置と、
移行作業位置と、排出作業位置とを含む、
ことを特徴とする搬送装置。
【請求項15】
素子と封口ゴムを組み立てて、前記素子の正極リード線及び負極リード線を前記封口ゴムの2つの孔にそれぞれ挿通するコンデンサ組立機において、
周方向に間隔をあけて配置される複数の作業位置が設けられる円盤と、前記作業位置と一対一で対応するように前記円盤に取り付けられ、封口ゴムを固定するための複数の第1の固定機構と、前記円盤を駆動して回転させる駆動機構とを含む搬送装置と、
前記封口ゴムを前記第1の固定機構に移送するための封口ゴム供給装置と、
前記素子を前記搬送装置に移送し、且つ前記正極リード線及び前記負極リード線を2つの前記孔に挿通するための素子供給装置と、
前記正極リード線及び前記負極リード線を牽引するためのリード線牽引装置と、
組み立てられた前記素子と前記封口ゴムを押し当てて前記第1の固定機構から排出するための排出装置とを含み、
前記封口ゴム供給装置と、前記素子供給装置と、前記リード線牽引装置と、前記排出装置とは、前記円盤の回転方向に順に配置される、
ことを特徴とするコンデンサ組立機。
【請求項16】
前記素子供給装置と前記リード線牽引装置との間に配置され、前記素子の極性を検出するための検出装置と、前記リード線牽引装置と前記排出装置との間に配置され、前記検出装置により検出された不合格の前記素子を押し当て排出するための不良品除去装置とをさらに含む、
請求項15に記載のコンデンサ組立機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンデンサ製造の技術分野に関し、より詳しくは、搬送装置及びコンデンサ組立機に関する。
【背景技術】
【0002】
電子情報技術の急速な発展に伴い、電子製品はますます速いペースで更新されるようになる。コンデンサは、電子製品で大量に用いられる電気素子の1つであり、テレビ、ノートパソコンやデジタルカメラなどをはじめとする電子商品の製造量と販売量の持続的な増加は、コンデンサ産業の成長を推し進めている。
【0003】
一般的に、コンデンサは主に、素子と封止機能を果たす封口ゴムとを含み、素子は、正極箔と負極箔と電解紙とを巻回して形成された内部素子と、正極箔に鋲着された正極リード線と、負極箔に鋲着された負極リード線とを含み、封口ゴムは、内部素子の正極リード線及び負極リード線を引き出した端部に配置され、且つ正極リード線及び負極リード線の太径部に嵌設される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のコンデンサ製造プロセスにおいて素子の作製、封止、検出、洗浄の各工程を行う際は一般的に、コンベヤベルトを用いるか、または人力で製品を搬送するため、製造効率が非常に低かった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そのため、従来のコンデンサ製造プロセスは効率が低いという課題を解決するために、コンデンサの製造効率を向上させることのできる搬送装置及びコンデンサ組立機を提供する必要がある。
【0006】
搬送装置は、周方向に間隔をあけて配置される複数の作業位置を有する円盤と、前記作業位置と一対一で対応するように前記円盤に取り付けられ、封口ゴムを固定するための複数の第1の固定機構と、前記円盤に接続され、前記円盤を駆動して回転させる駆動機構とを含む。
【0007】
従来技術による解決手段と本発明の実施形態をより明瞭に説明するために、以下、従来技術及び本発明の実施形態の説明に必要な各図を簡単に説明する。なお、下記記載に係る各図は本発明の一部の実施形態を示すものに過ぎず、当業者は、進歩的な作業を行うことなく、これらの図からさらにその他の図を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】素子の構造を概略的に示す図である。
図2】封口ゴムの構造を概略的に示す図である。
図3】本発明の一実施形態によるコンデンサ組立機の部分構造を概略的に示す図である。
図4図3に示すコンデンサ組立機における搬送装置の構造を概略的に示す図である。
図5図4に示す搬送装置における円盤の構造を概略的に示す図である。
図6図4に示す搬送装置における作業位置を概略的に示す図である。
図7図4に示す搬送装置における部分構造の底面図である。
図8図7に示すA箇所の拡大図である。
図9図8に示す第1の固定機構における固定ブロックの構造を概略的に示す図である。
図10図4に示す搬送装置の1つの作業位置における断面図である。
図11図4に示す搬送装置における回転盤の構造を概略的に示す図である。
図12図4に示す搬送装置における伝動機構の構造を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明を分かりやすく説明するために、以下、本発明を、関係する各図を参照しながら完全に説明する。各図に本発明の好ましい実施形態を示している。本発明は、本明細書に示す実施形態に限らず、その他様々な形態でも実施することができる。明細書に示す実施形態で説明するのは、本発明で開示している内容をより明瞭かつ包摂的に理解できるようにするために過ぎない。
【0010】
なお、素子が他の素子に「固定される」と表現された場合は、当該素子が直接他の素子に配置されるか、または両者の間に介在する素子が存在する可能性がある。素子が他の素子に「接続される」と表現された場合は、当該素子が直接他の素子に接続されるか、または両者の間に介在する素子が存在する可能性がある。本明細書で用いられる用語「内」、「外」、「左」、「右」、及びこれらに準ずるその他の表現は、説明の目的で用いられるものに過ぎず、実施形態をこれに限定するためのものではない。
【0011】
図1図2に示すように、コンデンサは、素子10と、封口ゴム20とを含み、素子10は、正極箔と負極箔と電解紙とを巻回して形成される内部素子12と、正極箔に鋲着される正極リード線14と、負極箔に鋲着される負極リード線16とを含み、正極リード線14及び負極リード線16は、内部素子12の一端から引き出される。正極リード線14は、正極リード線太径部14aと、正極リード線細径部14bとを含み、正極リード線太径部14aの一端が正極箔に鋲着され、他端が正極リード線細径部14bに接続される。負極リード線16は、負極リード線太径部16aと、負極リード線細径部16bとを含み、負極リード線太径部16aの一端が負極箔に鋲着され、他端が負極リード線細径部16bに接続される。封口ゴム20は、内部素子12の端部を覆って封止機能を果たす。封口ゴム20には、2つの孔22が設けられ、正極リード線14が一方の孔22に挿通され、負極リード線16が他方の孔22に挿通される。孔22の孔径は、正極リード線細径部14b及び負極リード線細径部16bの直径より大きく、正極リード線太径部14a及び負極リード線太径部16aの直径より小さいため、正極リード線太径部14a及び負極リード線太径部16aを孔22に挿通することにより、素子10と封口ゴム20とを緊密に結合させることができる。
【0012】
本実施形態は、手動で組み立てる場合に手間をかけ長い時間を要することに鑑み、素子10と封口ゴム20とを自動的に組み立てるコンデンサ組立機を提供する。図3に示すように、コンデンサ組立機は、搬送機能を果たす搬送装置30と、搬送装置30の外側に設けられ且つ搬送装置30の搬送方向に順に配置される封口ゴム供給装置40と、素子供給装置50と、検出装置60と、リード線牽引装置70と、不良品除去装置80と、排出装置90とを含む。封口ゴム供給装置40は封口ゴム20を搬送装置30に移送し、次に、搬送装置30が搬送する過程で、素子供給装置50は素子10を搬送装置30に移送し、且つ正極リード線14及び負極リード線16を2つの孔22に挿通することにより、素子10と封口ゴム20との予備組立を実現する。検出装置60は、素子10の極性を検出し、主に正極リード線14及び負極リード線16の極性を検出する。リード線牽引装置70は正極リード線14及び負極リード線16を牽引して、正極リード線太径部14a及び負極リード線太径部16aを孔22に挿通することにより、素子10と封口ゴム20の組み立てを実現する。検出装置60が検出した結果が正常である場合に、素子10は合格品であり、組立が完了した後、排出装置90が当該素子を押し当てて排出する。検出装置60が検出した結果が異常である場合に、素子10は不良品であり、組立が完了した後、不良品除去装置80が当該素子を押し当てて排出する。
【0013】
なお、他の実施形態において、検出装置60は、リード線牽引装置70と不良品除去装置80との間に設けられてもよい。またはリード線牽引装置70及び不良品除去装置80を省略して、組立を完了した後に一括で検出してもよい。
【0014】
不良品除去装置80は、電磁石を採用する。素子10が合格品である場合に、不良品除去装置80は下降するが、素子10及び封口ゴム20に接触しない。素子10が不良品である場合に、不良品除去装置80は反転して素子10及び封口ゴム20に対向すると、下降する時に素子10及び封口ゴム20を押し当て排出する。
【0015】
図4及び図7に示すように、本実施形態において、搬送装置30は円周に沿って間欠的に移送する方式で動作する。詳しく言えば、搬送装置30は、円盤100と、(図示していない)駆動機構と、第1の固定機構200と、第2の固定機構300と、回転盤400と、分割器500と、伝動機構600とを含む。円盤100と回転盤400は、同軸で設けられ、且つ両者は同一の駆動機構を用いる。駆動機構は分割器500によって円盤100を駆動して回転させ、且つ円盤100の回転方向はすなわち搬送装置30の搬送方向であり、駆動機構は伝動機構600によって回転盤400を駆動して回転させる。伝動の方式が異なるため、円盤100と回転盤400は相対回転を実現できる。第1の固定機構200と第2の固定機構300とは、いずれも円盤100に取り付けられ、第1の固定機構200が封口ゴム20を固定し、第2の固定機構300が主に正極リード線14及び負極リード線16を固定する。
【0016】
図4及び図5に示すように、円盤100は、円盤本体110と、延在部120とを含み、円盤100本体が駆動機構に接続され、延在部120は、円盤100本体の周方向に間隔をあけて複数配置される。円盤100に固定溝130と貫通孔140とが設けられる。固定溝130は、円盤100の半径方向に延在部120を貫通して円盤100本体まで延在する。第2の固定機構300が固定溝130内に取り付けられる。貫通孔140は、円盤100の軸方向に延在部120を貫通して固定溝130に連通し、貫通孔140に正極リード線14及び負極リード線16を挿通する。第1の固定機構200は、延在部120に取り付けられ、第2の固定機構300に対向して設けられる。他の実施形態において、延在部120を省略して、固定溝130と貫通孔140とがいずれも円盤本体110に設けられる構成にしてもよい。
【0017】
円盤100は蓋板150をさらに含み、蓋板150は、円盤100本体の固定溝130を備える面に設けられて、円盤100の軸方向に第2の固定機構300を規制する。他の実施形態として、固定溝130において円盤本体110の半径方向に延在する帯状レールが設けられ、第2の固定機構300に帯状レールに係合する帯状溝が設けられる構成にして、蓋板150を省略してもよい。
【0018】
円盤100には、その周方向に間隔をあけて配置される複数の作業位置が設けられ、延在部120は作業位置と一対一で対応する。詳しく言えば、図3図4及び図6に示すように、作業位置は、封口ゴム供給装置40に対応する封口ゴム供給作業位置101と、素子供給装置50に対応する素子供給作業位置102と、リード線牽引装置70に対応する押上作業位置103及びリード線牽引作業位置104と、不良品除去装置80に対応する不良品除去作業位置105と、移行作業位置106と、排出装置90に対応する排出作業位置107とを含み、且つ、封口ゴム供給作業位置101と、素子供給作業位置102と、押上作業位置103と、リード線牽引作業位置104と、不良品除去作業位置105と、移行作業位置106と、排出作業位置107とは、円盤100の回転方向に順に配置される。さらに、本実施形態において、作業位置が12個設けられ、5つの封口ゴム供給作業位置101と、1つの素子供給作業位置102と、2つの押上作業位置103と、1つのリード線牽引作業位置104と、1つの不良品除去作業位置105と、1つの移行作業位置106と、1つの排出作業位置107とを含む。当然ながら、各作業位置の数は、実際製造時のニーズに応じて設定し、各作業位置が配置される順は、実際製造時のニーズに応じて変更してもよい。例えば、不良品除去作業位置105と、移行作業位置106と、排出作業位置107とが配置される順を変更することができる。また、実際製造時の状況に応じて、押上作業位置103、移行作業位置106などいくつかの作業位置を省略し、または一部の封口ゴム供給作業位置101などいくつかの作業位置を使用しなくてもよい。
【0019】
さらに、各作業位置は同じ夾角をなすように設けられる。詳しく言えば、本実施形態において、各作業位置間の夾角は30°である。駆動機構が駆動するたびに、円盤100は30°回転して、円盤100に取り付けられた封口ゴム20または素子10と封口ゴム20の組立体を駆動して前の作業位置から次の作業位置に回転させる。このような円盤100により実現される間欠移送の方式は、各工程を有機的に繋げて連続的な製造を実現し、製造効率を向上させるだけでなく、人件費を削減することもできる。コンベヤベルトを用いる従来の移送方式に比べて、製造設備を設けるために使用する空間が減少するという利点もある。
【0020】
本実施形態において、第1の固定機構200と第2の固定機構300とは、いずれも作業位置と一対一で対応するように複数配置される。各作業位置における第1の固定機構200と第2の固定機構300は構造が同じである。以下、そのうちの1つの作業位置における第1の固定機構200と第2の固定機構300とを例として説明する。
【0021】
図7図9に示すように、第1の固定機構200は、固定ブロック210と、可動ブロック220と、回転軸230と、伸縮部品240とを含み、固定ブロック210が円盤100に固定して接続され、可動ブロック220が回転軸230を介して円盤100に回転可能に接続され、固定ブロック210と可動ブロック220は協働して封口ゴム20を挟持する。回転軸230の軸線は円盤100の軸線に平行であり、伸縮部品240の一端が可動ブロック220に接続され、他端が円盤100に接続される。
【0022】
第1の固定機構200が閉鎖した状態において、固定ブロック210と可動ブロック220とが形成した空間は、封口ゴム20の直径より小さいため、封口ゴム20を固定ブロック210と可動ブロック220との間に押し込む間に、伸縮部品240は圧縮された状態にあり、伸縮部品240の回復力により、封口ゴム20は固定ブロック210と可動ブロック220との間に堅牢に挟持される。他の実施形態において、可動ブロック220は、回転軸230を省略して、円盤100に摺接させてもよい。
【0023】
本実施形態において、固定ブロック210は、円盤100の軸方向に積層して設けられる第1の固定部品212と、第2の固定部品214とを含み、第1の固定部品212と可動ブロック220は協働して封口ゴム20を挟持する。第1の固定部品212には、封口ゴム20を収容するための切り欠き部216が設けられる。第2の固定部品214は、封口ゴム20を押し当て、第2の固定部品214には、切り欠き部216に連通する固定孔218が設けられ、固定孔218の孔径は封口ゴム20の直径より小さく、固定孔218に正極リード線14及び負極リード線16を挿通する。
【0024】
第2の固定部品214は、主に封口ゴム20の移動を制限する機能を果たし、リード線牽引装置70が正極リード線14及び負極リード線16を牽引する時、第2の固定部品214は、封口ゴム20が素子10に従って移動するため、素子10と封口ゴム20の組み立てが失敗する状況を防ぐことができる。なお、他の実施形態において、第2の固定部品214を省略して、直接第1の固定部品212に階段溝を設けてもよい。
【0025】
図4及び図10に示すように、第2の固定機構300は、第1の挟持ブロック310と、第2の挟持ブロック320とを含み、第1の挟持ブロック310が円盤100に固定して接続され、第2の挟持ブロック320が円盤100に摺動可能に設けられる。第2の挟持ブロック320は、円盤100の半径方向に第1の挟持ブロック310から離隔する方向で移動して、第2の固定機構300を開放状態にすることができ、第2の挟持ブロック320はまた、円盤100の半径方向に第1の挟持ブロック310に向かって移動することもできる。
【0026】
第2の固定機構300は、第2の挟持ブロック320の第1の挟持ブロック310に近い端部に設けられる分離部品330をさらに含み、分離部品330は、正極リード線14と負極リード線16とを分離して、正極リード線14と負極リード線16が互いに接触するため、不良品除去装置80または排出装置90が素子10と封口ゴム20を押し当て排出する時に正極リード線14及び負極リード線16に圧力がかかって破断させることを防ぐ。
【0027】
第2の固定機構300は、円盤100の半径方向に延在する弾性部品340をさらに含み、弾性部品340の一端が第2の挟持ブロック320に接続され、他端が円盤100に接続される。第2の固定機構300が開放状態にある場合に、弾性部品340が圧縮され、弾性部品340の回復力により、弾性部品340が第2の挟持ブロック320を押して復帰させて、第2の固定機構300を閉鎖させる。
【0028】
本実施形態において、第2の固定機構300の開放は、回転盤400の回転により実現される。詳しく言えば、図11に示すように、回転盤400は、回転本体410と、凸ブロック420とを含み、回転本体410と円盤100とは同軸で設けられ、凸ブロック420は、回転本体410の周方向の側面に回転本体410の半径方向に突出して形成され、凸ブロック420は、第2の挟持ブロック320を押し退けて、第2の固定機構300を開放状態にすることができる。
【0029】
さらに、第2の固定機構300は、第2の挟持ブロック320に接続される当接部品350をさらに含み、第2の固定機構300が開放状態にある場合に、当接部品350は凸ブロック420に当接する。詳しく言えば、本実施形態において、当接部品350は軸受を含み、凸ブロック420との間の摩擦が転がり抵抗であるため、両者間の摩擦が低減する。
【0030】
回転盤400と円盤100は、相対回転できるため、凸ブロック420が当接部品350に当接するまで回転する時、凸ブロック420が第2の挟持ブロック320を第1の挟持ブロック310から離隔する方向に移動させて、第2の固定機構300を開放させる。凸ブロック420が当接部品350から分離するまで回転すると、第2の挟持ブロック320は、弾性部品340の作用により第1の挟持ブロック310に向かって移動して、第2の固定機構300を閉鎖させる。他の実施形態において、エアシリンダにより第2の挟持ブロック320を駆動して移動させてもよい。
【0031】
詳しく言えば、本実施形態において、凸ブロック420は、回転本体410の周方向の内側面に設けられ、第2の挟持ブロック320から第1の挟持ブロック310への方向が円盤100の半径方向の外側を向く方向に一致する。第2の固定機構300が開放する過程では、第2の挟持ブロック320が円盤100の半径方向の内側に向かって移動し、第2の固定機構300が閉鎖する過程では、第2の挟持ブロック320が円盤100の半径方向の外側に向かって移動する。なお、他の実施形態において、凸ブロック420は、回転本体410の周方向の外側面に設けられ、第2の挟持ブロック320から第1の挟持ブロック310への方向が円盤100の半径方向の内側を向く方向に一致する。第2の固定機構300が開放する過程では、第2の挟持ブロック320が円盤100の半径方向の外側に向かって移動し、第2の固定機構300が閉鎖する過程では、第2の挟持ブロック320が円盤100の半径方向の内側に向かって移動する。
【0032】
本実施形態に係る搬送装置30では、素子供給作業位置102、不良品除去作業位置105及び排出作業位置107において、いずれも第2の固定機構300を開放させる必要がある。そのため、本実施形態において、凸ブロック420は、第1の突起部422と、第2の突起部424と、第3の突起部426とを含み、第1の突起部422が素子供給作業位置102に対応し、第2の突起部424が不良品除去作業位置105に対応し、第3の突起部426が排出作業位置107に対応する。素子供給作業位置102において第2の固定機構300を開放させる目的は、正極リード線14及び負極リード線16を挿通するためであり、不良品除去作業位置105において第2の固定機構300を開放させる目的は、不良品除去装置80が、組み立てられた不合格の素子10と封口ゴム20を押し当てて排出することを容易にするためであり、排出作業位置107において第2の固定機構300を開放させる目的は、排出装置90が組み立てられた合格の素子10と封口ゴム20を押し当てて排出することを容易にするためである。
【0033】
且つ、本実施形態において、第1の突起部422により、素子供給作業位置102における第2の固定機構300が開放状態にあると同時に、第2の突起部424により、不良品除去作業位置105における第2の固定機構300が開放状態にあり、第3の突起部426により、排出作業位置107における第2の固定機構300が開放状態にある。すなわち、この3つの作業位置における第2の固定機構300は同時に開放することができる。
【0034】
さらに、本実施形態において、円盤100が所定の角度(隣接する2つの作業位置間の夾角)だけ回転するたびに、回転盤400は往復して揺動する。すなわち、1つの作業位置において、第2の固定機構300は、開放動作及び閉鎖動作をそれぞれ1回行うことができる。回転盤400が往復して揺動することは、伝動機構600により実現される。
【0035】
詳しく言えば、図4図11及び図12に示すように、伝動機構600は、リンクアセンブリ610と、カム620とを含み、リンクアセンブリの一端が回転本体410に接続され、他端がカム620に接触する。カム620が駆動機構に接続され、駆動機構がカム620を駆動して回転させる。
【0036】
リンクアセンブリ610は、順に接続される、第1のリンク630と、第2のリンク640と、第3のリンク650と、第4のリンク660と、第5のリンク670と、伝動輪680とを含み、第1のリンク630は第2のリンク640から離隔した端部が回転本体410に固定して接続される。第5のリンク670は、第4のリンク660に接続される第1のロッド672と、伝動輪680に接続される第2のロッド674とを含み、第1のロッドは、第2のロッド674に接続してV字形の第5のリンク670を形成し、且つ第1のロッド672と第2のロッド674の夾角は鈍角であり、伝動輪680はカム620に接触する。
【0037】
駆動機構がカム620を駆動して回転させる過程では、カム620は、伝動輪680を付勢し、往復して揺動させ、そして第5のリンク670と、第4のリンク660と、第3のリンク650と、第2のリンク640と、第1のリンク630との伝動により、最終的に回転盤400を往復して揺動させる。
【0038】
なお、他の実施形態において、リンクアセンブリ610に用いられるリンクの数及びリンクの形状は、いずれも実際の使用状況に応じて変更することができ、ただし回転盤400が往復して揺動することさえ実現できればよい。
【0039】
以下、1つの封口ゴム20と1つの素子10を組み立てることを例として、本実施形態によるコンデンサ組立機の動作原理を説明する。
【0040】
排出作業位置107に隣接する封口ゴム供給作業位置101において、封口ゴム供給装置40は封口ゴム20を第1の固定機構200に移送する。円盤100が間欠的に5回転した後、封口ゴム20が素子供給作業位置102に移送される。素子供給作業位置102において、第2の固定機構300は開放し、素子供給装置50は素子10の正極リード線細径部14b及び負極リード線細径部16bをそれぞれ封口ゴム20の2つの孔22に挿通し、次に、第2の固定機構300は閉鎖して正極リード線細径部14b及び負極リード線細径部16bを挟持する。
【0041】
円盤100はさらに回転して、素子10及び封口ゴム20を共に押上作業位置103に移送する。押上作業位置103において、リード線牽引装置70は素子10を押し上げて、素子10を封口ゴム20に対して上向きに移動させると、正極リード線太径部14a、負極リード線太径部16aと封口ゴム20との間の距離を短縮する。円盤100はさらに回転して、素子10及び封口ゴム20を共に押上作業位置103に移送して、正極リード線太径部14a、負極リード線太径部16aと封口ゴム20との間の距離をさらに短縮する。2つの押上作業位置103間において、検出装置60は素子10の極性を検出する。
【0042】
円盤100はさらに回転し、素子10及び封口ゴム20を共にリード線牽引作業位置104に移送する。リード線牽引作業位置104において、リード線牽引装置70は正極リード線14及び負極リード線16を牽引して、正極リード線太径部14a、負極リード線太径部16aを2つの孔22にそれぞれ挿通する。このようにして、素子10と封口ゴム20の組み立てを完了する。
【0043】
円盤100はさらに回転して、素子10及び封口ゴム20を共に不良品除去作業位置105に移送する。不良品除去作業位置105において、第2の固定機構300は開放し、素子10が合格品である場合に、不良品除去装置80は反転せず、素子10が不良品である場合に、不良品除去装置80は反転して下降し、素子10及び封口ゴム20を押し当てて搬送装置30から両者を共に排出する。第2の固定機構300が閉鎖した後、円盤100はさらに回転して、移行作業位置106に切り替わる。移行作業位置106にしばらく停留した後、円盤100はさらに回転して、排出作業位置107に切り替わる。排出作業位置107においては、素子10及び封口ゴム20を載置しているか否かに関らず、排出装置90は下降する。素子10が合格品である場合に、排出装置90は素子10及び封口ゴム20を押し当てて搬送装置30から両者を共に排出する。
【0044】
上記実施形態に係る各技術的特徴を任意に組み合わせることができるが、説明を簡素化するため、上記実施形態に係る各技術的特徴の可能な組み合わせを全て説明していない。これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がなければ、いずれも本明細書に記載されるものとして見なされる。
【0045】
上述した実施例では、本発明のいくつかの実施形態について詳細に説明しているが、特許請求の範囲を限定するものとして理解すべきではない。なお、当業者は、本発明の趣旨を逸脱しないことを前提に、変形と改良を加えることもでき、これらの変形と改良はいずれも本発明の保護範囲に含まれる。本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に準拠すべきである。
【0046】
[付記]
[付記1]
周方向に間隔をあけて配置される複数の作業位置を有する円盤と、
前記作業位置と一対一で対応するように前記円盤に取り付けられ、封口ゴムを固定するための複数の第1の固定機構と、
前記円盤に接続され、前記円盤を駆動して回転させる駆動機構と、
を含むことを特徴とする搬送装置。
【0047】
[付記2]
前記作業位置と一対一で対応するように前記円盤に取り付けられ、正極リード線及び負極リード線を固定するための複数の第2の固定機構をさらに含む、
付記1に記載の搬送装置。
【0048】
[付記3]
前記第2の固定機構は、第1の挟持ブロックと、第2の挟持ブロックとを含み、
前記第1の挟持ブロックは、前記円盤に固定して接続され、
前記第2の挟持ブロックは、前記円盤に摺動可能に設けられ、
前記第2の挟持ブロックは、前記円盤の半径方向に前記第1の挟持ブロックから離隔するように移動して、前記第2の固定機構を開放状態にし、且つ、前記円盤の半径方向に前記第1の挟持ブロックに接近して移動することができる、
付記2に記載の搬送装置。
【0049】
[付記4]
回転本体と、凸ブロックとを含む回転盤をさらに含み、前記回転本体は、前記円盤と同軸で設けられ、前記凸ブロックは、前記回転本体の周方向の側面に前記回転本体の半径方向に突出して形成され、前記第2の挟持ブロックを押し退けて、前記第2の固定機構を開放状態にすることができる、
付記3に記載の搬送装置。
【0050】
[付記5]
伝動機構をさらに含み、前記駆動機構は、前記伝動機構を介して前記回転盤を駆動して前記円盤に対して回転させる、
付記4に記載の搬送装置。
【0051】
[付記6]
前記伝動機構は、リンクアセンブリと、カムとを含み、前記リンクアセンブリの一端が前記回転本体に接続され、他端が前記カムに接触し、前記カムが前記駆動機構に接続され、前記駆動機構が前記カムを駆動して回転させ、
前記円盤が所定の角度だけ回転するたびに、前記回転盤は往復して揺動し、前記所定の角度は、隣接する2つの前記作業位置間の夾角である、
付記5に記載の搬送装置。
【0052】
[付記7]
前記リンクアセンブリは、順に接続される、第1のリンクと、第2のリンクと、第3のリンクと、第4のリンクと、第5のリンクと、伝動輪とを含み、前記第1のリンクは、前記第2のリンクの一端から離隔して前記回転本体に固定して接続され、前記第5のリンクは、前記第4のリンクに接続される第1のロッドと、前記伝動輪に接続される第2のロッドとを含み、前記第1のロッドは、前記第2のロッドに接続してV字形の前記第5のリンクを形成し、且つ前記第1のロッドと前記第2のロッドとの夾角は鈍角であり、前記伝動輪は前記カムに接触する、
付記6に記載の搬送装置。
【0053】
[付記8]
前記作業位置は、素子供給作業位置と、不良品除去作業位置と、排出作業位置とを含み、前記凸ブロックは、第1の突起部と、第2の突起部と、第3の突起部とを含み、前記第1の突起部は前記素子供給作業位置に対応し、前記第2の突起部は前記不良品除去作業位置に対応し、前記第3の突起部は前記排出作業位置に対応し、前記第1の突起部により、前記素子供給作業位置における前記第2の固定機構は開放状態にあると同時に、前記第2の突起部により、前記不良品除去作業位置における前記第2の固定機構は開放状態にあり、前記第3の突起部により、前記排出作業位置における前記第2の固定機構は開放状態にある、
付記4に記載の搬送装置。
【0054】
[付記9]
前記第2の固定機構は当接部品をさらに含み、前記当接部品は前記第2の挟持ブロックに接続され、前記第2の固定機構が開放状態にある時、前記当接部品は前記凸ブロックに当接する、
付記4に記載の搬送装置。
【0055】
[付記10]
前記第2の固定機構は弾性部品をさらに含み、前記弾性部品は、前記円盤の半径方向に延在し、その一端が前記第2の挟持ブロックに接続され、他端が前記円盤に接続される、
付記3に記載の搬送装置。
【0056】
[付記11]
前記第2の固定機構は分離部品をさらに含み、前記分離部品は、前記第2の挟持ブロックの前記第1の挟持ブロックに接近する端部に設けられ、前記正極リード線と前記負極リード線を分離するためのものである、
付記3に記載の搬送装置。
【0057】
[付記12]
前記円盤は、円盤本体と、延在部とを含み、前記円盤本体は、前記駆動機構に接続され、前記延在部は、前記円盤本体の周方向に間隔をあけて複数配置され、複数の前記延在部は、複数の前記作業位置と一対一で対応し、
前記円盤に固定溝と貫通孔とが設けられ、前記固定溝は、前記円盤の半径方向に前記延在部を貫通して前記円盤本体まで延在し、前記第2の固定機構が前記固定溝内に取り付けられ、前記貫通孔は、前記円盤の軸方向に前記延在部を貫通し、且つ前記固定溝に連通し、前記貫通孔に前記正極リード線及び前記負極リード線が挿通する、
付記2に記載の搬送装置。
【0058】
[付記13]
前記円盤は蓋板をさらに含み、前記蓋板は、前記円盤本体の前記固定溝を備える面に設けられて、前記円盤の軸方向に前記第2の固定機構を規制する、
付記12に記載の搬送装置。
【0059】
[付記14]
前記第1の固定機構は、固定ブロックと、可動ブロックと、回転軸と、伸縮部品とを含み、前記固定ブロックは前記円盤に固定して接続され、前記可動ブロックは前記回転軸を介して前記円盤に回転可能に接続され、前記固定ブロックと前記可動ブロックは、協働して前記封口ゴムを挟持し、前記回転軸の軸線は前記円盤の軸線に平行であり、前記伸縮部品の一端が前記可動ブロックに接続され、他端が前記円盤に接続される、
付記1に記載の搬送装置。
【0060】
[付記15]
前記固定ブロックは、前記円盤の軸方向に積層して設けられる第1の固定部品と、第2の固定部品とを含み、前記第1の固定部品と前記可動ブロックは協働して前記封口ゴムを挟持し、前記第1の固定部品に前記封口ゴムを収容するための切り欠き部が設けられ、前記第2の固定部品は前記封口ゴムを押し当てるためのものであり、前記第2の固定部品には前記切り欠き部に連通する固定孔が設けられ、前記固定孔の孔径は前記封口ゴムの直径より小さく、前記固定孔に正極リード線及び負極リード線を挿通する、
付記14に記載の搬送装置。
【0061】
[付記16]
前記作業位置は、前記円盤の回転方向に順に配置される、封口ゴム供給作業位置と、素子供給作業位置と、押上作業位置と、リード線牽引作業位置と、不良品除去作業位置と、移行作業位置と、排出作業位置とを含む、
付記1に記載の搬送装置。
【0062】
[付記17]
各前記作業位置は同じ夾角をなすように設けられる、
付記1に記載の搬送装置。
【0063】
[付記18]
前記作業位置は、12個設けられ、各前記作業位置間の夾角は30°である、
付記17に記載の搬送装置。
【0064】
[付記19]
素子と封口ゴムを組み立てて、前記素子の正極リード線及び負極リード線を前記封口ゴムの2つの孔にそれぞれ挿通するコンデンサ組立機において、
周方向に間隔をあけて配置される複数の作業位置が設けられる円盤と、前記作業位置と一対一で対応するように前記円盤に取り付けられ、封口ゴムを固定するための複数の第1の固定機構と、前記円盤を駆動して回転させる駆動機構とを含む搬送装置と、
前記封口ゴムを前記第1の固定機構に移送するための封口ゴム供給装置と、
前記素子を前記搬送装置に移送し、且つ前記正極リード線及び前記負極リード線を2つの前記孔に挿通するための素子供給装置と、
前記正極リード線及び前記負極リード線を牽引するためのリード線牽引装置と、
組み立てられた前記素子と前記封口ゴムを押し当てて前記第1の固定機構から排出するための排出装置とを含み、
前記封口ゴム供給装置と、前記素子供給装置と、前記リード線牽引装置と、前記排出装置とは、前記円盤の回転方向に順に配置される、
ことを特徴とするコンデンサ組立機。
【0065】
[付記20]
前記素子供給装置と前記リード線牽引装置との間に配置され、前記素子の極性を検出するための検出装置と、前記リード線牽引装置と前記排出装置との間に配置され、前記検出装置により検出された不合格の前記素子を押し当て排出するための不良品除去装置とをさらに含む、
付記19に記載のコンデンサ組立機。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12