(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6903744
(24)【登録日】2021年6月25日
(45)【発行日】2021年7月14日
(54)【発明の名称】成形機械から出ていくガラス容器の光学検査のための装置
(51)【国際特許分類】
G01N 21/90 20060101AFI20210701BHJP
G01N 21/84 20060101ALI20210701BHJP
【FI】
G01N21/90 A
G01N21/84 E
【請求項の数】14
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2019-515364(P2019-515364)
(86)(22)【出願日】2017年9月19日
(65)【公表番号】特表2019-529914(P2019-529914A)
(43)【公表日】2019年10月17日
(86)【国際出願番号】FR2017052507
(87)【国際公開番号】WO2018051049
(87)【国際公開日】20180322
【審査請求日】2020年8月25日
(31)【優先権主張番号】1658759
(32)【優先日】2016年9月19日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】509083201
【氏名又は名称】ティアマ
(74)【代理人】
【識別番号】100107641
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 耕一
(72)【発明者】
【氏名】フィヨン,パスカル
(72)【発明者】
【氏名】フージェール,フロラン
(72)【発明者】
【氏名】シャベール,アドリアン
【審査官】
吉田 将志
(56)【参考文献】
【文献】
特開平05−099861(JP,A)
【文献】
国際公開第2014/038012(WO,A1)
【文献】
米国特許第04694158(US,A)
【文献】
特開2005−347645(JP,A)
【文献】
特開昭51−080288(JP,A)
【文献】
特開2001−221747(JP,A)
【文献】
特開2014−134461(JP,A)
【文献】
特開2016−080702(JP,A)
【文献】
特開2014−098574(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 21/84−958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
成形機械(3)において製造された高温のガラス容器(2)を光学的に検査するための検査装置であって、前記容器は、検査装置(1)を通って高速で移動するように前記成形機械からの出口でコンベア(5)上に連続して配置され、前記検査装置(1)は、光放射面(8)を有する容器の照明システム(7)と、前記光放射面からの光によって背後から照らされた容器の画像を取得する少なくとも1つのカメラ(10)と、前記照明システム(7)の動作及び前記カメラ(10)の動作を制御するためのシステムとを備え、
前記照明システム(7)の前記光放射面(8)は、
・1msより短い閃光時間、かつ650nmより長い波長での第1の「フラッシュ」光束、及び、
・650nmより短い可視波長、かつ2s以上の持続時間による第2の「ボトルスキャン」光束、
の両方を放射するのに適しており、
前記照明システム(7)は、
・前記フラッシュ光束によって背後から照らされた各容器の画像を前記カメラ(10)が取得することを可能にするべく、前記装置を通って移動する各容器に対して前記フラッシュ光束を放射し、及び、
・人間の眼には連続的であると認識されるべく、前記フラッシュ光束とは独立して前記「ボトルスキャン」光束を放射するように制御されることを特徴とする、検査装置。
【請求項2】
前記照明システム(7)を制御するための前記システムは、前記照明システムによって放射される前記「ボトルスキャン」光束の強度を調節するための手動の調整つまみ(12)を有することを特徴とする、請求項1に記載の検査装置。
【請求項3】
前記手動の調整つまみ(12)は、前記照明システムに取り付けられた制御部材又は前記照明システムから離れて位置する制御部材である、請求項2に記載の検査装置。
【請求項4】
前記照明システム(7)は、前記光放射面にわたって規則的に分布され、かつ650nmから5000nmの範囲の波長で光を生成するのに適している、「フラッシュ」光のための第1の一連の個々の光源(14)を含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の検査装置。
【請求項5】
前記照明システム(7)は、前記光放射面にわたって規則的に分布され、かつ300nmから650nmの範囲にある波長で可視光を生成するのに適している、「ボトルスキャン」束を放射するための第2の一連の個々の光源(15)を含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の検査装置。
【請求項6】
前記第1の一連の個々の光源(14)及び前記第2の個々の一連の光源(15)は、平面内に延びる少なくとも1つの支持板(17)上に交互に位置することを特徴とする、請求項4及び5に記載の検査装置。
【請求項7】
前記照明システム(7)は、その光放射面として、前記第1の一連の個々の光源及び前記第2の個々の一連の光源のための前記支持板(17)の前に配置された拡散器(18)を含むこと特徴とする、請求項6に記載の検査装置。
【請求項8】
前記照明システム(7)は、前記拡散器(18)の前に配置された保護窓(19)を含むこと特徴とする、請求項7に記載の検査装置。
【請求項9】
前記フラッシュ光束を放射するための前記照明システム(7)は、50Hzよりも高い周波数で動作するように電圧及び/又は電流及び/又はパルス幅システムによって制御されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載の検査装置。
【請求項10】
前記フラッシュ光束を放射するための前記照明システム(7)は、容器の通過、フラッシュ光束の放射及び前記カメラ(10)による画像の取得の同期をとる役割を担う制御システムによって制御されること特徴とする、請求項1から9のいずれか1項に記載の検査装置。
【請求項11】
前記光束が人間の眼には連続的であると認識されるように、前記ボトルスキャン光束を放射するための前記照明システムは、50Hzよりも高い周波数で動作する変調装置によって制御されること特徴とする、請求項1から10のいずれか1項に記載の検査装置。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか1項に記載の少なくとも1つの検査装置(11)を通過してガラス容器を高速で連続して移動させるために、成形機械(3)から出ていく高温のガラス容器(2)が配置されるコンベア(5)を含む検査設備であって、前記容器(2)を照らすための前記照明システム(4)は、前記コンベア(5)の一方の側(5d)に配置され、操作者のための通行領域(Z)において、前記カメラ(10)は前記コンベアの反対側(5c)に配置されていることを特徴とする、検査設備。
【請求項13】
前記照明システム(7)には、前記「ボトルスキャン」光束の強度を調節するための手動の調整つまみ部材(12)が設けられており、前記調整つまみ部材は、前記通行領域(Z)に位置する操作者が接近可能であるように前記照明システム(7)に取り付けられ、かつ前記照明システム(7)を制御するための前記システムに接続されていることを特徴とする、請求項12に記載の検査設備。
【請求項14】
前記照明システム(7)は、前面に光放射面(8)を有する筐体(9)を備え、前記筐体(9)は、前記コンベア(5)に固定されていることを特徴とする、請求項12又は13に記載の検査設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高温状態にある半透明な又は透明な中空の容器又は対象物を光学的に検査する分野に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、特に、製造機械又は成形機械から出ていくガラスボトル又はフラスコのような対象物の高速での光学検査を提供することを目的とする。
【0003】
従来の方法では、成形機械は、多数のキャビティを含み、各キャビティは、容器が高温で最終の形状を獲得する1つの鋳型を有する。成形機械からの出口では、吹き付け及び焼きなましのような処理のための様々なステーションに容器を連続して通過させる搬送コンベア上に列を形成するように、容器は移動される。
【0004】
成形機械上で、できるだけ早く欠陥を修正できるように、様々な処理ステーションを通過する前に、成形機械からの出口でできるだけ早く成形の欠陥を確認できることは有利であろう。特に、工程が変動しても、できるだけ迅速に工程を修正するために、成形工程の設定に直接関係する容器の寸法の偏差又は容器の変形を検出することが有利である。
【0005】
従来の技術では、まだ高温の、すなわち300℃から600℃の範囲にある温度の容器を検査するために、成形機械からの出口に非接触の光学検査システムを設置することが知られている。
【0006】
例えば、特許EP0177004は、成形直後でまだ高温のガラス容器の非接触検査のためのシステムを提案している。そのシステムは、コンベアの一方の側に配置された光源と、光源が備えられている側とは反対のコンベアの側に取り付けられたリニアカメラとを有する。この観測のために使用される光が光源から容器へ、そして容器から観測場所へ移動する限り、それらが背後から照らされるように、容器は光源とカメラとの間で列をなして動く。
【0007】
その自動検査システムとは独立して、成形機械を制御する操作者は、成形機械から出ていく容器の品質の視覚的な評価を得ることを可能にする「ボトルスキャナー」と呼ばれる光源をしばしば利用できる。ボトルスキャナーは、成形機械からの出口に位置するコンベアに沿って設置され、背後から照らされた容器を操作者が観測するように、操作者が存在する側から離れたコンベアの側に位置される。
【0008】
残念ながら、多くの用途において、成形機械からの出口における利用可能な空間には、設置されるべきボトルスキャナー及び自動検査システムのための余地がないことに留意すべきである。
【0009】
本発明は、高温のガラス容器を光学的に検査するための装置を提案することによって従来技術の欠点を取り除くことを目的とする。その装置は、成形機械の出口に設置するのに適していながら、操作者によって視覚的に容器を検査でき、かつ容器を自動的に検査できるように設計されている。
【0010】
そのような目的を達成するために、本発明の装置は、成形機械において製造された高温のガラス容器の光学検査を提供し、前記容器は、検査装置を通って高速で移動するように前記成形機械からの出口でコンベア上に連続して配置される。前記検査装置は、光放射面を有する容器の照明システムと、前記光放射面からの光によって背後から照らされた容器の画像を取得する少なくとも1つのカメラと、前記照明システムの動作及び前記カメラの動作を制御するためのシステムとを備える。
【0011】
本発明によれば、前記照明システムの前記光放射面は、以下の両方を放射するのに適している。
・1msより短い閃光時間、かつ650nmより長い波長での第1の「フラッシュ」光束、及び、
・650nmより短い可視波長、かつ2s以上の持続時間による第2の「ボトルスキャン」光束。
【0012】
前記照明システムは、
・前記フラッシュ光束によって背後から照らされた各容器の画像を前記カメラが取得することを可能にするべく、前記装置を通って移動する各容器に対して前記フラッシュ光束を放射し、及び、
・人間の眼には連続的であると認識されるべく、前記フラッシュ光束とは独立して前記「ボトルスキャン」光束を放射するように制御される。
【0013】
さらに、本発明の設備は、また、少なくとも1つ又は複数の、以下の追加の特徴を組み合わせて備えていてもよい。
・前記照明システムを制御するための前記システムは、前記照明システムによって放射される前記「ボトルスキャン」光束の強度を調節するための手動の調整つまみを有する。
・前記手動の調整つまみは、前記照明システムに取り付けられた制御部材又は前記照明システムから離れて位置する制御部材である。
・前記照明システムは、前記光放射面にわたって規則的に分布され、かつ650nmから5000nmの範囲の波長で光を生成するのに適している、「フラッシュ」光のための第1の一連の個々の光源を含む。
・前記照明システムは、前記光放射面にわたって規則的に分布され、かつ300nmから650nmの範囲にある波長で可視光を生成するのに適している「ボトルスキャン」束を放射するための第2の一連の個々の光源を含む。
・前記第1の一連の個々の光源及び前記第2の個々の一連の光源は、平面内に延びる少なくとも1つの支持板上に交互に位置する。
・前記照明システムは、その光放射面として、前記第1の一連の個々の光源及び前記第2の個々の一連の光源のための前記支持板の前に配置された拡散器を含む。
・前記照明システムは、前記拡散器の前に配置された保護窓を含む。
・前記フラッシュ光束を放射するための前記照明システムは、50Hzよりも高い周波数で動作するように電圧及び/又は電流及び/又はパルス幅システムによって制御される。
・前記フラッシュ光束を放射するための前記照明システムは、容器の通過、フラッシュ光束の放射及び前記カメラによる画像の取得の同期をとる役割を担う制御システムによって制御される。そして、
・前記光束が人間の眼には連続的であると認識されるように、前記ボトルスキャン光束を放射するための前記照明システムは、50Hzよりも高い周波数で動作する変調装置によって制御される。
【0014】
本発明は、また、少なくとも1つの検査装置を通過してそれらを高速で連続して移動させるために、成形機械から出ていく高温のガラス容器が配置されるコンベアを含む検査設備を提供する。
【0015】
本発明によれば、前記容器を照らすための前記照明システムは、コンベアの一方の側に配置され、操作者のための通行領域において、前記カメラは前記コンベアの反対側に配置されている。
【0016】
さらに、本発明の設備は、また、少なくとも1つ又は複数の、以下の追加の特徴を組み合わせて備えていてもよい。
【0017】
・前記照明システムには、前記「ボトルスキャン」束の強度を調節するための手動の調整つまみ部材が設けられており、前記調整つまみ部材は、前記通行領域に位置する操作者が接近可能であるように前記照明システムに取り付けられ、かつ前記照明システムを制御するための前記システムに接続されている。そして、
・前記照明システムは、前面に光放射面を有する筐体を備え、前記筐体は、コンベアに固定されている。
【0018】
他の様々な特徴は、非限定的な例として本発明の実施形態を示す添付の図面を参照して、以下に与えられる説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、容器成形機械からの出口に位置する本発明による検査装置を示す概略的な平面図である。
【
図2】
図2は、
図1に示される本発明による検査装置を示す概略的な側面図である。
【
図3】
図3は、本発明による照明システムの一実施形態を示す概略的な分解斜視図である。
【
図4】
図4は、本発明による照明システムの特徴的な詳細を示す平面図である。
【
図5】
図5は、相対放射エネルギーEを示す曲線A及びBを波長λに応じてプロットしており、それぞれ、人間の眼のスペクトルの応答及び「フラッシュ」光束のスペクトルの例を示す。
【
図6】
図6は、相対放射エネルギーEを波長λに応じてプロットしており、「ボトルスキャン」光束のスペクトルの例を示す。
【0020】
図1により明確に示されるように、本発明は、例えば、ガラスボトル又はフラスコのような透明又は半透明の容器2を、それらが高温の間に検査するための装置1を提供する。装置1は、任意の既知の種類の製造機械又は成形機械3から出ていく容器2を検査できるように配置される。成形機械からの出口では、容器2は高温であり、典型的には300℃から600℃の範囲にある。
【0021】
通常の方法では、成形機械3は、一連のキャビティ4を有し、各キャビティは、容器2を成形するために使用される。既知の方法では、成形機械3によって成形されたばかりの容器2は、容器の列を形成するように、出口コンベア5上に連続して配置される。それらが様々な処理ステーションを連続して通過するように、容器2は、コンベア5によって移送方向Fに列をなして搬送される。通常、コンベア5は、地面上に立ち、かつ容器2が位置するコンベア平面Pを定める可動ベルト5bを支持する固定構造5aを有する。コンベア5は、高さを変えることができる。すなわち、容器の列が上昇又は下降の傾斜に従うように、コンベア平面Pと地面との間の距離は、移送方向Fと地面との間の傾斜角と同様に変化させることができる。
【0022】
可動ベルト5bは、コンベア平面Pの下方で互いに実質的に平行に延びる2つの側壁5c及び5dを有する固定構造5a上を動く。これら2つの固定壁5c及び5dは、コンベア5の2つの対向する側面、すなわち人が行動できる介入領域Zに対して、コンベアの前側及びコンベアの後側のそれぞれを定める。「前側の」壁と呼ばれる壁5cは、人のための介入領域Zの一方の側を定め、一方、コンベアの後側の壁は、符号5dで示される。
【0023】
本発明によれば、コンベア5が検査装置1を通って高温の容器2を連続して移動させるように、本発明の検査装置1は、可能な限り成形機械3の近くに配置されている。したがって、これにより、容器2の良否状態のインライン検査を実施できる。典型的に、装置1は、成形機械3からの出口と焼きなまし炉6との間に位置しており、好ましくは、一般的に、機械で成形した後に第1の処理ステーションを構成する表面処理フード6aの前に位置される。
【0024】
本発明の検査装置1は、容器2を照らすための照明システム7を備えており、筐体9の前面を構成する光放射面8を有する。示される実施形態では、筐体9は長方形の箱の形状を有する。ただし、筐体が他の形状を有していてもよいことは明らかである。同様に、光放射面8は平面であってもよく、湾曲していてもよい。図示されるように、筐体9は、長方形の形状である光放射面8に平行に延びる後壁9bに対して垂直に延びる側壁9aを有する。
【0025】
本発明による検査装置1は、また、光放射面8から来る光によって背後から照らされた容器の画像を取得する少なくとも1つのカメラ10を有する。この目的のために、照明システム7はコンベア5の一方の側に位置する一方、カメラ10はコンベア5の他方の側に位置する。カメラ10は、したがって、介入領域Zを定めるコンベアの前側に位置する一方、照明システム7は、コンベア5の後側に位置する。
【0026】
有利には、カメラ10はレンズを備えている。典型的には、カメラ10は、デジタル又はアナログの電子画像を、画像を分析及び/又は格納及び/又は表示するためのシステムに供給する電子イメージセンサを備える。イメージセンサは、好ましくは、マトリクスの形態であり、制御装置は、その時間(持続時間)及び光の統合(integration)の発生(瞬間)を制御する役割を担う。イメージセンサは、容器を照らす照明システム7によって放射される如何なる種類の光にも感度を有する。カメラに取り付けられたレンズは、容器の光学画像又は容器の一部の光学画像をイメージセンサ上に集束させる。言い換えれば、イメージセンサが電子画像に変換する光学画像をレンズは生成する。例として、カメラ10は取り付け箱11の内部に取り付けられている。
【0027】
箱11は、好ましくは、コンベア5の前壁5cに直接取り付けられることによってコンベアに固定されている。同様に、照明システム8は、コンベア5の後壁5dに直接取り付けられることによってコンベアに固定されている。箱11及び照明システム8は、コンベアとの強固な接続を提供するための任意の適切な手段によってコンベア5に固定されている。
【0028】
本発明による検査装置1は、また、照明システム7を制御するためのシステム及びカメラ10を制御するためのシステムを含む電子制御システムを備える。これらの制御システム(図示せず)は、照明システム7の動作及びカメラ10の動作を制御するのに適している任意の電子手段によって構成されている。光源のための制御システムは、任意には、光源7の筐体9に含まれていてもよい。制御システムは分離されていてもよく、単一の装置になるように組み合わされていてもよい。それらはまた、画像を分析及び/又は格納及び/又は表示するためのシステムに配置されていてもよく、組み合わされていてもよい。
【0029】
通常の方法では、制御システムは、有利には、成形機械3又はコンベア5のコーダーのような他の部材に接続される。カメラの視野内における容器の通過と画像の取得との同期をとるように、カメラ10を制御するためのシステムは、容器の通過に同期して画像の統合命令をカメラに送るのに適している。容器がカメラの観測視野に存在するときに容器が照らされてその画像が取得されうるように、照明システム7を制御するための制御システムは、容器の通過及びカメラによって行われる相互作用に同期して光源に照射命令を送るのに適している。
【0030】
本発明によれば、照明システム7は、650nmより長い波長で1msより短い閃光時間の「フラッシュ」と呼ばれる第1の光束、及び、650nmより短い波長で2s以上の持続時間、好ましくは連続して放射される「ボトルスキャン」束と呼ばれる第2の光束の両方を放射するのに適している光放射面8を有する。
【0031】
したがって、光放射面8は、可視スペクトルの外側となるように、650nmより長く、典型的には650nmから5000nmの範囲にあり、有利には700nmから900nmの範囲にある波長で、「フラッシュ」、すなわち第1の光束を放射することを理解すべきである。この第1の光束の波長は、人間の眼には認識されないように選択されることに留意すべきである。具体的には、このフラッシュ光束が操作者を妨害してはならず、操作者に視覚障害又は神経障害を生じさせてはならない。
【0032】
図5の曲線Aは、人間の眼のスペクトルの応答を示し、曲線Bは、フラッシュ光束のスペクトルの例を示している。フラッシュ光束のスペクトルもまた狭く、50%のエネルギーにおける最大幅が30nmであることに留意すべきである。
【0033】
さらに、この第1の「フラッシュ」光束は、画像内のモーションブラーを低減し、かつ操作者を妨害しないように、できる限り短い持続時間で放射される。例として、フラッシュの持続時間は1μsから1msの範囲にあってもよく、有利には50μsから500μsの範囲にあってもよい。第1の光束のこの持続時間は、カメラが検査を実施するときに最大の光度を保証するように選択される。言い換えれば、照明システム7は、第1の光束として、カメラ10によって集められるべき赤外線パルス照明(国際照明委員会における意味)を供給する。
【0034】
光放射面8は、650nmより短い、典型的には300nmから650nmの範囲にある可視波長を有する「ボトルスキャン」束と呼ばれる第2の光束を放射することを考慮すべきである。この第2の光束の波長スペクトルは、人間の眼で認識できるように、かつ殆どのガラスボトルを通過するように選択されることに留意すべきである。典型的には、放射面8は、第2の光束として、例えば、介入領域Zに位置する人が背後からの照射によって容器を検査することを可能にする白色光の形態である、幅のある可視スペクトルを有する光を放射する。例として、
図6は、「ボトルスキャン」という第2の光束のスペクトルの例を示している。
【0035】
さらに、この第2の「ボトルスキャン」光束は、2msより長い持続時間、有利には一連の容器が検査装置を通過する時間の間放射される。典型的には、第2の「ボトルスキャン」光束は、成形機械から出ていく容器が検査される時間にわたって連続して放射される。人間の眼が光の強度の有意な変化を認識できないとき、放射は「連続的」であると言われる。「ボトルスキャン」光束は、したがって、人間の眼には連続的であると認識される。照明システム7を制御するためのシステムは、したがって、すなわち人間の眼によって認識される、±5%以内で安定しているルーメンで光束を維持するのに適している。
【0036】
もちろん、同じ成形機械から出ていく2つの異なる種類の容器の製造の合間には、照明システム7は、もはやこの第2の「ボトルスキャン」光束を供給する必要はない。
【0037】
本発明の別の特徴によれば、制御システムは、フラッシュ光束によって背後から照らされた各容器に関する画像をカメラ10が取得できるように、装置を通過する各容器2に対してフラッシュ光束を放射するべく、照明システム7の動作を制御する。したがって、カメラが光を統合している間、フラッシュ光束は放射される。
【0038】
したがって、検査装置を通過する容器2の検出に応じて、制御システムは、容器の通過、フラッシュ光束の放射、及びカメラによる画像の取得の間の同期、すなわち、カメラによる統合の同期を管理する。したがって、照明システム7とカメラ10との間を各容器2が通過している最中に、制御システムは、第1に、照明システムがフラッシュ光束を放射するように照明システム7を制御する役割を担い、第2に、フラッシュ光束によって背後から照らされながら容器の少なくとも1つの画像を取得するようにカメラ10のセンサによる光の統合を制御する役割を担う。
【0039】
制御システムは、フラッシュ光束を放射するために、照明システム7に対する電圧の制御及び/又は電流の制御及び/又は持続時間の制御を提供する。
【0040】
本発明の別の特徴によれば、フラッシュ光束とは独立の「ボトルスキャン」光束を照明システム7が放射し、フラッシュ光束を放射する間それを維持するように、制御システムは、照明システム7の動作を制御する。言い換えれば、照明システム7は、白色光を連続的に供給すること、及び、検査システムを容器が通過する各機会で赤外線パルス光を供給することに適している。したがって、各容器の通過中に、照明システム7は、第1の照明と第2の照明とを同時に放射する。パルス照明は連続する光に加えられる。
【0041】
照明システム7の制御システムは、電流の大きさ及び/又は電圧の大きさを変更することによってボトルスキャン光束の強度を制御する。
【0042】
本発明の変形例によれば、照明システム7の制御システムは、パルス幅変調(Pulse Width Modulation)の方法を使用することによって、ボトルスキャン光束の認識される強度を制御する。言い換えれば、認識される光束は、眼にとって連続的であるが、実際には、眼が連続していると錯覚するのに十分に高い変調周波数で放射される、様々な幅の連続したパルスから構成されている。変調周波数は、50Hzより大きく、1kHzに達してもよい。本発明のこの変形例では、眼がボトルスキャン光束を連続していると認識する範囲で断続性を付与することが観測者の不快感を導かないのであれば、フラッシュ光束が放射されている間ボトルスキャン光束の状態は、維持されてもよく、減少されてもよく、ゼロであってもよい。
【0043】
有利な実施形態の特徴によれば、照明システムを制御するためのシステムは、照明システムによって放射される「ボトルスキャン」光束の強度を調節するための手動の調整つまみ12を含む。この手動の調整つまみは、したがって、特に、ガラス容器の色及びガラス容器の厚さに応じて、光束の強度を適合させることを可能にする。有利には、この手動の調整つまみ12は、照明システム7による「ボトルスキャン」光束の放射の停止又は開始のためにも使用されうる。
【0044】
好ましい実施形態の変形例では、手動の調整つまみ12は、照明システム7に取り付けられている。有利には、手動の調整つまみ12は、通行領域Zにいる操作者が接近可能であるように、照明システム7に取り付けられている。例えば、手動の調整つまみ12は、筐体9の上部に取り付けられていてもよい。手動の調整つまみ12は、電気調光器のような、任意の適切な方法で作製された制御部材である。
【0045】
図示されない他の実施形態の変形例では、手動の調整つまみ12は、通行領域Zに位置する操作者が接近可能であるように、照明システム7から離れている。この実施形態では、手動の調整つまみ12は、通行領域に配置され、かつ照明システム7を制御するための制御システムに接続される。
【0046】
図3及び
図4は、光放射面8が筐体9の前面を占める照明システム7の好ましい実施形態の例を示している。「ボトルスキャン」光束及びフラッシュ光束の両方を放射する光放射面8は、容器の移動方向における幅、及びコンベア平面に垂直な高さを有し、それらは、移動する容器の幅及び移動する容器の高さよりも大きく定められる。幅は、典型的には、100mmから400mmの範囲にあり、高さは200mmから800mmの範囲にある。
【0047】
照明システム7は、光放射面にわたって規則的に分布し、かつ第1の光束を生成するのに適している、「フラッシュ」光を放射するための第1の一連の個々の光源14を有する。典型的には、個々の「フラッシュ」光源14は、発光ダイオード(LED又はOLED)である。
【0048】
照明システム7は、また、光放射面にわたって規則的に分布し、かつ第2の光束を生成するのに適している、「ボトルスキャン」光を放射するための第2の一連の個々の光源15を有する。典型的には、個々の「ボトルスキャン」光源15は、発光ダイオード(LED又はOLED)である。
【0049】
第1の一連の個々の光源14及び第2の一連の個々の光源15は、プリント回路のような、少なくとも1つの支持板17上に交互に位置している。示される例では、光源14及び15は、平面N内に延びる単一の支持板17に取り付けられている。もちろん、光源は、平面N内に延びるように設置された複数の積層支持板17に取り付けられていてもよい。
【0050】
図4に示す例では、第1の一連の個々の光源14は、例として、移送方向Fに平行である、互いに平行な重ねられた列に沿って組織化されている。同様に、第2の一連の個々の光源15は、互いに平行な重ねられた列に沿って組織化されている。ただし、それらは、第1の一連の列の間に挟まれている。したがって、いずれかの一連の個々の光源の列は、別の一連の個々の光源の2つの列の間にある。
【0051】
図3に示される好ましい実施形態では、照明システム7は、その光放射面として、第1の一連の個々の光源及び第2の一連の光源を支持する支持板17の前に配置された拡散器18を備えている。照明システム7は、好ましくは、拡散器18の前に配置された保護窓19を有する。
【0052】
もちろん、拡散器18が設置されていない場合には、光放射面8は、個々の「フラッシュ」光源14及び「ボトルスキャン」光源15に対応していてもよいことに留意すべきである。言い換えれば、光放射面8は発光面に対応し、発光面から放射される光が観測者又はカメラによって認識される。