特許第6903746号(P6903746)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6903746
(24)【登録日】2021年6月25日
(45)【発行日】2021年7月14日
(54)【発明の名称】電池セル直列モジュール
(51)【国際特許分類】
   H01L 31/05 20140101AFI20210701BHJP
   H02S 40/34 20140101ALI20210701BHJP
【FI】
   H01L31/04 570
   H02S40/34
【請求項の数】4
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2019-515917(P2019-515917)
(86)(22)【出願日】2018年9月26日
(65)【公表番号】特表2019-533307(P2019-533307A)
(43)【公表日】2019年11月14日
(86)【国際出願番号】CN2018107588
(87)【国際公開番号】WO2019062758
(87)【国際公開日】20190404
【審査請求日】2019年3月18日
(31)【優先権主張番号】201710888261.5
(32)【優先日】2017年9月27日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519095522
【氏名又は名称】ジョジアン ジンコ ソーラー カンパニー リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】519095533
【氏名又は名称】ジンコ ソーラー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100130513
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 直也
(74)【代理人】
【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二
(74)【代理人】
【識別番号】100130177
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 弥一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100161746
【弁理士】
【氏名又は名称】地代 信幸
(72)【発明者】
【氏名】ワン ジュアン
(72)【発明者】
【氏名】リィウ ヤフォン
(72)【発明者】
【氏名】ジン ハオ
【審査官】 佐竹 政彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−175520(JP,A)
【文献】 特開2013−206967(JP,A)
【文献】 特表2016−527857(JP,A)
【文献】 特開2006−332353(JP,A)
【文献】 特開2005−129773(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第107068796(CN,A)
【文献】 中国特許第103500768(CN,B)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 31/00−31/078
H02S 40/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数組の電池セルユニット(100)を含み、各組前記電池セルユニット(100)は複数の電池セルを含む電池セル直列モジュールであって、各組前記電池セルユニット(100)において、隣り合う二つの電池セルにおける一方の電池セルの裏面が導電性材料(102)により、他方の電池セルの正面に電気的に接続され、前記導電性材料(102)が二つの電池セルに密接に接触される箇所には、それぞれ第1絶縁層(103)と第2絶縁層(104)が設けられ、
前記導電性材料(102)は、隣り合う二つの電池セルの間に位置する接続部と、一方の電池セルの裏面に接続される第1導電部と、他方の電池セルの正面に接続される第2導電部とを含み、前記第1導電部と前記第2導電部とは前記接続部に垂直しており、
前記第1絶縁層(103)は、前記一方の電池セルに設けられ、前記一方の電池セルの正面に設けられる部分及び前記接続部に密接に接触される部分をさらに含み、前記第2絶縁層(104)は、前記他方の電池セルに設けられ、前記他方の電池セルの裏面に設けられる部分及び前記接続部に密接に接触される部分をさらに含むことを特徴とする電池セル直列モジュール。
【請求項2】
複数組の前記電池セルユニット(100)が前記電池セルユニット(100)の幅方向に沿って、平行するように配置されることを特徴とする請求項1に記載の電池セル直列モジュール。
【請求項3】
複数組の前記電池セルユニット(100)が前記電池セルユニット(100)の長さ方向に沿って、平行するように配置されることを特徴とする請求項1に記載の電池セル直列モジュール。
【請求項4】
太陽電池セルモジュールのジャンクションボックスが複数組の前記電池セルユニット(100)の中間に設けられることを特徴とする請求項1に記載の電池セル直列モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2017年09月27日に中国特許庁に提出され、出願番号が201710888261.5であり、発明名称が「電池セル直列モジュール」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が援用されることで、本出願に結合されている。
【0002】
本発明は太陽光発電技術分野に関しており、より具体的には、電池セル直列モジュールに関している。
【背景技術】
【0003】
全世界の太陽エネルギーの利用量がますます増えるに伴って、利用可能な太陽光発電の土地がだんだん少なくなる。市場において、単枚モジュールの効率向上に対する要求がますます高くなる。現在、単結晶及び多結晶技術の結晶シリコンの太陽光発電モジュールの方式は、主にシリーズ溶接リボンにより直列に接続される構成を採用する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図1を参照し、図1は従来技術に提供される電池セル直列モジュールの構成模式図である。
【0005】
該電池セル直列モジュールはシリーズ溶接という形式で加工され、具体的には、リボンを数と幅とが等しい上下の両組に分け、両組のリボンが重畳され、リボン網を構成し、電池セルを上下の両組のリボンの間に取り付け、リボンと電池セルバスバーに揃え、上の一組のリボンが電池セルの正面に溶接され、下の一組のリボンが電池セルの裏面に溶接され、上下の両組のリボンを溶接し、溶接圧力点が隣り合う両枚の電池の間に位置し、一方の電池セルの正面に接続されるリボン、及び他方の電池セルの裏面に接続されるリボンを切断することで、互いに直列に接続される電池ストリングを形成する。溶接圧力点が、正面にリボンが溶接される電池セルの裏面、及び裏面にリボンが溶接される電池セルの正面に接触されることを防止するために、隣り合う両枚ごとの電池セルの間には間隔を置くから、電池セル直列モジュールの効率の低減に繋がる。
【0006】
従って、如何に電池セル直列モジュールの有効面積を増加するかということは、当業者が解決しようとする技術問題になる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
これに鑑みると、本発明が解決しようとする技術問題は、如何に電池セル直列モジュールの有効面積を増加するかということであり、そのために、本発明は電池セル直列モジュールを提供する。
【0008】
前記目的を実現するために、本発明は以下の技術案を提供する。
【0009】
複数組の電池セルユニットを含み、前記各組電池セルユニットは複数の電池セルを含む電池セル直列モジュールであって、各組前記電池セルユニットにおいて、隣り合う二つの電池セルにおける一方の電池セルの裏面が導電性材料により、他方の電池セルの正面に電気的に接続され、前記導電性材料が二つの電池セルに密接に接触される箇所には、それぞれ第1絶縁層と第2絶縁層が設けられる。
【0010】
好ましくは、前記電池セル直列モジュールにおいて、前記導電性材料は、隣り合う二つの電池セルの間に位置する接続部と、一方の電池セルの裏面に接続される第1導電部と、他方の電池セルの裏面に接続される第2導電部とを含む。
【0011】
好ましくは、前記電池セル直列モジュールにおいて、前記第1導電部と前記第2導電部とは前記接続部に垂直する。
【0012】
好ましくは、前記電池セル直列モジュールにおいて、前記第1絶縁層と前記第2絶縁層は前記接続部の一部である。
【0013】
好ましくは、前記電池セル直列モジュールにおいて、前記第1絶縁層が前記電池セルに設けられ、前記第2絶縁層が前記電池セルに設けられる。
【0014】
好ましくは、前記電池セル直列モジュールにおいて、複数組の前記電池セルユニットが前記電池セルユニットの幅方向に沿って、平行するように配置される。
【0015】
好ましくは、前記電池セル直列モジュールにおいて、複数組の前記電池セルユニットが前記電池セルユニットの長さ方向に沿って、平行するように配置される。
【0016】
好ましくは、前記電池セル直列モジュールにおいて、太陽電池セルモジュールのジャンクションボックスが複数組の前記電池セルユニットの中間に設けられる。
【発明の効果】
【0017】
前記技術案から分かるように、本発明の実施例において、前記導電性材料が二つの電池セルに密接に接触される箇所には、それぞれ第1絶縁層と第2絶縁層が設けられるから、隣り合う電池セルの間が密接に接触され、基本的に、シームレス接触を実現し、電池セル直列モジュールの有効面積を増加する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
より明らかに本発明の実施例または従来技術における技術案を説明するために、以下に、実施例または従来技術の記載に必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下に記載の図面は本発明のいくつかの実施例のみであり、当業者にとって、創造的な労働を費やす必要がないことを前提として、これらの図面に応じて、他の図面を取得することができる。
図1】本発明の実施例に提供される電池セルユニットの構成模式図である。
図2】本発明の実施例に提供される隣り合う電池セルの接続模式図である。
図3】本発明の実施例に提供される電池セルの構成模式図である。
図4】本発明の実施例に提供される電池セルの構成模式図である。
図5】本発明の実施例に提供される電池セルユニットの平面模式図である。
図6】本発明の実施例に提供される電池セル直列モジュールの構成模式図である。
図7】本発明の実施例に提供される他の電池セル直列モジュールの構成模式図である。
図8】本発明の実施例に提供される更なる他の電池セル直列モジュールの構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の核心、電池セル直列モジュールの有効面積を増加する電池セル直列モジュールを開示することにある。
【0020】
以下、図面を参照し、実施例を説明する。また、以下に示される実施例は請求項に記載の発明内容に対して、如何なる限定作用も具備していない。また、以下の実施例に示される構成の全ての内容は、請求項に記載の発明の解決案として必要が有ることに限定されていない。
【0021】
図1図5を参照し、本発明の実施例の電池セル直列モジュールは複数組の電池セルユニットを含み、各組電池セルユニットは複数の電池セル101を含み、各組電池セルユニットにおいて、隣り合う二つの電池セル101における一方の電池セル101の裏面が導電性材料102により、他方の電池セル101の正面に電気的に接続され、導電性材料102が二つの電池セル101に密接に接触される箇所には、それぞれ第1絶縁層103と第2絶縁層104が設けられる。
【0022】
本発明の実施例において、導電性材料102が二つの電池セル101に密接に接触される箇所にはそれぞれ第1絶縁層103と第2絶縁層104が設けられるから、隣り合う電池セル101の間が密接に接触されることができ、基本的に、シームレス接触を実現し、電池セル直列モジュールの有効面積を増加する。
【0023】
また、本発明の実施例において、電池セルユニットにおける隣り合う電池セル101が密接に接触されるが、セルの重畳がないから、電池セル101の割れにつながらない。
【0024】
本発明の実施例において、導電性材料102は、隣り合う二つの電池セル101の間に位置する接続部と、一方の電池セル101の裏面に接続される第1導電部と、他方の電池セル101の裏面に接続される第2導電部とを含む。
【0025】
隣り合う二つの電池セル101が密接に接触されることをさらに保証するために、第1導電部と第2導電部が接続部に垂直する。
【0026】
第1絶縁層103と第2絶縁層104とは接続部の一部であり、または第1絶縁層103が電池セル101に設けられ、第2絶縁層104が電池セル101に設けられる。
【0027】
前記電池セルユニットの配置方式は複数であり、図6を参照し、図面に示すように、複数組の電池セルユニットが電池セルユニットの幅方向に沿って平行するように配置される。図7を参照し、図面に示すように、複数組の電池セルユニットが電池セルユニットの長さ方向に沿って平行するように配置される。図8を参照し、図面に示すように、太陽電池セル101モジュールのジャンクションボックスが複数組の電池セルユニットの中間に設けられる。
【0028】
開示される実施例に対する前記説明により、当業者が本発明を実現し利用することができる。これらの実施例に対する様々な補正は、当業者にとって自明であり、本明細書に定義される一般的な原理は、本発明の要旨または範囲を逸脱しない場合に、他の実施例に実現されることができる。従って、本発明は本明細書に示されるこれらの実施例に限定されず、本明細書に開示される原理と新規点に一致する、最も大幅な範囲に合う。
【符号の説明】
【0029】
100 ・・・電池セルユニット
101 ・・・電池セル
102 ・・・導電性材料
103 ・・・第1絶縁層
104 ・・・第2絶縁層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8