特許第6903863号(P6903863)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6903863
(24)【登録日】2021年6月28日
(45)【発行日】2021年7月14日
(54)【発明の名称】表示装置及び時計
(51)【国際特許分類】
   G04G 21/00 20100101AFI20210701BHJP
   G04G 9/00 20060101ALI20210701BHJP
【FI】
   G04G21/00 301A
   G04G9/00 304Z
【請求項の数】9
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-251000(P2015-251000)
(22)【出願日】2015年12月24日
(65)【公開番号】特開2017-116365(P2017-116365A)
(43)【公開日】2017年6月29日
【審査請求日】2018年12月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(72)【発明者】
【氏名】小島 直
【審査官】 榮永 雅夫
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第4579460(US,A)
【文献】 特開平3−59492(JP,A)
【文献】 特開2015−155904(JP,A)
【文献】 特開昭48−48159(JP,A)
【文献】 実開平7−2992(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04B 19/00
G04B 19/22
G04B 19/23
G04B 19/26
G04C 3/00
G04C 3/14
G04G 9/00
G04G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のタイムゾーンを含む地図画像と、
前記地図画像内の地域の昼夜状況を表示する昼夜表示部と、
前記地図画像又は前記昼夜表示部を、地球の自転に応じて回転制御するプロセッサと、
特定のタイムゾーンを前記地図画像上で指し示す地図指針と、
時刻を表示する時計表示部と、
を備え、
前記プロセッサは、前記地図指針を前記地図画像又は前記昼夜表示部の回転に同期させるように回転制御し、
前記地図指針で示されているタイムゾーンの時刻が昼である場合は、前記地図指針に前記昼夜表示部における昼を示す位置を指示させつつ、前記時計表示部に前記地図指針で示されているタイムゾーンの時刻を表示させ、
前記地図指針で示されているタイムゾーンの時刻が夜である場合は、前記地図指針に前記昼夜表示部における夜を示す位置を指示させつつ、前記時計表示部に前記地図指針で示されているタイムゾーンの時刻を表示させる、
ことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記昼夜表示部は、前記地図画像の周囲に配置される、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記昼夜表示部は、前記地図画像の一部を覆うように配置され、覆われた部分が夜であることを示す、
請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記地図画像を地球の自転方向に回転するように制御する、
請求項1から3の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、季節に応じて前記昼夜表示部が示す昼夜状況の表示範囲を変化させる、
請求項1から4の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記地図画像には、北極を中心とした北半球の地図又は南極を中心とした南半球の地図が表示される、
請求項1から5の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記地図画像は、略半球面を有する、
請求項1から6の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記タイムゾーンを選択する選択部を有し、
前記プロセッサは、前記地図画像を地球の自転に応じて回転制御し、前記選択部が選択したタイムゾーンに対応する前記地図画像上の位置を前記地図指針が指し示すように当該地図指針を回転制御する、
請求項1から7の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項9】
請求項1から8の何れか1項に記載の表示装置を備える時計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置及び時計に関する。
【背景技術】
【0002】
指定した都市やタイムゾーンの時刻を表示できる時計が知られている。例えば、特許文献1には、ユーザがボタン部を操作して都市を選択すると、選択した都市を基準時とした時刻が表示される時計について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−266987号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されている時計では、指定された都市(タイムゾーン)の時刻は分かるものの、その都市以外の都市も含んだ複数のタイムゾーンの昼夜状況を知ることはできない。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、複数のタイムゾーンの昼夜状況を知ることができる表示装置及び時計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の表示装置は、
複数のタイムゾーンを含む地図画像と、
前記地図画像内の地域の昼夜状況を表示する昼夜表示部と、
前記地図画像又は前記昼夜表示部を、地球の自転に応じて回転制御するプロセッサと、
特定のタイムゾーンを前記地図画像上で指し示す地図指針と、
時刻を表示する時計表示部と、
を備え、
前記プロセッサは、前記地図指針を前記地図画像又は前記昼夜表示部の回転に同期させるように回転制御し、
前記地図指針で示されているタイムゾーンの時刻が昼である場合は、前記地図指針に前記昼夜表示部における昼を示す位置を指示させつつ、前記時計表示部に前記地図指針で示されているタイムゾーンの時刻を表示させ、
前記地図指針で示されているタイムゾーンの時刻が夜である場合は、前記地図指針に前記昼夜表示部における夜を示す位置を指示させつつ、前記時計表示部に前記地図指針で示されているタイムゾーンの時刻を表示させる、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数のタイムゾーンの昼夜状況を知ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る時計の外観図である。
図2】本発明の実施形態に係る時計の内部構成を示すブロック図である。
図3】昼夜表示計を示す図である。
図4】地図指針の位置が変更された後の時計の外観図である。
図5】昼夜表示計の変形例1を示す図である。
図6】昼夜表示計の変形例2を示す図である。
図7】昼夜表示計の変形例3を示す図である。
図8】時計の変形例1を示す図である。
図9】時計の変形例2を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付す。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る時計1(表示装置)の外観図である。時計1は、上面が風防ガラスで構成されたケース10と、ケース10の側面に配置されたりゅうず21及びボタンスイッチ22〜25と、を備える。またケース10の内部には、風防ガラス越しから視認可能に、文字盤31と各指針(時針32、分針33、秒針34)とが設けられている。文字盤31は、時刻を表す標識や目盛りが設けられている。文字盤31上で各指針(時針32、分針33、秒針34)が回転して、現在の時刻を表示する。なお、以下の説明では、指針(時針32、分針33、秒針34)が示す時刻をローカルタイムとも表記する。
【0011】
また、文字盤31の8時方向には、小時計40(時計表示部)が設けられている。小時計40は、文字盤41と、各指針(時針42、分針43)とを備える。文字盤41上で各指針(時針42、分針43)が回転して、現在設定されているタイムゾーンの時刻を表示する。なお、以下の説明では、小時計40の指針(時針42、分針43)が示す時刻をワールドタイムとも表記する。
【0012】
また、文字盤31の3時方向には昼夜表示計50が設けられている。昼夜表示計50は、地図画像51と、昼夜表示部52と、地図指針53とを備え、世界(北半球)の昼夜状況を表示する。昼夜表示計50の詳細については後述する。
【0013】
りゅうず21及びボタンスイッチ22〜25は、それぞれ、ユーザからの入力操作を受け付ける。りゅうず21は、ケース10から引き出しが可能であり、引き出された状態で回転操作が行われることにより、小時計40で表示する時刻のタイムゾーンの設定等を行う。ボタンスイッチ22〜25は、それぞれ、機能モードの変更等の際に操作される。
【0014】
続いて、時計1の内部構造について説明する。図2に示すように、時計1は、プロセッサ101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、発振回路104と、分周回路105と、計時回路106と、操作部107と、電源部108と、駆動回路109と、輪列機構110〜113と、モータ114〜117と、を備える。
【0015】
プロセッサ101は、各種の制御プログラムを実行して時計1全体を統括制御する。ROM102は、プロセッサ101が実行する制御プログラムや各種のデータが格納される。例えば、ROM102には、各タイムゾーンの協定世界時(UTC;Coordinated Universal Time)との時間差を示すデータが格納されている。RAM103には各種のデータが格納されたり、プロセッサ101が作業するためのワークスペースとして機能する。
【0016】
発振回路104は水晶発振器等を備え、所定の周波数の信号を生成して、分周回路105に出力する。分周回路105は、発振回路104から入力された信号を、計時回路106やプロセッサ101が利用する周波数の信号に分周して出力する。計時回路106は、分周回路から入力された信号の回数を計数することで現在の日時を計数し、計数した結果をプロセッサ101に出力する。
【0017】
操作部107は、ユーザからの入力操作を受け付けて、入力操作に応じた電気信号をプロセッサ101に出力する。操作部107には、上述したりゅうず21やボタンスイッチ22〜25が含まれている。
【0018】
電源部108は、ソーラーバッテリや二次電池を備え、時計1に電力を供給する。
【0019】
駆動回路109は、プロセッサ101から入力された制御信号に従ってモータ114〜117に所定電圧の駆動パルスを出力する。
【0020】
モータ114〜117はステッピングモータであり、それぞれが駆動回路109から入力された駆動パルスに従って、輪列機構110〜113を駆動させる。なお、モータ114〜117をステッピングモータ以外のモータで構成してもよい。
【0021】
輪列機構110〜113は、それぞれ、複数の歯車の組み合わせによって構成される。輪列機構110は、モータ114の回転動作に応じて、時針32を所定の角度ずつ回転させる。輪列機構111は、モータ115の回転動作に応じて、分針33と秒針34とを連動させて所定の角度ずつ回転させる。輪列機構112は、モータ116の回転動作に応じて、小時計40の時針42と分針43とを連動させて所定の角度ずつ回転させる。輪列機構113は、モータ117の回転動作に応じて、昼夜表示計50の地図画像51と地図指針53とを連動させて所定の角度ずつ回転させる。
【0022】
例えば、プロセッサ101がモータ114を2分に1回駆動させる毎に、輪列機構110により時針32が1度回転する。
また、プロセッサ101がモータ115を1秒に1回駆動させる毎に、輪列機構111により秒針34が6度、分針33が1/10度回転する。
また、プロセッサ101がモータ116を60秒に1回駆動させる毎に、輪列機構112により小時計40の分針43が6度、時針42が1/2度回転する。
また、プロセッサ101がモータ117を20分に1回駆動させる毎に、輪列機構113により昼夜表示計50の地図画像51と地図指針53とが5度左周りに回転する。従って、地図画像51と地図指針53とは、地球の自転に応じて回転する。即ち、地図画像51と地図指針53とは、左周りで1日にほぼ1回転するように制御される。
【0023】
続いて、昼夜表示計50について詳細に説明する。図3は、時計1から昼夜表示計50のみを拡大して示した図である。
【0024】
地図画像51は、中央部が盛り上がった略半球面を有する円盤である。地図画像51には、中心を北極点とする北半球の地図が、正距方位図法をデフォルメした形式で記されている。なお、他の形式の地図が地図画像51に記されていても良い。地図画像51は中心(北極点)を軸に回転可能であり、上述したようにプロセッサ101により、地球の自転に応じて、回転制御される。
【0025】
昼夜表示部52は、地図画像51の周囲に設けられ、地図画像51の地図で示されている地域(北半球)の昼夜状況を示す。具体的には、昼夜表示部52の下側の白色部分52Aは昼、上側の斜線部分52Bは夜を示す。例えば図3の例では、地図画像51の地図で示されている日本は上側の斜線部分52Bに位置するため、現在夜であることがわかる。
【0026】
地図指針53は地図画像51上に設けられている。地図指針53は、地図画像51の中心を軸に回転可能であり、地図画像51に記されている地図上で現在設定されているタイムゾーンを指し示す。また、地図画像51と同様に地図指針53は、地球の自転に応じて、回転制御される。従って通常時、地図画像51と地図指針53とは一体となって回転する。
【0027】
ユーザは、所望のタイムゾーンを指し示すように、操作部107(りゅうず21やボタンスイッチ22〜25)を操作して地図指針53の回転位置を調整する。この操作に応じて、プロセッサ101は、地図指針53が新たに指し示すタイムゾーンの現在時刻が表示されるように、小時計40の時針42と分針43の回転位置を制御する。
【0028】
例えば、図1に示すように地図指針53が東京を指しており、小時計40は東京の時刻「10時10分」を表示している。なおこの時刻は午後の時刻である。そしてその後、ユーザからの操作により、地図指針53がニューヨークを指すように変更された場合を考える。この場合図4に示すように、プロセッサ101により、小時計40は、ニューヨークの時刻「8時10分」を表示するように制御される。なお、ユーザは、昼夜表示部50から、ニューヨークの時刻「8時10分」は午前の時刻であることも容易に分かる。
【0029】
なお、時計1がBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信に対応している場合、近接されたスマートフォン等からタイムゾーンの変更の指示を受信した際に、プロセッサ101が、地図指針53や小時計40の時針42、分針43の回転位置を制御してもよい。
【0030】
なお、操作部107等を操作して設定可能な時計1の動作モードが複数有る場合、動作モードが第1のモード(ホームモード)に変更された場合、プロセッサ101が、指針(時針32、分針33、秒針34)が示すローカルタイムに対応するタイムゾーンを指し示すように、地図指針53の回転位置を制御してもよい。また、動作モードが第2のモード(ワールドモード)に変更された場合、プロセッサ101が、小時計40の指針(時針42、分針43)が示すワールドタイムに対応するタイムゾーンを指し示すように、地図指針53の回転位置を制御してもよい。
【0031】
このように、本実施形態によれば、時計1には、地球の自転に応じて回転する地図画像51とその周囲に配置された昼夜表示部52とを備えた昼夜表示計50が設けられている。従って、ユーザは、この昼夜表示計50を確認することで、1つの都市(タイムゾーン)だけで無く、複数のタイムゾーンを含んだ地域(本実施形態では北半球)の現在の昼夜状況を容易に知ることが可能となる。
【0032】
また、この昼夜表示計50には、現在設定されているタイムゾーンを地図画像51上で指し示す地図指針53が設けられている。従って、ユーザは、昼夜表示計50から、北半球の昼夜状況だけで無く、現在設定されているタイムゾーンも知ることができる。また、ユーザは、設定されているタイムゾーンの正確な時刻を小時計40から確認することもできる。また、小時計40に表示されている時刻が午前か午後のどちらの時刻であるかも、昼夜表示計50の地図指針53の位置から容易に知ることができる。
【0033】
また、昼夜表示計50の地図画像51には北半球の地図が記され、地図画像51は、地球の自転方向と同じように北極を軸に左周りに1日にほぼ1回転する。また、地図画像51は、北半球と同様に略半球面を有している。従って、地図画像51は地球の自転を模しており、ユーザに地球が回っていることを実感させることができる。
【0034】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない部分での種々の修正は勿論可能である。
【0035】
(変形例1)
例えば、図5に示すように昼夜表示計60を構成してもよい。この昼夜表示計60は、地図画像51と、地図指針53と、昼夜表示部61とを備える。地図画像51と地図指針53は、図3に示す昼夜表示計50のものと実質的に同じである。
【0036】
昼夜表示部61は、昼を示す下側の白色部分61Aと夜を示す上側の黒色部分61Bとに加えて、夕方を示す右側の斜線部分61Cと、明け方を示す左側の斜線部分61Dとで構成される。また、昼夜表示部61の上下左右には、時刻を表す4つの数字(24,12,6,18)が記載されている。
【0037】
このように昼夜表示計60を構成することにより、ユーザは、より詳細な複数のタイムゾーンの昼夜状況を知ることが可能となる。なお、時間帯毎により細かく昼夜表示部61を区分してもよい。また、昼夜表示部61により多くの時刻を表す数字を記載してもよい。
【0038】
(変形例2)
また例えば、図6に示すように昼夜表示計70を構成してもよい。この昼夜表示計70は、地図画像51と、地図指針53と、昼夜表示部71とを備える。地図画像51と地図指針53は、図3図5に示す昼夜表示計50、60のものと実質的に同じである。
【0039】
昼夜表示部71は、半円形をした半透明の黒色ガラス板であり、地図画像51の上半分を覆うように配置されている。この昼夜表示部71で覆われた地図画像51の地域は、現在夜であることを示す。このように昼夜表示計70を構成することにより、ユーザは、より直感的に、複数のタイムゾーンの昼夜状況を知ることが可能となる。
【0040】
(変形例3)
また例えば、図7に示すように昼夜表示計80を構成してもよい。この昼夜表示計80は、地図画像51と、地図指針53と、昼夜表示部81とを備える。地図画像51と地図指針53は、図3図5図6に示す昼夜表示計50、60、70のものと実質的に同じである。
【0041】
昼夜表示部81は、中心角約120度の扇形をした半透明の2枚のガラス板81A、81Bにより構成される。各ガラス板81A、81Bは、地図画像51の中心と中心角を一致させ、且つ、地図画像51を覆うようにして配置されている。また、各ガラス板81A、81Bは、地図画像51の中心を軸に回転可能であり、時計1の内部には各ガラス板81A、81Bを個別に回転させるための新たなモータや輸列機構が備えられている。また、ガラス板81A、81Bは一部が重なるようにして配置されており、ガラス板81A、81B全体で覆われた地図画像51の地域が、現在夜であることを示す。
【0042】
現在の季節が春や夜の場合、プロセッサ101は、図7(A)に示すように、ガラス板81A、81Bで地図画像51の上半分が覆われるように回転位置を制御する。また、現在の季節が冬の場合、プロセッサ101は、図7(B)に示すように、ガラス板81A、81Bで地図画像51の上半分より広い範囲が覆われるように回転位置を制御する。また、現在の季節が夏の場合、プロセッサ101は、図7(C)に示すように、ガラス板81A、81Bで地図画像51の上半分より狭い範囲が覆われるように回転位置を制御する。
【0043】
なお、実際には、プロセッサ101は、季節の変わり目にこのような制御を行えばよい。例えば、季節が春から夏に代わるタイミング(例えば、6月1日の0時)に、プロセッサ101は、図7(A)から図7(C)に示す状態になるように、ガラス板81A、81Bの回転位置を制御すればよい。なお、プロセッサ101は、日毎や月毎にガラス板81A、81Bの回転位置を制御して、昼夜の長さに応じてより細かくガラス板81A、81Bで地図画像51を覆う範囲を変化させてもよい。
【0044】
このように昼夜表示計80を構成することにより、季節による昼夜の時間の長さの変化も考慮に入れた複数のタイムゾーンの昼夜状況を表示することが可能となる。
【0045】
(変形例4)
また、上記実施形態では、北半球の地図が記載された地図画像51が、地球の自転を模して1日に左回りに1回転するように制御された。しかしながら、地図画像51を回転させないで固定し、プロセッサ101が、1日に地図画像51の周りを右回りに1回転するように、図3図5に示す昼夜表示部52、61を回転制御してもよい。なお、図6に示すような半円形の昼夜表示部71や、図7に示すような2枚の扇形のガラス板81A、81Bによって構成される昼夜表示部81についても同様に、地図画像51は回転させないで固定して、プロセッサ101が、地図画像51の中心を軸に1日に右回りに1回転するように昼夜表示部71、81を回転制御してもよい。
【0046】
(変形例5)
また、地図画像51に記されている地図は北半球の地図に限らず、世界の各タイムゾーンに含まれる地域の地図が地図画像51に記されていればよい。例えば、中心を南極点とする南半球の地図が地図画像51に記されていてもよい。なお、この場合、地球の自転を模するように、自転方向と同じ右回りで1日に1回転するように、地図画像51を回転制御することが望ましい。また、中心を北極点又は南極点とする地球全体を表現した地図(世界地図)を地図画像51に記してもよい。また、図8に示すように、北半球の地図が地図画像51に記載されている昼夜表示計50に加えて、南半球の地図が記載されている地図画像91と昼夜表示部92と地図指針93とを備える昼夜表示計90を新たに設けた時計2を構成してもよい。なお、この場合、北半球用の昼夜表示計50の地図指針53と、南半球用の昼夜表示計90の地図指針93とでは、同じタイムゾーンが指し示される。
【0047】
(変形例6)
また、図9に示すように、複数の地図指針53A、53Bを備える昼夜表示計50を備えた時計3を構成してもよい。また、この時計3では、複数の小時計40A、40Bが設けられている。
【0048】
小時計40Aは、文字盤41Aと時針42Aと分針43Aとを備え、地図指針53Aが指し示すタイムゾーンの時刻を表示する。小時計40Bは、文字盤41Bと時針42Bと分針43Bとを備え、地図指針53Bが指し示すタイムゾーンの時刻を表示する。
【0049】
このように時計3を構成することにより、複数のタイムゾーンを設定し、タイムゾーン毎に、現在の時刻を確認することが可能となる。なお、より多くの地図指針53や小時計40を備えるように時計3を構成してもよい。
【0050】
(変形例7)
なお、上記実施形態では、地図画像51が左回りに回転するように制御されたが、右回りに回転するように制御してもよい。
【0051】
(変形例8)
また、上記実施形態では、地図画像51は略半球面を有する立体的な円盤であるとしたが、平面状の円盤であってもよいし、楕円や正方形状の盤であってもよい。
【0052】
(変形例9)
また、上記実施形態では、地図画像51、地図指針53は、地球の自転に応じて回転するとしたが、地球の自転に同期する必要はなく、ユーザに違和感を与えない程度に地球の自転周期と差分が生じても構わない。
【0053】
(変形例10)
なお、本発明は、時計に限定されるものではなく、上述した昼夜表示計50が搭載された他の装置や、単独の昼夜表示計50、60、70、80、90も本発明の表示装置に含まれる。
【0054】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲が含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0055】
(付記1)
複数のタイムゾーンを含む地図画像と、
前記地図画像内の地域の昼夜状況を表示する昼夜表示部と、
前記地図画像又は前記昼夜表示部を、地球の自転に応じて回転制御するプロセッサと、
を備える表示装置。
【0056】
(付記2)
前記昼夜表示部は、前記地図画像の周囲に配置される、
付記1に記載の表示装置。
【0057】
(付記3)
前記昼夜表示部は、前記地図画像の一部を覆うように配置され、覆われた部分が夜であることを示す、
付記1又は2に記載の表示装置。
【0058】
(付記4)
前記プロセッサは、前記地図画像を地球の自転方向に回転するように制御する、
付記1から3の何れか1つに記載の表示装置。
【0059】
(付記5)
特定のタイムゾーンを前記地図画像上で指し示す地図指針をさらに備える、
付記1から4の何れか1つに記載の表示装置。
【0060】
(付記6)
時刻を表示する時計表示部をさらに備え、
前記プロセッサは、前記地図指針で示されているタイムゾーンの時刻を表示するように、前記時計表示部を制御する、
付記5に記載の表示装置。
【0061】
(付記7)
前記プロセッサは、季節に応じて前記昼夜表示部が示す昼夜状況の表示範囲を変化させる、
付記1から6の何れか1つに記載の表示装置。
【0062】
(付記8)
前記地図画像には、北極を中心とした北半球の地図又は南極を中心とした南半球の地図が表示される、
付記1から7の何れか1つに記載の表示装置。
【0063】
(付記9)
前記地図画像は、略半球面を有する、
付記1から8の何れか1つに記載の表示装置。
【0064】
(付記10)
付記1から9の何れか1つに記載の表示装置を備える時計。
【符号の説明】
【0065】
1〜3…時計、10…ケース、21…りゅうず、22〜25…ボタンスイッチ、31,41,41A,41B…文字盤、32,42,42A,42B…時針、33,43,43A,43B…分針、34…秒針、40,40A,40B…小時計、50,60,70,80,90…昼夜表示計、51,91…地図画像、52,61,71,81,92…昼夜表示部、52A,61A…白色部分、52B,61C,61D…斜線部分、61B…黒色部分、53,53A,53B,93…地図指針、101…プロセッサ、102…ROM、103…RAM、104…発振回路、105…分周回路、106…計時回路、107…操作部、108…電源部、109…駆動回路、110〜113…輪列機構、114〜117…モータ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9