特許第6903905号(P6903905)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6903905
(24)【登録日】2021年6月28日
(45)【発行日】2021年7月14日
(54)【発明の名称】液ダレ防止キャップおよびその製造方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/20 20060101AFI20210701BHJP
   B65D 47/40 20060101ALI20210701BHJP
【FI】
   B65D47/20 111
   B65D47/40
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-240268(P2016-240268)
(22)【出願日】2016年12月12日
(65)【公開番号】特開2018-95277(P2018-95277A)
(43)【公開日】2018年6月21日
【審査請求日】2019年11月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(72)【発明者】
【氏名】原田 拓治
【審査官】 加藤 信秀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−051789(JP,A)
【文献】 特開平11−105910(JP,A)
【文献】 特開2014−069881(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0067922(US,A1)
【文献】 特開2004−083036(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 47/20
B65D 47/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性を有する容器口元に取り付けられる注出口本体と、注出口本体の注出口を覆い開閉可能な蓋部と、からなり、
注出口本体の注出口内部に、内容物を注出後瞬時に閉鎖可能なスリットを有する液止弁を、一体的に設けており、
蓋部内側に設けた挿入突起の先端を、その根元側断面より大きな断面とし、かつ、この挿入突起先端よりも根元側に細くなった挿入軸を有し、
蓋部を閉めた時、前記大きな断面の挿入突起先端部分が、スリットを突き抜けた位置に来て、しかも、スリットの端面に当接して係止していることを特徴とする液ダレ防止キャップ。
【請求項2】
蓋部内側に挿入突起を設け、蓋部を閉じた時に、前記挿入突起が、液止弁のスリットに挿入し、スリットを開くことを特徴とする請求項1に記載の液ダレ防止キャップ。
【請求項3】
液止弁のスリットに挿入突起が挿入する時点で、蓋部と注出口本体とが密閉されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液ダレ防止キャップ。
【請求項4】
蓋部にインナーリングを設け、前記インナーリングが、注出口先端に挿嵌して、密封性が得られることを特徴とする請求項3に記載の液ダレ防止キャップ。
【請求項5】
液止弁の周縁において、注出方向に対して並行な上下に、筒状の座を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液ダレ防止キャップ。
【請求項6】
蓋部が、ヒンジによって注出口本体と一体としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液ダレ防止キャップ。
【請求項7】
液止弁を注出口本体の成形金型内部に挿入して、請求項1〜6に記載の液ダレ防止キャップを一体的に製造することを特徴とする液ダレ防止キャップの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高粘度、あるいは中粘度の液体を収納する可撓性を有する容器に嵌合して用いられ、内容物を注出後に、液垂れを防止するキャップであって、かつ、一体に成形されたキャップおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ドレッシング、ソース、ケチャップなどの液体調味料や、オリーブオイルなどの食用油、蜂蜜などの高粘度液体食品、シャンプー、リンス、コンデショナーなどのトイレタリー、台所用液体洗剤など、中粘度や高粘度の液体は、収納する容器から注出した後、いつまでも内容物が糸を引くように注出口から出続いて、液切れできない問題があった。液切れしないと、内容物は容器の周囲に垂れて、汚してしまい、カビの発生や害虫が繁殖し易いなど、衛生上の問題も発生していた。
【0003】
ところで、液切れをしやすいように、注出口先端にスリットの入ったバルブを設けることで、液ダレ使用とする内容物を、強制的に止める方法がある。
しかし、このようなスリットバルブを備える注出口は、一般的に、弾性の高い材料から作られ、単に注出口と押さえ部材に挟んで固定するだけの注出口が一般的であった。
しかし、このようなスリットバルブを備える口筒部を有していると、バルブが外れやすく、かつ、部品点数も多く、組立工程が面倒で、価格が高くなる問題があった。さらに、吐出容器の長期保管時にはスリットの相接するカット面同士がブロッキングを生じ、使用時にスリットが開かず、吐出容器が使用できない恐れもあった。
【0004】
以上に対して、特許文献1では、容器の口筒部にキャップを介してスリットバルブを取着した内容物吐出容器であって、
前記スリットバルブは、外側表面を球面の凹部とし、中央に端部を補強リブで囲んだスリットを刻設し、フラップを形成させたオリフィス形成壁を備え、
前記キャップは、スリットバルブを取着し容器口筒部に螺着されたキャップ基体と、該キャップ基体に被嵌される被せ蓋とからなり、
被せ蓋は、その下面にオリフィス形成壁の周縁に係合する押圧面と突出部とを備え、被せ蓋の閉蓋時にオリフィス形成壁に係合し、オリフィス形成壁表面の湾曲度を大きくして、スリットを開くようにしたことを特徴とするスリットバルブを取着した吐出容器のキャップを提案している。
【0005】
このキャップは、被せ蓋下面の突出部で、オリフィス形成壁に係合し、スリットを開いた状態で保管するようにして、吐出容器の長期保管時でも、スリットの相接するカット面同士がブロッキングを生じないようにしている。しかし、このキャップは、シリコンゴム、エラストマー、軟質の合成樹脂によって成型されたスリットバルブと、被せ蓋と、キャップ基体と、から構成され、それらが一体で出来ていないので、組み立てる工程が必要なので、高価になってしまうと共に、紛失したり、閉めるのを忘れてしまったり、汚れてしまうなどの問題があった。
【0006】
また、特許文献2では、キャップ基体と、キャップ基体の開口部に取り付けられ内圧が大気圧より高いとき外方に開放し内圧が大気圧と等しいときに弾性力により閉塞するスリットバルブと、キャップ基体の開口部を開閉する蓋体とを具え、
蓋体は、その内面に逆凸形状の押込み部が形成され、
押込み部は、蓋体を閉じたときにスリットバルブのスリット端から中心側のみに当接してスリットバルブを内方にわずかに押し開く形状をなすことを特徴とするスリットバルブ付
きキャップを提案している。
【0007】
このキャップも、キャップ基体と、蓋体と、スリットバルブと、から構成され、キャップ基体と蓋体はヒンジで一体化しても、スリットバルブは弾性を有する軟質合成樹脂材料で成形された成形体で、別体で構成されていて、人手で組み立てる必要がある。その為、組み立て工程から来る価格が高くなるなどの問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第3745088号公報
【特許文献2】特開2016−50007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、スリットバルブを備えながらも、注出口本体と、スリットバルブとを、一体とした注出口にすることによって、注出後、内容物が液垂れしないように、瞬時に内容物の糸引きを止め、液ダレを防止するキャップを得ることが本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の液ダレ防止キャップは、
可撓性を有する容器口元に取り付けられる注出口本体と、注出口本体の注出口を覆い開閉可能な蓋部と、からなり、
注出口本体の注出口内部に、内容物を注出後瞬時に閉鎖可能なスリットを有する液止弁を、一体的に設けており、
蓋部内側に設けた挿入突起の先端を、その根元側断面より大きな断面とし、かつ、この挿入突起先端よりも根元側に細くなった挿入軸を有し、
蓋部を閉めた時、前記大きな断面の挿入突起先端部分が、スリットを突き抜けた位置に来て、しかも、スリットの端面に当接して係止していることを特徴とする液ダレ防止キャップである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の液ダレ防止キャップは、スリットを有する液止弁と、注出口本体と、が一体になっているので、安価で、液止弁が外れる心配がなく、液止弁周囲からの漏れも発生することは無く、密閉性も高い。
また、注出を止めた時には、液止弁が瞬時に閉鎖し、糸引きが発生しないので、注出口や蓋部を汚しにくい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の液ダレ防止キャップにおける縦断面図と、その液止弁部分の拡大斜視図である。
図2】本発明の液ダレ防止キャップで、蓋部を閉める工程を示す液止弁近傍の部分拡大断面図である。
図3】本発明の液ダレ防止キャップで、蓋部を開けた状態の縦断面図と、内容物を注出している状態の縦断面図である。
図4】本発明の液ダレ防止キャップにおける液止弁の他の実施形態例と、蓋部の挿入突起の他の実施形態を示す拡大断面図である。
図5】本発明の液ダレ防止キャップの射出成形金型の一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の液ダレ防止キャップの実施形態例について、図を用いて詳細に説明する。
本発明の液ダレ防止キャップは、可撓性を有する容器に用いられるキャップである。
すなわち、注出口を下方にした状態で、容器胴部を押すことによって、内容物が押し出される容器に用いられる。
図1−1は、容器口元に螺合した本発明の液ダレ防止キャップにおける縦断面図で、蓋部
をヒンジキャップとした、注出口本体と一体で成形されるタイプの液ダレ防止キャップにおける実施形態例である。容器本体1の口元11に、液ダレ防止キャップ2が螺嵌している。もちろん、打栓式の嵌合であってもかまわない。
液ダレ防止キャップは、液止弁21と、注出口本体22と、蓋部23と、から構成され、液止弁21と、注出口本体22とがインサート成形によって一体になるように製造されている。
【0014】
注出口本体22は、注出口天板221と、注出口天板221の周縁から下方に伸びる注出口側壁222から構成されている。
注出口天板221には、天板中央から飛び出した注出筒2211があって、注出筒2211内部には、液止弁21が形成されている。
また、注出筒2211先端内側は、大きな曲率を持つ曲面を有し、蓋部23の蓋インナーリング2311がやや斜めから、円を描くように挿入して来ても、スムースに挿嵌できるようになっている。
【0015】
注出口側壁222の内側には、注出容器の口元に螺嵌する内ネジ2221を有している。もちろん、容器本体1の口元に螺嵌するためのネジの代わりに、打栓用の嵌合突起が設けられているならば、打栓用の嵌合リングなどを注出口側壁222に設ける。
そして、注出口側壁222の外側には、螺嵌するネジを締めやすくする為のローレット2222を設けておくと良い。
さらに、容器口元に挿嵌し、高い密封性を確保し易いように、注出口天板221の内側に、インナーリング2212やコンタクトリング2213を設けておくことが好ましい。
【0016】
図1−2は、液止弁21の実施形態例における外観斜視図である。液止弁21は、注出口本体22の天板にあって、天板中央から飛び出した注出筒2211の内部にインサート成形で固定される。この実施形態例では、液止弁21は、中央に交差する二本のスリット211で分割された複数の液止弁体212を形成している。
液止弁21は、天然ゴムやシリコンゴムや、ポリエステル系エラストマーなど、折り曲げられても、曲げ癖がつかない、ゴム弾性を有する樹脂から成形されている。
液止弁21は、内圧によって容易に動き、大きな圧力を掛ければ、その分、大きく開口し、たくさんの内容物を短時間で注出可能となる。
【0017】
図1−1に示すように、蓋部23は、蓋天板231と、蓋天板周縁から垂下する蓋側壁232とからなる。
蓋天板231の中央内側には、円筒状の蓋インナーリング2311があって、注出筒2211先端に挿嵌可能としている。
また、挿入突起2312が、蓋インナーリング2311の中央にあり、蓋インナーリング2311先端より下方に飛び出している。
この図では、蓋部23はヒンジで注出口本体22と繋がり、一体的になっているが、注出口側壁222外側に更に雄ネジを設けたり、注出筒外側に雄ネジを設け、それに螺嵌する雌ネジを蓋部内側に設けるようにして、取り外し可能にしてもよい。
【0018】
図2は、本発明の液ダレ防止キャップで、蓋部23を閉める工程を示す液止弁近傍の部分拡大断面図である。
図2−1は、蓋部23を完全に閉める手前の状態で、まだ、挿入突起2312が、液止弁体212のスリット211を押し広げ始めていない。この時点で液止弁21自体は閉じているが、注出筒2211の内側に蓋インナーリング2311がすでに挿嵌し始めているので、液止された状態を確保している。
このように、挿入突起2312が液止弁体212に到達する前に、注出筒2211に蓋インナーリング2311が挿嵌して密閉しているので、その後、挿入突起2312が液止弁
21を押し広げて、開封しても、内容物が注出口本体22外側に漏れ出る恐れは無い。
【0019】
図2−2は、蓋部23を完全に閉めて、挿入突起2312が液止弁21のスリット211を押し広げた状態を示している。
挿入突起2312が液止弁21のスリット211を押し広げると、隣り合う液止弁体212同士の間に隙間が生じ、長い間、注出しないで、内容物が固化しかかっても、隣り合う液止弁体212と液止弁体212とがくっついて、しまう問題が発生しにくい。
さらに、この状態で、蓋インナーリング2311が注出筒2211内面に挿嵌し、密閉されているので、内容物の揮発成分が抜けにくくなっている。
蓋インナーリング2311先端にアンダーカットからなる嵌合リングを設け、注出筒2211内側に凹部を設けたり、蓋側壁232と注出口側壁222との間に嵌合部を作るなどして、蓋部23が注出口本体22から抜けにくくして、嵌合状態を保持しやすくすることも併用してもよい。
【0020】
図3−1は、本発明の液ダレ防止キャップで、蓋部23を開けた状態の縦断面図である。
蓋部23を開けると、液止弁21から挿入突起2312が離れ、液止弁21が閉じる。この時点では、液止弁21は開いていないので、内容物は注出しない。
この液止弁21は、注出用容器胴部の外側から押圧して内圧を掛けると開口し、内圧が下がれば、閉鎖することができる。
ただ、液止弁21のスリット211は、完全に閉鎖する必要は無い。液止弁21のスリット211は、非常に隙間が狭くなれば、内容物は表面張力によって、液止弁の内側に留まることができる。その為、粘性を有する内容物の糸引きを切って、液切れさせることができるからである。
【0021】
図3−2は、本発明の液ダレ防止キャップで、内容物を注出している状態の縦断面図である。
この図のように容器本体1の胴部を押圧し、内圧が掛かると、液止弁21が開口し、内容物が注出される。しかし、内圧が低下すると、液止弁21は閉鎖し、図3−1の状態になるので、液切れしにくい高粘度の液体内容物であっても、容易に液切れし、注出筒2211は内容物によって汚れにくい。
【0022】
図4は、本発明の液ダレ防止キャップにおける液止弁21の他の実施形態例と、蓋部23の挿入突起の他の実施形態を示す拡大断面図である。
図4−1は、液止弁21の周縁において、注出方向に対して並行な上下に、筒状の座を設けた実施形態例である。この液止弁21をインサート成形すると、注出方向に対して並行な周縁の上下に設けた筒状の座を、注出筒2211の成形樹脂が包み込むように覆い、容易に液止弁21を抜けないように、密封した状態で固定することができる。
この液止弁21は、挿入突起によって大きく変形させても、注出筒2211から抜けたりすることが無い。また、スリット211の切れ目が外側の周縁部に広がり、液止弁21が割れるように切れてしまうなどが発生しにくい。
【0023】
図4−2は、蓋部23の挿入突起先端を、その根元側断面より大きな断面とした実施形態例である。この挿入突起2312は、蓋部を閉めた時、大きな断面の挿入突起先端23121が、スリット211を突き抜けた位置に来る。
この時、根元側の細くなった挿入軸23122は、一番狭いスリット211によって挟まれ、挿入軸23122の先の大きな断面を持つ挿入突起先端23121はそこから拡がり始めたスリット211の端面に当接して係止する。
この為、液止弁21が閉じようとする力が働きやすく、その力によって、蓋部が開けにくくなり、落下などで、簡単に蓋部23が開いてしまう恐れが無い。
この時、蓋部23に蓋インナーリング2311が有り、蓋インナーリング2311が、注出口2211先端に挿嵌しており、この蓋インナーリングの抜け止めの作用にもなっていて、これにより密封性が得られているので、内容物が漏れる恐れも無い。
【0024】
図5は、本発明の液ダレ防止キャップの射出成形金型の一例を示す断面図である。
この図で示すように、コア側コアとキャビ側コアによって、液止弁21を挟んで固定し、インサート射出成形する。この注出口本体22のインサート射出成形時に、注出口本体22を形成する射出成形樹脂は、液止弁21の周縁を包み込むように覆って、一体化することができる。
このように、インサート成形することで、液止弁21を、成形時に注出口本体と一体的に製造できるので、成形後の組み立て作業がなくなり、その為、組み立てロスがなく、密封性も高く維持できると共に、製造原価を抑えることができる。
【0025】
液止弁21は、上記のように、注出口本体と一体的に製造できるが、液止弁21のスリット211は、インサート射出成形後、プレスで刃を入れて、加工することも出来る。もちろん、インサート成形する前に、スリットを入れておくことも可能である。
インサートする液止弁は、ゴムシートやエラストマーシートを予め成形し、それをプレス成形で抜いて、製造することができる。
もちろん、図4−1で示すような、注出方向に対して並行な上下に、筒状の座を設けた液止弁21の場合は、ゴム成形で予め成形し、架橋したものをインサート成形する。
その場合も、インサート成形後、スリットを入れても良いし、インサート成形前にスリットを入れておいても良い。
【0026】
本発明の本発明の液ダレ防止キャップは、キャップをヒンジキャップにする場合は、注出口本体とキャップの材料としては、ポリプロピレン、エチレン・プロピレンランダム共重合体、エチレン・プロピレンブロック共重合体などを使用する。しかし、キャップと別体で製造する場合には、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレンランダム共重合体、エチレン・プロピレンブロック共重合体、ポリメチルペンテン、などのオレフィン系樹脂単体、あるいはそれらを混合した結晶性のポリオレフィンや、アイオノマー樹脂、ポリオキシメチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂、ハイインパクトスチレン樹脂などが使用できる。ただ、注出容器とは、異なる樹脂を用いることが好ましい。
そして、液ダレ防止キャップは、射出成形金型を用い、一般的な射出成形機で量産できるので、生産性も高い。
【0027】
本発明の液ダレ防止キャップは、以上のようなもので、高粘度、あるいは中粘度などの粘性を持った内容物の液切れを促進し、液ダレを防止することができる。
製造には、射出成形金型に液止弁を挿入し、インサート成形で一体的に射出成形することができるので、成形後キャップを閉じるだけで、組立てがほとんど必要としない。
特に、液止弁がキャップ本体と一体でできているので、容器内部に脱落するなどの問題も発生しないので、衛生的にも問題が発生しにくい。また、液止弁が外側に脱落して、飲み込んでしまったり、装置に入って故障の原因になるなどの問題も発生しない。
さらに、通常の射出成形機で製造できるので、生産性も高く、安価に量産可能であり、本発明のメリットは高い。
【符号の説明】
【0028】
1・・・・・・・・容器本体
11・・・・・・・口元
2・・・・・・・・液ダレ防止キャップ
21・・・・・・・液止弁
211・・・・・・スリット
212・・・・・・液止弁体
2121・・・・・薄肉部
22・・・・・・・注出口本体
221・・・・・・注出口天板
2211・・・・・注出筒
2212・・・・・インナーリング
2213・・・・・コンタクトリング
222・・・・・・キャップ側壁
2221・・・・・内ネジ
2222・・・・・ローレット
23・・・・・・・蓋部
231・・・・・・蓋天板
2311・・・・・蓋インナーリング
2312・・・・・挿入突起
23121・・・・挿入突起先端
23122・・・・挿入軸
232・・・・・・蓋側壁
2321・・・・・庇
24・・・・・・・ヒンジ
図1
図2
図3
図4
図5