【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。
【0012】
すなわち、本発明の通信アダプタは、温水利用設備と通信線を介して通信可能に接続されるとともに、通信網に接続された無線LANルータとの間で無線リンクを確立して前記無線LANルータを介して前記温水利用設備を遠隔監視及び/又は遠隔操作するための管理センターと通信可能に接続される通信アダプタであって、
移動無線通信端末と直接無線通信するためのアクセスポイントとして機能するとともに、
前記直接無線通信のための無線リンクが確立された前記移動無線通信端末からの直接無線通信による要求によって所定のペアリング認証情報を前記移動無線通信端末に直接無線通信により提供し;
前記移動無線通信端末からの要求により、若しくは、前記ペアリング認証情報の提供時に自発的に、前記無線LANルータとの無線リンクのための無線LAN接続情報の全部又は一部を初期化して前記無線LANルータとの無線リンクを切断し;且つ;
前記初期化後に前記無線LAN接続情報が設定されると、前記無線LANルータとの無線リンクを確立して、前記ペアリング認証情報を前記無線LANルータを介して前記管理センターに送信する;
よう構成されている(請求項1)。
【0013】
かかる本発明の通信アダプタによれば、移動無線通信端末に対して直接無線通信によってペアリング認証情報を提供すると、無線LANルータとの無線リンクを一旦切断した後、屋内に設置されている無線LANルータのWPS機能により無線LAN接続情報を自動設定するか、或いは、無線LANルータの所有者のみが知る無線LAN接続情報を手動設定することによって、無線LANルータとの無線リンクが確立したときに、ペアリング認証情報を無線LANルータを介して管理センターに送信するよう構成されており、無線LANルータとの無線リンクの確立操作が行われなければペアリング認証情報が管理センターに送信されないため、第三者による通信アダプタの操作によってペアリング認証情報が通信アダプタから管理センターに送信されることを防止できる。
【0014】
さらに、通信アダプタから移動無線通信端末にペアリング認証情報を直接無線通信により提供するため、移動無線通信端末側でペアリング認証情報の入力操作が不要となり、ペアリング時の移動無線通信端末のユーザー操作を簡素化できる。
【0015】
また、本発明の温水利用設備の遠隔管理用ペアリングシステムは、温水利用設備と通信線を介して通信可能に接続される通信アダプタと、無線LANルータと、前記温水利用設備を遠隔監視及び/又は遠隔操作するための管理センターと、移動無線通信端末とを備えている。
【0016】
前記無線LANルータ及び管理センターは通信網に接続されている。
【0017】
前記管理センターは、前記移動無線通信端末からログイン可能な複数のユーザアカウントを管理する。
【0018】
前記通信アダプタは、
前記無線LANルータとの間で無線リンクを確立して前記無線LANルータを介して前記管理センターと通信可能に接続されるとともに、前記移動無線通信端末と直接無線通信するためのアクセスポイントとして機能し;
前記直接無線通信のための無線リンクが確立された前記移動無線通信端末からの直接無線通信による要求によって所定のペアリング認証情報を前記移動無線通信端末に直接無線通信により提供し;
前記移動無線通信端末からの要求により、若しくは、前記ペアリング認証情報の提供時に自発的に、前記無線LANルータとの無線リンクのための無線LAN接続情報の全部又は一部を初期化して前記無線LANルータとの無線リンクを切断し;且つ;
前記初期化後に前記無線LAN接続情報が設定されると、前記無線LANルータとの無線リンクを確立して、前記ペアリング認証情報を前記無線LANルータを介して前記管理センターに送信する;
よう構成されている。
【0019】
前記移動無線通信端末は、前記通信アダプタから前記ペアリング認証情報を取得した後、前記管理センターにログインして前記ペアリング認証情報を送信するよう構成されている。
【0020】
前記管理センターは、前記通信アダプタ及び前記移動無線通信端末の双方からそれぞれ受信した前記ペアリング認証情報が一致することを確認すると、前記ペアリング認証情報の送信を行った前記通信アダプタの識別情報を前記移動無線通信端末からログインしているユーザアカウントに関連付けて管理する(請求項2)。
【0021】
かかる本発明の温水利用設備の遠隔管理用ペアリングシステムによれば、通信アダプタは、無線LANルータとの無線リンクを一旦切断した後、屋内に設置されている無線LANルータのWPS機能により無線LAN接続情報を自動設定するか、或いは、無線LANルータの所有者のみが知る無線LAN接続情報を手動設定することによって、無線LANルータとの無線リンクが確立したときに、ペアリング認証情報を無線LANルータを介して管理センターに送信するよう構成されているため、第三者による通信アダプタの操作によってペアリング認証情報が通信アダプタから管理センターに送信されることを防止できる。
【0022】
さらに、通信アダプタから移動無線通信端末にペアリング認証情報を直接無線通信により提供するため、移動無線通信端末側でペアリング認証情報の入力操作が不要となり、ペアリング時の移動無線通信端末のユーザー操作を簡素化できる。
【0023】
そして、管理センターは、通信アダプタと移動無線通信端末の双方から同じペアリング認証情報を受信すると、移動無線通信端末からログインしているユーザアカウントと通信アダプタの識別情報との関連付け(ペアリング)を行い、これにより、移動無線通信端末から、これにペアリングされた通信アダプタに接続された温水利用設備の遠隔監視や遠隔操作を行うことを許可することができる。
【0024】
また、本発明の通信アダプタは、温水利用設備と通信線を介して通信可能に接続されるとともに、通信網に接続された無線LANルータとの間で無線リンクを確立して前記無線LANルータを介して前記温水利用設備を遠隔監視及び/又は遠隔操作するための管理センターと通信可能に接続される通信アダプタであって、移動無線通信端末と直接無線通信するためのアクセスポイントとして機能するとともに、前記直接無線通信のための無線リンクが確立された前記移動無線通信端末からの直接無線通信により、前記無線LANルータとの無線リンクのための無線LAN接続情報に一致する情報を受信すると、所定のペアリング認証情報を前記無線LANルータを介して前記管理センターに送信するよう構成されていてもよい(請求項3)。
【0025】
かかる本発明の通信アダプタによれば、無線LANルータの所有者しか知り得ない無線LAN接続情報に一致する情報を移動無線通信端末から受信しなければ、通信アダプタはペアリング認証情報を管理センターに送信しないので、第三者による不正なペアリング操作を防止できる。
【0026】
また、本発明の温水利用設備の遠隔管理用ペアリングシステムは、温水利用設備と通信線を介して通信可能に接続される通信アダプタと、無線LANルータと、前記温水利用設備を遠隔監視及び/又は遠隔操作するための管理センターと、移動無線通信端末とを備えている。
【0027】
前記無線LANルータ及び管理センターは通信網に接続されている。
【0028】
前記管理センターは、前記移動無線通信端末からログイン可能な複数のユーザアカウントを管理する。
【0029】
前記通信アダプタは、
前記無線LANルータとの間で無線リンクを確立して前記無線LANルータを介して前記管理センターと通信可能に接続されるとともに、前記移動無線通信端末と直接無線通信するためのアクセスポイントとして機能し;且つ;
前記直接無線通信のための無線リンクが確立された前記移動無線通信端末から、前記無線LANルータとの無線リンクのための無線LAN接続情報に一致する情報を直接無線通信により受信すると、所定のペアリング認証情報を前記無線LANルータを介して前記管理センターに送信するとともに、前記移動無線通信端末に直接無線通信により承認指令を送信する;
よう構成されている。
【0030】
前記移動無線通信端末は、前記ペアリング認証情報を入力するための入力部を備えるとともに、前記通信アダプタから前記承認指令を受信すると、前記管理センターにログインして、前記入力部によって入力された前記ペアリング認証情報を送信するよう構成されている。
【0031】
前記管理センターは、前記通信アダプタ及び前記移動無線通信端末の双方からそれぞれ受信した前記ペアリング認証情報が一致することを確認すると、前記ペアリング認証情報の送信を行った前記通信アダプタの識別情報を前記移動無線通信端末からログインしているユーザアカウントに関連付けて管理する(請求項4)。
【0032】
かかる本発明の温水利用設備の遠隔管理用ペアリングシステムによれば、通信アダプタは、無線LANルータの所有者しか知り得ない無線LAN接続情報に一致する情報を移動無線通信端末から受信しなければ、ペアリング認証情報を管理センターに送信しないので、第三者による不正なペアリング操作を防止できる。
【0033】
また、管理センターは、通信アダプタと移動無線通信端末の双方から同じペアリング認証情報を受信すると、移動無線通信端末からログインしているユーザアカウントと通信アダプタの識別情報との関連付け(ペアリング)を行い、これにより、移動無線通信端末から、これにペアリングされた通信アダプタに接続された温水利用設備の遠隔監視や遠隔操作を行うことを許可することができる。
【0034】
なお、上記した本発明において、温水利用設備は、温水を利用する種々の装置やシステムであってよく、例えば、給湯器、給湯器を含む風呂システム、浴槽内湯水の追い焚き装置、浴槽内湯水のろ過装置、若しくは、温水暖房装置であってよい。
【0035】
管理センターは、一又は複数のサーバによって構成されていてよく、複数のサーバにより構成される場合は、各サーバがそれぞれ互いに遠隔地に設置されたマシン上に構築されていてもよいし、複数のサーバが単一のマシン上に構築されていてもよい。好ましくは、複数のユーザアカウントを管理するとともに移動無線通信端末からのログインを受け付けてユーザが所有する移動無線通信端末に対して各種サービスを提供するアプリケーションサーバと、各家庭に設置された多数の通信アダプタが常時接続してこれら通信アダプタとの間で通信するクラウドサーバとを設けて、アプリケーションサーバとクラウドサーバとの連携処理によって各種サービスを提供することができる。
【0036】
管理センター(好ましくは上記クラウドサーバ)は、接続している通信アダプタ毎にユニークな識別情報を付与して、各通信アダプタから提供される各温水利用設備毎の各種情報を管理するよう構成できる。
【0037】
移動無線通信端末は、典型的にはスマートフォンであり、専用アプリケーションソフトをインストールすることによって本発明の移動無線通信端末として機能させることができる。
【0038】
通信アダプタは、無線LANルータとの間で無線リンクを確立しながら、同時にアクセスポイントとしても機能するよう構成することができる。無線LANルータとの無線リンクのための無線LAN接続情報は、典型的にはSSID及び暗号化キーであり、この無線LANルータのSSID及び暗号化キーは無線LANルータ内に記憶保持されている。通信アダプタが無線LANルータに接続するための無線LAN接続情報の設定は、無線LANルータの自動設定機能(例えばWPS機能)によって行ってもよいし、また、移動無線通信端末で無線LANルータのSSID及び暗号化キーを入力した上で、これらSSID及び暗号化キーを直接無線通信によって通信アダプタに提供することによって無線LAN接続情報の設定が行われるように構成することもできる。
【0039】
また、移動無線通信端末がアクセスポイントとして機能する通信アダプタとの間で直接無線通信するための無線リンクのための接続情報も、典型的にはSSID及び暗号化キーであり、このアクセスポイントとしての通信アダプタのSSID及び暗号化キーは、通信アダプタ内に記憶保持されている。
【0040】
移動無線通信端末は、LTE回線、4G回線又は3G回線などの移動体通信網を介して管理センターに接続してもよいし、移動体通信網からインターネット通信網を経由して管理センターに接続してもよいし、上記無線LANルータとの間で無線リンクを確立して無線LANルータを介して管理センターに接続してもよい。典型的なスマートフォンでは接続先は一つであるため、アクセスポイントとして機能する通信アダプタと直接無線通信のための無線リンクを確立している間は、管理センターへの接続は切断され、管理センターと通信することはできない。したがって、通信アダプタに接続中に移動無線通信端末が管理センターにログインする処理を行うときは、通信アダプタに対してアクセスポイントとしての動作を終了する指令を送信して、通信アダプタのアクセスポイント機能を無効化することが好ましく、これにより移動無線通信端末は接続先を自動探索して、管理センターに接続可能となる。なお、ユーザーに対して接続先を変更する操作を行うよう促すメッセージを表示することで、手動操作で接続先を変更することで管理センターに接続するよう構成することもできる。
【0041】
また、ペアリング認証情報としては、各通信アダプタ毎に付与されたユニークなシリアルナンバーを用いることができ、該シリアルナンバーは通信アダプタ内に記憶保持させておくことが好ましい。また、ペアリング認証情報として、上記シリアルナンバーと、各通信アダプタ毎に付与されたMACアドレスとを結合したものを用いることができ、これによれば、ペアリング認証情報が容易に推測されてしまうことを回避して、一層のセキュリティ向上を図ることができる。