(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以降、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。
本実施形態は、近距離無線通信手段によって、スマートフォン(携帯端末)からレジに向けて、レジ設定のバックアップやレジ精算を行わせて、データをバックアップまたはリストアするレジツールアプリである。レジツールアプリは、レシートに印字される店名スタンプ(店舗識別画像)を画面表示する。この店名スタンプは、スマートフォンにバックアップされたデータから取得される。
【0012】
図1は、本実施形態のシステムを示す図である。
システムSは、サーバ装置1とスマートフォン2が通信ネットワークNを介して接続されている。システムSは更に、このスマートフォン2と電子キャッシュレジスタ3とが無線ネットワークWを介して相互に通信可能に接続されて構成される。本実施形態の電子キャッシュレジスタ3は、レジ属性データやレジ設定データや売上データをスマートフォン2にバックアップしたり、リストアする売上データ処理装置である。スマートフォン2は、この電子キャッシュレジスタ3にバックアップ、リストア、精算、点検などを行わせる管理端末である。
【0013】
図2は、電子キャッシュレジスタ3の外観図である。
電子キャッシュレジスタ3は、ドロア37の上に筐体が配置されて構成される。なお、ドロア37は、電子キャッシュレジスタ3の筐体と分離して配置可能である。
この筐体の手前側にはキーボード38が配置され、左奥側には印刷部36、右奥側には表示部34、モードスイッチ381、客用表示部35が配置されている。なお、印刷部36は、ロールペーパ(レシート用紙)362に印刷する。
電子キャッシュレジスタ3のオペレータは、キーボード38を介して商品の単価と部門とを入力し、小計を表示させたのちに預り金を入力することで、商品を登録することができる。この商品の登録時に、電子キャッシュレジスタ3は、ドロア37を引き出して、預り金を入金させる。
【0014】
図3は、モードスイッチ381を示す図である。
モードスイッチ381は、付属のモード鍵が差し込まれることで、この電子キャッシュレジスタ3の動作モードを切り替える。電子キャッシュレジスタ3の動作モードには、精算、点検、電卓、登録、OFF、戻、設定がある。
「精算」は、この電子キャッシュレジスタ3によって売上の精算を行うときのモードである。「点検」は、この電子キャッシュレジスタ3によって売上の点検を行うときのモードである。「電卓」は、この電子キャッシュレジスタ3を電卓として使用するときのモードである。「登録」は、この電子キャッシュレジスタ3によって売上の登録を行うときのモードである。「OFF」は、この電子キャッシュレジスタ3の電源を切るモードである。「戻」は、この電子キャッシュレジスタ3によって返品処理(戻し)を行うときのモードである。「設定」は、この電子キャッシュレジスタ3に対して、店舗に合わせたいろいろな設定を行うときのモードである。
【0015】
図4は、電子キャッシュレジスタ3の構成図である。
電子キャッシュレジスタ3は、CPU(Central Processing Unit)31、RAM(Random Access Memory)32、ROM(Read Only Memory)331、フラッシュメモリ332、カードリーダ333を備える。電子キャッシュレジスタ3は更に、表示部34、客用表示部35、印刷部36、ドロア37、キーボード38、モードスイッチ381、近距離通信部391、長距離通信部392を含んで構成されている。この電子キャッシュレジスタ3は、売上データを処理する売上データ処理装置である。
【0016】
CPU31は、ROM331やフラッシュメモリ332などに記憶されている電子キャッシュレジスタ3に対応する各種アプリケーションプログラムの中から指定されたアプリケーションプログラムと、キーボード38から入力される各種指示とをRAM32内のワークメモリに展開する。CPU31は更に、この入力指示および入力データに応じてワークメモリに展開したアプリケーションプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をRAM32内のワークメモリに格納すると共に、表示部34に表示する。そしてCPU31は、ワークメモリに格納した処理結果をRAM32内の保存先に保存する。
CPU31は、売上データを印刷部36に印刷させる印刷制御手段として機能する。CPU31は、モードスイッチ381によって精算モードまたは点検モードが指定された際に、これを売上データの印刷指示として受け付ける入力制御手段として機能する。
【0017】
フラッシュメモリ332は磁気的、光学的記憶媒体、または半導体メモリなどの書換え可能な記憶媒体で構成されている。このフラッシュメモリ332は、システムプログラムおよび、このシステムに対応する各種アプリケーションプログラム、これらプログラムによって処理されたデータ等を記憶する。
【0018】
カードリーダ333は、メモリカード4が挿抜可能であり、挿入されているメモリカード4との間で所望のファイルを読み書き可能である。カードリーダ333は、売上データをメモリカード4(外部記憶媒体)に記憶させる記憶制御手段である。
【0019】
本実施形態の表示部34と客用表示部35は、7セグメントの液晶表示素子または発光素子等により構成され、数字や簡易的なアルファベット表示に対応している。電子キャッシュレジスタ3は、CPU31から入力される表示データに基づく信号を生成して、表示部34と客用表示部35に各種表示を行う。
【0020】
印刷部36は、例えば熱転写プリンタであり、CPU31の指示により、レシート情報をロールペーパ(レシート用紙)362に印字して出力する。この印刷部36は更に、CPU31の印刷指示により、レシート用紙に精算レポートや点検レポートを印字する。
ドロア37は、硬貨や紙幣などの現金を収納する部位であり、オペレータが電子キャッシュレジスタ3を操作することにより解錠と施錠が行われ、現金を引き出したり、現金を収納することができる。
【0021】
キーボード38は、部門キー、現/預キー、クリアキー等を含む各種機能キーおよび数字入力キー等を備え、各キーで押下された押下信号をCPU31に出力する。
なお、キーボード38に限らず、入力指示ができるものであればどのようなものでもよい。キーボード38の代わりに、タッチパネル(タッチスクリーン)のように入力ペンや指先等により指示された座標を感知し、電磁誘電方式、磁気歪式、感圧式等の座標読み取り原理で指示された位置座標を検出するようにしてもよい。
モードスイッチ381は、電子キャッシュレジスタ3の動作モードを決定するスイッチである。
【0022】
近距離通信部391は、例えばBluetooth(登録商標) Low EnergyやWi-Fi(登録商標)による通信手段であり、スマートフォン2(外部装置の一例)と相互に通信可能である。近距離通信部391は、無線通信路を介して売上データをスマートフォン2に送信する通信手段として機能する。
長距離通信部392は、例えばLTE(Long Term Evolution)によって、長距離の無線通信を行う通信手段である。この長距離通信部392によってスマートフォン2と通信することにより、カスタマエンジニアは店舗に出向くことなく、リモートで各種データをバックアップ可能である。
【0023】
また、フラッシュメモリ332に記憶するプログラム、データ等は、その一部または全部をサーバやクライアント等(不図示)の他の機器からネットワーク回線等の伝送媒体を介して受信して記憶する構成にしてもよい。更にフラッシュメモリ332は、ネットワーク上に構築されたサーバの記録媒体であってもよい。更に、各プログラムは、ネットワーク回線等の伝送媒体を介してサーバやクライアント(不図示)へ伝送してこれらの機器にインストールするように構成してもよい。
【0024】
図5は、スマートフォン2の構成図である。
スマートフォン2は、CPU21、RAM22、ROM231、フラッシュメモリ232、撮像部24、タッチパネルディスプレイ25、スピーカ27、近距離通信部291、長距離通信部292を備えている。
【0025】
CPU21は、ROM231やフラッシュメモリ232に格納されているプログラムを実行し、RAM22を作業領域としてデータを読み書きする。
RAM22は、高速に読み書き可能な揮発性メモリである。
フラッシュメモリ232は、読み書き可能な不揮発性メモリである。
【0026】
撮像部24は、レンズ群が配置された鏡筒と、このレンズ群による被写体画像を撮像する撮像素子と、撮像素子による撮像データを処理して画像情報を得る画像処理部を備える。
【0027】
タッチパネルディスプレイ25は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイに透明なタッチパネルを積層したものであり、表示操作手段として動作する。
スピーカ27は、電気信号を音声に変換するものである。
近距離通信部291は、例えばBluetooth(登録商標) Low EnergyやWi-Fi(登録商標)によって短距離の無線通信を行う通信手段であり、無線通信路を介して電子キャッシュレジスタ3と相互に通信する。
長距離通信部292は、例えばLTEによって、長距離の無線通信を行う通信手段である。
【0028】
図6は、システムの各装置が有するプログラムとデータを示す図である。
サーバ装置1は、不図示の記憶部にクラウド側アプリ更新プログラム10と、レジ属性データ101、複数のレジ設定データバックアップ105、複数の機器画像102、複数の精算データ103、スマホアプリデータベース104を格納している。サーバ装置1の不図示のCPUがクラウド側アプリ更新プログラム10を実行することにより、スマホアプリデータベース104に格納された各スマホアプリにより各スマートフォン2のスマホアプリが更新される。
複数のレジ属性データ101は、スマートフォン2に設定されたレジ属性データ201を同期したものである。複数のレジ設定データバックアップ105は、スマートフォン2にバックアップされたレジ設定データバックアップ205を同期したものである。複数の機器画像102は、電子キャッシュレジスタ3の外観の画像である。複数の精算データ103は、各電子キャッシュレジスタ3から受信した精算データのバックアップである。ここで精算データとは、売上の締めの時(例えば、1日の売上の締めの時)までに売上登録されたデータを部門ごとに集計したデータである。スマホアプリデータベース104は、各バージョンのレジツールアプリ20を格納しているデータベースである。
スマートフォン2は、例えばアプリ起動時などにサーバ装置1のレジ属性データ101と自身のレジ属性データ201を同期する。またスマートフォン2は、電子キャッシュレジスタ3のデータをバックアップしたのち、サーバ装置1のデータと同期する。
【0029】
スマートフォン2は、フラッシュメモリ232にレジツールアプリ20と、レジ属性データ201、複数のレジ設定データバックアップ205、複数の機器画像202、複数の精算データ203を格納している。レジツールアプリ20は、サーバ装置1からダウンロードしてインストールされたものである。このレジツールアプリ20により、電子キャッシュレジスタ3から精算データ203を受信して保存し、レジ設定データ305をレジ設定データバックアップ205にバックアップしたり、レジ設定データバックアップ205をレジ設定データ305にリストアすることができる。
【0030】
電子キャッシュレジスタ3は、フラッシュメモリ332にレジファームウェア30と、レジ設定データ305、売上データ303を格納している。このレジファームウェア30により、売上げを登録した売上データ303を生成し、売上データ303を精算したり、レジ設定データ305に基づく動作を行うことができる。
【0031】
図7は、スマートフォン2に設定されたレジ属性データ201の構造を示す図である。
レジ属性データ201は、この電子キャッシュレジスタ3の属性を示すものであり、法人名データ201aと店舗番号データ201b、店舗名データ201c、レジ番号データ201d、機種名データ201e、更新日データ201f、店名スタンプデータ201gとレシートメッセージデータ201hを含んでいる。
【0032】
法人名データ201aは、この電子キャッシュレジスタ3が設置された店舗を経営する法人の名称である。店舗番号データ201bと店舗名データ201cは、この電子キャッシュレジスタ3が設置されている店舗の番号と名称である。レジ番号データ201dは、この電子キャッシュレジスタ3の番号である。機種名データ201eは、この電子キャッシュレジスタ3の機種名であり、レジ設定データ301をバックアップした後に設定される。更新日データ201fは、このレジ属性データが更新された年月日である。
【0033】
店名スタンプデータ201gは、レシートに印字される店舗識別画像のデータであり、レジ設定データ301をバックアップした後に設定される。レシートメッセージデータ201hは、レシートに印字される店舗識別文字列データであり、レジ設定データ301をバックアップした後に設定される。
【0034】
図8は、レジ設定データ301の構造を示す図である。
レジ設定データ301は、機種名、店名スタンプ設定、レシートメッセージ設定、PLU設定、部門設定、担当者設定、税設定などの項目を含んで構成される。
【0035】
機種名には、このレジ設定データ301を格納する電子キャッシュレジスタ3の機種の名称が格納される。店名スタンプ設定には、この電子キャッシュレジスタ3がレシートに印字する店名スタンプ(画像)が格納される。レシートメッセージ設定には、この電子キャッシュレジスタ3がレシートに印字するメッセージ(文字列)が格納される。PLU設定には、部門と価格との対応情報が格納される。部門設定には、この電子キャッシュレジスタ3に入力される部門情報が格納される。担当者設定には、この電子キャッシュレジスタ3を担当する者の情報が格納される。税設定には、例えば消費税に係る情報が格納される。
【0036】
電子キャッシュレジスタのハードウェア故障の際には、他の個体に交換してバックアップデータをリストアすることで、短時間で復旧可能である。そのため、レジ設定データ301は、どの電子キャッシュレジスタの個体にもリストア可能なように構成されている。
【0037】
図9は、電子キャッシュレジスタ3が印刷したレシート5を例に図示している。
レシート5には、店名スタンプ51と店名情報52とが印刷され、その下に発行日時53と購買情報54が印刷されている。店名スタンプ51は、店舗を識別する画像データであり、
図7に示した店名スタンプデータ201gを印刷したものである。店名情報52は、店舗を識別する文字列データであり、
図7に示したレシートメッセージデータ201hを印刷したものである。このように画像と文字列によって、どの店舗で発行されたレシートであるかを示すことができる。
【0038】
図10は、スマートフォン2上でレジツールアプリ20を起動したときのパスコード入力画面61である。
パスコード入力画面61は、画面上部に「パスコードを入力」が表示され、その下に6桁のパスコード611と、テンキー612が表示されている。カスタマエンジニアが6桁のパスコードを正しく入力することで、
図11の「お店を選ぶ」画面に遷移する。
【0039】
図11は、初期状態の店舗選択画面62である。
店舗選択画面62は、画面上部に「お店を選ぶ」が表示され、法人名選択ピッカー621、店舗選択ピッカー622、店名スタンプ領域623、機器画像領域625、「お店を追加する」ボタン627が表示されている。
【0040】
法人名ピッカー621は、法人名の選択を受け付ける受付手段であり、ピッカーとして実現されている。法人名ピッカー621は、「法人を選択」が表示されている。
店舗選択ピッカー622は、店舗の選択を受け付ける受付手段であり、ピッカーとして実現されている。店舗選択ピッカー622には、「店舗を選択」が表示されている。店名スタンプ領域623は、選択した店舗における店名スタンプを表示する領域であり、ここでは「データがありません」が表示されている。機器画像領域625は、選択した店舗における電子キャッシュレジスタ3の画像を表示する領域であり、ここでは「データがありません」が表示されている。
【0041】
「お店を追加する」ボタン627は、新たに店舗を追加するための画面(不図示)に遷移するためのボタンである。
店舗選択ピッカー622をタップして、新宿靖国通店を選択すると、スマートフォン2は、
図12の画面に遷移する。
【0042】
図12は、選択後の店舗選択画面62である。
店舗選択画面62は、画面上部に「お店を選ぶ」が表示され、法人名選択ピッカー621、店舗選択ピッカー622、店名スタンプ領域623、機器画像領域625、「お店を追加する」ボタン627が表示され、更にレシートメッセージボックス624と機種名テキストボックス626が表示されている。
【0043】
法人名ピッカー621には、「Y珈琲」が選択表示されている。店舗選択ピッカー622は、「新宿靖国通店」が選択表示されている。店名スタンプ領域623は、選択した店舗における店名スタンプが表示されている。その下側には、新たにレシートメッセージボックス624が表示されている。店舗選択画面62は、電子キャッシュレジスタ3がレシートに印字する店名スタンプをこの電子キャッシュレジスタ3から近距離通信部291によって取得し、この店名スタンプを店名スタンプ領域623に表示させる表示制御手段として機能する。
【0044】
機器画像領域625は、Y珈琲の新宿靖国通店における電子キャッシュレジスタ3の画像が表示されている。この上側には、機種名テキストボックス626が表示されている。なお、機種名テキストボックス626の「#01」は、新宿靖国通店における第1番目の電子キャッシュレジスタ3であることを示し、「UF−38」は電子キャッシュレジスタ3の機種名を示している。つまり店舗選択画面62は、電子キャッシュレジスタ3がレシートに印字する店名スタンプをこの電子キャッシュレジスタ3から近距離通信部291によって取得し、この店名スタンプを、この電子キャッシュレジスタ3を示す機器画像と共に表示させる表示制御手段として機能する。そしてCPU21は、ユーザによって選択された電子キャッシュレジスタ3に格納されている機種情報を近距離通信部291によって取得する機種情報取得手段として機能する。
【0045】
このように、法人と店舗を選択した際に、この店舗の電子キャッシュレジスタ3からバックアップしたレジ設定データバックアップ205に含まれる店名スタンプデータ201gとレシートメッセージデータ201h(
図7参照)とが切り替えて表示されるので、カスタマエンジニアは、電子キャッシュレジスタ3とレジ設定データバックアップ205の対応を取り違えることがなくなる。
【0046】
図13は、店名スタンプとレシートメッセージと機器画像と機種名の表示処理を示すフローチャートである。
最初、スマートフォン2のCPU21は、該当する電子キャッシュレジスタ3のレジ設定データ305が、このスマートフォン2にバックアップ済みであるか否かを判定する(ステップS151)。CPU21は、バックアップ済みならば(Yes)、ステップS152の処理に進み、バックアップ済みでないならば(No)、ステップS158の処理に進む。
【0047】
ステップS152〜S157は、店名スタンプとレシートメッセージと機器画像と機種名とを表示する処理である。CPU21は、レジ属性データ201の店名スタンプデータ201gを店名スタンプ領域に表示し(ステップS152)、その下側にレジ属性データ201のレシートメッセージデータ201hを表示する。
【0048】
CPU21は、該当する電子キャッシュレジスタ3の機器画像202が有るか否かを判定する(ステップS154)。CPU21は、機器画像が有れば(Yes)、ステップS156に進み、機器画像が無ければ(No)、レジ属性データ201の機種名データ201fに基づき、機器画像をサーバ装置1から受信して記憶部に格納(ステップS155)したのち、ステップS156に進む。
【0049】
ステップS156において、CPU21は、機器画像領域に機器画像を表示する。更にCPU21は、レジ属性データ201のレジ番号データ201dと機種名データ201eを表示(ステップS157)したのち、
図13の処理を終了する。
【0050】
ステップS158,S159は、レジ設定データバックアップ205が無い旨を表示する処理である。CPU21は、店名スタンプ領域に「データがありません」を表示し(ステップS158)、機器画像領域に「データがありません」を表示(ステップS159)すると、
図13の処理を終了する。
【0051】
図14は、メニュー画面63である。
メニュー画面63は、商品設定ボタン631とレジ精算ボタン632、レシートメッセージ作成ボタン633、レシート店名スタンプ作成ボタン634、レジ設定バックアップボタン635、レジ設定リストアボタン636を含んでいる。
【0052】
商品設定ボタン631は、電子キャッシュレジスタ3に新たな商品を設定したり、既存の商品の設定を変更する画面(不図示)に遷移するボタンである。レジ精算ボタン632は、後記する
図25に示すレジ精算画面65に遷移するボタンである。レシートメッセージ作成ボタン633は、レシートメッセージの作成画面(不図示)に遷移するボタンである。レシート店名スタンプ作成ボタン634は、店名スタンブの作成画面(不図示)に遷移するボタンである。
【0053】
レジ設定バックアップボタン635は、後記する
図15に示すレジ設定バックアップ画面64に遷移するボタンである。レジ設定リストアボタン636は、後記する
図21に示すレジ設定リストア画面68に遷移するボタンである。
【0054】
図15は、レジ設定バックアップ画面64である。
レジ設定バックアップ画面64には、店舗番号テキストボックス641と店名スタンプ領域642、レシートメッセージボックス643、レジ選択ピッカー644、機器画像領域645、機種名テキストボックス646、レジ設定バックアップボタン647、レジ通信テストボタン648、「メニューに戻る」ボタン649が表示されている。
【0055】
店舗番号テキストボックス641は、現在選択中の店舗の番号を表示する。店名スタンプ領域642は、店名スタンプを表示する。レシートメッセージボックス643は、レシートメッセージを表示する。これら店名スタンプとレシートメッセージの表示により、カスタマエンジニアは、レジ設定データバックアップ205のバックアップ元の電子キャッシュレジスタが設置されている店舗を容易に識別可能である。
【0056】
レジ選択ピッカー644は、この店舗に複数の電子キャッシュレジスタ3が設置されている場合に、そのいずれかの切り替え選択を受け付けるピッカーであり、ここでは「レジ番号#01」が表示されている。機器画像領域645は、現在選択中の電子キャッシュレジスタ3の画像を表示する。機種名テキストボックス646は、現在選択中の電子キャッシュレジスタ3の機種名を表示する。
レジ選択ピッカー644によって切り替え選択が受け付けられ、切り替え選択後の売上データ処理装置の機種が、切り替え選択前の売上データ処理装置と異なる機種であったならば、前記機器画像を切り替えて前記表示部に表示させる、
【0057】
レジ設定バックアップボタン647は、通信相手の電子キャッシュレジスタ3内のレジ設定データ305を受信して、レジ選択ピッカー644で選択された電子キャッシュレジスタ3のものとしてバックアップするボタンである。レジ通信テストボタン648は、通信相手の電子キャッシュレジスタ3との通信テストを行うボタンである。「メニューに戻る」ボタン649は、
図14に示したメニュー画面63に戻るボタンである。
電子キャッシュレジスタ3とのバックアップ処理の実行中に、レジ設定バックアップ画面64は、店名スタンプ領域642に店名スタンプを表示し、機器画像領域645に電子キャッシュレジスタ3の画像を表示する。これによりユーザは、電子キャッシュレジスタ3と、この電子キャッシュレジスタ3に対して送受信するデータとの対応を容易に判定可能となる。なお、リストア処理または精算処理または点検処理の実行中に、レジ設定バックアップ画面64は、店名スタンプ領域642に店名スタンプを表示し、機器画像領域645に電子キャッシュレジスタ3の画像を表示してもよい。
【0058】
図16は、電子キャッシュレジスタ3の操作画面である。
電子キャッシュレジスタ3の表示部34には、操作画面が表示されている。ここでは、バックアップ先としてBluetooth(登録商標)接続、メモリカード、それ以外を番号で選択するようにしている。ここで「1」の数字キーが押下されると、電子キャッシュレジスタ3は、Bluetooth(登録商標)接続待ち状態となる。電子キャッシュレジスタ3は更に、スマートフォン2との間で通信を確立すると、
図17に示す無線通信中の画面に遷移する。
【0059】
図17は、無線通信中の表示画面である。
電子キャッシュレジスタ3の表示部34には、「Bluetooth(登録商標)接続中」と表示されている。このとき、スマートフォン2を介して各種データのバックアップやリストアを行うことができる。
なお、電子キャッシュレジスタ3は、常にBluetooth(登録商標)のアドバタイズメントを待つようにしてもよく、限定されない。
【0060】
図18は、レジ設定バックアップが正常終了したときの実行結果印字71である。
実行結果印字71は、電子キャッシュレジスタ3によってレシート用紙に印字され、日時欄711と識別情報欄712、バックアップ結果欄713が印字されている。
【0061】
日時欄711は、レジ設定バックアップを実行したときの日時の印字である。識別情報欄712は、店舗とレジ番号の組合せの印字である。バックアップ結果欄713には、「レジ設定バックアップ正常終了」が印字されている。この実行結果印字71により、カスタマエンジニアは、レジ設定バックアップの結果を他者に証明可能となる。
【0062】
図19は、レジ設定データがバックアップされていなかったときのレジ設定バックアップ画面64である。
このレジ設定バックアップ画面64は、
図15に示したレジ設定バックアップ画面64とは異なり、店名スタンプ領域642と機器画像領域645に「データがありません」が表示されている。
【0063】
図20は、レジ設定のバックアップ動作を示すシーケンス図である。
レジ設定バックアップ画面64において、カスタマエンジニアがレジ設定バックアップボタン647をタップした場合を考える(ステップS10)。
カスタマエンジニアは電子キャッシュレジスタ3のキーボード38を操作して、Bluetooth(登録商標)通信を選択する(ステップS11)。これにより電子キャッシュレジスタ3は、表示部34に
図17に示した画面を表示し、外部にアドバタイズメントを定期的に送信する(ステップS12〜S14)。なお、カスタマエンジニアは、先に電子キャッシュレジスタ3のキーボード38を操作してBluetooth(登録商標)通信を選択し、その後、レジ設定バックアップボタン647をタップしてもよい。
【0064】
スマートフォン2は電子キャッシュレジスタ3に接続要求を送信し(ステップS21)、接続が確立する(ステップS22)。スマートフォン2は、通信接続した電子キャッシュレジスタ3にバックアップの実行を要求する(ステップS23)。この要求に応答して、電子キャッシュレジスタ3は、バックアップを実行して、レジ設定データ305をスマートフォン2に送信する(ステップS24)。その後、電子キャッシュレジスタ3は、通信を切断すると(ステップS25)、実行結果を印字する(ステップS26)。この実行結果印字は、
図18に示している。
【0065】
スマートフォン2は、レジ属性データ201に、レジ設定データ305から取得した店名スタンプとレシートメッセージを設定する(ステップS27)。スマートフォン2は、サーバ装置1に対して機器画像を要求し(ステップS28),サーバ装置1は機器画像を送信する(ステップS29)。スマートフォン2は、受信した機器画像を自身の機器画像202に追加する(ステップS30)。これにより、スマートフォン2は、バックアップに係る一連の動作を終了する。
【0066】
図21は、レジ設定リストア画面68である。
レジ設定リストア画面68には、店舗番号テキストボックス681と店名スタンプ領域682、レシートメッセージボックス683、レジ選択ピッカー684、機器画像領域685、機種名テキストボックス686、レジ設定リストアボタン687、レジ通信テストボタン688、「メニューに戻る」ボタン689が表示されている。
【0067】
店舗番号テキストボックス681は、現在選択中の店舗の番号を表示する。店名スタンプ領域682は、店名スタンプを表示する。レシートメッセージボックス683は、レシートメッセージを表示する。これら店名スタンプとレシートメッセージの表示により、カスタマエンジニアは、レジ設定データバックアップ205のうちリストア対象のものを容易に識別可能である。
【0068】
レジ選択ピッカー684は、この店舗に複数の電子キャッシュレジスタ3が設置されている場合に、そのいずれかを選択するピッカーであり、ここでは「レジ番号#01」が表示されている。機器画像領域685は、現在選択中の電子キャッシュレジスタ3の画像を表示する。機種名テキストボックス686は、現在選択中の電子キャッシュレジスタ3から受信したレジ設定データバックアップ205に格納された機種名を表示する。
【0069】
レジ設定リストアボタン687は、レジ選択ピッカー644で選択された電子キャッシュレジスタ3に関するレジ設定データバックアップ205を、通信相手の電子キャッシュレジスタ3にリストアするボタンである。レジ通信テストボタン688は、通信相手の電子キャッシュレジスタ3との通信テストを行うボタンである。「メニューに戻る」ボタン689は、
図14に示したメニュー画面63に戻るボタンである。
【0070】
図22は、レジ設定リストアが正常終了したときの実行結果印字73である。
実行結果印字73は、電子キャッシュレジスタ3によってレシート用紙に印字され、日時欄731と識別情報欄732、バックアップ結果欄733が印字されている。
【0071】
日時欄731は、レジ設定リストアを実行したときの日時の印字である。識別情報欄732は、店舗とレジ番号の組合せの印字である。バックアップ結果欄733には、「レジ設定リストア正常終了」が印字されている。この実行結果印字73により、カスタマエンジニアは、レジ設定リストアの結果を他者に証明可能となる。
【0072】
図23は、レジ設定データがバックアップされていなかったときのレジ設定リストア画面68である。
このレジ設定リストア画面68は、
図21に示したレジ設定リストア画面68とは異なり、店名スタンプ領域682と機器画像領域685に「データがありません」が表示されている。更に、レジ設定リストアボタン687が無効表示されている。これにより、スマートフォン2は、リストアが実行できないことをユーザ(カスタマエンジニア)に伝えている。
【0073】
図24は、レジ設定のリストア動作を示すシーケンス図である。
レジ設定リストア画面68において、カスタマエンジニアがレジ設定リストアボタン687をタップした場合を考える(ステップS40)。
カスタマエンジニアは電子キャッシュレジスタ3のキーボード38を操作して、Bluetooth(登録商標)通信を選択する(ステップS41)。これにより電子キャッシュレジスタ3は、表示部34に
図17に示した画面を表示し、外部にアドバタイズメントを定期的に送信する(ステップS42〜S44)。
【0074】
スマートフォン2は電子キャッシュレジスタ3に接続要求を送信し(ステップS51)、接続が確立する(ステップS52)。スマートフォン2は、通信接続した電子キャッシュレジスタ3にレジ設定データバックアップ205を送信する(ステップS53)。この要求に応答して、電子キャッシュレジスタ3は、リストアを実行して、その応答をスマートフォン2に送信する(ステップS54)。その後、電子キャッシュレジスタ3は、通信を切断すると(ステップS55)、実行結果を印字する(ステップS56)。この実行結果印字は、
図22に示している。
【0075】
図25は、レジ精算画面65である。
レジ精算画面65には、店舗番号テキストボックス651と店名スタンプ領域652、レシートメッセージボックス653、レジ選択ピッカー654、機器画像領域655、機種名テキストボックス656、「レジ精算受信待ち」ボタン657、レジ通信テストボタン658、「メニューに戻る」ボタン659が表示されている。
【0076】
店舗番号テキストボックス651は、現在選択中の店舗の番号を表示する。店名スタンプ領域652は、店名スタンプを表示する。レシートメッセージボックス653は、レシートメッセージを表示する。これら店名スタンプとレシートメッセージの表示により、カスタマエンジニアは、精算を指示する電子キャッシュレジスタが設置されている店舗を容易に識別可能である。
【0077】
レジ選択ピッカー654は、この店舗に複数の電子キャッシュレジスタ3が設置されている場合に、そのいずれかを選択するピッカーであり、ここでは「レジ番号#01」が表示されている。機器画像領域655は、現在選択中の電子キャッシュレジスタ3の画像を表示する。機種名テキストボックス656は、現在選択中の電子キャッシュレジスタ3の機種名を表示する。
【0078】
「レジ精算受信待ち」ボタン657は、通信相手の電子キャッシュレジスタ3に対して売上データ303を精算させ、レジ選択ピッカー644で選択された電子キャッシュレジスタ3のものとして精算データを受信するボタンである。この「レジ精算受信待ち」ボタン657をタップすると、通信相手の電子キャッシュレジスタ3は精算処理を開始し、後記する
図26に示した精算データ受信中ビュー66aが表示される。
レジ通信テストボタン658は、通信相手の電子キャッシュレジスタ3との通信テストを行うボタンである。「メニューに戻る」ボタン659は、
図14に示したメニュー画面63に戻るボタンである。
【0079】
図26は、精算データ受信中ビュー66aである。
精算データ受信中ビュー66aは、進捗ビュー661とキャンセルボタン662とが表示されている。進捗ビュー661は、精算データの受信がどこまで進捗したかを示すものである。キャンセルボタン662は、精算処理をキャンセルして元のレジ精算画面65に戻るボタンである。
【0080】
図27は、売上データを消去しているときの精算データ消去中ビュー66bである。
精算データ受信中ビュー66aから進捗ビュー661とキャンセルボタン662とが消えて、「精算データを受信しました。レジの売上データを消去しています。」が表示されると、精算データ消去中ビュー66bに遷移する。このとき、精算データ消去中ビュー66bのバックには、精算情報画面67が表示されている。この精算情報画面67は、精算データを表示する精算情報領域671と、無効表示された「閉じる」ボタン672と「クラウドに送信」ボタン673が表示されている。
【0081】
図28は、正常終了時の精算データ受信完了ビュー66cである。
電子キャッシュレジスタ3において売上データの消去が完了すると、
図28に示した精算データ受信完了ビュー66cが表示される。精算データ受信完了ビュー66cには、「レジとの通信は正常終了しました。」が表示され、更に「閉じる」ボタン663が表示されている。カスタマエンジニアが「閉じる」ボタン663をタップすると、この精算データ受信完了ビュー66cが閉じて、後記する
図29の精算情報画面67に遷移する。
【0082】
図29は、精算情報画面67である。
精算情報画面67は、精算データを表示する精算情報領域671と、「閉じる」ボタン672と「クラウドに送信」ボタン673が表示されている。「閉じる」ボタン672をタップすると、この精算情報画面67が閉じる。「クラウドに送信」ボタン673をタップすると、精算データがクラウドのサーバ装置1に送信される。
【0083】
図30は、精算処理が正常終了したときの実行結果印字72である。
実行結果印字72は、電子キャッシュレジスタ3によってレシート用紙に印字され、日時欄721と識別情報欄722、精算処理結果欄723が印字されている。
日時欄721は、精算処理を実行したときの日時の印字である。識別情報欄722は、店舗とレジ番号の組合せの印字である。精算処理結果欄723には、「精算処理正常終了」が印字されている。この実行結果印字72により、カスタマエンジニアは、精算処理をしたことを他者に証明可能となる。
【0084】
図31は、レジ精算動作を示すシーケンス図である。
カスタマエンジニアは、スマートフォン2上でレジツールアプリ20を操作して、レジ精算画面65の「レジ精算受信待ち」ボタン657をタップする(ステップS60)。スマートフォン2は、
図26に示した精算データ受信中ビュー66aを表示する(ステップS61)。
【0085】
カスタマエンジニアが電子キャッシュレジスタ3のキーボード38を操作して、
図16に示した画面を表示部に表示させたのち、Bluetooth(登録商標)通信を選択する(ステップS62)。これにより電子キャッシュレジスタ3は、表示部34に
図17に示した画面を表示し、外部にアドバタイズメントを定期的に送信する(ステップS63〜S65)。スマートフォン2は電子キャッシュレジスタ3に接続要求を送信し(ステップS71)、接続が確立する(ステップS73)。
【0086】
次いでスマートフォン2は、電子キャッシュレジスタ3に精算の要求を送信する(ステップS73)。電子キャッシュレジスタ3は、要求に応じて精算処理を行い(ステップS74)、精算データをスマートフォン2に送信する(ステップS75)。精算データの受信を完了すると、スマートフォン2は、
図27に示した精算データ消去中ビュー66bを表示して、消去中である旨を示す。
【0087】
更にスマートフォン2は、電子キャッシュレジスタ3に売上データの消去要求を送信する(ステップS77)。電子キャッシュレジスタ3は、要求に応じて売上データの消去処理を行い(ステップS78)、売上データの消去通知をスマートフォン2に送信する(ステップS79)。電子キャッシュレジスタ3は、通信を切断して(ステップS80)、精算処理の結果を印字する(ステップS81)。この実行結果印字72は、
図30に示している。
【0088】
スマートフォン2は、
図28に示す精算データ受信完了ビュー66cを表示し(ステップS82)、レジとの通信が終了したことを示す。そしてスマートフォン2は、「閉じる」ボタン663がタップされると(ステップS83)、この精算データ受信完了ビュー66cを閉じる。
【0089】
図32は、レジ精算データをクラウドにアップロードする動作を示すシーケンス図である。
カスタマエンジニアは、スマートフォン2上でレジツールアプリ20を操作して、精算情報画面67の「クラウドに送信」ボタン673をタップする(ステップS90)。スマートフォン2は、送信中ビュー(不図示)を表示する(ステップS91)。スマートフォン2は、サーバ装置1に精算データを送信する(ステップS92)。サーバ装置1は、要求に応じて精算データを記憶部に格納し、その応答をスマートフォン2に送信する(ステップS93)。応答を受信すると、スマートフォン2は、終了ビュー(不図示)を表示する(ステップS94)。この終了ビューには、「閉じる」ボタンが表示されている。
【0090】
カスタマエンジニアが終了ビューの「閉じる」ボタンをタップすると(ステップS95)、スマートフォン2は、この終了ビューを閉じる。
【0091】
《本実施形態の効果》
電子キャッシュレジスタ3に特有の店名スタンプを活用することにより、カスタマエンジニア(ユーザ)は、スマートフォンが通信接続した電子キャッシュレジスタ3とバックアップデータとの対応が分かり易くなる。例えば、代理店のカスタマエンジニアは、複数店舗で複数種類の電子キャッシュレジスタを保守している。スマートフォン内のレジ設定データバックアップを電子キャッシュレジスタにリストアする場合、レジ設定データバックアップに含まれる店名スタンプと機種画像とを画面に表示すると、レジ設定データバックアップの取違いを防ぐことができる。
本実施形態は、代理店のカスタマエンジニアに限られず、地域マネージャが、担当地域のレジの点検データや精算データをスマートフォンで取得する際にも有効である。
【0092】
《変形例》
この変形例は、スマートフォン2を電子キャッシュレジスタ3に翳すことによって、この電子キャッシュレジスタを認識するというものである。
図33は、変形例における初期状態の店舗選択画面69である。
店舗選択画面69は、画面上部に「レジに翳してください」のガイダンス691が表示され、法人名テキストボックス692、店名スタンプ領域693、機器画像領域695が表示されている。
【0093】
法人名テキストボックス692は、店舗を経営する法人名として「Y珈琲」が表示されている。店名スタンプ領域693は、選択した店舗における店名スタンプを表示する領域であり、ここでは「データがありません」が表示されている。機器画像領域695は、選択した店舗における電子キャッシュレジスタ3の画像を表示する領域であり、ここでは「データがありません」が表示されている。
スマートフォン2は、電子キャッシュレジスタ3に翳されると、
図34の画面に遷移する。
【0094】
図34は、レジ認識後の店舗選択画面69である。
ガイダンス691には、「レジを認識しました」が表示されている。店名スタンプ領域693は、選択した店舗における店名スタンプが表示されている。その下側には、新たにレシートメッセージボックス694が表示されている。
機器画像領域695は、新宿靖国通店における電子キャッシュレジスタ3の画像が表示されている。この上側には、機種名テキストボックス696が表示されている。なお、機種名テキストボックス696の「#01」は、新宿靖国通店における第1番目の電子キャッシュレジスタ3であることを示し、「UF−38」は電子キャッシュレジスタ3の機種名を示している。
【0095】
図35は、レジ認識動作を示すシーケンス図である。
カスタマエンジニアが電子キャッシュレジスタ3のキーボード38を操作して、Bluetooth(登録商標)通信を選択する(ステップS120)。これにより電子キャッシュレジスタ3は、外部にアドバタイズメントを定期的に送信する(ステップS121〜S123)。
【0096】
次いでカスタマエンジニアが、スマートフォン2上でレジツールアプリ20を起動し、テンキー612をタップしてパスコードを入力する(ステップS130)。これにより、スマートフォン2は電子キャッシュレジスタ3に接続要求を送信し(ステップS131)、接続が確立する(ステップS132)。スマートフォン2は、店舗選択画面62を表示すると共に、レジ設定データ305を電子キャッシュレジスタ3に要求する(ステップS133)。この要求に応答して、電子キャッシュレジスタ3は、レジ設定データ305をスマートフォン2に送信する(ステップS134)。スマートフォン2のCPU21は、受信したレジ設定データ305を、フラッシュメモリ232に格納すると共に、店名スタンプデータ201gやレシートメッセージデータ201hを店舗選択画面62に表示する(ステップS135)。
【0097】
スマートフォン2は更に、機種名データ201eをサーバ装置1に送信して、この機種名にかかる機種画像を要求する(ステップS136)。サーバ装置1は、要求された機種画像をスマートフォン2に送信する(ステップS137)。これによりスマートフォン2は、機種画像を店舗選択画面62に表示する(ステップS138)。
【0098】
《他の変形例》
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(d)のようなものがある。
【0099】
(a) 機器画像は単なる外観画像ではなく、電子キャッシュレジスタが設置されている状態を撮影した画像であってもよい。これにより、カスタマエンジニア(ユーザ)は、個各電子キャッシュレジスタを更に容易に判定できる。この場合、機器画像は店名スタンプと同様に、各電子キャッシュレジスタに格納されていると、サーバ装置1との通信を行うことなく機器画像を取得可能であり、好適である。
(b) 電子キャッシュレジスタは、近距離無線通信路で接続している際、表示部に自身の識別番号(#01など)を表示してもよい。これにより、カスタマエンジニアは、スマートフォンの画面上に設定したレジの識別番号と、実機とを容易に対応づけることができる。
(c) 精算処理やバックアップの実行結果印字には、店名スタンプや機種画像を併せて印刷してもよい。これにより、どの電子キャッシュレジスタの実行結果であるかを容易に判別可能である。
(d) スマートフォンが、電子キャッシュレジスタとの一連のデータ通信を含むタスク(バックアップ、リストア、点検、精算など)を開始する際に、店名スタンプデータおよび機種名データを最初に取得して、タスク実行中に店名スタンプと機器画像を表示するようにしてもよい。これにより、当該タスクの実行中(バックアップ実行中、リストア実行中、点検実行中、精算実行中など)において、識別を容易にすることができる。
【0100】
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
【0101】
《請求項1》
コンピュータを、
無線通信路を介して売上データ処理装置と通信する通信手段、
前記売上データ処理装置がレシートに印字する店舗識別画像を前記通信手段によって取得し、前記店舗識別画像を表示部に表示させる表示制御手段、
として機能させるための売上データ処理装置の管理プログラム。
《請求項2》
コンピュータを、
無線通信路を介して売上データ処理装置と通信する通信手段、
店舗の選択を受け付ける受付手段、
前記受付手段により選択を受け付けた前記店舗に設置された売上データ処理装置がレシートに印字する店舗識別画像を前記通信手段によって取得し、前記店舗識別画像を、前記売上データ処理装置を示す機器画像と共に表示部に表示させる表示制御手段、
として機能させるための売上データ処理装置の管理プログラム。
《請求項3》
前記受付手段は更に、売上データ処理装置の切り替え選択を受け付け、
前記表示制御手段は、前記受付手段によって切り替え選択が受け付けられ、切り替え選択後の売上データ処理装置の機種が、切り替え選択前の売上データ処理装置と異なる機種であったならば、前記機器画像を切り替えて前記表示部に表示させる、
ための請求項2に記載の売上データ処理装置の管理プログラム。
《請求項4》
前記表示制御手段は、前記売上データ処理装置との一連のデータ通信を含むタスクの実行中に、前記店舗識別画像または前記機器画像を前記表示部に表示させる、
ための請求項2または3に記載の売上データ処理装置の管理プログラム。
《請求項5》
前記タスクは、バックアップ処理またはリストア処理または精算処理または点検処理である、
ことを特徴とする請求項4に記載の売上データ処理装置の管理プログラム。
《請求項6》
選択された前記売上データ処理装置に格納されている機種情報を前記通信手段によって取得する機種情報取得手段、
として機能させ、
前記表示制御手段は、前記機種情報取得手段によって取得された前記機種情報に基づいて、前記機器画像を前記表示部に表示させる、
ための請求項2から4のうちいずれか1項に記載の売上データ処理装置の管理プログラム。
《請求項7》
無線通信路を介して売上データ処理装置と通信する通信手段と、
前記売上データ処理装置がレシートに印字する店舗識別画像を前記通信手段によって取得し、前記店舗識別画像を表示部に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする管理端末。
《請求項8》
携帯端末が、無線通信路を介して売上データ処理装置と通信し、
前記売上データ処理装置がレシートに印字する店舗識別画像を前記無線通信路を介して取得し、前記店舗識別画像を表示部に表示させる、
ことを特徴とする売上データ処理装置の管理方法。